特許第6258691号(P6258691)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6258691
(24)【登録日】2017年12月15日
(45)【発行日】2018年1月10日
(54)【発明の名称】製袋包装機
(51)【国際特許分類】
   B65B 51/22 20060101AFI20171227BHJP
   B65B 9/20 20120101ALI20171227BHJP
【FI】
   B65B51/22 100
   B65B9/20
【請求項の数】2
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-261471(P2013-261471)
(22)【出願日】2013年12月18日
(65)【公開番号】特開2015-117037(P2015-117037A)
(43)【公開日】2015年6月25日
【審査請求日】2016年11月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】市川 誠
(72)【発明者】
【氏名】下田 崇史
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第1999/048759(WO,A1)
【文献】 特開昭62−156930(JP,A)
【文献】 特開2012−250766(JP,A)
【文献】 特表2009−502671(JP,A)
【文献】 特表2013−522135(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/152403(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B51/00−51/32
B65B 9/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ状の包材に被包装物を充填して密封する製袋包装機であって、
ホーンおよびアンビルで前記包材を挟み、前記包材に超音波振動を与えて前記包材を幅方向にシールする超音波シール機構と、
前記ホーンを支持するホーン支持体と、
前記ホーン支持体を加圧して、前記ホーンを前記アンビルに向かって押す加圧部と、
を備え、
前記ホーンは、
前記アンビルと共に前記包材を挟むホーン本体と、
前記ホーン本体から延び、前記幅方向に配列される複数の支持部と、
を有し、
前記ホーン支持体は、
前記複数の支持部が固定される第1支持部材と、
前記加圧部によって両端部が加圧される第2支持部材と、
前記第1支持部材の中央部である第1中央部と、前記第2支持部材の中央部である第2中央部とを連結する連結部材と、
を有し、
前記連結部材は、前記幅方向の両端の前記支持部が固定される一対の固定部の間に位置する、
製袋包装機。
【請求項2】
前記連結部材は、前記ホーンおよび前記アンビルに挟まれている前記包材よりも小さい幅を有する、
請求項1に記載の製袋包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製袋包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、袋を形成しながら、食品等の被包装物をその袋に充填して密閉包装する製袋包装機として、超音波シール方式を用いる製袋包装機が用いられている。この製袋包装機は、シート状のフィルムである包材をフォーマーおよびチューブによって筒状(チューブ状)に成形し、チューブ状の包材の重なり合った縦方向の縁をシールする。そして、被包装物をチューブ状の包材の内部に充填して、超音波シール機構により袋の上部と袋の下部とを横方向に超音波シールした後、シールされた部分の中央をカッターで切断する。
【0003】
超音波シール機構は、ホーンおよびアンビルによって包材を挟み、ホーンを超音波振動させて包材をシールする。例えば、特許文献1(国際公開第2007/012917号)に開示されている超音波シール機構では、一対の回転体のそれぞれにホーンおよびアンビルが取り付けられ、ホーンおよびアンビルは、回転しながら、筒状の包材の搬送方向と直交する方向に沿って包材を挟み込んで超音波シールする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、ホーンは、ホーン本体と、ホーン本体から延びる複数の支持部とから構成され、複数の支持部は、共通の加圧部材に固定されている。超音波シール機構のシール動作時には、加圧部材の両端部に力を加えることで、ホーンがアンビルに向かって押されて、包材が挟み込まれる。このとき、両端部に加えられる力によって加圧部材が撓むと、支持部を介してホーンの両端部も加圧されて、ホーンも撓む場合がある。その結果、超音波シール機構のシール動作時において、ホーンとアンビルとが接触して、袋のシール性および耐久性が低下するおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、超音波シールに用いられるホーンとアンビルとの接触を防止することができる製袋包装機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る製袋包装機は、チューブ状の包材に被包装物を充填して密封する。この製袋包装機は、超音波シール機構と、ホーン支持体と、加圧部とを備える。超音波シール機構は、ホーンおよびアンビルで包材を挟み、包材に超音波振動を与えて包材を幅方向にシールする。ホーン支持体は、ホーンを支持する。加圧部は、ホーン支持体を加圧して、ホーンをアンビルに向かって押す。ホーンは、ホーン本体と、複数の支持部とを有する。ホーン本体は、アンビルと共に包材を挟む。複数の支持部は、ホーン本体から延び、幅方向に配列される。ホーン支持体は、第1支持部材と、第2支持部材と、連結部材とを有する。第1支持部材は、複数の支持部が固定される。第2支持部材は、加圧部によって両端部が加圧される。連結部材は、第1支持部材の中央部である第1中央部と、第2支持部材の中央部である第2中央部とを連結する。第1中央部は、幅方向の両端の支持部が固定される一対の固定部の間に位置する。
【0007】
本発明に係る製袋包装機では、ホーン支持体は、ホーン本体から延びる複数の支持部に連結される第1支持部材と、超音波シール時に両端部が加圧される第2支持部材とを有する。第1支持部材は、第2支持部材と連結部材を介して連結されている。超音波シール時にホーンをアンビルに向かって押す際に、第2支持部材の両端部は加圧部によって加圧されるが、第1支持部材は加圧部によって直接加圧されない。そのため、超音波シール時において、第1支持部材は、ホーン支持体の加圧によって撓みにくい。第1支持部材が撓みにくいので、第1支持部材から支持部を介して力が加えられるホーン本体も撓みにくい。そのため、この製袋包装機は、超音波シール時においてホーンの両端部がアンビルと接触することを回避することができる。従って、本発明に係る製袋包装機は、超音波シールに用いられるホーンとアンビルとの接触を防止することができる。
【0008】
本発明に係る製袋包装機では、第1中央部は、ホーンおよびアンビルに挟まれている包材よりも小さい幅を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る製袋包装機は、超音波シールに用いられるホーンとアンビルとの接触を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態である製袋包装機の斜視図である。
図2】製袋包装ユニットの概略的な構成を示す斜視図である。
図3】横シール機構の概略的な側面図である。
図4】ホーンおよびアンビルの軌跡を表す図である。
図5】第1回転体および第2回転体の斜視図である。
図6】第1ホーンおよびその周辺部材の斜視図である。
図7】ホーンユニットの平面図である。
図8図7の線分VIII−VIIIにおける断面図である。
図9図7の線分IX−IXにおける断面図である。
図10】ホーン支持体の概略的な平面図である。
図11】第1回転体の電力供給機構の電気的接続状態の模式図である。
図12】比較例としての、従来のホーン支持体の概略的な平面図である。
図13】変形例Aにおける、ホーン支持体の概略的な平面図である。
図14】変形例Bにおける、ホーン支持体の概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明される実施形態は、本発明の具体例の一つであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
(1)製袋包装機の構成
図1は、本発明の一実施形態である製袋包装機1の斜視図である。製袋包装機1は、食品等の被包装物を袋詰めするための機械である。製袋包装機1は、主として、組合せ計量ユニット2と、製袋包装ユニット3と、フィルム供給ユニット4とから構成される。
【0013】
組合せ計量ユニット2は、製袋包装ユニット3の上方に配置される。組合せ計量ユニット2は、被包装物の重量を複数の計量ホッパで計量し、所定の合計重量になるように各計量ホッパで計量された重量の値を組み合わせる。組合せ計量ユニット2は、組み合わせた所定の合計重量の被包装物を下方に排出して、製袋包装ユニット3に供給する。
【0014】
製袋包装ユニット3は、組合せ計量ユニット2から被包装物が供給されるタイミングに合わせて、被包装物を袋の中に入れて、袋をシールする。製袋包装ユニット3の詳細な構成および動作については後述する。
【0015】
フィルム供給ユニット4は、製袋包装ユニット3に隣接して設置され、袋に成形される包装用のフィルムを製袋包装ユニット3に供給する。フィルム供給ユニット4は、フィルムが巻かれたフィルムロールがセットされている。フィルムは、フィルムロールからフィルム供給ユニット4に繰り出される。
【0016】
製袋包装機1は、その本体の前面に取り付けられている、操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6を備える。液晶ディスプレイ6は、操作スイッチ5の操作者が視認できる位置に配置されている、タッチパネル式のディスプレイである。操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6は、製袋包装機1に対する指示、および、製袋包装機1に関する設定を受け付ける入力装置として機能する。液晶ディスプレイ6は、製袋包装機1に関する情報を表示する出力装置として機能する。
【0017】
製袋包装機1は、その本体に内蔵されている制御部(図示せず)を備える。制御部は、CPU、ROMおよびRAM等から構成されるコンピュータである。制御部は、組合せ計量ユニット2、製袋包装ユニット3、フィルム供給ユニット4、操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6に接続されている。制御部は、操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6からの入力に基づいて、組合せ計量ユニット2、製袋包装ユニット3およびフィルム供給ユニット4を制御し、液晶ディスプレイ6に各種の情報を出力する。制御部は、組合せ計量ユニット2、製袋包装ユニット3およびフィルム供給ユニット4に取り付けられている各種センサから情報を取得し、その情報を各ユニットの制御に利用する。
【0018】
(2)製袋包装ユニットの構成
図2は、製袋包装ユニット3の概略的な構成を示す斜視図である。以下の説明において、「前(正面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「左」および「右」からなる6つの方向を、図2に示されるように定義する。
【0019】
製袋包装ユニット3は、主として、成形機構13と、プルダウンベルト機構14と、縦シール機構15と、横シール機構17と、横方向駆動機構55とから構成される。成形機構13は、フィルム供給ユニット4から搬送されてくるシート状のフィルムFを筒状に成形する。プルダウンベルト機構14は、筒状に成形されたフィルムFを下方に搬送する。縦シール機構15は、筒状に成形されたフィルムFの両端部の重なり部分を、搬送方向と平行な縦方向にシールして、筒状フィルムFcを形成する。横シール機構17は、筒状フィルムFcを、搬送方向と直交する横方向にシールして、上端部および下端部が横シールされた袋Bを形成する。横方向駆動機構55は、筒状フィルムFcの横シール時に、横シール機構17を往復運動させる。
【0020】
(2−1)成形機構
成形機構13は、チューブ13aとフォーマ13bとを有する。チューブ13aは、上端および下端が開口している、円筒形状の部材である。チューブ13aの上端の開口には、組合せ計量ユニット2から供給される被包装物Cが投入される。フォーマ13bは、チューブ13aを取り囲むように配置されている。フィルム供給ユニット4のフィルムロールから繰り出されてきたフィルムFは、チューブ13aとフォーマ13bとの間の隙間を通過する際に、チューブ13aに巻き付いて筒状に成形される。チューブ13aおよびフォーマ13bは、製造する袋Bの大きさに応じて取り替えることができる。
【0021】
(2−2)プルダウンベルト機構
プルダウンベルト機構14は、チューブ13aに巻き付いたフィルムFを吸着しながら下方に搬送する。プルダウンベルト機構14は、主として、駆動ローラ14a、従動ローラ14bおよび一対のベルト14cを有する。一対のベルト14cは、図2に示されるように、チューブ13aの左右両側においてチューブ13aを挟むように配置され、筒状に成形されたフィルムFを吸着する機構を有する。プルダウンベルト機構14は、駆動ローラ14aおよび従動ローラ14bによって一対のベルト14cが回転駆動することで、筒状に成形されたフィルムFを下方に搬送する。
【0022】
(2−3)縦シール機構
縦シール機構15は、筒状に成形されたフィルムFを縦方向(図2では、上下方向)にシールする。縦シール機構15は、チューブ13aの正面側に配置される。縦シール機構15は、駆動機構(図示せず)によって、チューブ13aに近づくように、あるいは、チューブ13aから遠ざかるように前後方向に移動する。
【0023】
縦シール機構15が駆動機構によってチューブ13aに近づくように駆動することで、チューブ13aに巻き付いたフィルムFの縦方向の重なり部分は、縦シール機構15とチューブ13aとの間に挟まれる。縦シール機構15は、駆動機構によってフィルムFの重なり部分を一定の圧力でチューブ13aに押し付けながら加熱して、フィルムFの重なり部分を縦方向にシールして、筒状フィルムFcを形成する。縦シール機構15は、フィルムFの重なり部分を加熱するヒータ、および、フィルムFの重なり部分と接触するヒータベルト等を有している。
【0024】
(2−4)横シール機構
横シール機構17は、筒状フィルムFcを横方向(図2では、左右方向)にシールする。横シール機構17は、成形機構13、プルダウンベルト機構14および縦シール機構15の下方に配置される。図3は、横シール機構17の概略的な側面図である。図3において、紙面に垂直な方向は、左右方向である。横シール機構17は、第1回転体50aおよび第2回転体50bを有する。図3の紙面内において、第1回転体50aは、筒状フィルムFcの左側に位置し、第2回転体50bは、筒状フィルムFcの右側に位置している。
【0025】
第1回転体50aは、第1ホーン51aおよび第2アンビル52aが取り付けられている。第2アンビル52aは、第1回転体50aの回転軸C1を中心に、第1ホーン51aから180度離れた位置に取り付けられている。第2回転体50bは、第1アンビル51bおよび第2ホーン52bが取り付けられている。第2ホーン52bは、第2回転体50bの回転軸C2を中心に、第1アンビル51bから180度離れた位置に取り付けられている。
【0026】
図4は、第1回転体50aおよび第2回転体50bのホーン51a,52bおよびアンビル51b,52aの軌跡を表す図である。第1回転体50aは、駆動モータ(図示せず)によって回転軸C1を中心に回転する。第2回転体50bは、駆動モータ(図示せず)によって回転軸C2を中心に回転する。図4において二点鎖線で示されるように、第1ホーン51aおよび第2アンビル52aは、回転軸C1を中心にしてD字状に旋回し、第1アンビル51bおよび第2ホーン52bは、回転軸C2を中心にしてD字状に旋回する。第1回転体50aおよび第2回転体50bの回転によって、筒状フィルムFcは、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bに挟み込まれ、第2ホーン52bおよび第2アンビル52aによって挟み込まれる。
【0027】
また、図3に示されるように、第1回転体50aは、第1水平移動板61aに支持され、第2回転体50bは、第2水平移動板61bに支持されている。第1水平移動板61aおよび第2水平移動板61bは、横方向駆動機構55によって、互いに近接または離間するように前後方向に移動する。
【0028】
また、図4に示されるように、横シール機構17には、フィルム検知センサ59が取り付けられている。フィルム検知センサ59は、例えば、光電センサおよび超音波センサである。フィルム検知センサ59は、第1ホーン51aおよび第1アンビル51b(または、第2ホーン52bおよび第2アンビル52a)によって筒状フィルムFcが挟み込まれる直前において、筒状フィルムFcの有無を検知する。フィルム検知センサ59によって筒状フィルムFcが存在しないと検知された場合、第1ホーン51aと第1アンビル51bとが互いに接触しないように、または、第2ホーン52bと第2アンビル52aとが互いに接触しないように、第1回転体50aおよび第2回転体50bの回転動作が制御される。
【0029】
(2−5)横方向駆動機構
横方向駆動機構55は、図3に示されるように、主として、ボールねじ80a、第1ナット81、第2ナット82、第3連結ロッド85および第4連結ロッド86を有する。横方向駆動機構55は、第1水平移動板61aおよび第2水平移動板61bを、図3において両矢印で示される前後方向に移動させる機構である。
【0030】
ボールねじ80aは、サーボモータ80によって回転する。第1ナット81および第2ナット82は、ボールねじ80aに螺合する。第1ナット81がボールねじ80aと螺合する部分と、第2ナット82がボールねじ80aと螺合する部分とは、互いに逆ネジの関係になっている。一対の第3連結ロッド85は、第1水平移動板61aおよび第2水平移動板61bの移動方向に沿って設けられている。第4連結ロッド86は、第3連結ロッド85と平行に設けられている。第3連結ロッド85の先端は、第2水平移動板61bの側端面に固定されている。第3連結ロッド85は、第1水平移動板61aをスライド自在に貫通している。第4連結ロッド86の先端は、第1水平移動板61aの側端面に固定されている。横方向駆動機構55は、ボールねじ80aを回転させることによって、第1水平移動板61aおよび第2水平移動板61bを互いに近接させたり離間させたりすることができる。
【0031】
なお、横方向駆動機構55は、第1水平移動板61aから、図3の紙面に垂直な方向に沿って所定の距離だけ離れている位置に、もう1つの第1水平移動板62aを有している。横方向駆動機構55は、第2水平移動板61bから、図3の紙面に垂直な方向に沿って所定の距離だけ離れている位置に、もう1つの第2水平移動板62bを有している。第1水平移動板62aおよび第2水平移動板62bは、それぞれ、第1水平移動板61aおよび第2水平移動板61bと同じ動作をする。
【0032】
(3)横シール機構の構成
次に、横シール機構17の詳細な構成について説明する。図5は、横シール機構17の第1回転体50aおよび第2回転体50bの斜視図である。図6は、第1回転体50aに取り付けられた第1ホーン51aおよびその周辺部材の斜視図である。
【0033】
(3−1)第1回転体および第2回転体の構成
第1回転体50aは、回転軸C1を中心に回転する旋回軸94,95と、旋回軸94に相対回転可能に支持されているレバー91d,92dと、旋回軸95に相対回転可能に支持されているレバー91e,92eとを有する。旋回軸94は、第1水平移動板61aに軸支され、旋回軸95は、第1水平移動板62aに軸支されている。
【0034】
第1ホーン51aは、その一端がレバー91dの先端によって支持され、その他端がレバー91eの先端によって支持されている。第1ホーン51aは、レバー91d,91eが回転軸C1を中心に回転する時に、共に回転する。
【0035】
第2アンビル52aは、その一端がレバー92dの先端によって支持され、その他端がレバー92eの先端によって支持されている。第2アンビル52aは、レバー92d,92eが回転軸C1を中心に回転する時に、共に回転する。
【0036】
第2回転体50bは、回転軸C2を中心に回転する旋回軸96,97と、旋回軸96に相対回転可能に支持されているレバー91f,92fと、旋回軸97に相対回転可能に支持されているレバー91g,92gとを有する。旋回軸96は、第2水平移動板61bに軸支され、旋回軸97は、第2水平移動板62bに軸支されている。
【0037】
第1アンビル51bは、その一端がレバー91fの先端によって支持され、その他端がレバー91gの先端によって支持されている。第1アンビル51bは、レバー91f,91gが回転軸C2を中心に回転する時に、共に回転する。
【0038】
第2ホーン52bは、その一端がレバー92fの先端によって支持され、その他端がレバー92gの先端によって支持されている。第2ホーン52bは、レバー92f,92gが回転軸C2を中心に回転する時に、共に回転する。
【0039】
第1ホーン51aは、筒状フィルムFcの幅方向(左右方向)の寸法より長く延びている。第1ホーン51aは、シール方向(左右方向)に沿って並んでいる3つの振動素子511と連結されている。第1ホーン51aは、3つの振動素子511によって超音波振動する。第1ホーン51aと第1アンビル51bとに挟み込まれた筒状フィルムFcの一部は、第1ホーン51aの超音波振動によって、シール方向に超音波シールされる。
【0040】
第2ホーン52bは、筒状フィルムFcの幅方向の寸法より長く延びている。第2ホーン52bは、シール方向に沿って並んでいる3つの振動素子521と連結されている。第2ホーン52bは、3つの振動素子521によって超音波振動する。第2ホーン52bと第2アンビル52aとに挟み込まれた筒状フィルムFcの一部は、第2ホーン52bの超音波振動によって、シール方向に超音波シールされる。
【0041】
なお、振動素子511および振動素子521の数は、3つに限定されるものではなく、第1ホーン51aおよび第2ホーン52bの幅方向の寸法に応じて、適宜に変更可能である。
【0042】
(3−2)第1ホーンおよび第2ホーンの構成
以下、便宜上、図6に示されるユニットをホーンユニット51と呼ぶ。ホーンユニット51は、主として、第1ホーン51aと、3つの振動素子511と、4つの円柱状の共振体513とから構成される。第1ホーン51aは、第1アンビル51bと共に筒状フィルムFcを挟むホーン本体である。第1ホーン51aは、後述するように、ホーン支持体71によって支持されている。図7は、ホーンユニット51の平面図である。図8は、図7の線分VIII−VIIIにおける断面図である。図9は、図7の線分IX−IXにおける断面図である。なお、以下の説明は、第2ホーン52bを有するホーンユニットにも適用可能である。
【0043】
3つの振動素子511は、第1ホーン51aと第2アンビル52aとの間において、シール方向に沿って等間隔に配置されるように、第1ホーン51aと連結されている。4つの共振体513は、第1ホーン51aと第2アンビル52aとの間において、シール方向に沿って等間隔に配置されるように、第1ホーン51aと連結されている。それぞれの振動素子511は、その両側を2つの共振体513によって挟まれている。すなわち、図7に示されるように、振動素子511および共振体513は、シール方向に沿って交互に配置されている。
【0044】
図8は、共振体513の長軸に沿ったホーンユニット51の断面図である。共振体513の長軸方向の中央には、超音波振動の節が位置している。ホーンユニット51は、この節の近傍を保持しつつ第1回転体50aを固定することによって、第1ホーン51aを安定して駆動することができる。超音波振動の節の位置において、共振体513の外周から径方向に沿って、フランジ513aが突出している。ホーンユニット51は、フランジ513aを介して第1回転体50aを固定する。フランジ513aの外周面は、保持部515によって、上下方向の両側から挟まれている。フランジ513aの一方の側面は、保持部515と接触し、かつ、他方の側面は、保持板519と接触している。すなわち、保持部515および保持板519は、フランジ513aを挟むように固定している。保持部515は、後述する第1支持部材73に固定されている。
【0045】
図9は、振動素子511の長軸に沿ったホーンユニット51の断面図である。振動素子511は、第1ホーン51aと連結され、第1ホーン51aに超音波振動を伝達する円柱状の伝達体511bを有する。振動素子511の伝達体511bの長軸方向の中央において、振動素子511の外周から径方向に沿って、フランジ511aが突出している。ホーンユニット51は、フランジ511aを介して第1回転体50aを固定する。フランジ511aの外周面は、保持部525によって、上下方向の両側から挟まれている。フランジ511aの一方の側面は、保持部525と接触し、かつ、他方の側面は、保持板529と接触している。すなわち、保持部525および保持板529は、フランジ513aを挟むように固定している。
【0046】
(3−3)ホーン支持体の構成
次に、ホーンユニット51の第1ホーン51aを支持するホーン支持体71について説明する。図10は、ホーンユニット51に取り付けられたホーン支持体71の概略的な平面図である。図10において、ホーン支持体71は、ハッチングされた領域で示されている。以下の説明は、第2ホーン52bにも適用可能である。
【0047】
ホーン支持体71は、ホーンユニット51の第1ホーン51aに連結されている。ホーン支持体71は、加圧部72によって力が加えられる。加圧部72は、例えば、エアシリンダ等の駆動機構である。図10において、加圧部72がホーン支持体71に加える力は、白抜きの矢印で示されている。第1ホーン51aは、ホーン支持体71を介して加圧部72から力を受けて、第1アンビル51bに向かって押される。第1ホーン51aは、振動素子511によって超音波振動する。これにより、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bによって挟まれている筒状フィルムFcに、第1ホーン51aから超音波振動が伝達されて、筒状フィルムFcが横シールされる。
【0048】
ホーン支持体71は、図10に示されるように、主として、第1支持部材73と、第2支持部材74と、連結部材75とから構成される。
【0049】
第1支持部材73は、ホーンユニット51に連結されている。具体的には、ホーンユニット51の4つの共振体513は、それぞれ、第1支持部材73に取り付けられて固定されている。すなわち、ホーンユニット51の第1ホーン51aは、4つの共振体513を介して、第1支持部材73と連結されている。しかし、第2支持部材74および連結部材75は、ホーンユニット51と直接連結されていない。
【0050】
第2支持部材74は、加圧部72によって力が加えられる。図10に示されるように、加圧部72は、第2支持部材74の両端部を第1アンビル51bに向かって押す。すなわち、加圧部72は、第1ホーン51aを第1アンビル51bに向かって移動させて、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bによって筒状フィルムFcを挟み込むための力をホーン支持体71に与える。
【0051】
連結部材75は、第1支持部材73の中央部である第1中央部73aと、第2支持部材74の中央部である第2中央部74aとを連結する。第1中央部73aは、第1支持部材73の幅方向の中央部である。ここで、幅方向は、左右方向、または、図10に示される第1ホーン51aの長手方向である。同様に、第2中央部74aは、第2支持部材74の幅方向の中央部である。第1中央部73aは、第1支持部材73の一対の端部固定部73bの間に位置している。一対の端部固定部73bは、図10に示されるように、ホーンユニット51の4つの共振体513の内、幅方向において両端に位置している2つの共振体513がそれぞれ固定される部分である。第1中央部73aは、連結部材75が連結される部分であるので、連結部材75の幅方向の寸法は、一対の端部固定部73bにそれぞれ固定される2つの共振体513の間の間隔よりも小さい。
【0052】
(3−4)電力供給機構の構成
次に、横シール機構17の電力供給機構について説明する。図5に示されるように、第1回転体50aの回転軸C1の延長上には、第1スリップリング101が設けられ、第2回転体50bの回転軸C2の延長上には、第2スリップリング102が設けられている。第1スリップリング101および第2スリップリング102は、回転する導体と、固定されて回転しない導体との間を、連続的かつ電気的に接続する導電回転リングである。第1スリップリング101は、第1回転体50aと共に回転する振動素子511に電力を供給し、第2スリップリング102は、第2回転体50bと共に回転する振動素子521に電力を供給する。
【0053】
第1回転体50aには、3つのトランス111が搭載されている。各トランス111は、1つの第1スリップリング101と、各振動素子511との間を介在する。3つのトランス111の一次側の巻き線が直列に接続されて構成された二極に、二極タイプの第1スリップリング101を介して電力が供給される。3つのトランス111の二次側の巻き線は、各振動素子511と対応し、それぞれ独立した駆動電圧が供給される。
【0054】
3つのトランス111は、板状のトランスホルダ121に保持されている。トランスホルダ121の対向する一対の長辺のそれぞれの中央から、回転軸C1と平行に、アーム131が延びている。2つのアーム131の端部は、板状のスリップリングホルダ141を両端から挟むように固定している。スリップリングホルダ141には、回転軸C1と同心の孔が設けられている。スリップリングホルダ141は、この孔によって、第1スリップリング101を保持している。これにより、第1スリップリング101を介して、回転しない電源側から、回転する3つのトランス111側に電力が供給される。
【0055】
図11は、第1回転体50aの第1スリップリング101、3つのトランス111および3つの振動素子511の電気的接続状態の模式図である。3つのトランス111の一次側の巻き線が直列に接続されているので、電力が供給される対象は二極となっている。そのため、1つの二極型の第1スリップリング101を用いて、回転する3つのトランス111に電力を供給することができる。
【0056】
また、第1回転体50aの側と同様に、第2回転体50bの側には、第2スリップリング102、3つのトランス112、トランスホルダ122、アーム132およびスリップリングホルダ142が設けられている。これらの部材の動作は、第1回転体50aの側の対応する各部材の動作と同じである。
【0057】
(4)製袋包装機の動作
最初に、製袋包装機1が被包装物Cを袋Bに充填する動作について説明する。フィルム供給ユニット4から成形機構13に供給されたフィルムFは、チューブ13aに巻き付けられて筒状に成形され、プルダウンベルト機構14によって下方に搬送される。チューブ13aに巻き付けられたフィルムFは、上下方向に延びている両端部が重ね合わせられている。筒状に成形されたフィルムFの重なり部分は、縦シール機構15によって縦方向にシールされ、筒状フィルムFcが形成される。
【0058】
縦シールされた筒状フィルムFcは、チューブ13aから抜けて、横シール機構17まで搬送される。筒状フィルムFcの搬送と同時に、組合せ計量ユニット2で計量された被包装物Cがチューブ13aの上側の開口に投下される。被包装物Cは、チューブ13a内を落下して、チューブ13aの下側の開口から排出される。このとき、チューブ13aの下方では、筒状フィルムFcは、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bによって既に横シールされた部分を有している。この横シールされた部分より上方の筒状フィルムFcは、下端部のみがシールされている袋Bを構成している。被包装物Cは、この袋Bの中に投入される。次に、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bが、袋Bの上端部に相当する部分を横シールして、被包装物Cが封入された袋Bを形成する。このとき、袋Bは、後続する筒状フィルムFcと連結されている。被包装物Cが封入された袋Bは、後続する筒状フィルムFcから、切断機構によって切り離される。
【0059】
切断機構は、図6に示されるように、第1アンビル51bおよび第2アンビル52aの先端部に設けられたカッター78と、第1ホーン51aおよび第2ホーン52bに設けられたスライド溝79とから構成される。カッター78は、筒状フィルムFcを横シールするタイミングに合わせて、エアシリンダ等の駆動機構によってスライド溝79に向かって前進する。そして、横シールされた部分の上下方向の中央部にカッター78が押し当てられて、横シールされた部分が切断される。
【0060】
以上のようにして、被包装物Cが封入された袋Bが、連続的に製造される。製造された袋Bは、その後、ベルトコンベア(図示せず)によって導かれ、厚みチェッカーおよび重さチェッカー等の後工程の装置に移送される。
【0061】
本実施形態では、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bは、旋回しながら互いに近付いて筒状フィルムFcを挟み込む。そして、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bは、筒状フィルムFcを挟んだまま旋回方向に沿って直線的に移動し、その間に筒状フィルムFcを横シールする。その後、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bは、互いに離間する方向に旋回する。具体的には、図4に示されるように、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bは、筒状フィルムFcを挟み始める時点で旋回運動から直線運動に移行し、筒状フィルムFcから離れ始める時点で直線運動から旋回運動に移行する、いわゆるDモーションを行う。以上の動作は、第2ホーン52bおよび第2アンビル52aにも適用可能である。
【0062】
また、本実施形態では、第1ホーン51aは、軸受によって、その一端がレバー91dの先端に、その他端がレバー91eの先端に振れ自在に支持されている。第2アンビル52aは、軸受によって、その一端がレバー92dの先端に、その他端がレバー92eの先端に振れ自在に支持されている。第1アンビル51bは、軸受によって、その一端がレバー91fの先端に、その他端がレバー91gの先端に振れ自在に支持されている。第2ホーン52bは、軸受によって、その一端がレバー92fの先端に、その他端がレバー92gの先端に振れ自在に支持されている。これにより、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bのシール面を平面で構成し、かつ、第2ホーン52bおよび第2アンビル52aのシール面を平面で構成することができる。
【0063】
(5)製袋包装機の特徴
本実施形態に係る製袋包装機1では、ホーン支持体71は、第1ホーン51aから延びる4つの共振体513に連結されている第1支持部材73と、筒状フィルムFcの横シール時に加圧部72によって力が加えられる第2支持部材74とを有している。第1支持部材73は、第2支持部材74と、連結部材75を介して連結されている。
【0064】
筒状フィルムFcの横シール時において、加圧部72は、第1ホーン51aを第1アンビル51bに向かって押す。このとき、第2支持部材74の両端部は、加圧部72から直接力を受ける。一方、第1支持部材73は、加圧部72から直接力を受けない。そのため、筒状フィルムFcの横シール時において加圧部72がホーン支持体71を加圧しても、第1支持部材73は撓みにくい。
【0065】
次に、その理由を具体的に説明する。加圧部72から直接力を受けている第2支持部材74は、連結部材75を介して第1支持部材73に力を伝えることができる。連結部材75は、第1支持部材73の第1中央部73aと、第2支持部材74の第2中央部74aとを連結している。そのため、第1支持部材73の両端部、すなわち、一対の端部固定部73bの近傍は、第2支持部材74から直接力を受けず、第1支持部材73の第1中央部73aのみが、連結部材75を介して第2支持部材74から直接力を受ける。これにより、筒状フィルムFcの横シール時において、第1支持部材73の両端部が直接力を受けることがないので、第1支持部材73は撓みにくい。また、第2支持部材74が加圧によって撓んでいる場合においても、第1支持部材73は、連結部材75のみを介して第2支持部材74から力を受けるので、第1支持部材73は撓みにくい。そして、筒状フィルムFcの横シール時において第1支持部材73は撓みにくいので、第1支持部材73から4つの共振体513を介して力が加えられる第1ホーン51aも撓みにくい。
【0066】
従って、本実施形態に係る製袋包装機1は、筒状フィルムFcの横シール時において、第1ホーン51aの両端部が第1アンビル51bと接触することを回避することができる。これにより、製袋包装機1は、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bの破損を防止することができ、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bの寿命を向上させることができる。
【0067】
図12は、比較例としての、ホーンユニット51に取り付けられた従来のホーン支持体171の概略的な平面図である。図12において、ホーン支持体171以外の構成要素は、図10と同じである。図12において、ホーン支持体171は、ハッチングされた領域で示されている。ホーン支持体171は、主として、本体171aと、4つの支持部171bとから構成される。ホーンユニット51の4つの共振体513は、それぞれ、4つの支持部171bに固定されている。すなわち、ホーン支持体171は、4つの支持部171b、および、4つの共振体513を介して、第1ホーン51aと連結されている。
【0068】
図12に示される比較例では、筒状フィルムFcの横シール時において、ホーン支持体171の本体171aの両端部は、加圧部72から直接力を受ける。本体171aの両端部が力を受けることで、第1ホーン51aは、第1アンビル51bに向かって押される。しかし、ホーン支持体171の本体171aは、その長手方向の両端部において、長手方向に直交する方向の力を受けるので、撓みやすい。図12では、本体171aは、第1ホーン51aに向かって凹となるように撓みやすい。そのため、4つの支持部171b、および、4つの共振体513を介してホーン支持体171の本体171aと連結されている第1ホーン51aも、筒状フィルムFcの横シール時において、本体171aと同様に撓みやすい。従って、図12に示されるホーン支持体171を用いる場合、筒状フィルムFcの横シール時において、第1ホーン51aの撓みによって、第1ホーン51aの両端部が第1アンビル51bと接触して、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bが破損するおそれがある。
【0069】
(6)変形例
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0070】
(6−1)変形例A
本実施形態では、第1支持部材73の第1中央部73aは、左右方向の両端の共振体513が固定される一対の端部固定部73bの間に位置している。しかし、第1支持部材73の第1中央部73aは、第1ホーン51aおよび第1アンビル51bに挟まれている筒状フィルムFcの両端の間に位置してもよい。
【0071】
図13は、本変形例における、ホーンユニット51に取り付けられたホーン支持体71の概略的な平面図である。図13において、ホーン支持体71の連結部材75以外の構成要素は、図10と同じである。図13において、ホーン支持体71は、ハッチングされた領域で示されている。本変形例では、ホーン支持体71の連結部材75の左右方向の幅W1は、筒状フィルムFcの左右方向の幅W2よりも小さい。
【0072】
本変形例では、本実施形態と同様に、第2支持部材74の両端部は、加圧部72から直接力を受けるが、第1支持部材73は、加圧部72から直接力を受けない。そのため、筒状フィルムFcの横シール時において加圧部72がホーン支持体71を加圧しても、第1支持部材73は撓みにくい。
【0073】
(6−2)変形例B
本実施形態では、第1支持部材73の第1中央部73aは、左右方向の両端の共振体513が固定される一対の端部固定部73bの間に位置している。しかし、第1支持部材73の第1中央部73aは、左右方向の中央に位置する一対の共振体513が固定される、一対の中央固定部73cの間に位置してもよい。
【0074】
図14は、本変形例における、ホーンユニット51に取り付けられたホーン支持体71の概略的な平面図である。図14において、ホーン支持体71の連結部材75以外の構成要素は、図10と同じである。図14において、ホーン支持体71は、ハッチングされた領域で示されている。本変形例では、第1支持部材73の第1中央部73aは、第1支持部材73の一対の中央固定部73cの間の部分である。一対の中央固定部73cは、ホーンユニット51の4つの共振体513の内、左右方向の両端の共振体513を除く2つの共振体513がそれぞれ固定される部分である。第1中央部73aは、連結部材75が連結される部分である。そのため、図14に示されるように、連結部材75の左右方向の幅W1は、一対の中央固定部73cに固定される2つの共振体513の間の間隔W3よりも小さい。
【0075】
本変形例では、本実施形態と同様に、第2支持部材74の両端部は、加圧部72から直接力を受けるが、第1支持部材73は、加圧部72から直接力を受けない。そのため、筒状フィルムFcの横シール時において加圧部72がホーン支持体71を加圧しても、第1支持部材73は撓みにくい。
【符号の説明】
【0076】
1 製袋包装機
13 成形機構
14 プルダウンベルト機構
15 縦シール機構
17 横シール機構(超音波シール機構)
51a 第1ホーン(ホーン本体)
51b 第1アンビル
55 横方向駆動機構
71 ホーン支持体
72 加圧部
73 第1支持部材
73a 第1中央部
73b 端部固定部(固定部)
74 第2支持部材
74a 第2中央部
75 連結部材
513 共振体(支持部)
B 袋
C 被包装物
F フィルム(包材)
Fc 筒状フィルム(チューブ状の包材)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0077】
【特許文献1】国際公開第2007/012917号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14