(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、1つまたは複数のプロセッサにより実行されると、前記プロセッサに、
ホストからモバイルデバイスを介して、商人への支払いを承認するための要求を、受信することと、
前記モバイルデバイスのユーザに少なくとも前記支払いの額を含む前記要求の詳細を提示することであって、前記要求の詳細は、支払い承認コードのプロンプトとともに提示され、前記支払い承認コードは、少なくとも部分的には前記商人の識別子または前記商人のカテゴリに基づいて複数の支払い承認コードから予め選択される、提示することと、
前記ユーザから、前記要求への応答を受信することであって、前記応答が、少なくとも部分的に前記支払い承認コードの正しい入力に基づいて前記要求の承諾を示す、受信することと、
前記要求に対する回答として前記応答を前記ホストに送信することであって、前記回答が、前記商人への前記支払いを承認することである、送信することと、
前記モバイルデバイスの場所を前記ホストに送信することであって、前記ホストは、前記支払いが遠隔取引または実店舗取引に対するものか判定し、前記遠隔取引の場合は前記モバイルデバイスの前記場所と既知および/または頻度が高い場所との比較に基づいて前記応答を調節し、前記実店舗取引の場合は前記モバイルデバイスの前記場所と前記商人の場所との比較に基づいて前記応答を調節する、送信することと
を含む行為を行わせることを特徴とする1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
前記要求は、第2の要求であり、前記行為は、前記第2の要求より前に第1の要求を受信することをさらに含み、前記モバイルデバイスが、閾値の時間より前に前記第1の要求に応答せず、前記第2の要求の前記受信より前に前記支払いの穏やかな拒否をもたらすことを特徴とする請求項1に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
前記行為は、前記要求に対する前記応答を満たすように追加の電子支払い方式の選択を前記ユーザから受信することをさらに含み、前記応答を送信することは、前記追加の電子支払い方式を前記ホストに送信することを含むことを特徴とする請求項1に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
前記支払いの提示は、最初の電子支払い方式と関連付けられ、前記行為は、処理される場合に、前記商人への前記支払いを集合的に成立させる前記それぞれの電子支払い方式の資金の配分を受信することをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
前記行為は、前記支払いの提示と関連付けられた電子支払い方式の代わりに、異なる電子支払い方式の選択を前記ユーザから受信することをさらに含み、前記異なる電子支払い方式が、前記商人への前記支払いを成立させることを特徴とする請求項1に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ユーザから前記応答を受信することは、前記商人に前記支払いを送信するために使用されるアプリケーションとは異なる支払いアプリケーションと通信して行われることを特徴とする請求項6に記載の方法。
前記承認要件を決定する少なくとも1つの規則を生成するステップをさらに備え、前記少なくとも1つの規則が、少なくとも部分的に前記ユーザからのユーザ入力に基づいて生成されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
前記ユーザ応答は、前記支払い識別子を有する支払い方式以外の電子支払い方式の選択を含み、前記電子支払い方式が、前記取引のために前記商人に支払われるべき前記金額の少なくとも一部分を満たすために使用されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示は、クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、または他の種類の電子支払いなどの電子支払い方式を使用するときに、安全性、秘匿性、および利便性を高める技法およびシステムを提供する。電子支払い方式で支払いを行うときに、ユーザは、ユーザのモバイルコンピューティングデバイス(例えば、携帯電話、タブレットコンピュータなど)との通信を通じて持ち主であることの追加の検証を提供することができる。例えば、ユーザは、小売商人の小売店で(直接またはオンラインで)ユーザのクレジットカードを挿入するかまたはスワイプしてもよい。次に、小売商人は、カードが有効であるか、十分な資金を有するか、および/または他の理由かどうかを検証するゲートウェイを通じてクレジットカード情報を処理してもよい。ゲートウェイは、発行者(「ホスト」)への要求を転送してもよい。様々な実施形態によれば、ホストは、モバイルコンピューティングデバイスで動作するモバイルアプリケーションを介してユーザに要求を送信してもよく、ユーザに購入要求を承認するかまたは拒否するのを求めてもよい。様々な実施形態では、ホストの要求は、要求を承認するモバイルアプリケーションを介してユーザに個人および/または認証情報(例えば、PIN、パスワード、生体認証など)を入力するのを求めてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、ホストは、ユーザの一群の電子支払い方式を管理してもよい。ホストは、ユーザが承認プロセスの間、モバイルアプリケーションを介してホストからユーザに利用可能な様々な電子支払い方式にわたって支払額を分割するかまたは配分することを可能にしてもよい。例えば、ユーザは、ホストから要求を受信し、商人に最初に提供されるカードとは異なるカードを選択し、次いで支払い要求を承諾してもよい。商人の観点からすれば、支払いは、商人によって受信され、かつこのプロセスを開始された支払い方式を使用して処理されてもよい。しかしながら、ホストは、モバイルアプリケーションを介してユーザによって選択される支払い方式(複数)を使用して実際の支払いを商人に提供してもよい。
【0009】
本明細書に記載される技法およびシステムは、多くの様式で実践されてもよい。以下の図を参照しながら実例の実践が以下に提供される。
【0010】
図1は、モバイル決済の選択および承認を提供する例示的なコンピューティング環境100の概略図である。環境100は、商人104と相互作用するユーザ102を含む。商人104は、従来型実店舗の場所および/または1つ以上のネットワーク(複数)106を介してユーザ102にアクセス可能である電子市場を有してもよい。例えば、電子市場は、ユーザ102が商品および/またはサービスを購入することを可能にするウェブサイトであってもよく、あるいは販売され、貸し出され、賃借され、そうでなければまたは別の様式で商人104から入手可能となる品目をユーザが閲覧することを可能にするカタログによるサービスであってもよい。
【0011】
商人104は、電子支払い方式(EPT)108を使用してユーザ102からの支払いを承諾してもよく、他の支払い方式(例えば、現金、個人小切手、為替など)も承諾してもよい。EPT108は、クレジットカードおよびデビットカード、ならびにギフトカード、ストアドバリューカード、または任意の他の種類の電子支払いなどの銀行カードを含み得る支払い方法である。EPT108は、モバイルコンピューティングデバイス110(「ユーザデバイス」)を使用してユーザ102がEPT108の使用を承認することを可能にする後述される一連の事象を通じて処理されてもよい。ユーザデバイス110は、ネットワーク(複数)106への接続性を含み、かつユーザ入力を可能にする、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブック、携帯情報端末(PDA)、ゲーミングデバイス、メディアプレーヤ、または任意の他のモバイルコンピューティングデバイスであってもよい。
【0012】
商人104の販売時点情報管理システム(POS)112および/または商人サーバ114を介してユーザ102からEPT108を受信した後、商人は、承認に対する要求116をゲートウェイ118に送信してもよい。ゲートウェイ118は、商人104の代理の金融機関および/または経路指定の関係者であってもよく、それは、EPT108をユーザ102に発行したか、および/またはユーザに対してEPT108のアカウントを管理する関係者であるホスト120へ商人からの要求116の経路指定をする。
【0013】
1つ以上の実施形態によれば、ホスト120は、要求116を受信し、要求を処理し、次いで修正された要求124をユーザ102と関連付けられるユーザデバイス110に送信し得るホストサーバ122を含む。処理の間、ホストサーバ122は、ホスト120によって維持されるアカウントデータ126からEPT108に関する情報を取り出してもよい。アカウントデータ126は、修正された要求124を生成するための規則、ユーザ102のための選択肢、ユーザに利用可能な電子支払い方式、記憶されたユーザ選好、ならびにEPT108および/またはユーザ102に関する他のデータを含んでもよく、修正された要求124を生成するために使用されてもよい。
【0014】
ユーザデバイス110は、通常、商人104がEPT108の識別子を受信した直後に修正された要求124を受信してもよい。修正された要求は、EPT108を商人104に送信するために使用される通信経路とは異なる通信経路を使用してユーザデバイス110によって受信されてもよい。修正された要求124は、ユーザデバイス110で動作する支払いアプリケーションによって処理されてもよく、そのデバイスは、ユーザインターフェース128を使用して他の可能な選択肢の中からユーザ102が情報を受信し、かつ修正された要求124を承諾するかまたは拒否することを可能にする。支払いアプリケーションは、再びEPT108を商人104に送信するために使用される通信経路とは異なる通信経路を使用してホストサーバ122に戻すように送信される拡張された回答130(すなわち、応答)を生成してもよい。拡張された回答130は、承諾、特殊コード(例えば、個人識別番号(PIN)、パスワード、または他の個人情報)、および場合により指定された電子支払い方式に関連した選択(例えば、EPTが修正された要求124を満たすために使用する選択)を含む。ホスト120は、PINが正しく、かつユーザが要求116を承諾するかどうかを検証するなど、拡張された回答130の情報を検証してもよい。次に、ホストサーバ122は、回答132をゲートウェイ118に送信してもよく、その回答は、比較的短い時間量後に商人サーバ114および/または商人104のPOSシステム112に転送されてもよい。拡張された回答130と違って、回答132は、より少ない情報を含み、ホスト120に向けられる特殊コードまたは他の情報を含むのではなく支払い要求116の承諾または拒否に主に関連してもよい。
【0015】
ユーザデバイス110と併用してEPTを使用することによって、ユーザ102は、EPTの誤用に対してより大きな安全性を経験することができる。例えば、EPT108(またはEPT108の識別子)が盗まれ、商人104または上述された技法を用いる他の商人から品目を購入するために使用される場合、ユーザ102は、不正購入から保護するために購入要求を単純に拒否することができる。修正された要求がPINまたは他の特殊コードを要求する状況では、ユーザ102は、泥棒(または他の権限のない人物)がユーザデバイス110を保有するときでさえ不正使用に対して保護されることが可能である。加えて、セキュリティコードを入力するユーザデバイス110を使用することによって、ユーザが詐欺(例えば、カードスキミング、偽のPINパッドなど)を受けやすいような現金自動預け払い機と相互作用するときなど、セキュリティコードの盗用がより困難になり得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、商人104は、ホスト120と直接通信してもよく、かつ/あるいはホスト120が、ゲートウェイ118の一部またはすべての操作を行ってもよい。したがって、いくつかの実施形態では、環境100は、本明細書に記載される技法に影響を与えなければゲートウェイ118を含まなくてもよい。
【0017】
ネットワーク(複数)106は、環境100に記載される様々なコンピューティングデバイス間の高速通信を可能にする有線および/またはワイヤレスネットワークを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク(複数)は、様々なコンピューティングデバイス(すなわち、商人サーバ114、ホストサーバ122、およびユーザデバイス110)間の通信を容易にするように、場合により互いに併用して使用されるローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、携帯電話ネットワーク(MTN)、および他の種類のネットワークを含んでもよい。コンピューティングデバイスは、以下の図を参照しながらさらに詳細に記載される。
【0018】
図2a〜2cは、
図1のコンピューティング環境に含まれる様々なコンピューティングデバイスの例示的なコンピューティングアーキテクチャを示す。
【0019】
図2aは、商人サーバ114、POSシステム112、または両方の例示的なコンピューティングアーキテクチャを示す。このアーキテクチャは、プロセッサ202およびメモリ204を含んでもよい。メモリ204は、様々なモジュール、アプリケーション、プログラム、または他のデータを記憶してもよい。メモリ204は、プロセッサ202によって実行されるときに、プロセッサに商人104に対して本明細書に記載される操作を行わせる命令を含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ204は、トランザクションマネージャ206、およびトランザクションマネージャの一部またはトランザクションマネージャとは別個の承認モジュール208を格納してもよい。トランザクションマネージャ206は、ユーザ102との取引を処理し、EPT108を受信してもよい。承認モジュール208は、EPTが回答132によって示されるように承認されるかどうかを決定するように、上述されるようにゲートウェイ118を介してまたは直接ホスト120を通じてEPT108を承認してもよい。いくつかの実施形態では、トランザクションマネージャ206、承認モジュール208、またはそれぞれの部分は、POSシステム112および商人サーバ114などの複数のコンピューティングシステムにわたって分布させられてもよい。
【0020】
図2bは、ホストサーバ122の例示的なコンピューティングアーキテクチャを示す。このアーキテクチャは、プロセッサ(複数)210およびメモリ212を含んでもよい。メモリ212は、様々なモジュール、アプリケーション、プログラム、または他のデータを記憶してもよい。メモリ212は、プロセッサ(複数)210によって実行されるときに、プロセッサにホスト120に対して本明細書に記載される操作を行わせる命令を含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ212は、アカウントマネージャ214および承認マネージャ216を格納してもよい。アカウントマネージャ214は、ホスト120とのアカウントを有するそれぞれのユーザに対する様々な規則、設定、EPT、および他のデータを記憶するアカウントデータ126を管理してもよい。承認マネージャ216は、少なくとも部分的にユーザデバイス110とのユーザの相互作用に基づき、支払い要求を承諾するかまたは拒否するかのいずれかであるように、場合によりゲートウェイ118を介して商人104からの通信を処理してもよい。
【0021】
図2cは、ユーザデバイス110の例示的なコンピューティングアーキテクチャを示す。このアーキテクチャは、プロセッサ(複数)218およびメモリ220を含んでもよい。メモリ220は、様々なモジュール、アプリケーション、プログラム、または他のデータを記憶してもよい。メモリ220は、プロセッサ(複数)218によって実行されるときに、プロセッサにユーザ102に対して本明細書に記載される操作を行わせる命令を含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ220は、ホストサーバ122の承認マネージャ216および/またはアカウントマネージャ214と相互作用し得る支払いアプリケーション222を格納してもよい。支払いアプリケーション222は、検証モジュール224、条件モジュール226、および選択モジュール228をさらに含んでもよい。それぞれのモジュールが順に記載される。
【0022】
様々な実施形態によれば、検証モジュール224は、ホストサーバ122の承認マネージャ216から受信された修正された要求124に基づき、承認のためのセキュリティコード要求(例えば、UIなど)を生成するかどうかを決定してもよい。ホストサーバ122によって(または場合により支払いアプリケーション222によって)要求されるときに、検証モジュール224は、商人104から生じ、かつホストサーバ122を通って送信された支払い要求を承諾するために、PIN、パスワード、生体データ、または他の個人情報などのセキュリティコードをユーザに入力することを求めてもよい。
【0023】
条件モジュール226は、ユーザデバイス110に関する情報を提供し、セキュリティコードの使用に対して条件を適用し、および/または修正された支払い要求124もしくは他の種類の情報に関連する他のものの自動承認もしくは拒絶してもよい。例えば、承認マネージャ216は、ユーザデバイス110の場所を要求してもよく、全地球測位システム(GPS)、三角測量、または他の情報を使用して提供されてもよい。この情報が商人の場所、ユーザ102の既知の場所(例えば、自宅、仕事場など)、または別の指定または学習された場所と一致すると、承認マネージャ216は、支払いを承諾するように(例えば、セキュリティコードの要件を取り除くなど)、ユーザによって必要とされる応答を調節してもよい。
【0024】
選択モジュール228は、ユーザに利用可能であり、かつアカウントデータ126に記憶される他のEPT間の支払いをユーザ102が選択し、配分することを可能にしてもよい。例えば、アカウントデータ126は、多くの異なる種類のユーザのEPT間の関連性を含んでもよく、EPTのうちのいずれか1つが商人104に呈示されるときにアクセス可能であってもよい。次に、ホストは、選択モジュール228を介して選択されたEPTのうちの1つを使用して商人104によって支払い要求116を満たしてもよい。ユーザ102は、比率、支払額、または他の配分に基づき複数のEPT間の資金を配分してもよい。
【0025】
図3は、モバイルデバイスのアプリケーションで支払いを承認する例示的なプロセス300のフロー図である。プロセス300は、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせで実践され得る一連の操作を表す論理的なフローグラフにおける一群のブロックとして示される。このブロックの群は、ブロックに記載される様々な操作を行い得るそれぞれの関係者の下で整理される。ソフトウェアの状況では、ブロックは、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、記載された操作を行う1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるコンピュータ実行可能命令を表す。概して、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を行うかまたは特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。操作が記載される順は、限定して解釈されるものではなく、記載されたブロックのあらゆる番号は、プロセスを実践するためにあらゆる順および/または並行して組み合わせることができる。プロセス300に加えて、本開示を通して記載される他のプロセスは、それに応じて解釈されるべきであろう。
【0026】
プロセス300は、環境100を参照しながら説明され、ホストサーバ122、POSシステム112、および/または商人サーバ114のうちのいずれか1つ以上と協働してユーザデバイス110によって行われてもよい。言うまでもなく、プロセス300(および本明細書に記載される他のプロセス)は、他の類似および/または異なる環境で行われてもよい。
【0027】
302では、ユーザ102は、EPT108を使用して支払いを商人104に提供してもよい。例えば、ユーザ102は、従来型実店舗の場所の商人104と相互作用し、EPTを直接商人104に提出してもよい。ユーザはまた、ネットワーク(複数)106を使用してアクセス可能な電子市場を通じて商人104と相互作用してもよい。場合によっては、ユーザは、ユーザデバイス110を使用してブラウザまたはアプリケーションを介してEPT108を転送してもよい。
【0028】
304では、ユーザデバイス110は、支払いアプリケーション222を使用して購入を承認する要求(すなわち、修正された要求124)を受信してもよく、商人サーバ114からゲートウェイ118および/またはホストサーバ122を通ってユーザデバイス110に達するように経路指定されてもよい。支払いアプリケーション222は、EPT108を商人に(例えば、ブラウザなどを介して)転送するために使用され得るアプリケーションとは異なってもよい。この要求は、コードに対する要件、利用可能な電子支払い方式、支払うべき金額などの要求の詳細、取引に含まれる品目などの追加情報を含んでもよい。
【0029】
306では、支払いアプリケーション222は、少なくとも部分的にユーザデバイス110を使用して提供されるユーザ102からの入力に基づき、支払いを承認するかまたは拒否するかを決定してもよい。ユーザ102が支払いを拒否することを決定すると、308では(「いいえ」経路に従って)、支払いアプリケーション222は、支払いを拒否するように応答をホストサーバ122に送信してもよい。しかしながら、ユーザが支払い要求を承認することを決定すると(決定操作306から「はい」経路に従って)、310でプロセス300が継続してもよい。
【0030】
310では、支払いアプリケーション222は、要求に対する応答(または回答)を生成してもよい。応答は、1つ以上のEPTの選択(操作302で使用されたEPTを含むかまたは異なる)を含んでもよく、選択モジュール228によって収集されるか、および/または処理されてもよい。応答はまた、PIN、パスワード、生体感知データ、または検証モジュール224によって収集されるか、および/または処理され得る他の個人情報などのコードを含む。場合によっては、応答は、ユーザ102が支払い要求を拒絶することを望むときに拒絶コマンドを含んでもよい。応答はまた、ユーザデバイス110の場所などの条件情報を含んでもよく、条件モジュール226によって収集されるか、および/または処理されてもよい。
【0031】
312では、支払いアプリケーションは、応答および関連情報をホスト120のホストサーバ122に送信してもよい。次に、ホストサーバ122は、応答がホスト120からの要求に含まれるコードおよび/または条件要件を満たすときなど、応答が正しいときに、応答をゲートウェイ118および/または商人104に中継してもよい。
【0032】
図4は、
図1に示される環境100から様々な関係者間の相互作用を示す例示的なプロセス400のフロー図である。プロセス400に示される操作は、それぞれの操作を行い得る関係者の下で示されるが、操作は、他の構成では、少なくとも部分的に他の関係者によって行われてもよい。例えば、商人サーバ114下で指定される操作の一部またはすべてが、POSシステム112によって行われてもよい。操作は、それぞれの関係者間で送信される情報の安全性に対するデータの暗号化/復号化を含んでもよい。
【0033】
402では、商人サーバ114は、ユーザ102からEPT108を介して支払いを受信してもよい。
【0034】
404では、商人サーバ114は、資金を検証するか、電子支払い方式を認証するか、または他の理由のために操作402で受信された支払いに対する承認を要求してもよい。
【0035】
406では、商人104の代理の金融機関または別の関係者であり得るゲートウェイ118は、支払いを承認する発行者(すなわち、ホスト120)を識別してもよい。
【0036】
408では、アカウントマネージャ214を介するホストサーバ122は、操作404および406からの承認メッセージおよび支払いと関連付けられるユーザ102を決定してもよい。ホストサーバ122は、アカウントデータ126を介してEPT108の識別番号をユーザ102に一致させてもよい。
【0037】
410では、ホストサーバ122は、承認パラメータを決定してもよい。承認パラメータは、自動的に承認される購入品(例えば、ホワイトリストに載せられたもの、所定の金額未満のものなど)または支払い要求を処理する承認に対する特定の要件(例えば、承諾に加えてセキュリティコードが必要とされるどうかなど)などの承認に対する規則に基づいてもよい。
【0038】
412では、ホストサーバ122は、ユーザがEPT108を使用する資格があるかどうかを決定してもよい。例えば、ホストサーバ122は、使用者のアカウントが支払いを成立させるのに必要な資金を有するかどうかを決定してもよく、かつ/あるいはホストサーバは、要求が不正リスクにより拒否されるべきかどうかを決定する様々な不正検査を行ってもよい。ユーザがEPTもしくは他のEPTを使用する資格があること、および/または不正リスクが許容範囲(閾値点数未満など)であることをホストサーバ122が決定すると、414で処理が継続してもよい。
【0039】
414では、承認が必要とされると、承認マネージャ216を介するホストサーバ122は、修正された要求(例えば、修正された要求124)をユーザ102と関連付けられるユーザデバイス110に送信してもよい。場合によっては、ユーザ102は、家族の一員、取引先、同僚、友人などの別の人物に承認または購買(EPTの使用)を委託してもよい。したがって、ユーザデバイス110を操作するユーザ102は、必ずしもEPT108を商人104に呈示するユーザでなくてもよい。
【0040】
416では、支払いアプリケーション222を介するユーザデバイス110は、承認パラメータを含む承認メッセージを処理してもよい。例えば、支払いアプリケーション222は、検証モジュール224を介してコードを要求するかどうかを決定するか、条件モジュール226を使用して条件(例えば、ユーザデバイスの場所など)を決定するか、またはユーザ102への要求の呈示の前もしくは呈示中に他の可能な操作を行ってもよい。加えて、支払いアプリケーション222を介するユーザデバイス110は、選択モジュール228を使用して操作402で開始される購入を満たす他のまたは追加のEPTをユーザ102が選択することを可能にしてもよい。
【0041】
418では、ユーザデバイス110は、応答(回答)をホストサーバ122に戻すように送信してもよい。応答は、承諾または拒否、コード、指定されたEPT(複数)、および条件情報のうちの少なくとも1つ以上を含んでもよい。
【0042】
420では、承認モジュール216を介するホストサーバ420は、ユーザが支払いを承諾するときに応答を検証してもよい。例えば、承認モジュール216は、コードが正しいこと、条件が満たされることなどを検証してもよく、アカウントデータ126を使用して行われてもよい。
【0043】
422では、承認モジュール216は、応答が承認される(すなわち、承諾され、かつ正しい)かどうか、ユーザ102が支払いのための十分な資金を有するかどうか、かつ支払いが不正であり得ないかどうかを決定してもよい。応答がユーザから承認され、情報(例えば、コード、条件など)が正しいとき、または承認が決定操作414から必要とされないとき、かつ十分な資金が利用可能であり、または不正のリスクが低い(例えば、閾値点数未満など)とき、承諾応答は、424で商人サーバ114に送信されてもよく、426でゲートウェイを介して転送されてもよい。応答がユーザ102から拒否され、ユーザが十分な資金を欠き、および/または不正リスクが高いと、拒絶(拒否)応答は、428で商人サーバ114に送信されてもよく、430でゲートウェイを介して転送されてもよい。支払いはまた、ユーザデバイス110を介するユーザ102からの承認のための通信より前に、所定の要因に基づき、ユーザのアカウントが十分な資金を欠き、および/または支払いが不正であり得ることをホストサーバ122が決定すると、決定操作414から経路「いいえ」に従って拒否されてもよい。
【0044】
図5は、支払い承認の間にEPTを選択する例示的なプロセス500のフロー図である。プロセス500は、以下の記載において支払いアプリケーション222を介してユーザデバイス110によって行われると記載されるが、プロセス500はまた、アカウントデータ126に記憶される規則に基づいて決定が選択されるときなど、アカウントマネージャ214を介してホストサーバ122によって部分的または全体的に行われてもよい。
【0045】
502では、支払いアプリケーション222は、承認メッセージを受信してもよい。承認メッセージは、支払うべき金額、条件、コードに対する要件、および/または他の情報を含んでもよい。
【0046】
504では、支払いアプリケーション222の選択モジュール228は、ユーザ102による選択に対するEPTを提供してもよく、商人104に提供されるEPT108(例えば、操作302における)とは異なってもよい。
【0047】
506では、選択モジュール228は、支払うべき金額の少なくとも一部分を満たすEPTの選択を受信してもよい。
【0048】
508では、選択モジュール228は、操作506で選択されたEPTと関連付けられる金額(または割合など)を受信してもよい。
【0049】
510では、選択モジュール228は、追加のEPTが使用されるべきか、またはユーザ102によって選択されるべきであるかどうかを決定してもよい。例えば、支払うべき金額が操作508での選択後に依然としてそのままである場合、ユーザ102は、別のEPTおよび/または別の金額を入力するよう促されてもよく、「はい」経路に従う操作506(または操作508)に戻るようにプロセスに指示してもよい。
【0050】
他のEPTが使用されるべきではなく、操作510から「いいえ」経路に従うと、支払いアプリケーション222は、操作502からの承認メッセージを満たすために512で承認をホストに送信してもよい。
【0051】
様々な実施形態では、支払いアプリケーション222は、ホストサーバ122からの金融情報(例えば、残高情報など)を依頼し、貸越またはEPTの信用限度の超過を防ぐことを試みてもよい。貸越が起こり得るかまたは可能性があることを支払いアプリケーション222が決定すると、支払いアプリケーションは、ユーザを促し、および/または決定操作510で別のEPTの使用を要求してもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、アカウントデータ126は、ユーザに対するEPTを選択する特定の規則を含んでもよい。例えば、アカウントデータ126は、指定された商人に対する特定のEPTを使用する規則を含んでもよい。特定のEPTは、指定された商人に対する追加の報酬(点数、マイルなど)を含むクレジットカードであってもよい。これらの規則は、ユーザによって生成されるか、ユーザ102の過去の取引から取り出されるか、そうでなければユーザに対して生成されてもよい。いくつかの実施形態では、好ましいEPT(または場合により複数のEPT)は、アカウントマネージャ214によってユーザに予め選択され、かつ予め選択するプロセスを介するなど、支払いアプリケーション222を介してユーザの確認の対象になってもよい。
【0053】
図6は、支払い要求の穏やかな拒否を開始する例示的なプロセス600のフロー図である。穏やかな拒否は、承認プロセスが停止される時間(例えば、深夜など)の間に要求されるとき、および/またはユーザ102が要求に応答しないときに使用されてもよい。プロセス600は、ホストサーバ122によって行われてもよいが、他の関係者またはコンピューティングデバイスがプロセスを実践するために使用されてもよい。
【0054】
602では、ホストサーバ122は、商人104から生じる購入を承認する要求を受信し、場合によりゲートウェイ118を介して中継されてもよい。
【0055】
604では、承認マネージャ216を介するホストサーバ122は、ユーザデバイス110を介してユーザ102へ伝達せずに購入要求に対する自動返信を可能にする規則が存在するかどうかを決定してもよい。例えば、承認マネージャ216は、要求に自動的に返信するかどうかを決定するアカウントデータ126に記憶される設定または規則を決定するように、アカウントマネージャ214によって提供される情報を使用してもよい。規則は、一部の購入額が自動的に承認されること(例えば、カテゴリ、商人に限り、またはこれらに限らない閾値未満など)を示してもよく、ユーザデバイス110を介してユーザ102との相互作用なしに自動承諾をもたらしてもよい。規則はまた、一部の購入をブラックリストに載せてもよく、ユーザデバイス110を介してユーザ102との相互作用なしに自動拒否をもたらしてもよい。要求が自動返信に対して資格がないとき、決定操作604によって決定されるように、606で処理が継続してもよい。
【0056】
606では、承認マネージャ216は、場合によりアカウントデータ126に記憶された規則または設定に従って、要求がユーザデバイス110を介してユーザ102に送信され得るかどうかを決定してもよい。例えば、ユーザ102は、深夜から早朝(または他の日、他の時間など)など、ある時間帯に承認メッセージを受信するのを停止することを決定してもよい。承認マネージャ216が、停止された時間であることを決定すると、承認マネージャは、608で穏やかな拒否を発行してもよく、602で受信された要求に対する一時的な拒絶として機能してもよい。この場合、ホストサーバ122は、610で遅延を行ってもよく、停止時間が経過したかどうか(遅延後)再び決定してもよい。
【0057】
606で停止がないと(「いいえ」経路に従って)、612で処理が継続してもよい。612では、承認マネージャ216を介するホストサーバ122は、支払いアプリケーション222に対してユーザデバイス110を介して要求をユーザ102に送信してもよい。
【0058】
614では、ホストサーバ122は、所定の時間量内にユーザ102から応答が受信されたかどうかを決定してもよい。所定の時間量内に応答が受信されると、616(操作614の決定に先行してもよい)で応答が受信され、次いで応答を商人104に(場合によりゲートウェイ118を介して)転送する。
【0059】
しかしながら、614で所定の時間量内に応答が受信されないと(「いいえ」経路に従って)、承認マネージャ216を介するホストサーバ122は、622で再びユーザに連絡することを試みるかどうかを決定する620の規則(複数)を適用してもよい。例えば、規則は、所定の金額まで、および/または他の基準に基づき、承認された商人からの支払い要求を承認するようにホスト120に指示してもよい。同様に、規則はまた、規則に規定された様々な理由のために支払いを拒否するようにホスト120に指示してもよい。規則はまた、決定操作622で再び試みないと決定する前に行うホスト120に対するいくつか試みを示してもよい。承認マネージャ216が決定操作622で再び試みると、穏やかな拒否を発行することによって操作608で処理が再開し、次いで、上述され、かつ
図5に示されるように操作610の遅延によって処理が進んでもよい。
【0060】
規則によって限度に達したかもしくは越えたとき、または規則に含まれる他の理由のためなど、操作622の決定が再び試みるべきでないとき、承認マネージャ216は、支払い要求を満たすかまたは支払い要求を拒否するかのいずれかである応答を操作620からの規則を使用して決定してもよい。次に、応答は、場合によりゲートウェイ118を介して618で商人に転送されてもよい。
【0061】
図7は、モバイルデバイスアプリケーションによる使用のための承認方式を選択する例示的なプロセス700のフロー図である。プロセス700は、ホストサーバ122よって行われてもよいが、他の関係者またはコンピューティングデバイスがプロセスを実践するために使用されてもよい。プロセス700は、ユーザデバイス110にある支払いアプリケーション222の条件モジュール226と協働して操作してもよい。後述されるように、プロセス700は、ユーザデバイス110の場所と関連付けられる条件を参照しながら記載されるが、他の条件がプロセス700を使用して実践されてもよい。
【0062】
702では、ホストサーバ122は、購入を承認する要求を受信してもよい。
【0063】
704では、ホストサーバ122は、承認が、商人104の場所に対するユーザデバイス110の場所などの条件の対象となるかどうかを決定してもよい。承認が決定操作704の条件の対象となると、「はい」経路に従って、706で処理が継続してもよい。
【0064】
706では、ホストサーバ122は、条件モジュール226を介してユーザデバイス110の場所を要求してもよく、ユーザデバイス110のGPS受信部などを介して場所(または他の情報)を取得してもよい。
【0065】
ユーザデバイス110から条件情報を受信した後に、708では、ホストサーバ122は、ユーザデバイス110の場所を商人104の場所またはユーザ102と関連付けられた既知の場所(例えば、ユーザの家、事務所、頻繁に訪れた場所など)と比較してもよい。710では、ホストサーバ122は、デバイスの場所が商人の場所または既知の場所と一致するかどうかの比較に基づいて決定してもよい。712で不一致が記録されてもよいが、714で一致が記録されてもよい。
【0066】
716では、承認マネージャ216を介するホストサーバ122は、承認要件を決定してもよい。いくつかの実施形態では、この承認は、結果(すなわち、操作712および714)に基づいてもよい。この決定は、他の関連要因を含んでもよい。例えば、関連要因は、支払いが遠隔取引(例えば、オンライン、電話によるなど)または従来型実店舗の場所での手が届く距離の取引に対するかどうかを含んでもよい。後者の状況では、ユーザデバイスの場所と商人の場所との一致(操作714)が、軽減された承認プロセス(簡略化または皆無)をもたらしてもよい。前者の状況(遠隔取引)では、ユーザデバイス110の場所は、既知および/または頻度が高い場所(自宅、仕事場、学校など)と比較されてもよく、次いで承認プロセスを選択するために使用されてもよい。例えば、ユーザデバイス110が未知の場所(例えば、自宅ではないなど)に位置するときに、より困難な承認プロセス(例えば、コードに対する要求を含む)が使用されてもよい。
【0067】
718では、承認マネージャ216を介するホストサーバ122は、承認メッセージをユーザデバイスに送信してもよい。
【0068】
720では、承認マネージャ216を介するホストサーバ122は、応答を受信し、検証してもよい。722で応答が承認され、正しい(例えば、(要求される場合)正しいコードが受信されるなど)とき(「はい」経路に従って)、ホストサーバ122は、場合によりゲートウェイ118を介して724で承認を商人に送信してもよい。応答が拒否されるとき、もしくは場合によりコードが正しくないとき、または722で過度の遅延(例えば、
図6の操作620)の後(「いいえ」経路に従って)、ホストサーバ122は、場合によりゲートウェイ118を介して726で拒絶を商人に送信してもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、操作708〜714から決定される場所情報は、支払い要求を満たすかどうかを決定するホストサーバ122によって別のチェックポイントとして使用されてもよい。例えば、プロセス700は、場所情報に対する要求の前または同時に、承認メッセージ718をユーザデバイス110に送信することを含んでもよい。操作720は、支払いを承認するためにユーザの決定を場合により覆すかどうかを決定する操作712〜714からの情報を使用してもよい。例えば、712で場所が異なり、不正が起こり得る(例えば、誰かがユーザデバイス110を盗んだなど)ことをホストサーバ122が決定すると、ホストサーバ122は、承認メッセージが支払いを承認する意図を有するユーザデバイス110から受信され、かつ正しいコード(要求される場合)を含むときであっても支払いを拒否してもよい。
【0070】
図8は、支払い選択および承認を可能にする例示的なユーザインターフェース(UI)800である。UI800は、ユーザデバイス110で動作する支払いアプリケーション222を介してユーザ102に呈示されてもよい。UI800は、情報セクション802、支払い選択セクション804、コードセクション806、決定セクション808、またはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。それぞれのセクションが順に記載される。
【0071】
情報セクション802は、支払うべき金額810、ならびに場合により、商人の識別子812および/または説明814などの支払取引の説明を提供してもよく、支払取引の品目/サービスまたは他の詳細を表示してもよい。いくつかの実施形態では、説明は、より多くの情報へのリンクを含んでもよい。
【0072】
支払い選択セクション804は、部分的に選択モジュール228によって事前設定され、
図5に示されるプロセス500に従う選択肢を含んでもよい。支払い選択セクション804は、少なくとも部分的にホストサーバ122にアクセス可能なアカウントデータ126の情報に基づき、ユーザに利用可能であるEPT816を含んでもよい。加えて、支払い選択セクション804は、購入額818の割合および/または支払うべき金額820など、EPT816のそれぞれに対して含める金額の選択を含んでもよい。第1のEPTに対する購入額の100%の入力を示す例示的なデータが
図8に示される。いくつかの実施形態では、これは、ユーザ102に対して利便性のために既定の入力として選択モジュール228によって事前設定されてもよい。選択モジュール228は、ユーザがそれぞれのEPTから特別な報酬を取得することを可能にするなどのため、一部の商人または製品カテゴリに対する特定のEPTの選好を生成する、アカウントデータに記憶される規則などの規則に基づく既定の入力を生成してもよい。
【0073】
コードセクション806は、承認メッセージによって必要とされるときに、コードを入力する1つ以上の選択肢を含んでもよい。場合によっては、複数の選択肢が
図8に示されるようなコードセクションに含まれてもよい。しかしながら、場合によっては、コードセクション806は、PIN822、生体認証824、パターン826、または他の種類のコードなどのある種類のコードのみを可能にしてもよい。
【0074】
決定セクション808は、支払い要求を拒絶する拒絶コマンド828と、支払い要求を承諾する承諾コマンド830とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コードが必要とされないとき、コードセクション806は、省略され、グレーアウト表示され、そうでなければ利用されない場合がある。この状況では、ユーザは、要求された支払いを承認する承諾コマンド830を選択することしか必要とされなくてもよい。
【0075】
UI800はまた、追加の情報を含んでもよい。例えば、これは、ユーザがUI800を介してメッセージを受信するユーザ102ではない(例えば、代理人が承認しているユーザ102の代理としてEPTを使用しているなど)ときに、支払いを開始するユーザからの個人メッセージ(テキスト、音声、映像などによる)を含んでもよい。
【0076】
図9は、ホストからの承認メッセージの管理を可能にする例示的なUI900である。UI900は、ホストサーバ122によって供給され、かつユーザデバイス(例えば、ユーザデバイス110または別のコンピューティングデバイス)を介してアクセス可能なアカウントマネージャ214を介してユーザ102に呈示されてもよい。UI900は、最近の活動セクション902、規則セクション904、メニューセクション906、またはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。それぞれのセクションが順に記載される。
【0077】
最近の活動セクション902は、ユーザ102が未来の取引の発生または類似の取引に対する規則を容易に作成することを可能にし得る前回の取引を含んでもよい。最近の活動セクション902は、取引のエンティティ指定子908および日付910を含んでもよい。それぞれの取引では、最近の活動セクション902は、関係者、カテゴリ、分野などからの承認メッセージを自動的に承認するホワイトリスト選択肢912を含んでもよく、指定された期間につき指定された取引額(例えば、1週間に$50、1回の取引に$100など)まで含んでもよい。選択肢はまた、関係者、カテゴリ、分野などに対する承認メッセージを自動的に拒否するブラックリスト選択肢914を含んでもよい。加えて、最近の活動セクション902は、ユーザ102が関係者、カテゴリ、および/または分野に対する承認の種類916を選択することを可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、最近の活動選択はまた、EPTセレクタ918を使用してユーザ102がEPTを関係者、カテゴリ、および/または分野に関連付けることを可能にしてもよい。
【0078】
規則セクション904は、ユーザ102が承認メッセージを自動的に承諾するかまたは拒絶するように適用され得る規則を生成することを可能にしてもよい。規則は、説明920、許容額922、および/または承認種類924を含んでもよい。例えば、許容額922は、期間を含んでもよい。規則セクション904は、追加の規則を追加する「さらに追加」コマンド926を含んでもよい。ユーザはまた、規則を削除するか、そうでなければUI900を介して規則を管理することができてもよい。
【0079】
メニューセクション906は、ユーザがUI900を操作することを可能にするコマンドを含んでもよい。コマンドは、閉じるコマンド928と、ヘルプコマンド930と、および/またはホストサーバ122による使用のためのアカウントデータ126にUI900によって取得される情報を保存する保存コマンド932とを含んでもよい。
【0080】
付記
1.モバイルデバイスを使用して支払いを承認する方法であって、
実行可能命令で構成されるモバイルデバイスの制御下で、ホストからモバイルデバイスを介して、関連した銀行カード識別子を有する銀行カードを使用する支払いを承認する要求を受信することであって、銀行カード識別子が、商人の場所で、または要求を受信するために使用される通信経路とは異なる通信経路を電子的に通って、商人に送信されることと、
モバイルデバイスのユーザに少なくとも商人の名前および支払額を含む要求の説明を呈示することと、
ユーザから、要求に対する応答を受信することであって、応答が、ユーザによって入力されるセキュリティコードを含むことと、
要求に応じてセキュリティコードを含む応答をホストに送信することであって、応答が、セキュリティコードが正しいときに銀行カードを有する商人に支払いを承認するようにホストに要求することと、を含む、方法。
【0081】
2.モバイルデバイスの場所を含む場所情報を決定することをさらに含み、場所が、承認された場所と比較され、ユーザからのセキュリティコードに対する要求を動作させること、または取引の不正リスクを識別することの少なくとも1つのために使用される、付記1に記載の方法。
【0082】
3.呈示することは、商人の名前と、支払いと関連付けられる取引に含まれる品目またはサービスの説明とを呈示することをさらに含む、付記1に記載の方法。
【0083】
4.商人に提供された銀行カードの代用として電子支払い方式の選択をユーザから受信することであって、電子支払い方式が、商人への支払いを成立させることをさらに含み、応答を送信することは、電子支払い方式をホストに送信することを含む、付記1に記載の方法。
【0084】
5.商人への支払いを成立させる銀行カードを含むかまたは除く追加の電子支払い方式のうちの1つ以上の選択をユーザから受信することをさらに含み、応答を送信することは、追加の電子支払い方式をホストに送信することを含む、付記1に記載の方法。
【0085】
6.1つ以上のプロセッサで実行されるときに、
ホストからモバイルデバイスを介して、商人への支払いの提示から生じる支払いを承認する要求を、該要求を受信するために使用される銀行カードの処理経路とは異なる通信経路を使用して受信することと、
モバイルデバイスのユーザに少なくとも支払額を含む要求の説明を呈示することと、
ユーザから、要求に対する応答を受信することであって、応答が、要求の少なくとも承諾または拒絶を含むことと、
要求に対する回答として応答をホストに送信することであって、回答が、支払いの提示から生じる商人への支払いを承認することまたは拒絶することであることと、を含む行為を行うコンピュータ実行可能命令を記憶する、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【0086】
7.要求は、少なくとも部分的に商人または支払額に基づいて選択される一意の識別子に対する要求を含み、一意の識別子が、支払いを承諾するためにユーザによって正確に入力されるべきコードを含む、付記6に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0087】
8.行為は、
モバイルデバイスの場所を決定することと、
モバイルデバイスの場所をホストに送信することと、をさらに含み、要求は、商人の場所に対するモバイルデバイスの場所に少なくとも部分的に基づく、付記6に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0088】
9.モバイルデバイスの場所を決定することは、全地球測位システム(GPS)または三角測量を使用して行われる、付記8に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0089】
10.呈示することは、支払いと関連付けられる取引に含まれる商人の識別子および品目またはサービスの説明を呈示することをさらに含む、付記6に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0090】
11.要求は、第2の要求であり、行為は、第2の要求の前に第1の要求を受信することをさらに含み、モバイルデバイスが、閾値時間量より前に第1の要求に応答せず、第2の要求の受信の前に支払いの穏やかな拒否をもたらす、付記6に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0091】
12.行為は、支払いを成立させるように選択のための追加の電子支払い方式をユーザに呈示することさらに含む、付記6に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0092】
13.追加の電子支払い方式のうちの1つが、電子支払い方式と関連付けられる報酬を得るために、少なくとも部分的にそれぞれの電子支払い方式を商人と関連付ける規則に基づきユーザに対して予め選択される、付記12に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0093】
14.行為は、購入に対する応答を満たすように追加の電子支払い方式の選択をユーザから受信することをさらに含み、応答を送信することは、追加の電子支払い方式をホストに送信することを含む、付記6に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0094】
15.支払いの提示は、最初の電子支払い方式と関連付けられ、行為は、処理されるときに、商人への支払いを集合的に成立させるそれぞれの電子支払い方式の資金の配分を受信することをさらに含む、付記14に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0095】
16.行為は、支払いの提示と関連付けられた電子支払い方式の代わりに、異なる電子支払い方式の選択をユーザから受信することをさらに含み、異なる電子支払い方式が、商人への支払いを成立させる、付記6に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0096】
17.支払いの提示は、最初の電子支払い方式と関連付けられ、行為は、商人への支払いを成立させる最初の電子支払い方式を含むかまたは除く追加の電子支払い方式を選択することをさらに含む、付記6に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0097】
18.
実行可能命令を有するモバイルデバイスの制御下で、モバイルデバイスで、ユーザから商人に提供される電子支払いを承認する要求を受信することであって、電子支払いが、要求を受信するために使用される銀行カードの処理経路とは異なる通信経路を使用して商人に提供されることと、
ユーザから、要求に対する応答を受信することであって、応答が、要求の少なくとも承諾または拒絶を含むことと、
要求に対する回答として応答をホストに送信することであって、回答が、支払いの提示から生じる商人への支払いを承認することまたは拒絶することであることと、を含む、方法。
【0098】
19.モバイルデバイスのユーザに少なくとも支払額および商人の表示を含む要求の説明を呈示することをさらに含む、付記18に記載の方法。
【0099】
20.要求は、支払いを承諾するためにユーザによって正確に入力されるべきセキュリティコードに対する要求を含む、付記18に記載の方法。
【0100】
21.
実行可能命令を有する1つ以上のサーバの制御下で、商人からの支払いを承認する要求を受信することであって、支払いが、銀行カードを使用し、かつ取引の成立でユーザによって商人に提供され、要求が、少なくとも支払い識別子および金額を含むことと、
支払い識別子と関連付けられたユーザのモバイルデバイスを識別することと、
少なくとも部分的に金額に基づきユーザに課す承認要件を決定することと、
承認要件を含む承認メッセージをモバイルデバイスに送信することであって、承認メッセージが、ユーザが支払いを承認する要求を承諾するかまたは拒絶することを可能にすることと、
少なくとも部分的に承認メッセージの送信に基づき、モバイルデバイスを介してユーザからのユーザ応答を受信することであって、応答が、商人に支払いを送信するために使用されるアプリケーションとは異なる支払いアプリケーションとの通信から受信されることと、
少なくとも部分的にユーザ応答に基づき、承認要件が満たされるかどうかを決定することと、
商人への支払いの承諾または拒絶のうちの1つを含む応答を商人に送信することであって、承諾が、承認要件の達成に左右されることと、
ユーザの代理として支払額を商人のアカウントに転送することと、を含む、方法。
【0101】
22.承認メッセージは、承認要件を満たす個人識別番号(PIN)または生体データのうちの少なくとも1つに対する要求を含む、付記21に記載の方法。
【0102】
23.ユーザ応答は、支払い識別子を有する銀行カード以外の電子支払い方式の選択を含み、電子支払い方式が、取引のために商人に支払われるべき金額の少なくとも一部分を満たすために使用される、付記21に記載の方法。
【0103】
24.承認要件を決定する少なくとも1つの規則を適用することをさらに含む、付記21に記載の方法。
【0104】
25.少なくとも1つの規則は、少なくとも部分的にユーザからの入力に基づいて生成される、付記24に記載の方法。
【0105】
26.
実行可能命令を有する1つ以上のサーバの制御下で、
商人からの支払いを承認する要求を受信することであって、支払いが、ユーザによって取引の成立で商人に提供され、要求が、少なくとも支払い識別子および金額を含むことと、
支払い識別子と関連付けられたユーザのモバイルデバイスを識別することと、
少なくとも部分的に金額に基づきユーザに課す承認要件を決定することと、
承認要件を含む承認メッセージをモバイルデバイスに送信することであって、承認メッセージが、ユーザが支払いを承認する要求を承諾するかまたは拒絶することを可能にすることと、
少なくとも部分的に承認メッセージの送信に基づき、モバイルデバイスを介してユーザからのユーザ応答を受信することと、
少なくとも部分的にユーザ応答に基づき、承認要件が満たされるかどうかを決定することと、
商人に、
承認要件が満たされ、ユーザが支払いを承認する要求を承諾するときに、商人への支払いの承諾、
または商人への支払いの拒絶のうちの1つを含む応答を送信することと、を含む、方法。
【0106】
27.ユーザの代理として支払額を商人のアカウントに転送することをさらに含む、付記26に記載の方法。
【0107】
28.ユーザから応答を受信することは、商人に支払いを送信するために使用されるアプリケーションとは異なる支払いアプリケーションと通信して行われる、付記26に記載の方法。
【0108】
29.ユーザ要求は、承認要件を満たすための個人識別番号(PIN)または生体データのうちの少なくとも1つを含む、付記26に記載の方法。
【0109】
30.承認要件を決定する少なくとも1つの規則を生成することをさらに含み、少なくとも1つの規則が、少なくとも部分的にユーザからのユーザ入力に基づいて生成される、付記26に記載の方法。
【0110】
31.規則は、指定された期間の閾値支払額と関連するホワイトリストに掲載かまたはブラックリストに掲載の商人、カテゴリ、または分野のうちの少なくとも1つを含む、付記30に記載の方法。
【0111】
32.
ユーザのモバイルデバイスの場所を要求することと、
モバイルデバイスの場所を受信することと、をさらに含み、
場所情報は、商人への支払いと関連付けられる承認要件または不正リスクを決定するために使用される、付記26に記載の方法。
【0112】
33.ユーザ応答は、支払い識別子を有する支払い方式以外の電子支払い方式の選択を含み、電子支払い方式が、取引のために商人に支払われるべき金額の少なくとも一部分を満たすために使用される、付記26に記載の方法。
【0113】
34.承認メッセージは、第2の承認メッセージであり、行為は、
第2の承認メッセージより前に第1の承認メッセージをユーザに送信することと、
第2の承認メッセージをユーザに送信するより前に、支払いを少なくとも一時的に拒絶する穏やかな拒否通知を商人に送信することと、をさらに含む、付記26に記載の方法。
【0114】
35.
ユーザが、少なくとも部分的に所定の規則に基づき、現在の時間に承認メッセージを受信することができないかどうかを決定することと、
ユーザが、少なくとも部分的に所定の規則に基づき、現在の時間に承認メッセージを受信することができないときに、ユーザへの承認メッセージの送信を遅延させることと、をさらに含む、付記26に記載の方法。
【0115】
36.1つ以上のプロセッサで実行されるときに、
商人からの支払いを承認する要求を受信することであって、要求が、少なくとも支払い識別子および金額を含むことと、
支払い識別子と関連付けられるユーザを識別することと、
少なくとも部分的に金額に基づきユーザに課す承認要件を決定することと、
承認メッセージをユーザに送信することであって、承認メッセージが、少なくとも金額を含み、承認要件が、ユーザが支払いを承認する要求を承諾するかまたは拒絶することを可能にすることと、
少なくとも部分的に承認メッセージの送信に基づき、モバイルデバイスを介してユーザからのユーザ応答を受信することと、
少なくとも部分的にユーザ応答に基づき、承認要件が満たされるかどうかを決定することと、
商人への支払いの承諾または拒絶のうちの1つを含む応答を商人に送信することであって、承諾が、承認要件の達成に左右されることと、を含む行為を行うコンピュータ実行可能命令を記憶する、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【0116】
37.承認メッセージは、第2の承認メッセージであり、行為は、
第2の承認メッセージより前に第1の承認メッセージをユーザに送信することと、
第2の承認メッセージをユーザに送信するより前に、支払いを少なくとも一時的に拒絶する穏やかな拒否通知を商人に送信することと、をさらに含む、付記36に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0117】
38.行為は、
ユーザが、少なくとも部分的に所定の規則に基づき、現在の時間に承認メッセージを受信することができないかどうかを決定することと、
ユーザが、少なくとも部分的に所定の規則に基づき、現在の時間に承認メッセージを受信することができないときに、ユーザへの承認メッセージの送信を遅延させることと、をさらに含む、付記36に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0118】
39.ユーザ応答は、支払い識別子と関連付けられた初期の電子支払い方式とは異なる第2の電子支払い方式の選択を含み、行為は、第2の電子支払い方式を使用して商人への支払いを行うことをさらに含む、付記36に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0119】
40.承認要件は、少なくとも部分的に支払額および商人に基づき認証プロセスを選択する規則に基づき、認証プロセスのうちの少なくとも1つの選択は、ユーザ応答で個人識別番号(PIN)を提供するようにユーザに要求することを含む、付記36に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【0120】
結論
主題が構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言葉で記載されたが、添付の特許請求の範囲に定義される主題は、必ずしも記載された特定の特徴または行為に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、特定の特徴および行為は、特許請求の範囲を実践する例示的な形態として開示される。