特許第6253754号(P6253754)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6253754
(24)【登録日】2017年12月8日
(45)【発行日】2017年12月27日
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20171218BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20171218BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20171218BHJP
【FI】
   G06F3/0488
   G06F3/0484
   A61B5/00 D
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-241924(P2016-241924)
(22)【出願日】2016年12月14日
(62)【分割の表示】特願2012-128034(P2012-128034)の分割
【原出願日】2012年6月5日
(65)【公開番号】特開2017-84384(P2017-84384A)
(43)【公開日】2017年5月18日
【審査請求日】2016年12月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】特許業務法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】戸田 理絵子
【審査官】 間野 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−345762(JP,A)
【文献】 特開2010−36620(JP,A)
【文献】 特開2010−169363(JP,A)
【文献】 特開2005−233442(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0239649(US,A1)
【文献】 特開2007−40558(JP,A)
【文献】 特開2007−72574(JP,A)
【文献】 特開2011−223051(JP,A)
【文献】 iCloud+iOS5 誌上プレビュー,Mac100% VOL.12,日本,株式会社晋遊舎,2011年10月 4日,第12巻,第016−017ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
G06F 3/01
A61B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の選択肢の中から一つを選択させるためのGUI部品であって、前記選択肢がタイトル部分および項目部分から構成されたGUI部品、を表示する表示部と、
前記GUI部品に対する操作を受け付ける入力部と、
前記入力部が受け付けた前記操作の種類を判別する入力制御部と、
前記入力制御部により前記操作の種類が前記GUI部品における同一領域に対するタップ操作であると判別されたとき、前記選択肢における前記項目部分の表示を順次切り替えるとともに、前記項目部分が選択状態となるように前記表示部への前記GUI部品の表示を制御する表示制御部と、を備え、
前記GUI部品は、数値を入力させるための数値入力用GUI部品を含み、
前記数値入力用GUI部品は、入力する前記数値に関する数値タイトル部分および前記数値の入力とその入力値を示す数値入力部分から構成される、情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記入力部が受け付けた前記数値入力用GUI部品に対するタップ操作に基づいて、前記数値入力部分の入力値が一定値ずつインクリメントするように前記表示部への前記数値入力用GUI部品の表示を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記入力部が受け付けた前記数値入力用GUI部品に対するフリック操作またはスワイプ操作に基づいて、前記数値入力部分の入力値が一定値ずつデクリメントするように前記表示部への前記数値入力用GUI部品の表示を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
1つの前記数値入力用GUI部品につきインクリメントおよびデクリメントの変化量は同じである、請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記数値入力部分の入力値に境界値が設定され、当該境界値に対する入力値の割合に応じて、前記数値入力部分の表示状態を変化させる、請求項2〜4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記数値入力部分の入力値が前記境界値に近づいた場合、前記数値タイトル部分の表示状態を変化させる、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記数値入力部分の入力値が前記境界値と同じになった場合、前記数値タイトル部分の表示状態を変化させる、請求項5又は6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記数値入力部分の入力値が前記境界値を超えた場合、前記数値タイトル部分の表示状態を変化させる、請求項〜7の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記数値入力部分の入力値が前記境界値近傍から外れた場合、前記数値タイトル部分の表示状態を変化させる、請求項〜8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
タブレット端末などの比較的表示画面が小さく、タッチパネルを使用し入力を行う情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タブレット端末などの比較的表示画面が小さく、タッチパネルを使用し入力を行う情報処理装置が一般に用いられるようになってきている。このような情報処理装置において、多くの情報を1画面に表示させるためには、画面をスクロールさせる方法が一般的である。
【0003】
複数の選択肢からいずれか1つを選択させるGUI部品として、ラジオボタンが一般的に用いられる。数値入力においては、ソフトウェアキーボードを用いるのが一般的である。
【0004】
タブレット端末などの比較的表示画面が小さな情報処理装置では、表示部の画素数が減り、表示可能な情報量が少なくなる(例えば、特許文献1参照。)。あるいは、画素数が減らなくとも、1つ1つの画素が小さくなり、文字、あるいは、ボタンといった表示部品が小さく表示され、読みにくく、操作し辛い。視認性や操作性を維持しつつ、画面部品を配置するには、画面をスクロールさせるか、複数の画面に配置するということが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−3545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、関連する項目はスクロールせずに1画面で閲覧できることが望ましい。また、項目を一画面で閲覧する場合は、それぞれの項目の状態が一目で把握できることが望ましい。
【0007】
例えば、医療分野の小型端末では、入力する内容は専門的である一方、入力方法としては自由な文字入力ではなく、選択肢や、数値入力で行う場合が多い。介護分野についても同様の傾向がある。
【0008】
従来の複数の選択肢から1つを選択させるものとしては、ラジオボタンや、コンボボックスがある。ラジオボタンは選択肢を一覧できるが、タブレットなどの小さい画面では、選択肢が多くなると、部品が小さくなり、読みにくい、操作しにくいなどの不都合がある。
【0009】
専門的な内容が多い、医療分野の小型端末では、その分野に慣れていない医療従事者にとって過不足の無い情報を示すようなGUI部品が必要となる。従来のラジオボタンやコンボボックスでは、このようなニーズに応えられない。
【0010】
また、数値入力を行う場合に、数値を素早く入力するとともに、入力した数値の状態を一覧できることが望まれるが、従来のGUI部品ではこのようなニーズに応えられていない。
【0011】
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、タッチパネルを備えた情報処理装置で、必要な情報を過不足なく表示し、迅速に入力を行うことを目的とする。過不足のない情報を示すことが可能で、入力した数値の状態の一覧性も保たれ、かつ、操作性の良い、GUI部品を表示する情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の情報処理装置では、表示部、入力部、入力制御部、および表示制御部を有する。
【0013】
表示部は、複数の選択肢の中から一つを選択させるためのGUI部品であって、選択肢のタイトル部分、および選択肢の項目部分から構成されるGUI部品を表示する。入力部はGUI部品のタップ操作、フリック操作、スワイプ操作などを受け付ける。表示制御部は、入力部が受け付けたGUI部品のタップ操作に基づいて、選択肢の表示が順次切り替わるとともに、表示中の項目が選択状態となるように表示部へのGUI部品の表示を制御する。
【0014】
表示部は、複数の選択肢の中から一つを選択させるためのGUI部品であって、選択肢のタイトル部分および選択肢の項目部分から構成されたGUI部品を表示する。入力部はGUI部品に対する操作を受け付ける。入力制御部は、入力部が受け付けた操作の種類を判別する。表示制御部は、入力制御部によりGUI部品に対する操作の種類がタップ操作であると判別されたとき、項目部分における選択肢の表示を順次切り替えるとともに、項目部分が選択状態となるように表示部へのGUI部品の表示を制御する。また、GUI部品における同一領域をタップ操作することにより、選択肢における項目部分の表示が順次切り替えられる。
【0015】
この構成によると、GUI部品のタップ操作によって、複数の選択肢の中から迅速に所望の選択肢を選択することが可能である。また、複数の選択肢の一覧表示をしなくて良いので、GUI部品を、操作しやすい大きめのサイズに設定することが可能である。
【0016】
また、選択肢における項目部分の表示は、GUI部品における同一領域をタップ操作すれば、順次切り替えられる。このため、ユーザは、タップ操作すれば全ての項目を視認することができる。よって、項目数だけタップ操作すればよいため、複数の項目を持つ選択肢にも対応できる。さらに、この構成では、同一領域(即ち、項目部分)をタップ操作するため、ユーザは、どの領域が切り替わっているのかを把握しながら、各項目を視認できる。つまり、表示画面におけるユーザの視点を変えることなく、項目が順次切り替わるため、ユーザの利便性の向上に寄与する。
【0017】
また、GUI部品は、数値を入力させるための数値入力用GUI部品を含む。数値入力用GUI部品は、入力する数値に関する数値タイトル部分および数値の入力とその入力値を示す数値入力部分から構成される。
【0018】
この構成であれば、GUI部品(数値入力用GUI部品)に数値を入力しておき、タップ操作によって、画面に最適な数値を表示させることができる。これにより、ユーザは、各数値タイトルに応じた数値を、数値入力部分をタップ操作することによって表示できる。
【0019】
また、表示制御部は、入力部が受け付けた数値入力用GUI部品に対するタップ操作に基づいて、数値入力部分の入力値が一定値ずつインクリメントするように表示部への数値入力用GUI部品の表示を制御する。
【0020】
この構成によると、数値入力用GUI部品のタップ操作によって、迅速に数値を入力することが可能である。また、複数の選択肢の一覧表示をしなくて良いので、GUI部品を、操作しやすい大きめのサイズに設定することが可能である。さらに、同一領域(数値入力部分)をタップ操作して数値を入力するため、ユーザは入力された数値の場所(領域)と数値とを同時に視認することができる。よって、ユーザの利便性の向上に寄与する。
【0021】
さらに、表示制御部は、入力部が受け付けた数値入力用GUI部品に対するフリック操作またはスワイプ操作に基づいて、数値入力部分の入力値が一定値ずつデクリメントするように表示部への数値入力用GUI部品の表示を制御する。例えば、GUI部品上で左方向にフリック操作すると、数値入力部分の入力値が一定値ずつデクリメントすることで、誤入力の訂正などを行うことが出来る。
【0022】
この際、1つの数値入力用GUI部品につきインクリメントおよびデクリメントの変化量は同じとし、部品ごとに異なる変化量を設定できる。
【0023】
また、数値入力部分の入力値に対して境界値を設定しておき、境界値に対する入力値の割合に応じて数値入力部分の表示状態を変化させる。
【0024】
さらに、数値入力部分の入力値が境界値に近づいた場合に、数値タイトル部分の表示状態を変化させる。
【0025】
さらに、数値入力部分の入力値が境界値と同じになった場合に、数値タイトル部分の表示状態を変化させる。
【0026】
さらに、数値入力部分の入力値が境界値を超えた場合に、数値タイトル部分の表示状態を変化させる。
【0027】
あるいは、数値入力部分の入力値が境界値近傍を外れた場合に、数値タイトル部分の表示状態を変化させる。
【発明の効果】
【0028】
この発明によると、入力部および表示部を兼ねるタッチパネルを備えた情報処理装置で、必要な情報を過不足なく表示し、迅速に入力を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】この発明の実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図2】認知症診断をサポートするシステムでの問診画面の一例である。
図3】この発明の情報処理装置による、GUI部品を用いて選択肢を選択する手法を示す図である。
図4】この発明の情報処理装置による、GUI部品を用いた選択肢の選択手順を説明するフローチャートである。
図5】看護、介護の現場において生活記録を行うシステムでの、体温を記録する画面で、GUI部品を用いて数値を入力する手法を示す図である。
図6】この発明の情報処理装置による、GUI部品を用いた数値の入力手順の一例を説明するフローチャートである。
図7図6において定義済みである、警告パターンの設定手法を説明するフローチャートである。
図8】看護、介護の現場において生活記録を行うシステムでの、摂取水分量を記録する画面で、GUI部品を用いて数値を入力する手法を示す図である。
図9】この発明の情報処理装置による、GUI部品を用いた数値の入力手順の他の例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、この発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
【0031】
図1は、この発明の実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、この情報処理装置1は、表示部10、入力部20、入力制御部30、表示制御部40、記憶部50、および制御部60を備える。情報処理装置1の一例としてタブレット端末を挙げることが出来る。タブレット端末は表示部10、および入力部20が兼用されるタッチパネルTPを備える。
【0032】
表示部10は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示デバイスであり、GUI部品を表示する。入力部20は、キーボード、マウス、タッチパッドなどの入力デバイスであり、GUI部品に対するタップ操作、フリック操作、スワイプ操作などを受け付ける。本実施形態では、情報処理装置1がタッチパネルTPを有するタブレット端末である場合、タッチパネルTPに表示部10および入力部20は兼用である。
【0033】
入力制御部30は、入力信号の操作対象であるGUI部品を特定し、入力部20が受け付けた操作の種類が、GUI部品のタップ操作なのか、フリック操作なのか、スワイプ操作なのかを判別する。
【0034】
記憶部50は、フラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、HD(Hard Disk)などの記憶デバイスである。記憶部50は、制御プログラム、一時記憶データなどを記憶する。制御プログラムには、GUI部品に関する情報が記憶されている。制御プログラムは、制御部60により読み出され、情報処理装置1に各種処理を実行させるコンピュータプログラムである。一時記憶データは、入力部20を介して入力されたデータや、ネットワークを介して受信したデータなどの、情報処理装置1に一時的に記憶されるデータである。
【0035】
表示制御部40は、表示部10へのGUI部品の表示を制御する。表示制御部40の具体的動作については後に詳述する。
【0036】
制御部60は、情報処理端末の各機能部10〜50を制御するとともに、記憶部50に記憶されている制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの制御デバイスである。
【0037】
次に、本実施形態に係る情報処理装置1に備えられるGUI部品に関して、具体例を挙げて説明する。
【0038】
<実施例1>
認知症診断の問診では、問診の回答そのものを得ると同時に、患者、および、付添人それぞれの情動や行動パターンが認知症ケアに重要な情報となることから、これらを同時に観察する必要がある。
【0039】
したがって、これらの観察項目を記録する際に、記録する項目や内容は、スクロールやページ送りをすることなく一度に閲覧出来ることが望ましい。
【0040】
図2は、認知症診断をサポートするシステムでの問診の画面である。操作性、視認性を維持したまま、1つの部品の表示面積をコンパクトにして、1画面に観察が必要な項目が表示できるよう工夫している。
【0041】
図3は、GUI部品を用いた選択肢の選択手法を示す図である。GUI部品(実施例1では、「選択用GUI部品」と称する。)G1は、選択肢のタイトル部分G11と、選択肢の項目部分G12とからなる。図3に示される画面の例では、「拒絶」、「怒り」などの情動がタイトル部分G11である。「なし」、「弱」、「強」の3段階での評価を入力可能となっている部分が項目部分G12である。ユーザによって、項目部分G12がタップ操作されることで、図3(A)〜図3(C)に示すように、選択肢は順番に切り替えられ、画面に表示される。このように、ユーザは、同一領域である項目部分G12をタップ操作し続ければ、ユーザが表示したい項目を見つけることができる。
【0042】
ユーザがタップ操作を繰り返し、選択肢(項目部分G12)の項目の最後(図3(C)参照。)まで来た場合には、最初の選択肢(図3(A)参照。)に戻り、項目部分G12の表示が、循環して切り替えられる。また、表示中の選択肢により、項目部分G12の文字色、および、背景色を同時に切り替えることで、選択状態を分かりやすく表示することが出来る。
【0043】
選択用GUI部品G1を用いた選択手順を図4のフローチャートを用いて詳細に説明する。入力制御部30が入力部20から通知された入力が、選択用GUI部品G1のタップ操作であるかどうかを判定する。選択用GUI部品G1のタップ操作であった場合(ステップS1でYES)は、制御部60に選択用GUI部品G1のタップ操作が発生したことが通知され、制御部60は、表示制御部40に対して項目部分G12の切り替えを指示する(ステップS2)。
【0044】
表示制御部40は記憶部50に格納されている選択部品情報から次の選択肢項目の情報を取得する(ステップS3)。取得した選択肢項目情報に従い、表示制御部40は選択用GUI部品G1のタイトル部分の文字色、および、背景色を設定し、さらに項目部分の文字列、文字色、背景色を設定する(ステップS4〜S8)。
【0045】
すべての設定を行った後、表示制御部40は表示部10に表示指示を行う(ステップS9)。表示部10は、選択用GUI部品G1の表示状態を更新する(ステップS10)。
【0046】
選択用GUI部品G1は選択肢項目のタイトル文字色と背景色の設定がすべて標準であるので、タイトル部分の見た目は変化しない。
【0047】
<実施例2>
図5は、看護、介護の現場において生活記録を行うシステムで、GUI部品を用いて体温を記録する手法を示す図である。実施例2では、平熱を基準値に設定しているので、平熱を超えると入力部背景色が変わり、正常な状態か注意を要する状態かが一目で判断出来る。記録対象者の過去の記録から平均体温を自動的に算出し、基準値として設定出来る。
【0048】
GUI部品(実施例2では、「数値入力用GUI部品」と称する)G2は、数値タイトル部分G21と数値入力部分G22とからなる。図5(A)〜図5(C)に示されるように、ユーザが数値入力部分G22をタップ操作することで、入力値が一定値(0.1℃)ずつ加算(インクリメント)されていく。また、実施例2では、数値入力部分G22のスワイプ操作が許可されているので、タップ操作での加算のほかに、スワイプ操作での値の加算および減算(デクリメント)が可能である。スワイプ操作での値の増減は、スワイプ幅(本実施例では、ユーザが画面に指を置いて左右どちらかに指を動かしたとき、元の指の位置からユーザが指を動かした位置までの距離を、便宜的に「スワイプ幅」と称する。)に応じて増減値が決定され、この例では、図5(D)に示すように、右スワイプ操作によってタップ操作の場合の10倍である1℃の加算を行っている。また、左スワイプ操作では、入力値の減算が行えるようになっている。
【0049】
数値入力用GUI部品G2を用いた数値入力手順を図6のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0050】
入力制御部30は、入力部20が受け付けた操作が数値入力用GUI部品G2のタップ操作であるかどうかを判定する(ステップS21)。
【0051】
数値入力用GUI部品G2のタップ操作が検出された場合(ステップS21のYES)、制御部60に通知され、制御部60は記憶部50に格納されている数値入力部品情報(数値入力用GUI部品G2に関する情報)から、増減単位を取得し、現在の値に加算する(ステップS22)。
【0052】
一方、入力部20から通知された入力がタップ操作ではなかった場合(ステップS21でNO)、入力制御部30はそれが数値入力用GUI部品G2のスワイプ操作であるかどうかを判定する(ステップS23)。スワイプ操作ではなかった場合(ステップS23でNO)は処理を終了する。
【0053】
スワイプ操作であった場合(ステップS23でYES)、制御部60に通知され、制御部60はスワイプ量から差分量を計算する。差分量は、増減の単位で算出される。例えば、数値入力用GUI部品G2の幅一杯にスワイプ操作すると大きい単位で増減され、小さい幅でスワイプ操作すると小さい単位で増減されるなどにより、直感的な差分量の設定が可能である。具体的には、図5に示されるように、数値入力用GUI部品G2に対し、右スワイプ操作すると、数値入力部分G22の数値は、36.1から37.1へと加算(インクリメント)される(図5(D)から(C)への変化を参照。)。一方、左スワイプ操作すると、減算(デクリメント)される。
【0054】
ここで、数値入力用GUI部品G2の数値入力部分G22に入力される数値に境界値(本実施例では、「上限警告値」および「下限警告値」と称する。)を設定する。この上限警告値および下限警告値と、スワイプ操作を行ったときのスワイプ幅とを用いて、数値入力部分G22に入力される数値を決定する。
【0055】
図5の例では、差分量算出にあたり、数値入力用GUI部品G2の幅のスワイプ量(ユーザがスワイプ操作した幅)に対し上限警告割合(上限値から算出される割合)から下限警告割合(下限値から算出される割合)を引いたものの半分の量となるようにしている。すなわち、36.1の97%は34.9、103%は37.1であり、差分量の半分は1.1になる。ほぼ数値入力用GUI部品G2の幅一杯にスワイプ操作した結果、1℃の加算が行われたことになる。ここで、スワイプ操作による数値入力部分G22の数値の増減(インクリメントおよびデクリメント)の変化量は、同じとなるように設定される。割合ではなく、下限値、上限値を記憶しておいて、スワイプ幅と対応させても良い。
【0056】
なお、差分量算出の際のスワイプ量に対する差分量の値は、その値自体を数値入力部品情報に持たせるようにしてもよい。部品の大きさと増減単位、および想定される入力値の最大値と最小値から操作しやすい比率にするとよい。
【0057】
制御部60はスワイプ操作が右スワイプだった場合(ステップS25でYES)は、算出された差分量を入力値に加算(インクリメント)する(ステップS26)。
【0058】
制御部60はスワイプ操作が左スワイプだった場合(ステップS26でNO)は、算出された差分量を入力値から減算(デクリメント)する(ステップS27)。
【0059】
制御部60は更新された入力値を表示制御部40に通知し、入力値更新を指示する(ステップS28)。表示制御部40は、記憶部50から基準値を取得し、新たな入力値の基準値に対する割合を算出し(ステップS29)、更新された入力値割合で、割合バーを表示するように設定する(ステップS30)。
【0060】
この例の場合、割合バー表示色は透過なので、実際には表示されない。さらに表示制御部40は、警告表示パターンの設定を行う(ステップS31)。すべての設定値を更新した後、表示制御部40は表示部10に対して、表示指示を行う(ステップS32)。表示部10が、数値入力用GUI部品G2の表示状態を更新する(ステップS33)。
【0061】
次に、上記ステップS31の定義済み処理である警告パターンの設定手法を、図7を用いて説明する。表示制御部40は、記憶部50に格納されている数値入力部品情報から、下限警告値割合を取得し、現在の入力値割合と比較する(ステップS801)。
【0062】
入力値割合が下限警告値割合未満(ステップS801でNO)の場合、表示制御部40は記憶部50から標準状態を取得し(ステップS802)、標準文字色(タイトル文字色、入力値文字色)の設定(ステップS803)、標準背景色(タイトル背景色、入力値背景色)の設定(ステップS804)、標準割合バー表示色の設定(ステップS805)の各処理を行う。
【0063】
入力値が下限警告割合以上(ステップS801でYES)の場合、入力値と基準値とを比較する(ステップS806)。入力値が基準値未満(ステップS806でNO)の場合、表示制御部40は記憶部50から第1警告状態を取得し(ステップS807)、第1警告文字色(タイトル文字色、入力値文字色)の設定(ステップS808)、第1警告背景色(タイトル背景色、入力値背景色)の設定(ステップS809)、第1警告割合バー表示色の設定(ステップS810)の各処理を行う。
【0064】
入力値が基準値以上(ステップS806でYES)の場合、入力値と基準値を比較し(ステップS811)、入力値と基準値が等しい(ステップS811でNO)場合、表示制御部40は記憶部50から第2警告状態を取得し(ステップS812)、第2警告文字色(タイトル文字色、入力値文字色)の設定(ステップS813)、第2警告背景色(タイトル背景色、入力値背景色)の設定(ステップS814)、第2警告割合バー表示色の設定(ステップS815)の各処理を行う。
【0065】
入力値が基準値よりも大きい(ステップS811でYES)場合、表示制御部40は、記憶部50から上限警告割合を取得し、入力値割合と上限警告割合を比較する(ステップS816)。
【0066】
入力値割合が上限警告割合未満(ステップS816でNO)の場合、表示制御部40は記憶部50から第3警告状態を取得し(ステップS817)、第3警告文字色(タイトル文字色、入力値文字色)の設定(ステップS818)、第3警告背景色(タイトル背景色、入力値背景色)の設定(ステップS819)、第3警告割合バー表示色の設定(ステップS820)の各処理を行う。
【0067】
入力値割合が上限警告割合以上(ステップS816でYES)の場合、表示制御部40は、記憶部50から第4警告状態を取得し(ステップS821)、第4警告文字色(タイトル文字色、入力値文字色)の設定(ステップS822)、第4警告背景色(タイトル背景色、入力値背景色)の設定(ステップS823)、第4警告割合バー表示色の設定(ステップS824)の各処理を行う。
【0068】
<実施例3>
図8は、看護、介護の現場において生活記録を行うシステムでの、GUI部品を用いて摂取水分量を記録する手法を示す図である。高齢者の場合、脱水症状に陥らないために十分な水分を摂取する必要があるが、同時に余分な水分を排出する力が弱まっているので、特に疾患のある場合は、水分を与えすぎないという点にも注意する必要がある。
【0069】
数値入力用GUI部品G3は、数値タイトル部分G31と数値入力部分G32とからなり、数値入力用GUI部品G3をタップすることで、入力値を一定値ずつ加算(インクリメント)していき、数値入力用GUI部品G3上でフリック操作を行うことで、一定値ずつ減算(デクリメント)していく。
【0070】
入力された値が、一日に必要な水分量の何パーセントに当たるかを数値入力部分G32に割合バーG33を表示することで視覚的に表現することが出来(図8(A)〜図8(F)参照。)、入力値が一日に必要な水分量の基準値に近づくと数値タイトル部分G31が黄色になり(図8(D)参照。)、基準値に到達すると数値タイトル部分G31が赤になり(図8(E)、図8(F)参照。)、また、基準値を超えた際には、数値入力部分G32の文字色を赤になるなどして、介護者に視覚的に警告を行う。
【0071】
入力基準値は、医師からの指導、あるいは、ケアマネージャーからのアドバイスなどから項目ごとに任意に設定することが出来、実際に介護を行う家族やケアワーカーがその正確な値を意識しなくても、必要十分な水分を被介護者に与えることが可能となる。
【0072】
なお、介護の現場では、1ml単位の正確さよりも迅速な入力が優先される場合があり、加算・減算の単位量は、その入力項目に要求される精度により任意に設定可能にすることが好ましい。
【0073】
数値入力用GUI部品G3を用いた数値入力手順を図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0074】
入力制御部30は、入力部20から通知された入力が、数値入力用GUI部品G3のタップ操作であるかを判定する(ステップS41)。
【0075】
数値入力用GUI部品G3でのタップ操作が検出された場合(ステップS41でYES)、制御部60に通知され、制御部60は記憶部50に格納されている数値入力部品情報から、増減単位を取得し、現在の値に加算する(ステップS42)。
【0076】
一方、入力部20から通知された入力がタップ操作ではなかった場合(ステップS41のNO)、入力制御部30はそれが数値入力用GUI部品G3のフリック操作であるかどうかを判定する(ステップS43)。フリック操作ではなかった場合(ステップS43でNO)は処理を終了する。
【0077】
フリック操作であった場合(ステップS43でYES)、制御部60に通知され、制御部60は記憶部50に格納されている数値入力部品情報から、増減単位を取得し、現在の値から減算する(ステップS44)。
【0078】
制御部60は更新された入力値を表示制御部40に通知し、入力値更新を指示する(ステップS45)。表示制御部40は、記憶部50から基準値を取得し、新たな入力値の基準値に対する割合を算出し(ステップS46)、更新された入力値割合で、割合バーを表示するように設定する(ステップS47)。
【0079】
さらに表示制御部40は、警告表示パターンの設定を行う(ステップS48)。この警告表示パターンの設定手法は前述した通りである。
【0080】
すべての設定値を更新した後、表示制御部40は表示部10に対して、表示指示を行う(ステップS49)。表示部10が、数値入力用GUI部品G3の表示状態を更新する(ステップS50)。
【0081】
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0082】
1…情報処理装置
10…表示部
20…入力部
30…入力制御部
40…表示制御部
50…記憶部
60…制御部
G1…選択用GUI部品
G11…タイトル部分
G12…項目部分
G2…数値入力用GUI部品
G21…数値タイトル部分
G22…数値入力部分
G3…数値入力用GUI部品
G31…数値タイトル部分
G32…数値入力部分
G33…割合バー
TP…タッチパネル
図1
図2
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図7
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図9