特許第6253348号(P6253348)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6253348ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6253348
(24)【登録日】2017年12月8日
(45)【発行日】2017年12月27日
(54)【発明の名称】ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置
(51)【国際特許分類】
   H02B 13/025 20060101AFI20171218BHJP
   H02B 13/045 20060101ALI20171218BHJP
   H02B 1/28 20060101ALI20171218BHJP
   H02B 5/06 20060101ALI20171218BHJP
   H01H 33/575 20060101ALI20171218BHJP
【FI】
   H02B13/025 A
   H02B13/045 F
   H02B1/28 G
   H02B5/06 C
   H01H33/575 Z
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2013-224874(P2013-224874)
(22)【出願日】2013年10月30日
(65)【公開番号】特開2015-89200(P2015-89200A)
(43)【公開日】2015年5月7日
【審査請求日】2016年6月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100098660
【弁理士】
【氏名又は名称】戸田 裕二
(72)【発明者】
【氏名】山下 敦士
(72)【発明者】
【氏名】河村 憲一
(72)【発明者】
【氏名】太谷 隆康
(72)【発明者】
【氏名】奥村 良久
【審査官】 澤崎 雅彦
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭55−035865(JP,U)
【文献】 特開2013−115891(JP,A)
【文献】 特開昭62−201012(JP,A)
【文献】 実開昭59−155780(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 27/00 − 27/06
H01H 33/28 − 33/59
H01H 1/00 − 1/38
H01H 1/46 − 7/08
H02B 13/00 − 13/08
H02G 5/00 − 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に絶縁ガスが封入されたガス絶縁開閉装置と、内部に液体絶縁媒体が封入された静止誘導電気機器の間にガス絶縁開閉装置側スペーサと静止誘導電気機器側スペーサを介して接続する接続容器において、
前記接続容器は内部に前記ガス絶縁開閉装置及び前記静止誘導電気機器とを電気的に接続する接続導体を有し、
前記接続容器は放圧容器と接続され、かつ、前記放圧容器の内周に放圧装置を有し、
前記放圧装置は、シールドと、放圧板とで構成され、
前記シールドは、前記接続容器の内周面に沿って設けられ、
前記放圧板は前記放圧容器の内周面に固定され、
前記放圧板は前記放圧容器の内周面との固定箇所近傍に肉薄部を設けることを特徴とする、
ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記放圧容器は前記接続容器の鉛直下方に設けられることを特徴とする、
ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記放圧容器は前記接続容器の側面に設けられ、前記放圧容器の先端が下方に延設されることを特徴とする、
ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記放圧板は前記放圧容器側に係合部を有し、
前記放圧容器は前記係合部が係止する係止部を有することを特徴とする、
ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置に関する。具体的には、接続装置内で事故が発生した場合にもガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器に被害を及ぼさないための機構を備えた、ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特許文献1がある。この発明は、ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器との接続部の寸法縮小および簡略化及びコストの低減を目的とし、以下の構成をとっている。
【0003】
ガス絶縁開閉装置の接続導体である分岐母線導体とそれを収容した分岐母線容器は、接続装置を介して、静止誘導電気機器の接続導体とそれを収容した接続導体収納容器に接続される。接続装置の接続導体とそれを収容した接続容器は、ガス/液体区分絶縁スペーサを介して、ガス絶縁開閉装置の分岐母線導体と分岐母線容器に接続されると共に、液体/液体区分絶縁スペーサを介して、静止誘導電気機器の接続導体と接続導体収納容器に接続される。絶縁スペーサは、導体が挿通される開口部周囲を形成する中心導体部と、その外周に形成される絶縁部とから構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−223509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術に示すガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置において、地絡事故等が発生した場合、接続装置の内部圧力が急激に上昇し、接続容器及びその端部に設けられたスペーサは破壊する。この事故により、接続容器及び静止誘導電機器より漏油し火災を生ずる等、ガス絶縁開閉装置及び静止誘導電気機器への被害が甚大となり復旧に時間がかかるといった問題がある。本発明は接続装置内で事故が生じても、接続容器自体は破壊せず火災の発生等を防止することで送変電機器の復旧を早期に行うことのできるガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置は、内部に絶縁ガスが封入されたガス絶縁開閉装置と、内部に液体絶縁媒体が封入された静止誘導電気機器の間にガス絶縁開閉装置側絶縁スペーサと静止誘導電気機器側絶縁スペーサを介して接続容器を接続し、前記接続容器は内部に前記ガス絶縁開閉装置及び前記静止誘導電気機器とを電気的に接続する接続導体を有し、前記接続容器は放圧容器と接続され、かつ、前記接続容器の前記放圧容器との接合面内周に放圧板を有している。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るガス絶縁開閉装置及び静止誘導電気機器の接続装置(以下、接続装置という。)を設けることにより、接続装置内で事故が生じても接続容器及びその両端に設けられたスペーサは破壊を免れるため、接続装置からの漏油を防ぐことが可能となる。これにより、火災等の恐れを低減し、接続装置に隣接するガス絶縁開閉装置及び静止誘導電気機器への被害の拡大を防止することが可能となる。よって、事故発生後、送変電機器全体の早期復旧が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施形態に係るガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置の断面図である。
図2図1のA−A断面を示す断面図である。
図3】本発明の第2の実施形態に係る、静止誘導電気機器とガス絶縁開閉装置の接続装置に接続される放圧容器を示す断面図である。
図4】本発明の第2の実施形態に係る、静止誘導電気機器とガス絶縁開閉装置の接続装置に接続される放圧容器を示す断面図である。
図5】静止誘導電気機器とガス絶縁開閉装置の接続装置に接続される放圧容器の外部構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、本発明を実施する上で好適な実施例について図面を用いて説明する。下記はあくまでも実施の例に過ぎず、発明の実施態様を限定する趣旨ではない。
【実施例1】
【0010】
図1及び図2に本発明の実施例1に係る接続装置の要部構成を示す。
【0011】
図1において、静止誘導電気機器側導体11とそれを収納した静止誘導電気機器側容器12は、接続装置20を介して、ガス絶縁開閉装置の接続導体であるガス絶縁開閉装置(GIS)側導体9(以下、GIS側導体という。)と、それを収容したガス絶縁開閉装置(GIS)側容器10(以下、GIS側容器という。)に接続されている。
【0012】
接続装置20の接続導体24とそれを収納した接続容器23は、その一端において、静止誘導電気機器側スペーサ21を介して、静止誘導電気機器の静止誘導電気機器側導体11と静止誘導電気機器側容器12に接続される。静止誘導電気機器側容器12及び接続装置20には絶縁油が封入されている。
【0013】
接続装置20の接続導体24とそれを収納した接続容器23は、その他端において、ガス絶縁開閉装置(GIS)側スペーサ22(以下、GIS側スペーサという。)を介して、GIS側導体9とGIS側容器10に接続されている。GIS側容器10内にはSF6ガス等の絶縁ガスが封入されている。
【0014】
図1において、静止誘導電気機器側スペーサ21及びGIS側スペーサ22の凸面は共にガス絶縁開閉装置6側(図5参照)に向けて配置されている。こうすることで、万が一、接続装置内で事故が起こり、スペーサが破壊しても接続装置20内の絶縁油はGIS側に噴出するので変圧器側を守ることが可能となる。
【0015】
一方、2つのスペーサの凸面の向きを共に静止誘導電気機器側に向けて配置される構成とすることでGIS側を守ることも可能である。
【0016】
静止誘導電気機器側スペーサ21及びGIS側スペーサ22の間に設けられた本発明の実施例1に係る接続装置20は、その鉛直下方にフランジ部で接続された放圧容器7を有する。
【0017】
図2図1のA−A断面を示している。シールド15aを接続部材15cを介し放圧板15bに固定して放圧装置15を構成する。この構成は一例であり、例えば接続部材15cを省略してシールド15aを直接放圧板15bに固定することも可能である。この放圧装置15は、放圧板15bで放圧容器7の内周側に固定される。
【0018】
シールド15aは接続容器23の一部を構成するように接続容器23と同じ曲率で構成するのが望ましい。また、シールド15aと接続容器23の対向する端部は接続容器23内の電界緩和を考慮して角を落とし丸みを帯びた形状とするのが好ましい。
【0019】
放圧装置15は、通常運転時における接続容器23内の圧力に耐えて固定されていなければならないが、接続容器23内で事故が発生し圧力が上昇したときには破壊して接続容器23から外れるように構成しなければならない。このようにするため、放圧板15bには、放圧板15bの放圧容器7との固定箇所近傍に肉薄部を設けて構成する(図2参照)。この肉薄部は事故時に破壊されるよう、上記固定箇所近傍に沿って周状に設けるのが好ましい。
【0020】
事故が接続容器23内で発生した場合、内部の圧力が上昇し、放圧板15bが肉薄部で破壊する。放圧装置15が接続容器23から外れることで、接続容器23の内部から噴出した油が放圧容器7に貯蔵される。
【0021】
これにより、接続容器23の両端に設けられた静止誘導電気機器側スペーサ21及びGIS側スペーサ22は破壊を免れるので、静止誘導電気機器及びガス絶縁開閉装置への被害の拡大を防ぐことが可能となる。これにより、事故後の機器の復旧を早めることが可能となる。また、接続容器23の外部(空気中)への絶縁油の噴油を防ぐことが可能となるため機器の火災を防止することが可能になる。
【実施例2】
【0022】
図3は本発明の実施例2に係る接続装置を示す断面図である。実施例1と同様の構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。以下、実施例1と異なる点についてのみ図3及び4を用いて説明する。
【0023】
本実施例では、放圧装置15を接続装置23の側面に設ける。また接続容器23に接続される放圧容器7はL字形で構成する。接続装置23の鉛直下方に十分なスペースを確保できない等の事情がある場合にはこの様な構成を採ることができる。
【0024】
放圧板15には係合部材15dを設け、放圧容器7には係止部材16を設ける。接続容器23内で事故が発生した場合、実施例1と同様に放圧装置15が破壊するが、放圧装置15の係合部材15dが係止部材16に係合し固定されることで放圧装置15が放圧容器7を塞ぐことを防止し、噴出した絶縁油の流れを確保する(図4参照)。これにより、実施例1と同様の信頼性を確保することが可能になる。
【符号の説明】
【0025】
1・・・主母線
2・・・断路器
3・・・遮断器
4・・・交流器
5・・・分岐母線
6・・・ガス絶縁開閉装置
7・・・放圧容器
8・・・静止誘導電気機器
9・・・ガス絶縁開閉装置(GIS)側導体
10・・・ガス絶縁開閉装置(GIS)側容器
11・・・静止誘導電気機器側導体
12・・・静止誘導電気機器側容器
15・・・放圧装置
15a・・・シールド
15b・・・放圧板
15c・・・接続部材
15d・・・係合部材
16・・・係止部材
20・・・接続装置
21・・・静止誘導電気機器側スペーサ
22・・・ガス絶縁開閉装置(GIS)側スペーサ
23・・・接続容器
24・・・接続導体
25・・・絶縁部
26・・・中心導体部
図1
図2
図3
図4
図5