(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1周波数値よりも高い周波数において前記乗算係数g[f]は定数値を有し、好ましくはゼロに等しい、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のマイクロホン装置。
前記周波数の関数としての前記乗算係数g[f]の進行の立上りまたは立下り部分は、双曲線型の挙動を示す、請求項2、3、8、9のいずれか1項に記載のマイクロホン装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、本発明に従ったマイクロホン装置の第1の実施形態を示す。このマイクロホン装置には、2つのマイクロホン100、102、および、2つのマイクロホン100および102のマイクロホン信号から1つの仮想マイクロホン信号を導出するための信号処理装置105が備えられる。信号処理装置105には、2つのマイクロホン100および102のマイクロホン信号をそれぞれ受信する第1および第2入力108および109が備えられる。第1および第2乗算回路110、111には、信号処理装置の第1および第2入力108、109にそれぞれ連結された信号入力、対応する第1および第2制御信号をそれぞれ受信するための制御入力、並びに、信号出力が備えられる。信号処理装置105はさらに、第1および第2制御信号を生成するための制御信号発生器112を含む。出力補正された総和のための装置114には、第1および第2乗算回路110、111の出力にそれぞれ連結された第1および第2入力、並びに、出力が備えられる。装置114は、自身の第1および第2入力に提供される信号の出力補正された総和用に、および、出力補正された総和全信号を出力へ提供するように構成される。
【0008】
出力補正総和装置は、ここで理解されるように、文献により知られている。この点に関し、国際公開第2011/057922A1号明細書、および、同じ出願人による、以前に出願されたがまだ公開されていない欧州特許出願PCT/EP2012/069799号明細書、特に、
図2、6、および7の説明が参照されるべきである。従ってこれらは、参照により本願に組み込まれるものとみなされる。
【0009】
信号結合装置116には、出力補正総和装置114の出力に連結された第1入力117、少なくとも2つのマイクロホンのうちの1つ(この場合はマイクロホン102)に連結された第2入力118、および、信号処理装置105の出力120に連結された出力119が備えられる。
【0010】
第1乗算回路110は、自身の入力における信号を、制御信号発生器112の第1制御信号の影響下で、乗算係数A・(1−g)
1/2で乗算するように構成される。第2乗算回路111は、自身の入力における信号を、制御信号発生器112の第2制御信号の影響下で、乗算係数B・g
1/2で乗算するように構成される。本発明に従うと、gは周波数に依存するのでg[f]と示される。AおよびBは定数値であり、それらの絶対値は好ましくは1に等しい。さらにA=B、あるいは、A=−Bが当てはまる。
【0011】
図2aは、乗算係数g[f]の周波数に依存する挙動がどのように見えるかを示す。この実施形態においては、A=−Bが当てはまる。
【0012】
図2aにおいては、第1周波数値f
0と第2周波数値f
2との間において乗算係数g[f]は、周波数が増大するに連れて次第に減少して行く値を示す。周波数値f
2よりも低いと、g[f]は定数値Vであり、好ましくは1に等しい。第1周波数値f
0よりも高いと、g[f]は一定であり、今度は、好ましくはゼロに等しい。f
2とf
0との間の周波数範囲においては、周波数が増大するに連れてg[f]は連続的に減少する。
【0013】
図2aに示されるようなg[f]に対する挙動を持った、
図1に示されるマイクロホン装置の動作モードが、
図3aを参照しつつ、これから詳細に説明されるであろう。
図3aは、
図1に示されるような2つのマイクロホンを持ったマイクロホン装置の指向特性を示す。2つのマイクロホンは、互いに対して距離Dで配置され、これらの出力信号は、直接足し合わされる。低周波数に対する指向特性は、311によって示されるようなもの、すなわち球状である。周波数が増大して行くと、指向特性312、313および314によって示されるように、指向特性が変化する。ここで指向特性313は、マイクロホン装置の指向性が最も高いので、所望の指向特性であると仮定される。指向性は、全ての方向におけるマイクロホン装置の平均感度に対する主方向における感度の比として定義される。球状特性311は、主方向の外側の複数の方向からの音に対して敏感過ぎる。指向特性314にも同じことが当てはまる。最適指向特性が生じる周波数f
0は、以下のように、距離Dに依存する。
f
0=C/(2・D)
ここで、Cは音速である。
【0014】
本発明の目的は、この最適指向特性313を、増大した周波数範囲にわたって一定に維持することである。これは、以下のようにして実現される。回路パーツ110、111および114での信号処理は、装置114の出力において、仮想マイクロホンMvの仮想マイクロホン信号を導く。このマイクロホンは、2つのマイクロホン100および102の間(この場合、複数のマイクロホン信号の補間が回路パーツ110、111および114によって実行される)、あるいは、2つのマイクロホン100および102の外側(この場合、複数のマイクロホン信号の外挿が回路パーツ110、111および114によって実行される)のどちらか一方に置かれている。その結果、出力120における出力信号を導出するために、信号結合装置116において、(装置114の出力に存在する)仮想マイクロホンの仮想マイクロホン信号と、マイクロホン102のマイクロホン信号とが結合される。仮想マイクロホンとマイクロホン102との間の距離は、マイクロホン100と102との間の距離と比べると、補間の場合にはより小さく、外挿の場合にはより大きい。
【0015】
信号処理装置105における外挿は、A=−Bの場合に実現される。例えば、Aは1に等しくなることができるであろう。これを仮定すると、信号処理装置105に対し、乗算回路111での乗算係数は−g
1/2に等しく、乗算回路110での乗算係数は(1−g)
1/2に等しいことをこれは意味する。
図3a中の指向特性316によって示されるように、外挿は、仮想マイクロホンMvとマイクロホン102との間の距離D
EXTがDよりも大きく、故に、最適指向特性が生じる周波数がf
0よりも低い(例えばf
1にて起きる)ことを意味する。
図2a中に示されるようなg[f]の周波数依存性のために、これは、
図3a中の周波数特性313および316によって示されるように、f
0とf
2との間の周波数範囲においてこの最適指向特性が概ね維持されることを意味する。f
0よりも高いとg[f]は一定、好ましくはゼロに等しいので、f
0よりも高い周波数に対するマイクロホン装置の指向特性は変化しないままである。
【0016】
f<f
2に対しては、gは値1を超えて増大することができない。何故ならば、g=1が最大可能値であり、これに対して(1−g)
1/2が計算され得るからである。
【0017】
上記の記載における、周波数に依存したD
EXTとg[f]との間の相関は、以下の通りであることに言及されるべきである。
D
EXT(f)/D≒1+g[f] (f
2<f<f
0に対して)
さらに、
f
0/f≒D
EXT(f)/D
が当てはまる。
【0018】
信号処理装置105における補間は、A=Bの場合に実現される。ここでは、
図2bに示されるように、乗算係数g[f]は周波数の関数として振る舞う。f
0よりも低い周波数に対しては、g[f]は定数に等しく、好ましくはゼロに等しい。f
0よりも高い周波数に対しては、周波数が増大するに連れて、乗算係数g[f]は値が増大する。好ましくは、f
0よりも高いところでは、周波数が増大するに連れて、乗算係数g[f]は値が連続的に増大する。
【0019】
これからは、
図3bを参照しつつ補間について説明されるであろう。簡潔にするために、A=B=1であると仮定する。これは、
図1の信号処理装置105においては、乗算回路111での乗算係数がg
1/2であり、乗算回路110での乗算係数が(1−g)
1/2であることを意味する。補間の場合は、仮想マイクロホンM
vとマイクロホン102との間の距離はDより小さく、故に、指向特性317によって
図3b中に示されるように、最適指向特性が生じる周波数はf
0よりも高く、例えばf
3である。これは、
図2b中に示されるようなg[f]の周波数依存性により、
図3b中の周波数特性313および317によって示されるように、この最適指向特性が今度はf
0よりも高い周波数範囲において概ね維持されることを意味する。
【0020】
上記の記載における、周波数に依存したD
INTとg[f]との間の相関は、以下の通りであることに言及されるべきである。
D
INT(f)/D≒1−g[f] (f≧f
0に対して)
さらに、
f
0/f≒D
INT(f)/D
が当てはまる。
【0021】
従って、
図1に従ったマイクロホン装置により、最適指向特性が維持される周波数範囲の拡大は、AおよびBの値に依存して、低周波数に向かってのみ、あるいは、より高い周波数に向かってのみ可能である。第1の場合には、A=−Bであり、好ましくはA=1且つB=−1である。第2の場合には、A=Bであり、好ましくはA=B=1である。
【0022】
図2cは、fの関数としての乗算係数g[f]の挙動を示す。これは、f
0よりも低い周波数においては
図2a中の乗算係数の挙動に等しく、f
0よりも高い周波数においては
図2b中の乗算係数の挙動に等しい。このように外挿と補間とが組み合わされる。これは、
図3aおよび3b中の313、316、および317によって示されるように、
図1のマイクロホン装置が、f
1とf
3との間の周波数範囲において概ね最適な指向特性となる指向特性を有することを意味する。
【0023】
図4は、本発明に従ったマイクロホン装置の第2の例示的な実施形態を示す。
【0024】
図4に従ったマイクロホン装置は、
図1のマイクロホン装置と多くの類似性を示す。
図4において410、411、412、414、および416と指定された信号処理装置405における回路パーツは、
図1の信号処理装置105の回路パーツ110、111、112、114、116と同様である。
図4の信号処理装置405には、第3および第4乗算回路421、422がさらに備えられている。第3および第4乗算回路421および422には、信号処理装置405の第1または第2入力408または409に連結された信号入力、対応する第1または第2制御信号を受信するための制御入力、並びに、信号出力が備えられる。
【0025】
出力補正された総和のための装置423には、第3または第4乗算回路421、422の出力に連結された第1および第2入力、並びに、出力が備えられる。装置423は、自身の第1および第2入力に提供される信号の出力補正された総和用に、および、出力補正された総和全信号を信号結合装置416の第2入力418に連結された出力へ提供するように構成される。
【0026】
第3乗算回路421は、自身の入力における信号を、第2制御信号の影響下で、乗算係数B・g
1/2で乗算するように構成される。第4乗算回路422は、自身の入力における信号を、第1制御信号の影響下で、乗算係数A・(1−g)
1/2で乗算するように構成される。両方の制御信号とも、制御信号発生器412によって生成される。まさに、
図1を参照しつつ既に述べたように、本発明に従うとgは周波数に依存し、AおよびBは定数値であり、それらの絶対値は好ましくは1に等しい。さらにA=B、あるいは、A=−Bが当てはまる。
【0027】
装置423は、好ましくは装置414と同一である。
【0028】
図5aは、乗算係数g[f]の周波数に依存する挙動がどのように見えるかを示す。この場合A=−Bである。
【0029】
図5a中の乗算係数g[f]は、第1周波数値f
0と第2周波数値f
12との間では、増大する周波数に対して周波数値が減少することを示す。周波数値f
12よりも低いと、g[f]は定数値Vであり、好ましくは1に等しい。第1周波数値f
0よりも高いと、g[f]は再び一定であり、好ましくはゼロに等しい。f
12とf
0との間の周波数範囲においては、周波数が増大するに連れてg[f]は連続的に減少する。
【0030】
図5aに示されるようなg[f]に対する挙動を持った、
図4のマイクロホン装置の動作モードが、
図6aを参照しつつ、これから詳細に説明されるであろう。
図6aは、
図4に示されるような2つのマイクロホンを持ったマイクロホン装置の指向特性を示す。2つのマイクロホンは、互いに対して距離Dで配置され、これらの出力信号は、直接足し合わされる。
【0031】
低周波数に対しては、指向特性は、611で示されるように再び球状である。周波数が増大して行くと、既に
図3aを参照しつつ説明されたように、そして、指向特性612、613および614によって示されるように、指向特性が変化する。
図3aに関連して既に説明されたのと同じ理由で、指向特性613が所望の指向特性であると再び仮定される。最適指向特性が生じる周波数f
0は、
f
0=C/(2・D)
によって与えられる。ここでCは音速である。
【0032】
本発明の目的は、最適指向特性613を、増大した周波数範囲にわたって概ね一定に保つことである。これは次のように実現される。回路パーツ410、411および414での信号処理は、
図3aおよび3bを参照しつつ既に説明されたように、装置414の出力における仮想マイクロホンの仮想マイクロホン信号を導く。このマイクロホンは、2つのマイクロホン408および409の間(この場合、複数のマイクロホン信号の補間が回路パーツ410、411および414によって実行される)、あるいは、2つのマイクロホン408および409の外側に置かれる(この場合、複数のマイクロホン信号の外挿が回路パーツ410、411および414によって実行される)のどちらか一方に置かれている。
【0033】
もちろん、回路パーツ421、422および423での信号処理に対して、まさに同じことが当てはまる。これは、仮想マイクロホンのマイクロホン信号がまた、装置423の出力においても生成されることを意味する。
【0034】
図4のマイクロホン装置における外挿は、A=−Bの場合に実現される。例えば、Aは1に等しくなることができるであろう。よって、装置414の出力においては仮想マイクロホンM
v1のマイクロホン信号が存在し、装置423の出力においては仮想マイクロホンM
v2のマイクロホン信号が存在する。両方の仮想マイクロホンの位置が
図6a中に示される。この場合の外挿は、2つの仮想マイクロホンM
v1およびM
v2の間の距離D
EXT2が、Dよりも大きいことばかりでなく、
図3a中のD
EXTよりも大きいことも意味する。
【0035】
故に、所望の指向特性が概ね維持される周波数範囲は、より一層低い周波数の方に向かって、すなわち、
図6a中のf
0とf
12との間の周波数範囲において拡大されるであろう。f
0よりも高いとg[f]は一定、好ましくはゼロに等しいので、f
0よりも高い周波数に対するマイクロホン装置の指向特性は変化しないままである。
【0036】
f<f
12に対しては、減少する周波数に対して、gは値1を超えて増大することができない。何故ならば、g=1が最大可能値であり、これに対して(1−g)
1/2が計算され得るからである。
【0037】
上記の記載における、周波数に依存したD
EXTとg[f]との間の相関は、以下の通りであることに言及されるべきである。
D
EXT(f)/D≒1/2+g[f] (f
12<f<f
0に対して)
さらに、
f
0/f≒D
EXT(f)/D
が当てはまる。
【0038】
図4のマイクロホン装置における補間は、A=Bの場合に実現される。ここでは、
図5b中に示されるように、乗算係数g[f]は周波数の関数として振る舞う。f
0よりも低い周波数に対しては、g[f]は定数に等しく、好ましくはゼロに等しい。f
0よりも高い周波数に対しては、周波数が増大するに連れて、乗算係数g[f]は値が増大する。好ましくは、f
0よりも高いところでは、周波数が増大するに連れて、乗算係数g[f]は値が連続的に増大する。
【0039】
これからは、
図6bを参照しつつ、補間について説明されるであろう。簡潔にするために、A=B=1であると仮定する。
【0040】
よって、仮想マイクロホンM
v1のマイクロホン信号が装置414の出力に存在し、仮想マイクロホンM
v2のマイクロホン信号が装置423の出力に存在する。両方の仮想マイクロホンの位置が
図6b中に示される。補間は、この場合、2つの仮想マイクロホンM
v1およびM
v2の間の距離D
INT2が、Dより小さいことばかりでなく、
図3b中のD
INTより小さいことも意味する。
【0041】
故に、所望の指向特性が概ね維持される周波数範囲は、より高い周波数の方に向かって、すなわち、
図6b中のf
0よりも高い周波数範囲において拡大されることができる。f
0よりも低い周波数に対してg[f]は一定のままであり、好ましくはゼロに等しいので、f
0よりも低い周波数に対するマイクロホン装置の指向特性は変化しないままである。
【0042】
上記の記載における、周波数に依存したD
INTとg[f]との間の相関は、以下の通りであることに言及されるべきである。
D
INT(f)/D≒1/2−g[f] (f≧f
0に対して)
さらに、
f
0/f≒D
INT(f)/D
が当てはまる。
【0043】
図5cは、fの関数としての乗算係数g[f]の挙動を示す。これは、f
0よりも低い周波数においては
図5a中の乗算係数の挙動に等しく、f
0よりも高い周波数においては
図5b中の乗算係数の挙動に等しい。このように外挿と補間とが組み合わされる。これは、
図6aおよび6b中の613、616、および617によって示されるように、
図4のマイクロホン装置が、f
4(
図6aを参照のこと)とf
5(
図6bを参照のこと)との間の周波数範囲において概ね最適な指向特性となる指向特性を有することを意味する。
【0044】
さらに、
図2a、2b、2c、5a、5b、および5cに示されるように、周波数の関数としての乗算係数g[f]の進行の立上り部分および立下り部分は、双曲線の一部のように振る舞うことに言及されるべきである。これは、上記の数式において、周波数に対する反比例から来るものである。
【0045】
図7は、本発明に従ったマイクロホン装置の第3の例示的な実施形態を示す。この場合、マイクロホン装置は、3つのマイクロホン700、702および703を備える。信号処理装置705は今度は次のように構成される。
図7の信号処理装置705において710、711、712、714、および716によって示される回路パーツは、それぞれ、
図1の信号処理装置105の回路パーツ110、111、112、114、および116と同様である。第3マイクロホン703は、信号処理装置705の第3入力707に連結される。信号処理装置705には、第3および第4乗算回路721および722がさらに備えられている。乗算回路721および722の信号入力は、それぞれ、信号処理装置705の第2入力709および第3入力707に連結される。乗算回路721および722の制御入力は、それぞれ、対応する第1および第2制御信号を受信するために、制御信号発生器712に連結される。2つの乗算回路721および722の信号出力は、出力補正された総和用の装置723の対応付けられた入力に連結される。装置723の1つの出力は、信号結合装置716の第3入力715に連結される。装置723は、自身の第1および第2入力に提供される信号の出力補正された総和用に、および、出力補正された総和全信号を出力に提供するように構成される。第3乗算回路721は、自身の入力における信号を、第2制御信号の影響下で、乗算係数B×g
1/2で乗算するように構成される。第4乗算回路722は、自身の入力における信号を、第1制御信号の影響下で、乗算係数A×(1−g)
1/2で乗算するように構成される。
【0046】
両方の制御信号とも、制御信号発生器712によって生成される。まさに、
図1を参照しつつ既に示されたように、本発明に従うと、乗算係数gは周波数に依存し、AおよびBは定数値であり、それらの絶対値は好ましくは1に等しい。さらに、A=B、または、A=−Bである。
図7の実施形態における乗算係数g[f]の周波数に依存する挙動は、やはり、
図2aから2cを参照しつつ既に説明されたものである。
【0047】
装置723は、好ましくは装置714と同一である。
【0048】
3つのマイクロホン700、702および703は、必ずしも直線上にある必要はない。
図8は、この場合、交差している複数の線上に配置された3つのマイクロホン700、702および703の位置を示す。
図7の実施形態においては、2つの仮想マイクロホン信号が再び生成される。信号結合装置716の入力717には第1仮想マイクロホン信号が存在し、これは、マイクロホン700および702のマイクロホン信号から導出される。信号結合装置716の入力715には第2仮想マイクロホン信号存在し、これは、マイクロホン702および703のマイクロホン信号から導出される。
【0049】
図7のマイクロホン装置においては、2つの仮想マイクロホン信号を取得するために外挿が実行されるものと仮定しよう。これは、2つの仮想マイクロホンが実現されたかのような効果を有する。具体的に言うと、マイクロホン700は
図8中に示される位置にはもはや無く、2つのマイクロホン700および702を通る接続線800上においてマイクロホン702からさらに遠ざかるように、例えば位置804にあるかのようである。同様に、マイクロホン703は示された位置には無く、2つのマイクロホン702および703を通る接続線802上においてマイクロホン702からさらに遠ざかるように、例えば位置806にあるかのように見える。マイクロホン702の位置は変化しない。2つの仮想マイクロホン信号に対するこうした他の位置により、もちろん、今や所望されるように変更されることができる、マイクロホン装置の別の指向特性が生成される。
【0050】
3つのマイクロホンを持ったマイクロホン装置のさらに別の実施形態が
図9に示される。出力920において出力信号S
1を取得するために、2つのマイクロホン900および902のマイクロホン信号が、
図1または4に示されるように構成されることができる回路パーツ905において処理される。次いで、マイクロホン装置の出力信号S
2を取得するために、出力信号S
1およびマイクロホン903のマイクロホン信号が、回路パーツ910に一緒に入れられる。回路パーツ910は、やはり、
図1に示される(および
図9に実際に見られる)回路パーツ105、または、
図4に示される回路パーツ405のように見えるものであってよい。
【0051】
複数の仮想マイクロホンの位置は、
図10に示されるように現れる。この場合、今度はマイクロホン900および902のマイクロホン信号に対して第1外挿が実行され、これにより、位置1004における第1仮想マイクロホンの仮想マイクロホン信号S
1が、
図9中の出力920において導出される。その後、位置1004における第1仮想マイクロホンおよびマイクロホン903のマイクロホン信号に対して第2外挿が実行される。これは、位置1007における仮想マイクロホンの第2仮想マイクロホン信号を導く。これにより、第2仮想マイクロホン信号が
図9の線930上に存在する。従って、マイクロホン装置の出力における出力信号S
2は、2つの第1および第2仮想マイクロホン信号の結合である。
【0052】
最後に、本発明は、複数の図面の説明中に示された複数の例示的な実施形態には限定されないことが、言及されるべきである。様々な変更がそれ自体として可能であるが、全ては本発明の範囲内に含まれる。マイクロホン装置それ自体としては、3つよりも多くのマイクロホンを備えてもよいであろう。複数のマイクロホンは、必ずしも直線上にある必要は無い。