特許第6251889号(P6251889)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6251889
(24)【登録日】2017年12月8日
(45)【発行日】2017年12月27日
(54)【発明の名称】冷却機能付盤用キャビネット
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/18 20060101AFI20171218BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20171218BHJP
【FI】
   H05K7/18 L
   H05K7/18 K
   H05K7/20 U
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-124351(P2013-124351)
(22)【出願日】2013年6月13日
(65)【公開番号】特開2015-2183(P2015-2183A)
(43)【公開日】2015年1月5日
【審査請求日】2016年4月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085523
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 文夫
(74)【代理人】
【識別番号】100078101
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 達雄
(74)【代理人】
【識別番号】100154461
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 由布
(72)【発明者】
【氏名】伊佐治 範幸
(72)【発明者】
【氏名】松本 貴徳
【審査官】 久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−91607(JP,A)
【文献】 特開2004−55656(JP,A)
【文献】 特開平02−235394(JP,A)
【文献】 特開2003−78258(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0013275(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/00 − 5/06
H05K 7/18
H05K 7/20
G06F 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却装置を冷却ユニットと電源ユニットとに分離して備える冷却機能付盤用キャビネットであって、該冷却ユニットを筐体の扉裏面に配置し、該電源ユニットを、電源ユニット取付部材を介して筐体内に配置し、該電源ユニット取付部材は、前記扉を閉塞した状態において、該筐体内で、前記筐体の開口縁部と前記冷却ユニットとの間に形成される空間の距離間に、該電源ユニットの短手方向幅が収まるよう、該電源ユニットを取付け、前記筐体内には、内部機器を固定するマウントアングルと、該マウントアングルをスライド移動可能に取付ける奥行レールとを備え、前記電源ユニット取付部材を、該奥行レールに取付けたことを特徴とする冷却機能付盤用キャビネット。
【請求項2】
記冷却ユニットの上部の前記空間の距離間に、前記電源ユニットの上下幅が収まるよう、前記電源ユニット取付部材を、該奥行レールに取付けたことを特徴とする請求項1記載の冷却機能付盤用キャビネット。
【請求項3】
該電源ユニット取付部材は、前記空間に該電源ユニットを臨ませるよう、該電源ユニットを取付けることを特徴とする請求項2記載の冷却機能付盤用キャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、盤用キャビネットに収納された電子機器等の内部機器を冷却するための冷却装置を備えた冷却機能付盤用キャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器等の内部機器を収納した盤用キャビネットにおいて、内部機器からの発熱に起因する、盤用キャビネット内部の温度上昇を回避する手段として、特許文献1のように、盤用キャビネット内部に冷却装置を備えた冷却機能付盤用キャビネットに関する技術が開示されている。
【0003】
特許文献1の技術では、前記冷却装置は冷却ユニットと、この冷却ユニットに電力を供給する電源ユニットとに分離して配置され、内部機器の取付位置に対応してそれぞれ取付けられる。このとき、冷却ユニットと電源ユニットとを盤用キャビネットの同一の扉裏面の上下方向に取付けたり、若しくは冷却ユニットを一方の扉裏面に取付け、電源ユニットを他方の異なるキャビネット面やマウントアングル等に取付けている。
【0004】
しかしながら、同一の扉裏面に冷却ユニットと電源ユニットとを取付けた場合は、電源ユニットによって冷却ユニットの設置スペースが減少し、冷却能力が低下する問題がある。さらに、異なるキャビネット面に冷却ユニットと電源ユニットとを取付けた場合や、電源ユニットをマウントアングル等に取付けた場合は、電源ユニットによって内部機器の設置スペースが減少することから、盤用キャビネットのサイズを大きくしなければならない問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−91607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は前記した従来の問題点を解決し、冷却ユニットの設置スペースを十分に確保するとともに、内部機器の設置スペースを圧迫することなく、電源ユニットを取付けることができる冷却機能付盤用キャビネットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明は、冷却装置を冷却ユニットと電源ユニットとに分離して備える冷却機能付盤用キャビネットであって、該冷却ユニットを筐体の扉裏面に配置し、該電源ユニットを、電源ユニット取付部材を介して筐体内に配置し、該電源ユニット取付部材は、前記扉を閉塞した状態において、該筐体内で、前記筐体の開口縁部と前記冷却ユニットとの間に形成される空間の距離間に、該電源ユニットの短手方向幅が収まるよう、該電源ユニットを取付け、前記筐体内には、内部機器を固定するマウントアングルと、該マウントアングルをスライド移動可能に取付ける奥行レールとを備え、前記電源ユニット取付部材を、該奥行レールに取付けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の冷却機能付盤用キャビネットにおいて、前記冷却ユニットの上部の前記空間の距離間に、前記電源ユニットの上下幅が収まるよう、前記電源ユニット取付部材を、該奥行レールに取付けたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の冷却機能付盤用キャビネットにおいて、該電源ユニット取付部材は、前記空間に該電源ユニットを臨ませるよう、該電源ユニットを取付けることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る冷却機能付盤用キャビネットは、冷却装置を冷却ユニットと電源ユニットとに分離して備える冷却機能付盤用キャビネットであって、該冷却ユニットを筐体の扉裏面に配置し、該電源ユニットを、電源ユニット取付部材を介して筐体内に配置し、該電源ユニット取付部材は、前記扉を閉塞した状態において、該筐体内で、前記筐体の開口縁部と前記冷却ユニットとの間に形成される空間の距離間に、該電源ユニットの短手方向幅が収まるよう、該電源ユニットを取付けるものとした。これにより、冷却ユニットの設置スペースを十分に確保すると同時に、デッドスペースを有効に利用して内部機器の設置スペースを圧迫することなく電源ユニットを取付けることが可能となる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の冷却機能付盤用キャビネットにおいて、前記筐体内には、内部機器を固定するマウントアングルと、該マウントアングルをスライド移動可能に取付ける奥行レールとを備え、前記冷却ユニットの上部の前記空間の距離間に、前記電源ユニットの上下幅が収まるよう、前記電源ユニット取付部材を、該奥行レールに取付けた。これにより、電源ユニット取付部材を取付けるための新規の部材を設ける必要なしに、電源ユニット取付部材を筐体内に取付けることが可能となる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の冷却機能付盤用キャビネットにおいて、該電源ユニット取付部材は、前記空間に該電源ユニットを臨ませるよう、該電源ユニットを取付けるものとした。したがって、より開口部側に電源ユニットが取付けられることとなり、電源ユニットの操作が容易になると同時に、内部機器の設置スペースをより多く確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態を示す斜視図である。
図2】本実施形態を示す垂直断面図である。
図3】本実施形態を示す拡大垂直断面図である。
図4】本実施形態を示す水平断面図である。
図5】本実施形態の電源ユニット取付部材を示す斜視図である。
図6】本実施形態の電源ユニットの取付状態を示す斜視図である。
図7】本実施形態の電源ユニットの正面拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
図1において、外部が前後の扉1と側板パネル2とにより取り囲まれた筐体3内部には、電子機器等の内部機器4がマウントアングル5によって保持されており、内部機器4から発生する熱に起因する筐体3内部の温度上昇を抑制するために、後方の扉1の裏面には冷却ユニット6が取付けられている。冷却ユニット6は、ペルチェ素子7を挟んで盤内の吸熱側と、盤外の放熱側とに区画されており、吸熱側には盤内ファン8が取付けられ、放熱側には盤外ファン9が取付けられている。また、冷却ユニット6の吸熱側のうち、正面と、上面と、側面とには、筐体3内部の空気を吸い込むための吸気孔10が形成されている。
【0015】
上記冷却ユニット6への給電を行うために、筐体3内部には電源ユニット11が冷却ユニット6と分離して取付けられる。電源ユニット11には、図4のように冷気を上下方向に通気させる通気孔12が形成されており、これにより冷却ユニット6付近に電源ユニット11を位置させても、冷気を筐体3内部で循環させることができる。図2、および図3に示すように、冷却ユニット6は、扉1の必要十分な強度を確保するため、また冷却ユニット6を扉1の裏面に固定するための取付ネジ14が取付けられるために、扉1の裏面の上方に亘って冷却ユニット6を取付けることは困難である。したがって、扉1を閉塞した際には、冷却ユニット6の上部と開口縁部15との間に空間が存在することとなる。したがって、本実施形態においては冷却ユニット6の上部と開口縁部15との間に形成される空間の上下距離間に、電源ユニット11の操作部24がある前面の短手方向幅である上下幅が収まるように、後述する電源ユニット取付部材16によって筐体3内に電源ユニット11を取付けるものとした。これにより、冷却ユニット6の設置スペースを十分に確保すると同時に、デッドスペースを有効に利用して内部機器4の設置スペースを圧迫することなく電源ユニット11を取付けることが可能となる。なお、電源ユニット11は、前述の通り前面に操作部24を備えており、冷却ユニット6への給電のほか、盤内ファン8や盤外ファン9の動作を制御したり、図7のように電源ユニット11の前面に警報ランプ13を点灯させる機能も有するものとする。
【0016】
電源ユニット取付部材16は、図5に示すように、固定部17と、固定部17の下部からL字状に折り曲げて形成された電源ユニット支え部18と、固定部17の前部からL字状に折り曲げて形成された電源ユニット取付部19と、固定部17の上部からL字状に折り曲げて形成された天板当接部20とからなる。
【0017】
上記電源ユニット取付部材16は、図6のように固定部17を筐体3側に当接させるものとし、マウンドアングル5をスライド移動可能に取付けるために設けられ、前方の扉1から後方の扉1に亘って筐体3の天板21に固定された奥行レール22に、電源ユニット取付部材16の固定部17をネジ止めにより固定することが好ましい。これにより、電源ユニット取付部材16を取付けるための新規の部材を設ける必要なしに、規定位置に電源ユニット取付部材16を取付けることができる。さらに、電源ユニット支え部18に電源ユニット11を載置した状態で電源ユニット取付部19によってネジ止めすることにより、電源ユニット11を電源ユニット取付部材16に固定することができる。また、電源ユニット取付部材16を奥行レール22に取付けた状態で、天板当接部20を筐体3の天板21に当接させることにより、電源ユニット11の荷重による電源ユニット取付部材16の歪みを抑制することが可能となる。なお、電源ユニット取付部材16は、筐体3の天板21や側板パネル2に溶接して取付けてもよい。
【0018】
上記のように取り付けられた電源ユニット11は、冷却ユニット6の上部および上後方に位置することとなり、さらに、電源ユニット取付部材16によって、冷却ユニット6の上部と開口縁部15との間に形成される空間に、電源ユニット11の前面を臨ませるように電源ユニット11を取付けることが望ましい。これにより、より開口部23側に電源ユニット11が取付けられることとなり、電源ユニット11の操作が容易になると同時に、内部機器4の設置スペースをより多く確保することが可能となる。さらに、電源ユニット11と同じ高さ位置に、内部機器4をマウントアングル5によって取付けることも可能となる。
【0019】
さらに、電源ユニット取付部材16をマウントアングル5に取り付けることも可能であり、その際は天板当接部20を形成しないことが好ましい。また、固定部17を前後方向に幅広に形成し、前後方向に複数のネジ孔を設けることで、マウントアングル5に対して電源ユニット取付部材16を前後方向に移動可能に取り付けても差し支えない。さらに、扉1の裏面に形成した冷却ユニット6と、冷却ユニット6の左方向もしくは右方向に形成される筐体3の開口部23との間の空間の左右距離間に、電源ユニット取付部材16に取り付けられた電源ユニット11の短手方向幅である左右幅が収まるように位置させてもよく、その際は、電源ユニット取付部材16は側板パネル2やマウントアングル5に取り付けられることが好ましい。
【符号の説明】
【0020】
1 扉
2 側板パネル
3 筐体
4 内部機器
5 マウントアングル
6 冷却ユニット
7 ペルチェ素子
8 盤内ファン
9 盤外ファン
10 吸気孔
11 電源ユニット
12 通気孔
13 警報ランプ
14 取付ネジ
15 開口縁部
16 電源ユニット取付部材
17 固定部
18 電源ユニット支え部
19 電源ユニット取付部
20 天板当接部
21 天板
22 奥行レール
23 開口部
24 操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7