(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施形態を
図1ないし
図16によって説明する。本実施形態に係る冷温蔵装置13は、
図1及び
図2に示すように、トレイ80を収納するカート10と、カート10を出し入れ可能に収納するステーション70と、を備えている。なお、本実施形態では、ステーション70からカート10を出す方向を前方、ステーション70に対してカート10を入れる方向を後方とし、この前後方向と水平に交差する方向を左右方向、前後方向と垂直に交差する方向を上下方向とする。
【0015】
カート10(配膳車)は、
図2に示すように、断熱箱からなるカート本体20と、トレイ80を収納するフレームカート30とから構成されている。カート本体20は前後両面が開放されており、その開口部にはそれぞれ観音開き式の断熱扉21が装着されている。また、カート本体20の底面にはキャスタ22が設けられている。これにより、使用者は、カート本体20の前面に設けられた把手25を把持しつつ、カート本体20を移動させることができる。
【0016】
フレームカート30は、底板33を有し、底板33の左右の側縁から金属製のフレーム31がそれぞれ立ち上がっている。また、底板33の底面にはキャスタ32が設けられている。これにより、フレームカート30を移動させることで、カート本体20の内部に前面側から出し入れが可能となっている。フレームカート30の左右方向の略中央部分には、前後方向全域に亘って仕切壁40が設けられている。仕切壁40の詳細については後述する。
【0017】
図3に示すように、フレームカート30を、カート本体20に収納した状態では、カート本体20の内部が仕切壁40によって左右に仕切られる。これにより、前後の断熱扉21を閉じると、仕切壁40の左側に温蔵室11が、右側に冷蔵室12が形成される。温蔵室11には、ステーション70側で生成された暖気又は冷気が循環供給され、冷蔵室12には、ステーション70側で生成された冷気が循環供給される構成となっている。
【0018】
カート本体20の左右の側壁には、略全面にわたる空気流通路L1がそれぞれ設けられている。これにより、温蔵室11と冷蔵室12には複数段に亘って各空気流通路L1から温風又は冷気が吹き出される。カート本体20の天井壁の左右両側縁部には、上記の空気流通路L1の上端と連通するようにして、それぞれ前後方向に細長い吹出通口23が形成されている。一方、天井壁の中央部には、温蔵室11又は冷蔵室12と個別に連通する吸込通口24が形成されている。
【0019】
ステーション70は、正面が開口された略箱形をなし、その開口を通じてカート10を出し入れ可能となっている。ステーション70の上部には、
図3に示すように、2つの熱交換室が水平方向に並んで区画形成されている。温蔵室11の上方に配された第1熱交換室71(正面視左側の熱交換室)には冷却器からなる冷却手段とヒータからなる加熱手段とが設けられ、冷蔵室12の上方に配された第2熱交換室72(正面視右側の熱交換室)には冷却手段のみが設けられている。また、両熱交換室71、72にはファン75がそれぞれ設けられている。
【0020】
第1熱交換室71の底部及び第2熱交換室72の底部には、導入通口73がそれぞれ設けられている。各導入通口73は、温蔵室11の吸込通口24と、冷蔵室12の吸込通口24の上方にそれぞれ配されている。各導入通口73は、対応する吸込通口24とそれぞれ接続されている。また、第1熱交換室71の底部及び第2熱交換室72の底部には、帯状の導出通口74がそれぞれ設けられている。各導出通口74は、温蔵室11の吹出通口23と冷蔵室12の吹出通口23にそれぞれ接続される。カート10がステーション70内に収納されて、対応する通口同士が接続されると、第1熱交換室71と温蔵室11の間、並びに第2熱交換室72と冷蔵室12の間に、それぞれ空気の循環路が形成されるようになっている。
【0021】
本実施形態の冷温蔵装置の使用例としては、まず、調理等の準備をした温食と冷食とをトレイ80に盛って、冷凍庫内においてチルド保存する。次に、翌朝等に冷凍庫からトレイ80を取り出して、各トレイ80をカート10の温蔵室11と冷蔵室12とに亘って複数段に収納し、カート10をステーション70に入れる。また、上記チルド保存は、食品を盛り付けた各トレイ80をフレームカート30に収納した状態で行ってもよい。カート10がステーション70に入れられると、初めは、両熱交換室71、72の両冷却手段が作動され、温蔵室11と冷蔵室12とには共に冷気が循環供給されることで、トレイ80に載せられた温食と冷食が共に冷蔵される。
【0022】
所定時間が経過すると、ステーション70に設けられたタイマの作動により、第1熱交換室71では、冷却手段から加熱手段の作動に切り替わる。一方、第2熱交換室72では、引き続き冷却手段が作動された状態が維持される。これにより、温蔵室11内には暖気が循環されることで解凍された温食が再加熱され、一方、冷蔵室12内では庫内設定温度が少し下げられ、冷食は引き続いて冷蔵保存される。配膳時刻となったら、カート10がステーション70から引き出され、トレイ80が取り出されて配膳に供されるようになっている。配膳が終了すると、フレームカート30のみが配膳場所に残され、下膳用に用いられる。
【0023】
次に、トレイ80及びフレームカート30の構成について、詳しく説明する。トレイ80は、例えば、合成樹脂とされ、平面視矩形状をなしている。トレイ80は、
図4及び
図7に示すように、温蔵室11に配される温蔵側トレイ部81と、冷蔵室12に配される冷蔵側トレイ部82と、温蔵側トレイ部81と冷蔵側トレイ部82とを連結する連結部83と、を備えている。温蔵側トレイ部81及び冷蔵側トレイ部82は、それぞれ上方に開口された凹部を有しており、凹部の底面に食品が載置される。
【0024】
図4に示すように、フレーム31の内側には、前後方向に延びる支持板34が複数段に積み重なるように設けられている。トレイ80における左右方向の端部は、左右のフレーム31,31の支持板34によってそれぞれ支持されている。これにより、トレイ80は、フレームカート30内において水平状態で配置される。本実施形態では、水平面内であって前後方向(仕切壁40の壁面方向)に沿って互いに配列された一対のトレイ80,80が上下方向に複数段積層されている。以下の説明では、前側に配されるトレイ80を第1トレイ80Aと呼び、後側に配されるトレイ80を第2トレイ80Bと呼ぶものとする。
【0025】
仕切壁40は、
図8及び
図9に示すように、前後方向に長い長手状をなす単位仕切壁41を、複数段に積層することで構成されている。単位仕切壁41は、
図10に示すように、下方に開口された略箱状をなしている。単位仕切壁41の内部には、当接部材43と可動部材50がそれぞれ収納されている。また、単位仕切壁41は、左右方向に延びる連結部材42を介して両フレーム31にそれぞれ固定されている。上下方向に隣り合う2つの単位仕切壁41,41は、上下方向にわずかに隙間を空けるように配されている。このため、上下方向に隣り合う2つの単位仕切壁41,41の間には、連通空間Sが形成されている。
【0026】
連通空間Sは、第1トレイ80Aと第2トレイ80Bの配列方向に沿って延びており、温蔵室11と冷蔵室12を連通するものとされる。第1トレイ80A及び第2トレイ80Bは、連通空間Sを貫通することで、温蔵室11と冷蔵室12の双方に亘って(跨って)配されている。連結空間Sは、仕切壁40の前後方向の全長に亘って延びている。連結空間Sは、
図6に示すように、第1トレイ80Aの連結部83(貫通部分)が貫通される第1空間S1と、第2トレイ80Bの連結部83が貫通される第2空間S2と、第1空間S1と第2空間S2とを連通する通路S3と、を備える。
【0027】
第1空間S1、第2空間S2、通路S3の高さは、それぞれ連結部83の厚さよりも大きいものとされる。このため、第1トレイ80Aの連結部83は、通路S3を通過して、第1空間S1から第2空間S2へ移動することができる。また、第2トレイ80Bの連結部83は、通路S3を通過して、第2空間S2から第1空間S1へ移動することができる。
【0028】
つまり、トレイ80は、連通空間Sの延設方向(前後方向)に沿ってスライド移動可能となっている。これにより、トレイ80は、フレームカート30の前後方向の両側からそれぞれ取り出すことができる。例えば、フレームカート30の前側に収容されたトレイ80(第1トレイ80A)は、フレームカート30の前側から取り出すことができ、フレームカート30の後側から取り出すこともできる。
【0029】
当接部材43は、
図10に示すように、前後方向に延びる長手状をなし、第1空間S1、第2空間S2に対応する形で、それぞれ設けられている。なお、当接部材43は、左右方向に分かれる2つの部材を組み合わせることで形成されている。当接部材43は、トレイ80の短辺方向の長さとほぼ同じ長さで設定されている。当接部材43は、仕切壁40に対して上下動可能に取り付けられ、その下端部が、単位仕切壁41の下面から下方に突出する形で配されている。当接部材43は、
図5に示すように、トレイ80の連結部83に対して、上方から当接する構成となっている。これにより、トレイ80と仕切壁40の間に隙間が生じる事態を抑制しつつ、連結部83を当接部材43の下面と単位仕切壁41の上面との間に配することができる。また、当接部材43の下面には、連結部83の上面に嵌合する突部44が形成されている(
図10参照)。
【0030】
また、トレイ80が配されていない状態では、当接部材43は、自重によって、トレイ80が配された状態よりも下降し、
図8に示すように、単位仕切壁41の上面に当接する。このため、トレイ80が配されていない場合であっても連通空間Sを当接部材43によって塞ぐことができる。また、当接部材43の延設方向における各端面43Aは、
図14に示すように、端部に向かうにつれて上昇する曲面とされる。これにより、トレイ80を連通空間Sに差し入れる際には、トレイ80の周端面84で、当接部材43の端面43Aを押圧することで、当接部材43を上昇させることができる。
【0031】
可動部材50は、
図11に示すように、上方が開口された略箱状をなしている。可動部材50は、
図10に示すように、前後方向において、2つの当接部材43,43の間に配されている。可動部材50の下端部は、
図14に示すように、単位仕切壁41の下面から下方に突出する形で配されており、通路S3を塞ぐ形で設けられている。可動部材50は、通路S3を塞ぐことで、温蔵室11と冷蔵室12との間で空気の移動が起こる事態を抑制するとともに、第1トレイ80Aが第2空間S2側(又は第2トレイ80Bが第1空間S1側)へ移動することを規制する機能を担っている。
【0032】
可動部材50は、単位仕切壁41に対して上下動可能に取り付けられている。なお、
図11に示すように、可動部材50には、上下方向に延びるスライド溝52が形成され、このスライド溝52は、仕切壁40に形成されたガイドリブ45に嵌合されている(
図15参照)。可動部材50の下部には、トレイ80の周端面84と対向する対向面51が形成されている。この周端面84は、垂直方向に沿うものとされる。一方、対向面51は、周端面84から遠ざかるにつれて下方へ延びる面とされる。つまり、対向面51は、トレイ80の周端面84に対して所定の角度をなしている。これにより、トレイ80(第1トレイ80A又は第2トレイ80B)が通路S3を通過する際には、対向面51がトレイ80の周端面84に押圧され、可動部材50が上昇することで通路S3を開放する構成となっている。
【0033】
可動部材50には、
図11に示すように、一対のカバー部材60A,60Bが取り付けられている。一対のカバー部材60A,60Bは、左右方向に延びる軸部61によって連結されている。可動部材50の上面には、
図12に示すように、上方が開口された取付孔50Aが形成されており、取付孔50Aには、軸部61が嵌合されている。これにより、一対のカバー部材60A,60Bは、左右方向(連通空間の延設方向と直交する方向)に沿う軸を回動軸として回動可能に設けられている。
【0034】
カバー部材60Aは、
図14に示すように、その下端部62において、可動部材50の対向面51と第1トレイ80Aの周端面84の間に生じる空間S4(隙間)を冷蔵室12側(
図14における紙面貫通方向の手前側)から覆う構成となっている。なお、
図14は、空間S4付近を冷蔵室12側から見た図である。一方、カバー部材60Bは、その下端部において、空間S4を温蔵室11側から覆う構成となっている。
【0035】
なお、トレイ80が収容された状態(連結部83が連結空間Sに配されている状態、
図14の状態)では、トレイ80の周端面84にカバー部材60Aが当接されており、カバー部材60Aは、周端面84から遠ざかるにつれて下降傾斜する姿勢で配されている。一方、トレイ80が収容されていない状態(
図16の状態)では、カバー部材60A,60Bは、垂直方向に沿って延びる姿勢(自然状態)で配されている。また、カバー部材60A,60Bにおける当接部材43との対向面64(カバー部材における当接部材側の面)は、当接部材43の端面43A(当接部材対向面)の形状に倣う曲面とされる。
【0036】
このため、トレイ80が収容されていない状態において、当接部材43と可動部材50の間の空間S6(隙間)をカバー部材60A,60Bによってそれぞれ覆うことが可能となっている。また、軸部61には、
図12及び
図13に示すように、可動部材50の内方に向かうにつれて下降傾斜する形で延びる延設部63が設けられている。
【0037】
なお、一対のカバー部材60A,60Bは、第2空間S2側にも設けられている。第2空間S2側では、
図14に示すように、カバー部材60Bが、その下端部において、可動部材50の対向面51と第2トレイ80Bの周端面84との間に生じる空間S5を冷蔵室12側から覆う構成となっている。また、第2空間S2側では、カバー部材60Aが、その下端部において、空間S5を温蔵室12側から覆う構成となっている。
【0038】
次に、第1トレイ80Aを後側に移動させる際の作用について説明する。作業者が、
図14の状態から、第1トレイ80Aを後側(
図14の右側)に移動させると、第1トレイ80Aの周端面84がカバー部材60Aの下部を後側に押圧する。これにより、カバー部材60Aは、軸部61を回動軸として、
図14の反時計回りに回動する。
【0039】
さらに第1トレイ80Aを後側に移動させると、周端面84が可動部材50の対向面51を押圧する。対向面51は、周端面84から遠ざかるにつれて下方へ延びる面であるから、周端面84に押圧されることで、可動部材50が上昇する。これにより、
図15に示すように、通路S3が開放され、第1トレイ80Aの連結部83が通路S3を通過することができる。これにより、予め第2トレイ80Bをフレームカート30から取り外しておけば、第1トレイ80Aの連結部83を第2空間S2に移動させることができる。
【0040】
また、可動部材50が上昇すると、これに取り付けられているカバー部材60A,60Bも上昇する。このため、第2空間S2側のカバー部材60B(及びカバー部材60A)は、
図15に示すように、第1トレイ80Aよりも高い位置に配される。このため、第1トレイ80Aの連結部83を第2空間S2に移動させる際には、第2空間S2側のカバー部材60A,60Bに第1トレイ80Aの周端面84が当たることはない。なお、第1トレイ80Aの連結部83が通路S3を通過すると、可動部材50は、自重によって下降し、通路S3を塞いだ状態となる。
【0041】
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、可動部材50の対向面51と第1トレイ80Aの周端面84との間の空間S4を覆うカバー部材60Aを備えており、当該空間S4を通じて温蔵室11と冷蔵室12の間で空気の移動が起こる事態を抑制できる。また、カバー部材60Aは、連通空間Sの延設方向と直交する方向に沿う軸を回動軸として回動可能に設けられている。このため、第1トレイ80Aが通路を通過する際に、第1トレイ80Aによってカバー部材60Aを押圧し、回動させることができる。これにより、カバー部材60Aが第1トレイ80Aを移動させる際の妨げになることがない。
【0042】
また、仕切壁40には、第1トレイ80Aの連結部83に対して上方から当接する当接部材43が上下動可能に設けられ、当接部材43は、可動部材50と対向する端面43Aを有しており、カバー部材60Aにおける対向面64は、端面43Aに倣う形状をなし、第1トレイ80Aの連結部83が第1空間S1に配されていない状態では、カバー部材60Aが、対向面51と端面43Aとの間の空間S6を、冷蔵室12側又は温蔵室11側のうち、いずれか一方側から覆う構成となっている。このような構成とすれば、第1トレイ80Aが収納されていない場合において、対向面51と端面43Aとの間の空間S6を通じて温蔵室11と冷蔵室12の間で空気の移動が起こる事態を抑制できる。また、対向面64は、端面43Aに倣う形状(端面43Aと並行状)をなしているため、カバー部材60Aによって空間S6をより広範囲で覆うことができる。
【0043】
また、カバー部材60Aは、可動部材50に対して回動可能に取り付けられている。このようにすれば、可動部材50が上昇する際に、カバー部材60Aを上昇させることができる。これにより、第1トレイ80Aが通路S3を通過する際に、カバー部材60Aを第1トレイ80Aの移動経路から退避させ易くなる。
【0044】
また、軸部61には、延設部63が設けられている。延設部63は、軸部61から下降傾斜するように延びるため、延設部63の重心は、軸部61より下方に配される。このため、カバー部材60A,60Bが回動した後、カバー部材60A,60Bをより確実に回動前の状態に復帰させることができる。
【0045】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ステーション70にカート10を収容する方式の冷温蔵装置について説明したが、これに限定されない。本発明は、例えば、カート10側に加熱冷却手段を備えた冷温蔵装置に適用することが可能である。
(2)上記実施形態では、カバー部材60A,60Bが可動部材50に取り付けられている構成を例示したが、これに限定されない。カバー部材60A,60Bが仕切壁40に対して直接的に取り付けられていてもよい。
(3)上記実施形態では、当接部材43及び可動部材50が、それぞれ単位仕切壁41の下面から下方に突出する構成としたが、これに限定されない。当接部材43及び可動部材50は、単位仕切壁41の上面から上方に突出する構成としてもよい。つまり、当接部材43は、連結部83に対して下方から当接してもよい。このような構成の場合には、トレイ80を挿通する際に、当接部材43及び可動部材50を下降させる構成とすればよく、下降した当接部材43及び可動部材50は、弾性部材などを用いて元の位置に復帰させる構成とすればよい。
(4)上記実施形態では、可動部材50の対向面51を曲面としたが、これに限定されない。対向面51は、周端面84に対して所定の角度をなし、トレイ80の周端面84に押圧されることで可動部材50を上昇又は下降させるような角度をなす面であればよい。例えば、対向面51は、周端面84から遠ざかるにつれて下降傾斜する傾斜面であってもよい。
(5)上記実施形態では、当接部材43の端面43Aを曲面としたが、これに限定されない。端面43Aは、トレイ80の周端面84に押圧されることで、可動部材50を上昇又は下降させるような角度をなす面であればよい。