特許第6262775号(P6262775)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6262775需要側で起動される調光可能なLEDランプ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6262775
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】需要側で起動される調光可能なLEDランプ
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20180104BHJP
【FI】
   H05B37/02 J
【請求項の数】16
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-560786(P2015-560786)
(86)(22)【出願日】2013年6月5日
(65)【公表番号】特表2016-513857(P2016-513857A)
(43)【公表日】2016年5月16日
(86)【国際出願番号】IB2013002037
(87)【国際公開番号】WO2014135918
(87)【国際公開日】20140912
【審査請求日】2016年5月31日
(31)【優先権主張番号】13/791,407
(32)【優先日】2013年3月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514143781
【氏名又は名称】エルティー ライティング (タイワン) コーポレイション
(73)【特許権者】
【識別番号】515246720
【氏名又は名称】ジェフリー ウェン−タイ シュイ
(73)【特許権者】
【識別番号】515246731
【氏名又は名称】チャン ウェン テン
(73)【特許権者】
【識別番号】515246742
【氏名又は名称】リー チャン−ホーラン
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー ウェン−タイ シュイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン ウェン テン
(72)【発明者】
【氏名】リー チャン−ホーラン
【審査官】 安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−279668(JP,A)
【文献】 特開2003−178602(JP,A)
【文献】 特開2011−204437(JP,A)
【文献】 特開2012−216485(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0200235(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0298393(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0002141(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0026923(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端子および第2の端子を有する直流電源と、
前記直流電源の前記第1の端子に電気的に接続される第1の端子を有する調光ユニットであって、前記調光ユニットは、第2の端子をさらに有することと、
前記調光ユニットの前記第2の端子に電気的に接続される第2の端子を有する照明サブシステムであって、前記照明サブシステムの第1の端子は、前記直流電源の前記第2の端子に電気的に接続されることと
を備え、
前記照明サブシステムは、少なくとも第1の電力消費レベルおよび前記第1の電力消費レベルより低い第2の電力消費レベルを含む、前記調光ユニットにより選択される、複数の選択可能な電力消費レベルを有し、
前記第1の電力消費レベルと比較した前記第2の電力消費レベルにおける前記照明サブシステムの輝度の低下率が、前記第1の電力消費レベルと比較した前記第2の電力消費レベルにおける低減率よりも小さいことを特徴とする需要側の調光可能なLEDランプ。
【請求項2】
前記照明サブシステムは、前記調光ユニットの3つの端子に電気的に接続される3つの入力端子を有することを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項3】
前記第1の電力消費レベルは、前記調光ユニットにより前記照明サブシステムの第1の受動回路をアクティブにすることで実現され、
前記第2の電力消費レベルは、前記調光ユニットにより前記照明サブシステムの第2の受動回路をアクティブにすることで実現される請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項4】
少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を含む、前記第1の受動回路と前記第2の受動回路との間で共有される、複数の受動回路素子がある請求項3に記載のLEDランプ。
【請求項5】
前記照明サブシステムが前記複数の電力消費レベルのいずれかを選択することに応答して変更されない第1の部分、および前記複数の電力消費レベルのいずれかを選択することに応答して変更される第2の部分を含む受動回路を備えることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項6】
前記調光ユニットにより選択される、前記複数の選択可能な電力消費レベルは、前記第2の電力消費レベルよりも低い、第3の電力消費レベルをさらに含み、
前記第2の電力消費レベルと比較した前記第3の電力消費レベルにおける前記照明サブシステムの輝度の低下率が、前記第2の電力消費レベルと比較した前記第3の電力消費レベルにおける低減率よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項7】
前記調光ユニットの前記第1の端子は、電源スィッチにより、前記直流電源の前記第1の端子に選択的に接続される請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項8】
前記直流電源は、バッテリを備える請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項9】
第1の端子および第2の端子を有する直流電源と、
調光ユニットと、
前記直流電源により生成された直流電流で電力が供給される照明サブシステムであって、前記照明サブシステムは、前記調光ユニットにより選択される、複数の選択可能な電力消費レベルを有し、前記複数の選択可能な電力消費レベルの少なくともいくつかに関して、選択された電力消費レベルが所定の電圧で低下すると、前記照明サブシステムの効率が前記所定の電圧で向上することと
を備えたことを特徴とする需要側の調光可能なLEDランプ。
【請求項10】
前記複数の選択可能な電力消費レベルの数は8以下である請求項9に記載のLEDランプ。
【請求項11】
前記複数の選択可能な電力消費レベルの数は9以上である請求項9に記載のLEDランプ。
【請求項12】
前記複数の選択可能な電力消費レベルのすべてに関して、前記選択された電力消費レベルが所定の電圧で低下すると、前記照明サブシステムの効率が前記所定の電圧で向上することを特徴とする請求項9に記載のLEDランプ。
【請求項13】
前記複数の選択可能な電力消費レベルの各々は、前記照明サブシステム内の対応する受動回路を選択する調光ユニットにより選択され、各々の受動回路は少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を含むことを特徴とする請求項9に記載のLEDランプ。
【請求項14】
前記照明サブシステムが、前記複数の電力消費レベルのいずれかを選択することに応答して変更されない第1の部分、および前記複数の電力消費レベルのいずれかを選択することに応答して変更される第2の部分を含む受動回路を備えることを特徴とする請求項9に記載のLEDランプ。
【請求項15】
前記第1の部分は2つのセグメント(segment)を備え、第1のセグメントは段(stage)の直列を含み、前記第1のセグメントの各々の段は複数の並列に接続されたLEDを含むことを特徴とする請求項14に記載のLEDランプ。
【請求項16】
前記第1の部分の第2のセグメントは、各々に、抵抗器およびLEDの並列の組み合わせを含む、直列に接続された段を含む、請求項14に記載のLEDランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、需要側で起動される調光可能なLEDランプに関する。
【背景技術】
【0002】
調光装置は、ランプの消費電力を変更することにより、ランプからの光放射を変更することができる装置である。例えば、蛍光灯のようなランプは、商用の調光装置を備えておらず、そのため、消費電力および輝度は相対的に一定のままである。その他のランプ、例えば、白熱灯のようなランプは、単純な調光回路により調光することができる。
【0003】
これらの調光装置の主要な素子(多くの場合、シリコン制御整流器(すなわち、SCR)、または交流用三極管(すなわち、TRIAC))を、AC電源の周期の一部において電流を周期的に抑制するために、抵抗器(例えば、可変抵抗器など)で設定された抵抗により、作動させる。この周期的な電流の抑制は、白熱灯のフィラメントへの電力供給の低減を誘導し、それにより、白熱灯の光のパワー(すなわち、熱)を低減し、また白熱灯の輝度を下げる。
【0004】
調光装置の作動(activation)により加熱電力が低減するために、フィラメントの温度は低下する。フィラメントの黒体放射電力(すなわち、光放射)は、その温度に非常に影響を受けやすい。すべての白熱灯は、この温度パラメータに対して最適化するように設計される。その最適な状態からのわずかな逸脱は、光放射の大きな低減を引き起こす。そのため、白熱灯の消費電力のわずかな低減は、輝度の不相応に大きな減少を引き起こす。換言すると、これらの調光装置は、典型的には、消費電力の低減よりもはるかに白熱灯の輝度を比例的に減少させる。例えば、ある調光装置は、元の電力の10%しか低減しないことで、元のレベルの10%の輝度に減少させる。したがって、90%の電力使用量は、電力使用量が100%である場合と比較して、輝度のわずか10%しか生成しない。これは、省エネルギーの観点から見て望ましい特性ではない。
【0005】
商用の調光可能なLEDランプは、典型的に、パルス幅変調(PWM)および/またはTRIACサブシステムを用いて製造される。調光可能なLEDランプは、また(1)電源またはバッテリのようなエネルギー源、(2)少なくとも1つのLEDから構成されるLED照明サブシステム、および(3)LED照明サブシステムに供給される電流(電圧)を調整する定電流(または電圧)駆動(型)集積回路(IC)を含む、複数のサブシステムから構成される。電源は、PWM(またはTRIAC)に適応した電源になるように、PWM(またはTRIAC)モジュールに結合される。
【0006】
PWMサブシステムは、調整されたデューティファクタを備えた、周期的にパルス化された電流の形式に、入力電力を変更する。調整されたデューティファクタのレベルは、LED照明サブシステムに入力される、対応する(いわゆる、「効率のよい」)電流レベルをもたらす。この電流レベル(すなわち、パルス電流のデューティファクタ)は、LED照明サブシステムに、対応する光放射レベルを生成させる。PWMのデューティファクタは、ノブ(knob)または他の制御装置により制御される調整可能な抵抗を有する可変抵抗器を含む回路によって制御される。LEDランプを調光するために、所望の照明レベルになるようにPWMのデューティファクタを調整するための可変抵抗器を調整するノブを用いることができ、それによって、所望の調光操作を実現する。TRIACは、同様に、前の段落で述べられているような、周期的な入力電流の抑制を実行し、「効率のよい」入力電力を調整する。
【0007】
上記のように、調光可能なLEDランプの商用設計は、高機能なPWM回路、またはTRIACをすべて組み込み、ランプへの電力レベルの供給を制御する。要するに、これらの調光装置は、(供給側からの)電力を調整されたレベルに抑え、その後に、照明サブシステム(または、いわゆる「電球」)に電力を調整されたレベルで供給するが、LED照明サブシステムの一部、すなわち「電球」を変更することはない。そこで、本特許情報開示において、これらの調光装置を「供給側で起動される調光装置」、または「供給側の調光装置」として、分類する。この用語、「供給側の調光装置」は、以下で詳細に記載する発明のコンセプトである、「需要側で起動される調光装置」、または「需要側の調光装置」とは対照的に呼ばれるものである。
【発明の概要】
【0008】
背景技術の部分で述べたように、調光可能なLEDランプの従来の設計のすべては、ランプに電力を供給するために、デューティファクタを制御するPWMモジュール、および/またはTRIACを含み、供給側からの電力量を制御する。他方、本明細書に記載の実施形態は、デューティファクタの変更または調整を用いない。そのため、PWMまたはTRIACは必要とされない。
【0009】
この特許情報開示は、需要側から電力消費量を調整する原理を示す。要するに、本明細書に記載の実施形態は、ある(例えば、高い)電力需要レベルの回路構成から、他の(例えば、低い)電力需要の回路構成にLEDランプ(「電球」)を変更する。そうすることで、(例えば、低い)電力消費量に関連付けられた、(例えば、低い)照明レベルに変更されることなり、それにより、調光操作を実現する。したがって、これらの調光可能なLEDランプを、「需要側で起動される調光可能なLEDランプ」または「需要側の調光可能なLEDランプ」と呼ぶ。本開示はまた、需要側で調整される調光可能なLEDランプに関する新規な実施形態、および安価な設計についても説明する。
【0010】
詳細な説明で述べられるように、開示された原理を用いて構築されたすべてのプロトタイプにおいて、光放射の減少により、電力消費量が比例してより大きく減少するという省エネルギー特性を有することを確認した。また、設計されたプロトタイプの基本的なモデル、すなわち、本明細書に開示される原理を用いた調光可能なLEDランプは、以下の要素(1)LED、(2)抵抗器、(3)可変抵抗器、および/または(4)スィッチで構成される回路を含むにすぎない。したがって、これらの調光可能なランプは、省エネルギーを提供するだけでなく、一般的に、従来の調光可能なLEDランプよりもはるかに購入しやすくなる。
【0011】
本明細書に記載の実施形態の多くは、さらに、調光可能なLEDランプを遠隔に制御するリモートコントローラを含むことができ、リモート調光機能を実現する。また、必要に応じて、特定の割り当てられた期間の間に、適切に設計された調光機能を制御し、実行するための(例えば、モーションセンサ)のようなセンサ、および/またはタイマを含むことができる。構築された少なくとも1つのプロトタイプには可変抵抗器が組み込まれ、その輝度を、継続的に減光できる。
【0012】
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される簡略化された形態で、概念の選択を導入するために提供される。この概要は、クレームの主題の主要な機能または本質的な機能を特定するために意図されるものではなく、またクレームの主題の範囲を決定するために援用されるものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
上述の、また他の利点および特徴を得ることが可能な方法を説明するために、様々な実施形態のより詳細な説明は、添付の図面を参照することによって示される。これらの図面は実施形態の例を図示しているにすぎず、また、そのため、本発明の範囲を限定するものと考慮すべきではなく、実施形態を添付の図面を用いることで、さらに具体的かつ詳細に記載し、説明する。
図1】本明細書に記載の原理に従った実施例「需要側で調光可能なLEDランプ」のブロック構成を抽象的に示す図である。
図2-a】本明細書に記載された発明の設計原理を詳細に説明するために、プロトタイプとして構築された8つの回路から選択された3つのI-V特性およびL-P特性を概略的に示す図である。
図2-b】本明細書に記載された原理を詳細に説明するために、プロトタイプとして構築された8つの回路から選択された3つのL-P特性を概略的に示す図である。
図3-a】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図3-b】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図3-C-1】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図3-C-2】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図3-C-3】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図3-C-4】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図3-C-5】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図3-C-6】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図3-C-7】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図3-C-8】上記のプロトタイプの回路構成を示す図である。
図4-a-1】スィッチ動作の結果として生成される回路を示す図である。
図4-a-2】スィッチ動作の結果として生成される回路を示す図である。
図4-a-3】スィッチ動作の結果として生成される回路を示す図である。
図4-a-4】スィッチ動作の結果として生成される回路を示す図である。
図4-b】スィッチ動作の結果として生成される回路を示す図である。
図5】上記のプロトタイプにおける、設計された電気的な接続を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
背景技術の部分で記載したように、商用の調光可能なLEDランプは、典型的に、パルス幅変調(PWM)および/またはトライアック・サブシステム(TRIAC Subsystems)を用いて製造される。これらの調光装置は、供給側から調整(低減)されたレベルに入力電力を調整し、この調整(低減)された電力を照明サブシステムに供給し、それらの照明(明るさ)を調光する。このような調光装置を、本明細書において、「供給側の調光装置」という。
【0015】
PWMおよび/またはトライアックは、比較的高価で、作動するのにかなりの量の電力を必要とする。したがって、これらの設計(構造)は生産するのに高価なだけでなく、不適切な調光特性を導く。具体的には、不適切な調光特性は、1)光放射の減少は電力消費量の不相応に大きな低減を引き起こし、または2)電力消費量の低減は光放出のより大きな、比例的な減少を引き起こす。したがって、これらの「供給側の調光装置」は、金銭的な観点、またはエネルギー節減の観点から魅力的ではない。
【0016】
対照的に、以下に記載された調光可能なLEDランプは、全体として直流電源(DCエネルギー源)で動作する調光ユニットに接続される照明サブシステムとして設計される。LED照明サブシステムは、(少なくとも1つのLEDを備えた)受動回路(network)で構築される。エネルギー源は、バッテリ、または許容されたリップルを有する適切な電圧の電源である。詳細な説明では、さらに、ここでの設計と動作原理の決定的な違いを明確にする。
【0017】
図1は、本明細書に記載された原理に従って、調光可能LEDランプのサブシステムの電気的な接続を(ブロック図の形式で)示している。直流電源100の一端(例えば、負の端子)は、パワーオン/オフスィッチ130を介して調光ユニット110の一端に接続される。調光ユニット110のもう一方の端部は、少なくとも2組の端子を用いて、照明サブシステム(または、「電球」という)120の一端に接続され、さらに、「電球」120のもう一方の端部は、直流電源100に接続される。調光ユニット110と「電球」120との間の電気的なインタフェースが、少なくとも2組の端子を含み(すなわち、調光ユニットからの少なくとも2つの端子が、「電球」の少なくとも2つの端子に接続され)、その一方で、従来の調光ユニットが1組のみの端子が用いられる(すなわち、調光器の1つの端子が、「電球」の1つの端子に接続される)ことに留意されたい。
【0018】
設計原理を詳しく説明するにあたり、「電球」に構築される3つの受動回路があることを想定する。3つの回路のI-V特性は、図2-aにおいて概略的にプロットされ、3つの回路には、符号341、344、348が付されている。実線は回路341のI-V特性を示し、点線は回路344のI-V特性を、また破線は回路348のI-V特性を示す。また、図2-aにおいて、(電圧Vで動作させたとき)3つの電流値I1>I4>I8も示される。回路341の電力需要(消費)(P1=V×I1)は回路344の電力需要(P4=V×I4)よりも大きく、また、P4は回路348の電力需要(P8=V×I8)よりも大きい、すなわち、P1>P4>P8であることがわかる。
【0019】
これらの3つの回路は、また、動作電力に応じて3つの異なる光出力を有し、動作電圧の範囲内VmからVxで選択されたランプのいわゆる「L-P特性」が、図2-bにおいて概略的にプロットされる。実線は、動作電力に応じた回路341の光出力を示し、点線は回路344の光出力を、また破線は回路348の光出力を示す。電圧Vで動作させたとき、回路341の光出力はL1、回路344の出力はL4、また回路348の光出力はL8で、その場合、L1>L4>L8であり、それらの固有の効率(efficacy)は図2-bに示される。同じ電圧で動作させたとき、回路348(L8/P8)の効率が、回路344(L4/P4)の効率よりよく、また回路341(L1/P1)の効率よりもよいことを理解するのは容易である。
【0020】
これらの回路の1つから他の回路に、「電球」の動作回路を変更することができるように構築されたスィッチングユニットがあることを想定すると、「電球」は調光可能なランプのように動作する。「電球」およびスィッチングユニットを備えた調光可能なランプは、P1、P4、およびP8の電力需要(消費)の変化に関連付けて、L1、L4、およびL8の3つの光出力で、照明の輝度を変更することができる。さらに、回路が変更され、スィッチングユニットが少しも電力を消費しない場合、減光することに伴い、効率を向上させることができる。
【0021】
上述の設計原理は、本明細書に記載された調光可能なLEDランプの新規で、低価格な設計の基礎であり、以下のように抽象的に要約される。図1の照明サブシステム120は、図1の調光ユニット110において設計されたスィッチアクティベーションを介して接続することで、ある受動回路から他の回路構成に変更される。変更後の回路構成は、同じ動作電圧で設計された、変更前の回路の電力消費より少ない(または、多くの)電力消費を要求するように設計される。この回路変更は、より少ない(または、多くの)電力需要に関連して、一連(a series of)のより少ない(または、多くの)光出力が生成されるように設計される。
【0022】
このように、調光機能は、需要側から起動される。換言すると、「電球」は、あるレベルから他のレベルに電力需要を変更することができる。すなわち、あるレベルから他のレベルに、照明の輝度を変更する性能がある。そのため、この特許の情報開示において、調光可能なLEDランプを、「需要側で起動される調光可能なLEDランプ」、または「需要側の調光可能なLEDランプ」という。
【0023】
本明細書に記載した基本原理を明瞭に詳述するために、以下のような方法で、LEDと抵抗器で構成される、8つの相互に変更可能な受動回路を検討する。はじめに、図3-aに示されるブロックモジュールの観点から、これらの8つの回路は、8つの個別の受動回路を提供するために、図3-aに示されるように、ロング-コモン(long-common)回路部310、および、それに接続されるショート-インディビジュアル(short-individual)回路部320で構成される。次に、図3-bおよび図3-Cは、各ブロックモジュールの受動回路の観点から説明する。図3-bは、8つの受動回路のロング-コモン部310として用いられる受動回路330を示す。また、図3-C-1から図3-C-8は、図3-aのショート-インディビジュアル部320の例として、(各々、符号341から符号348が付された)8つのショート-インディビジュアル回路を纏めて示す。
【0024】
受動回路330は、LEDダイオードと抵抗器の組み合わせを含む、複合(multiple)受動素子を含む。図3-bに示すように、受動回路の組み立ては、(符号LD1からLD36が付された)36のLEDからなり、互いに直列に接続された2つのLEDグループで構成され、一方の端部は、電源(例えば、バッテリ)の端子V+に接続され、他方の端部V−は、図3-aに示すように、(図3-Cにおいて、符号341から符号348が付された)8つの回路で示される、ショート-インディビジュアル回路部の正極に接続される。
【0025】
330として示す2つのLEDグループのうち、LEDグループの一方は4つのLEDのサブグループが直列に接続されて構成され、各々のLEDサブグループは、5つのLEDの並列接続で構成される。例えば、上述の最初のLEDグループは、4つの直列接続のサブグループから構成され、第1のサブグループは5つの並列に接続されたLED(LD1からLD5)で構成され、第2のサブグループは別の5つの並列に接続されたLED(LD6からLD10)で構成され、第3のサブグループは別の5つの並列に接続されたLED(LD11からLD15)で構成され、第4のサブグループも、別の5つの並列に接続されたLED(LD16からLD20)で構成される。これらのLEDは、同一であっても、同一でなくてもよい。
【0026】
さらに、上述の330として示される、他方のLEDグループは、4つのLEDのサブグループの直列接続で構成され、各々のサブグループは、4つのLEDと1つの抵抗器の並列接続で構成される。例えば、このLEDグループは、4つの直列接続のサブグループから構成され、第1のサブグループは4つの並列に接続されたLED(LD21からLD24)と1つの並列に接続された抵抗器R1で構成され、第2のサブグループは別の4つの並列に接続されたLED(LD25からLD28)と1つの並列に接続された抵抗器R2で構成され、第3のサブグループは別の4つの並列に接続されたLED(LD29からLD32)と1つの並列に接続された抵抗器R3で構成され、第4のサブグループも別の4つの並列に接続されたLED(LD33からLD36)と1つの並列に接続された抵抗器R4で構成される。抵抗器の一部は同一であってもよく、さらに、LEDは同一であっても、同一でなくてもよい。
【0027】
次に、図3-C(符号341から符号348)に図示され、(図3-aにおいて、符号320が付された)8つのショート-インディビジュアル回路について検討する。これら8つの回路は、抵抗器を備えた、または備えていない2つのLEDで構成される。例えば、回路341は、図3-C-1に示されるように、並列に接続された(符号LxとLyが付された)2つのLEDと(符号RxとRyが付された)2つの抵抗器で構成される。回路342は、図3-C-2に示されるように、並列に接続された(符号LxとLyが付された)2つのLEDと1つの抵抗器Rxで構成される。回路343は、図3-C-3に示されるように、並列に接続された(符号LxとLyが付された)2つのLEDと1つの抵抗器Ryで構成される。回路344は、図3-C-4に示されるように、並列に接続された(符号LxとLyが付された)2つのLEDで構成される。回路345は、図3-C-5に示されるように、直列に接続された(符号LxとLyが付された)2つのLEDと、2つの抵抗器(Lxに対して並列に接続されるRxとLyに対して並列に接続されるRy)で構成される。回路346は、図3-C-6に示されるように、直列に接続された(符号LxとLyが付された)2つのLEDと、1つの抵抗器(Lxに対して並列に接続されるRx)で構成される。回路347は、図3-C-7に示されるように、直列に接続された(符号LxとLyが付された)2つのLEDと、1つの抵抗器(Lyに対して並列に接続されるRy)で構成される。回路348は、図3-C-8に示されるように、直列に接続された(符号LxとLyが付された)2つのLEDで構成される。これらの8つの回路は、「調光ユニット」において設計された4つのスィッチのオン/オフの操作により、ある回路から別の回路に相互に変更することができ、これについては後述する。
【0028】
8つの回路のすべての重要な物理的特性を測定するために、8つのランプが、ランプ1用に回路341、ランプ2用に回路342、ランプ3用に回路343、ランプ4用に回路344、ランプ5用に回路345、ランプ6用に回路346、ランプ7用に回路347、およびランプ8用に回路348、これらの8つの回路を用いて設計される。そして、8つの受動回路の重要な特性パラメータは、以下により取得される。(1)8つの異なるI-V特性が、VmからVxまでの電圧範囲内で測定される。(2)そのため、電流値および電力需要(消費)はVmからVxまでの電圧範囲内で計算される。また、(3)電力需要(消費)に応じた光出力はVmからVxまでの電圧範囲内で測定される。
【0029】
実用的には、これらの8つのランプ(回路)は、同じ電圧Vで操作される。この電圧において、8つの回路を流れる8つの電流値も、各々測定することができる。8つの光出力の値は、設計動作電圧(VmからVxまでの範囲内)に応じて測定される。便宜上、これらの8つのランプの光出力は、動作電力に応じてプロットされる。この特性は、ランプの「L-P特性」と呼ばれる。
【0030】
一般性を失うことなく、この説明を簡略化するために、図2-aに示すように、8つのI-V特性曲線のうちの3つを概略的に描画することを選択した。実線は回路341のI-V特性を示し、点線は回路344のI-V特性を示し、また破線は回路348のI-V特性を示す。電圧Vで動作している場合、3つの電流値I1>I4>I8も、図2-aにおいて示される。回路341の電力需要(消費)(P1=V×I1)は回路344の電力需要(P4=V×I4)よりも大きく、またP4は回路348の電力需要(P8=V×I8)よりも大きいこと、すなわち、P1>P4>P8を導き出すことができる。
【0031】
動作電力に応じた3つの光出力が、選択されたランプの「L-P特性」として、図2-bにおいて、一般性を失うことなく、概略的にプロットされる。実線は動作電力に応じたランプ1の光出力を示し、点線はランプ4の光出力を示し、破線はランプ8の光出力を示す。電圧Vで動作させた場合、回路341の光出力はL1、回路344の光出力はL4、また回路348の光出力はL8、さらにL1>L4>L8であり、それらの固有の効率(L/P値)は、図2-bにおいて示される。
【0032】
ここで、照明システムが図3-aに示されるような36個のLEDを有するロング-コモン回路と2つのLED(上述のLxおよびLy)を有するショート-インディビジュアル回路部で組み立てられることで、ランプ(ランプ-Dという)は構築される。ランプ-Dは、また装置(「装置-T」という)を装備する。装置-Tは、2つの抵抗器(RxおよびRy)と4つのスィッチ(スィッチ-a、スィッチ-b、スィッチ-c、およびスィッチ-d)を有する。2つのスィッチ、スィッチ-aおよびスィッチ-bは各々2つの端子で構成され、さらに、スィッチ-cおよびスィッチ-dの各々は、「センタ」端子、「オン」端子、および「オフ」端子の3つの端子を有する。装置-Tは、以下のスィッチによる動作(effectuations)を有する。(1)(図4-a-1に示すように)スィッチ-aをオンすると、スィッチ-aは、抵抗器RxをLxと並列に接続する。(2)(図4-a-2に示すように)スィッチ-bをオンすると、スィッチ-bは、抵抗器RyをLyと並列に接続する。(3)(図4-a-3に示すように)スィッチ-cおよびスィッチ-dの両方をオンすると、スィッチ-cおよびスィッチ-dはLxとLyを並列に接続する。(4)(図4-a-4に示すように)スィッチ-cおよびスィッチ-dの両方をオフすると、スィッチ-cおよびスィッチ-dは、照明サブシステムのショート-インディビジュアル部内のLxおよびLyを直列に接続する。LxおよびLyの4つの端子は、図4-bのブロック400で示されるように、また次の段落で説明するように、特定の方法で4つのスィッチの端子に接続される。
【0033】
図5は、システム全体の適切な電気的接続を示す図である。ロング-コモン回路部の一方の端部、端部V+は直流電源(バッテリ、または電源)の正極側の端部に接続され、さらに、他方の端部は装置-Tの正極側の端部およびLyの端部に接続される。Lyの負極側の端部Y−はスィッチ-dの「センタ」端子に接続され、さらに、Lxの正極側の端部X+はスィッチ-dの「オフ」端子に接続され、Lxの負極側の端部X−はスィッチ-dの「オン」端子、また装置-Tの負極側の端部に接続される。Lyの正極側の端部Y+はスィッチ-cの「センタ」端子に接続され、さらに、Lxの正極側の端部X+はスィッチ-cの「オン」端子に接続される。抵抗器Rxは、スィッチ-aが「オン」の状態になると、Lxと並列に接続される。抵抗器Ryは、スィッチ-bが「オン」の状態になると、Lyと並列に接続される。最後に、装置-Tの負極側の端部は、独立したオン/オフ電源スィッチを介して、直流電源の負極側の端子に接続される。
【0034】
前の2つの段落で説明したように、ランプ-Dの装置-Tは、装置-Tの4つのスィッチのスィッチ状態に応じて、ランプ-1、ランプ-2、ランプ-3、ランプ-4、ランプ-5、ランプ-6、ランプ-7、およびランプ-8の任意のランプに変更することができる。(スィッチ-a)-(スィッチ-b)-(スィッチ-c)-(スィッチ-d)を、各々、(1)オン-オン-オン-オンの状態にするとランプ1に変更(give)し、(2)オン-オフ-オン-オンの状態にするとランプ2に変更し、(3)オフ-オン-オン-オンの状態にするとランプ3に変更し、(4)オフ-オフ-オン-オンの状態にするとランプ4に変更し、(5)オン-オン-オフ-オフの状態にするとランプ5に変更し、(6)オン-オフ-オフ-オフの状態にするとランプ6に変更し、(7)オフ-オン-オフ-オフの状態にするとランプ7に変更し、(8)オフ-オフ-オフ-オフの状態にするとランプ8に変更する。
【0035】
同じ電圧で動作するとき、装置-Tが照明サブシステムの回路を回路341に変更すると、ランプ-Dは、ランプ-1と同じ電力消費および光出力を有するように測定される。すなわち、この例では、ランプ-Dはランプ-1と等価である。この例において、回路341はランプ-Dのアクティブな回路であり、一方で、他の7つの回路はランプDのスタンバイ回路(アクティブではない回路)であることがわかる。同じ電圧で動作するとき、装置-Tがアクティブな回路を回路342に変更すると、ランプ-Dは、ランプ-2と同じ電力消費および光出力を有するように測定される。同様に、装置-Tが、ランプ-Dのアクティブな回路を、装置-Tに設計されたスィッチを動作することにより選択される回路に変更するように、ランプDも8つの構築されたランプのいずれか1つになる。
【0036】
ランプDは、8つの個別の輝度レベルに加えて、オフ状態を有する。このように、ランプDは調光可能なLEDランプである。この場合、装置-Tは、調光可能なLEDランプ、ランプ-Dに関する調光機能を有効にする調光ユニットとしてみなされる。調光は、選択されたアクティブな回路によって決定される電力需要レベルの変更により、起動(initiate)される。
【0037】
この記載から、現段階において、本明細書に記載の発明の原理を用いて設計されたLEDランプに関して、関連する照明レベルの変化は、従来の電力入力制御ではなく、電力需要の変化により引き起こされることが明確である。そのため、発明の原理に従って設計された調光可能なLEDランプは、「供給側で制御する調光可能なランプ」とは対照的に、この特許の開示において「需要側で起動される調光可能なランプ」と呼ばれる。このように、本発明の原理から設計された調光装置は、「需要側の調光装置」と呼ばれる。
【0038】
上述したように、また図2-aおよび図2-bで示したように、(「電球」およびスィッチングユニットを有する)調光可能なランプは、P1、P4、およびP8を含む電力需要(消費)の変化に関連付けられたL1、L4およびL8を含む、設計された光出力の中で、照明の明るさを変更することができる。さらに、回路が変更された後に、スィッチングユニットが電力を消費しなければ、照明を減光することで効率を向上させることができる。P8/P1が10%未満である一方で、L8/L1は30%未満として測定される。
【0039】
したがって、発明の次のステップは、(回路が変更された後に)ランプの点灯中に、わずかなエネルギーしか消費しない調光ユニットを設計することである。このステップに関して、「非常に低いエネルギー消費で太陽光発電システムを制御するための設計」と題した同時継続中の開示された特許に記載された発明を用いることができる。この特許開示において、出願書類の中で(during our applications)、非常に低いエネルギー消費を実現するために同じ状態(任意の状態)が継続される場合に、エネルギーを消費しないスィッチを設計する発明が説明されている。本発明の詳細は、2012年8月13日に出願された、同時係属中の、一般的に割り当てられる特許出願番号13/584,198に記載され、すべての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0040】
また、現状において自明なように、上記の例は、8つの変更可能な回路構成よりも多くの(または、少ない)アクティブな回路構成を選択する、需要側の調光装置(装置-T)を備えたランプを設計するために、容易に拡張することができる。
【0041】
上記により、エネルギー効率のよいI-V特性を有する変更可能な受動回路のセットが得られることに留意されたい。これは、効率のよい需要側で起動される調光可能なランプの設計に関して、よい基礎(foundation)となる。設計において、回路がエネルギー効率のよいI-V特性を有するかどうかは、照明の性能(効率のよいL-P特性)の観点から判定される。所望の(変更された)I-V特性を有する回路の設計方法は、2011年12月6日に出願された、同時係属中の、一般的に割り当てられる特許出願番号13/312,902に記載され、すべての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0042】
スィッチング動作が調光ユニットにおいて実行されると、抽象的に、(1)照明サブシステムの元の回路に、構築された受動素子(LED、または抵抗器)を追加する、(2)元の回路から構築された受動素子(LED、または抵抗器)を削除する、(3)並列に接続されたLEDを直列接続に変更する、また逆の場合も同様に変更する、または(4)上記の動作を組み合わせる、などの回路の変更が確認される。
【0043】
LEDランプを調光するために、1つは、設計された回路の変更を実行するためにスィッチを選択する(アクティブにする)ことができ、それにより、設計された「調光」操作を実現し、設計した照明レベルに変化をもたらす。これらの設計された調光装置は、照明レベルに変化をもたらすために、照明サブシステムの電力需要レベルを変更し、「需要側の調光装置」と呼ばれる。
【0044】
本明細書において開示された原理を用いて設計された調光可能なLEDランプのすべての実施形態は、以下のいくつかの要素(1)LED、(2)抵抗器、(3)可変抵抗器、および/または(4)スィッチの受動回路しか含まない。本明細書において開示された原理を用いた、調光可能な発光ダイオード(LED)ランプのすべての実施形態は、照明の輝度の低下よりも大きく、消費電力を比例させて低減させるだけではなく、また「供給側の調光装置」を用いた従来の調光可能なLEDよりも低価格になる。
【0045】
照明サブシステムの基本構成ブロックは、LEDおよび抵抗器で構築された受動回路の選択されたグループのロング-コモン部であり、一方、調光装置の基本構成ブロックは、受動回路のショート-インディビジュアル部で構築されることが明確である。データバンクは、これまでに設計された受動回路のすべての実験と理論のデータを収集し、コンパイルし、かつ分類するために設置される。データバンクは、各々コンパイルした回路のI-V特性およびL-P特性を含む。
【0046】
好ましい調光可能なLEDランプを考案する設計手法では、所望の受動回路のセットを考案するために、データバンクを用いる。セットの要素は、スィッチング動作によりある要素から他の要素に変更され、容易に変更することができない要素を除去する。回路は、既知のI-V特性およびL-P特性を有するので、設計した電圧で操作して、より大きな光出力のある回路から次の調光された回路で効率が向上するか否かを確認するように試験される。そして、このセットから、この特性に違反する回路を除去する。これにより、要件を充足する要素の数は、適切な数に減少される。そして、「調光装置」のスィッチおよび動作に必要とされる設計を実行する。
【0047】
調整可能な可変抵抗器を調光ユニットに追加してもよく、LED照明サブシステムに電力を供給するために、適切で調整可能なシャント電流の経路を生成する。そして、この調光可能なLEDランプは、各々(または、いくつかの)選択されたアクティブな回路において、微調整することで薄暗くすることができる。1つの受動回路でのみ構成される設計では、スィッチは省略されてもよく、調整可能な可変抵抗器のみが残される。微調整の機能を必要としないアプリケーションを意図した設計では、調整可能な可変抵抗器は省略され、スィッチのみが残される。電気的な観点から、調光装置の設計においてスィッチは、LED照明サブシステムを流れる電流に関する開始点を決定するベースとして(as a base that determined the starting point)、I-V特性の構成からの選択を提供し、一方、可変抵抗器は、最終的な電流レベルに到達させるために必要とされる微調整を提供する。照明の観点から、スィッチは段階を踏んで照明を変更することを提供し、一方で、可変抵抗器の調整ノブ(knob)は照明の微調整を継続的に提供する。
【0048】
少なくとも、一実施形態において、リモートでランプを適切に調光(すなわち、点灯/消灯)することができるように、調光装置にコマンドを配信/受信するためにリモートコントロールのペアを追加する。換言すると、発明の調光可能なLEDランプは、遠隔制御で調光(および、オン/オフ)を実行するリモート・コントロールボックスに関連付けられる。また、少なくとも、一実施形態において、所定の期間内に照明を減光し、人の出入りを数秒間(例えば、3秒間)検知すると明るくする、タイマおよびモーションセンサを追加する。
【0049】
本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく他の特定の形態で実施することができる。記載された実施形態は、単なる例示であって、限定されることなく、あらゆる点を考慮されるべきである。したがって、本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の等価の意味および範囲内に入るすべての変更は、それらの範囲内に包含される。
図1
図2-a】
図2-b】
図3-a】
図3-b】
図3-C-1】
図3-C-2】
図3-C-3】
図3-C-4】
図3-C-5】
図3-C-6】
図3-C-7】
図3-C-8】
図4-a-1】
図4-a-2】
図4-a-3】
図4-a-4】
図4-b】
図5