【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく以下の手段を採った。なお後述する発明を実施するための形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
【0007】
手段1に係る発明は、
アイテム(サムネイル)をタッチスクリーンにリスト表示する画像表示装置(100)であって、
前記タッチスクリーンにおける指定操作(ピンチ操作)により指定される2点の座標に基づいて決定される指定領域(2点の座標を対角線とする矩形)に属するアイテムを対象として、対象のアイテム全てを選択態様で表示する選択表示制御(「対象サムネイル全てが選択態様で表示されている状態」ではないときのS2005の処理)、または、対象のアイテム全てを非選択態様で表示する非選択表示制御(「対象サムネイル全てが選択態様で表示されている状態」であるときのS2007の処理)を実行し、
前記選択表示制御の実行後に前記指定操作に係る座標が移動したことに伴い、移動後の座標に基づいて決定される指定領域に属するアイテムを対象として、前記選択表示制御をさらに実行し(ピンチ操作が解除されることなくピンチアウト操作またはピンチイン操作等により2点の座標が移動した場合に、ステータスが選択状態であればS2014を実行して選択領域を拡大または縮小し)、
前記非選択表示制御の実行後に前記指定操作に係る座標が移動したことに伴い、移動後の座標に基づいて決定される指定領域に属するアイテムを対象として、前記非選択表示制御をさらに実行する(ピンチ操作が解除されることなくピンチアウト操作またはピンチイン操作等により2点の座標が移動した場合に、ステータスが非選択状態であればS2015を実行して非選択領域を拡大または縮小する)
ことを特徴とする。
これによれば、処理対象とするサムネイルを細かく設定することが可能となる。
【0008】
手段2に係る発明は、
手段1に記載した画像表示装置であって、
前記指定操作が解除されるときに選択態様で表示されているアイテムは、新たな指定操作に基づく非選択表示制御の対象となるまで選択態様で表示され(1回目のピンチ操作が解除された後も、2回目のピンチ操作に基づく非選択表示制御の対象となるまでは選択態様で表示され)、
前記指定操作が解除されるときに非選択態様で表示されているアイテムは、新たな指定操作に基づく選択表示制御の対象となるまで非選択態様で表示される(1回目のピンチ操作が解除された後も、2回目のピンチ操作に基づく選択表示制御の対象となるまでは非選択態様で表示される)
ことを特徴とする。
これによれば、複数回の指定操作を実行することにより、処理対象とするサムネイルを細かく設定することが可能となる。
【0009】
手段3に係る発明は、
手段1または2に記載した画像表示装置であって、
前記選択表示制御または前記非選択表示制御の実行後に、当該選択表示制御または当該非選択表示制御に係る指定操作が解除されることなく、さらに所定の反転操作が検出されたことに基づいて(S2005やS2014、S2007やS2015の処理が実行された後に、当該処理に係るピンチ操作が解除されることなく(マルチタッチ状態が維持されたままで)、S2020でタップが検出された場合には)、当該指定操作により指定されている2点の座標に基づいて決定される指定領域に属するアイテムを対象として、当該アイテムが選択態様で表示されている場合には非選択態様に変更する非選択反転制御を実行し(S2021で選択態様で表示されているサムネイルを非選択態様での表示に変更して、S2023でステータスを非選択状態に変更し)、当該アイテムが非選択態様で表示されている場合には選択態様に変更する選択反転制御を実行する(S2021で非選択態様で表示されているサムネイルを選択態様での表示に変更して、S2024でステータスを選択状態に変更する)
ことを特徴とする。
これによれば、一旦、選択表示制御または非選択表示制御が実行されたサムネイルを対象として、容易に表示態様を反転させることが可能となる。
【0010】
手段4に係る発明は、
手段3に記載した画像表示装置であって、
前記非選択反転制御の実行後に前記指定操作に係る座標が移動したことに伴い、移動後の座標に基づいて決定される指定領域に属するアイテムを対象として、前記非選択表示制御を実行し(S2021で非選択反転制御が実行された後、ピンチ操作が解除されることなくピンチアウト操作またはピンチイン操作等により2点の座標が移動した場合に、ステータスが非選択状態であることによりS2015を実行して反転領域を拡大または縮小し)、
前記選択反転制御の実行後に前記指定操作に係る座標が移動したことに伴い、移動後の座標に基づいて決定される指定領域に属するアイテムを対象として、前記選択表示制御を実行する(S2021で選択反転制御が実行された後、ピンチ操作が解除されることなくピンチアウト操作またはピンチイン操作等により2点の座標が移動した場合に、ステータスが選択状態であることによりS2014を実行して反転領域を拡大または縮小する)
ことを特徴とする。
これによれば、反転領域を容易に拡大・縮小させることが可能となる。
【0011】
手段5に係る発明は、
手段1〜4から選択される1に記載した画像表示装置であって、
前記アイテムはサムネイルであり、
サムネイルがリスト表示されている状態において、前記指定操作に応じた選択表示制御または非選択表示制御を実行可能とする選択モードと、所定の拡大・縮小操作に応じたサムネイルの拡大・縮小表示を実行可能とする非選択モードとが存在し、
前記指定操作および前記拡大・縮小操作は、いずれもタッチスクリーン上の2点が指定されるピンチ操作であり、
所定の切替操作(任意の1点を長押しする操作,または任意の2点を長押しする操作)により、前記選択モードと前記非選択モードとを切替可能であることを特徴とする。
これによれば、選択モードと非選択モードを適宜切り替えることで、通常用いられるピンチ操作という共通の操作によって、目的処理の対象とするサムネイルを選択可能であると共に、サムネイルのリスト表示を拡大・縮小表示させることも可能となる。
【0012】
手段6に係る発明は、
手段5に記載した画像表示装置であって、
前記切替操作は、前記タッチスクリーン上の2点を所定時間以上タッチする長押操作(0.6秒以上のマルチタッチ状態)であり、
前記長押操作に基づく選択モードへの移行後に、当該長押操作に係る2点の座標に基づいて決定される指定領域に属するサムネイル全てを選択態様で表示する(長押操作により指定されている2点を結ぶ直線を対角線とする矩形に属するサムネイルを全て選択態様で表示する)ことを特徴とする。
これによれば、選択モードへの移行後に改めてサムネイルを選択態様で表示させるための操作を省略することができる。
【0013】
手段7に係る発明は、
アイテム(サムネイル)がタッチスクリーンにリスト表示されているときに、タッチスクリーンにおける指定操作(ピンチ操作)により指定される2点の座標に基づいて決定される指定領域(2点の座標を対角線とする矩形)に属するアイテムを対象として、対象のアイテム全てを選択態様で表示する選択表示制御(「対象サムネイル全てが選択態様で表示されている状態」ではないときのS2005の処理)、または、対象のアイテム全てを非選択態様で表示する非選択表示制御(「対象サムネイル全てが選択態様で表示されている状態」であるときのS2007の処理)を実行する工程と、
前記選択表示制御の実行後に前記指定操作に係る座標が移動したことに伴い、移動後の座標に基づいて決定される指定領域に属するアイテムを対象として、前記選択表示制御をさらに実行する(ピンチ操作が解除されることなくピンチアウト操作またはピンチイン操作等により2点の座標が移動した場合に、ステータスが選択状態であればS2014を実行して選択領域を拡大または縮小する)工程と、
前記非選択表示制御の実行後に前記指定操作に係る座標が移動したことに伴い、移動後の座標に基づいて決定される指定領域に属するアイテムを対象として、前記非選択表示制御をさらに実行する(ピンチ操作が解除されることなくピンチアウト操作またはピンチイン操作等により2点の座標が移動した場合に、ステータスが非選択状態であればS2015を実行して非選択領域を拡大または縮小する)工程と、
を含むことを特徴とする画像表示方法である。
これによれば、処理対象とするサムネイルを細かく設定することが可能となる。
【0014】
手段8に係る発明は、
アイテム(サムネイル)がタッチスクリーンにリスト表示されているときに、タッチスクリーンにおける指定操作(ピンチ操作)により指定される2点の座標に基づいて決定される指定領域(2点の座標を対角線とする矩形)に属するアイテムを対象として、対象のアイテム全てを選択態様で表示する選択表示制御(「対象サムネイル全てが選択態様で表示されている状態」ではないときのS2005の処理)、または、対象のアイテム全てを非選択態様で表示する非選択表示制御(「対象サムネイル全てが選択態様で表示されている状態」であるときのS2007の処理)を実行するステップと、
前記選択表示制御の実行後に前記指定操作に係る座標が移動したことに伴い、移動後の座標に基づいて決定される指定領域に属するアイテムを対象として、前記選択表示制御をさらに実行する(ピンチ操作が解除されることなくピンチアウト操作またはピンチイン操作等により2点の座標が移動した場合に、ステータスが選択状態であればS2014を実行して選択領域を拡大または縮小する)ステップと、
前記非選択表示制御の実行後に前記指定操作に係る座標が移動したことに伴い、移動後の座標に基づいて決定される指定領域に属するアイテムを対象として、前記非選択表示制御をさらに実行する(ピンチ操作が解除されることなくピンチアウト操作またはピンチイン操作等により2点の座標が移動した場合に、ステータスが非選択状態であればS2015を実行して非選択領域を拡大または縮小する)ステップと、
を含むことを特徴とするプログラムである。
これによれば、処理対象とするサムネイルを細かく設定することが可能となる。
【0015】
手段9に係る発明は、
表示画像をタッチスクリーン上の回転操作に応じた回転角度(回転操作前に指定されてた2点を結ぶ直線と回転操作後に指定されている2点を結ぶ直線により形成される角度)で表示するタッチスクリーン式の画像表示装置(100)であって、
前記回転操作の解除後(タッチスクリーンに接触しておらずS1003でNOと判定されるとき)に表示画像の回転角度を所定の固定角度に収束させる回転角度収束制御を実行する(S1031,S1033,S1035,S1037で収束角度をセットし、S1040でセットされた収束角度に収束させる)ことを特徴とする。
これによれば、表示画像を適切な角度で表示することが容易になる。
【0016】
手段10に係る発明は
手段9に記載した画像表示装置であって、
前記固定角度として0°,90°,180°,および,270°が設定されており、
前記回転角度収束制御においては、前記回転操作が解除されるときの回転角度に最も近い固定角度に収束させる(S1031,S1033,S1035,S1037でいずれかの固定角度を収束角度としてセットし、S1040でセットされた収束角度に収束させる)ことを特徴とする。
これによれば、表示画像を適切な角度で表示することが容易になる。
【0017】
手段11に係る発明は、
手段10に記載した画像表示装置であって、
前記回転角度収束制御において所定の固定角度に収束された画像について、そのメタデータとして当該固定角度を特定可能とする情報を記憶する(EXIFの画像方向タグとして回転角度を示す値を記憶する)ことを特徴とする。
これによれば、次回、同一画像を適切な角度で表示させるための操作を省略できる。
【0018】
手段12に係る発明は、
手段11に記載した画像表示装置であって、
前記情報は、EXIF(Exchangeable image file format)の画像方向(orientation)タグとして記憶されることを特徴とする。
これによれば、次回、同一画像を適切な角度で表示させるための操作を省略できる。
【0019】
手段13に係る発明は、
手段9〜12から選択される1に記載した画像表示装置であって、
タッチスクリーン上の拡大又は縮小操作(ピンチアウト操作またはピンチイン操作)に応じて表示画像を拡大又は縮小させ、
前記拡大又は縮小操作の解除後に表示画像の表示倍率を所定の固定倍率に収束させる表示倍率収束制御を実行する(S1021で表示倍率をセットし、S1040でその表示倍率に収束させる)ことを特徴とする。
これによれば、表示画像を適切な倍率で表示することが容易になる。
【0020】
手段14に係る発明は、
手段9〜12から選択される1に記載した画像表示装置であって、
タッチスクリーン上の移動操作(ピンチ操作)に応じて表示画像を移動させ、
前記移動操作の解除後に表示画像の表示位置を所定の固定位置に収束させる表示位置収束制御を実行する(S1011で表示位置をセットし、)ことを特徴とする。
これによれば、表示画像を適切な位置に表示することが容易になる。
【0021】
手段15に係る発明は、
手段9〜12から選択される1に記載した画像表示装置であって、
タッチスクリーン上の2点が指定されるピンチ操作に応じて表示画像を回転、拡大または縮小、および移動させ、
前記ピンチ操作からタッチスクリーン上の1点が指定されるタッチ操作に移行したときに(ピンチ操作に係る2点の接触のうちの1点の接触のみが維持され、他の1点の接触は解除された場合(ピンチ操作からタッチ操作に連続的に移行した場合))、表示画像の回転角度および表示倍率は維持し、表示画像の移動を可能とする(維持された1点の接触に係る座標が移動しても表示画像の回転角度および表示倍率は変化させず、その移動量に応じた表示画像の移動のみを可能とする)ことを特徴とする。
これによれば、表示画像を所望の角度、所望の倍率で表示させた状態で、その表示位置のみを変化させることができる。また、この際にピンチ操作に係る指が障害となることがないため、表示画像全体を閲覧し易いという利点がある。
【0022】
手段16に係る発明は、
手段15に記載した画像表示装置であって、
前記タッチ操作が解除されたときに、表示画像の回転角度を所定の固定角度に収束させる回転角度収束制御を実行する(タッチスクリーンにおける接触が確認されなくなり完全に操作が解除された場合に、S1031,S1033,S1035,S1037で収束角度をセットし、S1040でセットされた収束角度に収束させる)ことを特徴とする。
これによれば、表示画像を適切な角度で表示することが容易になる。
【0023】
手段17に係る発明は、
手段15に記載した画像表示装置であって、
前記タッチ操作が解除されたときに、表示画像の表示倍率を所定の固定倍率に収束させる表示倍率収束制御を実行する(タッチスクリーンにおける接触が確認されなくなり完全に操作が解除された場合に、S1021で収束させる表示倍率をセットし、S1040でセットされた表示倍率に収束させる)ことを特徴とする。
これによれば、表示画像を適切な倍率で表示することが容易になる。
【0024】
手段18に係る発明は、
手段15に記載した画像表示装置であって、
前記タッチ操作が解除されたときに、表示画像の表示位置を所定の固定位置に収束させる表示位置収束制御を実行する(タッチスクリーンにおける接触が確認されなくなり完全に操作が解除された場合に、S1011で収束させる表示位置をセットし、S1040でセットされた表示位置に収束させる)ことを特徴とする。
これによれば、表示画像を適切な位置に表示することが容易になる。
【0025】
手段19に係る発明は、
手段16〜18から選択される1に記載した画像表示装置であって、
前記タッチ操作から再度前記ピンチ操作に移行したときに、表示画像の回転、拡大または縮小、および移動を可能とする(タッチ操作に係る1点の接触が維持された状態でさらに他の1点の接触が確認されてマルチタッチ状態に移行した場合(タッチ操作からピンチ操作に連続的に移行した場合)には、再度当該ピンチ操作に応じた表示画像の回転、拡大・縮小、移動を可能とする)ことを特徴とする。
これによれば、一旦、表示画像の表示角度および表示倍率を設定して移動させた後に、再度表示角度および表示倍率を変更することができる。
【0026】
手段20に係る発明は、
表示画像をタッチスクリーン上の回転操作に応じた回転角度(回転操作前に指定されてた2点を結ぶ直線と回転操作後に指定されている2点を結ぶ直線により形成される角度)で回転させる工程と、
前記回転操作の解除後(タッチスクリーンに接触しておらずS1003でNOと判定されるとき)に表示画像の回転角度を予め定められた固定角度に収束させる(S1031,S1033,S1035,S1037で収束角度をセットし、S1040でセットされた収束角度に収束させる)工程と、
を含むことを特徴とする画像表示方法である。
これによれば、表示画像を適切な角度で表示することが容易になる。
【0027】
手段21に係る発明は、
表示画像をタッチスクリーン上の回転操作に応じた回転角度(回転操作前に指定されてた2点を結ぶ直線と回転操作後に指定されている2点を結ぶ直線により形成される角度)で回転させるステップと、
前記回転操作の解除後(タッチスクリーンに接触しておらずS1003でNOと判定されるとき)に表示画像の回転角度を予め定められた固定角度に収束させる(S1031,S1033,S1035,S1037で収束角度をセットし、S1040でセットされた収束角度に収束させる)ステップと、
を含むことを特徴とするプログラムである。
これによれば、表示画像を適切な角度で表示することが容易になる。
【0028】
手段22に係る発明は、
アイテム(サムネイル)をタッチスクリーンにリスト表示する画像表示装置(100)であって、
リスト表示されているアイテムをタッチスクリーン上の拡大・縮小操作に応じて連続的に拡大・縮小表示し(ピンチアウト操作またはピンチイン操作に応じて、リスト表示されている複数のアイテム全体を拡大表示または縮小表示し)、
前記拡大・縮小操作が実行されている期間は、リスト表示されているアイテム間の相対的位置関係を固定しておき(拡大または縮小されたアイテムの相互の位置関係を固定しておき)、当該拡大・縮小操作が終了したときまたは所定期間行われなかったときに、アイテム間の相対的位置関係を変動可能とし、各アイテムを所定位置に移動させる(S3010でピンチ操作が解除されたことに伴い、S3011で各アイテムを所定位置に移動させる)ことを特徴とする。
これによれば、拡大・縮小操作が解除されるまでは、リスト表示されているアイテム間の相対的位置関係が固定されているため、拡大・縮小表示の過程で注目アイテムを見失うことを防止し、感覚的にもスムーズなインターフェイスを提供することができる。
【0029】
手段23に係る発明は、
手段22に記載した画像表示装置であって、
前記所定位置は、前記拡大・縮小表示後の各アイテムの大きさと、アイテムをリスト表示可能な表示領域の大きさとの関係に基づいて決定される(表示領域の横幅方向にサムネイル1つ分以上の余分なスペースが生じることなく、また、表示されるサムネイルが表示領域の横幅方向に見切れることがないように、各サムネイルの表示位置が設定される)ことを特徴とする。
これによれば、表示領域を有効に利用してアイテム全体を見やすい態様で表示することができる。
【0030】
手段24に係る発明は、
手段23に記載した画像表示装置であって、
前記拡大・縮小操作が終了したときまたは所定期間行われなかったときに、拡大・縮小表示されたアイテムが前記所定位置に移動する過程を視認可能な態様で表示する(アニメーションで移動する様子を表示する)ことを特徴とする。
これによれば、拡大・縮小表示されたアイテムが所定位置に移動する過程を容易に把握可能であるため、注目アイテムを見失うことを防止することができる。
【0031】
手段25に係る発明は、
手段22〜24から選択される1に記載した画像表示装置であって、
前記拡大・縮小操作が検出されたときに(マルチタッチ状態が検出されたときに)、その拡大・縮小操作に係る座標の近辺に位置するアイテムを特定態様で表示し(指定されている2点の座標に位置する各サムネイルを、相互に異なる所定色でオーバーレイ表示し、これらのサムネイルの周囲に表示されるサムネイルを同系色でオーバーレイ表示し)、
前記拡大・縮小操作の終了に伴いまたは所定期間行われなかったとき、少なくとも各アイテムが所定位置に移動するまでの間、前記特定態様での表示を継続する(ピンチ操作解除後に各アイテムが所定位置に移動した後も、所定時間経過するまではオーバーレイ表示を継続する)ことを特徴とする。
これによれば、拡大・縮小操作が行われる領域の近辺に位置する注目アイテムの移動位置を容易に把握可能であるため、注目アイテムを見失うことを防止することができる。
【0032】
手段26に係る発明は、
手段22〜24から選択される1に記載した画像表示装置であって、
前記拡大・縮小操作が検出されたときに(マルチタッチ状態が検出されたときに)、拡大・縮小表示が実行された場合に表示されることになるアイテム又は表示されないことになるアイテムを特定態様で表示する(表示領域の横幅方向に表示されるサムネイル数が1減少する1段階の拡大表示が実行された場合に、表示領域に表示されなくなるサムネイルの輝度を50%低下させる)ことを特徴とする。
これによれば、拡大・縮小表示が行われた場合に表示されることになるアイテム又は表示されないことになるアイテムを予め把握可能であるため、拡大・縮小操作を継続して行うか否かを適切に判断することができる。
【0033】
手段27に係る発明は、
手段22〜24から選択される1に記載した画像表示装置であって、
前記アイテムはサムネイルであり、
サムネイルがリスト表示されている状態において、タッチスクリーンにおける指定操作に応じて目的処理(削除処理や電子メールへの添付処理)の対象とするサムネイルを選択可能とする選択モードと、前記拡大・縮小操作に応じたサムネイルの拡大・縮小表示を実行可能とする非選択モードとが存在し、
前記指定操作および前記拡大・縮小操作は、いずれもタッチスクリーン上の2点が指定されるピンチ操作であり、
所定の切替操作(任意の1点を長押しする操作,または任意の2点を長押しする操作)により、前記選択モードと前記非選択モードとを切替可能であることを特徴とする。
これによれば、選択モードと非選択モードを適宜切り替えることで、通常用いられるピンチ操作という共通の操作によって、目的処理の対象とするサムネイルを選択可能であると共に、サムネイルのリスト表示を拡大・縮小表示させることも可能となる。
【0034】
手段28に係る発明は、
手段27に記載した画像表示装置であって、
前記切替操作は、前記タッチスクリーン上の2点を所定時間以上タッチする長押操作(0.6秒以上のマルチタッチ状態)であり、
前記長押操作に基づく選択モードへの移行後に、当該長押操作に係る2点の座標に基づいて決定される指定領域に属するサムネイル全てを選択態様で表示する(長押操作により指定されている2点を結ぶ直線を対角線とする矩形に属するサムネイルを全て選択態様とする)ことを特徴とする。
これによれば、選択モードへの移行後に改めてサムネイルを選択するための操作を省略することができる。
【0035】
手段29に係る発明は、
タッチスクリーンにリスト表示されているアイテム(サムネイル)を当該タッチスクリーン上の拡大・縮小操作に応じて連続的に拡大・縮小表示する(ピンチアウト操作またはピンチイン操作に応じて、リスト表示されている複数のアイテム全体を拡大表示または縮小表示する)工程と、
前記拡大・縮小操作が実行されている期間は、リスト表示されているアイテム間の相対的位置関係を固定しておき(拡大または縮小されたアイテムの相互の位置関係を固定しておき)、当該拡大・縮小操作が終了したときまたは所定期間行われなかったときに、アイテム間の相対的位置関係を変動可能とし、各アイテムを所定位置に移動させる(S3010でピンチ操作が解除されたことに伴い、S3011で各アイテムを所定位置に移動させる)工程と、
を含むことを特徴とする画像表示方法である。
これによれば、少なくとも拡大・縮小操作が解除されるまでの間は、リスト表示されているアイテム間の相対的位置関係が固定されているため、拡大・縮小表示の過程で注目アイテムを見失うことを防止し、感覚的にもスムーズなインターフェイスを提供することができる。
【0036】
手段30に係る発明は、
タッチスクリーンにリスト表示されているアイテム(サムネイル)を当該タッチスクリーン上の拡大・縮小操作に応じて連続的に拡大・縮小表示する(ピンチアウト操作またはピンチイン操作に応じて、リスト表示されている複数のアイテム全体を拡大表示または縮小表示する)ステップと、
前記拡大・縮小操作が実行されている期間は、リスト表示されているアイテム間の相対的位置関係を固定しておき(拡大または縮小されたアイテムの相互の位置関係を固定しておき)、当該拡大・縮小操作が終了したときまたは所定期間行われなかったときに、アイテム間の相対的位置関係を変動可能とし、各アイテムを所定位置に移動させる(S3010でピンチ操作が解除されたことに伴い、S3011で各アイテムを所定位置に移動させる)ステップと、
を含むことを特徴とするプログラムである。
これによれば、少なくとも拡大・縮小操作が解除されるまでの間は、リスト表示されているアイテム間の相対的位置関係が固定されているため、拡大・縮小表示の過程で注目アイテムを見失うことを防止し、感覚的にもスムーズなインターフェイスを提供することができる。