【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題を解決するために、この発明にかかる認知症介護支援システムは、介護施設に対して認知症介護支援サービスを提供する認知症介護支援サーバと、前記介護施設の施設利用者が使用する施設利用者用タブレット端末と、前記介護施設に設置される施設端末とを備え、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって前記施設利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて前記施設利用者の介護支援サービスを提供する認知症介護支援システムであって、前記認知症介護支援サーバは、前記施設利用者用タブレット端末および前記施設端末からのアクセスを受け付けて前記介護支援サービスを提供するWebサーバと、前記施設利用者の現在の認知度レベルを含む施設利用者情報が記憶される施設利用者情報記憶部と、前記複数のゲームアプリのそれぞれについて少なくともゲームIDと対象評価指標区分と対象認知度レベル情報とが対応して記憶されるゲーム登録情報記憶部と、少なくとも認知度評価値情報の履歴情報が記憶されるユーザログ情報記憶部とを有するデータベースとを備え、前記認知症介護支援システムは、前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームのゲームアプリが前記ゲームIDに対応させて記憶されたゲームアプリ記憶手段と、
前記認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームによって認知度の測定を行う測定モードと、前記施設利用者が選択可能な複数のゲームのなかから当該施設利用者によって選択されたゲームによって認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードの2つのモードを個別に有し、前記測定モードと前記トレーニングモードのいずれを行うかを前記施設利用者に選択させるモード選択手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記認知症の複数の評価指標のそれぞれについて、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルと前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームの対象評価指標区分と対象認知度レベル情報に基づいて測定モードにおいて実行するゲームを選択する測定モードゲーム選択手段と、前記測定モードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶
手段からゲームアプリを取り出して前記施設利用者用タブレット端末において実行する測定モードゲーム実行手段と、前記測定モードゲーム実行手段において実行されたゲームのゲーム実行結果に基づいて認知度評価値を演算して前記ユーザログ情報
記憶部に登録する認知度評価値演算手段と、前記複数の評価指標のすべての評価指標についてのゲームの実行と認知度評価値の演算が完了したら、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された当該測定モードの認知度評価値を集計した認知度レベル評価値を演算し、前記演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の認知度レベルを更新する機能を有する認知度レベル評価手段と、前記認知度レベル評価手段において演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者に対して測定結果を表示する測定結果表示手段とを有する測定モード処理手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報がトレーニングモードである場合に、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルと前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームの対象認知度レベル情報に基づいてトレーニングモードにおいて当該施設利用者が選択可能な
複数のゲームを選定し、
前記選定された複数のゲームのなかからいずれのゲームを用いてトレーニングを行うかを前記施設利用者に選択させるトレーニングモードゲーム選択手段と、前記トレーニングモードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶手段からゲームアプリを取り出して実行するトレーニングモードゲーム実行手段とを有するトレーニングモード処理手段と、前記ユーザログ
情報記憶部に記憶された認知度評価値の履歴情報に基づいて前記施設利用者のレポートを生成するレポート生成手段とを備えたものである。
【0020】
この発明によれば、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって施設利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて施設利用者にゲームを実行させることによって認知度の測定を行うので、施設利用者はストレスを受けることなく楽しみながら認知症の状態を評価することができる。
また、この発明によれば、認知度の測定を行う測定モードと認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードを施設利用者に選択させるモード選択手段を備え、測定モードにおいては、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームから選択されたゲームを用いて認知度の測定を行うので、認知症の全ての評価指標に対する認知度が測定され、施設利用者の認知症の状態を総合的に評価することができる。
また、この発明によれば、トレーニングモードにおいては、測定モードにおいて使用されるゲームアプリの中から施設利用者によって選択されたゲームを用いて認知症のリハビリトレーニングを行う。このように、施設利用者が認知度の測定に使用されるゲームを楽しみながら自由に実行する環境を提供することは、施設利用者の認知症の進行を遅らせたり症状を改善したりするリハビリ効果が見込まれる。特に、このシステムでは、認知度の測定に用いられるゲームと同じゲームアプリを使用するので、施設利用者が測定モードにおいて成績の悪かったゲームに対して改善したいという意欲が湧くことが期待され、評価の低い評価指標の認知度を効果的に改善させるリハビリトレーニング環境を提供することができる。そして、施設利用者がトレーニングモードの実施後に測定モードを実施することで、トレーニングモードによるリハビリ効果を施設利用者が自律的に再評価することができる。
特に、この発明によれば、測定モード処理手段では、各ゲームの認知度評価値を集計した認知度レベル評価値に基づいて施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の認知度レベルを更新する機能を有し、測定モード処理手段において、認知度レベルの測定に使用するゲームが施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設使用者の現在の認知度レベルに基づいて選択されるので、当該施設利用者にフィットしたゲームを用いて認知度レベルを測定することができ、施設利用者の認知度レベルを的確に評価することができる。
また、トレーニングモード処理手段において、施設利用者が選択することができるゲームが施設利用者情報記憶部に記憶されている現在の認知度レベルに基づいて選定されるので、トレーニングモードにおいて実行可能なゲームは当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応したものとなり、効果的な認知症のリハビリトレーニングを行うことができる。
【0021】
また、この発明にかかる認知症介護支援システムは、介護施設に対して認知症介護支援サービスを提供する認知症介護支援サーバと、前記介護施設の施設利用者が使用する施設利用者用タブレット端末と、前記介護施設に設置される施設端末とを備え、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって前記施設利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて前記施設利用者の介護支援サービスを提供する認知症介護施設支援システムであって、前記ゲームアプリは、それぞれ対象認知度レベルが指定された難易度の異なる複数の問題を含み、前記認知症介護支援サーバは、前記施設利用者用タブレット端末および前記施設端末からのアクセスを受け付けて前記介護支援サービスを提供するWebサーバと、前記施設利用者の現在の認知度レベルを含む施設利用者情報が記憶される施設利用者情報記憶部と、前記複数のゲームアプリのそれぞれについて少なくともゲームIDと対象評価指標区分とが対応して記憶されるゲーム登録情報記憶部と、少なくとも認知度評価値情報の履歴情報が記憶されるユーザログ情報記憶部とを有するデータベースとを備え、前記認知症介護支援システムは、前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームのゲームアプリが前記ゲームIDに対応させて記憶されたゲームアプリ記憶手段と、
前記認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームによって認知度の測定を行う測定モードと、前記施設利用者が選択可能な複数のゲームのなかから当該施設利用者によって選択されたゲームによって認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードの2つのモードを個別に有し、前記測定モードと前記トレーニングモードのいずれを行うかを前記施設利用者に選択させるモード選択手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記認知症の複数の評価指標のそれぞれについて、前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームの対象評価指標区分に基づいて測定モードにおいて実行するゲームを選択する測定モードゲーム選択手段と、前記測定モードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶
手段からゲームアプリを取り出し、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を選択して前記施設利用者用タブレット端末において実行する測定モードゲーム実行手段と、前記測定モードゲーム実行手段において実行されたゲームのゲーム実行結果に基づいて認知度評価値を演算して前記ユーザログ情報
記憶部に登録する認知度評価値演算手段と、前記複数の評価指標のすべての評価指標についてのゲームの実行と認知度評価値の演算が完了したら、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された当該測定モードの認知度評価値を集計した認知度レベル評価値を演算し、前記演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の認知度レベルを更新する機能を有する認知度レベル評価手段と、前記認知度レベル評価手段において演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者に対して測定結果を表示する測定結果表示手段とを有する測定モード処理手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報がトレーニングモードである場合に、
トレーニングモードにおいて選択可能な複数のゲームのなかからいずれのゲームを用いてトレーニングを行うかを前記施設利用者に選択させるトレーニングモードゲーム選択手段と、前記トレーニングモードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶手段からゲームアプリを取り出し、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を選択して前記施設利用者用タブレット端末において実行するトレーニングモードゲーム実行手段とを有するトレーニングモード処理手段と、前記ユーザログ
情報記憶部に記憶された認知度評価値の履歴情報に基づいて前記施設利用者のレポートを生成するレポート生成手段とを備えたものでもよい。
【0022】
この発明によれば、前述の認知症介護支援システムにおいて、各ゲームアプリはそれぞれ対象認知度レベルが指定された難易度の異なる複数の問題を含み、測定モードゲーム実行手段とトレーニングモードゲーム実行手段において当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を選択して実行するようにしたものであり、前述の認知症介護支援システムが奏する効果と同様の効果を奏する。
【0023】
また、この発明にかかる認知症介護支援システムは、前記複数の評価指標を、認知症の中核症状とされる見当識障害、記憶障害、理解・判断力障害、実行機能障害、感情表現の変化の5つの分野についての認知症の状態を評価するための評価指標とし、前記5つの評価指標のそれぞれに対応する複数のゲームアプリによって認知度の測定と認知症のリハビリトレーニングを行えるようにしたものでもよい。
【0024】
この発明によれば、認知症の複数の評価指標を認知症の中核症状とされる見当識障害、記憶障害、理解・判断力障害、実行機能障害、感情表現の変化の5つの評価指標(非特許文献1参照)としたので、公式の評価指標に基づく客観性の高い認知度の測定を行うことができ、認知症の症状を改善するリハビリトレーニングも効果的に行うことができる。
【0025】
また、この発明にかかる認知症介護支援システムは、前記施設利用者用タブレット端末には、筐体の傾きを検出する傾きセンサの情報を入力するセンサ情報入力部を備え、前記ゲームアプリ記憶手段に記憶されるゲームアプリとして、前記施設利用者に対して筐体の傾きを調節する問題を提示し、前記センサ情報入力部から入力される傾き情報に基づいて前記問題に対して筐体の傾きを正しく調節できたか否かを判定することにより認知症の実行機能障害の認知度の測定を行うことができるゲームアプリを含むものでもよい。
【0026】
この発明によれば、本願発明に使用するゲームアプリとして、タブレット端末に通常備えられている筐体の傾きを検出する傾きセンサを利用して、筐体の傾きを調節する問題を提示して施設利用者が筐体の傾きを正しく調節できたか否かを判定するゲームアプリを備えることで、認知症の実行機能障害について認知度を測定するゲームの1つとして使用することができる。
このようなゲームは、質問に対する回答を単に画面上の選択肢から選択する問題よりもゲーム感覚が高く、施設利用者がより楽しみながら認知度の測定を行うことができ、より効果的な認知症のリハビリトレーニングを提供することができる。
【0027】
また、この発明にかかる認知症介護支援システムは、前記
測定モードゲーム実行手段において得られるゲーム実行結果としてゲームの設問に対する正誤とゲームの実行に要した所要時間を含み、前記ゲームアプリ記憶手段に記憶されているゲーム毎に、認知度レベル別に、ゲームの設問の正誤に対する正誤点と、ゲームの実行に要した所要時間に対する基準時間と時間点と超過時間減点基準とが指定され、前記正誤点と前記時間点の合計値が認知度評価値となるものであって、前記時間点は前記超過時間減点基準に従って前記基準時間に対する超過時間に応じて減点され、前記基準時間は認知度レベルが高いほど短く設定され、前記正誤点と前記時間点の合計値の最大値は認知度レベルが高いほど高くなるように設定され、1つのゲームに対して複数の認知度レベルの評価値を単一の認知度評価値として表すことができる演算パラメータが記憶された認知度評価値演算パラメータテーブルを備え、前記
認知度評価値演算手段は、前記認知度評価値演算パラメータテーブルから前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応する正誤点と基準時間と時間点と超過時間減点基準を取得し、前記ゲーム実行結果の正誤と所要時間に対して、前記取得された正誤点と基準時間と時間点と超過時間減点基準に基づいて前記認知度評価値を演算する機能を有するものでもよい。
【0028】
この発明によれば、認知度評価値演算手段は、ゲーム実行結果の正誤と所要時間に対して、認知度評価値演算パラメータテーブルから施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応して取得された正誤点と基準時間と時間点と超過時間減点基準に基づいて認知度評価値を演算するものであって、正誤点と時間点の合計値が認知度評価値となり、時間点は基準時間に対する超過時間に応じて減点され、基準時間はゲーム実行者の認知度レベルが高いほど短く設定され、正誤点と時間点の合計値の最大値はゲーム実行者の認知度レベルが高いほど高くなるように設定された演算パラメータに基づいて認知度評価値が演算されるので、1つのゲームに対して複数の認知度レベルのゲーム実行者の評価値を単一の認知度評価値として表すことができ、同一のゲームを複数の認知度レベルの施設利用者の認知度の測定に用いることができる。
認知度評価値演算パラメータテーブルは、実行に要した所要時間に対する基準時間と時間点と超過時間減点基準については、時間をパラメータとした時間点として記述されたものを用いてもよい。また、認知度評価値演算パラメータテーブルは、認知度レベルに対して、正誤点と基準時間と時間点と超過時間減点基準をパラメータとする演算式で与えられたものを用いるようにしてもよい。
なお、認知度評価値演算パラメータテーブルは、ゲームアプリ記憶手段に記憶されるゲームアプリの一部としてゲームアプリ記憶手段内に備えるようにしてもよい。
【0029】
また、この発明にかかる認知症介護支援システムは、前記ユーザログ情報記憶部には、前記測定モードにおいて実行されたゲームの実行履歴と前記トレーニングモードにおいて実行されたゲームの実行履歴が記憶される記憶領域を有し、前記測定モードゲーム実行手段において実行されたゲームの実行実績を登録する手段と、前記トレーニングモードゲーム実行手段において実行されたゲームの実行実績を登録する手段とを備え、前記レポート生成
手段は、前記ユーザログ情報記憶部に記憶されている現在の認知度評価値情報に基づいて前記複数の評価指標別の現在の認知度評価値のバーチャートを生成する機能と、前記ユーザログ情報記憶部に記憶されている認知度評価値の履歴情報に基づいて認知度レベル評価値の推移と前記複数の評価指標別の認知度評価値の推移を示すグラフを生成する機能と、前記ユーザログ情報記憶部に記憶されているゲーム実行実績情報に基づいて評価指標別に測定モードでのゲームの実行実績とトレーニングモードでのゲームの実行実績を示すゲーム実行実績表示部を生成する機能とを有するものでもよい。
【0030】
この発明によれば、施設利用者の認知症の評価指標別の現在の評価値をバーチャートで表示したレポートを生成する機能を有するので、当該施設利用者の各評価指標に対する認知度の偏りを直感的に把握することができる。
また、この発明によれば、施設利用者の認知度レベル評価値の推移と、評価指標別の評価値の推移とをグラフ表示する機能を有するので、施設利用者が評価指標別にトレーニングモードにおいてどの程度ゲームを実行しているかと、それによって各評価指標の認知度と認知度レベル評価値がどのように推移しているかを把握することができる。
【0031】
また、この発明にかかる認知症介護支援システムは、前記レポート生成手段によって生成されるレポートに表示する介護担当者へのアドバイスメッセージが前記複数の評価指標別に記憶されたアドバイス情報テーブルを備え、前記レポート生成手段は、前記ユーザログ情報記憶部に登録されている認知度評価値の履歴情報に基づいて、前記複数の評価指標別に直近の短期の認知度評価値の平均値と長期の認知度評価値の平均値との差分に基づいて前記評価指標
別の
認知度評価値の変動状況を表す変動メッセージを生成する機能と、前記アドバイス情報テーブルから前記変動メッセージが生成された評価指標に対応するアドバイスメッセージを抽出する機能とを有するものでもよい。
【0032】
この発明によれば、評価指標別に直近の短期の評価値の平均値と長期の評価値の平均値との差分に基づいて、当該施設利用者の評価指標別の評価値の変動状況を表す変動メッセージと当該評価指標に対するアドバイスメッセージを有するレポートが生成されるので、介護担当者は当該施設利用者に対して適切に介護支援を行うことができる。
【0033】
また、この発明にかかる認知症介護支援システムは、前記ユーザログ情報記憶部には、トレーニングモード
の認知度評価値の履歴情報が記憶される記憶領域を有し、前記トレーニングモード処理手段は、前記トレーニン
グモードゲーム実行手段によるゲーム実行結果に基づいてトレーニング
モードの認知度評価値を演算して前記ユーザログ情報記憶部に登録する機能を有するトレーニングモード認知度評価値演算手段を備え、前記レポート生成手段は、前記ユーザログ情報記憶部に記憶されたトレーニングモード
の認知度評価値の履歴情報に基づいて、トレーニングモードにおいて実行されたゲームの認知度評価値の推移を示すレポートを生成する機能を有するものでもよい。
【0034】
この発明によれば、トレーニングモードにおいても実行したゲームの認知度評価値が演算され、トレーニングモードにおいて実行されたゲームの認知度評価値の推移を示すレポートが生成されるので、トレーニングモードにおいて実行されたゲームによって認知度レベルがどのように推移しているかを把握することができ、当該ゲームをリハビリトレーニングに活用することの有効性を評価することができる。
【0035】
また、この発明にかかる認知症介護支援システムは、前記施設利用者の介護担当者が使用する介護担当者用タブレット端末を備え、前記ゲームアプリ記憶
手段に記憶されたゲーム毎に、前記介護担当者が前記施設利用者のゲームの実行に際して前記施設利用者をサポートすることが可能なサポート項目について前記施設利用者に対するサポートメッセージと当該サポートを行った場合に認知度評価値を補正するための認知度評価補正値とが対応して記憶されたサポート情報テーブルを備え、前記測定モードゲーム実行手段は、ゲームの実行に際して、前記サポート情報テーブルから当該ゲームのサポートメッセージを取得して表示し、前記介護担当者が前記施設利用者に対して実際に行ったサポート項目を選択させるサポート項目選択手段を有し、前記認知度評価値演算手段は、前記サポート情報テーブルから前記取得されたサポート項目に対応する認知度評価補正値を取得し、前記取得された認知度評価補正値に基づいて前記演算された認知度評価値を補正する機能を有するものでもよい。
【0036】
この発明によれば、サポート情報テーブルには、ゲーム毎に、施設利用者のゲームの実行に際して介護担当者がサポートすることが可能なサポート項目についてサポートメッセージと当該サポートを行った場合の認知度評価値を補正するためのゲーム評価補正値とが対応して記憶され、測定モード実行手段において、サポート情報記憶手段から当該ゲームのサポートメッセージを取得して介護担当者用タブレット端末に表示させ、介護担当者が実際に行ったサポート項目を取得し、認知度評価値演算手段において、取得されたサポート項目に対応する認知度評価補正値に基づいて認知度評価値を補正するようにしたので、介護担当者は施設利用者の認知度の測定に際して施設利用者に対してどのようなサポートが可能かを知ることができ、実際に画面に表示されたサポートメッセージを用いて施設利用者をサポートした場合に、それによる認知度評価値の補正が自動的に行われる。通常、認知度の低い施設利用者には介護担当者が付き添っている場合が多いが、施設利用者がゲームの実行に行き詰っている場合に、介護担当者は介護担当者端末に表示されたサポートメッセージによって施設利用者に対して適切なサポートを行うことができ、実際にサポートを行った場合においても測定モードにおける認知度の測定を適切に行うことができる。
【0037】
この発明にかかる認知症介護支援サーバは、介護施設の施設利用者が使用する施設利用者用タブレット端末と、前記介護施設に設置される施設端末に対して、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって前記施設利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて前記施設利用者の介護支援サービスを提供する認知症介護支援サーバであって、前記施設利用者用タブレット端末および前記施設端末からのアクセスを受け付けて前記介護支援サービスを提供するWebサーバと、前記施設利用者の現在の認知度レベルを含む施設利用者情報が記憶される施設利用者情報記憶部と、前記複数のゲームアプリのそれぞれについて少なくともゲームIDと対象評価指標区分と対象認知度レベル情報とが対応して記憶されるゲーム登録情報記憶部と、少なくとも認知度評価値情報の履歴情報が記憶されるユーザログ情報記憶部とを有するデータベースとを備え、前記施設利用者用タブレット端末を、前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームのゲームアプリが前記ゲームIDに対応させて記憶されたゲームアプリ記憶手段と、
前記認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームによって認知度の測定を行う測定モードと、前記施設利用者が選択可能な複数のゲームのなかから当該施設利用者によって選択されたゲームによって認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードの2つのモードを個別に有し、前記測定モードと前記トレーニングモードのいずれを行うかを前記施設利用者に選択させるモード選択手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記認知症の複数の評価指標のそれぞれについて、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルと前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームの対象評価指標区分と対象認知度レベル情報に基づいて測定モードにおいて実行するゲームを選択する測定モードゲーム選択手段と、前記測定モードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶
手段からゲームアプリを取り出して実行する測定モードゲーム実行手段と、前記測定モードゲーム実行手段において実行されたゲームのゲーム実行結果に基づいて認知度評価値を演算して前記ユーザログ情報記憶部に登録する認知度評価値演算手段と、前記複数の評価指標のすべての評価指標についてのゲームの実行と認知度評価値の演算が完了したら、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された当該測定モードの認知度評価値を集計した認知度レベル評価値を演算し、前記演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の認知度レベルを更新する機能を有する認知度レベル評価手段と、前記認知度レベル評価手段において演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者に対して測定結果を表示する測定結果表示手段とを有する測定モード処理手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報がトレーニングモードである場合に、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルと前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームの対象認知度レベル情報に基づいてトレーニングモードにおいて当該施設利用者が選択可能な
複数のゲームを選定し、
前記選定された複数のゲームのなかからいずれのゲームを用いてトレーニングを行うかを前記施設利用者に選択させるトレーニングモードゲーム選択手段と、前記トレーニングモードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶手段からゲームアプリを取り出して実行する機能を有するトレーニングモードゲーム実行手段とを有するトレーニングモード処理手段として機能させ、前記施設端末を、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された認知度評価値の履歴情報に基づいてレポートを生成するレポート生成手段として機能させるものである。
【0038】
この発明によれば、認知症介護支援サーバ側にWebサーバとデータベースを備え、施設利用者用タブレット端末を、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって前記施設利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて認知度の測定と認知症のリハビリトレーニングを行うものであって、認知度の測定を行う測定モードと認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードを選択するモード選択手段と、測定モードにおいて認知度の測定を行う測定モード処理手段と、トレーニングモードにおいて認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモード処理手段として機能させ、施設端末を、施設利用者のレポートを生成して表示させるレポート生成手段として機能させるので、上述した認知症介護支援システムが奏する効果と同等の効果を奏する。
【0039】
また、この発明にかかる認知症介護支援サーバは、介護施設の施設利用者が使用する施設利用者用タブレット端末と、前記介護施設に設置される施設端末に対して、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって前記施設利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて前記施設利用者の介護支援サービスを提供する認知症介護支援サーバであって、前記ゲームアプリは、それぞれ対象認知度レベルが指定された難易度の異なる複数の問題を含み、前記施設利用者用タブレット端末および前記施設端末からのアクセスを受け付けて前記介護支援サービスを提供するWebサーバと、 前記施設利用者の現在の認知度レベルを含む施設利用者情報が記憶される施設利用者情報記憶部と、前記複数のゲームアプリのそれぞれについて少なくともゲームIDと対象評価指標区分とが対応して記憶されるゲーム登録情報記憶部と、少なくとも認知度評価値情報の履歴情報が記憶されるユーザログ情報記憶部とを有するデータベースとを備え、前記施設利用者用タブレット端末を、前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームのゲームアプリが前記ゲームIDに対応させて記憶されたゲームアプリ記憶手段と、
前記認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームによって認知度の測定を行う測定モードと、前記施設利用者が選択可能な複数のゲームのなかから当該施設利用者によって選択されたゲームによって認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードの2つのモードを個別に有し、前記測定モードと前記トレーニングモードのいずれを行うかを前記施設利用者に選択させるモード選択手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記認知症の複数の評価指標のそれぞれについて、前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームの対象評価指標区分に基づいて測定モードにおいて実行するゲームを選択する測定モードゲーム選択手段と、前記測定モードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶
手段からゲームアプリを取り出し、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を抽出して前記施設利用者用タブレット端末において実行する測定モードゲーム実行手段と、前記測定モードゲーム実行手段において実行されたゲームのゲーム実行結果に基づいて認知度評価値を演算して前記ユーザログ情報記憶部に登録する認知度評価値演算手段と、前記複数の評価指標のすべての評価指標についてのゲームの実行と認知度評価値の演算が完了したら、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された当該測定モードの認知度評価値を集計した認知度レベル評価値を演算し、前記演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の認知度レベルを更新する機能を有する認知度レベル評価手段と、前記認知度レベル評価手段において演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者に対して測定結果を表示する測定結果表示手段とを有する測定モード処理手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報がトレーニングモードである場合に、
トレーニングモードにおいて選択可能な複数のゲームのなかからいずれのゲームを用いてトレーニングを行うかを前記施設利用者に選択させるトレーニングモードゲーム選択手段と、前記トレーニングモードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶手段からゲームアプリを取り出して実行する機能を有するトレーニングモードゲーム実行手段とを有するトレーニングモード処理手段として機能させ、前記施設端末を、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された認知度評価値の履歴情報に基づいてレポートを生成するレポート生成手段として機能させるものでもよい。
【0040】
この発明によれば、前述の認知症介護支援サーバにおいて、各ゲームアプリはそれぞれ対象認知度レベルが指定された難易度の異なる複数の問題を含み、測定モードゲーム実行手段とトレーニングモードゲーム実行手段において当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を選択して実行するようにしたものであり、前述の認知症介護支援サーバが奏する効果と同様の効果を奏する。
【0041】
また、この発明にかかる認知症介護支援サーバは、介護施設の施設利用者が使用する施設利用者用タブレット端末と、前記介護施設に設置される施設端末に対して、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって前記施設利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて前記施設利用者の介護支援サービスを提供する認知症介護支援サーバであって、前記施設利用者用タブレット端末および前記施設端末からのアクセスを受け付けて前記介護支援サービスを提供するWebサーバと、前記施設利用者の現在の認知度レベルを含む施設利用者情報が記憶される施設利用者情報記憶部と、前記複数のゲームアプリのそれぞれについて少なくともゲームIDと対象評価指標区分と対象認知度レベル情報とが対応して記憶されるゲーム登録情報記憶部と、少なくとも認知度評価値情報の履歴情報が記憶されるユーザログ情報記憶部とを有するデータベースと、前記施設利用者用タブレット端末から受信されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記認知症の複数の評価指標のそれぞれについて、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルと前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームの対象評価指標区分と対象認知度レベル情報に基づいて測定モードにおいて実行するゲームを選択し、測定モードゲーム選択情報を前記施設利用者用タブレット端末に送信する測定モードゲーム選択手段と、前記施設利用者用タブレット端末から受信されたモード選択情報がトレーニングモードである場合に、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルと前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームの対象認知度レベル情報に基づいてトレーニングモードにおいて当該施設利用者が選択可能な
複数のゲームを選定し、トレーニング
モードゲーム選定情報を前記施設利用者用タブレット端末に送信するトレーニングモードゲーム選定手段と、前記施設利用者用タブレット端末から受信されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記施設利用者用タブレット端末から受信されたゲーム実行結果に基づき認知度評価値を演算して前記ユーザログ情報記憶部に登録する認知度評価値演算手段と、前記施設利用者
用タブレット端末から受信されたモード選択情報が測定モードである場合であって、前記複数の評価指標のすべての評価指標についてのゲームの実行と認知度評価値の演算が完了したら、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された当該測定モードの認知度評価値を集計した認知度レベル評価値を演算し、前記演算された認知度レベル評価値を前記施設利用者用タブレット端末に送信し、前記演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の認知度レベルを更新する機能を有する認知度レベル評価手段と、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された認知度評価値の履歴情報に基づいて前記施設利用者のレポートを生成し、前記生成されたレポートを前記施設端末に送信するレポート生成手段とを備え、前記施設利用者用タブレット端末を、前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームのゲームアプリが前記ゲームIDに対応させて記憶されたゲームアプリ記憶手段と、
前記認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームによって認知度の測定を行う測定モードと、前記施設利用者が選択可能な複数のゲームのなかから当該施設利用者によって選択されたゲームによって認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードの2つのモードを個別に有し、前記測定モードと前記トレーニングモードのいずれを行うかを前記施設利用者に選択させ、入力されたモード選択情報を前記認知症介護支援サーバに送信する機能を有するモード選択手段と、前記認知症介護支援サーバから受信されたトレーニングモードゲーム選定情報に基づいて、
選定された複数のゲームのなかからいずれのゲームを用いてトレーニングを行うかを前記施設利用者に選択させるトレーニングモードゲーム選択手段と、前記認知症介護支援サーバから受信された測定モードゲーム選択情報によるゲームのゲームIDと前記トレーニングモードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶
手段からゲームアプリを取り出して実行し、ゲーム実行結果を前記認知症介護支援サーバに送信するゲーム実行手段と、前記認知症介護支援サーバより受信された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者に対して測定結果を表示する測定結果表示手段として機能させ、前記施設端末を、前記認知症介護支援サーバから受信されたレポートを表示するレポート表示手段として機能させるものでもよい。
【0042】
この発明によれば、認知症介護支援サーバ側に、Webサーバと、データベースとともに、測定モードにおけるゲームの選択を行う測定モードゲーム選択手段と、トレーニングにおいて選択可能なゲームの選定を行うトレーニングモードゲーム選定手段と、ゲーム実行結果に基づいて認知度評価値を演算してデータベースのユーザログ情報記憶部に登録する認知度評価値演算手段と、施設利用者の認知度レベルを評価する認知度レベル評価手段と、ユーザログ情報記憶部に記憶された認知度評価値の履歴情報に基づいて施設利用者のレポートを生成するレポート手段とを備え、施設利用者用タブレット端末を、施設利用者に測定モードとトレーニングモードのいずれかを選択させるモード選択手段と、トレーニングモードにおいて使用するゲームを選択させるトレーニングモードゲーム選択手段と、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって前記施設利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いてゲームを実行するゲーム実行手段として機能させ、施設端末を、施設利用者のレポートを表示させるレポート表示手段として機能させるので、上述した認知症介護支援システムが奏する効果と同等の効果を奏する。
【0043】
また、この発明にかかる認知症介護支援サーバは、介護施設の施設利用者が使用する施設利用者用タブレット端末と、前記介護施設に設置される施設端末に対して、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって前記施設利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて前記施設利用者の介護支援サービスを提供する認知症介護支援サーバであって、前記ゲームアプリは、それぞれ対象認知度レベルが指定された難易度の異なる複数の問題を含み、前記施設利用者用タブレット端末および前記施設端末からのアクセスを受け付けて前記介護支援サービスを提供するWebサーバと、前記施設利用者の現在の認知度レベルを含む施設利用者情報が記憶される施設利用者情報記憶部と、前記複数のゲームアプリのそれぞれについて少なくともゲームIDと対象評価指標区分とが対応して記憶されるゲーム登録情報記憶部と、少なくとも認知度評価値情報の履歴情報が記憶されるユーザログ情報記憶部とを有するデータベースと、前記施設利用者用タブレット端末から受信されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記認知症の複数の評価指標のそれぞれについて、前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームの対象評価指標区分に基づいて測定モードにおいて実行するゲームを選択し、測定モードゲーム選択情報を前記施設利用者用タブレット端末に送信する測定モードゲーム選択手段と、前記施設利用者用タブレット端末から受信されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記施設利用者用タブレット端末から受信されたゲーム実行結果に基づき認知度評価値を演算して前記ユーザログ情報記憶部に登録する認知度評価値演算手段と、前記施設利用者
用タブレット端末から受信されたモード選択情報が測定モードである場合であって、前記複数の評価指標のすべての評価指標についてのゲームの実行と認知度評価値の演算が完了したら、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された当該測定モードの認知度評価値を集計した認知度レベル評価値を演算し、前記演算された認知度レベル評価値を前記施設利用者用タブレット端末に送信し、前記演算された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の認知度レベルを更新する機能を有する認知度レベル評価手段と、前記ユーザログ情報記憶部に記憶された認知度評価値の履歴情報に基づいて前記施設利用者のレポートを生成し、前記生成されたレポートを前記施設端末に送信するレポート生成手段とを備え、前記施設利用者用タブレット端末を、前記ゲーム登録情報記憶部に記憶された各ゲームのゲームアプリが前記ゲームIDに対応させて記憶されたゲームアプリ記憶手段と、
前記認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームによって認知度の測定を行う測定モードと、前記施設利用者が選択可能な複数のゲームのなかから当該施設利用者によって選択されたゲームによって認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードの2つのモードを個別に有し、前記測定モードと前記トレーニングモードのいずれを行うかを前記施設利用者に選択させ、入力されたモード選択情報を前記認知症介護支援サーバに送信する機能を有するモード選択手段と、
トレーニングモードにおいて選択可能な複数のゲームのなかからいずれのゲームを用いてトレーニングを行うかを前記施設利用者に選択させるトレーニングモードゲーム選択手段と、前記認知症介護支援サーバから受信された測定モード
ゲーム選択情報によるゲームのゲームIDと前記トレーニングモードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶
手段からゲームアプリを取り出し、前記施設利用者情報記憶部に記憶されている当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を抽出して実行し、ゲーム実行結果を前記認知症介護支援サーバに送信するゲーム実行手段と、前記認知症介護支援サーバより受信された認知度レベル評価値に基づいて前記施設利用者に対して測定結果を表示する測定結果表示手段と、として機能させ、前記施設端末を、前記認知症介護支援サーバから受信されたレポートを表示するレポート表示手段として機能させるものでもよい。
【0044】
この発明によれば、前述の認知症介護支援サーバにおいて、各ゲームアプリはそれぞれ対象認知度レベルが指定された難易度の異なる複数の問題を含み、ゲーム実行手段において当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を選択して実行するようにしたものであり、前述の認知症介護支援サーバが奏する効果と同様の効果を奏する。
【0045】
この発明にかかる認知症介護支援プログラムは、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて前記利用者の介護支援を行う認知症介護支援プログラムであって、コンピュータを、前記利用者の認知度レベルを含む利用者情報が記憶される利用者情報記憶手段と、前記複数のゲームアプリのそれぞれについて少なくともゲームIDと対象評価指標区分と対象認知度レベル情報とが対応して記憶されるゲーム登録情報記憶手段と、少なくとも認知度評価値の履歴情報が記憶されるユーザログ情報記憶手段と、前記ゲーム登録情報記憶
手段に記憶された各ゲームのゲームアプリが前記ゲームIDに対応させて記憶されたゲームアプリ記憶手段と、
前記認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームによって認知度の測定を行う測定モードと、前記利用者が選択可能な複数のゲームのなかから当該利用者によって選択されたゲームによって認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードの2つのモードを個別に有し、前記測定モードと前記トレーニングモードのいずれを行うかを前記利用者に選択させるモード選択手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記認知症の複数の評価指標のそれぞれについて、前記利用者情報記憶
手段に記憶されている当該利用者の現在の認知度レベルと前記ゲーム登録情報記憶
手段に記憶された各ゲームの対象評価指標区分と対象認知度レベル情報に基づいて測定モードにおいて実行するゲームを選択する測定モードゲーム選択手段と、前記測定モードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶
手段からゲームアプリを取り出して実行する測定モードゲーム実行手段と、前記測定モードゲーム実行手段において実行されたゲームのゲーム実行結果に基づいて認知度評価値を演算して前記ユーザログ情報記憶
手段に登録する認知度評価値演算手段と、前記複数の評価指標のすべての評価指標についてのゲームの実行と認知度評価値の演算が完了したら、前記ユーザログ情報記憶
手段に記憶された当該測定モードの認知度評価値を集計した認知度レベル評価値を演算し、前記演算された認知度レベル評価値に基づいて前記
利用者情報記憶
手段に記憶されている当該
利用者の認知度レベルを更新する機能を有する認知度レベル評価手段と、前記認知度レベル評価手段において演算された認知度レベル評価値に基づいて前記利用者に対して測定結果を表示する測定結果表示手段とを有する測定モード処理手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報がトレーニングモードである場合に、前記利用者情報記憶
手段に記憶された当該利用者の現在の認知度レベルと前記ゲーム登録情報記憶
手段に記憶されている各ゲームの対象認知度レベル情報に基づいてトレーニングモードにおいて当該利用者が選択可能な
複数のゲームを選定し、
前記選定された複数のゲームのなかからいずれのゲームを用いてトレーニングを行うかを前記利用者に選択させるトレーニングモードゲーム選択手段と、前記トレーニングモードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶手段からゲームアプリを取り出して実行するトレーニングモードゲーム実行手段とを有するトレーニングモード処理手段と、前記ユーザログ
情報記憶
手段に記憶された認知度評価値の履歴情報に基づいてレポートを生成するレポート生成手段として機能させるものである。
【0046】
この発明によれば、利用者が使用するタブレット端末を、利用者情報記憶手段と、ゲーム登録情報記憶手段と、ユーザログ情報記憶手段と、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリが記憶されたゲームアプリ記憶手段と、利用者に認知度の測定を行う測定モードと認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードのいずれかを選択させるモード選択手段と、測定モードにおいて選択されたゲームのゲームアプリを用いて認知度の測定を行う測定モード処理手段と、トレーニングモードにおいて選択されたゲームのゲームアプリを用いて認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモード処理手段と、施設利用者のレポートを生成するレポート生成手段として機能させるので、この発明の認知症介護支援プログラムを利用者のタブレット端末にインストールすることで上述した認知症介護支援システムが奏する効果と同等の効果を奏する。
【0047】
また、この発明にかかる認知症介護支援プログラムは、認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームアプリであって利用者がタブレット端末を用いて単独で実行可能な複数のゲームアプリを用いて前記利用者の介護支援を行う認知症介護支援プログラムであって、前記ゲームアプリは、それぞれ対象認知度レベルが指定された難易度の異なる複数の問題を含み、コンピュータを、前記利用者の認知度レベルを含む利用者情報が記憶される利用者情報記憶手段と、前記複数のゲームアプリのそれぞれについて少なくともゲームIDと対象評価指標区分とが対応して記憶されるゲーム登録情報記憶手段と、少なくとも認知度評価値の履歴情報が記憶されるユーザログ情報記憶手段と、前記ゲーム登録情報記憶
手段に記憶された各ゲームのゲームアプリが前記ゲームIDに対応させて記憶されたゲームアプリ記憶手段と、
前記認知症の複数の評価指標のそれぞれに対応するゲームによって認知度の測定を行う測定モードと、前記利用者が選択可能な複数のゲームのなかから当該利用者によって選択されたゲームによって認知症のリハビリトレーニングを行うトレーニングモードの2つのモードを個別に有し、前記測定モードと前記トレーニングモードのいずれを行うかを前記利用者に選択させるモード選択手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報が測定モードである場合に、前記認知症の複数の評価指標のそれぞれについて、前記ゲーム登録情報記憶
手段に記憶された各ゲームの対象評価指標区分に基づいて測定モードにおいて実行するゲームを選択する測定モードゲーム選択手段と、前記測定モードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶
手段からゲームアプリを取り出し、前記
利用者情報記憶
手段に記憶されている当該
利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を選択して実行する測定モードゲーム実行手段と、前記測定モードゲーム実行手段において実行されたゲームのゲーム実行結果に基づいて認知度評価値を演算して前記ユーザログ情報記憶
手段に登録する認知度評価値演算手段と、前記複数の評価指標のすべての評価指標についてのゲームの実行と認知度評価値の演算が完了したら、前記ユーザログ情報記憶
手段に記憶された当該測定モードの認知度評価値を集計した認知度レベル評価値を演算し、前記演算された認知度レベル評価値に基づいて前記
利用者情報記憶
手段に記憶されている当該
利用者の認知度レベルを更新する機能を有する認知度レベル評価手段と、前記認知度レベル評価手段において演算された認知度レベル評価値に基づいて前記利用者に対して測定結果を表示する測定結果表示手段とを有する測定モード処理手段と、前記モード選択手段によって取得されたモード選択情報がトレーニングモードである場合に、
トレーニングモードにおいて選択可能な複数のゲームのなかからいずれのゲームを用いてトレーニングを行うかを前記利用者に選択させるトレーニングモードゲーム選択手段と、前記トレーニングモードゲーム選択手段によって選択されたゲームのゲームIDに基づいて前記ゲームアプリ記憶手段からゲームアプリを取り出し、前記
利用者情報記憶
手段に記憶されている当該
利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を選択して実行するトレーニングモードゲーム実行手段とを有するトレーニングモード処理手段と、前記ユーザログ
情報記憶手段に記憶された認知度評価値の履歴情報に基づいてレポートを生成するレポート生成手段として機能させるものでもよい。
【0048】
この発明によれば、前述の認知症介護支援プログラムにおいて、各ゲームアプリはそれぞれ対象認知度レベルが指定された難易度の異なる複数の問題を含み、測定モードゲーム実行手段とトレーニングモードゲーム実行手段において当該施設利用者の現在の認知度レベルに対応する対象認知度レベルの問題を選択して実行するようにしたものであり、前述の認知症介護支援プログラムが奏する効果と同様の効果を奏する。