特許第6262802号(P6262802)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6262802筋交い連結装置、及びこの筋交い連結装置が固定された本体フレーム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6262802
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】筋交い連結装置、及びこの筋交い連結装置が固定された本体フレーム
(51)【国際特許分類】
   E04G 5/16 20060101AFI20180104BHJP
   E04G 7/34 20060101ALI20180104BHJP
   F16B 7/18 20060101ALI20180104BHJP
【FI】
   E04G5/16 B
   E04G7/34 305A
   F16B7/18 C
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-98645(P2016-98645)
(22)【出願日】2016年5月17日
(65)【公開番号】特開2017-206839(P2017-206839A)
(43)【公開日】2017年11月24日
【審査請求日】2016年5月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】393013445
【氏名又は名称】仁村 優治
(74)【代理人】
【識別番号】100062982
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100102749
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 紀一
(72)【発明者】
【氏名】仁村 優治
【審査官】 五十幡 直子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−138657(JP,A)
【文献】 実開昭53−080907(JP,U)
【文献】 特開平08−284439(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02949833(EP,A1)
【文献】 米国特許第03787131(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 5/16
E04G 7/00−7/34
E04B 1/58
F16B 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体フレームの一側面から他側面に貫通して設けられた貫通孔に、該他側面から一側面に貫通して設けられる固定用ボルトと、
後端部に、上記固定用ボルトの先端部に螺合される雌ネジ部を有する共に、先端部に雌ネジ部を有する取付杆と、
上記取付杆の先端部の雌ネジ部に螺合される雄ネジボルトと、
該雄ネジボルトに固定された、上記取付杆に装着された筋交いを、上記本体フレームとの間で挟み込む押え部材とよりなり、
上記取付杆の後端部の後端面には、外方に突出して設けられた突起部が形成され、該突起部には、上記雌ネジ部に連続する雌ネジ部が形成されると共に、上記フレームの一方の側壁に形成された貫通孔に合致する形状に形成され、
該突起部及び上記貫通孔の形状は、上記固定用ボルトを上記取付杆に螺合するために回転させた時に、上記取付杆が供回りしない形状に形成されることを特徴とする筋交い連結装置。
【請求項2】
上記突起部及び上記貫通孔の形状は、楕円、長円形又は多角形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の筋交い連結装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、仮設建築物や足場などの本体フレームに筋交い(ブレース)を連結するための筋交い連結装置、及びこの筋交い連結装置が固定された本体フレームに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図6に示すように、従来、仮設建築物や足場などの本体フレーム1と筋交い2との連結は、上記本体フレーム1に突出して固定して設けられた雄ネジボルト(図示せず)に、上記筋交い2の端部2aに形成された開口部を挿入して、上記雄ネジボルトに上記筋交い2を装着し、そして、上記雄ネジボルトにナット3を螺合し、上記筋交い2の端部2aを上記本体フレーム1とナット3間に挟み込むことにより連結していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記雄ネジボルトに、上記筋交い2の開口部を挿入する際、上記雄ネジボルトのネジ山が擦れて潰れてしまい、該雄ネジボルトにナットを螺合できない場合があった。
【0004】
また、上記本体フレーム1をメッキする際、該本体フレーム1に固定された雄ネジボルトのネジ溝にメッキが詰まってしまい、再度ネジ切りが必要である場合があった。
【0005】
本発明は上記の欠点を無くすようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の筋交い連結装置は、本体フレームの一側面から他側面に貫通して設けられた貫通孔に、該他側面から一側面に貫通して設けられる固定用ボルトと、後端部に、上記固定用ボルトの先端部に螺合される雌ネジ部を有する共に、先端部に雌ネジ部を有する取付杆と、上記取付杆の先端部の雌ネジ部に螺合される雄ネジボルトと、該雄ネジボルトに固定された、上記取付杆に装着された筋交いを、上記本体フレームとの間で挟み込む押え部材とよりなり、上記取付杆の後端部の後端面には、外方に突出して設けられた突起部が形成され、該突起部には、上記雌ネジ部に連続する雌ネジ部が形成されると共に、上記フレームの一方の側壁に形成された貫通孔に合致する形状に形成され、該突起部及び上記貫通孔の形状は、上記固定用ボルトを上記取付杆に螺合するために回転させた時に、上記取付杆が供回りしない形状に形成されることを特徴とする。
【0007】
また、上記突起部及び上記貫通孔の形状は、楕円、長円形又は多角形状に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ネジ山を潰すことがないと共に、ネジ溝にメッキが詰まるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の筋交い連結装置を分解した縦断側面図である。
図2】本発明の筋交い連結装置の縦断側面図である。
図3】本発明の筋交い連結装置の突起部の背面図である。
図4】本発明の筋交い連結装置の雄ネジボルトと押さえ部材の縦断側面図である。
図5】本発明の筋交い連結装置の雄ネジボルトと押さえ部材の固定方法の説明図である。
図6】筋交いが連結された本体フレームの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0011】
本発明の筋交い連結装置は、図1及び図2に示すように、例えば、矩形筒状の本体フレーム1の一方の側壁1aと、該一方の側壁1aに対向する他方の側壁1bにそれぞれ形成された、上記本体フレーム1の一側面から他側面に貫通して設けられた一方及び他方の貫通孔4a、4bを、上記本体フレーム1の他側面から一側面に貫通して設けられる固定用ボルト5と、後端部6bに、該後端部6bの後端面から軸方向に延びる、上記固定用ボルト5の先端部5aに螺合する雌ネジ部7を有すると共に、先端部6aに、該先端部6aの先端面から軸方向に延びる雌ネジ部8を有する、筋交い挿入用の円柱状の取付杆6と、該取付杆6の先端部6aの雌ネジ部8に螺合される雄ネジボルト9と、該雄ネジボルト9に固定された、上記取付杆6に挿入されて、装着された筋交い2を、上記本体フレーム1との間で挟み込む押え部材10とよりなる。
【0012】
また、図1図3に示すように、上記取付杆6の後端部6bの外周面には、鍔部11が形成されている。なお、該鍔部11は省略してもよい。
【0013】
また、上記取付杆6の後端部6bの後端面には、外方に突出して設けられた位置決め用の突起部12が形成され、該突起部12には、上記雌ネジ部7に連続する雌ネジ部7aが形成されている。
【0014】
なお、上記突起部12の形状は、図3に示すように、上記本体フレーム1の一方の側壁1aに形成された貫通孔4aに合致する形状に形成される。そして、上記突起部12及び上記本体フレーム1の貫通孔4aの形状は、上記固定用ボルト5を上記取付杆6に螺合するために回転させた時に、上記取付杆6が供回りしないように、円以外の形状、例えば、楕円、長円形、多角形状に形成されるのが好ましい。
【0015】
また、上記押え部材10は、例えば、図4に示すように、上記雄ネジボルト9のボルト部13の基部13aに、例えば、溶接により固定される円板状の固定部10aと、該固定部10aの周縁部から、上記ボルト部13の軸方向に沿って先端方向に延びる、上記雄ネジボルト9のボルト部13と、その内周面とが所望の距離離間した円筒状の押え片10bとよりなる。
【0016】
なお、上記所望の距離は、上記取付杆6に上記雄ネジボルト9のボルト部13の先端部13bを螺合した時に、上記円筒状の押え片10b内に、上記取付杆6を挿入できるだけの空間があるように形成される。
【0017】
即ち、上記円筒状の押え片10bの内径は、上記取付杆6の外径よりも大きく形成されている。
【0018】
なお、9aは、上記雄ネジボルト9の頭部であり、14は、上記ボルト部13と上記固定部10aとに形成された溶接部である。
【0019】
なお、上記雄ネジボルト9と上記押え部材10とは、例えば、図5に示すように、上記押え部材10の円板状の固定部10aの中央に貫通したネジ孔15を設け、該ネジ孔15に、上記雄ネジボルト9を螺合して、図4に示すように、上記雄ネジボルト9のボルト部13の基部13aと上記押え部材10の固定部10aとを溶接して、固定するようにしてもよい。
【0020】
次に、本発明の筋交い連結装置が固定された本体フレームの製造方法を説明する。
【0021】
まず、貫通孔4a、4bを有する本体フレーム1のみをメッキし、その後に、該本体フレーム1の貫通孔4aに、上記取付杆6の突起部12を嵌合して位置決めし、上記固定用ボルト5を上記本体フレーム1の他方の側壁1bの他方の貫通孔4b側から挿入し、そして、該固定用ボルト5の先端部5aを、上記取付杆6の雌ネジ孔部7a、7に螺合して締め付け、上記取付杆6を上記本体フレーム1に固定するようにする。
【0022】
これにより、本体フレーム1のメッキ後に、取付杆6を本体フレーム1に固定できるので、取付杆6の雌ネジ部内にメッキが侵入しないようになる。
【0023】
そして、図2に示すように、上記取付杆6に、1又は複数の筋交い2の端部2aの開口部16を挿入して、上記取付杆6に上記筋交い2を装着し、そして、上記取付杆6の雌ネジ部8に、上記押え部材10が固定された雄ネジボルト9を所望の範囲まで螺合し、上記筋交い2の端部2aが上記本体フレーム1と上記押え部材10の押え片10b間に位置されるようにし、これにより、上記筋交い2が上記本体フレーム1に連結されるようなる。
【0024】
なお、上記押え片10aにより上記筋交い2の端部2aを押圧するまで、上記雄ネジボルト9を螺合してもよく、或いは、押圧することなく、所望の間隔離間して、上記本体フレーム1と上記押え片10aの先端部間に位置されるようにしてもよい。
【0025】
本発明の筋交い連結装置を用いれば、筋交い2を装着する際でも、ネジ山を潰すことがない。
【0026】
また、筋交い連結装置の取付杆6の本体フレーム1への固定に、固定用ボルト5を用いるので、本体フレーム1に取付杆6を固定する前に、本体フレーム1をメッキで被覆できるので、雌ネジ部内のネジ溝が詰まるようなことがない。
【0027】
また、筋交い連結装置が故障した場合でも、固定用ボルト5の取り外しのみで、取付杆6の取り換えが可能となるので、再度、本体フレーム1をメッキすることが不要となる。
【符号の説明】
【0028】
1 本体フレーム
1a 一方の側壁
1b 他方の側壁
2 筋交い
2a 端部
3 ナット
4a 貫通孔
4b 貫通孔
5 固定用ボルト
5a 先端部
6 取付杆
6a 先端部
6b 後端部
7 雌ネジ部
7a 雌ネジ部
8 雌ネジ部
9 雄ネジボルト
9a 頭部
10 押え部材
10a 固定部
10b 押え片
11 鍔部
12 突起部
13 ボルト部
13a 基部
13b 先端部
14 溶接部
15 ネジ孔
16 開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6