(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6255488
(24)【登録日】2017年12月8日
(45)【発行日】2017年12月27日
(54)【発明の名称】コンテンツ共有装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0488 20130101AFI20171218BHJP
【FI】
G06F3/0488
【請求項の数】14
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-517436(P2016-517436)
(86)(22)【出願日】2014年9月22日
(65)【公表番号】特表2016-533553(P2016-533553A)
(43)【公表日】2016年10月27日
(86)【国際出願番号】KR2014008779
(87)【国際公開番号】WO2015046837
(87)【国際公開日】20150402
【審査請求日】2016年3月25日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0114074
(32)【優先日】2013年9月25日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516060495
【氏名又は名称】ピクスツリー テクノロジーズ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シン、ジェ ソブ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ペ
(72)【発明者】
【氏名】ソン、セ フン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ムン ソプ
(72)【発明者】
【氏名】ユ、フォン チャン
【審査官】
永野 志保
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−090461(JP,A)
【文献】
特開2012−164319(JP,A)
【文献】
国際公開第03/015451(WO,A1)
【文献】
特開2001−142825(JP,A)
【文献】
特開平10−143347(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つ以上のコンテンツに対する使用者のタッチ入力を感知するタッチスクリーン;
上記コンテンツを共有する命令語を保存するメモリ;
上記命令語に従って送信映像を生成するプロセッサ;及び、
外部デバイスと連結し、上記送信映像を上記外部デバイスに送信する通信部;
を含み、
上記命令語は、上記外部デバイスに相応する領域を含むデバイスリストを表示する段階;上記コンテンツのうちの第1コンテンツに対する使用者のタッチ入力のうち上記第1コンテンツをドラッグ(drag)し上記デバイスリスト上の上記外部デバイスに相応する領域にドロップ(drop)する入力に従って上記外部デバイスと連結する段階;
上記送信映像を生成する段階;及び、
上記送信映像を上記外部デバイスに送信する段階;の遂行のための命令語を含み、
上記命令語は、上記外部デバイスから上記使用者の当該外部デバイスにおける入力の感知を検出した入力情報を受信する場合、制御インターフェースを上記送信映像に挿入して上記外部デバイスに送信する段階;及び、上記外部デバイスから上記制御インターフェースを操作する別の入力情報を受信する場合、上記制御インターフェースを操作する別の入力情報に従って上記コンテンツの再生を制御する段階;の遂行のための命令語を更に含むことを特徴とするコンテンツ共有装置。
【請求項2】
上記命令語は、上記コンテンツのうちの第2コンテンツを上記外部デバイスに相応する領域にドロップする入力が発生する場合、上記第1コンテンツに相応する送信映像の生成を中断する段階;及び、上記第2コンテンツに相応する送信映像を生成して上記外部デバイスに送信する段階;の遂行のための命令語を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有装置。
【請求項3】
上記デバイスリストは、上記コンテンツを上記タッチスクリーンのあらかじめ指定された領域にドラッグする場合、上記あらかじめ指定された領域に表示されることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有装置。
【請求項4】
上記デバイスリストは、上記コンテンツを上記タッチスクリーンの一側端にドラッグする場合、上記一側端に表示されることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ共有装置。
【請求項5】
上記制御インターフェースは、上記送信映像に該当するコンテンツの再生、再生停止、早戻し、早送りの制御を命令するためのインターフェースであることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ共有装置。
【請求項6】
上記命令語は、他のデバイスとの連結があらかじめ形成されており、上記他のデバイスと上記外部デバイスが同時に連結を形成できないようにあらかじめ設定されている場合、上記他のデバイスとの連結を解除する段階の遂行のための命令語を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有装置。
【請求項7】
上記命令語は、他のデバイスとの連結があらかじめ形成されており、上記他のデバイスと上記外部デバイスが同時に連結を形成できるようにあらかじめ設定されている場合、上記他のデバイスとの連結を維持する段階の遂行のための命令語を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有装置。
【請求項8】
コンテンツ共有装置がコンテンツを共有する方法において、外部デバイスに相応する領域を含むデバイスリストを表示する段階;上記コンテンツのうちの第1コンテンツに対する使用者のタッチ入力のうち上記第1コンテンツをドラッグ(drag)し上記デバイスリスト上の上記外部デバイスに相応する領域にドロップ(drop)する入力に従って上記外部デバイスと連結する段階;送信映像を生成する段階;及び、上記送信映像を上記外部デバイスに送信する段階;の遂行のための命令語を含み、
上記外部デバイスから上記使用者の当該外部デバイスにおける入力の感知を検出した入力情報を受信する場合、制御インターフェースを上記送信映像に挿入して上記外部デバイスに送信する段階;及び、上記外部デバイスから上記制御インターフェースを操作する別の入力情報を受信する場合、上記制御インターフェースを操作する別の入力情報に従って上記コンテンツの再生を制御する段階;を更に含むコンテンツ共有方法。
【請求項9】
上記コンテンツのうちの第2コンテンツを上記外部デバイスに相応する領域にドロップする入力が発生する場合、上記第1コンテンツに相応する送信映像の生成を中断する段階;及び、上記第2コンテンツに相応する送信映像を生成して上記外部デバイスに送信する段階;を更に含むことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ共有方法。
【請求項10】
上記デバイスリストは、上記コンテンツがタッチスクリーンのあらかじめ指定された領域にドラッグされる場合、上記あらかじめ指定された領域に表示されることを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ共有方法。
【請求項11】
上記デバイスリストは、上記コンテンツを上記タッチスクリーンの一側端にドラッグ(drag)する場合、上記一側端に表示されることを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ共有方法。
【請求項12】
上記制御インターフェースは、上記送信映像に該当するコンテンツの再生、再生停止、早戻し、早送りの制御を命令するためのインターフェースであることを特徴とする請求項8記載のコンテンツ共有方法。
【請求項13】
他のデバイスとの連結があらかじめ形成されており、上記他のデバイスと上記外部デバイスが同時に連結を形成できないようにあらかじめ設定されている場合、上記他のデバイスとの連結を解除する段階を更に含む請求項8に記載のコンテンツ共有方法。
【請求項14】
他のデバイスとの連結があらかじめ形成されており、上記他のデバイスと上記外部デバイスが同時に連結を形成できるようにあらかじめ設定されている場合、上記他のデバイスとの連結を維持する段階を更に含む請求項8に記載のコンテンツ共有方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを再生する技術に関し、より詳しくは、複数のコンテンツを再生し共有する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンなどのモバイルデバイスは、性能上の問題により動画などのコンテンツを同時に一つだけ再生するようにするのが一般的である。しかし、最近、ソフトウェアで動画などのコンテンツをデコーディングして出力する方式とハードウェアを通してコンテンツをデコーディングして出力する方式が導入されるにつれて、モバイルデバイスでも複数のコンテンツを再生できるようになった。
【0003】
また、モバイルデバイスは、複数のコンテンツを再生した映像を外部デバイスと共有する機能を提供することができる。しかし、使用者がどのような外部デバイスと連結してどのようなコンテンツを共有するかを小さなディスプレイモジュールを備えたスマートフォンに指示するための従来のユーザインターフェースは、コンテンツ共有を指示するにあたって不便な点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、モバイルデバイスの制限的な画面で使用者が複数のコンテンツの再生及び共有を指示することができるコンテンツ共有装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面によると、一つ以上のコンテンツに対する使用者のタッチ入力を感知するタッチスクリーン;上記コンテンツを共有する命令語を保存するメモリ;上記命令語に従って送信映像を生成するプロセッサ;及び、外部デバイスと連結し、上記送信映像を上記外部デバイスに送信する通信部;を含み、上記命令語は、上記外部デバイスに相応する領域を含むデバイスリストを表示する段階;上記コンテンツのうちの第1コンテンツに対する使用者のタッチ入力のうち上記第1コンテンツをドラッグ(drag)し上記デバイスリスト上の上記外部デバイスに相応する領域にドロップ(drop)する入力に従って上記外部デバイスと連結する段階;上記送信映像を生成する段階;及び、上記送信映像を上記外部デバイスに送信する段階;の遂行のための命令語を含むことを特徴とするコンテンツ共有装置が提供される。
【0006】
上記命令語は、上記コンテンツのうちの第2コンテンツを上記外部デバイスに相応する領域にドロップする入力が発生する場合、上記第1コンテンツに相応する送信映像の生成を中断する段階;及び、上記第2コンテンツに相応する送信映像を生成して上記外部デバイスに送信する段階;の遂行のための命令語を更に含むことができる。
【0007】
上記デバイスリストは、上記コンテンツを上記タッチスクリーンのあらかじめ指定された領域にドラッグする場合、上記あらかじめ指定された領域に表示されることができる。
上記デバイスリストは、上記コンテンツを上記タッチスクリーンの一側端にドラッグする場合、上記一側端に表示されることができる。
【0008】
上記命令語は、上記外部デバイスから入力情報を受信する場合、制御インターフェースを上記送信映像に挿入して上記外部デバイスに送信する段階;及び、上記外部デバイスから上記制御インターフェースを操作する入力情報を受信する場合、上記制御インターフェースを操作する入力情報に従って上記コンテンツの再生を制御する段階;の遂行のための命令語を更に含むことができる。
【0009】
上記命令語は、他のデバイスとの連結があらかじめ形成されており、上記他のデバイスと上記外部デバイスが同時に連結を形成できないようにあらかじめ設定されている場合、上記他のデバイスとの連結を解除する段階の遂行のための命令語を更に含むことができる。
【0010】
上記命令語は、他のデバイスとの連結があらかじめ形成されており、上記他のデバイスと上記外部デバイスが同時に連結を形成できるようにあらかじめ設定されている場合、上記他のデバイスとの連結を維持する段階の遂行のための命令語を更に含むことができる。
【0011】
本発明の他の側面によると、コンテンツ共有装置がコンテンツを共有する方法において、外部デバイスに相応する領域を含むデバイスリストを表示する段階;上記コンテンツのうちの第1コンテンツに対する使用者のタッチ入力のうち上記第1コンテンツをドラッグ(drag)し上記デバイスリスト上の上記外部デバイスに相応する領域にドロップ(drop)する入力に従って上記外部デバイスと連結する段階;上記送信映像を生成する段階;及び、送信映像を上記外部デバイスに送信する段階;の遂行のための命令語を含むことを特徴とするコンテンツ共有方法が提供される。
【0012】
上記コンテンツ共有方法は、上記コンテンツのうちの第2コンテンツを上記外部デバイスに相応する領域にドロップする入力が発生する場合、上記第1コンテンツに相応する送信映像の生成を中断する段階;及び、上記第2コンテンツに相応する送信映像を生成して上記外部デバイスに送信する段階;を更に含むことができる。
【0013】
上記デバイスリストは、上記コンテンツがタッチスクリーンのあらかじめ指定された領域にドラッグされる場合、上記あらかじめ指定された領域に表示されることができる。
【0014】
上記デバイスリストは、上記コンテンツを上記タッチスクリーンの一側端にドラッグする場合、上記一側端に表示されることができる。
【0015】
上記コンテンツ共有方法は、上記外部デバイスから入力情報を受信する場合、制御インターフェースを上記送信映像に挿入して上記外部デバイスに送信する段階;及び、上記外部デバイスから上記制御インターフェースを操作する入力情報を受信する場合、上記制御インターフェースを操作する入力情報に従って上記コンテンツの再生を制御する段階;を更に含むことができる。
【0016】
上記コンテンツ共有方法は、他のデバイスとの連結があらかじめ形成されており、上記他のデバイスと上記外部デバイスが同時に連結を形成できないようにあらかじめ設定されている場合、上記他のデバイスとの連結を解除する段階を更に含むことができる。
【0017】
上記コンテンツ共有方法は、他のデバイスとの連結があらかじめ形成されており、上記他のデバイスと上記外部デバイスが同時に連結を形成できるようにあらかじめ設定されている場合、上記他のデバイスとの連結を維持する段階を更に含むことができる。
【発明の効果】
【0018】
上述のように本発明によれば、使用者がモバイルデバイスのタッチスクリーンを通してコンテンツを外部デバイスと共有するための命令を容易に入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置を例示したブロック図である。
【
図2】本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置がユーザインターフェースを通してコンテンツを共有する例を示した図面である。
【
図3】本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置がユーザインターフェースを通してコンテンツを共有する他の例を示した図面である。
【
図4】本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置が複数のデバイスに対してコンテンツを共有する過程の一例を示した図面である。
【
図5】本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置が複数のデバイスに対してコンテンツを共有する過程の他の例を示した図面である。
【
図6】本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置がデバイスリストを表示する過程を例示した図面である。
【
図7】本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置が生成した送信映像を表示した画面を例示した図面である。
【
図8】本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置がコンテンツを共有する過程を例示した流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、多様な変更の付加が可能であり、様々な実施例を有することができるため、特定の実施例を図面に例示しこれを詳細な説明で詳しく説明する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されなければならない。
【0021】
また、本明細書で、一構成要素が他の構成要素に信号を“送信する”と言及された時は、上記一構成要素が上記他の構成要素と直接連結されて信号を送信することができるが、特に反対の記載が存在しない以上、中間にまた他の構成要素を媒介して信号を送信することもできると理解されなければならない。
【0022】
図1は、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置を例示したブロック図である。
【0023】
図1を参照すると、コンテンツ共有装置は、タッチスクリーン110、メモリ120、プロセッサ130及び通信部140を含む。
【0024】
タッチスクリーン110は、プロセッサ130から受信した映像を表示する。また、タッチスクリーン110は、当該タッチスクリーン110上に使用者の指またはペンなどを通してタッチ入力を受けて入力情報を生成することができる。この時、タッチ入力は、使用者がタッチスクリーン上をタッチする入力、指またはペンをタッチスクリーン110上から離す入力、指またはペンをタッチスクリーン110上に接触させた状態で移動する入力(ドラッグ(drag)入力)及びタッチによる圧力のうち一つ以上を含むことができる。入力情報は、上述の入力を示す情報である。タッチスクリーン110は、入力情報をプロセッサ130に送信する。
【0025】
メモリ120は、一つ以上のコンテンツを再生するためのユーザインターフェース(User Interface)及び命令語を含むプログラム、一つ以上のコンテンツを保存する。
【0026】
プロセッサ130は、メモリ120に保存された命令語に従ってコンテンツをユーザインターフェースを通して再生する映像を生成しタッチスクリーン110に送信する。以下、プロセッサ130がユーザインターフェースを通して映像を生成しタッチスクリーン110を通して表示する過程は、当業者にとって自明な事項であるため、これに関する詳しい説明は省略する。この時、ユーザインターフェースは、再生されているコンテンツをサムネイルイメージで表示するサムネイルイメージ領域、コンテンツが使用者によって設定された位置及びサイズで表示される主領域を含む。この時、プロセッサ130は、使用者がサムネイルイメージで表示されたコンテンツをタッチ及びドラッグして主領域の一側端に移動させる場合、当該コンテンツ共有装置と連結可能な一つ以上の外部デバイスを示すデバイスリストを表示する。この時、デバイスリストは、当該コンテンツ共有装置との連結が可能な一つ以上の外部デバイス各々に対するアイコンまたはボタンを含むことができる。また、プロセッサ130は、通信部140を介して外部デバイスとの連結を進行し、連結された外部デバイスに送信する送信映像を生成することができる。例えば、プロセッサ130は、第1コンテンツ210を全体画面で再生する送信映像を生成することができる。プロセッサ130は、送信映像を通信部140を介して外部デバイスに送信することができる。この時、外部デバイスは、モバイルデバイス、テレビなど、通信部140とあらかじめ指定された通信プロトコルを通して連結され送信映像を受信して表示することができるデバイスであり得る。
【0027】
通信部140は、プロセッサ130の制御に従って外部デバイスとの連結を行なったり、連結された外部デバイスに送信映像を送信したりする。また、通信部140は、外部デバイスからコンテンツを受信してプロセッサ130に送信することができる。この時、プロセッサ130は、コンテンツをメモリ120に保存し追って再生することができる。また、通信部140は、公知の方式の通信モジュールを複数含むことができる。
【0028】
図2は、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置がユーザインターフェースを通してコンテンツを共有する例を示した図面である。
【0029】
図2を参照すると、サムネイルイメージ領域208では複数のコンテンツがサムネイルイメージで再生されることができる。使用者からコンテンツのうち何れか一つ210をタッチして主領域204にドラッグする入力を受ける場合、プロセッサ130はコンテンツを使用者がドラッグした地点に移動させる。この時、プロセッサ130は、主領域204上にあらかじめ指定された使用者の入力に従って第1コンテンツ210を再生していると仮定する。
【0030】
プロセッサ130は、タッチスクリーン110を通して使用者が主領域204で再生されている第1コンテンツ210をタッチ及びドラッグして、デバイスリスト上に表示された各デバイスに相応する領域のうち何れか一つに該当する領域(
図2を参照して例を挙げると、デバイス3に該当する領域)上にドロップ(drop)する入力を受けることができる。この時、デバイスリストは、デバイス1、デバイス2、デバイス3及びデバイス4と当該コンテンツ共有装置が連結できることを示すために、各デバイスに相応する領域を表示していると仮定する。
【0031】
プロセッサ130は、コンテンツをドロップする入力に従って該当コンテンツがドロップされた領域に相応するデバイスとの連結を行ない、該当入力に従って第1コンテンツ210をミラーリング(mirroring)した送信映像を生成し、送信映像を該当領域に相応するデバイス(例えば、デバイス3)に通信部140を介して送信する。
【0032】
また、プロセッサ130は、タッチスクリーン110を通して使用者がサムネイルイメージ領域208のコンテンツのうちの何れか一つである第2コンテンツ220をタッチ及びドラッグして、デバイスリスト上に表示された各デバイスに相応する領域のうち何れか一つにドロップする入力を受けることができる。プロセッサ130は、該当入力に従って第2コンテンツ220をミラーリングした送信映像を生成し、送信映像をコンテンツがドロップされた該当領域に相応するデバイスに通信部140を介して送信する。
【0033】
図3は、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置がユーザインターフェースを通してコンテンツを共有する他の例を示した図面である。
【0034】
図3を参照すると、コンテンツ共有装置は、あらかじめ指定されたイベント(例えば、使用者があらかじめ指定されたボタンをタッチ)が発生する場合、当該コンテンツ共有装置の画面をミラーリングして送信画面を生成し、送信画面を外部デバイスに送信することができる。この時、使用者がタッチスクリーン110上の主領域204のイメージ(例えば、第1コンテンツ210)か、サムネイルイメージ領域208上のサムネイルイメージ一つ(例えば、第2コンテンツ220のサムネイルイメージ)をドラッグして、デバイスリスト上の当該コンテンツ共有装置の画面をミラーリングした送信画面が送信されている外部デバイスに相応する特定領域にドロップする場合、プロセッサ130は第1コンテンツ210または第2コンテンツ220を全体画面とする送信映像を生成し、該当特定領域に相応するデバイス(
図3を参照して例を挙げると、デバイス3)に送信することができる。よって、該当送信映像を受信したデバイスは、第1コンテンツ210または第2コンテンツ220を出力することができる。すなわち、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置は、主領域204上に位置したコンテンツをドラッグアンドドロップを通して外部デバイスに出力する場合、当該コンテンツ共有装置の画面をミラーリングする送信映像を生成する。また、コンテンツ共有装置は、サムネイルイメージ領域208上に位置したコンテンツをドラッグアンドドロップを通して外部デバイスに出力する場合、サムネイルイメージ領域208上に位置した該当コンテンツを全体画面とする送信映像を生成する。
【0035】
よって、使用者は、小型のタッチスクリーン110を通したコンテンツに対するドラッグアンドドロップ入力によって簡単に特定コンテンツをミラーリングした画面を通した表示を要請する命令を外部デバイスに送ることができる。すなわち、PCとは異なり、小型のタッチスクリーン110を通して一般的なメニュー及びボタンにより共有するコンテンツを選択し、送信映像を受信するデバイスを選択する入力をする場合、誤操作が生じる可能性が高く、色々なメニューからアイテムを選択する過程を繰り返して行うため、長時間かかり何度もタッチしなければならないなど、使用者にかかる疲労度が高い。よって、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置は、小型のタッチスクリーン110を通したデバイス間のコンテンツ共有を要請する入力を使用者が直観的に且つ簡単にできるようにすることが可能である。
【0036】
図4は、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置が複数のデバイスに対してコンテンツを共有する過程の一例を示した図面であり、
図5は、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置が複数のデバイスに対してコンテンツを共有する過程の他の例を示した図面である。一般的に、通信部140に含まれる通信モジュールによって、複数のデバイスのうち一つだけが連結できるか、同時に複数のデバイスと連結できる。これにより、メモリ120は、特定デバイス間には同時に連結できないようにあらかじめ設定された命令語を含むことができる。また、プロセッサ130は、該当命令語に従って現在連結が維持されているデバイスと新規で連結が形成されなければならないデバイスが同時に連結できないようにあらかじめ設定されている場合、現在連結が維持されているデバイスに対する連結を解除する過程を行うことができる。
【0037】
以下、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置は、デバイス1乃至デバイス3に同時に送信映像を送信することはできず、デバイス1乃至デバイス3のうち何れか一つとデバイス4に同時に送信映像を送信することができると仮定して説明する。
【0038】
図4を参照すると、コンテンツ共有装置のタッチスクリーン110を通した使用者のタッチ入力が第3コンテンツ240をドラッグして、デバイス1に相応するデバイスリストの領域にドロップする入力である場合、プロセッサ130は、第3コンテンツ240をミラーリングした送信画面を生成し通信部140を介してデバイス1に送信する。その後、コンテンツ共有装置のタッチスクリーン110を通した使用者のタッチ入力が第2コンテンツ220をドラッグして、デバイス3に相応するデバイスリストの領域にドロップする入力である場合、プロセッサ130は、第3コンテンツ240の送信映像生成及び送信を中断し、デバイス1との連結を終了する。その後、プロセッサ130は、デバイス3との連結を進行した後、第2コンテンツ220の送信映像を生成し、デバイス3に送信映像を送信することができる。
【0039】
しかし、デバイス1乃至デバイス3のうち何れか一つとデバイス4に同時に送信映像を送信することができる。したがって、プロセッサ130は、既存連結が形成されて送信映像が送信されているデバイスと、使用者の新しいタッチ入力に従って連結が形成されなければならないデバイスに同時に送信映像を送信できることを確認し、既存連結を通した送信映像の送信を維持しながら新しいデバイスとの連結を進行し、新しい連結を通して新規送信映像を外部デバイスに送信することができる。
【0040】
図5を参照して例を挙げると、プロセッサ130は、コンテンツ共有装置のタッチスクリーン110を通した使用者のタッチ入力が第3コンテンツ240をドラッグして、デバイス1に相応するデバイスリストの領域にドロップする入力である場合、プロセッサ130は、第3コンテンツ240をミラーリングした送信画面を生成し通信部140を介してデバイス1に送信する。その後、コンテンツ共有装置のタッチスクリーン110を通した使用者のタッチ入力が第2コンテンツ220をドラッグして、デバイス4に相応するデバイスリストの領域にドロップする入力である場合、プロセッサ130は、第3コンテンツ240の送信映像生成及び送信を維持しながらデバイス4との連結を進行した後、第2コンテンツ220の送信映像を生成し、デバイス4に送信映像を送信することができる。
【0041】
この時、コンテンツ共有装置のプロセッサ130は、同時に連結を維持することができないデバイスをまとめて表示して、コンテンツのドロップにより現在連結が維持されているデバイスへの送信画面の送信が中断され得ることを使用者に認知させることができる。例えば、プロセッサ130は、デバイス1乃至デバイス3に相応する全ての領域を取り囲む単一閉曲線を表示して、デバイス1乃至デバイス3は連結の同時維持が不可能であることを示すことができる。
【0042】
また、プロセッサ130は、各デバイスのうち現在連結が維持されているデバイスに相応するデバイスリスト上の領域の色を他領域と区分して表示するか、連結が維持されていることを示す標識を該当領域上に表示することができる。
【0043】
上述のコンテンツ共有装置は、デバイスリストをタッチスクリーン110の画面上に表示することを維持することと説明したが、普段はデバイスリストが画面に表示されず特定イベントに限定してデバイスリストが表示されるように具現できる。以下、
図6を参照して、デバイスリストが特定イベントである使用者のドラッグ入力に従って表示される過程を詳しく説明する。
【0044】
図6は、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置がデバイスリストを表示する過程を例示した図面である。
【0045】
図6を参照すると、プロセッサ130は、
図6(a)のようにデバイスリストを普段は表示しないようにすることができる。この時、使用者がタッチスクリーン110を通して第2コンテンツ220を選択し、画面の一側端(
図6(a)では右側端)にドラッグする。プロセッサ130は、使用者のドラッグ入力が画面の一側端にコンテンツをドラッグするものである場合、デバイスリスト230を
図6のように該当一側端に表示する。よって、使用者は、デバイスリスト230が表示されることにより、デバイスリストのうち何れか一つの領域に該当コンテンツをドロップして該当コンテンツを外部デバイスと共有することができる。
図6を参照して、コンテンツを画面の一側端にドラッグした時、デバイスリストを表示することと上述したが、具現方法によってあらかじめ設定された領域上にコンテンツをドラッグした場合、デバイスリストが該当領域に表示され得る。
【0046】
図7は、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置が生成した送信映像を表示した画面を例示した図面である。
【0047】
図7を参照すると、コンテンツ共有装置のプロセッサ130は、送信映像510,520を生成し各々の外部デバイスに通信部140を介して送信することができる。この時、プロセッサ130は、各送信映像510,520をタッチスクリーン110を通して表示しながら、該当送信映像510,520を各外部デバイスに送信して各外部デバイスが該当送信映像を表示するようにすることができる。
【0048】
この時、プロセッサ130は、各送信映像上に制御インターフェース530,540を含ませて各外部デバイスに送信することができる。すなわち、プロセッサ130は、各送信映像上に制御インターフェース530,540が表示されるように送信映像を補正することができる。この時、制御インターフェースは、送信映像に該当するコンテンツの再生、再生停止、早戻し、早送りなどの一般的な制御を命令するためのインターフェースであり得る。
【0049】
よって、各外部デバイスは、送信映像を表示し、送信映像上に表示された制御インターフェースを使用者がタッチする入力を受けることができる。例えば、外部デバイスがタッチスクリーンを備えたモニターである場合、外部デバイスはコンテンツ共有装置から制御インターフェースが含まれた送信映像を受信し、該当映像を画面上に表示することができる。この時、外部デバイスは、使用者のタッチが感知される場合、該当タッチによる入力情報(例えば、タッチが発生した地点の座標)を生成しコンテンツ再生装置に送信することができる。コンテンツ共有装置は、外部デバイスから受信した入力情報によって使用者が制御インターフェースに対するタッチ入力をしたことを確認し、該当タッチ入力に従って送信映像に相応するコンテンツの再生を制御することができ、このような外部デバイスに送信されたコンテンツに対する動作制御は、プロセッサ130で、コンテンツ共有装置の主領域のコンテンツに対する制御と独立的に、且つ同時になされ得ることを特徴とする。
【0050】
よって、使用者は、単一コンテンツ共有装置を通して複数のデバイスで出力されるコンテンツの再生を各デバイスを通して独立的に、同時に制御することができる。
【0051】
図8は、本発明の一実施例によるコンテンツ共有装置がコンテンツを共有する過程を例示した流れ図である。
【0052】
図8を参照すると、段階610でコンテンツ共有装置は、サムネイルイメージ領域203に一つ以上のコンテンツを表示する。この時、各コンテンツは、通信部140を介して外部デバイスから受信したコンテンツ、カメラ(図示せず)の撮影を通して生成したコンテンツなどであり得る。
【0053】
段階620でコンテンツ共有装置は、使用者のタッチスクリーン110上のタッチ入力を感知する。この時、タッチ入力は、タッチ、ドラッグ、タッチ解除(ドロップ)など、タッチスクリーン110上に使用者が行なえる公知の入力であり得る。
【0054】
段階630でコンテンツ共有装置は、タッチ入力のうちドラッグ入力に従ってデバイスリストを表示する。例えば、コンテンツ共有装置は、使用者のドラッグ入力がコンテンツをタッチスクリーン110に表示された画面の端にドラッグする入力である場合、該当コンテンツがドラッグされた位置に相応する端にデバイスリストを表示する。
【0055】
段階640でコンテンツ共有装置は、使用者のドロップ入力に従ってコンテンツの共有のための連結を行う。例えば、コンテンツ共有装置は、使用者のドロップ入力が、該当コンテンツがデバイスリストに表示されたある領域にドロップされる入力である場合、該当領域に相応する外部デバイスとの連結を行う。
【0056】
段階650でコンテンツ共有装置は、ドラッグされたコンテンツに相応する送信映像を生成して外部デバイスに送信する。
【0057】
段階660でコンテンツ共有装置は、外部デバイスから使用者のタッチが感知されたことを示す入力情報を受信する。
【0058】
段階670でコンテンツ共有装置は、段階650で生成した送信映像に制御インターフェースを挿入して外部デバイスに送信する。
【0059】
段階680でコンテンツ共有装置は、外部デバイスから使用者の外部デバイスに対するタッチ入力による入力情報を受信する。
【0060】
段階690でコンテンツ共有装置は、段階680で受信した入力情報が制御インターフェース上をタッチするタッチ入力を示す場合、制御インターフェースのタッチによってコンテンツの再生を制御する。例えば、使用者が外部デバイスに表示された制御インターフェースの2倍速再生ボタンをタッチする場合、外部デバイスは使用者の2倍速ボタンタッチによる入力情報をコンテンツ共有装置に送信する。コンテンツ共有装置は、入力情報を確認して使用者が2倍速ボタンをタッチしたことを認識し、コンテンツを2倍速で再生する。また、コンテンツ共有装置は、2倍速で再生されるコンテンツによって送信映像を生成し外部デバイスに送信することができる。
【0061】
上述の段階640は、コンテンツがドロップされた領域に相応する外部デバイスと当該コンテンツ共有装置との連結がなされていない時に行われる段階である。もし、コンテンツがドロップされた領域に相応する外部デバイスと当該コンテンツ共有装置との連結が以前になされて維持されている場合、段階640は省略可能である。また、
図4を通して上述したように、コンテンツ共有装置は、現在連結されているデバイスと同時に送信映像を送信することができないデバイスに相応する領域にコンテンツがドロップされる場合、現在連結されているデバイスとの連結を解除し、新規デバイスに対する連結を進行することができる。その反面、
図5を通して上述したように、コンテンツ共有装置は、現在連結されているデバイスと同時に送信映像を送信することができるデバイスに相応する領域にコンテンツがドロップされる場合、現在連結されているデバイスに対する連結を解除せずに、新規デバイスに対する連結を進行することができる。
【0062】
これまで本発明についてその実施例を中心に考察した。上述の実施例以外の多くの実施例が本発明の特許請求の範囲内に存在する。本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現され得ることを理解できるはずである。従って、開示された実施例は、限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、上述の説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にある全ての差異点は本発明に含まれることと解釈されなければならない。