【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明において、推奨されるモバイルアプリケーションの多様性を効率的に改善することができる、モバイルアプリケーションプッシュする方法及びシステムが提供される。
【0006】
本発明の特定の技術的解決策は以下である:
本発明において、モバイルアプリケーションをプッシュする方法が提供され、本方法は、
ユーザによって指定されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリに対して最高の関連度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリを特定することと、
モバイルアプリケーションの予め生成される重み値に従って、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算することと、
特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度の高低に従い、予め設定された推奨結果数のモバイルアプリケーションを推奨結果として選択し、ユーザにプッシュすることと、
を含む。
【0007】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を特定する方法は:
モバイルアプリケーションオントロジーベース内の各モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報に従い、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションを分類し、
モバイルアプリケーションストア内の各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションについての情報と、モバイルアプリケーション間の予め生成される関連度とに従い、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する。
【0008】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーション間の関連度を予め生成する方法は、
以下の式:
【数1】
を使用して、モバイルアプリケーションapp
mとapp
nとの関連度R(app
m,app
n)を計算し、
式中、Uは、モバイルアプリケーションapp
m及びモバイルアプリケーションapp
nを同時に操作するユーザ集合を表し、
【数2】
はそれぞれ、ユーザ集合U内のユーザuによってapp
m及びapp
nに割り当てられるスコア値を表し、w
uは、ユーザ集合U内のユーザuの重みを表し、
【数3】
であり、k
1及びk
2が予め設定される調整係数であり、n
uは、ユーザ集合U内のユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表し、n
avgが、ユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数の平均値を表す。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザ集合U内のユーザuの重みw
uは、
【数4】
であり、式中、Nは、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表す。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザuによってモバイルアプリケーションapp
mに割り当てられる値
【数5】
は、
【数6】
であり、
式中、tはモバイルアプリケーションapp
mの第tの操作タイプを表し、Tはモバイルアプリケーションapp
mの操作タイプの総数を表し、s
tは、モバイルアプリケーションapp
mを操作するユーザuの基本スコアを表し、
【数7】
は、ユーザuがモバイルアプリケーションapp
mに対して第tの操作タイプを実行するか否かの指示値又はモバイルアプリケーションapp
mに対して第tの操作タイプを実行するユーザuについての持続時間情報である。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する方法は、
以下の式:
【数8】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
iとモバイルアプリケーションカテゴリconcept
jとの関連度R(concept
i,concept
j)を計算し、
式中、concept
i及びconcept
jはそれぞれ、モバイルアプリケーションapp
m及びモバイルアプリケーションapp
nが属するモバイルアプリケーションカテゴリであり、R(app
m,app
n)は、モバイルアプリケーションapp
mとモバイルアプリケーションapp
nとの関連度であり、
【数9】
は、モバイルアプリケーションapp
mを操作するユーザの総数を表し、
【数10】
は、モバイルアプリケーションapp
nを操作するユーザの総数を表し、
【数11】
は、モバイルアプリケーションapp
mを操作するユーザ集合と、モバイルアプリケーションapp
nを操作するユーザ集合との積集合に含まれるユーザの総数を表す。
【0012】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションの重み値を予め生成する方法は、
以下の式:
【数12】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
i内のモバイルアプリケーションapp
mの重み値
【数13】
を計算し、
式中、tはモバイルアプリケーションapp
mの第tの操作タイプを表し、Tは、モバイルアプリケーションapp
mの操作タイプの総数を表し、
【数14】
は、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されているモバイルアプリケーションapp
mの合計回数又は合計持続時間を表し、
【数15】
は、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプによって操作されているモバイルアプリケーションカテゴリconcept
i下の全てのモバイルアプリケーションの合計回数又は合計持続時間を表し、g
tは、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されているモバイルアプリケーションapp
mに対応する影響係数を表す。
【0013】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションに対する操作は、閲覧、ダウンロード、及び使用のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
本発明の好ましい実施形態によれば、本方法は、
モバイルアプリケーションストアに新たに追加されたモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションオントロジーベースに追加し、新たに追加されたモバイルアプリケーションの対応するカテゴリ情報及び属性情報を付すことと、
新たに追加されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクのモバイルアプリケーションの平均重み値を、予め設定される減衰係数で乗算して、新たに追加されたモバイルアプリケーションの重み値を取得することと、
を更に含む。
【0015】
本発明の好ましい実施形態によれば、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算する方法は、
指定されるモバイルアプリケーションがapp
mである場合、式
【数16】
を使用して、ユーザにモバイルアプリケーションapp
nを推奨する推奨度
【数17】
を計算し、
式中、モバイルアプリケーションapp
mが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconcept
iであり、モバイルアプリケーションapp
nが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconcept
jであり、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
jは、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリに属し、R(concept
i,concept
j)は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
iとモバイルアプリケーションカテゴリconcept
jとの関連度であり、
【数18】
は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
j下のモバイルアプリケーションapp
nの重み値であり、comatt(app
m,app
n)は、モバイルアプリケーションapp
n及びモバイルアプリケーションapp
mの同一属性数であり、kが予め設定される影響係数である。
【0016】
本発明の好ましい実施形態によれば、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度の高低に従い、予め設定された推奨結果数のモバイルアプリケーションを推奨結果として選択し、ユーザにプッシュすることは、
特定されたモバイルアプリケーションカテゴリから、トップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションをそれぞれ抽出することと、
推奨度の高いものから低いものへの順に、抽出されたモバイルアプリケーションをランク付け、n個のトップランクモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションの推奨結果としてとり、ユーザにプッシュすることと、
を含み、nは予め設定される推奨結果数である。
【0017】
本発明において、モバイルアプリケーションをプッシュするシステムが更に提供され、本システムは、統計ユニットと、第1の計算ユニットと、プッシュユニットとを備え、
統計ユニットは、ユーザによって指定されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリに対して最高の関連度を有する2つ以上のモバイルアプリケーションカテゴリを特定するのに使用され、
第1の計算ユニットは、モバイルアプリケーションの予め生成される重み値に従って、統計ユニットによって特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度を計算するのに使用され、
プッシュユニットは、統計ユニットによって特定されたモバイルアプリケーションカテゴリ下の各モバイルアプリケーションの推奨度の高低に従い、予め設定された推奨結果数のモバイルアプリケーションを推奨結果として選択し、ユーザにプッシュするのに使用される。
【0018】
本発明の好ましい実施形態によれば、本システムは、モバイルアプリケーションカテゴリの関連度を予め生成する第2の計算ユニットを更に備え、第2の計算ユニットは特に、
モバイルアプリケーションオントロジーベース内の各モバイルアプリケーションについてのカテゴリ情報に従い、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションを分類し、モバイルアプリケーションストア内の各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションについての情報と、モバイルアプリケーション間の予め生成される関連度とに従い、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する。
【0019】
本発明の好ましい実施形態によれば、本システムは、モバイルアプリケーションカテゴリの関連度を予め生成する第3の計算ユニットを更に備え、第3の計算ユニットは特に、
以下の式:
【数19】
を使用して、モバイルアプリケーションapp
mとapp
nとの関連度R(app
m,app
n)を計算し、
式中、Uは、モバイルアプリケーションapp
m及びモバイルアプリケーションapp
nを同時に操作するユーザ集合を表し、
【数20】
はそれぞれ、ユーザ集合U内のユーザuによってapp
m及びapp
nに割り当てられるスコア値を表し、w
uは、ユーザ集合U内のユーザuの重みを表し、
【数21】
であり、k
1及びk
2は予め設定される調整係数であり、n
uは、ユーザ集合U内のユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表し、n
avgは、ユーザuによって操作されるモバイルアプリケーションの総数の平均値を表す。
【0020】
本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザ集合U内のユーザuの重みw
uは、
【数22】
であり、式中、Nは、各ユーザによって操作されるモバイルアプリケーションの総数を表す。
【0021】
本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザuによってモバイルアプリケーションapp
mに割り当てられる値
【数23】
は、
【数24】
であり、
式中、tはモバイルアプリケーションapp
mの第tの操作タイプを表し、Tはモバイルアプリケーションapp
mの操作タイプの総数を表し、s
tは、モバイルアプリケーションapp
mを操作するユーザuの基本スコアを表し、
【数25】
は、ユーザuがモバイルアプリケーションapp
mに対して第tの操作タイプを実行するか否かの指示値又はモバイルアプリケーションapp
mに対して第tの操作タイプを実行するユーザuについての持続時間情報である。
【0022】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションカテゴリ間の関連度を計算する際、第2の計算ユニットは特に、
以下の式:
【数26】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
iとモバイルアプリケーションカテゴリconcept
jとの関連度R(concept
i,concept
j)を計算するのに使用され、
式中、concept
i及びconcept
jはそれぞれ、モバイルアプリケーションapp
m及びモバイルアプリケーションapp
nが属するモバイルアプリケーションカテゴリであり、R(app
m,app
n)は、モバイルアプリケーションapp
mとモバイルアプリケーションapp
nとの関連度であり、
【数27】
は、モバイルアプリケーションapp
mを操作するユーザの総数を表し、
【数28】
は、モバイルアプリケーションapp
nを操作するユーザの総数を表し、
【数29】
は、モバイルアプリケーションapp
mを操作するユーザ集合と、モバイルアプリケーションapp
nを操作するユーザ集合との積集合に含まれるユーザの総数を表す。
【0023】
本発明の好ましい実施形態によれば、本システムは、モバイルアプリケーションの重み値を予め生成する第4の計算ユニットを更に備え、第4の計算ユニットは特に、
以下の式:
【数30】
を使用して、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
i内のモバイルアプリケーションapp
mの重み値
【数31】
を計算し、
式中、tはモバイルアプリケーションapp
mの第tの操作タイプを表し、Tは、モバイルアプリケーションapp
mの操作タイプの総数を表し、
【数32】
は、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されているモバイルアプリケーションapp
mの合計回数又は合計持続時間を表し、
【数33】
は、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプによって操作されているモバイルアプリケーションカテゴリconcept
i下の全てのモバイルアプリケーションの合計回数又は合計持続時間を表し、g
tは、ユーザ履歴ログ内の第tのタイプにより操作されているモバイルアプリケーションapp
mに対応する影響係数を表す。
【0024】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションに対する操作は、閲覧、ダウンロード、及び使用のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
本発明の好ましい実施形態によれば、本システムは、モバイルアプリケーションストアに新たに追加されたモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションオントロジーベースに追加し、新たに追加されたモバイルアプリケーションの対応するカテゴリ情報及び属性情報を付す更新ユニットを更に備え、
第4の計算ユニットは更に、新たに追加されたモバイルアプリケーションが属するモバイルアプリケーションカテゴリ下のトップランクのモバイルアプリケーションの平均重み値を、予め設定される減衰係数で乗算して、新たに追加されたモバイルアプリケーションの重み値を取得する。
【0026】
本発明の好ましい実施形態によれば、モバイルアプリケーションカテゴリ下のモバイルアプリケーションの推奨度を計算する際、第1の計算ユニットは特に、
指定されるモバイルアプリケーションがapp
mである場合、式
【数34】
を使用して、ユーザにモバイルアプリケーションapp
nを推奨する推奨度
【数35】
を計算するのに使用され、
式中、モバイルアプリケーションapp
mが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconcept
iであり、モバイルアプリケーションapp
nが属するモバイルアプリケーションカテゴリはconcept
jであり、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
jは、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリに属し、R(concept
i,concept
j)は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
iとモバイルアプリケーションカテゴリconcept
jとの関連度であり、
【数36】
は、モバイルアプリケーションカテゴリconcept
j下のモバイルアプリケーションapp
nの重み値であり、comatt(app
m,app
n)は、モバイルアプリケーションapp
n及びモバイルアプリケーションapp
mの同一属性数であり、kは予め設定される影響係数である。
【0027】
本発明の好ましい実施形態によれば、プッシュユニットは特に、特定されたモバイルアプリケーションカテゴリから、トップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションをそれぞれ抽出し、推奨度の高いものから低いものへの順に、抽出されたモバイルアプリケーションをランク付け、n個のトップランクモバイルアプリケーションをモバイルアプリケーションの推奨結果としてとり、ユーザにプッシュするのに使用され、nは予め設定される推奨結果数である。
【0028】
上記技術的解決策からわかるように、本発明において提供される技術的解決策は以下の有益な効果を有する:
比較的高い関連度を有するモバイルアプリケーションカテゴリ下で、トップランクの推奨度を有するモバイルアプリケーションを抽出し、最高の推奨度を有するモバイルアプリケーションをユーザに推奨し、それにより、推奨されるモバイルアプリケーションカテゴリの多様性が保証され、したがって、推奨されるモバイルアプリケーションの多様性を効率的に改善することができる。