特許第6254285号(P6254285)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6254285バックホールデバイスおよびバックホールデバイス制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6254285
(24)【登録日】2017年12月8日
(45)【発行日】2017年12月27日
(54)【発明の名称】バックホールデバイスおよびバックホールデバイス制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/00 20060101AFI20171218BHJP
   H04B 7/15 20060101ALI20171218BHJP
   H04B 1/401 20150101ALI20171218BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20171218BHJP
【FI】
   H04B1/00 264
   H04B7/15
   H04B1/401
   H04W16/26
【請求項の数】7
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-538515(P2016-538515)
(86)(22)【出願日】2013年12月12日
(65)【公表番号】特表2017-505568(P2017-505568A)
(43)【公表日】2017年2月16日
(86)【国際出願番号】CN2013089198
(87)【国際公開番号】WO2015085533
(87)【国際公開日】20150618
【審査請求日】2016年7月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徐 向▲寧▼
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼ 波
【審査官】 木村 貴俊
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/115347(WO,A1)
【文献】 特開2004−023614(JP,A)
【文献】 特開2002−084221(JP,A)
【文献】 特開2012−060364(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/00、 1/30− 1/59、 1/72
7/14− 7/26、11/00−13/02
H04W 4/00− 8/24、 8/26−16/32
24/00−28/00、28/02−72/02
72/04−74/02、74/04−74/06
74/08−84/10、84/12−88/06
88/08−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス側ベースバンド送信モジュールと、アクセス側ベースバンド受信モジュールと、バックホール側ベースバンド送信モジュールと、バックホール側ベースバンド受信モジュールと、無線周波数チャネルと、第1のスイッチモジュールと、第2のスイッチモジュールと、アクセスアンテナと、バックホールアンテナとを備えるバックホールデバイスであって、
前記アクセス側ベースバンド送信モジュールと前記バックホール側ベースバンド送信モジュールは、前記無線周波数チャネルの1つの端部に別々に接続され、
前記アクセス側ベースバンド受信モジュールと前記バックホール側ベースバンド受信モジュールは、前記第1のスイッチモジュールの1つの端部に別々に接続され、前記第1のスイッチモジュールの別の端部は、前記無線周波数チャネルの前記1つの端部に接続され、
前記第1のスイッチモジュールは、前記バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、前記アクセス側ベースバンド受信モジュールと前記無線周波数チャネルの前記1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、前記アクセス状態にある場合、前記アクセス側ベースバンド送信モジュールが前記無線周波数チャネルを用いて外部へデータを送信すると共に、前記アクセス側ベースバンド受信モジュールが前記無線周波数チャネルを用いて前記送信されるデータを受信するようにされ
前記第1のスイッチモジュールは、前記バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、前記バックホール側ベースバンド受信モジュールと前記無線周波数チャネルの前記1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成され、前記バックホール状態にある場合、前記バックホール側ベースバンド送信モジュールが前記無線周波数チャネルを用いて外部へデータを送信すると共に、前記バックホール側ベースバンド受信モジュールが前記無線周波数チャネルを用いて前記送信されるデータを受信するようにされ
前記第2のスイッチモジュールの1つの端部は、前記無線周波数チャネルの別の端部に接続され、前記第2のスイッチモジュールの別の端部は、前記アクセスアンテナおよび前記バックホールアンテナに別々に接続され、
前記第2のスイッチモジュールは、前記バックホールデバイスが前記アクセス状態にある場合、前記無線周波数チャネルの前記別の端部とアクセスアンテナの間で接続された状態を維持するように構成され、
前記第2のスイッチモジュールは、前記バックホールデバイスが前記バックホール状態にある場合、前記無線周波数チャネルの前記別の端部と前記バックホールアンテナの間で接続された状態を維持するようにさらに構成され、
前記第1のスイッチモジュールおよび前記第2のスイッチモジュールに接続された制御モジュールをさらに備え、
前記無線周波数チャネルに配置された第1のストレージモジュールをさらに備え、前記第1のストレージモジュールは、専用の線路を使用することによって前記制御モジュールに接続され、
前記第1のストレージモジュールは、異なる時点におけるバックホールデバイスの事前設定された状態を記憶するように構成され、
前記制御モジュールは、前記専用の線路を使用することによって前記第1のストレージモジュールからバックホールデバイスの前記状態を読み取るようにさらに構成された
ことを特徴とするバックホールデバイス。
【請求項2】
前記アクセス側ベースバンド送信モジュールと前記バックホール側ベースバンド送信モジュールは、第3のスイッチモジュールを使用することによって前記無線周波数チャネルの前記1つの端部に別々に接続され、
前記第3のスイッチモジュールは、前記バックホールデバイスが前記アクセス状態にある場合、前記アクセス側ベースバンド送信モジュールと前記無線周波数チャネルの前記1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、
前記第3のスイッチモジュールは、前記バックホールデバイスが前記バックホール状態にある場合、前記バックホール側ベースバンド送信モジュールと前記無線周波数チャネルの前記1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成されることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記バックホールデバイスが前記第3のスイッチモジュールを備える場合、前記制御モジュールは、前記第3のスイッチモジュールにさらに接続され、
前記制御モジュールは、前記バックホールデバイスの状態を獲得するように構成され、
前記制御モジュールは、前記バックホールデバイスが、前記第1のスイッチモジュールと、前記第2のスイッチモジュールとを備える場合、前記獲得された状態に応じて前記第1のスイッチモジュールおよび前記第2のスイッチモジュールを制御するようにさらに構成され、
前記制御モジュールは、前記バックホールデバイスが、前記第3のスイッチモジュールを備える場合、前記獲得された状態に応じて前記第3のスイッチモジュールを制御するようにさらに構成されることを特徴とする請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記無線周波数チャネルに配置された第2のストレージモジュールをさらに備え、前記第2のストレージモジュールは、前記無線周波数チャネルの前記別の端部と前記制御モジュールの間の線路を使用することによって前記制御モジュールに接続され、
前記第2のストレージモジュールは、異なる時点におけるバックホールデバイスの事前設定された状態を記憶するように構成され、
前記制御モジュールは、前記無線周波数チャネルの前記別の端部と前記制御モジュールの間の前記線路を使用することによって前記第2のストレージモジュールからバックホールデバイスの前記状態を読み取るようにさらに構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のデバイス。
【請求項5】
前記無線周波数チャネルは、
送信機と、前記第1のスイッチモジュールに接続された受信機と、前記送信機および前記受信機に別々に接続されたサーキュレータと、一端が前記サーキュレータに接続されているフィルタとを備え、前記フィルタの別の端部は、前記第2のスイッチモジュールに接続され、
前記バックホールデバイスは、前記第3のスイッチモジュールを備えず、前記送信機は、前記アクセス側ベースバンド送信モジュールおよび前記バックホール側ベースバンド送信モジュールに別々に接続され、
前記バックホールデバイスが前記第3のスイッチモジュールを備える場合、前記送信機は、前記第3のスイッチモジュールに接続されることを特徴とする請求項2に記載のデバイス。
【請求項6】
2つ以上の無線周波数チャネルが存在する場合、各無線周波数チャネルは、前記アクセス側ベースバンド送信モジュール、前記アクセス側ベースバンド受信モジュール、前記バックホール側ベースバンド送信モジュール、および前記バックホール側ベースバンド受信モジュールのグループに別々に対応し、
バックホールデバイスが、前記第1のストレージモジュールを備える場合、前記2つ以上の無線周波数チャネルは、前記第1のストレージモジュールを共有することを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
2つ以上の無線周波数チャネルが存在する場合、各無線周波数チャネルは、前記アクセス側ベースバンド送信モジュール、前記アクセス側ベースバンド受信モジュール、前記バックホール側ベースバンド送信モジュール、および前記バックホール側ベースバンド受信モジュールのグループに別々に対応し、
バックホールデバイスが、前記第2のストレージモジュールを備える場合、前記2つ以上の無線周波数チャネルは、前記第2のストレージモジュールを共有することを特徴とする請求項4に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク通信技術の分野に関し、詳細には、バックホールデバイスおよびバックホールデバイス制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線インターフェースバックホールは、ベースバンドと無線周波数が統合される基地局において使用される一般的なデータ伝送様態である。TDD(Time Division Duplexing、時分割複信)モードにおける通信システムにおいて、スペクトルを追加することなしに、アクセス側とバックホール側が、タイムスロットを調整することによってTDD帯域内中継におけるスペクトルを共有することが可能である。
【0003】
現在、TDD帯域内中継のアクセス側(Access Point Base Transceiver Station、AP BTS)およびバックホール側(Backhaul User Equipment、BH UE)は、アクセス側およびバックホール側それぞれの独立した無線周波数チャネルを使用する。特に、図1を参照すると、アクセス側ベースバンド送信モジュール101が、アクセス側ベースバンド送信モジュール101に対応する無線周波数チャネル102を使用することによってアクセスアンテナ103にデータを送信し、アクセスアンテナ103が、そのデータを端末装置に送信し、アクセスアンテナ103がそのデータを受信し、対応する無線周波数チャネル102を使用することによって、その受信されたデータをアクセス側ベースバンド受信モジュール104に送信する。同様に、バックホール側ベースバンド送信モジュール105が、バックホール側ベースバンド送信モジュール105に対応する無線周波数チャネル106を使用することによってバックホールアンテナ107にデータを送信し、したがって、バックホールアンテナ107がそのデータを端末装置に送信し、バックホールアンテナ107が、バックホールデータを受信し、その受信されたバックホールデータを、無線周波数チャネル106を使用することによってバックホール側ベースバンド受信モジュール108に送信する。
【0004】
本発明の実施中、本発明者は、既存のソリューションが以下の問題を少なくとも有することを見出した。
【0005】
アクセス側の無線周波数チャネルとバックホール側の無線周波数チャネルの両方が、同一の機能を実施することが可能であり、したがって、前述のシステムにおける無線周波数チャネルのリソース利用率が比較的低い。さらに、アクセス側およびバックホール側は、アクセス側およびバックホール側のそれぞれ独立した無線周波数チャネルを使用し、各無線周波数チャネルは、複数の構成要素を含むため、前述のシステムの開発費用が、比較的高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明では、改善されたバックホールデバイスおよびバックホールデバイス制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来技術における低いリソース利用率および比較的高い開発費用の問題を解決するために、本発明の実施形態は、バックホールデバイスおよびバックホールデバイス制御方法を提供する。技術的ソリューションは、以下のとおりである。
【0008】
第1の態様によれば、バックホールデバイスが提供され、このデバイスは、
アクセス側ベースバンド送信モジュールと、アクセス側バックホール受信モジュールと、バックホール側ベースバンド送信モジュールと、バックホール側ベースバンド受信モジュールと、無線周波数チャネルと、第1のスイッチモジュールと、第2のスイッチモジュールと、アクセスアンテナと、バックホールアンテナとを含み、
アクセス側ベースバンド送信モジュールとバックホール側ベースバンド送信モジュールは、無線周波数チャネルの1つの端部に別々に接続され、
アクセス側ベースバンド受信モジュールとバックホール側ベースバンド受信モジュールは、第1のスイッチモジュールの1つの端部に別々に接続され、第1のスイッチモジュールの別の端部は、無線周波数チャネルのその1つの端部に接続され、
第1のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド受信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、
第1のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド受信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成され、
第2のスイッチモジュールの1つの端部は、無線周波数チャネルの別の端部に接続され、第2のスイッチモジュールの別の端部は、アクセスアンテナおよびバックホールアンテナに別々に接続され、
第2のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、無線周波数チャネルのその別の端部とアクセスアンテナの間で接続された状態を維持するように構成され、
第2のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、無線周波数チャネルのその別の端部とバックホールアンテナの間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0009】
第1の態様の第1の可能な実施様態において、
アクセス側ベースバンド送信モジュールとバックホール側ベースバンド送信モジュールは、第3のスイッチモジュールを使用することによって無線周波数チャネルのその1つの端部に別々に接続され、
第3のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド送信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、
第3のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド送信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0010】
第1の態様の第1の可能な実施様態の第1の態様を参照すると、第2の可能な実施様態において、デバイスは、第1のスイッチモジュールおよび第2のスイッチモジュールに接続された制御モジュールをさらに含み、バックホールデバイスが、第3のスイッチモジュールを含む場合、制御モジュールは、第3のスイッチモジュールにさらに接続され、
制御モジュールは、バックホールデバイスの状態を獲得するように構成され、
制御モジュールは、バックホールデバイスが、第1のスイッチモジュールと、第2のスイッチモジュールとを含む場合、その獲得された状態に応じて第1のスイッチモジュールおよび第2のスイッチモジュールを制御するようにさらに構成され、
制御モジュールは、バックホールデバイスが、第3のスイッチモジュールを含む場合、その獲得された状態に応じて第3のスイッチモジュールを制御するようにさらに構成される。
【0011】
第1の態様の第2の可能な実施様態を参照して、第3の可能な実施様態において、
デバイスは、無線周波数チャネルに配置された第1のストレージモジュールをさらに含み、第1のストレージモジュールは、専用の線路を使用することによって制御モジュールに接続され、
第1のストレージモジュールは、異なる時点におけるバックホールデバイスの事前設定された状態を記憶するように構成され、
制御モジュールは、専用の線路を使用することによって第1のストレージモジュールからバックホールデバイスの状態を読み取るようにさらに構成される。
【0012】
第1の態様の第2の可能な実施様態を参照して、第4の可能な実施様態において、
デバイスは、無線周波数チャネルに配置された第2のストレージモジュールをさらに含み、第2のストレージモジュールは、無線周波数チャネルのその別の端部と制御モジュールの間の線路を使用することによって制御モジュールに接続され、
第2のストレージモジュールは、異なる時点におけるバックホールデバイスの事前設定された状態を記憶するように構成され、
制御モジュールは、無線周波数チャネルのその別の端部と制御モジュールの間の線路を使用することによって第2のストレージモジュールからバックホールデバイスの状態を読み取るようにさらに構成される。
【0013】
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実施様態、第2の可能な実施様態、第3の可能な実施様態、または第4の可能な実施様態を参照して、第5の可能な実施様態において、無線周波数チャネルは、
送信機と、第1のスイッチモジュールに接続された受信機と、送信機および受信機に別々に接続されたサーキュレータと、サーキュレータに接続されたフィルタとを含み、フィルタの別の端部は、第2のスイッチモジュールに接続され、
バックホールデバイスは、第3のスイッチモジュールを含まず、送信機は、アクセス側ベースバンド送信モジュールおよびバックホール側ベースバンド送信モジュールに別々に接続され、
バックホールデバイスが、第3のスイッチモジュールを含む場合、送信機は、第3のスイッチモジュールに接続される。
【0014】
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実施様態、第2の可能な実施様態、第3の可能な実施様態、または第4の可能な実施様態を参照して、第6の可能な実施様態において、
2つ以上の無線周波数チャネルが存在する場合、各無線周波数チャネルは、アクセス側ベースバンド送信モジュール、アクセス側ベースバンド受信モジュール、バックホール側ベースバンド送信モジュール、およびバックホール側ベースバンド受信モジュールのグループに別々に対応し、
バックホールデバイスが、第1のストレージモジュールを含む場合、その2つ以上の無線周波数チャネルは、第1のストレージモジュールを共有し、
バックホールデバイスが、第2のストレージモジュールを含む場合、その2つ以上の無線周波数チャネルは、第2のストレージモジュールを共有する。
【0015】
第2の態様によれば、バックホールデバイス制御方法が提供され、この方法は、第1の態様により、または第1の態様の可能な各実施様態によりバックホールデバイスに適用され、この方法は、
バックホールデバイスの状態を獲得すること、および
バックホールデバイスが、第1のスイッチモジュールと、第2のスイッチモジュールとを含む場合、その獲得された状態に応じて第1のスイッチモジュールおよび第2のスイッチモジュールを制御することを含み、
第1のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド受信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、
第1のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド受信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成され、
第2のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、無線周波数チャネルのその別の端部とアクセスアンテナの間で接続された状態を維持するように構成され、
第2のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、無線周波数チャネルのその別の端部とバックホールアンテナの間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0016】
第2の態様の第1の可能な実施様態において、バックホールデバイスが、無線周波数チャネルとアクセス側ベースバンド送信モジュールとバックホールデバイスにおけるバックホール側ベースバンド送信モジュールとを接続するように構成された第3のスイッチモジュールをさらに含む場合、この方法は、
その獲得された状態に応じて第3のスイッチモジュールを制御することをさらに含み、
第3のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド送信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、
第3のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド送信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0017】
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実施様態を参照すると、第2の可能な実施様態において、バックホールデバイスの状態を獲得することは、
バックホールデバイスが、第1のストレージモジュールを含む場合、第1のストレージモジュールに接続された専用の線路を使用することによって第1のストレージモジュールからバックホールデバイスの状態を読み取ること、および
バックホールデバイスが、第2のストレージモジュールを含む場合、無線周波数チャネルのその別の端部に接続された線路を使用することによって第2のストレージモジュールからバックホールデバイスの状態を読み取ることを含む。
【0018】
本発明の実施形態において提供される技術的ソリューションの有益な効果は、以下のとおりである。
【0019】
スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数チャネルの低いリソース利用率および比較的高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数チャネルが共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の実施形態による技術的ソリューションをより明確に説明するために、以下に、それらの実施形態を説明するための添付の図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者は、独創的な取組みなしに添付の図面から他の図面を導き出すことができる。
【0021】
図1】本発明の背景技術に含まれるバックホールデバイスを示す概略構造図である。
図2】本発明の実施形態によるバックホールデバイスを示す構造ブロック図である。
図3】本発明の別の実施形態によるバックホールデバイスを示す構造ブロック図である。
図4】本発明のさらに別の実施形態によるバックホールデバイスを示す構造ブロック図である。
図5】本発明のさらに別の実施形態によるバックホールデバイスを示す構造ブロック図である。
図6】本発明のさらに別の実施形態によるバックホールデバイスを示す構造ブロック図である。
図7】本発明のさらに別の実施形態によるバックホールデバイスを示す構造ブロック図である。
図8】本発明のさらに別の実施形態によるバックホールデバイスを示す構造ブロック図である。
図9】本発明の実施形態によるバックホールデバイス制御方法を示す方法流れ図である。
図10】本発明の別の実施形態によるバックホールデバイス制御方法を示す方法流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の目的、技術的ソリューション、および利点をより明確にするために、以下に、本発明を、添付の図面を参照してさらに詳細に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく、一部分に過ぎない。独創的な取組みなしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0023】
図2を参照すると、図2は、本発明の実施形態によるバックホールデバイスの構造ブロック図を示す。バックホールデバイスは、モバイル通信システムに適用される、または固定無線アクセスシステム、無線データ伝送システム、およびレーダシステムなどのシステムに適用される。バックホールデバイス(AB BTS)は、アクセス側ベースバンド送信モジュール201と、アクセス側ベースバンド受信モジュール202と、バックホール側ベースバンド送信モジュール203と、バックホール側ベースバンド受信モジュール204と、無線周波数チャネル205と、第1のスイッチモジュール206と、第2のスイッチモジュール207と、アクセスアンテナ208と、バックホールアンテナ209とを含む。
【0024】
アクセス側ベースバンド送信モジュール201とバックホール側ベースバンド送信モジュール203は、無線周波数チャネル205の1つの端部に別々に接続される。
【0025】
アクセス側ベースバンド受信モジュール202とバックホール側ベースバンド受信モジュール204は、第1のスイッチモジュール206の1つの端部に別々に接続され、第1のスイッチモジュール206の別の端部が、無線周波数チャネル205のその1つの端部に接続される。
【0026】
第1のスイッチモジュール206は、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド受信モジュール202と無線周波数チャネル205のその1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成される。
【0027】
第1のスイッチモジュール206は、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド受信モジュール204と無線周波数チャネル205のその1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0028】
第2のスイッチモジュール207の1つの端部は、無線周波数チャネル205の別の端部に接続され、第2のスイッチモジュール207の別の端部は、アクセスアンテナ208およびバックホールアンテナ209に別々に接続される。
【0029】
第2のスイッチモジュール207は、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、無線周波数チャネル205の別の端部とアクセスアンテナ208の間で接続された状態を維持するように構成される。
【0030】
第2のスイッチモジュール207は、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、無線周波数チャネル205のその別の端部とバックホールアンテナ209の間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0031】
結論として、この実施形態において提供されるバックホールデバイスによれば、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が、同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数チャネルの低いリソース利用率および高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数チャネルが共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。
【0032】
図3を参照すると、図3は、本発明の実施形態によるバックホールデバイスの構造ブロック図を示す。バックホールデバイスは、モバイル通信システムに適用される、または固定無線アクセスシステム、無線データ伝送システム、およびレーダシステムなどのシステムに適用される。バックホールデバイスは、アクセス側ベースバンド送信モジュール301と、アクセス側ベースバンド受信モジュール302と、バックホール側ベースバンド送信モジュール303と、バックホール側ベースバンド受信モジュール304と、無線周波数チャネル305と、第1のスイッチモジュール306と、第2のスイッチモジュール307と、アクセスアンテナ308と、バックホールアンテナ309とを含む。
【0033】
アクセス側ベースバンド送信モジュール301とバックホール側ベースバンド送信モジュール303は、無線周波数チャネル305の1つの端部に別々に接続される。
【0034】
アクセス側ベースバンド受信モジュール302とバックホール側ベースバンド受信モジュール304は、第1のスイッチモジュール306の1つの端部に別々に接続され、第1のスイッチモジュール306の別の端部が、無線周波数チャネル305のその1つの端部に接続される。
【0035】
第1のスイッチモジュール306は、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド受信モジュール302と無線周波数チャネル305のその1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成される。
【0036】
特に、バックホールデバイスが、ブロードキャスト情報をリアルタイムで送信することができるため、端末装置が起動されると、バックホールデバイスが、そのブロードキャスト情報を使用することによって、アクセスをいつ実行すべきか、およびバックホールをいつ実行すべきかについて端末装置とネゴシエートし、そのネゴシエーションが完了された後、バックホールデバイスと端末装置の両方が、ネゴシエートされた時点でアクセスおよびバックホールを実行する。アクセス時点が到来すると、バックホールデバイスは、アクセス状態にあり、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、2つの事例が存在し、1つの事例は、アクセス側ベースバンド送信モジュール301が、無線周波数チャネル305およびアクセスアンテナ308を使用することによって外部にデータを送信することであり、他方の事例は、アクセス側ベースバンド受信モジュール302が、アクセスアンテナ308によって受信され、無線周波数チャネル305を使用することによって送信されるデータを受信することである。したがって、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、第1のスイッチモジュール306は、アクセス側ベースバンド受信モジュール302と無線周波数チャネル305のその1つの端部の間で接続された状態を維持する。
【0037】
第1のスイッチモジュール306は、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド受信モジュール304と無線周波数チャネル305のその1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0038】
バックホールデバイスがアクセス状態にある事例と同様に、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、やはり2つの事例が存在し、1つの事例は、バックホール側ベースバンド送信モジュール303が、無線周波数チャネル305およびバックホールアンテナ309を使用することによって外部にデータを送信することであり、他方の事例は、バックホール側ベースバンド受信モジュール304が、バックホールアンテナ309によって受信され、無線周波数チャネル305を使用することによって送信されるデータを受信することである。したがって、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、第1のスイッチモジュール306は、バックホール側ベースバンド受信モジュール304と無線周波数チャネル305のその1つの端部の間で接続された状態を維持する。
【0039】
第2のスイッチモジュール307の1つの端部は、無線周波数チャネル305の別の端部に接続され、第2のスイッチモジュール307の別の端部は、アクセスアンテナ308およびバックホールアンテナ309に別々に接続される。
【0040】
特に、アクセスアンテナ308およびバックホールアンテナ309はそれぞれ、2つのピンを有するため、第2のスイッチモジュール307がアクセスアンテナ308およびバックホールアンテナ309に接続されることが可能であるために、第2のスイッチモジュール307のその別の端部が、4つのポートを有し、その4つのポートは、アクセスアンテナ308およびバックホールアンテナ309のピンにそれぞれ接続される。もちろん、実際の実施中、複数のポートが、この実施形態において限定されない、異なる使用要件に応じて第2のスイッチモジュール307のその別の端部上にさらに配置される。
【0041】
第2のスイッチモジュール307は、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、無線周波数チャネル305のその別の端部とアクセスアンテナ308の間で接続された状態を維持するように構成される。
【0042】
バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、無線周波数チャネル305は、アクセスアンテナ308とデータを交換する必要がある。したがって、この事例において、第2のスイッチモジュール307は、無線周波数チャネル305のその別の端部とアクセスアンテナ308の間で接続された状態を維持する。
【0043】
第2のスイッチモジュール307は、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、無線周波数チャネル305のその別の端部とバックホールアンテナ309の間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0044】
しかし、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、無線周波数チャネル305は、バックホールアンテナ309とデータを交換する必要がある。したがって、この事例において、第2のスイッチモジュール307は、無線周波数チャネル305のその別の端部とバックホールアンテナ309の間で接続された状態を維持する。
【0045】
この実施形態において、無線周波数チャネル305は、特に、
送信機(TX)305aと、第1のスイッチモジュール306に接続された受信機(RX)305bと、送信機305aおよび受信機305bに別々に接続されたサーキュレータ305cと、サーキュレータ305cに接続されたフィルタ305dとを含み、フィルタ305dの別の端部が、第2のスイッチモジュール307に接続されることに留意されたい。
【0046】
送信機305aは、アクセス側ベースバンド送信モジュール301およびバックホール側ベースバンド送信モジュール303に別々に接続される。
【0047】
結論として、この実施形態において提供されるバックホールデバイスによれば、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数の低いリソース利用率および高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数チャネルが共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。
【0048】
この実施形態は、無線周波数チャネルの特定の構成を限定し、バックホールデバイスの特定の構造をさらに明確にする。
【0049】
図4を参照すると、図4は、本発明の別の実施形態によるバックホールデバイスの構造ブロック図を示す。バックホールデバイスは、モバイル通信システムに適用される、または固定無線アクセスシステム、無線データ伝送システム、およびレーダシステムなどのシステムに適用される。バックホールデバイスは、アクセス側ベースバンド送信モジュール401と、アクセス側ベースバンド受信モジュール402と、バックホール側ベースバンド送信モジュール403と、バックホール側ベースバンド受信モジュール404と、無線周波数チャネル405と、第1のスイッチモジュール406と、第2のスイッチモジュール407と、アクセスアンテナ408と、バックホールアンテナ409とを含む。このバックホールデバイスは、この実施形態において、アクセス側ベースバンド送信モジュール401とバックホール側ベースバンド送信モジュール403が、第3のスイッチモジュール410を使用することによって無線周波数チャネル405の1つの端部に別々に接続されるという点で、図3に示されるバックホールデバイスとは異なる。
【0050】
第3のスイッチモジュール410は、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド送信モジュール401と無線周波数チャネル405のその1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成される。
【0051】
特に、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、1つの事例は、アクセス側ベースバンド送信モジュール401が無線周波数チャネル405にデータを送信して、無線周波数チャネル405が、受信されたベースバンドデータに対して周波数変換を実行し、その後、そのデータをアクセスアンテナ408に送信し、そのデータを外部端末装置にさらに送信するようにすることである。したがって、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、第3のスイッチモジュール410は、アクセス側ベースバンド送信モジュール401と無線周波数チャネル405のその1つの端部の間で接続された状態を維持する。
【0052】
第3のスイッチモジュール410は、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド送信モジュール403と無線周波数チャネル405のその1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0053】
特に、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、1つの事例は、バックホール側ベースバンド送信モジュール403が無線周波数チャネル405にベースバンドデータを送信して、無線周波数チャネル405が、受信されたベースバンドデータに対して周波数変換を実行し、その後、そのデータをバックホールアンテナ409に送信し、そのデータを外部端末装置にさらに送信するようにすることである。したがって、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、第3のスイッチモジュール410が、バックホール側ベースバンド送信モジュール403と無線周波数チャネル405のその1つの端部の間で接続状態を維持する。
【0054】
図3に示される実施形態と同様に、この実施形態において、無線周波数チャネル405は
送信機405aと、第1のスイッチモジュール404に接続された受信機405bと、送信機405aおよび受信機405bに別々に接続されたサーキュレータ405cと、サーキュレータ405cに接続されたフィルタ405dとをやはり含み、フィルタ405dの別の端部が、第2のスイッチモジュール407に接続される。
【0055】
しかし、この実施形態において、バックホールデバイスは、第3のスイッチモジュール410をさらに含むため、実際の実施中、送信機405aは、第3のスイッチモジュール410に接続される。
【0056】
特に、バックホールデバイスが、第3のスイッチモジュール410を含む場合、アクセス側ベースバンド送信モジュール401およびバックホール側ベースバンド送信モジュール403は、第3のスイッチモジュール410を使用することによって無線周波数チャネル405に接続される。したがって、この事例において、無線周波数チャネル405における送信機405aは、第3のスイッチモジュール410に接続される。詳細に関しては、図4を参照されたい。
【0057】
結論として、この実施形態において提供されるバックホールデバイスによれば、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数の低いリソース利用率および高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数チャネルが共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。
【0058】
この実施形態において、アクセス側ベースバンド送信モジュールおよびバックホール側ベースバンド送信モジュールは、第3のスイッチモジュールを使用することによって無線周波数チャネルに接続され、したがって、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド送信モジュールだけが無線周波数チャネルに接続され、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド送信モジュールだけが無線周波数チャネルに接続される。
【0059】
図5を参照すると、図5は、本発明のさらに別の実施形態によるバックホールデバイスの構造ブロック図を示す。バックホールデバイスは、モバイル通信システムに適用される、または固定無線アクセスシステム、無線データ伝送システム、およびレーダシステムなどのシステムに適用される。バックホールデバイスは、アクセス側ベースバンド送信モジュール501と、アクセス側ベースバンド受信モジュール502と、バックホール側ベースバンド送信モジュール503と、バックホール側ベースバンド受信モジュール504と、無線周波数チャネル505と、第1のスイッチモジュール506と、第2のスイッチモジュール507と、アクセスアンテナ508と、バックホールアンテナ509とを含む。バックホールデバイスにおけるモジュールは、前述の実施形態のそれぞれにおける接続様態で接続され、前述の実施形態のそれぞれにおける同一のモジュールによって実施されることが可能な機能を実施し、前述の実施形態のそれぞれにおけるバックホールデバイスとの唯一の違いは、この実施形態において、バックホールデバイスが、第1のスイッチモジュール506および第2のスイッチモジュール507に接続された制御モジュール511をさらに含むことだけである。さらに、バックホールデバイスが、第3のスイッチモジュール510を含む場合、制御モジュール511は、第3のスイッチモジュール510にさらに接続される。詳細に関しては、図5を参照されたい。
【0060】
制御モジュール511は、バックホールデバイスの状態を獲得するように構成される。
【0061】
特に、バックホールデバイスの現在の状態を知るのに、バックホールデバイスは、制御モジュール511をさらに含み、制御モジュール511は、バックホールデバイスの状態を獲得するように構成される。
【0062】
制御モジュール511は、バックホールデバイスが、第1のスイッチモジュール506と、第2のスイッチモジュール507とを含む場合、その獲得された状態に応じて第1のスイッチモジュール506および第2のスイッチモジュール507を制御するようにさらに構成される。
【0063】
第1のスイッチモジュール506と第2のスイッチモジュール507の両方が、バックホールデバイスの異なる状態に応じて異なる接続ステータスを有するため、制御モジュール511がバックホールデバイスの状態を獲得した後、制御モジュール511は、その獲得された状態に応じて第1のスイッチモジュール506および第2のスイッチモジュール507を制御するようにさらに構成される。
【0064】
制御モジュール511は、バックホールデバイスが、第3のスイッチモジュール510を含む場合、その獲得された状態に応じて第3のスイッチモジュール510を制御するようにさらに構成される。
【0065】
同様に、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール510をさらに含む場合、第3のスイッチモジュール510もやはり、バックホールデバイスの異なる状態に応じて異なる接続ステータスを有するため、制御モジュール511は、バックホールデバイスが、第3のスイッチモジュール510を含む場合、その獲得された状態に応じて第3のスイッチモジュール510を制御するようにさらに構成される。
【0066】
この実施形態において開示される図5は、バックホールデバイスがスイッチモジュール510を含む事例を例として使用することによって説明されることに留意されたい。実際の実施中、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール510を含まない場合、バックホールデバイスの特定の構造ブロック図は、図5におけるアクセス側ベースバンド送信モジュール501およびバックホール側ベースバンド送信モジュール503が送信器505aに直接に接続されることを除いて、図5と同様である。この実施形態において詳細が再び説明されることはない。
【0067】
結論として、この実施形態において提供されるバックホールデバイスによれば、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が、同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数チャネルの低いリソース利用率および高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数チャネルが共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。
【0068】
この実施形態において、制御モジュールは、バックホールデバイスの状態を獲得して、その獲得された状態に応じてデバイスにおける各スイッチモジュールを制御する効果を実現する。
【0069】
図6を参照すると、図6は、本発明のさらに別の実施形態によるバックホールデバイスの構造ブロック図を示す。バックホールデバイスは、モバイル通信システムに適用される、または固定無線アクセスシステム、無線データ伝送システム、およびレーダシステムなどのシステムに適用される。バックホールデバイスは、アクセス側ベースバンド送信モジュール601と、アクセス側ベースバンド受信モジュール602と、バックホール側ベースバンド送信モジュール603と、バックホール側ベースバンド受信モジュール604と、無線周波数チャネル605と、第1のスイッチモジュール606と、第2のスイッチモジュール607と、アクセスアンテナ608と、バックホールアンテナ609とを含む。さらに、この実施形態において、バックホールデバイスは、第3のスイッチモジュール610をさらに含み、もちろん、実際の実施中、バックホールデバイスは、第3のスイッチモジュール610を含まない。この実施形態において、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール610を含む例が使用される。さらに、図5に示されるバックホールデバイスと同じく、この実施形態におけるバックホールデバイスは、制御モジュール611をさらに含む一方で、この実施形態において、バックホールデバイスが、無線周波数チャネル605に配置された第1のストレージモジュール612をさらに含み、第1のストレージモジュール612は、専用の線路を使用することによって制御モジュール611に接続されるという点で、このバックホールデバイスは、図5に示されるバックホールデバイスとは異なる。
【0070】
第1のストレージモジュール612は、異なる時点でバックホールデバイスの事前設定された状態を記憶するように構成される。
【0071】
特に、バックホールデバイスは、端末装置が電源投入されると、異なる時点で状態について端末装置とネゴシエートするため、ネゴシエートされた状態をその後に使用する便宜のため、バックホールデバイスは、無線周波数チャネル605に配置された第1のストレージモジュール612をさらに含み、第1のストレージモジュール612は、異なる時点におけるバックホールデバイスの事前にネゴシエートされた状態を記憶するように構成される。
【0072】
制御モジュール611は、専用の線路を使用することによって第1のストレージモジュール612からバックホールデバイスの状態を読み取るようにさらに構成される。
【0073】
したがって、第1のストレージモジュール612が、バックホールデバイスの状態を記憶し、第1のストレージモジュール612は、専用の線路を使用することによって制御モジュール611に接続されるため、制御モジュール611は、専用の線路を使用することによって第1のストレージモジュール612からバックホールデバイスの状態を読み取る。例えば、第1のストレージモジュール612の中で、高いレベル「1」がアクセス状態を表すのに使用され、低いレベル「0」がバックホール状態を表すのに使用される場合、制御モジュール611が高いレベルを読み取ると、制御モジュール611は、バックホールデバイスがこの時点でアクセス状態にあることを知り、制御モジュール611が低いレベルを読み取ると、制御モジュール611は、バックホールデバイスがこの時点でバックホール状態にあることを知る。この実施形態において、前述の方法を使用することによってバックホールデバイスの状態を表すことは、単に例として使用され、実際の実施中、2つの状態を区別するために使用される任意の方法が、状態を識別するために使用されてもよい。この実施形態において詳細が再び説明されることはない。
【0074】
この実施形態において開示される図6は、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール610を含む事例であることに留意されたい。実際の実施中、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール610を含まない場合、バックホールデバイスの特定の構造ブロック図は、図6におけるアクセス側ベースバンド送信モジュール601およびバックホール側ベースバンド送信モジュール603が送信機605aに直接に接続されることを除いて、図6と同様である。したがって、この実施形態において詳細が再び説明されることはない。
【0075】
結論として、この実施形態において提供されるバックホールデバイスによれば、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数チャネルの低いリソース利用率および高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数チャネルが共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。
【0076】
この実施形態において、バックホールデバイスの状態は、無線周波数チャネルに配置された第1のストレージモジュールの中に記憶され、したがって、バックホールデバイスにおける制御モジュールが、第1のストレージモジュールからその状態を獲得し、その獲得された状態に応じてバックホールデバイスにおける各スイッチモジュールをさらに制御することが可能である。
【0077】
図7を参照すると、図7は、本発明のさらに別の実施形態によるバックホールデバイスの構造ブロック図を示す。バックホールデバイスは、モバイル通信システムに適用される、または固定無線アクセスシステム、無線データ伝送システム、およびレーダシステムなどのシステムに適用される。バックホールデバイスは、アクセス側ベースバンド送信モジュール701と、アクセス側ベースバンド受信モジュール702と、バックホール側ベースバンド送信モジュール703と、バックホール側ベースバンド受信モジュール704と、無線周波数チャネル705と、第1のスイッチモジュール706と、第2のスイッチモジュール707と、アクセスアンテナ708と、バックホールアンテナ709とを含む。さらに、この実施形態において、バックホールデバイスは、第3のスイッチモジュール710をさらに含み、もちろん、実際の実施中、バックホールデバイスは、第3のスイッチモジュール710を含まなくてもよい。この実施形態において、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール710を含む例が使用される。さらに、この実施形態におけるバックホールデバイスは、制御モジュール711をさらに含み、このバックホールデバイスは、図6に示される実施形態において、第1のストレージモジュール612の中にバックホールデバイスの状態を記憶することが例として使用されるのに対して、この実施形態においては、バックホールデバイスの状態は、第2のストレージモジュール712の中にさらに記憶されるという点で、図6に示されるバックホールデバイスとは異なる。特に、バックホールデバイスは、無線周波数チャネル705に配置された第2のストレージモジュール712をさらに含み、第2のストレージモジュール712は、無線周波数チャネル705の別の端部と制御モジュール711の間の線路を使用することによって制御モジュール711に接続される。この実施形態において、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール710を含む例が使用され、バックホールデバイスの構造ブロック図に関しては、図7を参照されたい。
【0078】
特に、図6に示される実施形態とは異なり、前述の実施形態において、バックホールデバイスの状態を記憶するように構成された第1のストレージモジュール612は、専用の線路を使用することによって制御モジュール611に接続され、制御モジュール611は、無線周波数チャネル605に接続される必要があるため、この実施形態において、制御モジュール711と第2のストレージモジュール712の間の接続線路を節約するために、第2のストレージモジュール712は、無線周波数チャネル705のその別の端部と制御モジュール711の間の線路を使用することによって制御モジュール711に接続される。実際の実施中、第2のストレージモジュール712は、インダクタを使用することによって無線周波数チャネル705のその別の端部に結合され、そのことの特定の実施様態は、この実施形態において限定されない。
【0079】
第2のストレージモジュール712は、異なる時点においてバックホールデバイスの事前設定された状態を記憶するように構成される。
【0080】
特に、バックホールデバイスは、端末装置が電源投入されると、異なる時点で状態について端末装置とネゴシエートするため、ネゴシエートされた状態をその後に使用する便宜のため、バックホールデバイスは、無線周波数チャネル705に配置された第2のストレージモジュール712をさらに含み、第2のストレージモジュール712は、異なる時点におけるバックホールデバイスの事前にネゴシエートされた状態を記憶するように構成される。
【0081】
制御モジュール711は、無線周波数チャネル705のその別の端部と制御モジュール711の間の線路を使用することによって第2のストレージモジュール712からバックホールデバイスの状態を読み取るようにさらに構成される。
【0082】
したがって、第2のストレージモジュール712が、バックホールデバイスの状態を記憶し、第2のストレージモジュール712は、無線周波数チャネル705のその別の端部と制御モジュール711の間の線路を使用することによって制御モジュール711に接続されるため、制御モジュール711は、無線周波数チャネル705のその別の端部と制御モジュール711の間の線路を使用することによって第2のストレージモジュール712からバックホールデバイスの状態を読み取る。
【0083】
この実施形態において開示される図7は、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール710を含む事例であることに留意されたい。実際の実施中、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール710を含まない場合、バックホールデバイスの特定の構造ブロック図は、図7におけるアクセス側ベースバンド送信モジュール701およびバックホール側ベースバンド送信モジュール703が送信機705aに直接に接続されることを除いて、図7と同様である。したがって、この実施形態において詳細が再び説明されることはない。
【0084】
結論として、この実施形態において提供されるバックホールデバイスによれば、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数チャネルの低いリソース利用率および高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数チャネルが共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。
【0085】
この実施形態において、バックホールデバイスの状態は、無線周波数チャネルに配置された第2のストレージモジュールの中に記憶され、したがって、バックホールデバイスにおける制御モジュールが、第2のストレージモジュールからその状態を獲得し、その獲得された状態に応じてバックホールデバイスにおける各スイッチモジュールをさらに制御することが可能である。さらに、この実施形態において、バックホールデバイスの状態が記憶される第2のストレージモジュールの出力端部が、無線周波数チャネルに結合され、このことが、バックホールデバイスにおいて要求される接続を減らし、バックホールデバイスをさらに簡略化する。
【0086】
図8を参照すると、図8は、本発明のさらに別の実施形態によるバックホールデバイスの構造ブロック図を示す。バックホールデバイスは、モバイル通信システムに適用される、または固定無線アクセスシステム、無線データ伝送システム、およびレーダシステムなどのシステムに適用される。バックホールデバイスは、アクセス側ベースバンド送信モジュール801と、アクセス側ベースバンド受信モジュール802と、バックホール側ベースバンド送信モジュール803と、バックホール側ベースバンド受信モジュール804と、無線周波数チャネル805と、第1のスイッチモジュール806と、第2のスイッチモジュール807と、アクセスアンテナ808と、バックホールアンテナ809とを含む。さらに、この実施形態において、バックホールデバイスは、第3のスイッチモジュール810をさらに含み、もちろん、実際の実施中、バックホールデバイスは、第3のスイッチモジュール810を含まなくてもよい。この実施形態において、バックホールデバイスが第3のスイッチモジュール810を含む例が使用される。さらに、この実施形態におけるバックホールデバイスは、制御モジュール811をさらに含み、このバックホールデバイスは、この実施形態において、2つ以上の無線周波数チャネル805が存在し、各無線周波数チャネル805が、アクセス側ベースバンド送信モジュール801、アクセス側ベースバンド受信モジュール802、バックホール側ベースバンド送信モジュール803、およびバックホール側ベースバンド受信モジュール804のグループに別々に対応するという点で、前述の実施形態のそれぞれにおいて開示されるバックホールデバイスとは異なる。
【0087】
バックホールデバイスが、第1のストレージモジュール812を含む場合、2つ以上の無線周波数チャネル805は、第1のストレージモジュール812を共有する。
【0088】
特に、バックホールデバイスは、2つ以上の無線周波数チャネル805を含み、各周波数チャネル805は、アクセス側ベースバンド送信モジュール801、アクセス側ベースバンド受信モジュール802、バックホール側ベースバンド送信モジュール803、およびバックホール側ベースバンド受信モジュール804のグループに別々に対応する。すべてのグループは、同一の構造を有し、モジュールのすべてのグループと無線周波数チャネル805もまた、同一の接続構造を有する。しかし、バックホールデバイスの状態は、一意に決定されるため、バックホールデバイスが、第1のストレージモジュール812を含む場合、バックホールデバイスにおける構成要素の数量、および後の期間のメンテナンス費用を低減するために、バックホールデバイスにおける2つ以上の無線周波数チャネル805は、第1のストレージモジュール812を共有し、このことは、この実施形態において限定されない。モジュールの各グループが、アクセスアンテナ808およびバックホールアンテナ809に接続する1つの第2のスイッチモジュール807に別々に対応する。さらに、デバイスにおける構成要素の数量を低減し、第2のスイッチモジュール807のリソース利用率を向上させ、メンテナンス複雑度を低減するために、モジュールのグループに対応する無線周波数チャネル805が、1つの第2のスイッチモジュール807を共有し、この実施形態において詳細が再び説明されることはない。例えば、バックホールデバイスは、モジュールの2つのグループを含み、バックホールデバイスは、第3のスイッチモジュール810を含む。それらの特定の接続構造の概略図に関しては、図8が参照され、この実施形態において詳細が再び説明されることはない。
【0089】
同様に、バックホールデバイスが、第2のストレージモジュールを含む場合、2つ以上の無線周波数チャネルは、第2のストレージモジュールを共有し、このことは、第2のストレージモジュールと制御モジュールの間の接続様態が、第1のストレージモジュールと制御モジュールの間の接続様態とは異なるということを除いて、バックホールデバイスが第1のストレージモジュール812を含む事例と同様であり、この実施形態において詳細が再び説明されることはない。
【0090】
図6に示されるバックホールデバイスが2つ以上の無線周波数チャネルを含む例だけが、この実施形態において使用されることに留意されたい。実際の実施中、図2図3図4図5、および図7のいずれか1つに示されるバックホールデバイスもやはり、2つ以上の無線周波数チャネルを同時に含む。当業者は、図6および図8により、2つ以上の無線周波数チャネル805を含み、図2図3図4図5、および図7のそれぞれに対応する構造ブロック図を容易に得ることも可能であり、この実施形態において詳細が1つずつ再び説明されることはない。
【0091】
結論として、この実施形態において提供されるバックホールデバイスによれば、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が、同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数チャネルの低いリソース利用率および高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数チャネルが共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。
【0092】
この実施形態におけるバックホールデバイスは、2つ以上の無線周波数チャネルを含み、その結果、バックホールデバイスの動作パフォーマンスを向上させる。
【0093】
実際の実施中、制御モジュールより前のモジュールは、1つのデバイスとして特に実施される一方で、制御モジュール、第2のスイッチモジュール、アクセスアンテナ、およびバックホールアンテナは、別々に実施され、それらの特定の実施形態は、この実施形態において限定されないことに留意されたい。
【0094】
さらに、前述の実施形態に含まれる各モジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの組合せを使用することによって実施され、モジュールの特定の実施形態は、この実施形態において限定されない。
【0095】
図9を参照すると、図9は、本発明の実施形態によるバックホールデバイス制御方法の方法流れ図を示す。バックホールデバイス制御方法は、前述の実施形態のそれぞれにおいて提供されるバックホールデバイスを制御するために使用され、この制御方法は、以下のステップを含む。
【0096】
ステップ901:バックホールデバイスの状態を獲得する。
【0097】
ステップ902:バックホールデバイスが、第1のスイッチモジュールと、第2のスイッチモジュールとを含む場合、その獲得された状態に応じて第1のスイッチモジュールおよび第2のスイッチモジュールを制御し、
第1のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド受信モジュールと無線周波数チャネルの1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、
第1のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド受信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、
第2のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、無線周波数チャネルの別の端部とアクセスアンテナの間で接続された状態を維持するように構成され、
第2のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、無線周波数チャネルのその別の端部とバックホールアンテナの間で接続された状態を維持するように構成される。
【0098】
結論として、この実施形態において提供されるバックホールデバイス制御方法によれば、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が、同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数チャネルの低いリソース利用率および高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数が共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。さらに、この実施形態において、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が、ベースバンド送信モジュールおよびベースバンド受信モジュールを共有することが可能であり、あのアクセス側とバックホール側の間の自由なデータ交換の効果を実現する。
【0099】
図10を参照すると、図10は、本発明の別の実施形態によるバックホールデバイス制御方法の方法流れ図を示す。バックホールデバイス制御方法は、前述の実施形態のそれぞれにおいて提供されるバックホールデバイスを制御するために使用され、制御方法は、以下のステップを含む。
【0100】
ステップ1010:バックホールデバイスの状態を獲得する。
【0101】
バックホールデバイスは、それ自らの状態を獲得する。特に、それは、バックホールデバイスが、制御モジュールを使用することによってバックホールデバイスの状態を獲得する前述の実施形態において開示されるバックホールデバイスの特定の構造に応じて知られることが可能である。さらに、実際の実施中、バックホールデバイスにおいて、バックホールデバイスの状態を記憶するストレージモジュールは、異なる様態で制御モジュールに接続され、接続様態が異なる場合、バックホールデバイスの状態を獲得するために制御モジュールによって使用される方法も異なる。したがって、バックホールデバイスの状態を記憶するストレージモジュールと制御モジュールの間の接続様態に応じて、バックホールデバイスの状態を獲得するために制御モジュールによって使用される方法は、以下の様態のうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
第1に、バックホールデバイスが、第1のストレージモジュールを含む場合、バックホールデバイスの状態は、第1のストレージモジュールに接続された専用の線路を使用することによって第1のストレージモジュールから読み取られる。
【0103】
第1の可能な実施様態において、バックホールデバイスが、第1のストレージモジュールを含む場合、第1のストレージモジュールは、専用の線路を使用することによって制御モジュールに接続され、異なる時点におけるバックホールデバイスの状態が第1のストレージモジュールの中に記憶されるため、制御モジュールは、第1のストレージモジュールに接続された専用の線路を使用することによって第1のストレージモジュールからバックホールデバイスの状態を読み取る。
【0104】
第2に、バックホールデバイスが、第2のストレージモジュールを含む場合、バックホールデバイスの状態は、無線周波数チャネルの別の端部に接続された線路を使用することによって第2のストレージモジュールから読み取られる。
【0105】
第2の可能な実施様態において、バックホールデバイスが、第2のストレージモジュールを含む場合、第2のストレージモジュールは、無線周波数チャネルのその別の端部と制御モジュールの間の線路を使用することによって制御モジュールに接続され、異なる時点におけるバックホールデバイスの状態が第2のストレージモジュールの中に記憶されるため、制御モジュールは、無線周波数チャネルのその別の端部に接続された線路を使用することによって第2のストレージモジュールからバックホールデバイスの状態を読み取る。
【0106】
ステップ1020:バックホールデバイスが、第1のスイッチモジュールと、第2のスイッチモジュールとを含む場合、その獲得された状態に応じて第1のスイッチモジュールおよび第2のスイッチモジュールを制御する。
【0107】
第1のスイッチモジュールと第2のスイッチモジュールの両方の接続ステータスがバックホールデバイスの状態と関係するため、制御モジュールがバックホールデバイスの状態を獲得した後、制御モジュールは、その獲得された状態に応じて第1のスイッチモジュールおよび第2のスイッチモジュールを制御することが可能である。
【0108】
第1のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド受信モジュールと無線周波数チャネルの1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、
第1のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド受信モジュールと無線周波数チャネルの1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成され、
第2のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、無線周波数チャネルのその別の端部とアクセスアンテナの間で接続された状態を維持するように構成され、
第2のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、無線周波数チャネルのその別の端部とバックホールアンテナの間で接続された状態を維持するように構成される。
【0109】
ステップ1030:バックホールデバイスが、第3のスイッチモジュールを含む場合、その獲得された状態に応じて第3のスイッチモジュールを制御する。
【0110】
バックホールデバイスが第3のスイッチモジュールをさらに含む場合、第3のスイッチモジュールの接続ステータスもやはり、バックホールデバイスの状態と関係するため、制御モジュールがバックホールデバイスの状態を獲得した後、制御モジュールは、その獲得された状態に応じて第3のスイッチモジュールを制御し、
第3のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがアクセス状態にある場合、アクセス側ベースバンド送信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するように構成され、
第3のスイッチモジュールは、バックホールデバイスがバックホール状態にある場合、バックホール側ベースバンド送信モジュールと無線周波数チャネルのその1つの端部の間で接続された状態を維持するようにさらに構成される。
【0111】
結論として、この実施形態において提供されるバックホールデバイス制御方法によれば、スイッチモジュールが配置され、したがって、アクセス側とバックホール側が、同一の無線周波数チャネルを共有することが可能である。したがって、従来技術における無線周波数チャネルの低いリソース利用率および高い開発費用の問題が解決され、無線周波数チャネルが共有されて、リソース利用率を向上させることが可能である。さらに、無線周波数チャネルが複数の構成要素を含むことを考慮すると、無線周波数チャネルが共有され、このことが、システムに要求される構成要素の数量、およびシステムの開発費用を低減する。
【0112】
本発明の前述の実施形態の順序番号は、単に例示目的であり、それらの実施形態の優先順位を示すことは意図されていない。
【0113】
当業者は、それらの実施形態のステップのすべて、またはいくつかが、ハードウェア、または関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施されることを理解する。そのプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体の中に記憶される。その記憶媒体は、読取り専用メモリ、磁気ディスク、または光ディスクを含む。
【0114】
前述の説明は、本発明の単に例示的な実施形態であり、本発明を限定するように意図されていない。本発明の趣旨および原理を逸脱することなく行われるいずれの変形、均等の置換、および改良も、本発明の保護範囲に入るものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10