【文献】
3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (R-UTRAN); X2 application protocol (X2AP) (Release 10),3GPP TS 36.423 V10.7.0(2013-09),2013年 9月19日,pp.24-26,39-42
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ベーシックリソースは、物理的リソース、トランスポートネットワーク層ロードリソース、ハードウェアロードリソース、ブランクサブフレーム及び複合利用可能なリソースのうちのいずれか1種または複数種である
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のリソース状態取得方法。
前記ベーシックリソースは、物理リソースブロック物理的リソース、トランスポートネットワーク層ロードリソース、ハードウェアロードリソース、ブランクサブフレーム及び複合利用可能なリソースのうちのいずれか1種または複数種である
請求項6乃至8のいずれか一項に記載のリソース状態取得装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これを鑑みて、本発明の目的は、応答側eNBがベーシックリソースを提供できない場合に、更なる要求側eNBの負荷増大を回避できるリソース状態取得方法、装置、システム並びにコンピュータ記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達するために、本発明の実施例は、以下のような技術案により実現される。
【0008】
本発明の実施例は、リソース状態取得方法を提供し、前記方法は、
第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを受信するステップと、
前記ベーシックリソース情報に基づいて前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定し、前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できない場合、リソース状態失敗メッセージを送信するステップと、を含む。
【0009】
好ましくは、前記リソース状態レポート要求メッセージは、第2の基地局による提供が必要な要求リソースを表示するための要求リソースのタイプ情報を更に含み、
前記ベーシックリソース情報は、各前記要求リソースがベーシックリソースであるか否かを示すための指示情報である。
【0010】
好ましくは、前記要求リソースのタイプ情報は第1のビットマップであり、
前記ベーシックリソース指示情報は、第1のビットマップと同じビット数を持つ第2のビットマップであり、
前記第2のビットマップは、前記第1のビットマップとの所定のマッピング関係に基づいて、前記ベーシックリソースに対応するビットにマークをつける。
【0011】
好ましくは、前記ベーシックリソースは、物理的リソース、トランスポートネットワーク層ロードリソース、ハードウェアロードリソース、ブランクサブフレーム及び複合利用可能なリソースのうちのいずれか1種または複数種である。
【0012】
本発明の実施例は、リソース状態取得方法を提供し、前記方法は、
第1の基地局が、第2の基地局に、前記第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを送信するステップと、
第2の基地局が、前記第1の基地局により送信された前記リソース状態レポート要求メッセージを受信するステップと、
前記第2の基地局が、前記リソース状態レポート要求メッセージに基づいて前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定するステップと、
前記第2の基地局が、前記ベーシックリソースを提供できない場合、前記第1の基地局にリソース状態失敗メッセージを送信するステップと、を含む。
【0013】
本発明の実施例は、リソース状態取得装置を提供し、前記装置は、
第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを受信するように構成される受信ユニットと、
前記ベーシックリソース情報に基づいて第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できる否かを判定するように構成される判定ユニットと、
第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できない場合、リソース状態失敗メッセージを送信するように構成される送信ユニットと、を備える。
【0014】
好ましくは、前記リソース状態レポート要求メッセージは、第2の基地局による提供が必要な要求リソースを表示するための要求リソースのタイプ情報を更に含み、
前記ベーシックリソース情報は、各前記要求リソースがベーシックリソースであるか否かを示すための指示情報である。
【0015】
好ましくは、前記要求リソースのタイプ情報は第1のビットマップであり、
前記ベーシックリソース指示情報は、第 1 のビットマップと同じビット数を持つ第2のビットマップであり、
前記第2のビットマップは、前記第1のビットマップとの所定のマッピング関係に基づいて、前記ベーシックリソースに対応するビットにマークをつける。
【0016】
好ましくは、前記ベーシックリソースは、物理リソースブロック物理的リソース、トランスポートネットワーク層ロードリソース、ハードウェアロードリソース、ブランクサブフレーム及び複合利用可能なリソースのうちのいずれか1種または複数種である。
【0017】
本発明の実施例は、リソース状態取得システムを提供し、前記システムは、
第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを送信するように構成される第1の基地局と、
前記リソース状態レポート要求メッセージを受信し、前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定し、前記ベーシックリソースを提供できない場合、前記第1の基地局にリソース状態失敗メッセージを送信するように構成される第2の基地局と、を含む。
【0018】
本発明の実施例は、コンピュータ記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ記憶媒体は、上記任意の技術案に記載のリソース状態取得方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶している。
【0019】
本発明の実施例に記載のリソース状態取得方法、装置、システム並びにコンピュータ記憶媒体によれば、以下のような有益な効果が得られる。即ち、
本発明の実施例に記載のリソース状態取得方法、装置、システム並びにコンピュータ記憶媒体は、要求側eNBとしての第1の基地局がリソース状態レポート要求メッセージにベーシックリソース情報を加え、応答側eNBとしての第2の基地局が、要求メッセージを受信した後、まず第1の基地局が所要のベーシックリソースを提供できるか否かの判定を行い、ベーシックリソースを提供できない場合、第2の基地局が直接リソース状態失敗メッセージを送信し、後続のステップを行わない。従来方法と比べて、本発明の実施例に記載の方法によれば、第2の基地局がベーシックリソースを提供できない場合、依然として第1の基地局にリソース状態応答情報を送信し、第1の基地局の負荷バランスが予期効果に達することができないとともに、リソース状態の取得及び負荷バランスの作業による負荷が一層重くなる問題を回避するとともに、第2の基地局がリソース状態の取得を行う際の無意味な操作を回避することできる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面と結合して本発明の最適的な実施例について詳しく説明し、以下で説明された最適的な実施例は、本発明への説明と解釈のみに用いられ、本発明を限定するものではないことを理解しなければならない。
【0022】
実施例一:
図1に示すように、本実施例に記載のリソース状態取得方法は、以下のステップを含む。即ち、
S110:第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを受信する。
【0023】
S120:前記ベーシックリソース情報に基づいて前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定し、前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できない場合、第2の基地局リソース状態失敗メッセージを送信する。
【0024】
ステップS110において、前記リソース状態レポート要求メッセージは、第1の基地局により送信されたものであってもよく、第1の基地局リソース状態レポート要求メッセージを取得した管理または中継設備(例えば、ネットワークの管理設備)により送信されたものであってもよい。
【0025】
前記ステップS120において、前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定する実行主体は、第2の基地局自身であってもよく、前記第2の基地局を管理するネットワークの管理設備であってもよく、例えば、具体的な判定方法は、従来方法のいずれか1つであってもよい。例えば、第2の基地局が第2の基地局の現在使用リソース量を統計し、全部のリソースと現在使用リソース量との差または事前に設定した関数関係に基づいて提供可能なリソースを計算し、ベーシックリソースの所要量を満たすか否かを判定することで、対応するベーシックリソースを提供できるか否かの判定を実現できる。
【0026】
前記ステップS120において、前記リソース状態失敗メッセージは、事前に記憶されるものであってもよく、動的に生成されたものであってもよい。前記第2の基地局が、前記リソース状態失敗メッセージを直接要求側としての第1の基地局に送信してもよく、第1の基地局に情報を送信できる中継又は制御設備に送信して、中継又は制御設備が第1の基地局に送信してもよい。前記中継又は制御設備は、例えば、ネットワークの管理設備である。
【0027】
本実施例に記載の前記的リソース状態取得方法は、従来方法と比べて、まず応答側としての第2の基地局が、要求側としての第1の基地局に今回のリソース状態取得方法に使用しなければならないベーシックリソースを提供できるか否かを判定し、提供できない場合、第2の基地局が無線インターフェースを通じて第1の基地局に直接リソース状態失敗メッセージを送信することができる。これによって、第2の基地局がベーシックリソースを提供できない場合、依然としてリソース状態応答情報を送信するため、要求側の第1の基地局が負荷バランスを行う決定を実行し続くのを防止することで、第1の基地局の負荷を減少させる。同時に、第2の基地局がベーシックリソースも提供できない状態で、第2の基地局が依然として全ての要求リソースに対して提供できるか否かの判定を行うことを回避でき、これによって、リソース状態取得方法を同期に最適化した。
【0028】
なお、前記ステップS120において、第2の基地局が、第1の基地局が所要の全てのベーシックリソースを提供できると判定した場合、従来方法のリソース状態取得方法におけるステップを利用して続行することで、更に第2の基地局に対するリソース状態の取得を完了する。
【0029】
本実施例において、前記的ベーシックリソースは、物理的リソース、トランスポートネットワーク層ロードリソース、ハードウェアロードリソース、ブランクサブフレーム及び複合利用可能なリソースのうちのいずれか1種または複数種であってもよい。前記ベーシックリソースが上記リソースのうちのどの一種であるかは、具体的に第1の基地局が第2の基地局に対してバランスを行う負荷のタイプによって決められる。
【0030】
実施例二:
本実施例に係るリソース状態取得方法は、
第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを受信するステップと、
前記ベーシックリソース情報に基づいて前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定し、前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できない場合、リソース状態失敗メッセージを送信するステップと、を含む。
【0031】
具体的な実施過程において、前記リソース状態レポート要求メッセージに追加された前記ベーシックリソース情報は、各種形態のデータ構造で説明することができる。本実施例において、従来技術とのよりよく互換性をために、できるだけ前記ベーシックリソース情報の表示を簡略化し、以下の方式を採用する。即ち、
前記リソース状態レポート要求メッセージは、第2の基地局による提供が必要な要求リソースを表示するための要求リソースのタイプ情報を更に含み、前記ベーシックリソース情報は、各前記要求リソースがベーシックリソースであるか否かをマークする指示情報である。
【0032】
要求リソースのタイプ情報とベーシックリソース情報の実現方式は、いずれも複数種である。本実施例において、従来技術における要求リソースのタイプ情報と結合して、指示情報で要求リソースがベーシックリソースであるか否かを示すことで、リソース状態レポート要求メッセージを簡略化し、前記リソース状態レポート要求メッセージには同じ要求リソースを示す情報が2回以上出現することを回避し、それによって、リソース状態レポート要求メッセージのデータ量を減らすとともに、現在のリソース状態レポート要求メッセージのデータ構造に対する変更が少なく、簡単な操作を実現できる。
【0033】
本実施例において、要求リソースメッセージとベーシックリソース情報との結合表示方法に関し、その具体的な実現方式は複数種がある。本実施例において、更に要求リソースメッセージとベーシックリソース情報との好ましい結合表示方法を提出し、具体的には、以下の通りである。即ち、
前記要求リソースのタイプ情報は第1のビットマップであり、
前記ベーシックリソース指示情報は、第1のビットマップと同じビット数を持つ第2のビットマップであり、
前記第2のビットマップは、前記第1のビットマップとの所定のマッピング関係に基づいて、前記ベーシックリソースに対応するビットにマークをつける。
【0034】
具体的には、
図2aは、要求リソースのタイプ情報に対応する第1のビットマップ110を示しており、前記第1のビットマップは、いくつかのビットを含み、具体的には32ビット又は64ビットであり、第1のビットマップにおける1ビット又は複数組ビットは、リソースが要求リソースであるか否かを示す。
【0035】
本実施例において、第1ビット111は、物理的リソースが要求リソースであるか否かを示すためのものであり、第2ビット112は、トランスポートネットワーク層ロードリソースが要求リソースであるか否かを示すためのものであり、第三ビット113は、ハードウェアロードリソースが要求リソースであるか否かを示すためのものであり、第四ビット114は、複合利用可能なリソースが要求リソースであるか否かを示すためのものであり、第五ビット115は、ブランクサブフレームが要求リソースであるか否かを示すためのものである。116は、残されたビットであり、他のリソースが要求リソースであるか否かを示すためのものである。
【0036】
ビット111から116のいずれか1ビットを1と記す場合、当該ビットに対応するリソースが要求リソースであることを示し、そうでない場合は、当該ビットに対応するリソースは非要求リソースであり、または、対応するビットを0と記す場合、当該ビットに対応するリソースが要求リソースであることを示し、そうでない場合は、当該ビットに対応するリソースは非要求リソースである。具体的に上記2種のうちのどの指示方法を採用するかは、ニーズに応じて設定することができる。
【0037】
図2bは、具体的にベーシックリソース情報に対応する第2のビットマップ120を示しており、前記第2のビットマップ120と前記第1のビットマップ110は、同じビット数を含むビットマップである。第1のビットマップ110において、1ビット又は複数組ビットは、リソースが要求リソースであるか否かを示すが、第2のビットマップにおいて、1ビット又は複数組ビットは、要求リソースがベーシックリソースであるか否かを示すためのものである。本実施例において、第1ビット121は、物理的リソースがベーシックリソースであるか否かを示すためのものであり、第2ビット122は、トランスポートネットワーク層ロードリソースがベーシックリソースであるか否かを示すためのものであり、第三ビット123は、ハードウェアロードリソースがベーシックリソースであるか否かを示すためのものであり、第四ビット124は、複合利用可能なリソースがベーシックリソースであるか否かを示すためのものであり、第五ビット125は、示ブランクサブフレームがベーシックリソースであるか否かを示すためのものである。126は、残されたビットであり、他のリソースが要求リソースであるか否かを示すためのものである。
【0038】
ビット121から126のいずれか1ビットが1である場合、当該ビットに対応する要求リソースベーシックリソースであることを示し、そうでない場合は、当該ビットに対応するリソースは非要求リソースであり、または、対応するビットが0である場合、当該ビットに対応する要求リソースがベーシックリソースであることを示し、そうでない場合は、当該ビットに対応するリソースは非ベーシックリソースである。具体的に上記2種のうちのどの指示方法を採用するかは、ニーズに応じて設定することができる。
【0039】
本実施例において、前記第1のビットマップ110と前記第2のビットマップ120との間で採用した所定のマッピング関係は、同じ位置のビットの1対1の関係であり、具体的な実現過程において、他の関数関係(例えば、ハッシュ関数)を採用してマッピング関係を表す。本実施例において、前記マッピング関係が簡単且つ明瞭であり、従来技術に対する変更が小さいため、簡単に実現できる。
【0040】
実施例三:
図3に示すように、本実施例リソース状態取得方法は、以下のステップを含む。即ち、
S210:第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを受信する。
【0041】
ステップS220:前記ベーシックリソース情報に基づいて前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定し、Yesの場合は、ステップS230に入り、Noの場合は、ステップS250に入る。
【0042】
前記ステップS230:前記第2の基地局が前記リソース状態レポート要求メッセージにおいて要求している要求リソースの全てを提供できるか否かを判定し、Noの場合は、ステップS240に入り、Yesの場合は、ステップS260に入る。
【0043】
前記ステップS240:前記第2の基地局がベーシックリソース以外の前記要求リソースの一部を提供できるか否かを判定し、Yesの場合は、ステップS260に入り、Noの場合は、ステップS250に入る。具体的な実現過程において、ステップS240を実行する前に、前記リソース状態レポート要求メッセージには「測定対象の一部が取得に成功することを許可する指示」が含まれているか否かを判定することを更に含み、前記測定対象は、前記要求リソースに対応する。上記「測定対象の一部が取得に成功することを許可する指示」が含まれ、且つ指示が許可される場合にのみ、前記ステップS240に入ることができ、そうでない場合は、流れを完了させるか、または他の対応する流れに移る。
【0044】
ステップS250:前記第2の基地局にリソース状態失敗メッセージを送信する。
【0045】
ステップS260:前記第2の基地局にリソース状態応答情報を送信する。
【0046】
前記ステップS210が受信したリソース状態レポート要求メッセージは、要求側の第1の基地局から送信されてもよい。
【0047】
前記ステップS250及び前記ステップS260の実行主体は、いずれも応答側としての第2の基地局であってもよく、前記リソース状態失敗メッセージ及び前記リソース状態応答情報は、要求側としての第1の基地局に直接送信されてもよい。
【0048】
本実施例において、ステップS220において、まず第2の基地局がベーシックリソースを提供できるか否かを判定して、提供できる場合は、後続のステップS230及びステップS240を実行し、提供できない場合は、直接ステップS250に入る。こうすることで、直接要求リソースの一部を提供できるか否かを判定し、更に、第1の基地局にリソース状態応答情報を送信するため、第1の基地局が負荷バランスを実現できない状況で、負荷が一層重くなる問題を有効的に回避することができる。
【0049】
実施例一から実施例三において、前記方法は、さらに前記第1の基地局が第2の基地局により送信されたリソース状態メッセージを受信した後、リソース状態の取得の流れを完了し、または、他の失敗処理ステップに移り、または、他の処理ステップに移ることを含む。上記実施例一から実施例三に記載のリソース状態取得方法をまとめると、従来方法と比べて、応答側基地局がベーシックリソースを提供できるか否かの判定することを増加して、応答側基地局がベーシックリソースを提供できない場合、直ちにリソース状態の取得の流れを完了させることができ、リソース状態の取得の方法を最適化した。さらに重要なことは、要求側基地局は、応答側基地局がベーシックリソースを提供できない場合に、依然として負荷バランスを行う決定を実行し続き、要求側基地局の負荷が一層重くなる問題を回避する。
【0050】
実施例四:
図4に示すように、本実施例は、リソース状態取得方法を提供し、前記方法は以下のステップを含む。即ち、
ステップS310:第1の基地局が、第2の基地局に、前記第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを送信する。
【0051】
ステップS320:第2の基地局が、前記第1の基地局により送信された前記リソース状態レポート要求メッセージを受信する。
【0052】
ステップS330:前記第2の基地局が前記リソース状態レポート要求メッセージに基づいて、前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定する。
【0053】
ステップS340:前記ステップS330において、第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できないと判定した場合(つまり、判定結果がNoである場合)、前記第2の基地局が前記第1の基地局にリソース状態失敗メッセージを送信する。
【0054】
本実施例において、前記ベーシックリソースは、負荷バランスに用いられる任意のリソースであってもよく、具体的には、物理的リソース、トランスポートネットワーク層ロードリソース、ハードウェアロードリソース、ブランクサブフレーム及び複合利用可能なリソースのうちのいずれか1種または複数種であってもよい。
【0055】
なお、前記ステップS330において、第2の基地局が第1の基地局にベーシックリソースを提供できると判定した場合、従来方法のリソース状態取得方法におけるステップを採用して続行することで、更に第2の基地局に対するリソース状態の取得を完成する。
【0056】
従来技術におけるリソース状態レポート要求メッセージと比べて、本実施例におけるリソース状態取得方法は、前記リソース状態レポート要求メッセージにベーシックリソース情報を追加し設定した。前記ベーシックリソース情報を追加し設定する方法は複種であり、以下では1つの例を提供する。
【0057】
前記例は、ニーズに応じてバランスを取る必要のある負荷のタイプであり、各負荷のタイプが使用しなければならないリソースは、事前にベーシックリソースに定義してもよい。それゆえ、リソース状態レポート要求メッセージを生成する際に、負荷のタイプに基づいて対応する記憶媒体から前記ベーシックリソース情報を読み取ればよい。
【0058】
ベーシックリソース情報を追加し設定することで、第2の基地局で後続の要求リソースを提供できるか否かの判定を行う際に、まず応答側基地局がベーシックリソースを提供できるか否かの判定を行うことで、第2の基地局がベーシックリソースを提供できない状況で、第2の基地局が依然として第1の基地局にリソース状態応答情報を送信し、第1の基地局が前記応答メッセージに基づいて負荷バランスを行う決定を実行し続くことを回避できる。第1の基地局が、上記場合に、負荷バランスを行う決定を実行すると、負荷バランスが予期効果に達することができないか、または、完全に実現できなくなり、こうなると、第1の基地局の負荷が重くなり、リソース状態の取得を通じて負荷バランスを実現するとともに第1の基地局の負荷を減らす初志を裏切ることになる。
【0059】
実施例五:
図5に示すように、本実施例は、リソース状態取得装置を提供し、前記装置は、
第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソースを含むリソース状態レポート要求メッセージを受信するように構成される受信ユニット210と、
前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定するように構成される判定ユニット220と、
前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できない場合、リソース状態失敗メッセージを送信するように構成される送信ユニット230と、を備える。
【0060】
前記受信ユニット210は、無線インターフェースを含んでもよい。前記リソース状態レポート要求メッセージは、要求側の第1の基地局により送信されたものであってもよい。
【0061】
前記判定ユニット220の具体的な構成は、電子部品、例えば、コンパレータ、コンパレータと増幅器等の信号処理部品の組み合わせであってもよく、相応機能を実現するソフトウェアを実行するプロセッサであってもよい。前記プロセッサは、ワンチップマイクロコンピュータ、数字信号プロセッサであてもよく、プログラマブルアレイまたは中央処理装置等であってもよい。
【0062】
前記送信ユニット230は、有線又は無線送信装置であってもよく、例えば、送信アンテナなどである。前記リソース状態失敗メッセージは、事前に設定されたメッセージであってもよく、動的に生成されたメッセージであってもよい。前記リソース状態失敗メッセージが単に失敗を示したメッセージである場合、事前に設定して記憶してもよい。前記リソース状態失敗メッセージが、第2の基地局が対応する要求リソースを提供できない原因解析メッセージをさらに含む場合、動的に生成されてもよい。前記リソース状態失敗メッセージを事前に記憶する場合、前記リソース状態取得装置は、記憶媒体を更に含むか、または外から前記リソース状態失敗メッセージを読み取るデータインターフェースを設けることができる。前記リソース状態失敗メッセージを動的に生成する場合、前記リソース状態取得装置は、リソース状態失敗メッセージ生成ユニットを更に含むことができる。
【0063】
本実施例において、前記リソース状態取得装置は、第2の基地局における装置に集積され、第2の基地局の一部に構成されてもよく、前記第2の基地局の装置に依存せず、有線または無線の接続方法で前記第2の基地局へ接続してもよく、具体的な構成は、ニーズに応じて設定することができる。本実施例において、前記第2の基地局に集積されることが好ましい。
【0064】
リソース状態レポート要求メッセージを簡略化し、同じ要求リソースを示すメッセージが複数出現することを回避するために、上記状況に対し、本実施例において改善を行い、前記リソース状態レポート要求メッセージは、第2の基地局による提供が必要な要求リソースを表示するための要求リソースのタイプ情報を更に含み、前記ベーシックリソース情報は、それぞれの前記要求リソースがベーシックリソースであるか否かの指示情報である。
【0065】
本実施例において、ベーシックリソース情報は、各要求リソースに対応する指示情報であり、簡単に実現でき、従来技術に対する変更が少ない。
【0066】
更に、上記構成に基づいて、リソース状態レポート要求メッセージを簡略化する具体的な実現方式を提供したが、以下の実現方式に限らない
前記要求リソースのタイプ情報は第1のビットマップであり、
前記ベーシックリソース指示情報は、第1のビットマップと同じビット数を持つ第2のビットマップであり、
前記第2のビットマップは、前記第1のビットマップ所定のマッピング関係に基づいて、前記ベーシックリソースに対応するビットにマークをつける。
【0067】
前記所定のマッピング関係は、同じ位置のビットの順番に対応してもよく、関数関係を採用して交互に対応してもよく、具体的な実現過程において、第1のビットマップと第2のビットマップのシーケンシャルマッピングを採用する。シーケンシャルマッピングを採用すると、マッピング関係が簡単且つ明瞭であり、簡単に実現できる。
【0068】
本実施例において、前記ベーシックリソースは、全ての要求リソースの中のいずれか1種であり、具体的に、前記ベーシックリソースは、物理リソースブロック物理リソース、トランスポートネットワーク層ロードリソース、ハードウェアロードリソース、ブランクサブフレーム及び複合利用可能なリソースのうちのいずれか1種または複数種の組み合わせである。
【0069】
本実施例において、前記リソース状態取得装置は、負荷バランスのリソース状態レポートの取得に用いられ、第2の基地局が、自身が第1の基地局が要求したベーシックリソースが不足している状況で、第1の基地局にリソース状態応答情報を送信することを効果的に回避できる。こうすると、第1の基地局が、第2の基地局が所要のベーシックリソースを提供できない状況で負荷バランスを行う決定を実行し、第1の基地局が第2の基地局に負荷の移動できないとともに、第1の基地局がリソース状態の取得と負荷バランスによる負荷が更に重くなる問題を回避できる。
【0070】
実施例六:
図6に示すように、本実施例は、リソース状態取得システムを提供し、前記システムは、第1の基地局310と第2の基地局320とを含む。
【0071】
前記第1の基地局310は、第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを送信するように構成される。
【0072】
第2の基地局320は、前記リソース状態レポート要求メッセージを受信し、前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定し、前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できない場合、前記第1の基地局にリソース状態失敗メッセージを送信するように構成される。
【0073】
前記第1の基地局と第2の基地局との間は、無線ネットワークを通じて接続し、受信アンテナを通じてデータ伝送をすることができる。
【0074】
具体的には、前記第1の基地局310は、第1送信ユニット311を備え、前記第2の基地局320は、受信ユニット321、判定ユニット322及び第2送信ユニット323を備える。
【0075】
前記第1送信ユニット311は、前記受信ユニット321に、前記第2の基地局による提供を必須とするベーシックリソースを指示するためのベーシックリソース情報を含むリソース状態レポート要求メッセージを送信するように構成され、
前記受信ユニット321は、前記第1送信ユニット311により送信されたリソース状態レポート要求メッセージを受信するように構成され、
前記判定ユニット322は、前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できるか否かを判定するように構成され、
前記第2送信ユニット323は、前記第2の基地局が前記ベーシックリソースを提供できない場合、前記第1の基地局にリソース状態失敗メッセージを送信するように構成される。
【0076】
前記リソース状態失敗メッセージは事前に記憶されたものである場合、前記第2の基地局は、更に記憶ユニットを備えてもよい。前記リソース状態失敗メッセージは動的に生成されたものである場合、前記基地局は、更にリソース状態失敗メッセージ生成ユニットを備えてもよい。
【0077】
本実施例において、前記的リソース状態取得システムにおいて、第1の基地局310の第1送信ユニット311が送信したリソース状態レポート要求メッセージにはベーシックリソース情報が含まれ、第2の基地局320に、第2の基地局320がベーシックリソース情報に所要のベーシックリソースを提供できるか否かを判定するように構成される判定ユニットを追加し設定し、これによって、リソース状態の取得を行う際に、負荷転移失敗の処理による第1の基地局310の負荷が一層重くなる問題を回避できる。
【0078】
本発明の実施例は、コンピュータ記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ記憶媒体にはコンピュータ実行可能な命令が記憶され、前記コンピュー実行可能な命令は、実施例一乃至実施例四のうちのいずれか一つの技術案における前記リソース状態取得方法を実行することに用いられる。前記コンピュータ記憶媒体は、具体的にUSBフラッシュドライブ、光ディスク又はDVD等の不揮発性の記憶媒体であってもよい。
【0079】
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎなく、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明の原理に基づいて行われたすべての改修が、本発明の保護範囲以内に含まれるべきである。