特許第6261649号(P6261649)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6261649
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】二次電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/26 20060101AFI20180104BHJP
【FI】
   H01M2/26 A
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-98791(P2016-98791)
(22)【出願日】2016年5月17日
(65)【公開番号】特開2017-126547(P2017-126547A)
(43)【公開日】2017年7月20日
【審査請求日】2016年5月17日
(31)【優先権主張番号】201610023257.8
(32)【優先日】2016年1月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】郭 剣
(72)【発明者】
【氏名】李 全坤
(72)【発明者】
【氏名】▲ダン▼ 平華
(72)【発明者】
【氏名】朱 凌波
(72)【発明者】
【氏名】遅 慶魁
【審査官】 正 知晃
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−161756(JP,A)
【文献】 特開2016−195015(JP,A)
【文献】 特開2005−005215(JP,A)
【文献】 特開2011−070918(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/26
WPI
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極ポール(11)が設置されるヘッドカバー(1)と、少なくとも一つのベアセル(2)とを備え、前記ベアセル(2)が本体(21)、及び本体(21)に電気的に接続されるとともに本体(21)から延在される電極ラグ(22)を備える二次電池であって、
前記二次電池は、さらに接続片(3)を備え、
前記接続片(3)は、ヘッドカバー(1)と平行するとともに、ヘッドカバー(1)の厚さ方向(T)における内側に位置し、接続片(3)の縦方向(L´)はヘッドカバー(1)の長さ方向(L)と平行し、接続片(3)の横方向(W´)はヘッドカバー(1)の幅方向(W)と平行し、
前記接続片(3)は、ベアセル(2)における対応する電極ラグ(22)と溶接されるための電極ラグ溶接部(31)と、電極ポール溶接部(32)とを備え、
前記電極ポール溶接部(32)は、接続片(3)の縦方向(L´)に電極ラグ溶接部(31)に接続され、且つ、対応する電極ポール(11)をベアセル(2)における対応する電極ラグ(22)と電気的に接続するように、ヘッドカバー(1)における対応する電極ポール(11)と溶接するために用いられ
ベアセル(2)の各電極ラグ(22)は、
ヘッドカバー(1)の幅方向(W)と平行し、電極ラグ溶接部(31)に溶接されている平部(221)を有し、
ベアセル(2)は、二つであり、ヘッドカバー(1)の幅方向(W)に並列配列され、一方のベアセル(2)の一つの電極ラグ(22)の平部(221)と他方のベアセル(2)の一つの電極ラグ(22)の平部(221)は、対応する一つの接続片(3)の電極ラグ溶接部(31)に溶接されている、
ことを特徴とする二次電池。
【請求項2】
ベアセル(2)は二つであり、二つのベアセル(2)の本体(21)はヘッドカバー(1)の幅方向(W)と平行し、且つ接続片(3)におけるヘッドカバー(1)の幅方向(W)と平行する横方向(W´)の両側に位置し、一方のベアセル(2)の一つの電極ラグ(22)と他方のベアセル(2)の一つの電極ラグ(22)は、ヘッドカバー(1)の幅方向(W)に対応する一つの接続片(3)の電極ラグ溶接部(31)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項3】
二つベアセル(2)は、接続片(3)におけるヘッドカバー(1)の長さ方向(L)と平行する縦方向の中心軸線(C)に対して対称していることを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
【請求項4】
ベアセル(2)の本体(21)はヘッドカバー(1)の厚さ方向(T)に立設され、
ベアセル(2)の各電極ラグ(22)は、
本体(21)と平行に延伸し、且つ平部(221)と逆のL形になるように平部(221)に接続されている立部(222)を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項5】
対応する一つの電極ラグ(22)及び対応する一つの電極ポール(11)は、接続片(3)が一つであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の二次電池。
【請求項6】
対応する一つの電極ラグ(22)及び対応する一つの電極ポール(11)は、接続片(3)が二つであり、
対応する一つの電極ラグ(22)及び対応する一つの電極ポール(11)は、ベアセル(2)の一つの電極ラグ(22)が二つの接続片(3)の電極ラグ溶接部(31)の間に挟み込まれ、二つの接続片(3)の電極ポール溶接部(32)が二次電池の厚さ方向(T)に重ね合わせて固定されることで、二つ接続片(3)が一体となるようにされる、
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の二次電池。
【請求項7】
各接続片(3)は単層の金属片であることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項8】
各接続片(3)は多層の金属片であることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項9】
接続片(3)はさらに遷移部(33)を備え、
遷移部(33)は電極ラグ溶接部(31)と電極ポール溶接部(32)との間に位置し、電極ラグ溶接部(31)と電極ポール溶接部(32)とを連結する、
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の二次電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電池分野に関し、特に二次電池に関する。
【背景技術】
【0002】
図12乃至図14は従来技術における二次電池の組立を示す模式図であり、ここで、図12には従来技術における二次電池の電極ラグが折り曲げられる前に電極ラグと電極ポールとの接続を示す模式図が示されている。図13は従来技術における二次電池の斜視図であり、図14図13における円形部分の拡大図である。
【0003】
図に示すように、従来技術において、接続片3は一端が電極ラグ22と溶接されており、他の一端が電極ポール11と溶接され、且つ接続片3は電極ラグ22と溶接された後、電極ラグを折り曲げる工程があり、接続片3と電極ラグ22とを溶接した部位に電極ラグ22を奥側へ180度折り曲げる必要があり(即ち、図14に示すように、二回折り曲げることで、水平でU形に形成される)、また、接続片3も180度折り曲げ(同様に水平でU形に形成される)、接続片3と電極ラグ22とが互いに挟み込むようにする。そのため、接続片3及び電極ラグ22の折り曲げ性能に対する要求が高い。接続片3が折り曲げられた箇所で疲労き裂、ひいては断裂が生じやすいため、接続片3の寿命に影響する。なお、電極ラグ22は二回折り曲げられることによって、接続片3から離間する電極ラグ22の箇所(即ち、電極ラグ22におけるベアセル2の本体21に接続された箇所)は折り曲げられる中に引っ張られやすくなり、電極ラグ22が該部位で破裂することを招くおそれがある。また、接続片3の180度折り曲げ、及び電極ラグ22の二回折り曲げにより、作業工程が増え、生産コストが上昇し、生産効率を低下させ、接続片と電極ラグのU形折り曲げは、ベアセル2の本体21に大きな空間を占めることになり、二次電池のエネルギー密度の向上に不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
背景技術に述べた課題を鑑みて、本発明の一つの目的は、接続片の折り曲げ性能要求を低下させ、折り曲げ疲労によるチッピング及び断裂のリスクを大きく低減させる二次電池を提供することである。
【0005】
本発明のもう一つの目的は、電極ラグの折り曲げ性能要求を低下させ、折り曲げ疲労による断裂のリスクを大きく低減させる二次電池を提供することである。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、生産コストを低減させ、生産効率を向上させるとともに、二次電池の全体における利用可能な空間の高さをおおきくすることができる二次電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、電極ポールが設置されるヘッドカバーと、少なくとも一つのベアセルとを備え、前記ベアセルが本体、及び本体に電気的に接続されるとともに本体から延在される電極ラグを備える二次電池を提供している。ここで、二次電池は、さらに接続片を備える。接続片はヘッドカバーと平行し、ヘッドカバーの厚さ方向における内側に位置し、接続片の縦方向はヘッドカバーの長さ方向Lに平行し、接続片の横方向はヘッドカバーの幅方向に平行し、該接続片は、ベアセルにおける対応する電極ラグと溶接するための電極ラグ溶接部と、電極ポール溶接部とを備え、該電極ポール溶接部は、接続片の縦方向に電極ラグ溶接部に接続され、且つ、対応する電極ポールをベアセルにおける対応する電極ラグと電気的に接続するように、ヘッドカバーにおける対応する電極ポールと溶接するために用いられる。
【発明の効果】
【0008】
本発明は以下の有益な効果を有する。
本発明に係る二次電池において、ベアセルにおける対応する電極ラグは、接続片の電極ラグ溶接部に溶接され、ヘッドカバーにおける対応する電極ポールは接続片の電極ポール溶接部に溶接されることにより、対応する電極ポールとベアセルにおける対応する電極ラグとの間の電気的接続を実現する。また、接続片は、電気的に接続される中に、接続片が折り曲げられる必要がなく、これにより、接続片の折り曲げ性能要求が完全になくなり、接続片の折り曲げ疲労によって生じるチッピング及び接続片の折り曲げ疲労によって接続片が断裂するリスクをなくす。なお、本発明に係る二次電池は、接続片のような構造を採用することにより、二次電池全体における利用可能な空間の高さを大きくし、且つ生産効率を向上させ、生産コストを低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る二次電池の接続片の一つの実施例を示す立面拡大図である。
図2図1における一つの接続片を示す平面図である。
図3】本発明に係る二次電池の接続片がベアセルと溶接される前の一立面図である。
図4】本発明に係る二次電池の接続片がベアセルと溶接される前の平面図であり、ここで、二つの電極ラグ溶接部は、対応する1対の電極ラグを挟み込んでいる。
図5】本発明に係る二次電池の接続片がベアセル及びヘッドカバーと溶接されているときの平面図であり、ここで、ヘッドカバーの局所的三次元座標のみが図示されている。
図6】本発明に係る二次電池の接続片がベアセル及びヘッドカバーと溶接されてから折り曲げられた正面図であり、ここで、ヘッドカバーの局所的二次元座標のみが図示されている。
図7図6における円形部分の拡大図であり、ここで、ヘッドカバーの局所的二次元座標のみが図示されている。
図8図6の左側面図であり、ここで、ヘッドカバーの局所的二次元座標のみが図示されている。
図9図8における円形部分の拡大図であり、ここで、ヘッドカバーの局所的二次元座標のみが図示されている。
図10図2の一変形図である。
図11図10の一変形図である。
図12】従来技術における二次電池の組立を示す模式図であり、従来技術における二次電池の電極ラグが折り曲げられる前の、電極ラグと電極ポールとの接続を示す模式図である。
図13】従来技術における二次電池の組立を示す模式図であり、従来技術における二次電池の斜視図でありる。
図14】従来技術における二次電池の組立を示す模式図であり、図13における円形部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る二次電池について詳しく説明する。
【0011】
図1乃至図11を参照し、本発明に係る二次電池はヘッドカバー1及び少なくとも一つのベアセル2を備え、ヘッドカバー1には電極ポール11が設置され、各ベアセル2は本体21、及び本体21に電気的に接続されるとともに本体21から延在される電極ラグ22を備える。ここで、二次電池はさらに接続片3を備える。接続片3は、ヘッドカバー1と平行し、ヘッドカバー1の厚さ方向Tにおける内側に位置し(図5において、内側は紙面から出る側であり、図6乃至図9において、内側はヘッドカバー1の厚さ方向Tの下方である)、接続片3の縦方向L´はヘッドカバー1の長さ方向Lと平行し、接続片3の横方向W´はヘッドカバー1の幅方向Wと平行し、該接続片3は、ベアセル2における対応する電極ラグ22と溶接するための電極ラグ溶接部31と、接続片3の縦方向L´に電極ラグ溶接部31に接続され、且つ、対応する電極ポール11をベアセル2における対応する電極ラグ22と電気的に接続するように、ヘッドカバー1における対応する電極ポール11と溶接するための電極ポール溶接部32を有する。
【0012】
本発明に係る二次電池において、ベアセル2における対応する電極ラグ22は接続片3の電極ラグ溶接部31に溶接され、ヘッドカバー1における対応する電極ポール11は電極ポール溶接部32に溶接されることにより、対応する電極ポール11とベアセル2における対応する電極ラグ22との間の電気的接続を実現する。また、接続片3は電気的に接続される中に、接続片3が折り曲げられる必要がなく、これにより、接続片3の折り曲げ性能要求が完全になくなり、接続片3の折り曲げ疲労によって生じるチッピング及び接続片3の折り曲げ疲労によって接続片3が断裂するリスクをなくす。なお、本発明に係る二次電池は、接続片3のような構造を採用することにより、二次電池全体における利用可能な空間の高さを大きくし、且つ生産効率を向上させ、生産コストを低減させる。
【0013】
なお、接続片3の厚さ方向T´はヘッドカバー1の厚さ方向Tと平行する。
【0014】
本発明に係る二次電池では、一実施例において、図3乃至図5を参照し、ベアセル2の電極ラグ22はベアセル2の本体21と平行し、且つヘッドカバー1の幅方向Wと平行するとともに、本体21からストレートに延在される。このような設計を採用する場合、平板電池の使用に非常に適用し、このような二次電池を用いる電子装置の薄型化に有利である。一の実施例において、図3乃至図5を参照し、ベアセル2は二つであり、二つのベアセル2の本体21はヘッドカバー1の幅方向Wと平行し、且つ接続片3の、ヘッドカバー1の幅方向Wと平行する横方向W´の両側に位置して、一方のベアセル2の一つの電極ラグ22と他方のベアセル2の一つの電極ラグ22はヘッドカバー1の幅方向Wに対応する一つの接続片3の電極ラグ溶接部31と電気的に接続されている。このような設計を採用する場合、平板電池の使用に非常に適用し、このような二次電池を用いる電子装置の薄型化に有利である。なお、ベアセル2の個数はこれに限定されなく、二つ以上であってもよい。ベアセル2の個数は二つ以上である場合、ベアセル2はヘッドカバー1の幅方向Wと平行する横方向の両側に配設し、且つ両側に配設しているベアセル2の個数、厚さは異なってもよく、ベアセル2が両側で重ね合わせてなる高さが合致することを確保すればよい。
【0015】
一つの実施例において、図3乃至図5を参照し、二つのベアセル2は接続片3におけるヘッドカバー1の長さ方向Lと平行する縦方向の中心軸線Cに対して対称している。
【0016】
一つの実施例において、図6乃至図9を参照し、ベアセル2の本体21はヘッドカバー1の厚さ方向Tに立設されている。ベアセル2の各電極ラグ22は、ヘッドカバー1の幅方向Wと平行し、且つ電極ラグ溶接部31に溶接されている平部221と、本体21と平行に延伸し、且つ平部221と逆のL形になるように、平部221に接続されている立部222を有する。このとき、各電極ラグ22は一回のみ折り曲げられ、これにより、電極ラグ22の折り曲げ性能要求を低下させ、折り曲げ疲労による断裂のリスクを大きく減少させ、生産コストを低減させ、生産効率を向上させるとともに、二次電池全体の利用可能な空間の高さを大きくする。なお、図9において、電極ラグ22の折り曲げは図13の折り曲げと類似し、即ち図9における電極ラグ22は二回折り曲げれられ、水平でU形に形成されるが、本発明において、電極ラグ22は本体21に対向して設置されることにより、一回のみ折り曲げられることで、逆のL形に形成される。
【0017】
一つの実施例において、ベアセル2は二つであってもよく、ヘッドカバー1の幅方向Wに沿って並列配列され、一方のベアセル2の一つの電極ラグ22の平部221と他方のベアセル2の一つの電極ラグ22の平部221とは対応する一つの接続片3の電極ラグ溶接部31に溶接されている。但し、これに限定されなく、ベアセル2は二つ以上であってもよい。ベアセル2の個数が二つ以上である場合、すべてのベアセル2はいずれもヘッドカバー1の幅方向Wに沿って並列配列され、すべてのベアセル2の電極ラグ22の平部221は重ね合わせるとともに、対応する一つの接続片3の電極ラグ溶接部31に溶接されている。
【0018】
一つの実施例において、対応する一つの電極ラグ22及び対応する一つの電極ポール11は、接続片3が一つであってもよい。
【0019】
一つの実施例において、接続片3は単層の金属片であってもよい。
【0020】
一つの実施例において、接続片3は多層の金属片であってもよい。さらに、多層の金属片の厚さは同じであってもよく、異なっても良い。
【0021】
一つの実施例において、ベアセル2の一つの電極ラグ22は一つの接続片3における多層の金属片の任意の二層の間に挟み込まれてもよい。
【0022】
一つの実施例において、図1及び図2を参照し、対応する一つの電極ラグ22及び対応する一つの電極ポール11は、接続片3は二つであってもよい。図3乃至図9を参照し、対応する一つの電極ラグ22及び対応する一つの電極ポール11は、ベアセル2の一つの電極ラグ22が二つの接続片3の電極ラグ溶接部31の間に挟み込まれ、二つの接続片3の電極ポール溶接部32が二次電池の厚さ方向Tに重ね合わせて固定されることで、二つ接続片3が一体となるようにされる。
【0023】
一つの実施例において、上記二つの接続片3の厚さは同じである。
【0024】
一つの実施例において、各接続片3は単層の金属片であってもよい。
【0025】
一つの実施例において、各接続片3は多層の金属片であってもよい。さらに、多層の金属片の厚さは同じであってもよく、異なっても良い。
【0026】
一つの実施例において、各接続片3の形状は矩形、円形、楕円形、弧形、方形又は角丸めの矩形であってもよい。但し、これらに限られず、各接続片3の形状は他の形状であってもよい。
【0027】
一つの実施例において、図1乃至図5及び図10図11を参照し、接続片3はさらに、電極ラグ溶接部31と電極ポール溶接部32との間に位置し、電極ラグ溶接部31と電極ポール溶接部32とを連結する遷移部33を備えてもよい。
【0028】
一つの実施例において、図1乃至図5及び図10を参照し、遷移部33は電極ラグ溶接部31と電極ポール溶接部32とは凹部を形成することができる。凹部を配置することにより、材料を節約することができ、特に、対応する一つの電極ラグ22及び対応する一つの電極ポール11は、二つの接続片3(図1及び図3乃至図5を参照して)を使用する場合、そのうちの一つの接続片3は、電極ラグ22を挟み込むために、折り曲げられる必要があり、凹部を配置することにより、さらに該接続片3の折り曲げや平置きを容易に実行するようになる。該実施例において、凹部の配置は本発明における一つの好ましい遷移部の形態であり、当然ながら、これに限られず、電極ラグ溶接部31と電極ポール溶接部32との各自の幅及び形状の違いに基づき、遷移部のサイズ及び形態は適当に変更することもできる。
【0029】
一つの実施例において、図10及び図11を参照し、遷移部33は、電極ラグ溶接部31と電極ポール溶接部32との間に設けられる開孔331を備えてもよい。開孔331を設置することで、材料を節約することができ、特に、対応する一つの電極ラグ22及び対応する一つの電極ポール11は、二つの接続片3を使用する場合、一方の接続片3は、電極ラグ22を挟み込むために、折り曲げられる必要があり、開孔331を設置することにより、さらに該接続片3の折り曲げや平置きを容易に実行するようになる。
【0030】
なお、特に説明がない限り、接続片3、電極ラグ22、電極ポール11などはいずれも導電性を有する。さらに、接続片3、電極ラグ22、電極ポール11は金属により製造することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 ヘッドカバー
11 電極ポール
2 ベアセル
21 本体
22 電極ラグ
221 平部
222 立部
3 接続片
31 電極ラグ溶接部
32 電極ポール溶接部
33 遷移部
331 開孔
L ヘッドカバーの長さ方向
W ヘッドカバーの幅方向
T ヘッドカバーの厚さ方向
T´ 接続片の厚さ方向
W´ 接続片の横方向
L´ 接続片の縦方向
C 縦方向の中心軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14