特許第6261515号(P6261515)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6261515個人のリアクションを伴うコンテンツの消費
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6261515
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】個人のリアクションを伴うコンテンツの消費
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/14 20060101AFI20180104BHJP
   H04N 7/15 20060101ALI20180104BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20180104BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20180104BHJP
【FI】
   H04N7/14 120
   H04N7/15 120
   H04N21/442
   G06Q30/02 470
【請求項の数】15
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-551410(P2014-551410)
(86)(22)【出願日】2013年1月9日
(65)【公表番号】特表2015-510308(P2015-510308A)
(43)【公表日】2015年4月2日
(86)【国際出願番号】US2013020709
(87)【国際公開番号】WO2013106352
(87)【国際公開日】20130718
【審査請求日】2015年12月14日
(31)【優先権主張番号】13/347,546
(32)【優先日】2012年1月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ダーン,イーンノーン
(72)【発明者】
【氏名】パオラントニオ,セルジオ
(72)【発明者】
【氏名】リン,シウミン
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ドーンメイ
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ,シアーン
【審査官】 古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−236428(JP,A)
【文献】 特開2010−219733(JP,A)
【文献】 特開2005−277989(JP,A)
【文献】 特開2005−142975(JP,A)
【文献】 特開2005−317151(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/14 − 7/15
H04N 21/00 − 21/858
G06Q 30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つまたはそれ以上のプロセッサと、
前記一つまたはそれ以上のプロセッサと通信可能に接続され、かつ、個人の周辺のコンテンツをキャプチャーするように構成された後方直面カメラであり、第1の方向においてイメージをキャプチャーするように構成されている、後方直面カメラと、
前記一つまたはそれ以上のプロセッサと通信可能に接続され、かつ、前記後方直面カメラが、前記コンテンツをキャプチャーする際に、前記個人の周辺における前記個人のビデオをキャプチャーするように構成された前方直面カメラであり、前記第1の方向とは反対の第2の方向においてイメージをキャプチャーするように構成されている、前方直面カメラと、
前記一つまたはそれ以上のプロセッサによってアクセス可能であり、オペレーションを実行するために前記一つまたはそれ以上のプロセッサによって実施可能なリアクションモジュールを保管しているメモリーと、を含み、
前記オペレーションは、
前記コンテンツがキャプチャーまたは表示される際に、前記コンテンツに対する前記個人のリアクションを取得すること、
前記個人の前記リアクションと関連付けされた前記ビデオの部分を特定するために前記ビデオを分析することであり、前記ビデオの部分は、ユーザーによる選択なしで特定されていること、
前記個人のリアクションを前記コンテンツと関連付けること、および、
前記個人の前記リアクションと関連付けされた前記ビデオの部分および一人またはそれ以上の個人に対して表示するための前記コンテンツのセクションを提供することであり、前記個人の前記リアクションと前記コンテンツを前記一人またはそれ以上の個人に対して同時に表示すること、
を含む、システム。
【請求項2】
前記個人の前記リアクションを取得することは、
前記個人のビデオをキャプチャーすること、前記個人の音声をキャプチャーすること、及び/又は、前記個人の物理的な反応をモニターすること、を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記関連付けることは、
前記個人の前記リアクションを、前記コンテンツに関連するメタデータとして保管すること、を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記関連付けることは、
前記個人の前記リアクションおよび前記コンテンツを、ネットワーク上で前記システムに対してアクセス可能な一つまたはそれ以上のサーバー上に保管すること、を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記オペレーションは、さらに、
前記個人の前記リアクションを伴って前記コンテンツを表示すること、を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記個人の前記リアクションは、前記コンテンツが表示されている間に、前記コンテンツの少なくとも一部分において表示される、
請求項に記載のシステム。
【請求項7】
前記提供することは、表示のために前記個人の前記リアクションを表現するアバターを提供すること、を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記提供することは、前記個人の前記リアクションと前記コンテンツを同時にソーシャルネットワークサイト上で表示するために、前記個人の前記リアクションと前記コンテンツをソーシャルネットワークサイトに対して提供すること、を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記オペレーションは、さらに、
前記個人おいて、前記リアクションを取得する以前に前記個人に対して通知を提供すること、を含み、
前記通知は、前記コンテンツがキャプチャーされ、及び/又は、前記個人に対して表示される間に、前記個人が記録されることを示している、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記オペレーションは、さらに、
前記個人の前記リアクションに少なくとも部分的に基づいて、所定のタイプのリアクションと関連付けされる前記コンテンツの一つまたはそれ以上のセクションを選択すること、を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
コンピューターで実施される方法であって、
個人に対してコンテンツを出力するステップと、
前記コンテンツがキャプチャーまたは表示される際に、前記コンテンツに対する前記個人のリアクションを取得するステップと、
前記個人の前記リアクションと関連付けされたビデオの部分を特定するために前記ビデオを分析するステップであり、前記ビデオの部分は、ユーザーによる選択なしで特定されているステップと、
前記個人のリアクションを前記コンテンツと関連付けるステップと、
前記個人の前記リアクションと関連付けされた前記ビデオの部分および一人またはそれ以上の個人に対して表示するための前記コンテンツのセクションを提供するステップであり、前記個人の前記リアクションと前記コンテンツを前記一人またはそれ以上の個人に対して同時に表示するステップと、
を含み、
前記コンテンツのキャプチャーは、個人の周辺のコンテンツをキャプチャーするように構成され、かつ、第1の方向においてイメージをキャプチャーするように構成されている、後方直面カメラにより行われ、
前記個人のリアクションの取得は、前記後方直面カメラが、前記コンテンツをキャプチャーする際に、前記個人の周辺における前記個人の前記ビデオをキャプチャーするように構成され、かつ、前記第1の方向とは反対の第2の方向においてイメージをキャプチャーするように構成されている、前方直面カメラにより行われる、
方法。
【請求項12】
前記個人のリアクションを取得するステップは、
前記個人のビデオをキャプチャーする段階、前記個人の音声をキャプチャーする段階、及び/又は、前記個人の物理的な反応をモニターする段階、を含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コンテンツは、ビデオ及び/又は音声データを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
一つまたはそれ以上のプロセッサによってインストラクションが実行されると、前記一つまたはそれ以上のプロセッサが、請求項11乃至13いずれか一項に記載の方法を実行する、
コンピュータプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のコンピュータプログラムを記載した、
コンピューターで読取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人のリアクションを伴うコンテンツの消費に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの、そして増大している人数の個人が、ビデオ、音楽、画像、電子テキスト、等といったコンテンツを消費している。こうした個人は、例えば、コンテンツに対してコメントを提供したり、かつ/あるいは、別の個人に対してコンテンツを薦めたりすることで、しばしばコンテンツとインタラクションしている。こうしたアプローチがコンテンツとのいくつかのインタラクションを提供する一方で、インタラクティブなやり方でコンテンツを消費する機会が増大している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明開示は、部分的に、コンテンツに対する個人のリアクションを取得すること、および、同時に出力されるべきコンテンツとリアクションを提供することに向けられている。個人のリアクションは、個人の映像をキャプチャーすること、個人の音声をキャプチャーすること、及び/又は、コンテンツが出力されている間のコンテンツに対する個人の物理的な反応をモニターすることによって取得することができる。いくつかの実施例において、個人のリアクションは、コンテンツに関連し、個人の認識と同意に関連している。例えば、個人のリアクションは、コンテンツに関するメタデータとして保管され、かつ/あるいは、コンテンツと共に一つまたはそれ以上のサーバー上に保管されてよい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以降、個人のリアクションおよびコンテンツは、一人またはそれ以上の個人に出力されるように提供される。例えば、個人のリアクションおよびコンテンツは、同時に別の個人に対して出力(例えば、表示)される。個人のリアクションおよびコンテンツが出力されると、別の個人のリアクションが取得される。例えば、別の個人のリアクションは、別の個人が先の個人のリアクションおよびコンテンツを視聴している間に、別の個人の映像または音声をキャプチャーすることによって取得することができる。そして、他の個人のリアクションが、同様に出力される。つまり、別の個人のリアクションおよびコンテンツが、同時にさらなる別の個人に対して出力(例えば、表示)される。いくつかの場合において、コンテンツは、個人のリアクションおよび他の個人のリアクションと同時に出力されてよい。こうした技術を実施することによって、個人は、所定のコンテンツを視聴するだけでなく、このコンテンツに対する他の個人のリアクションも視聴することができ、個人の全体的な視聴体験を追加している。
【0005】
この簡潔な導入説明は、セクションのタイトルおよび対応するサマリーを含んでおり、読者の便利のために提供されるものであり、特許請求の範囲を限定することを意図するものではなく、以降のセクションを限定するものでもない。さらに、以降に詳細に説明される技術は、多くのやり方および多くのコンテクストにおいて実施され得る。一つの実施例の実施およびコンテクストは、より詳細に以下に説明されるように、以降の図面に関して提供される。しかしながら、以降の実施およびコンテクストは、多くの中の一つに過ぎないことが正しく理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
詳細な説明は、添付の図面に関して明らかにされる。図面において、参照番号の最も左の数字は、その参照番号が最初に現れる図面を特定するものである。異なる図面での同一の参照番号の使用は、類似または同一のアイテムまたは特徴を示している。
図1図1は、視聴されているコンテンツに対する一人またはそれ以上の個人のリアクションを取得し、そのコンテンツを別の一人またはそれ以上の個人に見せる際にコンテンツと一緒にリアクションを提供するためのアーキテクチャーの一つの実施例を示している。
図2A図2Aは、コンテンツに対する個人のリアクションを取得し、しばらく後に、そのコンテンツと個人のリアクションを出力するためのプロセスの一つの実施例を示している。
図2B図2Bは、コンテンツに対する個人のリアクションを取得し、しばらく後に、そのコンテンツと個人のリアクションを出力するためのプロセスの一つの実施例を示している。
図3図3は、コンテンツに対する個人のリアクションを取得し、及び/又は、リアクションとコンテンツを同時に出力するためのユーザーインターフェイスの一つの実施例を示している。
図4図4は、コンテンツがキャプチャーされる際に、所定のコンテンツに対する個人のリアクションをキャプチャーするためのデバイスの一つの実施例を示している。
図5図5は、一人またはそれ以上の個人に対して出力されるべきコンテンツの一つまたはそれ以上のセクションを決定するためのプロセスの一つの実施例を示している。
図6図6は、ここにおいて説明される技術を実施するためのプロセスの実施例を示している。
図7図7は、、ここにおいて説明される技術を実施するためのプロセスの実施例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、視聴されているコンテンツに対する一人またはそれ以上の個人のリアクションを取得し、コンテンツと一緒にリアクションを提供するためのアーキテクチャーの100一つの実施例を示している。ここにおいて、本技術は、ネットワーク106上でプロバイダー104とコミュニケーションできるデバイス102のコンテクストにおいて説明される。例えば、デバイス102は、コンテンツに対する一人またはそれ以上の個人のコンテンツ及び/又はコンテンツに対するリアクションを取得及び/又は提供するためにサービスプロバイダー104とコミュニケーションしてよい。
【0008】
アーキテクチャー100において、デバイス102は、データを処理するように構成されたハードウェア及び/又はソフトウェアのあらゆる組合せを含んでよい。デバイス102は、例えば、パーソナルコンピューター、ラップトップコンピューター、携帯電話、タブレットデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)等を含むコンピューティングデバイスのあらゆるものとして実施されてよい。デバイス102は、一つまたはそれ以上のプロセッサ108、メモリー110、マイクロフォン112、カメラ114、他のセンサー116、および、ネットワークインターフェイス118を備えている。カメラ114は、例えば、ビデオカメラ、ウェブカメラ、デジタル静止カメラ、等を含んでよい。他のセンサー116は、例えば、心拍数モニター、血圧モニター、注視追跡装置、等を含んでよい。
【0009】
メモリー110は、アプリケーションとデータを保管するように構成されている。リアクションモジュール120といった、アプリケーションは、コンテンツに対する一人またはそれ以上の個人のリアクションを取得、及び/又は、同時に出力されるべきコンテンツと一緒にリアクションを提供するためのオペレーションを実行する。以降に、より詳細に説明するように、リアクションモジュール120は、サービスプロバイダー104と共同して一つまたはそれ以上のオペレーションを実行する。
【0010】
図1において、メモリー110は、一つのユニットとして示されているが、メモリー100(および、ここにおいて説明される全ての他メモリー)は、コンピューターで読取り可能な媒体の一つ又は組合せを含んでよい。コンピューターで読取り可能な媒体は、コンピューター記録媒体及び/又はコミュニケーション媒体を含んでよい。コンピューター記録媒体は、揮発性または不揮発性、リムーバブルまたは非リムーバブル媒体を含んでよく、コンピューターで読取り可能なインストラクション、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータ、といった情報を保管するためのあらゆる方法または技術において実施される。コンピューター記録媒体は、これらに限定されるわけではないが、以下のものを含んでいる。つまり、相変化メモリー(PRAM)、静的ランダムアクセスメモリー(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリー(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリー(RAM)、読み出し専用メモリー(ROM)、電気的に消去できるプログラム可能な読み出し専用メモリー(EEPROM)、フラッシュメモリー又は他の技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリー(CD−ROM)、デジタル多目的ディスク(DVD)又は他の磁気記録デバイス、または、コンピューターデバイスによるアクセスのため情報を保管するために使用することができるあらゆる他の非送付媒体、である。
【0011】
対照的に、コミュニケーション媒体は、コンピューターで読取り可能なインストラクション、データ構造、プログラムモジュール、または、搬送波又は他の送付メカニズムといった、変調されたデータ信号を具現化する。ここにおいて定義されるように、コンピューター記録媒体は、コミュニケーション媒体を含まない。
【0012】
図1の実施例において、デバイス102は、ネットワーク106を介してサービスプロバイダー104とコミュニケーションする。ネットワーク106は、携帯電話ネットワーク、無線ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、および、インターネットといった異なるタイプのネットワークのあらゆる一つ又は組合せであってよい。一方で、サーバープロバイダー122は、処理機能と保管機能を有する一つまたはそれ以上のデバイス上でホストされてよい。デバイス122は、例えば、一つまたはそれ以上のサーバー、パーソナルコンピューター、または、ラップトップコンピューターを含むあらゆるデバイスとして実施されてよい。一つの実施例において、デバイス122は、データセンターまたはクラウドコンピューティング環境における一つまたはそれ以上のサーバーを含んでいる。デバイス122は、プロセッサ124、メモリー126、および、ネットワークインターフェイス128を備えている。
【0013】
メモリー126は、アプリケーションおよびデータを保管するように構成されている。リアクションサービスモジュール130といった、デバイス122で実行されているアプリケーションは、コンテンツ及び/又はコンテンツに対するリアクションを取得及び/又は提供するためのオペレーションを実施する。いくつかの場合において、リアクションサービスモジュール130は、クラウドコンピューティング環境といった、デバイス102に対して離れたリソースとして実施される。ここにおいて、リアクションサービスモジュール130は、デバイス102に対してコンテンツを提供すること、データ102から個人のリアクションを受け取ること、コンテンツとリアクションを関連付けること、及び/又は、リアクション及び/又はコンテンツをデバイス102又は他のデバイスに対して提供すること、のためのオペレーションを実行する。これらの場合に、デバイス102は、コンテンツ及び/又はリアクションを出力すること(例えば、コンテンツ及び/又はリアクションを表示する)、および、個人のリアクションを取得すること(例えば、個人のリアクションをキャプチャーする)のためにオペレーションを実施する。
【0014】
一方で、他の場合に、デバイス102は、コンテンツ及び/又はコンテンツに対するリアクションを取得及び/又は提供するためのオペレーションをローカルに実行することができる。例えば、デバイス102のリアクションモジュール120は、個人に対してコンテンツを出力すること、コンテンツに対する個人のリアクションを取得すること、コンテンツと個人のリアクションを関連付けること、及び/又は、リアクションとコンテンツを個人又は他の個人に対して提供すること、のためのオペレーションを実行する。ここにおいて説明される技術は、デバイス102によって実施されるものとして多くの実施例において説明されるが、これらの技術は、同様に、サービスプロバイダー104によって、または、共同して実施されてよい。
【0015】
アーキテクチャー100は、また、コンテンツ134とコンテンツに対するリアクション136を保管するデータストア(store)132を含んでいる。コンテンツ134は、例えば、ビデオ、オーディオ、デジタルテキスト、イメージ、等を含んでいる。コンテンツは、デバイス102、サービスプロバイダー104、及び/又は、他のデバイスによって、以前に生成されたものであってよい。図1で説明するように、コンテンツ134は、コンテンツ134に対する一つまたはそれ以上のリアクション136と関連付けられてよい。リアクション136は、一般的に知られている技術を利用して、コンテンツ134と関連付けられてよい。こうした技術は、例えば、以下のものを含んでいる。つまり、リアクション136をコンテンツ134に対するメタデータとして保管すること、コンテンツ134をリアクション136に対するメタデータとして保管すること、リアクション136とコンテンツ134を一緒にメモリーの同じ場所に保管すること、リアクション136とコンテンツ134との間の相関を示すデータを保管すること、等である。
【0016】
リアクションは、一般的に、コンテンツ134に対する一人またはそれ以上の個人の一つまたはそれ以上の観察可能なアクションを含んでいる。例えば、リアクション136は、以下のものを含んでいる。つまり、顔面の表現(例えば、微笑む、眉をひそめる、等)、体の動き(例えば、頭の動き、腕の動き、目の動き、等)、サウンド(例えば、笑い、叫び、泣き、話し、等)、神経反応、心拍数(例えば、心拍数の増加または減少)、血圧(例えば、血圧の増加または減少)、等といったものである。いくつかの実施例において、リアクション136は、代替的又は追加的に、対象物、別の個人、及び/又は、ペットにビデオカメラを向けている一人またはそれ以上の個人といった、一人またはそれ以上の個人の反応を含んでいる。これらの実施例において、リアクション136は、他の個人及び/又はペットのリアクションを含んでよい。
【0017】
リアクション136は、以下のことによって取得される。つまり、イメージのシーケンスをキャプチャーすること、一人またはそれ以上の個人のビデオをキャプチャーすること、一人またはそれ以上の個人の音声をキャプチャーすること、テキスト入力を取得すること、及び/又は、物理的な動き、神経反応、心拍数、及び/又は、血圧をモニターすること、である。リアクション136は、ビデオカメラ、マイクロフォン、視線追跡デバイス、心拍数モニター、血圧モニター、等といった装置を介して取得される。本発明開示の多くの態様は、ビデオの形式において取得されたリアクションについて説明しているが、リアクションは、追加的または代替的に、オーディオ、イメージ、テキスト、及び/又は、物理的な動き、神経反応、心拍数、及び/又は、血圧のモニタリングを通じて生成されたデータの形式で取得されてよい。
【0018】
リアクション136は、個人の明白な認識と同意を伴って取得される。いくつかの場合においては、リアクションが取得される前に、個人に対して通知が示される。通知は、個人がコンテンツを消費する際の個人のリアクションを取得することに対する個人からの許諾を要求するものであってよい。加えて、通知は、リアクションをコンテンツち関連付けること、及び/又は、コンテンツと共にリアクションを出力すること、に対する個人からの許諾を要求するものでもよい。そうすることによって、個人は、個人のリアクションを取得及び/又は使用するための許諾を提供する。
【0019】
いくつかの実施例において、リアクション136は、一つまたはそれ以上のアバター(例えば、キャラクター)と関連付けられ、リアクション136を出力するために使用されてよい。ここにおいて、リアクション136は、コンテンツと共に出力される(例えば、表示)一つまたはそれ以上のアバターによって実施されるように変換される。つまり、アバターは、個人のリアクションを出力するように構成されており、アバターは、個人のリアクションと同一または類似のリアクションを表現する。アバターは、例えば、個人のリアクションの中でキャプチャーされたのと同一または類似の顔の表情、体の動き、及び/又は、音声を表現することができる。いくつかの実施例において、このことで、個人のリアクションは、個人の姿及び/又は身元を出力することなしに、リアクションを出力することができる。本発明開示の多くの態様は、アバターを利用しないで出力される個人のリアクションを説明しているが、リアクションは、代替的又は追加的に、例えば、個人のリアクションに対応するアニメーションを伴うアバターを表示することによって、アバターを通じて出力されてよい。
【0020】
データストア132は、デバイス102、サービスプロバイダー104、及び/又は、他のデバイスに対してアクセス可能なあらゆる場所に配置されてよい。いくつかの場合において、データストア132は、デバイス102のメモリー110の中に配置されている。一方、他の場合に、データストア132は、デバイス122のメモリー126の中または他のコンテンツプロバイダー上に配置されている。データストア132は、図1において一つのユニットとして示されているが、データストア132は、コンテンツ134を保管する第1のデータストアとリアクション136を保管する第2のデータストアを含んでよい。いくつかの実施例において、第1のデータストアは、デバイス102の中に配置され、一方、第2のデータストアは、デバイス122の中に配置されている。他の実施例において、第1のデータストアは、デバイス122の中に配置され、一方、第2のデータストアは、デバイス102の中に配置されている。こうすることによって、コンテンツ134は、リアクション136から独立して、及び/又は、離れて保管され得る。
【0021】
図2Aと2Bは、コンテンツ204に対する個人202のリアクションを取得し、しばらく後に、そのコンテンツ204と個人202のリアクションを出力するためのプロセスの一つの実施例を示している。コンテンツ204は、例えば、ビデオ、歌、デジタルイメージ、デジタルテキスト、等を含んでいる。図2Aにおいて、デバイス206は、個人202がコンテンツ204を消費(例えば、見る、聞く、等)する際に、個人202のリアクションビデオ208をキャプチャーすることによって、リアクションを取得する。ここにおいて、リアクションビデオ208は、デバイス206に伴うビデオカメラ210を介してキャプチャーされる。図示されてはいないが、デバイス216は、追加的又は代替的に、個人202の音声をキャプチャーすること、外部の入力を取得すること、及び/又は、個人202の物理的な動き、神経反応、心拍数、及び/又は、血圧をモニターすることによってリアクションを取得してよい。デバイス206は、個人202の明白な認識と同意を伴ってリアクションを取得する。
【0022】
図2Bにおいて、個人202のリアクションビデオ208が、コンテンツ204と同時に出力される。リアクションビデオ208とコンテンツ204は、デバイス206または別のデバイスを介して出力されてよい。図示されるように、リアクションビデオ208は、個人212に対して、コンテンツ204と同時にデバイス上に表示される。リアクションビデオ208とコンテンツ204は、リアクションビデオ208がコンテンツ204に同期するように、出力されてよい。例えば、個人202がコンテンツ204の所定の部分を視聴している際に所定のリアクションを表している場合には、個人212がコンテンツ204の所定の部分を視聴している一方で、個人202のその所定のリアクションが個人212に対して表示されるであろう。そうすることによって、個人212は、コンテンツ204が個人212によって消費されている際に、個人202のリアクションを視聴することができる。図2Bは、リアクションビデオ208が個人212に対して出力されていることを示しているが、リアクションビデオ208は、追加的又は代替的に、個人202に対して出力されてよい。
【0023】
いくつかの実施例において、リアクションビデオ208はコンテンツ204と関連して保管され、後になって一つまたはそれ以上のデバイス上に出力される。他の実施例において、リアクションビデオ208とコンテンツ204は、ライブで出力される。別の言葉で言えば、個人212は、デバイス206が個人202のリアクションビデオ208をキャプチャーしている一方で、そのリアクションビデオ208を視聴することができる。この実施例においおて、コンテンツ204は、個人202と個人212が、同時にコンテンツ204の同じ部分を視聴するように同期され得る。いくつかの場合において、リアクションビデオ208は、コンテンツ204が表示されている間に、少なくともコンテンツ204の一部分において表示される。
【0024】
一方、個人212によるリアクションビデオ208とコンテンツ204の消費の最中に、デバイスは、同様に、リアクションビデオ208とコンテンツ204に対する個人212のリアクションを取得することができる。例えば、個人212のビデオを取得し、個人212の音声を取得し、及び/又は、個人212がビデオ208とコンテンツ204を視聴する際の個人212の物理的な動き、神経反応、心拍数、及び/又は、血圧をモニターしてよい。デバイスは、個人212の明白な認識と同意を伴って個人212のリアクションを取得する。取得された個人212のリアクションとコンテンツ204は、別のデバイス、または、デバイス206に対して同時に出力されてよい(例えば、同時に表示される)。上記に説明したのと同様に、個人212のリアクションは、コンテンツ204に対して同期されてよい。
【0025】
いくつかの場合において、個人212のリアクションが個人202によってライブで視聴され、一方で、個人202のリアクションビデオ208が個人212によってライブで視聴される。こうした場合において、コンテンツ204は、ライブコンテンツ、または、ライブビデオ、ビデオゲーム、等といった、同期されたコンテンツを含んでよい。このことで、個人202と個人212は、ライブでお互いのリアクションを視聴することができる。
【0026】
いくつかの実施例において、コンテンツ204に対するリアクションは、あらゆる人数の個人に対して取得することができる。例えば、コンテンツ204が別の個人によって消費される度に、そのコンテンツ204に対するたの個人のリアクションが取得されてよい。一つまたはそれ以上のこれらのリアクションは、コンテンツ204として同時に出力され得る。いくつかの実施例において、少なくともいくつかのリアクションが、コンテンツ204と共に出力されるように選択される。例えば、リアクションが取得された時間、及び/又は、リアクションに関する個人(つまり、リアクションを表している個人)の個人的な情報およびリアクションを消費する個人の個人的な情報に基づいて選択される。例えば、一つまたはそれ以上のリアクションは、取得された最も最近のリアクションである出力であってよい(例えば、以前の分、時間、日、等の最中に取得されたリアクション)。追加的又は代替的に、一つまたはそれ以上のリアクションは、リアクションを消費する個人の個人的な情報に類似する個人的な情報に関する出力であってよい。個人的な情報は、例えば、個人の場所、個人の興味、個人の年齢、等を含んでいる。個人的な情報は、個人の明白な認識と同意を伴って利用される。
【0027】
ユーザーインターフェイスの例
図3は、コンテンツ304に対する個人302のリアクションを取得し、及び/又は、リアクションとコンテンツ304を同時に出力するためのユーザーインターフェイス300の一つの実施例を示している。ユーザーインターフェイス300は、例えば、ブラウザー(browser)及び/又はアプリケーションを介して表示されてよい。いくつかの実施例において、ユーザーインターフェイス300は、オンラインソーシャルネットワークサイトといった、オンラインサイトによって表示される。
【0028】
ユーザーインターフェイス300によって、個人302のビデオ306がキャプチャーされている一方、かつ、個人302が他の個人の一つまたはそれ以上のリアクションビデオ308−314を視聴している一方で、個人302は、コンテンツ304を消費することができる(例えば、見る、聞く、等)。いくつかの実施例においては、個人302がコンテンツ304の消費を始める以前、かつ、個人302のビデオ306がキャプチャーされる以前に、個人302に対して通知316(例えば、警告ボックス)が表示される。
【0029】
通知316は、個人302がコンテンツ304を消費する際に個人302のリアクションを取得することに対する個人302からの許諾を要求する。図示されるように、通知316は、許諾を与えるか拒否するための、継続ボタンと取消ボタンを含んでいる。継続ボタンの選択に応じて、コンテンツ304が出力され、個人302のビデオ306がキャプチャーされる。一方、取消ボタンの選択に応じて、個人302のビデオ306をキャプチャーすることなく、コンテンツ304が出力される。図示されてはいないが、通知306は、追加的に、リアクションをコンテンツ304と関連付け、及び/又は、ビデオ306がキャプチャーされた後でコンテンツ304と共にビデオ306を出力することに対する個人302からの許諾を要求してよい。
【0030】
コンテンツ304の消費の最中に、個人302は、また、他の個人の一つまたはそれ以上のリアクションビデオ308−314を消費することもできる。リアクションビデオ308−314は、一つまたはそれ以上の以前に記録されたビデオ、及び/又は、一つまたはそれ以上のライブビデオを含んでよい。個人302によってコンテンツ304が視聴されている一方で、個人302のビデオ306が記録される。記録が完了すると、ビデオ306は、アップロードボタン318を介してアップロードされる。ビデオ306は、要求に応じて一つまたはそれ以上のデバイスに対して配布するために、例えば、サービスプロバイダー(例えば、サービスプロバイダー104)に対してアップロードされる。
【0031】
ビデオ306をアップロードした後で、ビデオ306はコンテンツ304と関連付けられ、個人32がコンテンツ304と共にリアクションビデオ308−314を視聴したのと同様なやり方で、一人またはそれ以上の個人がコンテンツ304と共にビデオ306を視聴することができる。いくつかの実施例において、ビデオ306は、一人またはそれ以上の個人が視聴するために、ユーザーインターフェイス300の中で提供される。ビデオ306は、リアクションビデオ308−314が提供されるユーザーインターフェイス300の中で提供されてよい。
【0032】
いくつかの実施例において、個人302は、個人302がコンテンツ304に対するビデオ306を作成したことを示すメッセージを一人またはそれ以上の他の個人に対して送付する。いくつかの場合において、メッセージは、ビデオ304とコンテンツ304にアクセスするためのオンラインサイトに対するリンクを含んでいる。リンクの選択に応じて、一人またはそれ以上の個人は、コンテンツ304と共にビデオ306を視聴するためのオンラインサイトに送られる。一人またはそれ以上の他の個人は、オンラインソーシャルネットワークサイトといった、オンラインコミュニティに関連付けられてよい。一方で、ユーザーインターフェイス300は、また、コメントを入力するための入力フィールド320、および、他の個人による以前のコメント322と324を含んでいる。
【0033】
リアクションキャプチャーの例
図4は、コンテンツがキャプチャーされる際に、個人402のリアクションをキャプチャーするためのデバイス400の一つの実施例を示している。ここにおいて、デバイス400は、個人402のビデオをキャプチャー(例えば、記録)するための前方直面カメラ404、および、コンテンツをキャプチャー(例えば、記録)するための後方直面カメラ406を含んでいる。記録の最中に、デバイス400は、前方直面カメラ404を介して個人402のリアクションをキャプチャーし、一方で、コンテンツが、後方直面カメラ4046介してキャプチャーされる。個人402のリアクションは、キャプチャーされているコンテンツに対するリアクションを含み得る。
【0034】
この実施例において、個人402は、デバイス400を利用して、自動車408のビデオと自動車408に対する個人402のリアクションをキャプチャーする。例えば、個人402に近づいてくる自動車408のビデオを記録している場合、デバイス400は、また、個人402の苦痛な顔の表情を記録することもできる。ここにおいて、デバイス400は、記録ボタン410を選択することによって記録を開始してよい。記録の後で、自動車408と個人402のリアクションのビデオは、お互いに関連付けられて保管され、及び/又は、デバイス400及び/又は別のデバイスに対して出力される。個人402のリアクションと自動車408のビデオは、同時にディスプレイに対して出力されてよく、個人は、自動車408に対する個人402のリアクションを視聴することができる。
【0035】
コンテンツ分析の例
図5は、一人またはそれ以上の個人に対して出力されるべきコンテンツの一つまたはそれ以上のセクションを決定するためのプロセス500の一つの実施例を示している。ここにおいて一つまたはそれ以上のセクションは、個人508−512がコンテンツ514を消費する際に取得される一つまたはそれ以上のリアクション502−506に基づいて決定される。図示するように、リアクション502はコンテンツ514に関して時間516において個人508から取得され、リアクション504は時間516において個人510から取得され、そして、リアクション506は時間518において個人512から取得される。ここにおいて、リアクション502と504は、同時に、時間516において取得されたものである。
【0036】
一つの実施例において、リアクションが取得され、コンテンツ514に伴うものである場合に、分析が実行される。分析は、リアクションに対応するコンテンツ514のセクションを決定することができる。例えば、分析は、リアクション502がコンテンツ514の中の時間516に伴うものであると決定して、時間516に対応するコンテンツ514のセクションを選択する。
【0037】
それ以降、別の個人がコンテンツ514を消費する場合に、選択されたコンテンツ514のセクションが他の個人に対して出力される。いくつかの実施例において、コンテンツ514の選択されたセクションは、リアクション502と共に出力される。そうすることによって、他の個人は、別の個人が面白いと見い出したコンテンツのセクションを消費することができる。
【0038】
いくつかの実施例において、コンテンツ154のセクションは、一つ以上のリアクションに基づいて選択されてよい。ここにおいて、コンテンツ514のセクションは、複数の個人が同時にリアクションを表した場合に選択される。例えば、時間516に対応するコンテンツのセクションは、時間516において取得されたリアクション502と504に基づいて選択される。
【0039】
加えて、いくつかの実施例において、コンテンツ514のセクションは、所定のタイプのリアクションが取得された場合に選択されてよい。所定のタイプのリアクションは、例えば、微笑む、眉をひそめる、頭の動き、腕の動き、笑い、叫び、泣き、等を含んでいる。いくつかの実施例において、コンテンツ514のセクションは、既定の人数の個人が、セクションに対して所定のタイプのリアクションを表した場合に選択される。
【0040】
いくつかの実施例において、コンテンツ514は、一つまたはそれ以上の個人のリアクションに対応する時間に配置された一つまたはそれ以上の表示と共に存在する。表示は、時間516または518のいずれに対しても図5において示された円と類似の表示であってよい。表示は、進行バー520といった、進行バーの上に存在してよい。いくつかの実施例において、一つまたはそれ以上の表示のうち一つを個人が選択した場合、個人は、別の個人のリアクションに対応するコンテンツ514のセクションを消費することができる。いくつかの実施例においては、一人またはそれ以上の個人からのリアクションに対応する表示をすることによって、一人またはそれ以上の個人が面白いと見い出した、消費のためのコンテンツ514のセクションを選択することができる。
【0041】
プロセスの例
図6−7は、ここにおいて説明される技術を実施するためのプロセス600および700実施例を示している。説明を簡単にするために、プロセス600および700は、図1のアーキテクチャー100において実行されているものとして説明されている。例えば、プロセス600および700に係る一つまたはそれ以上の個人のオペレーションは、デバイス102及び/又はサービスプロバイダー104によって実行される。しかしながら、プロセス600および700は、他のアーキテクチャーにおいて実行されてよい。さらに、アーキテクチャー100は、他のプロセスを実行するために使用されてよい。
【0042】
プロセス600および700は(ここにおいて説明されたそれぞれのプロセスと同様に)、論理的フローチャートとして示されており、それぞれのオペレーションは、ハードウェア、ソフトウェア、または、それらの組み合わせにおいて実施され得るオペレーションのシーケンスを表している。ソフトウェアのコンテクスト(context)において、オペレーションは、一つまたはそれ以上のコンピューターで読取り可能な媒体上に保管されたコンピューターで実行可能なインストラクションを表しており、一つまたはそれ以上のプロセッサによって実行されると、列挙されたオペレーションを実行する。一般的に、コンピューターで実行可能なインストラクションは、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、等を含み、所定の機能を実行し、または、所定の抽象データ型を実施する。オペレーションが記述されている順番は、限定として理解されることを意図するものではなく、記述されたあらゆる数のオペレーションは、プロセスを実施するためにあらゆる順番で、及び/又は、並行して組み合わされてよい。
【0043】
図6は、特に、コンテンツが一人またはそれ以上の個人に対して出力される際の、コンテンツに対する一人またはそれ以上の個人のリアクションを取得し、コンテンツに伴う一つまたはそれ以上のコンテンツを出力するためのプロセス600を説明している。プロセス600は、一人またはそれ以上の個人に対してコンテンツを出力するためのオペレーション602を含んでいる。コンテンツは、例えば、図1におけるデバイス102といった、一人またはそれ以上の個人に関連するデバイスを介して出力される。コンテンツが出力される一方で、オペレーション604が、一人またはそれ以上の個人の一つまたはそれ以上のリアクションを取得するために実行される。オペレーション604は、例えば、一人またはそれ以上の個人のビデオをキャプチャーすること、一人またはそれ以上の個人の音声をキャプチャーすること、及び/又は、一人またはそれ以上の個人の明白な認識と同意を伴って一人またはそれ以上の個人に係る物理的な動き、神経反応、心拍数、及び/又は、血圧をモニターすること、を含んでいる。
【0044】
プロセス600は、また、一人またはそれ以上の個人の一つまたはそれ以上のリアクションをコンテンツに関連付けるためのオペレーション606を含んでいる。例えば、一つまたはそれ以上のリアクションは、例えば、一人またはそれ以上の個人と関連付けられたデバイス(例えば、デバイス102)及び/又はサービスプロバイダー(例えば、サービスプロバイダー104)と関連付けられたデバイス上のコンテンツに関連して保管される。いくつかの場合において、プロセス600は、また、出力されるべきコンテンツの一つまたはそれ以上のセクションを選択するためのオペレーション608を含んでいる。コンテンツの一つまたはそれ以上のセクションは、所定のタイプのリアクションと関連付けされる。別の言葉で言えば、プロセス600は、オペレーション608を実行することなく、オペレーション606からオペレーション610へ進行する。
【0045】
プロセス600は、また、一人またはそれ以上の個人又は一人またはそれ以上の他の個人に対して同時に出力されるべき一つまたはそれ以上のリアクションおよびコンテンツを提供するためのオペレーション610を含んでいる。一つまたはそれ以上のリアクションおよびコンテンツは、一人またはそれ以上の個人と関連付けられたデバイス(例えば、デバイス102)及び/又は一人またはそれ以上の他の個人と関連付けられた別のデバイスを介して出力される。いくつかの場合において、オペレーション608が実行される場合、オペレーション610は、オペレーション608において選択されたコンテンツの一つまたはそれ以上のセクションを提供することを含んでいる。
【0046】
加えて、プロセス600は、コンテンツと一人またはそれ以上の個人の一つまたはそれ以上のリアクションが一人またはそれ以上の他の個人に対して出力されている間に、一人またはそれ以上の他の個人の一つまたはそれ以上のリアクションを取得するためのオペレーション612を含んでいる。それ以降、プロセス600は、オペレーション606に戻り、オペレーション612から取得された一つまたはそれ以上のリアクションをコンテンツと関連付ける。そして、プロセスは、コンテンツの一つまたはそれ以上のセクションを選択するためのオペレーション608、および、同時に出力されるべき一人またはそれ以上の個人の一つまたはそれ以上のリアクションとコンテンツを提供するオペレーション610を実行する。いくつかの場合において、コンテンツは、オペレーション612において取得された一人またはそれ以上の個人の一つまたはそれ以上のリアクション、および、オペレーション604において取得された一人またはそれ以上の個人の一つまたはそれ以上のリアクションを伴って、一人またはそれ以上のさらなる個人に対して出力される。そして、オペレーション612が、一人またはそれ以上のさらなる個人の一つまたはそれ以上のリアクションを取得するために実行される。いくつかの実施例において、プロセス600は、オペレーション606−612を既定の回数実行する。代替的又は追加的に、プロセス600は、オペレーション608によって規定の数のコンテンツのセクションが選択されるまで、オペレーション606−612を実行する。
【0047】
図7は、一方で、コンテンツを提供し、コンテンツに対するリアクションを取得し、そして、コンテンツとリアクションを提供するためのプロセス700を示している。プロセス700は、デバイス102といった、デバイスに対してコンテンツを提供するためのオペレーション702を含んでいる。いくつかの実施例において、コンテンツは、サービスプロバイダー(例えば、サービスプロバイダー104)によってストリーミングフォーマットで提供される。プロセス700は、また、デバイスを介して一人またはそれ以上の個人に対してコンテンツを出力するためのオペレーション704を含んでいる。コンテンツが出力されている間に、コンテンツに対する一人またはそれ以上の個人の一つまたはそれ以上のリアクションを取得するためのオペレーション706が実行される。オペレーション706は、個人と関連付けられたデバイス(例えば、デバイス102)によって実行される。
【0048】
加えて、プロセス700は、サービスプロバイダー104といったサービスプロバイダーに対して一つまたはそれ以上のリアクションを提供するためのオペレーション708を含んでいる。プロセス700は、また、コンテンツに関連する一つまたはそれ以上のリアクションを保管するためのオペレーション710を含んでいる。オペレーション710は、サービスプロバイダーによって実行されてよい。さらに、プロセス700は、一つまたはそれ以上のデバイスに対して、コンテンツと一人またはそれ以上の個人の一つまたはそれ以上のリアクションを提供するためのオペレーション712を含んでいる。いくつかの実施例において、サービスプロバイダーは、一つまたはそれ以上のデバイスからの要求に応じてオペレーション712を実行する。
【0049】
結論
実施例は、構造的特徴及び/又は方法論的アクトに特有の言葉で説明されてきたが、本発明開示は、説明された所定の特徴またはアクトに必ずしも限定される必要はないことが理解されるべきである。むしろ、所定の特徴およびアクトは、実施例を実行するための説明的な形式としてここにおいて開示されたものである。
図1
図2A-2B】
図3
図4
図5
図6
図7