特許第6262316号(P6262316)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6262316
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】乗客コンベア
(51)【国際特許分類】
   B66B 29/04 20060101AFI20180104BHJP
【FI】
   B66B29/04 E
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-230023(P2016-230023)
(22)【出願日】2016年11月28日
【審査請求日】2016年11月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【弁理士】
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
(72)【発明者】
【氏名】久保田 遼
【審査官】 井上 信
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭52−169286(JP,U)
【文献】 特開2003−95572(JP,A)
【文献】 特開2006−335557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 29/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に配されたトラスと、
前記トラスの上部に設けられた左右一対のスカートガードと、
左右一対のスカートガードから立設された欄干と、
左右一対の前記スカートガードの間を前後方向に沿って走行する踏段と、
左右一対の前記欄干の乗降口に設けられ、前記踏段が進出、又は、侵入する乗降板と、
前記踏段を走行させる駆動装置と、
前記駆動装置を制御する制御部と、
前記踏段の側面の上端部に対応した前記スカートガードに設けられたスカートガード挟まれ検出装置と、
を有し、
前記制御部は、前記スカートガード挟まれ検出装置が作動したときに前記踏段を停止させるものであり、
前記スカートガード挟まれ検出装置は、
球体と、
前記球体を保持する保持部と、
前記トラスに固定されたスイッチ本体と前記保持部によって作動するスイッチ作動部とを有するリミットスイッチと、
前記球体を前記踏段の前記側面に押圧する押圧手段と、
を有し、
前記スカートガード挟まれ検出装置は、前記乗降板の近い位置から遠い位置に向かって、所定間隔毎に複数設けられ、
前記制御部は、前記踏段を緊急停止させる場合に、前記乗降板から最も近い位置にある前記スカートガード挟まれ検出装置が作動したときに前記踏段を停止させる停止速度を、最も遠い位置にある前記スカートガード挟まれ検出装置が作動したときの前記停止速度より早くする、
乗客コンベア。
【請求項2】
前記押圧手段は、
前記保持部と前記スイッチ作動部との間に伸縮自在に連結したシャフトと、
前記シャフトを挿入した状態で前記保持部と前記スイッチ作動部との間に設けられたコイル状のバネと、
を有する請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項3】
複数の前記球体を保持した前記保持部が、一列に並んだ状態で保持連結部に設けられている、
請求項2に記載の乗客コンベア。
【請求項4】
前記保持連結部と前記スイッチ作動部との間に、複数の前記シャフトと前記バネが設けられている、
請求項3に記載の乗客コンベア。
【請求項5】
一列に並んだ複数の前記球体が水平になるように、前記スカートガード挟まれ検出装置が前記スカートガードに設けられている、
請求項4に記載の乗客コンベア。
【請求項6】
前記スカートガード挟まれ検出装置は、前記踏段が水平に走行する位置に設けられている、
請求項5に記載の乗客コンベア。
【請求項7】
前記制御部は、前記乗降板に近い前記スカートガード挟まれ検出装置が作動したときほど前記停止速度を早くする、
請求項に記載の乗客コンベア。
【請求項8】
前記乗客コンベアは、エスカレータ、又は、動く歩道である、
請求項1に記載の乗客コンベア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、乗客コンベアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアにおいては、左右一対のスカートガードの間を踏段が走行する。そのため、踏段とスカートガードの隙間に乗客の足、服、荷物などが挟まれた場合に乗客の安全を確保するためにスカートガード挟まれ検出装置が設けられ、これが作動した場合には、乗客コンベアが緊急停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−265891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のスカートガード挟まれ検出装置が作動すると、乗客は踏段とスカートガードの間に挟まれた状態から自分自身では抜け出すことができず、係員や保守員を待って外してもらわなければならないという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明の実施形態は、上記問題点に鑑み、乗客が踏段とスカートガードの隙間に挟まれてスカートガード挟まれ検出装置が作動しても、この隙間から乗客が簡単に抜け出すことができる乗客コンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、前後方向に配されたトラスと、前記トラスの上部に設けられた左右一対のスカートガードと、左右一対のスカートガードから立設された欄干と、左右一対の前記スカートガードの間を前後方向に沿って走行する踏段と、左右一対の前記欄干の乗降口に設けられ、前記踏段が進出、又は、侵入する乗降板と、前記踏段を走行させる駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御部と、前記踏段の側面の上端部に対応した前記スカートガードに設けられたスカートガード挟まれ検出装置と、を有し、前記制御部は、前記スカートガード挟まれ検出装置が作動したときに前記踏段を停止させるものであり、前記スカートガード挟まれ検出装置は、球体と、前記球体を保持する保持部と、前記トラスに固定されたスイッチ本体と前記保持部によって作動するスイッチ作動部とを有するリミットスイッチと、前記球体を前記踏段の前記側面に押圧する押圧手段と、を有し、前記スカートガード挟まれ検出装置は、前記乗降板の近い位置から遠い位置に向かって、所定間隔毎に複数設けられ、前記制御部は、前記踏段を緊急停止させる場合に、前記乗降板から最も近い位置にある前記スカートガード挟まれ検出装置が作動したときに前記踏段を停止させる停止速度を、最も遠い位置にある前記スカートガード挟まれ検出装置が作動したときの前記停止速度より早くする、乗客コンベアである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態を示すエスカレータの側面説明図。
図2】乗降口付近の踏段とスカートガードの側面図。
図3】踏段とスカートガードの間の縦断面図。
図4】スカートガード挟まれ検出装置の正面図。
図5】スカートガード挟まれ検出装置の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態のエスカレータ10について、図面を参照して説明する。
【実施形態1】
【0009】
実施形態1のエスカレータ10について、図1図5を参照して説明する。
【0010】
(1)エスカレータ10
エスカレータ10の構造について、図1を参照して説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
【0011】
エスカレータ10の枠組みであるトラス12が、建屋1の上階と下階に跨がって支持アングル2,3を用いて支持されている。
【0012】
トラス12の上端部にある上階側の機械室14内部には、踏段30を走行させる駆動装置18、左右一対の駆動スプロケット24,24、左右一対の手摺りベルトスプロケット27,27が設けられている。駆動装置18は、誘導電動機(インダクションモータ)よりなるモータ20と、減速機と、この減速機の出力軸に取り付けられた出力スプロケットと、この出力スプロケットにより駆動する駆動チェーン22と、モータ20の回転を停止させ、かつ、停止状態を保持するディスクブレーキとを有している。この駆動チェーン22により駆動スプロケット24が回転する。左右一対の駆動スプロケット24,24と左右一対の手摺りベルトスプロケット27,27とは、不図示の連結ベルトにより連結されて同期して回転する。また、上階側の機械室14内部には、モータ20やディスクブレーキなどを制御する制御部50が設けられている。
【0013】
トラス12の下端部にある下階側の機械室16内部には、従動スプロケット26が設けられている。上階側の駆動スプロケット24と下階側の従動スプロケット26との間には、左右一対の無端の踏段チェーン28,28が掛け渡されている。すなわち、左右一対の踏段チェーン28,28には、複数の踏段30の前輪301が等間隔に取り付けられている。踏段30の前輪301はトラス12に固定された不図示の前案内レールに沿って走行すると共に、駆動スプロケット24の外周部にある凹部と従動スプロケット26の外周部にある凹部に係合して、踏段30が上下に反転する。また、後輪302はトラス12に固定された後案内レール25を走行する。
【0014】
トラス12の左右両側には、左右一対のスカートガード44,44と左右一対の欄干36,36が立設されている。欄干36の上部に手摺りレール39が設けられ、この手摺りレール39に沿って手摺りベルト38が移動する。欄干36の上階側の正面下部には上階側の正面スカートガード40が設けられ、下階側の正面下部には下階側の正面スカートガード42が設けられ、正面スカートガード40,42から手摺りベルト38の出入口であるインレット部46,48がそれぞれ突出している。スカートガード44は、欄干36の側面下部に設けられ、左右一対のスカートガード44,44の間を踏段30が走行する。上下階のスカートガード44の内側面には、操作盤52,56、スピーカ54,58がそれぞれ設けられている。
【0015】
手摺りベルト38は、上階側のインレット部46から正面スカートガード40内に侵入し、案内ローラ群64を介して手摺り駆動スプロケット27に掛け渡され、その後、案内ローラ群66を介してスカートガード44内を移動し、下階側のインレット部48から正面スカートガード42外に表れる。そして、手摺りベルト38は、手摺り駆動スプロケット27が主駆動スプロケット24と共に回転することにより踏段30と同期して移動する。また、回転する手摺り駆動スプロケット27に、走行する手摺りベルト38を押圧するための押圧部材68を有する。
【0016】
上階側の機械室14の天井面にある乗降口には、上階側の乗降板32が水平に設けられ、下階側の機械室16の天井面にある乗降口には、下階側の乗降板34が水平に設けられている。乗降板32の先端には複数の櫛歯61が等間隔に突出した櫛歯状のコム60が設けられ、このコム60から踏段30が進出、又は、侵入する。また、乗降板34にも複数の櫛歯61が等間隔に突出した櫛歯状のコム62が設けられている(櫛歯61は、図2参照)。
【0017】
(2)安全装置
エスカレータ10には、乗客の安全を確保するために安全装置が設けられている。
【0018】
安全装置としては、図1図2に示すように、スカートガード44に設けられたスカートガード挟まれ検出装置(以下、「挟まれ検出装置」という)70、インレット部46,48に設けられた不図示のインレット挟まれ検出装置、案内レール25に設けられた不図示の踏段浮き上がり検出装置、踏段チェーン切断検出装置、操作盤52,56に設けられた不図示の非常停止ボタンなどである。
【0019】
挟まれ検出装置70とは、スカートガード44と踏段30の間に異物(例えば、乗客の足、服、荷物など)が挟まれたことを検出する装置であり、後から詳しく説明する。
【0020】
インレット挟まれ検出装置とは、手摺りベルト38が引き込まれるインレット部46又はインレット部48に異物(例えば、乗客の手や荷物)が手摺りベルト38と共に同時に引き込まれたときに検出する装置である。
【0021】
(3)踏段30
次に、踏段30について図2図3を参照して説明する。
【0022】
図2に示すように、踏段30は、三角形状の左右一対の踏段フレーム303,303と、この踏段フレーム303の上面に形成されたクリート面304と、踏段フレーム303の後面に形成されたライザ面305とよりなり、踏段フレーム303とクリート面304とライザ面305とは、アルミダイカストで一体に形成されている。
【0023】
クリート面304には、図3に示すように前後方向に延びた山部306、谷部307が設けられ、図2に示すように踏段30が乗降板32、又は、乗降板34に進入するときに、櫛歯状のコム60、又は、コム62の櫛歯61が谷部307に進入し、クリート面304に乗った異物を排出する。
【0024】
(4)挟まれ検出装置70
次に、挟まれ検出装置70について図3図5を参照して説明する。
【0025】
挟まれ検出装置70は、球体72、保持部74、保持連結部76、リミットスイッチ78、スイッチ作動部80、シャフト82及びバネ84から構成されている。
【0026】
保持部74は、図3に示すように、円柱型であり、その先端部に球体72を回転自在に、かつ、抜脱しないように保持し、その先端部から球体72が半球型に突出している。この突出寸法は、踏段30とスカートガード44との隙間86にほぼ等しい。
【0027】
保持連結部76は、図4図5に示すように、一体となった球体72と保持部74を複数個(例えば、4個)連結して一列に固定している。
【0028】
リミットスイッチ78は、トラス12に固定されたスイッチ本体79と、スイッチ本体79に設けられたスイッチ作動部80とを有する。このリミットスイッチ78は、スイッチ作動部80が押圧されるとオフ状態からオン状態となり、検出信号を制御装置50に出力する。
【0029】
スイッチ作動部80は、図3図5に示すように、長方形の板状である。保持連結部76とスイッチ作動部80との間には複数本(例えば、2本)のシャフト82が設けられている。このシャフト82は太いシャフトと細いシャフトが軸方向に重なったものであり、軸方向に長さが伸縮する。シャフト82の一端が保持連結部76に固定され、他端がスイッチ作動部80に固定されている。コイル状のバネ84が、保持連結部76とスイッチ作動部80の間であって、コイル状のバネ84内部にシャフト82が挿入されている。バネ84は、スイッチ作動部80から保持連結部76が離れる方向に常に付勢している。
【0030】
上記の挟まれ検出装置70が、踏段30の両側部にあるスカートガード44,44にそれぞれ複数個設けられている。挟まれ検出装置70の取り付け位置は、図1図2に示すように、踏段30が水平方向に移動する上階側の乗降板32の近くと、下階側の乗降板34の近くにのみ設けられている。
【0031】
また、一列に並んだ球体72が、図4に示すように、水平になるように、挟まれ検出装置70がスカートガード44に取り付けられている。
【0032】
また、半球型で突出した球体72が、図3図5に示すように、スカートガード44から突出し、踏段30のクリート面の側部に当接するようにバネ84で付勢されている。
【0033】
(5)挟まれ検出装置70の作動状態
次に、挟まれ検出装置70の作動状態について説明する。
【0034】
乗客が踏段30に乗り、乗客の足、服、荷物などが踏段30とスカートガード44との隙間86に挟まれていない場合には、図3図5に示すように、挟まれ検出装置70の球体72が、バネ84によって踏段30のクリート面の一側部を常に押圧している。このとき、踏段30のクリート面の一側部に接触する部分は、球体72と点接触であり、また、保持部74に対し球体72が回転するため、踏段30の走行に支障がない。
【0035】
乗客の服などが踏段30とスカートガード44との隙間86に挟まれ、挟まれ検出装置70の球体72がバネ84の付勢力に反して押圧されると、保持連結部76がスイッチ作動部80の方向に近づき、スイッチ作動部80が作動してリミットスイッチ78がオフ状態からオン状態となる。すると、リミットスイッチ78が制御装置50に停止信号を出力し、制御部50はモータ20を緊急停止させる。これにより、乗客は、その安全を確保できる。
【0036】
(6)効果
本実施形態によれば、乗客の服などが踏段とスカートガードの隙間86に挟まれると、球体72がバネ84の付勢力に反して押圧され、リミットスイッチ78が停止信号を出力し、どの挟まれ検出装置70が作動しても制御装置50が、踏段30を同じ速度で緊急停止させるので、乗客の安全を図ることができる。
【0037】
また、踏段30とスカートガード44の隙間86に挟まれた服などの異物に関して、球体72が保持部74に対し回転自在に配され、かつ、突出した部分が半球型であるため、その異物を簡単に外すことができる。そのため、従来のように係員や保守員が来るまで挟まれた状態が続くことがなく、乗客の安全をより確保できる。
【0038】
また、スカートガード44から露出している部分は、保持連結部76の前面と、保持部74の前面と、半球型に突出した球体72であるため、スカートガード44内部に異物が侵入しない。
【0039】
また、球体72が踏段30の側面に常にバネ84によって突出しているため、その分だけ踏段30とスカートガード44の間の隙間86を減らすことができ、事故の発生をより未然に防止できる。
【実施形態2】
【0040】
実施形態2のエスカレータ10について説明する。
【0041】
上記実施形態1では、水平方向に配された複数の挟まれ検出装置70に関して、どの挟まれ検出装置70が作動しても踏段30を停止させる停止速度は同じであった。
【0042】
本実施形態ではこれに代えて、水平方向に並んで配された挟まれ検出装置70に関して、乗降板32から近くに配置された挟まれ検出装置70が作動した場合の停止速度Vと、最も遠くに配置された挟まれ検出装置70が作動したときの停止速度V’を異なる速度にする。
【0043】
具体的には、乗降板32に最も近い位置にある挟まれ検出装置が作動したときの停止速度Vを、最も遠くにある挟まれ検出装置が作動したときの停止速度V’よりも早くする。これによって、最も近い位置にある挟まれ検出装置70によって異物が検出された場合に、踏段30が、より速く停止するため、乗客がコム60に引っ掛かり転倒するといった二次被害を防止できる。
【実施形態3】
【0044】
実施形態3のエスカレータ10について説明する。
【0045】
挟まれ検出装置70がn台ある場合に、乗降板32に最も近い位置にある挟まれ検出装置70に対応する停止速度をV1、その次に近い位置にある挟まれ検出装置70に対応する停止速度をV2、k番目に近い位置にある挟まれ検出装置70に対応する停止速度Vk、最も遠い位置にある挟まれ検出装置70に対応する停止速度をVnとした場合に、V1>V2>・・・>Vk>・・・>Vnとする。但し、1<k<nである。
【0046】
本実施形態であっても、コム60の近くにある挟まれ検出装置70ほど踏段30が、より速く停止するため、乗客がコム60に引っ掛かり転倒するといった二次被害を防止できる。
【変更例】
【0047】
また、踏段30が水平方向に常に移動する動く歩道に上記実施形態の挟まれ検出装置70を適応させてもよい。この場合には、エスカレータ10とは異なり、一方の乗降口から他方の乗降口まで全てにわたって上記実施形態の挟まれ検出装置70を等間隔毎に設置でき、乗客の安全をより確保できる。
【0048】
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0049】
10・・・エスカレータ、12・・・トラス、30・・・踏段、70・・・挟まれ検出装置、72・・・球体、74・・・保持部、76・・・保持連結部、78・・・リミットスイッチ、80・・・スイッチ作動部、82・・・シャフト、84・・・バネ
【要約】
【課題】乗客が踏段とスカートガードの隙間に挟まれてスカートガード挟まれ検出装置が作動しても、この隙間から乗客が簡単に抜け出すことができる乗客コンベアを提供する。
【解決手段】挟まれ検出装置70は、球体72と、球体72を回転自在に保持する保持部74と、トラス12に固定されたスイッチ本体86と、保持部74によって作動するスイッチ作動部80とを有するリミットスイッチ78と、球体72を踏段30の側面に押圧するバネ84とを有する。
【選択図】 図3
図1
図2
図3
図4
図5