(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6251331
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】高密度コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6471 20110101AFI20171211BHJP
H01R 12/73 20110101ALI20171211BHJP
【FI】
H01R13/6471
H01R12/73
【請求項の数】12
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-135787(P2016-135787)
(22)【出願日】2016年7月8日
(62)【分割の表示】特願2015-510477(P2015-510477)の分割
【原出願日】2013年5月3日
(65)【公開番号】特開2016-197603(P2016-197603A)
(43)【公開日】2016年11月24日
【審査請求日】2016年7月8日
(31)【優先権主張番号】61/642,005
(32)【優先日】2012年5月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】ケント イー レグニール
(72)【発明者】
【氏名】パトリック アール キャッシャー
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ローランズ
【審査官】
山田 由希子
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/018626(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0300757(US,A1)
【文献】
特開2010−199088(JP,A)
【文献】
特表2012−511810(JP,A)
【文献】
特開2003−257559(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0065441(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/71−12/75
H01R 13/646−13/6477
H01R 13/658−13/6599
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
嵌合面及び取り付け面を有する筐体と、
複数の接地端子を支持する第1のフレームを有し、前記筐体によって支持される接地ウエハであって、前記複数の接地端子の各々は前記嵌合面に配置された接点を含み、前記複数の接地端子は前記取り付け面に配置された第1の接合部に電気的に接続され、前記複数の接地端子は尾部を含まない、接地ウエハと、
前記筐体内において接地ウエハに隣接して位置し、複数の信号端子を支持する第2のフレームを含む信号ウエハであって、前記複数の信号端子の各々は前記嵌合面に配置された接点及び前記取り付け面に配置された尾部を含み、前記信号ウエハは第2の接合部を有する接地尾部を含み、前記第2の接合部は前記取り付け面に配置されている、信号ウエハと、
前記第1の接合部及び第2の接合部に位置する導電性の平板と、
を備える、コネクタ。
【請求項2】
前記接地ウエハ及び信号ウエハはチャネルを画定し、該チャネル内に前記平板が位置する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記平板は垂直に配置されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記平板はフレームの端まで延在する、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記信号端子は、各々、尾部から接点まで延在する本体を含み、該本体は、垂直方向に前記平板の先に延在し、該平板を横切る方向に延在する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記複数の接地端子は端部に接続され、前記第1の接合部は複数であって、前記第1の接合部の各々は前記端部に位置する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記信号ウエハは複数の接地尾部を支持し、該接地尾部は、各々、第2の接合部を含み、複数の平板は複数の第1の接合部を対応する第2の接合部に接続する、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
コネクタに嵌合面及び取り付け面を供給するステップであって、前記嵌合面は別のコネクタと接続される接点を含み、前記取り付け面は回路基板と接続される尾部を含み、前記取り付け面は複数のチャネルを含み、該チャネルは、各々、第1の接合部及び第2の接合部を含み、前記第1の接合部は接地尾部に接続され、前記第2の接合部は接地端子に接続され、該接地端子は尾部を含まない、ステップと、
導電部材を前記複数のチャネルの各々に挿入するステップであって、前記導電部材は接地端子を接地尾部に電気的に接続する、ステップと、
を備える、方法。
【請求項9】
前記導電部材は平板である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の接合部及び第2の接合部は細長い開口であって、前記導電部材を前記複数のチャネルの各々に挿入するステップにおいては、前記平板を対応する細長い開口に挿入する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記コネクタを回路基板に取り付けるステップを、更に備える、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記尾部は圧入様式の尾部であり、前記コネクタを回路基板に取り付けるステップは前記尾部を回路基板のビアに挿入することを含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2013年5月3日に出願された米国仮特許出願第61/642,005号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、コネクタの分野に関し、より具体的には、コネクタが回路基板によって支持される用途に用いるのに好適なコネクタの分野に関する。
【背景技術】
【0003】
コネクタは、回路基板と別のコネクタ(プラグコネクタ等)との間にインターフェースを提供するために広く使用されている。計算能力の継続的改善およびエンドユーザ側での高帯域通信チャネルの需要の増加により、より高密度の伝送チャネルを処理し得るコネクタの需要が増加してきているが、同時に支持回路基板上により少ない空間を占めるコネクタを提供する要求が高まってきている。その結果として、コネクタ設計は、同時に密度を増大させながら、性能を向上させることを試み続けてきた。この努力による1つの主要な複雑化した問題は、より密接に配列された伝送チャネルが隣接するチャネル上のクロストークを生み出し、それ故に回路基板上に実際に取り付けられ得る密度の増加に備えながら、データ速度を改善することがより困難になることである。システムレベルの開発者の別の主要な懸念は、コネクタを取り付けるために必要とされる空間が回路基板上のコネクタをルーティングするために必要とされる空間を表さないことが多いことである。特に、接地ビア(接地端子に電気的に接続するために必要とされる)は、理想的な信号トレースルーティング構成に干渉する位置に位置決めされる傾向がある。したがって、ある特定の個人は、コネクタ設計のさらなる改善を理解するだろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
高性能に備えながら最小数の層に非常に小型のルーティングを可能にするコネクタが開示される。一実施形態では、コネクタは、並んで位置決めされる対の信号ウエハを含み、各ウエハは、一対の第1の端子が差動対を形成することができるように、接点と、尾部と、この尾部と接点との間に延在する本体とを有する第1の端子を含む。差動対は、端子の本体内にブロードサイド結合構成を提供するように構成され得る。尾部は、直線に位置決めされるように構成され、この直線は、差動対の本体間に位置決めされ得る。この対のウエハを形成するウエハのうちの少なくとも1つは、第1の端子から電気的に絶縁される尾部スタブを含み、尾部を含む。接地ウエハは、この対のウエハのうちの1つに隣接して位置決めされ、本体が差動対を提供する端子の本体と揃えられるように配列される1つ以上の端子を含むことができる。接地端子は、尾部を省略し、その代わりに接地端子は、信号ウエハのうちの1つの中の尾部スタブに結合される。導電部材は、接地端子内の接合部を尾部スタブ内の接合部に接続することができる。
【0005】
本発明は、例として示され、類似の参照番号が類似の要素を示す添付図面に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図2】
図1に示されるコネクタの別の斜視図を示す。
【
図3】
図1に示されるコネクタの一部分解斜視図を示す。
【
図4】
図3に示される実施形態の別の斜視図を示す。
【
図5】コネクタの一実施形態の一部分解斜視図を示す。
【
図6】ウエハセットの一実施形態の一部分解斜視図を示す。
【
図7】
図6に示される実施形態の別の斜視図を示す。
【
図8A】接地ウエハの一実施形態の側立面図を示す。
【
図10A】フレームを取り除いたウエハトリプレットの底面図を示す。
【
図11】コネクタの一実施形態の簡略化された斜視図を示す。
【
図14】
図13における実施形態の簡略化された斜視図を示す。
【
図15】
図13に示される実施形態の簡略化された斜視図を示す。
【
図16】図解のためにフレームを省略した
図15に示される実施形態の斜視図を示す。
【
図19】信号ウエハをともに結合し得る特徴を示す、2つの隣接する信号ウエハの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
後述する詳細な説明は、例示的な実施形態を説明し、明示的に開示される組み合わせ(複数可)に限定されることを意図されない。したがって、特に記載されない限り、本明細書に開示される特徴は、簡潔さのために特に示されなかった追加の組み合わせを形成することをともに組み合わせられてもよい。
【0008】
図1〜10Bは、第1の実施形態の特徴を示す。理解され得るように、コネクタシステム10は、回路基板30上に位置決めされる筐体20によって支持された1組のウエハ50を含む。部分的な筐体20が開示されるが、筐体は、カードスロットを支持する前部に加えて側面、上部、および後部壁を含むことができる。したがって、任意の望ましい筐体が提供されてもよい。積層コネクタ(例えば、2つ以上の垂直に配列されたカードスロット)が第1のカードスロット21および第2のカードスロット22で示されるが、単一のカードスロットも提供され得ることがさらに理解されるべきである。カードスロット21は、第1の側21aおよび第2の側21bを有することができ、第2のカードスロットは、第1の側22aおよび第2の側22bを有することができる。
【0009】
図示される筐体およびウエハは、2つ以上の部品構築を示す線を有することに留意されるべきである。このような構築は、モデル化のために行われ、実際の部分では必要とされず、様々なフレームおよび筐体が従来のモデル化技術を用いて1つの部品で形成され得ることが予期される。したがって、図示される継ぎ目線は、限定的であることを意図されない。
【0010】
図示されるように、この組のウエハ50は、フレーム61を有する接地ウエハ60と、フレーム81を有する第1の信号ウエハ80と、フレーム101を有する第2の信号ウエハ100とを含むウエハトリプレット55を含む。接地ウエハ60のフレーム61は、第1の接地端子62、第2の接地端子63、第3の接地端子64、および第4の接地端子65を支持する。接地端子の各々は、接点62a、63a、64a、65a、および本体62b〜65bを含み、各接地端子は、端部62c等の端部を含む。図示されるように、接地端子は、尾部を有しないが、接合部66を含む。
【0011】
第1の信号ウエハ80のフレーム81は、信号端子82〜85を支持し、各端子は、接点と、本体と、尾部とを含む。例えば、端子82は、接点82aと、本体82bと、尾部82cとを含む。同様に、第2の信号ウエハ100のフレーム101は、端子102〜105を支持し、各端子は、接点と、本体と、尾部とを含む。例えば、端子102は、接点102aと、本体102bと、尾部102cとを含む。端子62、82、102は、それらのそれぞれの接点62a、82a、102aが第1のカードスロット21の第1の側21a上に並んで揃えられるが、端子63、83、103の接点63a、83a、103aが第2の側21b上にあるように構成される。同じタイプの配列もまた、第2のカードスロット22に提供される。したがって、図示される実施形態はまた、ウエハ80、100が1つのカードスロット21、22の反対側に各対がある、4つの信号対を提供するように、十分な信号端子を含む。したがって、示される実施形態は、2つの信号ウエハが4つの差動対を集合的に提供するように各信号ウエハ内の4つの端子を示す。
【0012】
理解され得るように、差動対は、接点内でエッジ結合され、本体内で結合されたブロードサイド結合され、およびその上、尾部で再びエッジ結合される。図示される設計の1つの利点は、ウエハトリプレットのすべての尾部が単列58a、58bで配列され得ることである。これは、回路基板が対応する単列34a、34bで配列された、そのビアを有することを可能にする。加えて、ビアは、列がG
1 ビア、S+、S−対、G
2 ビア、S+、S−対、G
3 ビア、G
4 ビア、S+、S−対、G
5 ビア、S+、S−対、およびG
6 ビアを有するように構成される。列34aと列34bとの間に、基板内の信号トレースが基板面積を最小化しながら4つの層内でルーティングされることを可能にするトレース経路35がある。図示される実施形態では、例えば、第1のトレース対33aが第1の層上でルーティングされてもよく、第2のトレース対33bが第2の層上でルーティングされてもよく、第3のトレース対33cが第3の層上でルーティングされてもよく、かつ第4のトレース対33dが第4の層上でルーティングされてもよく、これらのすべては、第1のビア列34aと第2のビア列34bとの間にとどまりながら行われる。このような設計は、利用可能な層の数が複数のトレースの列を支持するのに十分であり、水平な基板面積が維持されるために必要であるときに特に有用である。さらに、このような設計は、コネクタが積層構成であっても回路基板上でコネクタをルーティングするために、ファンアウトする必要があるトレースについて心配する必要なく、互いのそばに配置され得るため、連動用途によく適している。したがって、図示されるコネクタは、単純なトレースのルーティングを可能にする。加えて、可能である単純なルーティング構成は、異なる接地ビアの周囲にルーティングする既存の設計と比較して回路基板内の損失が減少している(典型的に、回路基板内により一層のファンアウトルーティングを提供する)とき、回路基板上の性能を改善する傾向がある。
【0013】
理解され得るように、接地端子は、尾部スタブ95に電気的に接続されることを意図した接合部を含む。したがって、接地端子の端部は、尾部スタブ95内の接合部66および接地端子に接続する導電部材140を介して尾部スタブ95に電気的に接続される。図示されるように、接地端子62aおよび62bの端部の両側に1つずつ、3つの接合部66があり、接地端子の端部は、3つの接合部66を含むバー68a、68bとともに接続される。尾部スタブ95は、接地G’
1 、G’
2 、G’
3 、G’
4 、G’
5 、G’
6 を提供するために信号ウエハ80、100によって支持され、導電部材140は、接地端子が接地を有する接地ビア(接地ビアG
1 、G
2 、G
3 、G
4 、G
5 、G
6 等)に電気的に接続され得るように各接地端子の接地経路への帰還があることを確実にする。図示されるように、尾部スタブ95の大部分は、同じ設計であるように構成されてもよく、これは、全体的なコストをより低く保つことに役立つことができ、より安定した性能を提供することもできる。
【0014】
接地端子が信号端子と実質的に同じ寸法であるように示されるが、代替的な実施形態では、接地端子は、信号端子の少なくとも2倍広い遮蔽として提供されてもよく、ある特定の実施形態では、接地端子は、接地端子62aと接地端子62bとの間に延在し、かつそれらを重ね合わせる遮蔽と置き換えられるべきであることに留意されるべきである。加えて、実質的に接地ウエハ全体にわたって延在する広い遮蔽も提供され得る。各実施形態では、接合部66および導電部材140は、接地端子/接地遮蔽が接地に電気的に結合される尾部スタブに電気的に結合する(例えば、接地端子に運ばれるエネルギーの帰還路を提供する)ことを可能にする。
【0015】
図示されるように、信号ウエハは、信号ウエハ80が3つの接地スタブ70を含み、信号ウエハ100が3つの接地スタブ70を含むように構成される。これは、列を見ると、繰り返される接地、信号、信号、接地、信号、信号、接地のパターンを可能にする。したがって、信号対57は、接地ビア間に位置決めされ、2つの接地ビアは、第1および第2のカードスロット内の信号対間に位置決めされる。追加の接地ビアは、上部と下部のカードスロット間にさらなる電気的絶縁を提供することに役立ち、垂直なカードスロット間に限られた空間があるように密集して設計されるように構成されるコネクタ内のクロストークを減少させることに役立つことができる。
【0016】
図1〜10Bに示される設計に含まれ得る特徴を示す
図11および12から理解され得るように、尾部は、圧入様式であるように構成され得る。あるいは、尾部は、単純な貫通孔様式または任意の他の所望の尾部構成であり得る。
【0017】
図13〜19は、ストレートバックルーティングを提供するために使用され得るコネクタの別の実施形態を示す。ストレートバックルーティングの使用は必要とされないが、回路基板上での空間節約効果を提供することが予期されることに留意されるべきである。したがって、特に記載されない限り、回路基板上のルーティングの様式は、限定的であることを意図されない。
【0018】
コネクタ210は、ウエハセット250を有する筐体220を含む。筐体は、2つのカードスロット221、222を含むことができ、各カードスロットは、第1の側221a、222a、および第2の側221b、222bを含むことができる。理解され得るように、カードスロット221、222は、コネクタ210の嵌合面上にあり、尾部は、コネクタ210の取り付け面上にある。上記実施形態のように、トリプレット41a、41b、41c、41dは、それらのそれぞれのカードスロットの両側に位置決めされるが、すべてを列258a内の支持回路基板に接続されるように構成され、したがって、列258aは、4つの端子対257を含み、各端子対257は、導電部材340によって接地端子に接続される少なくとも尾部によって列258a内の別の端子対から分離される。上記実施形態のように、接地尾部は、列258a内にもある尾部スタブによって形成され、尾部スタブは、信号端子から電気的に絶縁される。
【0019】
上記実施形態と同様に、コネクタは、尾部の列258a、258bを含み、導電部材340は、接地端子のバー内の接合部266を尾部スタブ内の接合部266に接続するために使用される。尾部スタブは、接地G”
1 、G”
2 、G”
3 、G”
4 、G”
5 、G”
6 を提供する。上記実施形態のように、信号対S+、S−は、接地が信号対の両側にあるように位置決めされる。
【0020】
導電部材340は、平板のように成形されてもよく、追加の表面積は、列内の信号対間に追加の遮蔽を提供することができる。導電部材340は、導電部材340がフレーム261、281、301によって支持された接合部266に係合し得るようにウエハの底面内のチャネル361に圧入され(例えば、取り付け側でのウエハに挿入され)得る。理解され得るように、導電部材は、チャネル360の場合にはフレーム281、301を越えて延在する。一実施形態では、各信号対は、両側に位置決めされた導電部材340を有する。
【0021】
図19から理解され得るように、信号ウエハ280、300は、それらの様々な特徴が他のウエハ内の対応する特徴と織り合わせるように構成される。これは、信号端子の尾部が列の中心線に向かってオフセットされることを可能にする。加えて、他の特徴は、ウエハをともに保持することに役立つことができる。例えば、突起308は、切り欠き288に係合するように構成され得る。このような構築は必要とされないが、2つの信号ウエハ間のさらなる間隔制御を提供することに役立ち、より高いシグナル伝達周波数および関連したデータ速度で性能を向上させることに役立つことが予期される。
【0022】
図20は、列458a、458bが直線であるというよりもそれらの中でわずかな蛇行を有する回路基板430の一実施形態を示す。理解され得るように、図示される実施形態では、各列の平均的中心439は、接地ビアGおよび信号ビアS+、S−の各々に交差する。
図20の平均的中心439は、各接地ビアGの中心を通って延在するが、このような整列は、良好な電気性能を確実にするために有益であるが、必要とされないことに留意されるべきである。隣接する列における類似のビア間の間隔は、一定距離Dまたは少なくとも実質的に類似の距離に保たれ得ることを確実にすることが有用である。理解され得るように、列の蛇行は、トレース経路437を蛇行させる。トレース経路に沿って延在するトレースは、トレース経路435の蛇行(このような構成では、優れた電気性能を提供することが予期される)に適合するように蛇行することができるか、または直行するか、あるいは、どちらかの列(このような構成では、ルーティングすることがより単純であることを予期される)により近づくことができる。上記実施形態のように、2つの接地ビアGは、上部ポートと下部ポートとの間に位置決めされる。さらなる電気的増強が所望される場合、コネクタ嵌合インターフェースは、2つの接地ビアが各差動対DP間に位置決めされるように長くされ得る。したがって、図示されるコネクタは、さらなる性能増強を提供するように容易に修正され得る。当然ながら、
図20に示されるような回路基板を有する一実施形態は、信号端子の尾部がウエハの厚さの半分とは異なる量(典型的にウエハの厚さの半分未満)オフセットされるコネクタを有し、したがって、コネクタは、ウエハの厚さの半分オフセットされる端子を示す図示される実施形態に限定されない。
【0023】
本明細書に提供される開示は、この好ましくかつ例示的な実施形態に関する特徴を説明している。本開示を検討することにより、当業者に添付の特許請求の範囲および趣旨内で多くの他の実施形態の修正および変形が想起されるであろう。