(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
本体ハウジングと、前記本体ハウジングに内蔵された駆動機構部と、前記本体ハウジングの外部前方に位置し、前記駆動機構部の駆動力により駆動されて芝等の切断対象物を切断する切断部と、前記本体ハウジングに、前記切断部の下方に位置するように取り付けられて、地面に沿わせられるスライダと、を備える手持式芝刈機に取り付けられるキワ刈りガイドであって、
前記切断部の下方かつ前記スライダの上方に取り付けられ、
前記本体ハウジングに対して係合する係合部と、前記切断部の平面視における前方または側方に位置する保護部、及び、切断対象物を前記切断部に位置させる開口部を有するガイド本体と、前記ガイド本体から前記切断部に向かい突出する突出部とを備え、
前記本体ハウジングの幅方向側における側面に形成された係合凸部に、前記スライダと共に取り付けられることを特徴とするキワ刈りガイド。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで前述のように、手持式芝刈機は把持部をユーザーが持って使用するため、ユーザーが手持式芝刈機を上下斜め方向に動かして(例えば、下方から上方にすくい上げるように動かして)芝刈り等を行うことがある。特許文献1の手持式芝刈機では、前記斜め方向に動かす途中でキワ刈りガイドが縁石や壁などに接触すると、キワ刈りガイドが切断部に向かう方向に押圧されることでがたつくこと等により傾き、その結果、駆動中の切断部にキワ刈りガイドが接触してしまうことがある。この接触により、キワ刈りガイドが損傷したり、場合によっては、キワ刈りガイドが本体ハウジングから外れて飛散したりする可能性があるため好ましくない。このような不都合は、前記斜め方向以外の方向に手持式芝刈機を動かした場合にも起こり得る。
【0007】
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ユーザーが手持式芝刈機を使用中にキワ刈りガイドが縁石や壁などに接触しても、キワ刈りガイドが傾く等して駆動中の切断部に接触してしまうことを抑制した、安全性に優れた手持式芝刈機及びキワ刈りガイドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る手持式芝刈機は、本体ハウジングと、前記本体ハウジングに内蔵された駆動機構部と、前記本体ハウジングの外部前方に位置し、前記駆動機構部の駆動力により駆動されて芝等の切断対象物を切断する切断部と、を備える手持式芝刈機であって、前記切断部
の下方に位置するキワ刈りガイドを備え、前記キワ刈りガイドは、前記切断部の平面視における前方または側方に位置する保護部、及び、切断対象物を前記切断部に位置させる開口部を有するガイド本体と、前記ガイド本体から前記切断部に向かい突出する突出部とを備え
、前記本体ハウジングには、前記キワ刈りガイドの下方に位置するように、地面に沿わせるスライダが取り付けられ、前記本体ハウジングの幅方向側における側面には、係合凸部が形成されており、前記係合凸部には、前記キワ刈りガイドと前記スライダとが取り付けられることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るキワ刈りガイドは、本体ハウジングと、前記本体ハウジングに内蔵された駆動機構部と、前記本体ハウジングの外部前方に位置し、前記駆動機構部の駆動力により駆動されて芝等の切断対象物を切断する切断部と、
前記本体ハウジングに、前記切断部の下方に位置するように取り付けられて、地面に沿わせられるスライダと、を備える手持式芝刈機に取り付けられるキワ刈りガイドであって、前記切断部の
下方かつ前記スライダの上方に取り付けられ、前記本体ハウジングに対して係合する係合部と、前記切断部の平面視における前方または側方に位置する保護部、及び、切断対象物を前記切断部に位置させる開口部を有するガイド本体と、前記ガイド本体から前記切断部に向かい突出する突出部とを備え
、前記本体ハウジングの幅方向側における側面に形成された係合凸部に、前記スライダと共に取り付けられることを特徴とする。
【0010】
前記各発明によれば、キワ刈りガイドは切断部に向かい突出する突出部を備える。このため、ユーザーが手持式芝刈機を使用中にキワ刈りガイドが縁石や壁などに接触しても、該接触による外力を受けて傾こうとするキワ刈りガイドの突出部が切断部に当接することにより、キワ刈りガイドが傾く等して駆動中の切断部(特に切断対象物を切断する部分)に接触することを抑制できる。よって、キワ刈りガイドが損傷したり、キワ刈りガイドが本体ハウジングから外れて飛散したりすることを抑制できる。
また、スライダを地面に沿わせることで安定して作業を行うことができる。
【0011】
また、本発明に係る手持式芝刈機につき、前記切断部は、前記駆動機構部に駆動力が伝達されるように接続される基部と、前記基部の前方に位置し、切断対象物を切断する切断刃部とを有し、前記突出部は、前記基部に対応する位置にあるように構成されていてもよい。
【0012】
かかる構成によれば、ユーザーが手持式芝刈機を使用中にキワ刈りガイドが縁石や壁などに接触しても、該接触による外力を受けて移動しようとするキワ刈りガイドの突出部が切断部の切断刃部ではなく基部に当接する。このため、該当接の際に突出部が駆動中の切断刃部によって削られたりしない。
【0013】
また、本発明に係る手持式芝刈機につき、前記切断刃部の形状は、前方に開いた櫛状であり、前記キワ刈りガイドは、前記切断部の下方に位置するように構成されていてもよい。
【0014】
かかる構成によれば、キワ刈りガイドが切断部の下方に位置する。このため、キワ刈りガイドを切断部よりも地面に近い位置に配置できることから、従来の(例えば特許文献1の)手持式芝刈機ではキワ刈りガイドが設けられていても切断部に接触することを防げなかった、地面からの突出高さの小さい縁石や埋もれ石または地面上の小石に切断部が接触して、切断部及び前記縁石等が傷むことを抑制できる。
【0015】
更に、かかる構成によれば、切断刃部の形状は前方に開いた櫛状である。このため、倒れた芝等に対し、キワ刈りガイドを前方に移動させることにより、倒れた芝等をキワ刈りガイドにより起こされた状態として切断刃部に位置できるため、ユーザーが手持式芝刈機を前方に移動させるだけで倒れた状態の芝等も効率良く切断できる。
【0016】
また、本発明に係る手持式芝刈機につき、
前記スライダの前記本体ハウジングの側面に対応する部分には2段以上の段差が形成されており、前記係合凸部は、前記キワ刈りガイドを前記本体ハウジングに取り付けるために用いられると共に、前記スライダの前記本体ハウジングに対する取り付け位置の調整のためにも用いられるように構成されていてもよい。
【0017】
かかる構成によれば、
係合凸部は、キワ刈りガイドを本体ハウジングに取り付けるために用いられると共に、スライダの本体ハウジングに対する取り付け位置の調整のためにも用いられる。このため、係合凸部を複数の用途に兼用できるので経済的である。
【発明の効果】
【0018】
以上の如く、本発明によれば、ユーザーが手持式芝刈機を使用中にキワ刈りガイドが縁石や壁などに接触しても、キワ刈りガイドが損傷したり、キワ刈りガイドが本体ハウジングから外れて飛散したりすることを抑制できる。このため、安全性に優れた手持式芝刈機を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る手持式芝刈機1の一実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態の手持式芝刈機1は、芝刈りの際には
図1に示す平面側が上方になるように用いられる。以下における上下方向の説明は
図1に示した状態を基準に行う。また、手持式芝刈機1の使用時にユーザーに向う側の方向を「後方」とし、ユーザーから遠ざかる方向を「前方」とする。また、前後方向に対して直交する方向のうち水平方向を「幅方向」とする。なお、ここに記載した方向の定義は本実施形態の説明の便宜のためであり、この定義により本発明が限定解釈されるものではない。
【0021】
本実施形態の手持式芝刈機1は、
図1及び
図2に示すように、従来から周知の構成である本体ハウジング2、本体ハウジング2に内蔵された駆動機構部3、本体ハウジング2の外部前方に位置する切断部4に加え、切断部4に隣接するキワ刈りガイド5を備えている。
【0022】
本体ハウジング2は、合成樹脂からなる複数の部材が組み合わされ、内部に種々の機器を内蔵できる空間を有する。本体ハウジング2の後方上部には把持部21が形成されている。ユーザーはこの把持部21を握って芝刈り作業を行う。
図2に示すように、把持部21の下面には操作スイッチ22が設けられており、ユーザーは把持部21を握りつつ操作スイッチ22を投入することで切断部4を駆動させることができる。なお、把持部21の側面には安全スイッチ23が設けられており、安全スイッチ23を把持部21に押し込んだ状態でないと操作スイッチ22を投入できないようにされている。
【0023】
具体的な図示はしていないが、本体ハウジング2の内部には駆動機構部3が位置している。この駆動機構部3を構成するものとして、例えば駆動力の発生源であるモータ、駆動力を切断部4に伝達する伝達軸やカム等の伝達機構が挙げられる。本実施形態の駆動力の発生源は回転モータであるが、例えば電磁石やリニアモータ等、種々の駆動力発生手段を用いることができる。本体ハウジング2の後端部からは電源コード24が延びている。電源コード24は商用電源に接続されて駆動機構部3に電力が供給される。なお、乾電池や充電池を用いることにより、商用電源に接続しなくても使用可能に構成することもできる。
【0024】
切断部4は、平板状であって、前方部の形状が前方に開いた櫛状である上刃4aと、同じく平板状であり前方部の形状が前方に開いた櫛状である下刃4bとが上下方向に重ね合わせられ、各刃4a,4bが本体ハウジング2内部でピン(図示しない)により連結されて構成されている。これにより、切断部4は、本体ハウジング2に一部が挿入される基部41と、基部41の前方に形成された櫛状部分であり、芝Gの切断をなす部分である切断刃部42とを有する。
図1に示すように、幅方向寸法につき上刃4aよりも下刃4bの方が大きく形成されている。そして前記重ね合わせは、
図1に示すように、下刃4bにおける櫛状部分における開口部分と上刃4aにおける櫛状部分における突出部分とが上下方向に重なるようになっている。
【0025】
駆動機構部3の駆動力により、前記ピンを回動中心として各刃4a,4bが手持式芝刈機1の幅方向(
図1上に矢印で示した方向M)に往復動(揺動)する。前記往復動は、上刃4aの位相と下刃4bの位相とが180度ずれるように、駆動機構部3から駆動力が伝達される。そうすると、前記往復動の際、切断刃部42にて各刃4a,4bは繰り返し交差することになる。これにより切断刃部42に位置する、切断対象物としての芝Gは、各刃4a,4bによりせん断されることで切断される。
【0026】
本体ハウジング2の幅方向側における側面には、
図2に示す係合凸部25が形成されている。この係合凸部25は、
図7に示す縦断面形状であり、前後寸法よりも上下寸法が大きく、上端部には一定曲率の湾曲面が形成され、下端部は平面(下端面251)となっている。この係合凸部25にはキワ刈りガイド5の側方係合部53における係合凹部531が係合する。
【0027】
本体ハウジング2の底部26のうち前方における幅方向両端部は水平面を有している。スライダ6(後述)を取り付けない場合には、前記水平面を地面に沿わせるようにして、ユーザーが手持式芝刈機1を地面に対して平行に動かして芝刈りを行える。なお、底部26のうち後方部分は、
図2及び
図4に示すように、後方に向かうにつれ上方に向かう形状とされており、底部26のうち前方を前述のように地面に沿わせるように動かす場合でもこの後方部分は地面に当接しない。
【0028】
底部26の幅方向中央部には、前記水平面よりも上方に凹んだ底凹部261が形成されている。この底凹部261にはキワ刈りガイド5の舌状部54が係合する。
【0029】
キワ刈りガイド5は
図3(a)(b)に示す形状であり、ガイド本体5aを構成する基部51及び櫛状部52、そして、側方係合部53、舌状部54、突出部55を有する。本実施形態のキワ刈りガイド5は樹脂製であって、前記各部51〜55は一体に形成されている。このキワ刈りガイド5は本体ハウジング2に対して着脱可能とされている。このため、種々の原因でキワ刈りガイド5が摩耗したり損傷したりした場合であっても、キワ刈りガイド5だけを交換できるので経済的である。
【0030】
ガイド本体5aは切断対象物である芝Gを、例えば
図4に示すように切断部4に位置させる部分であって、その一部である基部51は、
図1及び
図2に示すように、本体ハウジング2への取り付け状態にて、本体ハウジング2の前面及び側面における前方寄り部分を取り巻くように位置する。基部51の形状は平面視で略扇状である。つまり、側縁部511は直線状であり、両側縁部511,511の幅寸法は前方に向かうにつれ拡大している。側縁部511は切断部4の可動域、つまり、平面視における切断部4の往復動する範囲よりも更に外側に位置する。そして、前縁部512は一定曲率で湾曲した円弧状である。この基部51は平板状であり、側縁部511及び本体ハウジング2への当接縁及びその延長線位置にそれぞれリブ513が立ち上げられるように形成されたことで曲げ強度が向上している。
【0031】
また、ガイド本体5aの一部である櫛状部52は、基部51の前縁部512から前方にかつ水平に延長して形成されている。この櫛状部52は、
図1及び
図2に示すように、切断部4の切断刃部42と上下方向で対応する部分である。切断部4で切断しようとする芝Gがキワ刈りガイド5で折り曲げられることを避けるため、櫛状部52は切断部4と同様に、前方に開いた櫛状とされている。櫛状部52を構成する複数の突出部521…521は本実施形態では平行に前方に延びている。ただし、これに限定されず、複数の突出部521…521が例えば基部51の前縁部512の径方向へ放射状に延びるように櫛状部52を形成することもできる。幅方向で隣り合う2本の突出部521,521間に、前方に開放された空間を有する開口部52aが形成されている。各突出部521の前方端部521aは円弧状を描く仮想線上の位置にある。また、櫛状部52の前縁部である前記前方端部521a…521aは切断部4の前方端部よりも前方に位置し、櫛状部52の側縁部である、幅方向両端に位置する突出部521,521の幅方向外側における側方縁部521b,521bは駆動時において切断部4の側方端部が最も外側にくる位置よりも幅方向外側に位置している。各側方縁部521bは前後方向に延びている。このため、例えばキワ刈りガイド5を壁W(
図4参照)に平行に位置させることができる。
【0032】
図3(a)に示すように、複数形成された開口部52a…52aのうちで幅方向両端側に位置する各開口部52aは、幅方向中央側に位置する各開口部52aに比べて広く形成されている。つまり、幅方向両端側に位置する突出部521と幅方向外から2番目の突出部521との間隔は、他の隣り合う突出部521,521の間隔よりも大きい。ここで、壁Wの際における芝Gは密度高く生えていることが多いため、互いにからみ合っていることがある。このように芝Gが互いにからみ合っている場合、各開口部52aが均一の広さでは、キワ刈りガイド5の側方縁部521bを壁Wに沿わせて壁際の芝Gを刈ろうとすると、からみ合った芝Gに幅方向外から2番目の突出部521が当たって、当たった芝Gとその周辺の芝Gとが一緒に折り曲げられて(倒されて)しまうことにより、刈り残しが発生することがある。これに対して、本実施形態のように幅方向両端側に位置する各開口部52aが広いキワ刈りガイド5を用いると、幅方向外から2番目の突出部521を芝Gの生えている密度が相対的に小さい部分に位置させることができ、この突出部521がからみ合った芝Gに当たることを低減できる。このため、刈り残しの発生を抑制できる。
【0033】
キワ刈りガイド5のうち基部51及び櫛状部52は、平面視における切断部4の往復動する範囲よりも広範囲に位置する。より詳しくは、櫛状部52の前縁部(前方端部521a…521a)が切断部4を保護するための保護部として切断部4の平面視における前方に位置し、櫛状部52の側縁部(側方縁部521b,521b)が同じく保護部として切断部4の平面視における側方に位置する。なお、櫛状部52の前記前縁部及び側縁部は、側面視では切断部4の下方に位置する。この位置関係により、例えば
図4に示すように壁Wに近い位置で芝刈り等を行う場合において、手持式芝刈機1を壁Wに当ててしまった際に、切断部4が壁Wに当たることなくキワ刈りガイド5が壁Wに当たることになる。このため、切断部4が傷むことを抑制できる。また、駆動中の切断部4により壁Wを傷つけることも抑制できる。よって、壁Wに近い位置で芝刈りを行う場合でも安心して作業できる。
【0034】
前記ガイド本体5aを備えたキワ刈りガイド5は、
図1に示すように切断部4の下方に位置する。このため、キワ刈りガイド5を切断部4よりも地面に近い位置に配置できることから、例えば
図5(a)に示すように、従来の(例えば特許文献1の)キワ刈りガイドが設けられた手持式芝刈機で切断部に接触することを防げなかった、地面からの突出高さが小さく、刃部4と略同一高さにある縁石Sや埋もれ石または地面上の小石に切断部4が接触することを抑制できる。また、例えば
図5(b)に示すように、倒れた芝Gをキワ刈りガイド5における櫛状部52の奥部52bに当接させることにより、芝Gを起こして開口部52aに位置させ、その状態の芝Gを切断部4が切断するため、芝Gが倒れた状態やからんだ状態であっても、均一の高さで効率良く切断できる。
【0035】
また、キワ刈りガイド5の側方縁部521bを壁Wに沿わせて壁際の芝Gを刈る際、幅方向一端側(壁Wに近い側)の突出部521が壁際の芝Gを壁Wから離す方向に案内する。もしキワ刈りガイド5が切断部4の上方に位置する場合、幅方向一端側の突出部521が壁際の芝Gのうち葉先側を案内するので、葉先側だけが湾曲することがある。この場合、切断部4の位置では壁際の芝Gが切断刃部42に案内されずに、結果として刈り残しとなることがある。これに対して本実施形態では、キワ刈りガイド5が切断部4の下方に位置することから、幅方向一端側の突出部521が壁際の芝Gのうち根元側を案内するので、切断部4の位置でも壁際の芝Gが切断刃部42に案内される。このため、刈り残しの発生を抑制できる。
【0036】
図3(b)に示すように、側方係合部53は、基部51の後方において、後方に向かうにつれ上方に向かうように延長して形成された部分であって、本体ハウジング2への取り付け時において、
図1及び
図2に示すように、本体ハウジング2の幅方向側の側方に位置する部分である。側方係合部53で本体ハウジング2の側面に対応する部分には、本体ハウジング2に対する係合部としての係合凹部531が位置する。この係合凹部531は、内面が係合凸部25の当接する湾曲面とされており、
図7に示すように係合凸部25の上端部に係合する。基部51のリブ513は後方に延長され、この係合凹部531まで至っている。
【0037】
側方係合部53の後端には水平方向に延びる指掛部532が形成されている。この指掛部532にユーザーが指を掛けて上方に持ち上げると、舌状部54の弾性力に抗して係合凹部531を本体ハウジング2の係合凸部25から離すことができ、キワ刈りガイド5を本体ハウジング2から取り外すことができる。このように指掛部532が形成されたことにより、キワ刈りガイド5を容易に取り外すことができる。一方、単純にキワ刈りガイド5を前方に引っ張ったとしても本体ハウジング2から外れることはないので、不意にキワ刈りガイド5が外れてしまうことが起こりにくく、安全である。
【0038】
舌状部54は、
図3(a)に示すように、基部51の後方に延長して形成されている。この舌状部54は、
図3(b)に示すように、基部51の幅方向中央の後端から一旦下方に向かい、その後後方に延びるが、その際に後方に向かうにつれ上方に跳ね上がるように形成されている。このため、
図2に示すように本体ハウジング2の底部26における底凹部261へ舌状部54を取り付けると、この舌状部54に弾性力が生じる。この弾性力により、幅方向両側の係合凸部25,25と底凹部261の3ヶ所においてキワ刈りガイド5が支持され、キワ刈りガイド5を本体ハウジング2に保持できる。つまり、この舌状部54は、本体ハウジング2に対する係合部として機能する。
【0039】
このように本実施形態では、係合凹部531を本体ハウジング2の係合凸部25に係合させた上で、弾性力を生じた舌状部54が本体ハウジング2の底凹部261を押圧するように構成されている。このため、ねじ等の固着手段を一切用いず、凹凸係合のみにより、キワ刈りガイド5を本体ハウジング2に対して着脱可能である。このため、キワ刈りガイド5の着脱がワンタッチででき非常に簡単である。しかも前述のように不意には外れにくい。
【0040】
前述のようにキワ刈りガイド5を本体ハウジング2に対して取り付けたことにより、本実施形態の手持式芝刈機1では、後方に、芝刈り作業を行う際にユーザーが握る把持部21が位置する。そして、前方に切断部4及びキワ刈りガイド5のガイド本体5aが位置する。そして、本体ハウジング2の底部26における底凹部261へキワ刈りガイド5の舌状部54が取り付けられている。そして、この舌状部54は、基部51に接続される基端側が前方に位置し、先端側が後方に位置する。通常、ユーザーは把持部21を持って手持式芝刈機1を後方から前方に移動させて芝刈りを行うため、手持式芝刈機1の移動の際に舌状部54が下方にずれて前記弾性力が弱まることがない。このため、前記キワ刈りガイド5の本体ハウジング2への保持が芝刈り作業中も安定してなされる。
【0041】
突出部55は、
図3(a)(b)に示すように、基部51の前縁部512に沿うように、基部51から切断部4に向かうように上方に突出して形成されている。この突出部55は、切断部4の基部41に対応した位置であり、湾曲した前縁部512に沿う方向に一定間隔で9箇所に、幅方向で対称に形成されている。この突出部55の上端部と下刃4bの下面との間には隙間があってもよいし、隙間なく両者が当接していてもよい。このため、キワ刈りガイド5のうち突出部55が下刃4bの下面に対して近接または当接した位置にある。
図3(b)上に、二点鎖線で下刃4bの位置を概略で示している。
【0042】
例えば、ユーザーが手持式芝刈機1を上下斜め方向に動かして芝刈りを行う場合に、縁石や壁などへの接触により、キワ刈りガイド5に対して上方に傾くような外力がかかった場合を考える。この場合、突出部55が下刃4bの下面に当接することにより、少なくとも基部51はそれ以上上方へと移動できない。特に本実施形態では、突出部55が基部51の前縁部512に沿うように形成されているので、キワ刈りガイド5の傾きは、櫛状部52が撓むことにより起こるだけになる。つまり、前記場合におけるキワ刈りガイド5の移動範囲は突出部55により規制される。この移動範囲の規制により、キワ刈りガイド5が駆動中の切断部4(特に、芝Gの切断をなす部分である切断刃部42)に接触することを抑制できる。よって、キワ刈りガイド5が損傷したり、キワ刈りガイド5が本体ハウジング2から外れて飛散したりすることを抑制できる。また、突出部55は切断部4の切断刃部42ではなく平板状である基部41の下面に当接するので、突出部55が駆動中の切断刃部42によって削られることがない。
【0043】
そして、櫛状部52は前方に開いた櫛状とされていることから、
図4に示すように、芝Gは櫛状部52(開口部52a)及び切断部4の切断刃部42に対して前方から容易に導かれる。このため、キワ刈りガイド5が切断部4の下方に位置していても、切断部4による芝Gの切断が阻害されない。
【0044】
次に、他の実施形態として、
図6に示すように、地面に沿わせるためのスライダ6を取り付けることができる。このスライダ6は本体ハウジング2に対し、切断部4の下方に位置するように取り付けられる。この場合、キワ刈りガイド5は、切断部4の下方かつスライダ6の上方に位置することになる。なお、このスライダ6は、切屑(切断部4により切断された芝G)を切断部4の下方で受ける機能を持たせることも可能である。
【0045】
このスライダ6は種々の方法で本体ハウジング2に取り付けることができる。このスライダ6は本体ハウジング2に対して取り付け位置の調整をできるように構成しておくことが望ましい。それは、スライダ6の底面61を地面に沿わせるようにして、ユーザーが手持式芝刈機1を地面に対して平行に動かす際、前記調整に応じて切断部4の地面からの高さを変化させることができるので、ユーザーの好みの刈り高さで切断部4を移動させて芝刈りを行えるからである。
【0046】
前記調整を可能とするため、スライダ6の本体ハウジング2の側面に対応する部分には2段以上の段差62が形成されている。本実施形態では、
図7に示すように3段の段差62が形成されている。この段差62の各段における水平面部621と係合凸部25の下端面251とを係合させることにより(
図7は3段中の最下段で係合した状態を示している)、前記各段における水平面部621とスライダ6の底面61との距離に応じて、切断部4に対するスライダ6の距離を調整できる。
【0047】
このように係合凸部25は、前述のようにキワ刈りガイド5を本体ハウジング2に取り付けるために用いられると共に、スライダ6の本体ハウジング2に対する取り付け位置の調整のためにも用いられる。つまり、係合凸部25を複数の用途に兼用できるので経済的である。
【0048】
尚、本発明に係る手持式芝刈機及びキワ刈りガイドは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0049】
例えば、切断部4の切断対象物として、上記実施形態では芝Gを挙げたが、これはあくまでも一例であって、草、植木、野菜、苔、キノコ、更には木製や樹脂製の棒状体等、地面等の所定面から突出する種々の物体に対して適用できる。
【0050】
また、上記実施形態の手持式芝刈機1は、芝刈りの際には
図1に示す把持部21の側を上方として用いられるものであったが、例えばこの手持式芝刈機1を植木の剪定に用いる場合には、手持式芝刈機1の前方が上方を向くように使用することもでき、使用時の方向は限定されない。
【0051】
また、例えば
図8に示すように、把持部21の前方上部に指置き凹部211を形成することもできる。ユーザーが親指をこの指置き凹部211に載せることで、把持部21の把持をより安定させられる。このため、下方から上方にすくい上げるような動作を行う場合でも安定して把持できる。
【0052】
特に、この
図8に示す構成では、把持部21の下面に配置される操作スイッチ22の前方における、把持部21の側面に安全スイッチ23を配置し、安全スイッチ23の更に前方の把持部21の上部に指置き凹部211が形成されている。切断部4を駆動させる場合には、把持部21を把持した手の親指で安全スイッチ23を押し込んだ状態とし、更に人差し指で操作スイッチ22を操作することになるが、本構成の場合、把持部21を把持した手の把持位置を移動しなくても、容易に安全スイッチ23を操作した親指を指置き凹部211に移動させることができるので作業性が良い。
【0053】
また、上記実施形態では、切断部4は櫛状である各刃4a,4bにより構成されていたが、これに限定されず、例えば回転刃など、種々の形式の刃から構成できる。また切断部4は、上記実施形態のように水平方向等の二次元方向に移動して切断をなすものに限定されず、三次元方向に移動して切断をなすものであってもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、キワ刈りガイド5は本体ハウジング2に対して着脱可能であったが、これに限定されず、キワ刈りガイド5を本体ハウジング2(例えば底部を構成する部材)と一体に形成することもできる。
【0055】
また、上記実施形態のキワ刈りガイド5は切断部4の下方に位置するものであったが、切断部4の上方に位置してもよい。この場合、突出部55は基部51から下方に突出して形成される。
【0056】
また、上記実施形態では、突出部55は基部51と一体に形成され、キワ刈りガイド5の一部とされていたが、これに限定されず、例えば突出部55を湾曲した帯状の部材として、キワ刈りガイド5とは独立した部材として形成することもできる。また、例えば基部51にピン等の金具を埋め込むことで突出部55を形成することもできる。
【0057】
また、保護の方向が限定されるが、場合によっては、前記保護部を切断部4の平面視における前方、側方のいずれか一方にのみ位置させてもよい。