特許第6251211号(P6251211)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6251211
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20171211BHJP
【FI】
   A63F5/04 512D
   A63F5/04 513B
【請求項の数】4
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-81115(P2015-81115)
(22)【出願日】2015年4月10日
(65)【公開番号】特開2016-198311(P2016-198311A)
(43)【公開日】2016年12月1日
【審査請求日】2016年4月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】高谷 祥平
【審査官】 山本 一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−168756(JP,A)
【文献】 特開2013−027445(JP,A)
【文献】 特開2009−018010(JP,A)
【文献】 特開2005−160663(JP,A)
【文献】 特開2005−110977(JP,A)
【文献】 特開2005−253775(JP,A)
【文献】 特開2009−225877(JP,A)
【文献】 特開2006−110018(JP,A)
【文献】 特開平11−347177(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数列に表示される図柄の変動表示および停止表示を含む図柄変動ゲームを繰り返し実行する遊技機であって、
それぞれに複数の前記図柄が配列されている複数のリールと、
前記図柄変動ゲームにおける前記変動表示を開始させる条件である開始条件の少なくとも一部の成立の契機として、遊技者によって操作される開始操作部と、
前記開始操作部が継続して操作された場合、前記開始操作部への操作が継続している期間に含まれる或る時点において、前記複数のリールの少なくとも一つを回動させることによって特別表示を開始し、当該操作の終了を契機として当該特別表示を終了させる特別回動制御手段と、
前記開始条件が成立し、かつ前記特別表示が非実行である場合、前記複数のリールのそれぞれを予め定められた所定速度で回動させることによって前記変動表示を実行する通常回動制御手段と、を備え、
前記特別表示が実行されている期間の少なくとも一部には、当該特別表示において回動させる前記リールの回動速度が前記所定速度より低速である低速期間、または当該特別表示において回動させている前記リールが停止する停止期間が含まれる遊技機。
【請求項2】
前記開始操作部による操作によって前記開始条件が成立した場合、前記特別回動制御手段は、当該開始条件の成立を契機として行われる抽選の結果に関わらず、当該開始条件の成立を契機として前記特別表示を開始し、当該操作の終了を契機として当該特別表示を終了させる請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記開始操作部による操作によって前記開始条件が成立したか否かに関わらず、前記特別回動制御手段は、当該操作が行われている期間が所定時間以上になったことを契機として前記特別表示を開始する請求項1に記載の遊技機。
【請求項4】
前記通常回動制御手段による前記変動表示が実行されている期間であっても、前記特別回動制御手段は、前記開始操作部による操作が前記所定時間以上行われることを契機として前記特別表示を開始する請求項3に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関するものであり、特に回胴式遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一種である回胴式遊技機(スロットマシン)は、一般的に多数の図柄が配列されている複数のリールが備わっている。そして、各リールを回動させることによって図柄が変動表示され、その後に停止表示された図柄の組合せによって種々の特典(入賞やボーナス遊技等)を受けることができる構成になっている。従って、遊技に興じる事前に、または遊技の最中に、各リールに配列されている図柄(図柄配列目)を確認する遊技者が多い。
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
【0003】
特許文献1に記載の遊技機は、内部抽選で当選成立した当選役に対応する図柄を特殊なリール回動で遊技者に示唆することができる推奨図柄表示処理(特許文献1の図35等を参照)を実行する。
これにより、遊技者は容易に当選役を認識することができ、当該当選役に対応する図柄を迷いなく狙って停止させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−119468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の遊技機では、上記の推奨図柄表示処理の前提条件が厳しいので、実行できる状況が限られる。当該前提条件は、具体的には、前回の図柄変動ゲームにおいてリプレイ役(再遊技)が成立しており、かつ今回の図柄変動ゲームの開始時から、いわゆるウェイト時間を消化するまでの時間が所定時間以上であることである。
このような構成では、遊技者は任意のタイミングでリールの図柄配列目を確認することができない。また、遊技者にとって不要なタイミングで推奨図柄表示処理が実行されてしまう虞もある。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、遊技者の発意によってリールの図柄配列目を確認することができる遊技機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、複数列に表示される図柄の変動表示および停止表示を含む図柄変動ゲームを繰り返し実行する遊技機であって、それぞれに複数の前記図柄が配列されている複数のリールと、前記図柄変動ゲームにおける前記変動表示を開始させる条件である開始条件の少なくとも一部の成立の契機として、遊技者によって操作される開始操作部と、前記開始操作部が継続して操作された場合、前記開始操作部への操作が継続している期間に含まれる或る時点において、前記複数のリールの少なくとも一つを回動させることによって特別表示を開始し、当該操作の終了を契機として当該特別表示を終了させる特別回動制御手段と、前記開始条件が成立し、かつ前記特別表示が非実行である場合、前記複数のリールのそれぞれを予め定められた所定速度で回動させることによって前記変動表示を実行する通常回動制御手段と、を備え、前記特別表示が実行されている期間の少なくとも一部には、当該特別表示において回動させる前記リールの回動速度が前記所定速度より低速である低速期間、または当該特別表示において回動させている前記リールが停止する停止期間が含まれる遊技機が提供される。
【0008】
上記発明によれば、遊技者の任意のタイミングで特別表示を実行させることができる。また、特別表示の実行期間には低速期間または停止期間が含まれるので、リールの図柄を容易に確認することができる。従って、遊技者の都合に合わせてリールの図柄配列目を確認した後に、通常の図柄変動ゲームに興じることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、遊技者の発意によってリールの図柄配列目を確認することができる遊技機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】遊技機の正面図である。
図2】リールユニットの斜視図である。
図3】遊技機の機能ブロック図である。
図4】第一実施形態における図柄変動ゲームのメインフローを示すフローチャートである。
図5】図柄変動ゲームにおける変動表示の処理手順を示すフローチャートである。
図6】特別表示の実行の一例を示すタイムチャートである。
図7】第二実施形態における図柄変動ゲームのメインフローの処理手順を示すフローチャートである。
図8】第二実施形態における特別表示の処理手順を示すフローチャートである。
図9】特別表示の実行の一例を示すタイムチャートである。
図10図9で示す特別表示における各リールの動作状態を示す図である。
図11】第三実施形態における図柄変動ゲームのメインフローの処理手順を示すフローチャートである。
図12】第三実施形態における特別表示の処理手順を示すフローチャートである。
図13】特別表示の実行の一例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
本実施形態の説明において示す方向は、特に断りのない限り、遊技者が遊技機10に正対して視たときの方向、すなわち図1に示す遊技機10の正面図における方向とする。
また、以下の説明においては、特に断りのない限り、遊技機10には電源が投入され正常に動作していることを前提として説明する。
【0012】
<遊技機10の概要>
まず、本発明を実施する遊技機10の概要について、図1および図3を用いて説明する。図1は、遊技機10の正面図である。図3は、遊技機10の機能ブロック図である。
【0013】
遊技機10は、複数列に表示される図柄の変動表示および停止表示を含む図柄変動ゲームを繰り返し実行する。また、遊技機10は、複数のリール52(リール52L、リール52C、リール52R)と、スタートレバー26(開始操作部)と、特別回動制御部152(特別回動制御手段)と、通常回動制御部151(通常回動制御手段)と、を備える。
複数のリール52は、それぞれに複数の図柄が配列されている。
スタートレバー26は、図柄変動ゲームにおける変動表示を開始させる条件である開始条件の少なくとも一部の成立の契機として、遊技者によって操作される。
特別回動制御部152は、スタートレバー26が継続して操作されている場合、複数のリールの少なくとも一つを回動させることによって特別表示を実行する。
通常回動制御部151は、開始条件が成立し、かつ特別表示が非実行である場合、複数のリール52のそれぞれを予め定められた所定速度で回動させることによって変動表示を実行する。
【0014】
特別表示が実行されている期間の少なくとも一部には、当該特別表示において回動させるリール52の回動速度が所定速度より低速である低速期間、または当該特別表示において回動させているリール52が停止する停止期間が含まれることを特徴とする。
これにより、遊技者の任意のタイミングで特別表示を実行させることができる。また、特別表示の実行期間には低速期間または停止期間が含まれるので、リール52の図柄を容易に確認することができる。従って、遊技者の都合に合わせてリール52の図柄配列目を確認した後に、通常の図柄変動ゲームに興じることができる。
【0015】
ここで「特別表示」とは、図柄変動ゲームの中で行われる通常の変動表示とは異なる条件を契機として実行され、通常の変動表示に対して排他的に実行される特別な変動表示である。
また以下の説明において「変動表示」と称する場合、図柄変動ゲームの中で行われる通常の変動表示のことをいい、上記の特別表示とは異なるものを意味する。
【0016】
ここで「スタートレバー26(開始操作部)が継続して操作されている」とは、スタートレバー26が操作されている状態が維持されている態様(いわゆる長叩き)であってもよいし、スタートレバー26が所定の時間間隔に収まるように断続的に操作されている態様であってもよい。
なお、後に述べる各実施形態においては、いずれも前者の態様を前提として説明する。
【0017】
ここで「開始条件」とは、図柄変動ゲームにおける変動表示を開始させるための条件である。より具体的には、以下の条件を満足している場合、開始条件が成立する。
(i)遊技機が正常に起動している。
(ii)投入された遊技媒体(メダル)が所定のベット数に達している、または前回の図柄変動ゲームにおいてリプレイが成立している。
(iii)スタートレバー26が操作された旨を検知する。
(iv)前回の図柄変動ゲームにおける変動表示の開始時から所定の遅延時間(4.1秒)が経過している。
さらに、本実施形態では特別表示の実行中は通常の変動表示が実行されないので、(v)特別表示が非実行である旨も開始条件の一つということができる。
上記の条件のそれぞれが成立するタイミングや状況については、後に詳述する。
【0018】
ここで「所定速度」とは、図柄変動ゲームの実行中におけるリール52の回動速度として与えられる一定の速度である。
上記の「特別表示において回動させるリール52の回動速度が所定速度より低速である低速期間」とは、所定速度より低速なリール回動を維持させる期間である。ただし、低速期間は、通常の変動表示においてリール52の回動速度が零から所定速度に到達するまでに要する時間(加速時間)、またはリール52の回動速度が所定速度から零に減速するまでに要する時間(減速時間)を超えるものをいう。
なお、低速で回動させる方向は、図柄変動ゲームの実行中における回動方向(順方向)であってもよいし、その逆方向であってもよい。また、上記の加速時間および減速時間は、一般的な仕様では120ms程度と考えられる。
【0019】
上記の「特別表示において回動させているリール52が停止する停止期間」とは、現に回動しているリール52の回動速度が零になる期間をいう。
また、ここでいう停止(回動速度が零である)とは、リール52が所定の位置を基準として僅かに揺動している態様(いわゆるバウンド演出)も含まれる。
【0020】
以上に述べた本発明の実施に関する遊技機10の概要を具体的に説明するため、以下、第一から第三の実施形態について説明する。
【0021】
<第一実施形態の遊技機10について>
第一実施形態の遊技機10について、図1から図3を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、リールユニット50の斜視図である。図3は、遊技機10の機能ブロック図である。
遊技機10は、前面を開口した直方体状の本体(図示せず)と、当該本体の左側縁側に対して回動開閉可能に軸支された前面扉12と、を備えている。
前面扉12には、中央パネル14と、BETボタン20と、MAXBETボタン22と、メダル投入口24と、スタートレバー26と、ストップボタン28と、精算スイッチ30と、メダル排出口32と、スピーカ34と、装飾ランプ36と、下皿38と、が配設されている。
【0022】
スタートレバー26は、図柄変動ゲームにおける変動表示または上記の特別表示を開始させるための契機として、遊技者の操作を受け付けることができる。スタートレバー26に対する遊技者の操作とは、具体的には初期状態において前面扉12に対して略垂直に設けられているスタートレバー26をいずれかの方向に倒すことである。
本実施形態におけるスタートレバー26は、前面扉12に対して略垂直である状態がスタートレバーOFFセンサ326によって検知され、いずれかの方向に倒されている状態がスタートレバーONセンサ325によって検知される。
【0023】
遊技不能である場合、スタートレバー26が遊技者の操作を受け付けたとしても、変動表示および特別表示は開始されない。
遊技不能である場合としては、(i)前面扉12が開扉している場合、(ii)遊技機10に内蔵されているメダル払出装置70(図3参照)の中にメダルが無い場合、(iii)貯留されているクレジットに相当するメダルを、精算スイッチ30の押下に起因してメダル排出口32からメダルを排出する処理が行われている場合、等が挙げられる。
【0024】
また、本実施形態において、メダルが所定のベット数(本実施形態では3枚)に達していない場合には、スタートレバー26が遊技者の操作を受け付けたとしても、変動表示および特別表示は開始されない。所定のベット数に到達させるためには、以下の操作または処理の少なくとも一つ、または複数の組合せが必要である。
(i)メダル投入口24からメダルを投入してベット数を増やす。
(ii)遊技機10に貯留されているクレジットをBETボタン20およびMAXBETボタン22の押下によって減算させてベット数を増やす。なお、BETボタン20は1回の押下でクレジットを最大で1つ減算させることができ、MAXBETボタン22は1回の押下でクレジットを最大で3つ減算させることができる。また、BETボタン20およびMAXBETボタン22を押下しても、当該遊技におけるクレジットの減算値が所定のベット数に達している場合には、それを超えてクレジットを減算させることができない。
(iii)前回の図柄変動ゲームにおいてリプレイ役に対応している条件装置130(図4参照)が作動している場合、当該図柄変動ゲームにおいて再遊技処理が実行される。この場合、遊技者が(i)や(ii)の操作を行わずとも、自動的に当該図柄変動ゲームにおけるベット数が所定数に到達する。ここで述べた再遊技については、後に詳述する。
【0025】
ここでメダルの貯留とは、遊技者の所有するメダルの一部または全部に代えて、その数に相当する数値(クレジット)を遊技機10の内部で記憶する機能をいう。メダルが貯留される(クレジットが増大する)場合は、例えば(i)所定のベット数を超えてメダル投入口24からメダルが投入された場合、(ii)遊技において入賞し、当該入賞の特典としてメダルが付与された場合、等が挙げられる。
なお、本実施形態においてクレジットの上限は「50」に設定されており、クレジットが上限値を超えるメダル投入またはメダル付与がなされる場合、上限値を超えた分に相当するメダルがメダル排出口32から下皿38に払い出される。より詳細には、クレジットが上限値に到達するとメダルブロッカ(図示せず)が作動し、当該メダルブロッカが作動しているときにメダル投入口24からメダルが投入された場合、投入されたメダルがそのままメダル排出口32から排出される。また、クレジットの上限値を超えてメダルが付与された場合、付与されたメダル数に相当するメダルがメダル払出装置70から取り出され、メダル排出口32から排出される。
【0026】
リールユニット50は、スタートレバー26が受け付けた遊技者の操作に起因して回動を開始する。このとき、前回の図柄変動ゲームにおける変動表示の開始時から当該図柄変動ゲームにおける変動表示の開始時までの時間が所定の遅延時間、いわゆるウェイト時間を超えていることを要する。すなわち、スタートレバー26にてウェイト時間が経過する前に遊技者の操作が受け付けられた場合、ウェイト時間が経過するまで待機した後にリールユニット50は回動を開始する。なお、本実施形態におけるウェイト時間は4.1秒に設定されている。
【0027】
リールユニット50が回動している最中、各リール52は原則として上から下へと回動する。本明細書において、リール52における上から下への回動を「順方向」、下から上への回動を「逆方向」と称する。
【0028】
複数のストップボタン28(停止操作部)は、リールユニット50における停止パターンの停止表示の契機となる遊技者の操作を、遊技者から受け付ける。なお、ストップボタン28は、リールユニット50が回動を開始した後に成立する停止条件を契機として、停止操作を受け付けることができる。
ストップボタン28に対する遊技者の操作とは、具体的にはストップボタン28を押下することである。
また、ここで停止条件とは図柄変動ゲームにおける停止表示を実行するための前提条件であり、具体的には、(i)すべてのリール52の速度が所定速度に到達しており、かつ(ii)特別表示が非実行である場合に停止条件が成立する。
【0029】
ストップボタン28は、各リール52に対して一つずつ設けられている。具体的には、ストップボタン28Lは、リール52Lを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン28Cは、リール52Cを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン28Rは、リール52Rを停止させるための停止操作を受け付ける。
ここで挙げたストップボタン28は遊技者の任意の順番で押すことも可能であるが、一部の遊技機においては、所定の押し順でストップボタン28を押下しないとペナルティが付与される場合がある。
【0030】
前段で挙げたすべてのストップボタン28について停止条件が一旦は同時に成立するが、一のストップボタン28を押下すると所定の時間だけ停止条件が解除され、他のストップボタン28の停止操作を受け付けなくなる。そして、当該時間が経過した後に他のストップボタン28に対して再び停止条件が成立し、他のストップボタン28の停止操作を受け付けることが可能となる。このとき、停止操作受付済みの一のストップボタン28については停止条件が成立しない。
停止条件は以上のように成立するので、遊技者はストップボタン28の停止操作を当該時間未満の間隔で行えない。
なお、本実施形態におけるストップボタン28は、LEDランプ(図示せず)を内包し、その周囲を透過性の部材で覆う構成となっている。そして、ストップボタン28は、LEDランプの点灯色で停止条件の成立の可否を遊技者に報知する仕様となっている。
【0031】
ストップボタン28で受け付けた停止操作に起因して、当該停止操作を受け付けたストップボタン28に対応するリール52が停止する。リール52の停止位置は、ストップボタン28の押下時におけるリール52の位置を基準として最大4コマまで移動しうる。ストップボタン28を押下してからリール52が停止するまでのリール52の回動制御を、一般的にはすべり制御という。
ここでコマとは、リール52の外周(帯58)に示されている図柄の一つに対して与えられている領域をいい、1コマとは、一つの当該領域、または、一つの当該領域の上下方向の寸法をいう。本実施形態において、リール52の外周は21コマに等分されており、各コマにそれぞれ一つずつ図柄が配列されている(図示せず)。
なお、本実施形態においてリール52の停止とは、所定のコマを基準に1コマ未満の変動幅でリール52が揺動している状態も含むものとする。
【0032】
中央パネル14には、上部に演出表示装置16が配置されており、下部に視認窓18が形成されている。
【0033】
演出表示装置16は、前面扉12の前面上部に配置されており、遊技機10の遊技に関する各種演出または各種情報を表示することができる。演出表示装置16には、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置や、ドットマトリクス型の表示装置などが用いられる。
演出表示装置16で表示される演出は、スピーカ34からの音声出力や装飾ランプ36の発光と連動しており、遊技者の興趣を好適に喚起させることができる。
また、演出表示装置16は、指令生成部170(図3参照)から通知される情報を表示出力することによって、特定の遊技を遊技者にとって有利な状態に遷移させることができる。当該機能については後に詳述する。
【0034】
視認窓18は、本体内部(前面扉12の裏面側)に備えられたリールユニット50の前面側に形成された窓枠で、内部領域と外部領域とに区画されている。
視認窓18の内部領域は透明部材で形成することによって、当該内部領域を介してリールユニット50の一部が視認可能にすると共に、リールユニット50を保護している。
また、視認窓18の外部領域は不透明部材(半透明部材や透明部材を着色した部材を含む)で形成されており、外部領域を介したリールユニット50の視認を困難としている。
【0035】
リールユニット50は、縦方向(上下方向)に回動可能な三つのリール52L、リール52C、リール52Rが横方向(左右方向)に配列され、フレーム54に収容されている。
リール52は、ドラム56の外周に帯58が貼られたものである。ドラム56は、その内側に内包されたステッピングモータ(図示せず)によって駆動されて回動する構成となっている。なお、当該ステッピングモータは、図3に図示するリール駆動部511、リール駆動部512、およびリール駆動部513の主要構成部品であり、図3に図示するメイン基板100(回動制御部150)からの制御信号に応じて動作する。
【0036】
帯58には21個の図柄(図示せず)が描かれており、これらの図柄の一部が視認窓18の内部領域を介して遊技者に対して視認される。
視認窓18の内部領域は縦方向に三コマ分の寸法となっている。また、各リール52は視認窓18の内部領域の縦方向に3個の図柄が収まるように停止制御され、遊技者は当該3個の図柄を視認窓18の内部領域を介して視認できるようになっている。すなわち、リール52が横方向に3つ配置されているので、各リール52が停止している場合において、遊技者が3個の図柄×3リール=9個の図柄を視認可能になっている。
【0037】
前段のように各リール52が停止制御されるとき、各リール52において停止する図柄のうち上段・中段・下段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をそれぞれラインL1・ラインL2・ラインL3と称す。
また、リール52Lの上段と、リール52Cの中段と、リール52Rの下段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL4と称す。リール52Lの下段と、リール52Cの中段と、リール52Rの上段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
【0038】
<遊技機10の機能構成>
次に、本実施形態における遊技機10の機能構成について、主に図3を用いて説明する。ただし、先に説明した図1図2に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
なお、図3は、遊技機10の機能ブロック図である。
【0039】
遊技機10は、主要な構成要素としてメイン基板100とサブ基板200とを内蔵している。また、メイン基板100はリールユニット50やメダル払出装置70も制御している。
メイン基板100は、CPU(図示せず)、ROM(図示せず)またはRAM(図示せず)等の電子部品が実装されており、これらの電子部品や各種センサ等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、遊技に関する各種機能を実現している。
一方で、サブ基板200も、CPU(図示せず)、ROM(図示せず)またはRAM(図示せず)等の電子部品が実装され、情報処理によって各種機能を実現している点においてはメイン基板100と同様である。しかし、サブ基板200は、メイン基板100(指令生成部170)からの制御信号(サブ送信コマンド)によって制御されている点、および、演出表示装置16、スピーカ34または装飾ランプ36等の主に遊技に関する演出に用いられる周辺機器がその制御対象である点においてメイン基板100とは異なる。
【0040】
メイン基板100は、遊技管理部110、内部抽選部120、条件装置130、メダル処理部140、回動制御部150、指令生成部170および特典付与部180を備える。
【0041】
遊技管理部110は、他の機能や各種センサを監視または制御して遊技状態を管理し、少なくとも以下の処理を実行する。
(i)遊技不能である場合に、遊技を停止(中断)させる。
(ii)リプレイ役(再遊技)に対応している条件装置130が作動している場合に、再遊技処理を行って開始条件を成立させる。
(iii)所定の条件が成立している場合に、スタートレバーONセンサ325およびスタートレバーOFFセンサ326を作動させて遊技者の操作を待機する。
【0042】
また、遊技管理部110は、遊技機10の遊技設定値も管理しており、遊技が実行されるごとに各種機能に当該遊技設定値を出力している。ここで遊技設定値とは、遊技機10に内蔵されている設定変更装置(図示せず)によって変更される値であり、前面扉12を開放した状態において設定キー(図示せず)を挿入することにより変更操作が可能となる。遊技設定値は、内部抽選部120における各種抽選の当選確率、または、サブ基板200によって制御される各種演出の発生確率、等に影響を与える。
【0043】
内部抽選部120(当否判定手段)は、図柄変動ゲームにおいて、予め定められている複数とおりの入賞役の当否を抽選によって判定する。また、内部抽選部120は、抽選された入賞役に対応している条件装置130を作動させる。内部抽選部120による抽選には抽選テーブル(図示せず)が用いられる。
条件装置130は、その作動によって入賞または再遊技が成立するための前提条件である入賞役フラグを成立させる。より詳細には、条件装置130(フラグ成立手段)は、内部抽選部120によって判定された入賞役の当選を契機として、当該入賞役に対応している入賞役フラグを成立させる。
【0044】
ここで入賞とは、入賞役が内部抽選部120によって抽選され、その入賞役に対応している図柄の組み合わせが入賞ライン上に停止することをいう。
ここで再遊技とは、次の図柄変動ゲームをメダル投入に因らずに行うことができる特典に対応している入賞役が内部抽選部120によって抽選され、その特典に対応している図柄の組み合わせが入賞ライン上に停止することをいう。
ここで入賞ラインとは、リールユニット50の回動方向に対して交差する略直線方向のいずれかであって遊技者に視認可能な位置に設けられているラインL1からラインL5のうち一又は複数に対して設定される。
【0045】
上記のような構成になっているので、内部抽選部120によって入賞役が抽選されることは、その入賞役が入賞されることが許容される状態になると換言することができる。
なお、以下の説明において、内部抽選部120によって入賞役が抽選されることを「入賞役の当選」と表現する場合があるが、この表現は「入賞」の前提条件の少なくとも一部が満たされ、その入賞役に入賞されることが許容されていることを意味する。
【0046】
メダル処理部140は、クレジットを記憶し、その増減を管理する機能を有する。より詳細には、BETボタンセンサ320がBETボタン20の押下を検知したとき、または、MAXBETボタンセンサ322がMAXBETボタン22の押下を検知したとき、メダル処理部140は記憶しているクレジットから所定の値を減算する。
また、メダル処理部140は、特典付与部180によって付与されたメダル数に相当する値を、記憶しているクレジットに加算する。
記憶しているクレジットが上限値であるときに特典付与部180から特典としてメダルが付与された場合、メダル処理部140は、メダル払出部370を介してメダル払出装置70に働きかけて、超過したメダル数に相当するメダルを払い出させる。
また、メダル処理部140は、精算スイッチセンサ330が精算スイッチ30の押下を検知したとき、メダル処理部140はメダル払出部370を制御し、メダル払出装置70に蓄えられているメダルを払い出させる。
【0047】
回動制御部150は、リールユニット50の回動を制御する機能を有している。より詳細には、回動制御部150は、通常回動制御部151、特別回動制御部152および表示図柄判定部153を有している。通常回動制御部151は、図柄変動ゲームにおける変動表示および停止表示の実行のためにリールユニット50を制御する。特別回動制御部152は、特別表示の実行のためにリールユニット50を制御する。表示図柄判定部153は、作動している条件装置130と図柄変動ゲームにおいて停止表示された図柄の停止パターンとを比較し、入賞の成否を判定する。
【0048】
通常回動制御部151は、変動表示の実行期間において、各リール52を所定速度で回動させるようにリール駆動部511、リール駆動部512およびリール駆動部513にパルス信号を出力する。また、特別回動制御部152は、特別表示の実行期間の少なくとも一部において、各リール52を所定速度より低速または停止させるようにリール駆動部511、リール駆動部512およびリール駆動部513にパルス信号を出力する。
リール駆動部511はリール52Lを、リール駆動部512はリール52Cを、リール駆動部513はリール52Rを、それぞれ回動させる機能を有する。より詳細には、リール駆動部511、リール駆動部512およびリール駆動部513の主要な構成部品はステッピングモータ(図示せず)であり、通常回動制御部151が出力するパルス信号を入力することによって、断続的に可変な回動態様で各リール52を回動させることができる。
なお、リール52の回動角度(移動コマ数)は、通常回動制御部151が出力したパルス信号の長さに比例して増大する。また、リール52の回動速度は、通常回動制御部151が出力したパルス信号の周波数に比例して増大する。
【0049】
本実施形態において特別回動制御部152が特別表示を実行している場合、特別表示が実行されている間において、遊技者の操作が受付不能となるようにストップボタン28(停止操作部)が規制される。すなわち、特別表示が実行されている間は、いわゆるフリーズ状態になる。
なお、ストップボタン28は、上記のように、図柄変動ゲームにおける停止表示の契機となる遊技者の操作を受け付ける部材である。
【0050】
ここでフリーズ状態とは、少なくとも一つのリール52が回動しているにも関わらず、回動している当該リール52に対応するストップボタン28が遊技者の操作を受け付けない状態をいう。
このように、いわゆるフリーズ状態で特別表示を実行することができるので、特別表示が直接的に図柄変動ゲームの結果に直接的に影響をおよぼすことはない。
【0051】
特典付与部180は、遊技者にとって有利な特典を付与する機能を有する。
ここで特典とは、遊技者にとって好まれる遊技機10の遊技に関する恩恵をいう。より具体的には、以下の態様等が挙げられる。
(i)クレジットまたはメダルの増加処理。
(ii)有利遊技状態(例えば、ボーナス遊技やART)への移行。
(iii)有利遊技状態の延長(例えば、ARTの遊技数の増加)。
(iv)希少な確率の演出(いわゆるプレミアム演出)、または通常は秘匿されている遊技状態または遊技設定値を示唆する演出処理。
(v)遊技機10で行う遊技と外部システム(例えばウェブサイト)とを連携させるために必要な種々のデータの付与処理。
なお、(i)から(v)の分類は便宜的に区分したに過ぎず、同一の処理が複数の分類に含まれることを排除するものではない。また、ここでARTとは、アシストリプレイタイムと称される遊技状態であり、リプレイ役の抽選確率が通常の遊技状態より向上すると共に、特定の入賞役を成立させるために必要な情報としての停止操作の順番等を遊技者に報知とタイミングを報知する。
【0052】
指令生成部170は、メイン基板100が有する種々の機能から出力されたデータを入力し、入力されたデータに基づいてサブ基板200を制御する制御信号(サブ送信コマンド)を生成して伝送する機能を有している。より詳細には、指令生成部170は、演出表示制御部210とランプ制御部220とスピーカ制御部230とに制御信号を伝送する。
【0053】
演出表示制御部210は、演出表示装置16を制御する機能を有し、メイン基板100によって制御される遊技と連動して表示出力による演出を演出表示装置16に実行させる。
ランプ制御部220は、装飾ランプ36を制御する機能を有し、メイン基板100によって制御される遊技と連動して発光出力による演出を装飾ランプ36に実行させる。
スピーカ制御部230は、スピーカ34を制御する機能を有し、メイン基板100によって制御される遊技と連動して音声出力による演出をスピーカ34に実行させる。
【0054】
<第一実施形態における図柄変動ゲームのメインフロー>
次に、本実施形態における図柄変動ゲームのメインフローについて、主に図4を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図3に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
図4は、第一実施形態における図柄変動ゲームのメインフローを示すフローチャートである。なお、図4における遊技開始処理(ステップS102)から遊技終了処理(ステップS136)までの一連の処理を実行することをもって一回の図柄変動ゲームとする。
【0055】
遊技管理部110は、遊技機10が正常に起動中である場合、当該図柄変動ゲームにおける遊技状態や遊技設定値に関する情報を取得し、各種機能に出力して遊技を開始する(ステップS102)。
ここで、前回の図柄変動ゲームにおいてリプレイ役(再遊技)に対応している条件装置130が作動している場合(ステップS104のYES)、遊技管理部110は再遊技処理を実行する(ステップS110)。そして、遊技管理部110は、スタートレバーONセンサ325およびスタートレバーOFFセンサ326を作動させて、スタートレバーONセンサ325による検知を待機する(ステップS112のNO)。ここで再遊技処理とは、上述した再遊技の特典を付与する処理をいう。
【0056】
また、前回の図柄変動ゲームにおいてリプレイ役に対応している条件装置130が作動していない場合(ステップS104のNO)、遊技管理部110は、BETボタンセンサ320、MAXBETボタンセンサ322またはメダル通過センサ324による検知を待機する。これらのいずれかの作動に応じてベット数を増加させ(ステップS106)、ベット数が所定数(3枚)に達するまで待機する(ステップS108のNO)。そして、ベット数が所定数に達したとき(ステップS108のYES)、スタートレバーONセンサ325およびスタートレバーOFFセンサ326を作動させて、スタートレバーONセンサ325による検知を待機する(ステップS112のNO)。
【0057】
スタートレバーONセンサ325による検知が行われたとき(ステップS112のYES)、遊技管理部110はこの検知に起因して内部抽選部120に内部抽選を実行させる(ステップS114)。また、この内部抽選において抽選された入賞役に対応している条件装置130が作動する(ステップS116)。
【0058】
また、ステップS112がYESである場合、スタートレバーONセンサ325の検知は遊技管理部110から回動制御部150(特別回動制御部152)に伝達され、その伝達に応じて特別回動制御部152が特別表示を開始する(ステップS118)。
特別回動制御部152による特別表示の実行は、スタートレバーOFFセンサ326による検知が行われるまで継続する(ステップS120のNO)。そして、スタートレバーOFFセンサ326による検知が行われた場合(ステップS120のYES)、実行されていた特別表示が終了となる(ステップS122)。
【0059】
ステップS122の時点でウェイト時間が経過しているならば(ステップS124のYES)、そのまま当該図柄変動ゲームにおける変動表示が実行される(ステップS126)。
ステップS122の時点でウェイト時間が経過していないのであれば(ステップS124のNO)、ウェイト時間が経過するまで待機した後に、当該図柄変動ゲームにおける変動表示が実行される(ステップS126)。
【0060】
表示図柄判定部153はステップS126で停止させた各リール52の停止パターンを判別し、ステップS116で作動した条件装置130に対応している図柄の組合せが入賞ラインに停止しているか否か(入賞しているか否か)を判定する(ステップS128)。
【0061】
ステップS128における判定の成否とその他の条件とに基づいて、特典付与部180は特典を付与しうる(ステップS130)。
特典付与部180によって特典としてメダルが付与された場合(ステップS132のYES)、メダル処理部140は当該特典に対するメダル処理を実行する(ステップS134)。
特典付与部180によって特典としてメダルが付与されない場合(ステップS132のNO)、または必要なメダル処理(ステップS134)が終了した後に、当該図柄変動ゲームを終了させて次回の図柄変動ゲームに移行する(ステップS136)。
【0062】
本実施形態における特別表示は、上記のように実行されるので、以下のように整理できる。すなわち、スタートレバーONセンサ325(第一検知手段)は、スタートレバー26(開始操作部)における操作開始時を検知する。また、スタートレバーOFFセンサ326(第二検知手段)は、スタートレバー26における操作終了時を検知する。そして、特別回動制御部152(特別回動制御手段)は、スタートレバーONセンサ325による検知を契機として特別表示を開始させ(ステップS118)、スタートレバーOFFセンサ326による検知を契機として特別表示を終了させる(ステップS122)。
【0063】
<図柄変動ゲームにおける変動表示の制御について>
次に、通常回動制御部151によって実行される変動表示の制御について、主に図5のフローチャートを用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素や処理(ステップ)についても言及するので適宜参照されたい。
なお、図5は、図柄変動ゲームにおける変動表示の処理手順を示すフローチャートである。
【0064】
通常回動制御部151は、リールユニット50に含まれるすべてのリール52R、52C、52Lが所定速度で順方向に回動するように、リール駆動部511、512、513にパルス信号を出力する(ステップS152)。
【0065】
また、通常回動制御部151は、すべてのリール52の回動速度が所定速度に到達するまでは停止条件を否定しつつ待機する(ステップS154のNO)。また、通常回動制御部151は、すべてのリール52の回動速度が所定速度に到達したとき(ステップS154のYES)は停止条件を成立させる(ステップS156)。
なお、ステップS156における停止条件の成立は、リールユニット50に含まれるすべてのリール52R、52C、52Lについて同時に行われる。
【0066】
通常回動制御部151は、停止条件を成立させた状態で、いずれかのストップボタン28が押下され、当該押下をストップボタンセンサ328が検知するまで待機する(ステップS158のNO)。最初の停止操作(第1停止操作)をストップボタンセンサ328が検知したとき(ステップS158のYES)、通常回動制御部151は、第1停止操作に対応しているリール52を停止させる(ステップS160)。
ここでステップS160の停止処理において、最大4コマまでリールが移動しうる制御(すべり制御)を行うため、ストップボタンセンサ328の検知からリール52の停止までにはタイムラグが生じうる。なお、当該タイムラグは190ms以下になるように設定されている。
【0067】
通常回動制御部151は、停止条件を成立させた状態で、ストップボタンセンサ328が次の停止操作(第2停止操作)を検知するまで待機する(ステップS162のNO)。また、ストップボタンセンサ328が第2停止操作を検知して通知されたとき(ステップS162のYES)、通常回動制御部151は、第2停止操作に対応しているリール52を停止させる(ステップS164)。
通常回動制御部151は、停止条件を成立させた状態で、ストップボタンセンサ328が最後の停止操作(第3停止操作)を検知するまで待機する(ステップS166のNO)。また、ストップボタンセンサ328が第3停止操作を検知して通知されたとき(ステップS166のYES)、通常回動制御部151は、第3停止操作に対応しているリール52を停止させる(ステップS168)。
ステップS164またはステップS168の停止処理において、すべり制御が行われるのは、第1停止操作のときと同様である。
【0068】
<第一実施形態における特別表示について>
次に、本実施形態における特別回動制御部152によって実行される特別表示について、主に図6のタイムチャートを用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素や処理(ステップ)についても言及するので適宜参照されたい。
図6は、特別表示の実行の一例を示すタイムチャートである。なお、対象のリール52の動作状態を示すにあたって、図6ではリール52の加速時間を無視して図示している。
【0069】
本実施形態の特別表示は、図4に示すステップS102からステップS110で述べた条件が成立した状態で、スタートレバー26が継続して操作されている場合に実行される。
従って、図6に図示しているように、外観としてはスタートレバー26が初期状態の位置より倒されている(スタートレバー26がONになっている)期間にわたって、特別表示が実行されているように見える。
また、図6に図示しているように、外観としてはスタートレバー26が初期状態に復位した(スタートレバー26がOFFになった)タイミングで、特別表示が終了しているように見える。
【0070】
本実施形態の特別表示において、対象のリール52は、所定速度より遅い速度であって一定の速度(低速)で回動する。ここで対象のリール52とは、リール52L、リール52Cまたはリール52Rの少なくとも一つであり、いずれであっても構わない。
【0071】
本実施形態の特別表示は、終了された後にそのまま通常の変動表示に移行する。従って、本実施形態の特別表示の前後にわたる対象のリール52は、停止状態から低速回動(低速期間)に移行し、低速回動から所定速度による回動に移行するように遷移する。
上記で述べた内容を換言すると、特別回動制御部152(特別回動制御手段)は、スタートレバー26(開始操作部)が継続して操作されている場合、複数のリール52が所定速度に到達する前に特別表示を実行するともいえる。また、スタートレバー26(開始操作部)が継続して操作された場合、スタートレバー26への操作が継続している間に特別表示が実行され、当該操作の終了を契機として特別表示が終了して変動表示が開始されるともいえる。
このように、対象のリール52の回動速度が所定速度に到達する事前に特別表示が実行されるので、遊技者は当該図柄変動ゲームにおける変動表示の事前にリール52の配列目を確認することができる。
【0072】
なお、本実施形態における特別表示の実行期間にわたってリール52が低速で回動する(低速期間のみからなる)態様で説明したが、低速期間が特別表示の実行期間の一部である態様で実施されてもよいし、さらに上記の停止期間が含まれる態様で実施されてもよい。
【0073】
<第二実施形態について>
続いて、第二実施形態について説明する。
第二実施形態における遊技機10の外観の構成や内部に搭載されている機能は、先に述べた第一実施形態と基本的に同様である。従って、各構成要素や機能に付されている符号は同じものを用いて説明する。
【0074】
第一実施形態において図4を用いて説明したメインフローの手順または図6を用いて説明した特別表示の態様が、第二実施形態におけるメインフローまたは特別表示の態様と異なる。
以下、これらの点に関して、第二実施形態の態様を説明する。
【0075】
まず、本実施形態における図柄変動ゲームのメインフローについて図7を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図3に図示される構成要素および図4に図示される処理(ステップ)についても言及するので適宜参照されたい。
なお、図7は、第二実施形態における図柄変動ゲームのメインフローの処理手順を示すフローチャートである。
【0076】
ステップS202からステップS216までの処理については、上述した図4のステップS102からステップS116までの処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0077】
ステップS212においてスタートレバーONセンサ325による検知が行われた場合、遊技管理部110はスタートレバーONセンサ325が検知している時間をカウントする。
カウントされた時間が予め定められている所定時間t以上になった場合(ステップS218のYES)、特別回動制御部152によって特別表示が実行される(ステップS222)。
カウントされた時間が予め定められている所定時間t未満である状態で(ステップS218のNO)、スタートレバーOFFセンサ326による検知が行われない間(ステップS220のNO)は、カウントを継続したまま待機となる。
カウントされた時間が予め定められている所定時間t未満である状態で(ステップS218のNO)、スタートレバーOFFセンサ326による検知が行われた場合(ステップS220のYES)は、カウントを停止して、特別表示を実行せずにステップS224の処理に移行する。
【0078】
ステップS224からステップS236までの処理については、上述した図4のステップS124からステップS136までの処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0079】
上記のように、本実施形態では、ステップS212でスタートレバー26の操作を検知し、さらにその検知している時間(開始操作部が操作されている時間)が所定時間t以上である場合、特別回動制御部152(特別回動制御手段)によって特別表示が実行される。一方で、第一実施形態については、ステップS112でスタートレバー26の操作を検知した場合には、自動的に特別表示を実行する。この点について、本実施形態と第一実施形態とは異なる。
【0080】
次に、本実施形態における特別表示について、図8から図10を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図3に図示される構成要素や図7で示した処理(ステップ)についても言及するので適宜参照されたい。
図8は、第二実施形態における特別表示の処理手順を示すフローチャートである。図9は、特別表示の実行の一例を示すタイムチャートである。図10は、図9で示す特別表示における各リール52の動作状態を示す図である。なお、各リール52の動作状態を示すにあたって、図9では各リール52の加速時間や減速時間を無視して図示している。
【0081】
本実施形態における特別表示を実行する場合、まずステップS216で作動した条件装置130が特定の入賞役に該当するか否かを判別する(ステップS252)。
ここで特定の入賞役とは、特別表示の停止目標になりうる入賞役であり、その入賞役が抽選されたとしても所定のタイミングでストップボタン28を押下しなければ対応する図柄が入賞ラインに停止できない、すなわち入賞にならないものであることが好ましい。
【0082】
ステップS252における判別において、特定の入賞役フラグが非成立である、すなわち特定の入賞役に対応している条件装置130が作動していない旨が判別された場合(ステップS254のNO)、そのまま当該フローは終了となる。すなわち、内部的にはステップS222が実行されるものの、外観としては特別表示が実行されないように見える。
【0083】
一方で、ステップS252における判別において、特定の入賞役フラグが成立している、すなわち特定の入賞役に対応している条件装置130が作動している旨が判別された場合(ステップS254のYES)、特別回動制御部152は、特定の入賞役フラグに応じて停止期間におけるリールの停止目標位置を定める(ステップS256)。
ステップS256において(特定の入賞役フラグが成立している場合)、特別表示に含まれる停止期間におけるリール52の停止目標位置は以下のように定められる。すなわち、特別回動制御部152は、視認窓18の内部領域を介して遊技者が視認可能な位置または当該位置を基準として変動表示におけるリール52の回動方向の逆方向の近傍に、成立している入賞役フラグに対応している図柄が停止されるように停止目標位置を定める。
なお、上述したように、視認窓18は、複数のリール52の前方に設けられ、遊技者がリール52のそれぞれ一部を視認可能になっている内部領域と、遊技者がリール52を視認困難になっている外部領域と、に区画されている窓枠である。
【0084】
ここで「内部領域を介して遊技者が視認可能な位置」とは、視認窓18において表示される9個の図柄(=3コマ×3リール)の位置である。
また、「当該位置を基準として変動表示におけるリールの回動方向の逆方向の近傍」とは、視認窓18の窓枠の上方近傍に位置するコマのことであって、視認窓18の内部領域上段のコマを基準としてすべり制御の範囲内(上方4コマ以内)であると好ましい。
このように特定の入賞役に対応する図柄(以下、当選図柄と称する)を停止させる場合には、他の図柄より大きくて目押しの目安になりやすい図柄(例えばボーナス図柄)を窓枠内に停止させたとき、本来停止させるべき当選図柄が視認窓18の窓枠上方近傍で停止になる場合等が挙げられる。
【0085】
さらに、特別回動制御部152は、ステップS256において決定された停止目標位置に基づいて、各リール52の回動パターンを決定する(ステップS258)。ここで回動パターンには、各リール52における低速期間や停止期間のタイミング等が含まれる。
特別回動制御部152は、ステップS258で決定された回動パターンで特別表示を実行し、当該特別表示に含まれる停止期間においてステップS256で決定された停止目標位置に各リール52を停止させる(ステップS260)。
【0086】
ステップS260において実行される特別表示の詳細を、図9および図10に図示する。
図9のタイムチャートに示すように、スタートレバー26が倒された時点(スタートレバーONセンサ325によって検知された時点)から所定時間tが経過したタイミングで、リール52L、リール52Cおよびリール52Rが始動して特別表示が開始される。
【0087】
特別表示が開始された直後においては、リール52L、リール52Cおよびリール52Rは所定速度より遅い速度(低速)であって、それぞれ等しい速度で回動している。
この状態を図10(a)に図示する。各リール52の中に図示している矢印は、その向きで各リール52の回動方向と、その長さで各リール52の回動速度とを示している。同図において各矢印は同方向であり同寸法であるので、各リール52は同じ方向(順方向)に回動しており、かつそれぞれ等速で回動している。
【0088】
図9に図示するように、本実施形態では停止される(停止期間を含む)特別表示の対象となるリール52は、リール52Lとリール52Cであって、リール52Rは停止期間を含まず低速期間のみからなる特別表示が実行される。
リール52Lは一回の停止期間を含み、リール52Cより先に当該停止期間が行われる。また、リール52Cは二回の停止期間を含み、それぞれ異なる位置で停止する。すなわち、リール52Cはそれぞれの停止期間において異なる図柄を停止表示する。
【0089】
リール52Lが行う特別表示において停止される位置を図10(b)に、リール52Cが行う特別表示において停止される位置を図10(c)と図10(d)に示す。なお、ここで特別表示の条件となる特定の入賞役は「スイカ」であり、当該特別表示において「スイカ」図柄が当選図柄であることを前提として以下説明する。
【0090】
リール52Lが行う特別表示において、図10(b)に示すように視認窓18の内部領域の上段に「スイカ」図柄が停止される。また、この位置でリール52Lを停止させる場合、視認窓18の内部領域の下段に「7」図柄も停止される。
このようにリール52Lが停止されるので、遊技者は「7」図柄を目安として「スイカ」図柄を停止させるタイミング(ストップボタン28Lを押下するタイミング)を図ればよい旨を確認することができる。
【0091】
一方、リール52Cが行う特別表示において、図10(c)に示すように視認窓18の内部領域から1コマ上方に「スイカ」図柄が停止される。また、この位置でリール52Cを停止させる場合、視認窓18の内部領域の下段には「BAR」図柄が停止される。
そして、リール52Cは再び低速で回動した後、図10(d)に示すように視認窓18の内部領域の上段に「スイカ」図柄が停止される。また、この位置でリール52Cを停止させる場合、視認窓18の内部領域の1コマ下方には「BAR」図柄が停止される。
このようにリール52Cが停止されるので、遊技者は「BAR」図柄を目安として「スイカ」図柄を停止させるタイミング(ストップボタン28Cを押下するタイミング)を図ればよい旨を確認することができる。
【0092】
リール52Lまたはリール52Cは、図9に示すように、上記のような停止期間を経た後に所定速度で回動する。リール52Lが行う特別表示がそうであるように、特別表示の実行中に所定速度で回動する態様が含まれてもよい。また、第一実施形態で述べた態様がそうであるように、低速期間のみからなる態様で特別表示が実行されてもよい。また、図示しないが、所定速度で回動した後に停止し、その後に所定速度または低速で回動してもよい。
ただし、停止期間のみからなる(特別表示の実行期間の全てにおいて各リール52が停止している)態様、または所定速度または所定速度以上の速度で回動する期間のみからなる(特別表示の実行期間に低速期間または停止期間が含まれない)態様については、本発明の特別表示に該当しない。各リール52の図柄配列が容易に確認できないからである。
【0093】
上記のように停止目標位置を定め、それに応じた回動パターンで特別表示を実行するので、その図柄変動ゲームにおいて入賞ラインに停止させるべき当選図柄の位置または、当選図柄の停止の目安となる図柄の位置を、変動表示の実行前に確認することができる。
この点について、本実施形態における特別表示と、第一実施形態における特別表示とは異なる。
【0094】
また、図9に示すように、本実施形態における特別表示の終了時は、スタートレバー26が初期状態の位置に復位する(スタートレバーOFFセンサ326による検知が行われる)タイミングとは限らない。本実施形態における特別回動制御部152は、ステップS258で決定した回動パターンを実行した後に、当該特別表示を自動的に終了させるからである。
この点についても、本実施形態における特別表示と、第一実施形態における特別表示とは異なる。
【0095】
なお、本実施形態における特別表示は、決定した回動パターンを実行した後に自動的に終了する態様で説明したが、遊技者が所定の操作を行うまで特別表示を継続してもよい。すなわち、本実施形態における特別表示も、第一実施形態と同様に、所定の操作を終了条件としてもよい。この場合、図8のステップS260以降に、所定の操作を契機とする特別表示の終了判定処理が含まれてもよい。また所定の操作には、スタートレバー26が初期状態の位置に復位することが含まれてもよい。
【0096】
<第三実施形態について>
続いて、第三実施形態について説明する。
第三実施形態における遊技機10の外観の構成や内部に搭載されている機能は、先に述べた第一実施形態や第二実施形態と基本的に同様である。従って、各構成要素や機能に付されている符号は同じものを用いて説明する。
【0097】
第一実施形態において図4を用いて説明したメインフローの手順および図6を用いて説明した特別表示の態様が、第三実施形態におけるメインフローと特別表示の態様と異なる。
以下、これらの点に関して、第三実施形態の態様を説明する。
【0098】
まず、本実施形態における図柄変動ゲームのメインフローについて図11を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図3に図示される構成要素および図4に図示される処理(ステップ)についても言及するので適宜参照されたい。
なお、図11は、第三実施形態における図柄変動ゲームのメインフローの処理手順を示すフローチャートである。
【0099】
図11に示すフローチャートは、図4における特別表示に関する処理、具体的にはステップS118からステップS122までの処理が含まれない点について、第一実施形態とは異なる。
なお、本実施形態における特別表示に関する処理は、メインフローから独立したフローによって実行される。このフローに関しては、図12のフローチャートを用いて後に説明する。
【0100】
ステップS302からステップS316までの処理については、上述した図4のステップS102からステップS116までの処理と同様である。また、ステップS318からステップS330までの処理については、上述した図4のステップS124からステップS136までの処理と同様である。従って、これらの処理の内容について、ここでの詳細な説明は省略する。
【0101】
続いて、本実施形態における特別表示について、図12または図13を用いて説明する。
図12は、第三実施形態における特別表示の処理手順を示すフローチャートである。図13は、特別表示の実行の一例を示すタイムチャートである。なお、各リール52の動作状態を示すにあたって、図13では各リール52の加速時間や減速時間を無視して図示している。
【0102】
スタートレバーONセンサ325による検知が行われると(ステップS352)、遊技管理部110はスタートレバーONセンサ325が検知している時間をカウントする。
カウントされた時間が予め定められている所定時間t未満である状態で(ステップS354のNO)、スタートレバーOFFセンサ326による検知が行われない間(ステップS356のNO)は、カウントを継続したまま待機となる。
カウントされた時間が予め定められている所定時間t未満である状態で(ステップS354のNO)、スタートレバーOFFセンサ326による検知が行われた場合(ステップS356のYES)は、カウントを停止し、かつ特別表示を実行せずに当該フローは終了となる。
【0103】
カウントされた時間(開始操作部が操作されている時間)が所定時間t以上になった場合(ステップS354のYES)、その時点において実行されている他の処理を中断させる(ステップS358)。そして、特別回動制御部152が特別表示を開始させる(ステップS360)。
なお、ここで他の処理とは、図12に示される一連の処理(ステップS352からステップS364)に含まれない処理をいい、例えば、図11に示すメインフローに含まれる各処理や遊技機10が待機状態である場合に行われる処理(いわゆるデモ処理)等が挙げられる。なお、他の処理には、図12に示される一連の処理に含まれない処理の全てを該当させる必要はなく、その一部が該当すればよい。
【0104】
上記のように、本実施形態では、ステップS352でスタートレバー26の操作を検知し、さらにその検知している時間が所定時間t以上になることを契機として特別表示が実行される。一方で、第一実施形態については、ステップS112でスタートレバー26の操作を検知した場合には、自動的に特別表示を実行する。この点について、本実施形態における特別表示と第一実施形態における特別表示とは異なる。
【0105】
ステップS360において特別表示が開始された後、スタートレバー26が倒れている間(スタートレバーOFFセンサ326による検知が行われない場合)、特別回動制御部152によって特別表示の実行が継続して行われる(ステップS362のNO)。
また、ステップS360において特別表示が開始された後、スタートレバー26が初期状態の位置に復位した(スタートレバーOFFセンサ326による検知が行われた)場合(ステップS362のYES)、特別回動制御部152は特別表示を終了させ、中断していた他の処理が再開される(ステップS364)。
【0106】
本実施形態における特別回動制御部152は、上記のように、ステップS352でスタートレバー26の操作を検知し、その検知時間が所定時間t以上である場合、他の処理を中断して特別表示を強制的に実行することができる。この点について、本実施形態における特別表示と第一実施形態における特別表示とは異なる。
なお、ステップS352における検知と、図11のステップS312における検知とは、同一であってもよい。すなわち、一回のスタートレバー26の操作を契機として、特別表示および変動表示の双方が開始されうる。
【0107】
本実施形態における特別表示の一例として、図柄変動ゲームにおける変動表示の実行中に特別表示が実行される実施例を図13に示す。
【0108】
図12におけるステップS352からステップS360までの処理が実行されることによって、本実施形態の特別表示は開始される。
従って、対象のリール52が所定速度で回動している状態において、これらの処理が実行される場合には、図13に図示しているようになる。すなわち、外観としてはスタートレバー26が初期状態の位置より倒された(スタートレバー26がONになった)タイミングから所定時間tが経過した時、特別表示が実行されているように見える。
【0109】
図12におけるステップS362からステップS364までの処理が実行されることによって、本実施形態の特別表示は終了となる。
また、図13に図示しているように、外観としてはスタートレバー26が初期状態の位置に復位した(スタートレバー26がOFFになった)タイミングで、特別表示が終了しているように見える。
【0110】
本実施形態の特別表示において、対象のリール52は、所定速度より遅い速度であって一定の速度(低速)で回動する。ここで対象のリール52とは、リール52L、リール52Cまたはリール52Rの少なくとも一つであり、いずれであっても構わない。
【0111】
本実施形態の特別表示は、終了された後にそのまま通常の変動表示に移行する。従って、本実施形態の特別表示の前後にわたる対象のリール52は、所定速度による回動から低速回動(低速期間)に移行し、低速回動から所定速度による回動に再び移行するように遷移する。
上記で述べた内容を換言すると、通常回動制御部151(通常回動制御手段)によって変動表示が実行されており、かつスタートレバー26(開始操作部)が操作された場合は以下のように特別表示が実行される。すなわち、スタートレバー26への操作が継続している間に、変動表示の実行が中断されて特別表示が実行される。また、当該操作の終了を契機として、特別表示が終了して変動表示が再開されるともいえる。
このように、対象のリール52の回動速度が所定速度に到達した後であっても遊技者の発意によって特別表示を実行可能であるため、遊技者は当該図柄変動ゲームにおける変動表示の途中にリール52の配列目を確認することができる。
【0112】
なお、本実施形態における特別表示は変動表示の実行に割り込む形でも実行できるので、ストップボタン28(停止操作部)は、本実施形態において特別回動制御部152が特別表示を実行している場合、特別表示が実行されている間に遊技者の操作を受付不能にするとことが好ましい。
すなわち、特別表示が実行されている間はフリーズ状態にして、特別表示が直接的に図柄変動ゲームの結果に直接的に影響をおよぼすことを防止することが望ましい。
【0113】
以上、第一実施形態から第三実施形態のそれぞれについて本発明の実施例を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上記の実施形態において特別表示が実行されている間はフリーズ状態にすることが好ましい旨を述べたが、必ずしもこれに限られなくてもよい。例えば、特別回動制御部152(特別回動制御手段)が特別表示を実行している間に、低速で回動しているリール52を、遊技者による所定の操作を契機として停止させてもよい。ここで所定の操作を受け付ける部材は、ストップボタン28であってもよいし、他の部材(例えば、スタートレバー26やMAXBETボタン22)であってもよい。
これにより、特別表示の実行中にリール52を停止させるタイミングを図る(目押しの練習をする)ことができる。
【0114】
上記の各実施形態の説明において、図3に図示する機能構成を前提として説明したが、本発明の各構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよい。従って、本発明の遊技機の各構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
【0115】
上記の各実施形態の説明において複数のフローチャートを用いた。これらのフローチャートは、順番に記載された複数のステップを含むものであるが、その記載の順番は複数のステップを実行する順番やタイミングを、図示した一つの態様に限定するものではない。このため、本発明を実施するときには、その複数のステップの順番は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数のステップの実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
【0116】
上記の各実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)複数列に表示される図柄の変動表示および停止表示を含む図柄変動ゲームを繰り返し実行する遊技機であって、それぞれに複数の前記図柄が配列されている複数のリールと、前記図柄変動ゲームにおける前記変動表示を開始させる条件である開始条件の少なくとも一部の成立の契機として、遊技者によって操作される開始操作部と、前記開始操作部が継続して操作されている場合、前記複数のリールの少なくとも一つを回動させることによって特別表示を実行する特別回動制御手段と、前記開始条件が成立し、かつ前記特別表示が非実行である場合、前記複数のリールのそれぞれを予め定められた所定速度で回動させることによって前記変動表示を実行する通常回動制御手段と、を備え、前記特別表示が実行されている期間の少なくとも一部には、当該特別表示において回動させる前記リールの回動速度が前記所定速度より低速である低速期間、または当該特別表示において回動させている前記リールが停止する停止期間が含まれる遊技機。
(2)前記特別回動制御手段は、前記開始操作部が継続して操作されている場合、前記複数のリールが前記所定速度に到達する前に前記特別表示を実行する(1)に記載の遊技機。
(3)前記図柄変動ゲームにおける前記停止表示の契機となる遊技者の操作を受け付ける停止操作部を備え、前記特別表示が実行されている間において、遊技者の操作が受付不能となるように前記停止操作部が規制される(1)または(2)に記載の遊技機。
(4)前記図柄変動ゲームにおいて、予め定められている複数とおりの入賞役の当否を抽選によって判定する当否判定手段と、前記当否判定手段によって判定された前記入賞役の当選を契機として、当該入賞役に対応している入賞役フラグを成立させるフラグ成立手段と、を備え、特定の前記入賞役フラグが成立している場合、前記特別回動制御手段は、前記特定の入賞役フラグに応じて前記停止期間における前記リールの停止目標位置を定める(1)から(3)のいずれか一項に記載の遊技機。
(5)前記複数のリールの前方に設けられ、遊技者が前記リールのそれぞれ一部を視認可能になっている内部領域と、遊技者が前記リールを視認困難になっている外部領域と、に区画されている視認窓を備え、前記特定の入賞役フラグが成立している場合、前記特別表示に含まれる前記停止期間において、前記内部領域を介して遊技者が視認可能な位置または当該位置を基準として前記変動表示における前記リールの回動方向の逆方向の近傍に、成立している前記入賞役フラグに対応している前記図柄が停止される(4)に記載の遊技機。
【0117】
また、上記の各実施形態は以下の技術思想を、さらに包含する。
(a)前記特別回動制御手段が前記特別表示を実行している間に、前記低速で回動している前記リールを、遊技者による所定の操作を契機として停止させる(1)に記載の遊技機。
(b)前記開始操作部が継続して操作された場合、前記開始操作部への操作が継続している間に、前記特別表示が実行され、当該操作の終了を契機として、前記特別表示が終了して前記変動表示が開始される(1)に記載の遊技機。
(c)前記通常回動制御手段によって前記変動表示が実行されており、かつ前記開始操作部が操作された場合、前記開始操作部への操作が継続している間に、前記変動表示の実行が中断されて前記特別表示が実行され、当該操作の終了を契機として、前記特別表示が終了して前記変動表示が再開される(1)に記載の遊技機。
(d)前記開始操作部における操作開始時を検知する第一検知手段と、前記開始操作部における操作終了時を検知する第二検知手段と、を備え、前記特別回動制御手段は、前記第一検知手段による検知を契機として前記特別表示を開始させ、前記第二検知手段による検知を契機として前記特別表示を終了させる(1)に記載の遊技機。
(e)前記開始操作部が操作されている時間が所定時間以上である場合、前記特別回動制御手段によって前記特別表示が実行される(1)に記載の遊技機。
(f)前記特別回動制御手段は、前記開始操作部が操作されている時間が所定時間以上になった時点において実行されている他の処理を中断して、前記特別表示を開始させる(e)に記載の遊技機。
【符号の説明】
【0118】
10 遊技機
12 前面扉
14 中央パネル
16 演出表示装置
18 視認窓
20 BETボタン
22 MAXBETボタン
24 メダル投入口
26 スタートレバー
28(28L、28C、28R) ストップボタン
30 精算スイッチ
32 メダル排出口
34 スピーカ
36 装飾ランプ
38 下皿
50 リールユニット
52(52L、52C、52R) リール
54 フレーム
56 ドラム
58 帯
70 メダル払出装置
L1、L2、L3、L4、L5 ライン
100 メイン基板
110 遊技管理部
120 内部抽選部
130 条件装置
140 メダル処理部
150 回動制御部
151 通常回動制御部
152 特別回動制御部
153 表示図柄判定部
170 指令生成部
180 特典付与部
200 サブ基板
210 演出表示制御部
220 ランプ制御部
230 スピーカ制御部
320 BETボタンセンサ
322 MAXBETボタンセンサ
324 メダル通過センサ
325 スタートレバーONセンサ
326 スタートレバーOFFセンサ
328 ストップボタンセンサ
330 精算スイッチセンサ
370 メダル払出部
511、512、513 リール駆動部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13