(54)【発明の名称】少なくとも1種類のジヒドロキシフラバノールと、マンガン塩または亜鉛塩と、過酸化水素と、(重)炭酸塩と、アルカリ剤と、マグネシウム塩、モリブデン塩、またはカルシウム塩とを使用する染毛方法
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記天然ジヒドロキシフラバノール誘導体が、動物、細菌、菌類、藻類、植物、および果実の抽出物から選択されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の染色方法。
前記マグネシウム塩が、水酸化マグネシウム、ハロゲン化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、マグネシウムのカルボン酸塩、およびリン酸マグネシウムから選択され、
前記モリブデン塩が:
i)Mo(V)、(IV)、および(III)の6つのハロゲンが6配位した酸化状態(II)〜(VI)の二元モリブデンハロゲン化物であって、モリブデン原子はハロゲン結合を介して結合する二元モリブデンハロゲン化物;
ii)モリブデン四ハロゲン化物(Hal’)4Mo(ここでHal’は、同一または異なるものであって、一つのハロゲン原子に対応する);
iii)モリブデン硫黄誘導体であって:
二硫化モリブデン[1317−33−5]、硫化モリブデン(IV)、MoS2;
セスキ硫化モリブデン[12033−33−9];三硫化二モリブデン(III)、Mo2S3、
から選択されるモリブデン硫黄誘導体;
iv)酢酸モリブデン二量体[14221−06−8]、
から選択され、
前記カルシウム塩が、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、ハロゲン化カルシウム、カルボン酸カルシウム、リン酸カルシウム、ホウ酸カルシウム、および炭酸カルシウムから選択されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の染色方法。
前記ケラチン繊維の機械的な拭き取りおよび/または乾燥および/またはすすぎが、請求項1、8、または9のいずれか一項に定義される前記成分d)および/またはe)を含む組成物の塗布を含むステップの前に行われる請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
請求項1〜10のいずれか一項に定義される前記化合物a)、b)、c)、d)、e)、およびf)ならびに水、または水と1種類以上の有機溶媒との混合物を含有する、ケラチン繊維を染色するための化粧品組成物であって、前記組成物のpHがアルカリ性であり、すなわち7を超える、化粧品組成物。
ケラチン繊維の色度を改善するための、請求項1から5のいずれか一項に定義された1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体を含む染色組成物中における1種類以上の金属塩の使用であって、
前記金属塩が、
-水酸化マグネシウム、ハロゲン化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、マグネシウムのカルボン酸塩、およびリン酸マグネシウムから選択されるマグネシウム塩、
-以下から選択されるモリブデン塩:
i)Mo(V)、(IV)、および(III)の6つのハロゲンが6配位した酸化状態(II)〜(VI)の二元モリブデンハロゲン化物であって、モリブデン原子はハロゲン結合を介して結合する二元モリブデンハロゲン化物;
ii)モリブデン四ハロゲン化物(Hal’)4Mo(ここでHal’は、同一または異なるものであって、一つのハロゲン原子に対応する);
iii)モリブデン硫黄誘導体であって:
二硫化モリブデン[1317−33−5]、硫化モリブデン(IV)、MoS2;
セスキ硫化モリブデン[12033−33−9];三硫化二モリブデン(III)、Mo2S3、
から選択されるモリブデン硫黄誘導体;
iv)酢酸モリブデン二量体[14221−06−8]、
-水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、ハロゲン化カルシウム、カルボン酸カルシウム、リン酸カルシウム、ホウ酸カルシウム、および炭酸カルシウムから選択されるカルシウム塩
から選択される、使用。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の目的のためには、他の記載がない限り:
「飽和または不飽和で縮合していてもよい環」は、置換されていてもよい。
【0020】
「アルキル」基は、飽和で、直鎖状または分枝状の、一般にC
1〜C
20、特にC
1〜C
10の炭化水素基であり、好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、およびヘキシルなどのC
1〜C
6アルキル基である。
【0021】
「アルケニル」基は、不飽和で、直鎖状または分枝状のC
2〜C
20炭化水素基であり;好ましくは少なくとも1つの二重結合を含み、たとえばエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、2−メチルプロピレン、およびデシレンである。
【0022】
「アリール」基は、優先的には6〜30個の炭素原子を含み、少なくとも1つの環が芳香族である、単環式、あるいは縮合したまたは縮合していない多環式の炭素系基であり;好ましくは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インデニル、アントラセニル、およびテトラヒドロナフチルのアリール基から選択される。
【0023】
「アルコキシ」基は、前述の定義のアルキル、好ましくはC
1〜C
10アルキルを有するアルキル−オキシ基であり、たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、およびブトキシである。
【0024】
「アルキルチオ」基は、前述の定義のアルキル、好ましくはC
1〜C
10アルキルを有するアルキル−S−基であり、たとえばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、およびブチルチオである。
【0025】
「アルコキシアルキル」基は、好ましくは(C
1〜C
20)アルコキシ(C
1〜C
20)アルキル基であり、たとえばメトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチルなどである。
【0026】
「シクロアルキル」基は、一般にC
4〜C
8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロペンチル基およびシクロヘキシル基である。シクロアルキル基は、特にアルキル、アルコキシ、カルボン酸、ヒドロキシル、アミン、およびケトン基で置換された置換シクロアルキル基であってよい。
【0027】
「置換されていてもよい」場合の「アルキル」基または「アルケニル」基は、少なくとも1つの炭素原子に結合した少なくとも1つの置換基であって:
ハロゲン原子;
ヒドロキシル基;
C
1〜C
2アルコキシ基;
C
1〜C
10アルコキシカルボニル基;
C
2〜C
4(ポリ)ヒドロキシアルコキシ基;
アミノ基;
5または6員のヘテロシクロアルキル基;
(C
1〜C
4)アルキル基、優先的にはメチルで置換されていてもよい、場合により陽イオンである5または6員のヘテロアリール基、優先的にはイミダゾリウム;
1つまたは2つの同一または異なるC
1〜C
6アルキル基で置換されたアミノ基であって、少なくとも:
*1つのヒドロキシル基、
*1つまたは2つの置換されていてもよいC
1〜C
3アルキル基で置換されていてもよい1つのアミノ基であって、前記アルキル基は、それらが結合する窒素原子とともに、置換されていてもよく、窒素と同一または異なる少なくとも1つの別のヘテロ原子を場合により含む、飽和または不飽和の5〜7員の複素環を場合により形成する、1つのアミノ基、
*1つの第4級アンモニウム基−N
+R’R’’R’’’M
−(式中、R’、R’’、およびR’’’は、同一でも異なっていてもよく、水素原子またはC
1〜C
4アルキル基を表し;M
−は、対応する有機酸、無機酸、またはハロゲン化物の対イオンを表す)、
*または、(C
1〜C
4)アルキル基、優先的にはメチルで置換されていてもよい、場合により陽イオンである5または6員のヘテロアリール基、優先的にはイミダゾリウム、
を場合により有する、アミノ基;
アシルアミノ(−NR−COR’)基(式中、R基は、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合により有するC
1〜C
4アルキル基であり、R’基は、C
1〜C
2アルキル基である);カルバモイル((R)
2N−CO−)基(式中、R基は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合により有するC
1〜C
4アルキル基を表す);アルキルスルホニルアミノ(R’SO
2−NR−)基(式中、R基は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合により有するC
1〜C
4アルキル基を表し、R’基は、C
1〜C
4アルキル基またはフェニル基を表す);アミノスルホニル((R)
2N−SO
2−)基(式中、R基は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合により有するC
1〜C
4アルキル基を表す);
酸または塩化された(好ましくはアルカリ金属、あるいは置換または非置換のアンモニウムで塩化された)形態のカルボキシル基;
シアノ基;
ニトロ基;
カルボキシル基またはグリコシルカルボニル基;
1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよいフェニルカルボニルオキシ基;
グリコシルオキシ基;ならびに
1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよいフェニル基、
から選択される、少なくとも1つの置換基で置換されていてもよい。
【0028】
用語「カルボキシレート」は、カルボン酸塩を意味するものと理解される。
【0029】
用語「カルボン酸」は、少なくとも1つのカルボン酸−C(O)−OH基、好ましくは1〜4個の間、たとえば1または2個のカルボン酸基を含む化合物を意味するものと理解される。特に、カルボン酸は:i)(C
1〜C
10)アルキル−[C(O)−OH]
nおよびii)het−[C(O)−OH]
nから選択され、式中、nは1〜4の間の整数(両端の値を含む)であり、好ましくは1〜2の間の整数であり、hetはピロリドンなどの複素環式基を表し、アルキル基またはhet基は、特にOH、および(ジ)(C
1〜C
6)(アルキル)アミノから選択される1つ以上の基で置換されていてもよい。
【0030】
「アリール」基または「複素環式」基、あるいは基のアリール部分または複素環式部分は、置換されていてもよい場合、少なくとも1つの炭素原子に結合した少なくとも1つの置換基であって:
ヒドロキシル基、C
1〜C
2アルコキシ基、(ポリ)ヒドロキシ(C
2〜C
4)アルコキシ基、アシルアミノ基、アミノ基であって、少なくとも1つのヒドロキシル基を場合により有する2つの同一または異なるC
1〜C
4アルキル基、あるいはそれらが結合する窒素原子とともに、飽和または不飽和で、置換されていてもよい5〜7員の、好ましくは5または6員の、窒素と同じまたは異なる別のヘテロ原子を場合により含む複素環を場合により形成するそのような2つの基で置換されたアミノ基から選択される1つ以上の基で置換されていてもよい、C
1〜C
10、好ましくはC
1〜C
8アルキル基;
ハロゲン原子;
ヒドロキシル基;
C
1〜C
2アルコキシ基;
C
1〜C
10アルコキシカルボニル基;
(ポリ)ヒドロキシ(C
2〜C
4)アルコキシ基;
アミノ基;
5または6員のヘテロシクロアルキル基;
(C
1〜C
4)アルキル基、優先的にはメチルで置換されていてもよい、場合により陽イオンである5または6員のヘテロアリール基、優先的にはイミダゾリウム;
1つまたは2つの同一または異なるC
1〜C
6アルキル基で置換されたアミノ基であって、少なくとも:
*1つのヒドロキシル基、
*1つまたは2つの置換されていてもよいC
1〜C
3アルキル基で置換されていてもよい1つのアミノ基であって、前記アルキル基は、それらが結合する窒素原子とともに、飽和または不飽和であり置換されていてもよく、窒素と同一または異なる少なくとも1つの別のヘテロ原子を場合により含む、5〜7員の複素環を場合により形成する、1つのアミノ基、
*1つの第4級アンモニウム基−N
+R’R’’R’’’M
−(式中、R’、R’’、およびR’’’は、同一でも異なっていてもよく、水素原子またはC
1〜C
4アルキル基を表し;M
−は、対応する有機酸、無機酸、またはハロゲン化物の対イオンを表す)、
*または(C
1〜C
4)アルキル基、優先的にはメチルで置換されていてもよい、場合により陽イオンである1つの5または6員のヘテロアリール基、優先的にはイミダゾリウム、を場合により有する、アミノ基;
アシルアミノ(−NR−COR’)基(式中、R基は、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合により有するC
1〜C
4アルキル基であり、R’基は、C
1〜C
2アルキル基である);カルバモイル((R)
2N−CO−)基(式中、R基は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合により有するC
1〜C
4アルキル基を表す);アルキルスルホニルアミノ(R’SO
2−NR−)基(式中、R基は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合により有するC
1〜C
4アルキル基を表し、R’基は、C
1〜C
4アルキル基またはフェニル基を表す);アミノスルホニル((R)
2N−SO
2−)基(式中、R基は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合により有するC
1〜C
4アルキル基を表す)、
酸または塩化された(好ましくはアルカリ金属、あるいは置換または非置換のアンモニウムで塩化された)形態のカルボキシル基;
シアノ基;
ニトロ基;
ポリハロアルキル基、優先的にはトリフルオロメチル;
カルボキシル基またはグリコシルカルボニル基;
1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよいフェニルカルボニルオキシ基;
グリコシルオキシ基;および
1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよいフェニル基、
から選択される、少なくとも1つの置換基で置換されていてもよい。
【0031】
「1つ以上のケイ素原子を含有する」基は、好ましくはポリジメチルシロキサン基、ポリジフェニルシロキサン基、ポリジメチルフェニルシロキサン基、またはステアロキシジメチコン基である。
【0032】
「複素環式」基は、一般に、少なくとも1つの環の中に、O、N、およびS、好ましくはOまたはNから選択される1つ以上のヘテロ原子を含み、特に1つ以上のアルキル、アルコキシ、カルボン酸、ヒドロキシル、アミン、またはケトン基で置換されていてもよい基である。これらの環は、複素環の炭素原子上に1つ以上のオキソ基を含んでもよい。
【0033】
使用できる「複素環式」基の中では、フリル、ピラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、およびチエニル基を特に挙げることができる。
【0034】
より好ましくは、「複素環式」基は、縮合基であり、たとえば、ベンゾフリル、クロメニル、キサンテニル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリル、クロマニル、イソクロマニル、インドリニル、イソインドリニル、クマリニル、またはイソクマリニル基であり、これらの基は、特に1つ以上のOH基で置換されていてもよい。
【0035】
用語「ヘテロシド」または「グリコシド」は、単糖と、アグリコンまたはゲニンとも呼ばれる非糖質物質との縮合で得られるあらゆる化合物を意味するものと理解される。
【0036】
用語「グリコシル基」は、単糖または単糖から誘導される基を意味する。
【0037】
a)ジヒドロキシフラバノール誘導体
本発明によると、染色方法では、1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体が使用される。
【0038】
ジヒドロキシフラバノール誘導体は、染色方法の間に使用される1つ以上の化粧品組成物中に存在することができる。
【0039】
本発明の特定の一形態は、ジヒドロキシフラバノール誘導体または化合物の混合物に関する。
【0040】
特に、ジヒドロキシフラバノール誘導体a)は、以下の式(I)の化合物を意味し、それらの有機酸塩または無機酸塩、それらの光学異性体、幾何異性体、および互変異性体、ならびに水和物などのそれらの溶媒和物をも意味する:
【0042】
(式中:
R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、およびR
9は、同一または異なるものであって:
水素原子、
ハロゲン原子、
ヒドロキシル基、
(C
1〜C
6)アルキル基、
(C
1〜C
6)アルコキシ基、
(C
1〜C
6)アルキルチオ基、
カルボキシル基、
アルコキシカルボニル基、
置換されていてもよいアミノ基、
置換されていてもよい直鎖状または分枝状のアルケニル基、
置換されていてもよいシクロアルキル基、
アリール基、
置換アリール基、
1つ以上のケイ素原子を含有する基、
(ジ)((ヒドロキシ)(C
1〜C
6)アルキル)アミノ基、
−O−糖基、たとえば−O−グルコシド、
R−Z−C(X)−Y−基(式中、Rは、水素原子または(C
1〜C
6)アルキル基を表し、YおよびZは、同一でも異なっていてもよく、結合、酸素原子または硫黄原子、あるいは−N(R’)−基を表し、R’は、水素原子または(C
1〜C
6)アルキル基を表し、Yは、場合により(C
1〜C
6)アルキレン基をも表し、Xは、酸素原子または硫黄原子、あるいはN−R’’を表し、R’’は、水素原子または(C
1〜C
6)アルキル基を表す);
を表し、
R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、およびR
9から選択される少なくとも2つの隣接する基はヒドロキシル基を表すものと理解される)。
【0043】
一実施形態によると、R
6およびR
7はヒドロキシル基を表す。
【0044】
好ましくは、R
1、R
3、R
5、R
8、およびR
9は水素原子を表し、R
2およびR
4はヒドロキシル基を表す。
【0045】
本発明による染色方法の間に使用されるジヒドロキシフラバノール誘導体は天然または合成であってよい。
【0046】
天然ジヒドロキシフラバノール誘導体に含まれるのは、天然に存在しうる化合物および化学(半)合成によって再生される化合物である。本発明のジヒドロキシフラバノール誘導体の塩は、酸または塩基の塩であってよい。酸は無機または有機であってよい。
【0047】
好ましくは、酸は、結果として塩化物が得られる塩酸である。
【0048】
塩基は無機または有機であってよい。特に、塩基は、結果としてナトリウム塩が得られる水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物である。
【0049】
本発明の特定の一実施形態によると、組成物は、成分a)として、天然には存在しない1種類以上の合成ジヒドロキシフラバノール誘導体を含む。
【0050】
本発明の別の好ましい一実施形態によると、ケラチン繊維の染色方法に使用される組成物は、成分a)として1種類以上の天然ジヒドロキシフラバノール誘導体を含む。
【0051】
特に、本発明による染色方法において使用できるジヒドロキシフラバノール誘導体a)は特に:
ジヒドロキシフラバノール類、たとえばカテキンおよびエピカテキンガレート、プロアントシアニドール(proanthocyanidol)類または縮合型タンニン類と呼ばれるそれらのオリゴマーおよびポリマー、たとえばテアフラビン、テアフラビン3’−O−ガレート、テアフラビン3,3’−O−ジガレート、ならびにプロアントシアニジンA1、A2、B1、B2、B3、およびC1;
ならびに上記化合物の混合物
である。
【0052】
さらにより好ましくは、ジヒドロキシフラバノール誘導体は、カテキン、ならびにプロアントシアニジンA1、A2、B1、B2、B3、およびC1である。
【0053】
染色前駆体がD型およびL型を有する場合、ラセミ混合物などのように、2つの型を本発明による組成物中に使用することができる。
【0054】
一実施形態によると、天然ジヒドロキシフラバノール誘導体は、全体的または部分的に使用される動物、細菌、菌類、藻類、植物、および果実の抽出物から得られる。特に植物に関して、抽出物は、柑橘類果実などの果実、野菜、高木、および低木から得られる。前述の定義のジヒドロキシフラバノール誘導体に富むこれらの抽出物の混合物を使用することもできる。
【0055】
好ましくは、本発明の天然ジヒドロキシフラバノール誘導体は、植物または植物部位の抽出物から得られる。
【0056】
本発明の目的のためには、これらの抽出物は、化合物a)と同じ分類に入れられる。
【0057】
抽出物は、種々の植物部位、たとえば根、木質、樹皮、葉、花、果実、種子、さや、または皮から抽出することによって得られる。
【0058】
植物抽出物の中では、茶葉およびバラの抽出物を挙げることができる。
【0059】
果実抽出物の中では、リンゴ、ブドウ(特にブドウの種子)の抽出物、あるいはカカオの豆および/またはさやの抽出物を挙げることができる。
【0060】
野菜抽出物の中では、ジャガイモまたはタマネギの皮の抽出物を挙げることができる。
【0061】
高木の木質の抽出物の中では、松の樹皮の抽出物またはロッグウッドの抽出物を挙げることができる。
【0062】
植物抽出物の混合物を使用することもできる。
【0063】
本発明の特定の一実施形態によると、ジヒドロキシフラバノール誘導体は、ジヒドロキシフラバノール誘導体に富む天然抽出物である。好ましい形態によると、ジヒドロキシフラバノール誘導体は、単に天然抽出物である。
【0064】
本発明による天然抽出物は、粉末または液体の形態であってよい。好ましくは、本発明の抽出物は粉末の形態である。
【0065】
本発明によると、本発明による方法において使用される1種類以上の組成物中の成分a)として使用される天然、合成のジヒドロキシフラバノー誘導体は、および/または天然抽出物は、好ましくは、ジヒドロキシフラバノール誘導体または抽出物を含有する組成物の全重量の0.001重量%〜20重量%である。
【0066】
純粋なジヒドロキシフラバノール誘導体に関して、それらを含有する組成物中の含有量は、好ましくは、これらの組成物のそれぞれの0.001重量%〜5重量%の間である。
【0067】
抽出物に関して、抽出物自体を含有する組成物中の含有量は、好ましくは、これらの組成物のそれぞれの0.5重量%〜20重量%の間である。
【0068】
好ましくは、ジヒドロキシフラバノール誘導体はカテキンである。
【0069】
さらなるオルト−ジフェノール誘導体
本発明の特定の一実施形態によると、染色方法は、ジヒドロキシフラバノール誘導体a)以外の1種類以上のオルト−ジフェノール誘導体を使用することができる。
【0070】
オルト−ジフェノール誘導体は、染色方法の間に使用される1つ以上の化粧品組成物中に存在することができる。
【0071】
本発明の特定の一実施形態は、1つ以上の芳香環、好ましくはベンゼン環を含み、芳香環の2つの隣接する炭素原子に結合した少なくとも2つのヒドロキシル(OH)基を含むオルト−ジフェノール誘導体または化合物の混合物に関する。
【0072】
芳香環は、特に縮合アリール、または縮合複素環式芳香族環、すなわち1つ以上のヘテロ原子を場合により含有する芳香族環であってよく、たとえば、ベンゼン、ナフタレン、テトラヒドロナフタレン、インダン、インデン、アントラセン、フェナントレン、イソインドール、インドリン、イソインドリン、ベンゾフラン、ジヒドロベンゾフラン、クロマン、イソクロマン、クロメン、イソクロメン、キノリン、テトラヒドロキノリン、およびイソキノリンであってよく、前記芳香環は、芳香環の2つの隣接する炭素原子に結合した少なくとも2つのヒドロキシル基を含む。優先的には、本発明におるオルト−ジフェノール誘導体の芳香環はベンゼン環である。
【0073】
用語「縮合環」は、少なくとも2つの飽和または不飽和の複素環式または非複素環式環が、共通の結合を有する、すなわち少なくとも1つの環が別の環の隣に配置されることを意味する。
【0074】
本発明によるオルト−ジフェノール類は、塩化されていてもいなくてもよい。これらは、アグリコン型(結合する糖を有さない)またはグリコシル化化合物の形態であってもよい。
【0075】
特に、オルト−ジフェノール誘導体は、ジヒドロキシフラバノール誘導体とは異なり、塩化または非塩化形態の式(II)、またはそのオリゴマーであり、
【0077】
式(II)中、置換基:R
1〜R
4は、同一または異なるものであり:
水素原子、
ハロゲン原子、
ヒドロキシル基、
カルボキシル基、
アルコキシカルボニル基、
置換されていてもよいアミノ基、
置換されていてもよい直鎖状または分枝状のアルキル基、
置換されていてもよい直鎖状または分枝状のアルケニル基、
置換されていてもよいシクロアルキル基、
アルコキシ基、
アルコキシアルキル基、
アリール基が置換されていてもよいアルコキシアリール基、
アリール基、
置換アリール基、
飽和または不飽和の複素環式基であって、カチオンまたはアニオン電荷を有してもよく、置換されていてもよく、および/または芳香環、好ましくはベンゼン環と縮合していてもよく、前記芳香環は、特に1つ以上のヒドロキシルまたはグリコシルオキシ基で置換されていてもよい、複素環式基、
1つ以上のケイ素原子を含有する基、
を表す、
あるいは、2つの隣接する炭素原子に結合した2つの置換基R
1−R
2、R
2−R
3、またはR
3−R
4が、それらが結合する炭素原子とともに、1つ以上のヘテロ原子を場合により有し、1つ以上のヘテロ原子を場合により有する1つ以上の飽和または不飽和の環と場合により縮合した、飽和または不飽和で芳香族または非芳香族の環を形成する。特に、R
1〜R
4が一緒になって1〜4個の環を形成する。
【0078】
本発明の特定の一実施形態は、2つの隣接する置換基R
1−R
2、R
2−R
3、およびR
3−R
4が、それらが結合する炭素原子とともに、ピロリル基を形成することはできない、式(II)のオルト−ジフェノール誘導体に関する。特に、R
2およびR
3は、2つのヒドロキシルを有するベンゼン環に縮合したピロリル基を形成することができない。
【0079】
本発明の方法に使用されるオルト−ジフェノール類は天然または合成であってよい。天然オルト−ジフェノール類に含まれるのは、天然に存在しうる化合物および化学(半)合成によって再生される化合物である。
【0080】
本発明のオルト−ジフェノール塩は、酸または塩基の塩であってよい。酸は無機または有機であってよい。好ましくは、酸は、結果として塩化物が得られる塩酸である。
【0081】
塩基は無機または有機であってよい。特に、塩基は、結果としてナトリウム塩が得られる水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物である。
【0082】
本発明の特定の一実施形態によると、本発明の組成物は、天然には存在しない1種類以上の合成オルト−ジフェノール誘導体を含む。
【0083】
本発明の別の好ましい一実施形態によると、ケラチン繊維の染色方法に使用される組成物は、1種類以上の天然オルト−ジフェノール誘導体を含む。
【0084】
特に、本発明の方法において使用できるオルト−ジフェノール類は、特に:
アントシアニジン類、たとえばシアニジン、デルフィニジンまたはペツニジン、
アントシアニン類またはアントシアン類、たとえばミルチリン、
オルト−ヒドロキシベンゾエート類、たとえば没食子酸塩、
オキシル化(たとえばグルコシル化)されていてもよいヒドロキシスチルベン類、たとえば3,3’,4,5’−テトラヒドロキシスチルベン、
3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンおよびその誘導体、
2,3−ジヒドロキシフェニルアラニンおよびその誘導体、
4,5−ジヒドロキシフェニルアラニンおよびその誘導体、
ジヒドロキシシンナメート類、たとえばコーヒー酸およびクロロゲン酸、
オルト−ポリヒドロキシクマリン類、
オルト−ポリヒドロキシイソクマリン類、
オルト−ポリヒドロキシクマロン類、
オルト−ポリヒドロキシイソクマロン類、
オルト−ポリヒドロキシカルコン類、
オルト−ポリヒドロキシクロモン類、
キノン類、
ヒドロキシキサントン類、
1,2−ジヒドロキシベンゼンおよびその誘導体、
1,2,4−トリヒドロキシベンゼンおよびその誘導体、
1,2,3−トリヒドロキシベンゼンおよびその誘導体、
2,4,5−トリヒドロキシトルエンおよびその誘導体、
プロアントシアニジン類、特にプロアントシアニジンA1、A2、B1、B2、B3、およびC1、
プロアントシアニン類、
タンニン酸、
エラグ酸、
ならびに上記化合物の混合物
である。
【0085】
染色前駆体がD型およびL型を有する場合、ラセミ混合物などのように、2つの型を本発明による組成物中に使用することができる。
【0086】
一実施形態によると、天然オルト−ジフェノール類は、全体的または部分的に使用される動物、細菌、菌類、藻類、植物、および果実の抽出物から得られる。特に植物に関して、抽出物は、柑橘類果実などの果実、野菜、高木、および低木から得られる。前述の定義のオルト−ジフェノール類に富むこれらの抽出物の混合物を使用することもできる。
【0087】
好ましくは、本発明の天然オルト−ジフェノールは、植物または植物部位の抽出物から得られる。
【0088】
本発明の目的のためには、これらの抽出物は、さらなるオルト−ジフェノール誘導体と同じ分類に入れられる。
【0089】
抽出物は、種々の植物部位、たとえば根、木質、樹皮、葉、花、果実、種子、さや、または皮から抽出することによって得られる。
【0090】
植物抽出物の中では、茶葉およびバラの抽出物を挙げることができる。
【0091】
果実抽出物の中では、リンゴ、ブドウ(特にブドウの種子)の抽出物、あるいはカカオの豆および/またはさやの抽出物を挙げることができる。
【0092】
野菜抽出物の中では、ジャガイモまたはタマネギの皮の抽出物を挙げることができる。
【0093】
高木の木質の抽出物の中では、松の樹皮の抽出物またはロッグウッドの抽出物を挙げることができる。
【0094】
植物抽出物の混合物を使用することもできる。
【0095】
本発明の特定の一実施形態によると、オルト−ジフェノール誘導体は、オルト−ジフェノール類に富む天然抽出物である。好ましい一実施形態によると、オルト−ジフェノール誘導体は、単に天然抽出物である。
【0096】
優先的には、本発明によるオルト−ジフェノールは、カテキン、ケルセチン、ヘマテイン、ヘマトキシリン、ブラジリン、没食子酸、ならびに天然抽出物であって、ブドウのしぼりかす、松の樹皮、緑茶、タマネギ、カカオ豆、ロッグウッド、レッドウッド、およびオークの虫こぶから選択されるそれらを含有する天然抽出物から選択される。
【0097】
さらにより好ましくは、本発明による1種類以上の組成物中に使用されるオルト−ジフェノールは、ケルセチン、没食子酸、およびヘマトキシリンから選択される。
【0098】
本発明による天然抽出物は、粉末または液体の形態であってよい。好ましくは、本発明の抽出物は粉末の形態である。
【0099】
本発明によると、本発明による方法において使用される1つ以上の化粧品組成物中の成分a)として使用される天然および合成のオルト−ジフェノール誘導体および/または天然抽出物は、好ましくは、オルト−ジフェノールまたは抽出物を含有する組成物の全重量の0.001重量%〜20重量%である。
【0100】
純粋なオルト−ジフェノール類に関して、それらを含有する組成物中の含有量は、好ましくは、これらの組成物のそれぞれの0.001重量%〜5重量%の間である。
【0101】
抽出物に関して、抽出物自体を含有する組成物中の含有量は、好ましくは、これらの組成物のそれぞれの0.5重量%〜20重量%の間である。
【0102】
b)マンガン塩または亜鉛塩
本発明による染色方法では、1種類以上のマンガン(Mn)塩または1種類以上の亜鉛(Zn)塩が使用される。マンガン塩または亜鉛塩は、染色方法の間に使用される1つ以上の化粧品組成物中に使用することができる。
【0103】
本発明の目的では、用語「マンガン塩または亜鉛塩」は、これらの金属の酸化物、たとえば酸化マンガン、および特に金属に対する酸の作用によって得られる塩自体を意味する。
【0104】
好ましくは、これらの塩は酸化物ではない。
【0105】
塩の中では、ハロゲン化物、たとえば塩化物、フッ化物、およびヨウ化物;硫酸塩、リン酸塩;硝酸塩;過塩素酸塩、およびカルボン酸塩、ならびにポリマー塩を挙げることができ、それらの混合物も挙げることができる。
【0106】
特に、マンガン塩は、炭酸マンガン、炭酸水素マンガン、および炭酸二水素マンガン以外である。
【0107】
本発明において使用できるカルボン酸塩としては、ヒドロキシル化カルボン酸の塩、たとえばグルコン酸塩も挙げられる。
【0108】
ポリマー塩の例としては、ピロリドンカルボン酸マンガンを挙げることができる。
【0109】
例として、塩化マンガン、フッ化マンガン、酢酸マンガン四水和物、乳酸マンガン三水和物、リン酸マンガン、ヨウ化マンガン、硝酸マンガン三水和物、臭化マンガン、過塩素酸マンガン四水和物、硫酸マンガン一水和物、およびグルコン酸マンガンを挙げることができる。好都合には使用される塩は、グルコン酸マンガンおよび塩化マンガンである。
【0110】
亜鉛塩の中では、硫酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、乳酸亜鉛、酢酸亜鉛、グリシン酸亜鉛、およびアスパラギン酸亜鉛を挙げることができる。
【0111】
マンガン塩および亜鉛塩は、固体の形態で組成物に導入することも、あるいは、これらのイオンに富む天然水、鉱水、または温泉、あるいは海水(特にDead Sea)から得ることもできる。これらは、無機化合物、たとえば土、黄土、たとえば粘土(たとえば緑粘土)、またはさらにはそれらを含有する植物抽出物に由来するものであってもよい(たとえば、仏国特許第2 814 943号明細書参照)。
【0112】
本発明の好ましい一実施形態によると、使用されるマンガン塩または亜鉛塩は、前記金属塩を含有する組成物の全重量の約0.001重量%〜0.1重量%であり、さらに優先的には約0.05重量%〜10重量%である。
【0113】
特に、本発明に置いて使用されるマンガン塩および亜鉛塩は、酸化状態IIであり、たとえばMn(II)およびZn(II)である。
【0114】
好ましくは、本発明の染色方法では、1種類以上のマンガン塩、特にMn(II)金属塩が使用される。
【0115】
さらにより優先的には、マンガン塩は、マンガンのカルボン酸塩、特にグルコン酸マンガン、さらに特にグルコン酸マンガンから選択される。
【0116】
c)過酸化水素または過酸化水素生成系
本発明の状況においては、第3の構成要素は、過酸化水素または過酸化水素生成系であり、たとえば:
a)尿素過酸化水素;
b)特に、粉末形態の、過酸化水素を放出可能なポリマー錯体、たとえばポリビニルピロリドン/H
2O
2、ならびに米国特許第5,008,093号明細書、米国特許第3,376,110号明細書、および米国特許第5,183,901号明細書に記載の他のポリマー錯体;
c)好適な基質(たとえばグルコースオキシダーゼの場合のグルコース、またはウリカーゼの場合の尿酸)の存在下で過酸化水素を生成するオキシダーゼ類;
d)水中で過酸化水素を生成する金属過酸化物、たとえば過酸化カルシウムまたは過酸化マグネシウム;
e)過ホウ酸塩類;あるいは
f)過炭酸塩類
である。
【0117】
本発明の好ましい一実施形態によると、組成物は、a)尿素過酸化水素、b)ポリビニルピロリドン/H
2O
2から選択される過酸化水素を放出可能なポリマー錯体、c)オキシダーゼ類、e)過ホウ酸塩類、およびf)過炭酸塩類から選択される1種類以上の過酸化水素生成系を含有する。
【0118】
特に、第3の構成要素は過酸化水素である。
【0119】
さらに、過酸化水素または過酸化水素生成体を含む組成物は、染毛組成物中に従来使用され以下に定義されるような種々の補助剤を含有することもできる。
【0120】
本発明の特定の一形態によると、使用される過酸化水素または使用される過酸化水素生成系は、好ましくは、それらを含有する組成物の残重量に対して0.001重量%〜12重量%の過酸化水素となり、さらにより優先的には0.2重量%〜2.7重量%となる。
【0121】
d)(重)炭酸塩または(重)炭酸塩生成系
本発明によると、染色方法では、1種類以上の(重)炭酸塩、または1種類以上の(重)炭酸塩生成系が使用される。
【0122】
用語「(重)炭酸塩生成系」は、その場で(in situ)(重)炭酸塩を生成する系、たとえば水中の二酸化炭素、あるいは無機または有機酸でカーボネートが緩衝されることによって(重)炭酸塩を生成する系を意味する。(重)炭酸塩または(重)炭酸塩生成系は、染色方法の間の1つ以上の化粧品組成物中に使用することができる。
【0123】
(重)炭酸塩は:
a)アルカリ金属の炭酸塩(Met
+2CO
32−)、アルカリ土類金属の炭酸塩(Met’
2+CO
32−)、アンモニウムの炭酸塩((R’’
4N
+)
2CO
32−)、またはホスホニウムの炭酸塩((R’’
4P
+)
2CO
32−)(式中、Met’はアルカリ土類金属を表し、Metはアルカリ金属を表し、R’’は、同一または異なるものであって、水素原子、または置換されていてもよい(C
1〜C
6)アルキル基、たとえばヒドロキシエチルを表す)、
b)以下の式:
R’
+HCO
3−(式中、R’は、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム基R’’
4N
+−、またはホスホニウム基R’’
4P
+−を表し、R’’は、同一または異なるものであって、水素原子、または置換されていてもよい(C
1〜C
6)アルキル基、たとえばヒドロキシエチルを表し、R’が水素原子を表す場合、その炭酸水素塩は炭酸二水素塩(CO
2,H
2O)と呼ばれる);および
Met’
2+(HCO
3−)
2(式中、Met’はアルカリ土類金属を表す)
の炭酸水素塩とも呼ばれる重炭酸塩
から選択される。
【0124】
特に、(重)炭酸塩は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、またはアンモニウムの(重)炭酸塩から選択され、優先的には、アルカリ金属またはアンモニウムの(重)炭酸塩から選択される。
【0125】
特に、Na、K、Mg、およびCaの炭酸塩または炭酸水素塩、およびそれらの混合物、特に炭酸水素ナトリウムを挙げることができる。これらの炭酸水素塩は、天然水、たとえばVichy盆地またはLa Roche−Posayのわき水またはBadoitの水に由来するものであってよい(たとえば、仏国特許第2 814 943号明細書参照)。特に、炭酸ナトリウム[497−19−8]=Na
2CO
3、炭酸水素ナトリウムまたは重炭酸ナトリウム[144−55−8]=NaHCO
3、ならびに炭酸二水素ナトリウム=Na(HCO
3)
2を挙げることができる。
【0126】
本発明によると、使用される(重)炭酸塩物質は、好ましくは、(重)炭酸塩物質を含有する組成物の全重量の0.001重量%〜10重量%であり、さらにより優先的には0.005重量%〜5重量%である。
【0127】
好ましくは、成分d)は(重)炭酸塩である。より好ましくは、染色方法の間の組成物中に使用される(重)炭酸塩は、(重)炭酸アンモニウムまたは重炭酸ナトリウムである。
【0128】
e)重炭酸塩以外のアルカリ化剤
本発明による染色方法において第5の成分として使用されるアルカリ化剤は、前述の定義の(重)炭酸塩d)とは異なる。これは、その物質が存在する組成物のpHを増加させることを可能にする物質である。アルカリ化剤は、ブレンステッド、ローリー、またはルイス塩基である。これは無機または有機であってよい。
【0129】
特に、前記物質は、i)アンモニア水、ii)アルカノールアミン類、たとえばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、およびそれらの誘導体、iii)オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化エチレンジアミン類、iv)無機または有機の水酸化物類、v)アルカリ金属ケイ酸塩類、たとえばメタケイ酸ナトリウム類、vi)アミノ酸類、好ましくは塩基性アミノ酸類、たとえばアルギニン、リジン、オルニチン、シトルリン、およびヒスチジン、ならびにvii)以下の式(III):
【0131】
(式中:
Wは、特にヒドロキシル基またはC
1〜C
4アルキル基で置換されていてもよい、二価の(C
1〜C
8)アルキレン基、好ましくはプロピレン基であり;
R
a、R
b、R
c、およびR
dは、同一または異なるものであって、水素原子またはC
1〜C
4アルキルまたはC
1〜C
4ヒドロキシアルキル基を表す)
の化合物から選択される。
【0132】
無機または有機水酸化物類は、好ましくは、i)アルカリ金属の水酸化物、ii)アルカリ土類金属の水酸化物、たとえば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、iii)遷移金属水酸化物、たとえばIII族、IV族、V族、およびVI族の金属の水酸化物、ならびにiv)ランタニドまたはアクチニドの水酸化物、水酸化第4級アンモニウム、および水酸化グアニジニウムから選択される。
【0133】
優先的には、本発明による組成物または本発明において実施される方法のいずれの場合も、アルカリ化剤は水酸化ナトリウムNaOHではない。より一般的および優先的には、本発明による組成物または本発明において実施される方法のいずれの場合も、アルカリ化剤は、アルカリ金属水酸化物XOH(ここでX=アルカリ金属である)ではない。
【0134】
水酸化物は、その場で(in situ)形成することができ、たとえば、水酸化カルシウムと炭酸グアニジンとを反応させることによって水酸化グアニジンを形成することができる。
【0135】
前述の定義のアルカリ化剤e)は、好ましくは、それらを含有する組成物の重量の0.001重量%〜10重量%であり、特に組成物の0.005重量%〜8重量%である。
【0136】
好ましくは、アルカリ剤は、アルカノールアミン類、特にモノエタノールアミンから選択される。
【0137】
f)マグネシウム塩、モリブデン塩、またはカルシウム塩
本発明によると、本発明による染色方法では、さらに、マグネシウム塩、モリブデン塩、およびカルシウム塩から選択される1種類以上の金属塩が使用される。
【0138】
用語「マグネシウム塩、モリブデン塩、またはカルシウム塩」は、本発明の意味の範囲内では、これらの金属の酸化物、および適切に言えば特に酸と金属から得られる塩を意味するものと理解される。
【0139】
好ましくは、これらの金属の塩は酸化物ではない。
【0140】
これらの金属の塩の中では、水酸化物、ハロゲン化物、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、およびカルボン酸塩、およびポリマー塩を挙げることができ、それらの混合物も挙げることができる。
【0141】
本発明において使用できるカルボン酸塩としては、ヒドロキシル化カルボン酸の塩、たとえばグルコン酸塩も挙げられる。
【0142】
本発明の特定の一実施形態によると、金属誘導体はマグネシウム(Mg)誘導体である。
【0143】
マグネシウム塩の中では、水酸化物、たとえば水酸化マグネシウム、ハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、たとえば硝酸マグネシウム、またはカルボン酸塩を挙げることができる。
【0144】
特に、マグネシウムのカルボン酸塩は、酢酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、アスコルビン酸マグネシウム、ギ酸マグネシウム二水和物、またはステアリン酸マグネシウムから選択される。
【0145】
特に、ハロゲン化物は、塩化マグネシウム(水和物または無水であってよい)、臭化マグネシウム、またはヨウ化マグネシウムから選択される。
【0146】
特に、硫酸塩は水和物または無水の硫酸マグネシウムである。
【0147】
特に、リン酸塩は、リン酸マグネシウム、リン酸水素マグネシウム、または三塩基性リン酸マグネシウムMg
3(PO
4)
2(水和物または無水であってよい)である。
【0148】
特に、マグネシウム塩は、Dead Seaの水を蒸発させて得られるDead Sea Salt[7647−14−5]であり、Tri Industriesより「Dead Sea Salt」の名称、またはSea Works Ltdより「Dead Sea Bath Salt」の名称で販売されている。
【0149】
好ましくは、マグネシウム塩は、硫酸マグネシウム、カルボン酸塩、特にグルコン酸マグネシウムおよび酢酸マグネシウム、ならびにDead Sea塩から選択される。
【0150】
本発明の好ましい一形態においては、本発明の方法または組成物に使用されるマグネシウム塩のモル量は、染料のモル量に等しい。
【0151】
マグネシウム塩は、本発明による方法において使用される化粧品組成物中に、それらが存在する組成物の全重量に対して0.001重量%〜20重量%の範囲の含有量で存在する。
【0152】
本発明の特定の一実施形態によると、金属誘導体はモリブデン(Mo)誘導体である。
【0153】
特に、モリブデン金属誘導体は(II)〜(VI)の範囲の酸化状態を示し、Kirk−Othmer’s Encyclopedia of Chemical Technology Copyright(著作権) 2001 by John Wiley & Sons Inc.Last updated:17 Sep 2009,“Molybdenum compounds”,Edward I.Stieffel,pp.871−895、またはUllmann’s Encyclopedia;WILEY−VCH Verlag GmbH & Co.KGaA,2000−2005,“Molybdenum and Molybdenum Compounds“に記載されている。
【0154】
特に:
a)Mo(V)、(IV)、および(III)の6つのハロゲンが6配位した酸化状態(II)〜(VI)の二元モリブデンハロゲン化物であって、モリブデン原子はハロゲンを介して結合し、たとえば[Mo
6Hal
8]
4+クラスターを含有するハロゲン化Mo(II)がハロゲン原子に結合してMo
6Hal
12が得られる(ここで、Halは、同一または異なるものであって、ハロゲン原子を表し、特にHalはClを表す)二元モリブデンハロゲン化物;
b)モリブデン四ハロゲン化物(Hal’)
4Mo(ここでHal’は、同一または異なるものであって、ハロゲン原子を表す)、特にMoCl
4;
c)モリブデン硫黄誘導体であって:
二硫化モリブデン[1317−33−5]、硫化モリブデン(IV)MoS
2;
セスキ硫化モリブデン[12033−33−9];三硫化二モリブデン(III)Mo
2S
3、から選択されるモリブデン硫黄誘導体;
d)酢酸モリブデン二量体[14221−06−8]。
【0155】
本発明の好ましい一形態においては、本発明の方法または組成物に使用されるモリブデン塩のモル量は、染料のモル量に等しい。
【0156】
好ましくは、モリブデン金属誘導体は酢酸モリブデン二量体から選択される。
【0157】
モリブデン塩は、本発明による方法において使用される化粧品組成物中に、それらが存在する組成物の全重量に対して0.001重量%〜20重量%の範囲の含有量で存在する。
【0158】
本発明の特定の一実施形態によると、金属誘導体は、カルシウム塩から選択され、それらの水和物およびそれらの担持形態からも選択される。
【0159】
例としては、水酸化物、硫酸塩、ハロゲン化物、カルボン酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、および炭酸塩を挙げることができる。
【0160】
特に、水酸化物は水酸化カルシウムCa(OH)
2である。
【0161】
特に、硫酸塩は、硫酸カルシウムCaSO
4または石膏から選択される。
【0162】
特に、ハロゲン化物は、塩化カルシウム、臭化カルシウム、またはヨウ化カルシウムから選択される。
【0163】
特に、カルボン酸塩は、シュウ酸カルシウム、二酢酸カルシウム、クエン酸カルシウム、2−ヒドロキシプロパノエート−1,2,3−トリカルボン酸三カルシウム[813−94−5]、乳酸カルシウム、2−ヒドロキシプロパン酸カルシウム、水和物または無水のグルコン酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、2−エチルブタン酸カルシウム、ギ酸カルシウム、レブリン酸カルシウム、メゾシュウ酸カルシウム、オレイン酸カルシウム、パルミチン酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、サッカリン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアロイル−2−ラクチル酸カルシウム、コハク酸カルシウム、酒石酸カルシウム、およびピロリドンカルボン酸カルシウムから選択される。
【0164】
特に、リン酸カルシウムは、リン酸カルシウムCa
3(PO
4)
2、水和物または無水のリン酸水素カルシウムCaHPO
4、ヒドロキシリン酸カルシウム[Ca
5(OH)(PO
4)
3]、水和物または無水のビス(リン酸二水素)カルシウムCa(H
2PO
4)
2、ピロリン酸カルシウムCa
2P
2O
7、ハイドロキシアパタイト、フルオロリン酸カルシウム、およびグリセロリン酸カルシウムから選択される。
【0165】
特に、カルシウム誘導体はホウ酸カルシウムである。
【0166】
優先的には、カルシウム誘導体は、硫酸カルシウムCaSO
4、石膏、二酢酸カルシウム、水和物または無水のグルコン酸カルシウム、リン酸カルシウムCa
3(PO
4)
2、水和物または無水のリン酸水素カルシウムCaHPO
4、水和物または無水のビス(リン酸二水素)カルシウムCa(H
2PO
4)
2、ピロリドンカルボン酸カルシウム、およびハイドロキシアパタイトから選択される。
【0167】
さらにより好ましくは、カルシウム塩は、カルシウムカルボン酸塩から選択される。
【0168】
特に、カルシウム塩は、酢酸カルシウム一水和物、グルコン酸カルシウム水和物、およびピロリドンカルボン酸カルシウムから選択される。
【0169】
本発明の好ましい一形態においては、本発明の方法または組成物に使用されるカルシウム塩のモル量は、染料のモル量に等しい。
【0170】
カルシウム塩は、本発明による方法に使用される化粧品組成物中に、それらが存在する組成物の全重量に対して0.001重量%〜20重量%の範囲の含有量で存在する。
【0171】
優先的には、本発明による金属塩f)は、少なくとも0.0001g/lの比率で水に対して可溶性である。
【0172】
本発明による金属塩f)は、固体の形態で組成物に導入することも、あるいは、これらのイオンに富む天然水、鉱水、または温泉、あるいは海水(特にDead Seaの水)から得ることもできる。これらは、それらを含有する無機化合物、たとえば植物抽出物に由来するものであってもよい(たとえば、仏国特許第2 814 943号明細書参照)。
【0173】
水:
本発明の一実施形態によると、本発明の方法に、好ましくは水が含まれる。これは、ケラチン繊維の水分、および/または前述の定義の化合物a)〜f)を含む組成物、または1種類以上の他の組成物に由来するものであってよい。
【0174】
好ましくは、水は、前述の定義のa)〜f)から選択される少なくとも1種類の化合物を含む組成物に少なくとも由来する。
【0175】
化粧品組成物:
本発明による化粧品組成物は化粧品的に許容され、すなわちこれらは、水、または水と1種類以上の有機溶媒との混合物、または有機溶媒の混合物を一般に含む染色担体を含む。
【0176】
用語「有機溶媒」は、別の物質を化学的に変化させることなく溶解または分散させることが可能な有機物質を意味する。
【0177】
有機溶媒:
言及できる有機溶媒の例としては、低級C
1〜C
4アルカノール類、たとえばエタノールおよびイソプロパノール;ポリオール類およびポリオールエーテル類、たとえば2−ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、またはヘキシレングリコール;ならびに芳香族アルコール類、たとえばベンジルアルコールまたはフェノキシエタノールが挙げられる。
【0178】
有機溶媒は、染色組成物の全重量に対して、好ましくは約1重量%〜40重量%の間、さらにより好ましくは約5重量%〜30重量%の間の比率で存在する。
【0179】
補助剤:
本発明による染色方法の組成物は、染毛組成物に従来使用される種々の補助剤をも含有することができ、たとえば、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性、または両性イオン性の界面活性剤、あるいはそれらの混合物、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性、または両性イオン性のポリマー、あるいはそれらの混合物、無機または有機の増粘剤、特にアニオン性、カチオン性、非イオン性、および両性のポリマー結合性増粘剤、酸化防止剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、緩衝剤、分散剤、調整剤、たとえば揮発性または不揮発で変性または未変性のシリコーン類、膜形成剤、セラミド類、防腐剤、および乳白剤を含有することができる。
【0180】
前記補助剤は、好ましくは、アニオン性または非イオン性の界面活性剤またはそれらの混合物などの界面活性剤、ならびに無機または有機の増粘剤から選択される。
【0181】
上記補助剤は、それらのそれぞれの量が、一般に組成物の重量に対して0.01重量%〜40重量%の間、好ましくは組成物の重量に対して0.1重量%〜20重量%の間で存在する。
【0182】
言うまでもなく、本発明による染色方法に使用される組成物に本来関連する好都合な性質が、想定される添加による悪影響を受けないまたは実質的に受けないように、当業者はこれらの任意選択のさらなる化合物を注意深く選択するであろう。
【0183】
さらなる染料:
前述の定義の成分a)〜f)を使用する染色方法は、1種類以上のさらなる直接染料をも使用することができる。これらの直接染料は、たとえば、直接染色に従来使用されるものから選択され、それらの中では、あらゆる一般に使用される芳香族および/または非芳香族の染料、たとえば中性、酸性、またはカチオン性のニトロベンゼン直接染料、中性、酸性、またはカチオン性のアゾ直接染料、オルト−ジフェノール類以外の天然直接染料、中性、酸性、またはカチオン性のキノン、特にアントラキノン直接染料、アジン、トリアリールメタン、インドアミン(indoamine)、メチン、スチリル、ポルフィリン、金属ポルフィリン、フタロシアニンおよびメチンシアニン直接染料、ならびに蛍光染料を挙げることができる。
【0184】
天然直接染料の中では、ローソン、ユグロン、インジゴ、イサチン、クルクミン、スピヌロシン、アピゲニジンおよびオルセイン類を挙げることができる。これらの天然染料を含有する抽出物または煎出物、特にパップまたはヘンナ系抽出物を使用することもできる。
【0185】
本発明によると、前述の定義の成分a)〜f)を含む本発明による組成物中、本発明による染色方法の組成物中に使用される直接染料は、好ましくは組成物の全重量の約0.001重量%〜10重量%、さらにより優先的には約0.05重量%〜5重量%である。
【0186】
本発明による組成物、または前述の定義の成分a)〜f)を使用する方法の組成物は、ケラチン繊維の染色に従来使用される1種類以上の酸化塩基および/または1種類以上のカプラーをも含むことができる。
【0187】
酸化塩基の中では、パラ−フェニレンジアミン類、ビス(フェニル)アルケンジアミン類、パラ−アミノフェノール類、ビス−パラ−アミノフェノール類、オルト−アミノフェノール類、および複素環式塩基、ならびにそれらの付加塩を挙げることができる。
【0188】
これらのカプラーの中では、特に、メタ−フェニレンジアミン類、メタ−アミノフェノール類、メタ−ジフェノール類、ナフタレンカプラー類、および複素環式カプラー類、ならびにそれらの付加塩を挙げることができる。
【0189】
本発明の方法において使用される前記組成物中に存在する酸化塩基は、一般に、それぞれが、それらを含有する組成物の全重量の0.001重量%〜10重量%の間の量で存在する。
【0190】
本発明の化粧品組成物は、種々の配合形態、たとえば粉末、ローション、ムース、クリーム、またはゲル、あるいはケラチン繊維の染色に好適なあらゆる他の形態であってよい。これらは、噴射剤を有さないポンプ作用のスプレー中に包装したり、噴射剤の存在下でエアロゾル容器中に加圧下で包装したりして、フォームを形成することもできる。
【0191】
組成物のpH:
本発明によると、成分a)、b)、d)、e)、および/またはf)の少なくとも1つを含む少なくとも1つの化粧品組成物のpHはアルカリ性であり、すなわち7を超え、好ましくは8〜12の間、特に8〜10の間である。
【0192】
言い換えると、本発明の染色方法中に使用される少なくとも1つの化粧品組成物は、アルカリ性pH有し、すなわち7を超える。
【0193】
一実施形態によると、d)1種類以上の(重)炭酸塩または1種類以上の(重)炭酸塩生成系を含有する化粧品組成物のpHがアルカリ性であり、すなわち7を超え、好ましくは8〜12の間、特に8〜10の間である。
【0194】
好ましくは、(重)炭酸塩または(重)炭酸塩生成系が、1つの化粧品組成物中で使用され、前記組成物のpHがアルカリ性であり、すなわち7を超え、好ましくは8〜12の間、特に8〜10の間である。
【0195】
本発明の特定の一実施形態によると、d)1種類以上の(重)炭酸塩または1種類以上の(重)炭酸塩生成系と、e)(重)炭酸塩以外の1種類以上のアルカリ化剤とを含む化粧品組成物のpHがアルカリ性であり、すなわち7を超え、好ましくは8〜12の間、特に8〜10の間である。
【0196】
言い換えると、好ましくは、(重)炭酸塩または(重)炭酸塩生成系d)と、(重)炭酸塩以外のアルカリ化剤e)とが、1つの組成物中で使用され、前記組成物のpHがアルカリ性であり、すなわち7を超え、好ましくは8〜12の間、特に8〜10の間、特に9〜10の間である。
【0197】
さらにより優先的には、重炭酸アンモニウム塩から選択される(重)炭酸塩と、アルカノールアミン類、特にモノエタノールアミンから選択されるアルカリ化剤とが、1つの組成物中で使用され、前記組成物のpHがアルカリ性であり、すなわち7を超え、好ましくは8〜12の間、特に8〜10の間、特に9〜10の間である。
【0198】
一実施形態によると、染色方法の間に使用される1つ以上の化粧品組成物が(重)炭酸塩を含有しない場合、過酸化水素または過酸化水素生成系を含有する組成物のpHは好ましくは7未満、特に1〜5の間である。
【0199】
特に、過酸化水素のみで構成される化粧品組成物は7未満のpHを示す。
【0200】
好ましくは、ジヒドロキシフラバノール誘導体を含有し(重)炭酸塩を含有しない組成物のpHは7未満、好ましくは3〜6.5の間である。
【0201】
本発明の特定の一実施形態によると、マンガン塩または亜鉛塩b)を含有し(重)炭酸塩を含有しない化粧品組成物のpHは7未満、好ましくは3〜6.5の間である。
【0202】
本発明の特定の一実施形態によると、金属塩f)を含有し(重)炭酸塩を含有しない化粧品組成物のpHは7未満、好ましくは3〜6.5の間である。
【0203】
これらの組成物のpHは、d)であらかじめ定義されたアルカリ化剤によって、またはケラチン繊維の染色に通常使用される酸性化剤を使用して、または標準的な緩衝系を使用することによって、所望の値に調節することができる。
【0204】
本発明において使用される組成物のための酸性化剤の中では、言及できる例として、無機酸または有機酸、たとえば塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸類、たとえば酢酸、酒石酸、クエン酸、または乳酸、あるいはスルホン酸類が挙げられる。
【0205】
関連するアルカリ化剤の中では、「e)アルカリ化剤」の表題における前述の定義の物質が挙げられる。
【0206】
1つ以上のステップにおける染色方法
本発明の特定の一実施形態は、1つまたは2つのステップにおける染色方法に関する。
【0207】
一実施形態によると、ケラチン繊維の染色方法は:
a)1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体と、
b)1種類以上のマンガン塩または1種類以上の亜鉛塩と、
c)過酸化水素または1種類以上の過酸化水素生成系と、
d)1種類以上の(重)炭酸塩または1種類以上の(重)炭酸塩生成系と、
e)重炭酸塩以外の1種類以上のアルカリ化剤と、
f)マグネシウム塩、モリブデン塩、およびカルシウム塩から選択される1種類以上の金属塩と;
を含む水性染色組成物をケラチン繊維に塗布する1つのステップで行われる。
【0208】
塗布後の放置時間は、一般に3〜120分の間、優先的には10〜60分の間、より優先的には15〜45分の間に設定される。
【0209】
この実施形態においては、成分a)、b)、c)、d)、e)、およびf)を含む化粧品染色組成物は、アルカリ性pHを有し、すなわち、したがって7を超え、好ましくは8〜12の間、特に8〜10の間である。
【0210】
別の一実施形態によると、ケラチン繊維の染色方法は2つのステップで行われる。
【0211】
この方法の第1の2ステップの変形においては、第1のステップは、前述の定義の成分a)、b)、c)、およびf)を含む染色組成物をケラチン繊維に塗布することを含み、次に第2のステップにおいて、前述の定義の成分d)およびe)を含む組成物を前記ケラチン繊維に塗布し、これら2つの組成物の少なくとも1つは水性であると理解される。好ましくは、ジヒドロキシフラバノール誘導体を含む組成物が水性である。さらにより優先的には、この実施形態で使用される2つの組成物が水性である。
【0212】
本発明の方法の第2の2ステップの変形においては、第1のステップは、前述の定義の成分a)、b)、およびc)を含む組成物を前記繊維に塗布することを含み、次に第2のステップにおいて、前述の定義の成分d)、e)、およびf)を含む組成物を前記繊維に塗布し、これら2つの組成物の少なくとも1つは水性であると理解される。
【0213】
後者2つの方法の場合、第1のステップの塗布後の放置時間は、一般に3〜120分の間、優先的には10〜60分の間、さらに優先的には15〜45分の間に設定される。第2のステップ中に使用される組成物の塗布時間は、一般に3〜120分の間、優先的には3〜60分の間、より優先的には5〜30分の間に設定される。
【0214】
好ましくは、ケラチン繊維の染色方法は2つのステップで行われる。
【0215】
好ましくは、マグネシウム塩、モリブデン塩、および/またはカルシウム塩から選択される金属塩f)は、染色方法の間に、成分a)、b)、およびc)の少なくとも1つとともに使用される。
【0216】
より好ましくは、金属塩f)は、ジヒドロキシフラバノール誘導体ならびにマンガン塩または亜鉛塩とともに使用される。
【0217】
言い換えると、金属塩f)は、マンガン塩または亜鉛塩を用いたケラチン繊維の同時処理に使用される。
【0218】
特に、染色方法は:
i)a)1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体、b)マンガンのカルボン酸塩から選択される1種類以上のマンガン塩、およびc)過酸化水素を含む化粧品組成物と、
ii)d)重炭酸アンモニウム類から選択される1種類以上の(重)炭酸塩、およびe)アルカノールアミン類から選択される1種類以上のアルカリ化剤を含む化粧品組成物と、をケラチン繊維に塗布する2つのステップで行われ、
成分d)およびe)を含む組成物はアルカリ性pHを示し、すなわちpHが7を超え、特に8〜10の間であると理解される。
【0219】
特に、組成物i)中に使用されるジヒドロキシフラバノール誘導体はカテキンである。
【0220】
塗布方法とは無関係に、塗布温度は、一般に周囲温度(15〜25℃)〜80℃の間、特に15〜45℃の間である。したがって本発明による組成物の塗布後、毛髪の頭部は、好都合には、30〜60℃の間の温度に加熱することによって、熱処理が行われる。実際には、この作業は、スタイリングフード、ヘアドライヤー、赤外線供給装置、またはその他の標準的な加熱器具を用いて行うことができる。
【0221】
毛髪の加熱および平滑化の両方の手段として、60℃〜220℃の間、好ましくは120℃〜200℃の間の温度の加熱アイロンを使用することができる。
【0222】
塗布方法とは無関係に、各ステップの間、特に成分d)を含む組成物の塗布を含むステップを行う前、特に前述の定義の金属塩f)を含有する組成物の塗布を含む最終ステップを行う前に、ケラチン繊維の機械的な拭き取りおよび/または乾燥を場合により行うことができる。
【0223】
中間の機械的拭き取りおよび乾燥のステップは、「標準的な多量の水でのすすぎ」および「放置」と区別するために、「制御された放置」とも呼ばれる。繊維の「機械的な拭き取り」という用語は、繊維を吸収性物品でこすって、繊維中に浸透しなかった過剰の成分を吸収性物品によって物理的に除去することを意味する。吸収性物品は、織物、たとえばタオル、特にテリータオル、布または吸収紙、たとえば家庭用ロールタオルであってよい。
【0224】
本発明の特に好都合な方法によると、機械的拭き取りは、繊維を完全に乾燥させずに行われ、繊維が濡れた状態で残る。
【0225】
用語「乾燥」は、前述の定義の1種類以上の成分a)〜f)を含むまたは含まない、本発明の方法に使用される1種類以上の組成物中に存在する有機溶媒および/または水を蒸発させる作用を意味する。乾燥は、たとえば、溶媒を蒸発させるのに必要な空気などの高温ガス流を供給することによって、熱源(対流、伝導、または輻射)を用いて行うことができる。言及できる熱源としては、ヘアドライヤー、ヘアスタイリングフード、毛髪平滑化アイロン、赤外線供給装置、またはその他の加熱器具が挙げられる。
【0226】
本発明の特定の一形態は、周囲温度(25℃)で行われる染色方法に関する。
【0227】
以上の方法のすべての特定の形態および変形形態において、記載の組成物は、2つ以上の組成物を即時に混合して得ることができる使える状態の組成物であり、特に染色キット中に存在する組成物である。
【0228】
染色装置またはキット
本発明の別の主題は、多区画染色装置またはキットである。好都合には、このキットは、成分a)1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体、b)1種類以上のマンガン塩または1種類以上の亜鉛塩、c)過酸化水素または1種類以上の過酸化水素生成系、d)1種類以上の(重)炭酸塩または1種類以上の重炭酸塩生成系、e)(重)炭酸塩以外の1種類以上のアルカリ化剤、ならびにf)マグネシウム塩、モリブデン塩、またはカルシウム塩から選択される1種類以上の金属塩が分配された2〜7つの組成物を含有する2〜7つの区画を含み、前記組成物は水性または粉末状であってよく、特に前記組成物の少なくとも1つが水性である。
【0229】
第1の変形によると、本発明のキットは7つの区画を含み、最初の6つの区画は、前述の定義の粉末成分a)、b)、c)、d)、e)、およびf)をそれぞれ含み、第7の区画は水などの水性組成物を含む。この場合、化合物c)は過酸化水素前駆体である。
【0230】
別の一変形は、7区画キットに関し、区画の1つは水性組成物を含み、他の区画は前述の定義の成分a)〜f)を含む。
【0231】
別の一変形において、本発明の装置は6つの区画を含み:第1の区画はa)1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体を含有する組成物を含み、第2の区画はb)1種類以上のマンガン塩または1種類以上の亜鉛塩を含み、第3の区画はc)過酸化水素または1種類以上の過酸化水素生成系を含み、第4の区画はd)1種類以上の(重)炭酸塩または1種類以上の(重)炭酸塩生成系を含み、第5の区画はe)(重)炭酸塩以外の1種類以上のアルカリ化剤を含み、第6の区画はf)マグネシウム塩、モリブデン塩、およびカルシウム塩から選択される1種類以上の金属塩を含む。好ましくは、これらの組成物の少なくとも1つが水性である。
【0232】
別の好ましい一実施形態は、4つの区画を含む装置に関し:
(I)第1の区画は:
a)1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体を含む組成物を含有し、
(II)第2の区画は:
b)1種類以上のマンガン塩または1種類以上の亜鉛塩、
c)過酸化水素または1種類以上の過酸化水素生成系
を含む組成物を含有し、
(iii)第3の区画は:
d)1種類以上の(重)炭酸塩または1種類以上の(重)炭酸塩生成系と、
e)(重)炭酸塩以外の1種類以上のアルカリ化剤と、
を含む組成物を含有し、
(iv)a第4の区画は:
f)マグネシウム塩、モリブデン塩、およびカルシウム塩から選択される1種類以上の金属塩を含む組成物を含有する。
【0233】
この別の実施形態において、4つの組成物の少なくとも1つが水性であり、ジヒドロキシフラバノール誘導体は粉末の形態であってよい。
【0234】
第1の区画i)がa)1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体とb)1種類以上のマンガン塩または1種類以上の亜鉛塩とを含む組成物を含有し、第2の区画ii)がc)過酸化水素または過酸化水素生成系を含む組成物を含有し、第3の区画iii)がd)(重)炭酸塩物質とe)(重)炭酸塩以外のアルカリ化剤とを含む組成物を含有し、第4の区画iv)がf)マグネシウム塩、モリブデン塩、およびカルシウム塩から選択される1種類以上の金属塩を含む組成物を含有する、4区画キットを有することも可能である。この別のキットにおいて、少なくとも1つの組成物は、優先的には水性である。さらに、特に、この組成物は過酸化水素を含有する。
【0235】
本発明の特定の一形態によると、キットは3つの区画を含み:第1の区画はa)1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体と、b)1種類以上のマンガン塩または1種類以上の亜鉛塩と、c)過酸化水素または1種類以上の過酸化水素生成系とを含有する組成物を含み、第2の区画はd)1種類以上の(重)炭酸塩とe)(重)炭酸塩以外の1種類以上のアルカリ化剤とを含有し、第3の区画はf)マグネシウム塩、モリブデン塩、およびカルシウム塩から選択される1種類以上の金属塩を含有する。
【0236】
3区画キットの中では、第1の区画中に、前述の定義のa)、b)、d)、およびe)を含む組成物を含有し、第2の区画中に、前述の定義のc)を含む組成物を含有し、第3の区画中に、前述の定義のf)を含む組成物を含有するキットを有する事も可能である。
【0237】
3区画キットのこれら2つの変形において、a)、b)、およびc)、あるいはa)、b)、d)、およびe)のいずれかを含む第1の区画中に含まれる第1の組成物は粉末の形態であり、好ましくは、第2の組成物は水性である。
【0238】
一変形によると、本発明による装置は、1種類以上の処理物質を含むさらなる組成物をも含む。
【0239】
本発明による装置の組成物は、場合により、同一でも異なっていてもよい、たとえば目の細かいブラシ、目の粗いブラシ、またはスポンジである好適な塗布手段とともに別々の区画中に包装される。
【0240】
上述の装置には、毛髪上に所望の混合物を供給するための手段、たとえば仏国特許第2 586 913号明細書に記載の装置を取り付けることもできる。
【0241】
本発明は、前述の定義の1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体を用いて着色されたケラチン繊維、特に毛髪などのヒトケラチン繊維の色度を改善するための前述の定義の1種類以上の金属塩f)の使用にも関する。
【0242】
特に、本発明は、ケラチン繊維の色度を改善するための、1種類以上のジヒドロキシフラバノール誘導体を含む染色組成物中での1種類以上の金属塩f)の使用に関する。
【0243】
以下の実施例は、本発明を説明する役割を果たすが、限定するものではない。
【実施例】
【0244】
I.染色実施例
以下の実施例において、本発明による染色方法と、マグネシウム塩の使用を含まないことを除けば同一の染色方法との間で、色度C
*を比較した。
【0245】
【表1】
【0246】
【表2】
【0247】
2.手順
各組成物A1、A2、A3、およびA4を、パーマがかかった90%の白髪を含む毛髪の房に、毛髪1グラム当たり12グラムの組成物の比率で塗布する。次に、組成物を房上で50℃の温度で30分間放置する。
【0248】
この後、浸透させた毛髪を吸収性ペーパータオルで拭き取って、過剰の組成物を除去する。
【0249】
次に、組成物Bをそれぞれの房に、房1グラム当たり4グラムの組成物の比率で塗布する。組成物BはpH=9.5を示す。放置時間は周囲温度で10分間である。次に毛髪を水ですすぎ、従来のシャンプーで洗浄し、フード下で乾燥させる。
【0250】
3.比色結果
本発明による染色方法と、マグネシウム塩を使用しない同じ方法との間で色度C
*を比較する。
【0251】
房の色は、Minolta Spectrophotometer CM2600D比色計を使用して、CIE L
*a
*b
*系で評価した。このL
*a
*b
*系において、3つのパラメーターは、それぞれ、色強度(L
*)、緑/赤色軸(a
*)、および青/黄色軸(b
*)を表す。
【0252】
色度は、値a
*およびb
*によって測定され、以下の式:
【0253】
【数1】
【0254】
から求められる。
【0255】
C
*値が大きいほど、より彩度の高い色が得られる。
【0256】
色度C
*の値を以下の表に示す。
【0257】
【表3】
【0258】
本発明による染色方法は、金属塩f)を有さない比較例の方法よりも彩度の高い着色を得ることが可能なことが分かる。
【0259】
II.染色実施例
以下の実施例において、本発明による染色方法と、モリブデン塩の使用を含まないことを除けば同一の染色方法との間で、色度C
*を比較した。
【0260】
【表4】
【0261】
【表5】
【0262】
2.手順
組成物A5を、パーマがかかった90%の白髪を含む毛髪の房に、毛髪1グラム当たり12グラムの組成物の比率で塗布する。次に、組成物を房上で50℃の温度で30分間放置する。
【0263】
この後、浸透させた毛髪を吸収性ペーパータオルで拭き取って、過剰の組成物を除去する。
【0264】
次に、組成物Bを房に、房1グラム当たり4グラムの組成物の比率で塗布する。組成物BはpH=9.5を示す。放置時間は周囲温度で10分間である。次に毛髪を水ですすぎ、従来のシャンプーで洗浄し、フード下で乾燥させる。
【0265】
3.比色結果
色度C
*を式(III)に従って計算し、その値を以下の表に示している。
【0266】
【表6】
【0267】
本発明による染色方法は、金属塩f)を有さない比較例の方法よりも彩度の高い着色を得ることが可能なことが分かる。
【0268】
III.染色実施例
以下の実施例において、本発明による染色方法と、マグネシウム塩を含む組成物の使用を含まないことを除けば同一の染色方法との間で、色度C
*を比較した。
【0269】
【表7】
【0270】
【表8】
【0271】
2.手順
各組成物A6、A7、およびA8を、パーマがかかった90%の白髪を含む毛髪の房に、毛髪1グラム当たり12グラムの組成物の比率で塗布する。次に、組成物を房上で50℃の温度で30分間放置する。
【0272】
この後、浸透させた毛髪を吸収性ペーパータオルで拭き取って、過剰の組成物を除去する。
【0273】
次に、組成物Bを房に、房1グラム当たり4グラムの組成物の比率で塗布する。組成物BはpH=9.5を示す。放置時間は周囲温度で10分間である。次に毛髪を水ですすぎ、従来のシャンプーで洗浄し、フード下で乾燥させる。
【0274】
3.比色結果
色度C
*を式(III)に従って計算し、その値を以下の表に示している。
【0275】
【表9】
【0276】
本発明による染色方法は、金属塩f)を有さない比較例の方法よりも彩度の高い着色を得ることが可能なことが分かる。