【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成25年9月14日東京国際展示場において開催された東京デンタルショー2013にて公開、平成25年10月9日グランドプリンスホテル新高輪において開催された2013年度日本消化器関連学会週間(商業展示)にて公開、平成25年11月29日http://www.dental−plaza.com/article/wd−150/index.htmlにて公開、平成25年11月29日http://do.dental−plaza.com/search/item/detail/id/1577280000/cursor/Jm90RhR3にて公開
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
洗浄装置の洗浄室内に設けられた洗浄液供給口に連結される連結口、前記連結口を介して前記洗浄液供給口に接続される洗浄液供給路、および、前記洗浄液供給路に連通し前記洗浄液供給口から圧送されてくる洗浄液を噴出する洗浄液噴出口を有する洗浄液供給フレームと、
前記洗浄液噴出口に着脱可能に連結される連結管部、被洗浄器具を着脱可能に保持する保持筒部、および、前記連結管部と前記保持筒部の中心孔を連通させる洗浄液流路を備える器具ホルダと、を有し、
前記器具ホルダは、歯科用ハンドピースのヘッドとは反対側の基部を前記保持筒部の内周側に保持するハンドピースホルダであり、
前記ハンドピースホルダは、前記洗浄液流路の途中に金属製のメッシュフィルタを備えていることを特徴とする医療器具洗浄用ユニット。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
歯科用ハンドピースの洗浄を行う際にも、歯科用ハンドピースを保持して、洗浄装置の洗浄室内に設けられた洗浄液供給口から供給される洗浄液を給気管の給気口および給水管の給水口に導く器具ホルダを用いれば、給気管内や給水管内の汚れを除去することが可能となる。ここで、歯科用ハンドピースは患者の口腔内に挿入しやすいように細長い形状をしている。また、操作者が持ちやすいように小型化されている。従って、給気管や給水管は細く、洗浄に際して給気管や給水管に異物が進入すると歯科用ハンドピースを損傷させてしまう可能性がある。
【0006】
また、歯科用吸引管の洗浄を行う際にも、歯科用吸引管を保持して、洗浄装置の洗浄室内に設けられた洗浄液供給口から供給される洗浄液を管内に導く器具ホルダを用いれば、管内の汚れを除去することが可能となる。しかし、例えば、「く」の字形状に曲っている歯科用吸引管の管内を洗浄する場合には、管内に洗浄液を勢いよく流し込むと、洗浄液が歯科用吸引管の内周面の折れ曲がり部分に当たり、洗浄液の勢いによって歯科用吸引管が器具ホルダから外れてしまう可能性がある。歯科用吸引管が器具ホルダから外れて洗浄器の洗浄室内に落下すると、歯科用吸引管を損傷をさせる可能性がある。
【0007】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、洗浄装置で歯科用ハンドピースや歯科用吸引管を洗浄する際に、これらの医療器具に損傷を発生させることを防止できる医療器具洗浄用ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、医療器具洗浄用ユニットは、洗浄装置の洗浄室内に設けられた洗浄液供給口に連結される連結口、前記連結口を介して前記洗浄液供給口に接続される洗浄液供給路、および、前記洗浄液供給路に連通し前記洗浄液供給口から圧送されてくる洗浄液を噴出する洗浄液噴出口を有する洗浄液供給フレームと、前記洗浄液噴出口に着脱可能に連結される連結管部、被洗浄器具を着脱可能に保持する保持筒部、および、前記連結管部と前記保持筒部の中心孔を連通させる洗浄液流路を備える器具ホルダと、を有し、前記器具ホルダは、歯科用ハンドピースのヘッドとは反対側の基部を前記保持筒部の内周側に保持するハンドピースホルダであり、前記ハンドピースホルダは、前記洗浄液流路の途中に金属製のメッシュフィルタを備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明では、ハンドピースホルダは保持筒部の内周側に歯科用ハンドピースの基部を保持する。従って、歯科用ハンドピースの基部の内部に形成されている給水管および給気管と洗浄装置の洗浄液供給口を、洗浄液供給フレームおよびハンドピースホルダを介して連通させることができる。また、ハンドピースホルダは洗浄液流路の途中にメッシュフィルタを備えているので、歯科用ハンドピースに向かって噴出される洗浄液から異物を除去することができる。よって、歯科用ハンドピース内に異物が進入することを防止しながら、歯科用ハンドピースの内部を洗浄できる。ここで、メッシュフィルタをセラミックス製とすることも考えられるが、この場合にはメッシュフィルタからセラミックス粉が発生し、この粉体が異物となって歯科用ハンドピースの内部に進入することがある。これに対して、本発明では、メッシュフィルタが金属製なので、メッシュフィルタからの粉体の発生を防止できる。
【0010】
本発明において、前記ハンドピースホルダは、前記保持筒部を備える筒体と、前記連結管部、前記連結管部と前記保持筒部を連通させた状態で前記筒体を着脱可能に支持する環状の筒体支持部、および、前記連結管部と前記筒体支持部の間で前記メッシュフィルタを着脱可能に支持する環状のフィルタ支持部を備えるケースと、前記ケースに着脱可能に取り付けられて前記筒体を前記筒体支持部に固定するキャップと、を備えていることが望ましい。このようにすれば、ケースからキャップを外して筒体を取り除くことにより、メッシュフィルタの交換が可能となる。ここで、メッシュフィルタは、金属製なので、超音波洗浄等によって付着した異物を除去すれば、再使用することができる。
【0011】
また、上記の課題を解決するために、本発明の医療器具洗浄用ユニットは、洗浄装置の洗浄室内に設けられた洗浄液供給口に連結される連結口、前記連結口を介して前記洗浄液供給口に接続される洗浄液供給路、および、前記洗浄液供給路に連通し前記洗浄液供給口から圧送されてくる洗浄液を噴出する洗浄液噴出口を有する洗浄液供給フレームと、前記洗浄液噴出口に着脱可能に連結される連結管部、被洗浄器具を着脱可能に保持する保持筒部、および、前記連結管部と前記保持筒部の中心孔を連通させる洗浄液流路を備える器具ホルダと、を有し、前
記器具ホルダは、歯科用吸引管の中空部に前記保持筒部を挿入して当該歯科用吸引管を保持する吸引管ホルダであり、前記吸引管ホルダは、前記保持筒部の径方向の外側にストッパを備え、前記ストッパは、前記保持筒部が前記歯科用吸引管に挿入されたときに当該歯科用吸引管と当接して前記径方向の外側に弾性変形し、前記歯科用吸引管を前記保持筒部の側に向かって付勢する付勢力を発揮すること
を特徴とする。
【0012】
本発明では、吸引管ホルダは保持筒部を歯科用吸引管に挿入した状態で当該歯科用吸引管を保持する。従って、歯科用吸引管が「く」の字形状に曲っているものの場合には、吸引管ホルダは、歯科用吸引管において直線状に延びている管部分に保持筒部を挿入した状態として、歯科用吸引管を保持することになる。この場合、洗浄液供給口から供給される洗浄液が保持筒部の中心孔から噴出されると、洗浄液が歯科用吸引管の内周面の折れ曲がり部分に当たり、洗浄液の勢いによって歯科用吸引管が保持筒部の先端側に移動して外れてしまう可能性がある。かかる問題に対して、吸引管ホルダは歯科用吸引管を保持筒部の側に付勢する付勢力を発揮するストッパを備えているので、歯科用吸引管が外れることを防止できる。従って、落下による歯科用吸引管の損傷を防止できる。
【0013】
本発明において、前記吸引管ホルダは、前記ストッパにおいて前記保持筒部と対向している外周面部分を被覆可能な樹脂製の被覆部材を備えていることが望ましい。このような被覆部材を備えれば、ストッパが歯科用吸引管を保持筒部に押し付ける際に当該歯科用吸引管を傷つけてしまうことがない。
【0014】
本発明において、前記吸引管ホルダは、前記保持筒部を前記歯科用吸引管に挿入する挿入方向の後方から当該歯科用吸引管の後端開口の縁の一部分に当接可能な当接部を備えることが望ましい。このような当接部を備えれば、保持筒部に歯科用吸引管を保持したときに当該歯科用吸引管の後端開口が封鎖されることを防止できる。従って、洗浄後の歯科用吸引管の内部に水滴が残留している場合には、この水滴は、当接部によって封鎖されていない開口部分を介して歯科用吸引管の外側に排出される。よって、洗浄後に、歯科用吸引管の内部を乾燥させることが容易となる。
【0015】
本発明において、前記吸引管ホルダの前記保持筒部は、当該保持筒部を前記歯科用吸引管に挿入する挿入方向の後端に当該挿入方向と交差する方向に貫通して前記中心孔に連通する水抜き孔を備えるものとすることができる。このような水抜き孔を備えれば、保持筒部に保持された歯科用吸引管の内部に水滴が残留している場合には、この水滴を、水抜き孔から保持筒部の中心孔を介して連結管部の側に逃すことができる。よって、洗浄後に、歯科用吸引管の内部を乾燥させることが容易となる。
【0016】
次に、本発明は、上記のハンドピースホルダとすることができる。本発明のハンドピースホルダによれば、洗浄中に歯科用ハンドピースの内部に異物が進入することを防止しながら、ハンドピースホルダ内の給水管および給気管を洗浄できる。従って、異物により歯科用ハンドピースに損傷が発生することを防止できる。
【0017】
また、本発明は、上記の吸引管ホルダとすることができる。本発明の吸引管ホルダによれば、歯科用吸引管の洗浄中に歯科用吸引管が吸引管ホルダから外れることを防止できる。従って、落下による歯科用吸引管の損傷を防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した医療器具洗浄用ユニットを説明する。
図1は洗浄装置の概略縦断面図である。医療器具洗浄用ユニット20は、ウオッシャーディスインフェクターといわれる医療用の洗浄装置1の洗浄室2内に取り付けられて使用される。洗浄装置1による医療器具の洗浄動作は、洗浄室2に投入された医療器具を酵素入りの洗剤などを含む洗浄液で洗浄する洗浄工程、医療器具を滅菌処理された水などのすすぎ液ですすぐすすぎ工程、医療器具を熱水で消毒する消毒工程、および、無菌処理されて加熱された無菌空気を洗浄室2内に送り込んで医療器具を乾燥させる乾燥工程を含む。
【0020】
洗浄装置1は、全体として直方体形状の筐体3を備えている。筐体3の前面には筐体3内に区画された洗浄室2を開閉するための開閉扉4が設けられている。洗浄室2の後壁面2aの床2bに近い部分には洗浄液、すすぎ液、および消毒用の熱水を供給する第1洗浄液供給口5が設けられている。また、洗浄室2の後壁面2aの天井2cに近い部分には洗浄液、すすぎ液、および消毒用の熱水を供給する第2洗浄液供給口6が設けられている。さらに、洗浄室2の後壁面2aの上下方向の中央部分には、洗浄液、すすぎ液、および消毒用の熱水を供給する第3洗浄液供給口7が設けられている。
【0021】
第3洗浄液供給口7の側方には、無菌空気を供給する空気供給口8が設けられている。また、洗浄室2の側壁部分には、無菌空気を供給する空気吹出口(不図示)が設けられている。空気供給口8および空気吹出口から供給される無菌空気は、HEPA(highefficiency particulateair)フィルタを介して外部から取り入
れた空気をヒーター(不図示)により加熱したものである。
【0022】
また、洗浄室2の後壁面2aには、第2洗浄液供給口6の下方に隣接する部分に排気口9が設けられている。乾燥工程において洗浄室2内で蒸発した水分は、空気供給口8および空気吹出口から供給される無菌空気とともに、排気口9から排出される。
【0023】
第1洗浄液供給口5には下側洗浄液散布器10が取り付けられている。第2洗浄液供給口6には上側洗浄液散布器11が取り付けられている。下側洗浄液散布器10および上側洗浄液散布器11は、それぞれ装置前後方向Yに水平に延びる洗浄液供給パイプ12と、洗浄液供給パイプ12の前端部分に回転可能に取り付けられた棒状の回転ノズル13を備えている。各洗浄液供給パイプ12は、その後端がそれぞれ洗浄液供給口5、6に接続されている。下側洗浄液散布器10の回転ノズル13は、外周面の上側部分に複数のノズル14を備えている。上側洗浄液散布器11の回転ノズル13は、外周面の下側部分に複数のノズル14を備えている。洗浄液、すすぎ液または消毒用の熱水が各洗浄液供給口5、6から洗浄液供給パイプ12を介して回転ノズル13に供給されると、各回転ノズル13はノズル14から洗浄液、すすぎ液または消毒用の熱水を噴出させながら、供給される液体の圧力によって水平に回転する。
【0024】
下側洗浄液散布器10の上方には、ステンレス製の矩形の網状ラック15が配置されている。洗浄室2の上下方向の中央部分には、医療器具洗浄用ユニット20が取り付けられている。
【0025】
(医療器具洗浄用ユニット)
図2は医療器具洗浄用ユニット20の概観斜視図である。
図3(a)はハンドピースホルダ24が洗浄液供給フレーム22に取り付けられた状態を上方から見た場合の斜視図であり、
図3(b)はその断面図である。医療器具洗浄用ユニット20は、矩形の網状ラック21と、装置前後方向Yと直交する装置幅方向Xの中央部分において当該網状ラック21に一体に取り付けられた洗浄液供給フレーム22と、洗浄液供給フレーム22に取り付けられた棒状の回転ノズル23を備えている。また、医療器具洗浄用ユニット20は、洗浄液供給フレーム22に着脱可能に取り付けられたハンドピースホルダ(器具ホルダ)24および吸引管ホルダ(第2の器具ホルダ)25を備えている。なお、
図2に示す状態では、ハンドピースホルダ24および吸引管ホルダ25がそれぞれ1つずつ洗浄液供給フレーム22に取り付けられているが、実際には、洗浄する医療器具の個数に合わせて複数のハンドピースホルダ24および複数の吸引管ホルダ25が洗浄液供給フレーム22に取付けられる。
【0026】
洗浄液供給フレーム22は装置幅方向Xに延びる第1フレーム部分26と、第1フレーム部分26の一方の端部分から装置前後方向Yに延びる第2フレーム部分27と、第1フ
レーム部分26の途中から第2フレーム部分27と平行に装置前後方向Yに延びる第3フレーム部分28を備えている。また、洗浄液供給フレーム22は前後方向の中央部分で第2フレーム部分27と第3フレーム部分28を連結している連結フレーム部分29を備えている。
【0027】
第1フレーム部分26における第2フレーム部分27と第3フレーム部分28の間の部位には、第3洗浄液供給口7に着脱可能に連結される第1連結口30が設けられている。第1連結口30は第1フレーム部分26から後方に向かって突出している。また、第1フレーム部分26の他方の端部分は後方に屈曲しており、その後端部には空気供給口8に着脱可能に連結される第2連結口31が設けられている。ここで、第1フレーム部分26、第2フレーム部分27、第3フレーム部分28および連結フレーム部分29は矩形の断面形状を備えている。また、第1フレーム部分26、第2フレーム部分27、第3フレーム部分28および連結フレーム部分29は互いに連通する中空部32(
図3、
図4参照)を備えており、これらの中空部32は第1連結口30および第2連結口31に連通している。中空部32は第1連結口30を介して洗浄液供給口7から圧送されてくる洗浄液、すすぎ液および消毒用の熱水の供給路(洗浄液供給路)であるとともに、第2連結口31を介して空気供給口8から供給される無菌空気の供給路(空気供給路)である。
【0028】
第2フレーム部分27および第3フレーム部分28の上面には第2フレーム部分27の中空部32および第3フレーム部分28の中空部32にそれぞれ連通する噴出口(洗浄液噴出口)33が設けられている。従って、各噴出口33は、第1連結口30を介して洗浄液供給口7から圧送されてくる洗浄液、すすぎ液および消毒用の熱水を噴出する。また、各噴出口33は、第2連結口31を介して空気供給口8から送られてくる無菌空気を噴出する。
【0029】
ここで、
図3(b)に示すように、噴出口33は第2フレーム部分27および第3フレーム部分28の各上面から中空部32に貫通する貫通穴であり、その内周面には、雌ねじ34が形成されている。
【0030】
回転ノズル23は、
図2に示すように、その中心部分23aが連結フレーム部分29の下側に回転可能に接続されている。回転ノズル23は外周面の上側部分に複数のノズル37を備えている。第3洗浄液供給口7から洗浄液、すすぎ液または消毒用の熱水が供給されると、これらの液体は洗浄液供給フレーム22の中空部32(洗浄液供給路)を介して回転ノズル23に供給される。これにより、回転ノズル23はノズル37から洗浄液、すすぎ液または消毒用の熱水を噴出させながら、供給される液体の圧力によって水平に回転する。
【0031】
(ハンドピースホルダ)
次に、
図3を参照してハンドピースホルダ24を説明する。
図3(a)に示すように、ハンドピースホルダ24は、下端部分に設けられた連結管部41が第3フレーム部分28の噴出口33に着脱可能に装着されている。ハンドピースホルダ24の上側部分には歯科用ハンドピース100を着脱可能に保持する保持筒部42が設けられている。
【0032】
図3(b)に示すように、ハンドピースホルダ24は、保持筒部42を備えるシリコンゴム製の筒体45と、連結管部41を備える樹脂製のケース46と、筒体45をケース46に固定している樹脂製のキャップ47を備えている。ハンドピースホルダ24の内部には、連結管部41の中心孔41aと保持筒部42の中心孔42aを連通させる流路48(洗浄液流路)が形成されている。ハンドピースホルダ24が洗浄液供給フレーム22に装着されると、噴出口33から噴出される洗浄液、すすぎ液、消毒用の熱水および無菌空気は連結管部41から流路48を介して保持筒部42に達し、保持筒部42の中心孔42a
から噴出される。流路48の途中にはメッシュフィルタ49が配置されている。
【0033】
筒体45はシリコンゴム製である。筒体45は、下方から上方に向かって、中心孔が上方に向かって内周側に向かうテーパー面となっている第1筒部分51と、一定の径寸法の中心孔を備える第2筒部分52と、第2筒部分52よりも大径の中心孔を備える第3筒部分53と、第3筒部分53よりも大径の中心孔を備える第4筒部分54を連続してこの順番に有している。
【0034】
第4筒部分54の内周面には、上下方向に離間した位置に外周側に窪む2本の環状溝55、56が形成されている。第4筒部分54の内周面において、環状溝55および環状溝56の間の内周面部分は、環状溝55、56のうち下側に位置する環状溝55よりも下側の内周面部分よりも大径とされている。また、第4筒部分54の内周面において、環状溝56よりも上側の内周面部分は、環状溝55および環状溝56の間の内周面部分よりも大径とされている。ここで、第4筒部分54の内周面は上方に向かって内径が段階的に拡大している。従って、保持筒部42にハンドピース100の基部101(
図3参照)を差し込みやすい。また、第3筒部分53、環状溝55の下側、環状溝55および環状溝56の間、および環状溝56の上側には、それぞれ径寸法が一定の内周面が所定の幅寸法(高さ寸法)で設けられている。従って、保持筒部42に差し込まれたハンドピース100が抜けにくい。
【0035】
筒体45の外周面において下側の環状溝55と対応する高さ位置には上方を向いた環状端面57cを備える環状段部57が形成されている。これにより筒体45は、環状段部57の上側部分57aの外径寸法が環状端部の下側部分57bの外径寸法よりも小さくなっている。
【0036】
ケース46は、連結管部41と、連結管部41の上端から外周側に向かって上方に延びる環状の拡径部61と、拡径部61の外周縁から上方に延びるケース側筒部62を備えている。拡径部61とケース側筒部62とを連続させている内周面部分には2つの段部が形成されている。
【0037】
下側の段部はメッシュフィルタ49を下方から着脱可能に支持する環状のフィルタ支持部63である。フィルタ支持部63は拡径部61の上面であるテーパー面61aの外周縁部分とテーパー面61aの外周端から上方に延びる環状壁63aから構成されている。メッシュフィルタ49は、円形の平面形状を備えており、その外周縁部分がテーパー面61aの外周縁部分に載置される。上側の段部は筒体45を下方から着脱可能に支持する環状の筒体支持部64である。筒体支持部64はフィルタ支持部63の環状壁63aの上端から外周側に広がる環状面64aと、この環状面64aの外周端から上方に延びる環状壁64bから構成されている。筒体45はその下端面の外周縁部分が筒体支持部64の環状面64aに載置される。
【0038】
ここで、連結管部41、拡径部61、ケース側筒部62、フィルタ支持部63および筒体支持部64は同軸に設けられており、これらの内周側は、筒体45の第1筒部分51の中心孔および第2筒部分52の中心孔とともに流路48を構成している。連結管部41の外周面には、洗浄液供給フレーム22の各噴出口33の内周面に設けられた雌ねじ34に螺合可能な雄ねじ65が設けられている。ケース側筒部62の外周面には雄ねじ66が設けられている。ハンドピースホルダ24は連結管部41が噴出口33内に捩じ込まれ、拡径部61の下端面が洗浄液供給フレーム22の上面に当接した状態で洗浄液供給フレーム22に装着される。
【0039】
キャップ47は、キャップ側筒部71と、キャップ側筒部71の上端縁から内周側に突
出する環状板部72を備えている。キャップ側筒部71の内周面の下側部分にはケース側筒部62の外周面に形成された雄ねじ66と螺合可能な雌ねじ73が形成されている。
【0040】
メッシュフィルタ49は金属製であり、本例ではステンレス鋼製である。また、本例のメッシュフィルタ49は、メッシュの開口形状や開口広さの異なる複数枚のメッシュフィルタを積層し、焼結により一体化したものである。ここで、複数枚のメッシュフィルタは、メッシュの粗いものが連結管部41の側に位置し、メッシュの細かいものが保持筒部42の側に位置するように積層されている。すなわち、噴出口33から噴出される洗浄液、すすぎ液、消毒用の熱水および無菌空気の流通方向において、上流側から下流側に向かってメッシュが細かくなるように複数枚のメッシュフィルタが積層されている。これにより、比較的大きな異物は上流側の粗いメッシュのメッシュフィルタで捉えられ、上流側のメッシュフィルタを通過した異物は、下流側のより細かなメッシュのメッシュフィルタで捉えられる。従って、メッシュの細かい1枚のメッシュフィルタを用いて異物を除去する場合と比較して、メッシュフィルタ49が目詰まりしにくい。
【0041】
ハンドピースホルダ24を組み立てる際には、ケース46のフィルタ支持部63にメッシュフィルタ49を載せた状態として、ケース46の上方から筒体45を筒体支持部64に載せる。そして、筒体45の上方からキャップ47を被せて環状板部72の内周側に筒体45の環状段部57よりも上側部分57aを挿入し、キャップ側筒部71の雌ねじ73とケース側筒部62の雄ねじ66を螺合させる。これによりキャップ47の環状板部72が筒体45の環状段部57の環状端面57cに当接し、筒体45は、その下側部分57bがキャップ47の環状板部72とケース46の筒体支持部64との間に挟まれた状態でケース46に固定される。また、メッシュフィルタ49は筒体45とケース46との間に挟まれた状態でケース46に固定される。
【0042】
ここで、歯科用ハンドピース100は、工具を回転させるエアータービンおよび水の噴出口を備えるヘッド(不図示)と、操作者によって把持される基部101を備えている。基部101内にはエアータービンに空気を供給するための給気管102および噴出口に水を供給するための給水管103が形成されており、基部101の端部分には給気管102の給気口および給水管103の給水口が露出している。歯科用ハンドピース100は、その基部101の端部分が保持筒部42の内周側に挿入されることにより、ハンドピースホルダ24に保持される。本例の歯科用ハンドピース100は、
図3(b)に想像線で示すように、基部101の端部分が第3筒部分53の下端まで挿入された状態で、保持筒部42に保持されている。なお、歯科用ハンドピース100よりも太い基部を備える歯科用ハンドピースをハンドピースホルダ24に保持する場合には、その基部の端部分が第4筒部分54の下端まで挿入された状態で保持筒部42に保持される。
【0043】
歯科用ハンドピース100がハンドピースホルダ24に保持されて噴出口33に装着されると、噴出口33と歯科用ハンドピース100の給気管102および給水管103が連通する。従って、歯科用ハンドピース100の給気管102および給水管103は、洗浄液供給フレーム22を介して洗浄装置1の洗浄液供給口7と連通する。
【0044】
(吸引管ホルダ)
図4(a)は吸引管ホルダ25が洗浄液供給フレーム22に取り付けられた状態を上方から見た場合の斜視図であり、
図4(b)はその断面図である。吸引管ホルダ25は、ステンレス鋼製である。
図4(a)に示すように、吸引管ホルダ25は下端部分に設けられた連結管部75が第2フレーム部分27の噴出口33に着脱可能に装着されている。吸引管ホルダ25の上側部分には歯科用吸引管105を保持するための保持筒部78が設けられている。
【0045】
図4(b)に示すように、吸引管ホルダ25は、下方から上方に向かって、連結管部75と、連結管部75よりも小径の小径筒部76と、連結管部75および小径筒部76よりも大径の大径筒部77と、大径筒部77および連結管部75よりも小径の保持筒部78を連続してこの順番に備えている。保持筒部78には、その中心孔78aに連通する複数の筒部貫通孔78bが形成されている。連結管部75の外周面には噴出口33の雌ねじ34に螺合可能な雄ねじ79が設けられている。吸引管ホルダ25は連結管部75が噴出口33内に捩じ込まれ、大径筒部77の下端面が洗浄液供給フレーム22の上面に当接した状態で洗浄液供給フレーム22に装着される。
【0046】
連結管部75、小径筒部76、大径筒部77および保持筒部78は同軸に形成されており、小径筒部76の中心孔および大径筒部77の中心孔は連結管部75の中心孔75aと保持筒部78の中心孔78aを連通させる流路(洗浄液流路)80となっている。吸引管ホルダ25が洗浄液供給フレーム22に装着されると、噴出口33から噴出される洗浄液、すすぎ液、消毒用の熱水および無菌空気は、連結管部75から流路80を介して保持筒部78に達し、保持筒部78の中心孔78aおよび筒部貫通孔78bから噴出される。
【0047】
また、吸引管ホルダ25は保持筒部78の径方向の外側に板状のストッパ81を備えている。
【0048】
より詳細には、吸引管ホルダ25は、連結管部75、小径筒部76、大径筒部77を備える第1ホルダ構成部材82と、保持筒部78を備える第2ホルダ構成部材83と、ストッパ81を備えるストッパ部材84を備えている。
【0049】
第1ホルダ構成部材82は大径筒部77の上端面に凹部85を備えている。凹部85の内周面には雌ねじ86が形成されている。第2ホルダ構成部材83は保持筒部78の下側に保持筒部78よりも小径で凹部85内に挿入可能な筒状の連結部87を備えている。連結部87の外周面には凹部85の雌ねじ86と螺合する雄ねじ88が形成されている。
【0050】
ストッパ部材84は、大径筒部77の上面に沿って延びる固定板部89と、固定板部89の外周縁部分から上方に延びるストッパ81を備えている。固定板部89の中心には連結部87を挿入可能な貫通孔90が設けられている。ストッパ81は上方に向かって貫通孔90の側に傾斜する第1傾斜板部81aと、第1傾斜板部81aの上端縁から上方に向かって貫通孔90から離れる方向に傾斜する第2傾斜板部81bを備えている。ストッパ81には、
図4に点線で示すように、フッ素樹脂製のチューブ(被覆部材)91が被せられる。チューブ91は第1傾斜板部81aおよび第2傾斜板部81bの全体を覆っている。
【0051】
吸引管ホルダ25を組み立てる際には、ストッパ81にチューブ91を被せる。そして、第1ホルダ構成部材82の上にストッパ部材84の固定板部89を配置する。次に、固定板部89の貫通孔90を介して第2ホルダ構成部材83の連結部87を第1ホルダ構成部材82の凹部85内に挿入する。その後、連結部87の雄ねじ88を凹部85の雌ねじ86を螺合させ、ストッパ部材84の固定板部89を間に挟んだ状態で、第2ホルダ構成部材83を第1ホルダ構成部材82に固定する。これにより、ストッパ81は保持筒部78の外周側において保持筒部78に沿って上方に延びる状態となる。
【0052】
ここで、歯科用吸引管105は、歯科治療に際して患者の口腔内の唾液などを吸い込むための吸引機器の吸引管の先端に取り付けて使用する管体である。歯科用吸引管105は、吸引管ホルダ25の保持筒部78がその管内に挿入されることにより、吸引管ホルダ25に保持される。
【0053】
保持筒部78が歯科用吸引管105に挿入される際には、ストッパ81は、第1傾斜板部81aと第2傾斜板部81bの間の角部81cがチューブ91を介して歯科用吸引管105に外側から当接する。これにより、ストッパ81は径方向の外側に弾性変形して、歯科用吸引管105を保持筒部78の側に向かって付勢する付勢力を発揮する。すなわち、ストッパ81は歯科用吸引管105を保持筒部78に押し付け、これにより、歯科用吸引管105の吸引管ホルダ25からの脱落を防止する。ここで、ストッパ81にはチューブ91が被せられているので、ストッパ81が歯科用吸引管105を保持筒部78に押し付ける際に、歯科用吸引管105に傷がつくことが防止される。
【0054】
歯科用吸引管105が吸引管ホルダ25に保持されて噴出口33に装着されると、噴出口33と歯科用吸引管105が保持筒部78の中心孔78aおよび筒部貫通孔78bを介して連通する。従って、歯科用吸引管105は、洗浄液供給フレーム22を介して洗浄装置1の洗浄液供給口7と連通する。
【0055】
(洗浄動作)
歯科用ハンドピース100、歯科用吸引管105および他の医療器具の洗浄を行う際には、ハンドピースホルダ24を介して歯科用ハンドピース100を洗浄液供給フレーム22に装着する。また、吸引管ホルダ25を介して歯科用吸引管105を洗浄液供給フレーム22に装着する。さらに、他の医療器具を網状ラック15、21に載せる。また、洗浄液供給フレーム22の第1連結口30を洗浄液供給口7に連結し、第2連結口31を空気供給口8に連結した状態とする。ここで、洗浄液供給フレーム22において歯科用ハンドピース100および吸引管ホルダ25が装着されていない噴出口33には、噴出口33を封鎖するプラグ(不図示)を取り付けておく。プラグは噴出口33に設けられた雌ねじ34と螺合可能な雄ねじを備えるものである。
【0056】
洗浄工程では、洗浄装置1は第1各洗浄液供給口5および第2各洗浄液供給口6から洗浄液を供給する。これにより、下側洗浄液散布器10および上側洗浄液散布器11の回転ノズル13から洗浄液が噴出し、網状ラック15、21に載せられた医療器具を洗浄する。また、洗浄装置1は第3洗浄液供給口7から第1連結口30を介して医療器具洗浄用ユニット20に洗浄液を供給する。これにより、洗浄液は洗浄液供給フレーム22およびハンドピースホルダ24を介してハンドピースホルダ24に保持された歯科用ハンドピース100の給気管102および給水管103の内部まで送り込まれ、これらの管内を洗浄する。さらに、洗浄液は洗浄液供給フレーム22および吸引管ホルダ25を介して歯科用吸引管105の管内に送り込まれ、この管内を洗浄する。また、医療器具洗浄用ユニット20に洗浄液が供給されると、回転ノズル23から洗浄液が噴出し、歯科用ハンドピース100の外側および歯科用吸引管105の外側を洗浄する。さらに、回転ノズル23からの洗浄液の噴出により、医療器具洗浄用ユニット20の網状ラック21に載せられた医療器具が洗浄される。
【0057】
洗浄工程に続くすすぎ工程では、洗浄液の替わりにすすぎ液が各洗浄液供給口5、6、7から供給され、洗浄工程と同様の動作によって、洗浄室2内の医療器具をすすぐ。すすぎ工程に続く消毒工程では、すすぎ液の替わりに消毒用の熱水が各洗浄液供給口5、6、7から供給され、洗浄工程およびすすぎ工程と同様の動作によって、洗浄室2内の医療器具を消毒する。
【0058】
乾燥工程では、洗浄装置1は空気吹出口を介して洗浄室2内に加熱した無菌空気を流通させる。これにより網状ラック15、21に載せられた医療器具、歯科用ハンドピース100の外側および歯科用吸引管105の外側が乾燥する。また、洗浄装置1は空気供給口8から第2連結口31を介して医療器具洗浄用ユニット20に加熱した無菌空気を供給する。これにより、無菌空気は洗浄液供給フレーム22およびハンドピースホルダ24を介
して歯科用ハンドピース100の給気管102および給水管103の内部まで送り込まれるので、これらの管内が乾燥する。さらに、無菌空気は洗浄液供給フレーム22および吸引管ホルダ25を介して歯科用吸引管105の管内に送り込まれるので、この管内が乾燥する。歯科用ハンドピース100および歯科用吸引管105に付着していた水分は、水蒸気となって排気口9から外部に排出される。
【0059】
(作用効果)
本例では、ハンドピースホルダ24はその内部に形成された流路48の途中にメッシュフィルタ49を備えている。従って、噴出口33から歯科用ハンドピース100の給水管103および給気管102に向かって噴出される洗浄液、すすぎ液、消毒用の熱水および無菌空気から異物を除去することができる。よって、歯科用ハンドピース100内に異物が進入することを防止できる。ここで、メッシュフィルタ49をセラミックス製とすることも考えられるが、この場合にはメッシュフィルタ49からセラミックス粉が発生し、この粉体が異物となって歯科用ハンドピース100の内部に進入することがある。これに対して、本例では、メッシュフィルタ49が金属製なので、メッシュフィルタ49からの粉体の発生を防止できる。従って、ハンドピースホルダ24が異物により損傷することを防止できる。
【0060】
また、ハンドピースホルダ24では、キャップ47をケース46から外して、ケース46から筒体45を取り除くことにより、メッシュフィルタ49の交換が可能となる。さらに、メッシュフィルタ49は金属製なので、超音波洗浄等によってそこに付着した異物を除去すれば、再利用することができる。
【0061】
次に、本例では、吸引管ホルダ25がストッパ81を備えている。ここで、歯科用吸引管105が「く」の字形状に曲っているものの場合には、器具ホルダは、歯科用吸引管105において直線状に延びている管部分に保持筒部78を挿入して当該歯科用吸引管105を保持することになる。このため、噴出口33から供給される洗浄液、すすぎ液および消毒用の熱水が歯科用吸引管105の折れ曲がり部分の内周面に当たり、これらの勢いによって歯科用吸引管105が保持筒部78の先端側に移動して外れてしまう可能性がある。かかる問題に対して、吸引管ホルダ25は歯科用吸引管105を保持筒部78の側に付勢するストッパ81を備えるので、歯科用吸引管105が外れることを防止できる。従って、歯科用吸引管105が吸引管ホルダ25から落下して損傷することを防止できる。また、ストッパ81にはフッ素樹脂製のチューブ91が被せられているので、ストッパ81が歯科用吸引管105を保持筒部78に押し付ける際に歯科用吸引管105を傷つけてしまうこともない。
【0062】
(ハンドピースホルダの変形例)
図5は変形例のハンドピースホルダの断面図である。本例のハンドピースホルダ24Aでは、上記のハンドピースホルダ24と筒体45Aの形状のみが相違している。従って、同一の部分には上記のハンドピースホルダ24と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0063】
本例のハンドピースホルダ24Aの筒体45Aはシリコンゴム製である。筒体45Aは、下方から上方に向かって、中心孔が上方に向かって内周側に向かうテーパー面となっている第1筒部分51Aと、一定の径寸法の中心孔を備える第2筒部分52Aと、第2筒部分52Aよりも大径の中心孔を備える第3筒部分53Aを連続してこの順番に備えている。第3筒部分53Aの内周面は、上方に向かって内周側に傾斜するテーパー面となっている。第3筒部分53Aは保持筒部42を構成している。本例のハンドピースホルダ24Aは、コントラアングルの歯科用ハンドピースを洗浄する際に用いられる。ハンドピースホルダ24Aにおいても、その内部に形成された流路48の途中にメッシュフィルタ49を
備えている。従って、歯科用ハンドピース100に向かって噴出される洗浄液、すすぎ液、消毒用の熱水および無菌空気から異物を除去することができる。よって、ハンドピースホルダ24が異物により損傷することを防止できる。
【0064】
(吸引管ホルダの変形例1)
図6(a)は変形例1の吸引管ホルダが洗浄液供給フレーム22に取り付けられた状態を上方から見た場合の斜視図であり、
図6(b)はその断面図であり、
図6(c)は台座部材の斜視図である。なお、本例の吸引管ホルダ25Aは、上記の吸引管ホルダ25と対応する構成を備えるので、対応する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。本例の吸引管ホルダ25Aは、保持筒部78の下方に隣接する位置(保持筒部78を歯科用吸引管105に挿入する挿入方向Iで当該保持筒部78の後方に隣り合う位置)に、歯科用吸引管105を載置する台座部材(当接部)93を備える。台座部材93は保持筒部78の下端から保持筒部78と直交する方向に直線状に延びている。台座部材93の幅は、
図6(b)に示すように、保持筒部78に保持される歯科用吸引管105の内径寸法よりも狭い。
【0065】
ここで、台座部材93は、その幅が歯科用吸引管105の内径寸法よりも狭いので、台座部材93は保持筒部78が挿入された歯科用吸引管105の開口縁105aの一部分に下方から当接する。従って、保持筒部78に歯科用吸引管105を保持した場合には、歯科用吸引管105の下端開口105b(挿入方向Iの後方の開口)が、この台座部材93や他の部材によって封鎖されてしまうことがない。
【0066】
本例の吸引管ホルダ25Aによれば、歯科用吸引管105の内部に水滴が残留していた場合などに、この水滴は、歯科用吸引管105の下端開口105bにおいて台座部材93によって封鎖されていない開口部分を介して歯科用吸引管105の外側に排出される。従って、乾燥工程における歯科用吸引管105の内部の乾燥を確実なものとすることができる。
【0067】
なお、台座部材93は、
図6(c)に示すように、上下方向に貫通する中心孔94を備える直方体形状の部材である。吸引管ホルダ25Aを組み立てる際には、第2ホルダ構成部材83の連結部87を、台座部材93の中心孔94および固定板部89の貫通孔90に挿入した状態として第1ホルダ構成部材82の凹部85に挿入する。しかる後に、連結部87の雄ねじ88を凹部85の雌ねじ86に捩じ込んで、第2ホルダ構成部材83と第1ホルダ構成部材82を固定する。
【0068】
(吸引管ホルダの変形例2)
図7(a)は変形例2の吸引管ホルダが洗浄液供給フレーム22に取り付けられた状態を上方から見た場合の斜視図であり、
図7(b)はその断面図である。なお、本例の吸引管ホルダ25Bは、上記の吸引管ホルダ25と対応する構成を備えるので、対応する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。本例の吸引管ホルダ25Bは、ストッパ部材84の固定板部89の周方向の一部分に、外周側から切り欠かれた切り欠き部95を備える。切り欠き部95の内周側は、上方から見た場合に保持筒部78の外周面まで達している。また、固定板部89が載置されている大径筒部77の上面には径方向に延びる溝部96が設けられている。溝部96は、上方から見た場合に切り欠き部95と重なる位置から外側に向かって延びており、大径筒部77の外周縁で外側に向かって開口している。
【0069】
ここで、固定板部89には切り欠き部95が設けられている。従って、固定板部89は保持筒部78が挿入された歯科用吸引管105の開口縁105aの一部分に下方から当接する当接部となっている。従って、保持筒部78に歯科用吸引管105を保持した場合には、歯科用吸引管105の下端開口105b(挿入方向Iの後方の開口)が、この固定板
部89や他の部材によって封鎖されてしまうことがない。
【0070】
本例の吸引管ホルダ25Bによれば、歯科用吸引管105の内部に水滴が残留していた場合などに、この水滴は、歯科用吸引管105の下端開口105bにおいて台座部材93によって封鎖されていない切り欠き部95および大径筒部77の溝部96を介して歯科用吸引管105の外側に排出される。従って、乾燥工程における歯科用吸引管105の内部の乾燥を確実なものとすることができる。
【0071】
(吸引管ホルダの変形例3)
図8(a)は変形例3の吸引管ホルダが洗浄液供給フレーム22に取り付けられた状態を上方から見た場合の斜視図であり、
図8(b)はその断面図である。なお、本例の吸引管ホルダ25Cは、上記の吸引管ホルダ25と対応する構成を備えるので、対応する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。本例の吸引管ホルダ25Cでは、保持筒部78は、その下端(保持筒部78を歯科用吸引管105に挿入する挿入方向Iの後端)に径方向(挿入方向Iと交差する方向)に貫通して中心孔78aに連通する水抜き孔97を備える。
【0072】
本例の吸引管ホルダ25Cによれば、歯科用吸引管105の内部に水滴が残留していた場合などに、この水滴は、水抜き孔97から保持筒部78の中心孔78aを介して流路80から連結管部75の側に排出される。従って、乾燥工程における歯科用吸引管105の内部の乾燥を確実なものとすることができる。