特許第6262267号(P6262267)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6262267
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】スーツケース用外蓋
(51)【国際特許分類】
   A45C 5/03 20060101AFI20180104BHJP
【FI】
   A45C5/03
【請求項の数】8
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-21863(P2016-21863)
(22)【出願日】2016年2月8日
(65)【公開番号】特開2017-140096(P2017-140096A)
(43)【公開日】2017年8月17日
【審査請求日】2016年2月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】506308264
【氏名又は名称】頼 偉浤
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】頼 偉浤
【審査官】 山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5847233(JP,B2)
【文献】 登録実用新案第3168633(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3192537(JP,U)
【文献】 特許第3059967(JP,B2)
【文献】 実公昭47−021128(JP,Y1)
【文献】 登録実用新案第3182083(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3187772(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3183546(JP,U)
【文献】 特開2016−022316(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0256607(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3047276(JP,U)
【文献】 実開平07−027326(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 5/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スーツケース本体に対して開閉可能に結合しているスーツケース用外蓋であって、
外周側環状フレームを有し、且つ前記スーツケース本体に結合されるメインケースと、
前記メインケースに枢動可能に結合される枢動端を有し、且つ前記外周側環状フレームに対向される結合フレームを有し、前記結合フレームは強磁性材料からなり、対応しあう内側面と外側面を有する外カバーと、
前記外周側環状フレームに設置され、前記外周側環状フレームと前記結合フレームを磁着可能な少なくとも1つの磁気部材と、
枢軸及び前記枢軸からそれぞれ延伸される第一結合部及び第二結合部で構成され、前記第一結合部は前記外周側環状フレームに固結され、前記第二結合部は前記枢動端に固結される複数の枢動部材と、を備えることを特徴とする、
スーツケース用外
【請求項2】
スーツケース本体に対して開閉可能に結合しているスーツケース用外蓋であって、
外周側環状フレーム及び前記外周側環状フレームの下部から外側に突起した外階段を有し、且つ前記スーツケース本体に結合されるメインケースと、
前記メインケースに枢動可能に結合される枢動端を有し、且つ前記外周側環状フレームに対向される結合フレームを有し、前記結合フレームは強磁性材料からなり、対応しあう内側面と外側面を有する外カバーと、
前記外周側環状フレームに設置され、前記外周側環状フレームと前記結合フレームを磁着可能な少なくとも1つの磁気部材と、
枢軸及び前記枢軸からそれぞれ延伸される第一結合部及び第二結合部で構成され、前記第一結合部は前記外階段に固結され、前記第二結合部は前記枢動端に固結される複数の枢動部材と、を備えることを特徴とする、
スーツケース用外蓋。
【請求項3】
スーツケース本体に対して開閉可能に結合しているスーツケース用外蓋であって、
強磁性材料で製造された外周側環状フレームを有し、且つ前記スーツケース本体に結合されるメインケースと、
前記メインケースに枢動可能に結合される枢動端を有し、且つ前記外周側環状フレームに対向される結合フレームを有し、対応しあう内側面と外側面を有する外カバーと、
前記結合フレームに設置され、前記外周側環状フレームと前記結合フレームを磁着可能な少なくとも1つの磁気部材と、
枢軸及び前記枢軸からそれぞれ延伸される第一結合部及び第二結合部で構成され、前記第一結合部は前記外周側環状フレームに固結され、前記第二結合部は前記枢動端に固結される複数の枢動部材と、を備えることを特徴とする、
スーツケース用外蓋。
【請求項4】
スーツケース本体に対して開閉可能に結合しているスーツケース用外蓋であって、
強磁性材料で製造された外周側環状フレーム、及び前記外周側環状フレームの下部から外側に突起した外階段を有し、且つ前記スーツケース本体に結合されるメインケースと、
前記メインケースに枢動可能に結合される枢動端を有し、且つ前記外周側環状フレームに対向される結合フレームを有し、対応しあう内側面と外側面を有する外カバーと、
前記結合フレームに設置され、前記外周側環状フレームと前記結合フレームを磁着可能な少なくとも1つの磁気部材と、
枢軸及び前記枢軸からそれぞれ延伸される第一結合部及び第二結合部で構成され、前記第一結合部は前記外階段に固結され、前記第二結合部は前記枢動端に固結される複数の枢動部材と、を備えることを特徴とする、
スーツケース用外蓋。
【請求項5】
スーツケース本体に対して開閉可能に結合しているスーツケース用外蓋であって、
外周側環状フレームを有し、且つ前記スーツケース本体に結合されるメインケースと、
前記メインケースに枢動可能に結合される枢動端を有し、且つ前記外周側環状フレームに対向される結合フレームを有し、対応しあう内側面と外側面を有する外カバーと、
前記外周側環状フレーム及び前記結合フレームに設置され、前記外周側環状フレームと前記結合フレームを磁着可能な複数の磁気部材と、
枢軸及び前記枢軸からそれぞれ延伸される第一結合部及び第二結合部で構成され、前記第一結合部は前記外周側環状フレームに固結され、前記第二結合部は前記枢動端に固結される複数の枢動部材と、を備えることを特徴とする、
スーツケース用外蓋。
【請求項6】
スーツケース本体に対して開閉可能に結合しているスーツケース用外蓋であって、
外周側環状フレーム及び前記外周側環状フレームの下部から外側に突起した外階段を有し、且つ前記スーツケース本体に結合されるメインケースと、
前記メインケースに枢動可能に結合される枢動端を有し、且つ前記外周側環状フレームに対向される結合フレームを有し、対応しあう内側面と外側面を有する外カバーと、
前記外周側環状フレーム及び前記結合フレームに設置され、前記外周側環状フレームと前記結合フレームを磁着可能な複数の磁気部材と、
枢軸及び前記枢軸からそれぞれ延伸される第一結合部及び第二結合部で構成され、前記第一結合部は前記外階段に固結され、前記第二結合部は前記枢動端に固結される複数の枢動部材と、を備えることを特徴とする、
スーツケース用外蓋
【請求項7】
前記外周側環状フレームは結合孔を有し、前記結合フレームは結合用ラッチを有し、前記結合用ラッチは前記結合孔内に挿設されることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスーツケース用外
【請求項8】
記外カバーは前記外側面に凹部を有し、使用者が前記凹部に手を入れて前記外カバーを開閉できることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスーツケース用外
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーツケース用外蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
スーツケースは現代社会において必要不可欠な旅行用具であり、より多くの品物を入れ、収納及び分類をより便利にするため、一般的なスーツケースでは複数のポケットを有する構造に設計されている。このため、スーツケースが外蓋を有する設計となり、一般的なスーツケースの外蓋及び本体はファスナーにより結合される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来のスーツケースでは、ファスナーが複数回反復使用された後には損壊したり閉まりきらなくなるため、使用上不便であった。このため、使用が便利で、重複して使用できるスーツケース用外蓋が必要であった。
【0004】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に到った。
【0005】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、使用に便利で重複して使用できるスーツケース用の外蓋を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、上記目的を達成するための本発明に係るスーツケース用外蓋はスーツケース本体に結合され、前記スーツケース用外蓋は、外周側環状フレームを有し、且つ前記スーツケース本体に結合されるメインケースと、前記メインケースに枢動可能に結合される枢動端を有し、且つ前記外周側環状フレームに対向される結合フレームを有する外カバーと、前記外周側環状フレームと前記結合フレームとの間に設置される少なくとも1つの磁気部材と、枢軸及び前記枢軸からそれぞれ延伸される第一結合部及び第二結合部で構成され、前記第一結合部は前記メインケースに固結され、前記第二結合部は前記外カバーに固結される2つの枢動部材とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
以上の構成から、本発明は主にメインケースの外周側環状フレーム及び外カバーの結合フレームの間に少なくとも1つの磁気部材が設置され、メインケースの外周側環状フレーム及び外カバーの結合フレームが磁気部材の吸引力により常態で貼り合わせられ、使用者が外カバーを開く場合、外カバーに磁気部材の磁力以上の力量をかけるのみで外カバーが開かれるため、使用に便利で、重複して使用可能なスーツケース用外蓋である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1実施形態に係るスーツケースが閉合される外観斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態に係るスーツケースが開かれた外観斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態に係るスーツケースが開かれた外観斜視図である。
図4】本発明の第1実施形態に係るスーツケース用外蓋を示す部分の上面図である。
図5】本発明の第1実施形態に係るスーツケース用外蓋を示す部分の拡大図である。
図6】本発明の他の実施形態に係るスーツケース用外蓋を示す外観斜視図である。
図7】本発明のスーツケース用外蓋がスーツケース本体に結合される外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【実施例】
【0010】
(第1実施形態)
本発明のスーツケース用外蓋はスーツケース本体Bに結合され、図1乃至図7に示すように、以下四つの部材を備える。
1:結合孔12を有する外周側環状フレーム11を具備し、外階段13を更に有し、スーツケース本体Bに結合されるメインケース10。
2:メインケース10に枢動可能に結合される枢動端21を有し、且つ外周側環状フレーム11に対向される結合フレーム22を有し、結合フレーム22は結合孔12内に挿設される結合用ラッチ221を具備し、対応し合う内側面201及び外側面202からなる外カバー20であって、外カバー20は外側面202に凹部23を有し、使用者が凹部23に手を進入させて外カバー20に力を加えることで、外カバー20が枢動端21を枢動の中心としてメインケース10に対して枢動する外カバー20。
3:外周側環状フレーム11と結合フレーム22との間に設置され、外周側環状フレーム11に設置されてもよく、外周側環状フレーム11に設置される場合、結合フレーム22が金属材質で製造される磁気部材Mであって、磁気部材Mは結合フレーム22に設置されてもよく、磁気部材Mが結合フレーム22に設置される場合、外周側環状フレーム11が金属材質により製造され、磁気部材Mの数量が2より多い場合、これら前記磁気部材Mは同時に外周側環状フレーム11及び結合フレーム22に設置され、本発明の好ましい実施形態では、これら前記磁気部材Mは間隔をあけて配列される少なくとも1つの磁気部材M。
4:枢軸31及び枢軸31からそれぞれ延伸される第一結合部32及び第二結合部33で構成され、第一結合部32はメインケース10に固結され、第二結合部33は外カバー20に固結される2つの枢動部材30。
【0011】
(第2実施形態)
本発明の第1実施形態によれば、第一結合部32は外周側環状フレーム11に結合され、第二結合部33は外カバー20の枢動端21の内側面201に結合される。本発明の第2実施形態では、第一結合部32が外階段13に結合され、第二結合部33が外カバー20の枢動端21の外側面202に結合される(図6参照)。
【0012】
以上の構成から、本発明は主にメインケース10の外周側環状フレーム11及び外カバーの結合フレーム22の間に少なくとも1つの磁気部材Mが設置され、メインケース10の外周側環状フレーム11及び外カバー20の結合フレーム22が磁気部材Mの吸引力により常態で貼り合わせられ、メインケース10及び外カバー20が常態で閉合状態を呈する。
使用者が外カバー20を開ける場合、外カバー20に磁気部材Mの磁力以上の力量をかけるのみで、外カバー20が開かれる。よって、使用に便利で、重複して使用可能である。
【0013】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0014】
10 メインケース
11 外周側環状フレーム
12 結合孔
13 外階段
20 外カバー
201 内側面
202 外側面
21 枢動端
22 結合フレーム
221 結合用ラッチ
23 凹部
30 枢動部材
31 枢軸
32 第一結合部
33 第二結合部
B スーツケース本体
M 磁気部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7