特許第6253998号(P6253998)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6253998
(24)【登録日】2017年12月8日
(45)【発行日】2017年12月27日
(54)【発明の名称】チェックアウト端末
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20171218BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20171218BHJP
【FI】
   G07G1/00 331C
   G07G1/00 331B
   G07G1/00 311D
   G07G1/00 301Z
   G07G1/01 301D
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-9660(P2014-9660)
(22)【出願日】2014年1月22日
(65)【公開番号】特開2015-109061(P2015-109061A)
(43)【公開日】2015年6月11日
【審査請求日】2016年4月18日
(31)【優先権主張番号】特願2013-220631(P2013-220631)
(32)【優先日】2013年10月23日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小西 正太
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真紀
【審査官】 望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−242728(JP,A)
【文献】 特開2011−112893(JP,A)
【文献】 特開2011−134006(JP,A)
【文献】 特開平01−099196(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/111585(WO,A1)
【文献】 特開2009−282792(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00
G07G 1/01
G06Q 30/06
A47F 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に対して立設され、両側にショッピングカートが横付けられる筐体と、
前記筐体の側面に設けられ、所定の物体が位置付けられる前記床面に対してレーザ光を照射して画像を投影する画像投影装置と、
前記画像投影装置に所定の画像を投影させる画像投影手段と、
前記レーザ光が遮断されたことを検知することによって、前記画像が投影されている領域に対して前記物体が進入したことを検知するセンサと、
前記センサが、前記領域に対する前記物体の進入を検知した場合、商品販売データ登録処理を開始する処理開始手段と、
前記筐体の正面側であって顧客による操作と顧客への情報提供とが可能な位置に配置され、前記筐体に横付けられた一方の前記ショッピングカートから他方の前記ショッピングカートに商品を移し替えながら顧客による前記商品販売データ登録処理を可能にするユーザインタフェースと、
を備えることを特徴とするチェックアウト端末。
【請求項2】
前記画像投影装置は、前記筐体の両側面にそれぞれ設けられ、
前記画像投影手段は、前記各画像投影装置に対してそれぞれ異なる画像を投影させる、
ことを特徴とする請求項1記載のチェックアウト端末。
【請求項3】
前記画像投影手段は、顧客を検出したことを条件として、前記画像投影装置に所定の画像を投影させる、
ことを特徴とする請求項2記載のチェックアウト端末。
【請求項4】
前記画像投影手段は、一方の前記画像投影装置には前記物体の進入を許容することを示す画像を投影し、他方の前記画像投影装置には前記物体の進入を許容しないことを示す画像を投影する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のチェックアウト端末。
【請求項5】
前記筐体に横付けられた一方の前記ショッピングカートから他方の前記ショッピングカートへの商品の移し替えの前後における重量を重量センサから受信する重量受信手段と、
前記重量受信手段によって受信した商品の移し替えの前後における重量が異なる場合にはエラー報知するエラー報知手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載のチェックアウト端末。
【請求項6】
無線による電力の供給を受ける無線給電の受電ユニットを備える、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載のチェックアウト端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、チェックアウト端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品にコードシンボルの形態で付された商品データを光学的に読み取って決済処理に用いることが行なわれている。近年、その一つの形態として、顧客によってコードシンボルの読取作業(セルフスキャニング)が行われる運用形態がある。
【0003】
また、店舗では、買物かごの他に、ショッピングカートが備え付けられていることが多い。ショッピングカートは、買物かごに収納し切れないほど多くの商品を購入する場合、売場からチェックアウトカウンタまで商品を持ち運ぶのに極めて便利である。
【0004】
ところで、近年においては、買物かごをショッピングカートに載置したままでセルフスキャニングを可能にしたチェックアウト端末も提案されている。
【0005】
しかしながら、従来のチェックアウト端末によれば、袋詰めの手間がかかり、また商品の詰まった重い買物かごを動かす手間もかかるという問題がある。また、顧客が、買物かごをショッピングカートに載置したままでチェックアウト端末に横付けようとする場合、チェックアウト端末のどこに位置付ければ良いのかが不明確な場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、袋詰めの手間が無く、また商品の詰まった重い買物かごを動かす手間も省くことができるチェックアウト端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のチェックアウト端末は、床面に対して立設され、両側にショッピングカートが横付けられる筐体と、前記筐体の側面に設けられ、所定の物体が位置付けられる前記床面に対してレーザ光を照射して画像を投影する画像投影装置と、前記画像投影装置に所定の画像を投影させる画像投影手段と、前記レーザ光が遮断されたことを検知することによって、前記画像が投影されている領域に対して前記物体が進入したことを検知するセンサと、前記センサが、前記領域に対する前記物体の進入を検知した場合、商品販売データ登録処理を開始する処理開始手段と、前記筐体の正面側であって顧客による操作と顧客への情報提供とが可能な位置に配置され、前記筐体に横付けられた一方の前記ショッピングカートから他方の前記ショッピングカートに商品を移し替えながら顧客による前記商品販売データ登録処理を可能にするユーザインタフェースと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1の実施形態にかかるチェックアウト端末を示す外観斜視図である。
図2図2は、ショッピングカートの概要構成を示す側面図である。
図3図3は、チェックアウト端末に備えられた各部の電気的接続を示すブロック図である。
図4図4は、チェックアウト端末における商品販売データ登録処理にかかる機能ブロック図である。
図5図5は、チェックアウト端末における商品販売データ登録処理の流れを示すフローチャートである。
図6図6は、画像投影装置による投影画像の一例を示す図である。
図7図7は、画像投影装置による投影画像の別の一例を示す図である。
図8図8は、操作パネルにおける表示例を示す正面図である。
図9図9は、第2の実施形態にかかるチェックアウト端末を含む決済エリアを例示的に示す平面図である。
図10図10は、情報事前入力装置を示す外観斜視図である。
図11図11は、情報事前入力装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図12図12は、チェックアウト端末における商品販売データ登録処理を含む一連の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図を参照して説明する。第1の実施形態は、会計装置として会計処理場に設置されるチェックアウト端末1へ適用した例である。実施形態のチェックアウト端末1は、例えばスーパーマーケットやホームセンター等で使用される装置である。
【0010】
図1は、第1の実施形態にかかるチェックアウト端末1を示す外観斜視図である。図1に示すように、台座2に立設された筐体3の正面には、各種ユーザインタフェースが設けられている。つまり、台座2に立設された筐体3の正面には、下から順に、電子マネーカード(図示せず)に対する読取りおよび書込みをNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)により実行するカードリーダライタ4と、読取部としてのスキャナ装置5と、オペレータにより商品購入に必要な操作が行われる操作部としての操作パネル6とがこの順番で設けられている。
【0011】
さらに、筐体3の正面には、筐体3の上部に位置させて、防犯のためにオペレータを撮影することで監視するセキュリティ部としての監視カメラ7が設けられ、その上方に位置させて、発光して顧客に装置の使用中又は不使用中等の情報を報知するサイン部8が設けられている。
【0012】
スキャナ装置5は、内部にカラーCCDイメージセンサやカラーCMOSイメージセンサ等のイメージセンサ(図示せず)とLEDなどの光源(図示せず)とを有している。また、スキャナ装置5は、光が透過する読取窓5aを有している。筐体3の正面には、スキャナ装置5による商品データの読み取りに影響を与えない透明度を有する透明板としてのガラス板9が設けられている。スキャナ装置5は、筐体3に内蔵され、ガラス板9を通して読取窓5aを目視できる位置に位置付けられている。
【0013】
スキャナ装置5は、商品に付されたコードシンボルであるバーコードに含まれる商品コードや商品の全部または一部の外面情報(商品のラベルを表す特徴量、商品の色合いや表面の凹凸状況等の表面の状態を表す特徴量など)などの商品データを読み取る。バーコードや二次元コードなどのコードシンボルからコード情報を検出する処理については、従来からある技術なのでここでの説明は省略する。
【0014】
操作パネル6には、各種の操作ボタンや商品名や単価等の商品データを表示するタッチパネル付きディスプレイ6aが設けられている。各種の操作ボタンとしては、例えば、チェックアウト端末1に商品データの読み取りの終了を知らせる読取終了ボタン等がある。
【0015】
監視カメラ7は、チェックアウト端末1のユーザインタフェースを操作する顧客の体の少なくとも一部(顔や手など)を撮影可能である。監視カメラ7により撮像された画像データは、例えば、RAM(Random Access Memory)33(図3参照)に格納され、操作パネル6に表示される。
【0016】
加えて、チェックアウト端末1の筐体3の下部であって、筐体3の両側面には、画像投影装置20がそれぞれ設けられている。画像投影装置20は、レーザ投影機とセンサとを備えている(いずれも図示せず)。画像投影装置20は、レーザ投影機から床等の反射率のある平面を投影面としてレーザ光を照射し、文字、イラスト、アニメーション等の画像を投影する。また、画像投影装置20のセンサは、投影された画像にショッピングカート10(図2参照)が直接触れると、レーザ光の遮断を検知する。
【0017】
このような構成のチェックアウト端末1では、筐体3の側方にショッピングカート10を横付けした状態で、ショッピングカート10から買物かごを移動させることなく、顧客による商品に付されたコードシンボルに含まれる商品コードや商品の全部または一部の外面情報などの商品データの読取処理(セルフスキャニング)および決済処理を含む商品販売データ登録処理を実行することができる。
【0018】
ここで、ショッピングカート10について簡単に説明する。図2は、ショッピングカート10の概要構成を示す側面図である。図2に示すように、ショッピングカート10は、それぞれ買物かご11を載置することが可能な荷台12,13を有するフレーム14と、最下部に設けられた3個の車輪15により、顧客がフレーム14の上方部に取り付けられた取っ手16を押すと所望の方向に容易に移動可能となっている。
【0019】
さらに、取っ手16には、支持フレーム17に支持された状態で、タブレット端末である買物アシスト端末装置18が、顧客が容易に表示画面を視認可能かつ操作可能な位置に設けられている。買物アシスト端末装置18は、例えば、購入予定商品などの登録に従って、店舗内における巡回ルートを案内するルートナビ機能などを備えている。このような買物アシスト端末装置18は、顧客が持参したタブレット端末やスマートフォンなどの携帯端末を取り付けて代用しても良い。買物アシスト端末装置18は、ショッピングカート10に二次電池(蓄電池)が搭載されていることを条件として、この二次電池(蓄電池)から充電しながら使うことも可能である。
【0020】
また、ショッピングカート10の荷台12には、LED(Light Emitting Diode)等で構成されたステータスランプ19が全周にわたって設けられている。このステータスランプ19は、ショッピングカート10が受信したチェックアウト端末1の商品販売データ登録処理における状況(例えば、決済前/決済後など)を示す信号に応じて青色と赤色とを選択的に切り替えて発光し、チェックアウト端末1の状況を報知する。このようなステータスランプ19をショッピングカート10の荷台12の全周にわたって設けることにより、商品販売データ登録処理を実行中の顧客についての決済状況等を確認することができるようになるので、単なるセキュリティだけでなく販売促進にも活用できる情報になっている。
【0021】
なお、顧客が持参したタブレット端末やスマートフォンなどの携帯端末を買物アシスト端末装置18として代用した場合、決済後の取り忘れ防止機能を搭載することが望ましい。例えば、商品販売データ登録処理の決済が完了した信号をチェックアウト端末1から受信した場合であって、取っ手16に買物アシスト端末装置18が取り付けられている場合には、買物アシスト端末装置18の取り外しを促すブザー音などを発生させるようにすれば良い。
【0022】
このような構成のショッピングカート10では、荷台12に載置された買物かご11の高さ位置と、チェックアウト端末1のカードリーダライタ4の高さ位置とが略一致している。このため、カードリーダライタ4、スキャナ装置5、操作パネル6などをオペレータである顧客が読取作業を行う最適な高さ位置に位置付けることが可能になるので、オペレータである顧客によるコードシンボルに含まれる商品コードや商品の全部または一部の外面情報などの商品データの読取作業などを行い易くすることができる。
【0023】
ここで、図3は、チェックアウト端末1に備えられた各部の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すように、チェックアウト端末1には、各種入力及び格納データを演算処理し各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)30が設けられており、このCPU30には、バスライン31を介して各部が接続されている。
【0024】
CPU30には、制御プログラム等の固定的データを予め格納するROM(Read Only Memory)32と、商品データ等の各種データを書換え自在に格納するRAM(Random Access Memory)33とが接続されている。このRAM33は、必要に応じて複数個設けられ、バッテリによってバックアップされているものである。
【0025】
さらに、CPU30には、スキャナ装置I/F(インタフェース)34を介してスキャナ装置5と、操作パネル制御回路35を介して操作パネル6と、カードリーダライタ制御回路41を介してカードリーダライタ4と、画像投影装置制御回路39を介して画像投影装置20とが接続されている。また、CPU30には、監視カメラ制御回路36を介して監視カメラ7と、サイン部制御回路37を介してサイン部8とが接続されている。さらに、CPU30には、監視カメラ7からの映像情報等をモニタへ無線で送信する又はスキャナ装置5に読み取られた商品データを店舗サーバ(図示せず)等に無線で送信する通信装置42が通信装置I/F(インタフェース)43を介して接続されている。
【0026】
加えて、CPU30には、チェックアウト端末1における商品販売データ登録処理の状況等をショッピングカート10へ無線で送信する無線通信装置45が通信装置I/F(インタフェース)46を介して接続されている。
【0027】
さらにまた、チェックアウト端末1には、無線給電の受電ユニット44が設けられている。この無線給電の受電ユニット44は、CPU30に接続されている。無線給電の受電ユニット44は、例えば電磁誘導(MI:Magnetic Induction)方式または磁気共鳴(MR:Magnetic Resonance)方式などにより、電源ケーブルを使わずに無線による電力の供給を受けることができる。これにより、チェックアウト端末1を店舗内に配置する場合、電源ケーブルを使わなくともよく、美観を損ねることがない。また、チェックアウト端末1は、無線給電の送電ユニット(図示せず)から給電可能な位置であれば、店舗内で自由にレイアウト可能である。
【0028】
次に、チェックアウト端末1のROM32に格納された制御プログラムがCPU30に実行させる機能について説明する。
【0029】
ここでは、顧客によって商品に付されたコードシンボルの読取作業(セルフスキャニング)を行う運用形態におけるチェックアウト端末1の有する特長的な機能である商品販売データ登録処理について説明する。
【0030】
ここで、図4はチェックアウト端末1における商品販売データ登録処理にかかる機能ブロック図である。図4に示すように、チェックアウト端末1のCPU30で実行される制御プログラムは、画像投影手段301と、処理開始手段302と、監視画像表示手段303とを含むモジュール構成となっている。CPU30は、ROM32から制御プログラムを読み出して、上記各部をRAM33にロードする。これにより、画像投影手段301と、処理開始手段302と、監視画像表示手段303とがRAM33上に生成される。
【0031】
画像投影手段301は、画像投影装置20に所定の画像を投影させるものである。より詳細には、画像投影手段301は、筐体3の両側面にそれぞれ設けられた各画像投影装置20に対してそれぞれ異なる画像を投影させる。
【0032】
処理開始手段302は、画像投影手段301によって画像が投影されている領域に対して物体であるショッピングカート10が進入したことを画像投影装置20のセンサを介して検知した場合、商品販売データ登録処理を開始する。
【0033】
監視画像表示手段303は、商品販売データ登録処理中に、監視カメラ7で撮像された画像データを、ユーザインタフェースに含まれる操作部としての操作パネル6に表示させる。
【0034】
ここで、図5はチェックアウト端末1における商品販売データ登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0035】
図5に示すように、チェックアウト端末1のCPU30(画像投影手段301)は、電源が投入されると、各画像投影装置20から床面に対してレーザ光をそれぞれ照射し、それぞれ画像を投影する(ステップS1)。以下において、画像投影装置20が床面に投影する画像の一例について説明する。
【0036】
図6は、画像投影装置20による投影画像の一例を示す図である。図6に示す例では、U字形状のガイド画像Gがチェックアウト端末1を挟んだ両側にそれぞれ投影されている。図6に示すように、投影されるガイド画像GのU字形状の向きは、チェックアウト端末1を挟んだ両側で180度異なっている。このようにするのは、ガイド画像Gは、U字形状の向きによって、顧客に対してショッピングカート10の進入方向を案内するためのものだからである。すなわち、ガイド画像Gは、U字形状の向きが開口していれば、顧客に対してショッピングカート10の進入を許容することを示している。なお、U字形状の向きが閉口しているガイド画像Gが投影されている側には、顧客に対してショッピングカート10の進入を許容せずに、空の買物かご11を載置したショッピングカート10が位置付けられる。
【0037】
図7は、画像投影装置20による投影画像の別の一例を示す図である。図7に示す例では、×印及び○印のガイド画像Gがチェックアウト端末1を挟んだ両側にそれぞれ投影されている。図7に示すように、この例では、○印のガイド画像Gは顧客に対してショッピングカート10の進入を許容することを示している。一方、×印のガイド画像Gは、顧客に対してショッピングカート10の進入を許容せずに、空の買物かご11を載置したショッピングカート10を位置付けることを示している。
【0038】
顧客は、商品が入れられた買物かご11を載置したショッピングカート10を、ガイド画像Gを目印にして、チェックアウト端末1の筐体3の側方に横付けする。なお、この場合、顧客がショッピングカート10を横付けた側とは反対側には、空の買物かご11を載置したショッピングカート10が横付けされている。
【0039】
チェックアウト端末1のCPU30(処理開始手段302)は、ガイド画像Gが投影されている領域に対してショッピングカート10が進入したことを、画像投影装置20のセンサを介して検知すると(ステップS2のYes)、商品販売データ登録処理を開始する(ステップS3)。
【0040】
このようにして買物かご11を載置したショッピングカート10をチェックアウト端末1の筐体3の側方に横付けした状態で、顧客は、商品が入れられた買物かご11から商品を取り出し、商品に付されたコードシンボルに含まれる商品コードや商品の全部または一部の外面情報などの商品データをスキャナ装置5に読み取らせ、商品データが読み取られた商品を別のショッピングカート10の買物かご11に入れるという読取操作を行う。
【0041】
チェックアウト端末1のCPU30は、スキャナ装置5を制御して商品に付されたコードシンボルに含まれる商品コードや商品の全部または一部の外面情報などの商品データから商品データを読み取ると、読み取った商品の商品データに基づく商品情報(商品名や価格等)を商品マスタ(図示せず)から取得してRAM33に記憶させるとともに、商品情報(商品名や価格等)や合計金額等を操作パネル6に表示する商品販売データ登録処理を実行する。
【0042】
なお、商品販売データ登録処理の際、チェックアウト端末1のCPU30(画像投影手段301)は、画像投影装置20を制御し、スキャナ装置5による商品データの読み取りに応じてガイド画像Gの色を変化させることにより、商品データの読み取り状況を報知する。
【0043】
また、チェックアウト端末1のCPU30(監視画像表示手段303)は、商品販売データ登録処理における商品データ読取作業中、図8に示すように、監視カメラ7で撮像された画像データを操作パネル6に表示させる。図示するように操作パネル6においては、監視カメラ7で撮像された画像データの表示領域51を有する監視画面50が、商品販売データ登録処理における登録画面40の上に重ねてポップアップ表示される。
【0044】
これにより、チェックアウト端末1を操作する顧客の体の少なくとも一部(顔や手など)が操作パネル6に表示され、顧客自身はその映像を見ながら商品データ読取作業を含む商品登録を実行することになるので、顧客は監視されている感覚が増加し、不正に対する抑止効果が発揮される。
【0045】
顧客は、読取操作を商品毎に繰り返し、すべての商品の商品データをスキャナ装置5に読み取らせ終わったら、操作パネル6の読取終了ボタン(図示せず)を押す。これにより、チェックアウト端末1は、読取作業を終了する。
【0046】
チェックアウト端末1のCPU30は、操作パネル6の読取終了ボタン(図示せず)が押されると、操作パネル6に合計金額を表示し、電子マネーによる決済処理の実行を促す画面を表示する。顧客は、操作パネル6の表示に従って、電子マネーカードをカードリーダライタ4にかざす。
【0047】
チェックアウト端末1のCPU30は、電子マネーカードがカードリーダライタ4にかざされると、カードリーダライタ4を介して操作パネル6に表示された合計金額に応じた電子マネーの授受により決済処理を実行して、商品販売データ登録処理を終了する。
【0048】
そして、商品販売データ登録処理の終了後(ステップS4のYes)、チェックアウト端末1のCPU30(画像投影手段301)は、商品販売データ登録処理が終了したことによって空となった買物かご11を載置したショッピングカート10が横付けされている側をショッピングカート10の進入を許容しないことを示す画像に投影画像を変更し、他方をショッピングカート10の進入を許容することを示す画像に投影画像を変更する(ステップS5)。
【0049】
このように、第1の実施形態のチェックアウト端末1によれば、顧客は、チェックアウト端末1の筐体3の側方に、商品を入れた買物かご11を載置したショッピングカート10を横付けする。そして、顧客がショッピングカート10を横付けた側とは反対側に置いてある別のショッピングカート10の買物かご11に、商品を移し替えながらスキャン(登録)を行う。全ての商品の登録が終わったら、電子マネーによる決済を行い、商品を移し替えたショッピングカート10のまま駐車場に停めた車まで商品を運ぶことができる。
【0050】
また、顧客がチェックアウト端末1の筐体3の側方に横付けしたショッピングカート10は、買物かご11が空の状態でチェックアウト端末1の横に残されるので、次の顧客はこの残されたショッピングカート10の買物かご11に商品を移し替えながらスキャン(登録)を行う。
【0051】
これにより、実施形態のチェックアウト端末1によれば、袋詰めの手間が無く、また商品の詰まった重い買物かご11を動かす手間も省くことができる。
【0052】
このように、第1の実施形態のチェックアウト端末1によれば、所定の物体(ショッピングカート10)が位置付けられる床面に対して画像投影装置20によってレーザ光を照射して所定の画像Gを投影させるとともに、画像Gが投影されている領域に対してショッピングカート10が進入したことをセンサを介して検知した場合、商品販売データ登録処理を開始する。これにより、チェックアウト端末1に対するショッピングカート10の横付けを顧客に対して明確に案内することができるとともに、顧客による商品販売データ登録処理を行い易くすることができる。
【0053】
また、第1の実施形態のチェックアウト端末1によれば、チェックアウト端末1を操作する顧客の体の少なくとも一部(顔や手など)が操作パネル6に表示され、顧客自身はその映像を見ながら商品データ読取作業を含む商品登録を実行することになるので、顧客は監視されている感覚が増加し、不正に対する抑止効果を発揮することができる。
【0054】
なお、制御プログラムに従うことにより、チェックアウト端末1のCPU30(重量受信手段、エラー報知手段)は、商品販売データ登録処理の前後、すなわちショッピングカート10間における商品の移し替えの前後における重量を比較して、商品の移し替えの前後における重量が異なる場合にはブザー音や操作パネル6に対する表示によってエラー報知するようにしてもよい。これにより、顧客による不正を防止することができる。
【0055】
例えば、チェックアウト端末1からガイド画像Gが投影される二つの領域にそれぞれ重量センサ(図示せず)を配置して、チェックアウト端末1のCPU30は、各重量センサから送信される信号に応じて商品の移し替えの前後における重量を測定して比較するようにする。また、各ショッピングカート10の買物かご11を載置することが可能な荷台12,13にそれぞれ重量センサ(図示せず)を配置して、チェックアウト端末1のCPU30は、各重量センサから送信される信号に応じて商品の移し替えの前後における重量を測定して比較するようにする。
【0056】
なお、本実施形態のチェックアウト端末1で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0057】
さらに、本実施形態のチェックアウト端末1で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のチェックアウト端末1で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0058】
本実施形態のチェックアウト端末1で実行される制御プログラムは、上述した各部(画像投影手段301、処理開始手段302、監視画像表示手段303)を含むモジュール構成となっている。CPU(プロセッサ)は、上記記憶媒体から制御プログラムを読み出して、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、画像投影手段301、処理開始手段302、監視画像表示手段303が、主記憶装置上に生成される。
【0059】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、前述した第1の実施形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
【0060】
ここで、図9は第2の実施形態にかかるチェックアウト端末1を含む決済エリアを例示的に示す平面図である。図9に示すように、本実施形態の決済エリアには、第1の実施形態で説明したチェックアウト端末1に加えて、情報事前入力装置100が備えられている。
【0061】
情報事前入力装置100は、チェックアウト端末1において商品販売データ登録処理を実行する前であって、何れかのチェックアウト端末1で前の客の決済が終了するのを待っている間に、顧客を識別する識別情報の入力による会員認証や電子マネーのチャージなどを事前に行う装置である。このように情報事前入力装置100を備えることにより、レジ待ち時間を有効に使うことで、決済時間の短縮化を図ることができる。
【0062】
ここで、図10は情報事前入力装置100を示す外観斜視図である。図10に示すように、情報事前入力装置100は、無線通信部110と、現金処理部120と、表示部140とを備える。また、情報事前入力装置100は、箱形状の筐体101の上面に操作部102を有している。操作部102は、表示部140と、現金処理部120の小銭投入口121及び紙幣投入口122と、を備えている。
【0063】
無線通信部110は、表示部140に対応させて筐体101の内部に配置される。無線通信部110は、スマートフォンなどの携帯端末(図示せず)に対する各種の情報の読取りおよび書込みをNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)により実行する。より具体的には、無線通信部110は、顧客が携帯端末をかざすことにより、携帯端末との間における電子マネーのチャージを行うことができる。また、無線通信部110は、顧客が携帯端末をかざすことにより、携帯端末との間において各種の情報(携帯端末が記憶する識別情報や事前に行う各種の宣言情報など)の送受信を行うことができる。
【0064】
現金処理部120は、操作部102に配された小銭投入口121または紙幣投入口122から投入された現金を計数管理するとともに、投入された現金分の電子マネーを無線通信部110を介して顧客の携帯端末にチャージする。
【0065】
操作部102に配された表示部140は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)である。表示部140は、携帯端末をかざして情報事前入力装置100に情報を読み取らせることを促す画面を表示させる。また、表示部140は、情報事前入力装置100で電子マネーをチャージする場合には、小銭投入口121または紙幣投入口122から現金を投入することを促す画面を表示させる。または、表示部140は、現在チャージされている電子マネーの残額などの情報を表示させてもよい。
【0066】
図11は、情報事前入力装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。情報事前入力装置100の通信装置154は、チェックアウト端末1の通信装置42と無線により接続されており各種情報を送受信する。
【0067】
情報事前入力装置100は、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU(Central Processing Unit)151を備えている。CPU151は、プログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)152とRAM(Random Access Memory)153とをバス161を介して接続する。
【0068】
また、情報事前入力装置100のCPU151は、前述した無線通信部110と、現金処理部120と、表示部140と、通信装置154とをいずれも各種の入出力回路(いずれも不図示)を介して接続する。これらの各装置は、CPU151により制御される。
【0069】
ここで、図12はチェックアウト端末1における商品販売データ登録処理を含む一連の処理の流れを示すフローチャートである。
【0070】
本実施形態においては、顧客が情報事前入力装置100の表示部140に携帯端末をかざした場合、情報事前入力装置100のCPU151は、携帯端末に記憶されている識別情報を、無線通信部110を介して受信する。そして、情報事前入力装置100のCPU151は、携帯端末の識別情報を受信すると、所望のチェックアウト端末1に送信する。
【0071】
チェックアウト端末1のCPU30は、携帯端末の識別情報を情報事前入力装置100から受信すると(ステップS11のYes)、受信した識別情報をRAM33に記憶し(ステップS12)、顧客を検出したものとして、所望のチェックアウト端末1をアクティブにして、各画像投影装置20から床面に対してレーザ光をそれぞれ照射してそれぞれ画像を投影する(ステップS1)。これにより、顧客を所望のチェックアウト端末1に誘導することができる。
【0072】
その後、チェックアウト端末1のCPU30(処理開始手段302)は、ガイド画像Gが投影されている領域に対してショッピングカート10が進入したことを、画像投影装置20のセンサを介して検知すると(ステップS2のYes)、商品販売データ登録処理を開始する(ステップS3)。
【0073】
情報事前入力装置100において事前認証を行った顧客は、チェックアウト端末1の筐体3の側方に、商品を入れた買物かご11を載置したショッピングカート10を横付けする。そして、顧客がショッピングカート10を横付けた側とは反対側に置いてある別のショッピングカート10の買物かご11に、商品を移し替えながらスキャン(登録)を行う。全ての商品の登録が終わったら、電子マネーによる決済を行い、商品を移し替えたショッピングカート10のまま駐車場に停めた車まで商品を運ぶことができる。
【0074】
このように、本実施形態によれば、情報事前入力装置100によって事前認証を行ってチェックアウト端末1と連携をとることにより、例えば利用可能なチェックアウト端末1への誘導などを行うことができる。
【0075】
なお、本実施形態においては、一般的なスマートフォンなどである携帯端末に対する各種の情報の読取りおよび書込みをNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)により実行する無線通信部110を設けるようにした。しかしながら、これに限るものではなく、携帯端末の他に、非接触ICカードとの間で各種の情報の読取りおよび書込みを行うものであっても良い。この場合、無線通信部は、例えば電磁誘導方式によって電波を発生させて非接触ICカードのICチップに対する各種の情報の読取りおよび書込みを行うカードリーダ/ライタが適用されることになる。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0077】
1 チェックアウト端末
3 筐体
4,5,6 ユーザインタフェース
7 監視カメラ
20 画像投影装置、センサ
301 画像投影手段
302 処理開始手段
303 監視画像表示手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0078】
【特許文献1】特開2009−282792号公報
図1
図2
図3
図4
図5
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図10
図11
図12