特許第6259249号(P6259249)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6259249-搬送装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6259249
(24)【登録日】2017年12月15日
(45)【発行日】2018年1月10日
(54)【発明の名称】搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 19/02 20060101AFI20171227BHJP
   B65G 19/28 20060101ALI20171227BHJP
【FI】
   B65G19/02 A
   B65G19/28
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-214298(P2013-214298)
(22)【出願日】2013年10月14日
(65)【公開番号】特開2015-74559(P2015-74559A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2016年10月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000206093
【氏名又は名称】大森機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092598
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 伸一
(72)【発明者】
【氏名】前田 悦博
(72)【発明者】
【氏名】木幡 安寿
(72)【発明者】
【氏名】小沢 健二
【審査官】 岡崎 克彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−159371(JP,A)
【文献】 特開昭56−103017(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 19/02
B65G 19/28
B65B 35/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送路上の製品を押送する押送部材を間欠的に移動させて前記製品を間欠搬送する搬送装置において、
前記搬送路の前記押送部材の停止位置の前方に、前記製品を上下方向で挟み込んで抑える抑え手段を備え、
前記抑え手段は、
前記搬送路に設けた、前記製品を上方へ付勢する押し上げ部材と、
前記押し上げ部材の上方に位置するガイド部材を備え、
前記押し上げ部材と前記ガイド部材の間で前記製品を挟み込むようにしたことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記押し上げ部材は、弾性体により上方に付勢され、前記製品が非接触の状態では前記押し上げ部材の上面が前記搬送路の搬送面よりも上方に突出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記押し上げ部材の上面は、曲面形状とし、
前記製品が非接触の状態の前記押し上げ部材は、少なくともその押し上げ部材の上面の上流側の外周縁は、前記搬送面と同じか低くなるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記製品は、片面にポケット部を有するPTPシートであり、
前記押し上げ部材は、前記ポケット部の未形成側の面に接触するようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の搬送装置。
【請求項5】
前記製品は、複数の物品を積層したものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置に関するもので、より具体的には、フィンガー等の押送部材で間欠送りする搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
包装機などに用いられる搬送装置の一つとして、物品をフィンガー等の押送部材で間欠送りするものがある。係る搬送装置は、例えばエンドレスチェーン等に押送フィンガーを連結し、押送フィンガーの上端部分を金属板等で構成する搬送路から上方に突出した状態とする。PTPシート等の製品は、前後の押送フィンガーの間の搬送路の上に置かれる。この状態でエンドレスチェーンが回転駆動し、押送フィンガーが前進移動すると、押送フィンガーが製品の後端面に接触し、前方に付勢する。以後、製品は、その後端面が押送フィンガーに接触した状態でする搬送される。また、押送フィンガーが一時停止すると、製品は押送フィンガーからの前方への付勢力を受けなくなるため、搬送路の上で停止する。よって、製品は、間欠移動する押送フィンガーの動きに追従して移動と停止を繰り返する。そして、製品は、押送フィンガーに接することで位置決めもなされる。
【0003】
具体的な包装システムへの適用としては以下のようなものがある。例えば、PTP(Press Through Package)シートを製造したり、製造したPTPシートを所定枚数積層したり、積層したPTPシート群を包装したりする包装システムでは、各種の工程を行う処理装置間で物品を搬送する搬送装置が実装される。そして、例えば搬送装置の上流側あるいは下流側の処理装置が間欠動作するような場合、係る処理装置の動作タイミングに合わせて搬送装置も間欠搬送する。係る間欠搬送する搬送装置は、例えば特許文献1に開示されている。
【0004】
また、この特許文献1に開示された装置における搬送対象の製品であるPTPシートは、容器(ポケット部)側から中身を押し出して上蓋を破壊し、中身を取り出すようにした包装形態であり、薬品包装における錠剤やカプセルの包装に良く使われる。そして、係るPTPシートは、容器フィルムの所定位置に凹状のポケット部を成型し、そのポケット部内に錠剤等の被包装物を供給後、容器フィルムの上に蓋フィルムを被せ、両フィルムを熱シールして密封し、所定位置をカットすることにより製造する。
【0005】
さらに、通常、PTPシートをポケット部が上にした姿勢で搬送し、搬送途中でPTPシートを上下二段の搬送路に振分け、上方の搬送路を移動中のPTPシートを上下に180度反転することで、上下の搬送路をそれぞれ移動するPTPシートは、互いのポケット部が向かい合うようになり、その後、両PTPシートを重ねることで抱き合わせを行い、係る2枚一組のものを、下流側でさらに所定組(1または複数)かさねた後、ピロー包装や箱詰めなどの包装処理が行われるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013−159371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の間欠搬送する搬送装置では、製品の寸法形状等にもよるが、例えば毎分200個あるいはそれ以下の製生産能力の包装システムに適用している。そして、これ以上の生産能力を測るために搬送速度を増加させると、一時停止した際に製品へかかる前方への慣性力が大きくなる。その結果、高速で間欠送りをする場合、フィンガーが停止したときに慣性力で製品の姿勢が崩れるおそれがある。
【0008】
特に、製品がPTPシートを複数枚積層した状態では、嵩が増すことも相まってより崩れやすくなる。さらに、例えばポケット部を向き合わせるのではなく、同一方向を向いた姿勢で積み重ねると、さらに崩れやすくなるといった課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明の搬送装置は、(1)搬送路上の製品を押送する押送部材を間欠的に移動させて前記製品を間欠搬送する搬送装置において、前記搬送路の前記押送部材の停止位置の前方に、前記製品を上下方向で挟み込んで抑える抑え手段を備え、前記抑え手段は、前記搬送路に設けた、前記製品を上方へ付勢する押し上げ部材と、前記押し上げ部材の上方に位置するガイド部材を備え、前記押し上げ部材と前記ガイド部材の間で前記製品を挟み込むようにした。間欠搬送される製品は、一時停止時に前方への慣性力を受ける。その慣性力が大きいと、製品が押送部材から離反したり、姿勢が崩れたりしようとするが、本発明では抑え手段により一時停止中の製品を抑えるため、係る事態は生じず、安定した姿勢を保持して搬送することができる。
【0010】
記抑え手段は、前記搬送路に設けた、前記製品を上方へ付勢する押し上げ部材と、前記押し上げ部材の上方に位置するガイド部材を備え、前記押し上げ部材と前記ガイド部材の間で前記製品を挟み込むようにしたので、簡単な構成で一時停止する製品を抑えることができるので良い。
【0011】
(2)前記押し上げ部材は、弾性体により上方に付勢され、前記製品が非接触の状態では前記押し上げ部材の上面が前記搬送路の搬送面よりも上方に突出するようにするとよい。弾性体は実施形態では板バネにより実現される。板バネが簡単な構造で好ましいが、コイルバネその他各種のバネや、ゴムなど各種の弾性体を利用することができる。弾性体の弾性復元力を利用することで、より簡単な構成で抑え手段を実現できるので良い。
【0012】
(3)前記押し上げ部材の上面は、曲面形状とし、前記製品が非接触の状態の前記押し上げ部材は、少なくともその押し上げ部材の上面の上流側の外周縁は、前記搬送面と同じか低くなるようにするとよい。このようにすると、搬送路上を搬送される製品は、スムーズに押し上げ部材上に移動することができる。
【0013】
(4)前記製品は、片面にポケット部を有するPTPシートであり、前記押し上げ部材は、前記ポケット部の未形成側の面に接触するようにするとよい。このようにすると、ポケット部が押し上げ部材にぶつかり、型崩れ等することがないので好ましい。
【0014】
(5)前記製品は、複数の物品を積層したものとするとよい。複数の物品を積層した場合、本発明の抑え手段を設けない従来構成では、一時停止に伴う慣性力により上に乗った物品が崩れ落ちる可能性が高くなり、しかも、積層する枚数が増すほど係る影響が顕著に現れる。これに対し、本発明では、抑え手段により上下に積層した物品を抑えることができるため、上に乗った物品が崩れ落ちることもないので好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、慣性力による製品の姿勢の崩れ等を防止し、安定した搬送が行える。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す正面図である。
図2】その要部拡大正面図である。
図3】(a)はさらに要部を拡大した正面図であり、(b)はその平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明に係る搬送装置の好適な一実施形態の全体図を示しており、図2図3は一部拡大図を示している。本実施形態の搬送装置10は、PTP包装システムの一部に組み込まれており、PTPシート1の流れ方向に沿って配置される第一搬送装置11と、第二搬送装置12と、反転装置13を備える。第一搬送装置11は、その上流側から二列で供給されるPTPシート1を、各列で一枚ずつ前後に並んだ状態で間欠的に搬送する。また、この第一搬送装置11上を搬送されてくるPTPシート1は、ポケット部2が上を向いた横長の姿勢としている。
【0018】
そして、第一搬送装置11と第二搬送装置12の間には、集積装置14が配置される。集積装置14は、第一搬送装置11上を搬送されてくる前後のPTPシートを上下に振り分けて二枚重ねた状態にして第二搬送装置12に供給する。本実施形態では、二枚に重ねられたPTPシート1は、いずれもポケット部2が上を向く同じ姿勢としている。つまり、集積装置14は、一方(後続)のPTPシート1の天地を反転することなく先行し一時停止しているPTPシート1の上に重ねる処理を行う。
【0019】
第二搬送装置12は、積み重なったPTPシート1を後方から押送フィンガー29にて押送するフィンガーコンベア装置であり、集積装置14から供給される上下二枚のPTPシートを重ねたPTPシート群が搬送対象の製品となる。そして、その製品を横に二列で並んだ状態で搬送する。
【0020】
この第二搬送装置12が、本発明に係る搬送装置の好適な一実施形態であり、具体的には以下のように構成される。前後方向のほぼ全長に延びる搬送路16を備える。搬送路16は、図3(b)に示すように、中央底板17と、その中央底板17の両サイドに所定の間隔をおいて配置したサイド底板18とを備える。中央底板17の上面と、サイド底板18の上面は、同一平面上に位置し、搬送面を構成する。そして、PTPシート1は、それら3つの板部材(中央底板17,サイド底板18)の上面に支持され、搬送路16上に位置する。中央底板17とサイド底板18の間には、所定の空間が確保され、係る空間内を後述する押送フィンガー29等が通過する。なお、図3(b)は、二列の内の片側の搬送路16を示しており、同じ構成の搬送路が左右に並んで配置することで、PTPシート群(二枚のPTPシートが重なったもの)を横二列に並んだ状態で搬送する。
【0021】
さらに、サイド底板18の上面所定位置には、上方に起立するサイドガイド壁19を配置する。左右に配置した一対のサイドガイド壁19の間隔は、PTPシート1の長手方向の長さと等しくしている。これにより、PTPシート1は搬送面内で回転したり、横方向に位置ずれしたりすることが抑制される。
【0022】
また、搬送路16の上方には、所定の間隔をおいて上部ガイド板20が配置される。この所定の間隔は、製品の高さ(2枚のPTPシート1を重ねた高さ)に対して若干のマージンを取った距離としている。このように上部ガイド板20を配置することで、搬送路16上に位置するPTPシート1の浮き上がりが抑止され、PTPシート1が二枚重なった安定した姿勢で搬送される。
【0023】
一方、搬送路16上のPTPシート1に対して搬送力を与えるのは、押送フィンガー装置22による。すなわち、押送フィンガー装置22は、搬送路16の下方空間であって搬送路16の前後両端付近その他の適宜位置に設置した段付きプーリ27と、その段付きプーリ27に掛け渡すようにセットした段付きベルト28と、その段付きベルト28の表面側に所定間隔で設けた押送フィンガー29を備える。押送フィンガー29は、前後の間隔はPTPシート1の短手方向の幅(搬送方向に沿った前後長)に比べて十分長くし、異なる寸法形状の製品の搬送に対応できるようにしている。
【0024】
また、本実施形態では、第二搬送装置12の搬入側の一定区間に、前方位置決めフィンガー装置21を配置する。この前方位置決めフィンガー装置21は、搬送路16の下方空間であって搬送路16の搬入端・中央部付近その他の適宜位置に設置した段付きプーリ24と、その段付きプーリ24に掛け渡すようにセットした段付きベルト25と、その段付きベルト25の表面側に所定間隔で設けた前方位置決めフィンガー26を備える。
【0025】
押送フィンガー装置22と、前方位置決めフィンガー装置21の位相を変更し、前方位置決めフィンガー26と、押送フィンガー29の相対位置関係、すなわち、両フィンガーの間隔を変更可能としている。そして、両フィンガーの間隔は、PTPシート1の短手方向の幅(搬送方向に沿った前後長)と等しくしている。これにより、押送フィンガー29がPTPシート1の後端縁に接し、前方位置決めフィンガー26がPTPシート1の前端縁に接した状態になり、PTPシート1を前後から両フィンガーで挟み込み、位置決めされた状態で搬送する。
【0026】
押送フィンガー装置22と、前方位置決めフィンガー装置21は、同期して間欠駆動する。よって、仮に押送フィンガー装置22と、前方位置決めフィンガー装置21が高速で移動し、一時停止すると、PTPシート1に対して大きな慣性力がかかり、前方に移動しようとするが、PTPシート1前端縁は前方位置決めフィンガー装置21に接触しているため、PTPシート1は一時停止した位置で姿勢を崩すことなく保持する。
【0027】
また、本実施形態では、第二搬送装置12から搬出されるPTPシート1が反転装置13に供給される。この反転装置13への供給をスムーズに行うため、前方位置決めフィンガー装置21による搬送区間を第二搬送装置12の途中までにし、前方位置決めフィンガー26が搬送途中で離脱するようにしている。これにより、第二搬送装置12の搬送区間の後半では、前方位置決めフィンガー26が存在せずに押送フィンガー29のみでPTPシート1を搬送する。
【0028】
ここで本発明では、この押送フィンガー29のみでPTPシート1を搬送する区間における押送フィンガー29の一時停止する位置の直前方に、製品抑え手段を設けた。製品抑え手段は、一時停止するPTPシート1を下から持ち上げて上部ガイド板20に付勢し、挟み込んで保持するものである。具体的には、中央底板17に上下に貫通する貫通孔17aを設け、その貫通孔17a内に押し上げ部材30を上下移動可能に配置する。押し上げ部材30は、その底面に板バネ31を貼り付けているとともに、板バネ31の一端を連結部32で中央底板17の底面に連結する。また、この中央底板17は、下面に固定した取付プレート33から支持部材35を介して機枠に取り付けて支持する。
【0029】
これにより、板バネ31の弾性力(バネ力)により押し上げ部材30は上方に付勢される。そして板バネ31のバネ力と、押し上げ部材30の重量を適宜に設定することで、PTPシート1が押し上げ部材30の上に存在しない状態では、押し上げ部材30は、水平状態を維持する。この水平状態では、押し上げ部材30の上面30aが、中央底板17の上面よりも上方に突出する。さらに押し上げ部材30の上面30aは、円弧状とし、上面30aの外周縁は中央底板17の上面とほぼ一致させている。また、水平状態にある押し上げ部材30の上面30aと、上部ガイド板20との間の距離は、重ねたPTPシート1の高さよりも狭くしている。
【0030】
これにより、押送フィンガー29で押送されてきたPTPシート1は、押し上げ部材30の上に至ると、板バネ31の弾性力に抗しながら押し上げ部材30を押し下げる。そして、PTPシート1は押し上げ部材30の上面で一時停止すると、板バネ31のバネ力(弾性復元力)により、押し上げ部材30がPTPシート1を上方に付勢する。すると、押し上げ部材30と上部ガイド板20との間でPTPシート1が所定の圧力で挟み込まれる。よって、一時停止に伴うPTPシート1の前方への慣性力があっても、押し上げ部材30の上方への付勢力により保持され、姿勢を崩すことなく一時停止、その後移動する。よって、第二搬送装置12からは、PTPシート1が間欠的に姿勢を崩すことなく次段の反転装置13に向けて搬出される。
【0031】
反転装置13は、回転軸40の周りに挟持爪部材45が取り付けられ、間欠的に回転する。ここでは、合計8個の挟持爪部材45を取り付けており、水平状態にある挟持爪部材45が、第二搬送装置12の搬出端に対向し、搬出されてくるPTPシート1を受け取って把持する。そして、把持した状態のまま回転軸40が180度回転すると、PTPシート1の上下が反転する。そして、反転した状態で下流側の装置に搬出される。
【0032】
なお、上述した実施形態では、段付きベルトに押送フィンガーを取り付けたものを用いたが、段付きベルトに替えてエンドレスチェーンなどに押送フィンガーに取り付けても良い。また、そのように無端状の物体にフィンガーを取り付け、当該フィンガーを公転移動させるのに限ることはなく、製品に押送部材が接触して当該製品を間欠的に送る構造のもので有れば各種のものに適用できる。
【0033】
さらにまた、上述した実施形態では、搬送路側に押し上げ部材を配置し、製品を上方に付勢するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、搬送路の上方に押し下げ部材を配置し、製品を下方に付勢するようにしても良い。また、押し上げ部材と押し下げ部材の両方を配置しても良い。
【0034】
さらにまた、押し上げ部材/押し下げ部材を付勢する部材として、上述した実施形態では板バネ等のバネ部材や弾性体用いることとしたが、本発明では此に限ることはなく、例えばエアシリンダ等を用いることもできる。この場合に、一時停止するタイミングでシリンダ等を動作させるようにしても良いが、例えばエアシリンダをエアクッションとして使用するようにしてもよい。係る構成を採ると、例えば製品毎にエアシリンダの空気圧を変更することによって、最適な条件で製品を付勢することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 PTPシート
2 ポケット部
10 搬送装置
11 第一搬送装置
12 第二搬送装置
13 反転装置
14 集積装置
16 搬送路
17 中央底板
17a 貫通孔
20 上部ガイド板
21 前方位置決めフィンガー装置
22 押送フィンガー装置
26 前方位置決めフィンガー
29 押送フィンガー
30 押し上げ部材
30a 上面
31 板バネ
図1
図2
図3