(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6261605
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】モバイル・クライアント・デバイス上においてアプリケーションを取り出すための通知の送信
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20120101AFI20180104BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20180104BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06F13/00 530A
【請求項の数】16
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-545825(P2015-545825)
(86)(22)【出願日】2013年12月4日
(65)【公表番号】特表2016-501410(P2016-501410A)
(43)【公表日】2016年1月18日
(86)【国際出願番号】US2013073169
(87)【国際公開番号】WO2014089234
(87)【国際公開日】20140612
【審査請求日】2016年12月2日
(31)【優先権主張番号】13/706,352
(32)【優先日】2012年12月6日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508178054
【氏名又は名称】フェイスブック,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】フィッシュ、デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】チャー、テック
(72)【発明者】
【氏名】アルペリン、ジョーダン
(72)【発明者】
【氏名】ラジ、ビジェイ ガネッシュ
【審査官】
木方 庸輔
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−032159(JP,A)
【文献】
特開2004−206188(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00−99/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンライン・システムにおいて、前記オンライン・システムのユーザのプロフィールを記憶する工程であって、前記プロフィールは、前記ユーザの複数のクライアント・デバイスを識別する情報を含む、工程と、
前記ユーザに対し関連付けられている閲覧クライアント・デバイスに前記オンライン・システムから第1の通知を送信する工程であって、前記第1の通知は、アプリケーション・プロバイダによって提供されるアプリケーションに対する参照を含む、工程と、
前記ユーザの前記閲覧クライアント・デバイスから前記アプリケーションをインストールすることのリクエストを受信する工程と、
前記リクエストに応じて、前記ユーザから対話を受信することなく、前記オンライン・システムが、前記対話が受信された前記閲覧クライアント・デバイスが前記アプリケーションによってサポートされるデバイス・タイプを有するか否かを決定する工程と、
前記ユーザから対話を受信することなく前記オンライン・システムが前記対話が受信された前記閲覧クライアント・デバイスが前記アプリケーションによってサポートされる前記デバイスとは異なるデバイス・タイプを有すると決定することに応じて、前記ユーザから対話を受信することなく、前記オンライン・システムが、前記ユーザの受信クライアント・デバイスが前記ユーザのプロフィール情報に記憶されている前記ユーザの前記複数のクライアント・デバイスを用いる前記アプリケーションによってサポートされるデバイス・タイプを有すると識別する工程と、
前記ユーザから対話を受信することなく、前記オンライン・システムから前記受信クライアント・デバイスに第2の通知を送信する工程であって、前記第2の通知は、前記受信クライアント・デバイスに前記アプリケーションをインストールするためのリンクを含む、工程と、を備える方法。
【請求項2】
前記アプリケーションに対する前記参照は、前記アプリケーション・プロバイダに関連付けられているサードパーティ・ウェブサイトに対するリンクを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記受信クライアント・デバイスは、モバイル・デバイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記オンライン・システムのユーザとクライアント・デバイスとの間の関連付けは、前記クライアント・デバイスに関連付けられているタイプを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記オンライン・システムは、ソーシャル・ネットワーキング・システムである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の通知に含まれる命令は、前記オンライン・システムに関連付けられており、かつ、前記受信クライアント・デバイス上で実行中であるアプリケーションによって実行されるように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の通知に含まれる命令は、前記受信クライアント・デバイス上で実行中のネイティブ・アプリケーションによって実行されるように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
オンライン・システムにおいて、前記オンライン・システムのユーザのプロフィールを記憶する工程であって、前記プロフィールは、前記ユーザの複数のクライアント・デバイスのデバイス識別子を含む、工程と、
前記ユーザに対し関連付けられている閲覧クライアント・デバイスに前記オンライン・システムから第1の通知を送信する工程であって、前記第1の通知は、アプリケーション・プロバイダによって提供されるアプリケーションに対する参照を含む、工程と、
前記ユーザの前記閲覧クライアント・デバイスから前記アプリケーションをインストールすることのリクエストを受信する工程と、
前記リクエストに応じて、前記ユーザから対話を受信することなく、前記オンライン・システムが、前記対話が受信された前記閲覧クライアント・デバイスが前記アプリケーションによってサポートされるデバイス・タイプを有するか否かを決定する工程と、
前記ユーザから対話を受信することなく前記オンライン・システムが前記対話が受信された前記閲覧クライアント・デバイスが前記アプリケーションによってサポートされる前記デバイスとは異なるデバイス・タイプを有すると決定することに応じて、前記ユーザから対話を受信することなく、前記オンライン・システムが、前記ユーザの受信クライアント・デバイスが前記ユーザのプロフィール情報に記憶されている前記ユーザの前記複数のクライアント・デバイスのデバイス識別子を用いる前記アプリケーションによってサポートされるデバイス・タイプを有すると識別する工程と、
前記ユーザから対話を受信することなく前記識別を行うことに応じて、前記オンライン・システムから前記受信クライアント・デバイスに第2の通知を送信する工程であって、前記第2の通知は、前記受信クライアント・デバイスに前記アプリケーションをインストールするためのリンクを含む、工程と、を備える方法。
【請求項9】
前記アプリケーションに対する前記参照は、前記アプリケーション・プロバイダに関連付けられているサードパーティ・ウェブサイトに対するリンクを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記受信クライアント・デバイスは、モバイル・デバイスである、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザに対し関連付けられている閲覧クライアント・デバイスに前記オンライン・システムから第1の通知を送信する工程は、
前記オンライン・システムにおいて、前記アプリケーション・プロバイダからアプリケーションに関連付けられている情報を受信する工程と、
受信される情報に基づき前記アプリケーション・プロバイダによって提供される前記ア
プリケーションに対する前記参照を含む前記第1の通知を生成する工程と、
該第1の通知を前記ユーザに対し関連付けられている前記閲覧クライアント・デバイスに前記オンライン・システムから送信する工程と、を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザに対し関連付けられている閲覧クライアント・デバイスに前記オンライン・システムから第1の通知を送信する工程は、
前記アプリケーション・プロバイダから前記第1の通知を受信する工程と、
該第1の通知を前記ユーザに対し関連付けられている前記閲覧クライアント・デバイスに前記オンライン・システムから送信する工程と、
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記閲覧クライアント・デバイスおよび前記受信クライアント・デバイスは異なるデバイス・タイプを有する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の通知に含まれる命令は、前記オンライン・システムに関連付けられており、かつ、前記受信クライアント・デバイス上で実行中であるアプリケーションによって実行されるように構成されている、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の通知に含まれる命令は、前記受信クライアント・デバイス上で実行中のネイティブ・アプリケーションによって実行されるように構成されている、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、プロセッサによる実行時、前記プロセッサに、
オンライン・システムにおいて、前記オンライン・システムのユーザのプロフィールを記憶する工程であって、前記プロフィールは、前記ユーザの複数のクライアント・デバイスを識別する情報を含む、工程と、
前記ユーザに対し関連付けられている閲覧クライアント・デバイスに前記オンライン・システムから第1の通知を送信する工程であって、前記第1の通知は、アプリケーション・プロバイダによって提供されるアプリケーションに対する参照を含む、工程と、
前記ユーザの前記閲覧クライアント・デバイスから前記アプリケーションをインストールすることのリクエストを受信する工程と、
前記リクエストに応じて、前記ユーザから対話を受信することなく、前記オンライン・システムが、前記対話が受信された前記閲覧クライアント・デバイスが前記アプリケーションによってサポートされるデバイス・タイプを有するか否かを決定する工程と、
前記ユーザから対話を受信することなく前記オンライン・システムが前記対話が受信された前記閲覧クライアント・デバイスが前記アプリケーションによってサポートされる前記デバイスとは異なるデバイス・タイプを有すると決定することに応じて、前記ユーザから対話を受信することなく、前記オンライン・システムが、前記ユーザの受信クライアント・デバイスが前記ユーザのプロフィール情報に記憶されている前記ユーザの前記複数のクライアント・デバイスを用いる前記アプリケーションによってサポートされるデバイス・タイプを有すると識別する工程と、
前記ユーザから対話を受信することなく、前記オンライン・システムから前記受信クライアント・デバイスに第2の通知を送信する工程であって、前記第2の通知は、前記受信クライアント・デバイスに前記アプリケーションをインストールするためのリンクを含む、工程と、を行わせる、媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般にオンライン・システムに関し、特に、オンライン・システム・ユーザに通知を送信することに関する。
【背景技術】
【0002】
サードパーティ・システムが、ユーザの関わり、収入、および他のゴールを増加させるように、ユーザにアプリケーションを提供する場合がある。ユーザにアプリケーションを配信するために、サードパーティ・システムは、広告または別のタイプのメッセージにより、クライアント・アプリケーションをダウンロードするためのリンクへのアクセスをユーザに提供し得る。
【0003】
リンクにアクセスすることによって、アプリケーションがサードパーティ・システムまたは別のソースからダウンロードされ、アプリケーションにアクセスしたクライアント・デバイス上にインストールされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、オンライン・コンテンツにアクセスするとき、通常、ユーザは複数のデバイスを用いる。例えば、ユーザは、デスクトップ・コンピュータやスマートフォンなどのモバイル・デバイスからオンライン・コンテンツにアクセスし得る。したがって、ユーザに対し、クライアント・アプリケーションをダウンロードするためのリンクが、ユーザがそのリンクにアクセスするために用いるデバイスとは異なるデバイスに送られる場合がある。この場合、ユーザは、リンクにアクセスするだけでは、アプリケーションをダウンロードすることができない。しかしながら、様々なデバイスに対しアプリケーションを識別する複数のメッセージを送りユーザを飽和させると、ユーザのアプリケーションをインストールする気が失せる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
オンライン・システム(ソーシャル・ネットワーキング・システムなど)は、オンライン・システムのユーザにクライアント・デバイスを介してアプリケーションを取り出すための通知を提供する。アプリケーションは、アプリケーション・プロバイダ(オンライン・システムとは異なるサードパーティ・ウェブサイトまたはシステムであってよい)から提供される。通知を提供するために、オンライン・システムは、オンライン・システムのユーザと、ユーザに関連付けられている複数のクライアント・デバイスとの間の関連付けを記憶する。例えば、オンライン・システムは、ユーザのユーザ識別と、オンライン・システムにアクセスするためにユーザによって用いられる様々なクライアント・デバイスの識別子との間のマッピングを記憶する。また、マッピングは、クライアント・デバイスの識別子の各々についてデバイス・タイプを識別してもよい。例えば、デバイス・タイプは、クライアント・デバイスがモバイル・オペレーティング・システムなど埋込のオペレーティング・システムを用いるか、デスクトップ・オペレーティング・システムを用いるかを示す。
【0006】
オンライン・システムは、アプリケーション・プロバイダによって提供されるアプリケーションに対する参照を含む通知を生成する。例えば、オンライン・システムは、1以上のユーザに通知を通信するリクエストを受信する。別の例として、オンライン・システムは、そのユーザからアプリケーションとの対話を受信し、その対話について記述する通知
を生成してもよい。通知におけるアプリケーションに対する参照は、クライアント・デバイス上にインストールするためのアプリケーションを取り出すための情報を含む。例えば、通知は、インストール用のアプリケーションを取り出すためにアプリケーション・プロバイダに関連付けられているサードパーティ・ウェブサイトに対するリンクを含む広告であってよい。オンライン・システムは、クライアント・デバイスに参照を含む通知を送信する。
【0007】
オンライン・システムがクライアント・デバイスを介してユーザから参照との対話を受信するとき、オンライン・システムは、追加のクライアント・デバイスに対し、アプリケーションを取り出すためのデータを送信する。例えば、オンライン・システムは、対話が受信されたクライアント・デバイスがアプリケーションに関連付けられているデバイス・タイプを有するか否かを判定する。クライアント・デバイスがアプリケーションに関連付けられているのとは異なるデバイス・タイプを有する場合、オンライン・システムは、アプリケーションに関連付けられているデバイス・タイプに一致するデバイス・タイプを有するクライアント・デバイスに関連付けられているユーザに関連付けられているクライアント・デバイスを取り出す。例えば、送信されるデータは、オンライン・システムに関連付けられており、かつ、追加のクライアント・デバイス上で実行中であるアプリケーションによって実行されるように構成されている命令を含む。別の例では、送信されるデータは、追加のクライアント・デバイス上で実行中のネイティブ・アプリケーション(デバイスのオペレーティング・システムおよびマシンのファームウェアによって実行されるように特に設計されているアプリケーション)によって実行されるように構成されている命令を含む。
【0008】
一実施形態では、方法は次を含むように提供される。オンライン・システムにおいて、ユーザと閲覧クライアント・デバイスとの間の関連付けと、ユーザと受信クライアント・デバイスとの間の関連付けとを記憶する工程。前記オンライン・システムにおいて、アプリケーション・プロバイダによって提供されるアプリケーションに対する参照を含む通知を生成する工程。前記ユーザに関連付けられている前記閲覧クライアント・デバイスに前記通知を送信する工程。前記閲覧クライアント・デバイスから、前記通知に含まれる前記アプリケーションに対する前記参照との対話を受信する工程。および、前記ユーザに関連付けられている前記受信クライアント・デバイスに対し、前記アプリケーションを取り出すためのデータを送信する工程であって、前記データは前記受信クライアント・デバイスに前記アプリケーションをインストールするための命令を含む、工程。
【0009】
一実施形態では、前記アプリケーションに対する前記参照は、前記アプリケーション・プロバイダに関連付けられているサードパーティ・ウェブサイトに対するリンクを含む。
さらに、受信クライアント・デバイスは、モバイル・デバイスであってもよい。
【0010】
複数の実施形態では、前記オンライン・システムにおいて、前記アプリケーション・プロバイダによって提供される前記アプリケーションに対する前記参照を含む前記通知を生成する工程は、前記オンライン・システムにおいて、前記アプリケーション・プロバイダによって提供されるアプリケーションに関連付けられている情報を受信する工程と、受信される情報に基づき前記アプリケーション・プロバイダによって提供される前記アプリケーションに対する前記参照を含む前記通知を生成する工程と、を含む。
【0011】
さらなる実施形態では、前記オンライン・システムにおいて、前記アプリケーション・プロバイダによって提供される前記アプリケーションに対する前記参照を含む前記通知を生成する工程は、前記アプリケーション・プロバイダから前記通知を受信する工程を含む。
【0012】
一実施形態では、前記閲覧クライアント・デバイスおよび前記受信クライアント・デバイスは様々なタイプを有する。
さらなる一実施形態では、前記命令は、前記オンライン・システムに関連付けられており、かつ、前記受信クライアント・デバイス上で実行中であるアプリケーションによって実行されるように構成されている。
【0013】
複数の実施形態では、前記命令は、前記受信クライアント・デバイス上で実行中のネイティブ・アプリケーションによって実行されるように構成されている。
さらなる実施形態では、方法は次を含むように提供される。オンライン・システムにおいて、前記オンライン・システムのユーザと、前記ユーザに関連付けられている複数のクライアント・デバイスとの間の関連付けを記憶する工程。前記オンライン・システムにおいて、アプリケーションに関連付けられている情報を受信する工程であって、該アプリケーションは、1つのデバイス・タイプに関連付けられており、アプリケーション・プロバイダによって提供される、工程。通知を生成する工程であって、前記通知は前記アプリケーション・プロバイダによって提供される前記アプリケーションに対する参照を含む、工程。前記オンライン・システムによって前記ユーザに関連付けられている閲覧クライアント・デバイスに前記通知を送信する工程。前記閲覧クライアント・デバイスから、前記通知に含まれる前記アプリケーションに対する前記参照との対話を受信する工程。前記閲覧クライアント・デバイスに関連付けられているデバイス・タイプが前記アプリケーションに関連付けられているデバイス・タイプと一致しない場合、記憶されている関連付けから、前記ユーザに関連付けられており、かつ、前記アプリケーションに関連付けられているデバイス・タイプを有する追加のクライアント・デバイスを識別する工程。および、前記追加のクライアント・デバイスに対し、前記アプリケーションを取り出すためのデータを送信する工程であって、前記データは前記追加のクライアント・デバイスに前記アプリケーションをインストールするための命令を含む、工程。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】一実施形態による、オンライン・システムが動作するシステム環境のブロック図。
【
図2】一実施形態による、オンライン・システムのブロック図。
【
図3】一実施形態による、オンライン・システムのユーザに対しアプリケーションを取り出すための通知を送信する方法の対話図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図は、記載の方法およびシステムの様々な実施形態を示しており、例示のみを目的としたものである。当業者には、本明細書に示した方法およびシステムの原理から逸脱することなく、本明細書に示した方法およびシステムの代替の実施形態が用いられ得ることが、以下の説明から容易に認められる。
【0016】
システム・アーキテクチャ
図1は、オンライン・システム用のシステム環境100を例示する高レベル・ブロック図である。システム環境100は、1つ以上のクライアント・デバイス110と、ネットワーク120と、1以上のサードパーティ・ウェブサイト130と、ソーシャル・ネットワーキング・システム140などのオンライン・システムとを含む。代替の構成では、異なるおよび/または追加の構成要素がシステム環境100に含まれてもよい。ソーシャル・ネットワーキング・システム140を参照して記載しているが、本明細書に記載の実施形態はソーシャル・ネットワーキング・システム140でないオンライン・システムに適合されてよい。例えば、オンライン・システムは、そのユーザ間において情報を交換するために、広告システムまたは他のシステムを含んでもよい。
【0017】
クライアント・デバイス110は、ユーザ入力を受信することと、ネットワーク120を介してデータの送信、受信、またはその両方を行うこととが可能なコンピューティング・デバイスである。一実施形態では、クライアント・デバイス110は、デスクトップまたはラップトップ・コンピュータなど、従来のコンピュータ・システムである。別の実施形態では、クライアント・デバイス110は、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、スマートフォンまたは同様のデバイスなど、コンピュータ機能を有するデバイスであってよい。クライアント・デバイス110は、ネットワーク120を介して通信を行うように構成される。一実施形態では、クライアント・デバイス110は、クライアント・デバイス110のユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム140と対話することを可能とするアプリケーションを実行する。例えば、クライアント・デバイス110は、ネットワーク120を介するクライアント・デバイス110とソーシャル・ネットワーキング・システム140との間の対話を可能とするために、ブラウザ・アプリケーションを実行する。別の実施形態では、クライアント・デバイス110は、IOS(登録商標)またはANDROID(商標)など、クライアント・デバイス110のネイティブ・オペレーティング・システム上で動作するアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム140と対話する。
【0018】
したがって、異なるクライアント・デバイス110は、アプリケーションを異なるように実行する異なるデバイス・タイプを有してよい。例えば、クライアント・デバイス110は、クライアント・デバイスのオペレーティング・システムおよびファームウェア上で実行されるように特に設計されている(が、しかしながら異なるオペレーティング・システムおよび/またはファームウェアを有する異なるクライアント・デバイス110によって実行のために修正されてもよい)ネイティブ・アプリケーションを実行してもよい。これに代えて、クライアント・デバイス110は、実行されるクライアント・デバイス110のファームウェアまたはハードウェアから独立したタイプのオペレーティング・システムによって実行されるように構成されているアプリケーションを実行してもよい。デバイス・タイプは、クライアント・デバイス110が埋込のオペレーティング・システムを用いるか、デスクトップ・オペレーティング・システムを用いるかを示してよい。
【0019】
クライアント・デバイス110は、ネットワーク120を介して通信を行うように構成されており、ネットワーク120は、有線通信システムおよび無線通信システムの両方を用いて、ローカル・エリア・ネットワークおよび/またはワイド・エリア・ネットワークの任意の組み合わせを含んでよい。一実施形態では、ネットワーク120は、標準的な通信技術および/またはプロトコルを用いる。このように、ネットワーク120は、イーサネット(登録商標)、802.11、WiMAX(worldwide interoperability for microwave access)、3G、4G、CDMA(code division multiple access)、DSL(digital subscriber line)などの技術を用いるリンクを含んでもよい。同様に、ネットワーク120上で用いられるネットワーク・プロトコルは、MPLS(multiprotocol label switching)、TCP/IP(transmission control protocol/Internet protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、HTTP(hypertext transport protocol)、SMTP(simple mail transfer protocol)、およびFTP(file transfer protocol)を含んでもよい。ネットワーク120を通じて交換されるデータは、HTML(hypertext markup language)またはXML(extensible markup language)を含む技術および/またはフォーマットを用いて表現されてもよい。加えて、リンクの全部または一部は、SSL(secure sockets layer)、TLS(transport
layer security)およびIPsec(Internet Protoc
ol security)など、従来の暗号化技術を用いて暗号化可能である。
【0020】
サードパーティ・ウェブサイト130は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140と通信を行うためにネットワーク120に結合されてもよい。これについて
図2に関連して以下に更に述べる。一実施形態では、サードパーティ・ウェブサイト130は、クライアント・デバイス110による実行用のアプリケーションについて記述する情報を通信したり、クライアント・デバイス上で実行するアプリケーションによる使用のためのクライアント・デバイス110にデータを通信したりするアプリケーション・プロバイダである。また、サードパーティ・ウェブサイト130は、広告、すなわち、サードパーティ・ウェブサイト130によって提供されるアプリケーションに関する情報など、ソーシャル・ネットワーキング・システム140に情報を通信してもよい。
【0021】
図2は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140のアーキテクチャの一例のブロック図である。ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、ユーザ・プロフィール・ストア205、コンテンツ・ストア210、アクション・ロガー215、アクション・ログ220、エッジ・ストア230、通知マネージャ235、およびウェブサーバ240を含む。他の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、様々なアプリケーション用の追加の構成要素、より少ない構成要素、または異なる構成要素を含んでもよい。ネットワーク・インタフェース、セキュリティ機能、ロードバランサ、フェイルオーバ・サーバ、管理およびネットワーク操作コンソールなど、従来の構成要素は、システム・アーキテクチャの詳細を不明瞭にしないことを目的として、示していない。
【0022】
ソーシャル・ネットワーキング・システム140の各ユーザは、ユーザ・プロフィールに関連付けられており、このユーザ・プロフィールはユーザ・プロフィール・ストア205に記憶されている。ユーザ・プロフィールは、複数のユーザによって明示的に共有された、ユーザに関する宣言的な情報を含んでおり、また、ソーシャル・ネットワーキング・システム140によって推論されるプロフィール情報も含んでよい。一実施形態では、ユーザ・プロフィールは複数のデータ・フィールドを含んでおり、各データ・フィールドは、ソーシャル・ネットワーキング・システム140の対応するユーザの1つ以上の属性について記述する。ユーザ・プロフィール・ストア205に記憶されているユーザ・プロフィール情報は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザについて記述する。ユーザ・プロフィールにおける記憶されている情報の例は、職歴、学歴、ジェンダー、趣味または嗜好、ロケーションなど、個人の伝記的なもの、人口統計学的なもの、および他のタイプの記述的情報を含む。ユーザ・プロフィールは、ユーザによって提供される他の情報(例えば、イメージ、ビデオ)を記憶してもよい。一定の実施形態では、ユーザのイメージは、イメージに表示されるソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザの識別情報によってタグ付けされてもよい。ユーザ・プロフィール・ストア205におけるユーザ・プロフィールは、コンテンツ・ストア210におけるコンテンツアイテム上で実行され、アクション・ログ220に記憶される、対応するユーザによるアクションに対する参照を維持してもよい。
【0023】
加えて、ユーザ・プロフィールは、ソーシャル・ネットワーキング・システム140の外部の対応するユーザと通信を行うための情報を含む。例えば、ユーザ・プロフィールは、ソーシャル・ネットワーキング・システム140に対して外部の電子メールサーバ(又は他のサードパーティ・ウェブサイト130)を通じてユーザにコンテンツを通信するための1つ以上の電子メール(eメール)アドレスを含む。別の例として、ユーザ・プロフィールは、ソーシャル・ネットワーキング・システム140の外部の通信チャンネルを通じて対応するユーザと対話するための電話番号または他の連絡情報を含む。
【0024】
また、ユーザ・プロフィールは、ユーザに関連付けられている1つ以上のクライアント・デバイス110を識別してもよい。例えば、ユーザ・プロフィールは、ソーシャル・ネットワーキング・システム130にアクセスするためにユーザが用いる各クライアント・デバイス110に関連付けられている識別子を含むか、又はユーザによって識別されたクライアント・デバイス110に関連付けられている識別子を含む。一実施形態では、デバイス・タイプはクライアント・デバイス識別子に関連付けられている。例えば、識別子は、その識別子に対応するクライアント・デバイス110が埋込型のオペレーティング・システムまたは別のタイプのオペレーティング・システムを動作させるか否かを示す。
【0025】
ユーザ・プロフィール・ストア205におけるユーザ・プロフィールは個人に関連付けられていることが多くあり、人々がソーシャル・ネットワーキング・システム140を介して互いと対話することを可能とするが、ユーザ・プロフィールは企業または団体などのエンティティのために記憶されてもよい。これによって、エンティティが他のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザとのコンテンツの接続及び交換を行うためにソーシャル・ネットワーキング・システム140上にプレゼンスを確立することが可能となる。エンティティは、それ自体に関する情報、その製品に関する情報をポストしてもよく、エンティティのユーザ・プロフィールに関連付けられているブランドのページを用いて、ソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザに他の情報を提供してもよい。ソーシャル・ネットワーキング・システム140の他のユーザは、ブランド・ページにポストされた情報を受信するために、又はブランド・ページから情報を受信するために、ブランド・ページに接続してよい。ブランド・ページに関連付けられているユーザ・プロフィールは、エンティティ自体に関する情報を含み、エンティティに関する背景又は情報のデータをユーザに提供してよい。
【0026】
コンテンツ・ストア210は、様々なタイプのコンテンツを表すオブジェクトを記憶する。オブジェクトによって表されるコンテンツの例は、ページ・ポスト、状態アップデート、写真、動画、リンク、共有されるコンテンツアイテム、ゲーム・アプリケーションの業績(achievement)、地域ビジネスのチェックイン・イベント、ブランド・ページ、または他のタイプのコンテンツを含む。オブジェクトは、状態アップデート、ソーシャル・ネットワーキング・システムにおける他のオブジェクトに関連付けられているユーザによってタグ付けされる写真、イベント、グループまたはアプリケーションなど、ソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザによって作成されてもよい。幾つかの実施形態では、オブジェクトはサードパーティ・アプリケーション(ソーシャル・ネットワーキング・システム140に対して外側にあってもよい)から受信される。コンテンツ「アイテム」とは、ソーシャル・ネットワーキング・システム140においてオブジェクトとして表される、コンテンツの1つ1つのピースを表す。ソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザは、様々な通信チャンネルを通じてテキストおよび様々なタイプのメディアのコンテンツアイテムをポストすることによって、互いと通信を行うように奨励され、ユーザ同士の対話を互いに増加させ、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム140内で対話を行う頻度を増加させる。
【0027】
アクション・ロガー215は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140において、ソーシャル・ネットワーキング・システム140から離れて、またはその両方により、ユーザ・アクションに関する通信を受信して、ユーザ・アクションに関する情報によってアクション・ログ220を満たす。そのようなアクションは、とりわけ、例えば、別のユーザに対する接続を追加すること、別のユーザに対しメッセージを送ること、イメージをアップロードすること、別のユーザからのメッセージを読むこと、別のユーザに関連付けられているコンテンツを閲覧すること、別のユーザによってポストされたイベントに出席すること、ニュース・ストーリー又は広告に含まれるリンクと対話を行うこと、を含んでよい。幾つかの実施形態では、アクション・ロガー215は、ソーシャル・ネットワー
キング・システム・ユーザとソーシャル・ネットワーキング・システム140内のブランド・ページとの間の対話を識別して、ブランド・ページのコンテンツをカスタマイズするべく、ブランド・ページ上のコンテンツに関連付けられているターゲット基準をコンテンツ・セレクタに通信する。加えて、他のオブジェクトに関係して記述されている複数のアクションは、特定のユーザに向けられているのでそれらのアクションはそれらのユーザにも関連付けられている。それらのアクションは、アクション・ログ220に記憶される。
【0028】
アクション・ログ220は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140に対するユーザ・アクションを追跡するために、ソーシャル・ネットワーキング・システム140やソーシャル・ネットワーキング・システム140に情報を通信する外部ウェブサイト130によって用いられてもよい。ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム140上の様々なオブジェクトと対話(ポストに関してコメントすること、リンクを共有すること、モバイル・デバイスを介して物理的なロケーションにチェック・インすること、及びコンテンツアイテムまたは他の対話にアクセスすることを含む)してもよい。これらのアクションについて記述する情報は、アクション・ログ220に記憶される。アクション・ログ220に含まれるソーシャル・ネットワーキング・システム140上のオブジェクトとの対話の追加の例は、フォトアルバムに関してコメントすることと、ユーザ間の通信と、ミュージシャンのファンになることと、カレンダーにイベントを追加することと、グループに加入することと、ブランド・ページのファンになることと、イベントを作成することと、アプリケーションを認可することと、アプリケーションを使用することと、トランザクションに関わることと、を含む。これに加えて、アクション・ログ220は、ユーザのソーシャル・ネットワーキング・システム140上の広告や、ソーシャル・ネットワーキング・システム140上で動作する他のアプリケーションとの対話を記録する。例えば、アクション・ログ220は、ユーザの通知との対話と、該通知に含まれるコンテンツとの対話(リンクなど)を記憶する。幾つかの実施形態では、アクション・ログ220からのデータを用いてユーザの関心または選好を推測し、ユーザ・プロフィールに含まれる関心を拡張して、ユーザの選好についてより完全な理解を可能とする。
【0029】
また、アクション・ログ220は、サードパーティ・ウェブサイト130など、外部ウェブサイト上において取られるユーザ・アクションを記憶してもよい。例えば、特売価格でスポーツ用品を主として販売する電子商取引ウェブサイトは、電子商取引ウェブサイトがソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザを識別することを可能にするソーシャル・プラグインを通じて、ソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザを認識してもよい。ソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザが一意に識別されることが可能であるので、電子商取引ウェブサイト(このスポーツ用品小売業者など)では、それらのウェブサイトをユーザが訪問するとき、これらのユーザに関する情報を用いることができる。アクション・ログ220は、ウェブ・ページ閲覧履歴、関わった広告、行われた購入、および他のショッピングおよび購入のパターンを含む、これらのユーザに関するデータを記録する。
【0030】
一実施形態では、エッジ・ストア230は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140上のユーザおよび他のオブジェクトの間のつながりをエッジとして記述する情報を記憶する。幾つかのエッジはユーザによって定義されてよく、ユーザが他のユーザとの自身の関係を指定することを可能とする。例えば、ユーザは、友達、同僚、パートナーなど、ユーザの現実の関係に並行する他のユーザとのエッジを生成してもよい。他のエッジは、ソーシャル・ネットワーキング・システム140上のページに関心を表明する、ソーシャル・ネットワーキング・システム140の他のユーザとリンクを共有する、ソーシャル・ネットワーキング・システム140の他のユーザによってなされたポストに関してコメントするなど、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム140におけるオブジェクトと対話するときに生成される。
【0031】
エッジ・ストア230は、オブジェクト、関心、および他のユーザに対する親和性スコアなど、エッジの特性を記述する情報を記憶する。親和性スコアは、ユーザによって実行されたアクションに基づき、オブジェクト、関心、およびソーシャル・ネットワーキング・システム140における他のユーザに対するユーザの親和性を近似するために、時間を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム140によって計算されてもよい。ユーザの親和性は、そのユーザによって実行されたアクションに基づき、オブジェクト、関心、およびソーシャル・ネットワーキング・システム140における他のユーザに対するユーザの親和性を近似するために、時間を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム140によって計算されてもよい。親和性の計算は、2010年12月23日出願の、米国特許出願第12/978,265号にさらに記載されている。その全体を引用によって本明細書に援用する。ユーザと特定のオブジェクトとの間の複数の対話は、一実施形態では、エッジ・ストア230における1つのエッジ・オブジェクトに記憶されてよい。幾つかの実施形態では、ユーザ間のつながりがユーザ・プロフィール・ストア205に記憶されてもよく、ユーザ・プロフィール・ストア205がユーザ間のつながりを決定するためにエッジ・ストア230にアクセスしてもよい。
【0032】
通知マネージャ235は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザに情報または他のコンテンツを提供する通知を生成する。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、アプリケーション・プロバイダなどのサードパーティ・ウェブサイト130からアプリケーションに関連付けられている情報を受信し、ウェブサーバ240およびネットワーク120を介したソーシャル・ネットワーキング・システム130のユーザに対する送信用にアプリケーションを識別する通知を生成する。この受信される情報は、アプリケーションを記述する情報を含んでおり、サードパーティ・ウェブサイト130または別のアプリケーション・プロバイダからアプリケーションを取り出すための情報を含んでもよい。一実施形態では、この受信される情報は、アプリケーションを取り出すための参照(リンクなど)を含む広告であってよい。別の例として、1以上のユーザがアプリケーションと対話したことをアクション・ログ220が示すとき、通知マネージャ235が通知を生成する。他の実施形態では、参照は、推薦ユニット、ニュース・ストーリー、またはユーザの注意を引くのに適切な他のコンテンツアイテムに含まれてもよい。これに加えて、ソーシャル・ネットワーキング・システム140がアプリケーションに対する参照を含む通知との対話を受信する場合、通知マネージャ235は、アプリケーションを取り出すためのデータをユーザに関連付けられている別のクライアント・デバイス110に対し通信してもよい。
【0033】
通知マネージャ235は、各ユーザについて通知を受信する適格を有するクライアント・デバイス110のレコードを維持し、また、ユーザに関連付けられているクライアント・デバイス110上のユーザ・アクティビティを記述するデータを維持してもよい。通知を受信する適格を有するクライアント・デバイス110は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140によってユーザに関連付けられており、かつ、通知を受信するためのデバイスとしてユーザが識別するクライアント・デバイス110を含む。追加の情報が、クライアント・デバイス110が通知を受信する適格を有するか否かを判定するために用いられてもよい。一実施形態では、クライアント・デバイス110は、クライアント・デバイス110に関連付けられているデバイス・タイプに基づき、通知について適格を有するとして、または不適格であるとして識別される。別の実施形態では、クライアント・デバイス110は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140に関連付けられているアカウントに対し、モバイル・デバイスなど特定のデバイス・タイプを有するクライアント・デバイス110からユーザがログインを行っているか否かに基づき、通知を受信する適格を有するとして識別される。
【0034】
通知マネージャ235は、クライアント・デバイス110上における通知とのユーザ対話を記録する。ユーザによる各対話について、通知マネージャ235は、対話が受信されたクライアント・デバイス110を識別することができ、また受信した対話にタイムスタンプを関連付けることができる。通知に含まれるアプリケーションに対する参照とユーザが対話するとき、通知マネージャ235は、対話が受信されたクライアント・デバイス110を識別し、識別されたクライアント・デバイス110のデバイス・タイプがアプリケーションに関連付けられているデバイス・タイプに対応するか否かを判定する。識別されたクライアント・デバイス110のデバイス・タイプがアプリケーションに関連付けられているデバイス・タイプと一致しない場合、通知マネージャ235は、ユーザのユーザ・プロフィールから、ユーザに関連付けられており、かつ、一致するデバイス・タイプを有する追加のクライアント・デバイス110を識別する。通知マネージャ235は、次いで、この追加のクライアント・デバイス110に対しアプリケーションを取り出すための情報を送る。例えば、通知マネージャ235は、モバイル・デバイス用のアプリケーションに対する参照を含む通知をユーザに関連付けられているデスクトップ・デバイスに送り、その通知との対話がデスクトップ・コンピュータから受信される場合、そのユーザに対するモバイル・デバイスにアプリケーションを取り出すための命令を送信してもよい。
【0035】
ウェブサーバ240は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140を、ネットワーク120を介して1つ以上のクライアント・デバイス110や1つ以上のサードパーティ・ウェブサイト130にリンクさせる。ウェブサーバ240は、ウェブ・ページや他のウェブ関連コンテンツ(JAVA(登録商標)、FLASH(登録商標)、XMLなど)を提供する。ウェブサーバ240は、例えば、インスタント・メッセージ、キュー・メッセージ(例えば、電子メール)、テキストおよびSMS(ショートメッセージサービス)のメッセージ、または他の適切なメッセージ技術も用いて送られるメッセージなど、ソーシャル・ネットワーキング・システム140とクライアント・デバイス110との間におけるメッセージの受信およびルーティングの機能を提供してもよい。ユーザは、例えば、コンテンツ・ストア210に記憶されるイメージまたはビデオなど、情報をアップロードするためにウェブサーバ240にリクエストを送ってもよい。これに加えて、ウェブサーバ240は、IOS(登録商標)、ANDROID(商標)、WEBOS(登録商標)、またはRIMなど、ネイティブ・クライアント・デバイス・オペレーティング・システムにデータを直接送信するためにアプリケーションプログラムインターフェイス(API)機能を提供してもよい。
【0036】
アプリケーション・インストール
図3は、オンライン・システムからの通知との対話に基づきアプリケーションを取り出すための情報を提供するための方法の一実施形態の対話図である。ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、ソーシャル・ネットワーキング・システム140のユーザと複数のクライアント・デバイス110との間の関連付けを記憶する。
図2に関連して先に記載したように、ユーザ・プロフィールは、クライアント・デバイス識別子と、ユーザ・プロフィールに対応するユーザとの間のマッピングを含んでもよい。また、このマッピングによって、クライアント・デバイス識別子の各々に関連付けられているデバイス・タイプが識別されてもよい。例えば、デバイス・タイプは、クライアントに対応するクライアント・デバイスが、モバイル・オペレーティング・システムなど埋込のオペレーティング・システムを実行するか、デスクトップ・オペレーティング・システムを実行するかを示す。
【0037】
サードパーティ・ウェブサイト130など、アプリケーション・プロバイダによって提供されるアプリケーションに関連付けられている情報に基づき、ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、クライアント・デバイス110上においてアプリケーションを取り出すための通知を生成する(305)。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・
システム140は、アプリケーションに関してそのユーザに広告を提示するため、その他、アプリケーションをそのユーザに通知するためのリクエストを、アプリケーション・プロバイダから受信する。別の例として、通知は、ソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザによるアプリケーションとの対話に基づき生成される(305)。一実施形態では、通知は、アプリケーション・プロバイダからアプリケーションをダウンロードするためのリンクなど、アプリケーション・プロバイダによって提供されるアプリケーションに対する参照を含む。例えば、通知は、アプリケーション・プロバイダからのアプリケーションの取り出しに対するリンクを含む広告であってよい。アプリケーションが特定のデバイス・タイプに関連付けられていてもよい。例えば、アプリケーションは、デスクトップ・デバイス上ではなくモバイル・デバイス上で実行するように構成されていてもよく、ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、アプリケーションまたはアプリケーションに対する参照に関連付けられているデバイス・タイプを示すデータを維持してもよい。
【0038】
ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、ネットワーク120を介してデスクトップ・デバイスなどの閲覧クライアント・デバイス110Aに通知を送信する(315)。この通知はアプリケーションに対する参照を含むので、閲覧クライアント・デバイス110Aのユーザは、この参照と対話することによってアプリケーションを取り出すことができる。通知に含まれる参照とのユーザ対話は、閲覧クライアント・デバイス110Aからネットワーク120を介してソーシャル・ネットワーキング・システム140に対し送信される(325)。例えば、ユーザが通知中のリンクにアクセスする場合、そのアクセスを示す指示が、閲覧クライアント・デバイス110Aの識別子または記述とともにソーシャル・ネットワーキング・システム140に対し送信される(325)。通知との他の対話(通知を転送するテキスト・メッセージを送ること、通知を転送する電子メールを送ること、別のユーザと通知を共有すること、または通知に関与する他の適切な対話など)が、ソーシャル・ネットワーキング・システム140に対し送信されてもよい(325)。
【0039】
通知に含まれる参照との対話に基づき、ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、アプリケーションに関連付けられているデバイス・タイプに対応するデバイス・タイプを閲覧クライアント・デバイス110Aが有するか否かを判定する。閲覧クライアント・デバイス110Aのデバイス・タイプがアプリケーションに関連付けられているデバイス・タイプに対応しない場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、参照と対話したユーザに関連付けられている受信クライアント・デバイス110Bを識別する(335)。例えば、参照と対話するユーザのユーザ・プロフィールがアクセスされ、閲覧クライアント・デバイス110Aのクライアント・デバイス識別子とは異なるクライアント・デバイス識別子が取り出される。受信クライアント・デバイス110Bは、アプリケーションに関連付けられているデバイス・タイプに一致するデバイス・タイプを有してもよく、閲覧クライアント・デバイス110Aのデバイス・タイプとは異なるデバイス・タイプを有してもよい。
【0040】
ソーシャル・ネットワーキング・システム140は、識別された受信クライアント・デバイス110Bに対しアプリケーションを取り出すためのデータを送信する(345)。例えば、送信されるデータは、オンライン・システムに関連付けられており、かつ、受信クライアント・デバイス110B上で実行中であるアプリケーションによって実行されるように構成されている命令を含む。別の例として、送信されるデータは、追加のクライアント・デバイス上で実行中のネイティブ・アプリケーションによって実行されるように構成されている命令を含む。本明細書では、ネイティブ・アプリケーションとは、デバイスのオペレーティング・システムおよびマシンのファームウェアによって実行されるように特に設計されているアプリケーションを指して用いられる。
【0041】
ソーシャル・ネットワーキング・システム140を参照して記載したが、上記の記載はユーザに対する通知の生成、送信またはその両方を行う他のオンライン・システムとともに用いられてもよい。例えば、上記の記載は、通知を受信する適格を有するユーザのデバイスの記録を維持し、通知とのユーザ対話を記述する対話を受信するように構成されているオンライン・システムによって用いられてもよい。
【0042】
まとめ
先の本発明の実施形態の記載は例示の目的で示されており、網羅的なものであったり、本発明を開示の形態そのものに限定したりといったことは意図していない。当業者には、上述の開示に鑑みて多くの修正および変更が可能であることが認められる。
【0043】
本記載の一部では、情報に対する操作のアルゴリズムおよびシンボル表現の点から実施形態を説明している。これらのアルゴリズムに関する説明および表現は、データ処理技術分野における当業者が自らの作業内容を他の当業者に有効に伝えるべく一般に用いられる。それらの演算は、機能的、計算的、または論理的に記載されているが、コンピュータ・プログラムまたは等価な電気回路、マイクロコードなどによって実装されることが理解される。さらにまた、それらの演算の構成を、一般性を損なうことなく、モジュールと呼ぶことが場合によっては簡便であることも分かっている。記載の演算およびそれに関連するモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実装され得る。
【0044】
本明細書に記載の工程、演算、および処理のいずれも、1つ以上のハードウェア・モジュールまたはソフトウェア・モジュールを、単独でまたは他のデバイスとの組み合わせにより用いて、実行または実装されることが可能である。一実施形態では、ソフトウェア・モジュールは、記載の工程、演算、および処理のいずれかまたはすべてを実行するべくコンピュータ・プロセッサによって実行可能なコンピュータ・プログラム・コードを含むコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品によって実装される。
【0045】
また本発明の実施形態は、本明細書における演算を実行するための装置に関する場合もある。この装置は、要求される目的のために特別に構築されてもよく、および/または、この装置は、コンピュータに格納されたコンピュータ・プログラムによって選択的にアクティブ化または再構成される汎用コンピューティング・デバイスを含んでもよい。そのようなコンピュータ・プログラムは、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体、または電子命令を格納するのに適し、コンピュータ・システム・バスに結合され得る任意のタイプの媒体に格納されてよい。さらに、本明細書に記載のコンピュータ・システムは、単一のプロセッサを備えてもよく、より高い計算性能のためにマルチプロセッサ設計を用いるアーキテクチャであってもよい。
【0046】
本発明の実施形態は、本明細書に記載のコンピューティング処理によって製造される製品にも関係し得る。そのような製品は、コンピューティング処理から得られる、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体に記憶される情報を含んでもよく、本明細書に記載のコンピュータ・プログラム製品または他のデータの組み合わせの任意の実施形態も含む。
【0047】
最後に、本明細書で使用される用語は主に可読性および教示の目的で選択されており、本発明の主題の線引きや限定を行うようには選択されていない場合がある。したがって、本発明の範囲は、この詳細な説明によってではなく、本明細書に基づく出願に関して生じる特許請求の範囲によって限定されることが意図される。したがって、本発明の実施形態の開示は、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を例示することを意図しており、限定することは意図していない。