(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6256543
(24)【登録日】2017年12月15日
(45)【発行日】2018年1月10日
(54)【発明の名称】ほこり吸引装置
(51)【国際特許分類】
A47L 23/22 20060101AFI20171227BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20171227BHJP
F24F 7/00 20060101ALI20171227BHJP
F24F 7/007 20060101ALI20171227BHJP
A47L 23/24 20060101ALI20171227BHJP
B01D 46/44 20060101ALI20171227BHJP
【FI】
A47L23/22 A
F24F7/06 C
F24F7/00 A
F24F7/007 B
A47L23/24 A
B01D46/44
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-148055(P2016-148055)
(22)【出願日】2016年7月28日
(65)【公開番号】特開2017-35470(P2017-35470A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2016年8月3日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0114054
(32)【優先日】2015年8月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516227261
【氏名又は名称】デシン エムシー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヨン ファン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,チャンノ
【審査官】
村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2007/122682(WO,A1)
【文献】
特開2014−233324(JP,A)
【文献】
特開2002−078596(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3156069(JP,U)
【文献】
特開2012−034806(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3169866(JP,U)
【文献】
特開平08−064542(JP,A)
【文献】
特開2009−299376(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 23/22
A47L 23/24
B01D 46/44
F24F 7/00
F24F 7/007
F24F 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に所定の間隔で複数形成される第1隔壁(111)と、上端が前記第1隔壁(111)より低く形成されて、左右方向に所定の間隔で複数形成される第2隔壁(112)が、一体化に交差する形状を持つ矩形板の形状を持ち、前記第1隔壁(111)と同じ高さから垂直方向の下に延長され、下端は、第1隔壁(111)及び第2隔壁(112)よりも下方に延長された後、内径が段差があるように縮小される円形の突出部材安着ホール(113)が、格子配列で複数配置され、前後及び左右側端は、垂直方向の下に延長される側面隔壁(114)を具備し、相互に対向する二つの側面隔壁(114)の側方端部の一部が切開された二つの空気連通ホール(115)を具備するグレーティングパネル(11)と、前記グレーティングパネル(11)の下部から挿入され、上面には、前記突出部材安着ホール(113)の垂直下部の延長線上に突出部材安着ホール(113)より大きい外径で垂直貫通される複数の貫通穴(121)と、前記貫通穴(121)を中心とする正方形の形状で上部に斜めに延長される斜面(122)と、隣接する斜面(122)の間及び斜面(122)と隣接する枠に上部に突出する複数の間隔保持突起(123)と、底面で、隣接する貫通穴(121)の間で垂直方向の下に延長されて前後方向に延長する複数の下部支持隔壁(124)と、前記二つの空気連通ホール(115)を延長する線上で相互に離隔された円筒状に形成される複数の下部支持ピン(125)を具備する下部パネル(12)と、下部外径は、突出部材安着ホール(113)の下端内径が段差があるように縮小された部分を貫通して、上端外径は、段差があるように拡張された後、上端がふっくりと仕上げされて、前記突出部材安着ホール(113)に挿入された圧縮コイルバネ(131)が安着される安着段差(132)が形成され、底面の中央には、ネジ穴(133)が形成される複数の突出部材(13)と、前記貫通穴(121)よりも大きい外径を持つ円板形に形成されて、上面は、中央に行くほど隆起した形状を持って、中央に、垂直に貫通する装着ホール(141)を具備して、下部から挿入される固定ボルト(142)が装着ホール(141)を貫通した後、突出部材(13)のネジ穴(133)と結合される開閉部材(14)で構成される複数のほこり吸引パネル(1)と、
複数の前記ほこり吸引パネル(1)が、格子配列に安着されるように平板形で地面に安着され、枠の部分には、安着されるほこり吸引パネル(1)の上部よりも低い高さで形成される枠部(21)が形成される下部ベース(2)と、
一側は、地面に安着され、他側は、底面が上部に段差があるように曲げされてから水平に延長されて、前記下部ベース(2)の枠部(21)の上部に安着され、進入し離脱する方向に傾斜路(31)が形成される4つのケース(3)と、
前記ケース(3)中の一つと隣接して立設され、空気を吸引した後、ほこりをろ過してから排出するようにし、使用者が進入すると、これを検出して駆動するようにする検出部(41)を含む集塵装置(4)とを、含んで構成されることを特徴とするほこり吸引装置。
【請求項2】
前記グレーティングパネル(11)の側面隔壁(114)の底面には、上部に陥没されて第1シーリング(116)が挿入される第1シーリング溝(117)が形成されることを特徴とする請求項1に記載のほこり吸引装置。
【請求項3】
前記グレーティングパネル(11)に形成された二つの空気連通ホール(115)中の一つは、底面が開口された「コ」の形状を持ち、枠に沿って外側に突出され、外郭枠に沿って陥没された第3シーリング(118)が挿入される第3シール溝(119)が形成され、他の一つは、隣接するグレーティングパネル(11)の突出した部分が挿入されて、第3シーリング(118)を加圧するように構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のほこり吸引装置。
【請求項4】
前記集塵装置4は、
第1ほこり捕集部(47)と、前記第1ほこり捕集部(47)に連通するフィルタチャンバ(48)と、前記フィルタチャンバ(48)に連通する第2ほこり捕集部(49)と、前記第1ほこり捕集部(47)に取り外し可能に結合されるほこり支持台(44)とを含み、前記集塵装置(4)は、前記ほこり吸引パネル(1)にジャバラ形状のほこり吸引管(46)を通じて接続され、
前記第1ほこり捕集部(47)は、前記ほこり吸引パネル(1)において前記ほこり吸引管(46)を通じて流入する巨大ほこりを捕集し、前記第2ほこり捕集部(49)は、フィルタ(481)が装着されたフィルタチャンバ(48)を通じて流入される微細ほこりを捕集することを特徴とする請求項1に記載のほこり吸引装置。
【請求項5】
前後方向に所定の間隔で複数形成される第1隔壁(111)と、上端が前記第1隔壁(111)より低く形成されて、左右方向に所定の間隔で複数形成される第2隔壁(112)が、一体化に交差する形状を持つ矩形板の形状を持ち、前記第1隔壁(111)と同じ高さから垂直方向の下に延長され、下端は、第1隔壁(111)及び第2隔壁(112)よりも下方に延長された後、内径が段差があるように縮小される円形の突出部材安着ホール(113)が、格子配列で複数配置され、前後及び左右側端は、垂直方向の下に延長される側面隔壁(114)を具備し、相互に対向する二つの側面隔壁(114)の側方端部の一部が切開された二つの空気連通ホール(115)を具備するグレーティングパネル(11)と、前記グレーティングパネル(11)の下部から挿入され、上面には、前記突出部材安着ホール(113)の垂直下部の延長線上に突出部材安着ホール(113)より大きい外径で垂直貫通される複数の貫通穴(121)と、前記貫通穴(121)を中心とする正方形の形状で上部に斜めに延長される斜面(122)と、隣接する斜面(122)の間及び斜面(122)と隣接する枠に上部に突出する複数の間隔保持突起(123)と、その下端の中央を横切る形態で配置される下部支持ピン(125)と、底面で、隣接する貫通穴(121)の間で垂直方向の下に延長されて前後方向に延長すると同時に、前記下部支持ピン(125)を基準として対称的に配置される複数の下部支持隔壁(124)とを具備する下部パネル(12)と、下部外径は、突出部材安着ホール(113)の下端内径が段差があるように縮小された部分を貫通して、上端外径は、段差があるように拡張された後、上端がふっくりと仕上げされて、前記突出部材安着ホール(113)に挿入された圧縮コイルバネ(131)が安着される安着段差(132)が形成され、底面の中央には、ネジ穴(133)が形成される複数の突出部材(13)と、前記貫通穴(121)よりも大きい外径を持つ円板形に形成されて、上面は、中央に行くほど隆起した形状を持って、中央に、垂直に貫通する装着ホール(141)を具備して、下部から挿入される固定ボルト(142)が装着ホール(141)を貫通した後、突出部材(13)のネジ穴(133)と結合される開閉部材(14)で構成される複数のほこり吸引パネル(1)と、
複数の前記ほこり吸引パネル(1)が、格子配列に安着されるように平板形で地面に安着され、枠の部分には、安着されるほこり吸引パネル(1)の上部よりも低い高さに形成される枠部(21)が形成される下部ベース(2)と、
一側は、地面に安着され、他側は、底面が上部に段差があるように曲げされてから水平に延長されて、前記下部ベース(2)の枠部(21)の上部に安着され、進入し離脱する方向に傾斜路(31)が形成される4つのケース(3)と、
前記ケース(3)中の一つと隣接して立設され、空気を吸引した後、ほこりをろ過してから排出するようにし、使用者が進入すると、これを検出して駆動するようにする検出部(41)を含む集塵装置(4)とを、含んで構成されることを特徴とするほこり吸引装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ほこり吸引装置に関し、更に詳細に説明すると、清潔さを必要とする空間に人が進入する前に、主に靴に付着したほこりを吸引するようにする装置で、分解が容易で洗浄や整備が容易であり、完全に吸引されていないほこりや髪のような異物が飛散することを防止することができるようにするために開発されたほこり吸引装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種の粉塵や汚染物質を処理することができるようにするクリーンルームは、主に半導体関連業で最も多く使用されてきたが、最近では、各種の薬品や食品の製造関連企業や病院などでも順次に拡大され適用されている傾向である。
【0003】
しかし、産業の発展にしたがって、工場で発生する粉塵を含む大気汚染物質だけでなく、様々な建築現場や自動車の原因で発生される煤煙と粉塵の数が急増して、前述した施設以外にも、人々の利用する公共の場所で、ほこりを除去する必要性が増加することになった。
【0004】
これによって、主に靴に付着したほこりを除去することができるほこり吸引装置は、各施設の入り口に設置されている場合はあるが、この場合、設置スペースの確保と、出入りする人が多い場合、ほこり吸引装置を経るようにすることのため、停滞現象が発生するようになる。
【0005】
この時、先に出願されたほとんどの技術は、人が立ち上がると加圧されながらほこり吸引ホールが開放されて、空気と一緒にほこりを吸引する突出部材を具備し、このような突出部材は、バネによって支持されるようにする様々な先行技術があるが、髪や布のような長い物体は吸引されている途中で圧力が解除されると、突出部材が上昇しながら、ほこり吸引ホールが塞がって途中にかかられるようになり、この場合は、周辺の風等により再び抜け出して飛び散る場合が発生することになる。
【0006】
また、ほこりを吸引する空間全体にわたって、突出部材が一つになるように接続して構成されて、ほこりが溜まって束になることなどの理由で、洗浄または整備作業をするために分解する作業が非常に大変だった問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録特許第10−1124381号公報(登録日:2012年02月29日)
【特許文献2】韓国登録特許第10−1255054号公報(登録日:2013年04月10日)
【特許文献3】韓国登録特許第10−1271559号公報(登録日:2013年05月30日)
【特許文献4】韓国登録特許第10−1278518号公報(登録日:2013年06月19日)
【特許文献5】韓国登録特許第10−1310888号公報(登録日:2013年09月13日)
【特許文献6】韓国登録特許第10−1477217号公報(登録日:2014年12月22日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記のような問題点を解決するために開発されたもので、その目的としては、ほこり吸引パネルをモジュールの形式で装着して、一側から吸引される真空圧が均等に作用して突出部材が押さえられながら開放されるほこり吸引ホールを通じて、ほこりが効果的に吸引されるようにし、部分的に分解して洗浄または整備が可能なほこり吸引装置を開発することである。
【0009】
また、吸引された途中に、突出部材の上昇により吸引されていないほこりと髪の毛などが動作していないときに、外部環境によって外部に再び排出されることを防止することができるほこり吸引装置を開発することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような目的を達成するために、本発明は、前後方向に所定の間隔で複数形成される第1隔壁と、上端が前記第1隔壁よりも低く形成されて、左右方向に所定の間隔で複数形成される第2隔壁が、一体化に交差する形状を持つ矩形板の形状を持ち、前記第1隔壁と同じ高さから垂直方向の下に延長され、下端は、第1隔壁及び第2隔壁よりも下方に延長された後、内径が段差があるように縮小される円形の突出部材安着ホールが、格子配列に複数が配置されており、前後および左右側端は、垂直方向の下に延長されている側面隔壁を具備し、相互に対向する二つの側面隔壁の後方先端の一部が切開された二つの空気連通ホールを具備するグレーティングパネルと、前記グレーティングパネルの下部から挿入され、上面には前記突出部材安着ホールの垂直下部の延長線上に突出部材安着ホールよりも大きい外径で垂直貫通される複数の貫通穴と、前記貫通穴を中心とする正方形の形状で上部に斜めに延長される斜面と、隣接する斜面の間及び斜面と隣接する枠に、上部に突出する複数の間隔保持突起と、底面で、隣接する貫通穴の間で垂直方向の下に延長されて前後方向に延長する複数の下部支持隔壁と、前記二つの空気連通ホールを延長する線上で相互に離隔された円筒状に形成される複数の下部支持ピンを具備する下部パネルと、下部外径は、突出部材安着ホールの下端内径が段差があるように縮小された部分を貫通して、上端外径は、段差があるように拡張された後、上端がふっくりと仕上げされて、前記突出部材安着ホールに挿入された圧縮コイルバネが安着される安着段差が形成され、底面の中央には、ネジ穴が形成される複数の突出部材と、前記貫通穴よりも大きい外径を持つ円板形に形成されて、上面は、中央に行くほどふっくらと突出した形状を持って、中央に、垂直に貫通する装着ホールを具備して、下部から挿入される固定ボルトが装着ホールを貫通した後、突出部材のネジ穴と結合される開閉部材で構成されるほこり吸引パネルと、
複数の前記ほこり吸引パネルが、格子配列に安着されるように平板形で地面に安着され、枠の部分には、安着されるほこり吸引パネルの上部よりも低い高さで形成される枠部が形成される下部ベースと、
一側は、地面に安着され、他側は、底面が上部に段差があるように曲げされてから水平延長されて前記下部ベースの枠部の上部に安着され、進入し離脱する方向に傾斜路が形成される4つのケースと、
前記ケース中の一つと隣接して立設され、空気を吸引した後、ほこりをろ過してから排出するようにし、使用者が進入すると、これを検出して駆動するようにする検出部を含む集塵装置とを、含んで構成されることを特徴とする。
【0011】
また、前記グレーティングパネルの側面隔壁の底面には、上部に陥没されて第1シーリングが挿入されている第1シーリング溝が形成され、
前記下部パネルは側面の枠に沿って陥没されて第2シーリングが挿入されて側面隔壁の内側面と密着加圧されるようにする第2シール溝が形成されることを特徴とする。
【0012】
また、前記グレーティングパネルに形成された二つの空気連通ホールの一つは、底面が開口された「コ」の形状を持ち、枠に沿って外側に突出され、外郭枠に沿って陥没された第3シーリングが挿入される第3シール溝が形成され、他の一つは、隣接するグレーティングパネルの突出した部分が挿入され、第3シーリングを加圧できるよう構成されることを特徴とする。
【0013】
前記集塵装置4は、第1ほこり捕集部47と、前記第1ほこり捕集部47に連通するフィルタチャンバ48と、前記フィルタチャンバ48に連通する第2ほこり捕集部49と、前記第1ほこり捕集部47に取り外し可能に結合されるほこり支持台44とを含み、前記集塵装置4は、前記ほこり吸引パネル1にジャバラ形状のほこり吸引管46を通じて接続され、前記第1ほこり捕集部47は、前記ほこり吸引パネル1において前記ほこり吸引管46を通じて流入する巨大ほこりを捕集し、前記第2ほこり捕集部49は、フィルタ481が装着されたフィルタチャンバ48を通じて流入される微細ほこりを捕集する。
【発明の効果】
【0014】
上述したように、本発明は、矩形板状のモジュール形状を有するようにして、グリッド形式で配置し、突出部材を個別的に分離結合することができる構造を持つようにして、洗浄や修理のために分解および結合が容易な効果がある。
【0015】
また、第1乃至第3空間部が形成されて、一度吸引されたほこりや異物は、ほこり吸引ホールを通過しなくても、外部に再び排出されることを防止して、外部の風や衝撃によって室内にほこりが飛散することを防止することができる効果がある。
【0016】
本発明は、従来の、室内の異物の80%以上が、靴底を通じて流入される状態で、エアシャワーを通過しても靴底の異物が捕集されない問題点を克服するためのもので、靴の底面にある髪の毛などのパーティクルを強力に吸引するので、汚染の根本的な原因を除去して、クリーンルームの状態を改善し、維持することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】本発明の一実施例に係るほこり吸引パネルの結合構造を示す断面図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るほこり吸引パネルの分解斜視図である。
【
図4】本発明の一実施例に係るグレーティングパネルと底面パネルを示す底面斜視図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る使用状態を示す断面図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る空気の流れを示す概念図である。
【
図7】本発明の他の実施例に係るグレーティングパネルが組み立てられた状態を示す斜視図である。
【
図8】本発明のさらに他の実施例に係るほこり吸引パネルの分解斜視図である。
【
図9】本発明のさらに他の実施例に係るグレーティングパネルと底面パネルを示す底面斜視図である。
【
図10】本発明のさらに他の実施例に係る空気の流れを示す概念図である
【
図11】本発明のさらに他の実施例に係るグレーティングパネルが組み立てられた状態を示す斜視図である。
【
図13】本発明を構成する集塵装置の詳細な構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
これにより、本発明の構成を添付された図面によって、当業者が容易に理解して再現できるように詳細に説明すると、次の通りである。
【0019】
図1は、本発明の一実施例に係る斜視図であり、
図2は、本発明の一実施例に係るほこり吸引パネルの結合構造を示す断面図であり、
図3は、本発明の一実施例に係るほこり吸引パネルの分解斜視図であり、
図4は、本発明の一実施例に係るグレーティングパネルと底面パネルを示す底面斜視図であり、
図5は、本発明の一実施例に係る使用状態を示す断面図であり、
図6は、本発明の一実施例に係る空気の流れを示す概念図であって、本願は、ほこり吸引パネル1と下部ベース2とケース3と集塵装置4とで構成され、最も重要な特徴は、集塵のためのスペースを下部ベース2とケース3が形成して、複数のほこり吸引パネル1がモジュール型に装着されて、個別に容易に分離することができる構造を有することができる。
【0020】
更に具体的な構成として、本願は、前後方向に所定の間隔で複数形成される第1隔壁111と、上端が前記第1隔壁111より低く形成されて、左右方向に所定の間隔で複数形成される第2隔壁112が一体化に交差する形状を持つ矩形板の形状を持ち、前記第1隔壁111と同じ高さから垂直方向の下に延長され、下端は、第1隔壁及び第2隔壁よりも下方に延長された後、内径が段差があるように縮小される円形の突出部材安着ホール113が、格子配列で複数配置され、前後及び左右側端は、垂直方向の下に延長されている側面隔壁114を具備し、相互に対向する二つの側面隔壁114の後方端部の一部が切開された二つの空気連通ホール115を具備するグレーティングパネル11を具備している。
【0021】
前記グレーティングパネル11は、工事現場で使用されるスチールグレーチングのような形状を有し、ただ、内部に下部パネル12を装着するために、内側の下部が空いているもので、垂直圧力に強い耐久力を持っており、別の補償のための構造なしに、側面隔壁114だけでも十分な支持が可能である。
【0022】
また、グレーティングパネル11の特徴は、一つのグレーティングパネル11が、一つの区域を区画して密閉することであって、前記グレーティングパネル11の側面隔壁114底面には、上部に陥没されて第1シーリング116が挿入される第1シーリング溝117が形成されるようにして、後述する下部ベース2の底面に密着密閉できるようにするものである。
【0023】
図6を参照すると、これらのグレーティングパネル11を配列したとき、空気連通ホール115は、集塵装置4からの吸引力によって、空気が通じることができる区域に設置する場合は、このような空気連通ホール115の配置を、最も効果的に空気を吸引することができ、比較的均一の圧力分布が行われるようにすべきである。
【0024】
また、本願は、前記グレーティングパネル11の下部から挿入され、上面には、前記突出部材安着ホール113の垂直下部の延長線上に突出部材安着ホール113よりも大きい外径で垂直貫通される複数の貫通穴121と、前記貫通穴121を中心とする正方形の形状で上部に斜めに延長される斜面122と、隣接する斜面122の間及び斜面122と隣接する枠に上部に突出する複数の間隔保持突起123と、底面で、隣接する貫通穴121の間で垂直方向の下に延長されて前後方向に延長する複数の下部支持隔壁124と、前記二つの空気連通ホール115を延長する線上で相互に離隔された円筒状に形成される複数の下部支持ピン125を具備する下部パネル12を具備している。
【0025】
前記下部パネル12は、地面とは下部支持隔壁124によって密着支持されるものであり、下部支持隔壁124は、隣接する下部支持隔壁124や側面隔壁114の間のスペースを区画する役割もある。
【0026】
また、間隔保持突起123は、グレーティングパネル11の内側の天井面に密着して支持されるもので、長く延長された形状ではなく、中間に切れるようにして、その間の空気の出入りが自由にしたものである。
【0027】
この時、間隔保持突起123によって、グレーティングパネル11と離隔された空間と、斜面122による空間と、貫通穴121の下部空間にそれぞれ第1乃至第3空間部15、16、17が形成される。
【0028】
第1空間部15の場合、ほこりや髪の毛などの異物が吸引された後、使用者の足の圧力が解除されながら、空気吸引が止まっても第1空間部15にとどまっているので、外部の衝撃や風などによって、外部に飛散する恐れを減らすことができる空間である。
【0029】
また、第2空間部16は、吸引される断面積が狭くなりながら、吸入速度が増加する区間であり、第3空間部17は、吸引されたほこりが滞在したり、通過する空間である。
【0030】
このような構造に、下部外径は、突出部材安着ホール113の下端内径が段差があるように縮小された部分を貫通して、上端外径は、段差があるように拡張された後、上端がふっくりと仕上げされて、前記突出部材安着ホール113に挿入された圧縮コイルバネ131が安着される安着段差132が形成され、底面の中央には、ネジ穴133が形成される複数の突出部材13と、
前記貫通穴121よりも大きい外径を持つ円板形に形成されて、上面は、中央に行くほどふっくらと突出した形を持って、中央に、垂直に貫通する装着ホール141を具備して、下部から挿入される固定ボルト142が装着ホール141を貫通した後、突出部材13のネジ穴133と結合される開閉部材14とが装着される。
【0031】
したがって、使用者が通って踏むと、突出部材13が下降しながら、開閉部材14は、貫通穴121を開放させ、真空圧がかかっていた内部は、空気を吸引するようになって、周辺や靴に付着していたほこりを含む異物を吸引するようにすることである。
【0032】
この時、前記下部パネル12は、側面の枠に沿って陥没されて、第2シーリング126が挿入されて側面隔壁114の内側面と密着加圧されるようにする第2シール溝127が形成されるようにして、第3空間部17にかかっていた真空圧が効果的に維持されるようにすることが好ましい。一方、前記第2シール溝127は、下部パネル12において必要にしたがって削除できる。
【0033】
このような構造を持つほこり吸引パネル1は、複数の前記ほこり吸引パネル1が、格子配列に安着されるように平板形で地面に安着され、枠の部分には、安着されるほこり吸引パネル1の上部よりも低い高さで形成される枠部21が形成される下部ベース2に安着される。
【0034】
一側は、地面に安着され、他側は、底面が上部に段差があるように曲げされてから水平に延長されて、前記下部ベース2の枠部21の上部に安着され、進入し離脱する方向に傾斜路31が形成される4つのケース3と、
前記ケース3中の一つと隣接して立設され、空気を吸引した後、ほこりをろ過してから排出するようにし、使用者が進入すると、これを検出して駆動するようにする検出部41を含む集塵装置4とを含んで構成される。
【0035】
この時、本願の検出部41は、センサーによって自動的に動作するようにする方法を使用することができ、手や認識のためのカードを置くと、動作することができる方法など、様々な方法を使用することができる。
【0036】
図7は、本発明の他の実施例に係るグレーティングパネルが組み立てられた状態を示す斜視図であって、前記グレーティングパネル11に形成された二つの空気連通ホール115中の一つは、底面が開口された「コ」の形状を持ち、枠に沿って外側に突出され、外郭枠に沿って陥没した第3シーリング118が挿入される第3シール溝119が形成され、他の一つは、隣接するグレーティングパネル11の突出した部分が挿入されて、第3シーリング118を加圧するように構成されことを特徴とする実施例を示した。
【0037】
前記実施例は、グレーティングパネル11が格子形式で配列されながら、空気連通ホール115が互いに接続されるようにしているが、互いに密着した側面隔壁114の間のスペースは、空気吸引の効率を落とす原因となることがある。
【0038】
以下、
図8乃至
図11を参照して、もう他の実施例に係るほこり吸引装置に関して説明する。以下は、
図3乃至
図7に示した実施例に係るほこり吸引装置と異なる部分についてのみ説明する。
【0039】
本願においては、下部パネル12は、前記下部パネル12の下端の中央を横切る形態で配置される下部支持ピン125及び、底面で、隣接する貫通穴121の間で垂直方向の下に延長されて前後方向に延長すると同時に、前記下部支持ピン125を基準として対称的に配置される複数の下部支持隔壁124を具備する。他の構成要素は、
図3乃至
図7に示した実施例に係るほこり吸引装置と同一である。
【0040】
一方、
図11を参照すると、第3シーリング118の配置位置は、様々に変更して設置することができる。
【0041】
図12を参照して、他の実施例に係るほこり吸引装置を説明する。
【0042】
以下は、
図1に示した一実施例に係るほこり吸引装置と異なる部分についてのみ説明する。
【0043】
ほこり吸引装置を構成するほこり吸引パネル1、下部ベース2、ケース3及びグレーティングパネル11は、
図1の実施例と同じ構成を有する。
【0044】
一方、グレーティングパネル11は、下部ベース2とケース3に複数が取り外し可能に配置される。即ち、前記グレーティングパネル11は、ケース3上で、必要なセルだけ部分的に分離して、交換可能な構造であることができる。グレーティングパネル11に異物が挟まれたり、吸引機能をスムーズにする突出部材13などが破損した場合には、ほこり吸引パネル1を完全に除去する必要がなく、必要なグレーティングパネル11だけを別に解体することにより、簡単に整備を可能にする。
【0045】
以下、
図13を参照して、集塵装置を具体的に説明する。
【0046】
集塵装置4は、第1ほこり捕集部47と、第1ほこり捕集部47に連通するフィルタチャンバ48と、フィルタチャンバ48に連通する第2ほこり捕集部49と、第1ほこり捕集部47に取り外し可能に結合されるほこり支持台44と、ほこり捕集部47、49の下端に結合されているフィルブ45と、集塵装置4の上部に配置される検出部41と、検出部41とは別個に配置されている手動センサー42と、外部記憶装置を利用して、広報映像などを出力することができるディスプレイ部43を含んでいる。前記集塵装置4は、ほこり吸引パネル1に、ジャバラ形状のほこり吸引管46を通じて接続されている。
【0047】
第1ほこり捕集部47は、ほこり吸引パネル1でほこり吸引管46を通じて流入する巨大ほこりを捕集する機能をする。
【0048】
第2ほこり捕集部49は、ユニフィルター481が装着されたフィルタチャンバ48を通じて、流入される微細ほこりを捕集した後、通過された空気を前記第2ほこり捕集部49の底部に結合される排気口496を通じて外部に排出するようにする。第2ほこり捕集部49は、その下端にサイレンサ495が設置され、これにより、第2ほこり捕集部49のモータ492グドンルルを通じてほこりが捕集された後、空気が排出される過程での騒音を防止することである。
【0049】
本発明は、ほこり吸引パネル1を構成するグレーティングパネル11を通じて、靴底を通じて流入する1μmサイズのほこりから各種有害物質、パーティクル、水気などの靴から由来するすべての有害物質を強力吸引して、さらによりクリーンな室内環境を造成するようにする。
【0050】
本発明は、靴底のパーティクル除去のために、入室前クリーンルームエアシャワー室に配置したり、クリーン環境を維持するための建物に入室する前に配置したり、または既存のスティッキー(sticky mat)を使用しているすべての場所を代替することができる。
【符号の説明】
【0051】
1:ほこり吸引パネル
11:グレーティングパネル
111:第1隔壁
112:第2隔壁
113:突出部材安着ホール
114:側面隔壁
115:空気連通ホール
116:第1シーリング
117:第1シール溝
118:第3シーリング
119:第3シール溝
12:下部パネル
121:貫通穴
122:斜面
123:間隔保持突起
124:下部支持隔壁
125:下部支持ピン
126:第2シーリング
127:第2シール溝
13:突出部材
131:圧縮コイルバネ
132:安着段差
133:ネジ穴
141:装着ホール
142:固定ボルト
15:第1空間部
16:第2空間部
17:第3空間部
2:下部ベース
21:枠部
3:ケース
31:傾斜路
4:集塵装置
41:検出部