特許第6262874号(P6262874)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6262874-データベース実現方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6262874
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】データベース実現方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 12/00 20060101AFI20180104BHJP
【FI】
   G06F12/00 513Z
   G06F12/00 514E
【請求項の数】10
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-554770(P2016-554770)
(86)(22)【出願日】2013年11月29日
(65)【公表番号】特表2016-539449(P2016-539449A)
(43)【公表日】2016年12月15日
(86)【国際出願番号】CN2013088207
(87)【国際公開番号】WO2015074290
(87)【国際公開日】20150528
【審査請求日】2016年5月20日
(31)【優先権主張番号】201310597381.1
(32)【優先日】2013年11月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516150969
【氏名又は名称】盛 杰
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】盛 杰
【審査官】 甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−213551(JP,A)
【文献】 特開2005−056085(JP,A)
【文献】 特開2006−053724(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 12/00
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
提供された表、フィールド、及び表と表の間のデータ関係のそれぞれを、予め定義された規則に従って唯一エンコードし、
取得した前記表のコード、前記フィールドのコード及び前記データ関係のコードのすべてを、作成されたノードクラスターコード構成表に記憶してコードノードを形成し、
前記表、フィールド及び前記データ関係の間の従属関係に基づいて、前記ノードクラスターコード構成表において、表のコード、フィールドのコード及び前記データ関係のコード間の従属マッピングを作成するとともに、
作成されたノードクラスター値対照表において、各コードに対応する名称をマッピングし、前記名称は、前記表の名称、フィールドの名称または前記データ関係の名称を含み、
前記フィールドに対応するコードノードの下に、唯一のコードを有するコードサブノードを作成し、前記コードサブノードに対応する記憶空間にデータエレメントを記憶すること、
を含むことを特徴とする、データベース実現方法。
【請求項2】
新たな表、新たなフィールド及び新たなデータ関係うちの一種または複数種を追加することをさらに含み、
作成されたコードノードに基づいて、削除しようとする表、フィールドまたはデータ関係を直接にアドレス指定し、アドレス指定された削除しようとする表、フィールド及びデータ関係による占用のデータ空間をクリアすることをさらに含み、
作成されたコードノードに基づいて、変更しようとする表、フィールドまたはデータ関係を直接にアドレス指定し、アドレス指定された変更しようとする表、フィールド及びデータ関係による占用のデータ空間における情報に対して相応する修正を行うことをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の、新たな表、新たなフィールド及び新たなデータ関係うちの一種または複数種を追加することは、
追加しようとする表、フィールド及びデータ関係を、前記の予め定義された規則に従って唯一エンコードして新増コードを取得し、
前記新増コードを前記ノードクラスター値対照表に追加し、前記ノードクラスターコード構成表において、追加された表の新増コード、フィールドの新増コード及びデータ関係の新増コードの間の従属マッピングを作成するとともに、作成されたノードクラスター値対照表において、各新増コードに対応する名称をマッピングすることを含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記の、提供された表、フィールド、及び表と表の間のデータ関係のそれぞれを、予め定義された規則に従って唯一エンコードすることは、
提供された表、フィールド、及び表と表の間のデータ関係をエンコードするときに、同一のエンコード規則に従って小さい順に整数エンコードを行うことを含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記の、追加しようとする表、フィールド及びデータ関係を、予め定義された規則に従って唯一エンコードして新増コードを取得することは、
データベースにおける現在整数コードの最大値を取得し、取得した現在整数コードの最大値に対して予め設定されたステップ長さを増加して新増コードのスタート値とし、前記スタート値を利用して、追加しようとする表、フィールド及びデータ関係を、小さい順に整数エンコードして、新増コードを取得することを含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記の、前記新増コードを前記ノードクラスター値対照表に追加することは、
取得された前記新増コードを利用して、前記ノードクラスター値対照表において新たなコードノードを作成することにより、前記新増コードを前記ノードクラスター値対照表に追加すること、
または、
取得された前記新増コードを利用して、作成されたコードノードの下に、新たなコードサブノードを作成することにより、前記新増コードを前記ノードクラスター値対照表に追加すること、
または、
取得された前記新増コードを利用して、作成されたコードサブノードの下に、新たな従属サブノードを作成することにより、前記新増コードを前記ノードクラスター値対照表に追加することを含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
ユーザの提供したHTML形式の表に対してデータベースエンコード操作を行うことを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記の、ユーザの提供したHTML形式の表に対してデータベースエンコード操作を行うことは、
HTML形式の前記表の表元素をキャプチャーし、前記表元素は、表名称元素、データセグメント元素、データエレメント元素及びデータ関係元素を含み、
キャプチャーされた前記表元素に基づいてデータ転換待ちプールを構築し、
前記データ転換待ちプールにおけるすべての元素をスキャンし、ノードクラスターコード構成表において、すべての元素のそれぞれに対して唯一のコードを作成し、作成されたコード間のマッピング関係を構築するとともに、前記ノードクラスター値対照表において、各コードに対応する名称をマッピングすることを含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記の、ユーザの提供したHTML形式の表に対してデータベースエンコード操作を行うことは、
データセグメントまたはデータエレメントに対する増加、削除、または変更というユーザによる操作を検出すると、それに応じて前記ノードクラスターコード構成表及び前記ノードクラスター値対照表に、新たなコードを増加すること、指定コード及び該指定コードに対応する空間におけるデータを削除すること、または指定されたコード記憶区間においてデータを修正することをさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
作成された前記コードノードに基づいて、直接にアドレス指定して、相応の表、フィールド、データ関係またはデータエレメントを取得し、アドレス指定された表、フィールド、データ関係及びデータエレメントを利用して、予め定義された規則に従って演算を行うことをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベースの技術分野に関し、具体的には、データベース実現方法に関する。
【背景技術】
【0002】
データベースは、データを組織、記憶及び管理するためのものである。関連技術におけるデータベースは、主に、「表」を核心とし、「フィールド」を単位としてエンコードによって実現されたものである。
【0003】
関連技術において、データベースエンコードを実現するときに、まず、分析によって表名を取得し、表名をエンコードし、表名及び当該表名のコードに基づいて表を作成する。次に、フィールド名を取得し、フィールド名をエンコードし、作成された対応の表構成においてフィールド名を作成する。
【0004】
関連技術におけるデータベース実現方法では、データは記憶される必要があるときに、各データエレメント(Data element)が、『ルート:「表名」.「フィールド名」』とのエンコード方式でエンコードされて転換され、2回のエンコードによって記憶空間に「アドレス指定」され、そして、「データエレメント」を指定の記録空間に記憶し、記憶する際にデータエレメントを記憶する「記録」に対して3回目のエンコードを行う。
【0005】
関連技術におけるデータベース実現方法では、表のエンコード、フィールドのエンコード及び記録のエンコードは、それぞれ単独に行われ、各類のエンコードの間は重複可能となり、指定のデータエレメントをアドレス指定する場合に、複数回のコード転換且つ分散的にアドレス指定しなければならないので、アドレス指定の速度が遅い。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、上記の問題を解決するためのデータベース実現方法を提供することにある。
【0007】
本発明の実施例で提供されたデータベース実現方法は、
提供された表、フィールド、及び表と表の間のデータ関係のそれぞれを、予め定義された規則に従って唯一エンコードし、
取得した前記表のコード、前記フィールドのコード及び前記データ関係のコードのすべてを、作成されたノードクラスターコード構成表に記憶してコードノードを形成し、
前記表、フィールド及び前記データ関係の間の従属関係に基づいて、前記ノードクラスターコード構成表において、表のコードと、フィールドのコードと、前記データ関係のコードとの間の従属マッピングを作成するとともに、
作成されたノードクラスター値対照表において、各コードに対応する名称をマッピングし、前記名称は、前記表の名称、フィールドの名称または前記データ関係の名称を含み、
前記フィールドに対応するコードノードの下に、唯一のコードを有するコードサブノードを作成し、前記コードサブノードに対応する記憶空間にデータエレメントを記憶すること、を含む。
【0008】
本発明の実施例に係るデータベース実現方法では、表、フィールド、データ関係及びデータエレメントのそれぞれを唯一エンコードし、一つのアドレス空間である作成されたノードクラスターコード構成表及びノードクラスター値対照表に統一的に記憶する。このように、何れかの表、フィールド及びデータエレメントをアドレス指定するときに、アドレス指定しようとする表、フィールド及びデータエレメントの唯一のコードによって一回のみアドレス指定して取得することができるので、データベースのアドレス指定の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明実施例におけるデータベース実現方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面と併せて具体的な実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
【0011】
本発明の実施例では、データベース実現方法を提供し、図1に示すように、当該方法の主要な処理ステップは、
ステップS11:提供された表、フィールド、及び表と表の間のデータ関係のそれぞれを、予め定義された規則に従って、唯一エンコードし、
ステップS12:取得された表のコード、フィールドのコード及びデータ関係のコードのすべてを、作成されたノードクラスターコード構成表に記憶してコードノードを形成し、
ステップS13:表、フィールド及びデータ関係の間の従属関係に従って、ノードクラスターコード構成表において、表のコード、フィールドのコード及びデータ関係のコードの間の従属マッピングを作成し、
ステップS14:作成されたノードクラスター値対照表において、各コードに対応する名称をマッピングし、名称は、表の名称、フィールドの名称またはデータ関係の名称を含み、
ステップS15:フィールドに対応するコードノードの下に、唯一のコードを有するコードサブノードを構築し、コードサブノードに対応する記憶空間にデータエレメントを記憶する
ことを含む。
【0012】
本発明の実施例によるデータベース実現方法によれば、表、フィールド、データ関係及びデータエレメントのそれぞれを、唯一エンコードし、一つのアドレス空間、即ち、作成されたノードクラスターコード構成表及びノードクラスター値対照表に統一的に記憶する。このように、何れかの表、フィールド及びデータエレメントをアドレス指定するときに、アドレス指定しようとする表、フィールド及びデータエレメントの唯一のコードによって一回のみアドレス指定して取得することができるので、データベースのアドレス指定の効率を向上させることができる。
【0013】
本発明の実施例によるデータベース実現方法は、新たな表、新たなフィールド及び新たなデータ関係うちの一種または複数種を追加することをさらに含み;作成されたコードノードに基づいて、削除しようとする表、フィールドまたはデータ関係を直接にアドレス指定し、アドレス指定された削除しようとする表、フィールド及びデータ関係による占用のデータ空間をクリアすることをさらに含み;作成されたコードノードに基づいて、変更しようとする表、フィールドまたはデータ関係を直接にアドレス指定し、アドレス指定された変更しようとする表、フィールド及びデータ関係による占用のデータ空間における情報に対して相応する修正を行うことをさらに含む。
【0014】
具体的に、新たな表、新たなフィールド及び新たなデータ関係うちの一種または複数種を追加することは、
追加しようとする表、フィールド及びデータ関係を、予め定義された規則に従って唯一エンコードして新増コードを取得し、
新増コードをノードクラスター値対照表に追加し、ノードクラスターコード構成表において、追加された表の新増コード、フィールドの新増コード及びデータ関係の新増コードの間の従属マッピングを作成するとともに、作成されたノードクラスター値対照表において、各新増コードに対応する名称をマッピングすることを含む。
【0015】
本発明の実施例において、提供された表、フィールド、及び表と表の間のデータ関係のそれぞれを、予め定義された規則に従って唯一エンコードすることは、提供された表、フィールド、及び表と表の間のデータ関係をエンコードするときに、同一のエンコード規則に従って小さい順に整数エンコードを行うことを含む。
【0016】
さらには、追加しようとする表、フィールド及びデータ関係を、予め定義された規則に従って唯一エンコードして新増コードを取得することは、データベースにおける現在整数コードの最大値を取得し、取得した現在整数コードの最大値に対して予め設定されたステップ長さを増加した後、新増コードのスタート値とし、前記スタート値を利用して、追加しようとする表、フィールド及びデータ関係を、小さい順に整数エンコードして新増コードを取得することを含む。
【0017】
本発明実施例において、新増コードをノードクラスター値対照表に追加する実現方式は複数種がある。本発明はいくつかの例を挙げている。具体的には、
取得された新増コードを利用してノードクラスター値対照表において新たなコードノードを作成することにより、新増コードをノードクラスター値対照表に追加すること、
または、
取得された新増コードを利用して作成されたコードノードの下に、新たなコードサブノードを作成することにより、新増コードを前記ノードクラスター値対照表に追加すること、
または、
取得された新増コードを利用して作成されたコードノードの下に、新たな従属サブノードを作成することにより、新増コードを前記ノードクラスター値対照表に追加すること、を含む。
【0018】
さらには、本発明の実施例によるデータベース実現方法は、
ユーザの提供したHTML形式の表に対してデータベースエンコード操作を行うことを含み、
ユーザの提供したHTML形式の表に対してデータベースエンコード操作を行うことは、HTML形式の表の表元素をキャプチャーし、前記表元素は、表名称元素、データセグメント元素、データエレメント元素及びデータ関係元素を含み;キャプチャーされた表元素に基づいてデータ転換待ちプールを構築し;データ転換待ちプールにおけるすべての元素をスキャンし、ノードクラスターコード構成表において、すべての元素のそれぞれに対して唯一のコードを作成し、これらの作成されたコードの間のマッピング関係を構築するとともに、ノードクラスター値対照表において、各コードに対応する名称をマッピングすることを含む。
【0019】
本発明の実施例において、ユーザの提供したHTML形式の表に対してデータベースエンコード操作を行うことは、データセグメントまたはデータエレメントに対する増加、削除、または変更というユーザによる操作を検出すると、それに応じてノードクラスターコード構成表及びノードクラスター値対照表に、新たなコードを増加すること、指定コード及び該指定コードに対応する空間におけるデータを削除すること、または指定されたコード記憶区間においてデータを修正すること、をさらに含む。
【0020】
本発明の実施例によるデータベース実現方法は、作成されたコードノードに基づいて、直接にアドレス指定して相応の表、フィールド、データ関係またはデータエレメントを取得し、アドレス指定された表、フィールド、データ関係及びデータエレメントを利用して、予め定義された規則に従って演算を行うことをさらに含む。
【0021】
以下に、関連技術におけるデータベース実現方法に対比しながら、本発明の実施例によるデータベース実現方法をさらに説明する。
【0022】
関連技術におけるデータベース実現方法を利用してデータベースを構築するとき、データベースにおける表またはフィールドの発生する変化は、主に以下の事例を含む。
【0023】
事例1:「表」の「増加」、「削除」及び「名称変更」
(1)表の「増加」ときに、一つの独立した新しい「表空間」を構築し、同時に一つの「表コード」に対応し、増加の表に対して既に存在している表と重複しない一つの「表名」を定義し、その「表名」を未来のデータの記憶や計算の経路とする。
(2)表の「削除」が必要になる場合、従来のデータベースの実現方法では、「表名」によって「表コード」にマッピングして相応の表空間にアドレス指定され、それを「表の集合」の定義から逐一に「表コード」を比較し、「該表コード」に該当する記録を削除するとともに、その占用した空間記録予め標識を空きにして、新たな「表」、「フィールド」、「データエレメント」により新たに占用される。
(3)表の「名称変更」が必要になる場合、従来のデータベースの実現方法では、「表名」によって「表コード」にマッピングして相応の表空間にアドレス指定され、それを「表集合」の定義から該項のコード記録における「表名」に対する定義を修正する。
【0024】
事例2:「フィールド」の「増加」、「削除」、「名称変更」及び「類型変更」
(1)フィールドの「増加」が必要になる場合、「表名」によって「表コード」にマッピングして「表空間」にアドレス指定されてから、フィールドの尾部まで検索し、新たな「フィールド空間」を構築し、その後、「名づけ」して1つの「表コード」が配分される。
(2)フィールドの「削除」が必要になる場合、「表名」によって「表コード」にマッピングして表空間にアドレス指定されてから、「フィールド名」によって「フィールドコード」にマッピングして「フィールド空間」にアドレス指定され、「フィールド集合」の定義から該コードのフィールド名の記録を削除し、該フィールド名下のすべての記録標識を削除することによって、新たな「フィールド」、「データエレメント」により新たに占用される。
(3)フィールドの「名称変更」又は「類型変更」が必要になる場合、「表名」によって「表コード」にマッピングして「表空間」にアドレス指定されてから、「表フィールド」によって「フィールドコード」にマッピングして、フィールド空間にアドレス指定され、そして、「フィールド集合」における該フィールド名の記録に対して名称修正、類型修正を行う。類型の修正時に、該フィールド下のすべてのデータエレメントに対して逐一にアドレス指定して類型を転換する必要がある。
【0025】
従来のデータベースエンコード方式では、計算の必要があるときに、計算範囲の分析によって、まず、計算にかかる複数の「計算表名称」を取得し、「表名称コード集合」によってマッピングして取得される。そして、各表における、計算にかかる複数の「計算フィールド名称」を分析して取得し、「表名称コード集合」によってマッピングして取得される。まず、これらの「計算表名称」+「計算フィールド名称」に対応するデータ記録は、分散的に記録されており、「分散計算記録集合」と称される。そして、「分散計算記録集合」において、表と表の間の連接関係を分析して取得し、記録における条件範囲を分析して取得し、そして、「関係連接」及び「記録選別」によって、これらの「分散計算記録集合」を読み取って一つの「合併計算記録集合」に合併する。最後、相応の演算により新たな「計算結果記録集合」を取得する。
【0026】
(1)従来データベースのエンコード方式の客観的欠点その1:表のエンコード、フィールドのエンコード、記録のエンコードは、それぞれ独立に行われ、記憶も分離され、しかも、相互のエンコードは重複可能であるため、一つのデータエレメントをアドレス指定するとき、複数回のエンコード転換及び分散にアドレス指定する必要があり、アドレス指定の速度が遅いとともに、アドレス指定する「表名」と「フィールド名」はいずれも「文字列」型であり、アドレス指定する際に複数回の「比較」演算が必要であり、アドレス指定の速度が遅くなってしまう。
【0027】
(2)従来データベースのエンコード方式の客観的欠点その2:表の増加、削除、変更、及びフィールドの増加、削除、変更はいずれもデータベースのバックグラウンドに対して人工的に配置して新たな表コード、フィールドコードを取得する必要がある。つまり、データベースは、表、フィールドの設計上で、フレキシブル度がない。
【0028】
(3)従来データベースのエンコード方式の客観的欠点その3:表の増加、削除、変更、及びフィールドの増加、削除、変更は、いつでも人工的に配置して新たな表コード、フィールドコードを取得する必要があり、通常、このようなエンコードは、プログラムによって自動的に作成されて得られることができないので、表とフィールドが変更された後、計算プログラムに対して2次エンコード及び開発を行うことが必要になり、コンピュータのプログラムはフレキシブル度がない。
【0029】
(4)従来データベースのエンコード方式の客観的欠点その4:表、フィールドを特定した後、データエレメントは、行列の方式に従って記憶されているが、すべてのフィールドは、すべての記録行上にデータエレメントを記憶する必要があるわけではないため、記憶区間の浪費に齎し、それも従来データベースのエンコード方式が行列の方式で記憶されなければならないことが齎したものである。
【0030】
(5)従来データベースのエンコード方式の客観的欠点その5:計算効率上で、計算範囲を特定する度に、いずれも複数の表のエンコード転換、フィールドのエンコード転換にかかり、分散した記憶空間に計算必要のあるデータ記録集合をアドレス指定し、計算に係っている表の個数が多ければ多いほど、計算記録集合のアドレス指定の効率が低くなり、コンピュータのI/O回数は、計算範囲にかかっている表の個数の増加につれて、線形、尚更、指数的に増加していき、I/O回数は、計算効率の重要指標であり、I/O回数が多ければ多いほど、アドレス指定の効率が低くなり、I/O 回数が少なければ少ないほど、アドレス指定の効率が高くなる。最終的に、データ規模及び計算範囲の拡大にしたがって、伝統的なデータエンコード方式の計算効率が低下していってしまう。
【0031】
(6)従来データベースのエンコード方式の客観的欠点その6:データ記憶上で、多重可能の表、フィールド、データ記録及びデータ構成を多重定義する多重構成がない。よって、データは構成上の多重率が低くなる。統一にエンコードを行っていないため、多重構成をメンテナンスするのが難しくなる。
【0032】
本発明の実施例にかかるデータベース実現方法と従来データベースの実現方法は、主に以下の差異がある。
【0033】
(1)本発明の実施例にかかるデータベース実現方法では、何れか一つの意義のある元素(表やフィールド、データエレメントを含む)に対して、まず、唯一の重複しない整数のコードを作成し、そして、作成されたコードのもとで、作成されたコードの使用意義を自由に定義する。作成されたコードの使用意義を定義する過程は、完全に指向意義のない空きノードからスタートし、そして、このコード上で表またはフィールドまたはデータエレメントまたは関係を絶え間なく付与する過程である。
【0034】
それに対して、従来のデータベース実現方法では、まず、定義の目標を特定しなければならない。表を定義する場合、表集合においてコードを付与し、フィールドを定義する場合、具体的な表空間下のフィールドにおいてコードを付与し、関係を定義する場合、具体的な関係容器においてコードを付与する。従来データのコードを定義する過程は、事前に特定した意義のある実際の空間において実際指向意義のあるノードを作成することからスタートし、そして、所在の容器の規則下に、必要に応じて使用する過程である。
【0035】
よって、従来データベース実現方法における任意一つのデータノードは、一次作成しかできず、一つの方向上で固定の増長関係および記録を作成する。それに対して、本発明の実施例にかかるデータベース実現方法における任意一つのコードノードは、いずれも自由に作成され、二次定義され、いずれの方向上で新たな増長関係および相関記録を作成することができる。
【0036】
また、従来データベース実現方法では、表、フィールド及びデータエレメントの使用は、表名、フィールド名、記録値の特徴を経路として比較アドレス指定、比較記録読取、比較計算の過程である。それに対して、本発明の実施例において、表、フィールド及びデータエレメントの使用は、整数エンコードを核心とする直接アドレス指定、直接記録読取、直接計算の過程である。
【0037】
プログラム援用の面で、従来データベースのエンコードでは、表、フィールド及びデータエレメントの援用は、具体的な表名称、フィールド名称、記録値特徴を指定しなければならず、複数の分散している記憶空間において逐一に定位しなければならない。それに対して、本発明の実施例にかかるデータベース実現方法では、表、フィールド及びデータエレメントの援用は、作成されたコードのみに基づけば、直接に、同一の記憶空間において一回で定位することができる。
【0038】
本発明の実施例において、各表、各フィールド、各データエレメント及び各関係に対して唯一整数エンコード(Universal Only integer−Code In DataBase、UOCIDと略称される)を統一に行い、互いにUOCIDコードが重複せず、統一に一つのアドレス空間に記憶される。存在している同一のアドレス空間において、UOIC順にしたがって記憶を行う。このように、任意一つの表、フィールド、データエレメント、データ集合をアドレス指定する場合、唯一のUOCIDによって一回のみでアドレス指定される。また、UOCIDコードの論理コード順序と、物理上の記憶順序とを一致にし、索引による二次定位が要らず、一回のみで目標データを抽出可能であり、アドレス指定の効率が高く、速度が速い。
【0039】
本発明の実施例にかかるデータベース実現方法では、表の増加、削除、変更、及び、フィールドの増加、削除、変更は、データベースのバックグラウンドに対する人工的な配置が要らず、直接に、「UOCIDの現在最大コード数+1」の方式で自動に新たなコードを増長する。または、「UOCIDの現在空きコード」の方式で新たなコードを活性化する。したがって、UOCIDコードシステムは、表、フィールドの設計上のフレキシブル的増長を許可する。
【0040】
本発明の実施例にかかるデータベース実現方法では、表の増加、削除、変更、及び、フィールドの増加、削除、変更は、プログラムによってUOCIDを自動的に作成して取得することができるので、コンピュータプログラムが表やフィールドの増加、削除、変更に対して動態的定義を行うことが許可され、表やフィールドに対する動態的定義を、UOCIDコードにマッピングして、ユーザに定義してもらうことが可能であり、プラグラムエンコードのフレキシブル度を向上させ、二次開発によるIT技術者に対する依頼度を低減した。
【0041】
本発明の実施例に係るデータベース実現方法では、データが表やフィールドの任意次元で必要に応じて記憶することが許可され、データエレメントに対する記憶は、行列式の記憶ではく、「UOCIDコード+コンパクト隊列方式」で記憶されるため、記憶空間の浪費を減少させる。
【0042】
本発明の実施例に係るデータベース実現方法では、計算効率上で、UOCIDコードは、計算範囲を特定する度に、一つの表のコード転換のみにかかり、同時に同一の記憶空間に計算必要のあるデータ記録集合をアドレス指定し、同時に、アドレス指定は、物理的記憶順序に一致している整数によってデータ抽出を行うため、計算範囲がどれほど大きくても、一つのコード表のアドレス指定のみに係り、コンピュータが計算時のI/O回数を大きく低減する。I/O回数は、計算効率の重要指標であり、I/O回数が多ければ多いほど、アドレス指定の効率が低くなり、I/O回数が少なければ少ないほど、アドレス指定の効率が高くなる。本発明の実施例にかかるデータベース実現方法を採用することにより、データ規模及び計算範囲の拡大を実現し、計算効率への影響が極めて低い、特に、大規模計算の方面で、顕著の計算優勢がある。
【0043】
本発明の実施例にかかるデータベース実現方法では、データ記憶上で、UOCIDコードは、多重可能な表、フィールド、データ記録とデータ構成に対して無限的多重定義を行うことができる。データが構成での高い多重率を実現した。同時、UOCIDは、統一的な唯一のコードであり、多重構成のメンテナンスが容易になる。
【0044】
本発明の実施例にかかるデータベース実現方法では、データベースを構築する過程において、UOCIDデータ援用置換プールを自動的に形成し、プログラムに自動に呼び出され、自動に切り替えられる。
【0045】
本発明の実施例において、データ援用置換プールのプログラム実現を更に示す。
例えば、以下のとおりである。
【0046】
UOCID転換前:「SELECT*FROM仕入れ表」であり、仕入れ表に直接に指向する。
【0047】
UOCID転換後:仕入れ表は「PRE仕入れ表」に自動に名称変更される。
【0048】
UOCIDコード構成表とUOCID値表とを、マッピングでまたは自動的に臨時新表に生成する。新表名称と実際使用名称とを「仕入れ表」に一致する。
【0049】
「SELECT*FROM仕入れ表」は、UOCIDコードした後のマッピング表または臨時表に作成される。
【0050】
UOCID転換前:「INERT INTO VALUE」から仕入れ表・仕入れ員へ、直接に一行を追加する。
【0051】
UOCID転換後:仕入れ表は、「PRE仕入れ表」に自動に名称変更される。
【0052】
自動的な形式でUOCIDコード構成表とUOCID値表とを、マッピングでまたは自動的に臨時新表に生成する。新表名称と実際使用名称とを「仕入れ表」に一致する。
【0053】
「INERT INTO VALUE」から仕入れ表・仕入れ員へ、二つの操作を実行する。即ち、
直接に仕入れ表に出向き、例えば、「仕入れ員=張三(Zhang San)」という一行の記録を自動的に増加し;
同時に、UOCIDコード表に、例えば、「78880xx BEOF 7888002」という一行の記録を自動的に増加し、及び、UOCIDクラスター値表に、例えば、78880xx 張三という一行の記録を自動的に増加する。
【0054】
以下の2つの操作は原子操作であり、2つの操作ともに成功する場合、INERT INTO VALUEが成功したと見なされる。さもなければ、いずれの操作が失敗する場合、全体のINERT INTO VALUE操作が戻り、失敗となる。
【0055】
本発明の実施例に係るデータベース実現方法は、更に、新たな表やフィールド、データ関係が構築されたかを自動に検出することができ、新たな表や新たなフィールド、新たなデータ関係の構築を検出した場合、新増加の表、フィールドおよびデータ関係を唯一エンコードする。
【0056】
本発明の実施例にかかるデータベース実現方法は、更に、ユーザの提供したHTML形式の表に対してデータベースエンコード操作を行うことができる。具体的には、HTML形式の前記表の表元素をキャプチャーし、前記表元素は、表名称元素、データセグメント元素、データエレメント元素及びデータ関係元素を含み、キャプチャーされた前記表元素に基づいてデータ転換待ちプールを構築し、前記データ転換待ちプールにおけるすべての元素をスキャンし、ノードクラスターコード構成表において、すべての元素のそれぞれに対して唯一のコードを作成し、作成されたコード間のマッピング関係を構築するとともに、前記ノードクラスター値対照表において、各コードに対応する名称をマッピングする。
【0057】
さらに、HTML形式の表に対してデータベースエンコード操作は、HTML頁のすべての元素に対してUOCIDコード標記(setAttribute)を行い、UOCIDコードを、すべて自動的にTD\TRラベルに嵌め込み、UOCIDは新たなattributeを構築することによって生成されることを含む。
【0058】
HTML形式の表に対してデータベースエンコード操作を行うとき、HTML形式の表を自動的に拡充し、フィールドを増加または変更するためのボタンを作成し、ユーザが新たなフィールドを入力すると、新たなUOCIDコードを自動的に作成して、UOCIDコード構成表及びクラスター値表に記憶することをさらに含む。
【0059】
本発明の実施例にかかるデータベース実現方法は、すべての表とフィールドを、自動的に監視することができ、UOCIDコードベースに自動的に転換して新たなマッピング関係を自動的に生成し、既存ソフトウェアがデータベースに対する開発援用に影響しない。同時に、インターフェースにおけるHTML元素を自動的にスキャンし、UOCIDコードベースと対比し、新たな元素に対してコード新作成を行って、データベースに転送し返して新たなマッピングを形成し、UOCIDと従来データベースとが開発援用での完全に一致なマッピング関係を実現する。よって、表、フィールド上の設計のフレキシブル度を拡充する。
【0060】
本発明の実施例において、任意一つの従来コードノード(即ち、UOCIDノード、例えば381769)で直接に一つの新たなUOCIDコードサブノードを申請し、このノードは、一つの整数コード(例えば、381776)のみを有し、如何なる意義も要らず、該コード特徴は、全体UOCIDコードベースにおいて唯一かつ重複しないものである。
【0061】
本発明の実施例において、新しく増加したノード上で、一つの実際的意義を有する名称を定義することができる。その名称は、表名、フィールド名でもよいし、データエレメントでもよい。
【0062】
新しく増加したUOCIDコードについて、各UOCIDコードに対して実際の意義を定義することができ、例えば、一ロットの表名、フィールド名に定義する。
【0063】
具体的なノードの下に新たなUOCIDサブノードを申請し、具体的なデータエレメントの定義を行う。例えば、仕入れオーダー表の実際データ記録、サプライヤーリストの実際データ記録を例にして定義を行う。
【0064】
実際のデータエレメントノードについて、その所属するノード関係に対して自由に定義を行うことができ、これによって、UOCID+コンパクト隊列の記憶形式を形成する。本例において、一ロットのUOCIDノードをデータエレメントに対応させるとともに、該ロットのUOCIDノードを同時に別の一つまたは一ロットのUOCIDノードに帰属させることが出来る。
【0065】
各UOCIDノードコードについて、その下に一つの任意の意義のあるノードクラスターを構築することができ、各ノードクラスターの定義は、表やフィールド、関係、データエレメントの構成に関わらず、各UOCIDノードの下で無限に延伸することができる。一つの完全な意義上で有意義なUOCIDノード集合を形成し、例えば、一つのUOCIDノードの下に、一つのフロー集合、一つのデータ集合、一つのセグメントのコード指令集合、尚更、一つの図形、一つのインターフェース、一つのファイルを取り付けてもよいし、一つの最も原始のデータ元素、一つの値を取り付けてもよい。
【0066】
UOCIDノードコードの自由展開性に基づいて、コンピュータプログラムの論理、コード行と、UOCIDノードコードの形成した論理構成とを協働し、コンピュータプログラムの各行の指令にUOCIDコード値に配分して、自由のUOCIDコード容器を形成する。
【0067】
UOCIDノードに対する自由定義によって、一つのUOCIDノードクラスターを形成し、このノードクラスターは、実際的意義における、表集合、フィールド集合、関係集合、計算集合、及び、コンピュータプログラムの指令構成、インターフェース元素、機能元素、行為元素を含むことができる。それは記憶上で、全てはUOCIDの整数コード順序の記憶であり、関係と記述とを対応付けて、一つの完璧なUOCIDシステムコードを形成する。
【0068】
UOCIDの各ノードコードは、配分するときに実際的意義は要らなく、記憶する時に順序に従って記憶し、各ノードの構成関係及び値を対応付けて、一つの完璧なシステム定義を形成し、この完璧なシステム定義は、構成から元素までのいずれも自由に展開、記憶、及び二次定義を行うことができ、実際の意図または論理を反映できればよい。データ表、データフィールド、コード、フローなどの元素は、いずれも、UOCIDノードコードによって定義及び拡充することができる。また、その記憶はコンパクトになっており、論理上と物理上においていずれも空白の空間領域にて表と表の間やフィールドとフィールドの間を区別する必要がなく、UOCID構成関係において関連付けによるものである。UOCID構成関係において、すべては整数関連であり、記憶上で僅かなバイトを占用し、データ表、フィールドの記憶時にかかった空間を大きく節約した。
【0069】
形成されたUOCIDノードクラスターの定義により、コンピュータプログラムが新たなエンコードシステムにおいて、動態的な表、動態的なフィールドの設計、記憶、読み込み及び計算を行わせる。同時に、データ層、論理層、表示層をいずれもUOCIDコード形式で集積し、本質上、従来データベースのエンコード技術における、表、フィールドに対する予備エンコード必要を除いて、動態エンコード必要を採用している。新たなUOCIDコードシステムにおいて、データに対する援用は、表名とフィールド名が不要で、直接にコードによって援用して、表やフィールドに対する動態的な定義の無限フレキシブル度を実現し、計算の快速定位効率を実現し、さらに多重データの最大多重効率を実現している。
【0070】
本発明の実施例のデータベース実現方法で形成されたデータベースは、計算時に、表名+フィールド名を引用して演算することなく、UOCIDコードアドレスを直接に援用して演算を行う。
【0071】
これに対して、従来のデータベースのエンコード技術は、数百〜数千個表から、且つ各表の幾つか〜数十個のフィールドからアドレス指定してデータ特徴を比較する必要があり、決算の前にソースデータが検出されるまで複数回のI/O読取が必要になる。これに対して、UOCIDコードによって直接に援用して計算するメリットは、膨大な量のデータからデータを抽出して演算する必要があるときに、UOCIDコードは、データソースのアドレスを直接に定位することができ、ソースデータを読み込む効率が大幅に向上した。
【0072】
また、エンコード大規模システム全体は、UOCIDコードを引用して計算することができ、表名とフィールド名をアドレス指定する必要がなくなった。
【0073】
本発明の実施例に係るデータベース実現方法で形成されたデータベースにて演算するときに、一つの複雑なクラウドシステムに基づいてデータ演算集積を行うことができる。例えば、一つの集団会社は、歴史的原因で、その下の子会社の同一類のデータ形式が異なり、規則が異なるため、伝統データベースならば、複雑なインターフェース設計が必要で、インターフェースごとに、表、フィールドの繰り返すアドレス指定を行って、一つの統一のインターフェース規範に整合して統一計算を行う必要があるが、UOCIDコードシステムによれば、各表、フィールド、データエレメントのそれぞれが全体のクラウドシステムにおいて、唯一のUOCIDコードアドレスを有するため、統一にインターフェースに対して設計を行うことができ、一回のみで計算必要のあるソースデータをアドレス指定されたことができ、不規則データのクラウド集積を実現した。
【0074】
本発明の実施例に係るデータベース実現方法で形成されたデータベースにて行った演算も、同一の企業が、異なるシステムの間のデータ援用問題を解決した。例えば、経理システム、ERPシステム、CRMシステム及びHRシステムの間のデータのインターフェース援用は、従来のデータベースの複雑なインターフェースの開発は要らなくなり、統一のUOCIDインターフェースアドレスで、直接に援用され、且つ異なる種類のシステムの間の演算に参与することができる。
【0075】
従来データベースをUOCID記憶性能と比べると、特定の模型のデータの膨大増長の面において、データ規模が大きければ大きいほど、UOCIDコードによる記憶空間の省スペースが顕著になる。本例において、データ増長の最終段階において、データ記憶空間は50%以上の省スペースが実現した。
【0076】
以上のように、本発明の実施例に係るデータベース実現方法を採用すれば、すべてのコンピュータが表した元素(表、フィールド、データエレメント、コード、標記など)に対していずれもUOCIDコード配分を行って、配分されたコードは、物理的記憶順序に一致し、すべてのコンピュータが表した元素(表、フィールド、データエレメント、コード、標記など)を同一の連続している記憶空間に記憶するとともに、各UOCIDノードコード下での無限フレキシブル度のあるUOCIDコードノードクラスターの構築を許可する同時、すべてのコンピュータ元素の援用は、UOCIDコードによって一回のみでアドレス指定して取得されることができる。アドレス指定及び計算の面で効率が大きく向上された。UOCIDコードと値の記憶は、申請優先度による記憶の方式を採用するので、必要に応じてノードを作成してコンパクトに記憶し、データの膨大増長時に記憶空間の大量節約を実現した。同時に、UOCIDコードは、ノードのコード化を核心とし、表名、フィールド名の援用制限がないため、コンピュータプログラムが表の作成、増加、削除、変更、及び、フィールドの作成、増加、削除、変更時の柔軟性を向上させる。UOCIDコードシステムは、コンピュータの記憶、設計及び計算機能を総合的に改進した。
【0077】
以上は、本発明の好ましい実施例のみであり、本発明に対する限定ではない。当業者にとって、本発明は各種の変更及び変化があることが自明である。本発明の思想及び原則の範囲内で行ったいずれの修正、均等置換、改進は、本発明の保護範囲に該当するものである。
図1