特許第6252125号(P6252125)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6252125
(24)【登録日】2017年12月8日
(45)【発行日】2017年12月27日
(54)【発明の名称】点灯装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/00 20150101AFI20171218BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20171218BHJP
【FI】
   F21V23/00 150
   F21Y115:10
【請求項の数】8
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-236086(P2013-236086)
(22)【出願日】2013年11月14日
(65)【公開番号】特開2015-95436(P2015-95436A)
(43)【公開日】2015年5月18日
【審査請求日】2016年10月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】飯島 工
(72)【発明者】
【氏名】前田 貴史
【審査官】 杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−294376(JP,A)
【文献】 特開2002−203425(JP,A)
【文献】 特開2010−135263(JP,A)
【文献】 特開2010−199378(JP,A)
【文献】 実開平05−011497(JP,U)
【文献】 特開2005−347157(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 23/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面と裏面を備え、光源へ電力を供給するための点灯回路が形成された回路基板と、
部品本体および前記部品本体から伸びるリード端子を有し、前記部品本体が前記回路基板の表面に配置されるように折り曲げられた前記リード端子が前記回路基板に接続されることで、前記回路基板の前記表面に実装された電子部品と、
前記回路基板に重ねられ、前記部品本体を固定する固定手段を備えた絶縁シートと、
前記絶縁シートの外側から前記絶縁シート、前記電子部品および前記回路基板を覆うケースと、
を備え
前記固定手段は、前記絶縁シートの一部分であり、
前記絶縁シートの前記一部分を前記部品本体に接触させることで前記部品本体が前記回路基板の側へと押さえつけられたことを特徴とする点灯装置。
【請求項2】
前記絶縁シートは、前記回路基板の前記表面の側に重ねられた表面側絶縁シートを含み、
前記固定手段は、前記表面側絶縁シートに設けられ前記回路基板の側に凸となり前記部品本体と接する凸部を含むことを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
【請求項3】
前記凸部は、
前記部品本体の中心軸から一方の側にずれた部位に接触する第1凸部と、
前記第1凸部とともに前記部品本体の中心軸を挟むように前記部品本体の中心軸から前記一方の側と反対の他方の側にずれた部位に接触する第2凸部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の点灯装置。
【請求項4】
前記凸部は、前記表面側絶縁シートを折り曲げて設けた折目部であることを特徴とする請求項2または3に記載の点灯装置。
【請求項5】
前記絶縁シートは、前記回路基板の前記表面の側に重ねられた表面側絶縁シートを含み、
前記固定手段は、前記表面側絶縁シートにエンボス加工を施すことで設けられ前記回路基板の側に凸となり前記部品本体と接する段差部を含むことを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
【請求項6】
前記絶縁シートは、前記回路基板の前記裏面の側に重ねられた裏面側絶縁シートを含み、
前記固定手段は、前記裏面側絶縁シートの一部であって前記裏面側絶縁シートの一方の側端面から他方の側端面に延びるバンド部を含むことを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
【請求項7】
前記バンド部は、前記部品本体の表面に面接触することを特徴とする請求項6に記載の点灯装置。
【請求項8】
前記電子部品が、電解コンデンサであり、
前記部品本体は、電解コンデンサの筒状外郭であり、
前記筒状外郭が、対向する2つの平面およびこれらを結ぶ側周面を備え、
前記リード端子は、前記2つの平面のうち一方から伸びており、
前記2つの平面のうち他方には前記リード端子が設けられていないことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の点灯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点灯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特開平6−69624号公報に開示されているように、回路基板上に電解コンデンサを固定する構造を備えた点灯装置が知られている。この公報にかかる点灯装置では、具体的には、固定用のスペーサあるいは樹脂などを用いて、回路基板と電子部品を保持し固定している。また、特開平4−68514号公報には、回路基板と電子部品を固定するために固定バンドを設置し保持する方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−69624号公報
【特許文献2】特開平4−68514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の固定方法においては、回路基板と電子部品を固定するために樹脂あるいは固定用バンドを別途設置する必要がある。特に、固定のために専用の固定用バンドを設置した場合、電子部品の周囲に固定バンド設置のためのスペースが必要となり回路基板の面積増大を招くので好ましくない。
【0005】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、部品点数を抑制しつつ電子部品の固定を達成することができる点灯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる点灯装置は、
表面と裏面を備え、光源へ電力を供給するための点灯回路が形成された回路基板と、
部品本体および前記部品本体から伸びるリード端子を有し、前記部品本体が前記回路基板の表面に配置されるように折り曲げられた前記リード端子が前記回路基板に接続されることで、前記回路基板の前記表面に実装された電子部品と、
前記回路基板に重ねられ、前記部品本体を固定する固定手段を備えた絶縁シートと、
前記絶縁シートの外側から前記絶縁シート、前記電子部品および前記回路基板を覆うケースと、
を備え
前記固定手段は、前記絶縁シートの一部分であり、
前記絶縁シートの前記一部分を前記部品本体に接触させることで前記部品本体が前記回路基板の側へと押さえつけられたことを特徴とする。



【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ケースと回路基板の間に絶縁性をもたらす絶縁シートに対して固定手段を設けたことにより、部品点数を抑制しつつ電子部品の固定を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1にかかる点灯装置の分解斜視図である。
図2】本発明の実施の形態1にかかる点灯装置の絶縁シートケース蓋を示す展開図である。
図3】本発明の実施の形態1にかかる点灯装置の絶縁シートケース蓋を示す平面図である。
図4】本発明の実施の形態1にかかる点灯装置の断面図である。
図5】本発明の実施の形態2にかかる点灯装置の絶縁シートケース蓋を示す展開図である。
図6】本発明の実施の形態2にかかる点灯装置の絶縁シートケース蓋を示す斜視図である。
図7】本発明の実施の形態2にかかる点灯装置の断面図である。
図8】本発明の実施の形態3にかかる点灯装置の絶縁シートケース本体を示す展開図である。
図9】本発明の実施の形態3にかかる点灯装置の絶縁シートケース本体を示す斜視図である。
図10】本発明の実施の形態3にかかる点灯装置の断面図である。
図11】本発明の実施の形態が解決する課題を説明するための図である。
図12】本発明の実施の形態が解決する課題を説明するための図である。
図13】本発明の実施の形態が解決する課題を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置の分解斜視図である。図1に示すように、点灯装置100は、ケース蓋5と、ケース蓋5に収納される絶縁シートケース蓋16と、電解コンデンサC1が実装された回路基板3と、絶縁シートケース本体7と、絶縁シートケース本体7を収納するケース本体8と、が重ねられたものである。ケース蓋5およびケース本体8は、絶縁シートケース蓋16の外側および絶縁シートケース本体7の外側から回路基板3を挟み込み、これらを収納する。
【0010】
回路基板3は、表面と裏面を備え、LEDへ電力を供給するための点灯回路が形成されている。回路基板3は、長方形状の外形を備えている。回路基板3には、電解コンデンサC1およびこれ以外の各種電子部品(図示を省略する)が実装されている。
【0011】
電解コンデンサC1は、筒状外郭1および筒状外郭1から伸びるリード端子2を有している。筒状外郭1が回路基板3の表面に配置されるように折り曲げられたリード端子2が回路基板3に半田で接続される。これにより電解コンデンサC1が回路基板3の表面に実装される。筒状外郭1は、対向する2つの平面1a、1cおよびこれらを結ぶ側周面1bを備えている。リード端子2は、平面1cから伸びている。平面1aにはリード端子2が設けられていない。
【0012】
ケース蓋5は、概略断面コ字状で、絶縁シートケース蓋16の膨らみを収納できるものである。ケース本体8は、概略断面コ字状で、絶縁シートケース本体7の膨らみを収納できるものである。
【0013】
点灯装置100のケース蓋5およびケース本体8の材質は、例えば、アルミニウム、PCM鋼板、または亜鉛メッキ鋼板などの金属が用いられる。絶縁シートケース蓋6および絶縁シートケース本体7の材質は、ポリエステルフィルムなど電気的絶縁物が用いられる。
【0014】
回路基板3をケース蓋5およびケース本体8に収納するときに、ケース蓋5およびケース本体8と回路基板3の間に絶縁シートを配置して、ケース蓋5およびケース本体8と実装された回路基板3の充電部が電気的に接触するのを防止する。絶縁シートを用いること自体は公知技術のため、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0015】
図2は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置100の絶縁シートケース蓋16を示す展開図であり、図3はその平面図である。絶縁シートケース蓋16は、主面部16a、16bと、主面部16a、16bの間に設けられ回路基板3側に凸となり筒状外郭1と接する折目部16cとを有している。先ず、図2のように、平面状の絶縁シートケース蓋16に、折り目加工を施す。この折り目に沿って図3のように絶縁シートケース蓋16を山と谷ができるように折る。これにより、絶縁シートケース蓋16に2つの折目部16cが設けられる。折目部16cを作った絶縁シートケース蓋16は、ケース蓋5に収納される。
【0016】
図4は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置100の断面図である。2つの折目部16cが、それぞれ筒状外郭1の2点に接触しつつ回路基板3の表面に筒状外郭1を押し付けることで、筒状外郭1を安定的に固定することができる。このように、点灯装置100を組み立てることで、図4の断面図のように絶縁シートケース蓋6と回路基板3の間にある電解コンデンサC1を固定することができる。
【0017】
図11図13は、本発明の実施の形態が解決する課題を説明するための図である。図11は電解コンデンサC1の筒状外郭1が回路基板に固定されていない場合の側面図である。図12は電解コンデンサC1の筒状外郭1が回路基板に固定されていない場合の上面図である。回路基板3にリード端子2を半田4で半田付けした状態である。図13に示すようなリード端子2が一端から導出されている電解コンデンサC1はその特性上小型化が困難な場合がある。
【0018】
そこで、図11に示すように、縦長の電解コンデンサC1は、リード端子2を折り曲げ、回路基板3上に横方向に寝かせて設置される。縦長の電解コンデンサC1のリード端子2を折り曲げることによって回路基板3への実装後の高さを抑えることができる。しかし、図11に示す矢印方向および図12示す矢印方向のように、回路基板3に取り付けたリード端子2を支点として筒状外郭1が大きく振動してしまうという問題がある。
【0019】
この点、実施の形態1によれば、絶縁シートケース蓋16に対して筒状外郭1の固定手段を設けたので、図11および図12に示すような振動を抑制することができる。この固定手段はケース蓋5およびケース本体8と回路基板3の間に絶縁性をもたらす絶縁シートケース蓋16の一部として設けられているので、別途の専用部品を必要とせず、部品点数を抑制しつつ電子部品の固定を達成することができる。
【0020】
また、実施の形態1によれば2つの折目部16cが、筒状外郭1の中心軸を挟んで互いに向かい合い2点で筒状外郭1を挟み込む。これにより、回路基板3の平面方向に沿う筒状外郭1の移動を確実に抑制することができる。
【0021】
なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の設計変更を行うことが可能である。たとえば、実施の形態1では電解コンデンサについて説明したが、本発明はこれに限られるものではない。縦長の電子部品で、その一端部からリード端子が導出している任意の電子部品に本発明を適用できる。
【0022】
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2にかかる点灯装置200の絶縁シートケース蓋26を示す展開図である。図6は、本発明の実施の形態2にかかる点灯装置200の絶縁シートケース蓋26を示す斜視図である。図1における絶縁シートケース蓋16をこの絶縁シートケース蓋26に置換した点を除き、点灯装置100と点灯装置200は同じ構成を備えている。
【0023】
絶縁シートケース蓋26は、中央面26aと両端の側面26bとを備えている。中央面26aの中央部には、凸形のエンボス加工を施した段差部26cが設けられている。
【0024】
図7は、本発明の実施の形態2にかかる点灯装置200の断面図である。図7の断面図のように、絶縁シートケース蓋26の段差部26cが、筒状外郭1の表面の一部分に接触しつつ、筒状外郭1を回路基板3へと押し付けてもよい。なお、段差部26cは1つに限らず、絶縁シートケース蓋26に複数個の段差部26cを設けてもよい。
【0025】
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3にかかる点灯装置300の絶縁シートケース本体37を示す展開図である。図9は、本発明の実施の形態3にかかる点灯装置300の絶縁シートケース本体37を示す斜視図である。図1における絶縁シートケース蓋16をコの字状の断面形状を有する絶縁シートケース蓋6に置換し、図1における絶縁シートケース本体7を絶縁シートケース本体37に置換した点を除き、点灯装置100と点灯装置300は同じ構成を備えている。
【0026】
絶縁シートケース本体37は、中央面37aと、その両脇に設けられた側面37bを備えている。側面37bの一方には、バンド部37cおよび係合部37dが設けられている。側面37bの他方には、穴部37eが設けられている。
【0027】
図10は、本発明の実施の形態3にかかる点灯装置300の断面図である。図10の断面図のように、絶縁シートケース本体37に収納した回路基板3上の電解コンデンサC1を固定するために、バンド部37cを筒状外郭1表面に面接触させつつ、係合部37dを穴部37eに差し込んで止める。こうすることで、筒状外郭1を固定することができる。
【符号の説明】
【0028】
1 筒状外郭、1a 平面、1b 側周面、1c 平面、2 リード端子、3 回路基板、4 半田、5 ケース蓋、6、16、26、 絶縁シートケース蓋、7、37 絶縁シートケース本体、8 ケース本体、16 絶縁シートケース蓋、16c 折目部、26a 中央面、26b 側面、26c 段差部、37a 中央面、37b 側面、37c バンド部、37d 係合部、37e 穴部、100、200、300 点灯装置、C1 電解コンデンサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13