【実施例】
【0056】
[実施例1]
複合材(1)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/BMI)
【0057】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)69g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)65g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)156gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させて、プリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表1に示されている。
【0058】
[実施例2]
複合材(2)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/BMI)
【0059】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)103g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)32.6g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)157gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表1に示されている。
【0060】
[実施例3]
複合材(3)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/NDI/BMI)
【0061】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)54.7g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)65g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)160gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表1に示されている。
【0062】
[実施例4]
複合材(4)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/NDI/BMI)
【0063】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)82g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)32g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)156gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表1に示されている。
【0064】
[実施例5]
複合材(5)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0065】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)103g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)32.6gおよびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)157gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)85gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)85gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表1に示されている。
【0066】
[実施例6]
複合材(6)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/NDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0067】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)82g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)32gおよびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)156gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)80gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)80gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表1に示されている。
【0068】
【表1】
【0069】
[実施例7]
複合材(7)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/NDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0070】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)82g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)32gおよびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)156gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)46gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)46.5gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表2に示されている。
【0071】
[実施例8]
複合材(8)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/NDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0072】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)82g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)32gおよびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)94gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)65gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)66gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表2に示されている。
【0073】
[実施例9]
複合材(9)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/NDI/BMI)
【0074】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)34.3g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)27.3g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)65g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)156gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表2に示されている。
【0075】
[実施例10]
複合材(10)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/NDI/BMI)
【0076】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)13.7g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)76.5g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)26g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)156gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表2に示されている。
【0077】
[実施例11]
複合材(11)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/NDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0078】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)34.3g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)27.3g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)65g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)156gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)80gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)80gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表2に示されている。
【0079】
[実施例12]
複合材(12)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/NDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0080】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)100g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)13.7g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)76.5g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)26g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)148gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)79gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)79gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより、耐熱性が高くかつ熱膨張係数が低い複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表2に示されている。
【0081】
【表2】
【0082】
[比較例1]
複合材(1)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/BMI)
【0083】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)65g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)172gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表3に示されている。
【0084】
[比較例2]
複合材(2)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/NDI/BMI)
【0085】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)11g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)52g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表3に示されている。
【0086】
[比較例3]
複合材(3)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/NDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0087】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)11g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)52g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)40gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)40gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表3に示されている。
【0088】
[比較例4]
複合材(4)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0089】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)65g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)172gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)86.3gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)53.6gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表3に示されている。
【0090】
[比較例5]
複合材(5)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/NDI/BMI)
【0091】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)52g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)3.2g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表3に示されている。
【0092】
[比較例6]
複合材(6)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/NDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0093】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)52g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)3.2g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)39gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)40gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表3に示されている。
【0094】
【表3】
【0095】
比較例5および6では、含浸およびラミネート後、プリプレグどうしが緊密に貼着しなかったため、いくつかの物理/材料特性は測定不能となっている(N.D.)。
【0096】
[比較例7]
複合材(7)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/BMI)
【0097】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)20.6g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)45.5g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表4に示されている。
【0098】
[比較例8]
複合材(8)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0099】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)20.6g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)45.5g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)41gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)42gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表4に示されている。
【0100】
[比較例9]
複合材(9)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/BMI)
【0101】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)65g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)3.2g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表4に示されている。
【0102】
[比較例10]
複合材(10)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0103】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)65g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)3.2g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)41gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)42gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表4に示されている。
【0104】
【表4】
【0105】
比較例9および10では、含浸およびラミネート後、プリプレグどうしが緊密に貼着しなかったため、いくつかの物理/材料特性は測定不能となっている(N.D.)。
【0106】
[比較例11]
複合材(11)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/NDI/BMI)
【0107】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)6.9g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)10.9g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)45.5g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表5に示されている。
【0108】
[比較例12]
複合材(12)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/NDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0109】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)6.9g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)10.9g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)45.5g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)40gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)41gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表5に示されている。
【0110】
[比較例13]
複合材(13)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/NDI/BMI)
【0111】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)3.4g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)49.2g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)3.2g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド (BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させて、調合ワニス(formulated varnish)を作製した。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表5に示されている。
【0112】
[比較例14]
複合材(14)の作製(原料配合物の組成:TMA/MDI/TODI/NDI/BMI/Al
2O
3/SiO
2)
【0113】
トリメリット酸無水物(TMA,Fu−Pao Chemical Co.)50g、ビトリレンジイソシアネート(TODI,CHAR−DENG agent)3.4g、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI,MAO−SHUN agent)49.2g、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI,Fu−Pao Chemical Co.)3.2g、およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP,TEDIA Inc.)550gを1000mL容量の三口ガラス反応容器に加え、90〜150℃で2枚羽根のインペラ型の撹拌棒で撹拌しながら反応させて、溶液を作った。反応が完了したら、その溶液を室温まで冷却し、その溶液にビスマレイミド(BMI,KI Chemical Co.)80gを加え、90〜135℃で撹拌しながら反応させた。次いでその溶液にAl
2O
3(1〜2μm,SHOWA)39gおよびSiO
2(<5μm,Tatsumori)40gを加え、研磨および撹拌した後に、調合ワニス(formulated varnish)を得た。次いで、ガラス繊維布にその調合ワニスを含浸させてプリプレグを作ってから、プリプレグをラミネートし、200℃で加熱し、3時間加圧した。これにより複合材が得られた。この複合材の組成および物理/材料特性は表5に示されている。
【0114】
【表5】
【0115】
比較例13および14では、含浸およびラミネート後、プリプレグどうしが緊密に貼着しなかったため、いくつかの物理/材料特性は測定不能となっている(N.D.)。
【0116】
表1〜5の結果から示されるように、特定の樹脂配合物(カルボン酸無水物、少なくとも2つのジイソシアネートおよびビスマレイミド(BMI)を含む)ならびに特定のジイソシアネート間の割合を採用することによって重合された本発明の複合材は、少量(<30%)の無機充填材を添加した場合に、低い熱膨張係数(例えば8ppm/℃から30ppm/℃までの範囲のxy−CTE)および高いガラス転移温度(例えばTg>250℃)という特性を得ることができる。
【0117】
当業者には、本発明の実施形態に各種修飾および変化を加え得るということが明らかであろう。明細書および実施例は単に例示として見なされるべきであり、本発明の真の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって示されるものである。