特許第6259059号(P6259059)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6259059
(24)【登録日】2017年12月15日
(45)【発行日】2018年1月10日
(54)【発明の名称】深層水温度差発電装置
(51)【国際特許分類】
   F03G 7/05 20060101AFI20171227BHJP
   B63B 35/00 20060101ALI20171227BHJP
   B63B 35/44 20060101ALI20171227BHJP
   F24V 50/00 20180101ALI20171227BHJP
【FI】
   F03G7/05 511
   B63B35/00 T
   B63B35/44 N
   F03G7/05 531
   F03G7/05 521
   F03G7/05 501
   F24J3/06
【請求項の数】8
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-241816(P2016-241816)
(22)【出願日】2016年12月14日
【審査請求日】2017年3月17日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595003967
【氏名又は名称】辻本 嘉義
(72)【発明者】
【氏名】辻本 嘉義
【審査官】 山崎 孔徳
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第4430861(US,A)
【文献】 米国特許第4603553(US,A)
【文献】 米国特許第4497342(US,A)
【文献】 特開2015−31288(JP,A)
【文献】 特開平1−219360(JP,A)
【文献】 特開昭54−97986(JP,A)
【文献】 特開昭54−97984(JP,A)
【文献】 特開2015−214861(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03G 7/05
B63B 35/00
B63B 35/44
F24J 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備える深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で前記上部空気層の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する大型深層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵される作動流体の凝縮器と、前記大型深層水貯蔵浮体部材の深層水貯蔵槽の外側に配置され底部から表層水が挿入される筒状表層水貯蔵浮体部材と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材内に内蔵される作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する第一の気密性部材と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵し円周上略等間隔の角度で配置される複数個の第二の気密性部材と、前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記内部貫通部材の上部の空気を排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する前記第一連結管を通過した前記作動気体が前記深層水貯蔵槽内の前記凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介して前記筒状表層水貯蔵浮体部材に内蔵された蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記第二連結管に備えられ円周上略等間隔の角度で配置される複数個の先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射することを特徴とする深層水温度差発電装置。
【請求項2】
作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する深層水貯蔵浮体部材と、底部から挿入される表層水を内蔵する表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵される作動流体の凝縮器と、前記表層水貯蔵浮体部材内に内蔵される作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する複数個の第一の気密性部材により結合され前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記深層水貯蔵浮体部材と、複数個の前記深層水貯蔵浮体部材の空気排出開口と接続され前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー発電手段により排気する空気排気手段と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵する複数個の第二の気密性部材により結合され前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記内部貫通部材の上部の空気を排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する前記複数個の第一の気密性部材に内蔵された第一連結管を通過した前記作動気体が前記深層水貯蔵槽内に内蔵する凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介して前記蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記複数個の第二の気密性部材に内蔵された第二連結管に備えられ円周上略等間隔の角度で配置される複数個の先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射することを特徴とする深層水温度差発電装置。
【請求項3】
前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される前記複数個の深層水貯蔵浮体部材のそれぞれと断熱性遮断結合部材を介して交互に結合され円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記断熱性遮断結合部材の中央部に配置され前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管を具備する請求項2記載の深層水温度差発電装置。
【請求項4】
作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備える深層水貯蔵槽と前記深層水槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で前記上部空気層の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する大型深層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵される作動流体の凝縮器と、前記大型深層水貯蔵浮体部材の深層水貯蔵槽の外側に配置され底部から表層水が挿入される筒状表層水貯蔵浮体部材と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材内に内蔵される作動流体の蒸発器と、前記大型深層水貯蔵浮体部材の深層水貯蔵槽の外側に配置され底部から表層水が挿入されると共に前記蒸発器を内蔵する筒状表層水貯蔵浮体部材と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する第一の気密性部材と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵し円周上略等間隔の角度で配置される複数個の第二の気密性部材と、前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材の外側に配置され5メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置と、前記環状外壁浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置と、前記大型円形作動気体内蔵部材の前記中央柱の周囲に配置され前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵し貯蔵された前記深層水を外海に排出する深層水貯蔵装置を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記内部貫通部材の上部の空気を排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する前記第一の気密性部材に内蔵された第一連結管を通過した前記作動気体が前記深層水貯蔵槽内に内蔵する凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介して前記筒状表層水貯蔵浮体部材に内蔵された蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記第二の気密性部材に内蔵された第二連結管に備えられ円周上略等間隔の角度で配置される複数個の先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射すると共に前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵する前記深層水貯蔵装置が深層水を外海に排出することを特徴とする深層水温度差発電環状漁業装置。
【請求項5】
作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する深層水貯蔵浮体部材と、底部から挿入される表層水を内蔵する表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器と、前記表層水貯蔵浮体部材内に内蔵する作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する複数個の第一の気密性部材により結合され前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記深層水貯蔵浮体部材と、複数個の前記深層水貯蔵浮体部材の空気排出開口と接続され前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー発電手段により排気する空気排気手段と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と蒸発器を連結する第二連結管を内蔵する第二の気密性部材により結合され自然エネルギー発電手段により表層水を加熱する蒸発器を内蔵する前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材の外側に配置され5メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置と、前記環状外壁浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置と、前記大型円形作動気体内蔵部材の前記中央柱の周囲に配置され#水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵し貯蔵された前記深層水を外海に排出する深層水貯蔵装置を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記内部貫通部材の上部の空気を排気し前記円形深層水貯蔵槽内の水面を前記円形深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記円形深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記円形深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する前記複数個の第一の気密性部材に内蔵された第一連結管を通過した前記作動気体は前記円形深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介し前記蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記複数個の第二の気密性部材に内蔵された第二連結管に備えられ円周上略等間隔の角度で配置される複数個の先端ノズルを介して大型作動気体内蔵部材に備えられた作動気体の流れにより回転する大型回転子の周辺回転翼に噴射すると共に前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵する前記深層水貯蔵装置が深層水を外海に排出することを特徴とする深層水温度差発電環状漁業装置。
【請求項6】
作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備える深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で前記上部空気層の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する大型深層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵される作動流体の凝縮器と、前記大型深層水貯蔵浮体部材の深層水貯蔵槽の外側に配置され底部から表層水が挿入される筒状表層水貯蔵浮体部材と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材内に内蔵される作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する第一の気密性部材と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵し円周上略等間隔の角度で配置される複数個の第二の気密性部材と、前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材の外側に配置され海面上高さが10メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置を具備する深層水温度差発電津波対策環状装置。
【請求項7】
作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する深層水貯蔵浮体部材と、底部から挿入される表層水を内蔵する表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器と、前記表層水貯蔵浮体部材内に内蔵する作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する複数個の第一の気密性部材により結合され前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記深層水貯蔵浮体部材と、複数個の前記深層水貯蔵浮体部材の空気排出開口と接続され前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー発電手段により排気する空気排気手段と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と蒸発器を連結する第二連結管を内蔵する第二の気密性部材により結合され自然エネルギー発電手段により表層水を加熱する蒸発器を内蔵する前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材の外側に配置され海面上高さが10メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置を具備する深層水温度差発電津波対策環状装置。
【請求項8】
前記環状外壁浮体部材を結合部材によって結合した鎖状環状外壁浮体部材を具備する請求項6或いは請求項7記載の深層水温度差発電津波対策鎖状環状装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一端の上部に大きな内外径を具備すると共に水面上の水排出用開口を備えた深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を有する深層水取水構造物を具備し深層水を少ないエネルギーでくみ上げると共に大型回転子により大電力発電が可能な深層水温度差発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
日本の国土は世界第60位であるが、日本近海の海の深さは深いので日本の排他的経済区域の海の容積は世界第1位であり、深層水を自然エネルギーとして利用することは重要である。又本出願人は深層水取水装置及び深層水温度差発電装置(特願2016
160439)を既に提案している。又、本出願人は漁撈生簀及び漁撈生簀を兼ねる養殖生簀(特開2011-217615)、津波対策浮島(特開2015−214861)も既に提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−217615
【特許文献2】特開2015−214861
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】未来をひらく海洋温度差発電(2007.2.1発行 サンマーク出版発行 著者 上原春男)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は新規な深層水温度差発電装置を提供し、深層水を少ないエネルギーでくみ上 げると共に大電力の深層水温度差発電をすることを第一の目的とする。
本発明の第二の目的は前記深層水温度差発電装置を利用する深層水温度差発電環状漁業装置を提供することである。
本発明の第三の目的は前記深層水温度差発電装置を利用する深層水温度差発電津波対策鎖状環状漁業装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明は、一端の上部に大きな内外径を具備すると共に水面上の水排出用開口を備えた深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を有する深層水取水構造物を具備し深層水を少ないエネルギーでくみ上げると共に大型作動気体内蔵部材に備えら作動気体の流れにより回転する大型回転子により大電力発電が可能な深層水温度差発電装置を提供するものである。
請求項1に記載の深層水温度差発電装置は、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備える深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で前記上部空気層の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する大型深層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵される作動流体の凝縮器と、前記大型深層水貯蔵浮体部材の深層水貯蔵槽の外側に配置され底部から表層水が挿入される筒状表層水貯蔵浮体部材と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材内に内蔵される作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する第一の気密性部材と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵し円周上略等間隔の角度で配置される複数個の第二の気密性部材と、前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記内部貫通部材の上部の空気を排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形作動気体の作動気体空間と前記凝縮器を連結する前記第一連結管を通過した前記作動気体が前記深層水貯蔵槽内の前記凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介して前記筒状表層水貯蔵浮体部材に内蔵された蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記第二連結管に備えられ円周上略等間隔の角度で配置される複数個の先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射することを特徴とする。
請求項2に記載の深層水温度差発電装置は、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する深層水貯蔵浮体部材と、底部から挿入される表層水を内蔵する表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵される作動流体の凝縮器と、前記表層水貯蔵浮体部材内に内蔵される作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する複数個の第一の気密性部材により結合され前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記深層水貯蔵浮体部材と、複数個の前記深層水貯蔵浮体部材の空気排出開口と接続され前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー発電手段により排気する空気排気手段と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵する複数個の第二の気密性部材により結合され前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記内部貫通部材の上部の空気を排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する前記複数個の第一の気密性部材に内蔵された第一連結管を通過した前記作動気体が前記深層水貯蔵槽内に内蔵する凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介して前記蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記複数個の第二の気密性部材に内蔵された第二連結管に備えられ円周上略等間隔の角度で配置される複数個の先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射することを特徴とする。
請求項3に記載の深層水温度差発電装置は、前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される前記複数個の深層水貯蔵浮体部材のそれぞれと断熱性遮断結合部材を介して交互に結合され前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記断熱性遮断結合部材の中央部に配置され前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管を具備する請求項2記載の深層水温度差発電装置である。
請求項4に記載の深層水温度差発電環状漁業装置は、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備える深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で前記上部空気層の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する大型深層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵される作動流体の凝縮器と、前記大型深層水貯蔵浮体部材の深層水貯蔵槽の外側に配置され底部から表層水が挿入される筒状表層水貯蔵浮体部材と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材内に内蔵される作動流体の蒸発器と、前記大型深層水貯蔵浮体部材の深層水貯蔵槽の外側に配置され底部から表層水が挿入されると共に前記蒸発器を内蔵する筒状表層水貯蔵浮体部材と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する第一の気密性部材と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵し円周上略等間隔の角度で配置される複数個の第二の気密性部材と、前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材の外側に配置され5メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置と、前記環状外壁浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置と、前記大型円形作動気体内蔵部材の前記中央柱の周囲に配置され前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵し貯蔵された前記深層水を外海に排出する深層水貯蔵装置を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記内部貫通部材の上部の空気を排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する前記第一の気密性部材に内蔵された第一連結管を通過した前記作動気体が前記深層水貯蔵槽内に内蔵する凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介して前記筒状表層水貯蔵浮体部材に内蔵された蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記第二の気密性部材に内蔵された第二連結管に備えられ円周上略等間隔の角度で配置される複数個の先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射すると共に前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵する前記深層水貯蔵装置が深層水を外海に排出することを特徴とする。
請求項5に記載の深層水温度差発電環状漁業装置は、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する深層水貯蔵浮体部材と、底部から挿入される表層水を内蔵する表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器と、前記表層水貯蔵浮体部材内に内蔵する作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する複数個の第一の気密性部材により結合され前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記深層水貯蔵浮体部材と、複数個の前記深層水貯蔵浮体部材の空気排出開口と接続され前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー発電手段により排気する空気排気手段と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と蒸発器を連結する第二連結管を内蔵する第二の気密性部材により結合され自然エネルギー発電手段により表層水を加熱する蒸発器を内蔵する前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材の外側に配置され5メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、#前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置と、前記環状外壁浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置と、前記大型円形作動気体内蔵部材の前記中央柱の周囲に配置され前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵し貯蔵された前記深層水を外海に排出する深層水貯蔵装置を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記内部貫通部材の上部の空気を排気し前記円形深層水貯蔵槽内の水面を前記円形深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を内蔵部材上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記円形深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記円形深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する前記複数個の第一の気密性部材に内蔵された第一連結管を通過した前記作動気体は前記円形深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介し前記蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記複数個の第二の気密性部材に内蔵された第二連結管に備えられ円周上略等間隔の角度で配置される複数個の先端ノズルを介して大型作動気体内蔵部材に備えられた作動気体の流れにより回転する大型回転子の周辺回転翼に噴射すると共に前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵する前記深層水貯蔵装置が深層水を外海に排出することを特徴とする。
請求項6に記載の深層水温度差発電津波対策環状装置は、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備える深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で前記上部空気層の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する大型深層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵される作動流体の凝縮器と、前記大型深層水貯蔵浮体部材の深層水貯蔵槽の外側に配置され底部から表層水が挿入される筒状表層水貯蔵浮体部材と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材内に内蔵される作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する第一の気密性部材と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵し円周上略等間隔の角度で配置される複数個の第二の気密性部材と、前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管と、前記筒状表層水貯蔵浮体部材の外側に配置され海面上高さが10メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置を具備する。
請求項7に記載の深層水温度差発電津波対策環状装置は、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央部軸受と前記中央部軸受を中心に回転し略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた大型円形作動気体内蔵部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな内部貫通部材とを有し前記深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を前記深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する深層水貯蔵浮体部材と、底部から挿入される表層水を内蔵する表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器と、前記表層水貯蔵浮体部材内に内蔵する作動流体の蒸発器と、前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する複数個の第一の気密性部材により結合され前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記深層水貯蔵浮体部材と、複数個の前記深層水貯蔵浮体部材の空気排出開口と接続され前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー発電手段により排気する空気排気手段と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形作動気体内蔵部材の作動気体空間と蒸発器を連結する第二連結管を内蔵する第二の気密性部材により結合され自然エネルギー発電手段により表層水を加熱する蒸発器を内蔵する前記大型円形作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材の外側に配置され海面上高さが10メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置を具備する。
請求項8に記載の深層水温度差発電津波対策環状装置は、前記環状外壁浮体部材を結合部材によって結合した鎖状環状外壁浮体部材を具備する請求項6或いは請求項7記載の深層水温度差発電津波対策鎖状環状装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の深層水温度差発電装置は、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた深層水貯蔵槽により深層水を少ないエネルギーでくみ上げると共に大型作動気体内蔵部材に備えられた作動気体の流れにより回転する大型回転子により大電力発電が可能となる。
また本発明による深層水温度差発電環状漁業装置は、前記環状外壁浮体部材の内部に深層水を外海に排出する深層水貯蔵槽或いは深層水貯蔵装置を配置しているので前記環状漁業浮島内で多くの漁獲量が可能となる。
また本発明による津波対策鎖状深層水温度差発電鎖状環状装置は、津波対策環状外壁浮体部材の端部を重複して複数個の津波対策鎖状環状浮島を配置することにより津波の進入を緩和若しくは阻止することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明による深層水温度差発電装置の第一実施例は、作動流体ガ深層水に通過する凝縮器と作動流体ガ表層水に通過する蒸発器を有する深層水温度差発電装置において、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央底部軸受と前記中央底部軸受を中心に作動気体の流れにより回転する略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備え海面と略平行な大型円形天井作動気体内蔵部材と、前記大型回転子の回転軸に連動する磁石及びコイルが配置され電磁誘導により公知の如く発電する発電装置を備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の下部に配置された中央発電室を内蔵する中央柱と、前記中央柱の下部に配置され複数個の前記大型円形天井作動気体内蔵部材を支える支持柱を具備する大型中央浮体部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備え前記大型中央浮体部材の下部に配置されると共に前記凝縮を内蔵する円形深層水貯蔵槽と前記円形深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記円形深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記円形深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな円形内部貫通部材とを有し前記円形深層水貯蔵槽内で前記上部空気層の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円形内部貫通部材を前記円形深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する大型深層水貯蔵浮体部材と、前記円形深層水貯蔵槽の外側に配置され前記蒸発器
底部から挿入される表層水を自然エネルギー発電手段により加熱する加熱手段を内蔵する円筒表層水貯蔵浮体部材と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する例えば90度の角度で配置された4個の第一の気密性柱部材と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵し円周上略等間隔の角度で配置される複数個の第二の気密性柱部材と、前記大型深層水貯蔵浮体部材と前記円筒表層水貯蔵浮体部材を結合する例えば45度の角度で連結する8等分方向の断熱性遮断結合部材と、前記断熱性遮断結合部材の中央部に配置され前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管を具備し、前記円形深層水貯蔵槽内で前記円形内部貫通部材の上部の空気を排気し前記円形深層水貯蔵槽内の水面を前記円形深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円型内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記円形深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記円形深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する前記第一連結管を通過した前記作動気体が前記円形深層水貯蔵槽内に内蔵する前記凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介して前記円筒状表層水貯蔵浮体部材に内蔵された蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記第二連結管に備えられた先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射することを特徴とする。
【0009】
本発明による深層水温度差発電装置の第二実施例は、作動流体ガ深層水に通過する凝縮器と作動流体ガ表層水に通過する蒸発器を有する深層水温度差発電装置において、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央底部軸受と前記中央底部軸受を中心に作動気体の流れにより回転する略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた海面と略平行な大型円形天井作動気体内蔵部材と、前記大型回転子の回転軸に連動する磁石及びコイルが配置され電磁誘導により公知の如く発電する発電装置を備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の下部に配置された中央発電室を内蔵する中央柱と、前記中央柱の下部に配置され複数個の前記大型円形天井作動気体内蔵部材を支える支持柱を具備する大型中央浮体部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた円形深層水貯蔵槽と前記円形深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記円形深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記円形深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな円筒形内部貫通部材とを有し前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円筒形内部貫通部材を前記円形深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽に貯蔵された前記深層水を外部に排出する深層水貯蔵浮体部材と、前記円形深層水貯蔵槽の一端の上部を水面上に保持する浮体構造物と、前記蒸発器と底部から挿入される表層水を自然エネルギー発電手段により加熱する加熱手段を内蔵する表層水貯蔵浮体部材と、前記円形深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の前記凝縮器と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する複数個の第一の気密性柱部材により結合され前記大型円形天井作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記深層水貯蔵浮体部材と、複数個の前記深層水貯蔵浮体部材の空気排出開口と接続され前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー発電手段により排気する空気排気手段と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と蒸発器を連結する第二連結管を内蔵する第二の気密性柱部材により結合されると共に複数個の前記深層水貯蔵浮体部材のそれぞれと断熱性遮断結合部材を介して交互に結合され前記大型円形天井作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記断熱性遮断結合部材の中央部に配置され前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管を具備し、前記円形深層水貯蔵槽内で前記円筒形内部貫通部材の上部の空気を排気し前記円形深層水貯蔵槽内の水面を前記円形深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円筒型内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記円形深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記円形深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する前記複数個の第一の気密性柱部材に内蔵された第一連結管を通過した前記作動気体は前記円形深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介し前記蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記複数個の第二の気密性柱部材に内蔵された第二連結管に備えられた先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射することを特徴とする。
前記円周上に交互に配置された複数個の深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材は複数の同心円上の内側円周上にも交互に配置し外側同心円と内側同心円の深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材が前記断熱性遮断結合部材を介して網状に連結された実施例も本発明の要旨の範囲である。
【0010】
本発明による深層水温度差発電装置の第二実施例は、外側同心円の円周上に複数個の前記表層水貯蔵浮体部材を配置すると共に内側同心円の円周上に複数個の前記深層水貯蔵浮体部材を断熱性遮断結合部材により連結して配置し必要ならば更に内側同心円の円周上に複数個の前記表層水貯蔵浮体部材を配置して複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と複数個の深層水貯蔵浮体部材のそれぞれを前記断熱性遮断結合部材連結する構成も本発明の要旨の範囲である。
【0011】
以上の深層水温度差発電装置の実施例は、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた前記深層水貯蔵槽により前記深層水貯蔵槽内で前記内部貫通部材の上部の空気を排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記深層水貯蔵槽内に取水することにより深層水を少ないエネルギー手段によりくみ上げると共に前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する前記第一連結管を通過した前記作動気体は前記深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介し前記蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記第二連結管に備えられた先端ノズルが大型作動気体内蔵部材に備えられた作動気体の流れにより回転する大型回転子の前記回転翼に噴射することにより大電力発電が可能となる。
【0012】
本発明による深層水温度差発電環状漁業装置の第一実施例は、作動流体ガ深層水に通過する凝縮器と作動流体ガ表層水に通過する蒸発器を有する深層水温度差発電装置において、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央底部軸受と前記中央底部軸受を中心に作動気体の流れにより回転する略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた海面と略平行な大型円形天井作動気体内蔵部材と、前記大型回転子の回転軸に連動する磁石及びコイルが配置され電磁誘導により公知の如く発電する発電装置を備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の下部に配置された中央発電室を内蔵する中央柱と、前記中央柱の下部に配置され複数個の前記大型円形天井作動気体内蔵部材を支える支持柱を具備する大型中央浮体部材と、前記大型中央浮体部材の下部に配置され一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備え前記大型中央浮体部材の下部に配置されると共に前記凝縮器を内蔵する円形深層水貯蔵槽と前記円形深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記円形深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記円形深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな円形内部貫通部材とを有し前記円形深層水貯蔵槽内で前記上部空気層の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより円形内部貫通部材を前記円形深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する大型深層水貯蔵浮体部材と、前記円形深層水貯蔵槽の外側に配置され前記蒸発器と底部から挿入される表層水を自然エネルギー発電手段により加熱する加熱手段を内蔵する円筒表層水貯蔵浮体部材と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する第一の気密性柱部材と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵し円周上略等間隔の角度で配置される複数個の第二の気密性柱部材と、前記大型深層水貯蔵浮体部材と前記円筒表層水貯蔵浮体部材を結合する例えば45度の角度で連結する8等分方向の断熱性遮断結合部材と、前記断熱性遮断結合部材の中央部に配置され前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管と、前記円筒表層水貯蔵浮体部材の外側に位置し5メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに備えられ底部に淡水を有する浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置と、前記環状外壁浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の前記中央柱の周囲に配置され前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵し貯蔵された前記深層水を外海に排出する深層水貯蔵装置を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記円形内部貫通部材の上部の空気を排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円形内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する前記第一連結管を通過した前記作動気体が前記深層水貯蔵槽内に内蔵する前記凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介して前記円筒表層水貯蔵浮体部材に内蔵された蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記第二連結管に備えられた先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射すると共に前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵する前記深層水貯蔵装置が深層水を外海に排出することを特徴とする。
【0013】
本発明による深層水温度差発電環状漁業装置の第二実施例は、作動流体ガ深層水に通過する凝縮器と作動流体ガ表層水に通過する蒸発器を有する深層水温度差発電装置において、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央底部軸受と前記中央底部軸受を中心に作動気体の流れにより回転する略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子と太陽光を通過させる透明な外形部材を備えた海面と略平行な大型円形天井作動気体内蔵部材と、前記大型回転子の回転軸に連動する磁石又はコイルが配置され電磁誘導により公知の如く発電する発電装置を備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の下部に配置された中央発電室を内蔵する中央柱と、前記中央柱の下部に配置され複数個の前記大型円形天井作動気体内蔵部材を支える支持柱を具備する大型中央浮体部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた円形深層水貯蔵槽と前記円形深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記円形深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記円形深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな円筒形内部貫通部材とを有し前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円筒形内部貫通部材を前記円形深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽に貯蔵された前記深層水を外部に排出する深層水貯蔵浮体部材と、前記円形深層水貯蔵槽の一端の上部を水面上に保持する浮体構造物と、前記蒸発器と底部から挿入される表層水を自然エネルギー発電手段により加熱する加熱手段を内蔵する表層水貯蔵浮体部材と、前記円形深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する複数個の第一の気密性柱部材により結合され前記大型円形天井作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記深層水貯蔵浮体部材と、複数個の前記深層水貯蔵浮体部材の空気排出開口と接続され前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー発電手段により排気する空気排気手段と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と蒸発器を連結する第二連結管を内蔵する第二の気密性柱部材により結合されると共に複数個の前記深層水貯蔵浮体部材のそれぞれと断熱性遮断結合部材を介して交互に結合され前記大型円形天井作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記断熱性遮断結合部材の中央部に配置され前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管と、前記深層水貯蔵浮体部材と前記表層水貯蔵浮体部材の外側に位置し5メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに備えられ底部に淡水を有する浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置と、前記環状外壁浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の前記中央柱の周囲に配置され前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵し貯蔵された前記深層水を外海に排出する深層水貯蔵装置を具備し、前記円形深層水貯蔵槽内で前記円筒形内部貫通部材の上部の空気を排気し前記円形深層水貯蔵槽内の水面を前記円形深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円筒型内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記円形深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記円形深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する前記複数個の第一の気密性柱部材に内蔵された第一連結管を通過した前記作動気体は前記円形深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介し前記蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記複数個の第二の気密性柱部材に内蔵された第二連結管に備えられた先端ノズルを介して大型作動気体内蔵部材に備えられた作動気体の流れにより回転する大型回転子の周辺回転翼に噴射すると共に前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵する前記深層水貯蔵装置が深層水を外海に排出することを特徴とする。
前記円周上に交互に配置された複数個の深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材は複数の同心円上の内側円周上にも交互に配置し外側同心円と内側同心円の深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材が前記断熱性遮断結合部材を介して網状に連結された実施例も本発明の要旨の範囲である。
【0014】
多数個の前記浮体部材を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材の内部に前記深層水貯蔵装置を配置して前記環状外壁浮体部材の内部は透明な外形を備えた大型円形天井作動気体内蔵部材を太陽光が通過するので栄養塩を多く含んだ深層水を前記深層水貯蔵装置より外部に排出するので好漁場となる。
多数個の前記環状外壁浮体部材は海面上垂直の前記穴を金属線のくさりにより結合されているので前記浮体部材の何れかに風力発電装置を設置しても転倒しない。
前記環状浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置は本出願人が既に提案している漁撈生簀及び漁撈生簀を兼ねる養殖生簀(特開2011−217615)も一実施例であるがそれに限定されないで公知の漁撈装置或いは養殖装置も実施可能である。
【0015】
本発明による深層水温度差発電津波対策鎖状環状装置の第一の実施形態は、作動流体ガ深層水に通過する凝縮器と作動流体ガ表層水に通過する蒸発器を有する深層水温度差発電装置において、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央底部軸受と前記中央底部軸受を中心に作動気体の流れにより回転する略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子とを備えた海面と略平行な大型円形天井作動気体内蔵部材と、前記大型回転子の回転軸に連動する磁石及びコイルが配置され電磁誘導により公知の如く発電する発電装置を備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の下部に配置された中央発電室を内蔵する中央柱と、複数個の前記大型円形天井作動気体内蔵部材を支える支持柱を具備する大型中央浮体部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備え前記大型中央浮体部材の下部に配置されると共に前記凝縮器を内蔵する円形深層水貯蔵槽と前記円形深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記円形深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記円形深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな円形内部貫通部材とを有し前記円形深層水貯蔵槽内で前記上部空気層の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円形内部貫通部材を前記円形深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽に貯蔵された深層水を外部に排出する大型深層水貯蔵浮体部材と、前記円形深層水貯蔵槽の外側に配置され前記蒸発器と底部から挿入される表層水を自然エネルギー発電手段により加熱する加熱手段を内蔵する円筒表層水貯蔵浮体部材と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する第一の気密性柱部材と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記蒸発器を連結する第二連結管を内蔵し円周上略等間隔の角度で配置される複数個の第二の気密性柱部材と、前記大型深層水貯蔵浮体部材と前記円筒表層水貯蔵浮体部材を結合する例えば45度の角度で連結する8等分方向の断熱性遮断結合部材と、前記断熱性遮断結合部材の中央部に配置され前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管と、前記円筒表層水貯蔵浮体部材の外側に位置し海面上高さが10メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに備えられ底部に淡水を有する浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置と、前記環状外壁浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の前記中央柱の周囲に配置され前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵し貯蔵された前記深層水を外海に排出する深層水貯蔵装置と、前記環状外壁浮体部材を結合部材によって結合した鎖状環状外壁浮体部材を具備し、前記深層水貯蔵槽内で前記円形内部貫通部材の上部の空気を排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円形内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記凝縮器を連結する前記第一連結管を通過した前記作動気体が前記深層水貯蔵槽内に内蔵する凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介して前記筒表層水貯蔵浮体部材に内蔵された蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記第二連結管に備えられた先端ノズルを介して大型回転子の前記回転翼に噴射することを特徴とする。
【0016】
本発明による深層水温度差発電津波対策鎖状環状漁業装置の第二の実施形態は、作動流体ガ深層水に通過する凝縮器と作動流体ガ表層水に通過する蒸発器を有する深層水温度差発電装置において、作動流体ガ深層水に通過する凝縮器と作動流体ガ表層水に通過する蒸発器を有する深層水温度差発電装置において、作動流体の気体を内蔵する作動気体空間と中央底部軸受と前記中央底部軸受を中心に回転する作動気体の流れにより略等間隔の角度の固定された回転翼を有する大型回転子と太陽光を通過させる透明な外形部材を備えた海面と略平行な大型円形天井作動気体内蔵部材と、前記大型回転子の回転軸に連動する磁石又はコイルが配置され電磁誘導により公知の如く発電する発電装置を備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の下部に配置された中央発電室を内蔵する中央柱と、前記中央柱の下部に配置され複数個の前記大型円形天井作動気体内蔵部材を支える支持柱を具備する大型中央浮体部材と、一端の上部に大きな内外径を具備し上部空気層と前記上部空気層の空気を排出する上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた円形深層水貯蔵槽と前記円形深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水構造物と前記円形深層水貯蔵槽の内部を貫通し内部の水面が前記円形深層水貯蔵槽外の水面と同じである際前記水排出用開口を閉鎖する比重が水より小さな円筒形内部貫通部材とを有し前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー手段により排気し前記深層水貯蔵槽内の水面を前記深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円筒形内部貫通部材を前記円形深層水貯蔵槽の上部に移動させ前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽に貯蔵された前記深層水を外部に排出する深層水貯蔵浮体部材と、前記円形深層水貯蔵槽の一端の上部を水面上に保持する浮体構造物と、前記蒸発器と底部から挿入される表層水を自然エネルギー発電手段により加熱する加熱手段を底部から挿入される表層水を自然エネルギー発電手段により加熱する蒸発器を内蔵する表層水貯蔵浮体部材と、前記円形深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する第一連結管を内蔵する複数個の第一の気密性柱部材により結合され前記大型円形天井作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記深層水貯蔵浮体部材と、複数個の前記深層水貯蔵浮体部材の空気排出開口と接続され前記円形深層水貯蔵槽内で上部の空気を自然エネルギー発電手段により排気する空気排気手段と、前記回転翼に噴射する先端ノズルを備え前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と蒸発器を連結する第二連結管を内蔵する第二の気密性柱部材により結合されると共に複数個の前記深層水貯蔵浮体部材のそれぞれと断熱性遮断結合部材を介して交互に結合され前記大型円形天井作動気体内蔵部材と円周上略等間隔の角度で配置される複数個の前記表層水貯蔵浮体部材と、前記断熱性遮断結合部材の中央部に配置され前記蒸発器と前記凝縮器を連結する作動流体連結管と、前記深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材の外側に位置し海面上高さが10メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有し引張力に耐えうる厚みと高さを備えた一個或いは二個の穴を有する浮体部材の多数個を結合部材によって結合した環状外壁浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに備えられ底部に淡水を有する浮体部材と、前記多数個の浮体部材の何れかに配置された風力発電等の自然エネルギー発電装置と、前記環状外壁浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置と、前記大型円形天井作動気体内蔵部材の前記中央柱の周囲に配置され前記水排出用開口より前記円形深層水貯蔵槽から排出された深層水を貯蔵し貯蔵された前記深層水を外海に排出する深層水貯蔵装置と、前記環状外壁浮体部材を結合部材によって結合した鎖状環状外壁浮体部材を具備し、前記円形深層水貯蔵槽内で前記円筒形内部貫通部材の上部の空気を排気し前記円形深層水貯蔵槽内の水面を前記円形深層水貯蔵槽外の水面より上部に移動させることにより前記円筒型内部貫通部材を上部に移動させ前記水排出用開口より貯蔵された深層水を前記円形深層水貯蔵槽の外に排出して前記ライザー管内の海水又は湖水を上部に移動させ前記深層水取水構造物内の海水又は湖水を循環することにより前記深層水取水開口より深層水を前記円形深層水貯蔵槽内に取水すると共に前記大型円形天井作動気体内蔵部材の作動気体空間と前記前記凝縮器を連結する前記複数個の第一の気密性柱部材に内蔵された第一連結管を通過した前記作動気体は前記円形深層水貯蔵槽内に内蔵する作動流体の凝縮器により液体の作動流体となり、前記液体の作動流体は前記作動流体連結管を介し前記蒸発器を通過して気体の作動流体となり前記複数個の第二の気密性柱部材に内蔵された第二連結管に備えられた先端ノズルが前記回転翼に噴射する。
前記円周上に交互に配置された複数個の深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材は複数の同心円上の内側円周上にも交互に配置し外側同心円と内側同心円の深層水貯蔵浮体部材と表層水貯蔵浮体部材が前記断熱性遮断結合部材を介して網状に連結された実施例も本発明の要旨の範囲である。
【0017】
本発明による深層水温度差発電津波対策鎖状環状漁業装置の以上の実施形態は、鎖状環状外壁浮体部材が湾の入口の海岸又は砂浜に到達するまで海面に浮かぶのみで津波により何ら強度的影響を受けることなく移動し、海岸又は砂浜或いは岩礁に到達した前記鎖状環状外壁浮体部材は乗り上げ或いは停止すると共に海岸又は砂浜或いは岩礁に到達しない前記鎖状環状外壁浮体部材は海岸又は砂浜或いは岩礁に到達するまで弓状の前記鎖状環状外壁浮体部材は前記鎖状環状外壁浮体部材相互が前記結合部材で結合されながら折れ曲がって移動する。そして湾の入口の海岸又は砂浜に前記鎖状環状外壁浮体部材が乗り上げ、高さが10メートル以上の空気層の前記鎖状環状外壁浮体部材により湾内への津波の進入を緩和或いは阻止することが可能である。又、例えば前記円形鎖状環状外壁浮体部材の端部を重複して複数個の弓状の前記鎖状環状外壁浮体部材を配置することにより平時は船の運行に障害を与えることなく津波の際端部で前記円形鎖状環状外壁浮体部材が重複し湾の入口から湾内への津波の進入を緩和若しくは阻止することが可能となる。
海面上高さが10メートル以上の空気層と津波に耐えうる重量を有する多数個の浮体部材は、本出願人が既に提案している津波対策浮島(特開2015−214861)に記載している全ての浮体部材を実施可能である。
又、前記多数個の浮体部材を例えば金属線鎖等の結合部材によって海面上垂直に穴を有する浮体部材を結合した環状外壁浮体部材は前記浮体部材に風力発電等の自然エネルギー発電装置を具備しても転倒しない。
また、前記多数個の浮体部材の何れかに備えられ底部に淡水を有しているので津波が発生時の海岸で淡水を供給できる。
又、前記多数個の浮体部材の外界側の外部に金属簾板を前記金属線のくさりに別途の金属線のくさりにより結合して配置して多数個の浮体部材間の間隙を埋める構成にする。
前記環状外壁浮体部材により保持された漁撈装置或いは養殖装置は本出願人が既に提案している漁撈生簀及び漁撈生簀を兼ねる養殖生簀(特開2011−217615)も一実施例であるがそれに限定されないで公知の漁撈装置或いは養殖装置も実施可能である。
【0018】
大都市及び地下設備が多い東京湾、大阪湾、伊勢湾等の外海では弓状の前記鎖状環状外壁浮体部材を配置すれば、鎖状環状外壁浮体部材は湾の入口の海岸又は砂浜に到達するまで海面に浮かぶのみで津波により何ら強度的影響を受けることなく移動し、海岸又は砂浜或いは岩礁に到達した前記鎖状環状外壁浮体部材は乗り上げ或いは停止すると共に海岸又は砂浜或いは岩礁に到達しない前記鎖状環状外壁浮体部材は海岸又は砂浜或いは岩礁に到達するまで弓状の前記鎖状環状外壁浮体部材は前記鎖状環状外壁浮体部材相互が前記結合部材で結合されながら折れ曲がって移動する。そして湾の入口の海岸又は砂浜に前記鎖状環状外壁浮体部材が乗り上げ、高さが10メートル以上の空気層の前記鎖状環状外壁浮体部材により湾内への津波の進入を緩和或いは阻止することが可能である。又、例えば前記円形鎖状環状外壁浮体部材の端部を重複して複数個の弓状の前記鎖状環状外壁浮体部材を配置することにより平時は船の運行に障害を与えることなく津波の際端部で前記円形鎖状環状外壁浮体部材が重複し湾の入口から湾内への津波の進入を緩和若しくは阻止することが可能となる。
東北等湾を構成しない太平洋沿岸或いは日本海沿岸でも円形鎖状環状外壁浮体部材を備えた弓状の前記鎖状環状外壁浮体部材の端部の前記円形環状外壁浮体部材を重複して弓状の前記鎖状環状外壁浮体部材を複数個配置すれば平時は船の運行に障害を与えることなく津波の際前記沿岸への津波の進入を高さが5メートル以上(望ましくは15メートル)の空気層の浮体部材により緩和若しくは阻止することが可能である。
【要約】      (修正有)
【課題】新規な深層水温度差発電浮漁礁で日本の排他的経済区域での深層水を湧昇することにより好漁場を提供し、その深層水温度差発電浮漁礁を内部に備える深層水温度差発電環状漁業浮島を提供し、その環状漁業浮島を結合部材で結合した深層水温度差発電津波対策鎖状環状漁業浮島を提供する。
【解決手段】一端の上部に大きな内外径を具備すると共に上部の空気排出開口と水面上の水排出用開口とを備えた深層水貯蔵槽と前記深層水貯蔵槽の下部に他端の深層水取水開口を備えたライザー管を具備する深層水取水手段の前記水排出用開口より貯蔵された深層水を自然エネルギーの電力により排出し前記ライザー管をより深層水を取水することを特徴とする深層水温度差発電浮漁礁とその内部に前記深層水温度差発電浮漁礁を備えた深層水温度差発電環状漁業浮島及び深層水温度差発電津波対策鎖状環状漁業浮島。
【選択図】なし