(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ウエハに残存する工程ガスを除去するヒューム除去装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一例によるヒューム除去装置は、ウエハが積載されるウエハカセットと、前記ウエハカセットに積載されたウエハのヒュームを排気する排気部と、を含み、前記ウエハカセットは、両側面に備えられてウエハが積載される積載台と、前方に備えられて前記積載台に積載されるウエハが出入りする前方開口部と、を含み、前記積載台は、前記前方開口部に行くほど前記積載台に積載されたウエハに向けて傾くように備えられる傾斜部を含み、前記傾斜部には前記積載台に積載されたウエハにパージガスを供給するパージガス排出口が備えられる。
【0009】
前記前方開口部での両側面に備えられる積載台との間の空間は、前記ウエハカセットに積載するウエハの直径よりも小さくてもよい。
【0010】
前記パージガス排出口は複数備えられて少なくとも一部が前記傾斜部に備えられ、前記積載台は前記積載台に流入されるパージガスを前記パージガス排出口に流動させるパージガス流路をさらに含み、前記パージガス流路は、メイン流路及び該メイン流路から前記複数のパージガス排出口のそれぞれに分岐される複数の分岐流路を含み、前記複数の分岐流路のそれぞれは、前記メイン流路と鈍角をなすように配置される。
【0011】
前記パージガス排出口は複数備えられて少なくとも一部が前記傾斜部に備えられ、前記複数のパージガス排出口は、前記前方開口部側に近く配置されるパージガス排出口であるほど直径が大きく備えられる。
【0012】
前記積載台は、前記ウエハカセット内部でウエハが上下に積層されるように、上下に離隔して備えられ、前記パージガス排出口は、前記上下に離隔して備えられた積載台のそれぞれに備えられて上下に積層されたウエハのそれぞれにパージガスを供給することができる。
【0013】
前記積載台は、ウエハを支持するピンをさらに含むことができる。
【0014】
前記ウエハカセットは、少なくとも一部が透明に備えられる。
【0015】
後面に備えられて前記ウエハカセットと前記排気部とを連通させる打孔板をさらに含み、前記打孔板は上部に行くほど幅が長く備えられる複数の吸入孔を含むことができる。
【0016】
前記排気部は、圧縮空気を供給して前記ウエハカセットに積載されたヒュームの排気圧力を制御する圧縮空気排出加速器を含むことができる。
【0017】
前記圧縮空気排出加速器の内部には、ヒュームの排気圧力を感知する排気ガス圧力センサと連通するチューブが備えられ、該チューブの末端は前記圧縮空気排出加速器を介して排気されるヒュームの排気方向に向かうように備えられる。
【0018】
前記ウエハカセット内部に、ウエハの存在有無が感知される第1センサをさらに含むことができる。
【0019】
前記ウエハカセットに積載されたウエハが定位置に積載されているか否かを感知する第2センサをさらに含むことができる。
【0020】
前記ウエハカセット内部を照明する照明部をさらに含むことができる。
【0021】
前記ウエハカセット内部を加熱する加熱部材をさらに含み、前記加熱部材は、前記ウエハカセットのケースの上面に備えられる上部ヒータと、前記ウエハカセットのケースの下面に備えられる下部ヒータと、前記ウエハカセットのケース側面に備えられる棒ヒータを含むことができる。
【0022】
本発明の他の例によるヒューム除去装置は、本体と、前記本体に脱着可能に備えられ、ウエハが積載されるウエハカセットと、前記本体に備えられ、前記ウエハカセットに積載されたウエハのヒュームを排気する排気部と、を含み、前記ウエハカセットは、前記ウエハカセットに積載されたウエハを上面、両側面及び下面から覆うケースと、前記ケースの両側面に備えられ、複数のウエハが積層されるように複数が上下に離隔して備えられる積載台と、前記ケースの後面に備えられて前記ウエハカセットと前記排気部とを連通させる打孔板を含み、前記積載台は、複数備えられる積載台のそれぞれに備えられてパージガスを供給するパージガス排出口を含み、前記パージガス排出口を介してウエハに供給されたパージガスは前記ウエハカセット外部に漏出されず、積層されたウエハの間を流動して前記打孔板を介して排気部に排気され得る。
【0023】
前記積載台は、ウエハを支持する面積を最小化するピンをさらに含むことができる。
【0024】
前記積載台は、前記ピンに積載されたウエハと前記ケースの両側面との間の空間に対応する幅を有するように形成され得る。
【0025】
前記ウエハカセットと前記本体を連結して前記ウエハカセットと本体との間の空間にパージガスの流入を防止するベゼルをさらに含むことができる。
【0026】
前記ウエハカセットと本体との間に備えられ、水平調節が可能なベースプレートをさらに含み、前記ウエハカセットは前記ベースプレートに着脱可能に載置され得る。
【0027】
前記ウエハカセットは、前記ベースプレートに載置時に水平が合わない場合、異常信号を出力するデジタルレベラーをさらに含むことができる。
【0028】
前記本体は、外部から供給されるパージガスを供給するパージガス供給口を含み、前記ウエハカセットは前記パージガス供給口と対応する形状に備えられて前記パージガス供給口と選択的に結合されるパージガス供給口結合部を含み、前記パージガス供給口結合部が前記パージガス供給口と結合される場合、前記パージガス供給口に供給されたパージガスは、前記パージガス供給口結合部を介して前記積載台のパージガス排出口に排出され得る。
【0029】
前記パージガス供給口は突起を含み、前記パージガス供給口結合部は前記突起と対応する形状を有する溝を含み、前記パージガス供給口に前記パージガス供給口結合部が結合される場合、前記溝に前記突起が挿入され得る。
【0030】
前記本体の下端には、回転が可能なキャスター及び上下に流動して前記本体を固定させるレベラーが備えられる。
【0031】
前記本体の外側にはインタフェース部が備えられ、前記インタフェース部は作動状態を出力するディスプレイ部を含むことができる。
【0032】
前記インタフェース部は、外部と通信可能な通信ポートをさらに含むことができる。
【0033】
前記本体には、前記ウエハカセット及び排気部を連通させるヒューム排出口が備えられ、前記ヒューム排出口は位置が可変され得る。
【0034】
本発明のまた他の実施形態に係るヒューム除去装置は、ウエハが積載されるウエハカセットと、前記ウエハカセットに積載されたウエハのヒュームを排気する排気部とを含み、前記ウエハカセットは、両側面に備えられてウエハが積載される積載台と、前記積載台に備えられて前記積載台に積載されたウエハにパージガスを供給するパージガス供給口とを含み、前記排気部は、流体を供給して前記ウエハカセットに積載された、ヒュームの排気速度を制御する圧縮空気排出加速器を含むことができる。
【0035】
前記圧縮空気排出加速器は、供給された流体が前記圧縮空気排出加速器の内部に流入される圧縮空気排出部と、供給された流体が前記圧縮空気排出部の全体に均等に流入されるように形成される圧縮空気移動部とを含むことができる。
【0036】
前記圧縮空気排出加速器は、前記圧縮空気排出部を介して流入される流体の流れ方向が誘導できるように、前記ヒュームの排気方向に向けて拡管されるように備えられる拡管部をさらに含むことができる。
【0037】
前記圧縮空気排出部の大きさは可変することができる。
【0038】
前記圧縮空気排出加速器に供給される流体の圧力を制御するレギュレータと、ヒュームの排気圧力を感知する排気ガス圧力センサと、をさらに含み、前記レギュレータは、前記排気ガス圧力センサにより測定されたヒュームの排気圧力と大気圧との比較を介して制御することができる。
【0039】
前記圧縮空気排出加速器の内部には、前記排気ガス圧力センサと連通するチューブが備えられ、該チューブの末端は、前記圧縮空気排出加速器を介して排気されるヒュームの排気方向に向かうように備えられる。
【0040】
前記ウエハカセットには、前記排気部と連通される複数の吸入孔を含む打孔板が備えられ、前記打孔板を通過したウエハのヒュームは、少なくとも一部が流線型状を有する上部ホッパによりガイドされて前記排気部に流動することができる。
【0041】
前記上部ホッパによりガイドされて前記排気部に流動されたヒュームは、排気部の下部ホッパによって再びガイドされて排出され得る。
【発明の効果】
【0042】
本発明を介して、ウエハに残存する工程ガスを効率的に除去することができる。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明の一実施形態を、例示的な図面を介して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付することで、同一構成要素については、たとえ他の図面上に表示する場合でも、可能な限り同一参照符号を有するものとして留意すべきである。また、本発明の実施形態を説明する際に、関連の公知構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の実施形態に対する理解を困難にさせると判断した場合には、その詳細な説明は省略する。
【0045】
また、本発明の実施形態の構成要素を説明する場合、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語が用いられる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語により当該構成要素の本質や順番または順序などは限定されない。ある構成要素が他の構成要素に、「連結」、「結合」または「接続」されると記載した場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結されたり、接続されたりするが、各構成要素との間に、更なる他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」することもあり得ると理解すべきである。
【0046】
以下、本発明の一例によるヒューム除去装置を、図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
図1及び
図2は、本発明の一例によるヒューム除去装置を示す斜視図であり、
図3は、本発明の一例によるヒューム除去装置を示す分解斜視図である。
【0048】
図1ないし
図3に示すように、本発明の一例によるヒューム除去装置は、本体100及びウエハカセット200を含むことができる。
【0049】
本体100は、本発明の一例によるヒューム除去装置の外観を形成する。本体100は、一例として、隔壁101、前面板102及び第1ホック103を含むことができる。
【0050】
隔壁101は、前記本体100を上部本体110と下部本体120に区分する基準となる。すなわち、前記隔壁101を基準にして、上部を上部本体110と称し、前記隔壁101の下部を下部本体120と称することができる。また、隔壁101は、上部本体110の下面または下部本体120の上面であると称することができる。前記上部本体110及び下部本体120については後述する。
【0051】
隔壁101には、
図4に示すように、後述するベースプレート300の高さ調節具310が支持され、高さ固定具320が挿入固定される。すなわち、隔壁101は、前記ベースプレート300を支持することができ、これについては後述する。
【0052】
また、隔壁101の下部には、
図10に示すように、ガス供給路101aが備えられる。ガス供給路101aは、後述するパージガス連結ポート570を介して供給されたウエハのヒュームを除去するためにウエハに供給するガス(以下、「パージガス」と称する)がウエハカセット200のパージガス管(図示せず)に供給されるようにする。すなわち、ガス供給路101aは、前記パージガス連結ポート570をウエハカセット200のパージガス管と連通させる。
【0053】
前面板102は、本体100の前面を形成し、EFEM(図示せず)と接触することができる。より詳しくは、本発明の一例によるヒューム除去装置は、EFEMの一側に備えられるサイドストレージとすることができ、ここで、EFEMとは、Equipment Front End Moduleの略字であって、半導体製造ラインにおいてウエハ(Wafer)を工程モジュールに供給するモジュールを意味する。
【0054】
前面板102には、接触するEFEM側にベゼル117が突出して備えられる。さらに、前面板102の後側には第1ホック103が備えられる。
【0055】
第1ホック103は、後述する上部本体110の第2ホック111とホック結合され、第1ホック103及び第2ホック111のホック結合を介して前面板102と上部本体110との着脱が容易となる長所がある。
【0056】
また、本体100は、一例として上部本体110及び下部本体120を含むことができる。前記上部本体110及び下部本体120については後述する。
【0057】
図4の(a)は、本発明の一例によるヒューム除去装置の上部本体に係る構成を示す斜視図であり、(b)は、(a)のI−I’から見た断面図であり、
図5は、本発明の一例によるヒューム除去装置の上部本体に係る構成を示す平面図であり、
図6は、本発明の一例によるヒューム除去装置を示す底面図である。
【0058】
図1ないし
図5に示すように、上部本体110は、第2ホック111、締結部(図示せず)、前方開口部113、上面114、側面115、ベゼル117、パージガス供給口118及びヒューム排出口119を含むことができる。
【0059】
第2ホック111は、上述のように、前面板102の第1ホック103と対応する形状に備えられて前記第1ホック103とホック結合され得る。第2ホック111は、一例として、ホックの末端が下部に向くように形成され、このとき、第1ホック103は、ホックの末端が上部に向くように形成され得る。この場合、上部本体110を上方に持ち上げるだけで、前面板102から上部本体110を脱去することができて便利である。
【0060】
締結部は、上部本体110を下部本体120に結合させる役割をする。すなわち、前記締結部を介して着脱方式の上部本体110が下部本体120に堅固に結合され得る。前記締結部は、一例として、ネジ結合のための構成を含むことができる。すなわち、上部本体110と下部本体120とはネジ結合を介して堅固に固定され得る。
【0061】
前方開口部113は、上部本体110の前方に形成されてウエハの移送通路として機能する。すなわち、前方開口部113を介して上部本体110にウエハが供給されたり、上部本体110からウエハが排出されたりする。より詳しくは、前方開口部113は、EFEMと連通されることができ、EFEMのウエハ移送ロボットアーム(図示せず)は、前記前方開口部113を介して上部本体110内部のウエハカセット200にウエハを供給することができる。また、前記EFEMのウエハ移送ロボットアームは、前記前方開口部113を介して上部本体110内部のウエハカセット200に積載されたウエハを排出することができる。
【0062】
上面114は、上部本体110の上側面を称する用語であって、本発明の一例としては、前記上面114が透明プレート114aを含むことができる。この場合、本発明の一例によるヒューム除去装置の使用者は、前記透明プレート114aを介して上部本体110内部の状況を観察できる長所がある。
【0063】
側面115は、上部本体110の側部を形成する面を称する用語であって、前記上面と同様に、透明プレート115aを含むことができる。この場合、上面114の説明で記載したように、本発明の一例によるヒューム除去装置の使用者は前記透明プレート115aを介して上部本体110内部の状況を観察できる長所がある。
【0064】
ベゼル117は、前面板102から突出して備えられる。ベゼル117は、このような構造を介してEFEMと結合時に一部がEFEM内側に挿入され得る。よって、ベゼル117は、EFEMのウエハ移送ロボットアームの回転半径を考慮して製造され得る。
【0065】
また、ベゼル117は、
図1に示すように、ウエハカセット200と上部本体110を前方で結合させ、ウエハカセット200からパージされたパージガスがウエハカセット200と上部本体110との間の空間から漏出するのを防止する役割をする。
【0066】
パージガス供給口118は、
図10に示すように、後述するウエハカセット200のパージガス供給口結合部270が挿入して結合できるように、前記パージガス供給口結合部270と対応する形状として備えられる。パージガス供給口118は、一例として、内側に突出して備えられる突起118aを備えることができる。この場合、パージガス供給口結合部270には、前記突起118aと対応する形状の溝271が備えられ、前記溝271に前記突起118aが挿入される方式で上部本体110とウエハカセット200とが結合され得る。
【0067】
ヒューム排出口119は、ウエハカセット200に積載されたウエハから発生するヒューム(Fume、残存工程ガス)を排出する役割をする。ウエハは、工程モジュールにおいて工程ガス雰囲気(工程チャンバ内部に工程ガスが提供された状態)で工程が行われるが、工程完了後にもウエハ上には工程ガスが残留することになる。ところが、このようなウエハ上に残存する工程ガスは、ウエハ損傷に影響を与えたり工程で用いる装置を汚染させたりして問題となっている。ヒューム排出口119は、後述する排気部400と連通されて前記ウエハ上に残存する工程ガスであるヒュームを排出する通路役割をする。一例として、ウエハカセット200に収容されたウエハに残存するヒュームは、ウエハカセット200の上部ホッパ260に沿って流動してヒューム排出口119を介して下部ホッパ410に流入した後に排出され得る。
【0068】
また、ヒューム排出口119は、
図4に示すように、ヒューム排出口形成部119aによって形成され得る。前記ヒューム排出口形成部119aは、移動可能に備えられてヒューム排出口119の位置を可変させることができる。これにより、本発明の一例によるヒューム除去装置をEFEMに設置する際、排出口119の位置を調節してEFEMの左側及び右側の両方で使用可能な長所がある。
【0069】
図2及び
図6に示すように、下部本体120は、側面121、下面122、ヒューム排出口123、キャスター124、レベラー125及びドア126を含むことができる。
【0070】
側面121には、
図2に示すように、インタフェース部500が備えられ、これについては後述する。
【0071】
下面122には、下部本体120の底面を形成し、後述するヒューム排出口123、キャスター124及びレベラー125が形成され得る。
【0072】
ヒューム排出口123は、後述する排気部400の連結ポート450と連通されて前記排気部400を介して排気されるヒュームを外部に排出する通路の役割をする。ヒューム排出口123は、一例として、下部本体120の下面122中心部に円形に備えられるが、これに限定されない。
【0073】
キャスター124は、下部本体120の下面122に備えられて本発明の一例によるヒューム除去装置の移動の便宜性を増大させる役割をする。より詳しくは、キャスター124は、車輪として備えられて前記ヒューム除去装置が前記キャスター124の回転により容易に移動できるようにする。
【0074】
レベラー125は、下部本体120の下面122に備えられて本発明の一例によるヒューム除去装置の固定力を増大させる役割をする。より詳しくは、レベラー125は、回転により上下に移動することができ、前記キャスター124よりも前記下部本体120の下面122から突出することができる。レベラー125が前記キャスター124よりも前記下部本体120の下面122から突出する場合、キャスター124は空中に浮かぶ状態となるので、使用者は前記ヒューム除去装置を容易に移動させられない状態となる。勿論、キャスター124とレベラー125の両方が底に接触している場合にも前記ヒューム除去装置の移動は制限され得る。また、レベラー125は、ヒューム除去装置をEFEMに設置する際に高さを調節するためにも用いられる。
【0075】
使用者が前記ヒューム除去装置を移動させようとする場合には、レベラー125を回して上部に移動させて、キャスター124をヒューム除去装置が設置された底面に接触させることができる。使用者は、この状態でヒューム除去装置を単に押圧する力だけで前記ヒューム除去装置を移動させることができる。そして、ヒューム除去装置をEFEMに設置した場合であっても前記ヒューム除去装置が移動せず、堅固に設置されるように、レベラー125を回して下部に移動させてレベラー125を底に接触させることができる。
【0076】
ドア126は、下部本体120の側面121上に備えられて選択的に開閉可能になるように備えられる。すなわち、使用者がドア126を開閉することで、下部本体120内部に容易に接近することができる。
【0077】
前記上部本体110の内部には、ウエハが積載されたウエハカセット200が収容される。また、前記ウエハカセット200は、下部本体120により支持されるものと説明され得る。前記ウエハカセット200については以下に詳細に説明する。
【0078】
図7は、本発明の一例によるヒューム除去装置のウエハカセットを示す斜視図であり、
図8は、本発明の一例によるヒューム除去装置のウエハカセットを示す斜視図及び部分拡大図であり、
図9は、本発明の一例によるヒューム除去装置の第1ウエハ収容部の積載台を示す平面図である。
【0079】
図7ないし
図9に示すように、本発明の一例によるヒューム除去装置のウエハカセット200は、ケース210、第1ウエハ収容部220、第2ウエハ収容部230、加熱部材240、打孔板(パンチングプレート)250、上部ホッパ260、パージガス供給口結合部270、フィジーガス管(図示せず)、レベラー291、第1センサ292、第2センサ(図示せず)及び照明部294を含むことができる。
【0080】
ケース210は、ウエハカセット200の外観を形成する。ケース210は、内部にウエハが収容できるようにウエハよりも大きく備えられる。ケース210は、
図7及び
図8に示すように、上部本体110の前方開口部113に相当する部分を除外して密閉されるように形成され得る。この場合、後述する第1ウエハ収容部220のパージガス排出口226から噴射されるパージガスがケース210内部だけに流動して排出され得る。すなわち、ケース210を備えない場合は、ウエハに排出されたパージガスが上部本体110内部の全体を流動することになって、ケース210が備えられた場合と比べて、ウエハのヒュームを除去するために使用するパージガスの量が増加することになる。言い換えれば、ケース210の密閉構造は、ウエハのヒュームを除去するために使用するパージガスの量を節約する役割をする。これは、ケース210の密閉構造がウエハのヒューム除去効率を向上させるものとして説明することができる。
【0081】
ケース210は、上部本体110の前方開口部113に対応する位置に対応する大きさに形成された前方開口部211を備えることができる。前記ケース210の前方開口部211は、ウエハの出入通路として機能することができる。また、前記ケース210は、上述のように前方開口部211を除外した残りの部分が密閉構造で形成され得る。
【0082】
ケース210は、上面212に上部ヒータ241及びレベラー291などを備えることができる。上部ヒータ241及びレベラー291については後述する。
【0083】
また、ケース210は、側面213に、第1ウエハ収容部220、第2ウエハ収容部230、側部ガス管282及び棒ヒータ(図示せず)などを備えることができる。前記第1ウエハ収容部220、第2ウエハ収容部230、側部ガス管282及び棒ヒータについては後述する。
【0084】
また、ケース210は、後面214に打孔板250及び上部ホッパ260などを備えることができる。前記打孔板250及び上部ホッパ260については後述する。
【0085】
また、ケース210は、下面215に、下部ヒータ242、パージガス供給口結合部270、下部ガス管(図示せず)、第1センサ292、第2センサ(図示せず)及び照明部294などを備えることができる。前記下部ヒータ242、パージガス供給口結合部270、下部ガス管、第1センサ292、第2センサ及び照明部294については後述する。
【0086】
第1ウエハ収容部220は、ウエハを支持し、前記ウエハにパージガスを供給する役割をする。第1ウエハ収容部220は、
図8に示すように、ケース210の側面213の両側にそれぞれ1つずつ備えられる。また、第1ウエハ収容部220は、ウエハ1枚を積載することができる積載台221を上下離隔した形態で複数含むことができる。複数の積載台221の間の離隔空間にはウエハが出入りできる。言い換えれば、EFEMのウエハ移送ロボットアームは、ウエハを複数の積載台221の間の離隔空間を介して出入りさせることができる。このような構造で、第1ウエハ収容部220は、複数のウエハが相互離隔した状態で積層できるように支持することができる。
【0087】
前記積載台221は、一例として、傾斜部222を備えることができる。傾斜部222は、
図8及び
図9に示すように、前記積載台221の一部であって、前記積載台221に積載された円形のウエハに向けて突出して備えられ、傾斜を有する部分である。傾斜部222には、後述する第2パージガス排出口226cが備えられる。前記第2パージガス排出口226cは、前記積載台221に積載された円形のウエハの前方(前方開口部211方向)(
図8参照)にパージガスを供給してウエハ全体にパージガスが供給されるようにする。すなわち、積載台221の傾斜部222及び該傾斜部222に備えられた第2パージガス排出口226cは、積載台221に積載されたウエハにパージガスが供給されない死領域がないようにする役割をする。
【0088】
また、積載台221は、ウエハを支持するピン223を備えることができる。積載台221には、一例として、複数のピン223が備えられてウエハを支持することができる。前記ピン223は、一例として、
図8に示すように、薄い棒状とすることができる。前記ピン223によりウエハが支持される場合、ウエハを支持するためにウエハと他部材が接触する部分が最小化されるので、ウエハが接触により破損される現象を最小化させる長所がある。
【0089】
積載台221の場合、所定幅(
図9のw参照)を有することができる。この場合、前記ピン223に積載されたウエハに供給されたパージガスは、積載台221及びウエハに塞がれて上下流動が制限された状態で水平方向だけに流動することになる。すなわち、積載台221がウエハとケース210との間の空間を満たすように幅を有する場合、積載台221とウエハによりパージガスの上下移動が制限されるので、ウエハのパージに使用されるパージガスの量が節約される長所がある。これは、上述のケース210の密閉構造と共に、ウエハのヒューム除去効率を向上させるものとしても説明され得る。
【0090】
積載台221は、パージガスを供給する側部ガス管282を収容するパージガス流入口224を備えることができる。すなわち、積載台221には前記パージガス流入口224を介してパージガスが流入され得る。
【0091】
また、積載台221には、パージガス流路225及びパージガス排出口226が備えられる。パージガス流路225は、前記パージガス流入口224を介して流入したパージガスが前記パージガス排出口226を介して排出されるために流動する流路である。すなわち、パージガス排出口226は、パージガス流入口224を介して流入したパージガスがパージガス流路225を通過して排出される通路である。パージガス排出口226を介して排出されたパージガスは、積載台221に積載されたウエハに供給される。
【0092】
前記パージガス流路225は、メイン流路225aから分岐される複数の分岐流路225b、225c、225d、225eを含むことができる。前記パージガス流路225は、一例として、メイン流路225a、第1分岐流路225b、第2分岐流路225c、第3分岐流路225d、第4分岐流路225eを含むことができる。前記第1分岐流路225bないし第4分岐流路225eは、前方(ウエハが供給される方向)から後方に向かう順に称することができる。前記第1分岐流路225bないし第4分岐流路225eは、メイン流路225aとなす角度が鈍角になるように備えられる。また、第1分岐流路225bないし第4分岐流路225eのうちの相対的に少ない量のパージガスを噴射しようとする流路は、メイン流路225aと直角または鋭角をなすように配置することができる。前記第1分岐流路225b、第2分岐流路225c、第3分岐流路225d、第4分岐流路225eの直径のそれぞれは、互いに異なるように備えられる。ここで、直径は、面積、幅などのような多角形の大きさを示す指標を含む概念として理解することができる。一例として、前記第1分岐流路225b、第2分岐流路225c、第3分岐流路225d、第4分岐流路225eの直径は、第1分岐流路225bから第4分岐流路225eに行くほど小さくなり得る。また、前記第1分岐流路225b、第2分岐流路225c、第3分岐流路225d、第4分岐流路225eの直径は、後述する第1パージガス排出口226b、第2パージガス排出口226c、第3パージガス排出口226d、第4パージガス排出口226eと対応する大きさを有することができる。よって、第1パージガス排出口226bから第4パージガス排出口226eに行くほど直径が小さくなり得る。この場合、相対的にウエハの前方にパージガスを排出するパージガス排出口226からより多くのパージガスを排出することになる。このとき、ウエハに排出されたパージガスは、前方(前方開口部211側)から後方(打孔板250側)に流動するので、より多量のパージガスがウエハの前方から後方に流動することになる。
【0093】
また、積載台221には固定口(図示せず)が備えられる。前記固定口には、複数の積載台221を固定支持するための棒状の支持部材(図示せず)が挿入され得る。すなわち、複数の積載台221は、前記固定口を介して相互間が互いに離隔した状態で固定支持され得る。
【0094】
また、第1ウエハ収容部220の積載台221は、ウエハカセット200のケース210内部の両側に備えられ、このとき、両側に備えられる前記積載台221の間の幅(B、
図8参照)はウエハの直径よりも小さくなるように備えられる。このような構造は、上述のように、ウエハの前方からパージガスを供給する際に有利となる長所がある。但し、ウエハを前記積載台221にローディングすることが問題となり得るが、本発明では積載台221の間に離隔空間を備えてウエハの出入りに問題がないように形成することができる。
【0095】
第2ウエハ収容部230は、ウエハを支持する役割をする。また、第2ウエハ収容部230は、第1ウエハ収容部220を補助してウエハを支持するものとして説明することができる。第2ウエハ収容部230は、
図8に示すように、ケース210の側面213の両側にそれぞれ1つずつ備えられる。また、第2ウエハ収容部230は、第1ウエハ収容部220と比較して相対的に後方に備えられる。第2ウエハ収容部230は、積載台231と該積載台231から突出して備えられるピン232を含むことができる。前記ピン232は、ウエハを下部から支持する役割をする。前記第2ウエハ収容部230のピン232は、第1ウエハ収容部220のピン223と同一形状である薄い棒状で備えられ、これによりウエハとの接触面積を最小化することができる。
【0096】
加熱部材240は、ウエハカセット200内部を加熱する役割をする。加熱部材240は、一例として、上部ヒータ241、下部ヒータ242及び棒ヒータ(図示せず)を含むことができる。上部ヒータ241は、ケース210の上面212に備えられる。また、下部ヒータ242は、ケース210の下面215に備えられる。前記棒ヒータは、ケース210の側面213上に複数備えられる。加熱部材240は、図示したようにケース210の上面212、側面213及び下面215に均等に配置されてウエハカセット200内部を均等に加熱することができる。
【0097】
打孔板250は、一例として、ケース210の後面214に備えられる。また、打孔板250は、複数の吸入孔251を含むことができる。前記吸入孔251は、ウエハカセット200内部に収容されたウエハから発生するヒューム及びパージガスが排出される通路である。前記吸入孔251の形状は、一例として、
図8に示すように、「一文字」に備えられているが、これに限定されない。すなわち、吸入孔251は、ヒューム及びパージガスの排出通路の役割さえできれば、円形、多角形など多様に形成することができる。但し、好ましくは、前記吸入孔251は、上部(
図8参照)に行くほど幅が広くなるように備えられる。この場合、ウエハカセット200内部のヒューム及びパージガスが上下部全てに渡って均一に排出される長所がある。これは、ヒューム及びパージガスが打孔板250の後面に備えられた上部ホッパ260を通って上部本体110の下面に相当する隔壁101に備えられるヒューム排出口119を介して排出されるが、このようなヒューム及びパージガスの流動進路のため相対的にヒューム排出口119近くに位置したウエハカセット200の下部で上部よりも早い流速が形成されるからである。
【0098】
上部ホッパ260は、打孔板250の吸入孔251を介して排出されたヒューム及びパージガスを上部本体110のヒューム排出口119にガイドする役割をする。上部ホッパ260は、一例として、
図7に示すように、傾斜部261、流線型部262及び排出流路263を含むことができる。傾斜部261は、上部ホッパ260の上部に位置して前記吸入孔251を介して排出されたヒューム及びパージガスが下部に位置するヒューム排出口119に向かうようにガイドする役割をする。流線型部262は、前記傾斜部261の下部に位置し、ヒューム及びパージガスをヒューム排出口119にガイドする役割をする。流線型部262は、ヒューム及びパージガスが停滞する死領域がないように流線型構造を有することができる。排出流路263は、前記流線型部262の下部に備えられ、前記ヒューム排出口119に挿入され得る。ヒューム排出口119を介して排出されたヒュームとパージガスは、後述する排気部400の下部ホッパ410に流入されるが、これについては後述する。
【0099】
パージガス供給口結合部270は、
図10に示すように、ベースプレート300の中空301及び上部本体110のパージガス供給口118に挿入され得る。パージガス供給口結合部270は、前記中空301とパージガス供給口118に結合され、このように結合される場合、ガス供給路(
図10の101a参照)から供給されるパージガスを受け入れられる状態となる。前記ガス供給路101aから供給されたパージガスは、後述するパージガス管(図示せず)により積載台221のパージガス排出口226を介してウエハ表面に排出され得る。パージガス供給口結合部270は、一例として、溝271を含むことができる。前記溝271は、上部本体110の突起118aと対応する形状に備えられる。この場合、前記パージガス供給口結合部270がパージガス供給口118に挿入されると、前記溝271に前記突起118aが挿入されて堅固な結合力が形成され得る。また、このような構造を介してパージガス供給口118とパージガス供給口結合部270との間の結束力が向上するので、パージガスの漏出を防止する効果がある。
【0100】
パージガス管(図示せず)は、前記パージガス供給口結合部270と連結されて供給されるパージガスを第1ウエハ収容部220のパージガス流入口224に供給する役割をする。パージガス管は、一例として、下部ガス管(図示せず)及び側部ガス管282を含むことができる。下部ガス管は、一例として、ケース210の下面215に沿って配列され得る。下部ガス管は、パージガス供給口結合部270と側部ガス管282を連結することができる。すなわち、下部ガス管は、パージガス供給口結合部270を介して供給されたパージガスを側部ガス管282に供給することができる。側部ガス管282は、
図8に示すように、パージガス流入口224に結合されてパージガス流路225にパージガスを供給することができる。
【0101】
レベラー291は、ウエハカセット200が水平に設置されているか否かを感知する役割をする。レベラー291は、一例として、デジタルレベラーとすることができる。この場合、レベラー291によって感知されたウエハカセット200の水平に対する測定値が後述するインタフェース部500のディスプレイ部520を介して表示される長所がある。また、インタフェース部500上には、前記デジタルレベラーから測定された測定値を表示するための別途のケージ(図示せず)が備えられる。また、前記レベラー291により測定された測定値が基準値を超える場合、すなわち、ウエハカセット200が水平に定位置に設置されない場合に警告メッセージまたは警告音を出力する警告出力部(図示せず)が備えられる。前記警告出力部は、後述する制御部(図示せず)により制御され得る。ウエハカセット200の水平調節はベースプレート300で行われ、これについては後述する。
【0102】
第1センサ292は、ウエハカセット200内部でウエハの存在有無を感知する役割をする。第1センサ292は、一例として、
図8に示すように、ケース210の下面215に備えられるが、これに限定されない。第1センサ292は、制御部と連結されることができ、前記制御部は、前記第1センサ292によりウエハカセット200内部にウエハが存在しないと判断されると、パージガスの排出を中止するように制御することができる。
【0103】
第2センサ(図示せず)は、ウエハカセット200の積載台221、231のピン223、232に積載されたウエハが前方に突出されているか否か、すなわち、ウエハが定位置に積載されているか否かを感知する役割をする。第2センサは、ケース210の下面215に備えられるが、これに限定されない。第2センサは、制御部と連結されることができ、前記制御部は、前記第2センサによりウエハが定位置に積載されなかったと判断されると、警告出力部を介して警告メッセージまたは警告音を出力することができ、EFEMのウエハ移送ロボットアームを介してウエハが定位置に積載されるように制御することができる。
【0104】
照明部294は、ウエハカセット200内部に光を照射する役割をする。一例として、上部本体110は、透明プレート114a、115aを含むことができ、ウエハカセット200のケース210が透明な素材で製造されるが、この場合は照明部294によりウエハカセット200内部に光が照射されると、使用者が外側からウエハカセット200内部の作業が正常に行われているか否かを観察できる長所がある。照明部294は、一例として、LEDとすることができるが、これに限定されない。
【0105】
図10は、本発明の一例によるヒューム除去装置のウエハカセット、ベースプレート及び上部本体の結合構造を示す断面図である。
【0106】
図4及び
図10に示すように、本発明の一例によるヒューム除去装置は、ベースプレート300をさらに含むことができる。
【0107】
ベースプレート300は、ウエハカセット200と本体100の隔壁101との間に備えられて前記ウエハカセット200の水平及び高さを調節することができる。すなわち、ベースプレート300は、水平調節構造を含むことができる。ベースプレート300は、一例として、中空301、高さ調節具310及び高さ固定具320を含むことができる。ベースプレート300の中空301にはウエハカセット200のパージガス供給口結合部270が挿入され得る。また、ベースプレート300の高さ調節具310は、
図4に示すように、回転により上下に移動してベースプレート300と隔壁101との間の距離を調節することができる。ベースプレート300の高さ固定具320は、
図4に示すように、ベースプレート300を貫通し、隔壁101に少なくとも一部が挿入されて本体100にベースプレート300を固定することができる。前記高さ固定具320は、一例として、ネジとして備えられて本体100にネジ結合されるが、これに限定されない。
【0108】
勿論、ウエハカセット200自体に水平及び高さを調節するための構造が直接備えられてもよい。しかし、本発明の一例では、ベースプレート300にウエハカセット200の水平及び高さ調節構造を適用して複数のウエハカセット200を混用して使う場合にも、それぞれのウエハカセット200ごとに水平を調節する必要がないという長所がある。
【0109】
図11は、本発明の一例によるヒューム除去装置の排気部を示す斜視図である。
【0110】
図11に示すように、本発明の一例によるヒューム除去装置は、排気部400をさらに含むことができる。
【0111】
排気部400は、ウエハカセット200内部に積載されたウエハから発生したヒュームとウエハカセット200から噴射されたパージガスを吸入して外部に排気することができる。排気部400は、下部ホッパ410、第1排気管420、第2排気管430、排気ポンプ440及び連結ポート450を含むことができる。
【0112】
下部ホッパ410は、上部本体110の下面ないし隔壁101の下部に備えられる。すなわち、下部ホッパ410は、下部本体120の内部に備えられる。下部ホッパ410は、上部本体110のヒューム排出口119と連通されて前記ヒューム排出口119を介して排出されるヒュームとパージガスの流動をガイドする役割をする。下部ホッパ410は、ヒューム排出口119を介して排出されるヒュームとパージガスを第1排気管420にガイドすることができる。下部ホッパ410は、上部本体110に位置する上部ホッパ260と共に二重ホッパ構造を形成することになる。本発明の一例では、このような二重ホッパ構造を介して排出されるヒューム及び排気ガスの逆流を最小化することができる。また、下部ホッパ410は、上部が開放された流線型構造を有してヒューム及びパージガスが停滞する死領域を最小化することができる。
【0113】
第1排気管420は、下部ホッパ410と第2排気管430を連結することができる。すなわち、下部ホッパ410を介して第1排気管420に流入したヒューム及び排気ガスは第2排気管430に流動することができる。第1排気管420は、一例として、連通管(図示せず)及び連結端422を含むことができる。前記連通管は、前記下部ホッパ410と第1排気管420を結合させることができる。よって、前記連通管は、連結端部からヒューム及び排気ガスが漏出しないようにシーリング部材を含むことができる。また、連結端422は、第1排気管420の側部に形成されて別途の管(図示せず)と連結されることができる。一例として、前記連結端422は、EFEM内部を連結する管(図示せず)と連通され得る。この場合、比較的簡単な配管構造のみを設置してEFEM内部のヒュームなどの流体を除去することができる長所がある。前記連結端422には、ダンパのような開閉部材が備えられて使用する場合だけ開放されるように制御され得る。
【0114】
第2排気管430は、第1排気管420及び連結ポート450を連結する。第2排気管430内部には、一例として、排気ポンプ440が備えられる。
【0115】
排気ポンプ440は、上部ホッパ260、下部ホッパ410、第1排気管420及び第2排気管430に続く、流路上の流体の流れ方向と速度を制御することができる。すなわち、排気ポンプ440によりウエハカセット200内部のヒューム及びパージガスを外部に排出することができ、前記ヒューム及びパージガスの単位時間当たりの排気量を増減することができる。
【0116】
排気ポンプ440は、一例として、モータを使用せず、圧縮機(図示せず)を介して圧縮空気を供給して流体の速度を制御する部材に備えられ、以下では、この部材を圧縮空気排出加速器と称する。但し、圧縮空気排出加速器に供給される圧縮空気は他の流体に代替できることに留意する。この場合、モータを用いる場合と比較してヒューム除去装置に伝達する振動が最小化される長所がある。また、モータの場合、持続的な交替が要求されるが、前記圧縮空気排出加速器の場合は、このような問題点も解決することができる長所がある。
図11において、前記圧縮空気排出加速器の構造を断面にして詳細に図示する。
【0117】
図11に示すように、前記圧縮空気排出加速器は、第1ボディ441、第2ボディ442、拡管部443、圧縮空気移動部444及び圧縮空気排出部445を含むことができる。
【0118】
第1ボディ441及び第2ボディ442は、
図11に示すように、中空の管として少なくとも一部は相互結合可能に対応する形状に備えられる。第1ボディ441及び第2ボディ442が結合される場合、両者の間には圧縮空気移動部444及び圧縮空気排出部445が備えられる。圧縮空気移動部444は、外部の圧縮機を介して流入される圧縮空気が流動することができる空間であり、圧縮空気排出部445は、前記圧縮空気移動部444を流動した圧縮空気が第1ボディ441及び第2ボディ442の内側に流入される通路とすることができる。言い換えれば、前記圧縮空気排出加速器に供給される圧縮空気は、第1ボディ441と第2ボディ442との間の空間である圧縮空気移動部444を流動し、圧縮空気排出部445を介して第1ボディ441及び第2ボディ442の内側に流入されることになる。このとき、圧縮空気が圧縮空気移動部444を十分に満たした後、圧縮空気排出部445に沿って排出されるので、排出される圧縮空気が一側に偏らず、均等に排出されるという長所がある。前記圧縮空気排出部445は、多様な大きさに製造され得る。また、前記圧縮空気排出部445は、可変できるように備えられる。このような圧縮空気排出部445の可変構造は、一例として、第1ボディ441及び第2ボディ442が相対的に移動可能に備えられることで実現することができる。この場合、圧縮空気排出部445を介して排出される圧縮空気の量が可変されるので、前記圧縮空気排出加速器を介して排気させる排気ガスの排気速度を変化させることができる。
【0119】
第2ボディ442は、下部に行くほど直径が広くなる拡管部443を含むことができる。この場合、第1ボディ441及び第2ボディ442の内側に流入した圧縮空気は、拡管部443の直径が広い部分に向けて流動することになる。これは、直径が小さい部分よりも直径が広い部分に作用する気体圧力が相対的に小さく、圧力の高い方の気体が圧力の低い方に流れようとするからである。すなわち、拡管部443は、第1ボディ441及び第2ボディ442内部に流入される圧縮空気の流れ方向を決定する役割をする。このように圧縮空気排出加速器の内部での圧縮空気の流れが発生すると、上部ホッパ260、下部ホッパ410及び第1排気管420を介して連通されるウエハカセット200内部のヒューム及びパージガスの排出方向及び速度にも影響を与えるようになる。
【0120】
図13に示すように、前記圧縮空気排出加速器に圧縮空気と関連する構成として、バルブ446、レギュレータ447及び作動エア圧力センサ448がさらに備えられる。バルブ446は、圧縮空気の流路を開閉する部材とすることができる。すなわち、バルブ446を介して圧縮空気の提供可否を決定することができる。バルブ446は、一例として、オン(on)/オフ(off)型式のバルブとすることができるが、これに限定されず、ダンパのように圧縮空気の通過量まで制御するバルブとすることができる。レギュレータ447は、該レギュレータ477を通過する圧縮空気の速度または体積を一定に維持させることができる。すなわち、本発明の一例では、前記レギュレータ447を介して前記圧縮空気排出加速器に一定量または一定速度に圧縮空気を提供することができる。作動エア圧力センサ448は、前記圧縮空気排出加速器に提供される圧縮空気の圧力をセンシングすることができる。前記作動エア圧力センサ448は、制御部と連結されることができ、前記制御部は、前記作動エア圧力センサ448により測定された圧力値を後述するディスプレイ部520に出力することができ、前記測定された圧力値が予め設定された圧力値と異なる場合には警告出力部を介して警告メッセージを出力することができる。
【0121】
また、前記排気ポンプ440には、少なくとも一部が排気ポンプ440の内部に備えられて連通されるチューブ575aが備えられる。前記チューブ575aは後述する排気ガス圧力センサ575と連結されて前記排気ポンプ440を通過する排気ガスの圧力を測定可能とする。前記チューブ575aは、末端575bが排気ガスの排気方向に向かうように備えられる。この場合、チューブ575aと連結された排気ガス圧力センサ575には音圧が形成されるが、チューブ575aの末端575bが他の方向を向いた場合よりも正確な排気圧力が測定されることを複数の実験で確認した。
【0122】
連結ポート450は、第2排気管430と下部本体120のヒューム排出口123を連結することができる。すなわち、連結ポート450を介して第2排気管430内部の排気ポンプ440まで流動したヒューム及びパージガスを外部に排出することができる。下部本体120のヒューム排出口123の一側には、前記連結ポート450が結合され、他側には排出管(図示せず)が備えられてヒューム及びパージガスを外部に排出することができる。
【0123】
図12は、本発明の一例によるヒューム除去装置のインタフェース部を示す斜視図である。
【0124】
図12に示すように、本発明の一例によるヒューム除去装置は、インタフェース部500をさらに含むことができる。
【0125】
インタフェース部500は、本発明の一例によるヒューム除去装置の作動を使用者が操作するための構成を複数含むことができる。インタフェース部500は、一例として、下部本体120の側面121に備えられるが、これに限定されない。
【0126】
インタフェース部500は、一例として、EMOスイッチ510、ディスプレイ部520、操作部530、圧縮エアケージ540、パージガスケージ541、通信ポート550、圧縮エア連結ポート560及びパージガス連結ポート570を含むことができる。
【0127】
EMOスイッチ510は、危急状況時に迅速に電源を遮断することができる。すなわち、EMOスイッチ510は、危急状況時に使用する動作停止あるいは電源遮断ボタンとすることができる。すなわち、使用者がEMOスイッチ510を加圧する場合、ウエハカセット200に供給されるパージガス、加熱部材240に伝達される電力、排気ポンプ440に伝達される圧縮空気などが遮断され、動作を停止することができる。前記EMOスイッチ510とは別途の電源スイッチを備えることもできる。
【0128】
ディスプレイ部520は、本発明の一例によるヒューム除去装置の現在の動作状況などを出力することができる。ディスプレイ部520は、一例として、デジタルレベラー、第1センサ292、第2センサ及び作動エア圧力センサ448により測定された測定値などを出力することができる。ディスプレイ部520は、警告出力部として機能することができ、必要時に警告メッセージを出力することができる。また、ディスプレイ部520は、制御部と連結されて制御部により制御することができる。ディスプレイ部520は、一例として、タッチスクリーンに備えられて後述する操作部530の役割を兼ねることができる。
【0129】
また、前記インタフェース部500は、ウエハカセット200の内部温度を制御する加熱部材240を制御し、前記加熱部材240の温度を出力するヒータ温度制御部521をさらに含むことができる。前記ヒータ温度制御部521は、ディスプレイ部520及び後述する操作部530と別に備えられるが、省略する場合、前記ディスプレイ部520及び操作部530により前記ヒータ温度制御部521の機能が遂行され得る。
【0130】
操作部530は、使用者が本発明の一例によるヒューム除去装置の動作が制御できるように命令を入力する手段として機能することができる。使用者は、操作部530を介してパージガスの供給可否及び供給圧力(供給量、供給時間)、ウエハカセット200内部の温度(加熱部材240の作動可否)、排気ポンプ440に圧縮空気の供給可否及び供給圧力などを操作することができる。また、操作部530に操作された事項はディスプレイ部520を介して出力され、使用者が確認することができるように構成されている。
【0131】
圧縮エアケージ540は、排気部400の排気ポンプ440の一例である圧縮空気排出加速器に提供される圧縮エアの圧力を出力することができる。圧縮エアケージ540は、作動エア圧力センサ448と連結されて前記作動エア圧力センサ448を介してセンシングされた圧力値を出力することができる。
【0132】
パージガスケージ541は、ウエハカセット200内部にパージされるパージガスの圧力を出力することができる。パージガスケージ541は、パージガス圧力センサ573と連結されて前記パージガス圧力センサ573を介してセンシングされた圧力値を出力することができる。
【0133】
通信ポート550は、EFEF及び半導体工程メイン装備と通信できるように備えられる。すなわち、通信ポート550に他の装備と通信が可能な通信ケーブルを連結することができる。
【0134】
圧縮エア連結ポート560は、前記圧縮空気排出加速器に圧縮空気が供給できるように外部の圧縮機と連結されることができる。すなわち、圧縮機を介して吐出しされた圧縮空気は、圧縮エア連結ポート560を介して圧縮空気排出加速器に供給され得る。
【0135】
パージガス連結ポート570は、前記ウエハカセット200にパージガスが供給できるように外部のパージガス供給源(図示せず)と連結されることができる。すなわち、パージガス供給源を介して吐出されたパージガスは、パージガス連結ポート570を介してウエハカセット200に供給され得る。
【0136】
図13に示すように、本発明の一例によるヒューム除去装置は、パージガスを供給するための構成として、バルブ571、レギュレータ572、パージガス圧力センサ573及びフィルタ574をさらに含むことができる。
【0137】
バルブ571は、パージガスの流路を開閉する部材とすることができる。すなわち、バルブ571を介してパージガスの提供可否を決定することができる。バルブ571は、一例として、オン(on)/オフ(off)型式のバルブとすることができるが、これに限定されず、ダンパのようにパージガスの通過量まで制御するバルブとすることができる。レギュレータ572は、該レギュレータ572を通過するパージガスの速度または体積を一定に維持させることができる。すなわち、本発明の一例では、前記レギュレータ572を介して前記ウエハカセット200に一定量または一定速度でパージガスを提供することができる。パージガス圧力センサ573は、前記ウエハカセット200に提供されるパージガスの圧力をセンシングすることができる。前記パージガス圧力センサ573は制御部と連結されることができ、前記制御部は前記パージガス圧力センサ573により測定された圧力値をディスプレイ部520に出力することができ、前記測定された入力値が予め設定された入力値と異なる場合には、警告出力部を介して警告メッセージを出力することができる。フィルタ574は、パージガスの流路を介して供給されるパージガスをフィルタリングする役割をする。一例として、供給されるパージガスは、窒素(N
2)とすることができ、この場合、不必要な流体はフィルタを介して濾過され得る。
【0138】
電源連結ポート580は、本発明の一例によるヒューム除去装置に電源を供給する電源ケーブルが結合され得る。すなわち、前記電源連結ポート580を介して前記ヒューム除去装置に電源が供給され得る。
【0139】
また、本発明の一例によるヒューム除去装置は、排気ガス圧力センサ575をさらに含むことができる。排気ガス圧力センサ575は、少なくとも一部が排気ポンプ440の内部に備えられるチューブ575aと連結されて排気部を介して排気される排気ガス(ヒューム及びパージガス)の圧力をセンシングすることができる。
【0140】
本発明の一例によるヒューム除去装置は、制御部をさらに含むことができる。上述したように、制御部は、デジタルレベラー、第1センサ292、第2センサ、作動エア圧力センサ448、パージガス圧力センサ573、ディスプレイ部520、操作部530及び警告出力部などの構成と連結され得る。すなわち、制御部は、本発明の一例によるヒューム除去装置の動作を制御するために、各種センサ、動作制御命令を入力するための構成、動作状態を表示するための構成などと連結されることができ、これらの値を読み込んだり、制御したりすることができる。但し、言及しない構成であっても前記制御部によって制御できることは勿論である。
【0141】
以下、本発明の一例によるヒューム除去装置の動作を、図面を参照して詳細に説明する。
【0142】
図13は、本発明の一例によるヒューム除去装置でのパージガス、圧縮空気及びヒュームの流動進路を説明するための構成図である。
【0143】
まず、ウエハカセット200内部に備えられた加熱部材240が動作してウエハカセット200内部の温度を使用者が設定した温度に合わせる。また、ウエハカセット200の第1ウエハ収容部220のピン223と第2ウエハ収容部230のピン232にウエハが積層される。
【0144】
その後、ウエハカセット200に積載されたウエハに残存する工程ガス(ヒューム)を除去するために前記第1ウエハ収容部220のパージガス排出口226を介してパージガス(一例として、窒素N
2)ガスを供給する。一方、排気部400の圧縮空気排出加速器には圧縮空気を供給する。前記パージガスの供給と圧縮空気の供給は、以下の
図13を参照して詳細に説明する。
【0145】
まず、パージガスの供給過程を説明すると、パージガス供給源(図示せず)から流路を介してパージガスが供給される(a)。前記流路上に供給されたパージガスは、自動または手動で開閉されるバルブ571を通過してレギュレータ572で使用者が予め設定した圧力に変化され、パージガス圧力センサ573により予め設定した圧力で供給されているか否かがセンシングされ、フィルタ574を介してフィルタリングされた後、ウエハカセット200内部に供給される。より詳しくは、前記フィルタ574でフィルタリングされたパージガスは、本体100のガス供給路101aを介してウエハカセット200の下面215に備えられるパージガス供給口結合部270に流動して前記パージガス供給口結合部270と連通する下部ガス管を通って側部ガス管282に流動して第1ウエハ収容部220の積載台221のパージガス流路225を介してパージガス排出口226に排出される。第1ウエハ収容部220の積載台221内部でのパージガスの流動をより詳細に説明すると、一例として、パージガス流路225は、前方(
図8参照)に位置するほど直径が大きくなるように備えられ、この場合、最も前方に位置する第1パージガス流路225bに最も多くのパージガスが流動して第1パージガス排出口226bに排出されるようになる。これにより、ウエハの前方から多くの量のパージガスが流動されるので、ウエハ上にパージガスが接触しない死領域が生じないという長所がある。特に、第2パージガス排出口226cの場合、積載したウエハの中心方向に突出された傾斜部222上に備えられてウエハの中心までもパージガスが流動できる長所がある。
【0146】
このようにウエハカセット200内部に排出されたパージガスは、ウエハの表面上に残存する工程ガス(ヒューム)と共にウエハカセット200の後面214に備えられる打孔板250の吸入孔251を介して排出される。前記吸入孔251を介して排出されたヒュームとパージガスは、上部ホッパ260、下部ホッパ410、第1排気管420、第2排気管430、排気ポンプ440及び連結ポート450を順に流動して外部に排出され得る。この過程については、圧縮空気の供給過程と共に、以下で詳細に説明する。
【0147】
圧縮空気は、圧縮機(図示せず)から吐出されて流路上に供給される(b)。前記流路上に供給された圧縮空気は、自動または手動に開閉するバルブ446を通過してレギュレータ447により使用者が予め設定した圧力に変化し、作動エア圧力センサ448により予め設定した圧力で供給されているか否かがセンシングされた後、圧縮空気排出加速器に供給される。前記圧縮空気排出加速器に供給された圧縮空気は、圧縮空気移動部444を流動した後、圧縮空気排出部445を介して第1ボディ441及び第2ボディ442内部に流入される。第1ボディ441及び第2ボディ442内部に流入した圧縮空気は、拡管部443によって流動方向が決定されて流動することになる。すなわち、
図11に示すように、第1ボディ441及び第2ボディ442内部に流入した圧縮空気は、拡管部443の直径が漸次的に増加する下部に向けて流動することになる。このような圧縮空気の流れは、連通した空間であるウエハカセット200内部にも影響を与えるようになる。よって、より早い速度の圧縮空気あるいはより高い圧力の圧縮空気を圧縮空気排出加速器に供給すると、打孔板250を介して排出されるヒューム及びパージガスの速度も早くなる。
【0148】
すなわち、空気増幅器に供給される圧縮空気によりウエハカセット200内部のヒューム及びパージガスは、排気速度が制御されて上部ホッパ260、下部ホッパ410、第1排気管420、第2排気管430、排気ポンプ440及び連結ポート450順に流動して外部に排出されることになる(c)。また、外部に排出されるヒューム及びパージガスのうちの一部は、排気ガス圧力センサ575に流入して圧力がセンシングされる(d)。
【0149】
このような一連の過程を介してウエハカセット200に積載されたウエハのヒュームが効率的に除去され得る。また、前記一連の過程は、使用者により操作部530を介して命令が入力される場合、実行されることができ、パージガスの圧力、圧縮空気の圧力などの多様な数値が制御され得る。また、作動に対する情報がディスプレイ部520を介して出力され、使用者は、少なくとも一部が透明に備えられた上部本体110とウエハカセット200のケース210を介して作動状態を確認することができる。
【0150】
以上、本発明の実施形態を構成する全ての構成要素が1つに結合したり、また結合して動作したりするものとして説明したとして、本発明が必ずこのような実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の目的範囲内であれば、この全ての構成要素が1つ以上に選択的に結合して動作することも可能である。また、以上に記載した「含む」、「構成する」または「有する」などの用語は、特に反対の記載がない限り、当該構成要素が内在していることを意味するものであるので、他の構成要素を除外するのでなく、他の構成要素をさらに含むものとして解釈すべきである。技術的や科学的な用語を含む、全ての用語は、他に定義しない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有する。辞書に定義された用語のように、一般に用いられる用語は関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈すべきであり、本発明において明確に定義しない限り、理想的や過度に、形式的な意味として解釈されない。
【0151】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能である。よって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためではなく、説明するためのものであって、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されない。本発明の保護範囲は下記の請求範囲により解釈すべきであって、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈すべきである。