(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
更に、検索結果は、アーティスト名、アルバムタイトル、又はジャンルのうち少なくとも1つを含むメディアアイテム情報を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図面は、いくつかの例示的な実施形態を説明することを目的としているが、本発明は、図面に示した配置及び手段に限定されるものではない。
【0008】
I.概要
メディアアイテム(例えば、歌、ビデオ等)の再生は、多くの人にとって毎日のアクティビティになっている。そのため、ユーザがメディアアイテムを検索することができるか、又は別の方法でメディアアイテムにアクセスすることができるソースが多く存在する。例えば、様々なストリーミングソースとして、Pandora(登録商標)、Spotify(登録商標)、Songza(登録商標)、Slacker(登録商標) Radio、Google Play(商標)、iTunes Radio(商標)などがある。メディアソースの選択肢の数が増えるほど、メディアアイテムの検索結果の複雑さも同様に増える。ユーザ体験を向上させるために、そのようなメディアソースによって提供されるメディアアイテムの検索結果をより簡単に閲覧できることが望ましく、又、その検索結果をフィルタリングして特定のメディアアイテムを見つけることができることが望ましい。本明細書で述べられている実施形態は、そのような好適な方法で検索結果を閲覧することができるように、メディアシステムの制御デバイス上にフィルタ条件の動的表示を提供する。
【0009】
例えば、メディアシステムの制御デバイスは、ユーザインタフェースを提供してもよい。ユーザインタフェースは、ユーザによって操作されることでメディア再生システムを制御することができる。ユーザがそのようなユーザインタフェースを用いて行う1つの操作としては、メディア再生システムによって最終的に再生可能なメディアアイテムを検索することを含んでもよい。そのような操作では、ユーザはメディアアイテムを直接検索してもよいし、あるいは、ユーザはメディアアイテムを間接的に(例えば、アーティスト名、アルバムタイトルなどを最初に検索することによって)検索してもよい。
【0010】
いずれのイベントにおいても、制御デバイスがユーザから検索入力を受信した後、制御デバイスはユーザへ検索結果を返すことができる。検索結果は、様々な方法で表示することができ、様々な情報を含んでもよい。ある例では、検索結果は、ユーザの検索に関連する1つ又は複数のメディアアイテムを提供する1つ又は複数のメディアソースを特定していてもよい。又、検索結果は、関連するメディアアイテム情報(例えば、アーティスト名、アルバムタイトル、トラックタイトルなど)を特定していてもよい。
【0011】
検索結果は、第1セットのフィルタ条件と共に表示されてもよい。第1セットのフィルタ条件は、ユーザの検索結果にフォーカスする、及び/又はユーザの検索結果を整理するためにユーザによって使用されてもよい。例えば、第1セットのフィルタ条件によって、ユーザは検索結果のサブセットを閲覧することが可能であってもよい。更に、第1セットのフィルタ条件によって、ユーザは特定の分類に基づいて検索結果をソートすることが可能であってもよい。例えば、第1セットのフィルタ条件は、アーティスト、トラック、アルバム、プレイリスト、ステーション、ショー、及びジャンルを含んでもよい。このように、第1セットのフィルタ条件によって、ユーザは、例えば、アーティスト名によって検索結果をソートすることが可能であってもよい。
【0012】
ある点において、ユーザは、検索結果が生成されたメディアソースの中から特定のメディアソースを選択してもよい。そのような選択は、選択されたメディアソースと関連付けられた検索結果を閲覧することに、ユーザが興味があることを示してもよい。この選択に基づいて、制御デバイスは、第2セットのフィルタ条件を決定し、第2セットのフィルタ条件と共にフィルタ結果を返してもよい。フィルタ結果は、特定のメディアソースと関連付けられた検索結果からの情報を含んでいてもよい。又、第2セットのフィルタ条件は、更に、フィルタ結果をフォーカスするために使用されてもよい。
【0013】
第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なっていてもよい。例えば、第2セットのフィルタ条件は、アーティスト、ジャンル、及びトラックを含んでいてもよい。更に、第2セットのフィルタ条件は、選択されたメディアソースと関連付けられたフィルタ条件を反映してもよい。例えば、第2セットのフィルタ条件は、ユーザが選択したメディアソースのメディアライブラリを検索するときに、選択されたメディアソースによって提供される条件のみを含んでいてもよい。このように、第2セットのフィルタ条件によって、ユーザはフィルタ条件の態様を閲覧し、選択されたメディアソースに合わせた方法でフィルタ結果を整理することができる。
【0014】
上述したように、本明細書では、メディア再生システムの制御デバイス上のフィルタ条件の動的表示に関連する例が提供されている。ある態様では、方法が提供されている、方法は、(a)コンピュータのグラフィカルディスプレイに、(i)第1セットのフィルタ条件と、(ii)複数のメディアソースをそれぞれ特定する複数のメディアソース識別子を含む検索結果と、を表示させるステップ、(b)複数のメディアソース識別子のうち1つが選択されたことを示す選択データを、コンピュータによって受信するステップ、(c)選択されたメディアソース識別子に基づいて第2セットのフィルタ条件を、コンピュータによって決定するステップ、ここで第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なる、(d)グラフィカルディスプレイに、決定された第2セットのフィルタ条件を表示するステップ、を含む。
【0015】
別の態様では、デバイスが提供されている。デバイスは、グラフィカルディスプレイ、入力インタフェース、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されたプログラム命令を含む。プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって、(a)グラフィカルディスプレイに、(i)第1セットのフィルタ条件と、(ii)複数のメディアソースをそれぞれ特定する複数のメディアソース識別子を含む検索結果と、を表示させるステップ、(b)複数のメディアソース識別子のうち1つが選択されたことを示す選択データを受信するステップ、(c)選択されたメディアソース識別子に基づいて第2セットのフィルタ条件を決定するステップ、ここで第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なる、(d)グラフィカルディスプレイに、決定された第2セットのフィルタ条件を表示するステップ、をコンピュータに実行させる。
【0016】
更に別の態様では、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供されている。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶している。命令は、(a)コンピュータのグラフィカルディスプレイに、(i)第1セットのフィルタ条件と、(ii)複数のメディアソースのそれぞれを特定する複数のメディアソース識別子を含む検索結果と、を表示させること、(b)複数のメディアソース識別子のうち1つが選択されたことを示す選択データを、コンピュータによって受信すること、(c)選択されたメディアソース識別子に基づいて第2セットのフィルタ条件を、コンピュータによって決定すること、ここで第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なる、(d)グラフィカルディスプレイに、決定された第2セットのフィルタ条件を表示すること、を含む。
【0017】
当業者にとって、本開示には他の複数の実施形態が含まれることは理解されるであろう。
【0018】
II.動作環境の例
図1は、本明細書で開示されている1つ又は複数の実施形態で実施可能又は実装可能なメディア再生システム100の例示的な構成を示す。図示されるように、メディア再生システム100は、複数の部屋及び空間、例えば、主寝室、オフィス、ダイニングルーム、及びリビングルームを有する例示的なホーム環境と関連付けられている。
図1の例に示されるように、メディア再生システム100は、再生デバイス102−124、制御デバイス126及び128、有線又は無線のネットワークルータ130を含む。
【0019】
更に、例示的なメディア再生システム100の異なる構成要素、及び異なる構成要素がどのように作用してユーザにメディア体験を提供するかに関しての説明は、以下のセクションで述べられている。本明細書における説明は、概してメディア再生システム100を参照しているが、本明細書で述べられている技術は、
図1に示されるホーム環境の用途に限定されるものではない。例えば、本明細書で述べられている技術は、マルチゾーンオーディオが望まれる環境、例えば、レストラン、モール、又は空港のような商業的環境、スポーツ用多目的車(SUV)、バス又は車のような車両、船、若しくはボード、飛行機などの環境において有益である。
【0020】
a.例示的なゾーンプレーヤー
図2は、
図1のメディア再生システム100の再生デバイス102−124の1つ又は複数を構成する例示的な再生デバイス200の機能ブロック図を示す。再生デバイス200は、プロセッサ202、ソフトウェアコンポーネント204、メモリ206、オーディオ処理コンポーネント208、オーディオアンプ210、スピーカー212、及びネットワークインタフェース214を含んでもよい。ネットワークインタフェース214は、無線インタフェース216及び有線インタフェース218を含む。ある場合では、再生デバイス200は、スピーカー212を含まないが、再生デバイス200を外部スピーカーに接続するためのスピーカーインタフェースを含んでいてもよい。別の場合では、再生デバイス200は、スピーカー212もオーディオアンプ210も含まないが、再生デバイス200を外部オーディオアンプ又はオーディオビジュアルレシーバーに接続するためのオーディオインタフェースを含んでもよい。
【0021】
ある例では、プロセッサ202は、メモリ206に記憶された命令に基づいて、選択データを処理するように構成されたクロック駆動コンピュータコンポーネントであってもよい。メモリ206は、プロセッサ202によって実行可能な命令を記憶するように構成された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。例えば、メモリ206は、ある機能を実行するためにプロセッサ202によって実行可能なソフトウェアコンポーネント204の1つ又は複数をロードすることができるデータストレージであってもよい。ある例では、機能は、再生デバイス200がオーディオソース又は別の再生デバイスからオーディオデータを読み出すステップを含んでもよい。別の例では、機能は、再生デバイス200がネットワーク上の別のデバイス又は再生デバイスにオーディオデータを送信するステップを含んでもよい。更に別の例では、機能は、マルチチャンネルオーディオ環境を作るために、再生デバイス200と1つ又は複数の再生デバイスとをペアリングするステップを含んでもよい。
【0022】
ある機能は、再生デバイス200が、1つ又は複数の他の再生デバイスと、オーディオコンテンツの再生を同期するステップを含む。再生を同期している間、再生デバイス200によるオーディオコンテンツの再生と1つ又は複数の他の再生デバイスによる再生との間の遅延を、リスナーが気づかないことが好ましい。「複数の独立クロックデジタルデータ処理デバイス間の動作を同期するシステム及び方法」と題する米国特許第8,234,395号が本明細書に参照として援用されており、それは再生デバイス間のオーディオ再生を同期することが述べられたより詳細な例を提供している。
【0023】
更に、メモリ206は、データを記憶するように構成されていてもよい。データは、例えば、1つ又は複数のゾーン及び/又はゾーングループに一部として含まれる再生デバイス200などの再生デバイス200、再生デバイス200によりアクセス可能なオーディオソース、又は再生デバイス200(又は他の再生デバイス)と関連付け可能な再生キュー、に関連付けられている。データは、定期的に更新され、再生デバイス200の状態を示す1つ又は複数の状態変数として記憶されてもよい。また、メモリ206は、メディアシステムの他のデバイスの状態と関連付けられたデータを含んでもよく、デバイス間で随時共有することによって、1つ又は複数のデバイスが、システムと関連するほぼ直近のデータを有することができる。他の実施形態も可能である。
【0024】
オーディオ処理コンポーネント208は、1つ又は複数のデジタル−アナログ変換器(DAC)、オーディオ処理コンポーネント、オーディオ強化コンポーネント、又はデジタルシグナルプロセッサ(DSP)等を含んでいてもよい。ある実施形態では、1つ又は複数のオーディオ処理コンポーネント208は、プロセッサ202のサブコンポーネントであってもよい。ある実施形態では、オーディオコンテンツが、オーディオ処理コンポーネント208によって処理及び/又は意図的に変更されることによって、オーディオ信号を生成してもよい。生成されたオーディオ信号は、オーディオアンプ210に送信され、増幅され、スピーカー212を通じて再生される。特に、オーディオアンプ210は、1つ又は複数のスピーカー212を駆動できるレベルまでオーディオ信号を増幅するように構成されたデバイスを含んでもよい。スピーカー212は、独立した変換器(例えば、「ドライバ」)又は1つ又は複数のドライバを内包する筐体を含む完全なスピーカーシステムを備えてもよい。スピーカー212に備えられたあるドライバは、例えば、サブウーファー(例えば、低周波用)、ミドルレンジドライバ(例えば、中間周波用)、及び/又はツイーター(高周波用)を含んでもよい。ある場合では、1つ又は複数のスピーカー212のそれぞれの変換器は、オーディオアンプ210の対応する個々のオーディオアンプによって駆動されてもよい。再生デバイス200で再生するアナログ信号を生成することに加えて、オーディオ処理コンポーネント208は、オーディオコンテンツを処理し、そのオーディオコンテンツを1つ又は複数の他の再生デバイスに再生させるために送信する。
【0025】
再生デバイス200によって処理及び/又は再生されるオーディオコンテンツは、外部ソース、例えば、オーディオライン−イン入力接続(例えば、オートディテクティング3.5mmオーディオラインイン接続)又はネットワークインタフェース214を介して、受信されてもよい。
【0026】
ネットワークインタフェース214は、データネットワーク上で再生デバイス200と1つ又は複数の他のデバイスとの間のデータフローを可能にするように構成されてもよい。このように、再生デバイス200は、再生デバイスと通信する1つ又は複数の他の再生デバイス、ローカルエリアネットワーク内のネットワークデバイス、又は例えば、インターネット等のワイドエリアネットワーク上のオーディオコンテンツソースから、データネットワークを介してオーディオコンテンツを受信するように構成されていてもよい。ある例では、再生デバイス200によって送信及び受信されたオーディオコンテンツ及び他の信号は、インターネットプロトコル(IP)に基づくソースアドレス及びIPに基づく宛先アドレスを含むデジタルパケットの形で送信されてもよい。そのような場合、ネットワークインタフェース214は、デジタルパケットデータを解析することによって、再生デバイス200宛てのデータを、再生デバイス200によって適切に受信して処理することができる。
【0027】
図示されるように、ネットワークインタフェース214は、無線インタフェース216と有線インタフェース218とを含んでもよい。無線インタフェース216は、再生デバイス200用のネットワークインタフェース機能を提供し、通信プロトコル(例えば、無線規格IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.15、4Gモバイル通信基準などを含む無線基準(規格)のいずれか)に基づいて、他のデバイス(例えば、再生デバイス200に関連付けられたデータネットワーク内の他の再生デバイス、スピーカー、レシーバー、ネットワークデバイス、制御デバイス)と無線通信してもよい。有線インタフェース218は、再生デバイス200用のネットワークインタフェース機能を提供し、通信プロトコル(例えば、IEEE802.3)に基づいて他のデバイスとの有線接続を介して通信してもよい。
図2に示されるネットワークインタフェース214は、無線インタフェース216と有線インタフェース218との両方を含んでいるが、ネットワークインタフェース214は、ある実施形態において、無線インタフェースのみか、又は有線インタフェースのみを含んでいてもよい。
【0028】
ある例では、再生デバイス200と他の再生デバイスとは、ペアにされて、オーディオコンテンツの2つの別々のオーディオコンポーネントを再生してもよい。例えば、再生デバイス200は、左チャンネルオーディオコンポーネントを再生するように構成される一方、他の再生デバイスは、右チャンネルオーディオコンポーネントを再生するように構成されてもよい。これにより、オーディオコンテンツのステレオ効果を生成するか、又は強化することができる。ペアにされた再生デバイス(「結合再生デバイス」とも言う)は、更に、他の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生してもよい。
【0029】
別の例では、再生デバイス200は、1つ又は複数の他の再生デバイスと音響的に統合され、単一の統合された再生デバイス(統合再生デバイス)を形成してもよい。統合再生デバイスは、統合されていない再生デバイス又はペアにされた再生デバイスと比べて、サウンドの処理や再現を異なるように構成することができる。なぜならば、統合再生デバイスは、オーディオコンテンツを再生するスピーカー追加することができるからである。例えば、再生デバイス200が、低周波レンジのオーディオコンテンツを再生するように設計されている場合(例えば、サブウーファー)、再生デバイス200は、全周波数レンジのオーディオコンテンツを再生するように設計された再生デバイスと統合されてもよい。この場合、全周波数レンジの再生デバイスは、低周波の再生デバイス200と統合されたとき、オーディオコンテンツの中高周波コンポーネントのみを再生するように構成されてもよい。一方で低周波レンジの再生デバイス200は、オーディオコンテンツの低周波コンポーネントを再生する。更に、統合再生デバイスは、単一の再生デバイス、又は更に他の統合再生デバイスとペアにされてもよい。
【0030】
例として、現在、ソノズ・インコーポレイテッドは、「PLAY:1」、「PLAY:3」、「PLAY:5」、「PLAYBAR」、「CONNECT:AMP」、「CONNECT」、及び「SUB」を含む再生デバイスを販売提供している。他の過去、現在、及び/又は将来のいずれの再生デバイスにおいても、追加的に又は代替的に本明細書で開示された実施例の再生デバイスに実装して使用することができる。更に、再生デバイスは、
図2に示された特定の例又は提供されるソノズ製品に限定されないことは理解される。例えば、再生デバイスは、有線又は無線のヘッドホンを含んでもよい。別の例では、再生デバイスは、パーソナルモバイルメディア再生デバイス用のドッキングステーションを含むか、又は、それらと対話してもよい。更に別の例では、再生デバイスは、別のデバイス又はコンポーネント、例えば、テレビ、照明器具、又は屋内又は屋外で使用するためのいくつかの他のデバイスと一体化されてもよい。
【0031】
b.例示的な再生ゾーン構成
図1のメディア再生システムに戻って、環境は、1つ又は複数の再生ゾーンを有しており、それぞれの再生ゾーンは1つ又は複数の再生デバイスを含んでいる。メディア再生システム100は、1つ又は複数の再生ゾーンで形成されており、後で1つ又は複数のゾーンが追加又は削除して、
図1に示す例示的な構成としてもよい。それぞれのゾーンは、異なる部屋又は空間、例えば、オフィス、浴室、主寝室、寝室、キッチン、ダイニングルーム、リビングルーム、及び/又はバルコニーに基づく名前が与えられてもよい。ある場合では、単一の再生ゾーンは複数の部屋又は空間を含んでいてもよい。別の場合では、単一の部屋又は空間は、複数の再生ゾーンを含んでいてもよい。
【0032】
図1に示されるように、バルコニー、ダイニングルーム、キッチン、浴室、オフィス、及び寝室のゾーンのそれぞれは、1つの再生デバイスを有する一方、リビングルーム及び主寝室のゾーンのそれぞれは、複数の再生デバイスを有する。リビングルームゾーンは、再生デバイス104、106、108、及び110が、別々の再生デバイスとしてか、1つ又は複数の結合再生デバイスとしてか、1つ又は複数の統合再生デバイスとしてか、又はこれらのいずれかの組み合わせで、オーディオコンテンツを同期して再生するように構成されてもよい。同様に、主寝室の場合では、再生デバイス122及び124が、別々の再生デバイスとしてか、結合再生デバイスとしてか、又は統合再生デバイスとして、オーディオコンテンツを同期して再生するように構成されてもよい。
【0033】
ある例では、
図1の環境における1つ又は複数の再生ゾーンは、それぞれ異なるオーディオコンテンツを再生している。例えば、ユーザは、バルコニーゾーンでグリルしながら、再生デバイス102によって再生されるヒップホップ音楽を聞くことができる。一方、別のユーザは、キッチンゾーンで食事を準備しながら、再生デバイス114によって再生されるクラシック音楽を聞くことができる。別の例では、再生ゾーンは、同じオーディオコンテンツを別の再生ゾーンと同期して再生してもよい。例えば、ユーザがオフィスゾーンにいる場合、オフィスゾーンの再生デバイス118が、バルコニーの再生デバイス102で再生されている音楽と同じ音楽を再生してもよい。そのような場合、再生デバイス102及び118は、ロック音楽を同期して再生しているため、ユーザは、異なる再生ゾーン間を移動してもアウト−ラウドで再生されるオーディオコンテンツをシームレス(又は少なくともほぼシームレス)に楽しむことができる。再生ゾーン間の同期は、前述の米国特許第8,234,395号で述べられているような再生デバイス間の同期と同様の方法で行ってもよい。
【0034】
上述したように、メディア再生システム100のゾーン構成は、動的に変更してもよく、ある実施形態では、メディア再生システム100は、複数の構成をサポートする。例えば、ユーザが1つ又は複数の再生デバイスを、物理的にゾーンに移動させるか、又はゾーンから移動させる場合、メディア再生システム100は変更に対応するように再構成されてもよい。例えば、ユーザが再生デバイス102をバルコニーゾーンからオフィスゾーンに物理的に移動させる場合、オフィスゾーンは、再生デバイス118と再生デバイス102との両方を含んでもよい。必要に応じて、制御デバイス、例えば制御デバイス126と128とを介して、再生デバイス102が、ペアにされるか、又はオフィスゾーンにグループ化されるか、及び/又はリネームされてもよい。一方、1つ又は複数の再生デバイスが、再生ゾーンを未だ設定していないホーム環境において、ある領域に移動させられた場合、新しい再生ゾーンがその領域に形成されてもよい。
【0035】
更に、メディア再生システム100の異なる再生ゾーンは、動的にゾーングループに組み合わされてもよいし、又は別々の再生ゾーンに分割されてもよい。例えば、ダイニングルームゾーンとキッチンゾーン114とがディナーパーティ用のゾーングループに組み合わされることによって、再生デバイス112と114とがオーディオコンテンツを同期して再生することができる。一方、あるユーザがテレビを見たい一方、他のユーザがリビングルーム空間の音楽を聞きたい場合、リビングルームゾーンが、再生デバイス104を含むテレビゾーンと、再生デバイス106、108及び110を含むリスニングゾーンと、に分けられてもよい。
【0036】
c.例示的な制御デバイス
図3は、メディア再生システム100の制御デバイス126と128とうちの一方又は両方を構成する例示的な制御デバイス300の機能ブロック図を示す。図示されるように、制御デバイス300は、プロセッサ302、メモリ304、ネットワークインタフェース306、及びユーザインタフェース308を含んでもよい。ある例では、制御デバイス300は、メディア再生システム100専用の制御デバイスであってもよい。別の例では、制御デバイス300は、メディア再生システムコントローラアプリケーションソフトウェアをインストールされたネットワークデバイス、例えば、iPhone(登録商標)、iPad(登録商標)、又は任意の他のスマートフォン、タブレットあるいはネットワークデバイス(例えば、PC又はMac(登録商標)などのネットワークコンピュータ)であってもよい。
【0037】
プロセッサ302は、メディア再生システム100のユーザアクセス、コントロール、及び構成を可能にすることに関する機能を実行するように構成されてもよい。メモリ304は、プロセッサ302によって実行可能な命令を記憶し、それらの機能を実行するように構成されていてもよい。また、メモリ304は、メディア再生システムコントローラアプリケーションソフトウェアと、メディア再生システム100とユーザとに関連付けられた他のデータを記憶するように構成されていてもよい。
【0038】
ある例では、ネットワークインタフェース306は、工業規格(例えば、赤外線、無線、IEEE802.3などの有線規格、IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.15などの無線規格、4G通信規格など)に基づいてもよい。ネットワークインタフェース306においては、制御デバイス300がメディア再生システム100内の他のデバイスと通信するための手段を提供してもよい。ある例では、データ及び情報(例えば、状態変数)は、ネットワークインタフェース306を介して制御デバイス300と他のデバイスとの間で通信されてもよい。例えば、メディア再生システム100における再生ゾーン及びゾーングループの構成は、制御デバイス300によって、再生デバイス又は別のネットワークデバイスから受信されてもよいし、あるいは制御デバイス300によって、ネットワークインタフェース306を介して別の再生デバイス又はネットワークデバイスに送信されてもよい。ある場合では、他のネットワークデバイスは、別の制御デバイスであってもよい。
【0039】
ボリュームコントロール及びオーディオ再生コントロールなどの再生デバイス制御コマンドは、ネットワークインタフェース306を介して制御デバイス300から再生デバイスに通信されてもよい。上述したように、メディア再生システム100の構成の変更は、ユーザにより制御デバイス300を用いて行うことができる。構成の変更は、1つ又は複数の再生デバイスをゾーンに追加すること、1つ又は複数の再生デバイスをゾーンから取り除くこと、1つ又は複数のゾーンをゾーングループに追加すること、1つ又は複数のゾーンをゾーングループから取り除くこと、結合プレーヤー又は統合プレーヤーを形成すること、結合プレーヤー又は統合プレーヤーから1つ又は複数の再生デバイスに分けることなどを含んでもよい。このように、制御デバイス300は、コントローラと呼ばれてもよく、制御デバイス300は、メディア再生システムコントローラアプリケーションソフトウェアをインストールした専用のコントローラか、又はネットワークデバイスであってもよい。
【0040】
制御デバイス300のユーザインタフェース308は、
図4に示されるコントローラインタフェース400などのようなコントローラインタフェースを提供することによって、メディア再生システム100のユーザアクセス及び制御を可能にするように構成されていてもよい。コントローラインタフェース400は、再生制御領域410、再生ゾーン領域420、再生ステータス領域430、再生キュー領域440、及びオーディオコンテンツソース領域450を含む。図示されるユーザインタフェース400は、
図3の制御デバイス300などのようなネットワークデバイス(及び/又は
図1の制御デバイス126及び128)を設けられたユーザインタフェースの単なる一例であって、ユーザによってメディア再生システム100などのようなメディア再生システムを制御するためにアクセスされるものである。あるいは、様々なフォーマット、スタイル、及び対話型シーケンスを他のユーザのインタフェースを1つ又は複数のネットワークデバイスに実装し、メディア再生システムへ類似の制御アクセスを提供してもよい。
【0041】
再生制御領域410は、(例えば、タッチ又はカーソルを用いることで)選択可能なアイコンを含んでもよい。このアイコンによって、選択された再生ゾーン又はゾーングループ内の再生デバイスが、再生又は停止、早送り、巻き戻し、次にスキップ、前にスキップ、シャッフルモードのオン/オフ、リピートモードのオン/オフ、クロスフェードモードのオン/オフを行う。再生制御領域410は、別の選択可能なアイコンを含んでもよい。別の選択可能なアイコンは、イコライゼーション設定、再生ボリュームなど他の設定などを変更してもよい。
【0042】
再生ゾーン領域420は、メディア再生システム100内の再生ゾーンの表示を含んでもよい。ある実施形態では、再生ゾーンのグラフィカル表示が選択可能であってもよい。追加の選択可能なアイコンを移動させることによって、メディア再生システム内の再生ゾーンを管理又は構成することができる。例えば、結合ゾーンの作成、ゾーングループの作成、ゾーングループの分割、及びゾーングループのリネームなど他の管理又は構成を行うことができる。
【0043】
例えば、図示されるように、「グループ」アイコンは、再生ゾーンのグラフィカル表示のそれぞれに設けられてもよい。あるゾーンのグラフィカル表示内の「グループ」アイコンは、メディア再生システム内の1つ又は複数のゾーンを選択して、あるゾーンとグループ化するオプションを出せるように選択可能であってもよい。一度グループ化すると、あるゾーンとグループ化されたゾーン内の再生デバイスは、あるゾーン内の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように構成される。同様に、「グループ」アイコンは、ゾーングループのグラフィカル表示内に設けられてもよい。この場合、「グループ」アイコンは、ゾーングループ内の1つ又は複数のゾーンをゾーングループから取り除くために、ゾーングループ内の1つ又は複数のゾーンを選択から外すというオプションを出すように選択可能であってもよい。ユーザインタフェース400等のユーザインタフェースを介してゾーンをグループ化及びグループ解除するための他の対話をすることも可能であるし、実施することも可能である。再生ゾーン領域420内の再生ゾーンの表示は、再生ゾーン又はゾーングループ構成が変更されると、動的に更新されてもよい。
【0044】
再生ステータス領域430は、現在再生されているオーディオコンテンツ、前に再生されたオーディオコンテンツ、又は選択された再生ゾーン又はゾーングループ内で次に再生するように予定されているオーディオコンテンツ、のグラフィカル表示を含んでもよい。選択可能な再生ゾーン又は再生グループは、ユーザインタフェース上で、例えば、再生ゾーン領域420及び/又は再生ステータス領域430内で視覚的に区別されてもよい。グラフィカル表示は、トラックタイトル、アーティスト名、アルバム名、アルバム年、トラックの長さ、及びメディア再生システムを、ユーザインタフェース400を介して制御するときに、ユーザにとって有益な他の関連情報を含んでいてもよい。
【0045】
再生キュー領域440は、選択された再生ゾーン又はゾーングループと関連付けられた再生キュー内のオーディオコンテンツのグラフィカル表示を含んでもよい。ある実施形態では、それぞれの再生ゾーン又はゾーングループは、再生ゾーン又は再生グループによって再生される0以上のオーディオアイテムに対応する情報を含む再生キューと関連付けられていてもよい。例えば、再生キュー内のそれぞれのオーディオアイテムは、ユー・アール・アイ(URI)、ユー・アール・エル(URL)、又は再生ゾーン又はゾーングループ内の再生デバイスによって使用可能な他の識別子を含んでいてもよい。これらによって、ローカルオーディオコンテンツソース又はネットワークオーディオコンテンツソース、からオーディオアイテムを見つけ、及び/又は取り出し、再生デバイスによって再生することができる。
【0046】
ある例では、プレイリストが再生キューに追加されてもよい。この場合、プレイリスト内のそれぞれのオーディオアイテムに対応する情報が再生キューに追加されてもよい。別の例では、再生キュー内のオーディオアイテムは、プレイリストとして保存されてもよい。更に別の例では、再生デバイスがストリーミングオーディオコンテンツ、例えば、再生時間を有することで連続して再生されないオーディオアイテムよりも、停止しない限り連続して再生されるインターネットラジオを再生し続けているとき、再生キューは、空であってもよいし、又は「未使用」であるが埋められていてもよい。別の実施形態では、再生キューは、インターネットラジオ及び/又は他のストリーミングオーディオコンテンツアイテムを含むことができ、且つ再生ゾーン又はゾーングループがそれらのアイテムを再生しているとき「未使用」とすることができる。他の例も可能である。
【0047】
再生ゾーン又はゾーングループが「グループ化される」か、又は「グループ解除」されるとき、影響を受ける再生ゾーン又はゾーングループに関連付けられた再生キューは、クリアされてもよいし、又は再び関連付けられてもよい。例えば、第1再生キューを含む第1再生ゾーンが、第2再生キューを含む第2再生ゾーンとグループ化された場合、形成されたゾーングループは、関連付けられた再生キューを有していてもよい。関連付けられた再生キューは、最初は空であるか、(例えば、第2再生ゾーンが第1再生ゾーンに追加された場合、)第1再生キューのオーディオアイテムを含むか、(例えば、第1再生ゾーンが第2再生ゾーンに追加された場合、)第2再生キューのオーディオアイテムを含むか、又は第1再生キューと第2再生キューとの両方のオーディオアイテムを組み合わせられる。その後、形成されたゾーングループがグループ解除された場合、グループ解除された第1再生ゾーンは、前の第1再生キューと再び関連付けられてもよいし、空の新しい再生キューと関連付けられてもよいし、あるいはゾーングループがグループ解除される前にゾーングループと関連付けられていた再生キューのオーディオアイテムを含む新しい再生キューと関連付けられてもよい。同様に、グループ解除された第2再生ゾーンは、前の第2再生キューと再び関連付けられてもよいし、空の新しい再生キューと関連付けられてもよいし、あるいはゾーングループがグループ解除される前にゾーングループと関連付けられていた再生キューのオーディオアイテムを含む新しい再生キューと関連付けられてもよい。
【0048】
図4のユーザインタフェース400に戻って、再生キュー領域440内のオーディオコンテンツのグラフィカル表示は、トラックタイトル、アーティスト名、トラックの長さ、及び再生キュー内のオーディオコンテンツと関連付けられた他の関連情報を含んでいてもよい。ある例では、オーディオコンテンツのグラフィカル表示は、追加の選択可能なアイコンを選択して移動させることができる。これにより、再生キュー及び/又は再生キューに表示されたオーディオコンテンツを管理及び/又は操作することができる。例えば、表示されたオーディオコンテンツは、再生キューから取り除いてもよいし、再生キュー内の異なる位置に移動させてもよいし、すぐに再生させるか若しくは現在再生しているオーディオコンテンツの後に再生するように選択されてもよいし、あるいは他の動作を実行してもよい。再生ゾーン又はゾーングループに関連付けられた再生キューは、再生ゾーン又はゾーングループ内の1つ又は複数の再生デバイスのメモリ、再生ゾーン又はゾーングループに入っていない再生デバイスのメモリ、及び/又は他の指定のデバイスのメモリに記憶されていてもよい。
【0049】
オーディオコンテンツソース領域450は、選択可能なオーディオコンテンツソースのグラフィカル表示を含んでいてもよい。このオーディオコンテンツソースにおいては、オーディオコンテンツが選択された再生ゾーン又はゾーングループによって取り出され、再生されてもよい。オーディオコンテンツソースに関する説明は、以降のセクションを参照することができる。
【0050】
d.例示的なオーディオコンテンツソース
前回図示したように、ゾーン又はゾーングループ内の1つ又は複数の再生デバイスは、再生するオーディオコンテンツを、(例えば、オーディオコンテンツの対応するURI又はURLに基づいて、)複数の入手可能なオーディオコンテンツソースから取り出すように構成されていてもよい。ある例では、オーディオコンテンツは、再生デバイスによって、対応するオーディオコンテンツソース(例えば、ライン−イン接続)から直接取り出されてもよい。別の例では、オーディオコンテンツは、1つ又は複数の他の再生デバイス若しくはネットワークデバイスを介してネットワーク上の再生デバイスに提供されてもよい。
【0051】
例示的なオーディオコンテンツソースは、メディア再生システム内の1つ又は複数の再生デバイスのメモリを含んでもよい。メディア再生システムとしては、例えば、
図1のメディア再生システム100、1つ又は複数のネットワークデバイス上のローカルミュージックライブラリ(例えば、制御デバイス、ネットワーク対応のパーソナルコンピュータ、又はネットワーク接続ストレージ(NAS)など)、インターネット(例えば、クラウド)を介してオーディオコンテンツを提供するストリーミングオーディオサービス、あるいは再生デバイス又はネットワークデバイスのライン−イン入力接続を介してメディア再生システムに接続されるオーディオソース、他の可能なシステムであってもよい。
【0052】
ある実施形態では、オーディオコンテンツソースは、
図1のメディア再生システム100などのようなメディア再生システムに定期的に追加されてもよいし、定期的に取り除かれてもよい。ある例では、1つ又は複数のオーディオコンテンツソースが追加される、取り除かれる、又は更新される度に、オーディオアイテムのインデックス付けが行われてもよい。オーディオアイテムのインデックス付けは、ネットワーク上で共有される全てのフォルダ/ディレクトリ内の識別可能なオーディオアイテムをスキャンすることを含んでもよい。ここで、ネットワークは、メディア再生システム内の再生デバイスによってアクセス可能である。また、オーディオアイテムのインデックス付けは、メタデータ(例えば、タイトル、アーティスト、アルバム、トラックの長さなど)と他の関連情報とを含むオーディオコンテンツデータベースを作成すること、又は更新すること、を含んでもよい。他の関連情報とは、例えば、それぞれの識別可能なオーディオアイテムを見つけるためのURI又はURLを含んでもよい。オーディオコンテンツソースを管理し、且つ維持するための他の例も可能である。
【0053】
再生デバイス、制御デバイス、再生ゾーン構成、及びメディアコンテンツソースに関しての上述した説明は、以降で述べられている機能及び方法を実施可能ないくつかの例示的な動作環境のみを提供している。本発明は、本明細書で明示的に述べられていないメディア再生システム、再生デバイス、及びネットワークデバイスの他の動作環境及び構成であっても適用可能であり、その機能及び方法を実施するのに適している。
【0054】
III.フィルタ条件の動的表示方法の例
上述したように、本明細書で述べられている実施形態は、メディア再生システムの制御デバイス上にフィルタ条件の動的表示を提供することができる。
【0055】
図5に示される方法500は、例えば、
図1のメディア再生システム100を含む動作環境内で実施可能な方法の実施形態を示す。特に、方法500は、メディア再生システムの制御デバイス、例えば、
図3の制御デバイス300上で実行されてもよい。ある実施例では、制御デバイスと通信するコンピュータシステム(例えば、クラウドサーバ)が、方法500の態様を実行してもよい。方法500は、ブロック502−508の1つ又は複数によって示されるように、1つ又は複数の操作、機能、又は動作を含んでもよい。ブロックは、順番に示されているが、これらのブロックは、並行して行われてもよいし、及び/又は本明細書で述べられている順番と異なる順番で行われてもよい。また、ブロックは、所望の実施内容に応じて、少なくしてもよいし、増やして分割してもよいし、及び/又は取り除いてもよい。
【0056】
また、方法500と、本明細書で開示されている他の処理及び方法において、フローチャートは、本実施形態の実施可能な例の機能及び動作を示している。これに関して、各ブロックは、モジュール、セグメント、又は処理において特定のロジカル機能又はステップを実行するプロセッサによって実行可能な1つ又は複数の命令を記憶したプログラムコードの一部、を示していてもよい。プログラムコードは、例えば、ディスク又はハードドライブを含む記憶デバイスなどの、いずれのタイプのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、及びランダム・アクセス・メモリ(RAM)などのように短時間データを記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体を含んでもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一時的なメディア、例えば、リード・オンリー・メモリ(ROM)、光ディスク、磁気ディスク、コンパクトディスク・リード・オンリー・メモリ(CD−ROM)等の長期間の記憶が可能な二次記憶装置又は永続記憶装置を含んでもよい。コンピュータ読み取り可能なメディアは、任意の他の揮発性記憶システム又は不揮発性記憶システムであってもよい。例えば、コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、即ち、有形の記憶デバイスとみなされてもよい。また、方法500、本明細書に開示された他の処理及び方法において、
図5の各ブロックは、回路を示していてもよく、その回路は処理において、ある論理機能を実行するために有線接続されている。
【0057】
明確にするために、本明細書において、方法500は、
図6A−6B及び
図7A−7Cを参照して述べられている。なお、これは例示及び説明の目的のみに使用されるものであって、方法500の動作はこれらの図に限定されるものではない。
【0058】
方法500は、ブロック502から始まる。ブロック502では、方法500は、コンピュータのグラフィカルディスプレイに、(i)第1セットのフィルタ条件と、(ii)複数のメディアソースをそれぞれ特定する少なくとも複数のメディアソース識別子を含む検索結果と、を表示させるステップを含む。ブロック504では、方法500は、複数のメディアソース識別子のうち1つが選択されたことを示す選択データを、コンピュータによって受信するステップを含む。ブロック506では、方法は、選択されたメディアソース識別子に基づいて第2セットのフィルタ条件を、コンピュータによって決定するステップを含む。ここで、第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なる。ブロック508では、方法は、グラフィカルディスプレイに、決定された第2セットのフィルタ条件を表示させるステップを含む。
図5に示されるそれぞれのブロックは、更に以降で述べられている。
【0059】
a.グラフィカルディスプレイに、第1セットのフィルタ条件と検索結果とを表示させるステップ
方法500は、ブロック502から始まり、コンピュータのグラフィカルディスプレイに(i)第1セットのフィルタ条件と、(ii)複数のメディアソースをそれぞれ特定する少なくとも複数のメディアソース識別子を含む検索結果と、を表示させる。例えば、制御デバイス300は、制御デバイス300のグラフィカルディスプレイ(例えば、ユーザインタフェース308)に、第1セットのフィルタ条件と検索結果とを表示させてもよい。
【0060】
実際には、この機能を実行する前に、1つ又は複数の機能が制御デバイス300で実行されてもよい。特に、制御デバイス300は、最初に、メディアアイテムに関連する検索を示す検索データを受信してもよい。検索データを受信する制御デバイス300は、ユーザが検索しようとしているメディアアイテムを反映する検索文字列(例えば、用語又はフレーズ)を示す1つ又は複数のユーザ入力を受信する制御デバイス300の結果であってもよい。検索文字列は、例えば、アーティスト名(又はバンド名)、メディアアイテムタイトル(例えば、トラックタイトル)、アルバムタイトル、ジャンル、ステーション名(局名)、プレイリスト名などの全体又は一部を示していてもよい。
【0061】
検索データに応答して、制御デバイス300は、検索文字列に関連したメディアアイテム及び/又はメディアアイテム情報の検索を実行してもよい。ある例では、制御デバイス300は、1つ又は複数のメディアソースのメディアライブラリを検索することによって、そのような検索を実行してもよい。制御デバイス300は、検索に基づいて検索結果データを生成してもよい。検索結果データは、1つ又は複数のメディアソースを特定してもよい。1つ又は複数のメディアソースでは、メディアライブラリが、検索文字列に関連するメディアアイテム情報を含んでいてもよい。又、検索結果データは、メディアアイテム情報自体を特定していてもよい。メディアアイテム情報とは、例えば、1つ又は複数のアーティスト名、メディアアイテムタイトル、アルバムタイトル、ジャンル、ステーション名、プレイリスト名、ショー名、作曲者名、キュレータ名(例えば、有名人、プレイリストを作成した人などの名前)などを含む。
【0062】
更に、検索した後、制御デバイス300は、第1セットのフィルタ条件を決定してもよい。第1セットのフィルタ条件は、ユーザに対して表示されるときに、ユーザが制御デバイス300にコマンドを入力し、検索結果データをフィルタリングするメカニズムを提供してもよい。特に、第1セットのフィルタ条件は、ユーザが検索結果データにフォーカスすること、及び/又はユーザが検索結果データを整理することができるように構成されていてもよい。即ち、第1セットのフィルタ条件によって、ユーザは検索結果のサブセットを閲覧すること、及び/又はある分類に基づいて検索結果データを整理することができる。例えば、第1セットのフィルタ条件によって、ユーザはアーティスト名、メディアアイテムタイトル、アルバムタイトル、ジャンル、ステーション名、プレイリスト名、ショー名、作曲者名、人などによって検索結果をフィルタリングすることができる。当業者は、これらがフィルタ条件の実施例のいくつかを示していることを理解できる。他の例も同様に可能であり、特定のフィルタ条件が本明細書で述べられている実施形態に必要不可欠なものではない。
【0063】
制御デバイス300は、様々な方法で第1セットのフィルタ条件を決定することができる。ある例では、制御デバイス300は、制御デバイス300、再生デバイス、又は他の装置などに前回記憶された情報を取得することによって、第1セットのフィルタ条件を決定してもよい。他の例では、制御デバイス300は、検索結果データによって特定されたメディアソースに基づいて第1セットのフィルタ条件を決定してもよい。例えば、制御デバイス300は、メモリ304に、フィルタ条件を記憶してもよい。このフィルタ条件は、制御デバイス300によって、あるメディアソースと関連付けて使用された前回のフィルタ条件である。制御デバイス300は、検索結果データによって特定されたそれぞれのメディアソースの記憶されたフィルタ条件をコンパイルすることによって、第1セットのフィルタ条件を決定してもよい。
【0064】
追加的に又は代替的に、この機能は、制御デバイス300によって、1つ又は複数のメディアソースからフィルタ条件情報を受信すること、及び受信されたフィルタ条件情報に基づいて第1セットのフィルタ条件を決定することを含んでもよい。例えば、あるメディアソースは、ユーザがあるメディアソースのメディアライブラリ内を検索することができるメカニズムを提供してもよい。又、あるメディアソースによって、ユーザがあるメディアソースに特有のフィルタ条件を使用して、検索結果をフィルタリングすることができる。ある時点において、制御デバイス300は、あるメディアソースからフィルタ条件情報を受信してもよい。このフィルタ条件情報は、そのメディアソースに特有のフィルタ条件を示す。例えば、制御デバイス300が、あるメディアサービスにアクセスする最初の時、例えば、最初にユーザがあるメディアソースのアカウントを使用して制御デバイス300を登録するときなどに、制御デバイス300は、最初に、そのメディアソースからそのような情報を受信してもよい。他の例では、制御デバイス300は、メディアソースからフィルタ条件情報を定期的に受信してもよい。例えば、制御デバイス300は、メディアソースがそのような情報を更新するたびにフィルタ条件情報を受信してもよい。制御デバイス300は、複数のメディアソースからそのような情報を受信し、様々な方法で受信した情報に基づいて第1セットのフィルタ条件を決定してもよい。
【0065】
ある例では、受信されたフィルタ条件情報に基づいて第1セットのフィルタ条件を決定することは、制御デバイス300によって、第1セットのフィルタ条件として受信されたフィルタ条件情報を使用することを含んでもよい。即ち、第1セットのフィルタ条件は、そのメディアソースに特有のフィルタ条件と同じであってもよい。別の例では、この機能は、制御デバイス300によって、受信されたフィルタ情報に基づいて1つ又は複数の汎用フィルタ条件を生成することを含んでもよい。例えば、第1メディアソースからのフィルタ条件情報は、第1メディアソースが、歌名のフィルタ条件を使用していることを示していてもよい。一方、第2メディアソースからのフィルタ条件は、第2メディアソースがトラックタイトルのフィルタ条件を使用していることを示していてもよい。制御デバイス300は、歌名及びトラックタイトルの意味が類似することを決定するように構成されている。又、この決定から、制御デバイス300は、歌名とトラックタイトルとの両方を含む、トラックなどの汎用フィルタ条件を生成してもよい。他の例も可能である。制御デバイス300は、受信したフィルタ条件情報のために、そのような動作を実行してもよい。
【0066】
追加的に又は代替的に、制御デバイス300は、第1接地のフィルタ条件に関連するユーザの嗜好を示すユーザ嗜好入力を取得することによって、第1セットのフィルタ条件を決定してもよい。例えば、ユーザは、表示されている第1セットのフィルタ条件のうちいずれかを選択してもよい。この例では、制御デバイス300は、メモリ304にユーザ嗜好データを記憶し、将来、ユーザが検索を行うときに、そのデータを取得してもよい。
【0067】
あるいは、第1セットのフィルタ条件は、検索文字列及び得られた検索結果データに関係なく同じフィルタ条件を含んでいてもよい。即ち、ある例では、第1セットのフィルタ条件は、予め決定されているセットのデフォルトのフィルタ条件に決定されてもよい。
【0068】
いずれのイベントにおいても、制御デバイス300が検索結果データを生成し、第1セットのフィルタ条件を決定した後、制御デバイス300は、制御デバイス300のグラフィカルディスプレイに、第1セットのフィルタ条件と検索結果(例えば、表示された検索結果データ)とを表示させてもよい。第1セットのフィルタ条件と検索結果とは、様々な配置で表示され、それらはユーザが第1セットのフィルタ条件及び/又は検索結果の態様にナビゲートするか、あるいはユーザが第1セットのフィルタ条件及び/又は検索結果と相互作用するような方法で表示されてもよい。
【0069】
図示するために、
図6A及び
図6Bは、それぞれ、方法500に係るグラフィカルディスプレイの例を示す。制御デバイス300は、ユーザインタフェース308で検索文字列「bob jones」を示すユーザ入力を受信した後、グラフィカルディスプレイ600及び610に検索結果を表示させる。図示されるように、グラフィカルディスプレイ600及び610は、それぞれ、第1セットのフィルタ条件602、及びメディアソース識別子604とメディアソースによって整理されるメディアアイテム情報(例えば、アーティスト名)606とを含む検索結果、を示す。この例では、検索結果は、「Artists」条件の下方に、フィルタインジケータ608によって示されるように、アーティスト名によって整理されている。しかし、検索結果は、第1セットのフィルタ条件602の他の条件に基づいて整理されてもよい。例えば、「Tracks」条件を選択することは、トラックタイトルによって検索結果を整理して検索結果を表示する。又、フィルタインジケータ608を「Tracks」条件の下方に表示する。特に、検索結果は、タイトルが「bob jones」に関連するメディアアイテムを有するメディアソースのメディアソース識別子と、そのようなメディアアイテムを特定する対応するメディアアイテム識別子と、を含んでもよい。他の例も同様に可能である。
【0070】
上述したように、第1セットのフィルタ条件は、ユーザが表示された検索結果をフィルタリングすることが可能ないずれの方法で表示されてもよい。例えば、第1セットのフィルタ条件は、グラフィック及び/又はテキストの形であってもよい。又、第1セットのフィルタ条件は、ユーザが第1セットのフィルタ条件から1つ又は複数の条件を選択するように構成されていてもよい。更に、第1セットのフィルタ条件は、ユーザがフィルタ条件をナビゲートするか、又はユーザがフィルタ条件と対話するような方法で表示されてもよい。例えば、第1セットのフィルタ条件は、スクロールバー又はドロップダウンリストと共に表示されてもよい。スクロールバー又はドロップダウンリストによって、ユーザはフィルタ条件をナビゲートすることができる。他の例も同様に可能である。
【0071】
図6A及び
図6Bに示されるように、第1セットのフィルタ条件602は、フィルタ条件の一部のみが見えるように表示されてもよい。このため、表示された第1セットのフィルタ条件602は、ユーザによってナビゲートされ、ユーザが現在見えていないフィルタ条件の部分に位置することができるように構成されていてもよい。そのような機能は、
図6A及び
図6Bの第1セットのフィルタ条件602を比較することによって示されている。例えば、第1セットのフィルタ条件は、「Artists(アーティスト)」、「Tracks(トラック)」、「Albums(アルバム)」、「Playlists(プレイリスト)」、「Stations(ステーション)」、「Shows(ショー)」、「Genres(ジャンル)」、「Composers(作曲者)」、及び「People(人)」(例えば、キュレータ名)を含んでもよい。
図6Aに示されるように、第1セットのフィルタ条件は、「Artists」、「Tracks」及び「Albums」を含むように表示され、「Playlists」の一部も表示されている。
図6Bは、「Playlists」、「Stations」及び「Shows」を示す第1セットのフィルタ条件602を表示しており、「Genres」の一部も表示されている。
図6Bで示されている第1セットのフィルタ条件602は、
図6Aからユーザが左にスクロールした第1セットのフィルタ条件の結果であってもよい。第1セットのフィルタ条件602は、他の方法で表示されてもよい。
【0072】
上述したように、検索結果は、少なくとも複数のメディアソース識別子を含む。メディアソース識別子は、あるメディアソースを特定するいずれのメカニズムであってもよい。上述したように、Pandora(登録商標) Radio、Spotify(登録商標)、Songza(登録商標)、Slacker(登録商標) Radio、Google Play(商標)、及びiTunes Radio(商標)などの多くのメディアソースがある。メディアソース識別子は、他のメディアソースから1つのメディアソースを識別するために動作する。例えば、メディアソース識別子は、他のメディアソースからあるメディアソースを識別するグラフィック(例えば、メディアソースと関連付けられたロゴ)及び/又はテキストの形をしていてもよい。更に、メディアソース識別子は、ユーザがメディアソース識別子を選択することでグラフィックディスプレイに新しい表示を出力するように構成されてもよい。例えば、メディアソース識別子は、選択されたときに制御デバイス300に自動的に異なる表示を出力させるようなハイパーリンク機能を含んでいてもよい。
【0073】
図6A及び6Bに再び戻って、メディアソース識別子604は、ストリーミングメディアソース、Service1(サービス1)及びService2(サービス2)を特定する。2つのメディアソース識別子のみが表示されているが、検索結果は、見えない追加のメディアソース識別子及び/又はメディアアイテム情報を含んでいてもよい。したがって、ユーザは、ユーザに現在見えていない検索結果の部分にナビゲートすることができる。
【0074】
前述した検索結果の様態に加えて、検索結果は、追加の態様を含んでいてもよい。例えば、検索結果は、検索結果データからのメディアアイテム情報を含んでもよい。メディアアイテム情報としては、例えば、1つ又は複数のアーティスト名、アルバムタイトル、ジャンル、ステーション名、プレイリスト名、ショー名、作曲者名、及び/又は人、その他のものなどであってもよい。そのような情報は、テキスト及び/又はグラフィックなどの様々な方法で表示されてもよい。
【0075】
図6A及び
図6Bに示されるように、メディアアイテム情報606は、検索結果を生成させる検索文字列に関連する情報を含んでいてもよい。この例では、メディアアイテム情報606は、検索文字列「bob jones」に関連するアーティスト名を含んでもよい。例えば、メディアアイテム情報606は、検索文字列のいずれかの用語を含むアーティスト名を含む。又、メディアアイテム情報606は、音楽以外の他の分野、例えば、コメディなどからのアーティスト名を含む。更に、メディアアイテム情報606は、検索文字列から検索用語を強調する方法で(例えば、そのような検索用語を太字にすることによって)表示されてもよい。図示されるように、メディアアイテム情報606は、あるアーティスト名と関連付けられたテキストとグラフィックの両方を用いて表示されている。メディアアイテム情報606は、他の方法で表示されてもよい。
【0076】
また、検索結果は、1つ又は複数のメディアアイテムをそれぞれ特定する1つ又は複数のメディアアイテム識別子を含んでいてもよい。メディアアイテム識別子は、他のメディアアイテムから、あるメディアアイテムを識別するメカニズムであってもよい。例えば、メディアアイテム識別子は、テキスト(例えば、メディアアイテムのタイトル)及び/又はグラフィック(例えば、メディアアイテムと関連付けられたアルバムアート)の形であってもよい。更に、メディアアイテム識別子は、選択されたときに、制御デバイス300が対応するメディアソースにリクエストを送信し、メディアアイテムを検索するように構成されていてもよい。更に、メディアアイテム識別子が選択されたとき、制御デバイス300は、対応するメディアアイテムに関連付けられた追加のメディアアイテム情報を表示してもよい。
【0077】
b.選択データの受信
図5に戻って、ブロック504では、方法は、複数のメディアソース識別子から1つが選択されたことを示す選択データを、コンピュータによって受信するステップを含む。例えば、制御デバイス300は、ユーザインタフェース308で、メディアソース識別子602の1つが選択されたことを示すユーザ入力を受信してもよい。ユーザ入力は、タッチ入力又はボイスコマンドの形であってもよいし、他のユーザ入力タイプであってもよい。この方法では、ユーザはメディアソース識別子を選択して、あるメディアソースまで検索結果を絞り込むことができる。
【0078】
したがって、制御デバイス300は、検索結果データを用いてフィルタ動作を行ってもよい。特に、制御デバイス300は、選択されたメディアソース識別子によって特定されるメディアソースに関連する検索結果データからのデータを含むフィルタ結果データを生成してもよい。制御デバイス300は、他の動作を行ってもよい。
【0079】
c.第2セットのフィルタ条件の決定
選択データを受信した後、ブロック506では、方法は、選択されたメディアソース識別子に基づいて第2セットのフィルタ条件を、コンピュータによって決定するステップを含んでもよい。ここで、第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なる。この機能は、様々な方法で行われてもよい。
【0080】
ある例では、この機能は、制御デバイスによって、メモリ304からフィルタ条件を読み出すことを含んでもよい。このフィルタ条件は、選択されたメディアソース識別子によって特定されるメディアソースに関連する第2セットのフィルタ条件として制御デバイス300によって前回関連付けられたものである。別の例では、この機能は、選択されたメディアソース識別子によって特定されたメディアソースから制御デバイス300が受信したフィルタ条件情報を、制御デバイス300によって使用することを含んでもよい。別の例では、この機能は、再生デバイス200から制御デバイス300が受信したフィルタ条件情報を、制御デバイス300によって使用することを含んでもよい。他の例も同様に可能である。
【0081】
他の例では、この機能は、制御デバイス300によって、受信したフィルタ条件情報にアクセスすること、及びその受信した情報を制御デバイス特有の条件にマッピングすること、を含んでもよい。例えば、制御デバイス300は、フィルタ条件情報をメディアソースから受信し、メモリ304に記憶してもよい。このフィルタ条件情報は、メディアソースが「Band Name」のフィルタ条件を使用していることを示す。制御デバイス300は、そのフィルタ条件が「Artists」の制御デバイス特有の条件にマッピングすることを決定してもよい。次に、制御デバイス300は、第2セットのフィルタ条件の条件として「Artists」を使用してもよい。制御デバイス300は、選択されたメディアソース識別子によって特定されたメディアソースから制御デバイス300が受信した他のフィルタ条件と同じ動作を行ってもよい。実施例では、コンピュータシステム(例えば、クラウドサーバ)又は異なるコンピュータ(例えば、再生デバイス)は、マッピング機能を実行し、周期的に制御デバイス300に第2セットのフィルタ条件を送信してもよい。
【0082】
追加的に又は代替的に、第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件に関係なく決定されてもよい。例えば、制御デバイス300は、第1セットのフィルタ条件を「Tracks」であると決定してもよい。例えば、制御デバイス300は、第1メディアソースから、第1メディアソースが「Song Name」のフィルタ条件を使用していることを示すフィルタ条件情報を受信すると共に、第2メディアソースから、第2メディアソースが「Track Title」のフィルタ条件を使用していることを示すフィルタ条件を受信してもよい。その後、制御デバイス300は、「Tracks」の汎用フィルタを生成してもよい。そのような例では、選択されたメディアソース識別子が第1メディアソースに対応する場合、制御デバイス200が第1セットのフィルタ条件において汎用検索条件「Tracks」を使用していたとしても、制御デバイス300は、第2セットのフィルタ条件において「Song Name」を使用してもよい。他の例も同様に可能である。
【0083】
これらの方法のいくつかの例では、第2セットのフィルタ条件を決定することができる。他の例も可能である。いずれのイベントにおいても、第2セットのフィルタ条件が第1セットのフィルタ条件と異なるように、第2セットのフィルタ条件が決定される。例えば、第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件より多くてもよいし、又は少なくてもよい。更に、第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なるフィルタ条件用語(filter criteria terminology)を含んでいてもよい。さらには、第1セットのフィルタ条件と異なるやり方で第2セットのフィルタ条件がオーダーされてもよい(例えば、第2セットのフィルタ条件が選択されたメディアアイテム識別子によって特定されたメディアソースに基づいて「ランク付け」されてもよい。)。他の異なる例も可能である。
【0084】
d.グラフィカルディスプレイに第2セットのフィルタ条件を表示させること
図5に再び戻って、ブロック508では、方法は、グラフィカルディスプレイに、決定された第2セットのフィルタ条件を表示させるステップを含む。例えば、制御デバイス300は、制御デバイス300のグラフィカルディスプレイ(例えば、ユーザインタフェース308)に、第2セットのフィルタ条件を表示させてもよい。制御デバイス300は、様々な方法で、メディアアイテム情報と共に第2セットのフィルタ条件を表示することができる。
【0085】
ある例では、制御デバイス300は、第1セットのフィルタ条件を表示する制御デバイス300と同じか、又は似たような方法で第2セットのフィルタ条件を表示してもよい(例えば、スクロールバーを介して両方が表示されてもよい)。他の例では、制御デバイス300は、第1セットのフィルタ条件と異なる方法で第2セットのフィルタ条件を表示してもよい(例えば、一方が水平スクロールバーを介して表示され、他方が垂直スクロールホイールを用いて表示されてもよい)。この点において、第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なるため、制御デバイス300は、ユーザに対して、フィルタ条件に関連する異なる表示を提供する。いずれのイベントにおいても、第2セットのフィルタ条件は、上述したように、第1セットのフィルタ条件と同様の機能性を持たせて構成することができる。
【0086】
更に、制御デバイス300は、グラフィカルディスプレイに、上述したメディアアイテム情報のいずれかを第2セットのフィルタ条件と共に表示させてもよい。特に、制御デバイス300は、ブロック504から、選択されたメディアソース識別子に基づいて1つ又は複数のメディアアイテム識別子を表示してもよい。例えば、制御デバイス300は、メディアアイテム識別子を表示してもよい。メディアアイテム識別子は、選択されたメディアソース識別子によって特定されたメディアソースによって提供されるメディアアイテムを特定するものである。他のメディアアイテム情報が同様に表示されてもよい。
【0087】
図示するために、
図7A、7B及び7Cのそれぞれは、方法500に係るグラフィカルディスプレイの例を示す。図示されるように、グラフィカルディスプレイ700、710、及び720は、第2セットのフィルタ条件702、712、及び722と、フィルタ結果とを示す。それぞれのフィルタ結果は、メディアソース識別子704、714、及び724を含み、それらはブロック504から選択されたメディアアイテム識別子と、メディア委アイテム情報(例えば、アーティスト名)706、716及び726に対応する。フィルタ結果は、アーティスト名で整理されており、「Artists」条件の下方に配置されたフィルタ識別子708、718、及び728によって示されている。しかし、フィルタ結果は、それぞれの第2セットのフィルタ条件の他の条件によって整理されてもよい。
【0088】
グラフィカルディスプレイ700、710及び720は、
図6Aのグラフィカルディスプレイ600か、又は
図6Bのグラフィカルディスプレイ610から、メディアソース識別子を選択した結果を示していてもよい。例えば、
図7Aのグラフィカルディスプレイ700は、サービス1に対応するメディアソース識別子604をユーザが選択したことを示していてもよい。図示されるように、第2セットのフィルタ条件702は、「Artists」、「Genres」及び「Tracks」を含んでいる。これらは、第1セットのフィルタ条件602と異なるものである。
【0089】
同様に、
図7Bのグラフィカルディスプレイ710は、サービス2に対応するメディアソース識別子604をユーザが選択したことを示していてもよい。図示されるように、第2セットのフィルタ条件712が、「Artists」、「Albums」及び「Composers」を表示されている。又、第2セットのフィルタ条件712には、「Tracks」の一部が表示されている。上述した内容に沿って、第2セットのフィルタ条件712は、ナビゲート可能に構成されており、ユーザは、現在表示されていない第2セットのフィルタ条件712の一部を見ることができる。いずれのイベントでも、第2セットのフィルタ条件712は、第1セットのフィルタ条件602と異なっている。
【0090】
同様に、
図7Cのグラフィカルディスプレイ720は、(
図6A及び
図6Bに図示されていない)サービス3に対応するメディア識別子をユーザが選択したことを示していてもよい。図示されるように、第2セットのフィルタ条件722は、「Artists」と「Playlists」を含んでいる。これらは、第1セットのフィルタ条件602と異なるものである。
【0091】
制御デバイス300によって、グラフィカルディスプレイに、決定された第2セットのフィルタ条件を表示させた後、制御デバイス300では様々な動作が行われてもよい。例えば、制御デバイス300は、第2セットのフィルタ条件から1つの条件が選択されたこと、又はメディアアイテム情報の1つが選択されたことを示すユーザ入力を受信してもよい。そのような入力に応答して、制御デバイス300は、グラフィカルディスプレイに、新しい表示を出力させてもよいし、及び/又はメディアアイテムを取得するためにメディアソースと通信してもよい。制御デバイス300は、同様に他の動作を実行してもよい。
【0092】
IV.結論
本明細書は、様々な例示のシステム、方法、装置、及び製品などを開示しており、それらは、他のコンポーネントの中で、ハードウェア上で実行されるファームウェア及び/又はソフトウェアを含む。そのような例は、単なる例示であり、限定されるものとみなすべきではないと理解される。例えば、これらのファームウェア、ハードウェア、及び/又はソフトウェアの態様又はコンポーネントのいくつか又はすべてが、専らハードウェアに、専らソフトウェアに、専らファームウェアに、又はハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの任意の組み合わせを実施することができることが意図されている。したがって、提供されているそれらの例は、それらのシステム、方法、装置、及び/又は生産物を実施する唯一の方法ではない。
【0093】
上述したように、本明細書では、メディア再生システムの制御デバイスのフィルタ条件の動的表示を提供することに関する例を提供している。ある態様では、方法が提供されている。方法は、(a)コンピュータのグラフィカルディスプレイに、(i)第1セットのフィルタ条件と、(ii)複数のメディアソースをそれぞれ特定する複数のメディアソース識別子を含む検索結果と、を表示させるステップ、(b)コンピュータによって、複数のメディアソース識別子のうちの1つを選択したことを示す選択データを受信するステップ、(c)コンピュータによって、選択されたメディアソース識別子に基づいて第2セットのフィルタ条件を決定するステップ、ここで第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なる、(d)グラフィカルディスプレイに、決定された第2セットのフィルタ条件を表示させるステップ、を含む。
【0094】
別の態様では、デバイスが提供されている。デバイスは、グラフィカルディスプレイ、入力インタフェース、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶したプログラム。ここで、プログラムは、(a)グラフィカルディスプレイに、(i)第1セットのフィルタ条件と、(ii)複数のメディアソースをそれぞれ特定する複数のメディアソース識別子を含む検索結果と、を表示させるステップ、(b)複数のメディアソース識別子のうちの1つを選択したことを示す選択データを受信するステップ、(c)選択されたメディアソース識別子に基づいて第2セットのフィルタ条件を決定するステップ、ここで第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なる、(d)グラフィカルディスプレイに、決定された第2セットのフィルタ条件を表示させるステップ、をプロセッサ(コンピュータ)に実行させる。
【0095】
更に別の態様では、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供されている。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶している。命令は、(a)コンピュータのグラフィカルディスプレイに、(i)第1セットのフィルタ条件と、(ii)複数のメディアソースをそれぞれ特定する複数のメディアソース識別子を含む検索結果と、を表示させること、(b)コンピュータによって、複数のメディアソース識別子のうちの1つを選択したことを示す選択データを受信すること、(c)コンピュータによって、選択されたメディアソース識別子に基づいて第2セットのフィルタ条件を決定すること、ここで第2セットのフィルタ条件は、第1セットのフィルタ条件と異なる、(d)グラフィカルディスプレイに、決定された第2セットのフィルタ条件を表示させること、を含む。
【0096】
更に、本明細書において「実施形態」は、実施形態に関連して述べられた特定の特徴、構造、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを示している。本明細書の様々な場所でこの語句が用いられているが、すべてが同じ実施形態を言及するものではなく、又、他の実施形態を除いた別個の実施形態又は代替の実施形態でもない。このように、本明細書で述べられた実施形態は、明示的に及び暗黙的に、当業者によって、他の実施形態砥組み合わせることができることが理解される。
【0097】
本明細書は、例示的な環境、システム、手順、ステップ、論理ブロック、処理、及び他のシンボル表現に関して広く示されており、それらは直接又は間接的にネットワークに接続されるデータ処理デバイスの動作に類似するものである。これらの処理説明及び表現は、一般的に当業者によって使用され、それらの仕事の内容を他の当業者に最も効率良く伝えることができる。多くの具体的な内容が、本開示を理解するために提供されている。しかしながら、当業者にとって、本開示の特定の実施形態が特定の、具体的な詳細なしに実施され得ることは理解される。他の例では、周知の方法、手順、コンポーネント、及び回路が、実施形態を不必要に曖昧にすることを避けるため、詳細に説明していない。したがって、本開示の範囲は、上記した実施形態よりむしろ添付された特許請求の範囲によって定義される。
【0098】
添付の特許請求の範囲のいずれかが単にソフトウェア及び/又はファームウェアへの実装をカバーするように読み取ると、少なくとも1つの例における要素の1つ又は複数は、本明細書では、ソフトウェア及び/又はファームウェアを記憶する有形の非一時的な記憶媒体、例えば、メモリ、DVD、CD、Blu−ray(登録商標)等を含むことが明確に定められている。