特許第6262073号(P6262073)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6262073LEDランプレギュレータ、および、LEDランプレギュレータの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6262073
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】LEDランプレギュレータ、および、LEDランプレギュレータの制御方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/00 20100101AFI20180104BHJP
   H05B 37/02 20060101ALI20180104BHJP
【FI】
   H01L33/00 J
   H05B37/02 J
【請求項の数】7
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-100546(P2014-100546)
(22)【出願日】2014年5月14日
(65)【公開番号】特開2015-220252(P2015-220252A)
(43)【公開日】2015年12月7日
【審査請求日】2016年10月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(72)【発明者】
【氏名】及川 崇
【審査官】 吉野 三寛
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/052418(WO,A1)
【文献】 特開2009−011109(JP,A)
【文献】 特開2014−180099(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
H05B 37/02−39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDランプ装置を駆動するLEDランプレギュレータであって、
バッテリの正極が接続される第1のバッテリ端子と、
前記バッテリの負極および接地に接続される第2のバッテリ端子と、
前記接地との間に前記LEDランプ装置が接続される第1のLED端子と、
一端が前記第1のバッテリ端子に接続されたスイッチ素子と、
一端が前記スイッチ素子の他端に接続された結合コンデンサと、
前記結合コンデンサの他端と前記第1のLED端子との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタと、
一端が前記結合コンデンサの一端に接続され、前記カップルドインダクタを構成する第2のインダクタと、
カソードが前記結合コンデンサの他端に接続され、アノードが前記第2のインダクタの他端に接続されたダイオードと、
前記第2のインダクタの他端と前記第2のバッテリ端子との間に接続された検出抵抗と、
前記検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、前記第1のLED端子に流れるLED電流が目標値になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する定電流PWM制御回路と、を備える
ことを特徴とするLEDランプレギュレータ。
【請求項2】
前記LEDランプ装置は、
カソード側が前記第1のLED端子に接続される第1のLEDランプと、
前記第1のLEDランプと直列に接続され且つアノード側が接地に接続される第2のLEDランプと、
前記第1又は第2のLEDランプの一方のみと並列に接続され且つユーザにより導通状態又は遮断状態に操作されるスイッチ回路と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプレギュレータ。
【請求項3】
前記定電流PWM制御回路は、
前記検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、前記第1のLED端子に流れるLED電流が予め設定された出力上限値以下になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のLEDランプレギュレータ。
【請求項4】
前記定電流PWM制御回路は、
前記検出抵抗に流れる検出電流が予め設定された検出上限値以下になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のLEDランプレギュレータ。
【請求項5】
前記定電流PWM制御回路は、
前記検出抵抗に流れる検出電流が前記検出上限値に達したら前記スイッチ素子をオンからオフに制御する
ことを特徴とする請求項4に記載のLEDランプレギュレータ。
【請求項6】
前記第2のインダクタは、
前記第1のインダクタに流れる励磁電流に対応して、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの巻数比により決まる励磁電流が流れる
ことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプレギュレータ。
【請求項7】
LEDランプ装置を駆動するLEDランプレギュレータの制御方法であって、バッテリの正極が接続される第1のバッテリ端子と、前記バッテリの負極および接地に接続される第2のバッテリ端子と、前記接地との間に前記LEDランプ装置が接続される第1のLED端子と、一端が前記第1のバッテリ端子に接続されたスイッチ素子と、一端が前記スイッチ素子の他端に接続された結合コンデンサと、前記結合コンデンサの他端と前記第1のLED端子との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタと、一端が前記結合コンデンサの一端に接続され、前記カップルドインダクタを構成する第2のインダクタと、カソードが前記結合コンデンサの他端に接続され、アノードが前記第2のインダクタの他端に接続されたダイオードと、前記第2のインダクタの他端と前記第2のバッテリ端子との間に接続された検出抵抗と、を備えるLEDランプレギュレータの制御方法であって、
前記検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、前記第1のLED端子に流れるLED電流が目標値になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する
ことを特徴とするLEDランプレギュレータの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDランプレギュレータ、および、LEDランプレギュレータの制御方法に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来、LEDランプ装置X(第1、第2のLEDランプLC1、LC2)を駆動するLEDランプレギュレータ100Aがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この従来のLEDランプレギュレータ100Aは、例えば、一端が第1のバッテリ端子TB1に接続された第1のインダクタL1aと、アノードが第1のインダクタL1aの他端に接続されたダイオードD1aと、ダイオードD1aのカソードと第2のバッテリ端子TB2との間に接続された出力平滑化コンデンサと、を備える。さらに、従来のLEDランプレギュレータ100Aは、第1のインダクタL1aの他端と第2のバッテリ端子TB2との間に接続されたスイッチ素子と、第2のバッテリ端子TB2と第2のLED端子TL2との間に接続された検出抵抗R1と、この検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、スイッチ素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御する定電流PWM制御回路PCaと、第2のLED端子TL2に流れるピーク電流を制御するピーク電流制限回路と、を備える(図3)。
【0004】
また、他の従来のLEDランプレギュレータ200Aは、例えば、一端が第1のバッテリ端子TB1に接続された第1のインダクタL1aと、一端が第1のインダクタL1aの他端に接続された結合コンデンサと、アノードが結合コンデンサの他端に接続されたダイオードD1aと、ダイオードD1aのカソードと第2のバッテリ端子TB2との間に接続された出力平滑化コンデンサと、を備える。さらに、この従来のLEDランプレギュレータ200Aは、第1のインダクタL1aの他端と第2のバッテリ端子TB2との間に接続されたスイッチ素子と、ダイオードD1aのカソードと第1のLED端子TL1との間に接続された検出抵抗R1と、この検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、スイッチ素子をPWM制御する定電流PWM制御回路PCaと、第1のLED端子TL1に流れるピーク電流を制御するピーク電流制限回路と、を備える(図4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−229384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のLEDランプレギュレータは、入力電圧範囲と実装するLEDのVFとの関係から、昇庄コンバータ若しくは昇降圧コンバータが必要になることが多く、回路方式的に出力部に平滑化コンデンサを入れなければならなかった(図3図4)。また、一般的に、車両に使用される機器は、シャーシアースで駆動するよう要求されることが多い。
【0007】
そして、図3に示す従来のLEDランプレギュレータは、昇圧動作のみが可能であり、接地接続ができず、出力平滑化コンデンサがあるためピーク電流制限回路が必要になる。
【0008】
また、図4に示すLEDランプレギュレータは、定電流制御用の検出抵抗が第1のLED端子TL1側(ハイサイド)に設けられており、回路が複雑になる。
【0009】
このように、従来のLEDランプレギュレータは、回路が複雑になり、製造コストが増加する問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る実施例に従ったLEDランプレギュレータは、LEDランプ装置を駆動するLEDランプレギュレータであって、
バッテリの正極が接続される第1のバッテリ端子と、
前記バッテリの負極および接地に接続される第2のバッテリ端子と、
前記接地との間に前記LEDランプ装置が接続される第1のLED端子と、
一端が前記第1のバッテリ端子に接続されたスイッチ素子と、
一端が前記スイッチ素子の他端に接続された結合コンデンサと、
前記結合コンデンサの他端と前記第1のLED端子との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタと、
一端が前記結合コンデンサの一端に接続され、前記カップルドインダクタを構成する第2のインダクタと、
カソードが前記結合コンデンサの他端に接続され、アノードが前記第2のインダクタの他端に接続されたダイオードと、
前記第2のインダクタの他端と前記第2のバッテリ端子との間に接続された検出抵抗と、
前記検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、前記第1のLED端子に流れるLED電流が目標値になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する定電流PWM制御回路と、を備える
ことを特徴とする。
【0011】
前記LEDランプレギュレータにおいて、
前記LEDランプ装置は、
カソード側が前記第1のLED端子に接続される第1のLEDランプと、
前記第1のLEDランプと直列に接続され且つアノード側が接地に接続される第2のLEDランプと、
前記第1又は第2のLEDランプの一方のみと並列に接続され且つユーザにより導通状態又は遮断状態に操作されるスイッチ回路と、を備える
ことを特徴とする。
【0012】
前記LEDランプレギュレータにおいて、
前記定電流PWM制御回路は、
前記検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、前記第1のLED端子に流れるLED電流が予め設定された出力上限値以下になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する
ことを特徴とする。
【0013】
前記LEDランプレギュレータにおいて、
前記定電流PWM制御回路は、
前記検出抵抗に流れる検出電流が予め設定された検出上限値以下になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する
ことを特徴とする。
【0014】
前記LEDランプレギュレータにおいて、
前記定電流PWM制御回路は、
前記検出抵抗に流れる検出電流が前記検出上限値に達したら前記スイッチ素子をオンからオフに制御する
ことを特徴とする。
【0015】
前記LEDランプレギュレータにおいて、
前記第2のインダクタは、
前記第1のインダクタに流れる励磁電流に対応して、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの巻数比により決まる励磁電流が流れる
ことを特徴とする。
【0016】
本発明の一態様に係る実施例に従ったLEDランプレギュレータは、
LEDランプ装置を駆動するLEDランプレギュレータであって、
バッテリの正極が接続される第1のバッテリ端子と、
前記バッテリの負極および接地に接続される第2のバッテリ端子と、
第1のLED端子と、
前記第1のLED端子との間に前記LEDランプ装置が接続される第2のLED端子と、
一端が前記第1のバッテリ端子に接続されたスイッチ素子と、
一端が前記スイッチ素子の他端に接続された結合コンデンサと、
前記結合コンデンサの他端と前記第1のLED端子との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタと、
一端が前記結合コンデンサの一端に接続され、前記カップルドインダクタを構成する第2のインダクタと、
カソードが前記結合コンデンサの他端に接続され、アノードが前記第2のインダクタの他端および前記第2のバッテリ端子に接続されたダイオードと、
前記第2のインダクタの他端と前記第2のLED端子との間に接続された検出抵抗と、
前記検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、前記第1のLED端子に流れるLED電流が目標値になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する定電流PWM制御回路と、を備える
ことを特徴とする。
【0017】
本発明の一態様に係る実施例に従ったLEDランプレギュレータは、LEDランプ装置を駆動するLEDランプレギュレータの制御方法であって、バッテリの正極が接続される第1のバッテリ端子と、前記バッテリの負極および接地に接続される第2のバッテリ端子と、前記接地との間に前記LEDランプ装置が接続される第1のLED端子と、一端が前記第1のバッテリ端子に接続されたスイッチ素子と、一端が前記スイッチ素子の他端に接続された結合コンデンサと、前記結合コンデンサの他端と前記第1のLED端子との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタと、一端が前記結合コンデンサの一端に接続され、前記カップルドインダクタを構成する第2のインダクタと、カソードが前記結合コンデンサの他端に接続され、アノードが前記第2のインダクタの他端に接続されたダイオードと、前記第2のインダクタの他端と前記第2のバッテリ端子との間に接続された検出抵抗と、を備えるLEDランプレギュレータの制御方法であって、
前記検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、前記第1のLED端子に流れるLED電流が目標値になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する
ことを特徴とする。
【0018】
本発明の一態様に係る実施例に従ったLEDランプレギュレータは、LEDランプ装置を駆動するLEDランプレギュレータの制御方法は、バッテリの正極が接続される第1のバッテリ端子と、前記バッテリの負極および接地に接続される第2のバッテリ端子と、第1のLED端子と、前記第1のLED端子との間に前記LEDランプ装置が接続される第2のLED端子と、一端が前記第1のバッテリ端子に接続されたスイッチ素子と、一端が前記スイッチ素子の他端に接続された結合コンデンサと、前記結合コンデンサの他端と前記第1のLED端子との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタと、一端が前記結合コンデンサの一端に接続され、前記カップルドインダクタを構成する第2のインダクタと、カソードが前記結合コンデンサの他端に接続され、アノードが前記第2のインダクタの他端および前記第2のバッテリ端子に接続されたダイオードと、前記第2のインダクタの他端と前記第2のLED端子との間に接続された検出抵抗と、を備えるLEDランプレギュレータの制御方法であって、
前記検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、前記第1のLED端子に流れるLED電流が目標値になるように、前記スイッチ素子をPWM制御する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の一態様に係るLEDランプレギュレータは、一端が第1のバッテリ端子に接続されたスイッチ素子と、一端がスイッチ素子の他端に接続された結合コンデンサと、結合コンデンサの他端と第1のLED端子との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタと、一端が結合コンデンサの一端に接続され、カップルドインダクタを構成する第2のインダクタと、カソードが結合コンデンサの他端に接続され、アノードが第2のインダクタの他端に接続されたダイオードと、第2のインダクタの他端と第2のバッテリ端子との間に接続された検出抵抗と、検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、第1のLED端子に流れるLED電流が目標値になるように、スイッチ素子をPWM制御する定電流PWM制御回路と、を備える。
【0020】
そして、定電流PWM制御回路は、検出抵抗に流れる検出電流に基づいて、第1のLED端子に流れるLED電流が予め設定された出力上限値以下になるように、スイッチ素子をPWM制御する。
【0021】
そして、第2のインダクタは、第1のインダクタに流れる励磁電流に対応して、第1のインダクタと第2のインダクタとの巻数比により決まる励磁電流が流れる。
【0022】
これにより、第1、第2のインダクタが電流連続動作となっているので出力平滑化用のコンデンサが不要になるとともに、ローサイドで検出抵抗による電流検出できる。
【0023】
さらに、第1のインダクタの励磁電流に応じた励磁電流が第2のインダクタに流れるので、間接的に第1のインダクタの励磁方向の電流を、検出抵抗を用いて観測できる。
【0024】
また、第1のインダクタのフライホイール電流もダイオードを通るので、検出抵抗を用いて観測できる。すなわち、より簡易な回路でLED電流を検出できる。
【0025】
このように、本発明に係るLEDランプレギュレータは、回路を簡易化して、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の一態様である実施例1に係るLEDランプ駆動システム1000の構成の一例を示す図である。
図2図2は、本発明の一態様である実施例2に係るLEDランプ駆動システム2000の構成の一例を示す図である。
図3図3は、従来のLEDランプ駆動システム1000Aの構成の一例を示す図である。
図4図4は、従来のLEDランプ駆動システム2000Aの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る各実施例について図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0028】
図1は、本発明の一態様である実施例1に係るLEDランプ駆動システム1000の構成の一例を示す図である。
【0029】
LEDランプ駆動システム1000は、LEDランプ装置Xと、LEDランプ装置Xを駆動するLEDランプレギュレータ100と、LEDランプレギュレータ100に電力を供給するバッテリBと、を備える。
【0030】
そして、LEDランプ装置Xは、カソード側が第1のLED端子TL1に接続される第1のLEDランプLC1と、第1のLEDランプLC1と直列に接続され且つアノード側が接地FGに接続される第2のLEDランプLC2と、第1のLEDランプLC1又は第2のLEDランプLC2の一方のみと並列に接続され且つユーザにより導通状態又は遮断状態に操作されるスイッチ回路SWと、を備える。
【0031】
なお、図1の例では、スイッチ回路SWは、第2のLEDランプLC2と並列に接続されている。
【0032】
例えば、スイッチ回路SWが導通状態になるとスイッチ回路SWに並列に接続された第2のLEDランプLC2のカソードとアノードとの間が短絡される。一方、スイッチ回路SWが遮断状態になるとスイッチ回路SWに並列に接続された第2のLEDランプLC2に電流が流れる状態になる。
【0033】
このLEDランプ装置Xは、例えば、2輪車のヘッドランプであり、ユーザの操作によるスイッチ回路SWの導通状態と遮断状態に切り換えにより、ヘッドランプのハイビームとロービームが切り換えられる。
【0034】
ここで、LEDランプレギュレータ100は、バッテリBの正極が接続される第1のバッテリ端子TB1と、バッテリBの負極および接地FGに接続される第2のバッテリ端子TB2と、接地FGとの間にLEDランプ装置X(第1のLEDランプLC1のカソードカソード側)が接続される第1のLED端子TL1と、を備える。
【0035】
また、LEDランプレギュレータ100は、一端(ソース)が第1のバッテリ端子TB1に接続されたスイッチ素子Q1と、一端がスイッチ素子Q1の他端(ドレイン)に接続された結合コンデンサC2と、結合コンデンサC2の他端と第1のLED端子TL1との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタL1と、一端が結合コンデンサC2の一端に接続され、既述のカップルドインダクタを構成する第2のインダクタL2と、を備える。
【0036】
なお、スイッチ素子Q1は、例えば、図1に示すように、第1のバッテリ端子TB1と結合コンデンサC2の一端との間に接続され、定電流PWM制御回路PCによりゲート電圧が制御されるMOSトランジスタである。
【0037】
また、LEDランプレギュレータ100は、第1のバッテリ端子TB1と第2のバッテリ端子TB2との間に接続された入力平滑化コンデンサC1を備える。
【0038】
これにより、第1のバッテリ端子TB1と第2のバッテリ端子TB2との間の電圧が平滑化される。
【0039】
また、LEDランプレギュレータ100は、カソードが結合コンデンサC2の他端に接続され、アノードが第2のインダクタL2の他端に接続されたダイオードD1と、第2のインダクタL2の他端と第2のバッテリ端子TB2との間に接続された検出抵抗R1と、を備える。
【0040】
ここで、第2のインダクタL2は、第1のインダクタL1に流れる励磁電流に対応して、第1のインダクタL1と第2のインダクタL2との巻数比により決まる励磁電流が流れる。
【0041】
これにより、検出抵抗R1は、第1のインダクタL1に流れる励磁電流に応じた電流が流れることとなる。
【0042】
なお、第2のインダクタL2の巻数は、例えば、第1のインダクタL1の巻数よりも、小さくなるように設定されている。
【0043】
また、LEDランプレギュレータ100は、検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、第1のLED端子TL1に流れるLED電流が目標値になるように、スイッチ素子Q1をPWM制御する定電流PWM制御回路PCを備える。
【0044】
ここで、定電流PWM制御回路PCは、検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、第1のLED端子TL1に流れるLED電流が予め設定された出力上限値以下になるように、スイッチ素子Q1をPWM制御するようになっている。これにより、LEDランプに流れる電流が出力上限値以下に制御される。
【0045】
言い換えれば、定電流PWM制御回路PCは、検出抵抗R1に流れる検出電流が予め設定された検出上限値以下になるように、スイッチ素子Q1をPWM制御するようにしてもよい。例えば、定電流PWM制御回路PCは、検出抵抗R1に流れる検出電流が検出上限値に達したらスイッチ素子Q1をオンからオフに制御する。
【0046】
これにより、検出抵抗R1に流れる電流が検出上限値以下に制御される。
【0047】
次に、以上のような構成を有するLEDランプ駆動システム1000におけるLEDランプレギュレータ100の動作の一例について、説明する。
【0048】
LEDランプレギュレータ100の定電流PWM制御回路PCは、検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、第1のLED端子TL1に流れるLED電流が目標値になるように、スイッチ素子Q1をPWM制御する。
【0049】
ここで、例えば、スイッチ回路SWが導通状態になるとスイッチ回路SWに並列に接続された第2のLEDランプLC2のカソードとアノードとの間が短絡される。このとき、既述のように、出力平滑化コンデンサが無いため、ラッシュ電流は抑制される。
【0050】
そして、定電流PWM制御回路PCは、検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、第1のLED端子TL1に流れるLED電流が予め設定された出力上限値以下になるように、スイッチ素子Q1をPWM制御する。
【0051】
これにより、LEDランプに流れる電流が出力上限値以下に制御される。
【0052】
以上のように、本実施例1に係るLEDランプレギュレータ100は、一端が第1のバッテリ端子TB1に接続されたスイッチ素子Q1と、一端がスイッチ素子Q1の他端に接続された結合コンデンサC2と、結合コンデンサC2の他端と第1のLED端子TL1との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタL1と、一端が結合コンデンサC2の一端に接続され、カップルドインダクタを構成する第2のインダクタL2と、カソードが結合コンデンサC2の他端に接続され、アノードが第2のインダクタL2の他端に接続されたダイオードD1と、第2のインダクタL2の他端と第2のバッテリ端子TB2との間に接続された検出抵抗R1と、検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、第1のLED端子TL1に流れるLED電流が目標値になるように、スイッチ素子Q1をPWM制御する定電流PWM制御回路PCと、を備える。
【0053】
そして、定電流PWM制御回路PCは、検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、第1のLED端子TL1に流れるLED電流が予め設定された出力上限値以下になるように、スイッチ素子Q1をPWM制御する。
【0054】
そして、第2のインダクタL2は、第1のインダクタL2に流れる励磁電流に対応して、第1のインダクタL1と第2のインダクタL2との巻数比により決まる励磁電流が流れる。
【0055】
これにより、第1、第2のインダクタL1、L2が電流連続動作となっているので出力平滑化用のコンデンサが不要になるとともに、ローサイドで検出抵抗R1による電流検出できる。
【0056】
さらに、第1のインダクタL1の励磁電流に応じた励磁電流が第2のインダクタL2に流れるので、間接的に第1のインダクタL1の励磁方向の電流を、検出抵抗R1を用いて観測できる。
【0057】
また、第1のインダクタL1のフライホイール電流もダイオードD1を通るので、検出抵抗R1を用いて観測できる。すなわち、より簡易な回路でLED電流を検出できる。
【0058】
このように、本発明に係るLEDランプレギュレータ100は、回路を簡易化して、製造コストを低減することができる。
【実施例2】
【0059】
図2は、本発明の一態様である実施例2に係るLEDランプ駆動システム2000の構成の一例を示す図である。なお、この図2において、図1と同じ符号は、実施例1と同様の構成を示す。
【0060】
図2に示すように、LEDランプ駆動システム2000は、LEDランプ装置Xと、LEDランプ装置Xを駆動するLEDランプレギュレータ200と、LEDランプレギュレータ200に電力を供給するバッテリBと、を備える。
ここで、LEDランプレギュレータ200は、バッテリBの正極が接続される第1のバッテリ端子TB1と、バッテリBの負極および接地FGに接続される第2のバッテリ端子TB2と、第1のLED端子TL1と、第1のLED端子との間にLEDランプ装置Xが接続される第2のLED端子TL2と、を備える。
【0061】
また、LEDランプレギュレータ200は、一端(ソース)が第1のバッテリ端子TB1に接続されたスイッチ素子Q1と、一端がスイッチ素子Q1の他端(ドレイン)に接続された結合コンデンサC2と、結合コンデンサC2の他端と第1のLED端子TL1との間に接続され、カップルドインダクタを構成する第1のインダクタL1と、一端が結合コンデンサC2の一端に接続され、既述のカップルドインダクタを構成する第2のインダクタL2と、を備える。
【0062】
また、LEDランプレギュレータ200は、第1のバッテリ端子TB1と第2のバッテリ端子TB2との間に接続された入力平滑化コンデンサC1を備える。
【0063】
また、LEDランプレギュレータ100は、カソードが結合コンデンサC2の他端に接続され、アノードが第2のインダクタL2の他端および第2のバッテリ端子TB2に接続されたダイオードD1と、第2のインダクタL2の他端と第2のLED端子TL2との間に接続された検出抵抗R1と、を備える。
【0064】
また、LEDランプレギュレータ100は、検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、第1のLED端子TL1に流れるLED電流が目標値になるように、スイッチ素子Q1をPWM制御する定電流PWM制御回路PCを備える。
【0065】
このように、LEDランプレギュレータ200は、実施例1と比較して、第2のバッテリ端子TL2をさらに備え、検出抵抗R1が接続されている位置が異なる。
【0066】
この検出抵抗R1には、LEDランプ装置X(第1、第2のLED端子TL1、L2)に流れる電流が流れる
ここで、実施例1と同様に、定電流PWM制御回路PCは、検出抵抗R1に流れる検出電流に基づいて、第1、第2のLED端子TL1、TL2に流れるLED電流が予め設定された出力上限値以下になるように、スイッチ素子Q1をPWM制御するようになっている。これにより、LEDランプに流れる電流が出力上限値以下に制御される。
【0067】
これにより、検出抵抗R1に流れる電流が検出上限値以下に制御される。
【0068】
このLEDランプレギュレータ200のその他の構成は、図1に示す実施例1に係るLEDランプレギュレータ100と同様である。
【0069】
また、以上のような構成を有するLEDランプレギュレータ200の動作は、実施例1と同様である。
【0070】
すなわち、実施例1と同様に、LEDランプレギュレータ200は、回路を簡易化して、製造コストを低減することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0071】
1000、2000、1000A、2000A LEDランプ駆動システム
X LEDランプ装置
100、200、100A、200A LEDランプレギュレータ
TL1 第1のLED端子
TL2 第2のLED端子
LC1 第1のLEDランプ
FG 接地
LC2 第2のLEDランプ
SW スイッチ回路
B バッテリ
TB1 第1のバッテリ端子
TB2 第2のバッテリ端子
Q1 スイッチ素子
C2 結合コンデンサ
L1 第1のインダクタ
L2 第2のインダクタ
PC、PCa 定電流PWM制御回路
IC ピーク電流制限回路
C1 入力平滑化コンデンサ
R1 検出抵抗
図1
図2
図3
図4