(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられている例示的なネットワーク環境100を示す。ネットワーク環境100は、互いにネットワーク110によって接続されたユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170を含む。
図1は、ユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110の特定の構成を示すが、この開示は、ユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110の任意の好適な構成を企図する。限定するものとしてではなく一例として、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170の2以上は、ネットワーク110をバイパスして互いに直接的に接続されてもよい。別の例として、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170の2以上が、全体として、または部分的に互いに物理的に、または論理的に同じ場所にあってもよい。さらに、
図1は、特定の数のユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110を示すが、この開示は、任意の好適な数のユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110を企図する。限定するものとしてではなく一例として、ネットワーク環境100は、複数のユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110を含んでもよい。
【0007】
特定の実施形態では、ユーザ101は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160と、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じて対話、すなわち通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(たとえば、企業、事業者、またはサードパーティ・アプリケーション)、または(たとえば、個人またはエンティティの)グループであってよい。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、オンライン・ソーシャル・ネットワークをホストするネットワークアドレス指定可能なコンピューティング・システムであってよい。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、たとえばユーザプロフィール・データ、コンセプトプロフィール・データ、ソーシャル・グラフ情報、またはオンライン・ソーシャル・ネットワークに関係する他の好適なデータなど、ソーシャル・ネットワーキング・データを生成、記憶、受信、および送信する。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ネットワーク環境100の他の構成要素によって、直接的に、またはネットワーク110を通じてアクセスされてもよい。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザ101がたとえば適切なプライバシー設定を設定することによってなど、自分達のアクションをソーシャル・ネットワーキング・システム160によって記録させる、または他のシステム(たとえば、サードパーティ・システム170)と共有させることについてオプトインまたはオプトアウトすることを可能にする認可サーバ(または他の適切な構成要素)を含んでもよい。ユーザのプライバシー設定は、そのユーザに関連付けられているどの情報が記録されるか、そのユーザに関連付けられている情報がどのように記録されるか、そのユーザに関連付けられている情報がいつ記録されるか、そのユーザに関連付けられている情報を誰が記録するか、そのユーザに関連付けられている情報が誰と共有されるか、およびそのユーザに関連付けられている情報が何の目的で記録され共有されるかを決定することができる。認可サーバは、ブロッキング、データのハッシュ化、匿名化、または他の適切な技術を通じて、ソーシャル・ネットワーキング・システム30のユーザの1以上のプライバシー設定を適切に実施するために用いられる。特定の実施形態では、サードパーティ・システム170は、ネットワークアドレス指定可能なコンピューティング・システムであってよい。サードパーティ・システム170は、サードパーティ・システム・データを生成、記憶、受信、および送信する。サードパーティ・システム170は、ネットワーク環境100の他の構成要素によって、直接的に、またはネットワーク110を通じてアクセスされてもよい。特定の実施形態では、1または複数のユーザ101が1または複数のクライアント・システム130を使用し、ソーシャル・ネットワーキング・システム160またはサードパーティ・システム170にアクセスし、データを送り、それらからデータを受信してもよい。クライアント・システム130は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160またはサードパーティ・システム170に直接的に、ネットワーク110を通じて、またはサードパーティ・システムを通じてアクセスしてもよい。限定するものとしてではなく一例として、クライアント・システム130は、サードパーティ・システム170にソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じてアクセスしてもよい。クライアント・システム130は、たとえばパーソナル・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、またはタブレット・コンピュータなど、任意の好適なコンピューティング・デバイスであってよい。
【0008】
この開示は、任意の好適なネットワーク110を企図する。限定するものとしてではなく一例として、ネットワーク110の1または複数の部分は、アドホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、無線WAN(WWAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、インターネットの一部分、公衆交換電話網(PSTN)の一部分、携帯電話ネットワーク、またはこれらの2以上の組合せを含んでもよい。ネットワーク110は、1または複数のネットワーク110を含んでもよい。
【0009】
リンク150は、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170を通信ネットワーク110に、または互いに接続する。この開示は、任意の好適なリンク150を企図する。特定の実施形態では、1または複数のリンク150は、1または複数の有線(たとえば、デジタル加入者線(DSL)またはDOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specification)など)、無線(たとえば、Wi−FiまたはWiMAX(Worldwide interoperability for Microwave Access)など)、または光(たとえば、同期光ネットワーク(SONET)または同期デジタル・ハイアラーキ(SDH)など)リンクを含む。特定の実施形態では、1または複数のリンク150は、それぞれ、アドホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、VPN、LAN、WLAN、WAN、WWAN、MAN、インターネットの一部分、PSTNの一部分、セルラ技術ベースのネットワーク、衛星通信技術ベースのネットワーク、別のリンク150、または2以上のそのようなリンク150の組合せを含む。リンク150は、必ずしもネットワーク環境100全体を通じて同じであることを必要としない。1または複数の第1のリンク150は、1または複数の点で1または複数の第2のリンク150と異なってもよい。
【0010】
図2は、例示的なソーシャル・グラフ200を示す。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1または複数のソーシャル・グラフ200を1または複数のデータ・ストア内に記憶する。特定の実施形態では、ソーシャル・グラフ200は、複数のノード(複数のユーザ・ノード202または複数のコンセプト・ノード204を含んでもよい)と、それらのノードを接続する複数のエッジ206とを含んでもよい。
図2に示されている例示的なソーシャル・グラフ200は、説明のために、2次元の視覚マップ表現で示されている。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、クライアント・システム130、またはサードパーティ・システム170は、適切な用途のためにソーシャル・グラフ200および関連するソーシャル・グラフ情報にアクセスする。ソーシャル・グラフ200のノードおよびエッジは、データ・オブジェクトとして、たとえばデータ・ストア(ソーシャル・グラフ・データベースなど)内に記憶されてもよい。そのようなデータ・ストアは、ソーシャル・グラフ200のノードまたはエッジの、1または複数の検索可能または照会可能なインデックスを含んでもよい。
【0011】
特定の実施形態では、ユーザ・ノード202は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザに対応する。限定するものとしてではなく一例として、ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160と、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じて対話または通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(たとえば、企業、事業者、またはサードパーティ・アプリケーション)、または(たとえば、個人またはエンティティの)グループであってよい。特定の実施形態では、ユーザがアカウントをソーシャル・ネットワーキング・システム160に登録するとき、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、そのユーザに対応するユーザ・ノード202を作成し、そのユーザ・ノード202を1または複数のデータ・ストア内に記憶する。本明細書に記載のユーザおよびユーザ・ノード202は、適切な場合、登録されたユーザ、および登録されたユーザに関連付けられているユーザ・ノード202に及ぶ。それに加えて、または代替として、本明細書に記載のユーザおよびユーザ・ノード202は、適切な場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160に登録しなかったユーザに及ぶ。特定の実施形態では、ユーザ・ノード202は、ユーザによって提供された情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を含む様々なシステムによって収集された情報に関連付けられてもよい。限定するものとしてではなく一例として、ユーザは、自分の名前、プロフィール写真、連絡先情報、誕生日、性別、婚姻状態、家族状態、雇用、学歴、好み、関心、または他の人口統計情報を提供してもよい。特定の実施形態では、ユーザ・ノード202は、ユーザに関連付けられている情報に対応する1または複数のデータ・オブジェクトに関連付けられてもよい。特定の実施形態では、ユーザ・ノード202は、1または複数のウェブ・ページに対応してもよい。
【0012】
特定の実施形態では、ソーシャル・グラフ200内の1対のノードが、1または複数のエッジ206によって互いに接続されてもよい。1対のノードを接続するエッジ206は、その対のノード間の関係を表す。特定の実施形態では、エッジ206は、1対のノード間の関係に対応する1または複数のデータ・オブジェクトまたは属性を含み、または表してもよい。限定するものとしてではなく一例として、第1のユーザは、第2のユーザが第1のユーザの「友達」であることを示してもよい。この示したことに応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、「友達要求」を第2のユーザに送信してもよい。第2のユーザが「友達要求」を確認した場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ソーシャル・グラフ200内で第1のユーザのユーザ・ノード202を第2のユーザのユーザ・ノード202に接続するエッジ206を作成し、エッジ206をソーシャル・グラフ情報としてデータ・ストア164の1または複数に記憶してもよい。
図2の例では、ソーシャル・グラフ200は、ユーザ「A」とユーザ「B」とのユーザ・ノード202間の友達関係を示すエッジ206と、ユーザ「C」とユーザ「B」とのユーザ・ノード202間の友達関係を示すエッジとを含む。本開示は特定のユーザ・ノード202を接続する特定の属性を有する特定のエッジ206について記載し示しているが、本開示は、ユーザ・ノード202を接続する任意の好適な属性を有する任意の好適なエッジ206を企図する。限定するものとしてではなく一例として、エッジ206は、友達関係、家族関係、仕事関係もしくは雇用関係、ファン関係、フォロワー関係、ビジタ関係、加入者関係、主従関係、相互的関係、非相互的関係、別の好適なタイプの関係、または2以上のそのような関係を表してもよい。さらに、本開示は一般にノードを接続されているものとして記載しているが、本開示は、ユーザまたはコンセプトも接続されているものとして記載している。本明細書では、接続されているユーザまたはコンセプトへの言及は、適切な場合、ソーシャル・グラフ200内で1または複数のエッジ206によって接続されているユーザまたはコンセプトに対応するノードに及ぶ。
【0013】
特定の実施形態では、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間のエッジ206は、コンセプト・ノード204に関連付けられているコンセプトに向かってユーザ・ノード202に関連付けられているユーザによって行われる特定のアクションまたはアクティビティを表してもよい。限定するものとしてではなく一例として、
図2に示されているように、ユーザは、コンセプトに対して「いいね」と表明することができ、コンセプトに「通った」、コンセプトを「プレイした」、「聴いた」、「調理した」、コンセプトに「勤務した」、またはコンセプトを「見た」のであり、コンセプトのそれぞれは、エッジタイプまたはサブタイプに対応する。コンセプト・ノード204に対応するコンセプトプロフィールページは、たとえば、選択可能な「チェックイン」アイコン(たとえば、クリッカ可能な「チェックイン」アイコン)または選択可能な「お気に入りに追加」アイコンを含んでもよい。同様に、ユーザがこれらのアイコンをクリックした後、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、それぞれのアクションに対応するユーザのアクションに応答して「お気に入り」エッジ、または「チェックイン」エッジを作成する。限定するものとしてではなく別の例として、ユーザ(ユーザ「C」)は、特定のアプリケーション(オンラインミュージックアプリケーションであるSPOTIFY)を使用して特定の楽曲(「イマジン」)を聴く。この場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザに対応するユーザ・ノード202と楽曲およびアプリケーションに対応するコンセプト・ノード204との間に「聴いた」エッジ206および「使用した」エッジ(
図2に図示)を作成し、ユーザがその楽曲を聞き、そのアプリケーションを使用したことを示す。さらに、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、楽曲およびアプリケーションに対応するコンセプト・ノード204間に「プレイした」エッジ206(
図2に図示)を作成し、特定の楽曲が特定のアプリケーションによってプレイされたことを示す。この場合には、「プレイした」エッジ206は、外部アプリケーション(SPOTIFY)によって外部オーディオファイル(楽曲「イマジン」)に対して行われたアクションに対応する。本開示は、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204とを接続する特定の属性を有する特定のエッジ206について記載しているが、本開示は、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204とを接続する任意の好適な属性を有する任意の好適なエッジ206を企図する。さらに、本開示は、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204の間の単一の関係を表すエッジについて記載しているが、本開示は、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間の1または複数の関係を表すエッジを企図する。限定するものとしてではなく一例として、エッジ206は、ユーザが「いいね」と表明したこと、および特定のコンセプトを使用したことの両方を表してもよい。あるいは、別のエッジ206が、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204(
図2に示されているように、ユーザ「E」に関するユーザ・ノード202と「SPOTIFY」に関するコンセプト・ノード204)との間の関係の各タイプ(または単一の関係の複数)を表してもよい。
【0014】
特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピューティング・デバイスは、ソフトウェア・アプリケーションに関連する、ユーザが起動したイベントを識別し、これらのイベントを特定のユーザと関連付ける。特定の実施形態では、ソフトウェア・アプリケーションは、クライアント・デバイスに少なくとも部分的に格納されるか、クライアント・デバイスで少なくとも部分的に実行可能か、またはクライアント・デバイスとコミュニケーションするソフトウェア・アプリケーションなど、クライアント・デバイスによってアクセス可能な任意の適切なソフトウェア・アプリケーションである。イベントを識別するコンピューティング・デバイスは、ソフトウェアを実行するコンピューティング・デバイス、ユーザと相互に作用するコンピューティング・デバイス、サーバ・コンピューティング・デバイスなど任意の適切なコンピューティング・デバイスである。
【0015】
イベントは、ソフトウェア・アプリケーションを含む任意の適切なイベントである。特定の実施形態では、イベントは、クライアント・デバイス上でのソフトウェア・アプリケーションのインストールである。特定の実施形態では、イベントは、ソフトウェア・アプリケーションの機能を使用することである。例えば、写真編集ソフトウェア・アプリケーションにおいて写真に対してある効果を加えるためのツールの使用、またはゲームにおける特定のアイテムの使用は、イベントである。特定の実施形態では、イベントは、ソフトウェア・アプリケーションを使用するのに費やした時間である。例えば、アプリケーションを1時間使用することは1つのイベントであり、アプリケーションを10時間使用することは別のイベントである。特定の実施形態では、イベントは、ソフトウェアまたはそのソフトウェアの特定の機能の使用している間の時間である。特定の実施形態では、イベントは、クライアント・コンピューティング・デバイスのメモリにアプリケーションをロードすること、またはメモリにおいてアプリケーションを実行することなどのソフトウェア・アプリケーションの使用である。特定の実施形態では、イベントは、ソフトウェア・アプリケーションの使用量である。例えば、イベントは、ゲームにおいて特定のレベルまたはイベントに達すること、データベース・マネジメントアプリケーションにおいて特定の量の機能を使用すること、または一定の数の写真を編集することである。特定の実施形態では、イベントは、イベントの適切な組合せである。この開示は、特定の種類のイベントの特定の例を説明するが、この開示は、ソフトウェア・アプリケーションに関連付けられている任意の適切なイベントを企図する。
【0016】
図3は、クライアント・コンピューティング・デバイスにおけるソフトウェア・アプリケーションに関連付けられているがイベントが発生したことを識別し、そのイベントをクライアント・コンピューティング・デバイスのユーザと関連付けるための例示的な方法300を示す。方法は、イベントに関連付けられている通知がコンピューティング・デバイスによって受信されるステップ310において開始される。受信するコンピューティング・デバイスは、クライアント・コンピューティング・デバイス、広告出版社に関連付けられているコンピューティング・デバイス、ネットワーク110、サードパーティ・システム170、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160に関連付けられているコンピューティング・デバイス、これらの任意の適切な組合せなど任意の適切なコンピューティング・デバイス、または任意の他の適切なコンピューティング・デバイスである。通知は、クライアント・デバイス、ソフトウェア・アプリケーションの広告主または開発者、サードパーティ・システムの分析会社または広告ベンダー、もしくは任意の他の適切なエンティティによって送信される。通知は、(例えば、セルラーネットワークまたはWI−FI接続時などを有する)送信するデバイスが通知を送信するときには必ず、イベントが発生した後、イベント発生後の所定の期間内または所定の期間で、もしくは任意の他の適切な時間に直ちに送信される。
【0017】
特定の実施形態では、通知は、ソフトウェア・アプリケーションに関するソフトウェア開発キット(software development kit)の仕様に従う。ソフトウェア開発キットは、広告主、分析サービスのプロバイダ、広告出版社、オペレーティングシステム、ソフトウェア・アプリケーションの開発者、またはソーシャル・ネットワーキング・システムなどの任意の適切なエンティティによって供給される。特定の実施形態では、ソフトウェア開発キットの仕様は、通知に関するフォーマット、いつ通知が作成されるべきか、通知を提供するためのプロトコルなどを指定する。特定の実施形態では、ソフトウェア開発者キットは、ソフトウェア・アプリケーションに関する1つもしくは複数のアプリケーション・プログラミング・インターフェースを含む。
【0018】
特定の実施形態では、通知は、ユーザが起動したイベントに関連付けられているユーザ及びクライアント・デバイスのうちの少なくとも一方を識別する情報を含む。例えば、情報は、ユーザの名前、ユーザに関連付けられている固有の識別番号(例えば、ソーシャル・ネットワークに関連付けられている識別番号)、またはユーザと一意的に関連付けられているハッシュまたは符号化された情報を用いて、ユーザを直接的に識別する。別の例として、情報は、ユーザを間接的に識別する。例えば、情報は、(ユーザに関連付けられ、かつ同一のデバイス上に存在するクッキーによって、ユーザ及びデバイスに関連付けられているアカウントによってなど)ユーザと関連付けられるユーザのクライアント・デバイスを(例えば、アドレス可能なハードウェアコンポーネント、そのデバイスに関連付けられているアカウントなどによって)識別する。ユーザ及びクライアント・デバイスのうちの少なくとも一方を識別する情報は、ここに参照することにより開示に含まれる2013年1月23日に提出の「モバイル・デバイスにおけるアプリケーションのインストールのためのコンバージョン・トラッキング(Conversion Tracking for Installation of Application)」という発明の名称の特許出願第13/748560号において記載されたモバイル・アプリケーション情報またはモバイル・デバイス情報をトラッキングするための任意の方法を使用する。この開示は、ユーザが起動したイベントに関連付けられているユーザを特定するための情報及び方法の特定の例を提供しつつ、この開示は、そのユーザを識別する任意の適切な情報及び方法を企図する。特定の実施形態では、プライバシー設定は、ユーザ、イベント、またはその両方を識別するどのような情報(ある場合)を通知に含まれるようにするかをユーザが操作できるようにする。
【0019】
特定の実施形態では、通知は、通知に関連付けられているイベントに関する可変の所定のシンボル・ストリングを含む。シンボル・ストリングは、発生したイベントを識別する。例えば、ソフトウェア・アプリケーションの開発者または広告主は、特定のソフトウェア・アプリケーションと関連するイベントがいつ発生したかを識別することを望んでおり、かつ所望のイベントが発生したときに実行するソフトウェアコード(例えば、SDKに応じた、またはAPIによって少なくとも部分的に提供されたコード)を含み得る。コードは、イベントを識別するストリングを含む。ストリングは、テキスト(例えば、「ユーザはレベル10に達した」または「ユーザはこの1週間、毎日アプリケーションを使用した」)であるか、イベントに関連付けられているコード(例えば、「2Df%g@#3」)であるか、または任意の他の適切なストリングである。SDK及びAPIのうちの少なくとも一方に従って、ストリングは、開発者、広告主、または任意の他の適切なエンティティによって、作成されるか、取り除かれるか、または変更されて、任意の適切なイベントが識別される。任意の数のストリングが、対応する数のイベントを識別するのに使用され、識別するためのイベントが追加され、取り除かれ、または変更されるときに、ストリングは追加され、取り除かれ、または変更される。
【0020】
特定の実施形態では、通知は、ユーザが起動したイベントに関連付けられている1つもしくは複数の属性の値を記述する1つもしくは複数の変数を含む。例えば、イベントがユーザによるアプリケーションへのログインまたは起動である場合、変数は、ユーザがアプリケーションに最後にログインした時または使用した時からの期間を記述する。別の例として、イベントがアプリケーションから開始された金融取引、またはアプリケーションに関連付けられている商品(例えば、ゲームにおけるアイテムなど)に関する金融取引である場合、変数は、取引の値(例えば、購入した全アイテムの量、費やした全額)を記述する。変数は、例えば、ユーザがそのアプリケーションにおいて、またはそのアプリケーションを通して何らかの物を購入した回数を示すことによって、ユーザがリピーターの購入者であるかどうかについての詳細を記述する。別の例として、変数は、ユーザがアプリケーションを使用した時間(アプリケーションの有効期間に亘って、連続的な期間においてなど)、またはアプリケーションの特徴を記述する。別の例として、変数は、イベントが発生した時間を記述する。特定の実施形態では、変数は、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられているソーシャル・グラフにおける1つもしくは複数のノードまたはエッジに関連する情報からなど、ソーシャル・ネットワーキング・システムから決定される。この開示は、例示的なユーザが起動したイベントに関連付けられている例示的な属性の例示的な値を記述する変数の特定の例を与えるが、この開示は、適切なユーザが起動したイベントに関連付けられている任意の適切な属性の任意の適切な値を記述する任意の適切な変数を企図する。
【0021】
特定の実施形態では、通知は、その時間またはイベント時もしくはその時間の付近またはイベントの付近におけるユーザの1つもしくは複数の属性または変数の属性を記述する1つもしくは複数の変数パラメータを含む。例えば、変数パラメータは、アプリケーション上の、またはアプリケーションにおける金融取引において費やした金額に関連付けられている通貨を記述する。別の例として、変数パラメータは、例えば、ユーザがリピーターの購入者であり、特定の階級の顧客(例えば、特定の地位もしくは利益を有するメンバー)の顧客であり、1つもしくは複数の属性(例えば、性別、年齢、収入)を有しており、特定のクライアント・デバイス及び他の特定のデバイスのうちの少なくとも一方を使用し、他のアプリケーションを使用したか、または興味を示したことなどのユーザの属性を記述する。特定の実施形態では、変数パラメータは、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられているソーシャル・グラフにおける1つもしくは複数のノードもしくはエッジに関連付けられている情報からなど、ソーシャル・ネットワーキング・システムから決定される。この開示は、ユーザの特定の属性または変数の属性に関連付けられている変数パラメータの特定の例を与えたが、この開示は、ユーザの任意の適切な属性または任意の適切な変数に関連付けられている任意の適切な変数パラメータを企図する。
【0022】
通知が受信された後、ステップ320において、通知は、イベントに関連付けられているユーザを識別することなどによって、イベントに関連付けられているユーザと関連付けられる。例えば、ユーザは、通知とともにまたは通知と関連して受信された情報から、直接的に識別される。そのような情報は、ユーザの名前、ユーザに関連付けられている固有の識別番号(例えば、ソーシャル・ネットワークに関連付けられている識別番号)、またはユーザと一意的に関連付けられているハッシュもしくは他の符号化された情報を含む。別の例として、ユーザは、通知とともにまたは通知と関連して受信された情報から間接的に識別される。例えば、情報は、(例えば、ユーザに関連付けられ、かつ同一のデバイス上に存在するクッキーによって、ユーザ及びデバイスに関連付けられているアカウントによってなど)ユーザと関連付けられるユーザのクライアント・デバイスを(例えば、アドレス可能なハードウェアコンポーネント、デバイスに関連付けられているアカウントなどによって)識別する。ユーザ及びクライアント・デバイスのうちの少なくとも一方を識別する情報は、ここに参照することにより開示に含まれる2013年1月23日に提出の「モバイル・デバイスにおけるアプリケーションのインストールのためのコンバーション・トラッキング」といつ発明の名称の特許出願第13/748560号において説明されたモバイル・アプリケーションまたはモバイル・デバイスの情報をトラッキングするための任意の方法を使用する。この開示は、ユーザが起動したイベントに関連付けられているユーザを識別する情報及び方法の特定の例を与えるが、この開示は、そのユーザを識別する任意の適切な情報及び方法を企図する。
【0023】
ステップ330において、イベントの記述は、受信された通知におけるシンボル・ストリングに少なくとも部分的に基づいて決定される。例えば、ストリングは、「ユーザはアプリケーションをインストールした。」などイベントを明確に記述する。別の例として、ストリングは、ソフトウェア・アプリケーションの広告主もしくは開発者のため、ソフトウェア・アプリケーションのため、または特定のユーザのため、特定のイベントを一般的にマップするコード、例えば「194836」である。この開示は、受信したシンボル・ストリングに少なくとも部分的に基づいてイベントを決定する任意の適切な方法を企図する。
【0024】
特定の実施形態は、適切な場合、
図3の方法の1つまたは複数のステップを繰り返してもよい。この開示は、
図3の方法の特定のステップを、特定の順番で発生するものとして記載し示しているが、この開示は、任意の適切な順番で発生する
図3の方法の任意の適切なステップを企図する。さらに、この開示は、
図3の方法の特定のステップを実施する特定の構成要素、デバイス、またはシステムについて記載し示しているが、この開示は、
図3の方法の任意の適切なステップを実施する任意の適切な構成要素、デバイス、またはシステムの任意の適切な組合せを企図する。
【0025】
イベントが特定のユーザと一度関連付けられると、情報は、ユーザに関連する情報またはユーザについての情報を決定するのに使用される。例えば、そのような情報は、ソフトウェア・アプリケーションまたは類似のソフトウェア・アプリケーションに関するユーザの有効期限値を計算するのに使用される。別の例として、そのような情報は、イベントと関連付けられたユーザ、及びイベントと関連付けられたユーザと同じような1つまたは複数の類似の属性を有する他のユーザの両方に対して、より効果的な広告及び宣伝キャンペーンを生成するのに使用される。例えば、特定の実施形態は、広告により関連があるか、または広告がより役立つと、より気付きそうなユーザに対して、広告を配信するのを容易にする。例えば、広告主は、その広告により関連があるか、またはその広告がより役立つと、より気付きそうユーザを識別し、ターゲットとすることにより、より高いコンバージョンレート(conversion rates)(及び、それによる広告からのより高い投資利益率(ROI:return on investment))を実現する。ソーシャル・ネットワーキング・システムのコンテキストにおいて、広告主は、これらのユーザを識別するために、ソーシャル・ネットワーキング・システム160におけるユーザプロフィール情報を使用する。それに加えて、または代替として、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、広告主に対するこれらのユーザを特定するために、ソーシャル・ネットワーキング・システム160におけるユーザプロフィール情報を使用する。限定するものとしてではなく一例として、特定の実施形態は、イベントの招待または提案、クーポン、取引、または欲しいアイテムのリストについての提案、友人の人生のイベントについての提案、グループについての提案、広告、またはソーシャル広告を伴ってユーザをターゲットにする。そのようなターゲティングは、適切な場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160上またはソーシャル・ネットワーキング・システム160内において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160から離れてか、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160の外部において、またはユーザのモバイル・コンピューティング・デバイスにおいて発生する。ソーシャル・ネットワーキング・システム160上またはソーシャル・ネットワーキング・システム160内においては、そのようなターゲティングは、ユーザのニュースフィード(news feeds)、検索結果、Eメールまたは他の受信トレー、もしくは通知チャンネル(notifications channels)に対して向けられるか、(同一のコンセプト、ノード、またはオブジェクトに関連付けられている右側のレールの広告に沿ってグループ化され得る)コンシェルジュまたはグループエリアにおけるウェブページの右側、または(ウェブページにおいてユーザが何を見ているのかということ及びユーザの現在のニュースフィードに基づき得る)エゴネットワーク(network−ego)など、ソーシャル・ネットワーキング・システム160のウェブページの特定のエリアに現れる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160から離れているか、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160の外部の場合、そのようなターゲティングは、例えば、アドエクスチェンジまたはソーシャル・プラグイン(social plug−in)を含んで、サードパーティ・ウェブサイトを通して提供される。ユーザのモバイル・コンピューティング・デバイス上の場合、そのようなターゲティングは、モバイル・コンピューティング・デバイスに対するプッシュ通知(push notifications)を通して提供される。
【0026】
ユーザを識別してターゲットにするために使用されるターゲティング基準は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160上での明確かつ表明されたユーザの関心事、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160におけるノード、オブジェクト、エンティティ、ブランド、またはページへのユーザの明確なつながりを含む。それに加えて、または代替として、そのようなターゲティング基準は、(ユーザの歴史、デモグラフィック、社会的または他の活動、友人の社会的または他の活動、サブスクリプション(subscriptions)、または(例えば、共有の関心事、つながり、またはイベントに基づく)ユーザと同様の他のユーザの任意の先行の項目の分析を含む)明確なまたは推測されるユーザの関心事またはつながりを含む。特定の実施形態は、プラットフォーム・ターゲティングを利用する。プラットフォーム・ターゲティングは、プラットフォーム及び「いいね」の印象データ、コンテキスト上のシグナル(例えば、「コカコーラ(登録商標)に関するページを現在見ているか、または最近見ていたのは誰か?」)、弱いつながり(例えば、「チェックイン」)、類似の人のつながり、ファン、抽出したキーワード、EMU広告、推測に基づいた広告、係数、親和性、または他のソーシャル・グラフの情報、友人の友人のつながり、ピンニング(pinning)またはブースティング(boosting)、取引、投票、世帯収入、社会的な集団またはグループ、画像または他のメディアにおいて検出された物、ソーシャルまたはオープン・グラフのエッジタイプ、地理的予測、プロフィールまたはページのビュー、状況の更新または他のユーザの投稿(その分析は、自然言語の処理またはキーワードの抽出を含み得る)、イベントの情報、または共同フィルタリングを含む。ユーザを識別してターゲットにすることは、適切な場合、(ユーザのオプトアウト(opt−outs)など)プライバシー設定、データハッシュ法(data hashing)、またはデータの匿名化も含む。
【0027】
広告を用いてユーザをターゲットにするために、特定の実施形態は、限定するものとしてではなく一例として、特許出願第12/193702として2008年8月18日に提出された「ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトにおける社会広告及び他の情報メッセージ、及び同様な広告モデル(Social Advertisements and Other Informational Messages on a Social Networking Website and Advertising Model for Same)」という発明の名称の特許公開公報第2009/0119167号、特許出願第12/195321として2008年8月20日に提出された「ソーシャル・ネットワークにおけるターゲティング広告(Targeting Advertisements in a Social Network)」という発明の名称の特許公開公報第2009/0070219、特許出願第12/968786号として2013年1月23日に提出された「広告に関連付けられている物と関わったユーザの友人に対するターゲティング社会広告(Targeting Social Advertising to Friends of Users Who Have Interacted With an Object Associated with the Advertising)」という発明の名称の特許公開公報第2012/0158501号、または特許出願第12/978265号として2013年1月23日に提出された「ソーシャル・ネットワーキング・システムにおけるコンテキスト上関係のある親和性予測(Contextually Relevant Affinity Prediction in a Social-Networking System)」という発明の名称の特許公開公報第2012/0166532号において言及することにより全て包含される1つまたは複数のシステム、コンポーネント、要素、機能、方法、操作、またはステップを利用する。
【0028】
図4は、例示的なコンピュータ・システム400を示す。特定の実施形態では、1または複数のコンピュータ・システム400は、本明細書に記載され、または示されている1または複数の方法の1または複数のステップを実施する。特定の実施形態では、1または複数のコンピュータ・システム400は、本明細書に記載され、または示されている機能を提供する。特定の実施形態では、1または複数のコンピュータ・システム400上で動作するソフトウェアは、本明細書に記載され、または示されている1または複数の方法の1または複数のステップを実施し、または本明細書に記載され、または示されている機能を提供する。特定の実施形態は、1または複数のコンピュータ・システム400の1または複数の部分を含む。本明細書では、コンピュータ・システムに言及することは、適切な場合、コンピューティング・デバイスを包含してもよく、逆も同様である。さらに、コンピュータ・システムに言及することは、適切な場合、1または複数のコンピュータ・システムを包含してもよい。
【0029】
この開示は、任意の好適な数のコンピュータ・システム400を企図する。この開示は、任意の好適な物理形態をとるコンピュータ・システム400を企図する。限定するものとしてではなく一例として、コンピュータ・システム400は、組込みコンピュータ・システム、システム・オン・チップ(SOC)、シングルボード・コンピュータ・システム(SBC)(たとえば、コンピュータ・オン・モジュール(COM)またはシステム・オン・モジュール(SOM)など)、デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ・システム、対話キオスク、メインフレーム、コンピュータ・システムのメッシュ、移動体電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、タブレット・コンピュータ・システム、またはこれらの2以上の組合せであってよい。適切な場合、コンピュータ・システム400は、1または複数のコンピュータ・システム400を含んでもよく、一元的なものであっても分散型であってもよく、複数のロケーションに跨ってもよく、複数のマシンに跨ってもよく、複数のデータ・センタに跨ってもよく、クラウド内にあってもよく、クラウドは、1または複数のネットワーク内で1または複数のクラウド・コンポーネントを含んでもよい。適切な場合、1または複数のコンピュータ・システム400は、実質的な空間的または時間的制限なしに、本明細書に記載され、または示されている1または複数の方法の1または複数のステップを実施してもよい。限定するものとしてではなく一例として、1つまたは複数のコンピュータ・システム400は、リアルタイムで、またはバッチ・モードで、本明細書に記載され、または示されている1または複数の方法の1または複数のステップを実施してもよい。1または複数のコンピュータ・システム400は、適切な場合、異なる時に、または異なるロケーションで、本明細書に記載され、または示されている1または複数の方法の1または複数のステップを実施してもよい。
【0030】
特定の実施形態では、コンピュータ・システム400は、プロセッサ402、メモリ404、ストレージ406、入力/出力(I/O)インターフェース408、通信インターフェース410、およびバス412を含む。この開示は、特定の数の特定の構成要素を特定の構成で有する特定のコンピュータ・システムについて記載し示しているが、この開示は、任意の好適な数の任意の好適な構成要素を任意の好適な構成で有する任意の好適なコンピュータ・システムを企図する。
【0031】
特定の実施形態では、プロセッサ402は、コンピュータ・プログラムを構成するものなど命令を実行するためのハードウェアを含む。限定するものとしてではなく一例として、命令を実行するために、プロセッサ402は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ404、またはストレージ406から命令を取り出し(またはフェッチし)、それらを復号および実行し、次いで、1または複数の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ404、またはストレージ406に書き込む。特定の実施形態では、プロセッサ402は、データ、命令、またはアドレス用に1または複数の内部キャッシュを含んでもよい。この開示は、適切な場合、任意の好適な数の任意の好適な内部キャッシュを含むプロセッサ402を企図する。限定するものとしてではなく一例として、プロセッサ402は、1または複数の命令キャッシュ、1または複数のデータ・キャッシュ、および1または複数の変換索引バッファ(TLB)を含んでもよい。命令キャッシュ内の命令は、メモリ404またはストレージ406内の命令のコピーであってもよく、命令キャッシュは、プロセッサ402によるこれらの命令の取り出しを高速化する。データ・キャッシュ内のデータは、プロセッサ402にて実行される命令が操作するための、メモリ404またはストレージ406内のデータのコピー、プロセッサ402で実行される後続の命令によるアクセスための、またはメモリ404もしくはストレージ406に書き込むための、プロセッサ402で実行された以前の命令の結果、あるいは他の好適なデータであってもよい。データ・キャッシュは、プロセッサ402による読出しまたは書込み動作を高速化する。TLBは、プロセッサ402のために仮想アドレス変換を高速化する。特定の実施形態では、プロセッサ402は、データ、命令、またはアドレス用に1または複数の内部レジスタを含む。この開示は、適切な場合、任意の好適な数の任意の好適な内部レジスタを含むプロセッサ402を企図する。適切な場合、プロセッサ402は、1または複数の算術論理演算ユニット(ALU)を含むことができ、マルチコア・プロセッサであってもよく、1または複数のプロセッサ402を含んでもよい。この開示は、特定のプロセッサについて記載し示しているが、この開示は、任意の好適なプロセッサを企図する。
【0032】
特定の実施形態では、メモリ404は、プロセッサ402が実行するための命令、またはプロセッサ402が操作するためのデータを記憶するための主記憶装置を含む。限定するものとしてではなく一例として、コンピュータ・システム400は、ストレージ406または別のソース(たとえば、別のコンピュータ・システム400など)からメモリ404に命令をロードする。次いで、プロセッサ402は、メモリ404から内部レジスタまたは内部キャッシュに命令をロードする。命令を実行するために、プロセッサ402は、内部レジスタまたは内部キャッシュから命令を取り出し、それらを復号する。命令の実行中、または実行後、プロセッサ402は、1または複数の結果(中間結果であることも最終結果であることもある)を内部レジスタまたは内部キャッシュに書き込む。次いで、プロセッサ402は、それらの結果の1または複数をメモリ404に書き込む。特定の実施形態では、プロセッサ402は、1もしくは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内、または(ストレージ406もしくは他の場所ではなく)メモリ404内の命令だけを実行し、1もしくは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内、または(ストレージ406もしくは他の場所ではなく)メモリ404内のデータだけを操作する。1または複数のメモリ・バス(それぞれがアドレス・バスとデータ・バスを含むことがある)がプロセッサ402をメモリ404に結合してもよい。バス412は、下記に記載されているように、1または複数のメモリ・バスを含んでもよい。特定の実施形態では、1または複数のメモリ管理ユニット(MMU)が、プロセッサ402とメモリ404との間に存在し、プロセッサ402によって要求されるメモリ404へのアクセスを容易にする。特定の実施形態では、メモリ404は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。このRAMは、適切な場合、揮発性メモリであり得る。適切な場合、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)であってよい。さらに、適切な場合、このRAMは、シングルポート型またはマルチポート型RAMであってよい。この開示は、任意の好適なRAMを企図する。メモリ404は、適切な場合、1または複数のメモリ404を含んでもよい。この開示は、特定のメモリについて記載し示しているが、この開示は、任意の好適なメモリを企図する。
【0033】
特定の実施形態では、ストレージ406は、データまたは命令用のマス・ストレージを含む。限定するものとしてではなく一例として、ストレージ406は、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、フロッピー(登録商標)ディスク・ドライブ、フラッシュ・メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、もしくはユニバーサル・シリアル・バス(USB)ドライブ、またはこれらの2以上の組合せを含んでもよい。ストレージ406は、適切な場合、取外し式または非取外し式(または固定)媒体を含んでもよい。ストレージ406は、適切な場合、コンピュータ・システム400に対して内部であっても外部であってもよい。特定の実施形態では、ストレージ406は、不揮発性のソリッドステート・メモリである。特定の実施形態では、ストレージ406は、読出し専用メモリ(ROM)を含む。適切な場合、このROMは、マスクプログラムドROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、電気的書き換え可能ROM(EAROM)、もしくはフラッシュ・メモリ、またはこれらの2以上の組合せであってよい。この開示は、任意の好適な物理形態をとるマス・ストレージ406を企図する。ストレージ406は、適切な場合、プロセッサ402とストレージ406の間の通信を容易にする1または複数のストレージ制御ユニットを含んでもよい。適切な場合、ストレージ406は、1または複数のストレージ406を含んでもよい。この開示は、特定のストレージについて記載し示しているが、この開示は、任意の好適なストレージを企図する。
【0034】
特定の実施形態では、I/Oインターフェース408は、コンピュータ・システム400と1または複数のI/Oデバイスとの間の通信のために1または複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータ・システム400は、適切な場合、これらのI/Oデバイスの1または複数を含んでもよい。これらのI/Oデバイスの1または複数は、人とコンピュータ・システム400の間の通信を可能にする。限定するものとしてではなく一例として、I/Oデバイスは、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチル・カメラ、スタイラス、タブレット、タッチ・スクリーン、トラックボール、ビデオ・カメラ、別の好適なI/Oデバイス、またはこれらの2以上の組合せを含んでもよい。I/Oデバイスは、1または複数のセンサを含んでもよい。この開示は、任意の好適なI/Oデバイス、およびそれらのための任意の好適なI/Oインターフェース408を企図する。適切な場合、I/Oインターフェース408は、プロセッサ402がこれらのI/Oデバイスの1または複数を駆動することを可能にする1または複数のデバイスまたはソフトウェア・ドライバを含む。I/Oインターフェース408は、適切な場合、1または複数のI/Oインターフェース408を含んでもよい。この開示は、特定のI/Oインターフェースについて記載し示しているが、この開示は、任意の好適なI/Oインターフェースを企図する。
【0035】
特定の実施形態では、通信インターフェース410は、コンピュータ・システム400と1もしくは複数の他のコンピュータ・システム400または1もしくは複数のネットワークとの間の通信(たとえば、パケットベースの通信など)のために1または複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定するものとしてではなく一例として、通信インターフェース410は、ETHERNET(登録商標)もしくは他の有線ベースのネットワークとの通信のためのインターフェース・コントローラ(NIC)もしくはネットワーク・アダプタ、またはWI−FIネットワークなど無線ネットワークとの通信のための無線NIC(WNIC)もしくは無線アダプタを含んでもよい。この開示は、任意の好適なネットワーク、およびそのための任意の好適な通信インターフェース410を企図する。限定するものとしてではなく一例として、コンピュータ・システム400は、アドホック・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、またはインターネットの1もしくは複数の部分、あるいはこれらの2以上の組合せと通信する。これらのネットワークの1または複数のうちの1または複数の部分は、有線であっても無線であってもよい。一例として、コンピュータ・システム400は、無線PAN(WPAN)(たとえば、BLUETOOTH(登録商標)WPANなど)、WI−FIネットワーク、WI−MAXネットワーク、携帯電話ネットワーク(たとえば、グローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))ネットワークなど)、もしくは他の好適な無線ネットワーク、またはこれらの2以上の組合せと通信する。コンピュータ・システム400は、適切な場合、これらのネットワークのいずれかのための任意の好適な通信インターフェース410を含んでもよい。通信インターフェース410は、適切な場合、1または複数の通信インターフェース410を含んでもよい。この開示は、特定の通信インターフェースについて記載し示しているが、この開示は、任意の好適な通信インターフェースを企図する。
【0036】
特定の実施形態では、バス412は、コンピュータ・システム400の構成要素を互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定するものとしてではなく一例として、バス412は、アクセラレィティッド・グラフィックス・ポート(AGP)もしくは他のグラフィックス・バス、EISA(Enhanced Industry Standard Architecture)バス、フロントサイド・バス(FSB)、HT(HYPERTRANSPORT)相互接続、ISA(Industry Standard Architecture)バス、インフィニバンド相互接続、LPC(low−pin−count)バス、メモリ・バス、MCA(Micro Channel Architecture)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCIエクスプレス(PCIe)バス、SATA(serial advanced technology attachment)バス、VLB(Video Electronics Standards Association local)バス、もしくは別の好適なバス、またはこれらの2以上の組合せを含んでもよい。バス412は、適切な場合、1または複数のバス412を含んでもよい。この開示は、特定のバスについて記載し示しているが、この開示は、任意の好適なバスまたは相互接続を企図する。
【0037】
本明細書では、1または複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合、1または複数の半導体ベースの、もしくは他の集積回路(IC)(たとえば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC))、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスク・ドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピー(登録商標)・ディスケット、フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、ソリッドステート・ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはセキュア・デジタル・ドライブ、任意の他の好適な非一時的コンピュータ可読記憶媒体、またはこれらの2以上の組合せを含んでもよい。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せであってよい。
【0038】
本明細書では、「または(もしくは)」は、別段明確に示されていない限り、または別段文脈によって示されない限り、包括的(inclusive)であり、排他的なものではない。したがって、本明細書では、「AまたはB」は、別段明確に示されていない限り、または別段文脈によって示されない限り、「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、「および」は、別段明確に示されていない限り、または別段文脈によって示されない限り、共同であり、個別的でもある。したがって、本明細書では、「AおよびB」は、別段明確に示されていない限り、または別段文脈によって示されない限り、「AおよびBを共同で、または個別的に」意味する。
【0039】
この開示の範囲は、当業者であれば理解するであろう、本明細書に記載され、または示されている例示的な実施形態に対する変更、置換、変形、代替、および修正すべてを包含する。この開示の範囲は、本明細書に記載され、または示されている例示的な実施形態に限定されない。さらに、この開示は、それぞれの実施形態について、本明細書では、特定の構成要素、要素、機能、動作、またはステップを含むものとして記載し示しているが、これらの実施形態のいずれも、当業者であれば理解するであろう、本明細書のどこかに記載され、または示されている構成要素、要素、機能、動作、またはステップのいずれかの任意の組合せまたは並べ替えを含んでもよい。さらに、添付の特許請求の範囲において、特定の機能を実施するように適合された、するように配置された、することが可能な、するように構成された、することが可能である、するように動作可能である、またはするように動作する装置もしくはシステム、または装置もしくはシステムの構成要素に言及することは、その装置、システム、または構成要素がそのように適合され、配置され、動作可能であり、構成され、可能であり、動作可能であり、動作する限り、それ、またはその特定の機能が作動される、オンにされる、またはロック解除されるか否かにかかわらず、その装置、システム、構成要素を包含する。