【実施例】
【0015】
以下、第1実施例を
図1〜
図7に基づいて詳述する。
図1〜
図2において、同一仕様、同一形態で、色違いの2台のベッド(上段のベッドとなる一方のベッドの床部分を高い位置に取付け、下段のベッドとなる他方のベッドの床部分を低い位置に取り付けた状態。)を上下に積重ねて連結した2段ベッドを示している。
図3において、同一仕様、同一形態で、色違いの2台のベッドを、上段と下段のベッドの床部分を同じ高さ位置に(低い高さ位置)に取付けて、上下に積重ねて連結した2段ベッドを示している。
すなわち、上段のベッドも下段のベッドも、床部分の高さ位置が異なって使用される場合と、同じ高さで使用される場合を除き、その他の構成は全く同じである。
したがって、特に断りの無い限り、2台のベッド(上段のベッド、下段のベッド)に共通することとして、単にベッド1として説明する。
【0016】
ベッド1は、頭部側に配したヘッド部材2と、ヘッド部材と同一高さで足元側に配したフット部材3と、ヘッド部材2とフット部材3に着脱自在に連結される左右側枠部材4,4と、ヘッド部材2、フット部材3及び左右側枠部材4,4で囲まれた内部に支持される床部材5,5から構成されている。
【0017】
第1実施例では、ヘッド部材2とフット部材3は、同一形態、同一仕様に構成されているので、ヘッド部材2についてのみ説明する。
ヘッド部材2(
図7に示す。)は、左右端部に配された左右脚体21、21と、左右脚体21,21間に配設された幕板22と、左右脚体21、21の上端間に配設された上連結補強枠23と、幕板22と上連結補強枠23間の左右方向中央部に配設された中央上下連結枠24より構成されている。
【0018】
そして、左右脚体21、21の上下端面には、ベッド1、1を上下に積重ねたとき、上下方向に連続するように、上端面と下端面に上下連結部211、211、212、212が形成され、裏面側上部には所定間隔(左右側枠部材4、4の選択された連結高さの寸法差、第1実施例では、120ミリメートル)を有して、上下上がり止め用連結螺孔213、213、214、214が形成され、裏面側上下方向中央部よりの下部には、左右側枠部材4、4の連結用縦溝215、215が形成され、連結用縦溝215、215の内部には上下2本で一組とされ、上下に所定間隔(第1実施例では、120ミリメートル)を有して、左右側枠部材4、4の上下連結用係止ピン216、216、217,217が設けられている。
【0019】
幕板22の内面左右方向中央には、床部材5の頭部側を支持するための床支持部材6を連結するための、左右で一対の床支持部材上下連結用螺孔221、222が上下方向に所定間隔(第1実施例では、120ミリメートル)を有して設けられている。
【0020】
左右側枠部材4、4は同一形態、同一仕様であるので、一方側についてのみ説明する。
右側枠部材4は、内側に突出して前記床部材5の右端部下面を前後方向で支持する支持突部411を内面側に有する右側枠体41と、右側枠体41の上面に取付けられた右手摺枠体42より構成されている。
そして、右側枠体41の前後端部には、ヘッド部材2の前記連結用縦溝215に嵌入し、先端に形成されたフックを上下連結用係止ピン216、216、217,217のどちらかに係止するための連結板(公知技術であり図示せず。)が設けられ、右手摺枠体42の前後端部には、ヘッド部材2の前記上下上がり止め用連結螺孔213、214のどちらかと連結するための連結用金具(公知技術であり図示せず。)が設けられている。
【0021】
床部材5は、前後2つの同形のスノコ状の部材よりなり、左右端部下面と、頭部側最端部下面が、左右側枠部材4、4の前記支持突部411、411と、床支持部材6に載置される、前後方向に所定間隔を有する複数本の下部補強桟51・・・と、下部補強桟51・・・の上面で、左右方向に所定間隔を有する複数本の床面板材52・・・より構成されている。
【0022】
第1実施例は上記のごとく構成され、一般的には下段のベッド1として使用される場合は、ヘッド部材2の内面の床支持部材下連結用螺孔222に床支持部材6を取り付け、次に、左右側枠体41、41の連結板をヘッド部材2、フット部材3の下連結用係止ピン217、217に係止連結し、下上がり止め用連結螺孔214、214に左右右手摺枠体42の連結用金具を連結し、左右側枠部体4、4とヘッド部材2、フット部材3を強固に連結する。
【0023】
そして、使用者が二人とも幼児期(4歳未満)であれば、上段のベッド1も下段のベッド1と同様に組み立て、一方のベッド1の上連結部211、211に上下連結金具(公知技術であるから図示せず。)を差し込んで、抜け止めを行い、上下連結金具の上方に突出した部分に他方のベッド1の下連結部212、212を差し込んで、上段のベッド1と上下連結金具の抜け止めを行い、下段のベッド1と上段のベッド1を連結した後、床部材5、5を取付ける。この時、上段のベッド1の床部材5の上面は、床面から1080ミリメートルの高さで、下側のベッド1の床部材5の上面と上段のベッド1の床部材5の上面間の寸法は780ミリメートルで、保護者が十分に目の届く高さである。
尚、使用者の一人が学童期である程度の体格になれば、はしごの上り下りが容易になるので、上段のベッド1を使用して、下段のベッドを幼児期の使用者が使用するようにすればよい。
【0024】
そして、使用者が二人とも、学童期である程度の体格になれば、上段のベッド1を取り外して、床部材5、5を取り除いた状態で、左右側枠部材4、4とヘッド部材2フット部材3の連結をはずし、ヘッド部材2の内面の床支持部材上連結用螺孔221に床支持部材6を取り付け直し、次に、左右側枠部体4、4をヘッド部材2、フット部材3の上連結用係止ピン216、216に係止連結し、上上がり止め用連結螺孔213、213に左右右手摺枠体42の連結用金具を連結し、左右側枠部体4、4とヘッド部材2、フット部材3を強固に連結する
次に、前記と同様にして、下段のベッド1の上方に上記ベッド1を連結する。この状態で、
下側の床部材5の上面と上側の床部材5の上面間の寸法は900ミリメートルとなる。
【0025】
次に、二段ベッドとして使用していた二台のベッドを並置したり、あるいは、それぞれ別の部屋で使用する場合は、仕様は同じであるが、当初それぞれの好み(色、形態の相違等、性別の違いによる好みの差)で購入したベッド1、1を各自使用することとなる。
このとき、一般的に、2段ベッドとして使用しているときは、下段のベッド1の床部材5の下方空間に、前後左右2つずつ(計4つ)の移動可能な引き出し(箱体)10・・・(
図1、2に仮想線として示す。)を配しているので、二つずつに分けて使用するようにすればよい。
【0026】
次に第2実施例を
図8〜
図11に基づいて説明する。
図8〜
図9において、同一仕様、同一形態の2台のベッドを、上段のベッドとなる一方のベッドの床部分を高い位置に取付け、下段のベッドとなる他方のベッドの床部分を低い位置に取付て、上下に積重ねて連結した2段ベッドを示している。
図11において
図9の上段のベッド1を下段のベッド1として使用した状態を示している。すなわち、上段のベッド1も下段のベッド1も、床部分の高さ位置が異なって使用される場合と、同じ高さで仕様される場合を除き、その他の構成は全く同じであるから、特に断りの無い限り、2台のベッドの両方に共通することとして、単にベッド1として説明する。
【0027】
ベッド1は、頭部側に配したヘッド部材20と、ヘッド部材20より所定寸法(120ミリメートル)高さの低い足元側に配したフット部材3と、ヘッド部材20とフット部材3に着脱自在に連結される左右側枠部材4,4と、ヘッド部材2、フット部材3及び左右側枠部材4,4で囲まれた内部に支持される床部材5,5から構成されている。
【0028】
第2実施例のフット部材3は、第1実施例のヘッド部材2、フット部材3と同じ構成であるから説明は省略する。
第2実施例のヘッド部材20は、
図12に示すように、左右端部に配された左右板体201、201と、左右板体201,201間の上下方向略中央部に配設された中間板体202と、左右板体201、201の上端間に配された上端板体203と、左右板体201,201間と、中間板体202と上端板体203間の外面側に配された外面板体204と、左右板体201,201間と中間板体202の内面側下方に配された内面板体205より構成され、外側と内側から使用可能な上下収納空間206、207を有している。
【0029】
そして、左右板体201、201の上下端面には、ベッド1、1を上下に積重ねたとき、一方の上端面と他方の下端面に連続するように形成された第1実施例と同様の上下連結部211、211、212、212が形成され、裏面側上下方向略中央部には左右側枠部材4、4の上がり止め用連結螺孔210、210が形成され、裏面側下部には、左右側枠部材4、4の連結用縦溝220、220が形成され、連結用縦溝220、220の内部には上下2本で一組とされた左右側枠部材4、4の連結用係止ピン230、230が設けられている。
【0030】
又、内面板体205幕板22の内面左右方向中央には、床部材5の頭部側を支持するための床支持部材6を連結するための、左右で一対の床支持部材連結用螺孔240、240が設けられている。
すなわち、第2実施例のヘッド部材20は、フット部材3に形成された上下連結用係止ピン216、216、217,217、及び、上下上がり止め用連結螺孔213、213、214,214、床支持部材上下連結用螺孔221、222の下側と同じものである。
【0031】
左右側枠部材4、4、床部材5は第1実施例と同一形態、同一仕様であるので説明は省略する。
第2実施例は上記のごとく構成され、一般的には下段のベッド1として使用される場合は、ヘッド部材20の内面の床支持部材連結用螺孔240に床支持部材6を取り付け、次に、左右側枠部体4、4をヘッド部材20の連結用係止ピン230、230、フット部材3の下連結用係止ピン217、217に係止連結し、ヘッド部材20の上がり止め用連結螺孔210、フット部材3の下上がり止め用連結螺孔214、214に左右手摺枠体42、42の連結用金具を連結し、左右側枠部体4、4とヘッド部材20、フット部材3を強固に連結し、次に床部材5、5を取付ける。このとき床部材5の床面からの高さは300ミリメートルとなる。(
図11に示す状態。)
【0032】
次ぎに2段ベッドをして使用するときは、上段に位置するベッド1となる方のフット部材3と、左右枠部材4、4の連結状態を分解し、フット部材3の内面の床支持部材上連結用螺孔に床支持部材6を取り付け、次に、左右側枠部体4、4をフット部材3の上連結用係止ピンに係止連結し、上上がり止め用連結螺孔に左右右手摺枠体42の連結用金具を連結し、左右側枠部体4、4とフット部材3を強固に連結する
この状態では、フット部材3の下端がヘッド部材20の下方に所定寸法(120ミリメートル)突出した状態となっている。
【0033】
そして、他方のベッド1(下段に位置するベッド1)のフット部材3の上面は、ヘッド部材20の上面より、120ミリメートル低く位置しているので、下段のベッド1の上連結部211、211に上下連結金具(公知技術であるから図示せず。)を差し込んで、抜け止めを行い、上下連結金具の上方に突出した部分に他方のベッド1の下連結部212、212を差し込んで、上段のベッド1と上下連結金具の抜け止めを行い、下段のベッド1と上段のベッド1を連結し、次に床部材5、5を取付ける。
この状態で、下側の床部材5の上面と上側の床部材5の上面間の寸法は900ミリメートルとなる。
【0034】
実施例1、実施例2ともに、2台のベッドは、製作が容易で安価に製作できる同一の仕様、形態とされているが、需要者の好みに応じる場合、上下連結に支障の無い範囲で、それぞれのデザインが変わっていてもよい。たとえば、左右脚体21、21が水平断面で角型状のものと円形状ものでも、高さ方向の寸法連結位置が合っていれば2段ベッドとして使用できる。当然のごとく、左右側枠部材も上下連結に支障の無い範囲で、それぞれのデザインが変わっていてもよい。