特許第6253334号(P6253334)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社三共の特許一覧
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6253334
(24)【登録日】2017年12月8日
(45)【発行日】2017年12月27日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20171218BHJP
【FI】
   A63F5/04 512C
   A63F5/04 512D
【請求項の数】1
【全頁数】40
(21)【出願番号】特願2013-214922(P2013-214922)
(22)【出願日】2013年10月15日
(65)【公開番号】特開2015-77190(P2015-77190A)
(43)【公開日】2015年4月23日
【審査請求日】2016年9月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100116757
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 英雄
(74)【代理人】
【識別番号】100123216
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 祐一
(74)【代理人】
【識別番号】100163212
【弁理士】
【氏名又は名称】溝渕 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100148161
【弁理士】
【氏名又は名称】秋庭 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100156535
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 多恵子
(72)【発明者】
【氏名】小倉 敏男
(72)【発明者】
【氏名】原嶋 一雄
(72)【発明者】
【氏名】清水 崇志
【審査官】 薄井 義明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−056085(JP,A)
【文献】 特開2003−320114(JP,A)
【文献】 特開2005−278915(JP,A)
【文献】 特開2005−278916(JP,A)
【文献】 特開2006−320587(JP,A)
【文献】 特開2007−307166(JP,A)
【文献】 特開2008−161293(JP,A)
【文献】 特開2008−200202(JP,A)
【文献】 特開2009−061121(JP,A)
【文献】 特開2009−261423(JP,A)
【文献】 特開2009−261424(JP,A)
【文献】 特開2009−279140(JP,A)
【文献】 特開2010−046314(JP,A)
【文献】 特開2010−099334(JP,A)
【文献】 特開2010−099400(JP,A)
【文献】 特開2011−067341(JP,A)
【文献】 特開2012−179397(JP,A)
【文献】 特開2013−099678(JP,A)
【文献】 特開2013−017730(JP,A)
【文献】 特開2014−200618(JP,A)
【文献】 特開2005−237414(JP,A)
【文献】 特開2015−077191(JP,A)
【文献】 特開2012−125344(JP,A)
【文献】 特開2005−074102(JP,A)
【文献】 特開2001−327652(JP,A)
【文献】 特開2011−135908(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の遊技を行うことが可能な遊技機であって、
第1位置と該第1位置とは異なる第2位置との間で変化可能に設けられた可動体と、
前記可動体を前記第2位置側へ付勢する付勢手段と、
前記可動体に連結手段を介して連結される移動体を有し、該移動体を第1移動位置と該第1移動位置とは異なる第2移動位置との間で移動させる移動手段と、
を備え、
前記可動体は、前記移動手段が前記移動体を前記第1移動位置に移動させることで前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1位置側へ移動され、前記移動体が前記第2移動位置に移動可能とされることで前記付勢手段の付勢力により前記第2位置側へ移動され、
前記連結手段は、前記可動体が前記第2位置にあるとき、前記移動体を前記第2移動位置から前記第1移動位置へ移動させることなく該可動体が前記第1位置側へ移動することを許容する
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機として代表されるスロットマシンやパチンコ遊技機等の遊技機において、例えば、移動可能に設けられた可動体を移動させることにより演出の向上を図るものが提案されている。
【0003】
例えば、スロットマシンにおいて、スタートスイッチやストップスイッチの下方に設けられた下パネル(可動体)を、左右方向に並設された複数のパーツにて構成するとともに、これら各パーツを下辺を中心として個別に回動可能とし、内部当選フラグの成立状況等に応じていずれかのパーツを回転させて開放させる演出を行うもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−172092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の遊技機では、下パネルを開放したときに、遊技者の手や膝あるいは遊技者が着座する椅子などが接触して押し戻されることで、加えられた外力が下パネルを移動させる移動手段に作用して該駆動源に負荷がかかり、故障の原因等になるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、可動体に加わった外力が移動手段に作用して負荷がかかることを抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
所定の遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、スロットマシン1/パチンコ遊技機1001)であって、
第1位置(例えば、第1位置、図5(A)参照/第1位置、図27(A)参照)と該第1位置とは異なる第2位置(例えば、第2位置、図5(B)参照/第2位置、図27(B)参照)との間で変化可能に設けられた可動体(例えば、下部パネル200/下部パネル200及び回動アーム270/ボタンカバー402/可動パネル500)と、
前記可動体を前記第2位置側に付勢する付勢手段(例えば、トーションバネ230/圧縮バネ403)と、
前記可動体に連結手段(例えば、連結ベルト290/伝達手段280/連結手段404)を介して連結される移動体(例えば、回動アーム270/回動体260/回動アーム405)を有し、該移動体を第1移動位置(例えば、後方位置、図19(A)、図20(A)参照/第1移動位置、図27(A)参照)と該第1移動位置とは異なる第2移動位置(例えば、前方位置、図19(C)中実線位置、図20(C)参照/第2移動位置、図27(B)参照)との間で移動させる移動手段(例えば、駆動ユニット240/回動体406)と、
を備え、
前記可動体は、前記移動手段が前記移動体を前記第1移動位置に移動させることで前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1位置側へ移動され、前記移動体が前記第2移動位置に移動可能とされることで前記付勢手段の付勢力により前記第2位置側へ移動され(例えば、下部パネル200は、回動アーム270を後方位置へ回動させることでトーションバネ230の付勢力に抗して第1位置側へ回動され、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向に回動させ、伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させることにより、回動アーム270が回動体260に対し相対回動可能となり前方位置へ回動可能となることで、トーションバネ230の付勢力により第2位置側へ回動可能となる。/ボタンカバー402は、回動アーム405を第1移動位置へ回動させることで圧縮バネ403の付勢力に抗して第1位置側へ移動され、回動体406を回動させて伝達手段410を伝達状態から非伝達状態に変化させることにより、回動アーム405が回動体406に対し相対回動可能となり第2移動位置へ回動可能となることで、圧縮バネ403の付勢力により第2位置側へ移動可能となる。)、
前記連結手段は、前記可動体が前記第2位置にあるとき、前記移動体を前記第2移動位置から前記第1移動位置へ移動させることなく該可動体が前記第1位置側へ移動することを許容する(例えば、図21(B)に示すように、遊技者が手で表示面200aを第1位置側に向けて押し込むと、連結ベルト290が撓むことにより、回動アーム270が前方位置に維持されたままで連結軸221が連結軸271に近づくことが可能となるので、下部パネル200の移動が許容される。/図27(C)に示すように、ボタンカバー402の操作面402aが下方に押圧されると、連結軸409にガイドされながら連結手段404が下方に移動するため、回動アーム405が第2移動位置にあってもボタンカバー402が下降することができる。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体を付勢手段の付勢力を利用して第1位置から第2位置へ移動させることができるとともに、可動体が第2位置にあるとき、移動体を第2移動位置から第1移動位置へ移動させることなく該可動体が第1位置側へ移動することが許容されることで、可動体に外力が加わって第1位置側へ移動しても該外力が移動手段に作用することがないので、移動手段に負荷がかかることを抑制できる。
【0008】
本発明の手段1の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記移動手段(例えば、駆動ユニット240/回動体406)は、
所定の駆動源(例えば、駆動モータ250L,250R)により駆動される駆動体(例えば、回動体260/回動体406)と、
前記駆動体の駆動力を前記移動体(例えば、回動アーム270/回動アーム405)に伝達する手段であって、前記駆動体の駆動力を前記移動体に伝達する伝達状態(例えば、プランジャ273a,273bが凹部264a,265a、264b,265bに嵌合される状態)において所定以上の力が加わることで前記駆動体の駆動力を前記移動体に伝達しない非伝達状態(例えば、プランジャ273a,273bが凹部264a,265a、264b,265bから逸脱された状態)に変化する伝達手段(例えば、伝達手段280は、図24(B)に示すように、回動アーム270が引っ張られる力が所定以上になると、プランジャ273a,273bが凹部264a,265aの内面により押圧されて突出位置から退避位置へ退避され、凹部264a,265aから逸脱して非伝達状態に変化する)と、
を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体が第1位置にあるときに無理に第2位置側に移動されても、所定以上の力が加わることで伝達手段が非伝達状態となることで、可動体に加わった力が移動体及び駆動体を介して駆動源に作用することがないので、駆動源に負荷がかかることを抑制できる。
【0009】
本発明の手段2の遊技機は、請求項1または手段1に記載の遊技機であって、
前記可動体(例えば、下部パネル200/ボタンカバー402/可動パネル500)は、遊技者により操作可能な操作部(例えば、表示面200a)を有し、前記第2位置(例えば、第2位置、図5(B)参照)へ移動することで前記操作部が遊技者側に近づき、前記第1位置(例えば、第1位置、図5(A)参照)へ移動することで前記操作部が遊技者側から遠ざかるように設けられている(例えば、図5参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体を第2位置から第1位置へ移動させるときに、操作部が遊技者から遠ざかり上方から叩きにくいことで、可動体が壊れにくくなる。
【0010】
本発明の手段3の遊技機は、請求項1、手段1、手段2のいずれかに記載の遊技機であって、
前記可動体(例えば、下部パネル200)は、
透光性を有する透光板(例えば、カバーパネル205)と、
遊技者側から見て前記透光板の奥側に配置される導光板(例えば、導光板207)と、
前記導光板の端面に光を照射可能な発光体(例えば、演出用LED212,213)と、
を備え、
前記導光板は、前記発光体からの光を前記透光板側に向けて反射可能な反射部(例えば、反射部215)を有する(図9参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、発光体は導光板の奥側に配置されないので、透光板に加えられた外力が導光板を通して発光体に作用することを抑制できる。
【0011】
本発明の手段4の遊技機は、手段3に記載の遊技機であって、
遊技者側から見て前記導光板(例えば、導光板207)の奥側に、補強用のリブが設けられている
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導光板が破壊されにくくすることができる。
【0012】
本発明の手段5の遊技機は、請求項1、手段1〜手段4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記可動体(例えば、下部パネル200/ボタンカバー402/可動パネル500)の側周面(例えば、下面200b、左右側面200cなど)は、該可動体の移動方向に対し交差する方向に延設される段差が存在しない
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者が可動体の側周面を手で掴みにくくなるので、無理に第2位置側に移動されることを抑制できる。
【0013】
本発明の手段6の遊技機は、請求項1、手段1〜手段5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記連結手段は、弾性を有する弾性部材にて構成され(例えば、連結ベルト290はゴム材等からなる)、
前記移動手段(例えば、駆動ユニット240)は、前記弾性部材が弾性変形することにより、前記移動体(例えば、回動アーム270)を前記第2移動位置(例えば、前方位置、図21(A)参照)から前記第1移動位置(例えば、後方位置、図21(C)参照)へ移動させることなく該可動体が前記第1位置側へ移動することを許容する際に、該弾性部材の一部を収容する収容部(例えば、収容凹部276)を有する(図21(B)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、弾性部材が汚れたり周囲の部材に引っ掛かることを防止できる。
【0014】
本発明の手段7の遊技機は、請求項1、手段1〜手段6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記可動体(例えば、下部パネル200/ボタンカバー402/可動パネル500)は、前記遊技機(例えば、スロットマシン1/パチンコ遊技機1001)の装飾パネルの一部を構成する装飾面(例えば、表示面200a)を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者にインパクトを与えることができる。
【0015】
本発明の手段8の遊技機は、請求項1、手段1〜手段7のいずれかに記載の遊技機であって、
前記可動体(例えば、下部パネル200/ボタンカバー402/可動パネル500)は、
前記遊技機の装飾パネルの一部を構成する透光性を有する透光板(例えば、カバーパネル205)と、
遊技者から見て前記透光板の奥側に配置される導光板(例えば、導光板207)と、
前記導光板の端面に光を照射可能な発光体(例えば、演出用LED212,213)と、
前記導光板の奥側に配置される半透明フィルム(例えば、半透明フィルム208)と、
前記半透明フィルムの奥側に配置された装飾部材(例えば、装飾フィルム209)と、
を備え、
前記導光板は、前記発光体からの光を前記透光板側に向けて反射可能な反射部(例えば、反射部215)を有する(図9参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導光板に発光体からの光が入射されたときに装飾部材の装飾が見えてしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明が適用された実施例1のスロットマシンの正面図である。
図2】スロットマシンの内部構造を示す斜視図である。
図3】スロットマシンの構成を示すブロック図である。
図4】(A)は下部パネルが第1位置にある状態を示す斜視図、(B)は第2位置にある状態を示す斜視図である。
図5】(A)は下部パネルが第1位置にある状態を示す側面図、(B)は第2位置にある状態を示す側面図である。
図6】下部パネル及び基体の構造を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。
図7】下部パネル及び基体の構造を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。
図8】カバー体の構造を示す分解斜視図である。
図9】(A)は導光板の発光状態、(B)は装飾フィルムの発光状態を示す図である。
図10】(A)〜(C)は駆動ユニットの内部構造を示す斜視図である。
図11】駆動ユニットの内部構造を示す正面、左側面、右側面、底面図である。
図12】(A)は回動体及び回動アームを斜め前から見た状態、(B)は斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。
図13】(A)はロック機構を斜め前から見た状態、(B)は斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。
図14】基体を示す背面図である。
図15図14のA−A断面図である。
図16】(A)は図14のB−B断面図、(B)はC−C断面図である。
図17】(A)は下部パネルが第1位置にある状態を示す縦断面図、(B)は下部パネルが第2位置にある状態を示す縦断面図である。
図18】下部パネルの要部を示す水平断面図である。
図19】(A)〜(C)は下部パネルの高速突出動作態様を示す説明図である。
図20】(A)〜(C)は下部パネルの低速突出動作態様を示す説明図である。
図21】(A)〜(C)は下部パネルの押圧退避動作態様を示す説明図である。
図22】下部パネルの退避動作態様を示す説明図である。
図23】下部パネルの高速突出動作時において移動が規制された状態を示す説明図である。
図24】下部パネルに無理に外力が加えられた状態を示す説明図である。
図25】(A)〜(D)は、下部パネルの突出動作を用いた演出の一例を示す説明図である。
図26】(A)は高速突出動作を行うときのサブ制御部の高速移動制御内容の一例を示すタイミングチャートであり、(B)は低速突出動作を行うときのサブ制御部の低速突出制御内容の一例を示すタイミングチャートである。
図27】(A)〜(C)は本発明の変形例としての演出ボタンの動作態様を示す概略図である。
図28】本発明の変形例としてのパチンコ遊技機を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0018】
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明する。尚、以下の説明においては、図1に示すスロットマシン1の正面に対峙したときの前後左右方向を基準として説明する。本実施例のスロットマシン1は、図2に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
【0019】
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L,2C,2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L,2C,2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3L,3C,3Rからそれぞれ見えるように配置されている。
【0020】
リール2L,2C,2Rの外周部には、特に図示しないが、それぞれ「黒7」、「網7(図中網掛け7)」、「白7」、「BAR」、「リプレイ」、「プラム」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「オレンジ」等の互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L,2C,2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bに設けられた透視窓3L,3C,3Rにおいて各々上中下三段に表示される。
【0021】
各リール2L,2C,2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L,32C,32R(図3参照)によって回動させることで、各リール2L,2C,2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L,2C,2Rの回動を停止させることで、透視窓3L,3C,3Rに3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
【0022】
リール2L,2C,2Rの内側には、リール2L,2C,2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L,33C,33Rと、リール2L,2C,2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L,2C,2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
【0023】
前面扉1bの各リール2L,2C,2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、表示領域51aの透視窓3L,3C,3Rに対応する透過領域及び透視窓3L,3C,3Rを介して遊技者側から各リール2L,2C,2Rが視認できるようになっている。また、表示領域51aの透過領域を除く領域の裏面には、背後から表示領域51aを照射するバックライト(図示略)が設けられているとともに、さらにその裏面には、内部を隠蔽する隠蔽部材(図示略)が設けられている。
【0024】
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施例ではいずれの遊技状態においても3)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L,2C,2Rの回動を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L,8C,8R、演出に用いるための演出用スイッチ56が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
【0025】
尚、本実施例では、回動を開始した3つのリール2L,2C,2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
【0026】
また、前面扉1bには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回動開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
【0027】
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が設けられており、ストップスイッチ8L,8C,8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L,8C,8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L,22C,22R(図3参照)がそれぞれ設けられている。
【0028】
また、前面扉1bにおけるストップスイッチ8L,8C,8Rの下方には、スロットマシン1のタイトルなどが表示される下部パネル200が設けられている。尚、下部パネル200の詳細については後述する。
【0029】
前面扉1bの背面には、図2に示すように、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23(図3参照)、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、所定の契機で打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、所定の契機で自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30(図3参照)、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31a〜31c(図3参照)を有するメダルセレクタ29、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図3参照)が設けられている。
【0030】
前面扉1bの背面におけるメダル投入部4の直下には、メダルセレクタ29が取り外し自在に設けられている。前面扉1bを背面から見てメダルセレクタ29の右側には、メダルセレクタ29の側面から流出したメダルをホッパータンク34aに誘導するメダルシュート196が取り付けられているとともに、メダルセレクタ29の下方には、メダルセレクタ29の背面下部から流出したメダルを下方のメダル払出口9に誘導するメダル返却通路191及びホッパーユニット34から払い出されたメダルをメダル払出口9に誘導するメダル払出通路192を構成するメダル通路部材190が配設されている。
【0031】
筐体1a内部には、図2に示すように、前述したリール2L,2C,2R、リールモータ32L,32C,32R(図3参照)、各リール2L,2C,2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L,33C,33R(図3参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000(図3参照)、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b(図3参照)、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34c(図3参照)からなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
【0032】
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留された所定量のメダルを検出可能な高さに設けられた左右に離間する一対の導電部材からなる満タンセンサ35a(図3参照)が設けられており、導電部材がオーバーフロータンク35内に貯留されたメダルを介して接触することにより導電したときに内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンクが満タン状態となったことを検出できるようになっている。
【0033】
電源ボックス100の前面には、図2に示すように、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
【0034】
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められて規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
【0035】
入賞ラインとは、各リール2L,2C,2Rの透視窓3に表示された図柄の組み合わせが入賞図柄の組み合わせであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
【0036】
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L,2C,2Rが回動し、各リール2L,2C,2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L,8C,8Rを操作すると、対応するリール2L,2C,2Rの回動が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
【0037】
そして全てのリール2L,2C,2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組み合わせ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L,2C,2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組み合わせが各リール2L,2C,2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
【0038】
尚、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールが1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の組み合わせに基づいて入賞を判定する構成とすれば良い。
【0039】
図3は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図3に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
【0040】
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。
【0041】
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
【0042】
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L,8C,8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、投入メダルセンサ31a〜31c、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L,33C,33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
【0043】
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L,22C,22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L,32C,32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0044】
遊技制御基板40には、遊技の制御を行うメイン制御部41、メイン制御部41の制御に用いるクロックを生成する制御用クロック生成回路42、メイン制御部41が搭載する乱数回路が乱数を生成する際に用いるクロックを生成する乱数用クロック生成回路43、遊技制御基板40に接続されるスイッチ類の検出を行うスイッチ検出回路44、リールモータ32L,32C,32Rを駆動させるモータ駆動回路45、流路切替ソレノイド30を駆動させるソレノイド駆動回路46、LED類を駆動させるLED駆動回路47、遊技制御基板40への供給電圧の低下を検知する電断検出回路48、メイン制御部41に対してリセット信号を与えるリセット回路49が搭載されている。
【0045】
メイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータにて構成され、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM、ワークメモリとして使用されるRAM、プログラムに従って制御動作を行うCPUが内蔵されており、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
【0046】
また、メイン制御部41は、遊技の進行等に応じて演出制御基板90に対して各種のコマンドを送信する。
【0047】
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉1bに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53,54、リールLED55、後述する下部パネル200に設けられた駆動モータ250L,250R、ロック用モータ311、第1センサ263、第2センサ323、第3センサ324、第4センサ325等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0048】
演出制御基板90には、メイン制御部41と同様にCPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55を駆動させるLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、サブ制御部91対してリセット信号を与えるリセット回路95、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、演出制御基板90への供給電圧の低下を検出する電断検出回路98、その他の回路等、が搭載されており、サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
【0049】
次に、下部パネル200の構造について、図4図18に基づいて説明する。図4は、(A)は下部パネルが第1位置にある状態を示す斜視図、(B)は第2位置にある状態を示す斜視図である。図5は、(A)は下部パネルが第1位置にある状態を示す側面図、(B)は第2位置にある状態を示す側面図である。図6は、下部パネル及び基体の構造を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図7は、下部パネル及び基体の構造を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図8は、カバー体の構造を示す分解斜視図である。図9は、(A)は導光板の発光状態、(B)は装飾フィルムの発光状態を示す図である。図10は、(A)〜(C)は駆動ユニットの内部構造を示す斜視図である。図11は、駆動ユニットの内部構造を示す正面、左側面、右側面、底面図である。図12は、(A)は回動体及び回動アームを斜め前から見た状態、(B)は斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図13は、(A)はロック機構を斜め前から見た状態、(B)は斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図14は、基体を示す背面図である。図15は、図14のA−A断面図である。図16は、(A)は図14のB−B断面図、(B)はC−C断面図である。図17は、(A)は下部パネルが第1位置にある状態を示す縦断面図、(B)は下部パネルが第2位置にある状態を示す縦断面図である。図18は、下部パネルの要部を示す水平断面図である。
【0050】
図1図4及び図5に示すように、下部パネル200は、前面扉1bの前面上下方向の略中央位置に左右方向に向けて形成された操作台120と、前面扉1bの前面下部に左右方向に向けて形成されメダル払出口9から払い出されたメダルを貯留可能な下皿121と、の間に配設されている。下部パネル200は、正面視略横長長方形状をなし、上辺に設けられた回動軸(図示略)を中心として、表示面200aが正面側を向く第1位置(図4(A)、図5(A)参照)と、表示面200aが上辺から下辺に向けて前側に傾斜する第2位置(図4(B)、図5(B)参照)と、の間で回動可能に設けられている。また、図5(A)に示すように、表示面200aは第1位置においても上辺から下辺に向けて前側に傾斜しているが、第2位置にあるときの傾斜角度θ2よりも第1位置にあるときの傾斜角度θ1は小さい(θ2>θ1)。
【0051】
当該スロットマシン1にて遊技を行う遊技者の目線は、透視窓3L,3C,3Rとほぼ同等の高さにあるため、第1位置においても表示面200aがやや上向きになるように傾斜することで、表示面200aに表示された画像(図9参照)を遊技者が視認しやすくなっている。また、下部パネル200は、遊技者がゲームを進行するために操作するスタートスイッチ7やストップスイッチ8L,8C,8Rよりも下方に配設されており、かつ、上辺を中心として回動可能に設けられていることで、遊技者は後述するように手で表示面200aを押圧する際には斜め下側に向けて押し込むように操作するようになっている。また、第1位置において下辺は下皿121の前端とほぼ前後方向の同位置に位置することで、第2位置において下辺は下皿121の前端よりも前方に位置するようになっている。
【0052】
図6及び図7に示すように、下部パネル200は、前面が開口する略箱状に形成されたベース体201と、該ベース体201の前面側に組付けられ該ベース体201の前面開口を閉鎖するカバー体202と、により構成され、前面扉1bの下部を構成する基体122の前面に設けられた左右方向を向く回動軸123を中心として、前後方向に回動可能に取り付けられている。また、基体122の前面には、第1位置において下部パネル200の背面側を収容可能な収容凹部124が収容可能とされているとともに、該収容凹部124の下辺からは、下部パネル200が第1位置にあるときに該下部パネル200の下端面を被覆する被覆片125が前方に突設されている。
【0053】
図8に示すように、カバー体202は、透光性を有する合成樹脂材にて構成され表示面200aを形成するカバーパネル205と、カバーパネル205の背面側に配置される枠状の組付枠206と、組付枠206の背面側から組み付けられ透過性が高い透明な合成樹脂板にて構成される導光板207と、導光板207の背面側に配置される半透明フィルム208(透明フィルムよりも透過率が低いフィルム、スモークフィルムなど)と、半透明フィルム208の背面側に配置され透明フィルムにて構成される装飾フィルム209と、該装飾フィルム209の背面側に配置され所定の板厚(例えば、約2mm)を有する透明な合成樹脂材からなり、半透明フィルム208及び装飾フィルム209を導光板207との間で挟持して保護する保護パネル210と、保護パネル210の背面側に配置され光を拡散可能な透光性シート材からなる光拡散シート211と、下面に複数の演出用LED(発光ダイオード)212が配設されたLED基板212aと、上面に複数の演出用LED(発光ダイオード)213が配設されたLED基板213aと、前面に複数の演出用LED(発光ダイオード)214が配設されたLED基板214a,214bと、を有している。
【0054】
導光板207、半透明フィルム208、装飾フィルム209、保護パネル210、光拡散シート211は、互いに前後に重ね合わされ一体化された状態で組付枠206に背面側から取り付けられている。また、LED基板212a,213a,214a,214bは、図6及び図7に示すように、ベース体201の前面に取り付けられている。
【0055】
図9(A)に示すように、導光板207は、所定の板厚(例えば、約3mm)を有し、例えば、特殊インキなどにより所定の表示部216(例えば、「PUSH」の文字と背景などのパターンや文字等)がスクリーン印刷された転写シートを合成樹脂材料とともに射出成型またはヒートプレス成型等により成型し、成型された合成樹脂板から転写シートを剥離することで、表面に凹凸部からなる反射部215を有する表示部216が転写されてなる。尚、スタンパーやインジェクションにより導光板207の背面に凹凸部からなる反射部を形成してもよいし、例えばアクリル板に白色インクで反射ドットを印刷したシルク印刷方式や、アクリル板と反射板とをドット状の粘着材で貼り付けた貼着ドット方式や、溝加工方式等により反射部を構成しても良い。
【0056】
また、導光板207の上下には、LED基板212a,213aが上辺及び下辺に沿うように配置され、該導光板207の上下端面に演出用LED212,213の光を入射できるようになっている。よって、演出用LED212,213を発光することで、該演出用LED212,213からの光が導光板207内に入射され、内部を導光された光が凹凸部からなる反射部215にて前方に反射して、図9(A)に示す「PUSH」の文字と背景などからなる表示部216が視認可能となる。
【0057】
また、演出用LED212,213からの光の大半は反射部215により前方に反射されて導光板207の前面から前方に出射されるが、一部の僅かな光が導光板207内にて乱反射して導光板207の背面からも出射されるが、背面から出射された光は背面側に配置された半透明フィルム208を透過し難くなることで、導光板207から背面側に出射された光により背面側の装飾フィルム209の表示部217(例えば、図9(B)参照)が照らされて、表示部216が表示されているときにその背面側の表示部217が映り込んで視認可能となることが防止されている。
【0058】
尚、演出用LED212,213は、7色の光を発光可能であり、また、左右方向に向けて複数配置されていることで、例えば、「PUSH」の各アルファベットに対応する演出用LED212,213のみを発光させることで、表示部216の一部を部分的に表示させたり、各部を異なる発光色にて表示させることも可能である。
【0059】
図9(B)に示すように、装飾フィルム209は、背面に所定の表示部217(例えば、キャラクタの画像)が印刷等により施されている。表示部217は、透光性を有するインキ等にて印刷されていることで、装飾フィルム209の背面側に前方に向けて光を出射可能に配設される演出用LED214を発光することで、該演出用LED214からの光が均一に広がるように光拡散シート211にて拡散され、保護パネル210を透過した光が装飾フィルム209の表示部217を透過し、半透明フィルム208、導光板207を透過して前方に出射されることで、表示部217が視認可能となる。
【0060】
このように、表示部216を表示するときには対応する演出用LED212,213を表示させ、表示部217を表示するときには演出用LED214を発光させることにより視認可能となるので、表示面200aを透して表示部216,217のいずれかを選択的に表示することが可能である。
【0061】
また、表示部216,217の表示内容は種々に変更可能であり、絵柄、図柄、文字、機種のタイトル名など種々の内容の画像に変更可能であり、上記のものに限定されるものではない。また、本実施例では、演出用LED212,213は導光板207の上端面及び下端面に光を入射可能に設けられていたが、左右側端面に光を入射可能に設けられていてもよい。つまり、上端面、下端面、左右側端面のうち少なくとも一の端面に光を入射可能に設けられていればよい。
【0062】
図6及び図7に示すように、カバーパネル205、組付枠206、導光板207、半透明フィルム208、装飾フィルム209、保護パネル210、光拡散シート211が一体に組付けられたカバー体202は、ベース体201の前面に図示しないネジ等により一体に取り付けられる。
【0063】
ベース体201の前面には、LED基板212a,213a,214a,214bが取り付けられるとともに、後述する取付部材218が取り付けられている。取付部材218は、側面視後向きコ字形をなす取付板219と、該取付板219の背面に突設された左右一対の支持板220と、支持板220間に支持された左右方向を向く連結軸221と、から構成されており、ベース体201に形成された挿通孔222を介して、支持板220及び連結軸221がベース体201の背面側に突出するように取り付けられる(図15参照)。また、ベース体201の背面における挿通孔222の右側には、後述するガイドアーム300が挿通される挿通孔223が形成されている。
【0064】
ベース体201の背面上部には、基体122に設けられた回動軸123を回動可能に軸支する軸支部224が、ベース体201の上辺に沿うように互いに隙間を隔てて複数形成されている。また、ベース体201の背面には、上下方向を向くリブ225が互いに間隔をあけて左右方向に複数突設されており、これら複数のリブ225により、ベース体201の強度が高められ、捩れや撓みが生じ難くなっている。
【0065】
基体122は、該基体122における収容凹部124の右側上部に、背面側のメダルセレクタ29(図2参照)を取り付けるための取付部126が前方に膨出するように形成されていることで、収容凹部124の上辺に沿って設けられる回動軸123は、収容凹部124の上辺左端から中央よりやや右側位置まで、取付部126を避けるように設けられている。つまり、回動軸123は、収容凹部124の上辺の左右方向全長にわたり設けられていない。よって、下部パネル200側のベース体201の軸支部224も、上辺左端から中央よりやや右側位置までの間にのみ形成され、上辺左右方向にわたり設けられていない。尚、本実施例では、回動軸123は下部パネル200の上辺全長にわたり設けられていないが、左右方向全長にわたり設けてもよい。
【0066】
また、回動軸123には、下部パネル200を第2位置側に向けて付勢する付勢手段としてのトーションバネ230が、軸支部224に対応しない位置に互いに隙間を隔てて複数(例えば、本実施例では14本)設けられている。これらトーションバネ230は、一端が基体122に係止され、他端がベース体201に係止されており、下部パネル200が第1位置にある圧縮状態において第2位置へ付勢することが可能な付勢力を有するとともに、下部パネル200が第2位置にある伸長状態において該第2位置に維持することが可能な付勢力を有している。また、基体122の背面には、下部パネル200を第1位置と第2位置との間で回動(移動)させる移動手段としての駆動ユニット240が取り付けられている。
【0067】
また、基体122におけるベース体201の挿通孔222に対応する位置には、後述する連結ベルト290を挿通するための挿通孔127が形成されているとともに、基体122におけるベース体201の挿通孔223に対応する位置には、後述するガイドアーム300を挿通するための挿通孔128が形成されている。
【0068】
図10図13に示すように、駆動ユニット240は、下部パネル200を移動させるための駆動機構241と、下部パネル200を移動案内するとともに、第1位置にて保持(ロック)するためのロック機構242と、から構成されている。尚、図10図13には、説明の便宜上、駆動ユニット240にもベース体201側に取り付けられる取付部材218の支持板220やガイドアーム300が一部図示されている。
【0069】
駆動機構241は、出力軸250aが上向きになるように左右に並設された2つの駆動モータ250L,250Rと、それぞれの出力軸250aに固着された第1ギヤ251L,251Rと、第1ギヤ251L,251Rそれぞれに噛合する第2ギヤ252L,252Rと、第2ギヤ252L,252R双方に噛合する第3ギヤ253と、該第3ギヤ253の上部に該第3ギヤ253と同心をなすように一体化されたウォームギヤからなる第4ギヤ254と、左右方向を向く連結軸258の左端に固着され第4ギヤ254に噛合する第5ギヤ255と、連結軸258の左端に固着された第6ギヤ256と、第6ギヤ256に噛合される第7ギヤ257と、第7ギヤ257が左端に固着された連結軸259の右端に固着される回動体260と、回動体260の周囲に環装され該回動体260を中心として回動する回動アーム270と、回動体260の回動力を回動アーム270に伝達可能な伝達手段280と、下部パネル200の連結軸221と回動アーム270の先端左右側面に突設された連結軸271とに掛け渡され下部パネル200のベース体201と回動アーム270とを連結する連結ベルト290と、から主に構成されている。
【0070】
これら駆動モータ250L,250R、第1ギヤ251L,251R、第2ギヤ252L,252R、第3ギヤ253、第4ギヤ254、第5ギヤ255、第6ギヤ256、第7ギヤ257、連結軸258は、ギヤボックス291(図6及び図7参照)の内部に組付けられ、該ギヤボックス291を介して基体122の背面に図示しないネジ等により取り付けられている。また、回動体260及び回動アーム270は、連結軸259の両端が互いに所定間隔を隔てて配置される左右一対の支持板292a,292bに回動可能に軸支され、該支持板292a,292b及びギヤボックス291を介して図示しないネジ等により基体122の背面に取り付けられている。
【0071】
図12に示すように、回動体260は、左端に第7ギヤ257が固着された連結軸259に固着される左右一対の円盤261L,261Rと、円盤261L,261Rの間に挟持された検出円盤262と、検出円盤262における対向位置に形成された検出溝262a,262bを検出する第1センサ263と、から主に構成される。円盤261Lの周面において回動中心を挟んで対向する位置には凹部264a,264bが形成されているとともに、円盤261Rの周面において凹部264a,264bと円周方向の同位置には凹部265a,265bが形成されている。これら凹部264a,264b、265a,265bは、側面視略三角形状をなしており、角部はエッジのない湾曲面にて形成されている。
【0072】
回動アーム270は、側面視略カム形状をなし、円盤261L,261Rが回動可能に挿入される円形の貫通孔271a,271bを有するアーム部材271L,271Rを互いに重ね合わせて一体化することによりに形成される。アーム部材271L,271Rそれぞれの外側面には、貫通孔271a,271bの周縁下部から下方に向けて延びる凹溝272a,272bが形成されており、該凹溝272a,272bには、プランジャ273a,273bが長手方向に摺動可能に設けられているとともに、プランジャ273a,273bよりも下方には、圧縮バネ274a,274bが該プランジャ273a,273bを上方の円盤261L,261Rに向けて付勢するように設けられている。プランジャ273a,273bの先端は、凹部264a,264b,265a,265bそれぞれに入り込んで嵌合可能なように側面視略半円状に形成されている。尚、これら凹溝272a,272bは蓋板275a,275bによりそれぞれ閉鎖されている。
【0073】
アーム部材271L,271Rの下部内面には、前方に向けて広がるように開放する側面視略三角形状をなすベルト収容凹部276a,276bが凹設されており、アーム部材271L,271Rが一体化されたときに一つのベルト収容凹部276が形成される。また、ベルト収容凹部276a,276bそれぞれの内側壁には、左右方向を向く連結軸271の左右端がそれぞれ支持されている。連結軸271には、前述したように連結ベルト290が掛けられるため、これら左右のアーム部材271L,271Rにより、連結ベルト290の連結軸271の軸心方向への逸脱が規制される。
【0074】
連結ベルト290は、例えば、硬質ゴム材等により環状に形成されており、可撓性及び弾性を有し、下部パネル200の連結軸221と回動アーム270の連結軸271とに掛け渡されることで、下部パネル200と回動アーム270とを連結しており、後述するように、回動アーム270の回動により下部パネル200をトーションバネ230の付勢力に抗して第2位置から第1位置へ引っ張って移動させることができるようになっている。
【0075】
このように構成される駆動機構241は、左右の駆動モータ250L,250Rの出力軸250aを同時に同方向に回動駆動させることで、第1ギヤ251L,251Rの回動力が第2ギヤ252L,252R、第3ギヤ253、第4ギヤ254、第5ギヤ255、連結軸258、第6ギヤ256、第7ギヤ257、連結軸259を介して回動体260に伝達されるようになっている。
【0076】
そして、プランジャ273a,273bの先端が圧縮バネ274a,274bの付勢力により凹部264a,265aまたは凹部264b,265bのいずれかに嵌合されている場合、回動体260の回動力がプランジャ273a,273bにより回動アーム270に伝達されて回動体260とともに回動アーム270が回動する。また、プランジャ273a,273bの先端が凹部264a,265aまたは凹部264b,265bから逸脱すると、回動体260の回動力がプランジャ273a,273bにより回動アーム270に伝達されず、回動体260に対し回動アーム270が相対回動可能となる。よって、トーションバネ230の付勢力により下部パネル200が第2位置側に付勢されることで、下部パネル200の連結軸221に連結ベルト290にて連結された回動アーム270の連結軸271が前方に引っ張られて、回動体260に対し回動アーム270が相対回動する。つまり、プランジャ273a,273b、圧縮バネ274a,274b、凹部264a,265a、凹部264b,265bは、回動体260の回動力を回動アーム270に伝達可能な伝達手段280を構成している。
【0077】
また、第1センサ263は、プランジャ273a,273bの先端が圧縮バネ274a,274bの付勢力により凹部264a,265aまたは凹部264b,265bのいずれかに嵌合されているとき(伝達手段280が伝達状態にあるとき)に検出溝262a,262b双方を検出するようになっているので、サブ制御部91は、検出溝262a,262bが第1センサ263にて検出されたとき、プランジャ273a,273bの先端が圧縮バネ274a,274bの付勢力により凹部264a,265aまたは凹部264b,265bのいずれかに嵌合されていると判定する。
【0078】
図13に示すように、ロック機構242は、基体122の背面に取り付けられる支持板310と、支持板310の右側面に固定されるロック用モータ311と、ロック用モータ311の出力軸311aに固着される駆動ギヤ312と、駆動ギヤ312に噛合する従動ギヤ313と、一外側面に従動ギヤ313に噛合する歯部314aが形成される側面視略U字形状のラックギヤ314と、ラックギヤ314の2つの片部の間に摺動可能に設けられるプランジャ315と、プランジャ315とラックギヤ314の基部の間に設けられプランジャ315を付勢する圧縮バネ316と、から主に構成されている。
【0079】
駆動ギヤ312、従動ギヤ313、ラックギヤ314、プランジャ315、圧縮バネ316は、支持板310に取り付けられるカバー体317(図10(A)、図16(B)参照)内に設けられており、特に従動ギヤ313はカバー体317の内面に回動可能に支持され、ラックギヤ314、プランジャ315、圧縮バネ316はカバー体317の内面に設けられた図示しないガイド部にて移動可能に支持されている。また、プランジャ315の左側面にはフック状の検出片315aが設けられており、該検出片315aは、支持板310に形成されたガイド溝318を挿通して支持板310の左側に配設されている。
【0080】
支持板310の上部には、ガイドアーム300を移動案内する回動軸123を中心とする円弧状のガイド溝320が、背面側に向けて斜め上側に傾斜するように形成されており、ガイド溝320の前端には緩衝部材321が設けられている。支持板310の左側面におけるガイド溝320の前部上方には、ガイドアーム300を案内するガイドローラ322が左右方向を向く軸部材(図示略)を介して回動可能に軸支されている。また、支持板310の左側面には、ガイドアーム300の検出片303を検出する第2センサ323、第3センサ324が取り付けられているとともに、プランジャ315の検出片315aを検出する第4センサ325が設けられている。
【0081】
ガイドアーム300は、アーム部材301L,301Rとから構成されている。アーム部材301L,301Rは、下部パネル200の回動軸123を中心とする円弧状に形成されたアーム部301aと該アーム部の先端に形成される上下方向を向く取付部301bとにより構成され、双方の取付部301bが接着されることでアーム部材301L,301Rが一体化されてなる。また、左側のアーム部材301Lの取付部301bのみアーム部301aよりも板厚に形成されていることで、一体化された状態において、左右のアーム部材301L,301Rは互いに離間配置されてなる。
【0082】
そして、アーム部材301Lは支持板310の左側、アーム部材301Rは支持板310の右側にそれぞれ配置され、双方のアーム部301aは、前部が連結軸305、後部が連結軸306にて互いに離間した状態で連結されるとともに、連結軸306がガイド溝320に前後移動可能に挿通されることで、ガイドアーム300の移動範囲が規制されるようになっている。
【0083】
アーム部材301Lのアーム部301aの上辺には、ガイドローラ322に噛合するラックギヤ302が形成されていることで、アーム部材301Lはガイドローラ322により移動案内されている。アーム部材301Rのアーム部301aの下辺所定箇所には切欠凹部304が形成されている。切欠凹部304は、ガイド辺304aと規制辺304bとにより側面視略三角形状に形成され、プランジャ315の先端が嵌合可能な深さを有しているとともに、規制辺304bは下辺301cに対し略垂直に切り立っていることで、プランジャ315の先端が嵌合されることでガイドアーム300の前方への移動が規制辺304bにて規制されるようになっている。
【0084】
このように構成されるロック機構242は、下部パネル200が第1位置にあるとき、アーム部材301Rの下辺301cに形成された切欠凹部304が、プランジャ315に対応する位置に配置される。ここで、ロック用モータ311によりラックギヤ314をアーム部材301Rに近接するロック位置(図16(B)参照)に位置させるとともに、プランジャ315は、圧縮バネ316によりラックギヤ314に対しアーム部材301R側に付勢された突出位置(図16(B)参照)に位置するため、プランジャ315の先端は切欠凹部304に嵌合され、規制辺304bにプランジャ315が係止される。これによりガイドアーム300の前方への移動が規制され下部パネル200が第1位置に保持(ロック)される。
【0085】
また、ロック用モータ311によりラックギヤ314をアーム部材301Rから離れるロック解除位置(図17(B)参照)に移動させると、プランジャ315の先端が切欠凹部304から逸脱するので、ガイドアーム300の前方への移動が可能となる。また、ラックギヤ314がロック解除位置にあるときには、プランジャ315の先端は下辺301cに接触しなくなるので、アーム部材301Rにプランジャ315の抵抗がかからなくなる。
【0086】
また、下部パネル200が第1位置にないときに、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置に移動させると、プランジャ315に対応する位置に切欠凹部304がないため、プランジャ315の先端は下辺301cに当接する。このとき、ラックギヤ314がアーム部材301Rに近づくため、プランジャ315は圧縮バネ316の勢力に抗してラックギヤ314に対し突出しない退避位置(図20(A)参照)に移動する。これにより、プランジャ315の先端は下辺301cに押圧される(ロック待機状態)。
【0087】
尚、第4センサ325は、プランジャ315が突出位置にあるとき、つまり、切欠凹部304に嵌合されているときに検出片315aを検出する。また、第2センサ323は、下部パネル200が第1位置にあるときにガイドアーム300の検出片303を検出し、第3センサ324は、下部パネル200が第2位置にあるときにガイドアーム300の検出片303を検出する。
【0088】
次に、図14図17に基づいて、下部パネル200の基体122に対する取付状態及び駆動ユニット240との連結構造について説明する。
【0089】
図14図17に示すように、下部パネル200は、基体122の前面に設けられた左右方向を向く回動軸123に上辺が軸支されており、図17(A)に示す第1位置と図17(B)に示す第2位置との間で回動可能に設けられているとともに、回動軸123に設けられた複数のトーションバネ230により、第2位置側に付勢された状態で基体122に取り付けられている。また、駆動ユニット240を構成する駆動機構241とロック機構242は、ベース体201の背面にそれぞれ取り付けられている。
【0090】
下部パネル200の背面、つまり、ベース体201の背面からは、図15に示すように、支持板220及び連結軸221が後方に突出されており、連結軸221は、挿通孔127を通して基体122の背面側に挿通された連結ベルト290を介して駆動機構241側の連結軸271に連結されている。回動体260及び回動アーム270の回動中心となる連結軸259は、下部パネル200を軸支する回動軸123よりも若干下方に位置しており、回動アーム270は、連結軸271が連結軸259よりも下方に位置した状態で該連結軸271が前後に回動されるように設けられている。具体的には、下部パネル200が第1位置にあるときは、連結軸271が後方に位置する後方位置(図19(A)に示す位置参照)と、連結軸271が前方に位置する前方位置(図20(C)に示す位置参照)と、の間で回動する。
【0091】
このように下部パネル200は、回動アーム270が後方位置にあるときには、トーションバネ230の付勢力に抗して第1位置に保持され、回動アーム270が前方位置にあるときには第2位置へ移動可能となる。尚、プランジャ315が切欠凹部304に嵌合(ロック)されていれば、回動アーム270が後方位置に位置しなくても、下部パネル200は第1位置に保持される。また、回動アーム270が前方位置にあるときには、下部パネル200はトーションバネ230の付勢力により第2位置に維持されるが、トーションバネ230の付勢力に抗して表示面200aを押圧すれば、連結ベルト290が撓むことで、第1位置側へ移動させることもできる。
【0092】
図16及び図17に示すように、ガイドアーム300のアーム部材301L,301Rは後方に向けて突出されており、これらアーム部材301L,301Rは、挿通孔128を通して基体122の背面側に挿通されてロック機構242側の支持板310の左右側に配置される。また、アーム部材301L,301Rを連結する連結軸306が支持板310に形成されたガイド溝320に挿通され、連結軸306がガイド溝320に沿って移動案内されている。
【0093】
連結軸306は、下部パネル200が第1位置にあるときはガイド溝320の後端よりやや前側に位置し(図19(A)参照)、下部パネル200が第2位置にあるときはガイド溝320の前端に当接する(図19(C)参照)。つまり、下部パネル200は、実際には第1位置よりもやや後方の第3位置(図19(B)中2点鎖線位置参照)まで移動可能とされている。これにより、下部パネル200をロック機構242により保持(ロック)するときに、切欠凹部304をプランジャ315を通過して該プランジャ315のやや後方まで移動させることができるので、プランジャ315が切欠凹部304に嵌合しやすくなっている。
【0094】
ガイドアーム300は、前側の取付部301bが、ベース体201に形成された挿通孔223を挿通して該ベース体201の前面に取り付けられた取付板219の背面に接着剤等を介して固着されているとともに、ベース体201の背面における挿通孔223の上下縁に突設された壁部223aにより取付部301bの上下が嵌合され、さらに、連結軸305がリブ225の後辺に形成された係合溝225a内に背面側から係合されていることで、上下方向のがたつきが防止されている。このようにガイドアーム300のロック機構242を備えることで、回動アーム270を後方位置へ移動させずに下部パネル200を押圧して第1位置側に移動させたときに、該下部パネル200を第1位置に保持することができる。
【0095】
図17に示すように、下部パネル200は、第1位置にあるときに下面200bが基体122に形成された被覆片125により被覆されるため、回動軸123と反対側の下面200bを手で掴んで第1位置へ無理に引っ張ろうとすることができないようになっている。また、第2位置にあるときには、下面200bの後部が被覆片125の前部と上下に重なって僅かな隙間しか形成されないことで、下部パネル200の下面200bと被覆片125との間に手を差し込んで、該下部パネル200の背面下角部を手で掴んで無理に引っ張ることができないようになっている。
【0096】
また、図18に示すように、下部パネル200が第1位置にあるときには、下部パネル200の左右側面200cに形成された段部200dが、基体122の左右側に設けられたレンズカバー129等の部材により被覆されるため、段部200dに手を掛けて第2位置側に無理に引っ張ることができないようになっている。
【0097】
このように下部パネル200は、遊技者等が手で下部パネル200を掴んで無理に第2位置側に引っ張りにくい構造とされていることで、下部パネル200に加えられた外力が連結ベルト290を介して駆動機構241等に作用して、各種ギヤや駆動モータ250L,250R等に負荷がかかることを回避できるようになっている。
【0098】
また、このように下部パネル200の下面200bや左右側面200c等の側面に手を掛けることができる段部等を設けないようにしたり、下部パネル200の角部を丸みを帯びた形状にすれば、より遊技者等が手で掴みにくくなるので、悪意のある遊技者が手で無理に引っ張ること等を防止することができる。
【0099】
次に、サブ制御部91による下部パネル200の作動制御内容について、図19図25に基づいて説明する。図19は、(A)〜(C)は下部パネルの高速突出動作態様を示す説明図である。図20は、(A)〜(C)は下部パネルの低速突出動作態様を示す説明図である。図21は、(A)〜(C)は下部パネルの押圧退避動作態様を示す説明図である。図22は、下部パネルの退避動作態様を示す説明図である。図23は、下部パネルの高速突出動作時において移動が規制された状態を示す説明図である。図24は、下部パネルに無理に外力が加えられた状態を示す説明図である。
【0100】
下部パネル200は、駆動初期位置が第1位置とされており、例えば、遊技中における所定のタイミングで第1位置から第2位置へ回動させたり、第2位置から第1位置へ回動させることができるとともに、第2位置にあるとき、遊技者により表示面200aが押圧されることで第1位置へ押し戻すことができるようになっている。また、下部パネル200を第1位置から第2位置へ回動させるとき、トーションバネ230の付勢力を利用して高速で突出(移動)させることや、回動体260の回動力により下部パネル200を第1位置から第2位置へ低速で退避(移動)させることができるようになっている。
【0101】
図19に示すように、下部パネル200が第1位置にあるとき、回動体260の凹部264a,265aにプランジャ273a,273bの先端が嵌合されて回動体260の回動力が伝達手段280を介して回動アーム270に伝達される伝達状態とされ、回動アーム270は後方位置に位置している。このとき、回動アーム270に連結ベルト290を介して連結されている下部パネル200は、回動アーム270が後方位置に位置することによりトーションバネ230の付勢力に抗して後方に引っ張られることで第1位置に保持されるが、基本的には、アーム部材301Rの切欠凹部304にプランジャ315が嵌合されて(ロック状態)アーム部材301Rの前方への移動が規制されていることにより、第1位置に保持されている。
【0102】
このように、プランジャ315によりアーム部材301Rの前方への移動を規制することによって下部パネル200を駆動初期位置である第1位置に保持するようにすることで、回動アーム270が後方位置にあるときに連結ベルト290に大きな張力がかからないようにすることができるので、連結ベルト290が伸びるなど劣化しにくくなる。また、下部パネル200が第1位置に保持されたときの前後方向のがたつきが防止される。
【0103】
次に、サブ制御部91が第1位置にある下部パネル200を高速突出動作により第2位置へ回動させる高速移動制御を行う場合の各部の作用について説明する。下部パネル200を所定のタイミングで第1位置から第2位置へ回動させる場合、サブ制御部91は、まず、図19(A)の状態から、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動(退避)させ、突出位置にあるプランジャ315を切欠凹部304から退避させて保持状態を解除し、アーム部材301Rの前方への移動可能とする(ロック解除状態)。このとき、回動アーム270が後方位置にあることで下部パネル200は第1位置に保持されたままとなる。
【0104】
次いで、所定のタイミングになったとき、駆動モータ250L,250Rにより、回動体260を第2方向(本実施例では、右側面視反時計回り)に回動させる。このとき、回動体260の回動力がプランジャ273a,273bにより回動アーム270に伝達されるため回動アーム270も第2方向に回動するとともに、該回動アーム270に連結ベルト290を介して連結されている下部パネル200も後方に僅かに回動する。そして、該下部パネル200が第3位置に位置したときに、連結軸306がガイド溝320の後端に当接して下部パネル200の後方への移動が規制されることで、回動アーム270の後方への回動が規制される。このように回動アーム270の後方への移動が規制された状態で回動体260が第2方向に回動を続けて凹部264a,265aが移動することで、凹部264a,265aの内面によりプランジャ273a,273bの先端が圧縮バネ316の付勢力に抗してロック解除位置へ押し込まれていく(図19(B)参照)。
【0105】
つまり、凹部264a,265aによるプランジャ273a,273bの保持力が漸次小さくなり、トーションバネ230の付勢力が該保持力より上回ると、凹部264a,265aからプランジャ273a,273bが逸脱し、伝達手段280は伝達状態から非伝達状態に変化するため、回動アーム270は回動体260に対し相対回動可能となり、回動アーム270が前方位置側へ移動可能となる。よって、図19(C)に示すように、回動アーム270による下部パネル200の保持状態が解除されるため、下部パネル200は、トーションバネ230の付勢力により、第1位置から第2位置へ高速(第2速度)で移動するとともに、該下部パネル200の移動に伴って回動アーム270が後方位置から前方位置へ回動する。このとき、プランジャ315はアーム部材301L,301Rの下辺301cから離れており、プランジャ315の抵抗がかかることがないので、アーム部材301L,301Rはスムーズに回動する。
【0106】
下部パネル200が第2位置に到達すると、連結軸306がガイド溝320の前端に当接することで、第2位置から前方への回動が規制されるとともに、トーションバネ230の付勢力により第2位置に保持される。尚、ガイド溝320の前端に緩衝部材321があることで、連結軸306がガイド溝320の前端に衝突するときの衝撃が緩和されるようになっている。
【0107】
このように、高速突出動作では、回動アーム270が回動体260に対して相対回動可能となることで、回動アーム270に駆動モータ250L,250Rや各種ギヤ等の負荷がかかることがないとともに、プランジャ315がアーム部材301Rから離れて摩擦抵抗が生じることがない。よって、トーションバネ230の付勢力のみで、下部パネル200を第1位置から第2位置へ高速で移動させることができる。
【0108】
次に、サブ制御部91が第1位置にある下部パネル200を低速突出動作により第2位置へ回動させる低速移動制御を行う場合の各部の作用について説明する。下部パネル200を所定のタイミングで第1位置から第2位置へ回動させる場合、サブ制御部91は、まず、図20(A)の状態から、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動(退避)させ、突出位置にあるプランジャ315を切欠凹部304から退避させて保持状態を解除し、アーム部材301Rの前方への移動可能とする(ロック解除状態)。
【0109】
次いで、図20(B)に示すように、サブ制御部91は、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第1方向(本実施例では、右側面視時計回り)に低速で回動させる。つまり、プランジャ273a,273bに対し圧縮バネ274a,274bの付勢力より大きな力が作用して退避してベルト収容凹部276から逸脱しないように回動体260を第1方向に低速で回動させる。このとき、回動体260の回動力がプランジャ273a,273bにより回動アーム270に伝達されるため回動アーム270も第1方向に回動する。つまり、回動体260の回動に合わせて回動アーム270及び下部パネル200が低速(第2速度よりも遅い第1速度)で回動する。そして、図20(C)に示すように、回動アーム270が前方位置に位置したとき、つまり、下部パネル200が第2位置に位置したとき、駆動モータ250L,250Rによる回動アーム270の回動が停止される。
【0110】
このように、低速突出動作では、トーションバネ230の付勢力を利用することなく、回動アーム270を回動体260とともに回動させることで、下部パネル200を高速突出動作時よりも低速で回動させることができるため、回動態様を多様化することができる。また、サブ制御部91は、駆動モータ250L,250Rにより回動速度を速くしたり遅くしたり調整することも可能である。また、第1位置と第2位置との間で下部パネル200の回動を一時停止したりすることも可能である。
【0111】
次に、第2位置にある下部パネル200の表示面200aを遊技者が手で押圧操作することにより第1位置へ回動させる場合の各部の作用について説明する。図21(A)に示すように、サブ制御部91は、高速突出動作または低速突出動作により下部パネル200の第1位置から第2位置への移動を開始させた後、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック解除位置からロック位置へ移動させる。このとき、切欠凹部304はプランジャ315に対応する位置にないので、プランジャ315はアーム部材301Rの下辺301cに当接して突出位置から退避位置に移動するが、圧縮バネ316の付勢力により下辺301cに対し付勢されている(ロック待機状態)。
【0112】
そして、図21(B)に示すように、遊技者が手で表示面200aを第1位置側に向けて押し込むと、連結ベルト290が撓むことにより、回動アーム270が前方位置に維持されたままで連結軸221が連結軸271に近づくことが可能となるので、下部パネル200の移動が許容される。下部パネル200が第1位置まで押し込まれ、アーム部材301Rの切欠凹部304がプランジャ315に対応する位置に到達すると、圧縮バネ316の付勢力によりプランジャ315が切欠凹部304に嵌合されるので、下部パネル200が第1位置に保持される(ロック状態)。
【0113】
また、連結ベルト290が撓んだとき、連結ベルト290の一部がベルト収容凹部276に収容されることで、撓んだ連結ベルト290が周辺の部材等に引っ掛かること等が防止されるとともに、連結ベルト290が不規則に撓んだり折れ曲がることがないようにベルト収容凹部276の内面により案内されるため、連結ベルト290の劣化や破断が防止される。
【0114】
下部パネル200は、前述したように第1位置の後方の第3位置まで移動可能とされていることで、プランジャ315が圧縮バネ316の付勢力により切欠凹部304に確実に嵌合される。尚、下部パネル200が第1位置まで押し込まれないうちに遊技者が表示面200aから手を放した場合、トーションバネ230の付勢力により第2位置に復帰することになる。
【0115】
図21(C)に示すように、下部パネル200が第1位置に保持された後、サブ制御部91は、適宜のタイミングで駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向へ回動させて回動アーム270を後方位置へ移動させる。このように、適宜タイミングで回動アーム270を駆動初期位置に復帰させるようにすることで、下部パネル200が第1位置まで押し込まれないうちに遊技者が表示面200aから手を放して第2位置に復帰してしまった場合あるいは下部パネル200が第1位置まで押し込まれなかった場合でも、下部パネル200を駆動機構241により第1位置へ復帰させることができる。
【0116】
次に、サブ制御部91が第2位置にある下部パネル200を退避動作により第1位置へ回動させる退避移動制御を行う場合の各部の作用について説明する。図22(A)に示すように、サブ制御部91は、高速突出動作または低速突出動作により下部パネル200の第1位置から第2位置への移動を開始させた後、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック解除位置からロック位置へ移動させる。このとき、切欠凹部304はプランジャ315に対応する位置にないので、プランジャ315はアーム部材301Rの下辺301cに当接して突出位置から退避位置に移動するが、圧縮バネ316の付勢力により下辺301cに対し付勢されている(ロック待機状態)。
【0117】
そして、図22(B)に示すように、サブ制御部91は、適宜タイミングで駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向へ回動させて、回動アーム270を後方位置へ移動させることで、連結ベルト290にて連結された下部パネル200が第1位置側へ高速で移動する。次いで、図22(C)に示すように、下部パネル200が第1位置まで移動し、アーム部材301Rの切欠凹部304がプランジャ315に対応する位置に到達すると、圧縮バネ316により付勢されたプランジャ315が切欠凹部304に嵌合され、下部パネル200が第1位置に保持されるとともに(ロック状態)、駆動モータ250L,250Rによる回動体260の回動を停止して、回動アーム270が後方位置に維持される。
【0118】
次に、第1位置にある下部パネル200を高速突出動作により第2位置へ回動させる途中で、遊技者により下部パネル200の移動が停止された場合における各部の作用について説明する。図23(A)に示すように、サブ制御部91は、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動(退避)させ、突出位置にあるプランジャ315を切欠凹部304から退避させて保持状態を解除し(ロック解除状態)、アーム部材301Rの前方への移動可能とするとともに、所定のタイミングになったとき、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向に回動させ、プランジャ273a,273bを非伝達状態に変化させ、回動アーム270を回動体260に対し相対回動可能とすることで、下部パネル200はトーションバネ230の付勢力により第2位置への移動を開始する。
【0119】
ここで、図23(B)に示すように、下部パネル200が第2位置に到達する前に遊技者により下部パネル200の表示面200aを手や膝等で押えられて移動が停止されると、連結ベルト290が撓むことで、回動アーム270のみが回動を続けて前方位置まで移動する。つまり、下部パネル200の移動が強制的に止められても、回動アーム270と下部パネル200とを連結する連結ベルト290が撓むことで、連結軸271が連結軸221に近づく方向に回動アーム270が移動することが許容される。すなわち、下部パネル200に加えられた外力が、連結ベルト290を介して回動アーム270へ伝達されることがないので、回動アーム270から伝達手段280であるプランジャ273a,273bを介して回動体260や各種ギヤ、駆動モータ250L,250Rに無理な負荷がかかることがないので、外力により駆動機構241が損傷することを防止できる。
【0120】
次に、第1位置にある下部パネル200を遊技者が手で掴んで無理に第2位置側へ引っ張るといった不正動作が行われた場合における各部の作用について説明する。図24(A)に示すように、下部パネル200が第1位置に保持されているときに、例えば、遊技者が下部パネル200を掴んで第2位置側へ無理に引っ張った場合、下部パネル200が第2位置側へ引っ張られる力が、後方位置にある回動アーム270にも伝達され、回動アーム270は前方位置に向けて引っ張られる。また、回動アーム270の回動力は、プランジャ273a,273bを介して回動体260さらには第7ギヤ257、第6ギヤ256、第5ギヤ255、第4ギヤ254に伝達されていくが、前述したように、第4ギヤ254はウォームギヤであることで、回動体260の回動はギヤにより規制されている。
【0121】
よって、図24(B)に示すように、回動アーム270が引っ張られる力が所定以上になると、プランジャ273a,273bが凹部264a,265aの内面により押圧されて突出位置から退避位置へ退避され、凹部264a,265aから逸脱して非伝達状態に変化し、これにより回動アーム270が回動体260に対し相対回動可能となり、回動アーム270が後方位置から前方位置へ移動される。このように、下部パネル200が第2位置側に向けて所定以上の力で無理に引っ張られたとき、プランジャ273a,273bが非伝達状態に変化することで、下部パネル200に加えられた外力が駆動モータ250L,250R等まで作用して負荷がかかることが防止される。
【0122】
また、図24(C)に示すように、下部パネル200が第1位置に保持されているときに、例えば、遊技者が下部パネル200の表示面200aをさらに後側へ押し込んだ場合、下部パネル200は第3位置まで僅かに移動されるが、連結ベルト290が撓むことで、後方位置にある回動アーム270がさらに後方に押し込まれることがない。つまり、下部パネル200に加えられた外力が連結ベルト290を介して回動アーム270に伝達されることがないので、駆動モータ250L,250R等まで作用して負荷がかかることが防止される。
【0123】
次に、下部パネル200の突出動作を用いた演出の一例及びサブ制御部91の制御内容について説明する。図25は、(A)〜(D)は、下部パネルの突出動作を用いた演出の一例を示す説明図である。図26は、(A)は高速突出動作を行うときのサブ制御部の高速移動制御内容の一例を示すタイミングチャートであり、(B)は低速突出動作を行うときのサブ制御部の低速突出制御内容の一例を示すタイミングチャートである。
【0124】
本実施例では、スロットマシン1は、前述したように、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置としてのリール2L,2C,2Rに表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該リール2L,2C,2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされており、遊技を行うことにより所定条件が成立したときに所定の遊技価値が付与されるようになっている。所定の遊技価値には、例えば、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナスや、通常よりも特定の入賞の発生が許容される確率が高まるリプレイタイム(RT)や、遊技者にとって有利な表示結果を導出させるための操作態様など遊技者にとって有利な情報が報知されること等により通常よりも多くの遊技用価値の獲得が期待できるアシストタイム(AT)等)や、該遊技状態が継続する権利(例えば、ATの継続、ATゲーム数の上乗せなど)等が含まれる。
【0125】
また、サブ制御部91は、内部抽選などにより上記所定条件が成立したとき、上記のような各種遊技価値のいずれかが付与される可能性を示唆する示唆演出を実行可能であるとともに、上記所定条件の成立状況に基づいて、示唆演出における所定のタイミングにおいて、下部パネル200を高速突出動作または低速突出動作により第2位置に移動させるとともに、該下部パネル200の押圧操作を促進する促進演出を実行し、該促進演出の実行中に下部パネル200が押圧操作されたとき、所定の遊技価値が付与された可能性を示唆したり、付与することが決定された遊技価値を報知する演出を実行する。
【0126】
以下、例えば、サブ制御部91がATゲーム数の上乗せ抽選を実行した結果、100ゲームの上乗せが決定されたときに実行する上乗せ演出において、下部パネル200を突出させる突出動作を実行する場合の一例について説明する。
【0127】
図25に示すように、サブ制御部91は、ATゲーム数の上乗せ抽選等にて100ゲームの上乗せを決定した場合、例えば、ゲームの開始時に液晶表示器51の表示領域51aに味方キャラクタと敵キャラクタを表示した後(図25(A)参照)、味方キャラクタと敵キャラクタとが対決する上乗せ演出の画像を表示する(図25(B)参照)。このとき、下部パネル200は第1位置にある。
【0128】
次いで、上乗せ演出が開始された後、所定のタイミング(例えば、全てのリール2L,2C,2Rの可変表示が停止されたときなど)で、「下パネルを押せ!」という文字と下部パネル200の画像を表示して、下部パネル200の押圧操作を遊技者に促す促進演出を開始するとともに、下部パネル200を高速突出動作または低速突出動作にて第1位置から第2位置へ移動させる(図25(C)参照)。
【0129】
そして、所定の操作有効期間内に下部パネル200が押圧操作されたときまたは下部パネル200が押圧操作されずに操作有効期間が経過したとき、ATゲーム数の上乗せ抽選にて決定されたATゲーム数(例えば、100ゲーム)を示す「+100」及び味方キャラクタの画像を表示して、所定数のATゲーム数の上乗せを決定したことを遊技者に報知する(図25(D)参照)。
【0130】
尚、サブ制御部91は、ATゲーム数の上乗せ抽選に当選したか否かまたは当選したゲーム数に応じて、下部パネル200を高速突出動作及び低速突出動作のいずれで突出させるかを決定するようにしてもよく、例えば、ATゲーム数の上乗せ抽選に当選したときに、当選しなかったときよりも高い割合で高速突出動作の実行を選択するようにしたり、第1ゲーム数が当選したときに、第1ゲーム数よりも少ない第2ゲーム数が当選したときよりも高い割合で高速突出動作の実行を選択するようにすることが好ましく、このようにすることで、下部パネル200が高速突出動作で突出することへの遊技者の期待感を高めることができる。
【0131】
また、ここでは上乗せ演出にて下部パネル200を突出させるパネル演出を実行する例を記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の示唆演出等において下部パネル200の突出動作を実行するようにしてもよい。
【0132】
次に、図25に示した上乗せ演出の実行中においてサブ制御部91が下部パネル200を高速移動制御や低速移動制御を実行するときの制御内容の一例を、図26に基づいて説明する。
【0133】
図26(A)に示すように、高速移動制御を行う場合、サブ制御部91は、演出の実行を開始してから所定期間が経過した時点ta2で下部パネル200の操作促進演出を行うときには、この時点ta2から下部パネル200の操作を有効に受け付ける操作有効期間を開始する。この場合、演出の実行を開始してから所定期間が経過する前、つまり、操作有効期間を開始する前の所定時点ta1で、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動させ(ロック解除状態)、プランジャ315が切欠凹部304から退避すると第4センサ325がoffとなる(図19(B)参照)。
【0134】
その後、操作有効期間を開始する時点ta2で、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向へ移動させることでプランジャ273a,273bが非伝達状態に変化すると第1センサ263がoffとなり、下部パネル200が第1位置から第2位置へ高速で移動するとともに、回動アーム270が後方位置から前方位置へ移動する(ta3、図19(C)参照)。尚、本実施例では、ta2からta3までの時間は約0.5秒とされているが、トーションバネ230の付勢力及び下部パネル200の重量に応じて時間は変更可能である。また、下部パネル200が第2位置へ移動した後、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置まで移動させてロック待機状態としておく(図21(A)参照)。
【0135】
次いで、操作有効期間内の所定の時点ta4において下部パネル200が押圧されて第1位置へ戻された時点ta4で、プランジャ315が切欠凹部304に嵌合してガイドアーム300の前方への移動が規制され、下部パネル200が第1位置に保持される(ロック状態、図21(B)参照)。その後、操作有効期間が終了した時点ta5で、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向に回動させることでプランジャ273a,273bが伝達状態に変化すると第1センサ263がonとなり、このまま回動体260を第2方向に回動させて回動アーム270を後方位置へ移動させる(図21(C)参照)。
【0136】
次に、図26(B)に示すように、低速移動制御を行う場合、サブ制御部91は、演出の実行を開始してから所定期間が経過した時点tb2で下部パネル200の操作促進演出を行うとき、この時点tb2から下部パネル200の操作を有効に受け付ける操作有効期間を開始する。この場合、演出の実行を開始してから所定期間が経過する前、つまり、操作有効期間を開始する前の所定時点tb1で、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動させ(ロック解除状態)、プランジャ315が切欠凹部304から退避すると第4センサ325がoffとなる。
【0137】
その後、操作有効期間を開始する時点tb2で、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第1方向へ移動させることで、回動アーム270が後方位置から前方位置へ低速で移動し、これに伴い下部パネル200が第1位置から第2位置へ低速で移動する(tb3、図20(B)(C)参照)。つまりこの場合、プランジャ273a,273bは非伝達状態に変化しないので第1センサ263はonのままとなる。尚、本実施例では、tb2からtb3までの時間は約2秒とされているが、時間は任意に変更可能である。また、下部パネル200が第2位置へ移動した後、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置まで移動させておく(ロック待機状態)。
【0138】
次いで、下部パネル200が操作されずに操作有効期間が終了した場合、該操作有効期間が終了した時点tb4で、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向へ回動させることで、回動アーム270が後方位置から前方位置へ移動し、これに伴い下部パネル200が第2位置から第1位置へ移動し、プランジャ315が切欠凹部304に嵌合してガイドアーム300の前方への移動が規制され、下部パネル200が第1位置に保持される(tb5、ロック状態、図21(C)参照)。
【0139】
尚、図26では、サブ制御部91が高速移動制御を行ったときに下部パネル200が遊技者により押圧され、低速突出動作を行ったときに下部パネル200が遊技者に押圧されない場合について説明したが、高速突出動作及び低速突出動作のいずれを行ったかに関わらず、下部パネル200が遊技者に押圧されたときには、その時点でガイドアーム300の前方への移動が規制されて下部パネル200が第1位置に保持され、下部パネル200が遊技者に押圧されなかったときには、操作有効期間が終了した時点で回動アーム270が移動して下部パネル200を第1位置へ移動させ、ガイドアーム300の前方への移動が規制されて下部パネル200が第1位置に保持される(ロック状態)。
【0140】
以上説明したように、本発明の実施例としてのスロットマシン1にあっては、第1位置と該第1位置とは異なる第2位置との間で変化可能に設けられた可動体としての下部パネル200と、下部パネル200を第2位置側に付勢する付勢手段としてのトーションバネ230と、下部パネル200に連結手段としての連結ベルト290を介して連結される移動体としての回動アーム270を有し、該回動アーム270を後方位置(第1移動位置)と該後方位置とは異なる前方位置(第2移動位置)との間で移動させる移動手段としての駆動ユニット240と、を備え、下部パネル200は、駆動ユニット240が回動アーム270を後方位置に移動させることでトーションバネ230の付勢力に抗して第1位置側へ移動され、駆動ユニット240が回動アーム270を前方位置に移動可能とすることでトーションバネ230の付勢力により第2位置側へ移動され、連結ベルト290は、下部パネル200が第2位置にあるとき、回動アーム270を前方位置から後方位置へ移動させることなく該下部パネル200が第1位置側へ移動することを許容する。
【0141】
このようにすることで、下部パネル200をトーションバネ230の付勢力を利用して第1位置から第2位置へ移動させることができるとともに、下部パネル200が第2位置にあるとき、回動アーム270を前方位置から後方位置へ移動させることなく該下部パネル200が第1位置側へ移動することが連結ベルト290が撓むことにより許容されることで、遊技者により表示面200aが押圧操作されたり、意図せずに押されたりすることにより下部パネル200に外力が加わって第1位置側へ押されても、該外力が駆動ユニット240の駆動モータ250L,250Rや各種ギヤに作用することがないので、駆動ユニット240の例えば駆動モータ250L,250Rや各種ギヤに負荷がかかることを抑制できる。
【0142】
尚、本実施例では、連結手段の一例として、可撓性及び弾性を有する弾性部材である硬質ゴム材からなる連結ベルト290が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記ゴム材以外の弾性部材、例えば、スプリングや軟質樹脂材等にて構成されていてもよい。さらに、連結手段は少なくとも可撓性を有していれば、必ずしも弾性を有していなくてもよく、例えば、紐やロープのような線状体にて構成されていてもよい。
【0143】
また、連結手段は、可動体(例えば、下部パネル200)が第2位置にあるとき、移動体(例えば、回動アーム270)を第2移動位置から第1移動位置へ移動させることなく該可動体が第1位置側へ移動することを許容することができるもの、つまり、可動体に加えられた外力が移動手段に作用しないように、移動体側の連結部と可動体側の連結部とを近接及び離間可能とすることにより外力を逃がすことができるものであれば、第1長さと該第1長さよりも長い第2長さとに伸縮可能な伸縮部材(例えば、スプリング等)や、上記のように撓んだり湾曲したりする弾性部材や、屈曲可能な屈曲部材を適用してもよい。さらには、可撓性を有しない連結部材において移動体側の連結部と可動体側の連結部とのうち少なくとも一方の連結部との連結位置をずらすことができる連結機構(例えば、図27にて説明する連結手段404など)を適用してもよい。
【0144】
また、本実施例では、下部パネル200は上辺を中心として前後に回動可能に設けられていたが、第1位置と第2位置との間で変化可能に設けられていれば、下辺や左右側辺を中心として前後または左右に回動可能に設けられていてもよいし、所定方向に直線移動可能に設けられていてもよい。また、移動方向は前後方向に限定されるものではなく、左右方向に移動可能に設けられていてもよい。
【0145】
また、本実施例では、例えば、連結軸221と連結軸271とが可撓性を有しない連結部材にて連結されている場合、または下部パネル200と回動アーム270とが一体化されている場合、可動体が下部パネル200及び回動アーム270に該当し、連結手段が伝達手段280に該当し、移動体が回動体260に該当する。この場合、伝達手段280を備えていることで、可動体(例えば、下部パネル200及び回動アーム270)が第2位置にあるとき、移動体(例えば、回動体260)を第2移動位置から第1移動位置へ移動させることなく該可動体が第1位置側へ移動することを許容することができる。つまり、移動体となる回動体260が回動しなくても、連結手段となるプランジャ273a,273bが凹部264a,265a、凹部264b,265bから逸脱することで、可動体となる下部パネル200及び回動アーム270を移動させることができる。
【0146】
また、本実施例では、付勢手段の一例としてトーションバネ230が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧縮バネ、板バネ等の他のバネやエアダンパー等の他の付勢手段を適用してもよい。
【0147】
また、本実施例では、可動体に連結される移動体の一例として、回動可能に設けられた回動アーム270が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、直線移動可能に設けられた移動体であってもよい。
【0148】
また、本実施例では、所定の駆動源により駆動される駆動体の一例として、回動可能に設けられた回動体260が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、直線移動可能に設けられた駆動体であってもよい。
【0149】
また、本実施例では、駆動体の駆動力を前記移動体に伝達する手段であって、前記駆動体の駆動力を前記移動体に伝達する伝達状態において所定以上の力が加わることで前記駆動体の駆動力を前記移動体に伝達しない非伝達状態に変化する伝達手段の一例として、プランジャ273a,273b、圧縮バネ274a,274b、凹部264a,265a、凹部264b,265bが適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、クラッチ機構等の他の伝達機構も適用可能である。
【0150】
また、駆動ユニット240は、駆動モータ250L,250Rにより駆動(回動)される駆動体としての回動体260と、回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達する手段であって、回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達する伝達状態において所定以上の力が加わることで回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達しない非伝達状態に変化する伝達手段280と、を有することで、下部パネル200が第1位置にあるときに無理に第2位置側に移動されても、所定以上の力が加わることで伝達手段280が非伝達状態となることで、下部パネル200に加わった力が回動アーム270及び回動体260を介して駆動モータ250L,250Rや各種ギヤに作用することがないので、駆動モータ250L,250Rや各種ギヤに負荷がかかることを抑制できる。
【0151】
また、下部パネル200は、遊技者により操作可能な操作部としての表示面200aを有し、第2位置へ移動することで表示面200aが遊技者側に近づき、第1位置へ移動することで表示面200aが遊技者側から遠ざかるように設けられていることで、下部パネル200を第2位置から第1位置へ移動させるときに、表示面200aが遊技者から遠ざかり上方から叩きにくいことで、下部パネル200が壊れにくくなる。
【0152】
また、下部パネル200は、透光性を有する透光板としてのカバーパネル205と、遊技者側から見て前記透光板の奥側に配置される導光板207と、導光板207の端面に光を照射可能な発光体としての演出用LED212,213と、を備え、導光板207は、演出用LED212,213からの光をカバーパネル205側に向けて反射可能な反射部215を有することで、演出用LED212,213は導光板207の奥側に配置されないので、表示面200aを構成するカバーパネル205に加えられた外力が導光板207を通して演出用LED212,213に作用し、演出用LED212,213が破損すること等を抑制できる。
【0153】
また、本実施例では、遊技者側から見て導光板207の奥側に補強用のリブが設けられていないが、特に図示しないが、導光板207の奥側に補強用のリブを設けることで、例えば、導光板207の前面に外力が加わったときにリブにより支持されて該導光板207が撓むことが防止されるため、導光板207が破壊されにくくすることができる。
【0154】
また、本実施例では、下部パネル200の側周面の一部である左右側面200cに段部200dが形成されているが、下部パネル200の側周面に該下部パネル200の移動方向(前後方向)に対し交差する方向に延設される段差が存在しないようにする(例えば、下面200bや左右側面200cを段差が存在しない平坦面や湾曲面にて構成するなど)ことで、遊技者が下部パネル200の側周面を手で掴みにくくなるので、無理に第2位置側に移動されることを抑制できる。尚、側周面とは、表示面200aの周縁に沿って形成される左右側面や上面、下面等を含む。
【0155】
また、本実施例では、表示面200aと下面200b及び左右側面200cとの間に角部が形成されているが、このような角部に面取り加工を施して湾曲状に形成することにより、表示面200aと下面200b及び左右側面200cとを連続する一の面にて構成することで、角部に手指を掛けにくくするようにすれば、下部パネル200が無理に第2位置側に移動されることを抑制できる。
【0156】
また、連結ベルト290はゴム材等からなり、駆動ユニット240は、連結ベルト290が弾性変形することにより、回動アーム270を前方位置から後方位置へ移動させることなく該下部パネル200が第1位置側へ移動することを許容する際に、該連結ベルト290の一部を収容するベルト収容凹部276を有することで、撓んだ連結ベルト290が汚れたり周囲の部材に引っ掛かることを防止できる。
【0157】
また、下部パネル200は、スロットマシン1の装飾パネルの一例である下部パネル200の一部を構成する装飾面としての表示面200aを有することで、遊技者にインパクトを与えることができる。
【0158】
尚、本実施例では、可動体の一例として、スロットマシン1の下部を装飾する下部パネル200を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、下部パネル200以外の箇所にある部材の一部を第1位置と第2位置との間で移動可能としてもよい。
【0159】
また、下部パネル200は、スロットマシン1の装飾パネルの一部を構成する透光性を有する透光板としてのカバーパネル205と、遊技者から見てカバーパネル205の奥側に配置される導光板207と、導光板207の端面に光を照射可能な発光体としての演出用LED212,213と、導光板207の奥側に配置される半透明フィルム208と、半透明フィルム208の奥側に配置された装飾部材としての装飾フィルム209と、を備え、導光板207は、演出用LED212,213からの光をカバーパネル205側に向けて反射可能な反射部215を有することで、導光板207に演出用LED212,213からの光が入射されたときに装飾部材の装飾が見えてしまうことを防止できる。
【0160】
また、第1位置と該第1位置とは異なる第2位置との間で変化可能に設けられた可動体としての下部パネル200と、下部パネル200を第2位置側に付勢する付勢手段としてのトーションバネ230と、下部パネル200に連結手段としての連結ベルト290を介して連結される移動体としての回動アーム270を有し、該回動アーム270を後方位置(第1移動位置)と該後方位置とは異なる前方位置(第2移動位置)との間で移動させる移動手段としての駆動ユニット240と、駆動ユニット240を制御する制御手段としてのサブ制御部91と、を備え、駆動ユニット240は、駆動モータ250L,250Rにより駆動(回動)される駆動体としての回動体260と、回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達する手段であって、回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達する伝達状態において所定以上の力が加わることで回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達しない非伝達状態に変化する伝達手段280と、を有し、サブ制御部91は、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第1方向(本実施例では、右側面視時計回り)に回動させ、伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させずに、下部パネル200を第1位置から第2位置へ低速(第1速度)で移動させる低速移動制御(第1移動制御)と、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向(本実施例では、右側面視反時計回り)に回動させ、伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させることで、下部パネル200をトーションバネ230の付勢力により第1位置から第2位置へ高速(第2速度)で移動させる高速移動制御(第2移動制御)と、を実行可能である。
【0161】
このようにすることで、下部パネル200を駆動モータ250L,250Rの駆動力を利用して第1速度で第2位置まで移動させたり、トーションバネ230の付勢力を利用して第2速度で第2位置まで移動させることができることで、下部パネル200の移動態様を多様化することができるため、演出効果が向上する。
【0162】
すなわち、伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させることにより、駆動モータ250L,250Rと回動アーム270との連結状態を解除できるようにしていることで、下部パネル200をトーションバネ230の付勢力を利用して第2位置まで移動させるとき、駆動モータ250L,250Rの負荷がかからないため、駆動モータ250L,250Rの出力を高めたりすることなく、下部パネル200を高速で第2位置へ移動させることができる。
【0163】
一方、伝達手段280を非伝達状態から伝達状態に変化させることにより、駆動モータ250L,250Rと回動アーム270とを連結状態とすることで、下部パネル200をトーションバネ230の付勢力により第2位置まで移動させるときとは異なる速度で移動させることができるばかりか、第2位置へ移動する途中で移動を止めたり減速させたりすることができるため、下部パネル200の移動態様を多様化することができる。
【0164】
また、本実施例では、ロック機構242が駆動機構241とは別個に設けられていることで、連結ベルト290に負荷をかけることなく、下部パネル200を第1位置に保持することができる。
【0165】
また、下部パネル200は、第1位置から第2位置と反対側の第3位置に移動可能であり、回動体260を第1方向と逆の第2方向に駆動させて伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させるときに第3位置へ移動することで、高速移動制御(第2移動制御)において第2位置に移動する前に弾みをつけることができる。
【0166】
また、本実施例では、高速移動制御(第2移動制御)を行うときに、回動体260を第1方向と逆の第2方向に回動させることで伝達状態を非伝達状態に変化させていることで、プランジャ273a,273bが凹部264a,265a、264b,265bから逸脱されるときに下部パネル200が微動することがあっても、第2位置側と反対側である第1位置側に移動するため、第2位置側への移動開始時に遊技者に違和感を与えることがない。尚、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、回動体260を瞬時に高速回動することで伝達状態を非伝達状態に変化させることができれば、回動体260を第1方向に回動させてもよい。
【0167】
また、前記実施例では、可動体としての下部パネル200が第1位置と第2位置との間で回動軸123を中心として回動可能に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動体は回動体でなくてもよく、例えば、図27に示す演出ボタン400ように、第1位置と第2位置との間を直線移動可能な可動体であってもよい。
【0168】
ここで、本発明の変形例としての演出ボタン400について説明する。図27は、(A)〜(C)は本発明の変形例としての演出ボタンの動作態様を示す概略図である。
【0169】
図27(A)に示すように、演出ボタン400は、例えば、スロットマシン1の操作台120の上面等に上下方向に移動可能に設けられる。具体的には、演出ボタン400は、上面が開口する有底箱状に形成されたベース体401と、下面が開口する有底箱状に形成されベース体401の上部に上下方向に摺動可能に嵌挿された可動体としてのボタンカバー402と、ボタンカバー402を上方の第2位置側へ付勢する付勢手段としての圧縮バネ403と、ボタンカバー402に連結手段404を介して連結される移動体としての回動アーム405を有し、該回動アーム405を先端が下方を向く第1移動位置と先端が上方を向く第2移動位置との間で移動させる回動体406と、回動体406の回動力を回動アーム405に伝達する伝達手段410と、ボタンカバー402を下方の第1位置に保持するためのロック機構407と、を備えている。
【0170】
ボタンカバー402は、平面視六角形状をなす操作面402a(図27(D)参照)を有する。また、連結手段404は、長孔404aが形成された上下方向に延びる合成樹脂板からなり、ボタンカバー402の連結軸408と回動アーム405の連結軸409とが長孔404aに挿入されている。回動アーム405、回動体406、伝達手段410、ロック機構407は、前記実施例の回動アーム270、回動体260、伝達手段280、ロック機構242と同様に構成され、図示しない駆動源及びギヤ機構にて駆動されるようになっているため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0171】
ボタンカバー402は、図27(A)に示すように、回動体406が回動アーム405を第1移動位置に移動させることで圧縮バネ403の付勢力に抗して第1位置側へ移動され、ロック機構407が連結手段404をロックすることで第1位置に保持される。また、図27(B)に示すように、伝達手段410を非伝達状態とし、回動アーム405が回動体406に対し相対回動可能となり第2移動位置へ回動可能となることで、圧縮バネ403の付勢力により第2位置側へ移動する。
【0172】
図27(C)に示すように、連結手段404は、ボタンカバー402が第2位置にあるとき、回動アーム405を第2移動位置から第1移動位置へ移動させることなく該ボタンカバー402が第1位置側へ移動することを許容する。つまり、連結手段404は、可撓性を有しない連結部材において移動体側の連結軸409と可動体側の連結軸408とのうち少なくとも一方の連結軸との連結位置をずらすことができる連結機構とされていることで、ボタンカバー402の操作面402aが下方に押圧されると、連結軸409にガイドされながら連結手段404が下方に移動するため、回動アーム405が第2移動位置にあってもボタンカバー402が下降することができる。
【0173】
このように、連結手段404により連結軸408が連結軸409に近づくことが許容されるため、ボタンカバー402に加えられた外力が図示しない駆動源に作動することがない。すなわち、連結手段404は、前記実施例のような可撓性を有する部材にて構成されていなくてもよい。
【0174】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0175】
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例ついて説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例1で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
【0176】
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
【0177】
また、前記実施例では、本発明が遊技機の一例であるスロットマシン1に適用された例が示されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図28に示すように、遊技機の他の一例であり、遊技盤1002に遊技球を打ち込むことにより遊技を行うパチンコ遊技機1001にも適用可能である。図28に示すように、例えば、下部パネル200と同様に構成された可動パネル500を、パチンコ遊技機1001における上皿1003と下皿1004との間に、操作面500aを前方に向けた状態で遊技者が手で操作可能に設けてもよい。
【0178】
このように設けた可動パネル500の突出動作は、各種演出の実行時に行うようにすればよい。図柄の変動表示中において実行される演出としては、例えば、遊技者が所定の演出ボタンを操作したことを条件に実行される操作予告、所定の画像が段階的に切り替わるステップアップ予告、キャラクタが登場してセリフを喋るセリフ予告、所定の画像が割り込み表示されるカットイン予告といった大当りの可能性を示唆する大当り予告演出や、リーチになるか否かを示唆するリーチ予告、擬似連になるか否かを予告する擬似連予告、停止図柄を予告する停止図柄予告、遊技状態が確率変動状態であるか否か(潜伏しているか否か)を予告する潜伏予告といったように、可変表示開始時やリーチ成立時において実行される種々の予告を含み、これら各種演出において可動パネル500の突出動作を行うようにすることが可能である。
【0179】
また、可動パネル500は、図28に示すようにパチンコ遊技機1001における上皿1003と下皿1004との間に設けるものだけでなく、パチンコ遊技機1001を構成する遊技枠における任意の箇所に設けてもよい。
【0180】
また、前記実施例や変形例では、可動体の一例として、遊技者が操作可能な下部パネル200、ボタンカバー402、可動パネル500等を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者が操作できない可動体として遊技機に搭載されたものであってもよい。この場合、直接ではないが、遊技者により遊技盤1002が故意に揺らされたり、製造メーカーから遊技場への輸送時や搬送時において発生する揺れにより第1位置側へ外力が加わっても該外力が移動手段に作用することがないので、移動手段に負荷がかかることを抑制できる。
【符号の説明】
【0181】
1 スロットマシン
91 サブ制御部
200 下部パネル
230 トーションバネ
240 駆動ユニット
241 駆動機構
242 ロック機構
260 回動体
270 回動アーム
273a,273b プランジャ
280 伝達手段
290 連結ベルト
300 ガイドアーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28