【実施例】
【0013】
図1は、本発明の実施例に係るエレベータ用呼び登録装置が適用されるエレベータの全体的構成を示した概略図である。
【0014】
図1を参照すれば、実施例に係るエレベータは、2系統構成の場合を示しており、1号機系のエレベータでは建物に設備された昇降路10における各階床間を乗りかご11が制御装置14の制御によってモータ13が回転制御されることでロープ12を介して昇降移動(詳細に云えば、一端側に乗りかご11が接続され、他端側には釣合い重りが接続されたロープ12を架け渡したモータ13を含む巻上機の駆動により乗りかご11が昇降)し、2号機系のエレベータでは建物に設備された昇降路20における各階床間を乗りかご21が制御装置24の制御によってモータ23が回転制御されることでロープ22を介して昇降移動(ここでも詳細に云えば、一端側に乗りかご21が接続され、他端側に釣合い重りが接続されたロープ22を架け渡したモータ23を含む巻上機の駆動により乗りかご21が昇降)するようになっている。
【0015】
また、1号機系のエレベータの制御装置14には呼び登録装置50が接続され、2号機系のエレベータの制御装置24にも呼び登録装置60が接続され、これらの呼び登録装置50、60間には2号機系のエレベータの各階床の乗り場に設けられた乗り場呼び釦30に接続された乗り場呼び検出
装置40が接続されている。尚、ここでの乗り場呼び検出
装置40は、動作処理の説明の都合上、2号機系のエレベータの昇降路20における各階床の乗り場に設けられた乗り場呼び釦30に接続された構成のみを示しているが、乗り場呼び釦30自体は実際には1号機系のエレベータの昇降路10における各階床の乗り場にも設けられるものであり、各階床の乗り場に設置されて共通して使用されるものである。
【0016】
このうち、1号機系のエレベータの呼び登録装置50は、利用者(乗客)による乗りかご11内に設置された操作盤15に含まれる各階床の行先階を示すかご呼び釦31の押下操作を検出してかご呼び信号を生成するかご呼び検出手段53と、かご呼び検出手段53で生成されたかご呼び信号に示される行先階や後述する乗り場呼び検出装置40内の乗り場呼び検出手段42で乗り場呼び釦30の押下操作を検出して生成され、乗り場呼び割り当て手段41により乗り場呼び割り当てされる乗り場呼び信号に示される乗り場呼び階を呼び登録する呼び登録手段51と、乗りかご11内に設けられ、保守管理用の操作入力を行うことで乗り場呼び割り当ての禁止を指定する乗り場呼び割り当て禁止信号を出力する機能を持つ乗り場呼び割り当て禁止信号入力手段(後文で詳述する)からの乗り場呼び割り当て禁止信号を検出する乗り場呼び割り当て禁止信号検出手段52と、乗り場呼び割り当て禁止信号検出手段52により乗り場呼び割り当て禁止信号が検出されたときに呼び登録手段51でのエレベータへの乗り場呼び割り当てによる呼び登録の禁止を設定する乗り場呼び割り当て禁止設定手段54と、を備えている。
【0017】
図1に示す1号機系のエレベータの呼び登録装置50では、呼び登録手段51が登録されたかご呼び信号や乗り場呼び信号を制御装置14へ出力し、制御装置14は入力されたかご呼び信号の行先階や乗り場呼び信号の乗り場呼び階に応じて乗りかご11を昇降制御する。また、呼び登録手段51はエレベータ(乗りかご11)の現在の走行の位置及び方向や、乗り場呼び割り当て禁止設定手段54によるエレベータへの乗り場呼び割り当てによる呼び登録の禁止の設定で乗り場呼び釦30の押下操作に伴う乗り場呼びに応答不可能な場合、乗り場呼び割り当て禁止信号検出手段52で検出された乗り場呼び割り当て禁止信号等の情報を乗り場呼び検出装置40の乗り場呼び割り当て手段41に送信する。因みに、この1号機系のエレベータの呼び登録装置50に係る各部の構成は、2号機系のエレベータの呼び登録装置60についても同様に構成されるものである。また、1号機系のエレベータの乗りかご11の操作盤15には、上述したかご呼び釦31の他、図示されないかごドアの開動作を指示する開釦32やかごドアの閉動作を指示する閉釦33も含まれ、2号機系のエレベータの乗りかご21の操作盤25についても同様に構成されるものである。
【0018】
乗り場呼び検出装置40は、乗り場呼び釦30の押下操作を検出して乗り場呼び信号を生成する乗り場呼び検出手段42と、乗り場呼び検出手段42で生成された乗り場呼び信号に示される乗り場呼び階を呼び登録装置50の呼び登録手段51や呼び登録装置60の図示されない呼び登録手段へ割り当てる乗り場呼び割り当て手段41と、を備えている。このうち、乗り場呼び割り当て手段41は、呼び登録装置50の呼び登録手段51や呼び登録装置60の図示されない呼び登録手段から送信されたエレベータ(乗りかご11、21)の現在の走行の位置及び方向や乗り場呼び割り当て禁止信号等の情報に基づいて、効率的に応答できるエレベータの号機を選択し、呼び登録装置50の呼び登録手段51や呼び登録装置60の図示されない呼び登録手段にかご呼び信号に示される行先階や乗り場呼び信号に示される乗り場呼び階の呼び階を割り当てて登録させる。但し、このときに乗り場呼び割り当てが禁止設定されている呼び登録手段には、乗り場呼び信号に示される乗り場呼び階を割り当てない。1号機系のエレベータの呼び登録装置50の呼び登録手段51は、登録されたかご呼び信号や乗り場呼び信号を制御装置14へ出力し、制御装置14は入力されたかご呼び信号の行先階や乗り場呼び信号の乗り場呼び階の情報に応じて乗りかご11を昇降制御する。2号機系のエレベータの呼び登録装置60の図示されない呼び登録手段についても同様に、登録されたかご呼び信号や乗り場呼び信号を制御装置24へ出力し、制御装置24は入力されたかご呼び信号の行先階や乗り場呼び信号の乗り場呼び階の情報に応じて乗りかご21を昇降制御する。
【0019】
ところで、上述した乗りかご11、21内に設けられる乗り場呼び割り当て禁止信号入力手段(保守管理用の操作入力を行うことで乗り場呼び割り当ての禁止を指定する乗り場呼び割り当て禁止信号を出力する機能を持つ)については、乗りかご11、21内に設置される利用者向けの操作盤15、25に備えられる複数の操作釦のうちの所定の組み合わせによる押下操作により機能して乗り場呼び割り当て禁止信号を出力する構成か、或いは乗りかご11、21内に設置される利用者向けの操作盤15、25に備えられる図示されない専用入力端子に対して保守管理業者が携帯する携帯端末を接続し、その携帯端末から専用入力端子に所定の信号を入力したときに機能して乗り場呼び割り当て禁止信号の出力とする構成を採用すれば良い。前者の場合、例えば操作盤15の閉釦33とかご呼び釦31のうちの最上階(ここでは3階)に該当する釦とを同時に押下操作したときに乗り場呼び割り当て禁止信号を出力する機能を持たせる場合を例示できる。因みに、この乗り場呼び割り当て禁止信号入力手段は、保守管理業者による保守点検時の操作用に供されるもので、上述した呼び登録装置50内の乗り場呼び割り当て禁止信号検出手段52及び乗り場呼び割り当て禁止設定手段54と協働して保守管理用の動作確認に対する支援機能を成すもの(呼び登録装置60についても同様)であるが、仮に一般の利用者(乗客)の悪戯でエレベータの円滑な運用が妨げられる可能性が危惧される場合には、後者の構成を採用すれば良い。
【0020】
何れにしても、呼び登録装置50では、乗り場呼び割り当て禁止信号検出手段52が乗り場呼び割り当て禁止信号を検出すると、その旨の情報を乗り場呼び割り当て禁止設定手段54に出力する。乗り場呼び割り当て禁止設定手段54では、乗り場呼び割り当て禁止信号検出手段52から乗り場呼び割り当て禁止信号が検出された旨の情報を受け取ると、呼び登録手段51に対して乗り場呼び割り当てによる呼び登録の禁止設定を実施する。乗り場呼び割り当ての禁止が設定された呼び登録手段51は、乗り場呼び検出装置40における乗り場呼び割り当て手段41に対して乗り場呼び割り当て禁止信号を出力し、乗り場呼びの応答に不可な旨を知らせる。これにより、1号機系のエレベータの乗りかご11では、乗り場呼び割り当ての禁止が解除されるまで、乗り場呼びが割り当てられることがない状態となる。そこで、この状態で保守管理業者は、利用者(乗客)がエレベータを利用する自動運転中に乗りかご11を戸閉状態にしてエレベータの停止を所定時間継続させることで乗りかご11内の保守点検作業として、照明自動消灯機能や滞留検出機能の動作の確認を容易に行うことができる。勿論、2号機系のエレベータについても、乗りかご21を含めて制御装置24及び呼び登録装置60が1号機系のエレベータにおける制御装置14及び呼び登録装置50と同等な構成を持つことにより、乗り場呼びの割り当てられない状態にした上で同様に乗りかご21内の保守点検作業を実施することができる。
【0021】
また、保守管理業者が保守点検作業を終了して呼び登録装置50における乗り場呼び割り当て禁止設定手段54による乗り場呼び割り当ての禁止の設定を解除するためには、簡易な機能として、例えば乗りかご11内に設置される利用者向けの操作盤15に備えられる乗りかご11のかごドアの開動作を指示する開釦32の押下操作によって解除される機能を持たせるか、或いは乗りかご11内に設置される利用者向けの操作盤15に備えられる乗りかご11に対する行先階を示すかご呼び釦31の何れかの押下操作によって解除される機能を持たせれば良い。何れにしても、こうした乗り場呼び割り当ての禁止設定を解除するための押下操作が行われると、乗り場呼び割り当て禁止信号検出手段52がその押下操作を検出して乗り場呼び割り当て禁止解除信号を生成し、乗り場呼び割り当て禁止設定手段54に対して出力する。乗り場呼び割り当て禁止解除信号を入力した乗り場呼び割り当て禁止設定手段54は、呼び登録手段51に乗り場呼び割り当てによる呼び登録の禁止設定を解除して、乗り場呼び割り当てによる呼び登録を復帰させる。勿論、2号機系のエレベータの乗りかご21及び呼び登録装置60についても同等な構成を持つため、保守管理業者が保守点検作業の終了後に同様に乗り場呼び割り当てによる呼び登録を復帰させることができる。
【0022】
図2は、
図1に示す1号機系のエレベータの要部を成す乗り場呼び検出装置40、呼び登録装置50、及び制御装置14の相互間における乗り場呼び割り当ての禁止設定、並びに禁止設定解除を含む関連動作処理の流れを示したシーケンス(手順)図である。
【0023】
図2を参照すれば、1号機系のエレベータの関連動作処理は、最初に制御装置14が乗りかご11についての位置及び走行の方向を呼び登録装置50に対して出力する乗りかご位置走行方向出力(ステップU1)の処理が行われる。
【0024】
次に、呼び登録装置50では、制御装置14からの乗りかご11の位置及び走行の方向の信号を受信することで乗りかご位置走行方向入力(ステップT1)の処理が行われ、その後は受信した乗りかご11の位置及び走行の方向の信号を乗り場呼び検出装置40に対して出力する。
【0025】
そこで、乗り場呼び検出装置40では、呼び登録装置50からの乗りかご11の位置及び走行の方向の信号を受信することで乗りかご位置走行方向入力(ステップS1)の処理が行われた後、エレベータの1号機乗り場呼び割り当て禁止設定中か否かの判定(ステップS2)を行う。この判定の結果、1号機が乗り場呼び割り当て禁止設定中であれば、引き続いて呼び登録装置50から乗り場呼び割り当て禁止解除信号を受信しているか否かの判定(ステップS3)を行い、その結果で乗り場呼び割り当て禁止解除信号を受信していなければ、乗り場呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップS7)に移行するが、乗り場呼び割り当て禁止解除信号を受信していれば、乗り場呼び割り当て禁止を解除(ステップS4)する処理を行ってから乗り場呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップS7)に移行する。
【0026】
更に、先の1号機乗り場呼び割り当て禁止設定中か否かの判定(ステップS2)の結果、1号機が乗り場呼び割り当て禁止設定中でなければ、引き続いて呼び登録装置50から乗り場呼び割り当て禁止信号を受信しているか否かの判定(ステップS5)を行い、その結果で乗り場呼び割り当て禁止信号を受信していなければ、乗り場呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップS7)に移行するが、乗り場呼び割り当て禁止信号を受信していれば、乗り場呼び割り当て禁止設定(ステップS6)する処理を行ってから乗り場呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップS7)に移行する。因みに、
図2では、1号機系のエレベータの要部の関連動作処理を示しているが、乗り場呼び検出装置40でのステップS2〜ステップS6の動作処理は、2号機系のエレベータにおいても同様に実施される。
【0027】
また、乗り場呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップS7)の結果、乗り場呼び信号の入力が無ければ、乗り場呼び検出装置40での動作処理を終了するが、乗り場呼び信号の入力有れば、引き続いて乗り場呼びの割り当てを1号機に実施するのが適切であるか否かを乗り場呼び割り当て1号機適切であるか否かの判定(ステップS8)で行う。ここでの処理内容は、ステップS6での乗り場呼び割り当ての禁止設定がされているか、或いはステップS1で受信した乗りかご11の位置及び走行の方向を確認し、1号機への乗り場呼びの割り当てが適切であるかを確認するものである。この判定の結果、1号機が適切であれば、乗り場呼び信号を呼び登録装置50に対して出力する乗り場呼び信号出力(ステップS9)の処理を行ってから乗り場呼び検出装置40での動作処理を終了するが、1号機が適切でなければ、対2号機対応処理(ステップS10)を行うようにしてから乗り場呼び検出装置40での動作処理を終了する。尚、対2号機対応処理(ステップS10)では、ステップS8の処理の場合と同様に乗り場呼びの割り当てを2号機に実施するのが適切であるか否かを乗り場呼び割り当て2号機適切であるか否かの判定で行うことになるが、仮に2号機への乗り場呼び割り当てが適切でなければ、乗り場呼び割り当てが実施されないことになる。
【0028】
一方、呼び登録装置50では、先の乗りかご位置走行方向入力(ステップT1)の処理の後、乗り場呼び割り当て禁止設定中か否かの判定(ステップT2)を行う。この判定の結果、乗り場呼び割り当て禁止設定中であれば、引き続いて乗り場呼び割り当て禁止解除信号が入力されているか否かにより乗り場呼び割り当て禁止解除入力有りか否かの判定(ステップT5)を行い、その結果で乗り場呼び割り当て禁止解除信号が入力されていなければ、かご呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップT9)に移行するが、乗り場呼び割り当て禁止解除信号が入力されていれば、乗り場呼び検出装置40に対して乗り場呼び割り当て禁止解除信号を出力する乗り場呼び割り当て禁止設定解除(ステップT6)の処理を行ってから乗り場呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップS7)に移行する。この乗り場呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップS7)の結果、乗り場呼び信号の入力が無ければ、かご呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップT9)に移行するが、乗り場呼び信号の入力が有れば、制御装置14に対して乗り場呼び信号を出力する乗り場呼び信号出力(ステップT8)の処理を行ってからかご呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップT9)に移行する。
【0029】
また、先の乗り場呼び割り当て禁止設定中か否かの判定(ステップT2)の結果、乗り場呼び割り当て禁止設定中でなければ、引き続いて乗り場呼び割り当て禁止信号が入力されているか否かにより乗り場呼び割り当て禁止入力有りか否かの判定(ステップT3)を行い、その結果で乗り場呼び割り当て禁止信号の入力が無ければ、乗り場呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップS7)に移行するが、乗り場呼び割り当て禁止信号の入力が有れば、乗り場呼び検出装置40に対して乗り場呼び割り当て禁止設定信号を出力することで乗り場呼び割り当て禁止設定(ステップT4)の処理を行ってからかご呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップT9)に移行する。
【0030】
更に、かご呼び信号の入力有りか否かの判定(ステップT9)は、かご呼び検出手段53が操作盤15のかご呼び釦31の押下操作を検出したときに生成するかご呼び信号の有無を検出するもので、かご呼び信号の入力が有れば、制御装置14に対してかご呼び信号を出力するかご呼び信号出力(ステップT10)の処理を行ってから呼び登録装置50での動作処理を終了するが、かご呼び信号の入力が無ければ、そのまま呼び登録装置50での動作処理を終了する。
【0031】
他方、制御装置14では、乗りかご11についての位置及び走行の方向を呼び登録装置50に対して出力する乗りかご位置走行方向出力(ステップU1)の処理を行った後、呼び登録装置50から乗り場呼び信号が出力されているときに乗り場呼び信号入力(ステップU2)の処理、更に呼び登録装置50からかご呼び信号が出力されているときにかご呼び信号入力(ステップU3)の処理を行い、引き続いて呼び信号対応処理(ステップU4)により乗りかご11を呼び対象となる乗り場呼び信号やかご呼び信号の情報に示される階床へ走行させるようにしてから制御装置14での動作処理を終了する。
【0032】
ところで、
図2に示した1号機系のエレベータにおける制御装置14での動作処理(ステップU1〜U4)、呼び登録装置50での動作処理(ステップT1〜T10)、乗り場呼び検出装置40での動作処理(ステップS1〜S10)は、一連の関連動作について説明したものであり、実際の運用上では、各装置で動作終了(END)から動作開始(START)へ移行し、繰り返し実行されるものである。保守管理業者が保守点検作業を実施するタイミングは、呼び登録装置50で乗り場呼び割り当て禁止設定(ステップT4)の処理を行い、これを受けて乗り場呼び検出装置40が乗り場呼び割り当て禁止設定(ステップS6)の処理を行った場合となる。また、保守点検作業の実施後に乗り場割り当てを復帰させるタイミングは、呼び登録装置50で乗り場呼び割り当て禁止設定解除(ステップT6)の処理を行い、これを受けて乗り場呼び検出装置40が乗り場呼び割り当て禁止解除(ステップS4)の処理を行った場合となる。勿論、2号機系のエレベータの呼び登録装置60及び制御装置24についても、1号機系のエレベータの場合と同様な構成を持つため、乗り場呼び割り当ての禁止設定、並びに禁止設定解除を含む関連動作処理についても同様に行われる。
【0033】
以上に説明したように、実施例に係る呼び登録装置50、60によれば、保守管理業者が乗りかご11、21内で容易に乗り場呼びの割り当てを禁止設定し、その禁止設定を解除できる保守管理用の動作確認に対する支援機能を持つため、利用者(乗客)がエレベータを利用する自動運転中に乗りかご11、21を戸閉状態にしてエレベータの停止を所定時間継続させることで乗りかご11、21内の保守点検作業として、照明自動消灯機能や滞留検出機能の動作の確認を容易に行うことができるようになる。係る支援機能はエレベータの利用者が多くなければいつでも実施できるため、保守管理業者が保守点検作業を実施する時間帯に気を配る必要がない。
【0034】
尚、実施例で説明した呼び登録装置50、60は、2系統のエレベータ構成において、1号機系のエレベータ、2号機系のエレベータに適用される場合を説明したが、呼び登録装置を単体にして1系統のエレベータに適用させたり、或いは3台以上にして3系統以上のエレベータに適用させることができるため、本発明の呼び登録装置は実施例で開示した形態に限定されない。