特許第6259969号(P6259969)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6259969遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6259969
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/22 20060101AFI20180104BHJP
   E03C 1/23 20060101ALI20180104BHJP
   A47K 1/14 20060101ALI20180104BHJP
   F16K 31/46 20060101ALI20180104BHJP
【FI】
   E03C1/22 C
   E03C1/23 Z
   A47K1/14 B
   F16K31/46 B
   F16K31/46 C
【請求項の数】7
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2013-116460(P2013-116460)
(22)【出願日】2013年5月31日
(65)【公開番号】特開2014-234625(P2014-234625A)
(43)【公開日】2014年12月15日
【審査請求日】2016年5月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000157212
【氏名又は名称】丸一株式会社
(72)【発明者】
【氏名】櫻 健一
【審査官】 油原 博
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−183422(JP,A)
【文献】 特開2010−059642(JP,A)
【文献】 特開昭61−052406(JP,A)
【文献】 特開平11−152777(JP,A)
【文献】 特開2006−066354(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/23
A47K 1/14
F16K 31/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
槽体1に開口した排水口12と、
排水口12を開閉する弁体2と、
前記弁体2の開閉を遠隔的に操作する為の操作部3と、
前記弁体2と操作部3間を連結して、操作部3の操作を弁体2へ伝達するレリースワイヤ4と、
前記レリースワイヤ4と操作部3を着脱自在に連結する連結ユニット7と、
から構成される遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造において、
前記連結ユニット7を、
操作部3の槽体1裏面に配置されて固定され、且つ下端付近に係合部711を構成した連結上部71と、
操作部3側のレリースワイヤ端部43と、
レリースワイヤ端部43と一体的若しくは着脱自在に取付られ、更に前記連結上部71の係合部711と係合する被係合部722を構成する連結下部72と、
から構成し、
係合部711と被係合部722の取り付け及び取り外しを連結下部72の回転によって行うことで、
係合部711と被係合部722の取り付け及び取り外しを連結下部72への作業のみで行うことができるようにすると共に、
前記連結ユニット7の連結上部71の係合部711又は連結下部72の被係合部722のいずれか一方に、係合部711と被係合部722が導かれるよう案内する為のガイド部8を、回転の軸に沿ってほぼ全周に構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造。
【請求項2】
前記連結下部72上端から連結下部72の軸方向途中位置に構成した被係合部722まで、緩やかな傾斜面を連続させてガイド部8を構成し、更に連結上部71の係合部711を凸条の突起とし、連結上部71と連結下部72の連結時に、前記ガイド部8に係合部711が当接して被係合部722まで係合部711が案内されることを特徴とする前記請求項に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造。
【請求項3】
前記連結上部71下端から連結上部71の軸方向途中位置に構成した係合部711まで、緩やかな傾斜面を連続させてガイド部8を構成し、更に連結下部72の被係合部722を凸条の突起とし、連結上部71と連結下部72の連結時に、前記ガイド部8に被係合部722が当接して係合部711まで被係合部722が案内されることを特徴とする前記請求項に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造。
【請求項4】
前記連結下部72の内外いずれかの周面に、被係合部722としての上方を開放したガイド溝9と、このガイド溝9の下端部側方にロック溝91を連設し、
ロック溝91には段部911を備え、
他方、前記ガイド溝9に対応する連結上部71の周面に、係合部711としての凸状の突起を構成し、
前記連結下部72を連結上部71に被冠もしくは挿入して連結上部71の係合部711を連結下部72のガイド溝9とロック溝91を経て段部911に係合可能に構成したことを特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造。
【請求項5】
前記連結上部71の内外いずれかの周面に、係合部711としての下方を開放したガイド溝9と、このガイド溝9の上端部側方にロック溝91を連設し、
ロック溝91には段部911を備え、
他方、前記ガイド溝9に対応する連結下部72の周面に、被係合部722としての凸状の突起を構成し、
前記連結上部71を連結下部72に被冠もしくは挿入して連結下部72の被係合部722を連結上部71のガイド溝9とロック溝91を経て段部911に係合可能に構成したことを特徴とする前記請求項1又は請求項3に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造。
【請求項6】
前記連結ユニット7内部に、インナーワイヤ42の軸方向の進退動作を保持する保持機構部6を構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造。
【請求項7】
前記レリースワイヤ4を可撓性を備えた円筒状のアウターチューブ41と、アウターチューブ41内を軸方向に進退自在に作動するインナーワイヤ42と、から構成し、常時インナーワイヤ42を操作部3側へ付勢する付勢スプリング5を連結ユニット7又はレリースワイヤ4のいずれかに内蔵したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面台や浴槽の排水口の弁体を遠隔的に操作して開閉する遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よく知られた遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、例えば図11に示したものがある。この従来例の遠隔操作式排水栓装置は、例えば洗面ボウルや台所のキッチンシンク、浴室、などの槽体の排水口に備えられた弁体を、遠隔的に操作して開閉することができるものである。
本従来例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤの連結構造は、図10に示すような洗面ボウルに取り付けられる。
また、本従来例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、図10に示すように、槽体と、排水口と、排水管と、弁体と、操作部と、レリースワイヤと、連結ユニットと、から構成される。
槽体は、箱体であって、底部に後記する排水口が開口される。又、本従来例では、洗面ボウルが槽体である。
排水口は、槽体の底部に開口された孔であって、排水口には、最終的には下水管と接続される排水管が接続されていて、内部に封水を構成して下水からの臭気や異臭を室内側へ逆流させないように排水トラップなどを介して配管し、槽体内部の排水を下水管へと排水するよう配管されている。
弁体は、排水口に配置され、弁体が上下動する毎に排水が排水/止水できるように成っている。弁体が排水口に降下して着座すれば排水口は閉口されて、排水は下水へと排水されず槽体内に貯水され、弁体が上昇した際は排水口が開口される。また、後記する操作部の操作により弁体が上昇/下降し、排水口の開閉を行うことが出来る。
操作部は、図10に示すように、操作軸と、本体部と、保持機構部と、から構成される。
操作軸は、槽体の上縁部に配置構成される部材であって、先端にツマミを有した軸棒から成り、当該操作軸は、槽体上縁部分を介して槽体の裏面に上下動自在に貫通し、さらに操作軸下端は後記する本体部内に収納される。操作部の操作軸を使用者が上下動させることにより、レリースワイヤが進行/後退して弁体を上下動させることができ、遠隔的に操作することができる。
本体部は、槽体表面から裏面にかけて貫通して構成される筒体であって、操作軸と上下動自在に連結して配置される。本体部の上端は操作軸が進退自在に配置される。また、下方には後記する連結ユニットが構成される。
保持機構部は、本体部内部に収納される後記連結上部内に構成され、インナーワイヤの進退を保持/保持解除する部材である。本実施例では、ボールペンなどに用いられるスラストロック機構を備える。以上の構成要素で操作部を構成する。
レリースワイヤは、レリースワイヤは一方を操作部に、他方の端部を弁体側に連結接続して成り、インナーワイヤと、アウターチューブと、付勢スプリングと、ロッド部と、から構成される。
インナーワイヤは、金属の圧縮コイル状からなり、後記アウターチューブ内に進退自在に内包されている。
アウターチューブは、円筒状の可撓性を有した例えば四フッ化エチレンなどを用いた樹脂製の管体からなり、内部にインナーワイヤを内包している。
付勢スプリングは、アウターチューブ内に内蔵されるバネ体であり、前記保持機構部によって保持されたインナーワイヤが、保持機構部の解除の際に、進行した分だけバネの弾発力により元の箇所に後退するようになっている。また、本従来例では、後記ロッド部と連結下部の下端の間に、常時圧縮された状態(つまり常時軸方向に弾発するよう付勢された状態)で配置されている。
ロッド部は、インナーワイヤの操作部側端部にカシメ固定される部分であり、インナーワイヤの進退動作を保持機構部に作用させるように構成されている。ロッド部は保持機構内に配置されるように成っている。
連結ユニットは、連結上部と、連結下部と、連結体と、から構成される。
連結上部は、本体部内部に配置構成される連結下部が挿入される円筒体であって、本従来例では内部に保持機構部を構成している。また、前記本体部に接続固定されている。
連結下部は、レリースワイヤのアウターチューブに連結される円筒状の硬質部材であって、外周面に刻設された係合凹溝が構成されている。
連結体は、軸方向上面視C字リング形状であって、内周面に係合凸部を二箇所構成して成る。当該連結体は、予め本体部に脱着自在に取り付けられている。また、連結体には使用者が連結解除の際に押動操作するスイッチを単独で構成して成る。このスイッチは連結体のC字状の開放部分とは対向する箇所の、取付時下端に垂下して構成され、当該スイッチを使用者が中心方向に押動操作すると、連結体の上端が応力により外側方向に傾き、連結体の係合凸部が連結下部の係合凹溝からはずれるため、簡単にレリースワイヤを操作部から脱着できる。以上の構成要素で連結ユニットを構成する。(特許文献1)
【0003】
本従来例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は以下のように施工される。
槽体の上縁部に操作部を取付ける。槽体の表面から操作部の本体部を差し込みナットなどで取り付け固定する。その後、排水口に排水管を配管接続し、レリースワイヤの弁体側端部を排水口内部に固定し、弁体を排水口内に配置する。その後、予め工場などで操作部の連結上部の切り欠きに連結体の係合凸部を係合させておく。その後、施工現場において、レリースワイヤの操作部側端部を操作部の連結下部下方に挿入配置後固定し、使用者や施工者が、レリースワイヤの連結下部を連結上部内に挿入する。そうすると、連結上部に予め取り付けられている連結体の係合凸部が弾性により拡径し、そのまま連結下部の係合凹溝に係合凸部が突入し、自身の弾性により元の形状に復元し縮径する。すると、連結体の係合凸部が、連結下部の係合凹溝に係合することとなる。そうすると、操作部の本体部並びに連結上部と、レリースワイヤの連結下部が、連結体により連結接続されることとなる。
このように施工時に、操作部の本体部並びに連結上部にレリースワイヤの連結下部を挿入するだけで操作部とレリースワイヤの連結が円滑・簡単にできる。
このような手順で遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造の施工は完了する。
また、この遠隔操作式排水栓装置を故障やメンテナンスなどで分解する必要があった場合などには、レリースワイヤと操作部の連結も解除する必要がある場合がある。このような場合には、使用者や施工者が、連結ユニットの連結体のスイッチ部を片手で中心方向に向かって押動し、連結体の係合凸部と連結下部の係合凹溝との係合が解除される。係合が解除されたレリースワイヤの連結下部はそのまま操作部から取り外すことができ、非常に簡単にレリースワイヤと操作部の解除を行うことが出来る。
【0004】
上記従来例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は以下のような排水の流れとなる。
槽体の排水口の弁体が下降している際に、操作部を押動すると、レリースワイヤのインナーワイヤが操作部の押動に対応し前進する。このとき、レリースワイヤに内蔵された付勢スプリングは圧縮される。そうすると、レリースワイヤは弁体側に連結されているので、インナーワイヤの前進に伴い弁体が押し上げられ上昇する。この状態時に、連結上部内の保持機構部が働き、インナーワイヤの前進量を保持することとなり、弁体の上昇が保持されることによって槽体の排水口が開口され、槽体内の排水が排水口から排水管、排水トラップを介して下水管へと排水される。また、この状態から操作部を押動すると、インナーワイヤが少量前進し、本体部内、又は連結上部内の保持機構部のインナーワイヤの保持が解除され、アウターチューブ内に内蔵され、且つ、インナーワイヤが前進した分だけ圧縮された付勢スプリングが保持機構部の解除に伴い圧縮が解除され、当該圧縮解除の付勢によりインナーワイヤが後退する。そうすると、インナーワイヤの後退に併せて弁体も下降するため、弁体が排水口に着座し、排水口を閉口することができる。この状態においては、排水口が閉口される為、槽体内部に水を貯水することができる。尚、これ以降は操作部の押動操作により上記の弁体の開閉作用が繰り返されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−233343号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記した従来例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、連結上部と連結下部の構造は差し込むだけで取付可能となっているが、洗面台や浴槽等の操作部付近の裏面は、狭くて暗く、また、施工時には浴槽裏や洗面ボウルの下部や内部に施工者が潜りこんで取り付けねば成らず、単に連結ユニットを差し込むだけでも取付状況が目視できないことが多い。従って、施工者にとって非常に施工しづらい。
また、前記した従来例の遠隔操作再起排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、メンテナンスや修理などの時、連結下部を連結上部から取り外さなければならないが、そのときは連結ユニットの、連結上部に取り付けられているスイッチ部を押圧して連結下部との係合を解除することとなる。しかしながら、上記したように、洗面ボウルや浴槽の特に操作部周辺の裏面は狭くて暗いため、施工者が連結上部に位置するスイッチ部に手が届かない場合があり、その場合であれば施工者は浴槽や洗面ボウル裏の内部に潜り込んで取り外しを行ったり、工具や治具などを差し込んで取り外しを行っていた為、非常に取り外しにくかった。
【0007】
以上のことから、本願発明は以下の課題を解決する。
1.目視確認できない狭くて暗い箇所に取り付ける場合であっても、簡単に取り付けることが出来る。
2.連結上部と連結下部の取付時に簡単に取り付けられる。
3.連結上部と連結下部の取り外しを、連結下部の操作のみで行うことが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、
槽体1に開口した排水口12と、排水口12を開閉する弁体2と、前記弁体2の開閉を遠隔的に操作する為の操作部3と、前記弁体2と操作部3間を連結して、操作部3の操作を弁体2へ伝達するレリースワイヤ4と、前記レリースワイヤ4と操作部3を着脱自在に連結する連結ユニット7と、から構成される遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造において、
前記連結ユニット7を、操作部3の槽体1裏面に配置されて固定され、且つ下端付近に係合部711を構成した連結上部71と、操作部3側のレリースワイヤ端部43と、レリースワイヤ端部43と一体的若しくは着脱自在に取付られ、更に前記連結上部71の係合部711と係合する被係合部722を構成する連結下部72と、から構成し、係合部711と被係合部722の取り付け及び取り外しを連結下部72の回転によって行うことで、係合部711と被係合部722の取り付け及び取り外しを連結下部72への作業のみで行うことができるようにすると共に、前記連結ユニット7の連結上部71の係合部711又は連結下部72の被係合部722のいずれか一方に、係合部711と被係合部722が導かれるよう案内する為のガイド部8を、回転の軸に沿ってほぼ全周に構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造である。
【0009】
請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、前記連結下部72上端から連結下部72の軸方向途中位置に構成した被係合部722まで、緩やかな傾斜面を連続させてガイド部8を構成し、更に連結上部71の係合部711を凸条の突起とし、連結上部71と連結下部72の連結時に、前記ガイド部8に係合部711が当接して被係合部722まで係合部711が案内されることを特徴とする前記段落0008に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造である。
【0010】
請求項3に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、前記連結上部71下端から連結上部71の軸方向途中位置に構成した係合部711まで、緩やかな傾斜面を連続させてガイド部8を構成し、更に連結下部72の被係合部722を凸条の突起とし、連結上部71と連結下部72の連結時に、前記ガイド部8に被係合部722が当接して係合部711まで被係合部722が案内されることを特徴とする前記段落0008に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造である。
【0011】
請求項4に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、前記連結下部72の内外いずれかの周面に、被係合部722としての上方を開放したガイド溝9と、このガイド溝9の下端部側方にロック溝91を連設し、ロック溝91には段部911を備え、他方、前記ガイド溝9に対応する連結上部71の周面に、係合部711としての凸状の突起を構成し、前記連結下部72を連結上部71に被冠もしくは挿入して連結上部71の係合部711を連結下部72のガイド溝9とロック溝91を経て段部911に係合可能に構成したことを特徴とする前記段落0008又は段落0009に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造である。
【0012】
請求項5に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、前記連結上部71の内外いずれかの周面に、係合部711としての下方を開放したガイド溝9と、このガイド溝9の上端部側方にロック溝91を連設し、ロック溝91には段部911を備え、他方、前記ガイド溝9に対応する連結下部72の周面に、被係合部722としての凸状の突起を構成し、前記連結上部71を連結下部72に被冠もしくは挿入して連結下部72の被係合部722を連結上部71のガイド溝9とロック溝91を経て段部911に係合可能に構成したことを特徴とする前記段落0008又は段落0010に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造である。
【0013】
請求項6に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、前記連結ユニット7内部に、インナーワイヤ42の軸方向の進退動作を保持する保持機構部6を構成したことを特徴とする前記段落0008乃至段落0012のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造である。
【0014】
請求項7に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、前記レリースワイヤ4を可撓性を備えた円筒状のアウターチューブ41と、アウターチューブ41内を軸方向に進退自在に作動するインナーワイヤ42と、から構成し、常時インナーワイヤ42を操作部3側へ付勢する付勢スプリング5を連結ユニット7又はレリースワイヤ4のいずれかに内蔵したことを特徴とする前記段落0008乃至段落0013のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の本発明は、連結ユニット7を、操作部3の槽体1裏面に配置されて固定され、且つ下端付近に係合部711を構成した連結上部71と、操作部3側のレリースワイヤ端部43と、レリースワイヤ端部43と一体的若しくは着脱自在に取付られ、更に前記連結上部71の係合部711と係合する被係合部722を構成する連結下部72と、から構成し、係合部711と被係合部722の取り付け及び取り外しを連結下部72の作業のみで行うことができるという構成を採用したことにより、槽体1裏面の空間が狭くて、施工者の手が届かない場所に連結上部71が配置されていても、連結下部72への作動もしくは動きのみで簡単に連結上部71と連結下部72が取り付け/取り外しができるようになった。従って施工性が非常に向上した。
また、請求項1に記載の本発明は、前記連結ユニット7の連結上部71の係合部711又は連結下部72の被係合部722のいずれか一方に、係合部711と被係合部722が導かれるよう案内する為のガイド部8を構成したことにより、連結状態を目視確認できない場所に操作部3を取り付けても、施工者は連結上部71に連結下部72を挿入/被せても、必ず係合部711はガイド部により被係合部722に案内されるので、誤取付や取り付けられないというようなことがなく、連結下部72のみを操作するだけという簡単な操作で取り付け・取り外しが出来るようになった。
請求項に記載の本発明は、連結下部72上端から連結下部72の軸方向途中位置に構成した被係合部722まで、緩やかな傾斜面を連続させてガイド部8を構成し、更に連結上部71の係合部711を凸条の突起とし、連結上部71と連結下部72の連結時に、前記ガイド部8に係合部711が当接して被係合部722まで係合部711が案内されることとしたから、連結下部72を連結上部71に差し込む又は被嵌するだけで係合部711がガイド部8により被係合部722に案内されるので、簡単に施工することが出来る上、連結下部72の操作のみで取り付け/取り外しを行うことが出来る。
請求項に記載の本発明は、連結上部71下端から連結上部71の軸方向途中位置に構成した係合部711まで、緩やかな傾斜面を連続させてガイド部8を構成し、更に連結下部72の被係合部722を凸条の突起とし、連結上部71と連結下部72の連結時に、前記ガイド部8に被係合部722が当接して係合部711まで被係合部722が案内されることとしたから、連結下部72を連結上部71に差し込む又は被嵌するだけで係合部711がガイド部8により被係合部722に案内されるので、簡単に施工することが出来る上、連結下部72の操作のみで取り付け/取り外しを行うことが出来る。
請求項に記載の本発明は、連結下部72の内外いずれかの周面に、被係合部722としての上方を開放したガイド溝9と、このガイド溝9の下端部側方にロック溝91を連設し、ロック溝91には段部911を備え、他方、前記ガイド溝9に対応する連結上部71の周面に、係合部711としての凸状の突起を構成し、前記連結下部72を連結上部71に被冠もしくは挿入して連結上部71の係合部711を連結下部72のガイド溝9とロック溝91を経て段部911に係合可能に構成したことから、より強固かつ簡単に係合部711と被係合部722の係合を行うことが出来、さらには解除も簡単に行うことが出来る。
請求項に記載の本発明は、前記連結上部71の内外いずれかの周面に、係合部711としての下方を開放したガイド溝9と、このガイド溝9の上端部側方にロック溝91を連設し、ロック溝91には段部911を備え、他方、前記ガイド溝9に対応する連結下部72の周面に、被係合部722としての凸状の突起を構成し、前記連結上部71を連結下部72に被冠もしくは挿入して連結下部72の被係合部722を連結上部71のガイド溝9とロック溝91を経て段部911に係合可能に構成したことから、より強固かつ簡単に係合部711と被係合部722の係合を行うことが出来、さらには解除も簡単に行うことが出来る。
請求項に記載の本発明は、前記連結ユニット7内部に、インナーワイヤ42の軸方向の進退動作を保持する保持機構部6を構成したことから、インナーワイヤ42の動作を保持する事が出来るようになった。これは、操作部3のプッシュ操作のみで弁体2の開閉を行う際にも有効であるし、操作部3の押し引き操作で弁体2の開閉を行う場合でも有効に作用する。
請求項に記載の本発明は、前記レリースワイヤ4を可撓性を備えた円筒状のアウターチューブ41と、アウターチューブ41内を軸方向に進退自在に作動するインナーワイヤ42と、から構成し、常時インナーワイヤ42を操作部3側へ付勢する付勢スプリング5を連結ユニット7又はレリースワイヤ4のいずれかに内蔵したことから、請求項7においてはプッシュ操作のみで弁体2の開閉を行う際に有効に作用するし、それ以外の請求項においては、係合部711と被係合部722の係合をより強く解除する場合に有効に作用する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施例1の施工状態を示す断面図及び一部拡大図である。
図2】実施例1の施工状態を示す分解断面図である。
図3】(a)〜(f)実施例1の施工手順を示す側面図である。
図4】(a)〜(f)実施例1の施工手順を示す斜視図である。
図5】実施例2の施工状態を示す断面図及び一部拡大図である。
図6】(a)〜(d)実施例2の施工手順を示す側面図である。
図7】(a)〜(d)実施例2の施工手順を示す斜視図である。
図8】(a)〜(d)その他の実施例の施工手順を示す側面図である。
図9】(a)〜(d)その他の実施例の施工手順を示す斜視図である。
図10】実施例及び従来例の遠隔操作式排水栓装置が取り付けられた洗面ボウルの断面図である。
図11】従来例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0017】
本発明の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、例えば洗面ボウルや台所のキッチンシンク、浴室、などの槽体1の排水口12に備えられた弁体2を、遠隔的に操作して開閉することができるものである。
本実施例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ4の連結構造は、図10に示すような洗面ボウルに取り付けられる。
また、本実施例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、図1乃至図4に示すように、槽体1と、排水口12と、排水管Hと、弁体2と、操作部3と、レリースワイヤ4と、連結ユニット7と、から構成される。
槽体1は、箱体であって、底部に後記する排水口12が開口される。又、本実施例では、洗面ボウルが槽体1である。
排水口12は、槽体1の底部に開口された孔であって、排水口12には、最終的には下水管と接続される排水管Hが接続されていて、内部に封水を構成して下水からの臭気や異臭を室内側へ逆流させないように排水トラップなどを介して配管し、槽体1内部の排水を下水管へと排水するよう配管されている。
弁体2は、排水口12に配置され、弁体2が上下動する毎に排水が排水/止水できるように成っている。弁体2が排水口12に降下して着座すれば排水口12は閉口されて、排水は下水へと排水されず槽体1内に貯水され、弁体2が上昇した際は排水口12が開口される。また、後記する操作部3の操作により弁体2が上昇/下降し、排水口12の開閉を行うことが出来る。
操作部3は、図1乃至図2に示すように、操作軸31と、本体部33と、保持機構部6と、から構成される。
操作軸31は、槽体1の上縁部に配置構成される部材であって、先端にツマミ32を有した軸棒から成り、当該操作軸31は、槽体1上縁部分を介して槽体1の裏面に上下動自在に貫通し、さらに操作軸31下端は後記する本体部33内に収納される。操作部3の操作軸31を使用者が上下動させることにより、レリースワイヤ4が進行/後退して弁体2を上下動させることができ、遠隔的に操作することができる。
本体部33は、槽体1表面から裏面にかけて貫通して構成される筒体であって、操作軸31と上下動自在に連結して配置される。本体部33の上端は操作軸31が進退自在に配置される。また、下方には後記する連結ユニット7が構成される。
保持機構部6は、本体部33内部に収納される後記連結上部71内に構成され、インナーワイヤ42の進退を保持/保持解除する部材である。本実施例では、ボールペンなどに用いられるスラストロック機構を備える。以上の構成要素で操作部3を構成する。
レリースワイヤ4は、一方を操作部3に、他方の端部を弁体2側に連結接続して成り、インナーワイヤ42と、アウターチューブ41と、付勢スプリング5と、ロッド部44と、から構成される。
インナーワイヤ42は、図1に示したように金属の圧縮コイル状からなり、後記アウターチューブ41内に進退自在に内包されている。
また、本発明ではレリースワイヤ4の操作部3側端部を、レリースワイヤ端部43と呼び、連結下部72に予め連結しておく。
アウターチューブ41は、図1に示したように円筒状の可撓性を有した例えば四フッ化エチレンなどを用いた樹脂製の管体からなり、内部にインナーワイヤ42を内包している。
付勢スプリング5は、図1に示したように、アウターチューブ41内に内蔵されるバネ体であり、前記保持機構部6によって保持されたインナーワイヤ42が、保持機構部6の解除の際に、進行した分だけバネの弾発力により元の箇所に後退するようになっている。付勢スプリング5は、アウターチューブ41端部に固定されているので、常時操作部3側に弾発(付勢)するようになっている。また、本実施例では、後記ロッド部44と連結下部72の下端の間に、常時圧縮された状態(つまり常時軸方向に弾発するよう付勢された状態)で配置されている。
ロッド部44は、図1に示したように、インナーワイヤ42の操作部3側端部にカシメ固定される部分であり、インナーワイヤ42の進退動作を保持機構部6に作用させるように構成されている。ロッド部44は保持機構内に配置されるように成っている。
連結ユニット7は、図1乃至図4に示したように、連結上部71と、係合部711と、連結下部72と、被係合部722と、ガイド部8と、から構成される。
連結上部71は、本体部33内部に配置構成される連結下部72が挿入される円筒体であって、本実施例では内部に保持機構部6を構成している。また、前記本体部33に接続固定されている。
係合部711は、連結上部71の外周に隆起して構成されるリブ状の突起である。後記の連結下部72の被係合部722に係合するようになっている。
連結下部72は、レリースワイヤ4のアウターチューブ41に連結される円筒状の硬質部材であって、連結上部71に脱着自在に取り付けられるようになっている。
被係合部722は、連結下部72に構成され、ガイド溝9と、ロック溝91と、段部911と、から構成される。
ガイド溝9は、連結下部72の上端から、上方を開放して垂下して構成される切り欠き状の溝であって、本実施例ではガイド溝9に拡径抑制用の架橋が構成されている。
ロック溝91は、ガイド溝9の下端部から側方(周方向)に向かってガイド溝9から連続して構成する溝である。このロック溝91に最終的には係合部711が係合することとなる。
段部911は、ロック溝91に構成する段差であって、この実施例ではロック溝91の上端から下方に向けて突出する段である。また、当該段部911は、ロック溝91の端面より少し隙間を開けて構成される。段部911は、前記係合部711が当該段部911を乗り越えて通過した後この段部911に係合部711が引っかかる為、係合部711と被係合部722の係合を行うことが出来る。
ガイド部8は、連結下部72に構成され、連結下部72上端から被係合部722のガイド溝9まで連続する傾斜壁である。このガイド部8が構成されることにより、連結上部71に連結下部72が差し込まれても、連結上部71の係合部711が当該連結下部72のガイド部8に当接しガイドされ、連結下部72の被係合部722まで係合部711が案内される。
【0018】
本実施例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は以下のように施工される。
まず、工場等で予め一部施工しておく場合・又は、施工現場で取り付ける際は、浴槽や洗面ボウルを据え付ける前に、図2図3図4(a)に示したように、槽体1の上縁部に操作部3を取付ける。槽体1の表面から操作部3の本体部33を差し込みナットなどで取り付け固定する。そして、洗面ボウル裏面から連結上部71を本体部33にネジ接続等によって強固に接続固定する。ここまで作業工程は、浴槽や洗面ボウルが据え付けられていないので、施工者が狭い場所に潜り込まずとも取り付けることが可能である。また、図2に示したように、予め工場等で操作部3側のレリースワイヤ端部43を連結下部72下方に挿入配置後固定しておく。
その後、施工現場もしくは浴槽や洗面ボウルを据え付け後、排水口12に排水管Hや排水トラップを配管接続し、レリースワイヤ4の弁体2側端部を排水口12内部に固定し、弁体2を排水口12内に配置する。この作業工程は、排水管Hの配管等の位置決め等があり、施工現場で浴槽や洗面ボウルを据え付け後に行う必要がある。
そして、使用者や施工者が、洗面ボウル下方や浴槽裏面からレリースワイヤ端部43が接続された連結下部72を連結上部71外周に挿入する。そうすると、図3図4(b)に示すように連結上部71の係合部711が連結下部72のガイド部8に当接され、施工者がそのまま挿入しつづけると、図3図4(c)に示すように、係合部711がガイド部8の傾斜に沿って被係合部722のガイド溝9まで案内される。従って、施工者は単に連結下部72を連結上部71に挿入するだけで簡単に係合部711を被係合部722まで案内することができるので、わざわざ目視確認しなくてもよい。
そして、被係合部722のガイド溝9まで案内された係合部711は、図3図4(d)に示すように、そのまま使用者の挿入によりガイド溝9下端まで通過し、ガイド溝9下端まで連結下部72を押し進めたら施工者は連結下部72を回転させる。図3図4(e)に示すように、回転力を付与された連結下部72の作用により、係合部711はガイド溝9側方に構成されたロック溝91を通過し、段部911に到達する。そのまま施工者が付与した回転力により、係合部711は段部911を乗り越え、図3図4(f)に示すように、係合部711と被係合部722の段部911が係合する。段部911と係合部711が係合することで回転力が付与されなくなっても係合が解除することがない。
また、係合が解除された際には、レリースワイヤ4に内蔵された付勢スプリング5の弾発力(軸方向に付勢する付勢力)により、連結下部72と連結上部71は常時軸方向に付勢されているので、連結上部71の係合部711と連結下部72の被係合部722の係合がより強固に係合されるので、少し程度の荷重が加わったりした際や、操作部3の押し操作の押力等の応力によって解除されてしまうことがない。
このようにして操作部3の本体部33並びに連結上部71と、レリースワイヤ端部43が接続された連結下部72が簡単に接続されることとなる。
このように施工時に、操作部3の本体部33並びに連結上部71にレリースワイヤ端部43が接続された連結下部72を挿入するだけで操作部3とレリースワイヤ4の連結が円滑・簡単にできる。
また、洗面ボウルや浴槽裏の狭い空間で施工者が操作部3側裏面を目視確認できなくても、施工者は連結下部72の押し込み操作、若しくは回転力付与の操作のみで取り付ける事が出来る。
また、配管後に、連結ユニット7の接続を行う理由の一つとしては、洗面ボウルや浴槽裏の最短レリースワイヤ4取り回しが排水配管が接続された後でないと施工しにくいという点があげられる。
このような手順で遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造の施工は完了する。
また、この遠隔操作式排水栓装置を故障やメンテナンスなどで分解する必要があった場合などには、レリースワイヤ4と操作部3の連結も解除する必要がある場合がある。このような場合には、使用者や施工者が、連結ユニット7の連結下部72のみを回転操作するだけで取り外すことができる。施工者が連結下部72を操作し取付時とは逆方向の回転力を付与させると、図3図4(e)に示すように、係合部711が段部911を乗り越え、ロック溝91を通過し図3図4(d)のように端部まで到達する。その後、施工者が回転の付与を中止すると、レリースワイヤ4の付勢スプリング5の軸方向の付勢力により、連結上部71と連結下部72の両者は反発するので、固定された連結上部71の係合部711に対して連結下部72のガイド溝9が付勢力により下方に反発され、図3図4(c)に示すように、係合部711がガイド溝9に沿い通過し、結果的に係合部711と被係合部722が解除され連結上部71と連結下部72の連結が解除される。従って、施工者は、連結下部72の操作のみで連結上部71と連結下部72の連結を簡単に片手で行うことが出来る。
係合が解除されたレリースワイヤ端部43が接続された連結下部72はそのまま操作部3から取り外すことができ、非常に簡単にレリースワイヤ4と操作部3の解除を行うことが出来る。
【0019】
上記実施例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は以下のような排水の流れとなる。
槽体1の排水口12の弁体2が下降している際に、操作軸31を押動すると、レリースワイヤ4のインナーワイヤ42が操作軸31の押動に対応し前進する。このとき、レリースワイヤ4に内蔵された付勢スプリング5は圧縮される。そうすると、レリースワイヤ4は弁体2側に連結されているので、インナーワイヤ42の前進に伴い弁体2が押し上げられ上昇する。この状態時に、連結上部71内の保持機構部6が働き、インナーワイヤ42の前進量を保持することとなり、弁体2の上昇が保持されることによって槽体1の排水口12が開口され、槽体1内の排水が排水口12から排水管H、排水トラップを介して下水管へと排水される。また、この状態から操作軸31を押動すると、インナーワイヤ42が少量前進し、本体部33内、又は連結上部71内の保持機構部6のインナーワイヤ42の保持が解除され、アウターチューブ41内に内蔵され、且つ、インナーワイヤ42が前進した分だけ圧縮された付勢スプリング5が保持機構部6の解除に伴い圧縮が解除され、当該圧縮解除の付勢によりインナーワイヤ42が後退する。そうすると、インナーワイヤ42の後退に併せて弁体2も下降するため、弁体2が排水口12に着座し、排水口12を閉口することができる。この状態においては、排水口12が閉口される為、槽体1内部に水を貯水することができる。尚、これ以降は操作部3の押動操作により上記の弁体2の開閉作用が繰り返されることとなる。
【実施例2】
【0020】
以下に第二実施例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
本発明の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、例えば洗面ボウルや台所のキッチンシンク、浴室、などの槽体1の排水口12に備えられた弁体2を、遠隔的に操作して開閉することができるものである。
本実施例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、図10に示すような洗面ボウルに取り付けられる。
また、本実施例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は、図5乃至図7に示すように、槽体1と、排水口12と、排水管Hと、弁体2と、操作部3と、レリースワイヤ4と、連結ユニット7と、から構成される。
槽体1は、箱体であって、底部に後記する排水口12が開口される。又、本実施例では、洗面ボウルが槽体1である。
排水口12は、槽体1の底部に開口された孔であって、排水口12には、最終的には下水管と接続される排水管Hが接続されていて、内部に封水を構成して下水からの臭気や異臭を室内側へ逆流させないように排水トラップなどを介して配管し、槽体1内部の排水を下水管へと排水するよう配管されている。
弁体2は、排水口12に配置され、弁体2が上下動する毎に排水が排水/止水できるように成っている。弁体2が排水口12に降下して着座すれば排水口12は閉口されて、排水は下水へと排水されず槽体1内に貯水され、弁体2が上昇した際は排水口12が開口される。また、後記する操作部3の操作により弁体2が上昇/下降し、排水口12の開閉を行うことが出来る。
操作部3は、図5に示すように、操作軸31と、本体部33と、から構成される。
操作軸31は、槽体1の上縁部に配置構成される部材であって、先端にツマミ32を有した軸棒から成り、当該操作軸31は、槽体1上縁部分を介して槽体1の裏面に上下動自在に貫通し、さらに操作軸31下端は後記する本体部33内に収納される。また、本実施例では操作軸31はインナーワイヤ42とロッド部44を介して直結して構成される為、操作部3の操作軸31を使用者が上下動させることにより、レリースワイヤ4が進行/後退して弁体2を上下動させることができ、遠隔的に操作することができる。操作軸31には、Oリング等の弾性部材が介在されているため、操作軸31またはインナーワイヤ42の前進/後退の動きを嵌合や摩擦の力により保持することができる。尚、当該Oリングが本実施例での保持機構部6となる。
本体部33は、槽体1表面から裏面にかけて貫通して構成される筒体であって、操作軸31と上下動自在に連結して配置される。本体部33の上端は操作軸31が進退自在に配置される。また、下方には後記する連結ユニット7が構成される。
レリースワイヤ4は、一方を操作部3に、他方の端部を弁体2側に連結接続して成り、インナーワイヤ42と、アウターチューブ41と、ロッド部44と、から構成される。
また、本発明ではレリースワイヤ4の操作部3側端部を、レリースワイヤ端部43と呼び、連結下部72に予め連結しておく。
インナーワイヤ42は、図5に示すように、金属のより線コイルからなり、後記アウターチューブ41内に進退自在に内包されている。また、操作部3側のインナーワイヤ42端部は、ロッド部44を介して操作軸31と一体的に連結して構成されている。
アウターチューブ41は、図5に示すように、円筒状の可撓性を有した例えば四フッ化エチレンなどを用いた樹脂製の管体からなり、内部にインナーワイヤ42を内包している。
ロッド部44は、インナーワイヤ42の操作部3側端部にカシメ固定される部分であり、インナーワイヤ42の進退動作を操作部3の操作軸31に作用させるように構成されている。また、本実施例では図5に示すように、ロッド部44は操作部3の操作軸31に連結接続して構成される。
連結ユニット7は、図5乃至図7に示すように、連結上部71と、係合部711と、ガイド部8と、連結下部72と、被係合部722と、から構成される。
連結上部71は、本体部33内部に配置構成される連結下部72が挿入される円筒体であって、本体部33に接続固定されている。
係合部711は、連結上部71に構成され、ガイド溝9と、ロック溝91と、段部911と、から構成される。
ガイド溝9は、連結上部71の下端から、下方を開放し垂直方向に構成される切り欠き状の溝であって、本実施例ではガイド溝9に拡径抑制用の架橋が構成されている。
ロック溝91は、ガイド溝9の上端部から側方(周方向)に向かってガイド溝9から連続して構成する溝である。このロック溝91に最終的には後述の係合部711が係合することとなる。
段部911は、ロック溝91に構成する段差であって、この実施例ではロック溝91の下端面から上方に向けて突出する段である。また、当該段部911は、ロック溝91の端面より少し隙間を開けて構成される。段部911は、後述する係合部711が当該段部911を乗り越えて通過した後この段部911に係合部711が引っかかる為、係合部711と被係合部722の係合を行うことが出来る。
ガイド部8は、連結上部71に構成され、連結上部71下端から被係合部722のガイド溝9まで連続する傾斜壁である。このガイド部8が構成されることにより、連結上部71に連結下部72が差し込まれても、連結下部72の被係合部722が当該連結上部71のガイド部8に当接しガイドされ、連結上部71の係合部711まで被係合部722が案内される。
連結下部72は、レリースワイヤ4のアウターチューブ41に連結される円筒状の硬質部材であって、連結上部71に脱着自在に取り付けられるようになっている。
被係合部722は、連結下部72の外周に隆起して構成されるリブ状の突起である。上記連結上部71の係合部711に係合するようになっている。
【0021】
本実施例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は以下のように施工される。
まず、工場等で予め一部施工しておく場合・又は、施工現場で取り付ける際は、浴槽や洗面ボウルを据え付ける前に、槽体1の上縁部に操作部3を取付ける。槽体1の表面から操作部3の本体部33を差し込みナットなどで取り付け固定する。そして、洗面ボウル裏面から連結上部71を本体部33にネジ接続等によって強固に接続固定する。ここまで作業工程は、浴槽や洗面ボウルが据え付けられていないので、施工者が狭い場所に潜り込まずとも取り付けることが可能である。また、図6図7(a)に示すように、予め工場等で操作部3側のレリースワイヤ端部43を連結下部72下方に挿入配置後固定しておく。その後、施工現場もしくは浴槽や洗面ボウルを据え付け後、排水口12に排水管Hや排水トラップを配管接続し、レリースワイヤ4の弁体2側端部を排水口12内部に固定し、弁体2を排水口12内に配置する。この作業工程は、排水管Hの配管等の位置決め等があり、施工現場で浴槽や洗面ボウルを据え付け後に行う必要がある。
そして、使用者や施工者が、洗面ボウル下方や浴槽裏面からレリースワイヤ端部43が接続された連結下部72を連結上部71外周に挿入する。そうすると、図6図7(b)に示すように、連結下部72の被係合部722が連結上部71のガイド部8に当接され、施工者がそのまま挿入しつづけると、被係合部722がガイド部8の傾斜に沿うように係合部711のガイド溝9まで案内される。従って、施工者は単に連結下部72を連結上部71に挿入するだけで簡単に被係合部722を係合部711まで案内することができるので、わざわざ目視確認しなくてもよい。
そして、係合部711のガイド溝9まで案内された被係合部722は、図6図7(c)に示すように、そのまま使用者の挿入によりガイド溝9上端まで通過し、ガイド溝9上端まで連結下部72を押し進めたら施工者は連結下部72を回転させる。回転力を付与された連結下部72の作用により、被係合部722はガイド溝9側方に構成されたロック溝91を通過し、段部911に到達する。そのまま施工者が付与した回転力により、被係合部722は段部911を乗り越え、図6図7(d)に示すように、被係合部722と係合部711の段部911が係合する。
そうすると、操作部3の本体部33並びに連結上部71と、レリースワイヤ端部43が接続された連結下部72が簡単に接続されることとなる。
そして、インナーワイヤ42は操作部3の操作軸31とロッド部44を介して連結されているので、槽体1の表面から操作軸31を引っ張り出し、操作軸31先端にツマミ32を取り付ける。
このように施工時に、操作部3の本体部33並びに連結上部71にレリースワイヤ端部43が接続された連結下部72を挿入するだけで操作部3とレリースワイヤ4の連結が円滑・簡単にできる。
また、洗面ボウルや浴槽裏の狭い空間で施工者が操作部3側裏面を目視確認できなくても、施工者は連結下部72の押し込み操作、若しくは回転力付与の操作のみで取り付ける事が出来る。
また、配管後に、連結ユニット7の接続を行う理由の一つとしては、洗面ボウルや浴槽裏のレリースワイヤ4最短取り回しが排水配管が接続された後でないと施工しにくいという点があげられる。
このような手順で遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造の施工は完了する。
また、この遠隔操作式排水栓装置を故障やメンテナンスなどで分解する必要があった場合などには、レリースワイヤ4と操作部3の連結も解除する必要がある場合がある。このような場合には、使用者や施工者が、連結ユニット7の連結下部72のみを回転操作するだけで取り外すことができる。施工者が連結下部72を操作し取付時とは逆方向の回転力を付与させると、被係合部722が段部911を乗り越え、図6図7(c)のようにロック溝91を通過し端部まで到達する。その後、施工者が連結下部72を引き下げると、固定された連結上部71のガイド溝9に対して連結下部72の被係合部722が下方にガイド溝9に沿うよう通過し、結果的に被係合部722と係合部711が解除され連結上部71と連結下部72の連結が解除される。従って、施工者は、連結下部72の操作のみで連結上部71と連結下部72の連結を簡単に片手で行うことが出来る。
係合が解除されたレリースワイヤ端部43が接続された連結下部72はそのまま操作部3から取り外すことができ、非常に簡単にレリースワイヤ4と操作部3の解除を行うことが出来る。
【0022】
上記実施例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造は以下のような排水の流れとなる。
槽体1の排水口12の弁体2が下降している際に、操作部3を押動すると、レリースワイヤ4のインナーワイヤ42が操作部3の押動に対応し前進する。そうすると、レリースワイヤ4は弁体2側に連結されているので、インナーワイヤ42の前進に伴い弁体2が押し上げられ上昇する。この状態時に、槽体1の排水口12が開口され、槽体1内の排水が排水口12から排水管H、排水トラップを介して下水管へと排水される。また、この状態から操作部3を引き上げると、インナーワイヤ42が引き上げられた分インナーワイヤ42が後退し、インナーワイヤ42の後退に併せて弁体2も下降するため、弁体2が排水口12に着座し、排水口12を閉口することができる。この状態においては、排水口12が閉口される為、槽体1内部に水を貯水することができる。尚、これ以降は操作部3の押動操作により上記の弁体2の開閉作用が繰り返されることとなる。
【0023】
本発明は前記した実施例のほか、特許請求の範囲を越えない範囲で適宜変更は可能である。
例えば、図8及び図9に示すように、ガイド部8を軸方向に傾斜して位置決めするように構成しても構わない。この実施例の場合は中心軸方向に傾斜する、底面が楕円形状の略円錐台形状を成すガイド部8であって、連結下部72のガイド部8に沿う傾斜を連結上部71内周面に構成することによって、連結下部72を連結上部71に挿入するだけで、係合部711と被係合部722を適正な位置に移動させ係合させることができる。また、連結下部72を連結上部71内に挿入する形状となっているが、逆に連結下部72内部に連結上部71を挿入する形状としても構わない。その場合はガイド部8の位置構成も連結下部72と連結上部71と逆になるが、結果的に係合部711が被係合部722まで案内されれば良い。
また、上記実施例では、連結上部71を槽体1裏面から固定しているが、槽体1上面から槽体1に開口された穴を介して挿入固定してもかまわない。
【符号の説明】
【0024】
1 槽体
12 排水口
2 弁体
3 操作部
31 操作軸
32 ツマミ
33 本体部
4 レリースワイヤ
41 アウターチューブ
42 インナーワイヤ
43 レリースワイヤ端部
44 ロッド部
5 付勢スプリング
6 保持機構部
7 連結ユニット
71 連結上部
711 係合部
72 連結下部
722 被係合部
8 ガイド部
9 ガイド溝
91 ロック溝
911 段部
H 排水管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11