(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る自動ドア装置について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺及び数等を、実際の構造における縮尺及び数等と異ならせる場合がある。
【0014】
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示し、Z軸方向を鉛直方向とし、X軸方向を
図1に示す両開き式ドア2の開閉方向とし、Y軸方向を閉じた状態の両開き式ドア2の主面に垂直な方向(前後方向)とする。
【0015】
なお、本明細書において、両開き式ドア2の開閉方向とは、
図1に示す引戸20及び引戸620のスライドする方向である。開閉方向(X軸方向)においては、+X側を左側、−X側を右側とする。また、以下の説明においては、Y軸方向を前後方向と呼び、+Y側を前側、−Y側を後側と呼ぶ。
【0016】
なお、上記の各方向の名称は、単に説明のために用いる名称であって、実際の使用状態及び自動ドア装置の配置を限定しない。
【0017】
図1は、本実施形態の自動ドア装置1を示す斜視図である。
図2は、本実施形態の自動ドア装置1を示す正面図である。
図3は、
図1におけるIII−III断面図である
図4は、自動ドア装置1を示す部分拡大正面図である。なお、
図1から
図4においては、両開き式ドア2が閉じている状態を示している。また、
図3においては、開閉装置3の内部の詳細な記載を省略している。
【0018】
本実施形態の自動ドア装置1は、
図1に示すように、例えば、建物等の内部に設けられた通路1000に設けられている。通路1000は、天面1001と、左壁面1002と、右壁面1003と、床面1004と、で囲まれて形成されている。
図1から
図3に示すように、天面1001には、横梁1005が設けられている。横梁1005は、天面1001から下側(−Z側)に突出している。
図1に示すように、横梁1005は、通路1000の幅方向(X軸方向)の全体に延びている。
図3に示すように、横梁1005の前側(+Y側)の前面1006には、凹部1007が形成されている。
【0019】
図2に示すように、自動ドア装置1は、両開き式ドア2と、両開き式ドア2の上側(+Z側)に設けられた開閉装置3と、両開き式ドア2の左側(+X側)に設けられた左側縦枠体(躯体)12と、両開き式ドア2の右側(−X側)に設けられた右側縦枠体(躯体)13と、両開き式ドア2の下側(−Z側)に設けられたレール16と、を備える。自動ドア装置1は、両開き式ドア2が通路1000の幅方向(X軸方向)に開閉するように設けられている。
【0020】
図3に示すように、開閉装置3は、後述するベース部55が横梁1005に形成された凹部1007の内部に嵌合されて、固定されている。
図1に示すように、開閉装置3は、通路1000の幅方向(X軸方向)の全体に亘って延びている。開閉装置3の詳細については後述する。
【0021】
図2に示すように、左側縦枠体12は、鉛直方向(Z軸方向)に延びた柱状の部材であり、左壁面1002に固定されている。左側縦枠体12の上側(+Z側)の端部は、開閉装置3の開閉方向左側(+X側)の端部に固定されている。左側縦枠体12の下側(−Z側)の端部は、床面1004に埋め込まれている。
【0022】
右側縦枠体13は、鉛直方向(Z軸方向)に延びた柱状の部材であり、右壁面1003に固定されている。右側縦枠体13の上側(+Z側)の端部は、開閉装置3の開閉方向右側(−X側)の端部に固定されている。右側縦枠体13の下側(−Z側)の端部は、床面1004に埋め込まれている。
【0023】
レール16は、開閉方向(X軸方向)に延び、上面に開口する溝状の凹部を有するレールであり、床面1004に埋設されている。レール16の左側(+X側)の端部は、左側縦枠体12の下側(−Z側)の端部に固定されている。レール16の右側(−X側)の端部は、右側縦枠体13の下側(−Z側)の端部に固定されている。
【0024】
[両開き式ドア]
両開き式ドア2は、一対のドア、すなわち、左側ドア(ドア)2aと、右側ドア(ドア)2bと、を備える。両開き式ドア2は、開閉装置3と左側縦枠体12と右側縦枠体13とレール16とで囲まれた領域に設けられている。本実施形態の両開き式ドア2は、全面開放型の両開き式ドアである。
【0025】
左側ドア2aは、軸14a,14bを介して、開閉装置3と鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に接続されている。右側ドア2bは、軸614a,614bを介して、開閉装置3と鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に接続されている。
【0026】
{左側ドア及び右側ドア}
左側ドア2aは、左向き(+X向き)に移動することで開き、右向き(−X向き)に移動することで閉じる。右側ドア2bは、左側ドア2aとは逆に、右向き(−X向き)に移動することで開き、左向き(+X向き)に移動することで閉じる。
なお、以下の説明においては、左側ドア2aと右側ドア2bとのそれぞれについて、開閉方向(X軸方向)においてドアが閉じる向きの側を内側、ドアが開く向きの側を外側、と呼ぶ場合がある。
【0027】
左側ドア2aは、折戸23と、折戸23の内側(−X側)に設けられた引戸20と、を備える。右側ドア2bは、折戸623と、折戸623の内側(+X側)に設けられた引戸620と、を備える。
また、左側ドア2aは、
図3に示すように、上部ガイドレール27と、上部ガイドローラ26と、下部ガイド部120と、をさらに備える。右側ドア2bについても同様である。
【0028】
本実施形態の両開き式ドア2は、部分的に開いて使用する部分開閉と、全体を開閉する全体開閉と、を使用用途に応じて使い分けることができる。すなわち、例えば、人間が出入りするのがほとんどで、大きな開口幅が不要な場合には、折戸23,623を閉じた状態で固定して、内側に設けられた引戸20,620のみをスライド移動により開閉させて部分的に開閉する。そして、例えば、大型の物体を通過させる際等、開口幅を通常より大きくする必要がある場合においては、引戸20,620を開いた後に、折戸23,623を回動させて全体的に開く。すなわち、開口幅を通常より大きくする必要がある場合においては、両開き式ドア2を全面開放する。
【0029】
なお、左側ドア2aと右側ドア2bとは、左右対称である点を除いて同様の構成であるため、以下の説明においては、代表して左側ドア2aについてのみ説明する場合がある。
【0030】
(折戸)
折戸23は、鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回動して開閉する。より詳細には、本実施形態において折戸23は、引戸20が開いた後に、引戸20とともに回動して開閉する。
図2に示すように、折戸23の正面視(ZX面視)形状は、閉じた状態において縦長の長方形状である。折戸23は、鉛直方向(Z軸方向)に延びる主面23aを有する。折戸23は、外側戸板22と、内側戸板21と、を備える。
【0031】
外側戸板22は、軸14a,14bによって、開閉装置3と鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に接続されている。より詳細には、外側戸板22は、軸14a,14bによって、後述するベース部55と鉛直方向回りに回転可能に接続されている。外側戸板22は、縦長の板状部材である。
【0032】
内側戸板21は、外側戸板22の内側(−X側)に設けられている。内側戸板21は、蝶番24a,24b,24cによって、外側戸板22と鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に接続されている。内側戸板21は、本体板部21aと、上側突出板部21bと、下側突出板部21cと、を備える。
【0033】
本体板部21aは、蝶番24a〜24cを介して外側戸板22と接続される部分である。本体板部21aは、縦長の長方形状である。
上側突出板部21bは、本体板部21aの上側(+Z側)の端部に設けられている。上側突出板部21bは、本体板部21aよりも外側(+X側)に延びた横長の長方形状である。
図3及び
図4に示すように、上側突出板部21bの引戸20側(前側,+Y側)の面には、開閉方向(X軸方向)に延びる溝21dが形成されている。
【0034】
溝21dの下側(−Z側)の内壁面には、上部ガイドレール27が設けられている。上部ガイドレール27は、溝21dの延びる方向(X軸方向)に沿って設けられている。
【0035】
下側突出板部21cは、
図2に示すように、本体板部21aの下側(−Z側)の端部に設けられている。下側突出板部21cは、本体板部21aよりも外側(+X側)に延びた横長の長方形状である。
【0036】
下側突出板部21cの下側(−Z側)の端部には、
図3に示すように、下部ガイド部120が設けられている。下部ガイド部120は、支持部材121と、下部ガイドローラ122と、を備える。
【0037】
支持部材121は、下側突出板部21cの下側(−Z側)の端部から、引戸20側(前側,+Y側)に延びている。
下部ガイドローラ122は、支持部材121の延びた側(+Y側)の先端に、上側(+Z側)に突出して設けられている。
【0038】
図2に示すように、本実施形態においては、外側戸板22は、本体板部21aと上側突出板部21bと下側突出板部21cとで囲まれた領域に位置する。
【0039】
(引戸)
引戸20は、縦長の板状部材である。引戸20は、鉛直方向(Z軸方向)に延びる主面20bを有する。引戸20は、開閉方向(X軸方向)にスライド可能である。引戸20は、少なくとも一部が折戸23と正面視(ZX面視)で重なる状態でスライドする。
なお、本明細書において、折戸23と引戸20とが重なるとは、部分的に重なることも含む。
【0040】
図4に示すように、引戸20の上側(+Z側)の端部で、かつ、外側(+X側)の端部には、上部ガイドローラ26が設けられている。上部ガイドローラ26は、
図3に示すように、引戸20の折戸23側(−Y側)の面から突出して設けられている。上部ガイドローラ26は、折戸23に形成された溝21d内に挿入され、上部ガイドレール27に係合している。
【0041】
引戸20の下側(−Z側)の面には、溝20aが形成されている。図示は省略するが、溝20aは開閉方向(X軸方向)に延びている。溝20aには、折戸23における内側戸板21の下側突出板部21cに設けられた下部ガイドローラ122が係合されている。
【0042】
引戸20は、上部ガイドローラ26と下部ガイドローラ122とが、それぞれ溝21dと溝20aとに係合することで、折戸23の内側戸板21に対して開閉方向(X軸方向)に相対移動可能となっている。
【0043】
右側ドア2bの折戸623は、
図2に示すように、左側ドア2aの折戸23と同様に、外側戸板622と、内側戸板621と、を備える。外側戸板622は、軸614a,614bによって、開閉装置3と鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に接続されている。より詳細には、外側戸板622は、軸614a,614bによって、後述するベース部55と鉛直方向回りに回転可能に接続されている。内側戸板621は、蝶番624a,624b,624cによって、外側戸板622と鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に接続されている。
【0044】
(振れ止め部)
左側ドア2aは、
図2に示すように、振れ止め部130をさらに備える。右側ドア2bは、振れ止め部730をさらに備える。
振れ止め部130は、引戸20の下側(−Z側)の端部に設けられている。振れ止め部130の引戸20の幅方向(
図2では、X軸方向)における位置は、引戸20が折戸23と共に回動する際に、回転中心となる位置である。
【0045】
振れ止め部130は、例えば、直方体形状であり、レール16内に挿入されている。振れ止め部730は、左側ドア2aの振れ止め部130と同様である。
【0046】
{係合ピン}
図4に示すように、本実施形態の両開き式ドア2は、引戸20に設けられた係合ピン25と、引戸620に設けられた係合ピン625と、をさらに備える。
【0047】
係合ピン25は、引戸20の上側(+Z側)の端部に固定されている。係合ピン25は、引戸20の折戸23側(+Y側)の面から突出して設けられている。係合ピン25は、開閉方向(X軸方向)において、引戸20の内側(−X側)寄りに設けられている。係合ピン25は、引戸20が開いた状態において、折戸23の内側戸板21に設けられた溝等に係合する。これにより、引戸20及び折戸23が回動する際に、引戸20と内側戸板21とが分離することを抑制できる。
【0048】
係合ピン625は、右側ドア2bの引戸620に設けられている点を除いて、係合ピン25と同様である。
【0049】
{回動規制ピン}
本実施形態の両開き式ドア2は、折戸23に設けられた回動規制ピン(回動規制部材)29と、折戸623に設けられた回動規制ピン(回動規制部材)629と、をさらに備える。
【0050】
回動規制ピン29は、折戸23に固定されている。より詳細には、回動規制ピン29は、折戸23における内側戸板21に固定されている。回動規制ピン29は、内側戸板21の上側(+Z側)の面から突出している。回動規制ピン29には、引戸20が閉じた状態において、後述する回動規制フック91が係合している。
【0051】
回動規制ピン629は、右側ドア2bの折戸623における内側戸板621に設けられている点を除いて、回動規制ピン29と同様である。
【0052】
[開閉装置]
図5は、開閉装置3を示す側面図である。本実施形態の開閉装置3は、
図4及び
図5に示すように、筐体4と、駆動装置80と、折戸支持部材48,646と、引戸駆動用リンク機構40,640と、姿勢規制機構50,650と、開閉補助機構30,630と、回動規制機構90,690と、を備える。筐体4は、各機構を内部に収容する。
【0053】
駆動装置80は、後述する筐体4のベース部55に取り付けられている。駆動装置80は、引戸駆動用リンク機構40,640を介して、両開き式ドア2を開閉する。
【0054】
図4に示すように、折戸支持部材48は、左側ドア2aの折戸23の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。折戸支持部材646は、右側ドア2bの折戸623の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。
【0055】
引戸駆動用リンク機構40は、左側ドア2aの引戸20の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。引戸駆動用リンク機構640は、右側ドア2bの引戸620の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。
【0056】
姿勢規制機構50,650は、
図5に示すように、後述する筐体4のベース部55に取り付けられている。
【0057】
図6は、開閉装置3の駆動装置80を示す平面図である。
図7は、開閉装置3を示す側面図である。
図7においては、左側ドア2a及び開閉装置3のうち左側ドア2aに接続される部分を適宜省略している。
図8から
図12は、開閉装置3の部分を示す平面図である。
図8から
図12は、左側ドア2aが開く際の開閉装置3の動作を順に示している。
【0058】
{筐体}
図5に示すように、筐体4は、カバー11と、ベース部55と、第1支持板56と、第2支持板58と、ガイド用角パイプ(ガイド部)57a,57b,57cと、を備える。
カバー11は、開閉装置3の上側(+Z側)と、開閉装置3の前側(+Y側)と、を覆っている。
【0059】
ベース部55は、基板55aと、上側差込部55bと、下側差込部55cと、を備える。基板55aは、開閉方向(X軸方向)に延びる板状部材である。上側差込部55bは、基板55aの上側(+Z側)の端部に固定されている。上側差込部55bは、基板55aの後側(+Y側)に突出している。下側差込部55cは、基板55aの下側(−Z側)の端部に固定されている。下側差込部55cは、基板55aの後側(+Y側)に突出している。
【0060】
第1支持板56は、基板55aの前側(+Y側)の面に下側差込部55cを介して固定されている。第1支持板56は、基板55aに固定される固定部56aと、固定部56aの下側(−Z側)の端部から前側に延びる底板部56bと、を備える。
図4に示すように、第1支持板56は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の両端にそれぞれ設けられている。
【0061】
図5に示すように、第2支持板58は、第1支持板56の底板部56bの上面における前側(+Y側)の端部に固定されている。
図4及び
図5に示すように、第2支持板58は、開閉方向(X軸方向)に延びるL字状の部材である。
図4に示すように、第2支持板58は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の両端に設けられた第1支持板56によって支持される。
【0062】
図5に示すように、ガイド用角パイプ57a,57b,57cは、側面視(YZ面視)矩形状のパイプである。ガイド用角パイプ57a〜57cは、底板部56bの上面に固定されている。図示は省略するが、ガイド用角パイプ57a〜57cは、開閉方向(X軸方向)に延びている。ガイド用角パイプ57aとガイド用角パイプ57bとガイド用角パイプ57cとは、後側(−Y側)から前側(+Y側)に沿ってこの順に並んで配置されている。ガイド用角パイプ57a〜57bの鉛直方向の寸法は、互いに同じである。
【0063】
筐体4は、ベース部55の上側差込部55bと下側差込部55cとが、横梁1005の凹部1007の内部に差し込まれて、固定されている。これにより、開閉装置3が横梁1005に固定される。
【0064】
{駆動装置}
駆動装置80は、
図5から
図7に示すように、モータ(駆動部)81と、減速機82と、第1駆動ベルト70と、第2駆動ベルト71と、左側接続部材(接続部材)60と、右側接続部材(接続部材)660と、支持軸76と、支持軸77と、駆動プーリ73と、補助プーリ75と、従動プーリ72と、従動プーリ74と、を備える。
【0065】
(モータ及び減速機)
図4に示すように、モータ81と、減速機82とは、基板55aの前側(+Y側)の面における右側ドア2b側(−X側)に固定されている。減速機82の出力軸には、駆動プーリ73が設けられている。モータ81は、引戸20及び引戸620に、左側接続部材60及び右側接続部材660を介して、開閉方向(X軸方向)の駆動力を与える。
モータ81及び減速機82としては、特に限定されず、いかなる公知のモータ及び減速機を用いてもよい。
【0066】
(第1駆動ベルト)
図6に示すように、第1駆動ベルト70は、モータ81によって駆動される環状のタイミングベルトである。第1駆動ベルト70は、開閉方向(X軸方向)に沿って設けられている。第1駆動ベルト70は、駆動プーリ73と、補助プーリ75と、に巻き掛けられている。
【0067】
補助プーリ75は、駆動プーリ73に対して、両開き式ドア2の開閉方向(X軸方向)の長さの半分以上の距離だけ開閉方向(X軸方向)に離間して設けられている。本実施形態においては、補助プーリ75は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の左側(+X側)の端部に設けられている。補助プーリ75は、基板55aの前側(+Y側)の面から突出した支持軸76に設けられている。
【0068】
(第2駆動ベルト)
第2駆動ベルト71は、第1駆動ベルト70と連結された環状のタイミングベルトである。第2駆動ベルト71は、開閉方向(X軸方向)に沿って設けられている。第2駆動ベルト71は、第1駆動ベルト70の前側(+Y側)に設けられている。本実施形態においては、第2駆動ベルト71は、左側接続部材60によって、第1駆動ベルト70と連結されている。
【0069】
第2駆動ベルト71は、一対の従動プーリ72,74に巻き掛けられている。
従動プーリ72は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の右側(−X側)の端部に設けられている。従動プーリ72は、基板55aの前側(+Y側)の面から突出する支持軸77に設けられている。従動プーリ72は、駆動プーリ73よりも外側(−X側)に設けられている。
【0070】
従動プーリ74は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の左側(+X側)の端部に設けられている。従動プーリ74は、補助プーリ75が設けられた支持軸76に設けられている。従動プーリ74は、補助プーリ75の前側(+Y側)に設けられている。
【0071】
(左側接続部材)
左側接続部材60は、第2駆動ベルト71の開閉方向左側(+X側)に固定されている。左側接続部材60は、
図6に示すように、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する。すなわち、一対の接続部材のうち駆動装置80から遠い側に設けられた左側接続部材60は、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する。
図5に示すように、左側接続部材60は、引戸駆動用リンク機構40を介して、左側ドア2aと接続されている。より詳細には、左側接続部材60は、引戸駆動用リンク機構40を介して、左側ドア2aの引戸20と接続されている。
【0072】
左側接続部材60は、支持金具61と、第1駆動ベルト固定金具62aと、第2駆動ベルト固定金具62bと、スライド部63と、押圧部材64と、を備える。
支持金具61は、第1金具部61aと、第2金具部61bと、第3金具部61cと、第4金具部61dと、第5金具部61eと、第6金具部61fと、を備える。
【0073】
第1金具部61aは、上下に延びた部分である。第1金具部61aの後側(−Y側)の面には、スライド部63が固定されている。
第2金具部61bは、第1金具部61aの上側(+Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第2金具部61bは、第1駆動ベルト70の後側(−Y側)まで延びている。
【0074】
第3金具部61cは、第2金具部61bの前側(+Y側)の端部から上側(+Z側)に延びた部分である。第3金具部61cは、第1駆動ベルト70の後側(−Y側)に設けられている。第3金具部61cには、第1駆動ベルト固定金具62aが固定されている。
第4金具部61dは、第3金具部61cの上側(+Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第4金具部61dは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)まで延びている。
【0075】
第5金具部61eは、第4金具部61dの前側(+Y側)の端部から、上側(+Z側)に延びた部分である。第5金具部61eは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)に設けられている。第5金具部61eには、第2駆動ベルト固定金具62bが固定されている。
【0076】
第6金具部61fは、第1金具部61aの下側(−Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第6金具部61fの下側(−Z側)の面には、後述する引戸駆動用リンク機構40の引戸用接続リンク47が接続されている。
図8に示すように、第6金具部61fは、開閉方向外側(+X側)に延びる押圧部材固定部61gを備える。
【0077】
図5に示すように、第1駆動ベルト固定金具62aは、第1駆動ベルト70のうち駆動プーリ73の下側(−Z側)を移動する部分を鉛直方向(Z軸方向)に挟んで、第3金具部61cに固定されている。これにより、左側接続部材60が第1駆動ベルト70のうち駆動プーリ73の下側(−Z側)を移動する部分に固定される。
【0078】
第2駆動ベルト固定金具62bは、第2駆動ベルト71のうち従動プーリ72の上側(+Z側)を移動する部分を鉛直方向(Z軸方向)に挟んで、第5金具部61eに固定されている。これにより、左側接続部材60が第2駆動ベルト71のうち従動プーリ72の上側(+Z側)を移動する部分に固定される。
【0079】
第1駆動ベルト固定金具62aと第2駆動ベルト固定金具62bとによって、左側接続部材60は、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とに固定される。これにより、左側接続部材60によって、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とが連結される。
【0080】
図8に示すように、押圧部材64は、第6金具部61fの押圧部材固定部61gに固定されている。押圧部材64は、開閉方向(X軸方向)に延びている。押圧部材64の内側(−X側)の端部は、押圧部材固定部61gよりも内側に位置する。
【0081】
図5に示すように、スライド部63は、基板55aの前側(+Y側)の面に取り付けられた接続部材用スライドレール54とスライド可能に係合されている。スライド部63は、接続部材用スライドレール54とスライド可能に係合できる範囲において特に限定されず、例えば、リニアボールベアリングを内蔵する走行車とできる。
【0082】
接続部材用スライドレール54は、
図4に示すように、開閉方向(X軸方向)に延びている。接続部材用スライドレール54は、開閉方向(X軸方向)において、左側ドア2aの全体に沿って設けられている。
【0083】
スライド部63が接続部材用スライドレール54に係合されていることにより、左側接続部材60は、スライド部63を介して、接続部材用スライドレール54に沿って、開閉方向(X軸方向)にスライド可能となっている。
【0084】
(右側接続部材)
右側接続部材660は、
図6に示すように、第2駆動ベルト71の開閉方向右側(−X側)に固定されている。右側接続部材660は、
図4に示すように、引戸駆動用リンク機構640を介して、右側ドア2bと接続されている。より詳細には、右側接続部材660は、引戸駆動用リンク機構640を介して、右側ドア2bの引戸620と接続されている。
【0085】
図7に示すように、右側接続部材660は、支持金具661と、第2駆動ベルト固定金具662と、を備える。支持金具661は、第1金具部661aと、第2金具部661bと、第3金具部661cと、を備える。
【0086】
第1金具部661aは、上下に延びた部分である。図示は省略するが、第1金具部661aの後側(−Y側)の面には、スライド部63と同様のスライド部が固定されている。
第2金具部661bは、第1金具部661aの上側(+Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第2金具部661bは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)まで延びている。
【0087】
第3金具部661cは、第2金具部661bの前側(+Y側)の端部から上側(+Z側)に延びた部分である。第3金具部661cは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)に設けられている。第3金具部661cには、第2駆動ベルト固定金具662が固定されている。
【0088】
第2駆動ベルト固定金具662は、第2駆動ベルト71のうち従動プーリ72の下側(−Z側)を移動する部分を鉛直方向(Z軸方向)に挟んで、第3金具部661cに固定されている。これにより、右側接続部材660が第2駆動ベルト71のうち従動プーリ72の下側(−Z側)を移動する部分に固定される。
【0089】
右側接続部材660のその他の構成は、左右反転している点を除いて、左側接続部材60の構成と同様である。
図4に示すように、右側接続部材660は、左側接続部材60と同様に、接続部材用スライドレール654にスライド部が係合されることで取り付けられている。接続部材用スライドレール654は、開閉方向(X軸方向)に延びている。接続部材用スライドレール654は、開閉方向(X軸方向)において、右側ドア2bの全体に沿って設けられている。
【0090】
図示しないスライド部が接続部材用スライドレール654に係合されていることにより、右側接続部材660は、スライド部を介して、接続部材用スライドレール654に沿って、開閉方向(X軸方向)にスライド可能となっている。
【0091】
{折戸支持部材}
図5に示すように、折戸支持部材48は、左側ドア2aの折戸23に固定されている。折戸支持部材48は、本体部49と、軸部48aと、ガイドローラ49a,49bと、を備える。
【0092】
本体部49は、例えば、直方体形状である。本体部49は、ガイドローラ49aを介して、ガイド用角パイプ57a,57bの上側(+Z側)に配置される。
【0093】
軸部48aは、鉛直方向(Z軸方向)に延びている。軸部48aは、本体部49を貫通し、本体部49に対して回転可能に接続されている。軸部48aの下側(−Z側)の端部は、ガイド用角パイプ57aとガイド用角パイプ57bとの前後方向(Y軸方向)の隙間を通り、底板部56bの下側(−Z側)に突出している。軸部48aの下側の端部は、折戸23の内側戸板21の上面に固定されている。
【0094】
ガイドローラ49aは、本体部49の前後の面にそれぞれ設けられている。本体部49の後側(−Y側)の面に設けられたガイドローラ49aは、ガイド用角パイプ57aの上面に接触している。本体部49の前側(+Y側)の面に設けられたガイドローラ49bは、ガイド用角パイプ57bの上面に接触している。図示は省略するが、ガイドローラ49aは、例えば、本体部49の前後の面にそれぞれ2つずつ設けられている。
【0095】
ガイドローラ49bは、本体部49の下側(−Z側)の面に設けられている。ガイドローラ49bは、ガイド用角パイプ57aとガイド用角パイプ57bとの前後方向(Y軸方向)の隙間に位置する。ガイドローラ49bは、ガイド用角パイプ57aの前側(+Y側)の面と、ガイド用角パイプ57bの後側(−Y側)の面とに接触する。図示は省略するが、ガイドローラ49bは、開閉方向(X軸方向)に沿って、例えば、2つ設けられている。
【0096】
ガイドローラ49a,49bが回転することで、折戸支持部材48が、ガイド用角パイプ57a,57bに沿って、開閉方向(X軸方向)に移動する。
【0097】
折戸支持部材646は、右側ドア2bの折戸623に設けられている点を除いて、折戸支持部材48と同様である。
【0098】
{引戸駆動用リンク機構}
引戸駆動用リンク機構40は、左側ドア2aの引戸20を駆動するためのリンク機構である。引戸駆動用リンク機構40は、引戸20に固定されている。引戸駆動用リンク機構40は、本体部42と、軸部41と、ガイドローラ42a,42bと、引戸用接続リンク47と、引戸駆動用部材43と、を備える。
【0099】
本実施形態において本体部42は、折戸支持部材48の本体部49と同様である。本体部42は、ガイドローラ42aを介して、ガイド用角パイプ57b,57cの上側(+Z側)に配置される。
【0100】
軸部41は、鉛直方向(Z軸方向)に延びている。軸部41は、本体部42を貫通し、本体部42に対して回転可能に接続されている。軸部41の下側(−Z側)の端部は、ガイド用角パイプ57bとガイド用角パイプ57cとの前後方向(Y軸方向)の隙間を通り、底板部56bの下側(−Z側)に突出している。軸部41の下側の端部は、引戸20の上面に固定されている。
【0101】
ガイドローラ42a,42bは、折戸支持部材48のガイドローラ49a,49bと同様である。ガイドローラ42a,42bが回転することで、引戸駆動用リンク機構40が、ガイド用角パイプ57b,57cに沿って、開閉方向(X軸方向)に移動する。
【0102】
図8に示すように、引戸用接続リンク47の一端は、回転軸47aを介して、引戸駆動用部材43の後述する接続用腕部43eと鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に接続されている。引戸用接続リンク47の他端は、回転軸47bを介して、左側接続部材60と鉛直方向回りに回転可能に接続されている。より詳細には、引戸用接続リンク47の他端は、左側接続部材60における支持金具61の第6金具部61fと鉛直方向回りに回転可能に接続されている。
【0103】
引戸駆動用部材43は、平面視略十字状の部材である。
図5に示すように、引戸駆動用部材43は、軸部41の上側(+Z側)の端部に固定される。すなわち、引戸駆動用部材43は、軸部41を介して引戸20の上側の端部に固定される。
【0104】
図8に示すように、引戸駆動用部材43は、円板部43aと、回動用腕部(第1延伸部)43dと、接続用腕部(第2延伸部)43eと、第1姿勢規制用腕部(第3延伸部)43bと、第2姿勢規制用腕部(第4延伸部)43cと、回動用ローラ46と、第1姿勢規制用ローラ45aと、第2姿勢規制用ローラ45bと、を備える。
【0105】
円板部43aは、軸部41に固定される平面視円形状の部分である。円板部43aは、例えば、軸部41と同心である。回動用腕部43dは、引戸20の主面20bと垂直な第1方向に延びる。
図8の例では、第1方向は、前後方向(Y軸方向)である。
図8の例では、回動用腕部43dは、円板部43aから前側(+Y側)に延びる。
【0106】
回動用ローラ46は、回動用腕部43dに鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に取り付けられている。回動用ローラ46は、回動用腕部43dの先端、すなわち
図8の例では前側(+Y側)の端部に位置する。
【0107】
接続用腕部43eは、回動用腕部43dと逆向きに延びる。
図8の例では、接続用腕部43eは、円板部43aから後側(−Y側)に延びる。接続用腕部43eの先端、すなわち
図8の例では後側の端部には、回転軸47aを介して、引戸用接続リンク47が鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に接続される。これにより、接続用腕部43eは、引戸用接続リンク47及び左側接続部材60を介して、モータ81に接続される。
【0108】
接続用腕部43eと引戸用接続リンク47とが接続される回転軸47aと、回動用腕部43dに取り付けられた回動用ローラ46とは、例えば、同一直線状に位置する。
図8の例では、回転軸47aと回動用ローラ46とは、前後方向(Y軸方向)と平行な同一直線状に位置する。軸部41から回転軸47aまでの距離と、軸部41から回動用ローラ46までの距離とは、例えば、同じである。
【0109】
第1姿勢規制用腕部43bは、回動用腕部43dが延びる第1方向(Y軸方向)及び鉛直方向(Z軸方向)と直交する第2方向に延びる。
図8の例では、第2方向は、開閉方向(X軸方向)である。第1姿勢規制用腕部43bは、第1基部44aと、第1垂直部44bと、第1ローラ取付部44cと、を備える。
【0110】
図4に示すように、第1基部44aは、円板部43aから第2方向一方側、すなわち
図4の例では外側(+X側)に延びる。第1垂直部44bは、第1基部44aの先端から上側(+Z側)に延びる。第1ローラ取付部44cは、第1垂直部44bの上側の端部から第2方向一方側(外側,+X側)に延びる。
【0111】
図8に示すように、第2姿勢規制用腕部43cは、第1姿勢規制用腕部43bと逆向きに延びる。
図8の例では、第2姿勢規制用腕部43cは、円板部43aから内側(−X側)に延びる。第2姿勢規制用腕部43cは、第2基部44dと、第2垂直部44eと、第2ローラ取付部44fと、を備える。
【0112】
図4に示すように、第2基部44dは、円板部43aから第2方向他方側、すなわち
図4の例では内側(−X側)に延びる。第2垂直部44eは、第2基部44dの先端から上側(+Z側)に延びる。第2垂直部44eは、第1姿勢規制用腕部43bの第1垂直部44bよりも上側に延びる。第2ローラ取付部44fは、第2垂直部44eの上側の端部から第2方向他方側(内側,−X側)に延びる。第2ローラ取付部44fは、第1ローラ取付部44cよりも上側に位置する。
【0113】
第1姿勢規制用ローラ45aは、第1ローラ取付部44cに、鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に取り付けられる。第2姿勢規制用ローラ45bは、第2ローラ取付部44fに、鉛直方向回りに回転可能に取り付けられる。第2ローラ取付部44fは、第1ローラ取付部44cよりも上側(+Z側)に位置するため、
図4及び
図5に示すように、第2姿勢規制用ローラ45bは、第1姿勢規制用ローラ45aよりも上側に位置する。
【0114】
図4に示す引戸駆動用リンク機構640は、右側ドア2bの引戸620に設けられている点を除いて、引戸駆動用リンク機構40と同様である。
【0115】
{姿勢規制機構}
姿勢規制機構50は、左側ドア2aの姿勢を規制する。姿勢規制機構50は、開閉方向(X軸方向)において、左側ドア2aの折戸23の内側(−X側)の端部とほぼ同じ位置に設けられている。
【0116】
図5に示すように、姿勢規制機構50は、支持部材51と、第1規制部材53aと、第2規制部材53bと、を備える。支持部材51は、ベース部55の基板55aに固定される。支持部材51は、第1平板部51aと、第2平板部51bと、第3平板部51cと、第1規制部材取付部51dと、第2規制部材取付部51eと、を備える。
【0117】
第1平板部51aは、基板55aに固定される。第1平板部51aは、第1駆動ベルト70及び第2駆動ベルト71よりも後側(−Y側)に位置する。第1平板部51aは、鉛直方向(Z軸方向)に延びる。第1平板部51aの上側(+Z側)の端部は、第1駆動ベルト70及び第2駆動ベルト71よりも上側に位置する。
【0118】
第2平板部51bは、第1平板部51aの上側(+Z側)の端部から前側(+Y側)に延びる。第2平板部51bの前側の端部は、第1駆動ベルト70及び第2駆動ベルト71よりも前側に位置する。
【0119】
第3平板部51cは、第2平板部51bの前側(+Y側)の端部から下側(−Z側)に延びる。第3平板部51cの下側の端部は、第1駆動ベルト70及び第2駆動ベルト71よりも下側に位置する。
【0120】
第1規制部材取付部51dは、第3平板部51cの下側(−Z側)の端部から前側(+Y側)に延びる。第2規制部材取付部51eは、第3平板部51cの下側の端部から後側(−Y側)に延びる。
【0121】
第1規制部材53aは、固定部52aを介して、第1規制部材取付部51dの下側(−Z側)に固定される。
図8に示すように、第1規制部材53aは、例えば、折り曲げられた板状部材である。第1規制部材53aは、前後方向(Y軸方向)において、軸部41よりも前側(+Y側)に位置する。第1規制部材53aは、平行部53cと、第1傾斜部53dと、第2傾斜部53eと、を備える。
【0122】
平行部53cは、開閉方向(X軸方向)と平行に延びる部分である。第1傾斜部53dは、平行部53cの外側(+X側)の端部から外側へ、前側(+Y側)に傾いて延びる部分である。すなわち、第1傾斜部53dは、内側(−X側)の端部から外側に向かうに従って、前側に位置する。
【0123】
第2傾斜部53eは、平行部53cの内側(−X側)の端部から内側へ、前側(+Y側)に傾いて延びる部分である。すなわち、第2傾斜部53eは、外側(+X側)端部から内側に向かうに従って、前側に位置する。
【0124】
第1傾斜部53dの延びる方向の寸法は、第2傾斜部53eの延びる方向の寸法よりも大きい。
図5に示すように、第1規制部材53aの下側(−Z側)の端部の位置は、第1姿勢規制用ローラ45aよりも下側である。
【0125】
第2規制部材53bは、固定部52bを介して、第2規制部材取付部51eの下側(−Z側)に固定される。
図8に示すように、第2規制部材53bは、例えば、折り曲げられた板状部材である。第2規制部材53bは、前後方向(Y軸方向)において、軸部41よりも後側(−Y側)に位置する。第2規制部材53bは、第1規制部材53aよりも内側(−X側)に位置する。第2規制部材53bは、平行部53fと、第1傾斜部53gと、第2傾斜部53hと、を備える。
【0126】
平行部53fは、開閉方向(X軸方向)と平行に延びる部分である。第1傾斜部53gは、平行部53fの外側(+X側)の端部から外側へ、後側(−Y側)に傾いて延びる部分である。すなわち、第1傾斜部53gは、内側(−X側)の端部から外側に向かうに従って、後側に位置する。
【0127】
第2傾斜部53hは、平行部53fの内側(−X側)の端部から内側へ、後側(−Y側)に傾いて延びる部分である。すなわち、第2傾斜部53hは、外側(+X側)の端部から内側に向かうに従って、後側に位置する。
【0128】
第1傾斜部53gの延びる方向の寸法は、第2傾斜部53hの延びる方向の寸法よりも大きい。
図5に示すように、第2規制部材53bの鉛直方向(Z軸方向)の寸法は、第1規制部材53aの鉛直方向の寸法よりも小さい。第2規制部材53bの下側(−Z側)の端部の位置は、第1姿勢規制用ローラ45aよりも上側(+Z側)で、第2姿勢規制用ローラ45bよりも下側である。
【0129】
図8に示すように、第1規制部材53aと第2規制部材53bとの間の前後方向(Y軸方向)の距離は、第1姿勢規制用ローラ45aの直径及び第2姿勢規制用ローラ45bの直径とほぼ同じである。
【0130】
図4に示す姿勢規制機構650は、右側ドア2bの姿勢を規制する。姿勢規制機構650は、開閉方向(X軸方向)において、右側ドア2bの折戸623の内側(+X側)の端部とほぼ同じ位置に設けられている。姿勢規制機構650は、左右対称である点を除いて、姿勢規制機構50と同様である。
【0131】
{開閉補助機構}
開閉補助機構30は、左側ドア2aの開閉を補助する。開閉補助機構30は、第2支持板58に固定されている。開閉補助機構30は、開閉方向(X軸方向)において、姿勢規制機構50とほぼ同じ位置に設けられている。
【0132】
図13及び
図14は、開閉補助機構30を示す正面図である。
図13は、
図8の状態における開閉補助機構30を示している。
図14は、
図9の状態における開閉補助機構30を示している。
【0133】
図13に示すように、開閉補助機構30は、支持部材31と、回動変換部32と、連動部材33と、回動規制用切換部材34と、バネ38a,38bと、ワイヤガイド部材35と、ストッパ37と、を備える。
図5に示すように、支持部材31は、第2支持板58に固定される。支持部材31は、第1支持部31aと、第2支持部31bと、第3支持部31cと、第4支持部31dと、第5支持部31eと、を備える。
【0134】
図5及び
図13に示すように、第1支持部31aは、主面が鉛直方向(Z軸方向)と直交し、開閉方向(X軸方向)に延びる板状である。第1支持部31aは、第2支持板58に固定される。
【0135】
第2支持部31bは、第1支持部31aの後側(−Y側)の端部の全体から上側(+Z側)に延びる。第3支持部31cは、第2支持部31bの上側の端部のうちの一部から、前側(+Y側)に延びる。第4支持部31dは、第3支持部31cの前側の端部の全体から上側に延びる。第5支持部31eは、第4支持部31dの上側の端部の全体から前側に延びる。
【0136】
図5に示すように、回動変換部32は、第5支持部31eの上面に固定されている。
図8に示すように、回動変換部32は、例えば、平面視矩形状の板部材である。
図13に示すように、回動変換部32は、例えば、第5支持部31eよりも内側(−X側)に延びている。回動変換部32は、開閉方向(X軸方向)の駆動力の少なくとも一部を折戸23の回動方向の駆動力に変換する。
【0137】
連動部材33は、第2支持部31bの前側(+Y側)の面に回転軸36を介して、回転軸36回り(±θ
Y方向)に回転可能に接続される。連動部材33は、回動規制用切換部材34の所定の動きに連動する。本実施形態においては、回動規制用切換部材34が後述する第1位置に移動する際に、連動部材33は回動規制用切換部材34の動きに連動する。連動部材33は、正面視T字状の部材である。
【0138】
連動部材33は、ワイヤ接続部33aと、切換部材接続部33bと、位置規制部33cと、を備える。ワイヤ接続部33aは、
図13の状態において鉛直方向(Z軸方向)に延びる。ワイヤ接続部33aの下側(−Z側)の端部には、ワイヤ38の一端が接続される。
【0139】
切換部材接続部33bは、
図13の状態においてワイヤ接続部33aの上側(+Z側)の端部から開閉方向(X軸方向)の両側に延びる。切換部材接続部33bの外側(+X側)の端部には、回動規制用切換部材34が接続される。
【0140】
位置規制部33cは、切換部材接続部33bの外側(+X側)の端部に接続される。位置規制部33cは、回動規制用切換部材34の位置を規制する。
図13の状態においては、回動規制用切換部材34は、バネ38bによって外側に引張されている。
図13では、位置規制部33cは、内側(−X側)から回動規制用切換部材34と接触し、回動規制用切換部材34が
図13の状態よりも正面視反時計回り(+θ
Y方向)に回転しないように規制している。
【0141】
回動規制用切換部材34は、回動規制機構90の規制の状態を切り換える部材である。回動規制用切換部材34は、一端が連動部材33の切換部材接続部33bに接続されるリンク部材である。回動規制用切換部材34の一端は、切換部材接続部33bに回転軸35aを介して、回転軸35a回り(±θ
Y方向)に回転可能に接続される。回動規制用切換部材34の上側(+Z側)の端部は、引戸駆動用部材43の回動用腕部43dよりも上側に位置する。回動規制用切換部材34は、連動部材33及びワイヤ38を介して、後述する回動規制フック91に接続される。
【0142】
本実施形態において回動変換部32と回動規制用切換部材34とは、共に支持部材31に取り付けられる。すなわち、本実施形態において回動変換部32と回動規制用切換部材34とは、同一の部材に設けられる。
【0143】
バネ38aは、連動部材33のワイヤ接続部33aと支持部材31の第2支持部31bの前側(+Y側)の面とに接続される。バネ38aは、ワイヤ接続部33aに対して、概ね外向き(+X向き)に力を加える。
【0144】
バネ38bは、回動規制用切換部材34と、支持部材31の第4支持部31dの前側(+Y側)の面とに接続される。バネ38bは、回動規制用切換部材34に対して、概ね外向き(+X向き)に力を加える。
【0145】
ワイヤガイド部材35は、支持部材31の第2支持部31bの前側(+Y側)の面に固定される。ワイヤガイド部材35は、ワイヤ38を開閉方向(X軸方向)に移動可能に支持する。
【0146】
図8に示すように、ストッパ37は支持部材31の第2支持部31bから前側(+Y側)に突出する。ストッパ37は、連動部材33よりも前側(+Y側)に突出する。
図13に示すように、ストッパ37は、連動部材33における切換部材接続部33bの内側(−X側)の端部よりも下側(−Z側)に位置する。ストッパ37は、
図13の状態において、切換部材接続部33bの内側の端部の下側の端部と接触する。
【0147】
バネ38aがワイヤ接続部33aに対して概ね外向き(+X向き)の力を加えることで、連動部材33には、回転軸36を中心として、正面視時計回り(−θ
Y方向)の回転モーメントが加えられる。この際、切換部材接続部33bがストッパ37に接触することで、連動部材33が
図13の状態よりも正面視時計回り(−θ
Y方向)に回転することが規制される。これにより、連動部材33の姿勢は、
図13に示す状態に保持される。
【0148】
図4に示す開閉補助機構630は、右側ドア2bの開閉を補助する点を除いて、開閉補助機構30と同様である。開閉補助機構630は、開閉方向(X軸方向)において、姿勢規制機構650とほぼ同じ位置に設けられている。
【0149】
{回動規制機構}
回動規制機構90は、折戸23の回動を規制する機構である。
図15から
図17は、回動規制機構90を示す図である。
図15は、斜視図である。
図16及び
図17は、平面図である。
図16は、折戸23が閉じた状態を示している。
図17は、折戸23が開く途中の状態を示している。
【0150】
図15に示すように、回動規制機構90は、第1支持板56の固定部56aに固定される。回動規制機構90は、接触部材92と、回動規制フック91と、を備える。接触部材92は、固定部56aに固定される。接触部材92は、開閉方向(X軸方向)と直行する主面を有し前後方向(Y軸方向)に延びる板状部材である。
【0151】
回動規制フック91は、回転軸93を介して、接触部材92に鉛直方向回り(±θ
Z方向)に回転可能に接続されている。回動規制フック91は、本体部91aと、係合部91bと、ワイヤ接続部91cと、を備える。
【0152】
本体部91aは、回転軸93を介して、接触部材92に接続される部分である。本体部91aは、回動規制機構90によって折戸23の回動が規制される状態において、前後方向(Y軸方向)に延びる板状である。
【0153】
係合部91bは、本体部91aの前側(+Y側)の端部から外側(+X側)に突出する部分である。
図16に示すように、係合部91bは、例えば、平面視三角形状である。係合部91bは、接触部材92に接触可能である。すなわち、接触部材92は、回動規制フック91の係合部91bと接触可能である。
【0154】
係合部91bは、回動規制ピン29と係合可能である。係合部91bは、折戸23が閉じた状態において回動規制ピン29に係合する。すなわち、回動規制フック91は、折戸23が閉じた状態において回動規制ピン29に係合する。これにより、回動規制フック91は、折戸23の回動を規制する。
【0155】
図15に示すように、ワイヤ接続部91cは、本体部91aから上側(+Z側)に延びる。ワイヤ接続部91cは、本体部91aの後側(−Y側)の端部に位置する。ワイヤ接続部91cは、回転軸93よりも後側に位置する。ワイヤ接続部91cには、連動部材33に接続されたワイヤ38の他端が接続されている。
【0156】
図示は省略するが、回動規制機構90は、回動規制フック91に対して、接触部材92に押し付ける向きの力を加えるバネを備える。バネは、例えば、ねじりコイルバネであり、回転軸93回りに取り付けられている。
【0157】
図4に示す回動規制機構690は、折戸623の回動を規制する。回動規制機構690は、左右対称な点を除いて回動規制機構90と同様である。
【0158】
[自動ドア装置の開閉動作]
次に、本実施形態の自動ドア装置1の開閉動作について説明する。
図18(A)〜
図18(C)は、両開き式ドア2が開く様子を示す正面図である。
図19及び
図20(A),(B)は、両開き式ドア2が開く様子を示す斜視図である。
図18(A)及び
図19は、引戸20,620のみが開いた状態を示している。
図18(A)及び
図19は、
図8に対応する。
図18(B)及び
図20(A)は、引戸20,620が開いた状態となった後、折戸23,623が開く途中の状態を示している。
図18(B)及び
図20(A)の開閉状態は、
図12に対応する。
図18(C)及び
図20(B)は、両開き式ドア2が完全に開いた状態を示している。
【0159】
モータ81が駆動されると、
図6に示す駆動プーリ73が回転され、第1駆動ベルト70が駆動される。第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とは、左側接続部材60によって連結されているため、第1駆動ベルト70の動きに連動して、第2駆動ベルト71が駆動される。
【0160】
ここで、本実施形態においては、左側接続部材60は、第1駆動ベルト70の下側(−Z側)の部分と、第2駆動ベルト71の上側(+Z側)の部分とにそれぞれ固定されているため、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71との駆動方向は、逆向きとなる。
また、右側接続部材660は、第2駆動ベルト71の下側(−Z側)と固定されている。すなわち、右側接続部材660は、第2駆動ベルト71における左側接続部材60が固定された側と逆側に固定されている。そのため、第2駆動ベルト71が駆動されることで、左側接続部材60と右側接続部材660とは、互いに開閉方向(X軸方向)の逆向きに移動する。
【0161】
{両開き式ドアを開く動作}
まず、閉じた両開き式ドア2を開く動作について説明する。
図1及び
図2に示す両開き式ドア2が閉じた状態においては、
図4に示す正面視(ZX面視)において、駆動プーリ73を時計回りに回転させることで、第1駆動ベルト70が時計回りに回転し、第2駆動ベルト71が反時計回りに回転する。すなわち、第2駆動ベルト71の上側(+Z側)は、左向き(+X向き)に移動し、第2駆動ベルト71の下側(−Z側)は、右向き(−X向き)に移動する。これにより、第2駆動ベルト71の上側(+Z側)と固定されている左側接続部材60は、接続部材用スライドレール54に沿って、左向き(+X向き)に移動する。第2駆動ベルト71の下側(−Z側)と固定されている右側接続部材660は、接続部材用スライドレール654に沿って、右向き(−X向き)に移動する。
【0162】
図8に示すように、左側接続部材60が開く向き(+X向き)に移動すると、左側接続部材60によって、引戸用接続リンク47が開閉方向外側(+X側)に押される。これにより、引戸駆動用部材43を介して引戸20にモータ81の駆動力が伝達され、引戸20がガイド用角パイプ57b,57cに沿って、開閉方向外向き(+X向き)へ移動する。右側接続部材660についても同様である。このようにして、
図18(A)及び
図19に示すように、引戸20と引戸620とがそれぞれ開く方向にスライドして、開き切った状態となる。すなわち、モータ81は、引戸20に開閉方向外向き(+X向き)の駆動力を与えて、引戸20を開く。
【0163】
ここで、
図8に示すように、引戸20が開かれる際には、押圧部材64の外側(+X側)の端部が、引戸駆動用部材43の接続用腕部43eにおける引戸用接続リンク47との接続箇所に接触する。そのため、押圧部材64は、左側接続部材60が開く向き(+X向き)に移動する際に、接続用腕部43eを開閉方向外向き(+X向き)に押圧する。これにより、引戸駆動用部材43には、引戸用接続リンク47と押圧部材64との両方を介して、左側接続部材60からモータ81の駆動力が伝達される。したがって、引戸駆動用部材43に安定してモータ81の駆動力を伝達することができ、引戸20を安定して開くことができる。
【0164】
引戸20が開き切った状態からさらに左側接続部材60が外側(+X側)に移動すると、
図9及び
図10に示すように、回動用腕部43dの先端に設けられた回動用ローラ46が回動変換部32に接触する。この状態からさらに左側接続部材60が外側(+X側)に移動することで、回動変換部32は、回動用ローラ46を開閉方向内向き(−X向き)に押圧する。これにより、引戸駆動用部材43には、押圧部材64及び引戸用接続リンク47を介して接続用腕部43eに加えられる開閉方向外向き(+X向き)の力と、回動変換部32から回動用腕部43dに加えられる開閉方向内向きの力と、による平面視反時計回り(+θ
Z方向)のモーメントが加えられる。
【0165】
すなわち、回動変換部32は、引戸20が開き切った状態から、さらに開閉方向外向き(+X向き)の駆動力が接続用腕部43eに与えられた際に、回動用腕部43dを開閉方向内向き(−X向き)に押圧することで、開閉方向外向きの駆動力の少なくとも一部を回動方向の駆動力に変換する。
【0166】
引戸20と折戸23の内側戸板21とは係合されているため、引戸20に回動方向の駆動力が加えられると、引戸20と共に、内側戸板21も回動する。内側戸板21の回動と連動して、蝶番24a〜24cを介して外側戸板22が回動する。外側戸板22は、引戸20及び内側戸板21とは逆に、平面視時計回り(−θ
Z方向)に回動する。このようにして、
図18(B)及び
図20(A)に示すように、折戸23が回動する。
【0167】
ここで、
図16に示すように、折戸23が閉じた状態では、回動規制機構90の回動規制フック91が回動規制ピン29に係合している。そのため、このままの状態では、折戸23の回動が規制され、折戸23を開くことができない。
【0168】
これに対して、
図13及び
図14に示すように、引戸20が開き切った状態からさらに引戸駆動用部材43が外側(+X側)に移動すると、回動用腕部43dが回動規制用切換部材34を開閉方向外向き(+X向き)に押圧する。ここで、回動規制用切換部材34は内側から(−X側)から位置規制部33cに接触している。そのため、回動規制用切換部材34が外側から押圧されることで、回動規制用切換部材34と連動部材33とが、共に回転軸36を中心として、正面視反時計回り(+θ
Y方向)に回転する。これにより、回動規制用切換部材34は、
図14に示す位置(以下、第1位置と呼ぶ)に移動する。すなわち、引戸駆動用部材43は、折戸23が開く際に、回動規制用切換部材34を開閉方向外向きに押圧して第1位置に移動させる。
【0169】
図14に示すように、回動規制用切換部材34の移動と共に連動部材33が回転すると、連動部材33に接続されたワイヤ38が開閉方向内向き(−X向き)に引張される。これにより、
図17に示すように、取り回されたワイヤ38の他端を介して、回動規制フック91のワイヤ接続部91cが開閉方向外向き(+X向き)に引張される。その結果、回動規制フック91が回転軸93を中心として、平面視反時計回り(+θ
Z方向)に回転する。これにより、回動規制フック91と回動規制ピン29との係合が外れ、折戸23の回動の規制が解除される。
【0170】
このように、回動規制フック91は、回動規制用切換部材34の
図14に示す位置(第1位置)への移動に連動して、回動規制ピン29から外れる。これにより、上述したようにして引戸駆動用部材43に回動する方向のモーメントが加えられることで、引戸20及び折戸23が回動し始める。
【0171】
図14に示すように、回動規制用切換部材34の上側(+Z側)に回動用腕部43dが位置する間、回動規制用切換部材34は、第1位置に保持される。回動用腕部43dの開閉方向(X軸方向)の寸法は、回動用ローラ46が回動変換部32から開閉方向内向き(−X向き)の力を受けている間、回動用腕部43dが第1位置にある回動規制用切換部材34の上側に位置するように設定されている。すなわち、回動用腕部43dは、回動変換部32に押圧される間、回動規制用切換部材34を第1位置に保持する。
【0172】
図11及び
図12に示すように、引戸駆動用部材43がある程度回動すると、回動用ローラ46が回動変換部32から外向き(−X向き)の力を受けない状態となり、かつ、回動用腕部43dが回動規制用切換部材34の上側(+Z側)から外れた位置となる。これにより、
図14に示す連動部材33及び回動規制用切換部材34が、バネ38aによって、回転軸36を中心として正面視時計回り(−θ
Y方向)に回転し、連動部材33及び回動規制用切換部材34の位置が元に戻る。これに伴って、回動規制フック91は、
図16に示す回動規制ピン29と係合された状態と同じ位置に戻る。
【0173】
なお、本明細書において、回動規制ピン29と係合された状態と同じ位置とは、例えば、回動規制フック91の係合部91bが接触部材92に接触する位置である。本実施形態においては、回動規制フック91は、例えば、バネで接触部材92に押し付けられている。
【0174】
図12の状態から、さらに左側接続部材60を開閉方向外側(+X側)に移動させることにより、
図18(C)及び
図20(B)に示すように、両開き式ドア2を開くことができる。
【0175】
{両開き式ドアを閉じる動作}
次に、開いた両開き式ドア2を閉じる動作について説明する。
開いた状態の両開き式ドア2を閉じる際には、開く際とは逆に、
図4に示す正面視(ZX面視)において、モータ81によって駆動プーリ73を反時計回りに回転させる。これにより、左側接続部材60は右向き(−X向き)に移動し、右側接続部材660は左向き(+X向き)に移動する。
【0176】
左側接続部材60が開閉方向内側(−X側)に移動するのに伴って、折戸23及び引戸20は閉じる方向に回動する。そして、左側接続部材60が
図12に示す位置まで来ると、第1姿勢規制用ローラ45aが第1規制部材53aの第1傾斜部53dの後側(−Y側)の面に接触する。この状態から、さらに左側接続部材60が開閉方向内側に移動すると、第1姿勢規制用ローラ45aは、第1傾斜部53dによって後向き(−Y向き)に押圧される。これにより、第1姿勢規制用ローラ45aを介して第1姿勢規制用腕部43bが後向きに押圧され、引戸駆動用部材43に折戸23が閉じる向きの回動方向(−θ
Z方向)のモーメントが加えられる。
【0177】
言い換えれば、第1規制部材53aは、折戸23が閉じる際に、第1姿勢規制用腕部43bを後向き(−Y向き)に押圧することで、折戸23に閉じる向きの回動方向のモーメントを加える。
【0178】
左側接続部材60がさらに開閉方向内側(−X側)に移動して、
図11に示す位置まで来ると、第2姿勢規制用ローラ45bが第2規制部材53bの第1傾斜部53gの前側(+Y側)の面に接触する。この状態から、さらに左側接続部材60が開閉方向内側に移動すると、第2姿勢規制用ローラ45bは、第1傾斜部53gによって前向き(+Y向き)に押圧される。これにより、第2姿勢規制用ローラ45bを介して第2姿勢規制用腕部43cが前向きに押圧され、引戸駆動用部材43に折戸23が閉じる向きの回動方向(−θ
Z方向)のモーメントが加えられる。
【0179】
言い換えれば、第2規制部材53bは、折戸23が閉じる際に、第2姿勢規制用腕部43cを前向き(+Y向き)に押圧することで、折戸23に閉じる向きの回動方向のモーメントを加える。
【0180】
以上のように、第1規制部材53aと第2規制部材53bとによって引戸駆動用部材43に、折戸23が閉じる向きの回動方向(−θ
Z方向)のモーメントが加えられることで、折戸23及び引戸20の姿勢が開閉方向(X軸方向)と平行になるように規制される。
【0181】
図21及び
図22は、両開き式ドア2が閉じる際の開閉補助機構30を示す正面図である。
図23は、両開き式ドア2が閉じる際の回動規制機構90を示す平面図である。
【0182】
図21及び
図22に示すように、折戸23がある程度閉じると、開閉方向外側(+X側)から、回動用腕部43dが回動規制用切換部材34を開閉方向内向き(−X向き)に押圧する。
【0183】
回動規制用切換部材34は、開閉方向内向き(−X向き)に押圧されることで、
図22に示すように、回転軸35aを中心として、正面視時計回り(−θ
Y方向)に回転する。これにより、回動規制用切換部材34は、
図14に示す第1位置と異なる
図22に示す位置(以下、第2位置と呼ぶ)に移動する。すなわち、引戸駆動用部材43は、折戸23が閉じる際に、回動規制用切換部材34を開閉方向内向き(−X向き)に押圧して第1位置と異なる第2位置に移動させる。
【0184】
このとき、折戸23が開く際と異なり、回動規制用切換部材34が第2位置に移動しても、連動部材33は連動しない。回動規制用切換部材34の内側(−X側)には、位置規制部33cのように回動規制用切換部材34の位置を規制する部分がないためである。これにより、折戸23が閉じる際には、連動部材33の位置は変わらず、ワイヤ38は引張されない。
【0185】
したがって、
図23に示すように、折戸23が閉じる際には、回動規制フック91は、
図16に示す回動規制ピン29と係合された状態と同じ位置にある状態が維持される。言い換えると、回動規制フック91は、回動規制用切換部材34の第2位置への移動に対しては、連動せず、回動規制ピン29と係合された状態と同じ位置にある状態が維持される。
【0186】
図23の状態から、折戸23がさらに閉じると、回動規制ピン29は、回動規制フック91と接触部材92との開閉方向(X軸方向)の間に押し込まれる。そして、回動規制ピン29は、バネによって接触部材92に押し付けられる回動規制フック91を一時的に押しのけ、係合部91bの後側(−Y側)に入り込む。これにより、回動規制ピン29が回動規制フック91の係合部91bと係合する。言い換えると、回動規制ピン29は、折戸23が閉じる際に、回動規制フック91と接触部材92との間に押し込まれ、回動規制フック91と係合する。これにより、折戸23の回動が規制された状態で、折戸23が閉じられる。
【0187】
以上のようにして折戸23が閉じられた後、左側接続部材60を開閉方向内側(−X側)へとさらに移動させることで、引戸20を開閉方向内側へとスライド移動させることができ、両開き式ドア2を閉じることができる。
【0188】
なお、両開き式ドア2には、例えば、図示しないスイッチが設けられ、使用者は、スイッチを切り換えることで、両開き式ドア2の引戸20のみを開閉する状態と、両開き式ドア2を全開する状態とを切り換える。
【0189】
本実施形態によれば、スライドする引戸20と、回動する折戸23と、を開閉装置3によって自動で開閉することができる。そのため、折戸23を手動で開く必要がなく、スイッチ等によって開閉状態を切り換えることで、両開き式ドア2を容易に全開できる。したがって、本実施形態によれば、使用者によらず、スライドする引戸20と回動する折戸23とを備えた両開き式ドア2を容易に開閉できる自動ドア装置が得られる。
【0190】
また、折戸23を回動させて開閉する場合、例えば、引戸20または折戸23に固定された部材の一部を、開閉方向(X軸方向)に対して傾いた方向に延びる溝に通して、引戸20及び折戸23に回動する方向の駆動力を与える構成が考えられる。しかし、この場合、溝の精度が悪いと折戸23が開かない虞がある。また、折戸23が開く場合であっても、折戸23の回動動作が滑らかに行われず、モータ81にかかる負荷が大きくなる虞がある。
【0191】
また、そのような溝を有する部材を製造するには手間とコストとが大きくなりやすい。また、溝内を通る部材等、自動ドア装置の部材の設計寸法に変更が生じた場合には、新たに溝を有する部材を製造し直す必要があり、手間とコストとが増大する。
【0192】
これらの問題に対して、本実施形態によれば、引戸20には平面視略十字状の引戸駆動用部材43が固定される。そして、折戸23を開く際においては、引戸駆動用部材43が回動変換部32によって押圧されることで、折戸23が回動される。そして、折戸23を閉じる際においては、引戸駆動用部材43が第1規制部材53aと第2規制部材53bとを備える姿勢規制機構50によって押圧されることで、折戸23の姿勢が規制される。
【0193】
このように、本実施形態によれば、引戸20または折戸23に固定された部材の一部が通る溝を有する部材を設けることなく、平面視略十字状の引戸駆動用部材43を用いた簡便な構成で折戸23を回動させて開閉することができる。そのため、部材の精度が悪いことによる折戸23の回動不良が生じにくく、モータ81に加わる負荷が大きくなることを抑制できる。また、開閉装置3の製造を簡便にできる。
【0194】
また、本実施形態によれば、姿勢規制機構50は、第1規制部材53aと第2規制部材53bとがそれぞれ逆向きに引戸駆動用部材43を押圧して、折戸23の姿勢を規制する構成である。そのため、第1規制部材53aと第2規制部材53bとの配置を変えることによって、各部材の設計寸法が変更されるような場合に容易に対応できる。
【0195】
また、本実施形態によれば、姿勢規制機構50が第1規制部材53aと第2規制部材53bとがそれぞれ逆向きに引戸駆動用部材43を押圧するため、第1規制部材53aから引戸駆動用部材43に加えられる力と、第2規制部材53bから引戸駆動用部材43に加えられる力と、が引戸駆動用部材43内で打ち消し合う。これにより、第1規制部材53aと第2規制部材53bとにそれぞれ加えられる反力を小さくできる。したがって、第1規制部材53a及び第2規制部材53bの強度が比較的小さい場合であっても、姿勢規制機構50が破損することを抑制しつつ、折戸23の姿勢を規制することができる。
【0196】
また、本実施形態によれば、折戸23の回動を規制する回動規制機構90が設けられ、回動規制用切換部材34によって、回動規制機構90の規制の状態が切り換えられる。そのため、折戸23が閉じた状態には、折戸23が回動することを抑制でき、かつ、折戸23が開く際には回動規制機構90を解除して、折戸23を開くことができる。
【0197】
また、本実施形態によれば、折戸23が開く際において回動変換部32によって押圧される回動用腕部43dが、回動規制用切換部材34を押圧することで、回動規制機構90の状態が切り換えられる。そして、回動用腕部43dは、回動変換部32に押圧されている間、回動規制用切換部材34の位置を第1位置に保持して、回動規制機構90を解除した状態にする。これにより、折戸23が回動される際に回動規制機構90の規制状態を解除することができ、折戸23を開くことができる。このように、本実施形態によれば、折戸23が回動される駆動力を受ける回動用腕部43dが、回動規制機構90による規制状態を解除できるため、折戸23に回動する駆動力を与えるタイミングと、折戸23の回動の規制を解除するタイミングと、を別々に合わせる必要がなく、簡便である。
【0198】
また、例えば、折戸23が閉じる際に、回動規制機構90の規制状態が解除された状態、すなわち
図17に示すように回動規制フック91が接触部材92から離れた状態にある場合、折戸23が閉じた直後に、折戸23に何らかの原因によって力が加えられると、折戸23が回動して、正常に折戸23を閉じられない虞があった。
【0199】
これに対して、本実施形態によれば、折戸23が閉じる際においては、回動規制用切換部材34は、回動用腕部43dによって第2位置に移動され、回動規制機構90の状態を、回動規制ピン29と係合された状態と同じ位置にある状態にできる。これにより、折戸23が閉じると同時に、回動規制ピン29を回動規制フック91に係合させることができ、折戸23の回動を規制することができる。したがって、本実施形態によれば、折戸23が正常に閉じられないことを抑制できる。
【0200】
また、本実施形態によれば、回動変換部32と回動規制用切換部材34とは、同一の部材、すなわち本実施形態では支持部材31に設けられている。そのため、複数の機能を一つの部材にまとめて配置できる。これにより、本実施形態によれば、開閉装置3の構造が複雑化することを抑制できる。また、支持部材31の設置される位置を変えることで、回動変換部32と回動規制用切換部材34との設置位置を同時に変えることができ、簡便である。
【0201】
また、本実施形態によれば、回動規制用切換部材34の移動を回動規制フック91に伝える部材としてワイヤ38を用いている。そのため、開閉装置3の各部の寸法、及び両開き式ドア2の寸法等の設計が変更された場合であっても、ワイヤ38の取り回しを変更することのみで、回動規制用切換部材34と回動規制フック91とを容易に接続することができる。
【0202】
また、本実施形態のような引戸駆動用リンク機構40及び折戸支持部材48の移動をガイドするためには、ガイド部に引戸20及び折戸23に固定される軸が通される鉛直方向に貫通する溝を設ける必要がある。そのため、例えば、プレス加工によって製造したレールに貫通孔を設ける等によってガイド部を製造する必要があり、手間とコストとが増大する問題があった。
【0203】
これに対して、本実施形態によれば、引戸駆動用リンク機構40及び折戸支持部材48の移動をガイドするガイド部として、複数のガイド用角パイプ57a〜57cを用いている。そのため、所定の長さに切断した複数のガイド用角パイプ57a〜57cを配置することのみによって、ガイド用角パイプ57a〜57c同士の間に鉛直方向に貫通する溝を設け、引戸駆動用リンク機構40及び折戸支持部材48の移動をガイドするガイド部を製造することができる。したがって、本実施形態によれば、手間とコストとが増大することを抑制できる。
【0204】
また、本実施形態によれば、接続用腕部43eと引戸用接続リンク47とが接続される回転軸47aと、回動用腕部43dに取り付けられた回動用ローラ46とは、同一直線状に位置し、軸部41から回転軸47aまでの距離と、軸部41から回動用ローラ46までの距離とは、同じである。すなわち、引戸駆動用部材43が回動する際に、回動変換部32から押圧されることによるモーメントと、押圧部材64から押圧されることによるモーメントと、を同じとしやすい。これにより、引戸駆動用部材43を介して、引戸20及び折戸23を安定して回動させやすい。
【0205】
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。以下の説明においては、上記説明と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
【0206】
上記説明においては、両開き式ドア2に開閉する駆動力を伝達する駆動部材としてタイミングベルトを用いたが、これに限られない。本実施形態においては、駆動部材として、例えば、Vベルト、ワイヤロープ、樹脂被覆付きワイヤロープ、チェーン、ステンレス平ベルト等を用いてもよい。
【0207】
また、上記説明においては、回動規制用切換部材34の移動に対して回動規制フック91に力を伝達する部材としてワイヤ38を用いたが、これに限られない。本実施形態においては、回動規制用切換部材34の移動に対して回動規制フック91が連動すれば、回動規制用切換部材34と回動規制フック91とはどのように接続されてもよい。本実施形態においては、例えば、回動規制用切換部材34と回動規制フック91とがリンク機構によって接続されてもよい。この場合、回動規制用切換部材34の移動に伴ってリンク機構が移動し、リンク機構の移動に対して回動規制フック91が連動する。
【0208】
また、本実施形態においては、係合ピン25の代わりに
図24に示す係合板部材が設けられてもよい。
図24は、本実施形態の他の一例である自動ドア装置101を示す側面図である。
【0209】
図24に示すように、自動ドア装置101は、両開き式ドア102を備える。両開き式ドア102は、引戸20に設けられた引戸側係合板部材125と、折戸23の内側戸板21に設けられた折戸側係合板部材128と、を備える。
【0210】
引戸側係合板部材125は、引戸側延伸部125aと、引戸側係合部125bと、を有する。引戸側延伸部125aは、引戸20の上側の端部に固定される。引戸側延伸部125aは、折戸23側(−Y側)に延びる。引戸側係合部125bは、引戸側延伸部125aの折戸23側の端部から、下側に延びる。
【0211】
折戸側係合板部材128は、折戸側延伸部128aと、折戸側係合部128bと、を有する。折戸側延伸部128aは、内側戸板21の引戸20側(+Y側)の面に固定される。折戸側延伸部128aは、引戸20側に延びる。折戸側延伸部128aは、引戸側係合部125bよりも引戸20側に延びる。折戸側係合部128bは、折戸側延伸部128aの引戸20側の端部から、上側に延びる。折戸側係合部128bの上側の端部は、引戸側係合部125bの下側の端部よりも上側に位置する。
【0212】
引戸側係合部125bと、折戸側係合部128bとは、引戸20が開いた状態において、前後方向(Y軸方向)に重なる。これにより、引戸20及び折戸23が回動する際に、引戸側係合部125bと折戸側係合部128bとが互いに係合し、引戸20と内側戸板21とが分離することを抑制できる。
【0213】
なお、引戸620及び折戸623にも同様にして、引戸側係合板部材125と、折戸側係合板部材128と、が設けられてもよい。
【0214】
また、本実施形態においては、回動規制機構90,690が設けられなくてもよい。また、本実施形態においては、押圧部材64が設けられなくてもよい。
【0215】
また、本実施形態において内側戸板21は、下側突出板部21cを備えなくてもよい。この場合、外側戸板22が、内側戸板21の下側の端部まで延びる。内側戸板621についても同様である。