特許第6251376号(P6251376)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6251376
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】遊技機島
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20171211BHJP
   A63F 5/04 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
   A63F7/02 343
   A63F7/02 348Z
   A63F5/04 512M
【請求項の数】1
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-251250(P2016-251250)
(22)【出願日】2016年12月26日
(62)【分割の表示】特願2012-253218(P2012-253218)の分割
【原出願日】2012年11月19日
(65)【公開番号】特開2017-51870(P2017-51870A)
(43)【公開日】2017年3月16日
【審査請求日】2016年12月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】110000866
【氏名又は名称】特許業務法人三澤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷口 庄司
(72)【発明者】
【氏名】大島 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】加賀屋 太郎
【審査官】 木村 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−096043(JP,A)
【文献】 特開2009−112333(JP,A)
【文献】 特開平10−108967(JP,A)
【文献】 特開2007−000481(JP,A)
【文献】 特開2009−153647(JP,A)
【文献】 特開2001−224826(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メダルやコインの遊技媒体が用いられる第1の遊技機と、パチンコ球が用いられる第2の遊技機のうち、同じ種類または異なる種類の遊技機が背中合わせでかつ長手方向に並べて配置可能な遊技機島において、
前記遊技機の背面同士の中間位置である前記遊技機島の短手方向の中央部に配置され、前記第1の遊技機で用いられた遊技媒体を遊技機島の長手方向に移動させるベルトコンベアと、
複数の前記第2の遊技機で用いられたパチンコ球を誘導するアウト樋と、前記ベルトコンベアの下方位置に設けられ、前記アウト樋の下端部と直接または間接的に接続されることにより当該アウト樋からの前記パチンコ球を受けいれる球受けボックスと、を含む回収手段と、
前記第1の遊技機で用いられた遊技媒体をベルトコンベアに誘導し、前記アウト樋を避けて配置されるシュータと、を有し、
前記アウト樋は、前記ベルトコンベアを挟んで両側に配置可能であること、
を特徴とする遊技機島。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の遊技機が長手方向に配列された遊技機島に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機には、遊技媒体としてパチンコ球が用いられるパチンコ遊技機や、遊技媒体としてメダルやコインなどが用いられるスロットマシンなどがある。
従来の遊技機島では、パチンコ遊技機を設置する島と、スロットマシンを設置する島とが共用されずに専用で使用されていた。このような遊技機島を「専用島」という場合がある。
【0003】
しかしながら、近年では、パチンコ遊技機とスロットマシンとのいずれの種類も設置可能な遊技機島が提案されている(例えば、特許文献1)。このような遊技機島を「共用島」という場合がある。
【0004】
ここでいう共用島には、パチンコ遊技機とスロットマシンとのうち、同じ種類または異なる種類が背中合わせで配置される島、および、異なる種類の遊技機が互いに隣り合って設置される島を含むものとする。
【0005】
専用島と同じく、共用島においても、遊技機島内の上部スペースには、遊技媒体を各遊技機に供給するための供給設備が配置され、遊技機島内の下部スペースには、遊技機で使用された遊技媒体を回収するための回収設備が配置されている。パチンコ遊技機で使用されたパチンコ球や、スロットマシンで使用されたメダルやコインなどを「アウト球」という場合がある。また、メダルやコインを「メダル等」という場合がある。
【0006】
下部スペースにおいて、パチンコ球を回収する回収設備は、長手方向に対し斜め下方に延ばされるように配置され、パチンコ遊技機の遊技盤に打ち出され、アウト口から機外に排出されたパチンコ球を回収する回収樋と、回収樋に接続され、回収樋に回収されたパチンコ球を一時的に貯留する下部タンクとを有している。なお、下部タンク内のパチンコ球は島内の揚送研磨装置に戻され、研磨されながら揚送され、供給設備により各遊技機に供給される。
【0007】
下部スペースにおいて、メダル等を回収する回収設備は、長手方向に延ばされるように配置され、スロットマシンで用いられたメダル等を回収するベルトコンベアを有している。
【0008】
同文献に記載された共用島においても、回収設備として、回収樋、下部タンク、及び、ベルトコンベアが配置されている。パチンコ球の回収設備(回収樋及び下部タンク)は、島の短手方向の略中央部に配置されている。メダル等の回収設備(ベルトコンベア)は、短手方向の両端部に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−224826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、同文献に記載された遊技機島では、パチンコ球の回収設備を挟んで2つのメダル等の回収設備(ベルトコンベア)が必要であり、ベルトコンベアが回収樋に対して高価であるため、コストが嵩むという問題点があった。
【0011】
この発明は、上記の問題を解決するものであり、コストを低下することが可能な遊技機島を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、請求項1に記載された遊技機島は、メダルやコインの遊技媒体が用いられる第1の遊技機と、パチンコ球が用いられる第2の遊技機のうち、同じ種類または異なる種類の遊技機が背中合わせでかつ長手方向に並べて配置される遊技機島において、前記遊技機の背面同士の中間位置である前記遊技機島の短手方向の中央部に配置され、前記第1の遊技機で用いられた遊技媒体を遊技機島の長手方向に移動させるベルトコンベアと、複数の前記第2の遊技機で用いられたパチンコ球を誘導するアウト樋と、前記ベルトコンベアの下方位置に設けられ、前記アウト樋の下端部と直接または間接的に接続されることにより当該アウト樋からの前記パチンコ球を受けいれる球受けボックスと、を含む回収手段と、前記第1の遊技機で用いられた遊技媒体をベルトコンベアに誘導し、前記アウト樋を避けて配置されるシュータと、を有し、前記アウト樋は、前記ベルトコンベアを挟んで両側に配置可能であること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載された遊技機島によると、遊技機島の短手方向の中央部に1本のベルトコンベアを配置し、その下方でパチンコ球を合流させ回収するようにしたので、コストを低減することが可能となるとともに、遊技機島内のスペースを有効利用することが可能となる。また、シュータがアウト樋を避けて設置されるので、メダルやコインの遊技媒体が用いられる第1の遊技機とパチンコ球が用いられる第2の遊技機を横並びで設置することが可能である。また第2の遊技機がなくてもアウト樋をそのまま設置した状態にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1実施形態に係る遊技機島の一部を破断して内部を見せた斜視図。
図2】遊技機島の正面図
図3】遊技機島の平面図。
図4図3のIV−IV線断面図。
図5】遊技機島の横断面を概念的に示す図。
図6】高低差と台数との関係を表すグラフ。
図7】第2実施形態に係る遊技機島の斜視図。
図8】第3実施形態に係る遊技機島の横断面を概念的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[第1実施形態]
次に、この発明の第1実施形態に係る遊技機島について各図を参照して説明する。
【0016】
遊技機島1は、パチンコ遊技機とスロットマシンとのいずれの種類も設置可能な共用島であって、同じ種類または異なる種類が背中合わせで配置される島、および、異なる種類の遊技機が互いに隣り合って設置される島を含む。
【0017】
共用島には、遊技機島1内においてパチンコ球を処理する設備と、メダル等を処理する設備との両方が設けられる。
【0018】
図1は、遊技機島1の一部を破断して内部を見せた斜視図、図2は遊技機島1の正面図である。ここで、遊技機が並べられる方向を「長手方向」といい、図1にZ方向で示す。また、長手方向と直交する水平方句を「短手方向」といい、図1にX方向で示す。さらに、高さ方向を図1にY方向で示す。
【0019】
図1及び図2に示すように、遊技機島1は、上から、幕板2、収納枠3、天板4、腰板5、及び巾木(図示省略)を有している。収納枠3には遊技機が収納される。天板4には遊技機が載置される。ここで、遊技機島1の正面側の幕板2と背面側の幕板2の間の収容空間を「上部スペース」という場合がある。また、天板4(パチンコ遊技機が載置される天板4)より下方の空間で、かつ、正面側の腰板5と背面側の腰板5の間の収容空間を、「下部スペース」という場合がある。
【0020】
図2に示すように、上部スペースには、各パチンコ遊技機の上方位置にパチンコ球を流すための供給樋6及び上方位置から各パチンコ遊技機にパチンコ球を流すための供給シュータ7が配置されている。
【0021】
図1及び図2に示すように、下部スペースには、スロットマシンで用いられ、排出されたメダル等を回収するためのベルトコンベア10、及びパチンコ遊技機で用いられ、排出されたパチンコ球を回収するための回収手段20が配置されている。
【0022】
〔ベルトコンベア10〕
図3は遊技機島1の平面図、図4図3のIV−IV線断面図、図5は遊技機島の横断面を概念的に示す図である。図4に、遊技機島1の背面側に配置されたスロットマシンを“G1”で示し、図5に、遊技機島1の正面側に配置されたパチンコ遊技機を“G2”で示す。なお、図4では、遊技機島1の正面側に配置されるパチンコ遊技機を省略している。図3から図5に、遊技機島1の正面側を“X1”で示し、背面側を“X2”で示す。
【0023】
図5に、スロットマシンG1で用いられ、メダルシュータ8を通ってベルトコンベア10に導かれるメダル等の流れを破線で表す。図5に示すように、メダルシュータ8と回収手段20(後述するアウト樋21)とが交差する場所があるため、交差する場所に設けられるメダルシュータ8は、アウト樋21を迂回するように構成される。交差する場所以外に設けられるメダルシュータ8は、ベルトコンベア10に真っ直ぐ延ばされる(図示省略)。図5は、迂回するように構成されたメダルシュータ8を通るメダル等の流れを破線で示したものである。
【0024】
図5に示すように、ベルトコンベア10の短手方向(図1に示すX方向)の両側に回収手段20が設けられていても、迂回するように構成されたメダルシュータ8を用いることで、遊技機島1において、スロットマシンG1をどのように設置するかのレイアウトの自由度を高めることが可能となる。
【0025】
図1から図5に示すように、遊技機島1の下部スペースにおいて、短手方向の中央部に1本のベルトコンベア10が配置されている。
【0026】
ベルトコンベア10は、メダル等を遊技機の長手方向(図1及び図2に示すZ方句)に移動させるように構成されている。ベルトコンベア10は、モータにより周回する無端ベルト(図示省略)を有する。無端ベルトを周回させることにより、メダル等が運ばれるため、ベルトコンベア10は水平に配置され、傾斜させる必要がない。
【0027】
遊技機島1の端部にはタンク(図示省略)が配置されている。このタンクには、無端ベルトにより遊技機島1の端部に運ばれたメダル等が貯留される。すなわち、1本のベルトコンベア10により、遊技機島1内のスロットマシンG1で用いられたメダル等をタンクに回収することが可能となる。それにより、メダル等を回収するための設備のコストを抑えることができる。なお、タンクに貯留されたメダル等は、ホール関係者により、遊技場内に設けられたメダル等貸し機に戻され、遊技者に対し貸し出され、再び、スロットマシンG1に用いられる。
【0028】
上記したように、下部スペースにおいて、短手方向の中央部に1本のベルトコンベア10が配置されているため、それ以外のスペース(ベルトコンベア10の両側やベルトコンベア10の上方や下方)に、パチンコ遊技機G2から排出されたパチンコ球を回収するための回収手段20を設ければよい。排出されたパチンコ球を回収手段20に導くための排出シュータ9が配置されている(図5参照)。図5に、パチンコ遊技機G2で用いられ、排出シュータ9を通って回収手段20に導かれるパチンコ球の流れを破線で表す。
【0029】
〔回収手段20〕
次に、回収手段20を配置すべきスペースを見ると、図5に示すように、ベルトコンベア10の側方には、天板4から腰板5(巾木を含む)の下端部までの十分な高低差が存在する。この高低差を図5に“H0”で示す。一方、ベルトコンベア10の上方には、天板4(パチンコ遊技機G2が載置される天板4)天板4からベルトコンベア10までの比較的小さな高低差のスペースが存在する。この高低差を図5に“H2”で示す。回収手段20を配置すべきスペースを、ベルトコンベア10の側方とするとき、この十分な高低差H0を利用して、回収手段20を配置することが可能となる。
【0030】
図1から図5に示すように、回収手段20は、アウト樋21、アウト球誘導樋22、及び球受けボックス23を有する。
【0031】
(アウト樋21)
アウト樋21には排出シュータ9が接続されている。アウト樋21は、ベルトコンベア10の両側に一組配置可能に構成されている。図1図3及び図5に、ベルトコンベア10の両側にアウト樋21が配置された回収手段20を示す。なお、図4では、ベルトコンベア10の両側の一方に配置されたアウト樋21のみを示し、両側の他方に配置されたアウト樋21を省略して示す。
【0032】
アウト樋21はベルトコンベア10の両側に配置可能に構成されている。なお、遊技機島1の運用を開始するとき、始めからベルトコンベア10の両側にアウト樋21が配置されてもよく、始めは片側にだけアウト樋21が配置され、運用開始後、必要に応じて、他の片側にアウト樋21が配置されるようにしてもよい。
【0033】
アウト樋21は、パチンコ球を長手方向に対して斜め下方に導くように配置されている(図1参照)。それにより、パチンコ球がアウト樋21の下端部に導かれる。アウト樋21の傾斜角度は、パチンコ球が重力作用によりころがり摩擦抵抗に打ち克って転がり移動可能な角度とする必要がある。一般的に、アウト樋21は、斜め下方に3〜6度傾けて配置されている。
【0034】
(アウト球誘導樋22)
アウト球誘導樋22は、ベルトコンベア10の下方に配置されている。アウト球誘導樋22は、一組のアウト樋21の下端部同士を接続する。アウト樋21と同様に、アウト球誘導樋22は、パチンコ球を長手方向に対して斜め下方に導くように配置されている。アウト球誘導樋22の傾斜角度は、パチンコ球が重力作用によりころがり摩擦抵抗に打ち克って転がり移動可能な角度とする必要がある。アウト樋21と同様に、アウト球誘導樋22は、斜め下方に3〜6度傾けて配置されている。
【0035】
アウト樋21の下端部に導かれたパチンコ球が、アウト球誘導樋22によりベルトコンベア10の下方位置で合流される。合流というときは、背中合わせで配置されたパチンコ遊技機G2からそれぞれ排出されたパチンコ球の合流を含む。
【0036】
(球受けボックス23)
球受けボックス23は、ベルトコンベア10の下方に配置されている。球受けボックス23は、アウト球誘導樋22に接続されている。球受けボックス23には、合流されたパチンコ球が流入する。
【0037】
なお、この実施形態では、アウト樋21をアウト球誘導樋22を介して球受けボックス23に接続させたが、これに限らない。要は、パチンコ遊技機G2から排出されたパチンコ球を、ベルトコンベア10の下方位置で合流させればよい。例えば、アウト樋21の下端部を球受けボックス23に接続してもよい。
【0038】
(高低差と台数との関係)
次に、高低差と台数との関係について図5及び図6を参照して説明する。
【0039】
一般的に、パチンコ遊技機G2の幅は、520mm〜535mmである。遊技機島1において、隣接するパチンコ遊技機G2の間には、投入された金額に応じた数のパチンコ球をパチンコ遊技機G2に排出するための台間球貸機(図示省略)が配置されている。台間球貸機の幅は、30mmである。したがって、隣接するパチンコ遊技機の間の台ピッチは、パチンコ遊技機G2の幅に台間球貸機の幅を加算した、550mmから565mmとなる。
【0040】
遊技機島1において、長手方向に並べられたパチンコ遊技機の台数が多いほど、アウト樋21が長くなる。したがって、アウト樋21の上端部と球受けボックス23との高低差を十分とる必要がある。
【0041】
この高低差をH、台ピッチをP、パチンコ遊技機G2の台数をn、アウト樋21及びアウト球誘導樋22の傾斜角度をθとすると、Hとnとの関係は次の式で表される。
H=nP*tanθ (1)
P、θを一定とすると、式(1)は次の式で表される。
H=const*n (2)
式(2)は、図6に示すグラフで表される。
【0042】
図6に示すように、遊技機島1において、高低差の大きさに応じて、台数を多くすることが可能となる。
【0043】
図5に示すように、下部スペースにおいて、ベルトコンベア10の側方には、十分な高低差(図5に示す天板4と球受けボックス23との間の高低差H1)が設けられている。このため、アウト樋21を長くすることができ、ひいては、一つのアウト樋21に対して、多くの台数を並べることが可能となる。なお、球受けボックス23をさらに低い位置に配置すれば、さらに多くの台数を並べることが可能となる。さらに低い位置に配置された球受けボックス23を図5に一点鎖線で示す。
例えば、H1=600mm、tanθ=0.1、P=560mmとすると、
式(1)から、n=10.7となる。
すなわち、一つのアウト樋21に対し、10台のパチンコ遊技機G2を並べることが可能となる。
【0044】
これに対して、下部スペースにおいて、ベルトコンベア10の上方には、比較的小さな高低差(図5に示す天板4とベルトコンベア10との間の高低差H2)が設けられている。このため、アウト樋21を長くすることができず、一つのアウト樋21に対して、多くの台数を並べることができない。あえて、多くの台数を並べるとすると、アウト樋21の本数を増やす必要があり、コストが嵩む要因となる。
【0045】
仮に、高低差H2を300mm(=H1/2)とし、式(1)に、H2=300mm、tanθ=0.1、P=550mmを代入すると、
n=5.3となる。
すなわち、一つのアウト樋21に対し、5台のパチンコ遊技機G2しか並べることができない。これは、高低差が2(=600mm/300mm)倍になると、それに応じて、ほぼ2倍の台数のパチンコ遊技機G2を並べることができることを意味する。
【0046】
(移送手段30a)
遊技機島1においては、メダル等と同様に、パチンコ球も繰り返し使用される。すなわち、パチンコ遊技機G2から排出され、アウト樋21及びアウト球誘導樋22を通って球受けボックス23に流入されたパチンコ球を、供給樋6(図2参照)に戻す必要がある。
【0047】
球受けボックス23内のパチンコ球を供給樋6に戻す手段の一例として、移送手段30aが設けられている。
【0048】
図2に示すように、移送手段30aは、球受けボックス23に流入されたパチンコ球と研磨材とを混ぜ合わせながら回収タンク50に揚送する揚送研磨装置30bを有している。揚送研磨装置30bは、筒体30及びスクリュー部材40を有している。
【0049】
筒体30の上端部には、パチンコ球を一時的に貯留する回収タンク50が配置されている。
【0050】
筒体30の内部にはスクリュー部材40が配置されている。スクリュー部材40は、パチンコ球と研磨材とを混ぜ合わせながら筒体30の下端部から上端部に揚送するものである。研磨材と共に揚送されたパチンコ球は、筒体30の上端部から流出されて、分離手段(図示省略)により研磨材から分離され、供給樋6及び供給シュータ7を通って、各パチンコ遊技機に供給される。
【0051】
なお、パチンコ球が供給樋6に満ちたとき、供給樋6からパチンコ球が溢れ出し、回収タンク50に一時的に貯留される。回収タンク50内のパチンコ球をスクリュー部材40に導くためのオーバーフロー通路(図示省略)が接続されている。また、研磨材を分離手段からスクリュー部材40に導くように戻し通路(図示省略)が配置されている。
【0052】
〔作用〕
次に、遊技機島1の動作について説明する。
【0053】
(メダル等の回収)
先ず、スロットマシンG1で用いられたメダル等の回収について説明する。
【0054】
スロットマシンG1で用いられたメダル等は、排出口G11からメダルシュータ8を通って、下部スペースの中央部に配置された1本のベルトコンベア10に導かれる。ベルトコンベア10内には無端ベルトが周回しているため、無端ベルトに載って遊技機島1の端部に運ばれ、端部に設置されたタンクに一時的に貯留される。
【0055】
このように、1本のベルトコンベア10により、遊技機島1内のスロットマシンG1で用いられたメダル等を全て回収することが可能となる。それにより、メダル等を回収するための設備のコストを低減することができる。
【0056】
タンクに貯留されたメダル等は、関係者により遊技場内のメダル貸し機に移され、遊技者に貸し出され、再び、スロットマシンG1で使用することが可能となる。
【0057】
(パチンコ球の回収)
次に、パチンコ遊技機G2で用いられたパチンコ球の回収について説明する。なお、ここでは、パチンコ遊技機G2が背中合わせで配置され、各パチンコ遊技機G2からパチンコ球が排出されるものとして説明する。
【0058】
パチンコ遊技機G2で用いられたパチンコ球は、排出口G21から排出シュータ9を通って、スロットマシンG1の側方に配置されたアウト樋21に導かれる。スロットマシンG1の側方には上下方向に広いスペースが設けられているため、アウト樋21の上端部と下端部との間に十分な高低差を設けることができる。アウト樋21の傾斜角度を一定とすると、一つのアウト樋21の上端部から下端部までの距離を長くすることが可能となり、一つのアウト樋21により、パチンコ球を長い距離流下させることができる。
【0059】
アウト樋21の下端部に流下したパチンコ球は、アウト球誘導樋22で合流され、球受けボックス23に回収される。
【0060】
球受けボックス23に回収されたパチンコ球と、戻し通路により戻された研磨材とは、スクリュー部材40の下端部に導かれ、筒体30の内部で混ぜ合わされ、筒体30の上端部に揚送され、そこから排出される。排出されたパチンコ球は、研磨材と分離され、供給樋6が他のパチンコ球で一杯でないとき、供給樋6及び供給シュータ7を通って、各パチンコ遊技機G2に供給される。一方、供給樋6が他のパチンコ球で一杯であるとき、供給樋6から溢れ出る。溢れ出たパチンコ球は回収タンク50に一時的に回収される。回収タンク50に回収されたパチンコ球は、オーバーフロー通路を通ってスクリュー部材40の下端部に導かれ、スクリュー部材40により再び筒体30の上端部に揚送され、そこから排出される。
【0061】
すなわち、回収手段20により回収されたパチンコ球は、スクリュー部材40により、筒体30の上端部に一回または複数回揚送されることで、供給樋6及び供給シュータ7を通って各パチンコ遊技機G2に供給され、再び、各パチンコ遊技機G2で、使用可能となる。
【0062】
第1実施形態の回収手段20によれば、回収タンク50を遊技機島1の下端部に設けないで済み、代わりに、球受けボックス23を遊技機島1の下端部に設けたので、アウト樋21の上端部と下端部との間の落差を大きくして、パチンコ球を容易に流下させることが可能となると共に、一つのアウト樋21に対して、台数の多い遊技機島1を構成することが可能となる。
【0063】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る遊技機島について図7を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成については省略する。
【0064】
図7は、遊技機島1の斜視図である。
第1実施形態において、球受けボックス23内のパチンコ球を、供給樋6(回収タンク50を含む)に戻すための手段の一例として、球受けボックス23内のパチンコ球をスクリュー部材40の下端部に戻し、筒体30の上端部に揚送研磨して、遊技機島1の上部に配置された回収タンク50に排出し、そこから、供給樋6に戻す揚送研磨装置30bについて説明したが、これに限らない。
【0065】
第2実施形態では、回収タンク50が、その遊技機島1の外部(例えば、他の遊技機島1)に配置されている。移送手段30aは、揚送研磨装置30b及び樋30cを有し、パチンコ球を球受けボックス23から揚送研磨装置30b及び樋30cを経由し、外部である他の遊技機島1の回収タンク50に導くように構成されている。樋30cには、長手方向に対し下方に傾斜させた所定角度(例えば、3〜6度)を設ければよい。
【0066】
第2実施形態の回収手段20においても、回収タンク50を遊技機島1の下端部に設けないで済み、代わりに、球受けボックス23を遊技機島1の上部に設けたので、アウト樋21の上端部と下端部との間の落差を大きくして、パチンコ球を容易に流下させることが可能となると共に、一つのアウト樋21に対して、台数の多い遊技機島1を構成することが可能となる。
【0067】
揚送研磨装置30bを設置スペースの問題から、遊技機島1内に回収タンク50を設けられないとき、パチンコ遊技機G2で用いられたパチンコ球を遊技機島1の外部に移送する必要がある。このとき、パチンコ球を球受けボックス23から外部の回収タンク50に導く移送手段30aは、有効となる。
【0068】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る遊技機島について図8を参照して説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成については省略する。また、第3実施形態においても、パチンコ遊技機G2が背中合わせで配置され、各パチンコ遊技機G2からパチンコ球が排出されるものとして説明する。
【0069】
図8は、遊技機島1の横断面を概念的に示す図である。
第1実施形態では、図5に示すように、ベルトコンベア10の真下に球受けボックス23を配置し、ベルトコンベア10の真下で合流させて回収する回収手段20を示したが、これに限らない。
【0070】
第3実施形態において、回収手段20は、ベルトコンベア10の斜め下方に配置された球受けボックス23と、その球受けボックス23に接続されたアウト球誘導樋22とを有する。
【0071】
第3実施形態の回収手段20は、各パチンコ遊技機G2からそれぞれ排出されたパチンコ球を、ベルトコンベア10斜め下方で合流させて回収する。ベルトコンベア10の下方で合流させて回収する回収手段20には、この構成を含むものとする。
【0072】
第3実施形態の回収手段20によれば、アウト球誘導樋22の真下に他の部品を配置するときに有効である。
【0073】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る遊技機島について図4を参照して説明する。なお、第4実施形態において、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成については省略する。また、第4実施形態においても、パチンコ遊技機G2が背中合わせで配置され、各パチンコ遊技機G2からパチンコ球が排出されるものとして説明する。
【0074】
なお、第1実施形態では、図4について、ベルトコンベア10の両側の一方に配置されたアウト樋21のみを示し、両側の他方に配置されたアウト樋21を省略した図である旨を述べた。
これに対し、第4実施形態では、ベルトコンベア10の両側の一方(遊技機島1の正面側:パチンコ遊技機G2が配列されている側)にアウト樋21が配置されているが、ベルトコンベア10の両側の他方(遊技機島1の背面側:スロットマシンG1が配列されている側)にはアウト樋21が配置されていない。
【0075】
第4実施形態では、メダルシュータ8と回収手段20とが交差する場所がなく、アウト樋21を迂回するようにメダルシュータ8を構成する必要がなく、メダルシュータ8を均一化することができるという効果を奏する。
【0076】
また、第4実施形態では、例えば、遊技機島1の設置当初、遊技機島1の背面の1列はスロットマシンG1で、正面の1列はパチンコ遊技機G2であった(正面側にアウト樋21が配置されていた)遊技機の構成を、設置後に、スロットマシンG1を正面の1列とし、パチンコ遊技機G2を背面の1列とするように変更するとき、正面側に配置されていたアウト樋21を、背面側に付け替えるだけでよく、遊技機島1において、遊技機の構成を変更するときのコストを低減することが可能となる。
【0077】
なお、前記実施形態では、図3及び図5に示すように、スロットマシンG1とパチンコ遊技機G2とが背中合わせで設置される遊技機島1に、ベルトコンベア10及び回収手段20を適用したものについて説明したが、これに限らない。遊技機島1の例えば正面側にスロットマシンG1とパチンコ遊技機G2とを並べて設置される遊技機島1に、前記実施形態のベルトコンベア10及び回収手段20を適用してもよい。
【0078】
なお、下部スペースにおいて、ベルトコンベア10の下方の上下方向の空間を広げるためには、ベルトコンベア10をできるだけ高い配置することが好ましい。それにより、その広い空間を利用して、アウト球誘導樋22や球受けボックス23を配置するときのレイアウトの自由度を高めることが可能となる。
【符号の説明】
【0079】
1 遊技機島
2 幕板
3 収納枠
4 天板
5 腰板
6 供給樋
7 供給シュータ
8 メダルシュータ
9 排出シュータ
10 ベルトコンベア
20 回収手段
21 アウト樋
22 アウト球誘導樋
23 球受けボックス
30a 移送手段
30b 揚送研磨装置
30 筒体
40 スクリュー部材
50 回収タンク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8