(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
伝熱管(ボイラチューブ)の肉厚測定や探傷検査を行うため、複数の伝熱管が接続されている管寄せから超音波センサを導入し、検査を行うシステムがある。検査の際、検査対象の伝熱管には水が満たされていなければならないため、ボイラの給水設備を用いて給水が行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
管寄せに接続された複数の伝熱管を検査する場合、対象の管寄せの端部を切断して超音波センサを管寄せの内部へ導入することになるが、管寄せより上方まで水が溜まっていると、管寄せの切断の際に圧力がかかった水が噴出する。よって、管寄せ内の水が抜かれた一方で、伝熱管内は水で満たされた状態とされた過不足無い水張りをする必要がある。
特に、管寄せはボイラの上下方向に点在しているため、下方に配置されている管寄せを切断する際には、注意が必要となる。
【0004】
従来、過不足ない水張りをするためには、
(1)一旦、伝熱管内の水を完全に抜く
(2)管寄せに設けられた点検用管台を切断し、開放する
(3)水を供給する
(4)切断された点検用管台から水がオーバーフローしたら水の供給を止める
という手順を行っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記した手順で水張りを行う場合、管寄せは複数あるため、手間や費用がかかるという課題がある。また、複数の管寄せ毎に上記した手順を行うと、大量の水が必要であり、多量の排水が出るという課題もある。
【0007】
特許文献2には、伝熱管に水が残留しているか確認のため、伝熱管の外側から超音波センサの探傷子を当て、その波形を見ることで、残留水の有無を確認する技術が記載されている。しかしながら、特許文献2に記載の技術は、完全にブロー(水抜き)した後の伝熱管内の残留水を検知する手法に過ぎない。また、この手法を用いたとしても、対象の管寄せに接続された伝熱管は、耐火物で被覆されているため、これを取り除かなければ超音波センサを当てることができず、また、仮に耐火物を取り除いたとしても、足場のない高所での作業であるため作業が困難であるという課題がある。
【0008】
この発明は、管寄せ内の水が抜かれ、伝熱管が水で満たされた状態を容易に得ることができる伝熱管の水位検出方法及び伝熱管の検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一の態様によれば、伝熱管の水位検出方法は、水平方向に延在する管寄せの下方に延在する複数の伝熱管の水位検出方法であって、前記管寄せから水平方向に突出するように設けられた点検用管台の下面に超音波が上方に発信されるように超音波センサから超音波を連続的に発信する発信工程と、前記伝熱管及び管寄せから排水を開始する排水開始工程と、前記排水により、前記超音波センサで前記超音波の反射信号が検出される状態から検出されない状態に変化した時点で、前記排水を停止する排水停止工程と、前記停止の後に、前記点検用管台の少なくとも一部を開放する開放工程と、を有することを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、管寄せ内の水が抜かれ、伝熱管内は水で満たされた状態で排水を止めることができる。これにより、管寄せ内の水が抜かれ、伝熱管が水で満たされた状態を容易に得ることができる。
また、伝熱管を保護する耐火材を取り除くことなく水位の変化を検出することができるため、低コスト、かつ、短い作業時間で水位の検出を行うことができる。
【0011】
上記伝熱管の水位検出方法において、前記点検用管台は、歩廊の近傍に、前記歩廊の上面との間に所定の間隔を置いて配置されてよい。
【0012】
このような構成によれば、歩廊での作業が可能になるため、安全に作業を行うことができる。
【0013】
本発明の第二の態様によれば、伝熱管の検査方法は、上記いずれかの伝熱管の水位検出方法の後に実施され、伝熱管用超音波センサを前記点検用管台から前記伝熱管へ挿入する超音波センサ挿入工程を有することを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、伝熱管が水で満たされた状態から安全に検査を行うことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、管寄せ内の水が抜かれ、伝熱管内は水で満たされた状態で排水を止めることができる。これにより、伝熱管が水で満たされた状態を容易に得ることができる。
また、伝熱管を保護する耐火材を取り除くことなく水位の変化を検出することができるため、低コスト、かつ、短い作業時間で水位の検出を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の伝熱管の水位検出方法、及び伝熱管の検査方法の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の伝熱管の水位検出方法は、例えば、ストーカ型焼却炉を構成するボイラに使用される伝熱管の肉厚測定や探傷検査を行う際に、伝熱管内が水で満たされ、かつ、伝熱管の上方に接続されている管寄せ内の水が抜かれていることを確認するための方法である。
【0018】
ここで、超音波プローブ等のセンサ(以下、伝熱管用超音波センサと呼ぶ。)を用いて伝熱管の肉厚測定や探傷検査を行う管肉厚測定装置について説明する。
【0019】
図1に示すように、ボイラ10は、水平方向に延在する管寄せ12と管寄せ12の下方に延在する複数の伝熱管11とを備えている。伝熱管11は水蒸気の流路となる複数の剛体の管であり、管寄せ12の延在方向に沿って配列されて一端が管寄せ12に接続されている。各々の伝熱管11は管寄せ12と連通しており、それぞれ管寄せ12に対して直交するように延在している。
【0020】
管寄せ12には、点検の際に使用される点検用管台13が管寄せ12の延在方向の端部から水平方向に突出するように形成されている。
また点検用管台13は、管寄せ12の配置や大きさによって、管寄せ12の途中から水平方向に突出して複数形成されていてもよい。
伝熱管用超音波センサ6は、複数ある点検用管台13の少なくとも一部を開放することによって形成される点検孔13a及び管寄せ12を介して伝熱管11に導入される。なお、点検孔13aは、ボイラ10の運転中には塞がれる。点検孔13aは、伝熱管11の水位検出が終了した後の伝熱管11の検査の際に形成される。
【0021】
また、点検用管台13は、歩廊21の近傍に、歩廊21の上面との間に所定の間隔を置いて配置されている。
【0022】
管肉厚測定装置1は、データ収集解析機器2と、データ収集解析機器2が収集したデータを表示するデータ表示装置3と、データ収集解析機器2と接続されたケーブル巻取装置4と、ケーブル巻取装置4から排出されるフレキシブル管であるケーブル5と、ケーブル5の先端に取り付けられたセンサである伝熱管用超音波センサ6と、伝熱管用超音波センサ6の案内装置であるガイド管7と、点検用管台13に取り付けられた超音波センサ8(
図3参照)と、を有している。
【0023】
点検用管台13に取り付けられた超音波センサ8は、外部から点検用管台13内の水の有無を検出するためのセンサであり、伝熱管11内に挿入される伝熱管用超音波センサ6とは異なる。
【0024】
データ収集解析機器2は、伝熱管用超音波センサ6によって測定された伝熱管11の肉厚データがケーブル5を介して入力される機器である。即ち、データ収集解析機器2は、伝熱管11の肉厚データを収集し解析する役割を有している。
データ表示装置3はデータ収集解析機器2が収集した伝熱管11の肉厚データを表示するために使用される表示装置(モニタ)である。
【0025】
ケーブル5は、剛体の伝熱管11の内部に伝熱管11の軸線方向に沿うように挿入される。ケーブル5は例えば金属やビニール等からなる長尺状のフレキシブル管であって、全長にわたって屈曲可能とされている。ケーブル5は、伝熱管用超音波センサ6とデータ収集解析機器2とを接続するデータ信号配線や、水圧で伝熱管用超音波センサ6を回転させるための水供給ホースを内包している。
伝熱管用超音波センサ6は、ケーブル5の先端部に設けられており、超音波を発信することによって伝熱管11の肉厚データを測定する。
【0026】
ガイド管7は、ケーブル5及び伝熱管用超音波センサ6が伝熱管11へ導入されるのを案内する管であって、伝熱管11の肉厚の測定に先立って管寄せ12内に配置される。ガイド管7は、屈曲自在な筒で構成されている。
ガイド管7は、点検用管台13の少なくとも一部を開放することによって形成される点検孔13aから管寄せ12内に挿入され、その先端が伝熱管11に接続される。いいかえれば、点検孔13aは、ガイド管7が管寄せ12内に挿入され、その先端が伝熱管11に接続される程度まで、点検用管台13の少なくとも一部を開放して形成されればよい。
【0027】
図2に示すように、検査対象である伝熱管11を有するボイラ10は、複数の管寄せ12を有している。以下の説明では、ボイラ10が6つの上部側の管寄せ12を有するものとして説明する。ボイラ10は、最も高い位置に配置されている管寄せ12Aと、二番目に高い位置に配置されている管寄せ12Bと、三番目に高い位置に配置されている管寄せ12Cと、四番目に高い位置に配置されている管寄せ12Dと、五番目に高い位置に配置されている管寄せ12Eと、六番目に高い位置に配置されている管寄せ12Fと、を有している。
各々の管寄せ12に接続されている複数の伝熱管11の下方には、排水弁18が設けられている。排水弁18を開くことによって、ブロー用集合管寄せ19を介して、排水タンク20に排水することができる。
【0028】
次に、点検用管台13の詳細形状について説明する。以下、点検用管台13の内部空間R2の少なくとも一部に水が満たされているものとして説明する。
図3から
図5は、本発明の実施形態の管寄せ及び点検用管台の断面図であって、(a)は、管寄せの軸線と直交する水平方向から見た管寄せの断面図であり、(b)は、管寄せの軸線方向から見た管寄せの側面図である。
【0029】
図3に示す実施形態では、点検用管台13は、管寄せ12の延在方向の端部に設けられている端壁12aに取り付けられている。点検用管台13と管寄せ12は、例えば溶接で接合されていてもよく、例えばフランジにより取り外し可能に取り付けられていてもよい。管寄せ12の端壁12aの中心位置には、管寄せ12の内部空間R1と点検用管台13の内部空間R2とを連通させる円形の貫通孔14が形成されている。
【0030】
点検用管台13は、有底円筒状をなしている。点検用管台13は、円筒状の円筒部15と、円形の壁部16とを、有している。円筒部15は、例えばフランジにより所定位置から分割して取り外し可能に形成されていてもよい。円筒部15の外径は、管寄せ12の外径よりも小さい。点検用管台13の貫通孔14の内径と、円筒部15の内径は略等しい。
点検用管台13は、円筒部15と管寄せ12とが同軸状となるように、管寄せ12の端壁12aに取り付けられている。伝熱管11の水位検出が終了した後の伝熱管11の検査の際に、点検用管台13の円筒部15が所定位置で切断または取り外されることで、点検用管台13の壁部16が管寄せ12から分離され、
図1に示す点検孔13aが形成される。
【0031】
上記構成により、管寄せ12の内部空間R1と点検用管台13の内部空間R2とは、連通しており、管寄せ12の内部空間R1が水でいっぱいに満たされている場合、点検用管台13の内部空間R2も水でいっぱいに満たされる。
図5に示すように、排水によって水位が減少し、点検用管台13の内部空間R2に水がなくなった直後の段階では、管寄せ12の内部空間R1のうち内部空間R2より下方の空間は依然として水で満たされる。
図5の状態は、管寄せ12に接続された伝熱管11内に水がいっぱいに満たされる一方で、点検用管台13内には水がない状態である。本発明の伝熱管の水位検出方法は、水位を
図5に示す水位とすることが目的である。
【0032】
超音波センサ8は、点検用管台13の円筒部15の下方の外周面15aに取り付けられている。超音波センサ8は、円筒部15の外周面15aの上下方向Vの最下部(下面)に、超音波US1を上方V1に発信するように取り付けられている。換言すれば、超音波センサ8は、超音波US1を円筒部15の最下部から円筒部15の最上部に向かって発信するように配置されている。
超音波センサ8の発信器から上方V1に発信された超音波US1は、水と点検用管台13を構成する金属との界面、又は、水と空気との界面で反射して下方V2に向かう。反射した反射信号US2は、超音波センサ8の受信器で受信される。
【0033】
次に、伝熱管の水位検出方法と、伝熱管の水位検出方法の後に実施される伝熱管の検査方法について説明する。
伝熱管11の水位検出は、管肉厚測定装置1を用いて伝熱管11の検査をする前に実施するものであり、点検用管台13を開放する前に実施する。即ち、本実施形態の伝熱管の水位検出方法は、点検用管台13を開放することなく、伝熱管11の水位を検出する方法である。
【0034】
図7に示すように、伝熱管の水位検出方法は、点検用管台13に設置された超音波センサ8から超音波US1を連続的に発信する発信工程S1と、伝熱管11及び管寄せ12から排水を開始する排水開始工程S2と、超音波センサ8で反射信号が検出されているか否かを判定する判定工程S3と、反射信号が検出されていない場合に排水を停止する排水停止工程S4と、点検用管台13の少なくとも一部を開放する開放工程S5と、を有している。
【0035】
一例として伝熱管11の検査は、接続されている管寄せ12の位置が高い順に実施される。
図2に示すボイラ10においては、管寄せ12Aが最も高い位置に配置されている。よって、この管寄せ12Aに接続されている伝熱管11Aから検査を行うことができる。そして、この管寄せ12Aの次に高い位置に配置されている管寄せ12Bに接続されている伝熱管11Bの検査を行い、以下、伝熱管11C、伝熱管11D、伝熱管11E、伝熱管11F、の順に検査を行う。
【0036】
また、最も高い位置に配置されている管寄せ12Aが水で満たされていない場合は、図示しないボイラ10の給水設備を用いて給水を行う。
【0037】
発信工程S1は、点検用管台13の下方に設置された超音波センサ8から超音波US1を発信するとともに、超音波US1の発信を継続させる工程である。
図6は、横軸を時間、縦軸を超音波の発信から受信までに要した超音波の反射時間Tとし、超音波の反射時間Tの経時的変化を示すグラフである。超音波センサに近い側の界面を超音波センサ8の発信器から発信された超音波US1は、水と点検用管台13を形成する金属との間の界面で反射し、超音波センサ8の受信器は、反射信号US2を受信する。
図示しない表示装置には、超音波センサ8に近い側の水と金属との界面を基準とした反射時間Tが表示される。反射時間Tと音速との関係を演算することにより、水と金属の界面までの距離を演算することもできるので、表示装置に演算した距離を表示してもよい。また、
図6の経時的変化を表示装置に表示してもよい。
なお、反射時間Tはデータ収集解析機器2にて収集及び解析を行ってもよく、表示装置はデータ表示装置3としてもよい。
【0038】
排水開始工程S2は、検査対象である伝熱管11Aに対応する排水弁18Aを開いて、伝熱管11及び管寄せ12から排水を開始する工程である。
排水を開始することによって、
図4に示すように、管寄せ12をいっぱいに満たしている水が徐々に減少する。貫通孔14に水面Fがさしかかるまでは、点検用管台13の内部空間R2は水でいっぱいに満たされており、水位に変化はないため、反射時間Tも一定のままである(
図6の時間t0〜t1)。その後、排水を継続すると、点検用管台13は、管寄せ12と水位を共有するように設けられているため、点検用管台13の内部空間R2を満たしている水も徐々に減少する。
内部空間R2の水が減少することによって、超音波は、内部空間R2の水と空気との間の界面すなわち水面Fで反射するようになる。水の減少により、
図6の時間t1からt2に示されるように、反射時間Tは、徐々に短くなる。
【0039】
判定工程S3は、超音波センサ8で反射信号US2が検出されているか否かを判定する工程である。反射信号US2が検出されている場合(YES)は、反射信号US2の検出を継続する。
排水停止工程S4は、排水により、反射信号US2が検出される状態から検出されない状態に変化した時点で、排水を停止する工程である。
排水を継続して管寄せ12内の水が減少することにより、
図5に示すように、点検用管台13の内部空間R2の水がなくなる。これにより、反射信号US2が検出される状態から検出されない状態に変化する(
図6の時間t2)。
【0040】
この時点で、作業者は、伝熱管11Aに対応する排水弁18Aを閉じる。これにより、排水が停止し、管寄せ12の水位は、
図5に示す水位となる。即ち、点検用管台13内の水がなくなるが、伝熱管11内は水でいっぱいに満たされた状態となる。これにより、点検用管台13を切断しても水が噴出することがない。また、管寄せ12の下方に接続される複数の伝熱管11が水でいっぱいに満たされていることを確実にすることができる。
【0041】
開放工程S5では、点検用管台13の円筒部15を開放して点検孔13aを形成することにより、
図1に示すように、管寄せ12の内部にガイド管7を挿入可能な状態にする。
【0042】
次に、伝熱管の水位検出方法の後に実施される伝熱管の検査方法について説明する。
伝熱管の検査方法は、開放工程S5により形成された点検孔13aから管寄せ12にガイド管7を挿入するガイド管挿入工程と、点検用管台13及びガイド管7を介して伝熱管用超音波センサ6を挿入する超音波センサ挿入工程と、伝熱管11の肉厚を測定する伝熱管測定工程と、を有している。
【0043】
超音波センサ挿入工程では、点検用管台13に形成された点検孔13aから伝熱管用超音波センサ6が挿入され、伝熱管用超音波センサ6がガイド管7によって伝熱管11に導かれる。
伝熱管測定工程では、伝熱管用超音波センサ6によって測定された伝熱管11の肉厚データがケーブル5を介してデータ収集解析機器2に入力され、データ表示装置3はデータ収集解析機器2が収集した伝熱管11の肉厚データを表示する。
【0044】
上記実施形態によれば、管寄せ12内の水が十分に抜かれるが、伝熱管11内は水でいっぱいに満たされた状態で排水を止めることができる。これにより、伝熱管11が水で満たされた状態を容易に得ることができる。
また、伝熱管11を保護する耐火材を取り除くことなく水位の変化を検出することができるため、低コスト、かつ、短い作業時間で水位の検出を行うことができる。
【0045】
また、点検用管台13の外径が管寄せ12の外径よりも小さいことによって、排水の停止の遅れを許容することができる。即ち、反射信号US2が検出されない状態になってから、水位が伝熱管11の上端よりも低くなるまでに時間を要するため、水位が伝熱管11の上端よりも低くなることを防止することができる。
【0046】
また、点検用管台13が、歩廊21の近傍に、歩廊21の上面との間に所定の間隔を置いて配置されていることにより、歩廊21での作業が可能になるため、安全に作業を行うことができる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記実施形態では、点検用管台13を円筒形状としたが、これに限ることはなく、例えば、角筒形状としてもよい。
【解決手段】水平方向に延在する管寄せ12の下方に延在する複数の伝熱管の水位検出方法であって、管寄せ12から水平方向に突出するように設けられた点検用管台13の下面に超音波US1が上方V1に発信されるように超音波センサ8から超音波US1を連続的に発信する発信工程と、伝熱管及び管寄せ12から排水を開始する排水開始工程と、排水により、超音波センサ8で超音波の反射信号US2が検出される状態から検出されない状態に変化した時点で、排水を停止する排水停止工程と、停止の後に、点検用管台13の少なくとも一部を開放する開放工程と、を有する伝熱管の水位検出方法を提供する。