特許第6261750号(P6261750)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クォン、ヨン−チョンの特許一覧

<>
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000002
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000003
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000004
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000005
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000006
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000007
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000008
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000009
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000010
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000011
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000012
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000013
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000014
  • 特許6261750-層高拡張式コンテナ型物流倉庫 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6261750
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】層高拡張式コンテナ型物流倉庫
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20180104BHJP
   B65G 1/14 20060101ALI20180104BHJP
   B65D 88/12 20060101ALI20180104BHJP
【FI】
   B65G1/04 501
   B65G1/14 A
   B65D88/12 C
【請求項の数】1
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-548050(P2016-548050)
(86)(22)【出願日】2015年1月14日
(65)【公表番号】特表2017-505269(P2017-505269A)
(43)【公表日】2017年2月16日
(86)【国際出願番号】KR2015000359
(87)【国際公開番号】WO2015108322
(87)【国際公開日】20150723
【審査請求日】2016年9月8日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0006696
(32)【優先日】2014年1月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516217963
【氏名又は名称】クォン、ヨン−チョン
【氏名又は名称原語表記】KWON, Yeong−Jong
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ヨン−チョン
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョン−ソク
(72)【発明者】
【氏名】シム、ソン−ウォン
【審査官】 八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−032297(JP,A)
【文献】 特開昭56−093605(JP,A)
【文献】 特開昭62−074810(JP,A)
【文献】 実開昭62−155171(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3001813(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00−1/133;1/14−1/20
B65D 88/00−90/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部一側に多数の積載ラック(110)が長手方向に沿って離隔設置され、前記積載ラック(110)の前方に搬送路(120)が形成され、積載ラック(110)と搬送路(120)の上側に開放部(105)が形成された物流倉庫(100)と、
前記開放部(105)の上端に設置して前記開放部(105)を閉ざすと同時に傾斜状態の物流(W)が干渉されないように前記物流倉庫(100)の層高を高くする層高拡張カバー(150)とを含んでなり、
前記開放部(105)と隣接した前面板(101)及び後面板(104)にはそれぞれ締結穴(153)が形成され、前記前面板(101)及び後面板(104)には前記層高拡張カバー(150)の前後面をそれぞれ密着させた状態で前記層高拡張カバー(150)の前後面及び締結穴(153)を締結部材(151)で貫通して一体に組み立て、
物流トレイ(360)は上部面中央に長手方向に沿って物流(W)を傾斜状態で支える傾斜支持台(361)が設置され、
前記物流トレイ(360)は、傾斜状態の物流(W)と一緒に前記搬送路(120)を移動し、対をなす積載ラック(110)それぞれに保管され
前記搬送路(120)に設置された移動レール(130)には、型フレーム(200)が具備され、
前記型フレーム(200)の内側には、前記物流(W)を希望の箇所に搬送及び昇降下降しながら自動的に積載・荷役することができるようにする自動スタッカーユニット(300)が備えられ、
前記自動スタッカーユニット(300)は、前記物流トレイ(360)を、前記積載ラック(110)の間に投入しあるいは引き出す作業を自動的に行うことができるようにするトレイ投入/引出装置(400)を含むことを特徴とする、階高拡張式コンテナ型物流倉庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工場においてコンテナ形態で生産した物流倉庫を所望の場所に運送して使用するように、道路交通法上の制限高さを超過する部分を分割製作した後、設置場所に移動して組立式で簡便に層高を拡張する新概念の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、物流倉庫とは、工場または生産地において大量に生産された各種食料品、飲料、衣類、家電、雑貨及び産業用品などの日常で使用されるすべての物品を一時または長期間積載保管するための保存倉庫を言う。
【0003】
すなわち、物流倉庫は工場などにおいて大量生産された各種物品を一時または長期的に保管する用途で使用され、このような物流倉庫は物流の単なる管理次元を超えて物品の配置や出入及び在庫管理などの迅速な処理と積載空間の効率的な管理のための各種保管器具から構成されている。
【0004】
前記のような物流倉庫は、最近の物流産業の急速な発達によって単なる物流の管理次元を超えて物流倉庫内の保管在庫の物品配置から効率的な入・出荷はもちろん、在庫管理などの新たなビジネスの創出を図るが、このような物流倉庫は、大量に生産された物品のより迅速な入・出荷と共に物流積載空間のより効率的な活用を通じて大量の物流が可能になるように設計及び施工されている。
【0005】
一方、前記物流倉庫の設計及び運用は、一般に、多数のセル(cell)が一定の規格で形成された積載ラックに物品を入・出庫させるスタッカークレーン(stacker crane)を通じて物品を保管することにより1室1物品方式で運用される。
【0006】
この時、自動物流倉庫システムの構成は、データを管理及び設備を制御する制御部、それぞれのセル(cell)に物品を保管する積載ラック(rack)及び積載ラックに物品を入・出庫するスタッカークレーンから構成されて産業界全般の原資材、半製品及び完製品まで保管が可能なシステムである。
【0007】
前記のような自動物流倉庫システムの構成において、積載ラック構造物は、ポストやロッドビーム及びタイビームを連続的に施工して運送手段が通過できる一定の大きさの通路区間を形成した後、スタッカークレーンなどが通路区間を移動しながら積載ラックの各セル(cell)に物品を積載保管、または各セル(cell)に積載保管された物品を所望の箇所に移動させるものである。
【0008】
前記のような物流倉庫に関する先行技術としては、「韓国特許登録第0843308号、名称/貨物自動化倉庫」が提案されている。
【0009】
前記先行技術は、幅方向に配置される柱が2本の2柱型であり、簡単な構造を有しながらもラックの構造的な安定性を確保できるのはもちろんのこと、ラックの幅方向中央部に設置される支柱の支点間の距離を縮小させることにより特にHビームなどの鋼材、鋼管、鋼板、船舶製造用厚板または海上運搬用コンテナなどのように長さが長い貨物を効率的に安定して保管できることを技術的な特徴とする。
【0010】
しかし、前記先行技術を含む従来のその他すべての物流倉庫は、必要な場所に現場施工を通じて施設しなければならない建築施設物の概念であり、移動が不可能なものだった。
【0011】
すなわち、従来の物流倉庫は指定された場所に施設された建築施設物に該当するものであって、施設された場所のみに制限して使用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前記先行技術の物流倉庫が内包している諸般の問題点を積極的に解消するためのものであり、移動可能な容器を物流倉庫化して工場において効率的に生産し、必要な所に移動させて使用できるようにすることを解決課題とする。
【0013】
これに対して、保管対象物品の範囲を広げるために長さ1.5m以上の物品(例えば、自転車1.8m)も道路交通法上の制限幅である3m容器に積載可能になるようにし、積載効率を高くするために2段で積載することを解決課題とする。
【0014】
また、物流倉庫を道路交通法上の制限高さ4m(車庫を含む)を超過せずに道路を移動させることを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、コンテナを物流倉庫にして内部一側に長手方向に沿って間隔を置いて多数の積載ラックを設置し、前記積載ラックの前方に形成された搬送路には移動レールに乗って移動しながら物流を積載・荷役する自動スタッカーユニットを固着設置する技術を講究する。
【0016】
また、長さが1.5m以上の物品は傾斜移動させて保管するようにして、コンテナ幅3m以内で運用可能にする技術を講究する。
【0017】
また、道路交通法上の制限高さを超過する部分は分割して製作し、設置場所に移動させた後、分割製作された層高拡張カバーを組立式で一体化して設置できるようにする技術を講究する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、物流の2段積載が可能な積載ラックと、前記積載ラックに物流を自動で積載・荷役可能な自動スタッカーユニットが同時に備えられた物流倉庫をコンテナ形態で工場において完製品として生産することにより前記完製品の物流倉庫を貨物車に積載して道路運行を通じて所望の場所に運送して別途の建築施工をせずに直ちに使用できるだけでなく、必要時に他の場所に移動再配置して使用できる迅速性、便宜性の効果を提供する。
【0019】
また、本発明は、前記自動スタッカーユニットを用いて物流を自動で搬送及び昇降しながら2段構造の積載ラックのうち所望の箇所に積載あるいは荷役できる一連の作業を完全自動化によって実現することにより不要な時間と人力を減縮して運用性及び維持費を節減する効果を提供する。
【0020】
また、本発明は、物流倉庫が道路交通法に抵触しない高さで形成されることにより前記物流倉庫を所望の場所に円滑に運送できる便宜性を提供するのはもちろんのこと、前記物流倉庫の上部に形成された開放部に分割製作された別途の層高拡張カバーを組立式で設置することにより不足する層高を簡便に拡張して物流を2段で積載しながら積載効率を改善する効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明が適用されたコンテナ型物流倉庫の正断面図である。
図2】本発明のコンテナ型物流倉庫の平断面図である。
図3】本発明のコンテナ型物流倉庫の側断面図である。
図4】本発明の自動スタッカーユニットが昇降する状態の正面図である。
図5】本発明の自動スタッカーユニットの設置状態の正断面図である。
図6】本発明の自動スタッカーユニットの設置状態の平断面図である。
図7】本発明のリフティングモーター、駆動軸及び垂直ポストの設置状態の平断面図である。
図8】本発明のリフティングモーターの動力連結状態の平断面図である。
図9】本発明のトレイ投入/引出装置の平断面図である。
図10】本発明の物流トレイの斜視図である。
図11】本発明のトレイ運搬チェーン、牽引具及び物流トレイの結合状態の側断面図である。
図12】本発明の昇降ガイド装置の設置状態の正面図である。
図13】本発明の昇降ガイド装置の設置状態の平断面図である。
図14】本発明の層高拡張カバーが組み立てられる状態の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明が解決しようとする課題の解決手段をより具体的に実現するための実施例として、自転車の保管を挙げて説明する。
【0023】
本発明の全体的な構成を添付の図面に基づいて概略的に考察すると、物流倉庫100、四角構造の型フレーム200、自動スタッカーユニット300、トレイ投入/引出装置400の構成要素に大きく分けられることを確認できる。
【0024】
以下、前記概略的な構成からなる本発明を容易に実施得るようにさらに詳細に説明する。
【0025】
まず、本発明の物流倉庫100は、コンテナの形態で工場において完製品として生産することにより、これを道路交通法に抵触せずに所望の場所に運送して別途の建築施工をせずに直ちに使用できながらも、内部には物流を2段で積載できる積載ラック110と、物流を所望の箇所に搬送及び昇降しながら積載・荷役できる自動スタッカーユニット300がすべて備えられることを特徴とする。
【0026】
このための物流倉庫100は、図1ないし図3のように、内部一側に多数の積載ラック110が長手方向に沿って等間隔で離隔設置され、前記積載ラック110の前方に形成された搬送路120には前記自動スタッカーユニット300を必要な箇所に移動できるようにする一対の移動レール130が離隔設置され、前面板101の一側には物流Wを自由に出し入れできる物流出入路102が形成され、前記物流出入路102には自動ドアが設置される。
【0027】
ここで、前記積載ラック110は同一面積に比べてより多くの台数の物流Wを保管できるように上下2段構造からなるものであり、長手方向に沿って離隔設置される多数の垂直アングル111は図2ないし図3のように前後方向に多数個が離隔設置され、前記垂直アングル111の上下にはそれぞれ三角形態の補強アングル112が一体に付着され、前記補強アングル112の両端には物流トレイ360が固着されるアングル型の積載レール113が相互対称になるように一体に連結設置される。
【0028】
したがって、前記積載ラック110の間で対向する一対の積載レール113には物流トレイ360をスライディング投入して積載することができ、前記物流トレイ360はスライディング移動時に積載レール113に固着されながら摩擦抵抗を防ぐ摩擦防止台363が両側に折曲形成された撓み防止部362の底面に一体に付着される。
【0029】
前記搬送路120に設置された移動レール130には四角構造の型フレーム200が固着されることにより、前記型フレーム200は、公知のX軸移動装置の動力源を用いて前記移動レール130に乗って搬送路120を自由に移動可能にさせる。
【0030】
かかる型フレーム200は、上下に離隔された一対の四角フレーム201の四方に垂直ポスト202が一体に連結されることにより四角構造の型を形成し、下側に位置する四角フレーム201の下端には前記移動レール130に固着されて移動する移動ローラー204が一体に付着される。
【0031】
前記型フレーム200の内側には物流Wを所望の箇所に搬送及び昇降しながら自動で積載・荷役できるようにする自動スタッカーユニット300が備えられる。
【0032】
このための自動スタッカーユニット300は前記型フレーム200の内側にベース板310が配置され、前記ベース板310の中央には昇降モーター320が設置され、前記昇降モーター320の選択的な正逆回転作動によって相互他の方向に回転する一対の駆動軸330、330aが前記ベース板310の両側にそれぞれ設置され、前記駆動軸330、330aの両端に結合された駆動スプロケット331、331aは前記垂直ポスト202の対向する内面に付着された固定チェーン340に結合されることにより前記昇降モーター320の正逆回転作動によって選択的に前記固定チェーン340に乗って上下に移動する駆動スプロケット331、331aによって前記自動スタッカーユニット300は昇降可能となるようにする。
【0033】
そして、前記ベース板310の上部面前後にはそれぞれ長手方向に沿って多数のレール支持台351が直立設置され、前記レール支持台351の上端には物流トレイ360の両側を支える一対のトレイガイドレール350が相互離隔状態で設置される。
【0034】
したがって、前記トレイガイドレール350に固着された物流トレイ360は選択的にスライディング移動しながら積載ラック110の間に投入されるか、あるいは前記積載レール113に固着された状態で前記トレイガイドレール350の上部に引き出される。
【0035】
この時、前記自動スタッカーユニット300を構成する昇降モーター320はモーター軸321が前記ベース板310の上端に付着されたフロント板311及びセンター板312を同時に貫通する原動軸313と一体に連結され、前記原動軸313に設置された原動ギア314は前記フロント板311及びセンター板312を同時に貫通して設置された従動軸315の従動ギア316と噛合設置される。
【0036】
そして、前記原動軸313及び従動軸315は前記駆動軸330、330aとそれぞれチェーン317で連結され、前記駆動軸330、330aはセンター板312を貫通した状態で両側がそれぞれフロント板311及びリア板318、318aを貫通して回転可能に設置される。
【0037】
したがって、前記昇降モーター320の回転動力は原動軸313及びチェーン317を介して一側の駆動軸330aに伝達され、これと同時に前記原動軸313の回転動力は原動ギア314と噛合された従動ギア316及びチェーン317を介して他側の駆動軸330に伝達されることにより前記駆動スプロケット331、331aは固定チェーン340に沿って上下に移動しながら前記自動スタッカーユニット300は昇降可能となるようにする。
【0038】
この時、前記駆動スプロケット331、331aが垂直ポスト202に乗って昇降する過程で前記固定チェーン340が設置された部分に圧縮荷重が作用しながら前記垂直ポスト202が外向きに撓む現象が憂慮されるので、これを積極的に解消する昇降ガイド装置500の技術構成が前記ベース板310の前後両側にそれぞれ追加で付加される。
【0039】
このための昇降ガイド装置500は固定チェーン340が付着された垂直ポスト202の他側外面に乗って移動する上下一対のガイドローラー501がローラーハウジング502の上下にそれぞれ回転可能に設置され、前記ローラーハウジング502の上下を貫通するハウジング固定具503はベース板310に付着されたフロント板311に一体に付着されることにより前記駆動スプロケット331、331aは固定チェーン340から脱線せずに正確に上下に移動しながら自動スタッカーユニット300を昇降させる役割を遂行するのはもちろん、これにより前記垂直ポスト202に加えられていた横方向の荷重を遮断して垂直ポスト202の撓み発生を抑制し、前記垂直ポスト202の大きさを減らすことができる効果を提供する。
【0040】
一方、本発明の物流トレイ360は長さが長い物流を傾斜状態で乗せることができるように図10のように傾斜支持台361が一体に設置される。
【0041】
かかる傾斜支持台361は、物流トレイ360の上部面中央に長手方向に沿って一体に設置されるものであり、前記物流トレイ360の上部面に一体化して付着される水平部364と、前記水平部364の先端に傾斜状に延長して形成される傾斜部366の結合構成からなり、前記傾斜部366及び水平部364の上部面には物流Wを挿入支持する役割を遂行する物流挿入支持溝363が陥没形成されることができ、前記挿入支持溝363の形状は保管される物流Wの形態を考慮して多様な形状で形成されるようになる。
【0042】
そして、前記水平部364の上部面先端には傾斜状態で上げられる物流が押されないように防ぐズレ防止段差368が追加で突出形成されることにより物流Wが押されることなく固定状態を維持することができる。
【0043】
したがって、前記水平部364と傾斜部366から構成された傾斜支持台361は長さがコンテナの半分幅(1.5M)以上の物品の保管時に図2のように保管された物品Wと搬出入される物流が交差できるようにする役割を遂行する。
【0044】
これにより、物流倉庫100の全体的な幅(巾)に効率的に対応して空間活用度を改善させることができる。
【0045】
また、本発明は、前記物流を傾斜状態で支えて支持する技術が加わることにより物流倉庫100の前後方向の幅を減らして前記物流倉庫100を他の所に移動する時に道路交通法に抵触することを防ぐだけでなく、ひいては前記傾斜状態で支えて支持された物流Wを昇降して2段で積載する時に物流Wが衝突しない充分な層高を確保しながらも、前記物流倉庫100を移動する時には道路交通法に抵触しないように一時的に層高を低くできる技術が追加で加わる。
【0046】
このための技術構成として、前記物流倉庫100は、一般的なコンテナの規格のような層高を維持し、前記傾斜状態で支えて支持された物流Wを昇降して2段で積載する時に物流Wが衝突しない充分な層高を確保できるように上部に開放部105が形成され、前記開放部105の上端には物流倉庫100を所望の場所に運送した後、前記開放部105を閉ざすと同時に傾斜状態の物流Wが衝突しないように充分な層高を高くする層高拡張カバー150が組立式で一体化設置される。
【0047】
すなわち、前記物流倉庫100は、工場において層高拡張カバー150が分離した完成品の形態で製作し、道路交通法に抵触しない高さで形成されることにより前記物流倉庫100を貨物車に搭載して法の制限を受けずに所望の場所に移動することができ、前記物流倉庫100を地上に下ろした状態で前記開放部105の上端には分割製作された別途の層高拡張カバー150を締結部材151で貫通して一体に組み立てて使用することにより不足する層高を簡便に拡張して物流を2段で積載しながら積載効率を向上する効果を提供する。
【0048】
このための技術構成として、前記物流倉庫100に形成された開放部105と隣接した前面板101及び後面板104にはそれぞれ締結穴153が形成され、前記前面板101及び後面板104には前記層高拡張カバー150の前後面をそれぞれ密着させた状態で前記層高拡張カバー150の前後面及び締結穴153を締結部材151で貫通して一体に組み立てられるようになる。
【0049】
前記自動スタッカーユニット300には、物流トレイ360を積載ラック110の間に投入しあるいは引き出す作業を自動で行えるようにするトレイ投入/引出装置400が備えられる。
【0050】
このためのトレイ投入/引出装置400の技術構成は、ベース板310の後方上部に設置されたモーターブラケット411にトレイモーター410が直立設置され、前記トレイモーター410と離隔された状態でチェーン軸ブラケット421がベース板310に設置され、前記チェーン軸ブラケット421に回転可能に設置されたチェーン軸420と前記トレイモーター410のモーター軸にはトレイ運搬チェーン430が連結される。
【0051】
同時に、前記トレイ運搬チェーン430はトレイガイドレール350と並列状態で回転可能に設置され、前記トレイ運搬チェーン430に付着された一対の牽引具431は物流トレイ360に形成された撓み防止部362の上端に付着された一対の係止突起365、365aを選択的に牽引することにより前記物流トレイ360を積載ラック110の間に投入、あるいは前記積載レール113に積載された物流トレイ360を簡便に引き出すことができる効果を提供する。
【0052】
ここで、本発明の係止突起365、365aは同一の高さで形成されず、一対の係止突起365、365a中にはいずれか一つの係止突起365aは他の一つの係止突起365よりも高く形成され、前記高く形成された係止突起365aは積載ラック110に積載された物流トレイ360を引き出す過程でトレイ運搬チェーン430を回転支持する役割を遂行するチェーン軸420の上端に付着された引出バー440が回転する時に前記引出バー440にしっかりと係止されながら積載レール113に固着状態で積載された物流トレイ360を引き寄せながら自動で引き出すことができる特別な効果を提供する。
【0053】
したがって、前記物流トレイ360は積載ラック110のそれぞれに対をなして物流Wと一緒に移動して保管されるようになる。
【0054】
また、前記トレイ運搬チェーン430の下側にはたるみを防ぐチェーンたるみ防止台450が設置され、前記チェーンたるみ防止台450はベース板310に固定された支持台451の上端に固定設置され、前記トレイ運搬チェーン430の内側にはチェーン直進ガイド460が追加で設置される一方、前記チェーン直進ガイド460はトレイ運搬チェーン430が直進状態で回転移動するように案内する役割を遂行することにより前記牽引具431は直進移動しながら係止突起365、365aをより円滑に牽引して物流トレイ360の投入/引出作業の円滑性を向上させる。
【符号の説明】
【0055】
W 物流
100 物流倉庫
102 物流出入路
105 開放部
101 前面板
104 後面板
110 積載ラック
111 垂直アングル
112 補強アングル
113 積載レール
120 搬送路
130 移動レール
150 層高拡張カバー
151 締結部材
153 締結穴
200 型フレーム
202 垂直ポスト
204 移動ローラー
300 自動スタッカーユニット
310 ベース板
311 フロント板
312 センター板
313 原動軸
314 原動ギア
315 従動軸
316 従動ギア
317 チェーン
318 リア板
320 昇降モーター
330、330a 駆動軸
331、331a 駆動スプロケット
340 固定体チェーン
350 トレイガイドレール
360 物流トレイ
361 傾斜支持台
363 物流挿入支持溝
364 水平部
365、365a 係止突起
366 傾斜部
400 トレイ投入/引出装置
410 トレイモーター
420 チェーン軸
430 トレイ運搬チェーン
431 牽引具
440 引出バー
450 チェーンたるみ防止台
500 昇降ガイド装置
501 ガイドローラー
502 ローラーハウジング
503 ハウジング固定具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14