(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記保持部材が第1の保持部材であり、前記シート曲げ加工デバイスが第2の保持部材を備え、前記第1及び第2の保持部材が前記シート成形レールの前記固定の成形レール部分の前記中間脚部上に取り付けられ、前記第1及び第2の保持部材が互いに離間され、前記第2の保持部材が円錐形セグメント及び円筒形セグメントを有する第2の止め部材を備え、前記成形されるシートが前記固定の成形レール部分上に配置されたときに、前記第2の保持部材の前記円錐形セグメントが前記成形されるシートの前記周囲縁部に係合し、前記連節する成形レール部分が前記非成形位置から前記成形位置まで移動するときに、前記第2の保持部材の円筒形セグメントが、前記成形されるシートが前記固定の成形レール部分上で前記固定の成形レール部分の前記中間脚部に向かって移動することを制限するために前記成形されるシートの前記周囲縁部に係合する、請求項1に記載のシート曲げ加工デバイス。
前記連節する成形レール部分が、支持フレーム上に固定的に取り付けられたL形成形レールと、前記支持部材上に取り付けられた一対の離間される垂直材とを備え、一方の垂直材が前記固定の成形レール部分の前記第1の脚部の端部に隣接するように前記支持部材上に取り付けられ、他方の垂直材が前記固定の成形レール部分の前記第2の脚部の端部に隣接するように前記支持部材上に取り付けられ、前記支持フレームの一方の端部が前記垂直材のうちの1つに枢動可能に取り付けられ、前記支持フレームの他方の端部が他方の垂直材に枢動可能に取り付けられた、請求項2に記載のシート曲げ加工デバイス。
前記付勢部材により前記連節する成形レール部分が前記非成形位置から前記成形位置まで移動されるときに、前記成形されるシートが前記L形成形レール上で移動するのを容易にするために、金属プレートが、前記L形成形レールの長い脚部と短い脚部との接合点に隣接するように前記連節する成形レール部分に取り付けられた、請求項3に記載のシート曲げ加工デバイス。
前記固定の成形レール部分の前記第1の脚部と前記中間脚部との間の前記シート成形レールの隅部が第1のカット・アウト及び第1の連続部分を有し、前記固定の成形レール部分の前記第2の脚部と前記中間脚部との間の前記シート成形レールの隅部が第2のカット・アウト及び第2の連続部分を有し、前記第1及び第2のカット・アウトの開口部が前記支持部材から離れる方向を向き、前記第1及び第2のカット・アウトの各々が挿入具を有する、請求項2に記載のシート曲げ加工デバイス。
前記シート成形レールが前記支持部材から離間され、前記第1の連続部分が前記第1のカット・アウトと前記支持部材との間にあり、前記第2の連続部分が前記第2のカット・アウトと前記支持部材との間にあり、各挿入具が金属で作られる、請求項5に記載のシート曲げ加工デバイス。
前記固定の成形レール部分が第2の端部から離間される第1の端部を有し、前記連節する成形レール部分が、支持フレーム上に固定的に取り付けられたL形成形レールと、前記支持部材上に取り付けられた一対の離間される垂直材とを備え、一方の垂直材が前記固定の成形レール部分の前記第1の端部に隣接するように前記支持部材上に取り付けられ、他方の垂直材が前記固定の成形レール部分の前記第2の端部に隣接するように前記支持部材上に取り付けられ、前記支持フレームが、前記連節する成形レール部分を前記非成形位置から前記成形位置まで移動させるときに、前記固定の成形レール部分の前記第1及び第2の端部に向かうように移動するように及び/又はその前記第1及び第2端部の上で移動するように前記垂直材上に枢動可能に取り付けられた、請求項1に記載のシート曲げ加工デバイス。
前記付勢部材により前記連節する成形レール部分が前記非成形位置から前記成形位置まで移動されるときに、前記成形されるシートが前記L形成形レール上で移動することを容易にするために、金属プレートが、前記L形成形レールの長い脚部と短い脚部との接合点に隣接するように前記連節する成形レール部分に取り付けられた、請求項7に記載のシート曲げ加工デバイス。
前記付勢部材が、第1の端部及び第2の端部を有する剛性棒と、前記剛性棒の前記第1の端部と前記第2の端部との間にある枢動点と、前記剛性棒の前記第1の端部に隣接するように固定される重りであって、前記剛性棒の前記第2の端部が前記剛性棒の前記第1の端部の周囲寸法より小さい周囲寸法を有し、前記剛性棒の前記第2の端部が支持フレームに対して固定される金属棒に摺動係合され、前記重りを第1の方向に移動させることにより前記剛性棒の前記第2の端部が反対の第2の方向に移動され、それにより、前記剛性棒の前記第2の端部が前記金属棒の表面に沿って移動し、それにより、前記連節する成形レール部分が前記非成形位置から前記成形位置まで移動される、重りと、前記剛性棒の前記第1の端部が前記第1の方向に移動することを制限するためのストップ・プレートと、を備える、請求項1に記載のシート曲げ加工デバイス。
前記付勢部材が、第1の端部及び第2の端部を有する剛性棒と、前記剛性棒の前記第1の端部と前記第2の端部との間にある枢動点と、前記剛性棒の前記第1の端部に隣接するように固定される重りであって、前記剛性棒の前記第2の端部が前記連節する成形レール部分に接続し、前記剛性棒の前記第2の端部と前記連節する成形レールとの間の接続が少なくとも1つのユニバーサル・ジョイントを含み、前記重りを第1の方向に移動させることにより前記剛性棒の前記第2の端部が反対の第2の方向に移動され、それにより、前記剛性棒の前記第2の端部が金属棒の表面に沿って移動し、それにより、前記連節する成形レール部分が前記非成形位置から前記成形位置まで移動される、重りと、前記剛性棒の前記第1の端部が前記第1の方向に移動するのを制限するためのストップ・プレートと、を備える、請求項1に記載のシート曲げ加工デバイス。
プレートが、前記支持部材上であって、前記付勢部材が所定の方向に移動することを制限するために前記付勢部材の経路に取り付けられた、請求項1に記載のシート曲げ加工デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で使用される、「左側」、「右側」、「内側」、「外側」、「上方」及び「下方」などの空間又は方向に関する用語は、本発明が図面の図に示されているときの状態で本発明に関連する。しかし、本発明が種々の代替の向きを想定することができ、したがってこれらの用語が限定的であると解釈されないことを理解されたい。さらに、本明細書で使用される場合、明細書及び特許請求の範囲で使用される寸法、物理的特性、加工パラメータ、材料の量、及び、反応条件などを表すすべての数字は、すべての事例において「約」という用語によって修飾されるものとして理解されるべきである。したがって、特に明記しない限り、以下の明細書及び特許請求の範囲に記載される数値は、本発明によって達成されることが求められる所望の特性に応じて変化し得る。特許請求の範囲の範囲に対しての均等論の適用を制限することを意図しないが、最低でも、各数値は、報告される有効数字の数に照らし合わせ且つ通常の丸め技法を適用することにより少なくとも解釈されるべきである。さらに、本明細書で開示されるすべての範囲は、開始の範囲値及び終わりの範囲値並びに中に含まれる任意のすべてのサブ範囲を包含するものとして理解される。例えば、「1から10」と述べられる範囲は最小値1と最大値10との間(それらを含む)の任意のすべてのサブ範囲を含むものとして見なされるべきであり、つまり、最小値1以上で開始されて最大値10以下で終わるような、例えば1から3.3、4.7から7.5、及び、5.5から10などのすべてのサブ範囲を含むものとして見なされるべきである。
【0012】
本発明の非限定の実施例を考察する前に、本発明が別の実施例も可能であることを理由として、本発明が、その適用において、示される及び本明細書で考察される特定の非限定の実施例の詳細のみに限定されないことを理解されたい。さらに、本発明を考察するために本明細書で使用される用語は説明することを目的としており、限定することを目的としていない。さらに、以下の考察で特に指示されない限り、同様の参照符号は同様の要素を示す。
【0013】
以下の考察では、航空機透明体のためのシートを成形することを参照しながら本発明を考察する。理解されるであろうが、本発明はこのシートの材料のみに限定されず、例えばシートは限定しないがガラス・シート又はプラスチック・シートであってもよい。本発明の幅広い実施では、シートは、任意の所望の性質を有する任意の所望の材料を含むことができる。例えば、シートは可視光線に対して不透明、透明又は半透明であってよい。「不透明」は0%の可視光線透過率を有することを意味する。「透明」は0%より大きく100%までの範囲の可視光線透過率を有することを意味する。「半透明」は電磁的エネルギー(例えば、可視光線)を通過させるがこのエネルギーを拡散させることを意味し、その結果、観察者の反対側の物体は明確には見ることができない。本発明の好適な実施では、シートは透明のガラス・シートである。このガラス・シートには、化学的焼戻しで使用される、従来のソーダ石灰ケイ酸塩ガラス、ホウケイ酸塩ガラス又はリチウム・ガラスが含まれてよい。ガラスはクリアなガラス(clear glass)であってよい。「クリアなガラス」は無着色(non−tinted)ガラス又は無色(non−colored)ガラスを意味する。別法として、ガラスは着色ガラス又は他には有色ガラスであってもよい。ガラスはアニールされるか、熱処理されるか、又は、化学的に焼き戻されてよい。本発明の実施では、ガラスは従来のフロート・ガラスであってよく、任意の光学特性を有する任意の組成を有してよく、任意の光学特性は、例えば、任意の値の、可視光線透過率、紫外線透過率、赤外線透過率、及び/又は、合計の(total)太陽エネルギー透過率などである。「フロート・ガラス」は従来のフロート・プロセスによって形成されるガラスを意味する。フロート・ガラス・プロセスの実例が特許文献1及び特許文献2で開示されている。
【0014】
本発明の好適な実施では、ガラスは化学的に強化され得るタイプのクリアな透明ガラスである。ガラスの化学的強化及び化学的焼戻しには、例えば通常、溶融無機塩バス(molten inorganic salt bath)である外部供給源からのイオンを有するガラス物品などのガラスの表面近くでのイオンの交換が伴われ、それにより、ガラスの内部部分に対して圧縮された状態のゾーンがガラスの表面近くに作られる。化学的焼戻しの詳細な考察は特許文献3及び特許文献4にあり、これらの特許は参照により本明細書に組み込まれ、化学的焼戻しをさらに考察することは必要ないと考えられる。理解されるであろうが、本発明は、参照により本明細書に組み込まれる、本明細書の実施で使用され得る特許文献5、特許文献6及び特許文献7に開示されるタイプの例えばソーダ石灰ケイ酸塩ガラスなどの、化学的に焼き戻され得るクリアな透明ガラス及び熱的に焼き戻され得るクリアな透明ガラスのみに限定されない。
【0015】
本発明の好適な実施では、ガラス・シートは航空機のためのモノリシック又はラミネート型の透明体を製造するために使用される。しかし、理解され得るように、成形されたガラス・シートは任意の種類の透明体を製造するために使用され得、これには、限定しないが、ウインドシールド、ウィンドウ、リア・ライト、サンルーフ及びムーンルーフ、ラミネート型又は非ラミネート型の住宅用及び/又は商業用ウィンドウ、断熱ガラス・ユニット、並びに/或は、ランド・ビークル、航空ビークル、宇宙機、水上ビークル及び水中ビークルのための透明体などがある。ビークル・透明体、住宅用及び商業用透明体、並びに、航空機透明体、さらには、それらの製造方法の非限定の実例が、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11及び特許文献12に見られ、これらの特許は参照により本明細書に組み込まれる。
【0016】
図1に、本発明の実施によって作られ得る構成要素を有する航空機ウインドシールド20の非限定の実施例が示される。ウインドシールド20が、シート26の第1の中間層により第2のガラス・シート24に対して固定される第1のガラス・シート22を有し、第2のシート24が第1のウレタン中間層30によりビニル中間層又はシート28に対して固定され、第2のビニル中間層28が第2のウレタン中間層34により加熱可能部材32に対して固定される。限定しないが例えばシリコーン・ゴム又は別の可撓性及び耐久性を有する耐湿材料などである当技術分野で使用されるタイプの縁部材又は湿気バリア36が、(1)ウインドシールド20の周囲縁部38、すなわち、第1のシート22及び第2のシート24の周囲縁部38、第1のビニル中間層26及び第2のビニル中間層28の周囲縁部38、第1のウレタン中間層30及び第2のウレタン中間層34の周囲縁部38、並びに、加熱可能部材32の周囲縁部38と、(2)ウインドシールド20の外側表面42のマージン又は周辺縁部40、すなわち、ウインドシールド20の第1のガラス・シート22の外側表面42のマージン40と、(3)ウインドシールド20の外側表面46のマージン又は周辺縁部44、すなわち、加熱可能部材32の外側表面46のマージンと、に対して固定される。
【0017】
当業者には理解されるであろうが、本発明に限定しないが、第1のガラス・シート22及び第2のガラス・シート24、第1のビニル中間層26、及び第2のビニル中間層28、並びに、第1のウレタン中間層30がウインドシールド20の構造部分又は内側セグメントを形成し、ウインドシールド20の外側表面42が例えば航空機であるビークル(図示せず)の内部に面し、第2のウレタン層34及び加熱可能部材32がウインドシールド20の非構造部分又は外側セグメントを形成し、ウインドシールド20の表面46が航空機の外部に面する。当業者には理解されるように、加熱可能部材32がウインドシールド20の外側表面46から曇りを取り除くために及び/又は外側表面46上の氷を溶解するために熱を供給する。
【0018】
理解され得るように、本発明はウインドシールド20の構造のみに限定されず、当技術分野で使用される航空機透明体の任意の構造が本発明の実施で使用され得る。本発明に限定しないが例えば、ウインドシールド20は、ビニル中間層28及びウレタン中間層30を省くような並びに/又はシート22及び24がプラスチック・シートであるような、構造を含むことができる。さらに、
図1に示されるウィンドウ20の断面は平坦なシート又は成形されないシートを示すが、本発明はこれに限定されず、ウィンドウ20は、ウィンドウを取り付けるところの航空機の外側表面の外形に適合する外形を有することができる。
【0019】
一般に、ウインドシールド20のガラス・シート22、24は化学的に強化されるクリアなガラス・シートであるが、本発明はこれに限定されず、ガラス・シートは熱強化されるか又は焼き戻されたガラス・シートであってもよい。さらに、理解されるように、本発明は、ウインドシールド20を形成するこれらの数のガラス・シート、ビニル中間層又はウレタン中間層に限定されず、ウインドシールド20は任意の数のシート及び/又は中間層を有することができる。
【0020】
図2を参照すると、本発明の教示に従い、本発明の非限定の実施例の曲げ加工デバイス又はベンディング・アイロン122(
図3及び4を参照)を用いて成形される成形されたガラス・シート120が示されている。必要に応じて
図3及び4を参照すると、曲げ加工デバイス及びベンディング・アイロン122が、固定の成形レール部分又は固定のレール部分128及び連節する成形レール部分又は連節するレール部分130を有する成形レール126を支持するための隆起主要支持部材124を有する。成形レール126は後で詳細に考察する。主要支持部材124は、限定しないが例えば0.318cm(1/8インチ)の壁厚さを有する6.45cm
2(1平方インチ)の中空鋼管などである隆起材料で好適には作られるフレーム132を有する。この管がフレーム132の外側境界を形成する。中空鋼管で作られるクロス・ビーム136が、フレーム132の一方の側142の内部表面140に接合される一方の端部138を有する(
図4を参照)。クロス・ビーム136の反対側の端部144がフレーム132の反対側146の内側表面140に接合される。表面140はフレーム132の内部に面する。フレーム132の管及び支持部材124のクロス・ビーム136は、例えば、ねじ、接着剤又は溶接などの、従来の手法で一体に接合され、それにより、後で考察する成形レール126の構造に適合する所定の構造及びサイズを有するフレーム132が得られる。本発明の好適な実施では、フレーム132の管及び支持部材124のクロス・ビーム136は任意の通常の手法で一体に溶接される。
【0021】
次に、成形されたガラス・シート120(
図2を参照)を得るために平坦なガラス・シート148(
図5を参照)を成形するための本発明の成形レール126の特徴を考察する。理解されるように、本発明は、
図2に示される成形されたシート120を得るための
図3及び4に示される本発明の成形レール126の実施例のみに限定されず、
図3及び4に示される成形レール126の非限定の実施例は、
図2に示される成形されたシート120の外形とは異なる外形を有する成形されたシートに対して平坦なシート148(
図5を参照)を成形するために、本発明の教示の範囲内で修正され得る。
【0022】
図2を参照すると、本発明の非限定の一実施例では、成形されたガラス・シート120がラミネート型の航空機ウインドシールドの2つのシートのうちの1つのシートとして使用される。一般に、成形されたシート120は、第1の端部150と、反対側の第2の端部152と、端部150及び152を備える第1の側部154及び反対側の第2の側部156と、成形されたシート120及び平坦なシート148(
図5を参照)の周囲部を画定するシート120の側部154及び156とを有する。シート120は、端部150から参照符号160によって特定される想像線まで延在する第1の部分158と、想像線160からシート120の第2の端部152まで延在する第2の部分162とを有する。例えば
図5に示されるシート148であるシートの第1の部分158は成形レール126の固定の部分128上に成形され、シート120の第2の成形された部分162は成形レール126の連節するレール部分130上に成形される(
図3及び4を参照)。
【0023】
必要に応じて
図3、4及び6を参照すると、本発明の非限定の一実施例では、シート120又は148を載置するところの成形レール126の固定の部分128は、棒166の側部168と169との間で測定して0.318cm(1/8インチ)の厚さ及び端部171と172との間で測定して5.08cm(2インチ)の長さ又は高さを有するステンレス鋼棒166である。ガラス・シート120又は148を支持する鋼棒166の端部171は例えば仮付け溶接などの任意の好都合な手法で棒166の側部168及び169に対して固定される金属織り込みクロス(metal weaved cloth)174で被覆される。本発明の非限定の一実施例では、金属織り込みクロス174はBekeart number NP400で販売されるタイプのステンレス鋼織り込みクロスである。
【0024】
成形レール126の固定のレール部分128は例えば特許文献13に開示されるタイプなどの当技術分野で使用されるタイプの複数の剛性支持部材178により主要支部材124に対して固定される関係で維持され、この特許は参照により本明細書に組み込まれる。本発明に限定せず、一般に、支持部材178は支持部材124に対して固定される端部180と、成形レール126の固定のレール部分128に対して任意の好都合な手法で固定される反対側の端部182とを有する。本発明の好適な実施では、支持部材178の端部180は支持部材124の内側表面140に対して溶接され、支持部材178の反対側の端部182は孔(図示せず)を備える平らな端部183を有する。ポストの孔はナット・ボルト組立体184を受けるように成形レール126の固定のレール部分128内の孔(図示せず)に位置合わせされ、それにより、成形レール126の固定のレール部分128が支持部材178の端部182に対して固定され、成形レール126の固定のレール部分128が主要支持部材124に対して固定される空間関係で維持される。
【0025】
図3及び4を参照すると、成形レール126の固定のレール部分128を支持部材124に対して固定する支持部材178のうちの選択される支持部材が、支持部材124の成形レール126上で支持されるガラス・シート120又は148を加熱及び成形するときに成形レール26の固定のレール部分を安定させるための再補強棒188を有する。本発明は使用されるこの数の再補強棒188に限定されず、数は、とりわけ、炉の予期される温度と、ベンディング・アイロンを炉に入れておく時間と、支持部材178の厚さと、支持部材の熱吸収とによって決定される。本発明の非限定の一実施例では、ベンディング・アイロンは航空機ウインドシールドのためのリチウム含有ガラスを成形するために使用される。当業者には理解されるであろうが、リチウム含有ガラスは560℃(1040°F)の成形温度を有し、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスは587.78℃(1090°F)の成形温度を有する。
【0026】
支持部材178は0.953cm(3/8インチ)の直径及び22.9cm(9インチ)の高さを有するステンレス鋼で作られる。現在当業者には理解され得るであろうが、支持体の長さはガラスの最終形状によって決定され、最終製品の曲率に応じて変化する。ベンディング・アイロン122は、0.953cm(3/8インチ)の直径及び支持部材178を支持するための高さを有するステンレス鋼再補強棒188を有する。主要支持部材142の側部124が5つの剛性支持部材178を有し、主要支持部材124の側部142と146との間の側部190が4つの剛性支持体178を有し、側部190の反対側の側部192(
図4の正面側に示される)が6つの剛性支持部材188を有する。主要支持部材124の側部146は成形レール126の連節するレール部分130に関する考察で考察する。側部190の剛性支持体180は再補強棒188(
図3を参照)を有さない。主要支持部材124の側部142及び190の隅部から数えて第1及び第3の剛性支持部材178の各々が再補強棒を有する。主要支持部材124の側部192が6つの剛性支持部材を有する。2つの外側の及び2つの中央の支持部材178が再補強棒188を有する。
【0027】
理解されるように、本発明は、再補強棒188をそれらのそれぞれの剛性支持部材178に対して固定する手法のみに限定されない。考察下の本発明の非限定の実施例では、剛性支持部材188の端部194が主要支持部材124に溶接され、反対側の端部196がそのそれぞれの支持部材178に溶接される。
【0028】
必要に応じて
図3、4、7及び8を参照すると、本発明の非限定の実施例では、成形レール126の固定の部分128が外形202を有する平坦なストリップ200を切断することによって作られ、それにより、成形レール126の固定の部分128と、成形レール126の固定の部分128の隅部すなわち予期される隅部206(
図8を参照)のところにあるノッチ204と、成形レールの固定の部分の各端部208のところにあるノッチ207とが得られる。ストリップ200は任意の好都合な手法で成形レール126の固定のレール部分128の形状となるように曲げ加工される。
図8を参照すると、ポスト209が棒166の表面169に溶接され、タングステン・カーバイド・ブロック210がポスト209により定位置に固定される。ノッチ204が、ストリップ200を曲げ加工するときの隅部206のところの金属のこぶ(metal bunching)を解消する。タングステン・カーバイド・ブロック210は任意の好都合な手法で棒166の端部208のところのノッチ内に固定される。隅部のところ及び端部208のところのタングステン・カーバイド・ブロック210が、隅部206のところで、及び、成形レール126の固定の部分128の端部のところで、ガラス・シート120又は148を支持するための非摩擦面を提供する。タングステン・カーバイド・ブロックの高さは、好適には、金属織り込みクロスを有する棒166の高さと等しいか又はそれよりわずかに大きい。
【0029】
必要に応じて
図3、4及び9を参照すると、成形レール126の固定のレール部分128の棒166上で固定されてその棒166から離間されるのが、シート保持・位置合わせ部材214である。本発明の好適な実施では、保持部材214はステンレス鋼コア215及びカーボン・シース217を有するが、理解され得るように、保持部材214は研磨の高温に耐えることができる任意の材料で作られる一部片であってよく、例えば、金属及び例としてプラスチック、タングステン・カーバイド及びカーボンなどの非金属材料で作られてよい。保持・位置合わせ部材214は、円筒形底部分216及び円錐形頂部分218を有する構造を有する。保持部材214は任意の好都合な手法で成形レール126の固定の部分128の棒166に接続され、例えば、本発明の実施では、この任意の好都合な手法は、L形ねじ切り部材220の長い脚部222上にねじ込まれる一対のボルト224により成形レール126の固定の部分128の棒166に対して固定される長い脚部222を有するL形ねじ切り部材220であり、成形レール126の固定の部分128がボルト224の間にある(
図9を参照)。継続して
図9を参照すると、保持部材214の円筒形部分216が成形レール126の固定のレール部分128の上方を延在する。この構成を用いる場合、成形される平坦なガラス・シート148が成形レール126上に配置され、ガラス・シート120の周囲縁部226が位置合わせ部材214の円錐形部分218の表面に沿って摺動して次いで円筒形部分216の外側表面に沿って摺動することができ、それにより、シート148が成形レール126の固定のレール部分128に対して位置合わせされ、また、シートの成形プロセス中にシート148が成形レール126の連節するレール部分130から離れるように成形レール126に沿って摺動することが防止される。
【0030】
本発明の非限定の実施例では、2つの保持・位置合わせ部材214が、成形レール126の連節するレール部分130の反対側の成形レール126の固定の部分128のセグメント228上の隣接する隅部206から5.08cm(2インチ)のところで、互いに離間される関係で固定され(
図3及び4を参照)、1つの保持・位置合わせ部材214が成形レール126の連節するレール部分130から10.2cm(4インチ)離間されて隣接するように成形レール126の固定のレール部分128のセグメント230上に固定され、保持・位置合わせ部材214のうちの1つが成形レール126の連節するレール部分130から10.2cm(4インチ)離間されて隣接するように成形レール126の固定のレール部分128のセグメント230に対して固定される。保持部材214は成形レールのシート148に位置合わせされる。また、セグメント228上の位置合わせ・保持部材214が、シート148を連節するレール部分130によって成形するときに成形レール126の連節するレール部分130から離れるようにシート148が移動するのを制限する。また、成形レール126の固定のレール部分128のセグメント230上の位置合わせ・保持部材124が、シート148を成形するために後で考察する手法で成形レール126の連節するレール部分130を移動させるときに成形レール126の固定のレール部分128のセグメント230上でシート148が移動するのを制限する。
【0031】
ここで理解され得るように、本発明は成形レール126の固定のレール部分128上に固定されるこの数の位置合わせ部材214に限定されず、例えば、5個、7個又はそれ以上の数といったように任意の数が使用されてよく、さらに、本発明は、保持・位置合わせ部材214を成形レール126上のこのように配置することに限定されず、保持部材は、シート148を成形するために成形レール126の連節するレール部分130を移動させるときにシート120を移動させることが可能となることが予期されるような成形レール126の任意の場所に配置されてよい。
【0032】
次に成形レール126の連節するレール部分130を考察する。必要に応じて
図3、4、10及び11を参照すると、連節するレール部分130が、成形レール126の固定の部分128の棒166をベンディング・アイロン122の主要支持部材124上に取り付ける場合と類似の手法で剛性支持部材178により支持フレーム又はクレードル242上に取り付けられる成形レール・セクション240を有する。支持フレーム242は、ベンディング・アイロン122の主要支持部材124及びクロス・ビーム136上に固定的に取り付けられるU形フレーム246の直立部材244に対して後で考察するように枢動可能に取り付けられる。成形レール・セクション240はステンレス鋼棒248で作られ、概略L形の構造(以下では「L形棒248」とも称する)を有するように成形される。L形棒248の長い脚部250の端部252が成形レール126の固定の部分128の隣接する端部208に位置合わせされ(
図3を参照)、L形棒252の短い脚部256の端部254が成形レール126の固定の部分128の隣接する端部208に位置合わせされ(
図4を参照)、その結果、成形レール126が閉じた成形レール126を形成する。
【0033】
L形棒248の断面は成形レール126の固定の部分128の棒166と同じ構造及び寸法を有する(
図6を参照)。金属織り込みクロス174がL形棒248の上側部分を覆い、金属織り込みクロス174を成形レール126の固定の部分128の棒166上に固定するときと同様の形で棒248に仮付け溶接される。L形棒248は、L形棒248の長い脚部250と短い脚部257との接合部260が成形レール126の固定の部分128の湾曲部の半径より大きい半径を有することを理由として接合部260のところにノッチが存在しないことを除いて成形レール126の固定の部分128の棒166と同様の形で形成される。接合部260のところの半径が大きいことにより、直線の棒を曲げ加工してL形棒248の形状にするときに接合部248のところにL形棒252のこぶが、解消されなくても最小となる。
【0034】
上で言及したように、支持フレーム242はU形部材246の直立部材244上に枢動可能に取り付けられる。
図3及び4を継続して参照すると、U形フレーム246が中心部材264によって相互接続される直立部材244を有する。中心部材264は任意の好都合な手法で主要支持部材124の上に配置されてその主要支持部材124に対して固定され、例えば、中心部材264は溶接により主要支持部材124に接続される。中央部材は、
図3及び4に示されるように成形レール126を直立部材244の間に置くような長さを有する。
【0035】
成形レール126の連節するレール部分130が任意の好都合な手法で主要支持フレーム124に枢動可能に取り付けられる。
図3を参照すると、連節する部分130の支持フレーム242が、長い脚部270及び短い脚部272を備える概略L形構造を有する。L形支持フレーム242の長い脚部270が、脚部部材276及び278を有するアングル鉄274を有する構成を通して直立部材244に枢動可能に取り付けられ、脚部部材276が後で考察する手法で直立部材244に枢動可能に取り付けられる。支持フレーム242の長い脚部270の端部分280が鋼棒248の長い脚部250の湾曲端部分に概して対応するように湾曲する。支持フレーム242の長い脚部270の端部分280はアングル鉄274の脚部部材278に溶接される。ガセット・プレート284が、
図3に示されるように、支持フレーム242の長い脚部270に溶接される端部286と、支持フレーム242の長い脚部270の端部分280に溶接されるガセット・プレート284の反対側の端部288とを有する。さらに、
図3に示されるように、直立部材244が、アングル鉄274の脚部部材276の端部分280を受けるための溝付き端部300を有する。ナット・ボルト組立体304のボルト302が直立部材244の溝付き端部300の壁306を通過してさらには脚部部材276の端部分280を通過し、それにより、アングル鉄274が直立部材244に枢動可能に取り付けられる。
【0036】
次に、成形レール126の連節するレール部分130を垂直材245に枢動可能に取り付けることを考察する。必要に応じて
図4、10及び11を参照すると、成形レール126の連節するレール部分130の支持フレーム242の短い脚部272が任意の好都合な手法でアングル鉄308に対して固定される。本発明に限定しないが例えば、連節するレール部分130の支持フレーム242の短い脚部272の端部分310が金属棒313を用いてアングル鉄308の脚部部材312に溶接される(
図11を参照)。アングル鉄308の別の脚部部材314も、
図11に示されるように、ガセット・プレート315を用いて、連節する部分130の支持フレーム242の短い脚部272に溶接される。脚部部材312の端部分316が、
図3に示されるようなアングル鉄274の脚部部材276が直立部材244に枢動可能に取り付けられる場合と同様の手法でナット・ボルト組立体304により直立部材245に枢動可能に取り付けられる。
【0037】
アングル鉄274及び308の脚部部材276及び314のそれぞれがU形フレーム246のそれぞれの直立部材244及び245に枢動可能に取り付けられることにより、成形レール126の連節するレール部分130の支持部材242が
図3に見られるように時計回り方向に又は
図4に見られるように反時計回り方向に移動されると、成形レール126の連節するレール部分130が平坦なシート148(
図5を参照)を受けるためのシート受け位置まで降下させられる。成形レール126の連節するレール部分130の支持部材242を
図3に見られるように反時計回り方向に又は
図4に見られるように時計回り方向に移動させると、成形レール126の連節するレール部分130が、平坦なガラス・シート148(
図5を参照)を
図2に示される成形されたガラス・シート120となるように成形するための成形位置まで上昇させられる。
【0038】
本発明は、成形レール126の連節するレール部分130を非成形位置から成形位置まで移動させるのに、本発明の実施で使用される付勢設備のみに限定されない。必要に応じて
図3、4、10及び11を参照すると、連節する部分130を非成形位置から成形位置まで移動させるのに本発明の実施で使用されている付勢構成320が示される。分かり易いように付勢設備の複数の部分が
図4から欠落していることに留意されたい。
【0039】
付勢構成320(
図3)が、任意の好都合な手法で棒322の端部326と328との間の位置324において垂直材330に枢動可能に取り付けられる細長い棒322を有する。本発明の一実施例では、垂直材330の端部332がプレート334に溶接され、プレート334が曲げ加工デバイス122のフレーム132に溶接される。垂直材330の反対側の端部336が棒322を受けるための溝338を有する。溝338の壁340及び位置324のところにある棒322がナット・ボルト組立体344を受けるための孔342を有し、このナット・ボルト組立体344が溝338の壁340の孔342及び棒322の位置324の孔に入り、ナット348により定位置で固定される。この構成を用いることにより、棒322が位置324のところで垂直材339に枢動可能に取り付けられ、その結果、棒322の端部326を例えば矢印350の方向などの第1の方向に移動させることにより棒322の反対側の端部328が例えば矢印352の方向などの第2の反対方向に移動されるか(
図3を参照)、又は、棒322の端部328を例えば矢印354の方向などの第3の方向に移動させることにより棒322の反対側の端部328が例えば矢印356の方向などの第4の反対方向に移動される(
図3を参照)。
【0040】
付勢部材又は重り360が例えば端部326などの細長い棒322の端部のうちの1つに隣接するように取り付けられ(
図3を参照)、それにより、棒322の端部326が矢印350の方向に継続的に付勢され、それにより、連節するレール部分130が成形位置に配置され、さらに、ロッド332の例えば端部328である反対側の端部が矢印352の方向に移動される。本発明は付勢部材360を棒322の任意の特定の端部にこのように取り付けることに限定されない。本発明の非限定の一実施例では、成形レール126の連節するレール部分130の一方の端部がより重い場合、付勢部材360は連節するレール部分130のより軽い端部に隣接するように棒の端部上に取り付けられ、それにより、連節するレール部分130を上昇させるために連節するレール部分130に加える必要がある重量又は力が軽減される。より具体的には、
図3を参照すると、成形レール126の連節するレール部分130がL形支持体242を有する。この事例では、付勢部材360が好適には棒322の端部326上に取り付けられ、棒322の端部328は後で考察する手法で連節するレール部分130の支持フレーム242の短い脚部242に隣接する位置で連節するレール部分130に係合されるように構成される。連節するレール部分130を矢印352の方向に上昇させると、連節するレール部分130は成形位置まで移動される。
【0041】
考察下の本発明の非限定の実施例では、参照符号362で示される長い脚部270と短い脚部272との接合部に隣接する支持フレーム242が、L形支持フレーム242の位置362に溶接される端部366を有する金属棒364を有する。細長い棒332の端部328が棒364の下を通過することから、棒322の端部326を矢印350の方向に移動させることにより、連節するレール部分130が矢印352の方向に移動され、それにより、連節するレール部分130が成形位置まで移動され、また、棒322の端部326を矢印354の方向に移動させることにより、端部328が矢印356の方向に移動され、それにより、連節する部分130がシート受け位置又は非成形位置まで移動される。
【0042】
付勢部材360に加えられる力は、成形レール126上で支持されてその成形温度となるように加熱されるシート148(
図5を参照)を備える成形レール126の連節するレール部分130(
図3及び4を参照)を上昇させるのに十分な付勢力を加えることができるように選択され、この付勢力は、シート148を成形レール126上で支持しながら連節するレール部分130を上昇させるのには不十分でなければならない。本発明の非限定の一実施例では、その曲げ加工温度まで加熱される6ミリメートルの厚さを有する、例えばソーダ石灰ケイ酸塩ガラス及びリチウム・ガラスなどのガラスが、1.36kg(3ポンド)の重量の付勢部材360を使用して成形される。本発明の非限定の別の実施例では、その曲げ加工温度まで加熱される14ミリメートルの厚さを有する、例えばソーダ石灰ケイ酸塩ガラス及びリチウム・ガラスなどのガラスが2.27kg(5ポンド)の重量の付勢部材360を使用して成形される。
【0043】
本発明の実施では、平坦なガラス・シート148がベンディング・アイロン122の成形レール126上に取り付けられる。シート148の、例えば端部150及び156(
図5を参照)である2つの端部が、3つのシート保持・位置合わせ部材214に逆らって移動されると、ベンディング・アイロン122の成形レール126上でシート148が位置合わせされる。シート148の重量により成形レール126の連節するレール部分130及び棒322の端部328が矢印356の方向に移動され、棒322の端部326及び付勢部材360が矢印354の方向に移動される。シート148がその成形温度範囲内のある温度まで加熱されると、力作用部材360の付勢力が棒332の端部326を矢印350の方向に移動させ、それにより、棒322の端部328が矢印352の方向に移動され、それにより、ベンディング・アイロン122(
図3及び4を参照)の連節する部分130が上昇させられ、それにより、シート148が成形される。
【0044】
連節するレール部分130が矢印352の方向に移動すると、連節するレール部分130の反対側にあるシート保持・位置合わせ部材214によりシート148の端部150が成形レール126から離れるように移動することが防止される(
図3及び4を参照)。連節するレール部分130を移動させることにより、さらに、シートの端部154がシート保持・位置合わせ部材214に逆らって移動する。現在理解され得るように、シート120(
図2を参照)を得るためにシート148(
図5を参照)を成形するとき、シート保持・位置合わせ部材214がシート148を成形レール126上の定位置で保持する。
【0045】
ガラス・シート148を成形するとき、ガラス・シート148が、連節するレール部分130のL形成形レールの長い脚部259と短い脚部258との接合点に隣接する連節するレール部分130の領域に貼着する場合があることに留意されたい。このように貼着することは、シート148を成形するために連節するレール部分130を上昇させるときに連節するレール部分130の成形レール上でシートがわずかに曲げ加工されることが原因であると考えられる。連節するレール部分130を移動させることでシート148又は120が傷つくのを防止するために、非摩擦摺動表面又は摩擦軽減摺動表面368を有する部材367が、
図3及び4に示されるように、連節するレール部分130の成形レール240の湾曲隅部のところに設けられる。連節するレール部分130を上昇させるときにシートが貼着するのを軽減又は解消することにより、ガラスを光学的に歪ませる可能性があるシート表面の擦傷が軽減される。本発明の非限定の一実施例では、部材367は限定しないが例えばステンレス鋼などの金属で作られる。
【0046】
継続して
図4を参照すると、所望の曲率を得るためにガラス・シート148を成形するときに連節するレール部分130が移動することが、棒322の端部326の経路内で主要支持部材124上に固定されるストップ・プレート370によって制限される。コッタ・ピン372が棒322の端部326上に取り付けられ、それにより、付勢部材360が棒322から離れて摺動することが防止される。
【0047】
ここで理解され得るように、本発明は考察される実施例に限定されず、本発明の特徴を維持しながらこの実施例で変更を行うことが可能である。本考察に限定しないが例えば、主要支持フレームの部品は溶接により一体に接合されるが、本発明はこれに限定されず、ベンディング・アイロンの構成要素は任意の種類の固定具によって固定され得、これは限定しないが、例えば、ベンディング・アイロンの構造安定性を維持しながらガラス成形プロセスの上昇する温度に耐えることができる例えば鋼などの材料で作られるナット・ボルト構成及びねじである。さらに、ロッド322の端部328はプレート金属棒364と棒322の端部328との間の接触面積を最小にするように減少する直径を有するように
図3、4及び10に示されており、それにより、棒322の端部328の構造安定性を維持しながら、金属棒364の縁部に沿って棒322の端部328が移動するときの接触摩擦が軽減され、この構造安定性とは例えば、限定しないが、棒322の端部328が曲げ加工されるのを防止するのに十分な厚さである。本発明の非限定の一実施例では、棒322が端部326のところの1.91cm(3/4インチ)の直径を有し、端部328のところで0.953cm(3/8インチ)の直径を有する。
【0048】
本発明は、付勢構成320(
図3及び4を参照)の棒322の端部328を成形レール126の連節するレール部分130に接続させるこの手法に限定されない。より具体的には、
図12を参照すると、連節する部分130を成形位置まで移動させるための参照符号400で示される付勢構成の非限定の別の実施例が示されている。付勢構成400は、棒402の端部404から端部406まで一定の直径を有する棒402を有する。付勢部材360が枢動点324と端部404との間で棒402の端部404に隣接するように棒402上に取り付けられる。棒402は、棒322を直立部材330に取り付ける場合(
図3を参照)と同様の手法で直立部材330に対して位置324のところで枢動可能に取り付けられる。棒402の端部406が2つのユニバーサル・ジョイント412及び414により延在棒410の端部408に接続され、延在棒410の反対側の端部416が、成形レール126(
図3及び4を参照)の連節するレール部分130の支持フレーム242の長い脚部270と短い脚部272との接合点362に溶接される。
【0049】
付勢部材360は、例えば圧着などの任意の好都合な手法により棒402(
図12)若しくは棒322(
図3及び4)の端部上の定位置で固定され得、例えば
図12に示されるように棒402などの棒に係合されるように付勢部材360を通過するねじ418が設けられ、並びに/又は、棒402上にある雄ねじ420(
図12で想像線のみで示される)及び重り360の通路422内にある雌ねじ(図示せず)が設けられる。
【0050】
次に、例えば2つの異なる成形された湾曲セクションなどの、非対称の形状を有する成形されたガラス・シートを提供するための、2つの連節する部分を有する成形レールを有するベンディング・アイロンを考察する。より具体的には、本発明に限定しないが、ベンディング・アイロンが、平坦なガラス・シート500(
図13を参照)を湾曲端部分504及び506を有する成形されたガラス・シート502(
図14を参照)に成形する。成形されたシート502を得るために平坦なシート500を成形するための本発明の実施で使用され得るベンディング・アイロンの非限定の実施例が
図15に示され、参照符号508で示される。ベンディング・アイロン508は、中心部分516すなわち湾曲セグメント504と506との間のシートの部分516を成形するための第1の固定の成形レール部分512及び第2の固定の成形レール514と、湾曲セグメント504を成形するための第1の連節する成形レール部分518と、湾曲セグメント506を成形するための第2の連節する成形レール部分520とを有する成形レール510を有する。成形されたシート502は航空機のモノリシック又はラミネート型のウィンドウのために使用され得る。
【0051】
ベンディング・アイロン508は、主要支持部材522と、成形レール支持部材524とを有する。成形レール支持部材524は溶接により主要支持部材522上に固定される。
図15に示されるように、成形レール支持部材524は成形レール支持部材524を傾斜させるために主要支持部材522から多様な距離で離間され、その結果、シート500を成形するときにシート500及び502を成形レール510上で維持するのに重力が補助するようになる。本発明は、成形レール支持部材524を主要支持部材522に対して離間させて固定するこの手法に限定されない。本発明の非限定の一実施例では、成形レール支持部材524の隅部526が成形レール支持部材524及び主要支持部材522に溶接される垂直方向シム528により主要支持部材522に対して固定され、成形レール支持部材524の隅部530のところで、成形レール支持部材524が、
図15に示されるように、鋼管532の1セクション及びプレート534を成形レール支持部材524及び主要支持部材522に溶接することにより主要支持部材522に対して固定され、成形レール支持部材524の隅部536が、
図15に示されるように、鋼管538の1セクションを成形レール支持部材524及び主要支持部材522に溶接することにより主要支持部材522に対して固定され、成形レール支持部材の隅部540が
図15に示されるように主要支持部材522に直接に溶接される。
【0052】
第1の固定の成形レール部分512及び第2の固定の成形レール部分514は、隅部(
図8を参照)を曲げ加工することが必要ではないことを除いて成形レール126の固定の成形部分128と同様の手法(
図3及び4を参照)で製作される。第1の固定の成形レール部分512及び第2の固定の成形レール部分514は、成形レール126の固定の部分128がフレーム132に対して固定される場合(
図3及び4を参照)と同様の手法で隆起支持部材178及びナット・ボルト組立体184により成形レール支持部材524に対して固定される。
【0053】
図15を参照して、次に、第1の連節する成形レール部分518を考察する。第1の連節する成形レール部分518は概略U形を有する成形レール542を有し、成形レール126の固定の部分128がフレーム132に対して固定される場合(
図3及び4を参照)と同様の手法で隆起支持部材178及びナット・ボルト組立体184により安定棒544に接続される。第1の連節する成形レール部分518の脚部546がボルト・ナット構成554により枢動点548のところで垂直材552の端部550に枢動可能に取り付けられる。第1の連節する成形レール部分518の脚部556がナット・ボルト構成564により枢動点558のところで垂直材562の端部560に枢動可能に取り付けられる。垂直材552の端部566及び垂直材562の端部568の各々が成形レール支持部材524に溶接される。強化棒570が、枢動点558に接続される一方の端部572と、安定棒570に溶接される端部分574とを有する。
【0054】
後でより詳細に考察する付勢デバイス576が、第1の連節する成形レール部分518を非成形位置から成形位置まで移動させることを目的として第1の連節する成形レール部分518を
図15に見られるように反時計周り方向に移動させるために後で考察する手法で接続される。
【0055】
後でより詳細に考察する付勢デバイス576が、第1の連節する成形レール部分518を非成形位置から成形位置まで移動させることを目的として第1の連節する成形レール部分518を
図15に見られるように反時計回り方向に移動させるために後で考察する手法で接続さる。
【0056】
継続して
図15を参照して、次に、第2の連節する成形レール部分520を考察する。第2の連節する成形レール部分520は概略U形構造を有する成形レール590を有し、成形レール126の固定の部分128がフレーム132に対して固定される場合(
図3及び4を参照)と同様の手法で隆起支持部材178及びナット・ボルト組立体184により安定棒592に接続される。第2の連節する成形レール部分520の脚部594がボルト・ナット構成602により枢動点596のところで垂直材600の端部598に枢動可能に取り付けられる。第2の連節する成形レール部分520の脚部604がボルト・ナット構成610により枢動点606のところで垂直材609の端部608に枢動可能に取り付けられる。第2の連節する成形レール部分520の垂直材609のための枢動点606のところの枢動構成は、
図15に示される第1の連節する成形レール部分518の垂直材552のための枢動点548の枢動構成に類似する。
【0057】
後でより詳細に考察する付勢デバイス614が、第2の連節する成形レール部分520を非成形位置から成形位置まで移動させることを目的として第2の連節する成形レール部分520を
図15に見られるように時計回り方向に移動させるために後で考察する手法で接続される。
【0058】
図15に示される付勢デバイス614が、長い脚部624及び短い脚部626を有する隆起L形棒622上に取り付けられる付勢部材620を有する。付勢部材620は長い脚部624上に取り付けられ、付勢部材620の各側で、長い脚部624上に取り付けられるカラー630を通過して棒622の長い脚部624に係合されるねじ628により定位置で固定される。棒622の短い脚部626が端部632のところでU形部材636の第1の外側脚部634に接続される。金属ガセット・プレート638は、L形棒622の短い脚部626に溶接される一方の端部と、長い脚部624に溶接される反対側の端部とを有する。金属棒640は、U形部材636の第1の外側脚部634に溶接される一方の端部と、例えば、本発明に限定しないが、L形棒622の短い脚部626と長い脚部624との接合点のところで、L形部材に溶接される反対側の端部とを有する。U形部材636の第2の外側脚部642が枢動点596に接続される端部644を有し、第2の連節する成形レール部分520の脚部594の外側表面に溶接される。
【0059】
上で考察した付勢デバイス614の構成を用いることにより、付勢部材620の付勢力が第2の連節する成形レール部分520を
図15に見られるように時計回り方向に移動させ、それにより、第2の連節する成形部分520が成形位置まで移動される。付勢部材620が下方に動作することは、金属支持部材648上に取り付けられるストップ・プレート646によって制限される。金属支持部材648は、成形棒支持部材524に溶接される一方の端部と、主要支持部材522に溶接される反対側の端部とを有する。
【0060】
必要に応じて
図15及び16を参照すると、付勢デバイス576を第1の連節する成形レール部分518に接続することが、止め具646が成形レール支持部材524の隅部540に接続される金属ストリップ650上に取り付けられることを除いて、上で提示した付勢デバイス614を第2の連節する成形レール部分520に接続する構造に類似する。この構成を用いることにより、付勢デバイス576の重り620の付勢力が第1の連節する成形レール部分518を
図15に見られるように反時計回り方向に移動させ、それにより、第1の連節する成形レール部分518が成形位置まで移動される。ストップ・プレート646が付勢デバイス576の付勢部材620の下方への動作を制限する。
【0061】
以下の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、当業者には知られる別の変形形態も用いられ得る。