特許第6249990号(P6249990)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6249990カメラ計画および位置決めのための統合された方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249990
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】カメラ計画および位置決めのための統合された方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20171211BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20171211BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
   H04N5/232 990
   H04N5/225
   H04N7/18 D
【請求項の数】9
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-116518(P2015-116518)
(22)【出願日】2015年6月9日
(62)【分割の表示】特願2013-545365(P2013-545365)の分割
【原出願日】2011年12月21日
(65)【公開番号】特開2015-181290(P2015-181290A)
(43)【公開日】2015年10月15日
【審査請求日】2015年6月9日
(31)【優先権主張番号】10306497.8
(32)【優先日】2010年12月23日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジヤンルカ・フオレサ
(72)【発明者】
【氏名】ビンチエンツオ・ジヨルダーノ
【審査官】 鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−172425(JP,A)
【文献】 特開2005−191934(JP,A)
【文献】 特開2000−057324(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/004043(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
H04N 5/225
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のエリアを監視するためのカメラ(CAM)の位置を較正するための方法であって、前記カメラ(CAM)が、リモートサーバ(RS)に通信リンクを介して結合され、前記リモートサーバ(RS)が、前記カメラ(CAM)によって記録され、前記リモートサーバ(RS)に前記通信リンクを介して転送された、前記カメラ(CAM)がある環境内の監視対象の前記所定のエリアに対応するメディアを受け取る、方法において、前記方法が、
カメラ位置決めデバイス(CPD)が、前記カメラ(CAM)の識別情報を取得し、前記識別情報を前記リモートサーバ(RS)に送信し、前記識別情報に対応する監視対象の前記所定のエリアを確定する事前に定められたカメラ位置パラメータを前記リモートサーバ(RS)から受信するステップと、
前記カメラ位置決めデバイス(CPD)が、監視対象の前記所定のエリアを確定する前記事前に定められたカメラ位置パラメータと、前記カメラ位置決めデバイス(CPD)によって決定された前記カメラの現在の位置を識別する実際のカメラ位置パラメータとに基づいて、カメラ位置較正命令を決定するステップを含み、
監視対象の前記所定のエリアを確定する前記事前に定められたカメラ位置パラメータが、カメラの高さ、カメラの回転角、カメラの傾斜、およびカメラのレンズの視野角のうちの少なくとも1つを含み、
決定された前記実際のカメラ位置パラメータが、カメラの前記高さ、カメラの前記回転角、カメラの前記傾斜、およびカメラのレンズの前記視野角のうちの少なくとも1つの実際の値をそれぞれ含み、
前記カメラ位置較正命令を決定する前記ステップが、前記事前に定められたカメラ位置パラメータと前記実際のカメラ位置パラメータの間の差に基づいて実行され、及び、前記方法は、
前記カメラ位置決めデバイス(CPD)が、前記カメラ位置決めデバイス(CPD)のスクリーン上に前記カメラ位置較正命令を表示するか、または、前記カメラ位置決めデバイス(CPD)のスピーカを介して話し言葉の命令で前記カメラ位置較正命令を提供するステップをさらに有する
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記方法が、一意的なカメラ識別子を前記カメラの地理的ロケーション識別子と結合するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のカメラの位置を較正するための方法。
【請求項3】
所定のエリアを監視するためのカメラ(CAM)の位置を較正するためのシステムであって、前記システムが、前記カメラ(CAM)と、リモートサーバ(RS)とを備え、前記カメラ(CAM)が、前記リモートサーバ(RS)に通信リンクを介して結合され、前記リモートサーバ(RS)が、前記カメラ(CAM)によって記録され、前記リモートサーバ(RS)に前記通信リンクを介して転送された、前記カメラ(CAM)がある環境内の監視対象の前記所定のエリアに対応するメディアを受け取るように構成される、システムにおいて、前記システムが、前記カメラ(CAM)の識別情報を取得し、前記識別情報を前記リモートサーバ(RS)に送信し、前記識別情報に対応する監視対象の前記所定のエリアを確定する事前に定められたカメラ位置パラメータを前記リモートサーバ(RS)から受信するカメラ位置決めデバイス(CPD)をさらに備え、
前記カメラ位置決めデバイス(CPD)が、監視対象の前記所定のエリアを確定する前記事前に定められたカメラ位置パラメータと、前記カメラ位置決めデバイス(CPD)によって決定された前記カメラ(CAM)の実際の位置を確定する実際のカメラ位置パラメータとに基づいて、カメラ位置較正命令を決定するように構成された処理部(PP)を備え、
監視対象の前記所定のエリアを確定する前記事前に定められたカメラ位置パラメータが、カメラの高さ、カメラの回転角、カメラの傾斜、およびカメラのレンズの視野角のうちの少なくとも1つを含み、
決定された前記実際のカメラ位置パラメータが、カメラの前記高さ、カメラの前記回転角、カメラの前記傾斜、およびカメラのレンズの前記視野角のうちの少なくとも1つの実際の値をそれぞれ含み、
前記カメラ位置較正命令を決定することが、前記事前に定められたカメラ位置パラメータと前記実際のカメラ位置パラメータの間の差に基づいて実行され、及び、
前記カメラ位置決めデバイス(CPD)が、前記カメラ位置較正命令を表示するスクリーン、または、前記カメラ位置較正命令を話し言葉の命令で提供するスピーカを有する
ことを特徴とする、システム。
【請求項4】
前記システムが、一意的なカメラ識別子を前記カメラの地理的ロケーション識別子と結合するように構成された位置特定部(LP)をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載のカメラ(CAM)の位置を較正するためのシステム。
【請求項5】
請求項3に記載のシステムにおいて使用されるカメラ位置決めデバイス(CPD)において、前記カメラ位置決めデバイス(CPD)が、
a.前記カメラ(CAM)の識別情報を前記リモートサーバ(RS)に送信し、前記識別情報に対応する監視対象の前記所定のエリアを確定する事前に定められたカメラ位置パラメータを前記リモートサーバ(RS)から獲得するように構成された通信部(CP)を備え、監視対象の前記所定のエリアを確定する前記事前に定められたカメラ位置パラメータが、カメラの高さ、カメラの回転角、カメラの傾斜、およびカメラのレンズの視野角のうちの少なくとも1つを含み、
b.現在監視されているエリアを確定する実際のカメラ位置パラメータを獲得するように構成された実カメラ位置パラメータ獲得部(MPOP)を備え、決定された前記実際のカメラ位置パラメータが、カメラの前記高さ、カメラの前記回転角、カメラの前記傾斜、およびカメラのレンズの前記視野角のうちの少なくとも1つの実際の値をそれぞれ含み、
c.前記事前に定められたカメラ位置パラメータと前記実際のカメラ位置パラメータの間の差に基づいて、カメラ位置較正命令を決定するように構成された処理部(PP)と、
d.前記カメラ位置較正命令を前記カメラ位置決めデバイスのユーザに提示するように構成された命令提示部(IPP)と
を備え
前記命令提示部(IPP)は、前記カメラ位置較正命令を表示するスクリーン、または、前記カメラ位置較正命令を話し言葉の命令で提供するスピーカを含む、
ことを特徴とする、カメラ位置決めデバイス(CPD)。
【請求項6】
前記カメラ位置決めデバイス(CPD)が、前記リモートサーバに少なくとも前記カメラ(CAM)のロケーション識別子を提供するようにさらに構成された通信部(CP)を備えることを特徴とする、請求項5に記載のカメラ位置決めデバイス(CPD)。
【請求項7】
請求項3に記載のシステムにおいて使用されるリモートサーバ(RS)であって、前記リモートサーバ(RS)が、データ記憶デバイス(DB)内に前記カメラ(CAM)用に記憶された前記事前に定められたカメラ位置パラメータを管理するように構成された管理部(MP)を備えることを特徴とする、リモートサーバ(RS)。
【請求項8】
前記管理部(MP)が、一意的なカメラ識別子を、前記カメラの地理的ロケーション識別子とともに、前記事前に定められたカメラ位置パラメータと一緒に、前記データ記憶デバイスDB内に記憶するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項7に記載のリモートサーバ(RS)。
【請求項9】
請求項3に記載のシステムにおいて使用されるカメラ位置決めアプリケーションであって、前記カメラ位置決めアプリケーションが、
a.前記カメラ(CAM)の識別情報を前記リモートサーバ(RS)に送信し、前記識別情報に対応する監視対象の前記所定のエリアを確定する事前に定められたカメラ位置パラメータを前記リモートサーバ(RS)から獲得するように構成された通信部(CP)を備え、監視対象の前記所定のエリアを確定する前記事前に定められたカメラ位置パラメータが、カメラの高さ、カメラの回転角、カメラの傾斜、およびカメラのレンズの視野角のうちの少なくとも1つを含み、
b.現在監視されているエリアを確定する実際のカメラ位置パラメータを獲得するように構成された実カメラ位置パラメータ獲得部(MPOP)を備え、決定された前記実際のカメラ位置パラメータが、カメラの前記高さ、カメラの前記回転角、カメラの前記傾斜、およびカメラのレンズの前記視野角のうちの少なくとも1つの実際の値をそれぞれ含み、
c.前記事前に定められたカメラ位置パラメータと前記実際のカメラ位置パラメータの間の差に基づいて、カメラ位置較正命令を決定するように構成された処理部(PP)と
d.前記カメラ位置較正命令をスクリーン上に表示する、または、前記カメラ位置較正命令をスピーカを介して話し言葉の命令で提供するように構成された、命令提示部(IPP)
を備えることを特徴とする、カメラ位置決めアプリケーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部によるカメラの位置を較正するための方法と、請求項4の前提部によるカメラの位置を較正するためのシステムとに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラの位置を較正するためのそのような方法は、当技術分野においてよく知られており、そのような方法は、カメラがある環境内の所定のエリアを監視するためのカメラの位置の較正に関する。一般に、そのようなカメラは、複数のそのようなカメラを管理するためのリモートサーバに通信リンクを介して結合される。リモートサーバは、カメラがある前記周辺/環境内の監視対象の所定のエリアに対応するメディアを受け取ることができ、このメディアは、カメラによって記録され、その後、リモートサーバに通信リンクを介して転送される。リモートサーバにおいて受け取られたメディアは、各々が異なるエリアを監視する複数の他のカメラのメディアと一緒に、リモートサーバがある場所において表示し、検査することができる。
【0003】
「監視計画」、「設置&試運転」、および「運用」フェーズが、異なる主体、ツール、およびプロセスによって行われる場合、データ不一致および非効率が生じるおそれが大きい。さらに、カメラ設置が、活動のタイプに応じて、異なる技術者によって行われる場合は常に、さらなる非効率が生じるが、そのようなケースの典型例では、ケーブリング技術者が、(一般にイーサネット(登録商標)をサポートする)ケーブルを所望のロケーションまで敷設して、ケーブルを終端処理し、設置技術者が、カメラを定められた支持物上に設置し、最後に、設定技術者が、カメラ、ネットワーク接続を設定する必要があり、エリア監視計画において決定された監視対象の所定のエリアを完全にカバーする所定の視野が得られるように、カメラを正しい方向に向けて位置決めし、カメラを固定する。
【0004】
この設置および較正作業は、まとめて1人の技術者に担当させることもできるが、いずれにせよ、そうするには、高度に熟練した技術者を派遣する必要があり、したがって、全体的な実施費用が増加する。
【0005】
さらに、手法が労働集約的であることはさておき、この設置手法は、非常に間違いを招きやすい。通常、監視対象のエリア全体を監視するために、多数のカメラが適用され、そのようなエリア監視計画では、各カメラは、監視対象のエリア全体のうちの事前に定められた部分を監視するが、監視対象の所定のエリアが、常に1つのカメラによってカバーされるとは限らない。したがって、すべてのカメラによって監視されるエリアには重複が存在し、および/または監視対象のエリア全体のうちのいくつかの部分は、1つのカメラによってはカバーされない。あるいは、誤ったカメラが処理されることもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上述した知られたタイプの方法、システム、および関連するデバイスを提供することであるが、カメラの位置の較正が、より効率的な、より間違いを犯しにくい方法で実行される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、この目的は、請求項1において記載される方法、請求項4において記載されるシステム、請求項7において記載される関連する位置較正デバイス、ならびに請求項11において記載される関連するリモートサーバおよび関連する較正アプリケーションによって達成される。
【0008】
実際のところ、較正デバイスによって実行されるアプリケーションを用いて、監視対象の所定のエリアを確定/識別する事前に定められたカメラ位置パラメータと、前記較正デバイスによって決定された実際のカメラ位置パラメータとに基づいて、「(技術者のための)」カメラ位置較正命令を決定する。これらのカメラ位置較正命令は、カメラがある周辺/環境内のカメラによって監視される所定のエリアが、実際にカメラで撮影できる範囲内にあるように、技術者がカメラ位置を調整するための命令である。このように、生成された命令に従うことによって、技術者は、カメラによって監視される所定のエリアに適合するように、信頼できる方法で迅速かつ容易に、カメラの位置を較正することができる。
【0009】
カメラによって監視される所定のエリアを特徴付ける事前に定められたカメラ位置パラメータは、カメラの高さ、コンパス角度であるカメラの回転角、カメラの傾斜(これらはすべてある事前に定められたX−Y−Z軸に関係する)、およびカメラのレンズのズーム値である、視野角の可能な変化と組み合わされた、カメラのレンズの視野角のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
さらに、これらの事前に定められたパラメータは、例えば、コンパス角度である水平回転角を決定するためのコンパス、カメラの実際の傾斜を決定するための加速度計など、内部のまたは結合されたロケーションセンサ、画像認識モジュール、またはズームを決定するためのデジタルズーム値を用いて、較正デバイスによって測定または決定された実際のパラメータと一致させられる。
【0011】
本発明の別の特徴的な実施形態が、請求項2および請求項5において記載される。
【0012】
監視対象の所定のエリアを確定する事前に定められたカメラ位置パラメータは、カメラの高さ、カメラの回転角、カメラの傾斜、およびカメラのレンズの視野角のうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
較正デバイスによって決定される実際のカメラ位置パラメータは、カメラの高さ、カメラの回転角、カメラの傾斜、およびカメラのレンズの視野角それぞれの実際の値をそれぞれ含む。その後、監視対象の所定のエリアを確定する事前に定められたカメラ位置パラメータと、較正デバイスによって測定された実際のカメラ位置パラメータとの間の差に基づいて、カメラ位置較正命令を決定するステップが実行される。
【0014】
本発明のさらなる有利な特徴的な実施形態が、請求項3において記載される。
【0015】
有利なことに、カメラの一意的なカメラ識別情報と地理的ロケーション識別子とを結合させると、それを使用して、カメラを一意的に識別することができ、カメラに記録され、オペレータによって監視されるメディアに映されたロケーションが、どこだかが分からなくなる状況、または誤って識別される状況を防止することができる。そのような結合は、記憶デバイス内に維持することができる。
【0016】
そのような一意的なカメラ識別情報は、MACアドレスなどの通信アドレス、もしくはカメラのシリアル番号などの他の任意の一意的な識別情報とすることができ、またはイーサネットリンクを介してアクセス可能なようにカメラ上に事前インストールされ、カメラ上に貼付されたラベル上でも、バーコードリーダを用いて読み取り可能なラベル上でも、もしくはRFIDでさえも報告される、別の一意的なコードを適用することもできる。
【0017】
ロケーション識別子は、カメラのGPSロケーション、またはカメラ位置決めデバイスが接続されたモバイル通信ネットワークの位置特定手段、もしくは他の方法によって決定されるロケーションとすることができる。
【0018】
MACアドレスまたはIPアドレスなどのカメラ通信アドレスを地理的ロケーションと最初に結合することによって、カメラによって提供されるメディアを監視するときに、カメラとその位置を一意的に識別することができ、さらに、設置活動または任意の保守活動の場合に、この結合を使用して、任意のカメラを一意的にアドレス指定することができる。
【0019】
さらに、カメラ計画および位置決めを統合した本発明の方法の特徴的な実施形態が、添付の特許請求の範囲において述べられる。
【0020】
特許請求の範囲において使用される「含む/備える(comprising)」という語は、その後に列挙される手段に限定するものと解釈すべきではないことに留意されたい。したがって、「手段AおよびBを備えるデバイス(a device comprising means A and B)」という表現の範囲は、構成要素AおよびBのみから成るデバイスに限定されるべきではない。この表現は、本発明に関して、デバイスの関連する構成要素がAおよびBのみであることを意味している。
【0021】
同様に、やはり特許請求の範囲において使用される「結合される(coupled)」という語は、直接的な接続のみに限定するものと解釈すべきではないことに留意されたい。したがって、「デバイスBに結合されるデバイスA(a device A coupled to a device B)」という表現の範囲は、デバイスAの出力がデバイスBの入力に直接的に接続されるデバイスまたはシステムに限定されるべきではない。この表現は、デバイスAの出力とデバイスBの入力との間に経路が存在し、その経路は、他のデバイスまたは手段を含む経路でもよいことを意味している。
【0022】
添付の図面と併せて理解される、一実施形態についての以下の説明を参照することによって、本発明の上述および他の目的および特徴がより明瞭になり、本発明自体が最もよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】カメラCAMと、リモートサーバRSと、カメラ位置決めデバイスCPDとを含む、所定のエリアを監視するためのカメラCAMの位置を較正するためのシステムを示す図である。
図2図1に提示された、カメラ位置決めデバイスCPDの機能的表現と、リモートサーバRSの機能的表現とを含む、カメラCAMの位置を較正するシステムの機能的表現を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下のパラグラフでは、図1および図2の図面を参照して、システムの実施について説明する。第2のパラグラフでは、言及される要素の間のすべての接続が定められる。
【0025】
その後、図2に提示された、言及されるシステムに関連するすべての機能的手段が説明され、その後に、すべての相互接続についての説明が続く。続くパラグラフでは、通信システムの実際の動作について説明する。
【0026】
所定のエリアを監視するためのカメラCAMの位置を較正するためのシステムの第1の必須要素は、カメラCAM、例えば、ある都市のあるエリアを監視するための監視カメラであり、そのカメラによって記録されたメディアを、離れた場所にいるオペレータが見守っている。このカメラは、監視対象の所定のエリアを見渡すことができるように、壁、支柱、または他の場所に取り付けることができる。
【0027】
加えて、オペレータは、その都市のさらに他の関連する部分を監視する、複数のさらなる監視カメラによって記録されたメディアも監視することができる。
【0028】
そのようなエリアを監視するためのそのようなシステムは、通常、複数の監視カメラを備えるが、本実施形態では、説明の明瞭性および簡潔性を求めて、ただ1つのそのような監視カメラCAMについて説明する。
【0029】
第2の関連する要素は、リモートサーバRSであり、リモートサーバRSは、カメラCAMがある環境内の監視対象の所定のエリアに対応するメディアを受け取るように構成され、このメディアは、前記カメラCAMによって記録され、リモートサーバRSに通信リンクを介して転送される。
【0030】
さらに、そのようなカメラを設置する際に技術者を支援するための、カメラ位置決めデバイスCPDが存在する。そのようなカメラ位置決めデバイスは、スマートフォンとすることができ、コンパス角度、スマートフォンの傾斜、スマートフォンが位置する高さ、デバイスのGPSロケーションを決定するためのセンサを有する。
【0031】
代替として、カメラ位置決めデバイスCPDは、通信能力およびアプリケーションを実行するための手段を有する任意のデバイスとすることができる。そのようなデバイスは、コンパス角度、スマートフォンの傾斜、スマートフォンが位置する高さ、デバイスのGPSロケーションなどの、実際のカメラ位置パラメータを決定するための内部センサを有することができるが、代替として、そのような実際のカメラ位置パラメータを決定するための外部センサに結合することもできる。
【0032】
カメラ位置決めデバイスCPDは、すべての測定がこのカメラ位置決めデバイスCPDを用いて行われ、これらがカメラにとって有効であるような方法で係わる。カメラ位置決めデバイスCPDは、例えば、モールド(mold)を用いてカメラに取り付けることができる。
【0033】
カメラCAMおよびカメラ位置決めデバイスCPDはともに、リモートサーバRSに通信リンクを介して結合される。カメラとリモートサーバの間の結合は、インターネット接続とすることができ、カメラは、MACアドレスおよびIPアドレスによって識別される。カメラ位置決めデバイスとリモートサーバRSの間の結合は、UMTSなどの、モバイルデータ接続によってサポートすることができる。
【0034】
カメラ位置決めデバイスCPDは、監視対象の前記所定のエリアを確定する事前に定められたカメラ位置パラメータを獲得するように構成された通信部CPを備える。本実施形態では、この通信部は、リモートサーバRS内のデータ記憶、またはリモートサーバRSに関連付けられたデータ記憶から、これらの事前に定められたカメラ位置パラメータを獲得するように構成される。
【0035】
カメラ位置決めデバイスCPDは、現在監視されているエリアを確定する実際のカメラ位置パラメータを獲得できる実カメラ位置パラメータ獲得部(Actual Camera position parameter obtaining part)MPOPと、事前に定められたカメラ位置パラメータと実際のカメラ位置パラメータとに基づいて、カメラ位置較正命令を決定するように構成された処理部PPとをさらに備える。実カメラ位置パラメータ獲得部MPOPは、カメラの前記高さ、カメラの回転角、カメラの傾斜、およびカメラのレンズの視野角のうちの少なくとも1つの値の実際の値を決定するためのセンサを含むことができる。
【0036】
さらに、カメラ位置決めデバイスCPD、すなわち、スマートフォンは、カメラ位置較正/調整命令を、前記カメラ位置決めデバイスのユーザに提示できる命令提示部IPPを備える。そのような命令提示部IPPは、絵、書き言葉の命令、またはそれらの組み合わせを使用して、命令をスクリーン上に表示できることがある。代替として、命令提示部IPPは、単独で、またはスマートフォンのスクリーンに提示される命令に加えて、話し言葉の命令をユーザに提供するためのスマートフォンのスピーカとすることができる。
【0037】
カメラ位置決めデバイスCPD、すなわち、スマートフォンの通信部CPは、リモートサーバに少なくともカメラCAMのロケーション識別子を提供するようにさらに構成される。
【0038】
ロケーション識別子は、GPSロケーション、またはスマートフォンCPDのモバイル通信ネットワークに基づいて決定されるカメラのロケーションとすることができる。
【0039】
リモートサーバRSは、カメラ位置決めデバイスCPD、すなわち、スマートフォンと通信することができる通信部RCPと、データ記憶デバイスDB内にカメラCAM用に記憶された、事前に定められたカメラ位置パラメータを管理するように構成された管理部MPとを第1に備える。データ記憶デバイスは、リモートサーバRSの内部にあることも、または外部にあることもできる。
【0040】
リモートサーバRSは、カメラ通信アドレスを、カメラ位置決めデバイスから獲得されたカメラの地理的ロケーション識別子とともに、事前に定められたカメラ位置パラメータと一緒に、データ記憶デバイスDB内に記憶するようにさらに構成される。
【0041】
通信部CPは、入力/出力端子を有し、これは、同時に、カメラ位置決めデバイスCPDの入力/出力端子でもある。通信部CPは、処理部PPにさらに結合され、今度は、その処理部PPが、命令提示部IPPに結合される。実カメラ位置パラメータ獲得部MPOPは、第1の出力が処理部の入力に、また第2の出力が通信部の入力にさらに結合される。
【0042】
リモートサーバRSの通信部RCPは、入力/出力端子を有し、これは、同時に、リモートサーバRSの入力/出力端子でもある。通信部RCPは、管理部MPにさらに結合され、今度は、その管理部MPが、リモートサーバRSの内部にあることも、または外部にあることもできる、データ記憶デバイスDBに結合される。
【0043】
本発明の実行について説明するため、監視カメラをあるロケーションに設置することが必要であると仮定する。最初の計画フェーズでは、都市マップ、ランドマーク、または私有地内の監視対象のエリアにおいて、カメラの位置、カメラのビデオビーム(video beam)(方向またはコンパス、傾斜、ズーム情報)、および属性を定め、それに加えて、カメラを効率的に設定および較正するのに必要なデータを公表するための機能も定める。一般に、これは、例えば都市マップなど、監視対象のエリア全体に対して行われ、監視対象のエリア全体をカバーするために、複数のカメラが計画される。各カメラについて、カメラが属する位置、カメラのビデオビーム(方向またはコンパス、傾斜、ズーム情報)、および属性に加えて、各カメラを効率的に設定および較正するのに必要なデータを公表するための機能も定められる。
【0044】
その後、カメラカバレージ計画において事前に定められたエリアが実際にカバーされるように、カメラを事前に定められたロケーションに配置する必要がある。
【0045】
カメラをリモートサーバに接続するためのケーブリングは、すでに利用可能であると仮定する。技術者は、このカメラを設置するロケーションにおいて、計画されたロケーションにカメラをマウントし、監視対象の事前に定められたエリアにカメラを向ける。
【0046】
最初に、対象とするカメラは、以下の方法で接続され、設定される:最初に、カメラがリモートサーバにIPネットワークを介して接続された場合、DHCPモジュールとも呼ばれる、動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host configuration Protocol)モジュールが、カメラの存在を検出し、MACアドレスを問い合わせ、(カメラの一意的な識別子である)カメラのMACアドレスを検出すると、リモートサーバは、そのDHCPモジュールを用いて、IPアドレスとも呼ばれる、インターネットプロトコルアドレスを割り当て、カメラモデル、製造業者、搭載された光学部品、カメラの技術的パラメータ、カメラにインストールされたソフトウェアのバージョンなどの、さらなる情報を求めてカメラに問い合わせを行い、この情報を、IPアドレスとMACアドレスの間の関連性と一緒に、データ記憶デバイスDBのこのカメラ専用のエントリ内に記憶する。その後、カメラは、リモートサーバに接続され、リモートサーバに知られるようになる。
【0047】
ある時点に、カメラの計画データが、すなわち、計画フェーズにおいて定められたカメラの位置および方向を定める各カメラについてのデータが、データ記憶デバイスDBに入力され、計画フェーズでは、例えば都市など、エリア全体のカバレージは、複数のカメラを適用することによって計画され、各カメラは、都市全体のうちの事前に定められたエリアを監視する。各カメラについて、カメラが属する位置、カメラのビデオビーム(方向またはコンパス、傾斜、ズーム情報)が定められ、データ記憶デバイスDB内に記憶される。このデータのこの記憶は、リモートサーバの管理部MPを介して実行される。
【0048】
その後、オペレータは、スマートフォンを使用して、カメラにおいて(バーコードおよび/または英数字を使用して)示されたMACアドレスをスキャンし、または示されたMACアドレスを手入力し、ここで、MACアドレスは、カメラの一意的な識別情報である。スマートフォンは、MACアドレスであるカメラの識別情報、実際のGPS位置をサーバに送る。有利なことに、カメラの一意的な識別情報とGPSロケーションであるロケーション識別子とのこの結合を使用して、カメラを一意的に識別することができ、カメラに記録され、オペレータによって監視されるメディアに映されたロケーションが、どこだかが分からなくなる状況、または誤って識別される状況を防止することができる。
【0049】
今や、サーバは、完全な情報を構築することができる。カメラが設置され、ネットワークに結合され、すべてのカメラデータが、データ記憶デバイスDBに記憶される。
【0050】
今から、本発明の実行をさらに説明するために、カメラの結合は上で説明されたように行われると仮定する。同じ技術者が、監視対象の所定のエリアを確定する事前に定められたカメラ位置パラメータを通信部CPを用いて取得するアプリケーションを、スマートフォンCPDにおいて起動する。ここでは、コンパス角度、カメラ傾斜、およびズーム情報の値が、カメラのMACアドレスを使用して、データ記憶デバイスDBから取得される。データ記憶デバイスDBからのこの取得、およびこのデータのその後の転送は、リモートサーバRSの管理部MPの制御下で実行される。同時またはその後に、実カメラ位置パラメータ獲得部MPOPが、コンパス角度、カメラ傾斜、およびズーム情報の実際の値である、現在監視されているエリアを確定する実際のカメラ位置パラメータを取得する。
【0051】
その後、処理部PPが、事前に定められたカメラ位置パラメータの各パラメータを、実際のカメラ位置パラメータの対応するパラメータと比較することによって、カメラ位置較正命令を決定する。対応するパラメータの各々の間の差に基づいて、技術者に対する命令が生成され、技術者に以下のアクションを指示する。これらの以下のアクションは:コンパス角度の変更、カメラの傾斜の変更、ズームの適合、焦点の調整のうちの1つまたは複数とすることができる。
【0052】
その後、このプロセスは、事前に定められたカメラ位置パラメータのすべてのパラメータが、実際のカメラ位置パラメータの対応するパラメータと実質的に一致するまで繰り返される。
【0053】
命令は、スクリーンを介して、話し言葉の命令を使用して、または他の方法で提供することができる。
【0054】
加えて、カメラによって記録されたメディアを、較正デバイスに転送し、そのディスプレイに表示することができる。
【0055】
メディアは、例えば、個々の画像、またはビデオを含むことができる。
【0056】
監視対象の事前に定められたエリアに関するデータを獲得するために、カメラ位置決めデバイスがサーバと連携する、クライアント−サーバとして、本発明を説明したが、代替として、このデータは、カメラ位置決めデバイスがスタンドアロンデバイスとして独自にカメラを位置決めできるように、カメラ位置決めデバイスに直ちにロードすることができ、データは、USB、Bluetooth(登録商標)、もしくはWIFIなどの、短距離通信リンクを介して獲得され、または手入力されることさえあることに留意されたい。
【0057】
さらに、記録されたメディアも、さらなる短距離有線または無線インタフェースを介して、直接的にカメラ位置決めデバイスに転送される。
【0058】
カメラ高さは異なる方法で測定できること、また部屋の容積または窓の寸法を測定するのに土木工事業界で使用される類のBluetooth IR/超音波デバイスなどとも統合できることを別に述べておく。
【0059】
上では本発明の実施形態が機能ブロックの観点から説明されていることを最後に述べておく。上で与えられた、これらのブロックの機能的な説明から、電子デバイス設計分野の当業者には、どのようにしたら、よく知られた電子部品を用いて、これらのブロックの実施形態を製造できるかは明らかであろう。したがって、機能ブロックの中身の詳細なアーキテクチャを与えることはしない。
【0060】
上では本発明の原理が特定の装置との関連で説明されたが、この説明は、実施例として行ったにすぎず、添付の特許請求の範囲において確定される本発明の範囲を限定するために行ったものではないことを明白に理解されたい。
図1
図2