(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ライニングを金属の容器に貼りつけるための装置であって、前記金属の容器は缶端部に二重巻締めされた側壁を含み、前記容器は第1端部と第2閉止端部とを有し、前記装置は、
第1側と前記第1側と反対側の第2側を有するフィルムを提供するように構成されたフィルム機構と、
前記フィルムの前記金属の容器と反対側にあるフィルム移動機構であって、前記フィルム移動機構は、前記第1開口端部を通じて前記金属の容器の外側の位置から前記缶端部に近接した前記金属容器の内側の位置に移動可能であり、それにより前記フィルムを前記容器内に移動させ、前記フィルム移動機構は、さらに前記缶端部に近接する位置から前記容器の外側の位置に移動可能であり、前記フィルムが前記側壁に結合するように前記フィルムと前記側壁との間から空気を移動させるように構成される、フィルム移動機構と、を有し、
前記移動機構は、前記フィルムを前記容器内に移動させるように構成され且つ前記フィルムと前記側壁との間から空気を抜くために前記容器の内側で膨張するように構成されるブラダーを含む、装置。
ライニングを金属の容器に貼りつけるための装置であって、前記金属の容器は缶端部に二重巻締めされた側壁を含み、前記容器は第1端部と第2閉止端部とを有し、前記装置は、
第1側と前記第1側と反対側の第2側を有するフィルムを提供するように構成されたフィルム機構と、
前記フィルムの前記金属の容器と反対側にあるフィルム移動機構であって、前記フィルム移動機構は、前記第1開口端部を通じて前記金属の容器の外側の位置から前記缶端部に近接した前記金属容器の内側の位置に移動可能であり、それにより前記フィルムを前記容器内に移動させ、前記フィルム移動機構は、さらに前記缶端部に近接する位置から前記容器の外側の位置に移動可能であり、前記フィルムが前記側壁に結合するように前記フィルムと前記側壁との間から空気を移動させるように構成される、フィルム移動機構と、を有し、
前記移動機構は上方開口及び下方開口を含み、前記移動機構は、少なくとも前記移動機構の一部の周囲に真空を生成し、前記下方開口から流体を追い出しながら前記上方開口に近接する真空を維持するように構成される、装置。
ライニングを金属の容器に貼りつけるための装置であって、前記金属の容器は缶端部に二重巻締めされた側壁を含み、前記容器は第1端部と第2閉止端部とを有し、前記装置は、
第1側と前記第1側と反対側の第2側を有するフィルムを提供するように構成されたフィルム機構と、
前記フィルムの前記金属の容器と反対側にあるフィルム移動機構であって、前記フィルム移動機構は、前記第1開口端部を通じて前記金属の容器の外側の位置から前記缶端部に近接した前記金属容器の内側の位置に移動可能であり、それにより前記フィルムを前記容器内に移動させ、前記フィルム移動機構は、さらに前記缶端部に近接する位置から前記容器の外側の位置に移動可能であり、前記フィルムが前記側壁に結合するように前記フィルムと前記側壁との間から空気を移動させるように構成される、フィルム移動機構と、を有し、
前記金属の容器は、前記缶端部に近接した第1直径を有し、
前記移動機構は、非圧縮状態において前記第1直径よりも大きい直径を備え且つ圧縮状態において前記第1直径と実質的に等しい直径を備える可撓性の径方向外周を含み、
前記移動機構が前記缶端部に近接した場所から前記容器の前記第1開口端部に近接した場所に移動されたときに、前記移動機構は前記フィルムと前記側壁との間から空気を追い出す、装置。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】[0009]
図1は、例示の実施形態による容器の斜視図である。
【
図1A】[0010]
図1Aは、容器上にライニング要素の実施形態を備えた容器の実施形態の斜視図である。
【
図2】[0011]
図2は、
図1Aにおける線2−2で得られる、
図1Aの容器及びライニング要素の断面図である。
【
図3】[0012]
図3−10は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図4】[0012]
図3−10は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図5】[0012]
図3−10は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図6】[0012]
図3−10は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図7】[0012]
図3−10は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図8】[0012]
図3−10は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図9】[0012]
図3−10は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図10】[0012]
図3−10は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図11】[0013]
図11は、例示の実施形態による容器の断面図である。
【
図12】[0014]
図12は、容器の開口端部上に配置されたライニング要素を備えた容器の実施形態の断面図である。
【
図13】[0015]
図13−19は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図14】[0015]
図13−19は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図15】[0015]
図13−19は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図16】[0015]
図13−19は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図17】[0015]
図13−19は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図18】[0015]
図13−19は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図19】[0015]
図13−19は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図20】[0016]
図20は、
図13−19の配置及び機構によって容器の内側に貼りつけられたライニング要素を備えた容器の実施形態を示す。
【
図21】[0017]
図21は、容器の開口端部上に配置されたライニング要素の実施形態を備えた容器の実施形態の断面図である。
【
図22】[0018]
図22−27は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図23】[0018]
図22−27は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図24】[0018]
図22−27は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図25】[0018]
図22−27は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図26】[0018]
図22−27は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図27】[0018]
図22−27は、容器の内側にライニング要素を貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、容器が断面で示された状態で容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態におけるステップを示す。
【
図28】[0019]
図28は、
図22−27の配置及び機構によって容器の内側に貼りつけられたライニング要素を備えた容器の実施形態を示す。
【
図29】[0020]
図29は、容器の実施形態の上方に配置されたライニング要素の実施形態を容器の内側に貼りつけるための配置及び機構の実施形態及びライニング要素の実施形態である。
【
図30】[0021]
図30は、容器の実施形態の上方に配置されたライニング要素の実施形態を容器の内側に貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、ライニング要素の実施形態である。
【
図31】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図32】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図33】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図34】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図35】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図36】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図37】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図38】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図39】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図40】[0023]
図31−40は、
図30の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図41】[0024]
図41は、容器の実施形態の上方に配置されたライニング要素の実施形態を容器の内側に貼りつけるための配置及び機構の実施形態と、ライニング要素の実施形態である。
【
図41A】[0025]
図41Aは、ライナー移動機構における開口を示す底面図である。
【
図42】[0026]
図42−43は、
図41の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図43】[0026]
図42−43は、
図41の配置及び機構を備えた容器の内側にライニング要素を貼りつけるための方法の実施形態を示す。
【
図44】[0027]
図44は、ライニング要素が挿入され得る加工された容器の実施形態の斜視図である。
【
図45】[0028]
図45は、缶にライニングするためのシステムの実施形態を示す。
【
図47】[0030]
図47は、ライニング要素を缶に移動させるライナー移動部分を備えた
図46のシステムの一部を示す。
【
図48】[0031]
図48は、ライニング要素を缶の側壁に向かって押しつけるライナー移動機構を備えた
図47の間の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0032]例示の実施形態を詳細に示す図面を参照する前に、本願は、詳細な説明に説明され又は図面に示された詳細又は手段に限定されないことが理解されるべきである。また、用語は説明の目的のためのものであり、限定するものとしてはみなされないことが理解されるべきである。
【0011】
[0033]図面を概して参照すると、ライニングを備えた様々な容器を提供する様々な機構及び方法が例示の実施形態によって示される。金属の容器は、容器内に加えられ且つ/又は格納され得る内容物の汚染及び/又は劣化を防ぐために非金属ライニングが設けられ得る。
【0012】
[0034]
図1を参照すると、金属缶20として示される、金属容器の実施形態が図示される。缶20は、内側表面24及び外側表面26を備えた円筒状の側壁22を含む。側壁22は、第1端部28から長手方向軸Lに沿って第2端部30に延在する。缶20は、側壁22の第2端部30を封止するための二重巻締34によって側壁22の第2端部30に結合される、缶端部32として
図1に示される、端部壁も含む。一実施形態では、側壁22は、矩形の金属のシートを円筒に巻いて、隣接した端部でシートを溶接し、そして円筒を正確な所望の直径に伸ばすことにより形成される。
【0013】
[0035]
図1Aは、ライナーシート36として
図1Aに示される、ライニング要素を示し、これは、側壁22の長手方向軸Lに概して直交して缶20の第1開口端部28に近接して設けられる。一実施形態では、ライナーシート36は、概して丸いディスク形状である。他の実施形態では、ライナーシート36は、任意の他の適切な形状であり得る。
【0014】
[0036]
図2は、
図1Aにおける線2−2に沿って得られた
図1Aの容器及びライニング要素の断面図である。ライナーシート36として
図2に示されるライニング要素は、側壁22の長手方向軸Lに概して直交して第1開口端部28に近接して設けられる。ライナーシート36は、缶20に近接した第1側37と第1側37と反対側の第2側39とを含む。
【0015】
[0037]一実施形態では、側壁22と缶端部32とにライナーシート36を接着するためにライナーシート36が缶20内に移動される前に、接着剤が側壁22と缶端部32の内側表面24に適用される。他の一実施形態では、接着剤が、ライナーシート36を側壁22及び缶端部32に接着させるために、缶20に近接したライナーシート36の第1側37に適用される。他の一実施形態では、ライナーシート36を缶端部32及び側壁22に接着させるためにライナーシート36の第1側37が缶端部32及び側壁22に接触して配置されたときに、例えば熱活性、熱硬化性樹脂等、活性化され得る接着剤をライナーシート36が含み且つ備えて形成される。他の実施形態では、ライナーシート36を缶端部32及び側壁22に結合する他の任意の適切な方法が使用され得る。
【0016】
[0038]
図3−11を参照すると、ライニングを備えた缶を提供する方法並びに配置及び機構の第1実施形態が図示される。一実施形態では、缶20にライナーシート36をライニングするための装置38が提供される。装置38は、ブラダー40を含む。ブラダー40は、ブラダー40を膨張させるための流体(例えば、空気等)で満たされて構成される。装置38は、また、ブラダー40の内部に配置された移動機構42を含み、ブラダー40を缶20の内側に移動させるように構成される。
【0017】
[0039]一実施形態では、移動機構42は、第2端部30に近接した缶22の内側直径D
1よりも小さい直径D
2を備えたディスク形状の下方部分44を含む。移動機構42は、また、流体分注部分46を含む。一実施形態では、流体分注部分46は、側壁22の長手方向軸Lと概して平行な方向で缶端部32に向かって流体を分注するように構成される。さらに、一実施形態では、流体分注部分46は、長手方向軸Lに対しておよそ0度から180度未満の様々な角度方向で流体を分注するように構成される。
【0018】
[0040]一実施形態では、流体分注部分46は、下方部分44に近接した第1端部48で(
図4に示される)直径D
3を備えた、概して円錐台形状を有する。流体分注部分46は、缶端部32から離れて長手方向軸Lと平行な方向に沿って内側に向けて、下方部分44から離れた第2端部50で直径D
4まで、次第に細くなる。
【0019】
[0041]一実施形態では、ブラダー40及び移動機構42は、ライナーシート36及び缶20の第1端部28の上方の第1場所から下方に向かって缶20の内側に移動可能である。また、以下でさらに説明されるように、一実施形態では流体分注部分46及び下方部分44は、互いに独立して移動可能である。流体分注部分46及び部分44は、支持体52によって支持される。
【0020】
[0042]一実施形態では、缶20はライナーシート36の缶20内への移動に先立って加熱される。一実施形態では、缶20、及び缶20内に配置される空気は、ライナーシート36の缶20内への移動に先立って加熱される。一実施形態では、缶20、及び缶20内に配置される空気は、温度Tに加熱される。一実施形態では、温度Tは、処理の間缶がさらされることになる最大温度(例えば、缶のライニング、缶の充填(例えばホット充填等)、缶の封止、充填された缶の加熱又はレトルト等の間、缶20が加熱される最大温度)よりも大きい。他の一実施形態では、温度Tは、処理の間缶がさらされることになる最大温度(例えば、缶のライニング、缶の充填(例えばホット充填等)、缶の封止、充填された缶の加熱又はレトルト等の間、缶20が加熱される最大温度)とおよそ等しい。一実施形態では、缶20及び缶20内の空気は、ライナーシート36の缶20内への移動に先立って、リフロー温度未満(例えば、缶の側壁が形成される材料の融点未満)の温度まで加熱される。他の一実施形態では、缶20及び缶20内の空気は、ライナーシート36の缶20内への移動に先立って、缶がおよそ華氏200度からおよそ華氏300度の間の温度に加熱された状態で、加熱される。他の一実施形態では、缶20及び缶20内の空気は、ライナーシート36の缶20内への移動に先立って、缶がおよそ華氏265度に加熱された状態で、加熱される。
【0021】
[0043]
図3に示されるように、一実施形態では、ブラダー40は、移動機構42の下方部分44に近接したブラダー40の直径D
5が第2端部30に近接した側壁22の直径D
1よりも小さくなるように、膨張する。移動機構42は、ブラダー40を移動させてライナーシート36に接触させ、第1開口端部28を通じて缶20の内側にライナーシート36を移動させる。
【0022】
[0044]
図4を参照すると、移動機構42、ブラダー40、及びライナーシート36が缶20の内側に移動するにつれて、缶20の内側内の空気が缶端部32に向かって下方及び側壁22に向かって径方向外側に追いやられ、ブラダー40を通過し、第1端部28を通って缶20の外へ逃げる。図示のように、一実施形態では、ライナーシート36の径方向外側部分は、缶20の外側に残ったままであり、一方でライナーシート36の径方向中央部分は缶端部32に向かって延び且つ/又は滑る。
【0023】
[0045]
図5を参照すると、一実施形態では、ライナーシート36が缶端部32に到達したとき、流体分注部分46は、缶端部32に近接したブラダー40の部分を膨張させる流体を分注し、ライナーシート36を、側壁22及び缶端部32の内側表面24が交わる角部54を含む缶端部32及び側壁22に接触させる。ライナーシート36の接着剤は、加熱された缶端部32及び側壁22に接触することで活性化され、缶端部32及び側壁22に接着する。
【0024】
[0046]一実施形態では、缶端部32に近接したブラダー40の部分を膨張させる流体を分注する流体分注部分46は、また、ライナーシート36と側壁22との間の空気を第1開口端部28を出て缶20の内側から抜け出させる。
【0025】
[0047]
図6を参照すると、一実施形態において、移動機構42の下方部分44が缶端部32に近接したまま、流体の分注を継続する流体分注部分46が、缶端部32から支持体52に沿って第1開口端部28に向かって後退する。流体分注部分46が後退するにつれて、第1開口端部28に近接するブラダー40の部分は、側壁22に向かって促されて、ライナーシート36を側壁22に向かって移動させ、ライナーシート36と側壁22との間の空気を缶20の内側から出させる。ライナーシート36が側壁22に接触すると、接着剤は活性化され、ライナーシート36が側壁22に接着される。
【0026】
[0048]
図7を参照すると、一実施形態において、移動機構42の下方部分44が缶端部32に近接したまま、流体分注部分46が第1開口端部28に向かって且つ少なくとも部分的に通過して引き抜かれ続け、ライナーシート36と側壁22との間から空気を追いやり、且つライナーシート36を側壁22に接着する接着剤でライナーシート36を側壁22に接触させて配置し続ける。
【0027】
[0049]
図8を参照すると、一実施形態において、流体分注部分46が第1開口端部28を通過して引き抜かれたとき、ブラダー40が側壁22に接着されるライナーシート36にもはや接触せず、移動機構42の下方部分44が流体分注部分46に向かって移動されて移動機構42の下方部分44とブラダー40とが缶20から第1開口端部28に向かって引き抜かれるように、ブラダー40が収縮する。
【0028】
[0050]
図9に示されるように、一実施形態では、移動機構42の下方部分44が流体分注部分46に到達し、ブラダー40と移動機構42が缶20から引き抜かれる。一実施形態では、ライナーシート36の余剰部分56は、缶20の外側に残る。一実施形態では、
図10に示されるように、余剰部分56は、切断機構58で除去される。缶20は、
図3−9の配置及び機構の実施形態によって缶20の内側に貼りつけられたライナーシート36を備えた状態で、
図10に示される。
【0029】
[0051]一実施形態では、ライナーシート36の十分な部分は、缶20の充填時に第1開口端部28を閉止するためにカバー(図示せず)と側壁22との間で二重巻締めに含まれて缶20の外側に残る。切断機構58が2つの切断部を備えて
図10に示されるが、他の実施形態では、他の切断機構が使用され得る。他の実施形態では、ライナーシート36の余剰部分56を除去するための任意の適切な機構が使用され得る。
【0030】
[0052]一実施形態では、缶20が冷やされると、ライナーシート36と側壁22との間及び/又はライナーシート36と缶端部32と間に残り得る、角部54に近接して位置する空気を含む任意の空気が、体積を減らし、ライナーシート36を側壁22及び缶端部32に向かって促そうとする真空を生成し得る。さらに、一実施形態では、ライナーシート36を缶20の内側に配置する前に、処理の間缶20が曝される最大温度(例えば、缶20が、缶のライニング、缶の充填(例えばホット充填等)、缶の封止、充填された缶の加熱又はレトルト等の間加熱される最大温度)以上の温度に、缶20及び缶20内の空気を加熱することにより、ライナーシート36と側壁22との間及び/又はライナーシート36と缶端部32との間に捕獲されたままであり得る任意の空気が、ライナーシート36が側壁22及び缶端部32に貼りつけられたときに捕獲された空気の体積よりも大きい体積に拡張し得ない。
【0031】
[0053]一実施形態では、移動機構42はピストンを含む。一実施形態では、下方部分44は、ピストンに固定して結合されるディスク形状部分である。一実施形態では、流体分注部分は、流体を分注するように構成された複数の開口を含む概して円錐形の外装を含み、流体分注部分はディスク形状部分とは独立してピストンに沿って移動可能に構成される。他の実施形態では、移動機構42は、他の適切な装置を含み得る。
【0032】
[0054]
図11は、缶120の他の一実施形態の断面図を示す。缶120は、内側表面124と外側表面126とを備えた概して円筒形の側壁122を含む。側壁122は、第1開口端部128から第2端部130に長手方向軸L´に沿って延在する。第2端部130は、二重巻締め134によって側壁122の第2端部130に結合される缶端部132によって閉止される。
【0033】
[0055]
図12を参照すると、一実施形態において、ライナーシート136として
図12に図示される、ライニング要素が、缶120の第1開口端部128に近接して設けられる。ライナーシート136は、缶120の第1開口端部128に近接する第1側137と、第1側137と反対側の第2側139と、を含む。一実施形態において、缶120は、ライナーシート136を缶120内に移動させる前に加熱され得る。一部の実施形態では、ライナーシート136を缶端部132及び側壁122に接着するための、上述した実施形態に関連して記載された機構と類似した機構が使用され得る。他の実施形態では、ライナーシート136を缶端部132及び側壁122に結合する任意の他の適切な機構が使用され得る。
【0034】
[0056]一実施形態では、缶120は、ライナーシート136の缶120内への移動の前に加熱される。一実施形態では、缶120、及び缶120内に配置される空気は、ライナーシート136の缶120内への移動に先立って加熱され、缶120は、処理の間缶がさらされることになる最大温度(例えば、缶120が、缶のライニング、缶の充填(例えばホット充填等)、缶の封止、充填された缶の加熱又はレトルト等の間加熱される最大温度)に加熱される。一実施形態では、缶120及び缶120内の空気は、ライナーシート136の缶120内への移動に先立って、缶リフロー温度未満の温度に加熱される。他の一実施形態では、缶120及び缶120内の空気は、ライナーシート136の缶120内への移動に先立って、缶がおよそ華氏200度からおよそ華氏300度の間の温度に加熱された状態で、加熱される。他の一実施形態では、缶120及び缶120内の空気は、ライナーシート136の缶120内への移動に先立って、缶がおよそ華氏265度に加熱された状態で、加熱される。
【0035】
[0057]
図13を参照すると、一実施形態では、第1開口端部128を通じてライナーシート136を缶120内に移動させるための移動機構142が図示される。移動機構142は、移動可能なピストン162に結合された可撓性ブラダー160を含む。ピストン162は、ブラダー160を下方に移動させ、ライナーシート136と接触させ、第1開口端部128を通じて缶120内にライナーシート136を移動させる。
【0036】
[0058]一実施形態では、ブラダー160は缶120の第1開口端部128を通じて受け取られる形であり、例えば、一実施形態では概して丸い缶のために、ブラダーは上から見たときに概して丸い等である。一実施形態では、ブラダー160は、第1開口端部128を通じて挿入されたとき、丸い底部分164と、缶120の側壁122と概して平行な概して円筒状の側壁166とを有し、概して円筒状の側壁166は丸い底部分164から上方に延在する。一実施形態では、側壁166は、缶120の側壁122の直径D
7よりも小さい直径D
6を有する。
【0037】
[0059]
図14を参照すると、一実施形態では、ブラダー160は、第1開口端部128を通じて缶120内に下方に移動し、それによりライナーシート136を缶120内及び缶端部132に向かって移動させる。一実施形態では、移動機構142は、また、ブラダー160と独立してピストン162に沿って移動可能な概して円錐形の封止機構168を含む(封止機構168は、見やすいように長手方向軸L´の平面に沿って得られる断面で示される)。封止機構168は、封止オーリング170として
図14に図示される、可撓性シーラーをその下方端部に含む。
【0038】
[0060]一実施形態では、封止機構168は、缶120の直径D
7よりも大きい直径D
8をオーリング170に有する。
図15を参照すると、ブラダー160が缶端部132に到達したとき、封止機構168は、缶120の第1開口端部128を通じて缶端部132に向かって下方に移動される。そのようにするため、一実施形態では、封止機構168及びオーリング170は、封止機構168が缶120内に受けられ得るように、内側に移動する。
【0039】
[0061]
図16を参照すると、封止機構168は、ブラダー160に向かってピストン162に沿って移動され、ブラダー160に到達したとき、ブラダー160を缶端部132に向かって下方且つ側壁122に向かって外側に押し付け、ライナーシート136を缶端部132に向かって下方且つ側壁122に向かって外側に押し付ける。
【0040】
[0062]
図17を参照すると、一実施形態では、封止機構168が缶端部132に近接したブラダー160に到達すると、封止機構168はブラダー160を平らにし、側壁122に向かって外側に拡張させ、ライナーシート136を、側壁122の内側表面124と缶端部132とが交わる角部154を含む側壁122に向かって外側に移動させる。封止機構168は、円錐台形状の底部が下方に移動するように封止機構の底部分が平らにされた第2形状に移動されるが、一実施形態では、封止機構168が缶120内にある状態で、封止機構は缶120の側壁122によってさらに径方向外側に拡張することが防止される。したがって、一実施形態では、オーリング170が圧縮され、ライナーシート136を側壁122に対して外側に押し付け、ライナーシート136と側壁122の間から第1開口端部128を通じて外側に空気を押し出す力が与えられる。
【0041】
[0063]
図18に示されるように、封止機構168は、第1開口端部128に向かってピストン162に沿って上方に移動され、ライナーシート136を側壁122に押し付け、ライナーシート136と側壁122との間から空気を押し出す。側壁122に接触するライナーシート136は、側壁122に結合される。封止機構168が第1開口端部128に向かって移動したとき、ブラダー160は缶端部132に近接したままである。
【0042】
[0064]
図19に示されるように、一実施形態では、封止機構168が第1開口端部128に到達してライナーシート136が側壁122の長手方向長さに沿って側壁122に接着し且つ缶端部132に接着すると、切断機構158は、缶120の第1開口端部128から延在するライナーシート136の余剰部分156を除去し、ピストン162は、第1開口端部128を通じて缶120の外に、ブラダー160及び封止機構168を後退させる。
【0043】
[0065]
図20を参照すると、一実施形態において、缶120は、側壁122及び缶端部132に接着して実質的に缶120の内側を覆うライナーシート136が設けられる。一実施形態では、ライナーシート136の十分な部分は、缶120の充填時に第1開口端部128を閉止するためにカバー(図示せず)と側壁122との間で二重巻締めに含まれて缶120の外側に残る。切断機構158が2つの切断部を備えて
図19に示されるが、他の実施形態では、他の切断機構が使用され得る。他の実施形態では、ライナーシート136の余剰部分156を除去するための任意の適切な機構が使用され得る。一実施形態では、ライナーシートは、缶120の充填時に缶端部を側壁122に二重巻締めすることにより缶120の第1開口端部128を封止することを妨げないように、十分な寸法、例えば薄さを有する。
【0044】
[0066]一実施形態では、缶120が冷やされると、ライナーシート136と側壁122との間又はライナーシート136と缶端部132と間に残り得る、角部154に近接して位置する空気を含む任意の空気が、体積を減らし、ライナーシート136を側壁122及び缶端部132に向かって促そうとする真空を生成し得る。
【0045】
[0067]封止機構168は第1形状で示されるが、他の実施形態では、他の概して円錐台形状の封止機構が提供され得る。他の実施形態では、他の適切な形状の封止機構が提供され得る。一実施形態では、封止機構は、缶への挿入のための第1の内側構成と、例えば缶から封止機構を引き出す間、ライナーシートを側壁に向かって促してライナーシートと側壁との間から空気を除去するための、缶の側壁に外側に力を加えるための第2の外側構成との間を移動可能な、単一の円錐台形状のシートを含み得る。他の実施形態では、封止機構の他の適切な形状及び構成が提供され得る。
【0046】
[0068]
図21を参照すると、一実施形態では、缶220は、内側表面224と外側表面226とを備えた概して円筒形の側壁222を含む。側壁222は、第1開口端部228から第2端部230に長手方向軸L´´に沿って延在する。第2端部230は、二重巻締め234によって側壁222の第2端部230に結合される缶端部232によって閉止される。
【0047】
[0069]
図21をさらに参照すると、一実施形態において、ライナーシート236として
図21に図示される、ライニング要素が、缶220の第1開口端部228に近接して設けられる。ライナーシート236は、第1開口端部228に近接する第1側237と、第1側237と反対側の第2側239と、を含む。一実施形態において、缶220は、ライナーシート236を缶220内に移動させる前に加熱され得る。一部の実施形態では、ライナーシート236を缶端部232及び側壁222に接着するための、上述した第1実施形態に関連して記載された機構と類似した機構が使用され得る。他の実施形態では、ライナーシート236を缶端部232及び側壁222に結合する任意の他の適切な機構が使用され得る。
【0048】
[0070]一実施形態では、缶220は、ライナーシート236の缶220内への移動の前に加熱される。一実施形態では、缶220、及び缶220内に配置される空気は、ライナーシート236の缶220内への移動に先立って加熱され、缶220は、処理の間缶がさらされることになる最大温度(例えば、缶220が、缶のライニング、缶の充填(例えばホット充填等)、缶の封止、充填された缶の加熱又はレトルト等の間加熱される最大温度)に加熱される。一実施形態では、缶220及び缶220内の空気は、ライナーシート236の缶220内への移動に先立って、缶リフロー温度未満の温度に加熱される。他の一実施形態では、缶220及び缶220内の空気は、ライナーシート236の缶220内への移動に先立って、缶がおよそ華氏200度からおよそ華氏300度の間の温度に加熱された状態で、加熱される。他の一実施形態では、缶220及び缶220内の空気は、ライナーシート236の缶220内への移動に先立って、缶がおよそ華氏265度に加熱された状態で、加熱される。
【0049】
[0071]
図22を参照すると、一実施形態では、第1開口端部228を通じてライナーシート236を缶220内に移動させるように構成された移動機構242が提供される。移動機構242は、ピストン262に結合された概してディスク形状のプランジャ部分272を含む。ディスク形状のプランジャ部分272は、容器220の側壁222の直径よりも大きい外径を有する。
【0050】
[0072]一実施形態では、ディスク形状のプランジャ部分272は、概して円形である。他の実施形態では、他の適切な形状のプランジャ部分が提供され得る。
【0051】
[0073]
図22に図示されるように、一実施形態では、プランジャ部分272は第1開口端部228を通じて缶220内に下方へ移動される。プランジャ部分272の径方向外周は、側壁222と接触して上方及び内側に移動する。一実施形態では、プランジャ部分272は、柔軟に上方及び内側に移動可能である。プランジャ部分272が缶220内に移動されると、ライナーシート236は第1開口端部228を通じて缶220内に移動される。
【0052】
[0074]
図23に示されるように、プランジャ部分272は、缶端部232に向かって移動され、ライナーシート236を缶端部232に向かって移動させる。
【0053】
[0075]
図24を参照すると、プランジャ部分272は、ライナーシート236を缶端部232と接触させて移動させ、ライナーシート236は缶端部232に接着される(例えば、ライナーシート236と缶端部232との間の接着剤が、加熱された缶端部232によって活性される等)。一実施形態では、プランジャ部分272は、続いて缶220の第1開口端部228に向かって動かされる。一実施形態では、プランジャ部分272は、その径方向外周に近接して下方及び内側に曲がって抵抗する。したがって、プランジャ部分272は、ライナーシート236を側壁222の内側表面234に対して外側に促し、ライナーシート236を側壁222に接着する。一実施形態では、プランジャ部分272が第1開口端部228に向かって移動されたときに、プランジャ部分272の径方向外周部分が圧縮される。
【0054】
[0076]
図25を参照すると、一実施形態では、プランジャ部分272が第1開口端部228に向かって引き抜かれると、プランジャ部分272が第1開口端部228に到達し、缶から引き抜かれるまで、プランジャ部分272は、ライナーシート236の側壁222への接着を促進するために、ライナーシート236を側壁222に向かって促し、ライナーシート236と側壁222との間から出る空気を第1開口端部228の外へ追いやる。
【0055】
[0077]
図27を参照すると、一実施形態では、缶220の第1開口端部228に近接したライナーシート236の余剰部分256が、切断機構258によって除去される。一実施形態では、ライナーシート236の十分な部分は、缶220の充填時に第1開口端部228を閉止するためにカバー(図示せず)と側壁222との間で二重巻締めに含まれて缶220の外側に残る。切断機構258が2つの切断部を備えて
図27に示されるが、他の実施形態では、他の切断機構が使用され得る。他の実施形態では、ライナーシート236の余剰部分256を除去するための任意の適切な機構が使用され得る。
【0056】
[0078]
図28を参照すると、一実施形態では、上述した方法は、側壁222及び端部232に接着され、缶220の内側を覆うライナーシート236を備えた缶220を提供する。
【0057】
[0079]一実施形態では、缶220が冷やされると、ライナーシート236と側壁222との間又はライナーシート236と缶端部232と間に残り得る、角部254に近接して位置する空気を含む任意の空気が、体積を減らし、ライナーシート236を側壁222及び缶端部232に向かって促そうとする真空を生成し得る。
【0058】
[0080]
図29は、缶420として示される容器の他の一実施形態の斜視図を示す。缶420は、内側表面424と外側表面426とを備えた概して円筒状の側壁422を含む。側壁422は第1開口端部428から第2端部430へ長手方向軸L´´´に沿って延在する。第2端部430は、二重巻締め434によって側壁422の第2端部430に結合される缶端部432によって閉止される。
【0059】
[0081]
図29をさらに参照すると、一実施形態において、ライナーシート436として
図29に図示される、ライニング要素が、缶420の第1開口端部428に近接して設けられる。ライナーシート436は、缶420の第1開口端部428に近接する第1側437と、第1側437と反対側の第2側439と、を含む。ライナーシート436は厚さT1を有する。
【0060】
[0082]一実施形態では、ライナーシート436を缶420内に移動させる前に、接着剤がライナーシート436の第1側437に適用され得る。他の実施形態では、ライナーシート436を缶端部432の内側表面及び側壁422の内側表面424に接着させるための他の適切な機構、例えば、上述した実施形態に関連して説明される機構等と類似の機構が使用され得る。
【0061】
[0083]他の実施形態に関連して上述したように、一実施形態では、缶420は、ライナーシート436の缶420内への移動の前に、加熱される。一実施形態では、缶420は、誘導加熱によって加熱される。他の実施形態では、缶420は、他の適切な機構によって加熱され得る。一実施形態では、缶420は、ライナーシート436が缶420内に移動される前に、処理の間缶がさらされることになる最大温度(例えば、缶420が、缶のライニング、缶の充填(例えばホット充填等)、缶の封止、充填された缶の加熱又はレトルト等の間加熱される最大温度)に加熱される。一実施形態では、缶420は、ライナーシート436の缶420内への移動に先立って、缶リフロー温度未満の温度に加熱される。他の一実施形態では、缶420は、ライナーシート436の缶420内への移動に先立って、およそ華氏200度からおよそ華氏300度の間の温度に加熱される。他の一実施形態では、缶420は、ライナーシート436の缶420内への移動に先立って、およそ華氏265度に加熱される。
【0062】
[0084]一実施形態では、ライナーシート436は、以下でさらに説明されるように、真空によって変形される前、且つ缶420内に配置される前に、加熱される。一実施形態では、ライナーシート436は、赤外線加熱によって加熱される。他の実施形態では、他の適切な加熱機構及び/又は方法が、ライナーシート436を加熱するために使用され得る。一実施形態では、ライナーシート436はそのガラス転位温度以上に加熱される。
【0063】
[0085]
図29をさらに参照すると、一実施形態では、ライナーシート436を変形させて、第1開口端部428を通じて缶420内にライナーシート436を移動させるように構成された移動機構442が示される。移動機構442は、上方部分474と、上方部分474に結合される例えばマンドレル等の下方部分476とを含む。上方部分474は、缶420の缶端部432に向かって及び離れて、軸方向で上方及び下方に、下方部分476を移動させるように構成される。
【0064】
[0086]
図29を参照すると、一実施形態では、移動機構442の下方部分476は、ライナーシートを缶420内に移動させるように構成されたライナー移動部分478を含む。一実施形態では、ライナー移動部分478は、缶420の内側に受け入れられるようにサイズ決めされる。例えば、図示の実施形態では、円筒状の缶420は、径方向断面では概して円形である。ライナー移動部分478は、ライナー移動部分478及びライナーシート436が第1開口端部428を通過して缶端部432に向かって缶420の内側に入ることを許容するように、缶420の直径よりも小さい直径を備えた、径方向断面で概して円形である。
【0065】
[0087]一実施形態では、ライナー移動部分478は外部表面477を有する。外部表面477に沿って軸方向に離間した複数の溝479が、外部表面477に画定される。
【0066】
[0088]
図29をさらに参照すると、一実施形態では、ライナー移動部分478は、軸方向に離間した複数の列、図示の実施形態では5つの列480,482,484,486,488に配置された複数の孔を含む。一実施形態では、列480,482,484,486,488の各々は、概して溝479の一つに整列される。一実施形態では、各列の孔は、軸方向に離間し、上方、下方、又は上方及び下方の列における孔に対して径方向に整列される。他の実施形態では、列の各々における孔は、上方及び/又は下方の列におけるそれぞれの孔から径方向にオフセットされ得る。他の実施形態では、他の適切な孔の構成が提供され得る。
【0067】
[0089]
図30及び30Aを参照すると、一実施形態では、ライナー移動部分478は、ライナーシート436に近接するライナー移動部分478の下方部分490に近接した孔481の第1列480を含む。孔481の各々は、直径D10を有する。ライナー移動部分478はまた、第1列480の上方に配置された孔483の第2列482を含む。孔483の各々は、直径D11を有する。一実施形態では、孔483の直径D11は、孔481の直径D10よりも小さい。ライナー移動部分478はまた、第2列482の上方に配置された孔485の第3列484を含む。孔485の各々は、直径D12を有する。一実施形態では、孔485の直径D12は、孔483の直径D11よりも小さい。ライナー移動部分478はまた、第3列484の上方に配置された孔487の第4列486を含む。孔487の各々は、直径D13を有する。一実施形態では、孔487の直径D13は、孔485の直径D12よりも小さい。ライナー移動部分478はまた、第4列486の上方に配置された孔489の第5列488を含む。孔489の各々は、直径D14を有する。一実施形態では、孔489の直径D14は、孔487の直径D13よりも小さい。
【0068】
[0090]
図31を参照すると、ライナー移動部分478は、自身の周りに真空を生成する、例えば、移動部分478の周りの周囲圧力よりも低い領域を生成するために孔481,483,485,487,489を通じて空気を引くように構成される。真空が生成されると、例えばそのガラス転位温度以上に加熱されたライナーシート436が、ライナー移動機構478に向かって引っ張られる。一実施形態では、ライナー移動部分478は、また、ライナー移動部分478の下方端部490に画定された底部中央孔を含む。さらに、一実施形態では、流体がライナー移動部分478の下方端部490に画定された底部中央孔を通じて引かれ、加熱されたライナーシート436をライナー移動部分478に向かって引っ張ろうとする。
【0069】
[0091]ライナーシート436の中央部分は、ライナー移動部分478の下方端部490に接触する。ライナーシート436は、ライナー移動部分の周囲上方に、下方部分476に受かって移動されるライナーシート436の径方向外周が引っ張られ且つ伸ばされる。
【0070】
[0092]
図32に示されるように、一実施形態では、径方向外側外周に近いライナーシート436の部分491がライナー移動部分478から径方向外側に延びた状態で、ライナー移動部分478を概して囲むまで、ライナーシート436の径方向外側外周が、ライナー移動部分478に向かって上方且つ径方向内側に伸ばされ且つ引っ張られ続ける。一実施形態では、ライナーシート436は、ライナー移動部分478の周囲に移動され且つ伸ばされたとき、厚さT2を有する。一実施形態では、厚さT2は、伸ばされる前のライナーの厚さT1よりも小さい(
図30参照)。
【0071】
[0093]一実施形態では、ライナーシート436は、高伸張フィルム等のフィルム、例えば、裂けることなく伸ばされ且つしわができることなく引き伸ばされた状態を維持するように構成されたフィルムを有する。
【0072】
[0094]
図33に示されるように、上方部分474は、ライナー移動部分478及びライナーシート436を含む下方部分476を、下方に缶端部432に向かって缶420の内側内に移動させる。一実施形態では、真空がライナー移動部分478を囲む位置にライナーシート436を引いたときに、上方部分474は、ライナー移動部分478及びライナーシート436を含む下方部分476を、下方に缶420の内側内に移動させる。一実施形態では、下方に移動されている間、ライナー移動部分478はその外部周囲の真空圧力を維持し、ライナーシート436をライナー移動部分478に対して維持する。
【0073】
[0095]
図34を参照すると、一実施形態では、ライナー移動部分478及びライナーシートは、缶端部432に移動される。ライナーシート436が缶端部432に移動されると、空気がライナーシート436と缶端部432との間から移動される。
【0074】
[0096]一実施形態では、封止オーリング493として
図34に示されるシールが、ライナー移動部分478の周囲に延在する。ライナー移動部分478が缶端部432に近接した容器内に配置されたとき、オーリング493は、ライナーシート436と移動部分478との間から流体が流出することを防止するためにライナーシート436を封止するように構成される。一実施形態では、オーリング493は、ライナーシート436を封止するが、ライナーシート436と側壁422との間からの流体が容器から外に流れるのを許容するように構成される。一実施形態では、オーリング493は、オーリング493がライナーシート436を封止するが、ライナーシート436と側壁422との間からの流体が容器から外に流れるのを許容するように、ノッチを含む。一実施形態では、オーリング493は通気可能であり、ライナーシート436と側壁422との間から流体が逃げることを許容する。
【0075】
[0097]
図35に示されるように、一実施形態では、ライナーシート436が缶端部432に配置された状態で、ライナー移動部分478は、ライナー移動部分478の下方端部490に画定される底部中央孔を通じた空気の流れを逆流させる、例えば底部中央孔を通じてライナー移動部分478の外側から空気を引くことを止め、流体例えば空気を底部中央孔から追い出し始める。さらに、一実施形態では、ライナー移動部分478は、孔481を通じた空気の流れを逆流させる、例えば孔481を通じてライナー移動部分478の外側から空気を引くことを止め、流体例えば空気を孔481から追い出し始め、缶端部432に近接したライナーシート436の部分を缶端部432に近接した側壁422に向かって押し付け、ライナーシート436と側壁422の間から、角部454における空気を含む空気を、ライナーシート436と側壁422の間から缶420の第1開口端部428に向かって外に押し出す。一実施形態では、ライナー移動部分478が孔481を通じた空気の流れを逆流させたとき、ライナー移動部分478は他の孔483,485,487,489で真空を生成し続ける、例えば、他の孔483,485,487,489を通じて吸引を維持し、ライナーシート436の残りをライナー移動部分478に対して維持する。
図35において、缶端部432に近接する矢印494は、孔481から外への空気の流れ方向を示す。矢印496は、ライナーシート436と側壁422との間から缶420の第1開口端部428に向かう空気の流れ方向を示す。
【0076】
[0098]
図36に示すように、一実施形態では、ライナー移動部分478は続いて、孔481の上の孔483を通じた空気の流れを逆流させる、例えば孔483を通じてライナー移動部分478の外側から空気を引くことを止め、流体例えば空気を孔483から追い出し始め、孔483に近接するライナーシート436の部分を側壁422に向かって押し付け、ライナーシート436と側壁422の間からの空気を、ライナーシート436と側壁422の間から缶420の第1開口端部428に向かって外に押し出す。一実施形態では、ライナー移動部分478が孔483を通じた空気の流れを逆流させたとき、ライナー移動部分478は他の孔485,487,489で真空を生成し続ける、例えば、他の孔485,487,489を通じて吸引を維持し、ライナーシート436の上部分の残りをライナー移動部分478に対して維持し、孔481を通じて空気を追い出し続ける。
図36では、矢印498は、孔483から外への空気の流れ方向を示す。
【0077】
[0099]
図37を参照すると、一実施形態では、ライナー移動部分478は続いて、孔483の上の孔485を通じた空気の流れを逆流させる、例えば孔485を通じてライナー移動部分478の外側から空気を引くことを止め、流体例えば空気を孔485から追い出し始め、孔485に近接するライナーシート436の部分を側壁422に向かって押し付け、ライナーシート436と側壁422の間からの空気を、ライナーシート436と側壁422の間から缶420の第1開口端部428に向かって外に押し出す。一実施形態では、ライナー移動部分478が孔485を通じた空気の流れを逆流させたとき、ライナー移動部分478は他の孔487,489で真空を生成し続ける、例えば、他の孔487,489を通じて吸引を維持し、ライナーシート436の上部分の残りをライナー移動部分478に対して維持し、孔481,483を通じて空気を追い出し続ける。
図37では、矢印500は、孔485から外への空気の流れ方向を示す。
【0078】
[0100]
図38を参照すると、一実施形態では、ライナー移動部分478は続いて、孔485の上の孔487を通じた空気の流れを逆流させる、例えば孔487を通じてライナー移動部分478の外側から空気を引くことを止め、流体例えば空気を孔487から追い出し始め、孔487に近接するライナーシート436の部分を側壁422に向かって押し付け、ライナーシート436と側壁422の間からの空気を、ライナーシート436と側壁422の間から缶420の第1開口端部428に向かって外に押し出す。一実施形態では、ライナー移動部分478が孔487を通じた空気の流れを逆流させたとき、ライナー移動部分478は他の孔489で真空を生成し続ける、例えば、他の孔489を通じて吸引を維持し、ライナーシート436の上部分の残りをライナー移動部分478に対して維持し、孔481,483,485を通じて空気を追い出し続ける。
図38では、矢印502は、孔487から外への空気の流れ方向を示す。
【0079】
[0101]
図39を参照すると、一実施形態では、ライナー移動部分478は続いて、孔487の上の孔489を通じた空気の流れを逆流させる、例えば孔489を通じてライナー移動部分478の外側から空気を引くことを止め、流体例えば空気を孔489から追い出し始め、孔489に近接するライナーシート436の部分を側壁422に向かって押し付け、ライナーシート436と側壁422の間からの空気を、ライナーシート436と側壁422の間から及び缶420の内側から缶420の第1開口端部428に向かって外に押し出す。一実施形態では、ライナー移動部分478が孔489を通じた空気の流れを逆流させたとき、ライナー移動部分478は他の孔481,483,487を通じて空気を押し出し続ける。
図39では、矢印504は、孔489から外への空気の流れ方向を示す。一実施形態では、缶420の外側のライナーシート436の余剰部分506は、除去される、例えば、他の適切な除去機構等によって切り取られる。
【0080】
[0102]
図40を参照すると、ライナーシート436が、缶420の側壁422の内側表面に結合される。上方部分474は、ライナー移動部分478を含む下方部分476を、ライナーシート436が缶420内に残っている状態で、缶420の上方に移動させる。
【0081】
[0103]他の実施形態では、ライナー移動部分478は、他の適切な順番で孔を通じた空気の流れを逆流させる、例えば、孔481と孔483の一対を通じた空気の流れを同時に逆流させる等である。
【0082】
[0104]一実施形態では、孔481,483,485,487,489は概して同じサイズである。他の実施形態では、孔481,483,485,487,489は、他の適切なサイズ及び/又は形状である。一実施形態では、より大きな孔が、単位時間当たりの流体のより大きな体積が孔を流れることを許容し、小さな孔よりもより大きな真空力をライナー移動部分478に提供し得る。さらに、一実施形態では、空気流が孔を通じて外に流れるように逆流されたとき、より大きな孔が、単位時間当たりの流体のより大きな体積が孔を流れることを許容し、より大きな力をライナー移動部分478に提供し得る。
【0083】
[0105]
図41を参照すると、缶520として示される、容器の他の一実施形態が図示される。缶520は、内側表面524と外側表面526とを備えた概して円筒状の側壁522を含む。側壁522は第1開口端部528から第2端部530へ長手方向軸L´´´´に沿って延在する。第2端部530は、二重巻締め534によって側壁522の第2端部530に結合される缶端部532によって閉止される。
図41を参照すると、一実施形態では、ライナーシート536として
図41に示される、ライニング要素が、缶520の第1開口端部528に近接して設けられる。上述した実施形態におけるように、接着剤が、ライナーシート536を缶520内に移動させる前に、ライナーシート536に適用され得る。上記実施形態に関連して説明されたように、ライナーシート536及び缶520は、加熱され得る。
【0084】
[0106]ライナーシート536を変形させ、第1開口端部528を通じてライナーシート536を缶520内に移動させるように構成された移動機構542が図示される。移動機構542は、上方部分574と、上方部分574に結合される、例えばマンドレル等の下方部分576を含む。上方部分574は、缶520の缶端部532に向かって且つ離れて、軸方向で上方及び下方に、下方部分576を移動させるように構成される。
【0085】
[0107]移動機構542の下方部分576は、ライナーシート536を缶520内に移動させるように構成されたライナー移動部分578を含む。ライナー移動部分578は、缶520の内側に受け入れられるようにサイズ決めされる。例えば、図示の実施形態では、円筒状の缶520は、径方向断面では概して円形である。ライナー移動部分578もまた、ライナー移動部分578及びライナーシート536が第1開口端部528を通過して缶端部532に向かって缶520の内側に入るように、缶520の直径よりも小さい直径を備えた、径方向断面で概して円形である。
【0086】
[0108]図示の実施形態では、ライナー移動部分578の下方部分501は、孔503を含み(
図41A参照)、ライナー移動部分578は流体をそこから追い出すように構成される。
【0087】
[0109]
図42を参照すると、ライナーシート536は、その径方向外周に近接する場所に保持される。ライナー移動部分578は、ライナーシート536内に移動し、ライナーシート536を缶520内に伸ばす。
【0088】
[0110]
図43を参照すると、ライナーシート536が缶端部532に近接して配置された状態で、オーリングシール593として図示されるシールは、流体がライナーシート536とライナー移動部分578との間から逃げるのを防止するが流体がライナーシート536と側壁522との間から缶520の外に逃げることを許容するように、ライナーシート536を封止する。一実施形態では、シールは通気可能であり、流体がライナーシート536と側壁522との間から出ることを許容する。
【0089】
[0111]流体は、孔503(
図43には図示されていない)から追い出され、ライナーシート536を側壁522へ移動させ、ライナーシート536と側壁522との間から缶520の外に空気を移動させる。
【0090】
[0112]一実施形態では、空気が孔503から追い出されると、ライナー移動部分578及びシール593は、短時間の間缶端部532から上方へ離れて移動され得、空気がライナーシート536と側壁522との間から缶520の外に逃げることを許容する。移動部分578及びシール593は続いて、ライナー移動部分578が缶端部532に近接して配置された状態で初期構成に戻って下方に移動され得る。
【0091】
[0113]
図45を参照すると、缶720をライニングするためのシステムの実施形態が図示される。ロール700は、赤外線ヒータ707として図示されるヒータにライナーシート材料736を分配し、ライナー材料736が加熱される。加熱されたライナー材料736は、ヒータからライナーシート保持機構745に通過する。
【0092】
[0114]
図45−48を参照すると、機構745は、ライナーシート材料736を保持し且つ支持するように構成される。機構745は、開口中央部分747を有する。機構745は、缶720の上方にライナー材料736の一部を保持するように構成される。ライナー移動機構748は、720の外側であり且つ機構745の上方の第1位置から、開口中央部分747を通じてライナー材料736に接触して移動し、ライナー材料736を缶720内に伸ばすように構成される。缶720の内側で、ライナー移動部分748は、例えば底部表面701(
図48参照)における孔703から、流体を追い出し、ライナー材料736を端部壁732及び側壁722に対して押し付け、ライナー材料736と側壁722との間の空気を缶720から追い出す。余剰のライナー材料736は続いて、例えば打ち抜き型等によって除去される。残ったライナー材料737は、巻き取りコア739に移動される。ライナー材料737はリサイクルされ得る。
【0093】
[0115]缶720は、例えばコンベアによって、ライナー移動機構748の下の位置に移動され得る。ライナー材料737でライニングされると、缶720はライナー移動機構748から離れて移動され得る。
【0094】
[0116]一実施形態では、上述したライニング要素は、それらがライナー移動機構によって缶端部に向かって移動されたときに、伸ばされ且つ薄くされる。
【0095】
[0117]一実施形態では、ライナー移動部分の外側表面は、ライナーシートが外側表面に貼りつくことの無いようにライナー移動部分に渡って延び且つ空気が孔から放出されたときにライナー移動部分の外側表面から解放されるように構成される、例えばデュポン(登録商標)で利用可能なテフロン(登録商標)被覆、シリコン被覆等の被覆を含む。他の一実施形態では、ライナー移動部分の外側表面は、空気が孔から放出されたときにライナーシートがライナー移動部分の外側表面から解放されるような適切な金属から形成される。他の実施形態では、ライナー移動部分の他の適切な構造が使用され得る。
【0096】
[0118]一実施形態では、上述したライナー移動部分の孔から追い出される流体は、加熱された流体であり得る。
【0097】
[0119]ここで説明される容器及び上述した方法の実施形態によってライニング要素が適用され得る容器の内側は、多種多様なスタイル、形状、サイズ等の容器を含み得る。例えば、ここで説明される容器は、容器の長手方向軸に直交して得られる断面が概して円形であるように形作られ得る。しかしながら、
図44を参照すると、他の実施形態において、缶320のような容器の側壁は、異なるアプリケーションに望ましくあり得るような(例えば、四角柱、多角柱、任意の数の不規則形状等のような、他の非多角形断面を有する)様々な方法で形作られ得、ここで記載される機構及び方法の実施形態は、四角柱、多角柱、任意の数の不規則形状等のような他の非多角形断面を有する容器にライニング要素を適用するために使用され得る。様々な実施形態では、缶320の側壁322は、缶の径が缶の軸方向長さに沿って異なる位置で異なるように、径方向内側又は外側に湾曲又は傾斜した、一以上の軸方向に延在する側壁部分を含み得、またそのような湾曲又は傾斜した部分は、滑らかな連続した湾曲部分であり得る。缶は、特定のアプリケーションに望ましいように様々なサイズ(例えば、3オンス、8オンス、12オンス、15オンス、28オンス等)であり得る。ライニング要素は、上述した任意の機構及び/又は任意の方法の実施形態によって、缶320の内側表面に接着され得る。さらに、他の実施形態では、缶は2ピースの缶であり得る。
【0098】
[0120]一部の実施形態では、上述したライナーシート等のライニング要素は、ライニングされる缶の内側に接触するように構成される層を有する。一実施形態では、この層は、缶にライナーシートを結合するように構成される層、例えばつなぎ層である。一実施形態では、つなぎ層は、例えば室温において概して非粘着性である。一実施形態では、ライナーシートが加熱されると、つなぎ層は活性化され、例えば、つなぎ層がライナーシートを缶壁に結合しつなぎ層の冷却時にライナーシートが缶壁に結合された状態を維持するように、つなぎ層が缶壁に対するライナーシートのアプリケーションの状態に遷移する。一実施形態では、つなぎ層は、およそ華氏275度で活性化される。
【0099】
[0121]上述したライニング要素は、様々な樹脂材料から形成され得る。一実施形態では、ライニング要素は、熱可塑性樹脂から形成され得る。他の一実施形態では、ライニング要素は、ポリエチレンテレフタラートである。他の一実施形態では、ライニング要素は、ポリプロピレンである。
【0100】
[0122]一実施形態では、接着剤は、ライニングシートとしてのライニング要素の一方の側に設けられる。接着剤は、ライニング要素を缶の内側表面に結合、例えば接着等するように構成される。一実施形態では、接着剤は、熱活性化接着剤である。他の一実施形態では、接着剤は、圧力活性化接着剤である。他の一実施形態では、接着剤は、活性化のために熱及び圧力の両方を要する。
【0101】
[0123]一部の実施形態では、ライナーシートが缶に結合される前に缶及びライナーシートが加熱されたとき、缶が冷えると、ライナーシートと側壁との間及び/又はライナーシートと缶端部との間に残り得る任意の空気は、温度が冷えるにつれて体積が減り、ライナーシートを側壁及び缶端部に向かって促そうとする真空を生成する。一実施形態では、空気の温度が、ライナーシートが缶に適用されたときに加熱された温度を下回ったままである限り、この真空は残り、ライナーシートを側壁及び缶端部に向かって促し続ける。一実施形態では、缶が周囲温度及び周囲状況にあるとき、例えば後に缶が移送されて例えば小売店、展示、貯蔵等されたとき、真空は、ライナーシートを側壁及び缶端部に促し続ける。
【0102】
[0124]一実施形態では、ライナー移動部分は、ライナーシート等のライニング要素に接触する前に加熱される。
【0103】
[0125]ライナーシートの実施形態は、ビード状側壁を備えた缶に結合されるように上述される。他の実施形態では、ライナーシート等のライニング要素は、ビード状でない側壁を備えた缶に適用される。一実施形態では、ライナーシートをビード状でない側壁を備えた缶に結合するとき、缶の側壁は、その後ビードされる。
【0104】
[0126]さらに、ここで説明される容器端部又は缶端部は、様々な適切な壁又はクロージャであり得る(例えば、クロージャ、蓋、キャップ、カバー、トップ、端部、缶端部、衛生端部、“ポップトップ”、“プルトップ”、コンビニエンス端部、コンビニエンス蓋、プルオフ端部、イージーオープン端部、“EZO”端部等)。一実施形態では、例えばSilgan Container Corp,により商標“Quick Top”のもとで販売される、“EZO”コンビニエンス端部等の缶端部が、容器の充填時に容器の実施形態のトップ開口端部を閉止するために側壁に結合され得る。
【0105】
[0127]上述された缶端部の実施形態は、缶側壁と缶端部の材料のインターロック部分から形成される“二重巻締め”を介して側壁に結合されるとして示され且つ/又は説明される。しかしながら、他の実施形態では、ここで説明される缶端部は、他の機構を介して側壁に結合され得る。例えば、缶端部は、溶接又ははんだ付けを介して側壁に結合され得る。容器端部は、スチール又はアルミニウム等の金属、金属ホイル、プラスチック、複合材料、又はこれらの材料の組み合わせから形成され得る。様々な実施形態では、容器の缶端部、二重巻締め及び側壁は、容器が充填されて封止された後、密封シールを維持するように構成される。
【0106】
[0128]上述されたように、ここで説明される容器は、様々なアイテムを保持するように構成される。ここで説明される缶及びライニング要素は、可食アイテムを保持するように構成される缶に利用され得ることが理解されるべきである。例えば、上述した容器及びインサートは、ナッツ、飲料、フルーツ、肉、野菜、又は他の適切な食べ物、ペットフード、流体、ミルクベースの製品等を保持するように構成され得る。本開示の様々な実施形態を説明するために使用される“食べ物”の表現は、栄養価に関わらず、ドライフード、粉、液体、又は他の任意の飲食可能な材料をいうことができることが理解されるべきである。
【0107】
[0129]様々な実施形態では、ここで説明される缶は、負の内圧で食べ物を含むように構成され(例えば、内部真空を有する缶)、負の内圧は、缶の側壁に内側方向の力を引き起こす。様々な実施形態では、負の内圧は、缶の内容物が熱い間に(例えば、側壁の上部及び底部に結合される二重巻締めされた缶端部を介して)缶を密閉して封止し、その後密閉して封止された缶内の缶内容物を冷却することで生じる。様々な実施形態では、ここで説明される缶は、少なくとも28ポンド/平方インチ(ゲージ)、即ち“psig”の内部真空で内容物を保持するように構成され、他の一実施形態では、ここで説明される缶は、少なくとも22psigの内部真空で内容物を保持するように構成される。他の実施形態では、ここで説明される缶は、缶の内側空洞に配置された食べ物で満たされ、缶は封止され、一実施形態では少なくとも22psigの内部真空、他の一実施形態では少なくとも28psigの内部真空を有する。
【0108】
[0130]一実施形態では、上述した缶は、任意の適切な機構によって、金属、例えばスチール、アルミニウム、合金等から形成され得る。
【0109】
[0131]一実施形態では、ライニング要素は、概してシートの形状に提供される。他の一実施形態では、ライニング要素は、袋のように提供される。他の一実施形態では、缶端部の内側表面は被覆され、ライニング要素は概して筒形状のライナーとして提供され、側壁の内側表面に接着される。
【0110】
[0132]一実施形態では、上述したライニング要素の実施形態は、ビスフェノールAフリー(BPAフリー)フィルム等の適切なフィルムから形成され得る。フィルムは、適切なフィルム機構によって缶の上方に配置され得る。一実施形態では、ライニング要素の実施形態は熱可塑性樹脂である。他の一実施形態では、ライニング要素の実施形態は、適切なポリオレフィンである。他の一実施形態では、ライニング要素の実施形態は、片側に接着剤を含む。一実施形態では、接着剤はBPAフリーである。他の一実施形態では、接着剤は、熱的に活性化される。他の一実施形態では、接着剤は圧力で活性化される。
【0111】
[0133]一実施形態では、缶の側壁は(例えば強度等のための)ビード又は側壁の長手方向軸に沿って側壁の異なる直径を引き起こす他の構造を含む。一実施形態では、ライニング要素を缶の内側に適用する実施形態は、例えば長手方向軸に沿って異なる直径のビード側壁のような構造を含む缶の側壁の内側表面の全体又は実質的に全体にライニングを適用するように構成される。
【0112】
[0134]概して、図中の矢印は、ライニングを備える缶を提供する様々な実施形態における缶の実施形態の内部及び外への空気の流れを示す。他の実施形態では、空気は、ライニングを備える缶を提供する様々な実施形態における缶の実施形態の内部及び外への他の方向に流れ得る。
【0113】
[0135]一実施形態では、ブラダーは、可撓性材料から形成され得る。一実施形態では、ブラダーは、例えば天然又は合成樹脂、プラスチック、ポリオレフィン、又は任意の適切な可撓性且つ/又は拡張可能な材料から形成され得る。
【0114】
[0136]様々な例示的な実施形態では、図に示されるように、角度、長さ、及び半径を含む相対的な寸法は、縮尺通りである。図面の実際の測定は、様々な例示的な実施形態の相対的な寸法、角度、及び比率を開示する。様々な例示的な実施形態は、図面から決定され得る絶対的な及び相対的な寸法、角度、及び比率の様々な範囲に及ぶ。様々な例示的な実施形態は、図面から決定され得る一又は複数の相対的な寸法又は角度の任意の組み合わせを含む。さらに、この説明に明示的に現れない実際の寸法は、この説明に現れる明示された寸法と組み合わせて図面で測定される寸法の比率を使用して決定され得る。
【0115】
[0137]本発明の様々な態様の更なる変形及び代替の実施形態が、本説明を参照して当業者に明らかになる。したがって、本説明は、単に具体例として理解されることになる。様々な例示的な実施形態に示される、構造及び配置は、単に具体例である。本開示にはほんの数実施例のみが詳細に説明されてきたが、多くの変形が、ここで説明される主題の新規な示唆及び利点から実質的に逸脱することなく可能である(例えば、様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状、及び比率、パラメータの値、取付方法、使用材料、色、方向等のバリエーション)。一体に形成されるように示される一部の要素は、複数の部分又は要素から構成され得、要素の位置は、反転され得、そうでなければ変えられ、別個の要素又は位置の本質又は数は、変更され又は変えられ得る。任意のプロセス、論理アルゴリズム、又は方法ステップの順番又は順序は、代替の実施形態により変化又は再配列され得る。他の代用、変形、変化、及び省略が、本発明の範囲から逸脱することなく様々な例示的な実施形態の設計、動作状態、及び配置においてもなされ得る。本出願は、添付の特許請求の範囲において特定の特徴の組み合わせを列挙しているが、本発明の様々な実施形態は、その様な組み合わせが今請求されていてもいなくても、ここで記載される特徴の任意の組み合わせに関連し、その様な特徴の任意の組み合わせは本願又は将来の出願に請求され得る。上述された任意の例示の実施形態の任意の特徴、要素、又は部品は、単独で、又は上述された他の任意の実施形態の任意の特徴、要素、又は部品と組み合わせて使用され得る。
【0116】
[0138]本開示の目的で、用語「結合された」は、2つの部品が直接又は間接的に互いに接合されていることを意味する。そのような接合は、実際は固定されているか又は可動であり得る。そのような接合は、2つの部材と、一つの単一の本体として互いに一体に形成された任意の追加の中間部材とで達成され得、又は2つの部材で達成され得、又は2つの部材と互いに接着される任意の追加部材とで達成され得る。そのような接合は、実際は永続的であり得、代替的には実際は除去可能又は取り外し可能であり得る。
以下に本明細書が開示する形態のいくつかを記載しておく。
[形態1]
容器を提供する方法であって、
金属の円筒状側壁と、前記側壁に二重巻締めされた金属の缶端部とを提供する工程であって、前記側壁は内側表面と外側表面とを有し且つ第1開口端部から前記缶端部によって閉止された第2端部に延在し、前記缶端部は内側表面を有し、前記側壁及び前記缶端部は前記容器の内側を画定する、工程と、
前記側壁の前記第1端部に近接してライナーシートを提供する工程であって、前記ライナーシートは第1表面と前記第1表面と反対側の第2表面とを有する、工程と、
前記ライナーシートを前記缶端部に向かって前記容器の前記内側内に移動させる工程と、
前記缶端部と前記ライナーシートとの間から空気を移動させる工程と、
前記側壁と前記ライナーシートとの間から空気を前記容器の外側に移動させて、前記ライナーシートの前記第1表面を前記側壁の前記内側表面に貼りつける工程と、を有する方法。
[形態2]
形態1に記載された方法において、さらに、
前記容器を加熱する工程と、
前記ライナーシートの前記第1表面と前記容器の前記側壁の一つに接着剤を適用する工程と、
前記ライナーシートが前記缶端部の前記内側表面及び前記側壁の前記内側表面を覆うように、前記ライナーシートを前記側壁及び缶端部に貼りつける工程と、を有する、方法。
[形態3]
形態1に記載された方法において、
前記ライナーシートは、BPAを含まない、方法。
[形態4]
形態1に記載された方法において、
前記缶端部と前記ライナーとの間及び前記側壁と前記ライナーとの間の空気を前記容器の外側に移動させ、前記ライナーシートの前記第1表面を前記缶端部及び前記側壁に貼りつける工程は、
ブラダーを提供する工程と、
前記ブラダーを前記容器の前記内側内に移動させる工程と、
前記ブラダーを膨張させる工程と、
前記ブラダーを収縮させる工程と、
前記ブラダーを前記容器の前記内側から除去する工程と、を含む、方法。
[形態5]
容器を提供する方法であって、
内側表面を有し第1開口端部から第2端部に延在する側壁と、内側表面を有し前記側壁に結合されて前記側壁の前記第2端部を閉止する缶端部と、を含む金属の容器を提供する工程であって、前記側壁と前記缶端部は蓋無しの筐体を形成する、工程と、
BPAフリーのフィルムを提供する工程と、
前記フィルムが筐体の前記内側表面と、前記側壁と、前記缶端部に実質的に連続して貼りつけられるように、BPAフリーの前記フィルムを前記側壁及び前記缶端部の内側表面に接着させる工程と、を有する方法。
[形態6]
形態5に記載された方法において、さらに、
前記金属の容器を加熱する工程を有する、方法。
[形態7]
形態5に記載された方法において、さらに、
前記側壁の前記第1開口端部から、前記蓋無しの筐体の前記内側における前記缶端部に前記BPAフリーのフィルムを移動させる工程と、
前記BPAフリーのフィルムと前記側壁との間から空気を除去する工程と、を有する方法。
[形態8]
形態5に記載された方法において、さらに、
前記側壁の前記内側表面及び前記缶端部の前記内側表面に接着剤を提供する工程を有する、方法。
[形態9]
形態5に記載された方法において、さらに、
前記BPAフリーのフィルムに接着剤を提供する工程を有する、方法。
[形態10]
形態5に記載された方法において、さらに、
前記金属の容器を加熱する工程と、
ブラダーを提供する工程と、
前記ブラダー及び前記BPAフリーのフィルムを前記蓋無しの筐体内に移動させる工程と、
前記ブラダーを膨張させ、それにより前記BPAフリーのフィルムを前記側壁に向かって移動させる工程と、を有する方法。
[形態11]
形態10に記載された方法において、さらに、
前記ブラダーを収縮させる工程と、
前記ブラダーを前記蓋無しの筐体の前記内側から除去する工程と、を有する、方法。
[形態12]
形態5に記載された方法において、さらに、
移動可能な部材を提供する工程と、
前記部材を前記容器の前記内側内に移動させる工程と、
前記部材を前記缶端部に近接した第1位置から前記側壁の前記第1開口端部に近接した第2位置へ引き抜き、それにより前記BPAフリーのフィルムと前記側壁との間から空気を除去する工程と、を有する方法。
[形態13]
形態5に記載された方法において、
前記側壁は、前記側壁の鉛直軸に沿って不均一な径を有する、方法。
[形態14]
形態5に記載された方法において、さらに、
前記第1開口端部に近接して前記側壁を越えて延在する前記BPAフリーのフィルムの一部を除去する工程を有する、方法。
[形態15]
形態5に記載された方法において、さらに、
前記BPAフリーのフィルムを接着する前に、前記容器を加熱する工程と、
前記側壁及び缶端部に前記BPAフリーのフィルムを接着した後に、容器を冷却させる工程と、を有する方法。
[形態16]
ライニングを金属の容器に貼りつけるための装置であって、前記金属の容器は缶端部に二重巻締めされた側壁を含み、前記容器は第1端部と第2閉止端部とを有し、前記装置は、
第1側と前記第1側と反対側の第2側を有するフィルムを提供するように構成されたフィルム機構と、
前記フィルムの前記金属の容器と反対側にあるフィルム移動機構であって、前記フィルム移動機構は、前記第1開口端部を通じて前記金属の容器の外側の位置から前記缶端部に近接した前記金属容器の内側の位置に移動可能であり、それにより前記フィルムを前記容器内に移動させ、前記フィルム移動機構は、さらに前記缶端部に近接する位置から前記容器の外側の位置に移動可能であり、前記フィルムが前記側壁に結合するように前記フィルムと前記側壁との間から空気を移動させるように構成される、フィルム移動機構と、を有する装置。
[形態17]
形態16に記載された装置において、
前記移動機構は、前記フィルムを前記容器内に移動させるように構成され且つ前記フィルムと前記側壁との間から空気を抜くために前記容器の内側で膨張するように構成されるブラダーを含む、装置。
[形態18]
形態16に記載された装置において、
前記移動機構は上方開口及び下方開口を含み、前記移動機構は、少なくとも前記移動機構の一部の周囲に真空を生成し、前記下方開口から流体を追い出しながら前記上方開口に近接する真空を維持するように構成される、装置。
[形態19]
形態16に記載された装置において、
前記金属の容器は、前記缶端部に近接した第1直径を有し、
移動機構は、非圧縮状態において前記第1直径よりも大きい直径を備え且つ圧縮状態において前記第1直径と実質的に等しい直径を備える可撓性の径方向外周を含み、
前記移動機構が前記缶端部に近接した場所から前記容器の前記第1開口端部に近接した場所に移動されたときに、前記移動機構は前記フィルムと前記側壁との間から空気を追い出す、装置。
[形態20]
形態16に記載された装置において、さらに、
前記容器の前記側壁と前記フィルムの前記第1側との一つに接着剤を適用するように構成される接着機構を有する、装置。
[形態21]
形態16に記載された装置において、
前記フィルムは、シート、管、及びバッグの一つである、装置。
[形態22]
形態16に記載された装置において、
前記第1開口端部に近接する前記容器の外側の前記フィルムの一部を切り取って除去するように構成される切断機構を有する、装置。
[形態23]
缶を提供する方法であって、
金属の円筒状の側壁と、前記側壁に二重巻締めされた金属の缶端部を提供する工程であって、前記側壁は内側表面と外側表面とを有し且つ第1開口端部から前記缶端部によって閉止される第2缶端部に延在し、前記缶端部は内側表面を有し、前記側壁及び前記缶端部は前記容器の内側を画定する、工程と、
ライナーシートを提供する工程であって、前記ライナーシートは第1表面と、前記第1表面とは反対側の第2表面と、第1厚さと、中央部分と、径方向外周とを有する、工程と、
前記容器を加熱する工程と、
前記ライナーシートを加熱する工程と、
底部分と側壁とを備えたライナーシート移動部分を含む移動機構を提供する工程と、
前記ライナーシートの前記径方向外周を前記移動機構の前記側壁に向かって移動させるように構成された前記ライナーシート移動部分に近接する真空を生成する工程と、
前記ライナーシート移動部分と前記ライナーシートとを前記容器の前記内側内に移動させる工程と、
前記ライナーシートを前記ライナーシート移動部分の前記側壁から離れて前記金属の円筒状の側壁に向かって移動させる前記ライナーシート移動部分から流体を放出する工程と、を有する方法。
[形態24]
形態23に記載された方法において、
前記真空によって移動された後、前記ライナーシートは前記第1厚さよりも小さい第2厚さを有する、方法。
[形態25]
形態23に記載された方法において、
前記ライナー移動部分は、前記側壁に画定される上方開口と、前記側壁に画定される下方開口とを含み、
前記ライナーシート移動部分から流体を放出する工程は、前記下方開口から流体を放出しつつ前記上部開口に近接する真空を維持し、その後前記上方開口から流体を放出する工程を含む、方法。
[形態26]
形態23に記載された方法において、さらに、
前記ライナーシートを前記容器の前記内側に移動させる前に、前記ライナーシートの前記第1表面に接着剤を適用する工程を有する、方法。
[形態27]
形態23に記載された方法において、
前記ライナーシートは、BPAフリーである、方法。