特許第6262241号(P6262241)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6262241複数のDC電圧源を保護するためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6262241
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】複数のDC電圧源を保護するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20180104BHJP
【FI】
   H02M7/48 M
【請求項の数】13
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-537256(P2015-537256)
(86)(22)【出願日】2013年10月17日
(65)【公表番号】特表2015-532581(P2015-532581A)
(43)【公表日】2015年11月9日
(86)【国際出願番号】EP2013071744
(87)【国際公開番号】WO2014060527
(87)【国際公開日】20140424
【審査請求日】2016年9月16日
(31)【優先権主張番号】1259950
(32)【優先日】2012年10月18日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】594083128
【氏名又は名称】シュネーデル、エレクトリック、インダストリーズ、エスアーエス
【氏名又は名称原語表記】SCHNEIDER ELECTRIC INDUSTRIES SAS
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100124372
【弁理士】
【氏名又は名称】山ノ井 傑
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】イジー、ステパネク
(72)【発明者】
【氏名】シモン、ティアン
(72)【発明者】
【氏名】エリック、ドムジャン
(72)【発明者】
【氏名】イバン、カドゥー
【審査官】 松尾 俊介
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0288167(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/42−7/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電圧インバータ(12)の第1の入力端子(16)と第2の入力端子(18)との間に並列に接続されることが可能な複数のDC電圧源(20)を保護するためのシステム(30)であって、前記電圧インバータ(12)は、DC入力電圧をAC出力電圧に変換することができ、各DC電圧源(20)は、第1の電気導体(22)によって前記第1の入力端子(16)に、かつ第2の電気導体(26)によって前記第2の入力端子(18)に接続される、システム(30)において、
各DC電圧源(20)について、第1の遮断部材(36)および電気接地(32)に関する前記第1の電気導体(22)の分離不良の第1の検出器(48)を備え、前記第1の検出器(48)およびそれに関連する前記第1の遮断部材(36)が、それに対応する前記DC電圧源(20)と前記電圧インバータ(12)の前記第1の入力端子(16)との間に直列に接続され、
システム(30)が、前記分離不良が検出される場合に、前記第1の電気導体(22)に対応する電気的リンクを開くために、それに関連する前記第1の遮断部材(36)を始動させるための手段(48;300)を備え、
各DC電圧源(20)について、第2の遮断部材(38)および前記電気接地(32)に関する前記第2の電気導体(26)の分離不良の第2の検出器(50)をさらに備え、前記第2の検出器(50)およびそれに関連する前記第2の遮断部材(38)が、それに対応する前記DC電圧源(20)と前記電圧インバータ(12)の前記第2の入力端子(18)との間に直列に接続されること、および
前記分離不良が検出される場合に、前記第2の電気導体(26)に対応する電気的リンクを開くために、それに関連する前記第2の遮断部材(38)を始動させるための手段(50;300)を備えることを特徴とする、システム(30)。
【請求項2】
所定の第1の基準信号を発生させるための第1の発生器(44)をさらに備え、前記第1の発生器(44)は、前記電気接地(32)と前記第1の入力端子(16)との間に接続されることが可能であり、前記第1の基準信号は、非ゼロの所定周波数を有し、
各第1の検出器(48)は、不良検出のために前記第1の基準信号を検出することができ、前記第1の基準信号は、分離不良の場合に前記電気接地(32)を介してそれに対応する前記第1の検出器(48)と前記第1の発生器(44)との間を流れることができる、請求項1に記載のシステム(30)。
【請求項3】
所定の第2の基準信号の第2の発生器(46)をさらに備え、前記第2の発生器(46)は、前記電気接地(32)と前記第2の入力端子(18)との間に接続されることが可能であり、前記第2の基準信号は、非ゼロの所定周波数を有し、
各第2の検出器(50)は、不良検出のために前記第2の基準信号を検出することができ、前記第2の基準信号は、分離不良の場合に前記電気接地(32)を介してそれに対応する前記第2の検出器(50)と前記第2の発生器(46)との間を流れることができる、請求項1または2に記載のシステム(30)。
【請求項4】
各DC電圧源(20)について補助装置(40)を備え、各補助装置(40)は、保護筺体(47)、第1の検出器(48)および第2の検出器(50)を備え、前記第1の検出器(48)及び前記第2の検出器(50)は、前記保護筺体(47)中に位置決めされる、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム(30)。
【請求項5】
前記第1の検出器(48)は、前記第1の電気導体(22)を流れるDC電流の強さを測定することができる第1のDC電流センサ(500)を備え、前記第2の検出器(50)は、前記第2の電気導体(26)を流れるDC電流の強さを測定することができる第2のDC電流センサ(502)を備え、前記補助装置(40)はさらに、両方の電気導体(22、26)を流れる電流の合計を測定するための電気変圧器(504)を備える、請求項4に記載のシステム(30)。
【請求項6】
各検出器(48、50)は、前記対応する電気導体(22、26)を流れる電流の強さを測定することができる分流器などの電流センサ(52)を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム(30)。
【請求項7】
各検出器(48、50)は、測定される電圧からDC成分を除去するために、高域通過フィルタ(70)を備える、請求項5または6に記載のシステム(30)。
【請求項8】
各検出器(48、50)は、前記電流センサ(52;500、502)によって測定される強さからDC電流の強さおよび逆電流の強さを計算することができる計算部材(56)を備える、請求項5から7のいずれか一項に記載のシステム(30)。
【請求項9】
前記検出される不良を集中させるための集中化デバイス(300)をさらに備え、前記集中化デバイス(300)は、各検出器(48、50)と通信することができ、もし1つまたは複数の分離不良が検出されると、始動信号を前記対応する遮断部材(36、38)に送ることができる、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム(30)。
【請求項10】
力DC電圧をAC電圧に変換することができる電圧インバータ(12)であって、前記AC電圧が、少なくとも1つの相を有し、前記電圧インバータ(12)が、前記相または各相についての出力端子、ならびに第1の入力端子(16)および第2の入力端子(18)を備える、電圧インバータ(12)と、
電圧インバータ(12)の前記第1の入力端子(16)と前記第2の入力端子(18)にわたって並列に接続される複数のDC電圧源(20)であって、各DC電圧源(20)が、第1の電気導体(22)によって前記第1の入力端子(16)にかつ第2の電気導体(26)によって前記第2の入力端子(18)に接続される、複数のDC電圧源(20)と、
記複数のDC電圧源(20)を保護するためのシステム(30)とを備え、
前記システム(30)が、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム(30)であることを特徴とする、AC電圧生成ユニット(10)。
【請求項11】
各DC電圧源(20)は、少なくとも1つの光起電パネル(34)を備える、請求項10に記載のユニット(10)。
【請求項12】
電圧インバータ(12)の第1の入力端子(16)と第2の入力端子(18)との間に並列に接続されるべき複数のDC電圧源(20)を保護するための方法であって、前記電圧インバータ(12)は、DC入力電圧をAC出力電圧に変換することができ、各DC電圧源(20)は、第1の電気導体(22)によって前記第1の入力端子(16)に接続され、かつ第2の電気導体(26)によって前記第2の入力端子(18)に接続される、方法において、
分離不良の第の検出器(48)を使用することによって電気接地(32)に対する前記第1の電気導体(22)の第1の分離不良を検出するステップ(110)と、
1の分離不良が前記電気接地(32)に対して検出される場合に、前記第1の電気導体(22)への対応する電気的リンクを開くために、それに関連する第1の遮断部材(36)を始動させるステップ(130)であって、前記第1の検出器(48)およびそれに関連する前記第1の遮断部材(36)が、前記対応するDC電圧源(20)と前記電圧インバータ(12)の前記第1の入力端子(16)との間に直列に接続される、ステップ(130)と、
記電気接地(32)に対する前記第2の電気導体(26)の第2の分離不良を検出するために分離不良の第2の検出器(50)を使用して検出するステップ(220;410)と、
記第2の分離不良が前記電気接地(32)に対して検出される場合に、前記第2の電気導体(26)への対応する電気的リンクを開くために、それに関連する第2の遮断部材(38)を始動させるステップ(240、250;470、480)であって、前記第2の検出器(50)およびそれに関連する前記第2の遮断部材(38)が、前記対応するDC電圧源(20)と前記電圧インバータ(12)の前記第2の入力端子(18)との間に直列に接続される、ステップ(240、250;470、480)とを備えることを特徴とする、方法。
【請求項13】
第2の分離不良が前記電気接地(32)に対して検出される場合の前記第2の遮断部材(38)の前記始動させるステップ(250;470)の間に、前記第2の遮断部材(38)の前記始動は、前記第1および第2の遮断部材(36、38)の同時の、好ましくは20ms内の開放を有するために、前記第1の遮断部材(36)の前記始動と同時に、好ましくは20ms内に命令される、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧インバータの第1の入力端子と第2の入力端子との間に並列に接続されることが可能な複数のDC電圧源を保護するためのシステムに関し、電圧インバータは、DC入力電圧をAC出力電圧に変換することができ、各DC電圧源は、第1の電気導体によって第1の入力端子に接続され、かつ第2の電気導体によって第2の入力端子に接続される。
【0002】
本発明はまた、電圧インバータ、インバータの入力端子間に並列に接続される複数のDC電圧源、および複数のDC電圧源のためのそのような保護システムを備える、AC電圧生成ユニットにも関する。
【0003】
本発明はまた、複数のDC電圧源を保護するための方法にも関する。
【背景技術】
【0004】
前述の種類の生成ユニットは、文書EP1,291,997A2から知られている。その生成ユニットは、太陽電池場によって送られるDC電圧を、配電網に供給されるAC電圧に変換することができる電圧インバータを備える。太陽電池場は、並列にかつインバータの入力端子間に接続される複数のDC電圧源を形成する。
【0005】
生成ユニットはまた、複数のDC電圧源を保護するためのシステムも備え、保護システムは、接地不良検出器、すなわち電気接地に対する電気導体の絶縁不良を検出する検出器を備える。もし接地不良が、検出されると、検出器は、DC電圧源を分離するために電圧インバータの停止を命令する。
【0006】
しかしながら、もし接地不良が検出されると、電圧インバータは、停止させられ、生成ユニットはもはや、DC電圧を配電網に提供しないので、そのような保護システムは、著しい動作時損失を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的はしたがって、接地不良の場合に、すなわち電気接地に対する電気導体の分離不良の場合に、動作時損失を低減することを可能にする保護システムを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのために、本発明は、各DC電圧源について、保護システムが、第1の遮断部材と、電気接地に関する第1の導体の分離不良の第1の検出器とを備え、第1の検出器および関連する第1の遮断部材が、対応するDC電圧源とインバータの第1の入力端子との間に直列に接続されること、および
保護システムが、分離不良が検出される場合に、前記第1の導体に対応する電気的リンクを開くために、関連する第1の遮断部材を始動させるための手段を備えることを特徴とする、前述の種類の保護システムに関する。
【0009】
本発明の他の有利な態様によると、本保護システムは、単独でまたはすべての技術的に可能な組合せに従って考えられる次の特徴、
− 本システムはさらに、第1の所定基準信号を発生させるための第1の発生器を備え、第1の発生器は、電気接地と第1の入力端子との間に接続されることが可能であり、第1の基準信号は、非ゼロの所定周波数を有し、各第1の検出器は、不良検出のために第1の基準信号を検出することができ、第1の基準信号は、分離不良の場合に電気接地を介して第1の対応する検出器と第1の発生器との間を流れることができること、
− 本システムはさらに、各DC電圧源について、第2の遮断部材と、電気接地に対する第2の導体の分離不良を検出するための第2の検出器とを備え、第2の検出器および関連する第2の遮断部材は、対応するDC電圧源とインバータの第2の入力端子との間に直列に接続され、本システムは、もし分離不良が検出されるならば、前記第2の導体への対応する電気的リンクを開くために、第2の関連する遮断部材を始動させるための手段を備えること、
− 本システムはさらに、第2の所定基準信号の第2の発生器を備え、第2の発生器は、電気接地と第2の入力端子との間に接続されることが可能であり、第2の基準信号は、非ゼロの所定周波数を有し、各第2の検出器は、不良検出のために第2の基準信号を検出することができ、第2の基準信号は、分離不良の場合に電気接地を介して第2の対応する検出器と第2の発生器との間を流れることができること、
− 本システムは、各DC電圧源について補助装置を備え、各補助装置は、保護筺体、第1の検出器および第2の検出器を備え、検出器は、保護筺体中に位置決めされること、
− 第1の検出器は、第1の電気導体を流れるDC電流の強さを測定することができる第1のDC電流センサを備え、第2の検出器は、第2の電気導体を流れるDC電流の強さを測定することができる第2のDCセンサを備え、補助装置はさらに、両方の電気導体を流れる電流の合計を測定するための電気変圧器を備えること、
− 各検出器は、対応する電気導体を流れる電流の強さを測定することができる分流器などの電流センサを備えること、
− 各検出器は、測定される電圧からDC成分を除去するために、高域通過フィルタを備えること、
− 各検出器は、電流センサによって測定される強さから、DC電流の強さおよび逆電流の強さを計算することができる計算部材を備えること、および
− 本システムはさらに、検出される不良を集中させるためのデバイスを備え、集中化デバイスは、各検出器と通信することができ、もし1つまたは複数の不良が検出されるならば、始動信号を対応する遮断部材(36、38)に送ることができることの1つまたは複数を備える。
【0010】
本発明はまた、
− 入力DC電圧をAC電圧に変換することができる電圧インバータであって、AC電圧が、少なくとも1つの相を有し、インバータが、その相または各相のための出力端子、ならびに第1および第2の入力端子を備える、電圧インバータと、
− インバータの2つの入力端子にわたって並列に接続される複数のDC電圧源であって、各DC電圧源が、第1の電気導体によって第1の入力端子にかつ第2の電気導体によって第2の入力端子に接続される、複数のDC電圧源と、
− 複数のDC電圧源を保護するための保護システムとを備え、
保護システムが、上で定義された通りであることを特徴とする、DC電圧生成ユニットにも関する。
【0011】
本発明の別の有利な態様によると、各DC電圧源は、少なくとも1つの光起電パネルを備える。
【0012】
本発明はまた、電圧インバータの第1の入力端子と第2の入力端子との間に並列に接続される複数のDC電圧源を保護するための方法にも関し、電圧インバータは、DC入力電圧をAC出力電圧に変換することができ、各DC電圧源は、第1の電気導体によって第1の入力端子に接続され、かつ第2の電気導体によって第2の入力端子に接続され、
本保護方法は、次のステップ、
− 第1の分離不良検出器によって、電気接地に対する第1の導体の第1の分離不良を検出するステップと、
− 第1の分離不良が電気接地に対して検出される場合に、前記第1の導体への対応する電気的リンクを開くために、第1の関連する遮断部材を始動させるステップであって、第1の検出器および関連する第1の遮断部材が、対応するDC電圧源とインバータの第1の入力端子との間に直列に接続される、ステップとを備える。
【0013】
本発明の他の有利な態様によると、本保護方法は、単独でまたはすべての技術的に可能な組合せに従って考えられる次の特徴、
− 本保護方法はさらに、次のステップ、
+ 第2の分離不良検出器を使用することによって、電気接地に対する第2の導体の第2の分離不良を検出するステップと、
+ 第2の分離不良が電気接地に対して検出される場合に、前記第2の導体への対応する電気的リンクを開くために、関連する第2の遮断部材を始動させるステップであって、第2の検出器および関連する第2の遮断部材が、対応するDC電圧源とインバータの第2の入力端子との間に直列に接続される、ステップとを備えること、および
− 第2の分離不良が電気接地に対して検出される場合に、第2の遮断部材を始動させるステップの間に、第2の遮断部材の始動は、第1および第2の遮断部材の同時の、好ましくは20ms内までの開放を有するために、第1の遮断部材の始動と同時に、好ましくは20ms内までに命令されることの1つまたは複数を備える。
【0014】
本発明のこれらの特徴および利点は、単に限定されない例として提供され、かつ添付の図面を参照してなされる次の説明を読むことで見えてくることになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1の実施形態によるAC電圧を生成するための生成ユニットの概略図であり、そのユニットは、電圧インバータ、並列にかつコンバータの入力端子間に接続される複数のDC電圧源、ならびに遮断部材のためおよび電気接地に対する第1の導体の分離不良を検出するための第1の検出器のための保護システムを備え、第1の検出器および関連する第1の遮断部材は、対応するDC電圧源と、インバータの第1の入力端子との間に直列に接続される。
図2図1の保護デバイスの概略図であり、その保護デバイスは、第1および第2の分離不良検出器を備える。
図3図2の各分離不良検出器の概略図であり、その検出器は、一方では基準信号検出ステージに、他方ではDC電流および逆電流を計算するための部材に接続される電流センサを備える。
図4図3の検出段の概略図である。
図5】第1の接地不良が出現するときの保護システムの動作流れ図である。
図6】第2の接地不良が出現するときの保護システムの動作流れ図である。
図7】本発明の第2の実施形態による、図1のそれに似た図である。
図8】インバータの入力での逆電流とDC電流の2つの極性間の電流差の出現時との第2の実施形態による保護システムの動作流れ図である。
図9】第3の実施形態による図2のそれに似た図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1では、AC電圧を生成するためのユニット10は、DC入力電圧をAC電圧に変換することができる電圧インバータ12を備え、AC電圧は、少なくとも1つの相を有し、インバータ12は、その相または各相のための出力端子14、ならびに第1の入力端子16および第2の入力端子18を備える。
【0017】
生成ユニット10はまた、インバータの2つの入力端子16、18間に並列に接続される複数のDC電圧源20も備える。
【0018】
生成ユニット10は、各それぞれのDC電圧源20を第1の入力端子16とさらにリンクする複数の第1の電気導体22を備え、第1の導体22は、第1の電気配線24によって互いにかつ第1の入力端子16に電気的にリンクされる。
【0019】
生成ユニット10はまた、各それぞれのDC電圧源20を第2の入力端子18とリンクするための複数の第2の電気導体26も備え、第2の電気導体26は、第2の電気配線28によって互いにかつ第2の入力端子18に電気的に接続される。
【0020】
生成ユニット10はまた、特に電気接地32に対する第1および第2の電気導体22、26の中から1つまたは複数の電気導体の分離不良に関して、複数のDC電圧源20を保護するためのシステム30も備える。
【0021】
図1の例示的実施形態では、インバータ12によって送られるAC電圧は、三相電圧であり、インバータ12はその時、3つの出力端子14を備える。
【0022】
電圧インバータ12は、それ自体知られており、図示されない制御可能な電子スイッチを備え、電子スイッチは、入力DC電圧を三相出力電圧に変換するために、制御チャンネルに従って切り替えられる。
【0023】
図1の例示的実施形態では、第1の入力端子16は、DC入力電圧の正極性に対応し、また正入力端子とも呼ばれる。第2の入力端子18は、DC入力電圧の負極性に対応し、また負入力端子とも呼ばれる。
【0024】
各DC電圧源20は、第1のそれぞれの導体22によって第1の入力端子16に接続され、かつ第2のそれぞれの導体26によって第2の入力端子18に接続される。各DC電圧源20は、少なくとも1つの光起電パネル34を備える。図1の例示的実施形態では、各DC電圧源20は、光起電パネル34を備える。
【0025】
図示されない代替案では、各DC電圧源20は、入力端子16、18間に直列にまたは並列に接続される複数の光起電パネル34を備える。
【0026】
図1の例示的実施形態では、第1の電気導体22および第1の[電気]配線24は、DC電圧の正極性に対応し、第1の配線24はまた、正配線とも呼ばれる。第2の電気導体26および第2の電気配線28は、インバータ12の入力に供給されるDC電圧の負極性に対応し、第2の電気配線28はまた、負配線とも呼ばれる。
【0027】
各DC電圧源20について、保護システム30は、対応する第1の導体22に接続される第1の電気遮断部材36、対応する第2の導体26に接続される第2の電気遮断部材38、ならびに第1および第2の遮断部材36、38と関連する補助装置40を備える。第1の遮断部材36、第2の遮断部材38および補助装置40は、図1および図2で示されるように、対応するDC電圧源20を保護するためのデバイス42を形成する。
【0028】
図1の例示的実施形態では、保護システム30は、各DC電圧源20について対応する保護デバイス42を備える。
【0029】
保護システム30は、第1の所定基準信号の第1の発生器44を備える。加えて、保護システム30は、第2の所定基準信号を発生させる第2の発生器46を備える。
【0030】
各第1の遮断部材36および各第2の遮断部材38は例えば、磁気熱回路遮断器などの回路遮断器である。図2の例示的実施形態では、同じ保護デバイス42の第1および第2の遮断部材36、38は、四極回路遮断器によって形成され、各遮断部材36、38は、回路遮断器の2つの極に対応する。この例示的実施形態では、第1の遮断部材36および第2の遮断部材38は、第1および第2の遮断部材36、38の同時開放を可能にするために、図示されない始動バーによって機械的に結合される。
【0031】
各補助装置40は、保護筺体47と、電気接地32に関して対応する第1の導体22の分離不良を検出する第1の検出器48とを備え、第1の検出器48は、保護筺体47内に位置決めされる。
【0032】
加えて、各補助装置40は、電気接地32に関して対応する第2の導体26の分離不良を検出する第2の検出器50を備え、第2の検出器50は、保護筺体47内に位置決めされる。
【0033】
第1の発生器44は、第1の基準信号を第1の電気配線24に投入するために、電気接地32と第1の入力端子16との間に接続される。第1の基準信号は、第1の電気配線24および第1の導体22を流れるDC電流と結び付けられないように、例えば2.5Hzに等しい、非ゼロの所定周波数を有する。
【0034】
第2の発生器46は、第2の基準信号を第2の電気配線28に投入するために、電気接地32と第2の入力端子18との間に接続される。第2の基準信号は、第2の電気配線28および第2の電気導体26を流れるDC電流と結び付けられないように、例えば2.5Hzに等しい、非ゼロの所定周波数を有する。
【0035】
図示されない代替案では、保護システム30は、第1および第2の発生器44、46の間の単一発生器を備え、第1および第2の電気配線24、28の中の配線の1つに投入される基準信号は、第1の電気配線24と第2の電気配線28との間のインピーダンス結合を通じて、第1および第2の電気配線24、28の間のもう一方の配線に戻ることができる。第1および第2の電気配線24、28のインピーダンス結合は、例えば電圧インバータ12を介して行われる。
【0036】
関連する第1の検出器48および第1の回路遮断器36は、対応するDC電圧源20とインバータの第1の入力端子16との間に直列に接続される。
【0037】
第1の検出器48は、分離不良を検出するために第1の基準信号を検出することができ、第1の基準信号は、分離不良の場合には電気接地32を介して対応する第1の検出器48と第1の発生器44との間を流れる(矢印F1)。
【0038】
関連する第2の検出器50および第2の回路遮断器38は、対応するDC電圧源20と、インバータの第2の入力端子18との間に直列に接続される。
【0039】
第2の検出器50は、分離不良を検出するために第2の基準信号を検出することができ、第2の基準信号は、対応する第2の導体26上での分離不良の場合には、電気接地32を介して第2の検出器50と第2の発生器46との間を流れる(矢印F2)。
【0040】
各検出器48、50は、図3で示されるように、対応する電気導体22、26を流れる電流の強さを測定することができる電流センサ52、第1または第2の基準信号を検出するためのステージ54、ならびにDC電流および逆電流を計算するための部材56を備える。
【0041】
図2から図4の例示的実施形態では、電流センサ52は、分流器である。
【0042】
述べられる実施形態では、各検出器48、50は、もし前記検出器が、電気接地32に対して対応する導体22、26の分離不良を検出するならば、関連する遮断部材36、38を始動させることができる。言い換えれば、第1の検出器48は、もし電気接地32に対して対応する第1の導体22の分離不良が、検出されるならば、第1の関連する回路遮断器36のための始動手段を形成する。同様に、第2の検出器50は、もし対応する第2の導体26の分離不良が、電気接地32に対して検出されるならば、関連する第2の回路遮断器38を始動させるための手段を形成する。
【0043】
図4で示される検出段54は、電流センサ52の端部に接続される。検出段54は、差動増幅器58、差動増幅器58の出力に直列に接続される第1のフィルタリング段60、第2のフィルタリング段62および第3のフィルタリング段64、第3のフィルタリング段64の出力に接続されるアナログ・デジタル変換器66、ならびにデジタル・アナログ変換器66の出力に接続される雑音抑制器68を備える。検出段54は、AC電流を、すなわち第1および/または第2の基準信号を検出することができる。
【0044】
図示されない代替案では、2つの検出器48、50の差動増幅器58の出力は、一緒に加えられる。これは、電流センサから来る測定信号が低い値を有するときに、両方の電流センサ52から来る測定信号を加えて、信号対雑音比を高めることを可能にする。
【0045】
計算部材56は、それ自体知られており、電流センサ52によって測定される強さからDC電流の強さを計算することができる。計算部材56はまた、電流センサ52によって測定される強さから、逆電流の強さも計算することができ、逆電流は、もし二重分離不良が、電気接地32に関して存在するならば、すなわち所与のDC源について第1の導体22の分離不良の後に、準同時に、別のDC電圧源について電気接地32に関する第2の導体26の不良が続くならば、出現することができる。
【0046】
各フィルタリング段60、62、64は、高域通過フィルタ70と、高域通過フィルタ70の出力に接続される低域通過フィルタ72とを備える。
【0047】
高域通過フィルタ70は、測定される強さのDC成分を除去するように設計される。高域通過フィルタ70は、例えば2.5Hzに等しい第1または第2の基準周波数信号を保持しながらDC成分を除去するために、好ましくは1Hzを下回る値を有する第1の遮断周波数を有する。高域通過フィルタ70の第1の遮断周波数は、第1または第2の基準信号の周波数よりも低い。
【0048】
高域通過フィルタ70の出力に接続される低域通過フィルタ72は、分離不良の場合にその信号を検出することができるために、第1または第2の基準信号のそれよりも高い周波数成分を除去するように設計される。高域通過フィルタ72は、例えば10Hzに等しい値を有する第2の遮断周波数を有し、第1または第2の基準信号の周波数は、例えば2.5Hzに等しい。低域通過フィルタ72の第2の遮断周波数は、前記基準信号を維持するために、第1または第2の基準信号の周波数よりも高い。
【0049】
言い換えれば、各フィルタリング段60、62、64は、第1の遮断周波数と第2の遮断周波数との間に含まれる周波数を、すなわち第1または第2の基準信号に対応する情報を基本的に維持するために、帯域通過フィルタを形成する。
【0050】
各フィルタリング・ステージ60、62、64はさらに、かなりの利得を有し、3つのフィルタリング段60、62、64の組は、1000を超え、好ましくは100,000に等しい全利得を有する。
【0051】
本発明による保護システム30の動作は、図5および図6を使用して今から説明されることになる。
【0052】
図5では、電気導体22、26の第1の分離不良が、電気接地32に関して出現する場合には(ステップ100)、分離不良を経験する導体が第1の導体22かまたは第2の導体26かに応じて、第1または第2の基準信号が、不良ループを流れる。第1または第2の基準信号は次いで、ステップ110の間に補助装置の対応する検出器48、50によって検出される。分離不良を検出した検出器48、50は次いで、その不良のために時間遅延または検証遅延を起動する。
【0053】
もし第2の不良が、ステップ120の間の時間遅延中に出現しないならば、その時不良を前に検出した検出器48、50は、影響される遮断部材36、38をステップ130の間の時間遅延の終わりに始動させる。
【0054】
述べられる実施形態では、問題になっている遮断部材36、38に対応する四極回路遮断器は、その場合には不良を前に検出した検出器48、50によって始動される。言い換えれば、分離不良によって影響されるDC電圧源20に対応する第1および第2の遮断部材36、38がその時、始動される。
【0055】
影響されるDC電圧源20は次いで、第1および第2の対応する遮断部材36、38を開くことによって生成ユニット10の残りの部分から分離される。生成ユニット10はその時、インバータ12を停止させる必要がなく、インバータ12と、不良を経験していない他のDC電圧源20とを使用してAC電圧を生成し続けながら再度動作可能である。
【0056】
もし反対に、第2の不良が、ステップ120の間の時間遅延中に出現するならば、その時その第2の接地不良の出現(ステップ200)は、逆電流および/または正極性と負極性との間の電流差の出現を引き起こす(ステップ210)。逆電流は、第1の不良から(矢印F1)第2の不良へ(矢印F2のそれと反対の方向)電気接地32を介して流れる電流である。そのような逆電流は、第1および第2の不良のインピーダンスによってかつ電気接地32の抵抗によって制限されるだけであるので、一般に著しい。
【0057】
この逆電流および/または2つの極性間のこの電流差は次いで、ステップ220の間に対応する補助装置40の計算部材56によって検出される。影響される検出器48、50は、時間遅延を起動する。
【0058】
次のステップ230の間に、もし逆電流が、同じ補助装置40の2つの相について決定されるならば、その時2つの分離不良は、ステップ240の間にその補助装置40と関連する第1および第2の遮断部材36、38の始動を介して、すなわち、述べられる実施形態では、その補助装置40と関連する四極回路遮断器の始動を介して除去される。
【0059】
第1および第2の遮断部材36、38が、磁気熱回路遮断器である、述べられる例示的実施形態では、もし逆不良電流の強さが、Inと示される、対応する回路遮断器の公称強さの0.7倍未満であるならば、その時回路遮断器36、38は、閉じられたままである。もし逆不良電流の強さが、回路遮断器の曲線BについてInの0.7倍からInの3.2倍の間に含まれるならば、その時補助装置40は、20msから30msの間に含まれる時間間隔で2つの回路遮断器36、38を始動させることになる。もし逆不良電流の強さが、Inの3.2倍からInの7倍の間に含まれるならば、これは、補助装置40と、影響される回路遮断器36、38の磁気回路との両方が、回路遮断器36、38の始動を命令してもよい動作領域に対応する。いずれにしても、始動に必要な時間間隔は、10msから30msの間に含まれることになり、それは、二重不良と関連する両方の回路遮断器36、38の準同時開放を有することを可能にする。最後に、もし逆不良電流の強さが、Inの7倍よりも大きいならば、その時2つの回路遮断器36、38の磁気回路は、回路遮断器36、38の始動を命令することになる。始動に必要な時間間隔は、12msよりも短いことになり、それは、二重不良と関連する2つの回路遮断器36、38の開放のより良好な同時性を有することを可能にする。
【0060】
もし反対に、逆電流が、2つの異なる補助総理40の正極性と負極性との間で決定されるならば、その時、影響される2つの補助装置40の第1および第2の遮断部材36、38は、ステップ250の間の時間遅延の終わりに始動される。前記時間遅延は、好ましくは20msよりも短い。
【0061】
述べられる実施形態では、2つの影響される補助装置40に対応する2つの四極回路遮断器は、その場合にはそれらの2つの不良を前に検出した検出器48、50によって始動される。言い換えれば、二重不良は、2つの影響される補助装置40と関連する2つの四極回路遮断器の始動を介して除去される。
【0062】
第1および第2の磁気熱回路遮断器36、38を始動させるための条件ならびに対応する始動に必要な時間間隔は、ステップ240について上で述べられたそれらと同一である。
【0063】
2つの四極回路遮断器は、電子的に管理される始動曲線を有し、したがって始動の非常に良好な正確さおよび再現性を可能にする。2つの四極回路遮断器はしたがって、同時のまたは準同時の開放を実行することになる。結果として、遮断電圧は、2つの四極回路遮断器の接点にわたって分配されることになる。インバータ12の入力におけるDC電圧Uについて、各回路遮断器36、38は、U/2に等しい電圧だけを遮断するように要求されることになる。インバータ12の入力での電圧Uは、例えば1kVに等しく、各回路遮断器36、38によって遮断されるべき電圧はその時、500Vに等しい。これは、あまり高価でない回路遮断器36、38を使用することを可能にする。
【0064】
2つの影響されるDC電圧源20はしたがって、第1および第2の対応する遮断部材36、38を開くことによって、生成ユニット10の残りの部分から分離される。
【0065】
それ故に、電気接地32に対する異なる導体の二重分離不良の場合でさえ、電圧インバータ12は、停止されず、それらの端部に分離不良を有するDC電圧源20だけが、生成ユニット10の残りの部分から分離され、一方、不良を有さない他のDC電圧源20は、動作可能なままである。これは、分離不良の場所を突き止め、電圧インバータ12を介してAC電圧を生成し続けることを可能にする。
【0066】
本発明による保護システム30は、DC電圧源20を保護すること、すなわち光起電パネル34、およびパネル34を遮断部材36、38にリンクする電気的接続を保護することを可能にする。保護システム30は、パネル34の内部と電気接地32との間の不良に関してまたは対応する遮断部材36、38へのパネル34の電気的接続と電気接地32との間の不良に関して、DC電圧源20を特にパネル34と遮断部材36、38との間の電気的接続不良から保護する。
【0067】
図7および図8は、本発明の第2の実施形態を例示し、それについて前に述べられた第1の実施形態に似た要素は、同一の参照記号を使用して識別され、再び述べられることはない。
【0068】
第2の実施形態によると、保護システム30はさらに、検出される不良を集中させるためのデバイス300を備え、集中化デバイス300は、各検出器48、50と通信することができ、もし1つまたは複数の分離不良が検出されるならば、始動信号を対応する遮断部材36、38に送ることができる。
【0069】
言い換えれば、第2の実施形態によると、集中化デバイス300は、もし対応する第1の導体22の分離不良が、電気接地32に対して検出されるならば、影響される第1の遮断部材36を始動させるための手段を形成する。加えて、集中化デバイス300は、もし対応する第2の導体26の分離不良が、電気接地32に対して検出されるならば、第2の影響される遮断部材38を始動させるための手段を形成する。
【0070】
図7の例示的実施形態では、各DC電圧源20と関連する保護デバイス42はさらに、第1の検出器48および第2の検出器50の両方に接続される通信部材302を備え、通信部材302は、両方の検出器48、50によって共用され、データ・リンク304を介して、検出器48、50と集中化デバイス300との間でデータの通信を可能にすることができる。
【0071】
図示されない代替案では、各検出器48について、保護システム30は、集中化デバイス300と通信する第1の通信部材を備え、各第2の検出器50について、集中化デバイス300と通信する第2の通信デバイスを備える。
【0072】
データ・リンク304は、好ましくは無線リンクである。別法として、データ・リンク304は、有線リンクである。
【0073】
第2の実施形態による保護システム30の動作は、上で述べられた第1の実施形態の動作に似ている。第2の実施形態による保護システム30の動作は、二重分離不良の場合には図8の流れ図を使用してさらに詳述される。
【0074】
電気接地32に対する二重分離不良の場合には、逆電流、および/または正極性と負極性との間の電流差が、ステップ400の間に出現する。
【0075】
これらの分離不良は次いで、ステップ410の間に1つまたは複数の補助装置40の検出器48、50によって検出される。検出器48、50によって検出される分離不良は次いで、対応する通信部材302を使用して集中化デバイス300に伝達される。
【0076】
次のステップ420の間に、集中化デバイス300は、決定された逆電流が同じ保護デバイス42の両方の相に存在するかどうかを決定し、もし該当するならば、ステップ430の間に対応する保護デバイス42の第1および第2の遮断部材36、38に始動信号を送る。述べられる例示的実施形態では、保護デバイス42の第1および第2の遮断部材36、38に対応する四極回路遮断器が、始動される。第1および第2の磁気熱回路遮断器36、38についての始動条件ならびに対応する始動に必要な時間間隔は、図6のステップ240に照らして第1の実施形態について前に述べられたそれらと同一である。
【0077】
さもなければ、ステップ460の間に、集中化デバイスは、いくつかの補助装置40が、電気接地32に対するその分離不良をそれぞれ検出したかどうかを決定する。
【0078】
このステップ460の間に、もし単一補助装置40の検出器48、50が、分離不良を検出したならば、その時その補助装置40と関連する第1および第2の遮断部材36、38は、ステップ480の間に始動される。述べられる例示的実施形態では、対応する補助装置40と関連する四極回路遮断器だけが次いで、集中化デバイス300を介して始動される。
【0079】
第1および第2の磁気熱回路遮断器36、38についての始動条件ならびに対応する始動に必要な時間間隔はまたしても、図6のステップ240に照らして第1の実施形態について前に述べられたそれらと同一である。
【0080】
さもなければ、いくつかの補助装置40が、それらのそれぞれの検出器48、50を介して分離不良を検出した場合には、その時分離不良を検出したそれらの補助装置40のそれぞれと関連する第1および第2の遮断部材36、38は、集中化デバイス300によって発せられる対応する信号によって始動される。言い換えれば、述べられる例示的実施形態では、分離不良を検出した補助装置40と関連する四極回路遮断器は、始動され、影響される回路遮断器の始動は、限られた時間間隔、例えば20ms未満の時間間隔で起こる。
【0081】
第1および第2の磁気熱回路遮断器36、38についての始動条件ならびに対応する始動に必要な時間間隔はまたしても、図6のステップ240に照らして第1の実施形態について前に述べられたそれらと同一である。
【0082】
2つの四極回路遮断器はしたがって、同時のまたは準同時の開放を行うことになる。結果として、遮断電圧は、2つの四極回路遮断器の接点にわたって分配されることになる。インバータ12の入力でのDC電圧Uについて、各回路遮断器接点36、38は、U/2に等しい電圧だけを遮断するように要求されることになる。
【0083】
影響される回路遮断器の始動の終わりには、それらの端部に分離不良を有するDC電圧源20はその時、生成ユニット10の残りの部分から分離され、その結果生成ユニット10はまたしても、AC電圧を電圧インバータ12から送るために正常に動作する。インバータ12は、それらの端子に分離不良を有さずかつ影響される回路遮断器の前の始動によって分離されていないDC電圧源20によって、入力に電力を供給される。
【0084】
第2の実施形態による保護システム30はその結果、1つまたは複数の分離不良の出現に続いて、影響される遮断部材36、38の始動のより良好な調整を提示することを可能にする。第2の実施形態による保護システム30は特に、電気接地32に対するいくつかの分離不良の場合に、遮断部材36、38の組が始動される時間間隔をより良好に制御することを可能にする。
【0085】
この第2の実施形態の他の利点は、第1の実施形態のそれらと同一であり、再び述べられることはない。
【0086】
図9は、本発明の第3の実施形態を例示し、それについて前に述べられた第1の実施形態に似た要素は、同一の参照記号を使用して識別され、再び述べられることはない。
【0087】
第3の実施形態によると、第1の検出器48は、対応する第1の電気導体22を流れる電流の強さを測定することができる第1のDC電流センサ500を備える。第2の検出器50は、対応する第2の電気導体26を流れるDC電流の強さを測定することができる第2のDC電流センサ502を備える。
【0088】
補助装置40はさらに、2つの電気導体22、26を流れる電流の合計を測定するための電気変圧器504を備える。
【0089】
言い換えれば、第3の実施形態によると、各補助装置40は、第1および第2の実施形態の分流器などの2つの電流センサ52の代わりに、第1のDC電流センサ500、第2のDC電流センサ502および電気変圧器504を備える。
【0090】
変圧器504はさらに、第1の基準信号および/または第2の基準信号を検出することを可能にし、2つのDC電流信号500、502は、逆電流および/または正極性と負極性との間の電流差の検出を可能にする。
【0091】
第3の実施形態による保護システム30は、第1および第2の実施形態の分流器52を用いるよりも雑音に敏感でない電流測定結果を有することを可能にする。第1および第2の電気導体22、26を流れる電流についてのこの測定代替案は、しかしながら、第1および第2の実施形態について述べられた分流器を使用する場合よりも高価である。
【0092】
それ故に、本発明による保護システム30は、電気接地32に対する電気導体22、26の分離不良の場合に動作時損失を低減することを可能にすることが分かる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9