特許第6262764号(P6262764)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6262764モバイルアプリケーションをプッシュする方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6262764
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】モバイルアプリケーションをプッシュする方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20180104BHJP
【FI】
   G06F17/30 340A
   G06F17/30 350C
【請求項の数】22
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2015-546823(P2015-546823)
(86)(22)【出願日】2013年11月7日
(65)【公表番号】特表2015-537319(P2015-537319A)
(43)【公表日】2015年12月24日
(86)【国際出願番号】CN2013086685
(87)【国際公開番号】WO2014090057
(87)【国際公開日】20140619
【審査請求日】2016年9月12日
(31)【優先権主張番号】201210546055.3
(32)【優先日】2012年12月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100090468
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 剛
(72)【発明者】
【氏名】パン,ウェンボー
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,カイ
【審査官】 田中 秀樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−198603(JP,A)
【文献】 特開2010−2944(JP,A)
【文献】 特開2008−41043(JP,A)
【文献】 特開2008−165714(JP,A)
【文献】 特開2009−199561(JP,A)
【文献】 特開2010−55424(JP,A)
【文献】 特開2012−37936(JP,A)
【文献】 特開2003−281184(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0196851(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0131077(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
G06F 13/00
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
統計ユニットと、第1の計算ユニットと、プッシュユニットとを包含する、モバイルアプリケーションをプッシュするシステムにより、モバイルアプリケーションをプッシュする方法であって、
前記統計ユニットが、ユーザによって指定されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリに対して、関連度の高いものから順に2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリを特定するステップと、
前記第1の計算ユニットが、モバイルアプリケーションの予め生成される重み値に従って、特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算するステップと、
前記プッシュユニットが、特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度の高低に従い、予め設定された推奨結果数のモバイルアプリケーションを推奨結果として選択し、前記ユーザにプッシュするステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記システムが、第2の計算ユニットをさらに包含するものであり、
当該方法は、
前記第2の計算ユニットが、前記モバイルアプリケーションカテゴリ間の前記関連度を予め生成するステップであって、
前記第2の計算ユニットが、モバイルアプリケーションオントロジーベース内の各モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報に従い、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションを分類するステップと、
前記第2の計算ユニットが、モバイルアプリケーションストア内の各ユーザによって操作される前記モバイルアプリケーションについての情報と、モバイルアプリケーション間の予め生成される関連度とに従い、前記モバイルアプリケーションカテゴリ間の前記関連度を計算するステップと、
有するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記システムが、第3の計算ユニットをさらに包含するものであり、
当該方法は、
前記第3の計算ユニットが、前記モバイルアプリケーション間の関連度を予め生成するステップであって
前記第3の計算ユニットが、以下の式:
【数1】
を使用して、モバイルアプリケーションappとappとの前記関連度R(app,app)を計算するステップをさらに含み、
式中、Uが、前記モバイルアプリケーションapp及び前記モバイルアプリケーションappを同時に操作するユーザ集合を表し、
【数2】
がそれぞれ、前記ユーザ集合U内のユーザuによってapp及びappに割り当てられるスコア値を表し、wが、前記ユーザ集合U内の前記ユーザuの重みを表し、
【数3】
であり、k及びkが予め設定される調整係数であり、nが、前記ユーザ集合U内の前記ユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表し、navgが、前記ユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの前記総数の平均値を表すことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザ集合U内の前記ユーザuの前記重みwが、
【数4】
であり、式中、Nが、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表すことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザuによって前記モバイルアプリケーションappに割り当てられるスコア値
【数5】
が、
【数6】
であり、
式中、tが前記モバイルアプリケーションappの第tの操作タイプを表し、Tが前記モバイルアプリケーションappの操作タイプの総数を表し、sが、前記モバイルアプリケーションappを操作する前記ユーザuの基本スコアを表し、
【数7】
が、前記ユーザuが前記モバイルアプリケーションappに対して第tの操作タイプを実行するか否かの指示値又は前記モバイルアプリケーションappに対して第tの操作タイプを実行する前記ユーザuについての持続時間情報であることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の計算ユニットが前記モバイルアプリケーションカテゴリ間の前記関連度を予め生成する前記ステップは
前記第2の計算ユニットが、以下の式:
【数8】
を使用して、前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptと前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptとの前記関連度R(concept,concept)を計算するステップ
を含み、
式中、concept及びconceptがそれぞれ、前記モバイルアプリケーションapp及び前記モバイルアプリケーションappが属する前記モバイルアプリケーションカテゴリであり、R(app,app)が、前記モバイルアプリケーションappと前記モバイルアプリケーションappとの前記関連度であり、
【数9】
が、前記モバイルアプリケーションappを操作するユーザの総数を表し、
【数10】
が、前記モバイルアプリケーションappを操作するユーザの総数を表し、
【数11】
が、前記モバイルアプリケーションappを操作するユーザ集合と、前記モバイルアプリケーションappを操作するユーザ集合との積集合に含まれるユーザの総数を表すことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記システムが、第4の計算ユニットをさらに包含するものであり、
当該方法は、
前記第4の計算ユニットが、モバイルアプリケーションの重み値を予め生成するステップであって、
前記第4の計算ユニットが、以下の式:
【数12】
を使用して、前記モバイルアプリケーションカテゴリconcept内の前記モバイルアプリケーションappの前記重み値
【数13】
を計算するステップをさらに含み、
式中、tが前記モバイルアプリケーションappの第tの操作タイプを表し、Tが、前記モバイルアプリケーションappの操作タイプの総数を表し、
【数14】
が、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されている前記モバイルアプリケーションappの合計回数又は合計持続時間を表し、
【数15】
が、前記ユーザ履歴ログ内の第tのタイプによって操作されている前記モバイルアプリケーションカテゴリconcept下の全ての前記モバイルアプリケーションの合計回数又は合計持続時間を表し、gが、前記ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されている前記モバイルアプリケーションappに対応する影響係数を表すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記モバイルアプリケーションに対する前記操作が、閲覧、ダウンロード、及び使用のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項2〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記システムが、更新ユニットをさらに包含するものであり、
当該方法は、
前記更新ユニットが、モバイルアプリケーションストアに新たに追加されたモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションオントロジーベースに追加し、前記新たに追加されたモバイルアプリケーションの対応するカテゴリ情報及び属性情報を付すステップと、
前記更新ユニットが、前記新たに追加されたモバイルアプリケーションが属する前記モバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクのモバイルアプリケーションの平均重み値を、予め設定される減衰係数で乗算して、前記新たに追加されたモバイルアプリケーションの重み値を取得するステップと、
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の計算ユニットが、特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算する前記ステップは
前記第1の計算ユニットが、前記指定されるモバイルアプリケーションがappである場合、式
【数16】
を使用して、前記ユーザに前記モバイルアプリケーションappを推奨する推奨度
【数17】
を計算するステップ
を含み、
式中、前記モバイルアプリケーションappが属する前記モバイルアプリケーションカテゴリがconceptであり、前記モバイルアプリケーションappが属する前記モバイルアプリケーションカテゴリがconceptであり、前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptが、特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリに属し、R(concept,concept)が、前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptと前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptとの前記関連度であり、
【数18】
が、前記モバイルアプリケーションカテゴリconcept下の前記モバイルアプリケーションappの前記重み値であり、comatt(app,app)が、前記モバイルアプリケーションapp及び前記モバイルアプリケーションappの同一属性数であり、kが予め設定される影響係数であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記プッシュユニットが、特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度の高低に従い、予め設定された推奨結果数のモバイルアプリケーションを推奨結果として選択し、前記ユーザにプッシュする前記ステップは
前記プッシュユニットが、特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリから、トップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションをそれぞれ抽出するステップと、
前記プッシュユニットが、前記推奨度の高いものから低いものへの順に、前記抽出されたモバイルアプリケーションをランク付け、n個のトップランクモバイルアプリケーションを前記モバイルアプリケーションの推奨結果としてとり、前記ユーザにプッシュするステップと、
を含み、nは予め設定される推奨結果数であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
モバイルアプリケーションをプッシュするシステムであって、統計ユニットと、第1の計算ユニットと、プッシュユニットとを備え、
前記統計ユニットが、ユーザによって指定されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリに対して、関連度の高いものから順に2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリを特定するのに使用され、
前記第1の計算ユニットが、モバイルアプリケーションの予め生成される重み値に従って、前記統計ユニットによって特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算するのに使用され、
前記プッシュユニットが、前記統計ユニットによって特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの前記推奨度の高低に従い、予め設定された推奨結果数のモバイルアプリケーションを推奨結果として選択し、前記ユーザにプッシュするのに使用されることを特徴とする、システム。
【請求項13】
モバイルアプリケーションカテゴリの前記関連度を予め生成する第2の計算ユニットを更に備え、前記第2の計算ユニットが特に、
モバイルアプリケーションオントロジーベース内の各モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報に従い、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションを分類し、モバイルアプリケーションストア内の各ユーザによって操作される前記モバイルアプリケーションについての情報と、モバイルアプリケーション間の予め生成される関連度とに従い、前記モバイルアプリケーションカテゴリ間の前記関連度を計算するのに使用されることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
モバイルアプリケーション間の前記関連度を予め生成する第3の計算ユニットを更に備え、前記第3の計算ユニットが特に、
以下の式:
【数19】
を使用して、前記モバイルアプリケーションappとappとの前記関連度R(app,app)を計算するのに使用され、
式中、Uが、前記モバイルアプリケーションapp及び前記モバイルアプリケーションappを同時に操作するユーザ集合を表し、
【数20】
がそれぞれ、前記ユーザ集合U内のユーザuによってapp及びappに割り当てられるスコア値を表し、wが、前記ユーザ集合U内の前記ユーザuの重みを表し、
【数21】
であり、k及びkが予め設定される調整係数であり、nが、前記ユーザ集合U内の前記ユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表し、navgが、前記ユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの前記総数の平均値を表すことを特徴とする、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ユーザ集合U内の前記ユーザuの前記重みw
【数22】
であり、式中、Nが、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表すことを特徴とする、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ユーザuによって前記モバイルアプリケーションappに割り当てられるスコア値
【数23】
が、
【数24】
であり、
式中、tが前記モバイルアプリケーションappの第tの操作タイプを表し、Tが前記モバイルアプリケーションappの操作タイプの総数を表し、sが、前記モバイルアプリケーションappを操作する前記ユーザuの基本スコアを表し、
【数25】
が、前記ユーザuが前記モバイルアプリケーションappに対して第tの操作タイプを実行するか否かの指示値又は前記モバイルアプリケーションappに対して第tの操作タイプを実行する前記ユーザuについての持続時間情報であることを特徴とする、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記モバイルアプリケーションカテゴリ間の前記関連度を計算する際、前記第2の計算ユニットが特に、
以下の式:
【数26】
を使用して、前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptと前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptとの前記関連度R(concept,concept)を計算するのに使用され、
式中、concept及びconceptがそれぞれ、前記モバイルアプリケーションapp及び前記モバイルアプリケーションappが属する前記モバイルアプリケーションカテゴリであり、R(app,app)が、前記モバイルアプリケーションappと前記モバイルアプリケーションappとの前記関連度であり、
【数27】
が、前記モバイルアプリケーションappを操作するユーザの総数を表し、
【数28】
が、前記モバイルアプリケーションappを操作するユーザの総数を表し、
【数29】
が、前記モバイルアプリケーションappを操作するユーザ集合と、前記モバイルアプリケーションappを操作するユーザ集合との積集合に含まれるユーザの総数を表すことを特徴とする、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
モバイルアプリケーションの重み値を予め生成する第4の計算ユニットを更に備え、前記第4の計算ユニットが特に、
以下の式:
【数30】
を使用して、前記モバイルアプリケーションカテゴリconcept内の前記モバイルアプリケーションappの前記重み値
【数31】
を計算するのに使用され、
式中、tが前記モバイルアプリケーションappの第tの操作タイプを表し、Tが、前記モバイルアプリケーションappの操作タイプの総数を表し、
【数32】
が、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されている前記モバイルアプリケーションappの合計回数又は合計持続時間を表し、
【数33】
が、前記ユーザ履歴ログ内の第tのタイプによって操作されている前記モバイルアプリケーションカテゴリconcept下の全ての前記モバイルアプリケーションの合計回数又は合計持続時間を表し、gが、前記ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されている前記モバイルアプリケーションappに対応する影響係数を表すことを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記モバイルアプリケーションに対する前記操作が、閲覧、ダウンロード、及び使用のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項13〜18のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
モバイルアプリケーションストアに新たに追加されたモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションオントロジーベースに追加し、前記新たに追加されたモバイルアプリケーションの対応するカテゴリ情報及び属性情報を付す更新ユニットを更に備え、
前記第4の計算ユニットが更に、前記新たに追加されたモバイルアプリケーションが属する前記モバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクのモバイルアプリケーションの平均重み値を、予め設定される減衰係数で乗算して、前記新たに追加されたモバイルアプリケーションの重み値を取得することを特徴とする、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記モバイルアプリケーションカテゴリ下のモバイルアプリケーションの推奨度を計算する際、前記第1の計算ユニットが特に、
前記指定されるモバイルアプリケーションがappである場合、式
【数34】
を使用して、前記ユーザに前記モバイルアプリケーションappを推奨する推奨度
【数35】
を計算するのに使用され、
式中、前記モバイルアプリケーションappが属する前記モバイルアプリケーションカテゴリがconceptであり、前記モバイルアプリケーションappが属する前記モバイルアプリケーションカテゴリがconceptであり、前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptが、特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリに属し、R(concept,concept)が、前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptと前記モバイルアプリケーションカテゴリconceptとの前記関連度であり、
【数36】
が、前記モバイルアプリケーションカテゴリconcept下の前記モバイルアプリケーションappの前記重み値であり、comatt(app,app)が、前記モバイルアプリケーションapp及び前記モバイルアプリケーションappの同一属性数であり、kが予め設定される影響係数であることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項22】
前記プッシュユニットが特に、特定された前記モバイルアプリケーションカテゴリから、トップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションをそれぞれ抽出し、前記推奨度の高いものから低いものへの順に、前記抽出されたモバイルアプリケーションをランク付け、n個のトップランクモバイルアプリケーションを前記モバイルアプリケーションの推奨結果としてとり、前記ユーザにプッシュするのに使用され、nは予め設定される推奨結果数であることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2012年12月14日に出願された「Method and System for Pushing Mobile Application」という名称の中国特許出願第201210546055.3号明細書の優先権を主張するものであり、この特許出願の内容は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本発明は、インターネットアプリケーションの分野に関し、特に、モバイルアプリケーションをプッシュする方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、全てのモバイルアプリケーションストアは、ユーザがアプリケーションをダウンロードするか、又は閲覧しているときに、幾つかのモバイルアプリケーションをユーザにプッシュして、モバイルアプリケーションをユーザに推奨し、プッシュ方法は、ユーザ履歴ログに従ってモバイルアプリケーション間の関連度の統計をとり、次に、関連度に従って、近傍及び協調フィルタリング等の推奨アルゴリズムを使用して推奨結果を生成するというものであり、したがって、従来技術では、モバイルアプリケーション間の関連度が、モバイルアプリケーションを推奨する推奨ベースとしてとられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、現在、モバイルアプリケーションの推奨方法には以下の問題が存在する。
1.モバイルアプリケーション間の関連度が常に推奨ベースとしてとられるため、推奨されるモバイルアプリケーションの内容が互いに類似し過ぎることになり、多様なモバイルアプリケーションをユーザに推奨することができず、したがって、モバイルアプリケーションについてのユーザのニーズを刺激することができない。
2.新たに追加されるモバイルアプリケーションがユーザ履歴ログを有さないため、新たに追加されたモバイルアプリケーションと他のモバイルアプリケーションとの関連度の統計をとることができず、したがって、ユーザがモバイルアプリケーションを閲覧するか、又はダウンロードする際、新たに追加されたモバイルアプリケーションをユーザに推奨することができず、新たに追加されたモバイルアプリケーションのコールドスタート問題を解決することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明において、推奨されるモバイルアプリケーションの多様性を効率的に改善することができる、モバイルアプリケーションプッシュする方法及びシステムが提供される。
【0006】
本発明の特定の技術的解決策は以下である:
本発明において、モバイルアプリケーションをプッシュする方法が提供され、本方法は、
ユーザによって指定されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリに対して最高の関連度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリを特定することと、
モバイルアプリケーションの予め生成される重み値に従って、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算することと、
特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度の高低に従い、予め設定された推奨結果数のモバイルアプリケーションを推奨結果として選択し、ユーザにプッシュすることと、
を含む。
【0007】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を特定する方法は:
モバイルアプリケーションオントロジーベース内の各モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報に従い、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションを分類し、
モバイルアプリケーションストア内の各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションについての情報と、モバイルアプリケーション間の予め生成される関連度とに従い、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する。
【0008】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーション間の関連度を予め生成する方法は、
以下の式:
【数1】
を使用して、モバイルアプリケーションappとappとの関連度R(app,app)を計算し、
式中、Uは、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappを同時に操作するユーザ集合を表し、
【数2】
はそれぞれ、ユーザ集合U内のユーザuによってapp及びappに割り当てられるスコア値を表し、wは、ユーザ集合U内のユーザuの重みを表し、
【数3】
であり、k及びkが予め設定される調整係数であり、nは、ユーザ集合U内のユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表し、navgが、ユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数の平均値を表す。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザ集合U内のユーザuの重みwは、
【数4】
であり、式中、Nは、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表す。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザuによってモバイルアプリケーションappに割り当てられる値
【数5】
は、
【数6】
であり、
式中、tはモバイルアプリケーションappの第tの操作タイプを表し、Tはモバイルアプリケーションappの操作タイプの総数を表し、sは、モバイルアプリケーションappを操作するユーザuの基本スコアを表し、
【数7】
は、ユーザuがモバイルアプリケーションappに対して第tの操作タイプを実行するか否かの指示値又はモバイルアプリケーションappに対して第tの操作タイプを実行するユーザuについての持続時間情報である。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する方法は、
以下の式:
【数8】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconceptとモバイルアプリケーションカテゴリconceptとの関連度R(concept,concept)を計算し、
式中、concept及びconceptはそれぞれ、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリであり、R(app,app)は、モバイルアプリケーションappとモバイルアプリケーションappとの関連度であり、
【数9】
は、モバイルアプリケーションappを操作するユーザの総数を表し、
【数10】
は、モバイルアプリケーションappを操作するユーザの総数を表し、
【数11】
は、モバイルアプリケーションappを操作するユーザ集合と、モバイルアプリケーションappを操作するユーザ集合との積集合に含まれるユーザの総数を表す。
【0012】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションの重み値を予め生成する方法は、
以下の式:
【数12】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconcept内のモバイルアプリケーションappの重み値
【数13】
を計算し、
式中、tはモバイルアプリケーションappの第tの操作タイプを表し、Tは、モバイルアプリケーションappの操作タイプの総数を表し、
【数14】
は、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されているモバイルアプリケーションappの合計回数又は合計持続時間を表し、
【数15】
は、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプによって操作されているモバイルアプリケーションカテゴリconcept下の全てのモバイルアプリケーションの合計回数又は合計持続時間を表し、gは、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されているモバイルアプリケーションappに対応する影響係数を表す。
【0013】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションに対する操作は、閲覧、ダウンロード、及び使用のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
本発明の好ましい実施形態によれば、本方法は、
モバイルアプリケーションストアに新たに追加されたモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションオントロジーベースに追加し、新たに追加されたモバイルアプリケーションの対応するカテゴリ情報及び属性情報を付すことと、
新たに追加されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクのモバイルアプリケーションの平均重み値を、予め設定される減衰係数で乗算して、新たに追加されたモバイルアプリケーションの重み値を取得することと、
を更に含む。
【0015】
本発明の好ましい実施形態によれば、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算する方法は、
指定されるモバイルアプリケーションがappである場合、式
【数16】
を使用して、ユーザにモバイルアプリケーションappを推奨する推奨度
【数17】
を計算し、
式中、モバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconceptであり、モバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconceptであり、モバイルアプリケーションカテゴリconceptは、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリに属し、R(concept,concept)は、モバイルアプリケーションカテゴリconceptとモバイルアプリケーションカテゴリconceptとの関連度であり、
【数18】
は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept下のモバイルアプリケーションappの重み値であり、comatt(app,app)は、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappの同一属性数であり、kが予め設定される影響係数である。
【0016】
本発明の好ましい実施形態によれば、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度の高低に従い、予め設定された推奨結果数のモバイルアプリケーションを推奨結果として選択し、ユーザにプッシュすることは、
特定されたモバイルアプリケーションカテゴリから、トップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションをそれぞれ抽出することと、
推奨度の高いものから低いものへの順に、抽出されたモバイルアプリケーションをランク付け、n個のトップランクモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションの推奨結果としてとり、ユーザにプッシュすることと、
を含み、nは予め設定される推奨結果数である。
【0017】
本発明において、モバイルアプリケーションをプッシュするシステムが更に提供され、本システムは、統計ユニットと、第1の計算ユニットと、プッシュユニットとを備え、
統計ユニットは、ユーザによって指定されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリに対して最高の関連度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリを特定するのに使用され、
第1の計算ユニットは、モバイルアプリケーションの予め生成される重み値に従って、統計ユニットによって特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算するのに使用され、
プッシュユニットは、統計ユニットによって特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度の高低に従い、予め設定された推奨結果数のモバイルアプリケーションを推奨結果として選択し、ユーザにプッシュするのに使用される。
【0018】
本発明の好ましい実施形態によれば、本システムは、モバイルアプリケーションカテゴリの関連度を予め生成する第2の計算ユニットを更に備え、第2の計算ユニットは特に、
モバイルアプリケーションオントロジーベース内の各モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報に従い、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションを分類し、モバイルアプリケーションストア内の各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションについての情報と、モバイルアプリケーション間の予め生成される関連度とに従い、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する。
【0019】
本発明の好ましい実施形態によれば、本システムは、モバイルアプリケーションカテゴリの関連度を予め生成する第3の計算ユニットを更に備え、第3の計算ユニットは特に、
以下の式:
【数19】
を使用して、モバイルアプリケーションappとappとの関連度R(app,app)を計算し、
式中、Uは、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappを同時に操作するユーザ集合を表し、
【数20】
はそれぞれ、ユーザ集合U内のユーザuによってapp及びappに割り当てられるスコア値を表し、wは、ユーザ集合U内のユーザuの重みを表し、
【数21】
であり、k及びkは予め設定される調整係数であり、nは、ユーザ集合U内のユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表し、navgは、ユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数の平均値を表す。
【0020】
本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザ集合U内のユーザuの重みwは、
【数22】
であり、式中、Nは、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表す。
【0021】
本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザuによってモバイルアプリケーションappに割り当てられる値
【数23】
は、
【数24】
であり、
式中、tはモバイルアプリケーションappの第tの操作タイプを表し、Tはモバイルアプリケーションappの操作タイプの総数を表し、sは、モバイルアプリケーションappを操作するユーザuの基本スコアを表し、
【数25】
は、ユーザuがモバイルアプリケーションappに対して第tの操作タイプを実行するか否かの指示値又はモバイルアプリケーションappに対して第tの操作タイプを実行するユーザuについての持続時間情報である。
【0022】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する際、第2の計算ユニットは特に、
以下の式:
【数26】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconceptとモバイルアプリケーションカテゴリconceptとの関連度R(concept,concept)を計算するのに使用され、
式中、concept及びconceptはそれぞれ、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリであり、R(app,app)は、モバイルアプリケーションappとモバイルアプリケーションappとの関連度であり、
【数27】
は、モバイルアプリケーションappを操作するユーザの総数を表し、
【数28】
は、モバイルアプリケーションappを操作するユーザの総数を表し、
【数29】
は、モバイルアプリケーションappを操作するユーザ集合と、モバイルアプリケーションappを操作するユーザ集合との積集合に含まれるユーザの総数を表す。
【0023】
本発明の好ましい実施形態によれば、本システムは、モバイルアプリケーションの重み値を予め生成する第4の計算ユニットを更に備え、第4の計算ユニットは特に、
以下の式:
【数30】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconcept内のモバイルアプリケーションappの重み値
【数31】
を計算し、
式中、tはモバイルアプリケーションappの第tの操作タイプを表し、Tは、モバイルアプリケーションappの操作タイプの総数を表し、
【数32】
は、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されているモバイルアプリケーションappの合計回数又は合計持続時間を表し、
【数33】
は、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプによって操作されているモバイルアプリケーションカテゴリconcept下の全てのモバイルアプリケーションの合計回数又は合計持続時間を表し、gは、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されているモバイルアプリケーションappに対応する影響係数を表す。
【0024】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションに対する操作は、閲覧、ダウンロード、及び使用のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
本発明の好ましい実施形態によれば、本システムは、モバイルアプリケーションストアに新たに追加されたモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションオントロジーベースに追加し、新たに追加されたモバイルアプリケーションの対応するカテゴリ情報及び属性情報を付す更新ユニットを更に備え、
第4の計算ユニットは更に、新たに追加されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクのモバイルアプリケーションの平均重み値を、予め設定される減衰係数で乗算して、新たに追加されたモバイルアプリケーションの重み値を取得する。
【0026】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションカテゴリ下のモバイルアプリケーションの推奨度を計算する際、第1の計算ユニットは特に、
指定されるモバイルアプリケーションがappである場合、式
【数34】
を使用して、ユーザにモバイルアプリケーションappを推奨する推奨度
【数35】
を計算するのに使用され、
式中、モバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconceptであり、モバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconceptであり、モバイルアプリケーションカテゴリconceptは、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリに属し、R(concept,concept)は、モバイルアプリケーションカテゴリconceptとモバイルアプリケーションカテゴリconceptとの関連度であり、
【数36】
は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept下のモバイルアプリケーションappの重み値であり、comatt(app,app)は、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappの同一属性数であり、kは予め設定される影響係数である。
【0027】
本発明の好ましい実施形態によれば、プッシュユニットは特に、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリから、トップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションをそれぞれ抽出し、推奨度の高いものから低いものへの順に、抽出されたモバイルアプリケーションをランク付け、n個のトップランクモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションの推奨結果としてとり、ユーザにプッシュするのに使用され、nは予め設定される推奨結果数である。
【0028】
上記技術的解決策からわかるように、本発明において提供される技術的解決策は以下の有益な効果を有する:
比較的高い関連度を有するモバイルアプリケーションカテゴリ下で、トップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションを抽出し、最高の推奨度を有するモバイルアプリケーションをユーザに推奨し、それにより、推奨されるモバイルアプリケーションカテゴリの多様性が保証され、したがって、推奨されるモバイルアプリケーションの多様性を効率的に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明のモバイルアプリケーションをプッシュする方法を実施する好ましい実施形態の概略フローチャート
図2】本発明のモバイルアプリケーションをプッシュするシステムを実施する好ましい実施形態の構造概略図
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の目的、技術的解決策、及び利点をより明白にするために、添付図面及び特定の実施形態と併せて本発明を以下に詳述する。
【0031】
本発明の基本概念は、モバイルアプリケーションカテゴリの予め生成される関連度に従って、ユーザによって指定されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリに対して最高の関連度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリを特定し、モバイルアプリケーションの予め生成される重み値に従って、モバイルアプリケーションカテゴリ下のモバイルアプリケーションの推奨度を計算し、各モバイルアプリケーションカテゴリ下でトップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションを抽出し、予め設定される推奨結果数に従って、抽出されたモバイルアプリケーションから、最高の推奨度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションを、推奨結果としてとり、ユーザにプッシュすることである。
【0032】
本発明の目的、技術的解決策、及び利点をより明白にするために、添付図面及び特定の実施形態と併せて本発明を以下に詳述する。
【0033】
本発明において、モバイルアプリケーションをプッシュする方法が提供される。図1は、本発明のモバイルアプリケーションをプッシュする方法を実施する好ましい実施形態の概略フローチャートであり、図1に示されるように、好ましい実施形態は以下のステップを含む:
S101:モバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションを閲覧するか、又はダウンロードするユーザについての情報と、モバイルアプリケーションを使用するユーザについての持続時間情報とに従って、ユーザにより閲覧され、ダウンロードされ、使用されるモバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーション間の関連度が計算される。
【0034】
特に、モバイルアプリケーションストアのデータプラットフォームは、ユーザがモバイルアプリケーションストアを使用する際のユーザ履歴ログを記憶し、データプラットフォームはユーザ履歴ログをテキスト形式で記憶し、設定された持続時間を単位として用いて(1時間を1単位として用いるなど)、設定された持続時間内のユーザ履歴ログのテキストを同じファイル内に保存し、ユーザ履歴ログは、モバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションを閲覧するか、又はダウンロードするユーザについての情報と、モバイルアプリケーションを使用するユーザについての持続時間情報とを含み、確実に、例えば、閲覧、ダウンロード、及び使用の操作を行っている他のユーザによって操作されるモバイルアプリケーションについての情報も含むことができ、モバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションを閲覧するか、又はダウンロードするユーザについての情報は、ユーザ識別情報(UID)、モバイルアプリケーションストア内のユーザが閲覧又はダウンロードしたモバイルアプリケーションの識別情報(パッケージID)、及びモバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションを閲覧又はダウンロードするユーザの時間を含み、モバイルアプリケーションを使用するユーザについての持続時間情報は、ユーザ識別情報(UID)、ユーザが使用するモバイルアプリケーションの識別情報(パッケージID)及びモバイルアプリケーションを使用するユーザの持続時間を含む。
【0035】
ユーザによって閲覧され、ダウンロードされ、使用されるモバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーション間の関連度は、モバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションを閲覧又はダウンロードするユーザについての情報と、モバイルアプリケーションを使用するユーザについての持続時間情報とに従って、式(1)を使用して計算される。
【数37】
式中、R(app,app)は、モバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーションappとモバイルアプリケーションappとの関連度を表し、Uは、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappを同時に操作するユーザ集合を表し、
【数38】
はそれぞれ、ユーザ集合U内のユーザuによってapp及びappに割り当てられるスコア値を表し、wは、ユーザ集合U内のユーザuの重みを表し、wは、式(2):
【数39】
を使用して計算することができ、式中、Nはモバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーションの総数を表し、nは、ユーザ集合U内のユーザuによって閲覧されるモバイルアプリケーション、ダウンロードされるモバイルアプリケーション、及び使用されるモバイルアプリケーションの総数を表す。
【0036】
式(1)で言及された関連度の計算方法が実際には、モバイルアプリケーションセット内のそれぞれ2つのモバイルアプリケーション間での関連度計算を実行し、次に、それを合算することであり、式(1)では、それぞれ2つのモバイルアプリケーション間の関連度を計算するのにBM25アルゴリズムを使用するが、本発明がこの関連度計算方法に限定されず、推移確率及び余弦公式等の関連度計算方法を使用することも可能であり、本明細書ではこれらについて1つずつ例示しないことに留意する必要がある。
【0037】
式(3):
【数40】
を使用して、
【数41】
が得られ、式中、s、s、及びsはそれぞれ、ユーザuによって閲覧されるモバイルアプリケーション、ダウンロードされるモバイルアプリケーション、及び使用されるモバイルアプリケーションの基本スコアを表し、基本スコアはそれぞれ、
【数42】
に対する閲覧、ダウンロード、使用という操作の影響度を具現し、予め設定される値である。この好ましい実施形態では、sは1に等しく、sは2に等しく、sは1に等しい。
【数43】
は、ユーザuがモバイルアプリケーションappを閲覧しているか否かを表し、閲覧している場合、
【数44】
は1に等しく、閲覧しない場合、
【数45】
は0に等しい。
【数46】
は、ユーザuがモバイルアプリケーションappをダウンロードするか否かを表し、ダウンロードする場合、
【数47】
は1に等しく、ダウンロードしない場合、
【数48】
は0に等しい。
【数49】
は、モバイルアプリケーションappを使用するユーザの持続時間を表し、例えば、モバイルアプリケーションappを使用するユーザの持続時間は、ここでは分単位であることができる。
式中、k及びkは調整係数であり、この好ましい実施形態では、kは2に等しく、kは1.2に等しい。Kは、式:
【数50】
を使用して得られ、式中、bは調整係数であり、この好ましい実施形態では、bは0.75に等しく、navgは、ユーザuによって閲覧されるモバイルアプリケーション、ダウンロードされるモバイルアプリケーション、及び使用されるモバイルアプリケーションの総数の平均数を表す。
【0038】
この好ましい実施形態では、モバイルアプリケーション間の関連度は定期的に計算することができ、例えば、前月内のユーザ履歴ログを毎朝抽出することができ、モバイルアプリケーション間の関連度が、ユーザ履歴ログに従って計算される。
【0039】
ステップ102:モバイルアプリケーションオントロジーベースに従って、モバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報が得られ、モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報に従って、モバイルアプリケーションが分類され、モバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションを閲覧又はダウンロードするユーザについての情報と、モバイルアプリケーションを使用するユーザについての持続時間情報と、モバイルアプリケーション間の計算された関連度とに従って、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度が計算される。
【0040】
特に、モバイルアプリケーションオントロジーベースは、モバイルアプリケーションの識別情報(パッケージID)を単位としてとり、モバイルアプリケーションの識別情報に対応する名称、カテゴリ情報、及び属性情報を含み、例えば、モバイルアプリケーションオントロジーベースは表1に示されるようなものであることができる。
【0041】
【表1】
【0042】
モバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーション間の関連度が計算された後、モバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーションの識別情報に従って、各モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報が、モバイルアプリケーションオントロジーベースにおいて得られ、次に、モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報に従って、モバイルアプリケーションは分類され、モバイルアプリケーションセットに対応する2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリが得られ、モバイルアプリケーション間の計算された関連度に従って、式(4)を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する。
【数51】
式中、concept及びconceptはそれぞれ、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリを表し、R(app,app)は、式(1)によって計算される、モバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーションappとモバイルアプリケーションappとの関連度を表し、R(concept,concept)は、モバイルアプリケーションカテゴリconceptとモバイルアプリケーションカテゴリconceptとの関連度を表し、
【数52】
は、モバイルアプリケーションappを閲覧するユーザ、モバイルアプリケーションappをダウンロードするユーザ、及びモバイルアプリケーションappを使用するユーザの総数を表し、
【数53】
は、モバイルアプリケーションappを閲覧するユーザ、モバイルアプリケーションappをダウンロードするユーザ、及びモバイルアプリケーションappを使用するユーザの総数を表し、ここでは、ユーザ履歴ログに従い、モバイルアプリケーションを閲覧するユーザ、モバイルアプリケーションをダウンロードするユーザ、及びモバイルアプリケーションを使用するユーザの総数の統計をとることができ、
【数54】
は、モバイルアプリケーションappを閲覧するユーザ、モバイルアプリケーションappをダウンロードするユーザ、及びモバイルアプリケーションappを使用するユーザの集合と、モバイルアプリケーションappを閲覧するユーザ、モバイルアプリケーションappをダウンロードするユーザ、及びモバイルアプリケーションappを使用するユーザの集合との積集合に含まれるユーザの総数を表す。実際には、式(4)の意味は、ユーザによって操作される、それぞれ2つのカテゴリconcept及びconceptからのモバイルアプリケーションに対して関連度計算を実行し、次に、係数で乗算して合算する計算をそれぞれ行うことであり、式(4)中の係数は
【数55】
であるが、この係数の計算方法に限定されない。
【0043】
ステップ103:モバイルアプリケーションストアに新たに追加されたモバイルアプリケーションは、モバイルアプリケーションオントロジーベースに追加され、対応するカテゴリ情報及び属性情報が、新たに追加されたモバイルアプリケーションに付される。
【0044】
特に、モバイルアプリケーションカテゴリの関連度が計算された後、モバイルアプリケーションストアに新たに追加されたモバイルアプリケーションをオントロジーベースにも追加することができ、パッケージIDが新たに追加されたモバイルアプリケーションに割り当てられ、対応するカテゴリ情報及び属性情報が付され、モバイルアプリケーション所有者によって提供されるモバイルアプリケーションの名称及び紹介に従って、モバイルアプリケーション自動ラベリングシステムを使用して、カテゴリ情報及び属性情報を新たに追加されたモバイルアプリケーションに自動的に付すことができる。
【0045】
このステップが、新たに追加されたモバイルアプリケーションにコールドスタートが実行されないようにするという問題を解決することを目的とするが、本発明の必須ステップではないことに留意する必要がある。
【0046】
ステップ104:モバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションを閲覧又はダウンロードするユーザについての情報と、モバイルアプリケーションを使用するユーザについての持続時間情報とに従って、オントロジーベース内のモバイルアプリケーションカテゴリ下で新たに追加されないモバイルアプリケーションの重み値が計算され、新たに追加されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクのモバイルアプリケーションの平均重み値が、予め設定される減衰係数で乗算され、新たに追加されたモバイルアプリケーションの重み値が得られる。
【0047】
特に、モバイルアプリケーションオントロジーベース内のモバイルアプリケーションカテゴリ下のモバイルアプリケーションの重み値は、式(5):
【数56】
を使用して計算され、式中、
【数57】
は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept内のモバイルアプリケーションappの重み値を表し、
【数58】
は、ユーザ履歴ログ内の閲覧されたモバイルアプリケーションappの合計回数を表し、
【数59】
は、モバイルアプリケーションappがダウンロードされるユーザ履歴ログでの合計回数を表し、
【数60】
は、モバイルアプリケーションappが使用されるユーザ履歴ログでの合計持続時間を表し、
【数61】
の単位は分であることができ、
【数62】
は、ユーザ履歴ログでのモバイルアプリケーションカテゴリconcept下の全てのモバイルアプリケーションが閲覧される合計回数を表し、
【数63】
は、ユーザ履歴ログでのモバイルアプリケーションカテゴリconcept下の全てのモバイルアプリケーションがダウンロードされる合計回数を表し、
【数64】
は、ユーザ履歴ログでのモバイルアプリケーションカテゴリconcept下の全てのモバイルアプリケーションが使用される合計持続時間を表し、gは、ユーザ履歴ログにおける閲覧されるモバイルアプリケーションappに対応する影響係数を表し、gは、ユーザ履歴ログにおけるダウンロードされるモバイルアプリケーションappに対応する影響係数を表し、gは、ユーザ履歴ログに留まるモバイルアプリケーションappの合計持続時間の影響係数を表し、この好ましい実施形態では、gは0.2に等しく、gは0.4に等しく、gは0.4に等しく、モバイルアプリケーションの識別情報とモバイルアプリケーションの重み値との相関が記憶される。
【0048】
モバイルアプリケーションappが、モバイルアプリケーションオントロジーベースに新たに追加されたモバイルアプリケーションである場合、その新たに追加されたモバイルアプリケーションはデフォルト重み値を使用し、デフォルト重み値の計算方法は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept内の最高の重み値を有する幾つか(3つ等)のモバイルアプリケーションの重み値の平均値を、減衰係数で乗算することであり、この好ましい実施形態では、減衰係数は0.4に等しい。
【0049】
ステップ105:ユーザによって指定されたモバイルアプリケーションが受信されると、モバイルアプリケーションカテゴリの関連度に従って、指定されたモバイルアプリケーションのモバイルアプリケーションカテゴリに対して最高の関連度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリが特定され、モバイルアプリケーションの重み値に従って、モバイルアプリケーションカテゴリ下のモバイルアプリケーションの推奨度が計算され、各モバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションが抽出され、予め設定される推奨結果数に従って、抽出されたモバイルアプリケーション内の最高の推奨度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションが、推奨結果としてとられ、ユーザにプッシュされる。
【0050】
特に、ユーザが、モバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションappを検索するか、又はダウンロードする場合、検索又はダウンロードされたモバイルアプリケーションは、指定されたモバイルアプリケーションとしてとられ、指定されたモバイルアプリケーションの識別情報に従って、クエリがモバイルアプリケーションオントロジーベースで実行されて、モバイルアプリケーションappのモバイルアプリケーションカテゴリconceptが得られ、モバイルアプリケーションオントロジーベース内のモバイルアプリケーションカテゴリは、モバイルアプリケーションカテゴリconceptへの関連度の高いものから低いものへの順にランク付けされ、次に、予め設定される推奨結果数nに従って、トップランクの関連度を有する、n個を超える(2n個等)モバイルアプリケーションカテゴリが抽出される。
【0051】
抽出された2n個のモバイルアプリケーションカテゴリ内の各モバイルアプリケーションの推奨度が、式(6):
【数65】
を使用して計算され、式中、
【数66】
は、モバイルアプリケーションappが指定される場合、モバイルアプリケーションappをユーザに推奨する推奨度であり、モバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリは、conceptであり、モバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconceptであり、モバイルアプリケーションカテゴリconceptは、モバイルアプリケーションカテゴリconceptに対して最高の関連度を有する2n個のモバイルアプリケーションカテゴリ内に配置され、R(concept,concept)は、モバイルアプリケーションカテゴリconceptとモバイルアプリケーションカテゴリconceptとの関連度であり、
【数67】
は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept下のモバイルアプリケーションappの重み値であり、comatt(app,app)は、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappの同一属性数であり、kは影響係数であり、この好ましい実施形態では、kは2に等しい。
【0052】
モバイルアプリケーションの推奨度が計算された後、ユーザ履歴ログに従って、推奨度が計算されたモバイルアプリケーションがスクリーニングされ、ユーザによりダウンロードされたか、又は使用されたモバイルアプリケーションは削除され、モバイルアプリケーションカテゴリを単位として、推奨度の高いものから低いものへの順に従って、各モバイルアプリケーションカテゴリ下のモバイルアプリケーションはランク付けられ、次に、各モバイルアプリケーションカテゴリ下の推奨度のランキング内の上から2つのランクのモバイルアプリケーションが抽出され、各モバイルアプリケーションカテゴリから抽出されるモバイルアプリケーションは、推奨度の高いものから低いものへの順に従ってランク付けられ、予め設定される推奨結果数nに従って、上からn個のランクのモバイルアプリケーションが、モバイルアプリケーションの推奨結果としてとられ、推奨結果がユーザにプッシュされる。
【0053】
上記方法を実現するために、本発明において、モバイルアプリケーションをプッシュするシステムが更に提供される。図2は、本発明のモバイルアプリケーションをプッシュするシステムを実施する好ましい実施形態の構造概略図である。図2に示されるように、システムは、統計ユニット20と、第1の計算ユニット21と、プッシュユニット22とを備え、
統計ユニット20は、モバイルアプリケーションカテゴリの予め生成される関連度に従って、ユーザによって指定されたモバイルアプリケーションのモバイルアプリケーションカテゴリに対して最高の関連度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリを特定するのに使用され、
第1の計算ユニット21は、モバイルアプリケーションの予め生成される重み値に従って、モバイルアプリケーションカテゴリ下のモバイルアプリケーションの推奨度を計算するのに使用され、
プッシュユニット22は、各モバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションを抽出し、予め設定される推奨結果数に従って、抽出されたモバイルアプリケーション内の最高の推奨度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションを、推奨結果としてとり、ユーザにプッシュするのに使用される。
【0054】
システムは、モバイルアプリケーションカテゴリの関連度を予め生成する第2の計算ユニット23を更に備え、
モバイルアプリケーションカテゴリの関連度を予め生成する第2の計算ユニット23は特に、モバイルアプリケーションオントロジーベースに従って、モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報を取得し、モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報に従って、ユーザによって閲覧され、ダウンロードされ、使用されるモバイルアプリケーションを分類し、モバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションを閲覧又はダウンロードするユーザについての取得情報と、モバイルアプリケーションを使用するユーザについての持続時間情報と、モバイルアプリケーション間の予め生成される関連度とに従って、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算することを含む。
【0055】
システムは、モバイルアプリケーション間の関連度を予め生成する第3の計算ユニット24を更に備え、
モバイルアプリケーション間の関連度を予め生成する第3の計算ユニット24は特に、
モバイルアプリケーションストア内のモバイルアプリケーションを閲覧又はダウンロードするユーザについての情報と、モバイルアプリケーションを使用するユーザについての持続時間情報とに従い、以下の式:
【数68】
を使用して、ユーザによって閲覧され、ダウンロードされ、使用されるモバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーション間の関連度を計算することを含み、式中、R(app,app)は、モバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーションappとモバイルアプリケーションappとの関連度を表し、Uは、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappを同時に使用するユーザ集合を表し、
【数69】
はそれぞれ、ユーザ集合U内のユーザuによってapp及びappに割り当てられるスコア値を表し、wは、ユーザ集合U内のユーザuの重みを表す。
【数70】
であり、kは2に等しく、kは1.2に等しく、bは0.75に等しく、nは、ユーザ集合U内のユーザuによって閲覧され、ダウンロードされ、使用されるモバイルアプリケーションの総数を表し、navgは、ユーザuによって閲覧されるモバイルアプリケーションの総数、ユーザuによってダウンロードされるモバイルアプリケーションの総数、及びユーザuによって使用されるモバイルアプリケーションの総数の平均値を表す。
【0056】
ユーザ集合U内のユーザuの重みwは、
【数71】
であり、式中、Nは、モバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーションの総数を表し、nは、ユーザ集合U内のユーザuによって閲覧され、ダウンロードされ、使用されるモバイルアプリケーションの総数を表す。
【0057】
ユーザによってモバイルアプリケーションappに割り当てられる値
【数72】

【数73】
であり、式中、sは1に等しく、sは2に等しく、sは1に等しく、ユーザがモバイルアプリケーションappを閲覧している場合、
【数74】
は1に等しく、ユーザがモバイルアプリケーションappを閲覧しない場合、
【数75】
は0に等しく、ユーザがモバイルアプリケーションappをダウンロードする場合、
【数76】
は1に等しく、ユーザがモバイルアプリケーションappをダウンロードしない場合、
【数77】
は0に等しく、
【数78】
は、モバイルアプリケーションappを使用するユーザの持続時間である。
【0058】
モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する第2の計算ユニット23は特に、
以下の式:
【数79】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconceptとモバイルアプリケーションカテゴリconceptとの関連度を計算することを含み、式中、concept及びconceptはそれぞれ、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリであり、R(app,app)は、モバイルアプリケーションセット内のモバイルアプリケーションappとモバイルアプリケーションappとの関連度であり、
【数80】
は、モバイルアプリケーションappを閲覧するユーザ、モバイルアプリケーションappをダウンロードするユーザ、及びモバイルアプリケーションappを使用するユーザの総数を表し、
【数81】
は、モバイルアプリケーションappを閲覧するユーザ、モバイルアプリケーションappをダウンロードするユーザ、及びモバイルアプリケーションappを使用するユーザの総数を表し、
【数82】
は、モバイルアプリケーションappを閲覧するユーザ、モバイルアプリケーションappをダウンロードするユーザ、及びモバイルアプリケーションappを使用するユーザの集合と、モバイルアプリケーションappを閲覧するユーザ、モバイルアプリケーションappをダウンロードするユーザ、及びモバイルアプリケーションappを使用するユーザの集合との積集合に含まれるユーザの総数を表す。
【0059】
システムは、モバイルアプリケーションの重み値を予め生成する第4の計算ユニット25を更に備え、
モバイルアプリケーションの重み値を予め生成する第4の計算ユニット25は特に、
以下の式:
【数83】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconcept内のモバイルアプリケーションappの重み値を計算することを含み、式中、
【数84】
はそれぞれ、ユーザ履歴ログでのモバイルアプリケーションappが閲覧される合計回数、ダウンロードされる合計回数、及び使用の合計持続時間であり、
【数85】
はそれぞれ、ユーザ履歴ログでのモバイルアプリケーションカテゴリconcept下の全てのモバイルアプリケーションが閲覧される合計回数、ダウンロードされる合計回数、及び使用の合計持続時間であり、gは0.2に等しく、gは0.4に等しく、gは0.4に等しい。
【0060】
システムは更新ユニット26を更に備え、
更新ユニット26は、モバイルアプリケーションストアに新たに追加されたモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションオントロジーベースに追加し、対応するカテゴリ情報及び属性情報を新たに追加されたモバイルアプリケーションに付すのに使用され、
第4の計算ユニット25は更に、新たに追加されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクのモバイルアプリケーションの平均重み値を、予め設定される減衰係数で乗算して、新たに追加されたモバイルアプリケーションの重み値を得る。
【0061】
モバイルアプリケーションカテゴリ下のモバイルアプリケーションの推奨度を計算する第1の計算ユニット21は特に、
以下の式:
【数86】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリ内の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算することを含み、式中、
【数87】
は、モバイルアプリケーションappが指定される場合、モバイルアプリケーションappをユーザに推奨する推奨度であり、モバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリは、conceptであり、モバイルアプリケーションappが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconceptであり、モバイルアプリケーションカテゴリconceptは、モバイルアプリケーションカテゴリconceptに対して最高の関連度を有するモバイルアプリケーションカテゴリ内に配置され、R(concept,concept)は、モバイルアプリケーションカテゴリconceptとモバイルアプリケーションカテゴリconceptとの関連度であり、
【数88】
は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept下のモバイルアプリケーションappの重み値であり、comatt(app,app)は、モバイルアプリケーションapp及びモバイルアプリケーションappの同一属性数であり、kは2に等しい。
【0062】
本発明の上記技術的解決策は以下の有益な効果を有する。
1.比較的高い関連度を有するモバイルアプリケーションカテゴリ下の、トップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションが抽出され、そこで最高の推奨度を有するモバイルアプリケーションがユーザに推奨され、それにより、推奨されるモバイルアプリケーションカテゴリの多様性が保証され、したがって、推奨されるモバイルアプリケーションの多様性を効率的に改善することができる。
2.モバイルアプリケーションカテゴリの関連度の計算が完了した後、新たに追加されたモバイルアプリケーションがオントロジーベースに追加され、カテゴリ情報及び属性情報が構成され、したがって、モバイルアプリケーションの推奨度が計算される場合、オントロジーベースに従って、新たに追加されたモバイルアプリケーションを計算範囲に組み込むことができ、新たに追加されたモバイルアプリケーションの推奨度を効率的に計算することができ、推奨度に従って、新たに追加されたモバイルアプリケーションをユーザに効率的にプッシュすることもでき、それにより、新たに追加されたモバイルアプリケーションのコールドスタートの問題を効率的に解決することが可能である。
【0063】
上記は、本発明の単なる好ましい実施形態であるが、本発明の限定を意図しない。本発明の趣旨及び原理から逸脱せずに行われるあらゆる変更、均等物置換、又は改善は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
図1
図2