特許第6262637号(P6262637)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6262637
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】オーダー装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20180104BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20180104BHJP
【FI】
   G07G1/01 301D
   G07G1/12 361C
【請求項の数】6
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-233085(P2014-233085)
(22)【出願日】2014年11月17日
(65)【公開番号】特開2016-95807(P2016-95807A)
(43)【公開日】2016年5月26日
【審査請求日】2016年9月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】益田 拓郎
(72)【発明者】
【氏名】木元 祐子
(72)【発明者】
【氏名】中江田 真行
【審査官】 望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−299092(JP,A)
【文献】 特開平09−190478(JP,A)
【文献】 特開2011−198026(JP,A)
【文献】 特開2010−238118(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00−1/14
G06Q 50/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
客に提供される料理と当該料理に含まれている、宗教上の理由またはアレルギー上の理由により、前記客に対して使用が制約される恐れがある特定食材とを関連付けた関連付け情報を記憶す記憶手段と、
前記客が選択した料理オーダー処理を実行するオーダー手段と、
前記客が過去にオーダーした全ての料理の履歴を表示するとともに、前記関連付け情報に基づいて前記オーダー手段がオーダー処理を実行した料理に特定食材が含まれると判断した場合は、当該特定食材を示す特定食材情報を当該料理の前記履歴の表示に対応して表示するオーダー履歴表示手段と、
を備えたオーダー装置。
【請求項2】
前記オーダー履歴表示手段は、当該料理を視覚的に表す写真情報を前記特定食材情報とともに前記履歴表示に対応して表示する、
請求項1に記載のオーダー装置。
【請求項3】
前記客が指定した、前記特定食材の使用を制約する条件に応じた前記特定食材を選択する食材選択手段をさらに備え、
前記オーダー履歴表示手段は、前記選択された特定食材が前記オーダー処理された料理に含まれると判断した場合は、前記特定食材情報を当該料理の前記履歴表示に対応して表示する、
請求項1または2に記載のオーダー装置。
【請求項4】
前記食材選択手段は、複数種類の前記条件について、条件毎に前記特定食材を選択可能であり、
前記オーダー履歴表示手段は、前記オーダー処理された料理に複数種類の前記条件に応じた食材が含まれる場合は、各条件に対応して前記特定食材情報を表示する、
請求項3に記載のオーダー装置。
【請求項5】
前記特定食材情報は、それぞれの特定食材を視覚的に表すアイコンである、
請求項1乃至4のいずれか一に記載のオーダー装置。
【請求項6】
オーダー装置をコンピュータによって制御するプログラムであって、
前記コンピュータを、
客に提供される料理と当該料理に含まれている、宗教上の理由またはアレルギー上の理由により、前記客に対して使用が制約される恐れがある特定食材とを関連付けた関連付け情報を記憶す記憶手段と、
前記客が選択した料理オーダー処理を実行するオーダー手段と、
前記客が過去にオーダーした全ての料理の履歴を表示するとともに、前記関連付け情報に基づいて前記オーダー手段がオーダー処理を実行した料理に特定食材が含まれると判断した場合は、当該特定食材を示す特定食材情報を当該料理の前記履歴の表示に対応して表示するオーダー履歴表示手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、オーダー装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
居酒屋等の飲食店において、料理人は、種々の食材を使用して料理を調理し、飲食店を訪れる客は、これらの料理を食する。中には、小麦、玉子等の、アレルギー体質の客がアレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材もある。
【0003】
ところで、アレルギー体質の客を含むグループ客が料理を注文した場合、アレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材を含んでいる料理がオーダーされる場合がある。このような場合は、アレルギー体質の客は、運ばれてきた料理のうち、どの料理に特定食材が含まれているかを覚えて対応していた。
【0004】
また、グループ客の中には、宗教上の理由により、特定食材を食することを回避する客がいる場合がある。このような場合においても、当該客は、運ばれてきた料理のうち、どの料理が回避すべき特定食材を含む料理であるかを覚えて対応していた。
【0005】
しかしながら、オーダーした料理が多数の場合等には、特定食材を含む料理が分からなくなることがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、オーダーした料理のうちどの料理が特定食材を含んでいるかを容易に認識することができるオーダー装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のオーダー装置は、客に提供される料理と当該料理に含まれている、宗教上の理由またはアレルギー上の理由により、前記客に対して使用が制約される恐れがある特定食材とを関連付けた関連付け情報を記憶す記憶手段と、前記客が選択した料理オーダー処理を実行するオーダー手段と、前記客が過去にオーダーした全ての料理の履歴を表示するとともに、前記関連付け情報に基づいて前記オーダー手段がオーダー処理を実行した料理に特定食材が含まれると判断した場合は、当該特定食材を示す特定食材情報を当該料理の前記履歴の表示に対応して表示するオーダー履歴表示手段と、を備える。
【0008】
実施形態のプログラムは、オーダー装置をコンピュータによって制御するプログラムであって、前記コンピュータを、客に提供される料理と当該料理に含まれている、宗教上の理由またはアレルギー上の理由により、前記客に対して使用が制約される恐れがある特定食材とを関連付けた関連付け情報を記憶す記憶手段と、前記客が選択した料理オーダー処理を実行するオーダー手段と、前記客が過去にオーダーした全ての料理の履歴を表示するとともに、前記関連付け情報に基づいて前記オーダー手段がオーダー処理を実行した料理に特定食材が含まれると判断した場合は、当該特定食材を示す特定食材情報を当該料理の前記履歴の表示に対応して表示するオーダー履歴表示手段と、して機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係るセルフオーダーシステムの構成全体を示す構成図である。
図2図2は、セルフオーダー端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、セルフオーダー端末のメニュー記憶部を示すメモリマップである。
図4図4は、セルフオーダー端末のアイコン記憶部を示すメモリマップである。
図5図5は、セルフオーダー端末のアイコン記憶部を示すメモリマップである。
図6図6は、店舗サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図7図7は、店舗サーバのクーポン記憶部を示すメモリマップである。
図8図8は、セルフオーダー端末の機能構成を示す機能ブロック図である。
図9図9は、セルフオーダー端末の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図10図10は、セルフオーダー端末の条件入力処理の制御の流れを示すフローチャートである。
図11図11は、セルフオーダー端末のオーダー処理の制御の流れを示すフローチャートである。
図12図12は、セルフオーダー端末のオーダー履歴表示処理の制御の流れを示すフローチャートである。
図13図13は、セルフオーダー端末の商品説明処理の制御の流れを示すフローチャートである。
図14-1】図14−1は、セルフオーダー端末の表示例を示す図である。
図14-2】図14−2は、セルフオーダー端末の表示例を示す図である。
図14-3】図14−3は、セルフオーダー端末の表示例を示す図である。
図14-4】図14−4は、セルフオーダー端末の表示例を示す図である。
図14-5】図14−5は、セルフオーダー端末の表示例を示す図である。
図14-6】図14−6は、セルフオーダー端末の表示例を示す図である。
図14-7】図14−7は、セルフオーダー端末の表示例を示す図である。
図14-8】図14−8は、セルフオーダー端末の表示例を示す図である。
図14-9】図14−9は、セルフオーダー端末の表示例を示す図である。
図15図15は、印字部から発行されたレシートの印字例を示す図である。
図16図16は、店舗サーバの制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1図16を参照して、オーダー装置およびプログラムの実施形態について説明する。実施形態では、セルフオーダー端末をオーダー装置として説明する。以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
図1は、実施形態にかかるセルフオーダーシステムの構成全体を示す構成図である。セルフオーダーシステムは、飲食店P1内に設置されている。セルフオーダーシステムは、セルフオーダー端末(以降「オーダー端末」という)1、スタンド2、店舗サーバ8等を備えている。スタンド2と店舗サーバ8は、互いに通信回線4で電気的に接続されている。スタンド2と店舗サーバ8は、LAN(Local Area Network)等の通信回線4を介して通信を行う。オーダー端末1とスタンド2は、通信回線18(図2を参照)で接続されている。通信回線18は、例えば、NFC(Near Field Communication)、ブルートゥース(登録商標)等の無線回線である。オーダー端末1とスタンド2は、通信回線18を介して通信を行う。なお、通信回線18は、赤外線等で通信を行う回線であってもよい。
【0012】
オーダー端末1は、飲食店P1に設置された、客が飲食する各テーブル上に設けられている。オーダー端末1は、テーブルに設置されたコ字状のスタンド2にはめ込まれて設けられている。オーダー端末1は、スタンド2にはめ込まれた状態で、表示部21(図2を参照)を客側に向けた状態で設置されている。
【0013】
オーダー端末1は、テーブルに座った客が自ら、飲食する料理のオーダーの操作をする装置である。オーダー端末1の表示部21には、料理のメニューが表示されている。客は、スタンド2からオーダー端末1を外して、オーダー端末1を操作して当該料理をオーダーする。オーダー端末1は、客がオーダーしたオーダー情報を、スタンド2に対して送信する。オーダー情報は、客がオーダーした料理の料理情報を含む。なお、客は、オーダー端末1をスタンドに設置したままオーダー操作をしてもよい。
【0014】
また、オーダー端末1は、客が自ら、飲食したオーダーについて会計を操作する装置である。客は、オーダー端末1を操作して、飲食したオーダーについて会計する。オーダー端末1は、客によって会計操作がされると、決済処理を実行し、決済処理に伴う決済情報をスタンド2に送信する。なお、客の会計操作には、例えば電子マネーによる金銭の授受を含む。
【0015】
また、オーダー端末1は、客が飲食した料理に関連する商品の情報を提供する情報端末である。客は、オーダー端末1を操作して、飲食した料理に関連する商品の関連情報を入手する。関連情報とは、例えば、料理に使用した調味料、薬味、スパイス等の関連商品情報と、当該商品を販売する店舗P2の店舗情報(店舗名、住所、電話番号等)、および周辺の地図、およびこれらを表すコード情報である。オーダー端末1は、関連情報を印字情報としてスタンド2に送信する。
【0016】
スタンド2は、テーブル上に固定または設置されている。スタンド2は、オーダー端末1を着脱自在にはめ込んで保持する。スタンド2は、はめ込まれたオーダー端末1と、またはスタンド2から取り外されたオーダー端末1と、上記の無線回線または赤外線等を用いて通信を実行する。
【0017】
スタンド2は、印字部3を備えている。印字部3は、例えばサーマルヘッドによってサーマル用紙に熱を印加して印字を行うサーマルプリンタ、または、インクジェットヘッドによって用紙にインクを噴射して印字を行うインクジェットプリンタである。印字部3は、長尺状のロール用紙または矩形状の用紙に、通信回線18を介してオーダー端末1から受信した印字情報を印字する。実施形態では、ロール状のレシート用紙を用いて説明する。
【0018】
スタンド2は、オーダー端末1から印字情報を受信する。スタンド2が受信する印字情報は、客が飲食した商品の商品情報を含む会計情報、関連情報等である。スタンド2は、受信した印字情報を、印字部3によって印字する。
【0019】
印字部3は、オーダー端末1から受信した会計情報をロール紙に印字してレシートを発行する。また、印字部3は、印字情報として、オーダー端末1から受信した関連情報を、レシート用紙に印字してレシートして発行する。
【0020】
店舗サーバ8は、通信回線4を介してスタンド2と電気的に接続されている。店舗サーバ8は、通信回線5を介して、飲食店P1の外部に位置する店舗P2に設置されたサーバ6と電気的に接続している。
【0021】
店舗サーバ8は、飲食店P1で販売される料理のメニューを記憶する。店舗サーバ8は、各オーダー端末1から受信したオーダーや、オーダーに基づく飲食店P1での売上げ等を記憶して管理する。
【0022】
サーバ6は、店舗P2に設置されている。サーバ6は、飲食店P1の店舗サーバ8と通信回線5を介して接続されている。通信回線5は、例えば、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等の専用線である。なお、店舗P2は複数店存在してもよい。店舗P2が複数店の場合、店舗サーバ8は、それぞれの店舗P2のサーバ6と接続される。
【0023】
サーバ6は、上記印字された関連情報が入力され、関連商品が販売されると、当該商品が販売されたことを示す販売情報を通信回線5を介して店舗サーバ8に送信する。
【0024】
店舗サーバ8は、サーバ6から関連商品の販売情報を受信すると、関連商品の紹介料として、店舗P2からロイヤリティーを得るための情報を記憶して管理を行う。
【0025】
次に、図2図7を用いて、実施形態のセルフオーダーシステムを構築する主要な装置のハードウェア構成について説明する。
【0026】
まず、オーダー端末1について説明する。図2は、オーダー端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、オーダー端末1は、各種演算やオーダー端末1の各部を統括的に制御する制御部100を備えている。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13等によって構成されるコンピュータである。ROM12は、各種プログラムやデータを記憶する。RAM13は、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。
【0027】
制御部100は、バス15及びコントローラ16を介して、表示部21、操作部22に接続されている。
【0028】
表示部21は、例えば液晶ディスプレイ等であり、販売登録された商品の品名、価格、決済が宣言された一取引の合計金額等の各種情報を表示する。
【0029】
操作部22は、表示部21上に設けられたタッチパネルであって、複数の操作キーを有している。操作キーとしては、例えば、料理を選択するためのキー、数値を入力するためのキー等である。
【0030】
また、制御部100は、バス15を介して通信I/F(インターフェース)17に接続されており、この通信I/F17を介して通信回線18に接続することが可能となっている。通信I/F17は、通信回線18を介して、スタンド2と電気的に接続している。
【0031】
また、制御部100は、バス15を介して、メモリ部14に接続されている。メモリ部14は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。メモリ部14は、メニューの表示処理やオーダー処理等を実行するための制御プログラムを記憶した制御プログラム部141を備える。この制御プログラムに基づいて、制御部100は次の処理を実行する。すなわち制御部100は、飲食店P1で販売する料理のメニューを表示部21に表示する。また、制御部100は、客の操作に基づいて、選択された料理をオーダーする。また、制御部100は、客の会計操作に基づいて会計処理を実行する。また、制御部100は、関連商品の情報の印字をスタンド2に対して指示する。
【0032】
メモリ部14は、メニュー記憶部142、アイコン記憶部143、選択料理部144、オーダー履歴部145、関連情報部146を記憶している。メニュー記憶部142は、飲食店P1で販売される料理のメニューを記憶する。メニュー記憶部142は、メニューに含まれる料理毎に当該料理の料理情報を記憶する。料理情報とは、料理を特定する料理コード、料理名、料理の価格、料理の写真、当該料理に含まれる食材の情報(食材を特定する食材コードや食材名)、当該料理に使用する調味料、薬味、スパイス等の関連商品情報等である。食材とは、料理を調理するときの材料であり、例えば、肉、魚、野菜、米、小麦、牛乳等をいう。
【0033】
アイコン記憶部143は、メニューやオーダー履歴とともに表示部21に表示されるアイコンを記憶する。アイコン記憶部143は、料理に含まれる特定食材を表すアイコンを、当該特定食材を特定する食材コードに対応して記憶する。例えば、宗教的な条件として、宗教上の理由で食することができない特定食材(例えは、牛肉や豚肉)の食材コードに対して、牛のアイコン、豚肉に対して豚のアイコン等が記憶されている。また、野菜中心の食生活という条件として、動物タンパクを含む特定食材(例えば肉類)を示す食材コードに対して、野菜のアイコン等が記憶されている。
【0034】
選択料理部144は、客がオーダー端末1を操作して選択したすべての料理の料理情報を記憶する。オーダー履歴部145は、客がオーダーしたすべての料理の料理情報を記憶する。関連情報部146は、料理に使用された関連商品に対応した関連情報を記憶する。関連情報は、例えば、料理に使用されている薬味を販売している店舗の店舗名、店舗を特定する店舗コード、住所、電話番号、店舗の位置を示した地図、これらの情報をコード化したシンボル、等である。
【0035】
次に、メニュー記憶部142について、図3のメモリマップを用いて説明する。メニュー記憶部142は、料理毎に料理情報を記憶している。メニュー記憶部142は、料理毎に、料理コード部1421、カテゴリー部1422、料理名部1423、価格部1424、カロリー部1425、食材部1426、宗教フラグ部1427、アレルギーフラグ部1428、関連商品部1429を備えている。なお、図3は、メニュー記憶部142に記憶されている、一つの料理の料理情報を示すものである。実際には、メニューに含まれるすべての料理について、それぞれ料理情報を記憶している。
【0036】
料理コード部1421は、料理を特定するための料理コードを記憶している。カテゴリー部1422は、当該料理が属するカテゴリー(例えば、主食、サイドメニュー、サラダ、飲み物等)を記憶している。料理名部1423は料理の料理名を記憶している。価格部1424は料理の価格を記憶している。カロリー部1425は当該料理を食することにより摂取するカロリーの数値を記憶している。
【0037】
食材部1426は、当該料理に含まれる食材(すなわち料理を調理する際に使用される食材)の食材名と各食材の食材コードを記憶している。宗教フラグ部1427は、料理が、後述する指定された宗教的条件によって指定された特定食材を含む場合に、指定された特定食材を示す食材コードを記憶している。アレルギーフラグ部1428は、料理が、後述する指定されたアレルギー症状を引き起こす特定食材(例えば、小麦、玉子、蕎麦、牛乳)を含む場合に、指定された特定食材を示す食材コードを記憶している。関連商品部1429は、当該料理に使用される上記関連商品情報を記憶する。
【0038】
次に、アイコン記憶部143について、図4を用いて説明する。アイコン記憶部143は、宗教上回避すべき特定食材のアイコンと、アレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材のアイコンを記憶している。図4において、アイコン記憶部143は宗教部1431とアレルギー部1435を有する。宗教部1431は宗教的アイコンを記憶する。宗教部1431は、宗教種類部1432、食材コード部1433、アイコン部1434を有する。宗教種類部1432は、宗教の種類を区別する番号が記憶されている。食材コード部1433は、宗教上回避すべき(飲食してはいけないとされる)特定食材を特定する食材コードを記憶する。アイコン部1434は、食材コードで特定された特定食材を視覚的に表すアイコン(特定食材情報)を記憶している。
【0039】
また、アレルギー部1435は、アレルギー種類部1436、食材コード部1437、アイコン部1438を有する。アレルギー種類部1436は、アレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材の種類を記憶する。食材コード部1437は、アレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材を特定する食材コードを記憶する。アイコン部1434は、食材コードで特定された特定食材を視覚的に表すアイコンを記憶している。
【0040】
なお、図示していないが、アイコン記憶部143は、いわゆるベジタリアン向けに、動物性蛋白質を含む特定食材について、同様に食材コード部1433、アイコン部1434を備え、特定食材の食材コード、食材名、アイコンを記憶している。
【0041】
続いて、店舗サーバ8のハードウェア構成について、図6に示すブロック図を用いて説明する。図6において、店舗サーバ8は、各種演算や店舗サーバ8の各部を統括的に制御する制御部800を備えている。制御部800は、CPU81、ROM82、RAM83等によって構成されるコンピュータである。ROM82は、各種プログラムやデータを記憶する。RAM83は、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。
【0042】
制御部800は、バス85及びコントローラ86を介して、表示部91、操作部92に接続されている。表示部91は、例えば液晶ディスプレイ等であり、オーダーされた料理の情報や売上情報等を表示する。操作部92は、各種キーを含むキーボードである。
【0043】
また、制御部800は、バス85を介して通信I/F(インターフェース)87に接続されており、この通信I/F87を介して通信回線4に接続することが可能となっている。通信I/F87は、通信回線4を介して、スタンド2と電気的に接続している。また通信回線5を介してサーバ6を電気的に接続している。
【0044】
また、制御部800は、バス85を介して、メモリ部84に接続されている。メモリ部84は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。メモリ部84は、受信したオーダーについてオーダー処理を実行するための制御プログラムを記憶した制御プログラム部841を備える。この制御プログラムに基づいて、制御部800は次の処理を実行する。すなわち制御部800は、受信したオーダーについて、図示しないキッチンプリンタに調理指示を送信する。また、制御部800は、受信した会計情報を管理する。また制御部11は、詳細は後述するが、店舗P2に対して請求するロイヤリティーを管理する。
【0045】
また、メモリ部84は、図7に示すように、クーポン記憶部842を備えている。クーポン記憶部842は、店舗コード部4421、店舗名部4422、ロイヤリティー部4433を有する。店舗コード部4421は、クーポンを使用した店舗P2を特定する店舗コードを記憶している。店舗名部4422は、クーポンを使用した店舗P2の店舗名を記憶している。ロイヤリティー部4433は、クーポンを使用したことにより、飲食店P1が店舗P2に請求するロイヤリティーの額を記憶している。ロイヤリティーの額は、例えば、飲食店P1で発行し、店舗P2で使用されたクーポンの枚数に応じて算出される。ロイヤリティーの額は、使用されたクーポンの枚数が多ければ増える。飲食店P1の経営者は、店舗サーバに記憶された額に応じて、店舗P2に対してロイヤリティーを請求する。
【0046】
次に、オーダー端末1の制御部100が、制御プログラム部141に記憶された制御プログラムに従って実行する制御処理を、図8図16を用いて説明する。なお、図14−1〜図14−7の画面において、ボタン操作はすべて客が行う。
【0047】
図8は、オーダー端末1の制御部100が実行する機能を示す機能ブロック図である。図8において、制御部100は、制御プログラム部141に記憶された制御プログラムを実行することにより、受付手段101、オーダー手段102、オーダー履歴表示手段103、食材選択手段104として機能する。
【0048】
受付手段101は、客に提供される料理と当該料理に含まれている使用が制約される特定食材とを関連付けた関連付け情報を受け付ける機能を有する。
【0049】
オーダー手段102は、選択した料理をオーダーする機能を有する。
【0050】
オーダー履歴表示手段103は、オーダーした料理の履歴を表示するとともに、関連付け情報に基づいてオーダーした料理に特定食材が含まれると判断した場合は、当該特定食材を示す特定食材情報を当該料理の履歴の表示に対応して表示する機能を有する。
【0051】
食材選択手段104は、特定食材の使用を制約する条件に応じた特定食材を選択する機能を有する。
【0052】
図9図12は、オーダー端末1の制御処理の流れを示すフローチャートである。図9において、制御部100は、テーブルに座った客が、自身でオーダーの操作を開始するための初期画面を表示している(S11)。図14−1に初期画面の一例を示す。図14−1において、客は、言語選択部211に表示された国の国旗を操作して、表示部21に表示される言語を選択する。以降、表示部21には、選択された国の言語で表示される。実施形態では、英語が選択されたとして、以後の表示を英語で表示する。客がOKボタン212を操作すると、制御部100は、表示部21に条件指定画面を表示する(S12)。
【0053】
図14−2は、条件指定画面の一例である。制御部100は、図14−2に示すように、条件を入力する条件入力部213を表示する。条件入力部213は、無条件を入力する無条件部214、宗教に関連する条件の入力を指定する宗教条件部215、アレルギー上の条件の入力を指定するアレルギー条件部216、料理を食することにより摂取カロリーの数値を表示させるためのカロリー表示部217を有する。客が条件を指定すると、制御部100は、条件入力処理を実行する(S13)。図10を用いて、S13で処理される条件入力処理を説明する。
【0054】
図13において、客が条件を指定し、OKボタン218を操作すると、制御部100は、条件入力部213から宗教上の条件を指定する宗教条件部215が指定されたか否かを判断する(S41)。指定されたと判断した場合(S41のYes)、制御部100は、宗教に関する条件入力画面を表示する(S42)。図14−3は、S42において、制御部100が表示した条件入力画面の一例である。図14−3において、制御部100は、3種類の宗教選択部219を表示する。客は表示された3種類の宗教から客が信仰する宗教を選択して入力(レ点を記入する)し、OKボタン220を操作する。
【0055】
すると制御部100は、条件が入力されたか否かを判断する(S43)。入力されるまで待機し(S43のNo)、入力されたと判断した場合は(S43のYes)、制御部100は、入力された宗教によって食することに制約を受ける食材を調査する(S44)。すなわち制御部100は、入力された宗教の種類に基づいて、アイコン記憶部143の宗教種類部1432を調査し、該当する宗教の種類(宗教Aか宗教Bか宗教Cか)を特定する。そして制御部100は、特定した宗教に対応した食材コードを食材コード部1433から抽出する。
【0056】
次に制御部100は、メニュー記憶部142を調査し、抽出した食材を含む料理がメニュー記憶部142に記憶された料理に含まれているか否かを判断する(S45)。含まれていると判断した場合は(S45のYes)、制御部100は、当該食材が含まれている料理の宗教フラグ部1427に、S43で入力された宗教の種類を区別する番号を記憶する(S46)。そして制御部100は、S14の処理へ移行する。含まれていないと判断した場合は(S45のNo)、制御部100は、そのままS14の処理へ移行する。
【0057】
また、宗教上の条件は指定されていないと判断した場合は(S41のNo)、制御部100は、条件入力部213からアレルギー上の条件を指定するアレルギー条件部216が指定されたか否かを判断する(S51)。指定されたと判断した場合(S51のYes)、制御部100は、アレルギーに関する条件入力画面を表示する(S52)。図14−4は、S52において、制御部100が表示した条件入力画面の一例である。図14−4において、制御部100は、アレルギー症状を引き起こす恐れがある複数種類の食材を食材選択部221を表示する。客は表示された食材から客がアレルギー症状を引き起こす恐れがある食材を選択して入力(レ点を記入する)し、OKボタン222を操作する。
【0058】
すると制御部100は、条件が入力されたか否かを判断する(S53)。入力されるまで待機し(S53のNo)、入力されたと判断した場合は(S53のYes)、制御部100は、入力された食材を調査する(S54)。
【0059】
すなわち制御部100は、入力された食材の種類に基づいて、アイコン記憶部143のアレルギー種類部1436を調査し、該当する食材を特定する。そして制御部100は、特定した食材を特定する食材コードを食材コード部1437から抽出する。
【0060】
次に制御部100は、メニュー記憶部142を調査し、抽出した特定食材を含む料理がメニュー記憶部142に記憶された料理に含まれているか否かを判断する(S55)。含まれていると判断した場合は(S55のYes)、制御部100は、当該特定食材が含まれている料理のアレルギーフラグ部1428に、S53で入力されたアレルギーの種類を区別する番号を記憶する(S56)。そして制御部100は、S14の処理へ移行する。含まれていないと判断した場合は(S55のNo)、制御部100は、そのままS14の処理へ移行する。
【0061】
また、アレルギー上の条件は指定されていないと判断した場合は(S51のNo)、制御部100は、条件入力部213からカロリーの表示を指定するカロリー表示部217が指定されたか否かを判断する(S61)。指定されたと判断した場合は(S61のYes)、制御部100は、以後の料理の表示画面において料理を食することで摂取するカロリーを表示する(S62)。実施形態では、カロリーの表示が指定されているとして、以降説明する。
【0062】
また、カロリーの表示は指定されていないと判断した場合は(S61のNo)、制御部100は、条件入力部213から、無条件を入力する無条件部214が指定されたか否かを判断する(S63)。指定されたと判断した場合は(S63のYes)、制御部100は、S14の処理を実行する。また、指定されていないと判断した場合は(S63のNo)、制御部100は、S41に戻って待機する。
【0063】
図9の説明に戻る。条件の入力が終了すると、制御部100は、料理のオーダーを受け付けるオーダー開始画面を表示する(S14)。図14−5にオーダー開始画面の一例を示す。図14−5において、制御部100は、表示部21の右側に、料理が属するカテゴリーを選択するためのカテゴリーボタン231を表示する。図14−5では、カテゴリーA〜カテゴリーEまでの5種類のカテゴリーボタン231が表示される。各カテゴリーボタン231は、カテゴリーの名称を表示する名称部2311と、当該カテゴリーを視覚的に表す写真を表示する写真部2312を有する。
【0064】
客は、表示されたカテゴリーから、客がオーダーする商品が含まれるカテゴリーボタン231を操作する。制御部100は、カテゴリーボタン231が操作されたか否かを判断する(S15)。操作されるまで待機し(S15のNo)、操作されたと判断した場合は(S15のYes)、制御部100は、選択されたカテゴリーに含まれる料理を選択するための料理選択画面を表示する(S16)。なお、本画面において、カテゴリーボタン231の他に個々の商品を選択する料理選択ボタンを表示してもよい。
【0065】
図14−6に料理選択画面の一例を示す。図14−6において、制御部100は、表示部21の右側に、料理を選択するための料理選択ボタン241を表示する。図14−6では、料理A〜料理Lまでの料理選択ボタン241が表示される。表示される料理選択ボタン241には、料理の名称2411、当該料理の価格2412、当該料理を視覚的に表す写真2413、当該料理を食することで摂取するカロリー2414が含まれる。
【0066】
なお、選択された料理に、先に入力された宗教的に回避すべき特定食材またはアレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材を含む場合、当該料理の料理選択ボタン241の内部に、該当する特定食材を示すアイコン2415を表示する。図14−6の例では、「FoodA」と「FoodD」のボタン内に、特定食材を示すアイコン2415が表示されている。
【0067】
また、制御部100は、表示部21の左側に、客が料理選択ボタン241を操作して選択した料理を表示する選択料理表示部242を表示する。制御部100は、選択料理表示部242に、料理選択ボタン241の操作によって選択された料理の料理名2421をリスト的に表示する。また制御部100は、表示された料理のカロリー2422を表示する。また制御部100は、選択された料理の選択数2423を表示する。また制御部100は、料理の選択数を増減するボタン2424を表示する。また制御部100は、選択された料理の合計金額2425(内税額を含む)を表示する。また制御部100は、選択された料理の合計カロリー2426を表示する。また制御部100は、選択された料理に先に入力された、宗教的に回避すべき特定食材またはアレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材を含む場合、当該料理に対応した位置に、該当する特定食材を示すアイコン2427を表示する。図14−6の例では、「FoodA」と「FoodD」に対して特定食材を示すアイコンが表示されている。
【0068】
また、制御部100は、表示部21の下部に、オーダーボタン233、料理説明ボタン234、オーダー履歴ボタン235、支払ボタン236を表示する。オーダーボタン233は、選択した料理をオーダーするときに操作する。料理説明ボタン234は、料理の詳細説明を表示させるときに操作する。オーダー履歴ボタン235は、今までにオーダーした料理を表示させるときに操作する。支払ボタン236は、食事終了時に会計をするときに操作する。
【0069】
図9の説明に戻る。制御部100は、S16で表示された料理選択画面において、料理がオーダーされたか否かを判断する(S21)。オーダーされたと判断した場合は(S21のYes)、制御部100は、オーダー処理を実行する(S22)。このS21の処理とS22の処理について、図11図12を用いて詳細に説明する。図11において、S21に該当する処理とS22に該当する処理をそれぞれ点線で囲んで示す。
【0070】
図11において、制御部100は、料理選択ボタン241が操作されて料理が選択されたか否かを判断する(S71)。選択されたと判断した場合は(S71のYes)、制御部100は、選択された料理の料理情報を選択料理部144に記憶する(S72)。そして制御部100は、選択された料理の料理名2421とカロリー2422を、選択料理表示部242表示する(S73)。
【0071】
このS73において、制御部100は、選択された料理の料理コードに対応して、宗教フラグ部1427とアレルギーフラグ部1428にフラグが記憶されているかを判断する。記憶されている場合は、記憶されているフラグの数字に基づいて、アイコン記憶部143から数字に対応したアイコンを読み出して選択料理表示部242に表示する。
【0072】
なお、S73において、制御部100は、選択された料理の価格を表示してもよい。そして制御部100は、S71に戻って待機する。
【0073】
また、料理が選択されていないと判断した場合は(S71のNo)、制御部100は、オーダーボタン233が操作されたか否かを判断する(S81)。操作されたと判断した場合は(S81のYes)、制御部100は、選択料理部144に記憶されている料理を店舗サーバ8に対して送信しオーダーする(S82)。
【0074】
そして制御部100は、オーダーした料理の料理情報を、オーダー履歴部145に記憶する(S83)。そして制御部100は、選択料理部144に記憶された料理情報をクリアする(S84)。そして制御部100は、S16に戻る。
【0075】
また、オーダーボタン233は操作されていないと判断した場合は(S21のNo)、制御部100は、オーダー履歴ボタン235が操作されたか否かを判断する(S91)。操作されたと判断した場合は(S91のYes)、制御部100は、表示部21にオーダー履歴を表示する(S92)。このS92の処理について、図12を用いて説明する。
【0076】
図12において制御部100は、オーダー履歴部145に記憶された料理を特定する料理コードに対応して、宗教フラグ部1427に宗教フラグが記憶されているか否かを判断する(S101)。記憶されていると判断した場合は(S101のYes)、制御部100は、同じくオーダー履歴部145に記憶された料理を特定する料理コードに対応して、アレルギーフラグ部1428にアレルギーフラグが記憶されているか否かを判断する(S102)。記憶されていると判断した場合は(S102のYes)、制御部100は、宗教フラグが記憶されている料理が含む特定食材を示すアイコンを、当該料理に対応させて、表示部21にオーダー履歴を表示する。かつ制御部100は、アレルギーフラグが記憶されている料理が含む特定食材を示すアイコンを、当該料理に対応させて、表示部21にオーダー履歴を表示する(S103)。そして制御部100は、S93の処理を実行する。
【0077】
また、アレルギーフラグが記憶されていないと判断した場合は(S102のNo)、制御部100は、宗教フラグが記憶されている料理が含む特定食材を示すアイコンを、当該料理に対応させて、表示部21にオーダー履歴を表示する(S104)。そして制御部100は、S93の処理を実行する。
【0078】
また、宗教フラグ部1427に宗教フラグが記憶されていないと判断した場合は(S101のNo)、制御部100は、オーダー履歴部145に記憶された料理を特定する料理コードに対応して、アレルギーフラグ部1428にアレルギーフラグが記憶されているか否かを判断する(S105)。記憶されていると判断した場合は(S105のYes)、制御部100は、アレルギーフラグが記憶されている料理が含む特定食材を示すアイコンを、当該料理に表示させて、表示部21にオーダー履歴を表示する(S106)。そして制御部100は、S93の処理を実行する。
【0079】
また、アレルギーフラグ部1428にアレルギーフラグが記憶されていないと判断した場合は(S105のNo)、制御部100は、アイコンを表示することなく表示部21にオーダー履歴を表示する(S107)。そして制御部100は、S93の処理を実行する。
【0080】
ここで、S103で処理したオーダー履歴の表示例を、図14−7を用いて説明する。図14−7において、制御部100は、オーダー履歴部145に記憶された料理の料理情報の一部を、料理毎に対応して表示する。制御部100は、各料理について、料理情報として、料理の写真252、料理名253、カロリー259、価格260等を表示する。
【0081】
また制御部100は、料理コードに対応して、宗教フラグ部1427に宗教フラグが記憶されている場合は、宗教フラグの数値に対応したアイコンをアイコン記憶部143から読み出して、料理に対応して宗教アイコン欄255に表示する。アイコン257は、宗教アイコン欄255に表示されたアイコンである。このアイコンが表示された料理には、宗教的に回避すべき食材が含まれていることを示している。また、アイコン257は、宗教的に回避すべき特定食材を示している。
【0082】
また制御部100は、料理コードに対応して、アレルギーフラグ部1428にアレルギーフラグが記憶されている場合は、アレルギーフラグの数値に対応したアイコンをアイコン記憶部143から読み出して、料理に対応してアレルギーアイコン欄256に表示する。アイコン258は、アレルギーアイコン欄256に表示されたアイコンである。このアイコンが表示された料理には、アレルギー症状を引き起こす恐れがある食材が含まれていることを示している。また、アイコン258は、アレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材を示している。
【0083】
図11の説明に戻る。次に制御部100は、戻るボタン(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S93)。操作されるまで待機し(S93のNo)、操作されたと判断した場合は(S93のYes)、制御部100は、S15に戻り料理選択画面を表示する。なお、オーダー履歴ボタン235は操作されていないと判断した場合は(S91のNo)、制御部100は、S23の処理に移行する。
【0084】
図9の説明に戻る。次に制御部100は、料理説明ボタン234が操作されたか否かを判断する(S23)。操作されたと判断した場合は(S23のYes)、制御部100は、料理説明処理を実行する(S24)。図13は、S24で実行される料理説明処理を示すフローチャートである。
【0085】
図13において、制御部100は、料理説明画面を表示する(S111)。料理説明画面は、料理の内容を詳細に説明する画面でもよい。また、料理に使用される調味料・薬味・スパイス等の関連商品についての説明でもよい。実施形態では、料理に使用される調味料・薬味・スパイス等の関連商品についての説明とする。
【0086】
図14−8は、表示部21に、料理説明画面として表示された関連商品を説明する図である。図14−8において、制御部100は、関連商品である薬味として、塩と山椒と一味を表示する画面271と、薬味の使い方を示す画面272を表示する。客は、この画面を参照して、料理に対する薬味の使い方を確認する。また、制御部100は、画面下部に、店舗案内ボタン273を表示する。
【0087】
図13の説明に戻る。制御部100は、客によって店舗案内ボタン273が操作されたか否かを判断する(S112)。操作されたと判断した場合は(S112のYes)、制御部100は、飲食店P1付近で表示された関連商品を販売する店舗P2、および当該店舗P2の位置を示す地図を表示する(S113)。図14−9は、関連商品を販売する店舗P2であるショップA、ショップB、ショップC、およびショップA、ショップB、ショップCの位置を示す地図を表示した画面である。
【0088】
図14−9において、制御部100は、3つの店舗P2の店舗名283を、地図上の当該店舗が位置に表示する。また制御部100は、飲食店P1が位置する場所を、地図281上に表示する。なお、地図281上に表示された店舗名283に隣接してボタン282が表示されている。
【0089】
図13の説明に戻る。制御部100は、客によっていずれかの店舗名283に隣接したボタン282が操作されたか否かを判断する(S114)。操作されたと判断した場合は(S114のYes)、制御部100は、操作されたボタンに対応する店舗に関する情報を、印字部3でレシート用紙に印字したレシート291(図15を参照)を発行する(S115)。そして制御部100は、発行したレシートに含まれるクーポンの情報を、店舗サーバ8に送信する(S116)。そして制御部100は、S111に戻る。図15は、S115で発行されたクーポン等が印字されたレシート291を示す図である。
【0090】
図15において、制御部100は、店舗名292、二次元コード293、地図294、クーポン295を印字したレシート291を発行する。店舗名292は、客によって操作されたボタン282に対応した店舗名である。二次元コード293は、店舗の情報を記憶しており、必要に応じて、客は、携帯端末等で当該二次元コード293を読み取って、店舗P2に関する情報を得る。地図294は、地図281を縮小したものであるが、ボタン282が操作された店舗P2の位置のみが印字されている。
【0091】
クーポン295は、S111で表示した関連商品を値引くもしくは割り引くクーポンである。図15では、薬味である塩、山椒、一味を値引くクーポンと、これらすべての商品を割り引くクーポンを示す。各クーポンには、バーコード296が印字されている。このバーコードには、関連商品を特定する情報、飲食店P1を特定する情報等が記録されている。客が店舗P2においてクーポンを使用すると、店舗P2に設置されたPOS端末が店舗P2において使用されたクーポンに印字されたバーコードを読み取る。すると、POS端末に接続されているサーバ6は、クーポンを使用した情報、クーポンを使用した関連商品の情報(商品名、価格等)、クーポンを使用した店舗P2を特定する店舗コードと店舗名等を、店舗サーバ8に対して送信する。
【0092】
なお、客によって店舗案内ボタン273が操作されていないと判断した場合は(S112のNo)、制御部100は、戻るボタン(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S117)。操作されたと判断した場合は(S117のYes)、制御部100は、S16に戻る。操作されていないと判断した場合は(S117のNo)、制御部100は、S112に戻って待機する。
【0093】
また、いずれの店舗名283のボタン282も操作されていないと判断した場合は(S114のNo)、制御部100は、戻るボタン(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S118)。操作されたと判断した場合は(S118のYes)、制御部100は、S111に戻る。操作されていないと判断した場合は(S118のNo)、制御部100は、S114に戻って待機する。
【0094】
図9の説明に戻る。料理説明ボタン234が操作されていないと判断した場合は(S23のNo)、制御部100は、支払ボタン236が操作されたか否かを判断する(S25)。操作されたと判断した場合は(S25のYes)、制御部100は、オーダー履歴部145に記憶された料理情報に基づいて、料理のオーダーに対する決済処理を実行する(S26)。そして制御部100は、決済処理した料理情報と決済情報に係る印字の指示情報を、印字部3に送信する(S27)。印字部3は、この指示情報に基づいてレシートを発行する。そして制御部100は、支払処理が終了したことを示す終了画面を表示する(S28)。そして制御部100は、S11に戻る。
【0095】
また、支払ボタン236が操作されていないと判断した場合は(S25のNo)、制御部100は、条件ボタン300が操作されたか否かを判断する(S31)。条件ボタン300は、図14−5〜図14−9において画面の上部に表示されるボタンである。操作されたと判断した場合は(S31のYes)、制御部100は、S12に戻り、条件指定画面を表示する。
【0096】
また、条件ボタン300が操作されていないと判断した場合は(S31のNo)、制御部100は、カテゴリーボタン(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S32)。カテゴリーボタンは、図14−5〜図14−9において画面の上部に表示されるボタンである。操作されたと判断した場合は(S32のYes)、制御部100は、S14に戻り、オーダー開始画面を表示する。カテゴリーボタン(図示せず)が操作されていないと判断した場合は(S32のNo)、制御部100は、S21に戻って待機する。
【0097】
次に、図16のフローチャートを用いて、制御部800が実行する店舗サーバ8の制御処理について説明する。制御部800は、オーダー端末1がS116で送信したクーポンを発行した情報を受信したか否かを判断する(S121)。受信したと判断した場合は(S121のYes)、制御部800は、発行したクーポンが使用される店舗P2のサーバ6に対し、クーポンが発行されたことを示す情報を送信する(S122)。そして制御部800は、処理を終了する。
【0098】
また、クーポンを発行した情報を受信していないと判断した場合は(S121のNo)、制御部800は、いずれかの店舗P2のサーバ6から、クーポンを使用した情報を受信したか否かを判断する(S123)。受信したと判断した場合は(S123のYes)、制御部800は、受信した関連商品の価格から、ロイヤリティーを計算する(S124)。例えば価格の5%をロイヤリティーとする。このようにして計算したロイヤリティーを、同時に受信した店舗コードに基づいて、クーポン記憶部842の店舗コード部8421に記憶された該当店舗コードのロイヤリティー部8423に加算して記憶する(S125)。飲食店P1の経営者は、所定のタイミングで、ロイヤリティー部8423に記憶されたロイヤリティーの額に応じた金額を、当該店舗P2に対して請求する。
【0099】
また、クーポンを使用した情報を受信していないと判断した場合は(S123のNo)、制御部800は、オーダー端末1からS82の処理で送信されたオーダーを受信したか否かを判断する(S126)。受信したと判断した場合は(S126のYes)、制御部800は、受信したオーダーをメモリ部84に記憶する(S127)。そして制御部800は、例えば調理指示情報として、オーダーされた料理の情報をキッチンプリンタ(図示せず)に送信する(S128)。そして制御部800は、処理を終了する。
【0100】
また、オーダーを受信していないと判断した場合は(S126のNo)、制御部800は、S26で実行された決済処理に伴う決済情報を受信したか否かを判断する(S129)。受信したと判断した場合は(S129のYes)、制御部800は、決済情報をメモリ部84に記憶する(S130)。そして制御部800は処理を終了する。なお、決済情報を受信していないと判断した場合は(S129のNo)、制御部800は、S121に戻って待機する。
【0101】
このような実施形態によれば、制御部100は、オーダー履歴画面において、宗教的理由で回避すべき特定食材を示すアイコン、およびアレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材を示すアイコンを、当該食材を含む料理に対応して表示する。そのため、客は、オーダー履歴画面を見て、オーダーした料理について、どの料理に特定食材が含まれているかを容易に認識することができる。
【0102】
また、実施形態によれば、制御部100は、特定食材を示すアイコンと料理を表す写真を、当該食材を含む料理に対応して表示するようにした。そのため、オーダー履歴画面に表示された料理が配膳された料理のいずれであるかが分かりにくく、特定食材を含む料理を特定しづらい場合は、表示された写真に基づいて特定食材を含む料理を特定することができる。
【0103】
また、実施形態によれば、客が特定食材を入力し、制御部100は、入力された特定食材について、特定食材を示すアイコンを、当該食材を含む料理に対応して表示する。そのため、入力された特定食材についてのみ、どの料理に当該特定食材が含まれているかを容易に認識することができる。
【0104】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0105】
例えば、実施形態では、飲食店P1において、客が飲食するテーブル上に設置されたオーダー端末1をオーダー装置の一例として説明したが、店員が所持して操作する携帯型のオーダー端末をオーダー装置としてもよい。この場合、客は店員が所持するオーダー端末に表示されたオーダー履歴を見せてもらうか、店員がオーダー履歴を見て、必要な情報を客に伝える。
【0106】
また、実施形態では、宗教的理由で回避すべき特定食材を示すアイコン、およびアレルギー症状を引き起こす恐れがある特定食材を示すアイコンを表示するようにしたが、いずれか一方の特定食材を示すアイコンを表示するようにしてもよい。
【0107】
また、実施形態では、店舗サーバ8がサーバ6から受信した情報に基づいてロイヤリティー情報を管理したが、店舗サーバ8とサーバ6との間に外部サーバを設けて、当該外部サーバがロイヤリティーを管理するようにしてもよい。
【0108】
また、実施形態では、店舗サーバ8に対してオーダーをするようにしたが、オーダーを受け付けて管理する専用のサーバを別途設け、当該専用サーバに対してオーダーするようにしてもよい。
【0109】
また、実施形態では、料理に対応して特定食材を示すアイコンを表示したが、アイコン以外にシンボルやイラストを表示するようにしてもよい。
【0110】
なお、実施形態のオーダー端末1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0111】
また、実施形態のオーダー端末1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態のオーダー端末1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0112】
また、実施形態のオーダー端末1で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0113】
1 オーダー端末
2 スタンド
3 印字部
6 サーバ
8 店舗サーバ
100 制御部
101 受付手段
102 オーダー手段
103 オーダー履歴表示手段
104 食材選択手段
142 メニュー記憶部
143 アイコン記憶部
144 選択料理部
145 オーダー履歴部
1427 宗教フラグ部
1428 アレルギーフラグ部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0114】
【特許文献1】特開2010−39586号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14-1】
図14-2】
図14-3】
図14-4】
図14-5】
図14-6】
図14-7】
図14-8】
図14-9】
図15
図16