特許第6252215号(P6252215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6252215
(24)【登録日】2017年12月8日
(45)【発行日】2017年12月27日
(54)【発明の名称】画像形成システム、および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20171218BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20171218BHJP
【FI】
   G06F3/12 305
   G06F3/12 343
   G06F3/12 344
   G06F3/12 353
   G06F3/12 367
   G06F3/12 385
   B41J29/38 Z
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-21635(P2014-21635)
(22)【出願日】2014年2月6日
(65)【公開番号】特開2015-148959(P2015-148959A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2016年11月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】栗原 進
【審査官】 田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0208879(US,A1)
【文献】 特開2006−201875(JP,A)
【文献】 特開2012−027863(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0068655(US,A1)
【文献】 特開2006−065839(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と、該画像形成装置とネットワークで接続された端末装置とを備える画像形成システムであって、
前記端末装置は、
前記画像形成装置で実行する印刷に関する少なくとも用紙設定を含む印刷設定を設定する設定画面であって、該用紙設定にユーザーが指定する任意の文字列を設定可能な設定画面を表示部に表示させる印刷設定部と、
前記設定画面でユーザーが設定した文字列を含む印刷設定に基づいて作成したジョブ設定情報と画像データからなるプリントジョブを前記画像形成装置に送信する送信部と、
を有し、
前記画像形成装置は、
各種の機能を実行する機能実行部と、
少なくとも各種の機能のうちの一部の前記機能に対応した文字列を保存する第1記憶部と、
プリントジョブを受信するジョブ入力部と、
受信した前記プリントジョブに基づいて印刷を行うプリンタ部と、
前記プリントジョブに含まれるジョブ設定情報から、ユーザーが設定した文字列を抽出する解析部と、
前記解析部が抽出した文字列が前記第1記憶部に保存されていると判断した場合には、該文字列に対応した機能を前記機能実行部により実行させる制御部と、を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記画像形成装置は、画像データに対してラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部と、第2記憶部と、を有し、
前記第1記憶部に保存されている文字列に対応した機能は、各ページの画像データに対してラスタライズ処理した後のラスターイメージを、前記第2記憶部に保存させる処理を実行する保存機能、及び、前記第2記憶部からラスターイメージを読み出す処理を実行する読出し機能であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
ユーザーが設定した前記文字列は、前記ジョブ設定情報の用紙色の設定を記述する色紙フィールドに記載されており、
記解析部は、前記色紙フィールドに含まれる文字列から、用紙色を指定するための色紙文字列と前記機能に対応する制御文字列を抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
外部の端末装置とネットワークで接続され、該端末装置に表示した設定画面で設定される印刷設定に基づいて各種の機能を動作させた印刷を実行可能な画像形成装置であって、
プリントジョブを受信するジョブ入力部と、
プリントジョブに含まれる画像データ及びジョブ設定情報を解析し、前記各種の機能のうち特定の機能以外の機能については該ジョブ設定情報の内容に基づいて前記機能の実行を判断する制御部と、
前記制御部により実行すると判断された前記機能を実行する機能実行部と、
前記特定の機能に対応した文字列を保存する第1記憶部と、
前記画像データに基づいて用紙に対して印刷を実行するプリンタ部と、を有し、
前記制御部は、受信したプリントジョブの印刷設定を行った前記設定画面が、前記特定の機能が設定項目として表示されない第1設定画面である場合には、前記ジョブ設定情報から文字列を抽出し、抽出した文字列が前記第1記憶部に保存されていれば、該文字列に対応した特定の機能を前記機能実行部に実行させ、
印刷設定を行った前記設定画面が、前記特定の機能が設定項目として表示可能な第2設定画面である場合には、前記ジョブ設定情報の設定内容に基づいて、前記特定の機能の実行を判断することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
画像データに対してラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部と、第2記憶部と、を有し、
前記第1記憶部に保存されている文字列に対応した機能は、各ページの画像データに対してラスタライズ処理した後のラスターイメージを、前記第2記憶部に保存させる処理を実行する保存機能、及び、前記第2記憶部からラスターイメージを読み出す処理を実行する読出し機能であることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
ユーザーが設定した前記文字列は、前記ジョブ設定情報の用紙色の設定を記述する色紙フィールドに記載されており、
前記制御部は、前記色紙フィールドに含まれる文字列から、用紙色を指定するための色紙文字列と前記機能に対応する制御文字列を抽出することを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置から受信したプリントジョブを実行する画像形成装置を備える画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年POD市場の中で特に注目されている印刷手法として、バリアブル印刷がある。バリアブル印刷とは、ダイレクトメールや請求書等、その内容の一部に住所・氏名などの可変部分を含む印刷物を生成するものである。例えば、顧客から提供されたデータベースのレコードを用いて、催事の案内文は共通で、氏名や住所、お勧め商品に関する記載は顧客に応じて印刷物毎に個別に変更するといった構成のダイレクトメールを作成する際にバリアブル印刷が用いられる。
【0003】
このようなバリアブル印刷に対応するアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」という)が、画像形成システムの開発・製造を行う正規のベンダーとは異なるサードパーティによって提供される場合がある。サードパーティ側では、開発工数の削減や効率化ため、画像形成システムで実行可能な複雑かつ多様なワークフローの全てに対応するよりも、特定のワークフローのみに特化したアプリケーションを提供する場合が多い。
【0004】
また、POD市場向けの画像形成システムでは、様々な種類の用紙を用いた印刷が行われる。このような多様な用紙の全てに対して予めアプリケーション側で準備しておくことは現実的ではなく、このような問題への対応として、ユーザー毎に使用する紙の種類をカスタム設定する技術がある(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−98842
【特許文献2】特開2008−65467
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方で、ユーザーは紙の種類以外にも様々な機能を利用したいという要望がある。このような要望への対応として、画像形成システムを開発・製造等する製品メーカー側では、新規機種を上市するタイミングや本体側システムのファームウェアを更新するタイミングに合わせて、ユーザーに新規機能を提供している。
【0007】
ただし、このような新規機能を利用するためには本体側に新規機能を搭載するだけでは不十分であり、機能の設定を行うアプリケーション側でも、新規機能に対応したGUI(Graphical User Interface)設定画面を提供する必要がある。しかし前述のようなサードパーティが提供するアプリケーションでは、ほとんどの場合、その更新時期が本体側の新規機能の提供時期と一致せずに、せっかくの新規機能を使用できないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑み、画像形成装置本体側の新規機能に対応できないアプリケーションを使用して印刷設定を行う場合であっても、新規機能を利用できる画像形成システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1.画像形成装置と、該画像形成装置とネットワークで接続された端末装置とを備える画像形成システムであって、
前記端末装置は、
前記画像形成装置で実行する印刷に関する少なくとも用紙設定を含む印刷設定を設定する設定画面であって、該用紙設定にユーザーが指定する任意の文字列を設定可能な設定画面を表示部に表示させる印刷設定部と、
前記設定画面でユーザーが設定した文字列を含む印刷設定に基づいて作成したジョブ設定情報と画像データからなるプリントジョブを前記画像形成装置に送信する送信部と、
を有し、
前記画像形成装置は、
各種の機能を実行する機能実行部と、
少なくとも各種の機能のうちの一部の前記機能に対応した文字列を保存する第1記憶部と、
プリントジョブを受信するジョブ入力部と、
受信した前記プリントジョブに基づいて印刷を行うプリンタ部と、
前記プリントジョブに含まれるジョブ設定情報から、ユーザーが設定した文字列を抽出する解析部と、
前記解析部が抽出した文字列が前記第1記憶部に保存されていると判断した場合には、該文字列に対応した機能を前記機能実行部により実行させる制御部と、を有することを特徴とする画像形成システム。
【0010】
2.前記画像形成装置は、画像データに対してラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部と、第2記憶部と、を有し、
前記第1記憶部に保存されている文字列に対応した機能は、各ページの画像データに対してラスタライズ処理した後のラスターイメージを、前記第2記憶部に保存させる処理を実行する保存機能、及び、前記第2記憶部からラスターイメージを読み出す処理を実行する読出し機能であることを特徴とする、前記1に記載の画像形成システム。
【0011】
3.ユーザーが設定した前記文字列は、前記ジョブ設定情報の用紙色の設定を記述する色紙フィールドに記載されており、
記解析部は、前記色紙フィールドに含まれる文字列から、用紙色を指定するための色紙文字列と前記機能に対応する制御文字列を抽出することを特徴とする前記1または2に記載の画像形成システム。
【0012】
4.外部の端末装置とネットワークで接続され、該端末装置に表示した設定画面で設定される印刷設定に基づいて各種の機能を動作させた印刷を実行可能な画像形成装置であって、
プリントジョブを受信するジョブ入力部と、
プリントジョブに含まれる画像データ及びジョブ設定情報を解析し、前記各種の機能のうち特定の機能以外の機能については該ジョブ設定情報の内容に基づいて前記機能の実行を判断する制御部と、
前記制御部により実行すると判断された前記機能を実行する機能実行部と、
前記特定の機能に対応した文字列を保存する第1記憶部と、
前記画像データに基づいて用紙に対して印刷を実行するプリンタ部と、を有し、
前記制御部は、受信したプリントジョブの印刷設定を行った前記設定画面が、前記特定の機能が設定項目として表示されない第1設定画面である場合には、前記ジョブ設定情報から文字列を抽出し、抽出した文字列が前記第1記憶部に保存されていれば、該文字列に対応した特定の機能を前記機能実行部に実行させ、
印刷設定を行った前記設定画面が、前記特定の機能が設定項目として表示可能な第2設定画面である場合には、前記ジョブ設定情報の設定内容に基づいて、前記特定の機能の実行を判断することを特徴とする画像形成装置。
【0013】
5.画像データに対してラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部と、第2記憶部と、を有し、
前記第1記憶部に保存されている文字列に対応した機能は、各ページの画像データに対してラスタライズ処理した後のラスターイメージを、前記第2記憶部に保存させる処理を実行する保存機能、及び、前記第2記憶部からラスターイメージを読み出す処理を実行する読出し機能であることを特徴とする、前記4に記載の画像形成装置。
【0014】
6.ユーザーが設定した前記文字列は、前記ジョブ設定情報の用紙色の設定を記述する色紙フィールドに記載されており、
前記制御部は、前記色紙フィールドに含まれる文字列から、用紙色を指定するための色紙文字列と前記機能に対応する制御文字列を抽出することを特徴とする前記4または5に記載の画像形成装置。
【発明の効果】
【0015】
端末装置側の設定画面で設定できない新規な機能であっても、ユーザーが印刷設定の用紙設定に制御文字列に対応した任意の文字列を入力し、この文字列を用紙設定情報に埋め込んだジョブチケットを画像形成装置へ送信することで、画像形成装置ではその文字列に対応した機能を利用可能となる。特にラスターイメージに関する「保存処理」「読出し処理」のような新規な機能を利用可能となることで、過去に作成されたラスターイメージを再利用するので新たなラスタライズ処理を省略することができ、そのため高い生産性で印刷物を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る画像形成システムAの構成を示す概略図である。
図2】画像形成装置10の正面概略図である。
図3】主に画像形成装置10の構成を示す全体回路ブロック図である。
図4】端末装置20で行われる制御フロー図である。
図5】端末装置20のディスプレイに表示される設定画面(第1設定画面)の例である。
図6】端末装置20のディスプレイに表示される設定画面(第1設定画面)の例である。
図7】端末装置20のディスプレイに表示される設定画面(第1設定画面)の例である。
図8】端末装置20のディスプレイに表示される設定画面(第1設定画面)の例である。
図9】制御文字列とその制御文字列に対応した機能(制御内容)を示す例である。
図10】画像形成装置10で行われる制御を説明する制御フロー図である。
図11】画像形成装置10で行われる制御を説明するシーケンス図である。
図12】端末装置20のディスプレイに表示される第2設定画面の例である
図13】第2実施形態の画像形成装置10で行われる制御を説明する制御フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面、および本願明細書において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムAの構成を示す概略図であり、図2は、画像形成装置10の正面概略図である。図3は、画像形成装置10の構成を示す全体回路ブロック図である。
【0019】
図1に示すように、画像形成装置システムAは、画像形成装置10と、端末装置20を備える。画像形成装置10と端末装置20との間は、LAN等のネットワークNで接続されている。また図2、3に示すように画像形成装置10は、状態管理部11、プリントコントローラー部12、操作パネル13、ADF(Auto Documennt Feeder)14、スキャナー部15、給紙部16、プリンタ部17、通信I/F18、および後処理部19を備える。
【0020】
図3に示すように、端末装置20は、PC(パーソナルコンピューター)等のCPU、メモリー、ディスプレイ等を有する装置であり、内部に印刷設定部21、通信I/F28を備える。印刷設定部21は端末装置20で実行されるアプリケーションにより作動するものであり、後述する設定画面23a〜23fをディスプレイに表示させる。通信I/F28によりネットワークNを経由して画像形成装置10にプリントジョブを送信することができる。
【0021】
画像形成装置10の状態管理部11は、画像制御CPU111、DRAM制御IC112、プログラムメモリー113a、システムメモリー113b、画像メモリー114、保存メモリー115、圧縮・伸長IC116、読取り処理部117、書込み処理部118等を備える。
【0022】
画像制御CPU111は、プログラムメモリー113a又はRAM(Random Access Memory)やHDD(Hard disk drive)等で構成される保存メモリー115に保存された各種のプログラムをシステムメモリー113bに展開し、展開したプログラムとの協働により、画像形成装置10の動作を統括的に制御する。保存メモリー115の内部領域のうち、例えば第1領域は不揮発RAM等で構成され、第2領域はHDD等で構成される。第1領域には各種プログラムや、後述する用紙の名称、用紙の色のリストや、制御文字列と機能との対応テーブル等が保存されており、第2領域には、ユーザー毎の管理フォルダが設けられており、この管理フォルダにはユーザーから送信された画像データや、画像データに対してラスタライズ(Rasterize)処理した後のデータ(以下、「ラスターイメージ」という)を保存する。
【0023】
読み取り処理部117は、スキャナー部15のCCDから出力されるアナログ画像信号に対し、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を行い、デジタル画像データを生成する。また、DRAM制御IC112により、生成されたデジタル画像データは圧縮・伸長IC116に出力される。圧縮・伸長IC116は、DRAM制御IC112の制御に基づいて、デジタル画像データに対して圧縮処理及び、圧縮処理後のデジタル画像データに対して伸長処理を行う。また、DRAM制御IC112は、圧縮・伸長処理したデジタル画像データに対し、画像メモリー114の入出力制御を行う。
【0024】
画像メモリー114は、DRAM(Dynamic RAM)から構成され内部に、圧縮メモリー、ページメモリの領域を備え、圧縮された画像データ、伸長された画像データ等を一時的に保存する。
【0025】
書き込み処理部118は、伸長処理されたデジタル画像データをプリンタ部17に出力する。
【0026】
操作パネル13は、LCD(Liquid Crystal Display)およびタッチセンサーを備えたタッチパネル等で構成される。操作パネル13は、各種設定画面を表示し、ユーザーによる各種の操作を受け付ける。操作部制御部は、ユーザーからの操作を受け付けた場合、操作信号を生成し、生成した操作信号を画像制御CPU111に出力する。なお、図2に示す例では給紙部16は上下方向に並んだ3段の収納トレイを備えており、各トレイに収納された用紙の種類(サイズ、斤量、用紙色)は、操作パネル13により設定することができる。設定内容は、保存メモリー115に保存される。
【0027】
給紙部16は、収納した用紙を1枚ずつプリンタ部17に送り出す。プリンタ部17は、帯電、露光、現像、転写、および定着の各工程を含む電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種の画像データに基づく画像を、給紙部16から給紙された用紙上に印刷する。
【0028】
プリントコントローラー部12は、コントローラー制御部121、DRAM制御IC122、画像メモリー124等を備えて構成される。コントローラー制御部121は、プリントコントローラー部12の各部の動作を統括的に制御する。また、コントローラー制御部121は、通信I/F18を介して端末装置20等からのプリントジョブを受信する。受信したプリントジョブには使用する用紙の種類等の印刷設定が記述されたジョブチケットと、印刷画像の元となる画像データ(主にPDL形式)が含まれる。プリントコントローラー部12は、ラスタライズ処理部として機能し、印刷設定に基づいて画像データをページ単位のビットマップデータに変換するラスタライズ処理を行う。画像メモリー124に一時的に保存されたラスタライズ処理後のデータ(以下、「ラスターイメージ」ともいう)は、プリントコントローラー部12のDRAM制御IC122、および状態管理部11のDRM制御IC112の制御により、圧縮・伸長IC116を経由して画像メモリー114内の圧縮メモリー領域に一時的に保存される。印刷時においては、圧縮メモリー領域に保存されたラスターイメージは、圧縮・伸長IC116により伸長され書込み処理部118を経由して、プリンタ部17に送られて印刷が実行される。画像メモリー114内の圧縮メモリー領域に一時的に保存されたラスターイメージは、必要に応じて、保存メモリー115の第2領域に保存される。
【0029】
次に、図4から図11に基づいて、第1の実施形態において実行される制御について説明する。これらの図のうち、図4から図8は、ジョブチケットに含まれる用紙設定情報の色紙フィールドに所定の文字列を埋め込む処理について説明する図であり、これは端末装置20側のアプリケーションプログラムの設定画面を通じてユーザーにより行われる入力指示に基づいて行われる。図9から図11は、画像形成装置10側で行うジョブチケットに含まれた文字列に基づいて特定の機能を実行する制御について説明する図である。
【0030】
ここで「ページチケット」とは各ページの印刷条件を記述したページ設定情報であり、「ジョブチケット」とは、1つ以上のページチケットが含まれるとともに、ページの印刷順序、複数のページデータに跨った処理の設定内容を記述したジョブ全体のジョブ設定情報である。ページ設定情報およびジョブ設定情報はユーザーが設定した印刷設定に基づいて作成される。「プリントジョブ(あるいはジョブデータ)」とは、ジョブチケットと、ページ数に対応した数の画像データ(主にPDLで記述)から構成されるデータである。更に、ジョブ設定情報あるいはページ設定情報には少なくとも印刷条件として、用紙サイズ、用紙坪量(斤量)、及び用紙色に関する「用紙設定情報」が含まれており、特に、用紙色の設定は用紙設定情報内の「色紙フィールド」に記述される。本実施形態においては更に、色紙フィールドには、後述する設定画面により、ユーザーに設定された任意の文字列を埋め込むことが可能である。
【0031】
以下、図4に基づいて説明を続ける。図4は制御フロー図であり、同図のステップS11では、ユーザーにより印刷設定が行われる。印刷設定の具体的方法については後述する。ユーザーが印刷設定で色紙任意文字指定を行うのであれば(ステップS12:YES)、ユーザーから入力された内容に基づいて、端末装置20のアプリケーションでは、各ページの印刷条件を記述したページチケットの用紙設定情報の色紙フィールドに任意文字列を埋め込む処理を行い、このようなページチケットを全ページについて作成することでジョブチケットを作成する(ステップS13)。作成したジョブチケットと画像データをセットにしたプリントジョブを、画像形成装置10へ送信して終了する(ステップS14)。
【0032】
一方で、印刷条件設定を行う際に色紙任意文字指定を行わないのであれば(ステップS12:No)、ステップS15でジョブチケットの用紙設定情報に任意文字列が埋め込まれていない通常のジョブチケットを作成する。
【0033】
図5図6は、端末装置20のディスプレイに表示される設定画面の例である。
【0034】
同図に示す設定画面23aには用紙サイズ設定項目欄231、用紙坪量設定項目欄232、用紙色設定項目欄233、定義ボタン234が表示されている。用紙サイズ設定項目欄231、用紙坪量設定項目欄232、用紙色設定項目欄233により、それぞれ用紙サイズ、用紙坪量(斤量)、用紙の色の設定を行うことができる。全ページに共通の用紙(サイズ、坪量、色が同じ)を適用する場合には、同図に示す各設定項目欄により設定することが可能である。なお、用紙色については、用紙設定項目欄233を選択することにより切り替わる画面(不図示)により、用紙色を選択したり、文字を直接入力したりすることで用紙色の指定を行う。
【0035】
一方で、全ページ共通ではなくページ単位で個別に用紙の設定を行いたい場合には、定義ボタン234を押し下げることにより、図6(a)の設定画面23bに切り替わる。同図に示す設定画面では、ページ単位で、用紙サイズ、用紙坪量、用紙色の設定を行うことが可能であり、欄235で各ページに対応する項目を選択することで、設定内容を変更することが可能である。
【0036】
図6(b)は、図6(a)に対して、破線丸内にある2〜4ページの用紙色の設定内容を変更した例である。同図に示す設定画面23cでは、ユーザーは、取扱説明書を参照することで「White_SHOP/CHIRASHI_R」という文字列を設定している。なお図6(b)においては文字列の一部は表示範囲外となっており表示が省略されている。端末装置20ではこの文字列をそのままテキストとして印刷設定情報の色紙フィールドに埋め込み、これをジョブチケットとして送信する。ジョブチケットを受信した画像形成装置10側では「_(アンダーバー)」「/(スラッシュ)」等を区切り文字列として認識し、その前後にある「White」「SHOP」「CHIRASHI」、「R」を制御に関する文字列として認識する。なおこのとき画像形成装置10側では「White」については用紙色を指定する色紙文字列として解釈し、「R」、「SHOP」、「CHIRASHI」については制御文字列として解釈する。具体的な説明については後述する。
【0037】
図7図8は端末装置20のディスプレイに表示される別の設定画面例である。図7の設定画面23dにおいて、矢印の先の「色紙」のボタンを押し下げることにより、図8の設定画面23eに示すように詳細設定画面e1がポップアップする。同図の詳細設定画面e1では色紙としてWhiteが選択されている状態を示しているが、各色に対応したボタンを押し下げることにより、選択する用紙色を変更することができる。
【0038】
またユーザー定義色ボタン236を押し下げることにより、英数字が入力可能なソフトキーが表示された画面に切り替わり、当該画面で任意の文字列を用紙色として設定することが可能である。登録ボタン238により、設定した用紙色を画像形成装置10で登録することができ、登録後の用紙色の名称は読出しボタン237で表示される登録リストから再度利用することも可能である。また、繰り返し使う用紙色に関してはボタン239のように配置させておくことも可能である。図5、6に示した設定画面と同様に、設定した用紙色は、適用シート選択ボタン240によりページ単位に適用することも(「現シート」、「シート指定」)あるいは全ページ共通(「全シート」)に適用することも可能である。
【0039】
なお、図5図8であきらかなように、図5、6に示す設定画面に対して、図7、8に示す設定画面では、設定可能な機能の数が多い。図5、6に示す設定画面は、例えば、サードパーティにより作成されたバリアブル印刷に特化したアプリケーションの設定画面である。バリアブル印刷に関しては細かい設定が可能であるが、その他の機能については、限られた機能しか利用することができず、そのため画像形成装置10の性能を十分に発揮することができない。一方で、図7、8に示した設定画面は、画像形成装置10の製品メーカーで作成されたアプリケーションの設定画面である。ただし、本実施形態においては、図7、8に示す設定画面は、バージョンが古く、後述の図12に示す設定画面の例と異なり一部の特定の機能については設定項目欄が対応していない。なお、画像形成装置10の操作パネル13に図7、8とほぼ同様の設定画面を表示させてもよい。
【0040】
図9は、制御文字列とその制御文字列に対応した機能(制御内容)を示す例である。例えば色紙フィールドに「SHOP/CHIRASHI_R」という文字列が記述されていれば画像形成装置10側では、保存メモリー115のSHOPフォルダからCHIRASHIというファイル名のラスターイメージを読み出すという制御を実行する。図9に示す色紙指定文字列に入力する制御文字列と制御内容の対応関係を記述したリストは、保存メモリー115の第1領域に予め保存されている。またユーザーは取扱説明書を参照することで、このリストの内容を知ることができる。なお同図の例では、バリアブル印刷のワークフローに有効な一部の機能を例示しているに過ぎず、例えば図7の設定項目にある画像形成装置10で利用可能な機能であれば、他の機能について適用してもよい。
【0041】
続いて、図10図11に基づき画像形成装置10が行う制御について説明する。同図のフローは主に、機能実行部、解析部、制御部として機能する状態管理部11やプリントコントローラー部12により実行されるものである。
【0042】
図10のステップS21では、図4のフローで端末装置20から送信されたプリントジョブを受信し、続くステップS22では、ジョブチケットあるいはこれに含まれる各ページチケットを解析する。
【0043】
解析した結果、用紙設定情報の色紙フィールドに色紙任意指定文字が含まれているか否かを判断する。なお、本実施形態においては端末装置20が送信する色紙任意指定文字は、ユーザーが入力したテキストデータをそのまま用紙設定情報の色紙フィールドに付加したものであるが、これに限られず、端末装置20側のアプリケーションと画像形成装置20で予め定義した手法により特定のコードに変換したものであってもよい。
【0044】
色紙任意指定文字が含まれていると判断した場合(ステップ23:YES)は、続くステップS24で、この文字列から本来の用紙色指定に用いる「White」等の色紙文字列以外の文字列を抽出する。具体的には、色紙フィールドの用紙色指定文字列以降の文字列を抽出する、あるいは前述のアンダーバーその他の区切り文字(文字列)を利用し、区切り文字列以降の文字列を抽出する。なお用紙色指定文字列で指定される用紙色と収納トレイに収納されている用紙が対応づけられたリストは、保存メモリー115内に保存されており、これを用いて用紙色(例えばWhite)が収納されている収納トレイを特定し、特定した収納トレイからの用紙を用いた印刷が行われる。
【0045】
続くステップS25では、ステップS24で抽出した文字列が、保存メモリー115内の第1領域に保存されている図9に示したようなリストにある制御文字列の何れかと一致するか否かを判断する。一致すれば(ステップS25:YES)、続くステップS26で、リストを参照して一致した制御文字列に対応する機能を選択し、続くステップS27でその機能に対する処理を実行する。その後はステップS28でジョブチケットに記述されたその他の印刷設定に沿った印刷処理を実行し終了する(エンド)。
【0046】
また、用紙設定情報の色紙フィールドに色紙任意指定文字が含まれていなかった場合(ステップS23:NO)や抽出した文字列が制御文字列と一致しなかった場合(ステップS25:NO)には、特定の機能をステップS27で実行することなく、ステップS28でジョブチケットに記述された印刷設定に沿った通常の印刷処理を実行する。
【0047】
次に、図11に基づいて、「文字列に対応した特定の機能」の具体例として、図9に示した制御文字列に対応するラスターイメージに関する「保存処理機能」、および「読出し処理機能」について説明する。
【0048】
同図に示すシーケンス図は、バリアブル印刷に特化したアプリケーションを端末装置20で稼動させ、当該アプリケーションで作成したバリアブル印刷のプリントジョブを画像形成装置10に送信した場合のシーケンスを説明する図である。
【0049】
同図のバリアブル印刷は、5ページの文書を3部印刷する例であり、5ページのうち最初の1ページ目のみ各部で異なる画像データ(バリアブルデータ)を印刷し、2〜4ページ目は各部で共通の画像データを印刷するものである。そして、このようなバリアブル印刷であることから各部で共通の画像データを印刷する2〜4ページ目に関しては、2部目以降では1部目の印刷処理の過程で作成したラスターイメージを再利用することで、ラスタライズ処理を省略し、処理の効率化を図っている。以下、説明する。
【0050】
図11のステップS31では、端末装置20が1部目のプリントジョブを送信する。この1部目のプリントジョブは、下記のような「ジョブチケットの用紙設定情報の色紙フィールド」に記載された文字列と、画像データとを含む。下記の文字列は図6図8のような印刷の設定画面を通じてユーザーに入力された印刷設定に基づき作成されたものである。
【0051】
1部目1ページ目:「BOOK PAGE1 W」の文字列、及び「画像データ1A」
1部目2ページ目:「BOOK PAGE2 W」の文字列、及び「画像データ2」
1部目3ページ目:「BOOK PAGE3 W」の文字列、及び「画像データ3」
1部目4ページ目:「BOOK PAGE4 W」の文字列、及び「画像データ4」
1部目5ページ目:「BOOK PAGE5 W」の文字列、及び「画像データ5」。
【0052】
続くステップS32では、ジョブチケットの用紙設定情報に含まれる文字列に基づいて機能を選択する。このとき選択する機能は、上記ジョブチケットに含まれる「W」の文字列により決定される「保存処理」であり、その機能を実行する際の保存先は保存メモリー115の第2記憶領域内の「BOOK」の文字列で特定されるフォルダである。なお保存ファイル名は「PAGE1」の文字列に基づき状態管理部11側で、プリントジョブの識別番号、ページ番号(及び必要に応じて「部数番号」)が特定できるユニークな名称を自動的に付与するようにしている。例えば、2〜5ページ目は、プリントジョブの識別番号とページ番号が特定できる「job1PAGE2」等のファイル名で、1ページ目は更に部数番号が特定できる「job1book1PAGE1」のようなファイル名とする。
【0053】
続くステップS33では、受信したプリントジョブに基づいて画像データ1A、及び画像データ2〜5に対してプリントコントローラー部12によりラスタライズ処理を行い、ステップS34では、ステップS32で選択された機能を実行する。すなわち状態管理部11により1〜5ページのラスタライズ処理後のラスターイメージを保存メモリー115内の特定のフォルダに保存する保存処理が実行される。
【0054】
続くステップS35では、状態管理部11は、1〜5ページのラスターイメージをプリンタ部17に転送し、ステップS36では、転送されたラスターイメージに基づいてプリンタ部17が1〜5ページの印刷を行い、1部目の印刷が完了する。
【0055】
次のステップS41〜S46は2部目のプリントジョブに関するシーケンスである。ステップS41では端末装置20が送信する2部目のプリントジョブは、1部目と同様にユーザーにより設定された内容に基づき下記のようなジョブチケットの文字列と画像データとを含む。
【0056】
2部目1ページ目:「BOOK PAGE1 W」の文字列、及び「画像データ1B」
2部目2ページ目:「BOOK PAGE2 R」の文字列
2部目3ページ目:「BOOK PAGE3 R」の文字列
2部目4ページ目:「BOOK PAGE4 R」の文字列
2部目5ページ目:「BOOK PAGE5 R」の文字列。
【0057】
続くステップS42では、ジョブチケットの用紙設定情報に含まれる文字列に基づいて機能を選択する。このとき選択された機能は、上記ジョブチケットに含まれる「W」の文字列により決定される1ページ目に対する「保存処理」に加えて、「R」の文字列により決定される2ページ目以降に対する「読出し処理」である。保存先、および読出し先は保存メモリー115の第2記憶領域内の「BOOK」の文字列で特定されるフォルダである。
【0058】
続くステップS43では、受信したプリントジョブに基づいて各画像データ1Bに対してプリントコントローラー部12によりラスタライズ処理を行うとともに、ステップS42で選択された機能である「読出し処理」を実行する。すなわち特定のフォルダから2〜5ページ目に対応したラスターイメージの読み出しを行う。このときのラスターイメージはステップS34で保存した2〜5ページ目のラスターイメージである。
【0059】
ステップS44では、ステップS42で選択された機能である「保存処理」を実行する。すなわち状態管理部11により1ページ目のラスターイメージを保存メモリー115内の特定のフォルダに保存する保存処理が実行される。
【0060】
続くステップS45では、状態管理部11は、1〜5ページ目のラスターイメージをプリンタ部17に転送し、ステップS46では、プリンタ部17は、このラスターイメージから1〜5ページの印刷を行い、2部目の印刷が完了する。
【0061】
3部目のジョブチケットは2部目と同様であり、またステップS51からS56の処理も2部目と同様であることから説明は省略する。
【0062】
なお、図11に示すフローでは、1部目で保存された2〜5ページのラスターイメージは、2部目以降で再利用されているが、その一方で各部の1ページ目の画像データのラスターイメージは再利用されていない。これはプリントジョブ単位でラスターイメージを読み出すことで各部を再印刷する場合に利用されるものである。このプリントジョブ単位で画像データの読み出しを行う処理内容の設定については、図5に示す全ページ共通で用紙色の設定を行う用紙色設定項目欄233で設定することができる。
【0063】
なお、これまでの説明で示したように、画像形成装置10では保存メモリー115に記憶されている文字列と機能(処理内容)の対応関係のリストを参照することにより、色紙フィールドに記載されている文字列の内容を解釈することが可能である。またユーザーも取扱説明書の記載内容に基づいて理解することが可能である。一方で、端末装置20側ではその文字列の意味を解釈することはできず、単にユーザーの入力内容をそのまま文字列として、ジョブチケットの色紙フィールドに付与したにすぎない。
【0064】
このように、端末装置20側の設定画面で設定できない新規な機能であっても、ユーザー側で印刷設定の用紙設定で制御文字列に対応した任意の文字列を入力し、この文字列を用紙設定情報に埋め込んだジョブチケットを画像形成装置へ送信することで、画像形成装置10ではその文字列に対応した機能を利用可能となる。特にラスターイメージに関する「保存処理」「読出し処理」のような新規な機能を利用可能となることで、過去に作成されたラスターイメージを再利用するので新たなラスタライズ処理を省略することができ、そのため高い生産性で印刷物を得ることが可能となる。
【0065】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、図5図8に示したような設定画面が新規の機能に対応していない設定画面(以下、「第1設定画面」という)であるか、図12に示すように新規の機能に対応した設定画面(以下、「第2設定画面」)であるか否かを判断し、その判断結果により制御を切り替えるものである。以下、説明する。
【0066】
図12は、端末装置20の表示画面に表示される第2設定画面の例である。第2設定画面では少なくとも対象となる特定の機能に関する、その名称を含む設定項目が表示されている。その特定の機能の設定項目にあるボタンを操作することによりその実行可否を設定することができる。同図では特定の機能であるラスターイメージ処理に関する設定項目f1が設けられている。このラスターイメージ処理に関する設定項目f1には、読出し処理に関する設定を行う読出し処理欄241、保存処理に関する設定を行う保存処理欄242がある。それぞれの欄には、ON/OFFの選択を行う欄、及びファイル名、フォルダ面を指定する欄がある。なお読出し処理と保存処理は排他的にどちらか一方のみを選択できる。ラスターイメージ処理設定項目f1による各機能の実行可否の選択およびその実行条件を入力するにより図9図11で説明した「保存処理」、「読出し処理」の設定を直接行うことが可能である。図5図8に示した設定画面では、ユーザーは取扱説明書を参考に画像形成装置10側で解釈できるように制御文字列を正しく入力する必要があったが、図12に示す設定画面ではユーザーはGUIを通じて新規機能の設定を容易に行うことができる。
【0067】
図13に基づいて、第2実施形態の制御フローについて説明する。同図に示す制御フローは、画像形成装置10の制御部(状態管理部11、プリントコントローラー部12)により行われる処理である。
【0068】
同図のステップS81でプリントジョブを受信し、ステップS82ではそのプリントジョブから、プリントジョブを送信したアプリケーションの設定画面が、前述の「保存処理」、「読出し処理」のような特定の機能に対応した第2設定画面であるか、あるいは特定の機能に対応していない第1設定画面であるかを判断する。この判断は、送信元の端末装置で使用されたアプリケーションのタイプやバージョンの情報がプリントジョブに含まれていればその情報により判断できる。
【0069】
例えば製品メーカー自身が提供したアプリケーションの最新バージョンにより表示された設定画面であり、特定の機能に対応できる第2設定画面であれば(ステップS83:YES)印刷設定内容に基づいて通常の印刷処理を実行して終了する(ステップS84)。
【0070】
一方、第2設定画面でなく(ステップS83:NO)、例えば製品メーカー自身が提供したアプリケーションの最新バージョンではなく、あるいはサードパーティのアプリケーションにより表示された設定画面であり、特定の機能に対応していない第1設定画面であれば、前述の図10のステップS21以降のフローを実行する。
【0071】
このように、第2の実施形態においても、端末装置20側のアプリケーションで提供される設定画面が新規な機能を設定できない第1設定画面のタイプであっても、ユーザー側で用紙設定に制御文字列に対応した任意の文字列を追加することで、その機能を利用可能となる。
【0072】
以上、図面を参照し、本発明に係る実施例について説明したが本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【符号の説明】
【0073】
A 画像形成システム
10 画像形成装置
11 状態管理部
12 プリントコントローラー部
20 端末装置
23a、23b、23c、23d、23e、23f 設定画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13